Copyright © 2004, by Way Out Ware, Inc.. All rights reserved.
No part of this work may be reproduced or transmitted in any form or by any
means, electronic or mechanical, from or to any form of media, without the prior
written permission of Way Out Ware, Inc..
Requests for permission to reproduce any part of this work should be addressed
to : Way Out Ware, Inc., attn: Copyright Adminstration, info@wayoutware.com.
日本語ユーザーガイド
目次
1 TimewARP 2600
1.1 The ARP 2600, 1970 - 1981 and Onward
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . .� 3
1.2
マニュアルについての説明 . . .� 4
1.3
本マニュアルの 使い 方 . . . . . .� 4
1.4
システム必要条件、 インストールの方法、 設定、 セットアップと使用方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
2
2.1 Digidesign Pro Tools
2.2 MIDI
オーディオ・ シンセシスの技術 . .� 8
3
シグナルとサウンド . . . . . . . .� 8
3.1
シグナルの属性 . . . . . . . . . . . .� 9
3.2
聴覚イベントの 属性 . . . . . . . � 17
3.3
信号とサウンドの 調和 . . . . . � 18
3.4
モジュールとシグナル生成 の方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
3.5
モジュールとシグナルの処理 と変更 のための方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
3.6
3.7 1
つのモジュールを他 のモジュールによりコントロールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
4 TimewARP 2600
コントロールパネルの最上部 のボタンとインジケータ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
4.1
4.2 Preamp/Gain
4.3 VCO(Voltage-Controlled Oscillators
4.4 VCF(Voltage Controlled Filter
4.5 Envelope Generators
4.6 VCA(Voltage Controlled Amplifier
4.7 Mix/Pan/Reverb
4.8 Envelope Follower
4.9 Ring Modulator
4.10 NG (Noise Generator
4.11 VP(Voltage Processors
4.12 S&H (Sample & Hold
4.13 Internal Clock/Electronic Switch
バーチャルキーボード . . . . .� 45
4.14
5 TimewARP 2600
付録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .� 47
6
代替のキーボードチューニングのテーブル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47
6.1
7 M-Audio
へのお問 い合 わせ . . . .� 49
マニュアル . . .� 3
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
. . . . . . .� 5
コミュニケーションとコントロール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
のモジュラーコンポーネント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
. . . . . . . . . . . .� 33
) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
. . . . . .� 37
) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
. . . . . . . . .� 40
. . . . . . . . � 41
. . . . . . . . . . � 41
) . .� 42
) .� 43
) . . .� 44
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .44
をパッチする� 46
2
日本語
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
1 TimewARP 2600
マニュアル
1.1 The ARP 2600, 1970 - 1981 and Onward
社から 二番目に 発売された製品です。
ARP 2600
Minimoog
Timew ARP2600
を凌 ぐ安定性 と柔軟性 において定評 がありました。今 でも中古 の
ARP 2600
は、有名 な
の調整、再構築、カスタマイズ等のビジネスが成立 するほどです。
ARP 2600
では優れた機能と操作性に感銘を覚える程の素晴らしいソフトウエアです。
Way Out Ware
ARP 2600
を見 ることも無 く盲目 な状態 で書 き続 けました。 シンセサイザーを実
2600
を持 ち出 して
2004
年代の
1970
はオリジナルの
Boston School of Electronic Music
の新 しいオーナーズ・ マニュアルです。
ARP 2600
1.2
ARP 2600 は、 ARP Instrumnents
まで発売 されていました。
モジュレーション性( スタジオ・ フレキシビリティや教育的 な使用) やインテグレーション( リアルタイムのパフォ
ーマンス) を組 み合 わせた優 れたデザインです。
使 って出力信号 を選 ばず入力 へルーティングできます。 操作的 に
ルパスを使 うため、 あたかもミキシングコンソールの前 に座 っているかのように、 スライド・ アテニュエータを開 く
と広範囲 なキーボードパッチをクリエイトすることができます。
ARP 2600
eBay
また
ポール・ ブリー、 ロジャー・ パウエル、 ジャン・ マイケル・ ジャレ、 マイク・ オールドフィールド、 ハービー・ ハン
コックなど数多 くのロックミュージシャンが使用 しました。
モジュラーのデザインとオーナーズ・ マニュアルが評判 になり、
の場 で広 く教材 として広 く使 われました。
ここで解説 をする
に機能 を把握 して楽 しんでお使 い下 さい。
は当初、 競争相手 の
にて高値で取引され、 30年を経過した
ARP 2600
は、 スティービー・ワンダー、 ピート・ タウンゼンド、 ジョー・ザウィナル、 エドガー・ウィンター、
TimewARP 2600
はじめに
まず 心の 準備 をしましょう。
本マニュアルを 作成するにあたって「 私」 自身も 同様の 素晴らしい 感銘を 受けたものです。 これまで
うな初期 の作品 やプロジェクトを再 び研究 する機会 を得 た人 がどれほどいたことでしょうか? まるでタイム・ トラベ
ルです。 このような機会 を与 えてくれた
アランRパールマンに紹介 されてオリジナルの
りの
1970年 の9
際 に初 めて触 ったのはそれよりもほんの6ヶ 月前 のことでした (
1971年3
アルはデビューを果 たしましたが、 その後、 長 い道のりを経 ることになります。経験不足による様々 な間違いが多くあ
ったにも関わらず、 かなりの評判 になりました。今日でもアナログ・ シンセの分野でしばしば良 い意味 で言及されるこ
ともあります。
Way Out Ware
後 のことです。 ソフトウエア ・ シンセに 関 しては少 し心配 で批判的 な気持 ちもありました。 アナログ ・ モデリングの
ソフトウエアは面白 いものもありましたが、本物 のアナログ・ モジュールには敵 うはずもなく10年にも渡り失望を感
じていました。 ところがジムは、 これらの問題 に直面 して考 えた末 に解決 を見出 したのです。 ジムは
所有 していました。 本当 にそのものを実現 するために満足 が行 くまで追求 しました。 ジムからオーナーズ ・ マニュア
ルの依頼 を受 けたことを最終的 には嬉 しく思 います。
Way Out Ware
ソフトウエアの動作はモジュールごとでもパッチに統合するにも、 アナログのハードウェアをエミュレートするソ
2600
フトウエアのそれとははっきりとした事実上の違 いがあります。
アナログ・ シンセシスの自由 な空気 の中 を舞 うように、 スライダやコード、 それに変化 し続 けるパッチ設定以外 の何
物 でもないような世界 は、
2600が21
イムのパフォーマンスをサポートする 最初で 唯一のソフトウエ ・ シンセです 。
本マニュアルは、 新しい
気持ちを 楽にしてタイムトラベルに 飛び 立ちましょう。 フライトは 無料です。
月でした。 最初の 2ヶ月は
月にマニュアルを書き終え、 マーガレット・フレンドがグラフィクスを作成し
のジム・ ハインツが初期 の
がソフトウエア・ベースのオーディオ・ シンセシスに新 しい基準を設 けたことは明 らかです。
世紀 の新世代 のミュージシャンにアクセスを提供 する世界 です。 スライダやパッチコードだけでリアルタ
TimewARP 2600
Jim Michmerhuizen
Jim Michmerhuizen
設者でありディレクターでもあります。
年にリリースされ生産が中止される
1970
は機能的 には完全 なモジュラーであり、 パッチコードを
ARP 2600
ARP 2600
のソフトウエアエミュレーションです。 マニュアルを参照
を、内部結合 されたデフォルトのシグナ
は国内外 を通 して多 くの学校 や音楽教育
ARP 2600
に感謝 をします。
のマニュアルに取 りかかったのは
Putney VCS3
)。
ARP 2600
Timew ARP 2600
について語 ってくれたのは、 かなり
がまだ世 に出 たばか
2600
のオーナーズ・ マニュ
2600
TimewARP
の至極 のコースでした。 これは
マニュアルの著者 で、
Boston School of Electronic Music
TimewARP
1981
は、
2600
のよ
の実機 を
の創
年
日本語
3
1.3
1.4
マニュアルについての説明
本書はテキストブックではありません。 サバイバルのためのマニュアルです。
第2章ではソフトウエアのインストールと 設定を 説明します。
第3章ではクラシックなアナログシンセの用語と方法を説明します。本書を読み進める上で共通の理解を深めるためです。
第4章はモジュール 毎の説明ですが、
エアであるためデジタル 拡張の 可能性を 含んでいます。
第5章は 本書には 含まれませんが、 パッチのコレクションで 同梱の
したファイルに含 まれる説明書 が付 いています。 パッチと説明 は本書 の各章、 セクション、 サブセクションに登場 し
ます。 パッチはチュートリアル・ シーケンスを形成 し、 またボキャブラリーの練習 やコンセプトに最適 なパッチも含
まれています。
TimewARP 2600
がハードウエアの電子楽器ではなくコンピュータ用 のソフトウ
CD-ROMにPatchman.pdf
(英語版 )として独立
本マニュアルの 使い 方
まず第 2章をざっと読んで
す。 その後 でパッチのミックス&マッチなどを様々 な方法 でお使 い頂 けます。
オーディオ・ シンセシスに不慣 れな場合、
セプトや第 4章でモジュールを参考にして、
チのレパートリーを探求 しコントロールについて学 ぶ必要 があります。
オーディオ・ シンセシスを学 んだことがあれば、第 4章に飛び、
お読 み下 さい。 オリジナルの
現し 得なかった
存、 追加の
ドマイクロチューニング・ オプション、
トローラのマッピング( サブレンジ可能) などが含 まれます。
TimewARP 2600
サイン波出力、 デュアルチャンネル・ シグナル入力、 全 ての出力端子 での自動 Y接続、 16のキーボー
VCO
TimewARP 2600
ARP 2600
の新 しい機能 についてお読 み下 さい。新機能 のデジタル拡張 にパッチのロードと保
のインストールの方法 や基本的 な設定方法 について把握 する必要 がありま
Patchman.pdf
TimewARP 2600
についてご存知 でしたら、特 にセクション
ビート・ クロック・ シンク、 パネルのスライダ全 てに対 して
MIDI
にあるチュートリアル・ パッチ・ シーケンスと第 1章のコン
ソフトウエア・ シンセサイザーのバーストレンジやパッ
TimewARP 2600
のモジュールごとの詳細 な説明 を
に注意 して、 オリジナルでは実
4 .1
MIDI
コン
4
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
2
システム必要条件、 インストールの方法、 設定、 セットアップと使用方法
この章では、
ムに依存した情報の全てが記載されています。
TimewARP 2600
が含 まれます。詳 しくはセクション
TimewARP 2600
には、 ハードウェアベースのアナログシンセでは実現 し得 ないデジタルベースの拡張機能 のセット
2.1 Digidesign Pro Tools
TimewARP 2600
以降のバージョンでのみ 動作します。 どちらのオペレーティングシステムでも
6.1
の条件 に依存 します。
Tools
2.1.1
2.1.1.1
2.1.1.2
システム必要条件
Pro Tools
ディスクスペースと
実行 ファイルは
システム・ クロック
のシステム必要条件と同様で、
TimewARP 2600
ニックのパッチでは
せんが、 クロックスピードを上 げると使用可能 なポリフォニックのボイス数 や利用可能 なパッチの複雑度 を増 すこと
ができます。
2.1.2
インストールの方法
いずれのプラットフォームでも標準 のインストール方法 を実行 します。勿論 、
にインストールされている必要 があります。
2 .1 .2 .1 Mac OS X
TimewARP 2600 のCD-ROMをCD-ROM
ンロードします。
使用許諾書 に同意 すると
ールを進 めます。
インストールが終了 したら、
2 .1 .2 .2 Windows XP
TimewARP 2600 のCD-ROMをCD-ROM
をダウンロードして、
使用許諾書 に同意 してインストールを開始 します。
インストールが終了 したら、
2.1.3
2.1.3.1
セットアップ
パフォーマンスと録音 のためのリアルタイム・ インストゥルメント
TimewARP 2600
まず最初 に
ちらかを選択 します。 これで
このトラックのミックスウインドウ上部 にあるトラックインサートブロックから最初 のインサートセレクタをクリッ
クします。適切 なメニューから
新規 トラックを作成 しトラック作成 ダイアログでオーディオトラックの代 わりに
クの出力 を
新規 トラックの入力端子 としてお使 いの
Toolsは、 MIDI
使用している
TimewARP 2600
の本 バージョンは、
RAM
になり
6.1MB
は、 リアルタイムで全てのシグナルジェネレーションとプロセシングを実現 します。複雑なポリフォ
にかなりの負担 がかかります。
CPU
ファイルをダブルクリックするとインストールが開始 されます。
.dmg
TimewARP 2600
.exe
では、コンピュータがパフォーマンスと録音のためのリアルタイム・インストゥルメントに変身します。
Pro Tools
でオーディオトラックを作成 します。 トラック作成 ウインドウでモノラル、 またはステレオのど
TimewARP 2600
キーボード機器 から
キーボードにコントローラ( スライダ、 ノブ、 ボタン等) が装備 されている場合 は、 それぞれを
MIDI
のスライダ、 ノブ、 スイッチを選択 して割当 てます。詳細 については、
ソフトウエア・シンセサイザーをインストールして使用 するために必要 なプラットフォー
を参照 して下 さい。
2.2
プラグインで
RTAS
TimewARP 2600
の必要条件 は
RAM
Pro Tools
ファイルを実行 します。
Pro Tools
を起動 し
を起動 し
TimewARP 2600
TimewARP 2600
にルーティングします。
Pro Tools
ドライブに挿入 するか、
のインストーラ・ アイコンが表示 されます。 ダブルクリックしてインスト
2.1.3.1
ドライブに挿入 するか、
2.1.3.1
により提供 されるチャンネルオプションが決定 されます。
を選択 します。
キーボード機器 を選択 し、録音用 のトラックを有効 にします。
MIDI
TimewARP 2600
Mac OS X
ソフトウエアが実際に動作するために十分なメモリが必要です。
の最低必要条件 と同様 です。
800MHz
に進 みます。
に進 みます。
プラグインへ入力
または
Windows XP上で Digidesign Pro Tools
TimewARP 2600
以下のクロックスピードでは 困難な 状況かもしれま
Pro Tools
ソフトウエアがコンピュータ
www.wayoutware.comから.dmg
www.wayoutware.com
MIDI
シグナルをルーティングします。
MIDI
からインストーラファイル
トラックを選択 します。 トラッ
2.2
の必要条件 は
ファイルをダウ
を参照 して下 さい。
Pro
日本語
Pro
5
2.1.3.2
オーディオ・ シグナルのプロセシング
TimewARP 2600
ともできます。
まず最初 に
を作成 した場合は、 トラック作成ウインドウでモノラルまたはステレオのどちらかを選択 します)。 これで
2600
このトラックのミックスウインドウ上部 にあるトラックインサートブロックから最初 のインサートセレクタをクリッ
クします。適切 なメニューから
現在 のトラックにモノラルを選択 した場合 、
されます。 シンセサイザーのパネルが表示 されたら、左上 の角 にあるプリアンプのモジュールに2系統のチャンネル
出力( 1つではありません) が装備されていることを確認します。
既存のトラックを 加工する 場合、トランスポート ・コントロールの 「
されたオーディオがリアルタイムで 聞こえます 。適切 な
含まれるもの) を 選択すると、 この 方法でオーディオを 上手く 加工することが 出来ます。
ライブトラックを加工 する場合、 トラックの録音 モードを有効 にすると
オーディオへ送信 されます。適切 な
の) を選択 すると、 この方法 でオーディオを上手 く加工 することが出来 ます。
2.1.3.3 MIDI
トラックのプラグインとして使用 する場合、
きます。
まず 、 セクショ ン
TimewARP2600
ティングしておきます。
このトラック(
を演奏 する際、トラックシーケンスに保存 された
ート・ イベントはバーチャルキーボードで「 キー・ ディプレッション(鍵盤 を押 す)」 となります。
ドでバーチャルキーボードのピッチベンドノブを動 かし、
照 )にマッピングされた
2.1.4
パッチを選択 する
TimewARP 2600 は、 3
カテゴリーは大 まかなグループに分類 されます。 3つあるパッチ選択 ボタンのそれぞれに、階層内 の一段目に関連 する
ドロップダウンリストが表示 されます。
グループ、 カテゴリー、 パッチはコンピュータのキーボードでショートカットを使 って選択 することができます。 コ
ンピュータのキーボードの上下 の矢印 でパッチを選択 し、左右 の矢印 でカテゴリーを選択 し、 コントロールキーを押
しながら左右 の矢印 を押 してグループを選択 します。
2.1.5
パッチを接続 する
マウスを使 って任意 の出力端子 を任意 の入力端子 へ接続 することができます。任意 の出力端子 の上 にマウスを置 き、
マウスボタンをクリックしてホールドします。 パッチコードを任意 の入力端子 へドラッグします。 パッチコードを削
除 するには、 パッチコードの 端子 を離 れた場所 へドラッグします。
TimewARP 2600 は、 2
から 別の 端子へドラッグしてパッチコードが 表示されなければ 、両方 の 端子が 共に 入力端子であるか 出力端子である
可能性があります。
TimewARP 2600
すると1つの出力端子 から複数 の入力端子 へ接続( Y接続)することができます。マウスカーソルには 2本目のケーブ
ルが表示 され、別 の入力端子 へ接続 することができるようになります。
2.1.6
スライダやノブの使 い
スライダやノブを調節 するにはマウスを使 ってドラッグします。各 コントローラの解像度 を上 げるには、 ドラッグし
ながら
スライダ上 でマウスをホールドすると、 コントロールするパラメータ値 とパラメータ名 が表示 されます。
別売の
詳しくは、
はリバーブやその 他のエフェクト ・ プラグインと 同様の 方法で 、 オーディオシグナルを 加工するこ
Pro Tools
により提供されるチャンネルオプションが決定されます。
でオーディオトラックを作成 するか、既 に録音されているトラックを選択 します(新規 のトラック
TimewARP 2600
を選択 します。
TimewARP 2600
TimewARP 2600
TimewARP 2600
トラック
パッチ( ボイスやギター・ エフェクトカテゴリーに含 まれるも
TimewARP 2600
の方 法 でトラッ クを2つ設 定 します。 2つの トラックの 内 1つは オーディオ トラックで
2.1.3.1
をトラックのインサートとして使 います。 もう1つは
Pro Tools
のトランスポートウインドウを使って
のイベントは
MIDI
TimewARP 2600
コントローラでスライダ、 ノブ、 スイッチ等 を動 かすことができます。
MIDI
つの階層構造でパッチの保存 や整理を行います。全 てのパッチは様々なカテゴリーに分類され、
つの出力( 入力) 端子間 または出力( 入力) 端子間 で接続 することはできません。 1つの端子
は、 コンピュータのコントロールキーを押 しながらケーブルが接続 されている出力端子 をクリック
ではコマンドキーをホールド、
Mac
コントローラを
MIDI
を参照 して下 さい。
2 .2
TimewARP 2600
Windows
ではコントロールキーをホールドします。
のスライダ、 ノブ、 スイッチ等 へ簡単 にアサインすることができます。
TimewARP
のインサートはステレオのスルーアウト用 に自動設定
」 を押 すと 、
Play
パッチ( ボイスやギター・ エフェクト等 に
TimewARP 2600
では既 に録音 された
トラックで出力 を
MIDI
シーケンスの演奏、 巻戻し、 一時停止ができます)
MIDI
TimewARP 2600
のスライダ、 ノブ、 スイッチ(
TimewARP 2600
を通 して、入力端子 からの
トラックを加工 することがで
MIDI
TimewARP 2600
へルーティングされます。
MIDI
により加工
へルー
MIDI
ピッチベン
2.2
ノ
を参
6
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
2.1.7
バーチャルキーボードを使 う
TimewARP 2600
ウン」(鍵盤 を押 し下 げる) のシグナルが出力 されます。 ハードウエアの
いパッチを作成 しチューニングする時 に使 えば便利 です。
バーチャルキーボードは
ターする時 にも使 います。
2.1.8
ポリフォニック・ オペレーション
TimewARP 2600
2.1.9
ション
パッチの保存 とロード
Save
をロードすることができます。 パッチは無制限 に制作 や保存 できます。
のアイコン)が解除 されたモードにしておく必要があります。
よく使 う設定 に名前 を付 けて「 テンプレート」 パッチのバンクを作成 することもできます。
を参照) を使 ってボイス数 を設定 します。
4.1.6
ボタンや
TimewARP 2600 はMIDI
2.2 MIDI
2.2.1
2.2.1.1
コミュニケーションとコントロール
スライダ、 ノブ、 スイッチのコントロール
コントローラを使 って
MIDI
ドウェアのコントロールサーフィスをお使 いの場合、 また
れている場合 は、 それらを使 ってパッチの中 でスライダやノブ、 スイッチなどの組 み合 わせをコントロールすること
ができます。
設定 した任意 の接続 は
も独立 して保存 できます。
スライダ、 ノブ、 スイッチを外部 の
はシフトキーを押 した状態 でスライダ、 ノブ、 スイッチのアイコンをクリックします。 ダイアログボックスが表示 さ
れ、 グローバルな接続 かまたはパッチ特定 の接続 かを選択 できます。
グローバル
コントローラ番号 を直接入力 するか、 お使 いの
トローラ番号 を選択 します。
レスポンスカーブ、極性 、範囲 を設定 します。 レスポンスカーブにはリニア、指数関数 、対数 から選択 できます。極
性 はダイレクトかまたは
ッグします。 コントローラの全範囲 よりバーの範囲 の方 が小 さい場合 は、 バーの端 を右 または左 へドラッグしてレン
ジのオフセットを調節 することができます。
同 じ外部 コントロールを
れに設定 することができます。 このようにして表現力 のあるライブパフォーマンスやスタジオでのパフォーマンスに
合 わせた
MIDI
TimewARP 2600
2 .2 .1 .2 Patch-Specific
スライダ、 ノブ、 スイッチを
ボードイベントのベロシティやアフタータッチのパラメータによりコントロールできるよう割当 てることもできます
( この割当 てはグローバルでなく 、 それぞれのパッチに保存 されます )。
これらのコントローラ値 はリアルタイムで現在 のグローバル・ コントロール値 と合計 され、 スライダのリアルタイム
の値 を決定 します。注意 して事前 にチューニングすることで、 キーボードの表現力 を高 めノブやスライダのコントロ
ールを可能 になります。
の画面上 のキーボードはマウスを使 って演奏 します。任意 の鍵盤 をクリックすると
キーボードをお持 ちでなければ、新 し
MIDI
ノート・ イベントが入力 された状態 を表示 します。外部
MIDI
は、最大 8種類のキーダウンのイベントに反応 することができます。
ボタンを使ってパッチを保存 したり、 パッチマネージャ(セクション
Save As
Save
バンクセレクトやパッチセレクトのコマンドに反応 します。
TimewARP 2600
TimewARP 2600
マップ設定
( 逆転 ) を設定 できます 。 コントロール範囲 を 設定 するには 、 バーの端 を 内側 へドラ
invert
TimewARP 2600
のパッチや 設定 を 作成 することができます 。
(パッチ特定 )の設定
コントローラにグローバルな 割当 てができる 他 に 、スライダ 、ノブ 等 を 入力 のキー
MIDI
MIDI
のスライダ、 ノブ、 スイッチをコントロールすることができます。 ハー
キーボードにスライダやノブのコントロールが装備 さ
MIDI
にグローバルな設定となり、 どんな特定 のパッチ( セクション
コントローラに接続 するには、
機器 のコントロールを実際 に動 かして(
MIDI
のスライダやノブの幾 つかに割当 て、異 なるカーブ、極性 、範囲 をそれぞ
Mac
ボタンを有効 にするには
ではコントロールキーを、
MIDI
Voices
4 .1
の「 キーダ
MIDI
キーボードや動作 をモニ
のドロップダウン(セク
を参照) を使ってパッチ
ボタン(鍵
Lock
を参照)
4 .1 .2 .1
Windows
Learn from MIDI
)コン
日本語
で
2.2.2 MIDI
パッチの各 グループには標準 の入力
パッチのカテゴリーはこの番号 には影響 しません。例 えば、任意 のカテゴリーで
テゴリーでは
グループ自体 は
パッチ選択
MIDI
パッチ選択 コマンドに対 して最初 の
MIDI
パッチ選択 でパッチが1つだけ使用 できることになります。
バンクセレクトのコマンドで選択 できます。
MIDI
7
が使用 できます。
128
のパッチがあれば、 もう1つのカ
127
3
オーディオ・ シンセシスの技術
3.1
3.1.1
本章 では
す。物理的なシグナルと、特定の種類 のシグナルが存在 する時 に聞 こえるサウンドとの差をまず考 える必要 があります。
シンセサイザーは、 ある種類 や別 の種類 の物理的 な動 きであるシグナルのみを処理 することができるため、 これから
述 べることは大変 に重要 です。 シンセサイザーを 操作 していれば、 同時 にシグナルが耳 に届 いた時 に面白 いサウンド
が聞 こえるようサウンドを生成 /編集しているということになります。
TimewARP 2600
を構成 する物理的、数学的、聴覚的な事実と、エミュレートするハードウエアについて説明 しま
シグナルとサウンド
揺 れる懐中電灯 、 救急車 のサイレン、 レフリーが 旗 を振 り下 ろす動作 、 友達 へのウインクなど、 これら 全部 がシグナ
ルです。我々 の周 りにある空気 の小 さな振動 が耳 にはシグナルとなって聞 こえます。 ノイズ、 サイレン、甲高 い声、
うなり声 など色々 に聞 こえます。
シグナルは空気 の物理的 な振動、 鼓膜 の運動 です。 サウンドと言 うのはシグナルを「 ハロー」 のように自分 で知覚 す
ることです。
シグナルをアナログ/デジタルで再現
サウンドシンセシスで 重要なシグナルはオーディオシグナルです 。程度 の 差はありますが 、大体通常 の 変動範囲内の
空気圧では 鼓膜の 場合、 1秒間に 20から
このシグナルは、録音 や再生 が可能 な直接的 な物理的 プロセスです。録音 /再生を実行するには、 空気圧の変動のパ
ターンを確認 し、 その他 の媒体 で模倣 します。過去 には、 フォノグラフのレコードのグルーヴや、 テープやワイヤの
長 さにそった磁場 や、 その 他 の媒体 を使 っていました。 多 くの場合 、マイクを 1本以上使 って、 振動 する空気 の電子
モデルを生成 し、電子 シグナルを使 って磁気 の録音 ヘッド、 アンプやLPレコード旋盤 を動 かしていました。 プロセス
の間中、 シグナルは直接 アナログでやりとりしましたが、空気 から電圧 へ、 そして磁場 の強 さ(針 の位置) へと媒体
が変化 することを除 いてシグナルは同一 でした。 グラフ化 /チャート化 されると、更 に同 じように見 えます。 これが
アナログ録音 です。
回 の割合 で反復 します。
20,000
8
3.2
3.2.1
TimewARP •
このようなシグナルを録音 するもう1 つの方法 は高速 のデジタルサーキットで、 1秒に何度も基礎になる媒体を測定
し、測定値 を保存 します。
TimwARP 2600
れません。
グナル媒体 は、電気 の圧力 でボルト単位 で測定 されます。
その数字 の連続 はオリジナルのマシンが電圧 を使 ったのと同 じ方法 で使 われます。 オリジナルのオーナーズ・ マニュ
アルで「 ボルテージ」 と書 かれていた場所 に、 ここでは「 シグナル」 または「 シグナルレベル」 という言葉 を使 い、
モジュールの仕様 には「 バーチャルボルト」 または「 vV」を使 います。
が電子 サーキットで構成 されていないため、 ボルテージ(電圧 ) と言 うコンセプトはここでは適用 さ
TimewARP 2600
はソフトウエアであり、複雑 なコンピュータの動作 です。 オリジナルの
TimewARP 2600
のシグナル媒体 は単純 に数字 の連続 で、
ユーザーズ・マニュアル
ARP 2600
のシ
シグナルの属性
最も 単純なシグナルはサイン 波です。 正弦波は 円上の 点が 円が 回転するにつれて 前後に 動くものです。 サイン 波の 数
学的な 計算の 多くは、 回転する 円という 発想に 基づいています。 これについては 関心がなければかかわる 必要があり
ませんが、 ほんの引 き伸 ばしたコイルのバネを基本 のサイン波 のグラフとして頭 に思 い描 いて想像力 を訓練 するのに
は役 に立 ちます。
振 り子 または音叉 の動 きは、 前後 に揺 れ徐々 に遅 くなって止 まりますが、 これが 減衰 サイン波 です。
サイン波 のシグナルには3つの属性 があります。周波数 と振幅 と位相 です。 その他 に特徴 はありません(振 り子 や音
叉 の振幅 が徐々 に小 さくなるのはその他 の属性 が1 つあります 。 エネルギー /振幅 の量 が各 スイングで失 われること
です。 これは純粋 なサイン波 ではありません)。
基本的な 属性
飛行機 のプロペラのように回転 につれて軌跡 を残 しながら回転 を続 ける円 の点 を思 い描 きます。 軌跡 を想像 し、 コイ
ルのバネのように後 ろへ引 き延 ばします。
3.2.1.1
3.2.1.2
3.2.1.3
日本語
振幅:この 想像上の 円の 直径はどれだけ?
周波数: 回転する 速度は?
位相: 新しいサイクルまでの 時間は?
9
3.2.2
複雑な 属性
日常私 たちの耳 に届 くほとんどの動作 はサイン波 よりもはるかに複雑 です。 金属 のバケツを叩 くとフォークをコツコ
ツ叩 くよりもずっと複雑 な振動 が起 こります。
サイン波 ではないどんな種類 の信号波形 でも、 サイン波 の重 ね合 わせに変換 することができます。 これをフーリエ解
析 と言 います。 フランスの 数学者 のフーリエが数学的 にこれが可能 であることを証明 しました。
この解析 は逆変換 も行 えます。複雑 な信号 は適切 に振幅、 周波数、 位相 を関連付 けてサイン波 の重 ね合 わせから構築
することもできます。
実際 、どんな種類の動作 もここで「音波」として扱 っている 反復パターンも以下 の 2つの 属性で調査 、分析が可能 です。
10
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.2.2.1.
波形 と時間領域 の属性
どんな反復 の動作 もグラフで図表化 することができ、水平軸 は時間 で垂直軸 は前後 の動作 です。 これは信号 の時間領
域 の図 です。
日本語
11
3.2.2.2.
スペクトラムと 周波数領域の 属性
信号を 時間周期を 通した 動いているものとして捉えるかわりに、 サイン波の集合を信号の成分として 考えることができ
ます。 グラフ中では水平軸は(時間軸の代わりに)周波数帯域となり、 各スペクトル成分はグラフの垂直軸の1 つとな
ります。垂直軸の高さは特定 の周波数での強さを示 します。 これが信号の周波数領域またはスペクトル領域 の図です。
3.2.2.2.1
スペクトル成分 の配分 と相対的 な強 さは、 サウンドの音色 またはサウンドとして伝 わってきます。「明 るい「「鈍
い」「 シャープ」「金属的 」「重 い」等 、 これらの言葉 はサウンドのスペクトル領域 を表現 しています。
ハーモニック・ シリーズ(倍音 の系列)
任意 の周期的 な信号 のスペクトル図 には、 信号 の周波数 の単純 な倍数 の所 に波形 の成分 が現 れます。 例 えば周波数
でのこぎり波 を調 べるとします。成分 は
110Hz
110、220、330、440
、、という倍数 に現 れます 。
12
TimewARP •
このような 単純な 数列はハーモニック ・ シリーズ (倍音 の 系列) と 呼ばれます 。音楽上 で 考えると 興味深く 、系列 の
中で 数字が 小さいものは 全てオクターブ、 5度、 4度、 3度と 単純な 音程を 形成します。
ユーザーズ・マニュアル
ほとんどの楽器 は倍音 のスペクトルを生成 します。倍音 が多 いものも少 ないものもあり、演奏方法 により1 つの楽器
でも様々 なスペクトルのバリエーションがあります。一般的 に実際 のスペクトル成分 が何 であれ、必 ずハーモニック
・ シリーズが形成 されます 。
日本語
オーディオ・ シンセシスでは、 オシレータを使 って倍音 スペクトルを持 つピッチド・ トーンを生成 します。
13
3.2.2.2.2
エンハーモニック・ シリーズ
エンハーモニックとは、 ここでは「 ハーモニック・ シリーズ」 を形成 しないものという意味 です。波形 には規則的 な
間隔で 反復しないものもあり、 そのような 波形のスペクトルは 成分が 非整数の 度数比であったり、 消えては 現れる 移
動性のスペクトル 成分であったりします。 ケトルドラムやベル 等のようなパーカッションのインストゥルメントには
エンハーモニックのスペクトル成分 を持 つものがあります。
オーディオシンセシスではAMやFMのような様々 なモジュレーションのテクニックでエンハーモニックのスペクトル
を生成 します。
14
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.2.3
不規則信号の 属性
ノイズのように完全 に不規則 な信号 は、実際 にはスペクトルが連続的 で、 ハーモニック・ シリーズにおいても、更 に
エンハーモニックシリーズにおいてさえ孤立 したサイン波 で構成 されていません。 ノイズのスペクトルは周波数成分
の連続体 で、 それを表現 するにはこの連続体 の各周波数帯域 にどれだけのエネルギーがあるかということを考 える必
要 があります。 高周波 なエネルギーを持 つノイズが1種類 あれば、 他 の種類 のノイズは低周波 のエネルギーを持 って
いたりします。
オーディオシンセシスでは、 ノイズは非常 に有効 な信号 です。 フィルタを使 ってピッチド・ サウンドにノイズスペク
トルを含 むどんなものにも形 を変 えることができます。
日本語
15
3.2.3.1
スペクトルのバランス( カラー)
不規則 な電子 ノイズを得 るために依存 している物理的 なプロセス( 分子 の動作 や電子 が原子間 で不規則 にぶつかり合
うなど) にはどんな周波数 においても、 またはどんな周波数 の間隔 を通 しても均等 な確率 の周波数 の分布 がありま
す。奇妙 なことに、 これにより生成 されるノイズシグナルは、 オーディオという目的 では可聴範囲 で適切 にバランス
がとれているようには聞 こえず、明 るすぎるサウンドになります。
16
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.3
聴覚イベントの 属性
一日に 聞く 何千ものサウンド 全てにおいて、 明確な 始点または 終点を 持つサウンドはわずかです。 大半のサウンドは
開始と 停止がはっきりせず 現れては 消えるものです。 開始と 停止が 合理的にはっきりしたサウンドを 聴覚イベントと
呼びます。 開始と 停止があまり 明確でないその 他のサウンドは、 聴覚テクスチャ、 バックグラウンドまたはストラク
チャと呼 びます。
サウンドには他 のものに比 べてより複雑 なものがあります。冷蔵庫 のうなるような音 は単純 な音 の類 いですが、 フォ
ークを叩 いたときの音 は本当 に単純 です。 ピアノで低音 のノート1つは、変化 を続 けだんだんと消 えてしまう過程 は
かなり複雑 です。人間 の話 し声 は自分 の国 の言語 でもかなり複雑 な種類 のサウンドです(外国語 となれば尚更複雑 に
聞 こえます)。
ここで説明 をする以外 にも、我々 は常 に大変多 くの種類 のサウンドを耳 にしています。以下 では最 も一般的 に区別 さ
れた様々 な種類 のサウンドについて説明 します。
日本語
17
3.3.1
定常状態の 属性:
開始するとかなり 恒常的に 変わらないサウンドもあります。 これらのサウンドは 時間が 経過してもあまり 変わらず、
停止すればサウンドも 停止するため 定常状態と 呼び、 サウンドの 中で、 明確なピッチ、 音量、 音色などを 選択するこ
とができます 。 オルガンパイプからのノートや 電子ドローバーオルガンからのノートは 定常状態のサウンドです 。
3.3.2
3.4
3.4.1
時変の 属性(エンベロープなど ):
サウンドにはかなり明確 な始点 と終点 を持 つ物 がありますが、音 の進行 に従 って音 が変化 します。鳥 の鳴 き声 や普通
の人 の話 し声 などがそれです。
このようなサウンドは、 ピッチ、音量 、音色 などの基本的 な聴覚 の属性 のうち1つかそれ以上 の属性 において、程度
の差 はあれ素早 く変化 するものとして分析 することができます。例 えば、 ギターの弦 を弾 いた瞬間 から音 が聞 こえな
くなるまでの音 の変化 を考 えます。最初 は大 きな音 で、終 わりに近 づくにつれて消 えていきます。最初 は明 るい音 で
多 くの倍音 があり、 音 が消 えるに従 って鈍 い音 になります。
その過程 で起 こるできごとをわかりやすく表 にする方法 は変化 する各属性 を個別 に、 それぞれ時間領域 のグラフにチ
ャート化 することです。
そのようなグラフはエンベロープと呼 ばれるものです。長 い年月 をかけてエンベロープについて標準 の言葉 ができあ
がりました。 アタック( イベントの最初 の部分)、 ディケイ( アタックの後 の部分)、 リリース( イベントが終 わる
最後 の部分 )のような 言葉 が使 われます。
信号とサウンドの 調和
信号 の行動 は全 く物理的 なものなので、 簡単 に名前 を付 けたり、 測定 したり、 目録 を作 ったり、 数 えたりすることが
できます。 サウンドは以上 に述 べた通 り、 あまり簡単 には環境 に適応 させることができません。我々 が聞 く音楽 やそ
の他 のサウンドは我々 の周 りの信号 に幾 つかの確実 な方法 で関連付 けることができますが、通信 は単純 にはできませ
ん。常 に驚 きの連続 です。
信号周波数と 可聴ピッチ
これは多分、 最 も確実 で最 も信頼 のできる通信 です。 ギリシャの哲学者 であるピタゴラスが振動 する弦 の長 さを半分
にするとピッチが1オクターブ上 がることを解明 したのは
年前 、ギリシャの 哲学社 のピタゴラスまで遡 ります。
2500
18
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.4.1.1
ピッチの追加 が周波数 を増加 させることについて
オーディオ周波数 の範囲 は、人間 に聞 こえる範囲 で言 うと、従来
までしか聞 こえない人 にとっては悲劇 にも聞 こえますが、人間 のピッチを知覚 する領域 においては、 そういう
10kHz
人 は聴 こえる範囲 の
クターブに過 ぎません。
これはオーディオ・ シンセシスでは大変 に重要 な事実 で、作成 したピッチそれぞれにおいてこの問題 に何度 も遭遇 す
ることになります。 スペクトル配分 とパッチを生成 しコントロールする計算 を大 きく左右 します。
均等 なピッチの間隔 は急激 な周波数 の急激 な増幅 を必要 とします。
•
均等な 周波数の 増幅はハーモニック・ シリーズになります。 ハーモニック・ シリーズでは 系列が 上がるにつ
•
れて、 ピッチ間隔 がますます小 さくなります。
を維持 しており、聞 こえる範囲 を10オクターブとしたら
90%
20Hz から20kHz
の間 です。直線的 に考 えると
10kHz から20kHz
まではほんの1オ
日本語
3.4.2
シグナルの振幅 と可聴音量
これは大変 にあやふやな関係 で、任意 のシグナルでは振幅 を増 すことは関係 するサウンドの音量 を上 げることになり
ます。 しかし振幅 よりもその他多 くのシグナルの特徴 の方 が、音量 を知覚 する場合 により大 きな影響 を与 えます。
例えば、 人に 話しかけることと 叫ぶこととの 違いは、 振幅の 問題と 言うよりも、 はるかにピッチやスペクトル( 音
色)の 問題になります。「 大声を 出す」 など 叫べば、 声のピッチを 上げたことになり、 より 多くのエネルギーを 使
い 、振幅 でなくスペクトル 成分の 問題となり 、 より 多くの 倍音を 生成します 。舞台俳優 はこの 傾向を 克服することを
学びます。 舞台で 叫んでいるように 聞こえないために、 叫ばずに 話す 時の 振幅を 増加させる 方法を 学びます。
パイプオルガンやオーケストラからの 録音信号を 視覚的に 研究すると 、 ソフトな 信号の 見掛けの 振幅が 大きな 音の 振
幅とはほぼ 同じであることに 驚かれるかもしれません。 これはサウンドのスペクトル 配分に 関係があります。 ほぼ 同
じ 振幅で2種類 の 信号 では、 スペクトル 配分 が 最 も 広 いと、 倍音 のコンテンツが 最大 なため 大 きな 音 に 聞 こえます。
19
3.4.2.1
音量 を加 えると振幅 が増加 することについて
それにもかかわらず、任意 の信号 とそのスペクトルにでは、振幅 を少 し上 げると常 に音量 が上 がったと聞 こえるのは
事実です。 どのくらい 上がるのでしょうか?
周波数やピッチと 同様に、 その 関係は 指数関数的です。 長年にわたる 研究の 結果、 音量の 上げ 幅は、 シグナルの 振幅
において 倍の 比率で 表されます 。
3.4.3
3.4.4
言 い換 えるとシグナルの振幅 を2倍 にすると、 音量 が上 がりますが、 上 がった音量 と同 じだけの音量 を再 び上 げるに
は、振幅 を更 に2倍にする必要があります。
シグナルのスペクトルと可聴音色
この2つはかなり揺 るぎない関係にあります。 実際、スペクトルという単語 は両方 の世界 で意味を持ちます。 内容によ
りますが、物理的なシグナルの測定可能な属性、または感知できるサウンドの1つの特徴に言及 することもできます。
サウンドの特徴 の中 で、音色 またはスペクトルで聞 こえる変化 は、関連 する変動 が鼓膜 に達 する物理的 なシグナルの
特徴 に現 れます。 トーンの 変化 は即 ち波形 の変化 となります。
この反対 はあまり確実 ではありません。人 に聞 こえない波形 の変化 を見 つけるのは簡単 なことです。例 えば、私 たち
人間は 複雑なスペクトルの 中で 位相の 関係に 単純に 敏感ではありませんが、 時間領域においては、 同じ 組成の 中で 転
移の 位相関係にある2 つの 同一のスペクトルは、 予期できないほど 異なる 様相を 呈します。
シグナル・ エンベロープと可聴 イベントコンツア
オーディオ・ シセシスの最 も素晴 らしい領域 の1 つは、時間依存性 のイベントのエンベロープを聞 き分 けることで
す。 ここにはあらゆる神秘 が存在 し、 シグナルの属性 は定期的 に誤 って知覚 され、周波数 の変化 は音量 として聞 こえ
たり、 スペクトルの進化 はピッチとして聞 こえたり、振幅 のエンベロープは理解 しにくいスペクトルでさえずるよう
な音 を生成 します。
20
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.5
3.5.1
モジュールとシグナル生成 の方法
前述のシグナルやプロセスにはどのような 方法でアクセスして、 自分の 演奏に 使えるのでしょうか?
前世紀にはオーディオシグナルを 電子的な 方法で 生成して 即興演奏をしていました。 特に
モーグ、 ドン・ バックラ、 アラン
ず独立 したもので、 シグナル生成 とシグナルプロセシング用 のモジュラーの機能 で、手動操作 によりだけでなく生成
するのと同 じ種類 のシグナルでもコントロールすることができるというものでした。
これが電圧制御( 可変) 発振器(
シグナルの1 つの属性 をその他 の属性 に必 ずしも影響 することなく変更 することができます。 シンセシス技術 は構成
技術 となり、 またチューニングはモジュールの 統合的 な設定 となりました。
モジュールを接続 するケーブルはパッチコードと呼 ばれました。 モジュールを接続 することは「 パッチする」 と呼 ば
れ、 ついには設定 に関 する作業 は「 パッチ」 と呼 ばれるようになりました。
シグナルを生成 するモジュールを幾 つか考 えてみましょう。
オシレータ
同じ 動きを 何度も 繰り 返す 機器がオシレータです。 オーディオシンセシスではオシレータは 一般的に、 サイン 波、 三
角波、パルス 波、ノコギリ 波など 時間領域のグラフに 現れる 形の 名前がついた 波形のような 大変に 単純な 幾何学的な
パターンのシグナルを生成 します。
パールマン等 の考 えは、 オーディオシンセシスの基礎 となりました。 それは、 ま
.R.
)のアイデアとなり完全 に革命的 でした 。独立したモジュラー 機能で 、1つの
VCO
年代の 初頭にボブ・
1960
日本語
アナログのシンセサイザーでは、通常運動 の基礎 となる媒体 は電圧、 またはボルテージです。 デジタルのシンセサイ
ザーの場合、 シグナルは実際 に一連 の計算 された数字 です(従来 、 これらは音楽 CDでは標準 サンプリングレートの
で生成 されます)。 これはシンセサイザーの出力端子 で数字 の流 れが電圧 の変化 に転換、 増幅 され、 ラウドス
44.1k
ピーカーを動 かすのに使 われて初 めて運動 となります( ラウドスピーカーはぐるぐる回 る代 わりに前後 に動 くモータ
ーです)。
オシレーターで生成 されるシグナルが周期的 なため、 シグナルのスペクトル成分 はハーモニックシリーズ(倍音 の系
列 )を 形成 します。
21
3.5.2
gate
trigger
ADSR
envelope
AR
envelope
envelope generators are controlled by gate
and trigger signals...
ノイズ・ ジェネレータ
それ 自身を 繰り 返すことなく 、 ランダムに 揺れるデバイスがノイズジェネレータです 。滝、 小川、 風、 送風機 などは
全てノイズ・ ジェネレータです。
ノイズシグナルのスペクトルは 周波 数成 分 の 統計 的分布 です(厳密 に1つの周波数 であるサイン波 とは 正反 対 で
す)。音楽 の範囲全 ておいて完全 にバランスがとれているノイズスペクトルはピンクノイズと呼 ばれます。 ピンクノ
イズはラウドスピーカーのリスニングテストに大変有効 で、熟練 したリスナーなら2種類のノイズスペクトルでほん
の小 さな違 いでも聞 き分 けることができます。
フィルタリングとイコライゼーションはノイズスペクトルをほぼ全 てのサウンドに形 を変 えることができます。
3.5.3
エンベロープ・ ジェネレータ
出力 がイベントの時間依存属性 をコントロールすることが目的 のデバイスはエンベロープジェネレータ( EG) と呼
ばれます。 これはトランジエント・ ジェネレータとも呼 ばれるもので、出力 が一定 でなく、過渡的 であるという事実
を浮 き彫 りにしています。
エンベロープ・ ジェネレータは「 オンデマンド」 のみ出力 シグナルを生成 します。 ゲートやトリガーといったタイミ
ングシグナルを使 ってデマンドを出 すことができます。
3.5.4
サンプル& ホールドのプロセッサ
シグナルを「 サンプリングする」 というアイデアは、 オーディオイベントの具体的 な特徴 に直接 は関係 しませんが、
その代 わりにサンプル&ホールドはパターン化 したコントロールシグナルの作成 に有効 だとわかった電子音楽 からの
アイデアです。
22
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.6
3.6.1
3.6.2
モジュールとシグナルの処理 と変更 のための方法
インバーター
シグナルインバーターはシーソーと全 く同 じ動 きをします。入力 が大 きいと出力 が小 さくなり、 その反対 も同様 で
す。 アナログのインバーターはプラスの入力 でマイナスの電圧 を出力 し、 デジタルのインバーターは単純 に入力 の数
字 のストリームに( -1 ) を掛 けます 。
シグナルミキシング
シグナルミキサーは2つ 以上のシグナルを 同時に 加え 加えた 結果を 出力します 。 これはどんな 入力シグナルよりも 通
常、 複雑なシグナルです。 必ずしもこれが 正しいと 言うわけでなく、 例えばシグナル BがシグナルAの全く正反対で
あれば 、 この2つをミキシングすると 丁度0のシグナルが 生成されます 。
日本語
3.6.3
アテニュエーター/アンプリファイア
アテニュエーターは通過 するシグナルの強 さをカットします。 デジタルではこれは入力 を
せん) から
アンプリファイアはシグナルの振幅 を増幅 します。 しかし必 ずしもそうとは言 えません。電圧制御 のアンプリファイ
アが
1.0
ルを 「チョップ 」します 。電圧制御 のアテニュエータとして 考 える 方 が 道理 にかなっています 。
(シグナルは完全 な振幅 で通過 します )までの任意 の値 により掛 け算 すれば実現 します 。
1.0
の最大 ゲインのファクターを持 つのは当 たり前 のことです。事実 、
の目的 は実際 それを通過 するシグナ
VCA
(シグナルは通過 しま
0.0
23
3.6.3.1
3.6.4
3.6.4.1
ゲインファクター
アンプリファイアまたはアテニュエータの動作 を言葉 で表 わすには、出力 シグナルの振幅 を入力 シグナルの振幅 に対
する比率 のを意味 する「 ゲインファクター」 という表現 を使 います。
フィルタ
フィルタは特定の周波数で、それ以外 の周波数でよりうまく機能 するデバイスのことです(インバーター、 ミキサー、
アテニュエータ等 は全ての周波数で同様 な動作をするので、 フィルタではありません)。
周波数依存 の特徴 により、 フィルタは 通過 するどんな複雑 な波形 の形 をも変化 させます。 時間依存 と周波性依存 のい
ずれにおいても、 フィルタがシグナルに及 ぼす影響 を知 ることが重要 です。
ローパスフィルタ
遅い 運動を 速い運動よりもよく転送するデバイスまたはメカニズムはローパスフィルタとして作動することができます。
喫茶店で 見かける 薄い 木のスティックで 紅茶をかき 混ぜる 場面を 想像してください。 紅茶を 前後に 速くかき 混ぜ、 次
に 遅くかき 混ぜます 。 そして 紅茶ではなくハチミツをかき 混ぜる 場面を 想像してください 。 はちみつはゆっくりかき
混ぜることはできますが、 速く 混ぜようとしても 木のスティックは 速く 動きません。
これがローパスフィルタです。 シグナルに同 じエフェクトがかなり簡単 に見 られます。
オーディオのシグナルについては通常、 フィルタリングの周波数依存のエフェクトにより関心が持たれます。 サブオー
ディオのシグナルについては、関心が強くなるのは時間依存のエフェクト、つまり波形 での変化 です。時間のドメイン
ではローパスフィルタはシグナルの形 の移行を完全 にします。 この良い例は、
周波数 のドメインでは、 フィルタカットオフ 周波数 より高 いスペクトル成分 を弱 めます。 カットオフ 周波数 はフィル
タがシグナルにエフェクトがかかり始 める周波数 です。
に解説 するラグプロセッサです。
3.6.4.5
24
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
3.6.4.2
ハイパスフィルタ
速い運動を遅い運動よりもよく転送するデバイス、またはメカニズムはハイパスフィルタとして作動することができます。
水を 入れたコップからストローを 取り 出します。 ストローの 上端を 指で 強くつまんで 空気が 入らないように 押しつぶ
したまま、再 び水 の入 ったコップに戻 します。 ストローをコップから出 したり入 れたり上下 に速 くも遅 くも動 かすこ
とができますが、 ストローの上端 を指 でつまんだままだと水 はストローの中 には入 ってきません。 ストローの下端 で
水 が上下 する運動 をシグナルと考 えます。
ストローの上端 で指 を緩 めて空気 が少 し入 るようにしてストローを上下 させます。 ストローを下 に動 かしてもストロ
ーの下端 で水 の高 さは押 し下 げられずにストローの中 に入 ってきます。 ストローを上 に動 かすと、上端 をつまむ強 さ
に従 ってストローの中 の水 が多 かれ少 なかれ漏 れてぽたぽた落 ちます。
日本語
3.6.4.3
3.6.4.4
3.6.4.5
これがハイパスフィルタです。時間 のドメインではカットオフ周波数 とスロープに関係 する割合 で出力 シグナルレベ
ルを常 にリークしてゼロに戻 します。周波数 のドメインでは、 カットオフ周波数以上 のスペクトル成分 を全 て通過 さ
せ、 カットオフ周波数以下 の周波数 をカットオフスロープに比例 した量 を減衰 させます。
カットオフスロープ
これはフィルタが周波数の機能としてスペクトル成分を減衰させる割合です。通常、 1オクターブにつき
フィードバックとレゾナンス
どんなシグナル・ プロセシングのデバイスやデバイスのシステムでも、通常 、出力 シグナルを部分的 に入力 シグナル
へと戻 してミックスすることは可能 です。意図的 な場合 もありますが、偶然起 こることもあります。 PAシステムで
作業 をしたことがあれば、 甲高 いフィードバックのシステム音 を経験 しているはずです。
オーディオシンセシス向 けのフィルタモジュールでは、 コントロール可能 なフィードバックを提供 するのはよくある
ことです。少 しのフィードバックでもフィルタレスポンスはカットオフ周波数 あたりでピークになり始 め、 フィード
バックのレベルが上 がるにつれてピークはより強 くなります。最終的 にPAシステムで起 こるように、 フィルタは急
にオシレーションになります。入力 シグナルに関 わらず、 カットオフ周波数 はサイン波 に「悲鳴 」 を上 げさせること
ができます。 この状態 ではフィルタとしてもはや作動 しませんが、 オシレータになります。
フィードバックにおけるシステムは物理学 で詳 しく研究 されています。 フィードバックの運動 は数学的 に表 すことが
できます。 PAシステムのフィードバックは予想 がつかずコントロールができないものですが、 オーディオ・ シンセ
シスのフィルタモジュールにおけるフィードバックはコントロールが可能 で有効 な機能 となります。
ラグプロセッサ
ラグプロセッサは、 サブオーディオシグナルをプロセスする特別 な目的 のローパスフィルタです。入力 シグナルが値
の急激 な変化 をする所 で、必 ず出力 シグナルに「 ラグ」(遅 れ) が現 れます。 ラグの量 はプロセッサの「 カットオフ
周波数 」に 依存 します。
の倍数です。
6dB
25
3.6.5
3.6.5.1
モジュレーションの方式
最も 簡単なシグナルには、 前述の 通り、 周波数、 振幅、 位相の 3つの属性があり、 3つ以上はありません。安定 した
状態のシグナルから 始ればこれらの 特徴を 体系的に 変更する 場合、シグナルをモジュレートしていることになりま
す 。これらの3種類 のシグナルの 属性 に 基 づいてモジュレーションの 3つの 形式 があります 。振幅 モジュレーション
(AM)、周波数モジュレーション (FM)、位相モジュレーション (PM)です 。最初の 2つは最後 のものよりオー
ディオシンセシスではよく 使 われます 。位相 モジュレーションについてはここでは 触 れません
AMとFM
のより 複雑で面白く 聞こえる波形とスペクトルを生成することができます 。 これは 主として 側帯波のためにあります 。
側帯波と 側帯波のスペクトル
サイン波 のスペクトルは振幅 をモジュレートするとどうなるのでしょうか?周波数 をモジュレートするとどうなるの
でしょうか?
AMやFM
加されます。 これらの 追加成分は 側帯波と 呼ばれます。 側帯波については
数学的にもよく 理解されています。
オーディオシンセシスはAMまたはFMモジュレーションの唯一 の使途 で、側帯波 にそれ自身 のために直接何 か聞 くも
のとして関心 があります。過去 にはこの種 のことはラジオエンジニア、 レーダー、 ソナー、 TVブロードキャストエン
ジニアリングたちだけの興味 をひくものでした。 それらの分野 では、 モジュレーションの側帯波 は電磁 スペクトルで
ブロードキャスティングの方式 の産物 です。歴史的背景 のために、 モジュレーションプロセスについて話 す時 の言葉
は少 し奇妙 でもあります。 モジュレートされるシグナルはキャリアシグナルとも呼 ばれ、 モジュレーションのパター
ンを生成 するシグナルはプログラムと言 われます。( どうしてかわかりますか?)
オリジナルのシグナルの各成分に対して、モジュレーションのどの形 でも、成分からモジュレートしている周波数 をマ
イナスした値に等 しい周波数で最低 でも1つの低 い側帯波を生成 し、 また成分にモジュレートしている周波数をプラス
した値 に等 しい周波数 で最低でも1 つの高い側帯波 を生成します。 オリジナルシグナルであるキャリアそれ自身 が複数
のスペクトル成分を持つ複雑なものであれば、各成分 はその他全 てから独立してそれ自身の側帯波 を生成します。 同様
にモジュレートしているシグナル、つまりプログラムが複雑な場合は、各成分それぞれに計算が適用されます。
の方式 を使 ってシグナルをミキシングしたりフィルタしたりすることにより、生成することができるどんなも
方式に 由来するシグナルがもはや 単純なサイン 波ではないため、 周波数のドメインにおいて 成分が 幾つか 追
年以上は 研究されていて、 物理的にも
100
26
3.6.5.2
3.6.5.2.1
3.6.5.2.2
3.6.5.3
TimewARP •
例 えば10成分 のキャリアシグナルを10成分 のプログラムシグナルでモジュレートする場合 、モジュレーションにより
できるシグナルには少 なくとも
振幅変調( AM)
のサイン 波の 振幅 を
1000Hz
つのサイン波 をミックスした場合と区別がつかないほど似ています。 と言うのも、同 じシグナルだからです。
3
出力 の
リング・ モジュレーション
振幅 をコントロールする入力 で
レベルに反応 します。出力 は数学的 に2つの入力 から計算 されます。 オーディオシンセシスが初 めてなら、波形 のグ
ラフを幾 つか描 いてみます。 どんな波形 でもかまいませんが、同 じ時間軸 と縦軸 を使 います。計算機 を使 って2つの
シグナルをかけあわせます。 これがリングモジュレータの原理 です(「 リングモジレータ」 という表現 は掛 け算 に必
要なアナログのサーキットデザインの 形を 意味します)。
周波数の 領域ではリングモジュレーションと 普通の AMの差は、 キャリアシグナルの成分が抑えられていることで
す 。 つまり 、数字 で 解決するなら 、単一成分 のプログラムがモジュレートした 単一の 周波数のキャリアは 、 2成分 を
持つリングモジュレーション・ スペクトルだけを 除く 3成分を 持つ AMスペクトルを生成することになります。
リングモジュレーションの有効性 を考 えてみましょう。 キャリアがほぼ必 ず周期的( オシレータから来 るからです)
なため、 ハーモニックのスペクトルになります。 このスペクトルを抑 えると、側帯波 のみが聞 こえきますが、 2系統
の入力 シグナルの周波数 の比率 を慎重 に調整 すれば側帯波 は完全 に異名同音( エンハーモニック) になり得 ます。
周波数 シフト
リングモジュレーションのようにオリジナルのキャリアを抑 えることだけでなく、低 い側帯波 や高 い側帯波 を分離 し
て、 それぞれを独立 させて使 うことも理論的 には可能 です。最終 の結果 が入力 で1対1の通信 となるため、 ここでの計
算 は興味深 いものになります。 つまりプログラムシグナルの 各成分 には、
ます。言 い換 えると最終 のスペクトルはオリジナルのプログラムにあったのと同 じ数 の成分 があることになります。
これは周波数 シフトと呼 ばれます。 プログラムの全 シグナルスペクトルが任意 の固定周波数 の分 だけ上下 にシフトす
ると考 えてみます。
ここで重要 なことは、 これは周波数増加 により得 られるピッチシフトではなく、周波数 シフトであることを覚 えてお
いて下 さい。加算 または減算 の処理 をするため、 オリジナルのスペクトルに存在 した可能性 のあるハーモニック関係
を混乱 させるものです。
周波数変調( FM)
振幅変調に 起因するスペクトルには、 プログラムシグナルの 成分1つにつき、 キャリア自身と2つの側帯波という3つ
の成分 があります。周波数変調 では側帯波 の数 はモジュレーションのデプスに依存 します。 2つのサイン波 だけから
ダース、 また
1
リ波 でモジュレートするとスペクトルが複雑 になり、 ほぼノイズジェネレータのような音 に聞 こえます。 そう言 った
パッチには通常 フィルタを使 って結果 として生 まれるスペクトルを和 らげることができます。
モジュレーションのデプスが増加 すると、側帯波 の数 も制限 なく増加 します。追加 の側帯波 はプログラムの周波数 の
整数倍 になります。
この理由 から最 も有効的 なFMのテクニックにはサイン波 のキャリアとプログラムシグナルだけが関係 します。
成分 はモジュレーションによる低 い側帯波 で
995Hz
以上もの 成分を 持つスペクトルを 生成することが 可能です。 1つのノコギリ波をもう1 つのノコギ
100
のスペクトル成分 があります。
100
のサイン波でモジュレートする場合 を考 えてみます。結果は
5Hz
成分は 高い 即帯波なのです。
1005Hz
が正 のシグナルにのみ反応 すれば、 リングモジュレータは両方 の入力 で正 と負 の
VCA
(または
C-p
ユーザーズ・マニュアル
995Hz と1kHz と1005kHz
)で出力 に成分 が 1つあり
C+p
の
日本語
3.7 1
つのモジュールを他 のモジュールによりコントロールする
前述 のモジュレーションの方法 は電圧制御 、またはデジタル 制御 の装置 を使 って実現 することができます。 例 えば
エフェクトを設定 するには、 キャリアシグナルを
AM
御の 入力へ 送ります。
同様 に、 FM方式 ではプ ログラムシ グナル を
TimewARP 2600
拡張 については
を参照 して下 さい)。
4 .3
VCO
オーディオ入力 へ送 り、プログラムシグナルを任意の振幅制
VCA
の周 波数制 御 の入力 へ ルーテ ィングします(
VCO
に関 係 する
27
3.7.1
シグナルをコントロールするリニア/指数関数の感度
電圧制御 の機器 またはデジタル制御 のアルゴリズムをデザインして構築 する場合 、コントロールに 使 うパラメータを
コントロールされるパラメータに関係付 ける方法 を考慮 する必要 があります。
例えばオシレータ 回路の 中で 指定された 場所(コントロールインプット )で 、 電圧を 1ボルト上げる毎に
出力周波数が 変化するオシレータを 作ることを 考えてみます。 コントロール 値と 周波数はリニアの 関係にあります。
このようなオシレータを音階 に乗 せるには、音程 を1つ上 げるごとに指数関数的 に電圧 を上 げることが必要 となりま
す。 これは大変 に扱 いにくいもので、更 に急速 に事態 が悪化 します。 1ボルトのコントロールインタバルにより生 ま
れるピッチのインタバルはオシレータのオリジナルの周波数 がコントロール電圧 を適用 する前 に設定 されていた値 に
完全に 依存します。
以下のチャートを 使って、 最初の 周波数が 左側の
なります。
1KHz なら1
ボルトコントロールはピッチ増加 が右側 の1オクターブに
1000Hz
ずつ
1KHz 1 Octave
2KHz a perfect fifth
3KHz a perfect fourth
500Hz 2 Octaves
リニアな感度 のかわりにオーディオシンセシスの
るようデザインされています。 このようなデザインは、 コントロールシグナルと周波数 の指数的 な関係 を設定 し、 コ
ントロールシグナル値 と可聴 ピッチ変動 の簡単 なリニアの関係 を維持 します。
電圧制御 のフィルタを設計 する 際 にも 同様の議論 が 適用 されます 。 コントロールシグナルとカットオフ 周波数のリニア
な関係 の方がより実用的です。 コントロールシグナルとカットオフ周波数の関係は指数関数にある必要があります。
は、 ほぼ例外無 く指数関数 の感度 でシグナルをコントロールす
VCO
28
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
4 TimewARP 2600
4.1
4.1.1
4.1.2
4.1.3 Save
4.1.4 Save As
4.1.5 Patch Manager
コントロールパネルの最上部 のボタンとインジケータ
パネルの最上部(
インポート/エクスポート、 ボイスの複製 など様々 な操作 が可能 です。
TimewARP 2600
シンセサイザーのユニークなデジタル拡張だからです。
2600
パッチロックボタン( ロックのアイコン)
鍵型 のアイコンを 使 ってパッチを 誤 って 上書 きするのを 防 ぎます。 基本的 には
(別名で 保存 )のボタンは有効 のままです 。この場合 、現在のパッチに 新しい 名前を 付けることでのみ 保存するこ
As
とができます。
グループ、 カテゴリー、 パッチのドロップダウン・ リスト
TimewARP 2600
れ、 カテゴリーはその上の段階 のグループに分類 されます。 パッチ選択 ボタン 3つそれぞれは、関連 する階層のドロッ
プダウンリストが表示されます。
グループ、 カテゴリー、 パッチはコンピュータのキーボードのショートカットで選択 することができます。 コンピュ
ータのキーボードにある上下 の矢印 ボタンを使 ってパッチを選択 し、左右 の矢印 ボタンでカテゴリーを選択 し、 コン
トロールキーを押 しながら左右 の矢印 ボタンを使 ってグループを選択します。
(保存 )ボタン
ボタンは、現在 のパッチの設定 を最後 にロードしたパッチの名前 で保存 します。 このボタンはパッチをロック
Save
した場合(
(別名で 保存 )ボタン
Save As
Save As
グループやカテゴリーは幾 つでも無制限 に作成 できます。
ボタンは、現在 のパッチの設定 を保存 する時 に、 グループ、 カテゴリー、名前 を選択 することができます。
のダイアログでは、新規 のグループやカテゴリーを作成 することもできます。
TimewARP 2600
のパワフルな特徴 は、アナログシンセシスの世界 では右 に出 るものはありません。 オリジナルの
はパッチの保存や整理に関 して 3つの階層構造を持ちます。全 てのパッチは様々なカテゴリーに分類さ
参照 ) 無効 になります。
4.1.1
( パッチマネージャ) ボタン
のモジュラーコンポーネント
のケースの外側) にボタンとインジケータが水平 に並 んでおり、 パッチの保存、
ボタンを無効 にしますが、
Save
ARP
Save
日本語
パッチマネージャでは、 パッチの整理 や並 べ替 えができます。 パッチをカテゴリー間 の移動 や、 カテゴリーをグルー
プ間 で移動 することも出来 ます。 パッチのコレクションとしてパッチを幾 つも好 きな数 だけ一度 にインポート/エク
スポートする場合 に便利 です。
29
パッチマネージャのウインドウは、 パッチの3段階の階層構造が表示され全コレクションを管理するツールが含まれ
ます。使用 できるツールはウインドウの左側 のコラムにリストされています。
ツールを使 うには、 グループ、 カテゴリー、 パッチの中から 1つ以上 のアイテムを選択 し、 リストの中 から実行 したい
操作 をクリックします。現在選択したアイテムに適用 できない 操作は、無効 な 状態でクリックしても使用できません。
4.1.5.1 Import
インポート/エクスポートのコマンドは、 グループ、 カテゴリー、 パッチを外部 のファイルから、 または外部 のファ
イルへ読 み込 み/上書きする場合に使用します。
エクスポートでは現在選択 されているどのアイテムにも有効 です。現在 のグループ全 てを選択 すると、 エクスポート
を使 ってパッチのすべてをバックアップすることができます。
パッチを1つエクスポートすると、 パッチの属 するグループやカテゴリーの名前 も同時 にエクスポートされます。
インポートではロードするファイルを選択 することができます。 インポート先 のファイル内 に同 じ名前 のグループ、
カテゴリー、 パッチが既 に存在 しても、 グループ、 カテゴリー、 パッチをインポートした場合 に既存 のグループ、 カ
テゴリー、 パッチは上書 きされることはありません。 インポート後 にはインポート前 のファイル名 に数字 が追加 され
ます。例 えば
ません。
4.1.5.2 Cut
4.1.5.3 Up
( カット)
カット/コピー/ペーストボタンはパッチマネージャのダイアログの中 に表示 され、同 じ階層 の中 で、 アイテムの場所
を移動 させることができます。例 えば、 パッチまたはパッチのグループを任意 のカテゴリーからカットして別 のカテ
ゴリーへペーストすることができます。
( アップ)
アップ/ダウンのボタンはパッチマネージャのダイアログ内 に表示 され、選択 したアイテムをリスト内 で上下 に移動
させることができます(
4 .1 .5 .4 Rename
Rename/Delete
したりできます。
4.1.6 Voice
(ボイス )ボタン
ボイスボタンをクリックするとドロップダウンリストが表示 され、最大 ボイス数 を選択 することができます。
TimewARP 2600
の出力 に現 れなくてもモジュールは動作 します。
やモジュールの全 セットの複製 です。
に負担 をかけることなく生成 できるボイスの数 は、 お使 いのコンピュータのクロックスピードに依存 します。
CPU
4.1.7 Reset
4.1.8 MIDI
(リセット )ボタン
リセットボタンはパッチコードを全 て削除 し、 スライダを全 て元 の位置 に戻 します。
インジケータ
TimewARP 2600 がMIDI
ンプにも反応します。
4.1.9
4.1.10 CPU
出力レベルメーター
出力シグナルのレベルを 表示します。 赤い 部分まで 達するとシグナルの 歪みが 生じます。
ロードメーター
このメーターは、 サンプル間( サンプル時間)が
します。複雑 なパッチや多重 ポリフォニックの演奏 ではメーターはオーバーロードを示 すことがありますが、 この場
合 は
TimewARP 2600
ものにするか 、ボイスの 数 を 減 らすか 、コンピュータの 環境 を 改善して 下 さい。
(インポート )
個 のパッチコレクションが 送 られて 来 た 場合 に、インポートをしても 名前 が 重複 することはあり
1000
/Copy
/Down
( 名前の変更 )
ボタンはパッチマネージャのダイアログ内 に表示 され、選択 したアイテムの名前 を変更 したり削除
は本物 のアナログシンセサイザー・ エミュレータであるため、 オーディオシグナルがシンセサイザー
( エクスポート)
/Export
(コピー )
(ダウン )
パッチリストを 並 べ 替 える 時 に 便利 です )。
MIDI
/Delete
入力 を感知するとこの
の出力 シグナルが遮断されオーディオ転送が誤作動 します。 これを回避 するにはパッチを単純 な
/Paste
(削除 )
(ペースト )
TimewARP 2600
が点灯します。キーストロークだけでなくコントローラの入力や
LED
TimewARP 2600
のマルチボイス機能に付加 される各 ボイスはパッチ
のエミュレーションプロセスに費 やされるかを表示
sysex
ダ
30
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
4.1.11
マジック・ ロゴ
メインパネルの右下 にあるのは
TimewARP 2600
4.1.11.1 About TimewARP 2600ではTimewARP 2600
4.1.11.2 MIDI
マップの
Load
(ロード )
/Save
(保存 )
のロゴです。 クリックするとメニューが表示 されます。
ソフトウエアに貢献 した人々 の名前 が記載 されています。
日本語
4.1.11.3
マップのロード/保存コマンドで設定した
MIDI
TimewARP 2600
これらの割当 ては保存 されず、 パッチをロードしても現在 の割当 てが変更 されることはありません。一旦 、 マッピン
グを設定 すると、自分 のパッチを変更 する間 はずっと同 じマッピングを使 うことができます。
マイクロチューニングをロードする
では、 グローバルな割当 てとなり特定 のパッチの設定 からは独立 しています。 パッチを保存 しても
コントローラ用 のスライダの割当 てをロード/保存ができます。
MIDI
キーボードへリストか ら代 わり のチューニングをロードすることができます(詳 し くは 付録
い)。
TimewARP 2600
マイクロチューニングはキーボードのグローバルな属性 です。一旦 チューニングをロードすると、 パッチの変更 に関
わりなく次 のチューニングをロードするまで演奏 の全 てに適用 されます。
ではこれらのチューニングを変更 /保存することもチューニングの新規作成もできません。
を参照 して下 さ
6.1
31
4.1.11.4
ビート・ シンク
4.1.12
4.1.13
内部 クロック( IC) を
ます。参考 までに4分音符には
キーボード
シンクを別 の数 に設定 すると複雑 なリズムをプログラムして
MBC
TimewARP 2600
MBC
と共 に保存 されます。
端子、パッチコード 、デフォルトの 接続
パネルには81個のミニ端子が装備されています。そのうち 45個は入力で29個は出力、 7個は入力/出力両方の機能を持
ちます。
個 の入力 のうち、 32個 はパネルの中央 に 横 1列 に並 んでいます(実際、 列 には 34個 の端子 がありますが、「
45
trig
この 列 の 上、 つまりコントロールサーフィスの 上半分 には3個 の 入力端子 があります。 右上 の 角 にあり、それぞれに
「
Left Input」「Pan」「Right Input
て出力端子 です。
コントロールサーフィスの下半分にある 1から7までの番号が付 いた端子は、電圧プロセッサへの入力端子です。「
& Hold
入出力の 両方で 機能する端子 7個は、
2入力1
その 他の 端子は 出力端子です 。 その 内ほとんどには 名前が 付いています 。名前 が 付いていないものには 矢印が 方向を
示しています。 例えば 電圧プロセッサ( VP)では右側にある端子が出力端子です 。エンベロープ ・ジェネレータの
セクションでは「
スライダとスライダの機能
個のスライダが 搭載されています。 そのうち 36個はシグナルを 減衰させる 古典的なスライダです。 36個のうち
58
個はパネルの 中央に 横に 並んでいます( 中央の 列には 実際31個のスライダがありますが、
29
れたボックスのいずれかの側 の2個のスライダは、 古典的な単純なシグナルアテニュエータではありません)。
ほとんどのアテニュエータは、 どこからの入力 か、又 はどこへの出力 かに直接関係 しています。 パネルの中央 にある
減衰 のスライダは、 例 えば、 各 スライダの下 にある入力 から来 るシグナルの強 さを調節 します。
LFO(4.14.1
メッセージが
シンクはパッチの属性 でグローバルではありません。 シンクのビート数 はパッチを保存 する時、 現在 のパッチ
」と書 かれたものは出力端子です)。この入力端子の 列によりコントロールサーフィスはほぼ均等 に 2分されます。
」のセクションで縦に並ぶ 4個の端子のうち上と下は入力端子です。
出力 、または 1入力2出力 のいずれかになります。
TimewARP 2600
がメッセージを受信するように選択 しておく必要 があります。
Gate
ビートクロック(
MIDI
パルスあります。
24MBC
を参照) は内部 クロックから独立 して、
に送信 されるには、
」と書 かれています 。コントロールサーフィスの上半分 にあるその他 の端子 は全
)にシンク (同期 )させるには ICごとの
MBC
Pro ToolsのMIDI
Electronic SwitchとMultiple Outlet
Multiple Outlet
」と 「
」が出力端子 です 。
Trigger
のビート数 を特定 し
MBC
にシンクさせることができます。
MBC
トラックのテンポにロックするようにできます。
MIDI
メニュから
です。 スイッチはどちらにも動作するため、
では最低 1入力を1か2か3の出力 へ送信します。
ビートクロックを有効にし、
MIDI
Attack Release
」「
gate
Sample
と書 か
32
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
4.1.14
デフォルト配線 の端子
最 も一般的 に使 われるシグナルの接続 はノーマル配線 されています。 デフォルトのシグナルは 入力端子 の下 にある小
さなアイコンの中 に表示 されています。
この簡単 な例 として、
です。 この端子 の下 にあるシンボルは、 この入力端子 へのデフォルトのシグナルがプリアンプから来 ていることを示
しています。 プリアンプ出力 は、端子 にプラグが挿入 されている時を除いては
れていることを示 しています。
もう1 つ簡単 な例 を挙 げると、同 じ端子 の列 の中 で右 から3番目はミキサー入力端子で、 この入力端子へのデフォル
トのシグナルは電圧制御 フィルタ(
へのオーディオ入力端子 5個あるうちの左から5番目は、 ノイズジェネレータからデフォルトのシグナルが来てい
VCF
ます。(左 から数 えると21番目の端子です)。
ミキサーに
す。
特に
続をじっくり 系統的に 試してみる 価値があります。 セクション 4では各モジュールの動作をそれぞれ実証して行きま
す。 セクション4ではサンプルのパッチを使 って更 に実験的 に考 えます。 ここでは複雑 な問題 に頭 を悩 ませることな
く読 み進 められるよう一般的 な原理 だけにとどめておきます。
試 しにシグナルを一 つ鳴 らしてみてください。 例 えば
は、 ノイズ入力 を閉 じ、 すぐ左 にあるデフォルトの
く、
ールして1つずつ試 すことができます。
VCF
パネルの上部 にある横のスライダ 2つを動かして、広範囲なフィルタがかかったサウンドを聞 くことができます。
VCF
TimewARP 2600
を手動 で周波数 をコントロールして試 すことができます。 その次 に
VCO-3
TimewARP 2600
入力 を開 いて、
をライブのパフォーマンスで使 う目的 があれば、 この時点 でデフォルトの様々 なシグナル接
VCF
の中央 に並 ぶ列 の左から 1つ目 の入力端子 が、
Envelope Follower
Envelope Follower
)から来 ていることを示 しています 。
VCF
にノイズジェネレーターの入力を開くことによって、 この入力を聞 くことができま
ではノイズ入力 を使 ってフィルタのなせる全 てを聞 く場合
VCF
ノコギリ波 を開 きます。 これで
VCO-3
VCO-3
コントロールだけでな
VCF
への入力 シグナルをコントロ
への入力端子
の入力端子 に配線 さ
日本語
4.2 Preamp/Gain
プリアンプのセクションでは、
トロールします。
TimewARP 2600
右 のチャンネルに1つずつ 、合計 2系統 の出力端子 が表示 されます。 通常 は内部生成 されたシグナルを使 う可能性 のあ
る目的 などに応 じてこのシグナルを使 います。 フィルタしたり、 リングモジュレータを通 したり、 AMまたはFMプロ
グラムシグナルとして使用 することが出来 ます。 この状態 ではエンベロープファロワーへのデフォルトの入力 は左 の
チャンネルから取 り込 みます。
TimewARP 2600
と書 かれたロータリー・ ノブでシグナルのレベルを調節 します。
Gain
はステレオトラックのプラグインとして完全 ステレオ設定 で動作 している場合、 プリアンプには左
が動作 しているトラックからのオーディオシグナルのゲインをコン
33
4.3 VCO(Voltage-Controlled Oscillators
は以下 の基本的 な波形 を3種類以上生成します。 出力の振幅と位相の関係は全てのオシレータに共通です。 バー
VCO
チャル電圧制御下 でのオシレータの感度 はオクターブにつき
ファインチューニングのコントロールデプスの都合上、 各 オシレータでのアテニュエータに支配 されたFMコントロ
ールの入力端子 3系統では3種類の感度範囲を提供します。 一番左のスライダは全範囲で、 無制限シグナルが変化無
く通過 します。 2番目のスライダは
ダは無制限 ですが、 シグナルをオリジナルの
4.3.1 VCO 1
VCO 1
ジナルの
番目 のFMコントロール 入力端子( 減衰 でない ) へのデフォルトシグナルはキーボードから 来 ています 。 この 入力端
1
子の 上にある
切り 替えます。
ネルの 左側にある
番目以降の FMコントロール入力端子へのデフォルトシグナルは、 a)
2
ジェネレータから、 c)
はノコギリ波、 矩形波、 サイン波 の出力 を生成 します。 サイン波出力 は
ARP 2600 のVCO1
Audio/LF
VCOがLFO
はノコギリ波 と矩形波 だけを出力 することが出来 ます。
スイッチはオーディオ(
モードの時、 キーボードへのデフォルト接続 は削除 されます。 このモードではフロントパ
Keyborad CV
サイン波 から送信 されます。
VCO2
で、無制限 ですが、 シグナルを
50%
25%
出力端子にケーブルをパッチすると 上書きされます。
)
です。
1vV
50%
の振幅 で通過 させます。
10 Hz〜20 ,000 Hz) の VCO
Sample & Hold
の強 さで通過 させます。 3番目のスライ
TimewARP 2600
モードを
LFO
モード(
から、 b)
の拡張機能 で、 オリ
0.03Hz 〜30Hz
エンベロープ
ADSR
)へ
34
4.3.2 VCO 2
VCO 2
反復使用を 調節することができ、 その 途中でパルス 幅は
番目の FMコントロール入力端子( 減衰でない) へのデフォルトシグナルはキーボードから送信されます。 この入力
1
端子 の上 にある
へ切 り替 えます。
パネルの左側 にある
番目以降 のFMコントロール 入力端子 へのデフォルトシグナルは 、 a)
2
ジェネレータから、 c)
パルス幅 のデジタルコントロール用 に4番目のアテニュエータ内蔵の入力が装備されています。 この
フォルトシグナルはの意図 ジェネレータから来 ています。
TimewARP •
ではサイン波、 三角波、 ノコギリ波、 パルス波 の出力 を生成 します。 パルス幅 のスライドでは
になりこれが矩形波 です。
50 %
Audio/LF
VCOがLFO
Keyborad CV
スイッチはオーディオ(
モードの時、 キーボードへのデフォルト接続 は削除 されます。 このモードではフロント
出力端子にケーブルをパッチすると 上書きされます。
矩形波から 送信されます。
VCO 1
10Hz 〜20,000Hz )の VCO
モードを
Sample & Hold
ユーザーズ・マニュアル
モード(
LFO
から、 b)
0 .03 Hz〜30 Hz
ADSR
10 %から90 %
エンベロープ
入力 へのデ
PWM
の
)
日本語
35
4.3.3 VCO 3
VCO 3
出力は
番目の FMコントロール入力端子( 減衰でない) へのデフォルトシグナルはキーボードから送信されます。 この入力
1
端子 の上 にある
へ切 り替 えます。
パネルの左側 にある
番目以降 のFMコントロール 入力端子 へのデフォルトシグナルは 、 a)
2
ジェネレータから、 c)
はノコギリ波、パルス波、サイン波 の出力を生成し、パルス波の幅を手動で変動させることができます。サイン波
TimewARP 2600
Audio/LF
VCOがLFO
Keyborad CV
の拡張機能で、オリジナルの
スイッチはオーディオ(
モードの時、 キーボードへのデフォルト接続 は削除 されます。 このモードではフロント
出力端子 にケーブルをパッチすると上書 きされます。
サイン波 から送信 されます。
VCO2
ARP 2600 のVCO3
10 Hz 〜20 ,000 Hz ) のVCO
はノコギリ波 とパルス波だけを出力できます。
モードを
Sample & Hold
モード(
LFO
から、 b)
0.03Hz 〜30Hz
エンベロープ
ADSR
)
4.4 VCF(Voltage Controlled Filter
電圧制御 フィルタには可変のカットオフ周波数( Fc) とレゾナンス( Q) が搭載されています。 Fc以下 のレスポンスはき
っちりDCまで下がります。 Fcより上ではレスポンスがオクターブごとに
ール無しで
10 Hzから10 kHz
FcはInitial Filter Frequency
ができます。 Fcは外部電圧 でもコントロールすることができ、電圧制御下 での感度 はオクターブごとに
ですが、電圧をコントロールすると Fcは最低
と書 かれたスライダで大 まかに調節 し、
)
で下 がります。 Fcの範囲は電圧 のコントロ
24dB
から最高
1 Hz
Fine Tune
と書 かれたスライダで微調整 すること
までの範囲になります。
20kHz
1.0vV
です。
36
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
フィルタサーキットのレゾナンス( Q)は
に動 かすとQは増加 するにつれて、 Fc以下のレスポンスは次第に減衰し、 カットオフ周波数で鋭いピークがそのまま
残 ります( FCでのゲインは 常 にユニティゲインです )。
オシレーションが開始 するポイントのすぐ下 でのQ設定では、 フィルタはシグナル入力に現れる非常にはっきりした
パルスに反応 してはっきりと音 を鳴 らします。 この状態 では、非常 に高解像度 の物理的 なシステムにも効果的 に似 た
形 で、 レゾナント 周波数 ( Fcと 同等) や 信号 を 送 っているインパルススペクトル 次第 で 様々 なパーカッションエフェ
クトに使 うことができます。
を更 に上 げてスライダの位置 が半分 より上 に来 ると、 フィルタがオシレイトします。 この状態 で操作 すると、 シグ
Q
ナル入力 がなくても純粋 なサイン波 を生成 します。
にはオーディオシグナル入力 が5系統用意されています。 オーディオシグナル入力には対数アテニュエータから
VCF
シグナルが合流地点 まで送信 され、 それから
レータ、
VCFには3
す。 この入力 を管理 するスライダは、
トロールのデプスは調整 が不可能 でした。
番目 と3番目 の
2
シグナルは
入力端子にパッチコードを 挿入すると、 デフォルトのシグナルは 自動的に 接続が 外されます。
矩形波、
VCO-1
種類の 周波数コントロール 入力が 用意されています。 1番目は 通常キーボードピッチコントロールからで
VCO-2
FM Control
エンベロープジェネレータ出力 と
ADSR
4.5 Envelope Generators
エンベロープジェネレータはコントロール 可能な 上昇、 下降 の 期間のある 一時的な 陽極に 向かう 波形を 生成します 。
時間依存性のスペクトルと 振幅が 正確に、 また 反復可能にコントロールできるイベントを 生成する 場合、 主として
VCFやVCA
スライドコントロールで設定 し、全体 の持続時間 はゲートシグナルにより決定 します。
エンベロープで可能 な最大値 は
VCFには10HzでVCAには-100 dB
タについては
エンベロープジェネレータを操作 するゲートシグナルは
形波またはパルス 波のシグナルから出ています。下部 の ARジェネレータの下にある2段階のスイッチは 最後の 2つから
選択できます。
に 使われます 。各 ジェネレータからの 出力は 陽極に 向かうシグナルで 、上昇、 下降期間 はジェネレータの
4.1.2と4.1.3
を参照 して下 さい。 また、
Manual Start
Fine Tune
パルス波、
VCO-3
TimewARP 2600
入力 はリニアアテニュエータにより管理 されています。 これらの 入力端子 のデフォルト
で減衰 でなく、 エンベロープが
+10 vB
) から最大値 まで 操作 することができます 。 コントロール入力感度 についてのデー
ボタンはこれら両方を優先 します。
の下 にあるスライダでコントロールします。 スライダを左 から右
自身 へと送 られます。 デフォルトの 入力 シグナルは、 リングモジュ
VCF
ノコギリ波、 ノイズジェネレータです。
の拡張機能 で、 オリジナルの
サイン波出力 です。
VCO- 2
2.1.6から2.1.7
Manual Start
も再読 して下 さい。
ボタン、
ARP 2600
VCFかVCA
のどちらかを最低 の初期設定(
Keyboard Controller
ではキーボードコン
、 または
+10 vV
日本語
矩
37
4.5.1 ADSR Envelope Generators
エンベロープジェネレータは可変 のアタックタイム、最初 のディケイタイム、 サスティーンレベル、最後 のリ
ADSR
リースタイムを提供 します。 4系統の縦のスライダはこれらのパラメータをコントロールします。 サスティーンレベ
ルを除 く3つのパラメータは時間 のパラメータです。
ゲートシグナルが入力 に現 れる時 だけ、 ジェネレータは出力 を生成 します。 ゲートシグナルの開始 とともに、出力 レ
ベルはアタックスライダで設定 したレートの
ケイスライダで設定 したレベルまで下 がります。 ゲートシグナルが続 く限 りレベルはこのままです。 ゲートが終 わる
と最後 に出力 はリリーススライダで設定 したレートでゼロに落 ちます。
ゲートが
の出力 レベルはゲートが終了 した瞬間 の値 から0まで下降 を始 めます。
エンベロープジェネレータがキーボードコントローラからコントロールされている場合、 キーボードからのトリガー
するシグナルに反応 します。 エンベロープが進行中 でエンベロープの最初 の2段階を反復し、 サスティーンレベルに
再び 戻ることを 仮定します。 ジェネレータ 入力に 現れるその 他全てコントロールゲートに 対し、 ジェネレータ 自身の
内部回路はゲートの 最先端からのシグナルを 導きます。
サイクル 中に 時を 選ばず 終了すれば 、 ジェネレータはすぐに 最終のリリースの 段階に 進みます 。現在
ADSR
4.5.2 AR Envelope Generators
エンベロープジェネレータは可変 のアタックタイムと最終 のリリースタイムを提供 します。 2系統の縦のスライダ
AR
でこれらのパラメータをコントロールします。
ゲートシグナルが入力 に現 れる時 だけジェネレータは出力 を生成 します。 ゲートシグナルの開始 とともに、出力 レベ
ルはアタックスライダで設定 したレートの
レベルはこのままです。 そして、 ゲートが終 わると出力 はリリーススライダで設定 したレートでゼロに落 ちます。
ゲートがARサイクル中 にいつでも終了 すれば、 ジェネレータはすぐに最終 のリリースの段階 に進 みます。現在 の出
力 レベルはゲートが終了 した瞬間 の値 から0まで 下降 を 始 めます 。
エンベロープジェネレータはどの操作段階 においてもトリガーのシグナルを必要 としません。
AR
に上昇 します。 レベルが
+10 vV
に上昇 します。 レベルが
+10 vV
に達 するとすぐに下降 を始 めディ
+10 vV
に達 するとゲートシグナルが続 く間
+10 vV
38
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
4.6 VCA(Voltage Controlled Amplifier
電圧制御 アンプではユニティゲインが最大 でダイナミックレンジは
して、 コントロールインプットを無 しにすると、
させます。 これに対 し、最初 のゲインコントロールを最小 にすると、正 のシグナルレベル(
シグナルに反応 しません) がコントロール入力端子 のどちらか、 または両方 に現 れない限 りは、 シグナルはアンプを
通過しません。
最初のコントロール 入力はリニア 感度を 備わっています。 この 入力でシグナルへ 反応するアンプのゲインは
シグナルレベルを10で 割るとゲインファクターになります 。
番目のコントロール 入力には 指数関数的な 感度が 備わっています。 この 入力でシグナルへ 反応するアンプのゲイン
2
は
10 dB/vV
VCA
す。 パッチコードを挿入 するとデフォルトのシグナルは自動的 に接続 が外 れます。
リニアコントロール入力 でのデフォルトのシグナルはARエンベロープジェネレータからです。 パッチコードを挿入
するとデフォルトのシグナルは自動的 に接続 が外 れます。
に等 しくなります。
へのオーディオシグナル入力 が2系統用意されています。 デフォルトの接続は
)
です。最初 のゲインコントロールを最大 に
100dB
は変化 しない振幅 でシグナル入力 に現 れるシグナルは全 て通過
VCA
は負 のコントロール
VCA
とリングモジュレータからで
VCF
S/10
で、
日本語
39
4.7 Mix/Pan/Reverb
このモジュールにおける3種類の機能では、 出力シグナルの最終処理を行います。 それ以外にも、 様々な目的で他の
役割 にも使 うことができます。
デフォルトの接続 を変更しなければ、 モジュールは 2入力のミキサーとして設定されていて、 パンコントロールとリバ
ーブユニットにシグナルを送信 し、 それらはミックスされて最終の左右 のシステム出力チャンネルへ送信 されます。
TimewARP 2600
ネル1系統のみ提供します。
はモノラル操作用 に設定 されているとき、 このセクションはパンコントロールを省 き、出力 チャン
4.7.1 Mixer
このミキサーへの2系統の入力は
も可能 です。
スライダの上 にあり、
す。 これにより2つのスライダを「 フローティング」 のアテニュエータとして、 シグナルのグ良 さを設定 する必要 が
ある場合 はいつでも使用 することができます( この作業 を行 うとミキサーへシグナルを送 ることができません)。
4.7.2 Pan Control
パンコントロールでは
ミキサーから送 られます。 スライダの位置 を中央 にすると、 パンは左右 の出力端子 へ入力 シグナルを均等 に送信 しま
す。 スライダを左 または右 に動 かすと、 シグナルのバランスが左右 の出力 バランスによって変更 されます。
4.7.3 Reverb Unit
このリバーブユニットへの入力端子 はパネルの中央 を越 えた列 の一番右 の端子 です。 デフォルトではミキサー出力 で
すが、 その右上 にある出力端子 は固定 のレベルでリバーブから
ルがリングモジュラーやエンベロープファロワー等 を通 して更 に処理 される目的 の面白 いパッチがあります)。
スライダ2系統は各出力チャンネルへ送信するウエット/ドライのミックスを調節 します。
VCFとVCA
という記載 の下 にある2つの端子 は入力端子 ではなくアテニュエータからの出力端子 で
Mixer
スライダ横 のすぐ下 の入力端子 から入力 シグナルを受信 します。通常 、 このシグナルは
PAN
からデフォルト接続 されています。 パッチコードにより無効 にすること
ウエットのシグナルを提供 します(中 のシグナ
100%
40
4.8 Envelope Follower
エンベロープファロワーは任意 のオーディオ周波数入力 から少 しずつ入力 されるシグナルの平均 の振幅 に直接比例 す
る流動的 なDC出力レベルを生成します。 入力アテニュエータが広く開いている場合、 感度は
力を 生成するほどのものです。 最高出力は
立ち 上がり 時間、またはエンベロープファロワーがシグナル 入力の 振幅における 急な 変化に 反応する 時間は、 最終値
の
50% まで10
同様の 回路と 同じく、 エンベロープファロワーはシグナル 振幅に 変化を 示しているかのように、 オーディオの 低周波
数に「 乗る」 傾向があります。 これは 危機的ではありませんが、
て
10%
エンベロープファローワーは主 に外部機器 と使用 します。原則的 に、任意 のオーディオ入力 からその入力 の振幅 エン
ベロープを示 すコントロールシグナルを抽出 します。 このシグナルは
とができます。 エンベロープファロワーの出力 はエンベロープで、 いずれかのエンベロープジェネレータからの出力
として同様 の方法 で使 うことができます。
エンベロープファロワーのデフォルト入力 はプリアンプからです。
る時、 最初 の左 のチャンネルはプリアンプの出力 です。
ミリセカンド、最終値 の
以下 の波 に抑 える必要 があります。
+ 10vV
90% まで30
です。
ミリセカンドです。
100Hz
TimewARP •
まで下 がって
VCF、VCA
TimewARP 2600
やどの
ユーザーズ・マニュアル
矩形波が
1V P-P
1% P-P
以下、
40Hz
をもコントロールするこ
VCO
がステレオ入力 に設定 されてい
+10 vV
まで 下がっ
出
4.9 Ring Modulator
リングモジュレータは基本的 には乗算器 で、 AとBの2種類の入力端子から
グナルに影響 を及 ぼす変化 の種類 はシグナルが何 かということに大 きく依存 し、結合 しているモジュレータがACか
かにも依存 します。結合 のタイプは、 モジュレータの底部 にある
DC
A x B /5
Audio/DC
日本語
の出力機能 を実行 します。入力 シ
スイッチで選択 できます。
41
入力 がAC結合 (スイッチは
されます。 よって0から始 まり
負の 偏差値はキャンセルされゼロになります。 この 状況下でモジュラーは 2系統の 一時的なシグナルから 2系統の 入
力の 周波数から 生成された 周波数の 輪と 差により 構成される 出力シグナルを 生成します。 入力の 周波数自体は 抑制さ
れません。
もし両方 のシグナルがオーディオ周波数 の時、 入力周波数 の比率 や含 まれる倍音 の成分 によりモジュレータからあら
ゆる種類 の倍音 /不協和音が出ます。 Aがサイン波 で周波数 をFaで表 す時、 Bは周波数 Fbの複雑 な波形 で
、、 等の倍音 が付随 します 。 そしてモジュレータの出力 は 周波数 の 成分 に
4Fb
等を 持つ 複雑な 波形になります。 モジュレータに 接続されたノコギリ 波やサイン 波の 入力で 試してみると、
4Fb Fa
この 簡単な 方法で 生成できる 音色の 複雑さが 実証されます 。
結合で 片方の 入力がサブソニックでもう 一方の 入力がオーディオ 周波数の 場合は、 サブソニック 入力の 値が 変化
AC
をしている場合 にのみモジュレータから出力 され、変化 の割合 におおまかに比例 します。例 えばサブソニックの入力
が矩形波 の場合、 モジュレータの出力 は一連 の短 くディケイするトーンバーストになり、入力 シグナルで上下 するた
びにトーンバーストが1つ発生 します。
入力が DC結合のとき、 入力端子のいずれにあるどんな DC成分もモジュレータに入り、 モジュレートする過程に影響を
及ぼします。両方の 入力がオーディオ周波数にある 時のエフェクトは、周波数の 和と 差に加えて 幾らかの入力周波数を
出力波形の 中に配分します。入力のどちらかがサブソニックの時のエフェクトの場合、 モジュレータが電圧制御のアン
プとして 作動するものです。出力の 振幅 は低周波数の 入力 の瞬間的な 振幅に直接比例し 、絶対値が 変化 するにつれて変
化をします。また 、出力の 位相は低周波数の入力シグナルが正から負へ、 負から正へ変わった時に逆転します。
結合のタイムコンスタントは 左の 入力が
AC
Audio
4.10 NG(Noise Generator
ノイズジェネレータにはマニュアルのコントロールが2系統装備されています。1 つはスペクトルバランス( カラ
ー) で、 もう1 つは出力 レベルです。
スペクトルバランスはホワイトからレッド(低周波 ノイズ出力) へ連続的 に変化 します。後者 では出力 がオクターブ
ごとに
レベルコントロールは、最大 で出力 シグナルを完全 にカットオフします。出力 は最大
法 または2価 のノイズを生成 します。 クリッピングはレベルコントロール 入力 が約半分 の位置 で始 まります。
の割合 で下 がります。 ピンクノイズは1オクターブにつき約
6dB
の位置) の場合、 含 まれるDC成分はモジュレータに送信されるまでにキャンセル
まで上 がるノコギリ波 はその代 わりに
+10 vV
-5 vV
から始 まり
に動 き、全体 の正 と
+ 5vV
2Fb 、3Fb
Fb+Fa、Fb-Fa、2FbFa、3FbFa
235 msce
で右 の入力 は
90msec
です。
)
傾斜のグラフになります。
-3dB
20vV P-P
でクリップして 、2進
、
、
42
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
4.11 VP(Voltage Processors
電圧プロセッサはシグナルのミキシング、 インバーティング、 シェーピングに 有効で 簡単な 機能です。
4.11.1 VP #1
にはシグナル入力 4系統と出力1系統が装備されています。 そのうち入力2系統にはアテニュエータが内蔵されて
VP #1
います。出力 シグナルは4系統の入力の合計を反転させます。
アテニュエータ内蔵 の入力 はデフォルトの接続 が
イダを開 くとプロセッサ出力 で最大
4.11.2 VP #2
にはシグナル入力 2系統と出力1系統を装備します。 入力の片方はアテニュエータを内蔵しています。 出力シグ
VP #2
ナルは入力 2系統の合計を反転させます。
アテニュエータ内蔵の入力 にはデフォルトの接続 が
4.11.3 Lag Processor
ラグプロセッサはコントロールシグナルを 処理するためのローパスフィルタです 。 スライダはカットオフ 周波数を 調
節します。 対応する 上昇時間はスライダが 最小で
ラグプロセッサは 約
処理するために 使うことができます。
の 最大Fcを 持つ1オクターブにつき
1kHz
)
を生成 します。
-10 vV
からとキーボードのピッチコントロールからです。
10vV
からでスライダを開けると出力 で最大
-10 vV
からスライダが最大 で
0 .5 ms
-6 dB
500 mc( 約 0 .5
のマニュアルフィルタとしてオーディオシグナルを
秒 )までの 範囲 です。
を生成 します。
+10 vV
+10 vV
スラ
日本語
43
4.12 S&H(Sample & Hold
サンプル& ホールド・ モジュールは任意 の入力 シグナルの瞬間 の値 をサンプリングすることによりステップ出力 シ
グナルのレベルを決定 します。 この方法 で決定 されたステップレベルは、 オシレータやフィルタ周波数 や、時 には
ゲインをコントロールする時 に便利 です。
VCA
サンプル/ホールド 回路にはシグナル 入力( サンプルする 波形)、 トリガー 入力、 サンプリング 機能の 効果が 現れる
出力を 装備します。 トリガー 入力は 内部クロックからデフォルト 入力されますが、 矩形波またはパルス 波のいずれ
か、 またはキーボードゲートかトリガーシグナルのいずれも入力 することができます。
トリガーされる時 に、 サンプル/ホールドはその瞬間 に入力 シグナルと同 じ値 に出力 レベルを設定 します。 トリガー
すると出力 シグナルは次 のトリガーのパルスまで出力 シグナルが維持 されます。
シグナルはどのタイプでもサンプルすることができます。 デフォルト入力 はノイズジェネレータからで、 ステップシ
ーケンスはランダムです。添付 の表 からはサンプルされているシグナルがランダムノイズの場合、 出力電圧 がこれに
対して 予測できないことがわかりますが、 一方では 周期的な 波形をサンプリングすることで 循環的出力パターンでは
無限の 種類が 現れます。 サンプリング 周波数のサンプルされている 波形の 周波数に 対する 比率が 色々に 異なるため、
様々なメロディックなパターンが 生まれます( 出力レベルが
レベルコントロールは 入力シグナルをサンプル/ホールド 回路に 送られる 前に 減衰します 。比率 のコントロールは 実
際のところ 内部クロック 属します。 サンプル /ホールド回路から接続を切ると、比率 のコントロールはサンプル/ホー
ルドの 機能に 影響を 及ぼしません 。
)
をコントロールしている場合)。
VCO
4.13 Internal Clock/Electronic Switch
内部 クロックでは低周波 の波形 オシレータを手動 でコントロールします。 サンプル /ホールド 機器 へはデフォルトの
トリガーソースになります。電動 スイッチへのクロックソースとして組 み込 まれています。
コントロールでは内部 クロックが入力
MIDI
照して 下さい。
電動スイッチには 端子が 片側に 2つ、 もう反対側に1つあります。例 えばこれらの端子を
す。 スイッチは
かは関係 ありません。 スイッチはどちらの方向 にも同様 に動作 します。
スイッチングの速度 は内部 クロックにより支配 されます。 これはスイッチの持続的 な機能 です。
A-1 をB
に接続 し、
B-2 をB
ビートクロックにシンクすることができます。詳 しくは
MIDI
A-1 、A-2 、B
に接続 します。 シグナルソースがどちら側 でどちらの方向 に送信 されるの
と名前 を付 けま
4.1.11.4
を参
44
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
4.14
4.14.1 LFO
4.14.2
バーチャルキーボード
画面上 のキーボードには5オクターブ ( 60鍵 )の 鍵盤 が用意 されています。 左側 のコントロールパネルはオリジナル
の
ARP 3620
セクション
キーボード部 には標準 の
ーボードゲート用 の2種類の方法で使うことができます。 スライダ3系統では
節 します。
MIDI
4 .1 .11 .4
デュアルピッチ・ コントロール出力
オリジナルの
ロールシグナルを生成します。 このシグナルはキーボードモジュールの左下 にある
子 から出力 されます。
これらの端子 を使 うには、使 う端子 をオシレータにパッチします。 するとオシレータは標準 のキーボードコントロー
ルシグナルとして低音域 のキーよりも高音域 のキーでオシレートされます。
キーボードと同 じではありません。
コントロールではキーボードの
セクションを参照 して下 さい。
4.14.3 GateとTrigger
キーボードモジュールの右上 にある2つのスイッチではキーボードゲートとトリガーシグナルの論理 を決定 します。
Trigger Mode
的 なゲートシグナルを生成 し、 鍵盤 が押 されていない状況 で任意 の鍵盤 を押 すとトリガーシグナルを生成 します。 ト
リガーモードがオフではトリガーシグナルを生成 する時 に完全 な演奏 のコントロールができます。 この状態 を避 け
るには、 レガートを演奏 し、 トリガーシグナルを生成 しないためにはノンレガートを演奏 します。 オリジナルの
キーボードの基準 となる論理 です。
2600
トリガーモードのスイッチがオン(上 または下 の位置) の時、 演奏形態 に関 わらずキーボードは新 たに鍵盤 を押 すた
びにトリガーのシグナルを生成 します。 ゲートの論理 は影響 を受 けません。
Auto Repeat
下 の位置 に設定 すると、 キーボードゲートとトリガーはローカルの
えてもゲーティングには影響 を与 えません。上 の位置 に設定 すると、
を押 さえると
れるものです。
キーボードのゲート/トリガーシグナルはメインパネルにあるエンベロープジェネレータのセクションにある2系統の
端子 から得 られます。
からは独立 して
VCO
が入力
LFO
ARP 2600
と書 かれたスイッチは3段階に動き、 デフォルトは中央の位置でオフになります。
LFO
と同様 に
コントロール
( トリガーモード) のスイッチがオフ( 中央の位置 ) の時 、 キーボードは鍵盤 を 押 している 限 り 連続
から連続 した振動 が発生 し、鍵盤 から指 を離 すと振動 は停止 します。 これはマンドリン効果 と呼 ば
TimewARP 2600
セクションが装備 されています。 ビブラート用 または自動反復 のキ
LFO
のスピード、 ディレイ、 デプスを調
LFO
ビートクロックシグナルへシンクすることができます。詳 しくは
MIDI
のバーチャルキーボードでは鍵盤 を2つ押 すと2番目のピッチコント
Upper Voice
からのシグナルを受 けます。実際 に鍵盤 を抑
LFO
に鍵盤 を押 すシグナルが加 わります。鍵盤
LFO
と書 かれた2系統の端
日本語
ARP
45
5 TimewARP 2600
をパッチする
CD-ROM
されています 。 オーディオ ・ シンセシスをよりよく 理解するためにチュートリアルのパッチコレクションを 参照して
下さい。
に 含まれる
Patchman.pdf
(英語版 )を参照 して下 さい 。また
www.wayoutware.com
にも関連情報 が掲載
46
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
6
6.1
付録
代替のキーボードチューニングのテーブル
Robert Rich
6.1.1 12
ウエスタンチューニングのデフォルトは、 122を基盤 としています。 4度または5度がきれいに響き、 3度または6度
は酷 い響 きになります。
6.1.2
調和級数
MIDI
上の 一番低い Cはルートノート(
方、または 下方に 残されたキーは、 下記の“ カルロスのハーモニック 12トーン” と同じ間隔で定義されています
6.1.3
カルロスハーモニック12音
Wendy Carlosʼ12
A = 1 /1 (440Hz
1 /1 17 /16 9 /8 19 /16 5 /4 21 /16 11 /8 3 /2 13 /8 27 /16 7 /4 15 /8
6.1.4
ミ ン-トーン平均律
初期 の平均律 のチューニングで12平均律 よりも3度 の音 がきれいに響 きます。 基音 がCの 場合 によりよく 響 きます 。
このチューニングを使用 することにより初期 のバロックミュージックの演奏 などで信憑性 のある感 じを加 えることが
出来 ます。
6.1.5 1/4
オクターブを24音階にした物です。 242の等間隔 を持 ちます。二十世紀 の初 め頃 にメキ シコのコンポーザー、
Julian Carillo
6.1.6 19
オクターブに19の音階 があり( 192)、12トーン平均律 よりも3度 の和音 がきれいに響 きます。 キーボードのパタ
1
ーンを把握 すると良 い全体的 な調和 が得 られます。
6.1.7 31
多くの 人が 312を平均律の中での抑揚に対して最良の調和作り出すと考えています。 しかし、 そのインターバルを
把握することが 困難でもあります。
によってコンパイルされたチューニングプリセット。
トーン平均律( 消去不可能)
ノート
36-95は、 A=27.5Hz
ノートスケールは 、オクターブリピーティング 倍音 に 基 づいております 。
)
C = 1 /1 (260Hz
トーンイコール平均律
がこの平均律 を使 って自作 のピアノを作 りました。
トーンイコール平均律
トーンイコール平均律
)
の 原理 に 基 づいて2から60の 倍音 を 反射 します 。標準的 な5オクターブキーボード
)として機能 し 、倍音はそこから 上に 向かっていきます 。5オクターブより上
55Hz
日本語
6.1.8
ピタゴラーン
歴史上最 も古 いチューニングの一 つとして知 られているピタゴラスのスケールは、 純正 の5度 ( 3/2) の順 に 上 がっ
ていき、 それらを一 つのオクターブにトランスポーズされ構成 されています。 このチューニングでは、5度 の持続音
に対 するモノフォニックのメロディーに対 してとても良 い調和 を作 ります。 しかし、 とても狭 い範囲 でしか良 いコー
ドを作 ることが出来 ません。
1/1 256/243 9/8 32/27 81/64 4/3 729/512 3/2 128/81 27/16
16/9 243/128
6.1.9 D#
の一 つの
ブルース 的な 第7のまわりを 回転する 素晴らしい 可能性を 提供するD#の 一つ
知られる 定番の
1/1 16/15 9/8 6/5 5/4 7/5 3/2 8/5 5/3 9/5 15/8
6.1.10 3-5 A
音と 音の 間の対称系的に派生する関係に 帰着する純正な三度と
1/1 16/15 10/9 6/5 5/4 4/3 64/45 3/2 8/5 5/3 16/9 15/8
6.1.11 3-7 A
音 と音 の間 の対称系的 に派生 する関係 に帰着 する純正 な三度 と7
はお互 いがとても近 く、同 じ名称 の和音 の中 で幾 つかの先覚 が可能 になります。
A= 1/1(440Hz
1/1 9/8 8/7 7/6 9/7 21/16 4/3 3/2 32/21 12/7 7/4 63/32
の格子
の格子
C
C = 1 /1 (261.625Hz
三全音を 含む Aから始まる純正律
7/ 5
5-limit pitch system
)
を 使 った 小 さな 間隔 を 持 つ 純正律 です 。
)
7 /5
A = 1 /1 (440Hz
5 -limit pitch system
limit pitch system
三全音 を 含 むことを 除 いては、 良 く
)
のチューニング。
です。幾 つかの音 のインターバル
A = 1/1 (440Hz
)
47
6.1.12 Other Music 7-Limit Black Keys in C
自作のガムランのためのその他の音楽により作られ、幅広い範囲の興味深い和音と旋律を提供します。
1/1 15/14 9/8 7/6 5/4 4/3 7/5 3/2 14/9 5/3 7/4 15/8
6.1.13 Dan Schmidt Pelog/Slendro
バークリーガムラングループのために作 られたこのチューニングは、
ルで、白鍵上 の
ます。
1/ 1を60Hz
ました。
Bb,B = 1 /1 (60Hz
heptatonic Pelog
に調整 することにより、
と黒鍵上 の
)
1/1 1/1 9/8 7/6 5/4 4/3 11/8 3/2 3/2 7/4 7/4 15/8
6.1.14
ヤマハ純正律 メジャー
ヤマハは、
る純正律 としてこれと以下 の調律を選定しました。 そして、それらは多 くの人々 への純正律ための事実上の発表となり
ました。純正律メジャーは、厳格な長 3度および2度に関係する4度により良い優遇 を与えます。
FM synth
C
製品のラインにマイクロチューニングをプリセットとしてセットすることを決定したとき、代表す
1/1 16/15 9/8 6/5 5/4 4/3 45/32 3/2 8/5 5/3 16/9 15/8
6.1.15
ヤマハ純正律 マイナー
Yamaha=92 s
より良 い優遇 を与 えます。
C
プリセット純正律 メジャーと同様 に、純正律 マイナーは、厳格 な短 3度および、 2度に関係する5度に
C = 1/ 1(261 .625 Hz
1/1 25/24 10/9 6/5 5/4 4/3 45/32 3/2 8/5 5/3 16/9 15/8
6.1.16 Harry Partch 11
現代
microtonal
ユニークなオーケストラを 作り 上げました 。 この 非常に 繊密なスケールにおける 多くの 音程が 、表現豊 かなコードと
複雑なキーチェンジの 十分なボキャブラリーを 提供します。 また、 狭い 間隔で 修正された 音程のマリンバとオルガン
のようなインストゥルメントは 、 グリッサンド 楽節のような 演奏を実行します 。
リミット43ノート純正律 イントネーション
構成のパイオニアのひとり、
1/1 81/80 33/32 21/20 16/15 12/11 11/10 10/9 9/8 8/7 7/6
32/27 6/5 11/9 5/4 14/11 9/7 21/16 4/3 27/20 11/8 7/5
10/7 16/11 40/27 3/2 32/21 14/9 11/7 8/5 18/11 5/3 27/16 12/7
7/4 16/9 9/5 20/11 11/6 15/8 40/21 64/33 160/81
C = 1/1 (261 .625Hz
となるBとBbと一緒 にインドネシアのスタイ
1 /1
pentatonic Slendro
は、必然的 な線騒音 を彼 のスケールに取 り込 む創造的 な方法 を見 つけ
Dan
によく合 います。幾 つかの音 は、同 じ周波数 を持 ち
C = 1/1 (261.625Hz
)
Partchは20
世紀の 前半に 彼自身の 音高構成を 実行するためにこの 調律で
G = 1 /1 (392Hz、MIDI note 67
)
)
)
48
TimewARP •
ユーザーズ・マニュアル
7 M-Audio
へのお問 い合 わせ
エムオーディオジャパンへお 問い 合わせ 頂く 場合には 、 エムオーディオでのユーザー 登録も 完了しなければ 製品保
証や 技術的なサポートを 受けることができません。 ユーザー 登録を 行うには、 次の 2つの方法があります。環境 に合
わせた方法 でユーザー登録 を行 って下 さい。 1.)コンピュータで(一般的な
ン
サイトへアクセスできる方: エムオーディオジャパン オンラインユーザー登録 ページ
Web
co.jp/register/index.html
にて 、必要事項 を 入力して 送信して 頂ければ 弊社製品のユーザーとして 御登録致します 。
尚、ユーザー 登録完了の 御案内は 行っておりませんのでご 了承下さい。 2.)携帯電話でエムオーディオジ
ャパン
登録 ページ
サイトへアクセスできる方: エムオーディオジャパン モバイルサイトのオンラインユーザー
Web
http://www.m-audio.co.jp/mobile/
ユーザーとして御登録致します。 尚、ユーザー登録完了 の御案内は行 っておりませんのでご了承下 さい。
でのお問 い合 わせ先:
e-mail
Macintosh
お電話 でのお問 い合 わせ先:
ニュース、
環境:
mac-support@m-audio.co.jp/Windows
052 -218 -0859
、アップデート情報 を得 るためにエムオーディオの
FAQ
して下 さい。
M-AUDIO U.S. -
5795 Martin Road, Irwindale, CA 91706-6211, U.S.A.
Sales Inform ation : . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .626-633-9050
Sales (fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 626-633-9070
Sales Inform ation ( email): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . info@m-audio.com
Tech Supp ort (email): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . techsupt@ m-audio.com
Tech Supp ort (fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .626-633-9060
Internet Hom e Page: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .http://www.m-audio.com
ブラウザ) エムオーディオジャパ
Web
にて 、必要事項 を 入力して 送信して 頂ければ 弊社製品の
環境:
win-support@m-audio.co.jp
(平日
10:00〜12:00/13:00〜17:00
M-AUDIO Deutschland ( Germany) -
Kuhallmand 34, D-74613 Ohringen, Germany
Sales Inform ation : . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . +49 (0)7941 987000
Sales Inform ation ( email): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . info@m-audio.de
Technical Support: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . +49 (0)7941 9870030
Technical Support (email): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . support @m-audio.de
Technical Support (fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .+49 (0)7941 98 70070
Internet Hom e Page: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . http://www.m-audio.de
Web
サイト (
)
www.m-audio.com
http://www.m-audio.
)へアクセス
日本語
M-AUDIO U.K. -
Floor 6, Gresham House, 53 Clarendon Road, Watford, WD17 1LA, United Kingdom
Sales Inform ation ( phone): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44 (0) 1923 204010
Sales Inform ation ( fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44 (0) 1923 204039
Sales Inform ation ( email): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . info@maudio.co.uk
Technical Support (PC): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .44 (0) 1309 671301
Technical Support (Mac): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44 (0) 1765 650072
Technical Support (email): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . support@maudio.co.uk
Internet Hom e Page: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .http://ww w.maudio.co.uk
M-AUDIO France -
Floor 6, Gresham House, 53 Clarendon Road, Watford, WD17 1LA, United Kingdom
Assi stance Techniqu e (aucu ne ques tions r eliée s aux vent es)
courriel (assistance PC): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . support@m-audio-f rance.com
courriel (assistance Mac): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . mac@m-audio -france.com
téléphone (assistance PC): . . . . . . . . . . . . . . . . .0820 000 731 (0,12 Euros par minute )
téléphone (assistance Mac): . . . . . . . . . . . . . . . 0820 391 191 (0,12 Euros par minute)
télécopieur/fax: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .01 72 72 90 52
Ventes ( aucun a ppels d ’assis tance te chniq ue)
téléphone: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 0810 001 105 ( Numero Azur)
courriel: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . info@m-audio-france.com
télécopieur/fax: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .01 72 72 90 52
M-AUDIO Canada -
1400 St-Jean Baptiste Ave. #150, Quebec City, Quebec G2E 5 B7, Canada
Technical Support (e-mail ): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . techcanada@m-audio.com
Technical Support (PC): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (418) 872-0444
Technical Support (Mac): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-800-638-2120
Technical Support (fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (418) 872-0034
Sales (e-mail): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .infocanada @m-audio.com
Sales (phone): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (866) 872-0444
Sales (fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (514) 396-7102
Internet Hom e Page . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . http://www.m-audio.ca
M-AUDIO Japan -
株式会社エムオーディオジャパン:
テクニカルサポート(電話 ):
テクニカルサポート (
テクニカルサポート(
テクニカルサポート( OSに依存 しない製品 での
テクニカルサポート(英語での
テクニカルサポート(
サイト(ホームページ):
Web
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .052-218-0859
環境での
Macintosh
環境での
Windows
email/English O nly): . . . . . . . . . e-suppor t@m-audio.co.jp
Fax): . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .052 -218 -0875
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . http://ww w.m-audio.com
愛知県名古屋市中区丸の 内
460 -0002
email): . . . . . . . . . mac-support@m-audio.co.jp
email): . . . . . . . . . . . . win-support@ m-audio.co.jp
email): . . . . . . . win-support@m-audio.co.jp
2 -18 -10
050614_TIMEWARP_UG_JP01
49