Professional
テクニカルガイド
便利な機能編
–
Revision 1.0
–
目次
準備編
複数台のカメラの日時を同期させたい
●
カメラの日時を同期する方法について
●
カメラ内蔵の位置情報機能を使用する
●
有線
または
LAN
●
Nikon Transfer 2
撮影画像に位置情報を記録したい
位置情報のログを記録したい
●
ログを記録する
●
ログを
ViewNX-i
●
他のカメラで撮影した画像に
位置情報を付加する
画像に
●
●
撮影編
高画質の画像と、転送に適したファイルサイズの小さな画像を
同時に記録したい
露出などの設定をワンタッチで切り換えたい
●
●
●
●
情報を添付したい
IPTC
情報の編集方法について
IPTC
作成ソフトウェアを使用して作成した
XMP/IPTC
プリセットをカメラに適用する
登録できる機能について
機能を登録する手順
使用方法について
おすすめのシチュエーションについて
を使用する
WT- 6
を使用する
................................................................................................
で開く
..............................................................................
.......................................................................................
..........................................................
.......................................................................................
...........................................................................................
........................................................
....................................................................
.......................................
.............................................
ViewNX-i
..........................................
..................................................................
.............................................................................
..................
....................................................
....................................................
で
...................................
........................
................................................
2
5
6
6
8
10
13
16
19
19
23
25
31
31
33
37
38
40
40
41
43
44
ホワイトバランスを固定して撮影したい
●
色温度を設定する
●
プリセットマニュアルデータを取得・設定する
●
[
オート]または[自然光オート]設定時にホワイトバランスを
一時的に固定する
再生編
分割記録した画像の再生に関する
新しい機能を使いたい
●
再生するスロットを設定する
●
分割記録したもう一方のスロットの画像に
一時的にアクセスする
●
分割記録した画像を両方のスロットから一度に削除する
必要な画像に素早く印をつけたい
●
撮影画像につける印について
●
フリック操作で素早く印をつける
印をつけた画像だけ再生したい
●
表示の条件を設定する
●
フィルター再生する
画 像 をトリミ ン グし た い
●
画像モニターに拡大表示している部分をトリミングする
●
画像編集メニュー[トリミング]を使用する
...........................................................................................
...................................
..................................................................................
..................................................................................
.......................................................................................
.....................................................
..............................
................................................................
...................................................................
.......................................
...................................................................
..............................
..........................................
..................................
.............................
..........
..........
49
49
50
53
55
56
56
57
57
59
59
61
63
63
64
65
65
66
3
ネットワーク編
自動送信中に特定の画像を最優先で
送信したい
を使用する場合に接続する
WT-6
SSID
の周波数帯を選びたい
...................................................
4
67
68
..........................
69
準備編
5
複数台のカメラの日時を
同期させたい
撮影の前には、カメラの内蔵時計を正確に合わせておくことをお
すすめします。特に複数台のカメラを使用して撮影する場合、撮
影後に画像をパソコンに取り込んで
示すれば、撮影日時順で表示できます。
●
カメラの日時を同期する方法について
カメラの日時を同期するには、次の方法があります。
などで日時順に表
ViewNX-i
カメラ内蔵の位置情報機能を使用する(
カメラに内蔵された位置情報機能を使
•
用すると、現在の位置情報と
定世界時)を取得できます。測位衛星
から取得した日時の情報でカメラの内
蔵時計を合わせられます。
それぞれのカメラで位置情報を取得す
•
れば、同期の操作は必要ありません。
他の機器やアプリケーションを使用せず、カメラのみで設定が
•
可能です。
UTC
(協
0
)
8
6
有線
カメラがD6同士の場合、ネットワー
•
クを使用してマスターカメラに日時を
合わせられます。
イーサネットケーブルを使用して有線
•
LAN
ンスミッター
接続して時計合わせを行います。
または
LAN
で接続するか、ワイヤレストラ
WT-6
を使用する(
WT-6
を使用して無線で
0
10
)
Nikon Transfer 2
使用しているパソコンの時刻にカメラ
•
の日時を合わせられます。
• Nikon Transfer 2
に対応しているカメラであれば、複数
の種類のカメラの日時を同期させるこ
とができます。
を使用する(
の時刻合わせの機能
0
13
)
7
複数台のカメラの日時を同期させたい
●
カメラ内蔵の位置情報機
能を使用する
セットアップメニュー[位置情報(内
蔵)]を使用すると、現在の位置情報
と
(協定世界時)を取得できます。
UTC
測位衛星から取得した日時の情報でカメラの内蔵時計を合わせら
れます。
セットアップメニュー[位
1
置情報(内蔵)]の[位置情
報記録]で[する]を選ぶ
•
位置情報の取得を開始します。
•
位置情報取得中は上面表示パ
ネルの衛星受信状態マーク
が点滅します。位置情報が確定
すると、oが点灯します。
o
8
セットアップメニュー[位
2
置情報(内蔵)]の[衛星に
よる日時合わせ]で[する]
を選ぶ
•
上記の操作を行う前に、上面表
示パネルでoが点灯しているこ
とを確認してください。
•
取得した日時情報でカメラの内蔵時計が合わせられます。
•
衛星による日時合わせは、次にカメラの電源スイッチを
にするタイミングで行われます。
ON
セットアップメニュー[地域
3
と日時]の[現在地の設定]
で現在のタイムゾーンを選ぶ
•
現在地の設定は自動では行わ
れません。手動で設定してくだ
さい。
•
設定したタイムゾーンに合わせて表示される時間が変更
されます。
位置情報機能についてのご注意
位置情報機能を使用する場合の詳しい注意点については「撮
影画像に位置情報を記録したい」(
)もご覧ください。
0
16
9
複数台のカメラの日時を同期させたい
●
有線
LAN
または
WT-6
を使用する
カメラがD6同士の場合、イーサネッ
トケーブルで2台のカメラを接続する
か、別売のワイヤレストランスミッター
を装着するとネットワークを使用してカメラの日時を同期
WT-6
できます。
一方をマスターカメラに設定し、もう一方をリモートカメラに
•
設定すると、リモートカメラがマスターカメラの日時情報を取
得して内蔵時計を合わせます。
日時情報にはセットアップメニュー[地域と日時]の全ての内
•
容が含まれます。
カメラはイーサネットケーブルで2台のカメラを接続するか、
•
マスターカメラおよびリモートカメラ両方に
ください。
カメラ内蔵の位置情報機能を有効にして[衛星による日時合わ
•
せ]を[する]に設定している場合、カメラで取得した日時が
優先されます。ネットワークを使用して日時を同期する場合、[衛
星による日時合わせ]を[しない]に設定してください。
WT-6
を装着して
10
セットアップメニュー[有
1
線
スミッター]の[有線
WT
選ぶ
マスターカメラとリモートカメ
ラの両方で行ってください。
[有線
2
ンスミッター]の[ハード
ウェアの選択]でカメラの
接続方法を選ぶ
•
•
ワイヤレストラン
LAN/
LAN/
の機能]で[有効]を
ワイヤレストラ
LAN/
有線
を使用している場合
LAN
は[有線
LAN]、WT-6
している場合は[無線
を選んでください。
マスターカメラとリモートカメラの両方で行ってください。
を使用
LAN
]
11
複数台のカメラの日時を同期させたい
カメラをマスターカメラに
3
するかリモートカメラにす
るかを設定する
•
[接続設定] の[日時を同期]
で設定します。マスターカメラ
は[このカメラをマスターにす
る]に、リモートカメラは[こ
のカメラをリモートにする]に
設定します。
•
日時同期待機状態になります。
•
現在カメラで設定されている日時が表示されます。
リモートカメラのJボタン
4
を押す
•
リモートカメラからマスター
カメラにネットワーク接続し、
日時の設定を同期します。
•
日時の同期が成功すると、リモートカメラにメッセージ
が表示されます。
マスターカメラおよびリモートカメラでJボタン
5
を押す
•
日時同期待機状態が解除され、[接続設定]画面に戻ります。
•
複数のカメラで日時を同期する場合は全てのカメラで手
順1〜5を繰り返してください。
12
●
Nikon Transfer 2
ニコン純正パソコン用ソフトウェアの
CaptureNX-D
を使用すると、パソコンの日時設定とカメラの内蔵
時計を同期できます。
• ViewNX-i
からダウンロードできます。
に搭載されている
および
CaptureNX-D
を使用する
ViewNX-i
NikonTransfer2
はニコンダウンロードセンター
や
https://downloadcenter.nikonimglib.com/
• NikonTransfer2
わせることができます。
パソコンと時刻を同期する場合のご注意
パソコンの時刻は、ネットワークを使用して時刻を自動取得
•
する設定にしてください。パソコンの時計を手動設定してい
る場合、日時が正確ではないことがあります。
時刻を自動取得する方法は、お使いのパソコンの説明書をご
•
覧ください。
カメラ内蔵の位置情報機能を有効にして[衛星による日時合
•
わせ]を[する]に設定している場合、カメラで取得した日
時が優先されます。パソコンの時刻と同期する場合は、[衛
星による日時合わせ]を[しない]に設定してください。
を使用すると、D5や
などとも日時を合
D4S
13
複数台のカメラの日時を同期させたい
カメラを付属の
1
ViewNX-i
込む]をクリックする
•
ここでは
•
[取り込む]をクリックすると
ます。
または
ViewNX-i
14
ケーブルでパソコンに接続後、
USB
Capture NX-D
を使用しています。
を起動し、[取り
NikonTransfer2
が起動し
NikonTransfer2
2
接続時に、カメラの日付と時刻をコンピューターに
合わせる(機種限定)]にある[同期]ボタンをクリッ
クする
•
日時の同期が成功するとダイアログが表示されます。
[OK]ボタンを押すと
•
複数のカメラの時刻を同期したい場合、全てのカメラで
手順1〜2を繰り返してください。
の[環境設定]タブで[カメラ
Nikon Transfer 2
の画面に戻ります。
15
撮影画像に位置情報を
記録したい
カメラ内蔵の位置情報機能を使用すると、画像データに撮影時の
緯度、経度、標高、
位置情報を記録しておけば、
表示することが可能です。
セットアップメニュー[位置情報(内
•
蔵)]の[ 位置情報記録]で[する]
を選ぶと位置情報を取得して画像デー
タに位置情報を記録します。
カメラと測位衛星の通信状態は、上面
•
表示パネルの衛星受信状態マーク
で確認できます。
(点灯):衛星から測位した緯度、
– o
経度、標高の情報が画像に記録されます。
(点滅):カメラが取得している情報が確定していないため、
– o
位置情報は記録されません。oが点灯するまでお待ちくださ
い。
(消灯):測位衛星との通信が2秒以上途絶えると、oが
– o
消灯します。この状態で撮影した画像には位置情報は記録さ
れません。ただし、位置情報取得後に消灯した場合は、取得
時の位置情報が画像に記録されることがあります。
取得された位置情報は[位置情報(内
•
蔵)]の[情報表示]で確認できます。
(協定世界時)を記録できます。画像に
UTC
などで地図上に撮影場所を
ViewNX-i
o
16
カメラの電源を
•
ん。位置情報機能を無効にするには、セットアップメニュー[位
置情報(内蔵)]の[位置情報記録]を[しない]に設定してく
ださい。
位置情報が取得された状態で撮影する
•
と、画像に位置情報が記録されます。
記録された位置情報は画像再生時にマ
ルチセレクターの13を押して表示
される画像情報で確認できます。
位置情報の画像情報を表示させるに
•
は、再生メニュー[再生画面設定]で
[撮影情報]お よ び[ 位置情報]のチェッ
クボックスをオンMにしてください。
位置情報機能を使用する場合のご注意
位置情報を記録した静止画や動画などから、個人を特定でき
•
ることがあります。位置情報を記録した静止画、動画、ログ
ファイルの、他人への譲渡やインターネットなど複数の人が
閲覧できる環境への掲載にはご注意ください。
位置情報機能付きカメラを旅行などで外国に持ち込む前に、
•
使用規制の有無を旅行代理店や大使館などでお確かめくださ
い。たとえば、中国では、政府の許可なしに位置情報の収集
はできません。
中国および中国の周辺国の国境付近では、位置情報機能が正
•
常に機能しない場合があります(
にしても、位置情報機能は無効になりませ
OFF
2019年12
月現在)。
17
撮影画像に位置情報を記録したい
位置情報機能についてのご注意
初めて測位したときや、測位できない状態が長時間経過した
•
とき、バッテリーの交換をしたときなど、位置情報を取得す
るまで時間がかかることがあります。
測位衛星の位置は常に変化しています。お使いになる場所や
•
時間などによっては、測位に時間がかかったり、測位できな
いこともあります。
次のような電波を遮断、反射してしまう場所では、測位でき
•
なかったり、測位した位置が実際にいた場所と異なることが
あります。
建物の中や地下
–
高層ビルの間
–
高架の下
–
トンネルの中
–
高圧電線などの近く
–
密集した樹木の間
–
入れ物の中(金属製のカバンなど)
–
携帯電話など、近くに同じ周波数帯の電波を発生するものや、
•
磁気を発生するものがある場合は、測位できないことがあり
ます。
測位衛星からの電波の誤差が大きい場合、最大で数百メート
•
ルの誤差を生じることがあります。
動画の場合は、動画撮影開始時に取得した情報を記録します。
•
画像ファイルに記録されている位置情報は、取得した位置情
•
報の精度および測地系の違いなどによって、実際の撮影地点
と異なる場合があります。
18
位置情報のログを
記録したい
位置情報の記録(ログ)を、ログファイルとして保存できます。
ログファイルを
ソコンでたどることができます。記録した位置情報は、他のカメ
ラで撮影した画像に付加することも可能です。
ログファイルについて
ログファイルはメモリーカードの「
•
にある「
GNSS
という名前が付けられます。
暦下2桁が入り、mmには月が、ddには日が、xには0〜9、
の識別番号が入り、拡張子は「
A〜Z
フォーマットに準拠しています。ただし、全てのソフ
• NMEA
トウェアやカメラでの表示を保証するものではありません。
●
ログを記録する
ログを記録する手順は次のとおりです。
スロット1にメモリーカー
1
ドを入れる
ログファイルはスロット1に入
れたメモリーカードに記録され
ます。メモリーカードがスロッ
ト2だけに入っている場合、ロ
グファイルは記録できません。
で開くと、その日に移動した軌跡をパ
ViewNX-i
NIKON
」フォルダーに保存され、
にはログを取得した年の西
yy
.log
」フォルダー内
Nyymmddx.log
」になります。
19
位置情報のログを記録したい
セットアップメニュー[位
2
置情報(内蔵)]の[位置情
報記録]で[する]を選ぶ
•
位置情報の取得を開始します。
•
上面表示パネルの衛星受信状
態マークoが点灯しているこ
とを確認してください。
セットアップメニュー[位
3
置情報(内蔵)]の[ログ取得]
で取得間隔と取得時間の長
さを設定する
•
[取得間隔]でログを取得する
間隔を15秒、30秒、1分、2分、
分から設定します。
5
20
•
[取得時間]でログを取得する
時間の長さを6時間、12時間、
時間から設定します。
24
ログ取得間隔と長さの設定のヒント
ログ取得の間隔は移動する速さによって変更するこ
•
とをおすすめします。たとえばヘリコプターや列車な
どの速い乗り物を使用する場合は間隔を短く、徒歩で
移動する場合は間隔を長めに設定します。
一度ログ取得を開始すると、終了するまで間隔と長さ
•
を変更できません。変更が必要な場合、一度ログ記録
を終了し、設定を変更してから再度ログの取得を開始
してください。ログファイルは新しく作成されます。
21
位置情報のログを記録したい
セットアップメニュー[位
4
置情報(内蔵)]の[ログ取得]
で[ログ取得実行]を選ん
でJボタンを押す
•
ログの記録が設定した間隔と
長さで開始されます。
•
ログ取得中は、[位置情報(内
蔵)]画面に残り時間が表示さ
れます。
•
ログ取得中に[ログ取得実行]
を選んでマルチセレクターの
を押すと、ログ取得の終了
2
や一時停止/再開ができます。
ログ取得についてのご注意
日時が設定されていない場合、ログ取得はできません。
•
カメラの電源を
•
ても、ログを取得し続けます。操作中のバッテリー切れを防
ぐため、充分に残量のあるバッテリーをお使いください。
ログ取得時間内でも、次の場合にログ取得が終了します。
•
バッテリー残量がなくなったとき
–
バッテリーを取り外したとき
–
セットアップメニュー[位置情報(内蔵)]の[ 位置情報記録]
–
を[しない]にしたとき
位置情報の測位ができずに、ログの取得が途絶えている間は、
•
ログは記録されません。
にしたり、半押しタイマーがオフになっ
OFF
22