Key Rig • ユーザーズ・マニュアル
はじめに
M-Audio Key Rigソフトウエアをお買い上げ頂きまして誠に有り難うございます。多機能デバイスのKey Rigには4種類の高品質のインストゥルメントが
搭載されています。
•
SP-1 Stage Piano
とができます。
•
MS-2 Polyphonic Synthesizer
FMシンセシスを装備しています。
•
MB-3 Electromagnetic Organ
再生します。
•
は、128種類のGMインストゥルメントにパーカッション・キットを加えたGM対応のMIDIサウンドモジュールです。
GM-4
モジュールでは、数多くのアコースティックピアノとエレクトリックピアノをリアルに再現しピアノ2種類をレイヤーするこ
は、従来のアナログタイプのオシレーター搭載のサブトラクティブシンセでウエーブテーブル・シンセシス、
は、レスリーのロータリースピーカー・シミュレーターを含むクラシックなトーンホイール・オルガンを忠実に
日本語
1
動作環境
Windows
• Pentium
• 256MB以上のRAM
• ハードディスクに600MBの空き
• Windows
• VST 2.0対応のホスト・アプリケーション
• MIDIインターフェイス
• CD-ROMライブ
• インターネット接続環境(ソフトウエア認証に必要です)
®
III 500MHzまたはAMD7(P4 / Athlon 1GHz以上推奨)
®
XP
Macintosh
• Power Macintosh
• 256MB以上のRAM
• ハードディスクに600MBの空き
• Mac
®
OS X 10.3以降
• VST 2.0、AU、RTAS対応のホスト・アプリケーション
• MIDIインターフェイス
• CD-ROMドライブ
• インターネット接続環境(ソフトウエア認証に必要です)
®
G3 500MHz(G4以上推奨)
インストールの方法
注意:インストール用のCD-ROMにはM-Audio Key Rigの他にM-Audio Drum and Bass Rigのインストーラも含まれます。Key RigのパッケージにはM-
Audio Key Rig
の認証コードのみ含まれています。M-Audio Drum and Bass Rigはデモバージョンとして有効期限が切れるまで30日間お試し頂けます。
Windows
1.
コンピュータのCD-ROMドライブにM-Audio Key Rig CD-ROMを挿入します。
2. CD-ROMを開き「M-Audio Key Rig Setup」ファイルをダブルクリックするとインストーラが起動します。
3. インストールの途中で2度コンピュータのディレクトリを指定する必要があります。最初のディレクトリはVSTプラグインのディレクトリです。
M-Audio Key Rig VSTプラグインがインストールされる場所です。2つ目のディレクトリはKey Rigのサウンドデータ・ファイルです。この
これは
ファイルのサイズは約
260MBで、必要に応じてプログラムとは別の場所に保存することができます。
4. インストールが終了したら「Finish(完了)」をクリックします。
5. 以上でM-Audio Key Rigはコンピュータにインストールされました。お使いになる前にソフトウエア認証の手続きを済ませる必要があります。次
の「認証」のセクションを参照して下さい。
Macintosh
1.
コンピュータのCD-ROMドライブにM-Audio Key Rig CD-ROMを挿入します。
2. デスクトップに表示されるCD-ROMのアイコンをダブルクリックします。
3. お使いになるプラグイン・フォーマットのフォルダを開きます。(AU、RTAS、VSTまたはスタンドアロン)
4. インストールが終了したら、「Close(閉じる)」をクリックします。
5. 以上でM-Audio Key Rigはコンピュータにインストールされました。お使いになる前にソフトウエア認証の手続きを済ませる必要があります。次
の「認証」のセクションを参照して下さい。
2
Key Rig • ユーザーズ・マニュアル
認証
1. M-Audio Key Rigソフトウエアのインストールが完了したらホストのオーディオ・アプリケーションを起動します。(例:Ableton Live等)
2. M-Audio Key Rigをロードしてウインドウを開きます。
3. Key Rigウインドウの左上の角にある「M-Audio」ロゴをクリックするとダイアログが開きます。
4. 認証コード(Certification Code)を入力します(M-Audio Key Rigパッケージに含まれる製品認証書に印刷されています)。
5. 認証コードを入力した後の認証方法は2種類あり、オンラインでの認証とオフラインでの認証から選択できます。コンピュータがインターネッ
トに接続されていれば、「オンラインでの認証」、コンピュータがインターネットに接続されていない場合は「オフラインでの認証」の項目を
参照して下さい。
オンラインでの認証(
1.
「Certify On-Line(オンラインでの認証)」ボタンをクリックすると、デフォルトのウェブブラウザが起動しM-Audioのウェブサイトが開きます。
2. ご登録情報を正確に入力し「Submit(送信)」をクリックします。
3. 入力したメールアドレス宛に認証のメールが送られてきます。メールの指示に従い認証を完了します。
Certify On-Line
)
オフラインでの認証(
1.
「Certify Off-Line(オフラインでの認証)」ボタンをクリックすると、コンピュータのデスクトップにインターネット・ショートカットが作成されます。
2. このショートカットをディスクやメモリーカード等にコピーします。
3. ディスクやメモリーカード等をインターネットに接続されているコンピュータに接続します。
4. ディスクやメモリーカード等にコピーしたインターネット・ショートカットをダブルクリックするとウェブブラウザが起動しM-Audioのウェブサ
イトが開きます。
5. ご登録情報を正確に入力し「Submit(送信)」をクリックします。
6. 入力したメールアドレス宛に認証のメールが送られてきます。ディスクやメモリーカード等に認証を保存します。
7. ディスクやメモリーカード等をKey Rigをお使いになるコンピュータへ接続します。
8. ディスクやメモリーカード等にコピーした認証をダブルクリックして認証を完了します。
Key Rig
M-Audio Key Rigは、RTAS、VST、AUプラグインとして動作します。プラグインをロードする方法については、ホスト・アプリケーションの取扱説明
書を参照して下さい。
Key Rig
M-Audio Key Rigは、一般的によく使われるプラグインのフォーマットをサポートするだけでなく、スタンドアロン(単体)のアプリケーションとして
も動作します。
Windowsをお使いの場合、スタンドアロン・モードのKey Rigでは追加の設定が用意されています。
す。
Windows
Key RigスタンドアロンのWindows用アプリケーションには、アプリケーションのウインドウの最上部にコントロールが4つ用意されています。
をプラグインで使用する
をスタンドアロン・モードで使用する
Macintoshをお使いの場合、スタンドアロン・モードのKey Rigではオペレーティングシステムのデフォルトのオーディオ設定を使いま
スタンドアロン・モード
Certify Off-Line
)
日本語
コントロールの説明は以下の通りです(左から右):
サウンドカード・セレクタ:このコントロールではオーディオを出力するサウンドカードを選択します。
出力セレクタ:このコントロールでは
ボタン:クリックしてKey Rigのオン/オフを切り替えます。
On
:クリックすると選択したサウンドカードのASIOコントロールパネルを開きます。
Cfg...
Key Rigのオーディオ出力端子を選択できます(複数の出力端子を装備したサウンドカードのみ)。
3
M-Audio Key Rig
を使用する
M-Audio Key Rigは、4種類のインストゥルメントと、マスターエフェクト・ジェネレータ、グローバル設定を搭載しています。これらの機能の説明は
以下の通りです:
グローバル設定
Key Rigの最上部がグローバル設定で、全てのインストゥルメントを共通にコントロールします。
認証ダイアログ:Key Rigの一番上の欄で、左のKey Rigまたは右のM-Audioのロゴをクリックすると認証ダイアログが開きます。また、ここでは
Key Rigのバージョン情報がご覧頂けます。
(ロード)
Load
イルには、プログラム
エフェクト)センド、ファインチューン、テンポ、マスタースイング、マスターボリュームパラメータが含まれます。ホスト・アプリケーションに
表示されるメニューからもバンクをロード
(保存):Key Rigの一番上のLoad(ロード)/Save(保存)ボタンではバンクファイルをロード/保存できます。バンクファ
/Save
/パッチ情報、MIDIチャンネルとMIDI CC割当て、ボリューム、パンニング、キーレンジ、トランスポーズ、MFX(マスター
/保存が可能です。Key Rigのバンクは「Key Rig Patches」フォルダに保存されています。
マスターエフェクト
マスターエフェクトのセクションをクリックするとドロップダウン・メニューが表示され、49種類のエフェクト・アルゴリズムがタイプ別のサブメニ
ューに分類されています。このメニューは、
本マニュアル最後の「エフェクト・プリセット」を参照して下さい。
SP-1 Stage PianoとMS-2 Poly Sunthに使われるものと同じエフェクトです。エフェクト・タイプのリストは
任意のエフェクトを選択するとエフェクトの名前が表示され、名前の下に各エフェクト用の編集パラメータ
ム済みの有効なプリセット設定と共に表示されます。
ばリバーブのエフェクトであれば、パラメータは「
2種類のエフェクト編集パラメータは、使用するエフェクトのタイプによって異なります。例え
Size」と「Damp」(ルームサイズとダンピング)と表示され、ディレイのエフェクトであれば「
2種類とミックスパラメータが、プログラ
Time」と「Fbk」(ディレイの時間(スピード)とフィードバック(再生成))と表示されます。
:MFX(マスターエフェクト)のウエット/ドライのバランスをコントロールします。
Mix
Fine Tune
Temp
:Key Rigに含まれる全てのインストゥルメントのファインチューニングを調節します。
:ソングのテンポを設定することができます。これによりKey Rigがホストからのテンポを検出していない時にテンポ・シンクのディレイと
LFO(low frequency Oscillator/低周波発信器)が設定できます。
Master Volume
MIDI CC
コントロール
:Key Rig全体の出力ボリュームをコントロールします。
Key Rigでは、全ての有効なパラメータはMIDI CCが割当て済みです。M-Audioのキーボードでは、GMパッチを読み込めば直ぐにMIDIコントロールが
使用できます。
設定をカスタマイズすることも可能で、
するとメニューが開き、以下のオプションが表示されます。
:このオプションの上にマウスを合わせると、有効なMIDI CCのリストがポップアップしリストから任意のMIDI CCを選択できます。
CC
:このオプションを選択してハードウエアのMIDIコントローラを動かすと、自動的にパラメータ(MIDI CC)を割当てることができます。
Learn
:このオプションを選択するとMIDI CCの割当てを解除します。
Forget
注意:各
MIDI CCは一度に一つのパラメータだけをコントロールすることができます。
Windowsコンピュータではパラメータを右クリック、Macintoshではコントロールキーを押しながらクリック
4
Key Rig • ユーザーズ・マニュアル
インストゥルメント・コントロール
Key Rigに搭載された各インストゥルメントの右側には、インストゥルメントのコントロール各種とミキサーが装備されています。
(ロード)
Load
ューとパッチのライブラリが装備されています。
ァクトリー・コンテンツを選択できます。パッチがロードされるとスロットにはパッチの名前が表示されます。
Load/Saveダイアログが表示されます。選択したインストゥルメントに対応する名前の付いたフォルダから、パッチをロード/保存ができます。
と、
:インストゥルメントのキーの範囲を設定します。Hiに最高のノートを選択しLoには最低のノートを選択します。
Hi/Lo
:インストゥルメントを最大で24セミトーン上下にトランスポーズ(移調)します。
Tr
:インストゥルメントを演奏するMIDIチャンネルを選択します。
Ch
:Key Rigの最上部にあるマスターエフェクトのセンドレベルを設定します。
MFX
:インストゥルメントのパンを設定します。
Pan
:インストゥルメントのオン/オフを切り替えます。
On
Volume
ゥルメントを演奏すると出力レベルが表示されます。
:インストゥルメントのコントロールセクションの右側にあるスライダーは、インストゥルメントの音量をコントロールします。インスト
(保存):Key Rigの一番上にあるグローバル設定のロード/保存メニュー加えて、各インストゥルメントにもロード/保存メニ
/Save
Load/Saveの上にはドロップダウン・リストがあり、それぞれのインストゥルメントに設定されたフ
LoadまたはSaveボタンをクリックする
SP-1 Stage Piano
SP-1 Stage Pianoでは、プリセット・セレクタ・ホイールで選択したピアノまたはパッドのプリセット2つを同時に演奏します。プリセット2つをレイ
/スプリットしたり、片方のプリセットに「None」を選択して、もう一方のプリセットだけを演奏することもできます。プリセットには、アコー
ヤー
スティックピアノ
リセット
れ、プリセット
み合わせて作られています。また、
01からプリセット10までは複数のベロシティ・サンプル・レイヤーを使ってクリエイトされています。プリセット11にはFMシンセシスが使わ
7種類、エレクトリックピアノ4種類、パッド3種類(プリセット・セレクタ・ホイール2でのみ選択可能)が含まれます。SP-1のプ
12-14(プリセット・セレクタ・ホイール2でのみ選択可能)は実際の演奏からサンプルされたストリングスとアナログシンセシスを組
SP-1には専用のエフェクトが2種類搭載されています。
日本語
5
プリセット・セレクタ・ホイール1(プリセット1):このロータリー・ノブでは以下のリストからピアノのプリセットを選択できます。
01 Natural Grand
02 Bright Grand
03 Soft Grand
04 Hard Grand
05 Concert Grand
06 Upright
07 Honky Tonk
08 Electric Piano 1
09 Electric Piano 2
10 Wurli
11 FM Piano
12 None
Velocity
でダイナミックレンジをフルに使って演奏することができます。一番左に回すと、ベロシティはダイナミクスに影響を与えません。
Tone
Mix
Split
リット・ポイントのノートを含む)です。スプリットノートは、
Detune
プリセット・セレクト・ホイール2(プリセット2):プリセット2には、プリセット1と同じピアノ系のプリセットに加えてパッド系3種類も含
まれます。
:プリセット1のベロシティ(ダイナミック)レスポンスを調節します。一番右まで回すと、ノートはハードな感じからソフトな感じま
:左に回すとプリセットの明るさの度合いを減少させます。
:プリセット1と2の音量バランスを設定します。
:キーボードをスプリットするノートを設定します。プリセット1は常にスプリット・ポイントより左側で、プリセット2は常に右側(スプ
C2、F#2、C3、F#3、C4、C5から選択できます。
:右に回すとプリセット1の周波数を低くしプリセット2の周波数を上げます。
01 Natural Grand
02 Bright Grand
03 Soft Grand
04 Hard Grand
05 Concert Grand
06 Upright
07 Honky Tonk
08 Electric Piano 1
09 Electric Piano 2
10 Wurli
11 FM Piano
12 Straight Pad
13 Sweep Pad
14 Long Reso Pad
15 None
Octave
Tone
Serial/Parallel
•
•
:プリセット2を1オクターブまたは2オクターブ上下に移調します。
:左に回すとプリセットの明るさの度合いを減少させます。
:両方のプリセットをFX1に入力し、FX1の出力はFX2に入力されます。
Serial
:プリセット1はFX1に入力され、プリセット2はFX2に入力されます。
Parallel
エフェクト・プリセット・ドロップダウン・メニュー:エフェクトの名前が表示されるフィールドをクリックするとエフェクト・プリセットの
ドロップダウン・メニューが表示されます。マスターエフェクトの
:エフェクトのウエット/ドライのバランスを設定します。
Mix
FX Typeメニューに選択できるエフェクトと同じです。
エフェクト・編集コントロール:エフェクトのMixノブの右にある白いフィールド2つには、エフェクトの各パラメータが表示されます。エフェ
クトは編集可能で、表示されるエフェクト名は選択したプリセットによって異なります。
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