Page 1
Dellt オンラインラック UPS
2700W
ユーザーガイド
www.dell.com | support.dell.com
K803N, H950N, J728N
H967N
Page 2
注記および警告
注記:
「注記」は、ソフトウェアを有効に利用するための重要な情報を示しています。
危険:
「危険」は、回避しないとほぼ確実に死亡、または重傷を招く危険な状況を示しています。
警告:
「警告」は、回避しないと死亡、または重傷を招く潜在的に危険な状況を示しています。
注意:
「注意」は、回避しないと軽傷、または中程度の傷害を招く恐れがある潜在的に危険な状況を
示しています。
危険:
回避しないとほぼ確実に死亡、または重傷を招く危険な状況を防ぐため、以下の説明をよくお読
みください:
S
このUPS の中には 致死的な電圧 が掛かっています。すべての修理や点検は、
公認のサービススタッフのみが行わなければいけません。UPS 内には
ユーザーが修理可能な部品 はありません。
当資料の情報は、予告なく変更されることがあります。
E 2009–2013 Dell Inc. 無断複写・転載を禁じます。
Dell Inc. の書面による許可のない複写は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。
当テキストに使用されている登録商標:Dell および DELL のロゴは、Dell Inc. の登録商標です。
は、National Fire Protection Association, Inc. の登録商標です;Phillips は、Phillips Screw Company の登録商標です。
本書に使用されているその他の登録商標および商標名は、商標や名称を主張する事業体、あるいは製品のいずれかに言及し
ます。Dell Inc. は、Dell 自身が所有する登録商標および商標権におけるいかなる所有権を一切放棄します。
2013年7月 S 164201862 3
米国電気工事規程
および NEC
Page 3
目次
1 はじめに 6 .......................................
情報検索 8 .....................................................
2 安全性に関する警告 9 .............................
3 取り付け 12 .......................................
製品の検査 12 ...................................................
キャビネットの開梱 13 ...........................................
UPSリヤパネル解説 15 ............................................
UPSフロントパネル解説 16 .......................................
ラックマウント式設置方法 17 .....................................
取り付け方法 外付けバッテリーモジュール 24 ......................
UPSを取り付けます 26 ............................................
リモートエマージェンシーパワーオフの取り付け方法 27 .............
UPSの初期起動 29 ................................................
4操 作 3 1 ...........................................
UPSの起動およびシャットダウン 31 ...............................
UPSの起動方法 31 .............................................
バッテリーモードによるUPSの起動 32 ...........................
UPSシャットダウン 32 .........................................
コントロールパネルの機能 33 .....................................
言語の変更 34 ...................................................
ディスプレー機能 34 .............................................
起動画面 34 ..................................................
画面のロック 35 ..............................................
目次
|
3
Page 4
UPSステータス 35 .............................................
イベントログ 38 ..............................................
測定結果 39 ..................................................
コントロール画面 40 ..........................................
識別表示 41 ..................................................
設定 41 ......................................................
UPSのモード間の移行 46 .........................................
正常モードからバイパスモードへの移行 46 .......................
バイパスモードから正常モードへの移行 46 .......................
電力戦略設定 47 .................................................
イベントログの読み込み 47 .......................................
過負荷の際における行動 48 .......................................
負荷セグメントの設定 49 .........................................
ディスプレーを通じて負荷セグメントを管理 49 ...................
自動開始遅延時間の設定 50 .....................................
自動バッテリー運転シャットダウン設定 51 .......................
バッテリー設定 52 ...............................................
外付けバッテリーモジュール接続用のUPS設定 52 .................
自動バッテリーテストの実行 53 .................................
自動バッテリーテストの設定 53 .................................
自動再起動の設定 53 .............................................
5 UPSの追加機能 54 .................................
RS-232およびUSB通信ポート 54 ...................................
Dell ネットワークマネージメントカード(オプション) 56 .........
Dell UPS制御ソフトウェア 57 .....................................
6 UPSのメンテナンス 58 .............................
UPSおよびバッテリーの手入れ 58 .................................
UPSの移動 58 ....................................................
|
4
目次
Page 5
UPSおよび電池の保管方法 61 .....................................
バッテリーの交換時期 61 .........................................
バッテリーのテスト 62 ...........................................
UPSファームウェアの更新 62 .....................................
7仕 様 6 3 ...........................................
8 トラブルシューティング 66 .........................
警告の表示方法および状態 66 .....................................
UPSステータスメニュー 66 .....................................
イベントログメニュー 67 .......................................
一般的な警告および状態 67 .......................................
警報音の消音方法 71 .............................................
目次
|
5
Page 6
1
はじめに
Delltオンライン式ラック型無停電電源装置(UPS)は、停電や電力低下、電力サージ、電圧低
下、回線ノイズなどの電力の基本的な問題からお使いの電子機器を守ります。
思いもしなかった時に停電や、電力の質が不安定になる場合があります。こういった電力問題に
は、重要データを破損させ、保存されていない作業セッションを破壊し、ハードウェアに損傷を
もたらす可能性があり、生産性の多大な損失や高額な修理代がかかります。
Dell オンライン式ラック型UPS では、電力妨害の影響を安全に抑え、機器の完全性を保護するこ
とができます。UPS には一連のネットワーク機器を扱うことができる柔軟性があるため、お客さ
まのまのLAN やサーバー、ワークステーション、その他の電子機器を保護する最適な選択です。
図1は、Dell オンライン式ラック型UPSを示しています。
図1.Dell オンライン式ラック型UPS
|
6
はじめに
Page 7
UPS は優れた性能や信頼性を提供し、以下のような独自の利点がございます:
S
正弦波出力のあるオンラインUPS 設計。UPS は、入力される交流電力をフィルター処理、調節
し、バッテリーを消耗せずに機器へ安定した電力を供給します。
S
高出力密度や商用周波数依存性、発電器の互換性を持つオンライン二重変換技術。
S
選択可能な高性能モード。
S
48 cm (19h)標準ラックにぴったりの 4U サイズ。
S
外部電力がないときでもUPS を稼動開始できるができるスタートオンバッテリーの能力。
S
拡張ランタイムおよびオプションとして外付けバッテリーモジュール(外付けバッテリーモ
ジュール)、2700WUPS 型用付き。
S
リモートエマージェンシーパワーオフ(REPO )ポートを通じた緊急シャットダウン制御。
S
2つの標準通信ポート( USBおよび DB-9シリアルポート)。
S
オプションとして、増加電力の保護や制御を行う高度通信機能付きDell
ネットワークマネージメントカード。
S
スムースなシャットダウンや電力管理を行うDell UPS 制御ソフトウェア。
S
負荷セグメントと呼ばれる個別のレセプタクルグループを通じた逐次シャットダウンおよび
負荷制御。
S
サービスコールによる技師派遣の必要なく、簡単にアップグレードができるファームウェア。
S
世界中の安全基準団体の承認による安全保障。
はじめに
|
7
Page 8
情報検索
注意:
ます。
どんな情報をお探しですか?
S UPSユーザーガイド
S Dell ネットワークマネージメントカード用のユ
ーザーガイド
S Dell UPS制御ソフトウェア
S 仕様
S UPSの設定方法
S トラブルシューティングおよび問題の解決方法
S REPO制御のインストール方法
S 安全に関する説明書
S 規則に関する情報
S リサイクルに関する情報
S 保証情報
S 使用上の条件(アメリカのみ)
S エンドユーザー使用許諾契約
S サポート情報
安全、環境、規則に関する情報
資料には、安全および規定に関する重要情報が含まれてい
こちらでご覧いただけます
Dell UPSディス
注記
説明書およびソフトウェアの更新情報は、
support.dell.com
でご確認いただけます。
Dell UPS ユーザーガイド
ユーザーガイドはDell UPS ディスクおよび
support.dell.com
で入手することができます。
安全、環境、規則に関する情報
Dell 保証およびサポート情報
Dell サポートウェブサイト support.dell.com
注記:
使用する地域や事業区分を選択し、適切な
サポートサイトをご覧ください。
|
8
はじめに
Page 9
2
安全性に関する警告
注意:
安全に 関する説明書および重要な規制情報をご覧いただき、これらの情報に従ってください。
重要な安全に関する説明書
この説明書を保管してください
この説明書には、UPS および電池の取り付けおよびメンテナンスの最中に従うべき重要な説明が
含まれます。機器の操作の前にすべての指示をお読みいただき、今後の参考のためにこの説明書
を保管してください。
当資料の手順を実施する前に、
安全、環境、規則に関する情報
資料に記載されている
危険:
以下の説明をよく お読みください:
S
このUPS の中には致死的な電圧が掛かっています。すべての修理や点検は、公認のサービス
スタッフのみが行わなければいけません。UPS 内にはユーザーが修理可能な部品はありませ
ん。
警告:
以下の 指示をご確認ください。
S
このUPS には、装置自体のエネルギー源(バッテリー)が含まれています。UPS がAC電源に
接続されていない時でも、出力レセプタクルに、生きた電圧が掛かる場合があります。
S
UPS の電源が入っている際は、入力コードを取り外したり、抜いたりしないでください。
これは、UPS やUPS に接続されている機器から安全な接地を取り除くことになります。
S
火災の危険を抑えるため、米国電気工事規程®(NEC ®)、ANSI/NFPA 70 、または現地の電気工
事規定に従い、規程アンペア値の分岐回路の過電流保護を行っている回路にのみ接続してく
ださい:
UPS 出力 120V 208V 230V
2700W 30A 20A 16A
S
火災や感電の危険を抑えるためには、管理された温度や湿度における室内環境のもとで、導
電性汚染のない場所で当UPS を取り付けてください。 室内温度は、40°C (104°F) を超えてはい
けません。 水の近辺、あるいは高湿度の環境(95% 最高)で操作は行わないでください。
S
低温環境でキャビネットを開梱すると、キャビネット上に結露が発生する可能性がありま
す。キャビネットの内部および外部が完全に乾くまで、取り付けないようにしてください
(感電の危険性)。
S
UPS の移動を必要とする場合は、移動の前に内部のUPS バッテリー接続を切断してください。
(58 ページ参照)。
回避しないとほぼ確実に死亡、または重傷を招く危険な状況を防ぐため、
回避しなければ、死亡、または重傷をもたらす可能性のある危険な状態を防ぐため、
安全性に関する警告
|
9
Page 10
注意:
以下の 指示をご確認ください:
S
プラグ着脱可能な機器では、電源出力を機器の近辺に取り付け、使用しやすい場所に置いて
ください。
S
バッテリーの取り外しは、バッテリーや必要とされる安全上の注意に関して知識のあるスタ
ッフが行うか、知識のあるスタッフが監視する必要があります。許可のないスタッフをバッ
テリーに近寄らせないようにしてください。
S
バッテリーには、大きな短絡回路電流による感電や火傷の危険があります。以下の予防措置
に注意してください:1) 腕時計や指輪、その他金属物体を取り外す;2) 絶縁ハンドルがつい
ている工具を使用してください;3) ゴム製の手袋またはブーツを着用してください;4) バッ
テリの上に工具や金属部品を放置しないでください;5) バッテリー端子の取り付け、または
取り外しの前に、充電源を取り外してください。
S
バッテリーが不適切に接地されていないか判断してください。不適切に接地されている場合、
接地から商用源を取り外してください。接地されたバッテリーに接触すると、感電をもたら
すことがあります。取り付けおよびメンテナンス中に接地を取り外すと、感電の可能性を抑
えることができます(接地供給回路がない機器やリモートバッテリー電源に適用)。
S
電気エネルギー危険。 電池の配線やコネクタの変更を行わないでください。配線の変更
は、害を及ぼす危険があります。
S
UPSに最初に取り付けたものと同じ番号や種類のバッテリーで、電池交換を行ってください。
S
バッテリーを適切に廃棄する必要があります。処理の際の必要条件に関しましては、現地の
条例をご参照ください。
S
火の中にバッテリーを捨てないでください。炎に近づけると、バッテリーが爆発する可能性
があります。
S
バッテリーを開けたり破損しないでください。放出された電解質は、肌や目に害を及ぼし、
非常に有毒である可能性があります。
S
2700WUPS を外付けバッテリーモジュール(外付けバッテリーモジュール)に接続できるの
は、最高1つまでとなります。
回避しなければ、死亡、または重傷をもたらす可能性のある危険な状態を防ぐため、
警告:
S
ラックのキットは、同梱のラックキャビネット用のみ認可されています。その他のラックへ
の機器の取り付けが、適用されるすべての基準に従っていることを確かめることは、お客さ
まの責任となります。Dell では、その他のラックとの機器の設置に関し、すべての責任や保
証を放棄します。
S
ラックに機器を設置する前に、前方および横にある安定装置を取り付けてください。安定装
置を取り付けない場合、ラックが転倒する可能性があります。
S
下から上へ荷積みし、最初に一番重いものから積んでください。
S
ラックへ電力を供給するAC電源分岐回路に過剰な負荷をかけないようにしてください。
S
ラックの部品の上に乗ったり、踏んだりしないでください。
10
ラックマウント式システムの追加説明書
|
安全性に関する警告
Page 11
警告:
スライド/レールマウント式機器は、棚、または作業場として使用しないでください。
スライド/レールマウント式機器に重量を加えないでください。
安全性に関する警告
|
11
Page 12
3
取り付け
この章では以下を説明します:
S
製品の検査
S
キャビネットの開梱
S
UPSのリヤパネル
S
UPS の設置および取り付け、外付けバッテリーモジュール(外付けバッテリーモジュールを
含む)
S
リモートエマージェンシーパワーオフ(REPO )の設置
S
初期起動
製品の検査
発送中に製品が損傷を受けた場合は、輸送業者あるいは購入場所が分かるように発送用段ボール
および梱包材を処分せず保存し、発送中の損傷の支払い請求を行ってください。受領後に損傷が
分かった場合は、隠ぺい損害の支払い請求を行ってください。
輸送中の損傷、あるいは隠ぺい損害の支払い請求を行うには以下のことを行ってください:1)
装置の受領から15 日以内に、輸送業者に支払い請求を申請;2) 15 日以内に、損害請求書のコピ
ーを顧客サービス担当者へ送付。
注記:
いて、電池の再充電がされていない場合は、UPSのご使用はお控えください。顧客サービス担当者へ
お問い合わせください。
12
発送用段ボールのラベルに記載された電池の再充電日をご確認ください。日付が過ぎて
|
取り付け
Page 13
キャビネットの開梱
注意:
りま す。キャビネットの内部および外部が完全に乾くまで、取り付けないようにしてくださ
い(感電 の危険性)。
注意:
キャビ ネットを移動します。
低温環境でキャビネットを開梱すると、キャビネット上に結露が発生する可能性があ
キャビネットにはかなりの重量があります( 63 ページを参照)。注意して開梱し、
箱の移動や開梱の際は、注意を払ってください。取り付ける準備が整うまで、部品はパッケージ
から出さずにそのままにしておきます。
システムの開梱方法:
1
段ボール箱を開き、キャビネットと同梱の付属品を取り外します。(図 2を参照)。
図 2. キャビネットの開梱
取り付け
|
13
Page 14
2
一人が片方を持ち、段ボールのハンドル部分を使って、段ボール箱からキャビネットを注意
して持ち上げ、平らな安定した表面上に置きます。(図 3を参照)。
風通しのよく、湿度や可燃性ガス、腐食などがない保護された場所にキャビネットを置きま
す。
図 3. キャビネットの持ち上げ方
3
責任を持ってパッケージを処分、またはリサイクルし、あるいは将来使えるように保管しま
す。
14
|
取り付け
Page 15
UPS リヤパネル解説
このセクションは、Dell オンライン式ラック型のリヤパネル各部を解説します。
UPS通信ベイ
2m, L5-30P
入力コード
USB ポート
図4.2700W, 120V リヤパネル
UPS通信ベイ
USBポート
RS-232 ポート
REPOポート
L5-20 レセプタクル 1個、および 5-15/5-20
レセプタクル 2個(負荷セグメント 1)
RS-232 ポート
REPOポート
IEC 320-C13
レセプタクル2個
(負荷セグメント2)
L6-20 レセプタクル1 個
(負荷セグメント1)
EBM コネクタカバー/
ストレイン リリーフ
ブラケット
接地ネジ
EBM コネクタカバー/
ストレイン リリーフ
ブラケット
IEC-C20
入力コネクタ
図5.2700W, 208V リヤパネル
L6-30 レセプタクル2 個
(負荷セグメント2)
接地ネジ
取り付け
|
15
Page 16
UPS通信ベイ
RS-232 ポート
USBポート REPOポート
IEC 320-C13
レセプタクル2個
(負荷セグメント2)
EBM コネクタカバー/
ストレイン リリーフ
ブラケット
IEC-C20
入力コネクタ
IEC 320-C19
レセプタクル1個および{0}IEC 320-C13
レセプタクル6 個 負荷セグメント1)
図6.2700W, 230V リヤパネル
UPS フロントパネル解説
オン/オフボタン
スクロールボタン
(上方向、または後方)
LCD パネル
スクロールボタン(下方向、または前方)
選択ボタン
接地ネジ
図7.Dell オンライン式ラック型UPS フロントパネル
|
16
取り付け
Page 17
ラックマウント式設置方法
注意:
前に、UPS からバッテリートレーを取り外すことを推奨します。2) キャビネットをラックに移動す
るには、最低2 名必要です。
注意:
スタ ッフが行うか、知識のあるスタッフが監視する必要があります。許可のないスタッフを
バッテリーに近寄らせないようにしてください。
注意:
外付けバッテリーモジュールを取り付けます。
注記:
キャビネットにはかなりの重量があります(63 ページを参照): 1) Dell では、持ち上げる
バッテリーの取り外しは、バッテリーや必要とされる安全上の注意に関して知識のある
オプションの外付けバッテリーモジュールを取り付ける場合は、UPS の直接下に
取り付けレールは、各キャビネットに必要となります。
UPS およびオプションの外付けバッテリーモジュールをラックに取り付ける方法:
1
UPS から内臓バッテリートレーを取り外します:
金属のバッテリーカバーの蝶ネジを緩め、カバーを右にスライドさせて開けます。
(図 8を参照)。
図 8. 金属バッテリーカバーの開け方
取り付け
|
17
Page 18
バッテリーコネクタを切り離し、バッテリーのドアに右側のバッテリーコネクタを配置
し、邪魔のならない場所に動かします。
プラスチックのつまみを使ってバッテリートレーを引き抜き、バッテリートレーを取り外し
ます。(図 9を参照)。
図 9. バッテリートレーの取り外し方
2
追加でUPS を取り付ける場合は、ステップ1 を繰り返し行い、各キャビネットに取り付けます。
|
18
取り付け
Page 19
注記:
ラック スタイルに適合します。 図表は四角型の穴用のラックを示しています。
3
レール上の適切な穴を選び、ラック上の希望する位置にキャビネットを配置します。
四角型の穴や、ネジ無し穴、丸型穴のラックはすべて手順は同じです。レールは両方の
レールは、UPS にある4U のスペース、または外付けバッテリーモジュールにある3U のスペー
スの底に配置します。
4
L およびR とラベル表示されている左側および右側のレールの端が内側に向く用に配置します。
図 10. レールの配置
取り付け
|
19
Page 20
5
レールをラックに取り付けます(図 11を参照):
フランジが、C の形をした垂直レールの外側にはまるようレールを調節します。
同梱の#12-24 Phillips プラスネジ(各レールに4 個)を使ってレールを固定します。レールの
前方には、下部の2 つの穴を使用してください。レールの後方には、2 番目と4 番目の穴を使
用してください。
注記:
(同梱されていません)を使用してください。
図 11. レールをラックに取り付ける方法
垂直レールに四角型の穴がある場合、同梱の#12-24 Phillips プラスネジと四角型のナット
20
|
取り付け
Page 21
6
キャビネットをラックにスライドして取り付けます(図 12を参照)。
7
同梱の#12-24 プラスネジ(各サイドに2個)を使って、
キャビネットをラックに固定します。
8
その他のキャビネットも同じ方法で固定します。
図 12. キャビネットの取り付け方法および固定方法
取り付け
|
21
Page 22
9
UPS バッテリートレーを取り付けます(図 13を参照)。
注記:
あり、装 置に損傷を与えたり、安全にかかわる心配はありません。
10
右側のバッテリーコネクタをドアから取り外し、内臓バッテリーコネクタを接続します。
11
金属製バッテリーカバーを閉じます。
バッテリーを接続する際、少量のアーク放電が起こることがあります。これは正常で
ドアが正しく閉じるようにバッテリーコネクタを調節します。ドアを右側に少々押し、左側
にも押します。
12
蝶ネジを強く締めます。
ネジを0.7 N·m (6.2lbin)のトルクで締めます。
図 13. バッテリートレーの取り付け方法
|
22
取り付け
Page 23
13
UPS フロントカバーの取り付け方法(図 14を参照)。
図 14. UPS のフロントカバーの取り付け方法
取り付け
|
23
Page 24
取り付け方法 外付けバッテリーモジュール
注記:
ます。これは正常であり、人に損傷を与えることはありません。即座にしっかりと、外付けバッテ
リーモジュールケーブルをUPS バッテリーコネクタへ挿入します。
外付けバッテリーモジュールをUPS に接続する際、少量のアーク放電が起こることがあり
オプションの外付けバッテリーモジュールの取り付け方法:
1
図 15に示すように、リヤパネルからバッテリーコネクタカバーを取り外します。カバーと
ネジを保管しておきます。
注記:
クタ カバーは、安全注意事項に従い取り付けなければいけません。
図 15. バッテリーコネクタカバーの取り外し方法
UPS を外付けバッテリーモジュールなしで保管、あるいは使用する場合、バッテリーコネ
24
|
取り付け
Page 25
2
張力を逃すため、外付けバッテリーモジュールケーブルの下にバッテリーコネクタカバーを
取りつけます(図 16を参照)。
バッテリーコネクタカバーを横にし、外付けバッテリーモジュールケーブルの下に配置しま
す。
図 16. ストレイン リリーフ ブラケットの取り付け方法
取り付け
|
25
Page 26
3
外付けバッテリーモジュールケーブルをUPS バッテリーコネクタへ差し込みます(図 17を参
照)。
1 で取り外したネジを使って、バッテリーコネクタカバーをUPS リヤパネルへ固定します。
図 17. 外付けバッテリーモジュール取り付け方法
UPS を取り付けます
UPS の取り付け方法:
1
Dell UPS制御ソフトウェアを使用する場合は、同梱のケーブルを使って、コンピューターを
USBポートへ接続してください。通信オプションに関する詳細は、 54ページをご参照くださ
い。
2
お使いのラックに、接地用、あるいは非接地金属部品の接合用の導体がある場合は、接地ケ
ーブル(同梱されていません)を接地接合ネジに接続します。各型のグラウンドボンディン
グネジの箇所に関しましては、15 ページの「UPS リヤパネル解説」をご参照ください。
|
26
取り付け
Page 27
3
エマージェンシーパワーオフ(緊急電力停止)スイッチが設置場所の安全規程上必要となる
場合は、次のセクションの「リモートエマージェンシーパワーオフ(REPO )の取り付け方法
」を参照 し、UPS に電源を入れる前に、REPO を取り付けてください。
4
保護する装置をUPS 出力レセプタクルに差し込みます。この時点で接続された機器の電源は
入れないでください。
注記:
さい。
過負荷アラームを防ぐため、装置の定格の合計がUPSの容量を超えていないか確認して くだ
リモートエマージェンシーパワーオフの取り付け方法
REPO は、遠隔地からUPS をシャットダウンするために使用されます。例えば、室内が温度過昇の
際、熱動継電器が負荷によりUPS をシャットダウンするのに使われます。REPO が実行された際、
UPS は出力とすべての電力変換装置を直ちに停止します。UPS のロジック電力は警告を送るように
稼動し続けます。
REPO 機能は、パワーマネージメントソフトウェアが管理する規則的なシャットダウン手順に従わ
ず、保護している機器を直ちにシャットダウンします。パッテリー電力で作動している機器も同
様に、すぐにシャットダウンします。
REPO のスイッチがリセットされると、UPS が手動で再起動されるまで、機器は商用電力やバッテ
リー電力に戻りません。
REPO の端子は、通常開放状態にあります。
警告:
よって、危険な電圧回路から分離しなければいけません。
注意:
強化 絶縁が必要です。REPO スイッチには、最小定格である24 Vd cおよび20 mA があり、その他の
回路に接合されていない専用のラッチタイプのスイッチでなければいけません。REPO 信号は、適
切な動作のために、最低250 ms 間アクティブである必要があります。
REPOの電気回路は、 IEC 60950安全特別低電圧( SELV)回路です。この回路は、強化絶縁に
REPOは、回路に接続されたユティリティに接続してはいけません。ユティリティへの
注意:
フ機 能がアクティブの際、入力電源をUPSから切り離す必要があります。
注記:
Installation of the Buildings, Part 4: Protection for Safety, Chapter 46: Isolation and Switching (建物の電気設備、
パート4 :安全性のための保護、第46 章:絶縁およびスイッチ)」に詳しく記述されています。
ワイヤーの機能 端子ワイヤーサイズ定格 推奨されるワイヤーのサイズ
REPO
UPS が動作モードの間に負荷への電力供給を停止するには、エマージェンシーパワーオ
ヨーロッパの場合、非常スイッチの要件が Harmonized document HD-384-48. S1 、「Electrical
REPO の接続
L1
L2
4–.32 mm2(12–2 AWG) 0.82 mm2(18 AWG)
取り付け
|
27
Page 28
注記:
が短絡したためにUPSがシャットダウンした場合には、REPOのコネクターピンをもう一度開路させ
てUPSの再起動を行い、手動でUPSの電源を入れてください。短絡ループ最大抵抗力は10 ohm です。
UPS の作動を保つためには、ピンは開路させておいてください。 REPOのコネクターピン
注記:
ださい。
図 18. REPO コネクタ
不慮の負荷損を避けるため、重大な負荷を使用する前に、REPO 機能のテストを常に行っ てく
インストールされてい
る場合は、ジャンパー
を取り外します。
REPO スイッチの取り付け方法:
1
UPSの電源がオフで、電気プラグが抜かれているか確認します。
2
付属キットからREPO コネクタを取り出します。
注記:
が取 り付けられている場合は、REPO ポートに接続する前に取り外してください。
3
REPOコネクタを UPSのリヤパネル上に「 IN」と表示されている REPOポートに接続します。
4 オプション。
REPOコネクタに取り付けられているジャンパーがないことをご確認ください。ジャンパー
REPO機能を別の UPSに連結している場合は、一つのスイッチでシステム全体
をシャットダウンすることができます。
2 つ目のREPO コネクタを「OUT 」と表示されているREPO ポートに接続します。
注記:
5
0.75 mm2–0.5 mm2(18–20 AWG) の絶縁電線を使い、UPS のリヤパネル上にあるREPO コネクタに
別に接触した場合は、接触と同時にUPSからのAC給電を遮断しなければなりません。
スイッチまたは回路を接続します。
オプション。
REPO 機能を別のUPS に連結している場合は、「OUT 」と表示されたREPO ポー
トを、次のUPS にある「IN 」と表示されたREPO ポートへ接続します。この手順を各UPS に応用
します。連結した最後のUPS において、REPO コネクタ(ジャンパーなし)を「OUT 」と表示さ
れたREPO ポートへ接続します。
6
外部に接続されたREPO スイッチがアクティブではなく、UPS 出力レセプタクルへ電力を供給
していないことをご確認ください。
7
次のセクションの「UPS 初期起動」へ進みます。
|
28
取り付け
Page 29
UPS の初期起動
UPS の起動方法:
1
内臓バッテリーが接続されていることをご確認ください。
2
オプションの外付けバッテリーモジュールがインストールされている場合、外付けバッテリ
ーモジュールがUPS に接続されていることをご確認ください。
3
UPSへの電源入力には、十分な逆流過電流保護があるか確認してください。
表 1. 上流遮断機最小定格
UPS出力 120V 208V 230V
2700W 30A 20A 16A
電源コードの電力定格は、表 2に記載されています。
表 2. 電力コード定格
Dell UPS
型および電圧
2700W 208V
2700W 230V
電源コード 定格 国 同梱のコードセット
L6-20P to C19 15A 北アメリカ はい
C19toC20ジャンパー 16A 北アメリカ オプション
CEE7/7SchukotoC19 16A ヨーロッパ( Schuko) はい
BS 1363 to C19 13A イギリス(新) はい
GB2009.1 to C19 16A 中国 はい
C19toC20ジャンパー 16A ヨーロッパ/オーストラリ
ア
C19toC20ジャンパー 16A 中国 はい
BS546toC19 15A イギリス(旧) オプション
TI16S3 to C19 16A タイ オプション
AS 3112 to C19 15A オーストラリア オプション
IRAM2073 to C19 16A アルゼンチン オプション
CEI 23-50 to C19 16A イタリア オプション
KSC8305 to C19 15A 韓国 オプション
IS 1293 to C19 16A インド オプション
NBR 14136 to C19 16A ブラジル オプション
C19toC20ジャンパー 16A 北アメリカ オプション
L6-20P to C19 15A 北アメリカ オプション
はい
取り付け
|
29
Page 30
4 取り外し可能な電源コード付きモデル用:
取り外し可能な電源コードをUPS のリヤパネルにあ
る入力コネクターに差し込みます。
5
UPSの電源コードを電源コンセントに差し込みます。
UPSのフロントパネルのディスプレーが明るくなります。 Dell の起動画面が UPSステータス
要約画面に変わります。UPS のフロントパネルのディスプレーは、点滅のスタンバイアイコ
ンを示しています。
6
UPS のフロントパネルにある ボタンを押します。
起動を完了後、ステータスアイコンがUPS の動作モードに基づき、適切なアイコンへ変わり
ます(表 4(36 ページ)を参照)。
7
アクティブになっている警告や通知を確かめるには、UPS ステータス要約画面の ボタンを
押します。 続ける前に、アクティブになっているアラームを解消してください。66 ペー
ジの「トラブルシューティング」をご参照ください。
アクティブになっている警告がない場合は、「アクティブ警告なし」と表示されたメッセー
ジが現れます。
8
UPS が正常に動作し、負荷電力があることを示す「正常」アイコン が、 UPS のステータス
要約画面に現れていることをご確認ください(表 4( 36 ページ)を参照)。
9
オプションの外付けバッテリーモジュールが取り付けられている場合は、「外付けバッテリ
ーモジュール用のUPS の設定方法( 52 ページ)」をご参照ください。
10
その他の工場出荷時設定の変更は、 31 ページの「操作方法」をご参照ください。
11
オプションの REPOを取り付けてた場合は、 REPO機能テストを行ってください:
REPOの外部スイッチを有効にします。 UPSのディスプレーのステータスが変わったか、ご確
認ください。
REPO の外部スイッチを無効にし、UPS を再起動します。
注記:
注記:
って います)に従い、システム周波数を設定します。初起動後は、出力周波数設定を手動で再
び有効にするまで、自動検出は無効です。
注記:
再び有効にするまで、自動検出は無効です。
注記:
取 り付 け後、あるいは長期使用しなかった後は、48 時間、バッテリーを充電することを推奨いた
します。オプションの外付けバッテリーモジュールが取り付けられている場合は、表 15( 65 ページ)に
記載の再充電時間をご参照ください。
30
Dell では、日付および時間の設定を推奨いたします。
初起動では、UPS は、入力ライン周波数(入力周波数自動検出は、初期設定では有効にな
初起動で、入力自動検出は、初期設定では有効です。次の起動後は、出力圧力設定が手 動で
内臓バッテリーは、4 時間以内で90%の容量まで充電されます。ただし、Dell では、
|
取り付け
Page 31
操作
この章には、以下のUPS の使用方法に関する情報が含まれています:
S
UPSの起動およびシャットダウン
S
コントロールパネルおよび表示機能
S
イベントログの読み込み
S
UPSのモード間の移行
S
電力戦略設定
S
過負荷の際における行動
S
負荷セグメント、バッテリー設定、および自動再起動の設定
UPSの起動およびシャットダウン
4
注記:
機器 には影響を与えません。
UPS の起動およびシャットダウンを行うには、以下をご参照ください:
S
31ページの「 UPSの起動方法」
S
32ページの「バッテリーモードによる UPSの起動」
S
32ページの「 UPSのシャットダウン」
UPS の起動方法
以下の方法でUPS を起動します:
1
UPSの電源コードが差し込まれていることを確認します。
2
UPSが接続されている外部電源のスイッチを入れます。
UPSのフロントパネルのディスプレーが明るくなります。 Dell の起動画面が UPSステータス
要約画面に変わります。UPS のフロントパネルのディスプレーが「スタンドバイ」モードア
イコンを表示します。
3
UPS のフロントパネルにある ボタンを押します。
起動を完了後、ステータスアイコンがUPS の動作モードに基づき、適切なアイコンへ変わり
ます(表 4(36 ページ)を参照)。
ボタンは、UPS 出力のみをコントロールします。 ボタンは、UPSに接続されている
操作
|
31
Page 32
4
アクティブになっている警告や通知を確かめるには、UPS ステータス要約画面の ボタンを
押します。 続ける前に、アクティブになっているアラームを解消してください。66 ページ
の「トラブルシューティング」をご参照ください。
アクティブになっている警告がない場合は、「アクティブ警告なし」と表示されたメッセー
ジが現れます。
5
UPS が正常に動作し、負荷電力があることを示す「正常」アイコン が UPS のステータス要
約画面に現れていることをお確かめください。
バッテリーモードによるUPS の起動
注記:
注記:
UPS をバッテリーモードで起動する方法:
1
UPSが警告音を発するまで、 UPSのフロントパネルにある ボタンを押します
UPSのフロントパネルのディスプレーが明るくなり、 UPSが起動を開始します。
UPSは、スタンバイモードからバッテリーモードへ、周期的にモードの移行を繰り返しま
す。 バッテリーモードアイコン
機器に電力を供給します。
この機能を使用する前に、最低一度は出力を有効にし、UPSは外部電力によって作動。
起動の際は、外部電力は存在しません。
がUPS ステータス要約画面に現れます。UPS がお使いの
注記:
2
アクティブになっている警告や通知を確認するには、 ボタンを押します。
ボタンを3秒以上押さない場合、UPS は負荷を供給しません。
外部電力がないことを示す「UPS バッテリーモード」通知は無視します。続ける前に、アク
ティブになっているその他の警告を解決します。66 ページの「トラブルシューティング」を
ご参照ください。 警告を修正後、必要であれば再起動します。
および ボタンを3 秒間同時に押すことで、バッテリーの始動(次の起動で外部電力を必要とす
る)を防ぐことができます。バッテリー始動を無効にすることができます。42 ページの「バッテ
リーモード設定の開始」をご参照ください。
UPS シャットダウン
以下の方法でUPS をシャットダウンします:
1
フロントパネルにある ボタンを3秒間押します。
UPS がピーという音を出し始めます。UPS がスタンバイモードに変わります。
注記:
2
UPS が接続されている外部電源のスイッチを切ります。
外部電力を取り外したら、UPS は10 秒以内に完全にシャットダウンします。
|
32
ボタンを押し3秒以内に離すことで、UPS を最初の操作状態に戻すことができます。
操作
Page 33
コントロールパネルの機能
UPS には、3 つのボタンのある液晶ディスプレーがあり、2色のバックライトを発します。標準の
バックライトは、青の背景に白のテキストで、ディスプレーを明るくするのに使われます。UPS
に重要な警告がある場合、バックライトのテキストは濃い琥珀色に変わり、背景は琥珀色に変わ
ります。 図 19をご参照ください。
図19.Dell オンライン式ラック型UPS コントロールパネル
コントロールパネルには3 つのボタンがあります:
S
S
S
上方または後方へスクロール
選択
下方または前方へスクロール
表3は、LCDコントロールボタンの機能を示しています。
表 3. コントロールボタン機能
コントロールボタン
操作 機能
ボタンタッチ 前のメニューにスクロールバックまたはスクロールア
ップします。
長押し コマンドを始動、または設定を変更せずに、一つのメ
ニューレイヤーに戻ります。
ボタンタッチ 変更するメニュー、またはオプションを選択しま す。
長押し 編集した設定を保存します。
ボタンタッチ 次のメニューオプションへスクロールフォワード、ま
たはスクロールダウンします。
両方のボタンを3秒間押します次の動力サイクルまで、一時的にバッテリーの起動機
能を無効にします。バッテリー始動が無効であること
を示すブザーが1秒間ビープ音を発します。
3 つのボタンを5 秒間押しますショートカットを使い、初期言語を英語に設定しま
す。ブザーが1秒間ビープ音を発し、設定が英語に変
更されたことを示します。
操作
|
33
Page 34
オプションの選択方法:
1
設定をスクロールする際、現在の設定が各選択で表示されます。
2
オプションを選択するには、 ボタンを押します。
選択した際、オプションの現在の設定が点滅します。
3
使用可能なオプションに切り替えるには、 または ボタンを使います。
4
ボタンを1 秒間押し続け、新しいオプションを設定します。
オプションが点滅を停止します。
言語の変更
言語選択は、ユーザー設定で選択することができます。ご利用可能な言語情報に関しましては、
表7(41ページ)をご参照ください。
ディスプレー機能
UPS は、前面パネルディスプレーによって、UPS それ自体、負荷ステータス、イベント、測定結果
、識別表示、設定などの便利な情報を提供します。
起動画面
起動中、Dell のロゴが初期画面に現れます。この起動画面は5 秒間表示され、その後、初期画面
であるUPS ステータス要約画面に変わります。
15 分間ボタンが押されず、ユーザーがその他の画面をロックしていないければ、ディスプレーは
自動的にUPS ステータス要約画面に戻ります。ステータス要約画面に戻るには、
押し、メニュー選択へ戻ります。メインメニューからUPS ステータスを選択することで、
ステータス要約画面を含むUPS ステータスメニュー画面のすべてをスクロールすることができ
ます。
ボタンを1 秒間
34
|
操作
Page 35
画面のロック
画面をロックするには、 ボタンを押します。現在の表示がロックされ、中断時間後でも自動的
に初期画面に戻りません。画面がロックされている際、キーの画像が、UPS ステータス要約画面
のステータスアイコンの左側に現れます。図 20をご参照ください。
いずれのボタンを押すことで、通常のボタン機能に戻り、画面のロックを解除し、ロックの記号
が消えます。
図 20. 画面のロック
同時のリアルタイムによるデータ更新がある画面のみをロックすることができます。適用できる
画面には、ステータス要約画面、測定画面、アクティブ警告、バッテリーステータス画面などが
あります。
UPS ステータス
UPS ステータスは、個々の画面で以下の情報を提供します:
S
モードや負荷などのステータス要約
S
存在する場合は、通知や警告のステータス
S
状態や充電レベルなどのバッテリーステータス
UPS ステータス要約画面の例は、表 4をご参照ください。各ステータス要約画面の上部右端にある
ステータスアイコンは、UPS のステータスやモードを伝えます。
基本的な動作モードは以下の通りです:
S
正常モード
S
高性能モード
S
バッテリーモード
S
バイパスモード
S
スタンバイモード
|
操作
35
Page 36
表 4. ステータス要約画面
ステータス要約画面 解説
UPS の致命的故障
UPS が故障モードです。ステータスアイコンおよび背景が点滅します。
バッテリーモード
ステータスアイコンおよびアイコンの背景が点滅します。
警告音(0.5 秒間オン/4.5 秒間オフ)を発し、同時にバッテリーモードに切
り替わります。
外部電力が回復したら、バッテリーが再充電している間、UPS が「正常」モ
ード動作に変わります。
バイパスモード
スタティックバイパススイッチを通じて、UPSはバイパスモードで動作して
います。ステータスアイコンおよびアイコンの背景が点滅します。バッテリ
ーモードは使用することができません。
UPS 過負荷状態
ステータスアイコンおよびアイコンの背景が点滅します。
36
不良バッテリーを検出、またはバッテリーが切断
ステータスアイコンおよびアイコンの背景が下部にあるバッテリー記号の外
殻と共に点滅します。
UPS の一般的なアクティブ警告
ステータスアイコンおよびアイコンの背景が点滅します。
|
操作
Page 37
表 4. ステータス要約画面 (続く)
ステータス要約画面 解説
バッテリーテストステータス
UPS がバッテリーテストを行っている際のステータス。
正常モード
外部電力からUPS が正常モードで動作しています。UPS が必要に応じバッテリ
ーを監視し、充電を行い、フィルター処理による電力を供給し、お使いの機
器を保護します。
高性能モード
UPS は高性能モードで動作しています。
コンバーターモード
UPS はコンバーターモードで動作しています。
スタンバイモード
UPS の電源がオフで、コンセントにつながったままの場合は、UPS はスタンバ
イモードであり、外部電力が、接続された機器に電力を提供します。UPS は
負荷に対応しませんが、コマンドによって負荷を受けることができる状態に
なります。
通知や警告がアクティブの場合のみ、通知および警告画面が表示されます。アクティブになって
いる通知や警告のそれぞれに対し個別の画面が存在します。アクティブになっている通知や警告
がない場合は、UPS ステータス要約画面およびバッテリーステータス画面の間の単独の画面に「
アクティブ警告なし」のメッセージが現れます。複数の通知や警告がある場合、通知や警告の各
画面をスクロールし、最初のバッテリーステータス画面に進みます。
注記:
イベントはステータス要約画面には表示されません。イベントログでのみ表示され ます。
|
操作
37
Page 38
表 5は、使用可能なバッテリーステータス画面を示しています。一回に使用できるバッテリース
テータスは1 つのみです。
表 5. バッテリーステータス画面
バッテリーステータス画面
バッテリー充電中 バッテリーは、定電流モードで充電されています。
バッテリー浮動充電中 バッテリーは、定電圧モードで充電されています。
バッテリー休止中 バッテリーは接続されていますが、充電、または放電されていません。
バッテリー放電中 バッテリーが放電しています。
バッテリー未接続 バッテリー接続が切断されているため、使用不可となっています。
充電器使用不可 バッテリーの充電器がオフになっています。設定メニューから「充電器」
解説
(これは、正常な充電サイクルの一貫です。)
を設定することができます(44 ページを参照)。
イベントログ
イベントログは、最高50 件のイベントを記録することができます。最新のイベントから始まるイ
ベント画面をスクロールすることができます。
注記:
日付の形式は、言語選択によって異なります。
各イベント画面の最初の列には、イベントが発生した日付(月月/日日/年年年年)および時間
(時時:分分:秒秒)が含まれます。 2番目の列には、イベントの種類やコードが含まれます。
イベントの説明は3 番目の列から始まり、4番目の列まで続きます。下部の右端にあるイベント画面
は、2 つの数字を表示します:イベントログの回数の総計に続き、イベントログの発生順序。
イベントログがない場合は、イベント画面で、「イベントログなし」と表示されます。
47 ページの「イベントログの読み込み」をご参照ください。
|
38
操作
Page 39
測定結果
測定結果画面により、以下の項目について便利な測定結果情報が提供されます。
S
出力ワットVA 、電流、力率、電圧、周波数
S
入力電圧および周波数
S
バッテリー電圧および充電比率
S
残存する瞬時ヘッドルームワット数
S
最大ヘッドルームワット数(ピーク需要の際、負荷をサポートするのに利用可能な残存ワッ
ト数、ピーク需要の日付およびタイムスタンプを含む)
S
最大消費ワット数(UPS で必要な最大電力量、ピーク需要の日付およびタイムスタンプを含
む)
S
現在のキロワット時消費量(過去の時間で平均化されたUPS のキロワット時需要量)
S
累積キロワット時消費量(最後のリセット以降の総キロワット時使用量、日付およびタイム
スタンプを含む)
操作
|
39
Page 40
コントロール画面
表 6は、使用可能なコントロール画面を示しています。
表 6. コントロール画面
コントロール画面
バイパスモードへ移行 UPS システムが内部バイバスモードへ移行します。
バッテリーテスト バッテリーテストのスケジュール:はい | バッテリーテストをキャンセル:
リセットエラー状態 警告をリセット: はい | いいえ
負荷セグメント 負荷セグメント 1 :オン | オフ
初期設定に戻す 初期設定に戻す:はい | いいえ
解説
「バイパスモードへ移行」コマンドを送る際、画面は5秒間でメッセージを
直ぐに表示します:手動バイバスコマンド。その後、オプションは「正常
モードへ移行」に変わります。
「バイパスモードへ移行」コマンドが出された場合、画面は5秒間で「正常
モードコマンド送信済み」メッセージを直ちに表示します。その
後、オプションは「バイパスモードへ移行」に変わります。
いいえ
バッテリーの手動テストを始めます。
62ページの「バッテリーテストの実行方法」をご参照ください。
不良バッテリーを検出、またはDC バスOV /UV など、ラッチされた警告を手
動でクリア。
不良バッテリー警告がアクティブの場合は、バッテリーテストのステータス
を「テスト未実行」にリセットします。
負荷セグメント 2 :オン | オフ
このオン/オフコマンドは、自動開始遅延時間および自動バッテリー運転シ
ャットダウン設定によって行われる自動負荷セグメントオン/オフ制御を無
効にします。49 ページの「負荷セグメント設定」をご参照ください。
スタンバイモードでのみ使用可能。
初期設定に戻す方法:
S ユーザー設定できるEEPROM 設定のすべてを、工場出荷時設定に戻します
S すべて保留のオン/オフコマンドをリセットします
S イベントログを削除し、すべてのタイムスタンプをリセットします
S バッテリーテストステータスをリセットします
S 自己診断テストを実行します
40
|
操作
Page 41
識別表示
識別表示画面は、以下のUPS 情報を表示します。
S
機種および型名
S
品番
S
シリアル番号
S
UPSファームウェア
S
ネットワークマネージメントカードファームウェア
注記: ネットワークマネージメントカードがインストールされている場合のみ、
NMC ファームウェア画面が表示されます。 Dell
ネットワークマネージメントカード( 56 ページ)をご参照ください。
設定
使用することができるオプションのみが表示されます。
ユーザー設定は、初期設定では保護されていません。ユーザーパスワード設定を通じて、パスワ
ードを有効にすることができます。
表 7はユーザーが変更できるオプションを表示しています。
表7.設定
解説
言語の変更 [英語] [フランス語] [ドイツ語] [スペイン語] [日本語]
ユーザーパスワード [有効] [無効]
警報音 [有効] [無効]
使用できる設定 初期設定
[簡体字中国語] [ロシア語] [韓国語] [繁体字中国語]
有効の場合、初期設定のパスワードはUSER です。
注記:
正しくないパスワードを入力すると、「パスワード
が違います」と書かれたメッセージが現れます。
いずれかのボタンを押し、バスワード画面に戻り、パスワ
ードを再度入力します。
注記:
警報音を無効にした場合、直ちに反映され、動力サ
イクルの後でも、無効のままとなります。これは、ボタン
押すことで、警報音が一時的に消音になるミュート機能と
は異なりますが、新しい警告が引き起こされる
と、再び有効になります。
英語
無効
有効
操作
|
41
Page 42
表 7. 設定 (続く)
解説 初期設定 使用できる設定
日付/時間設定 月、日、年、時間、分、および秒を設定
シリアルポートによる制
御コマンド
日付:月月/日日/年年年年
時間:時時:分分:秒秒
注記:
日付の形式は、言語選択によって異なります。
注記:
時間は24時間方式です。
[有効] [無効]
有効の場合、制御コマンドは、シリアルポート、USB
01/01/2009
12:00:00
有効
ポート、またはオプションカードを通じたコマンド です。
無効の場合、設定および負荷制御コマンドがLCD のみに制
限されます。
出力電圧 [200V] [208V] [220V] [230V] [240V] [自動検出] 自動検出
出力周波数 [50Hz] [60Hz] [自動検出] 自動検出
過負荷警告レベル [10%] [20%] [30%]...[100%]
100%
100%の場合、 UPSは負荷> 100%で出力過負荷警告を出し
ます。
注記:
初期設定により、出力過負荷レベル1は100% に設定
され、LCD 設定メニューを通じて、10%単位で、10% から10
0% まで設定することができます。これを行うことで、UPS
が定格容量限界に達する前に、顧客へ警告を発することが
できます。
電力削減 [正常] [高性能] [コンバーター]
高性能
47 ページの「電力戦略設定」をご参照ください。
自動開始遅延時間 [Off] [0 秒] [1 秒] [2 秒]...[32767 秒]
0秒
49ページの「負荷セグメント設定」をご参照ください。
自動バッテリー運転シャ
ットダウン
バッテリー運転開始 [有効] [無効]
[Off] [0秒] [1秒] [2秒]...[ 32767秒]
49ページの「負荷セグメント設定」をご参照ください。
注記:
バッテリー運転開始は初期設定では無効になってお
オフ
有効
り、UPS が外部電力から電力供給を受け、スタンバイモー
ドになるまで、無効のままになります。UPS がいったん外
部電力から起動すると、バッテリー運転開始機能が自動的
に有効になります。ユーザーがこれを設定した後は、有効
のままになります。
42
|
操作
Page 43
表 7. 設定 (続く)
解説 初期設定 使用できる設定
バッテリー節約モード [無効] [10%] [20%] [30%]...[100%]
無効
UPS がバッテリーモードで動作し、出力電力が選択した
レベル以下の場合は、UPS の出力は5分以内にオフになりま
す。
バッテリー運転通知遅延時間[0] [1秒][2秒]...[99 秒]
0秒
UPSがバッテリーの放電を開始した後、特定の秒数内
で、「UPS バッテリーモード」通知を出します。
入力配線不具合警告 [有効] [無効] 低圧型では有
効;その他すべ
ての型は無効
バイパス圧力下限値 公称の[-6%] [-7%]...[-20%]
公称の-15%
測定されたバイパス圧力レベルが、公称出力圧力
(-15%) 以下の場合、バイパス操作は、無効になります。
注記:
バイパス制限設定は、バイバス圧力下限値設定を無
効にします。
バイパス圧力上限値 公称の[+6%] [+7%]...[+20%]
公称の+10%
測定されたバイパス圧力レベルが、公称出力圧力
(+10%) 以上の場合、バイパス操作は、無効になります。
注記:
バイパス制限設定は、バイバス圧力上限値設定を無
効にします。
バイパス制限 [常時] [なし] [バイパス無効]
常時
常時の場合は、バイパス操作は以下の際可能とな ります:
S バイパス圧力>バイバス圧力下限値に設定された値
S バイパス圧力<バイバス圧力上限値に設定された値
S バイパス周波数> (公称周波数 -3 Hz)
S バイパス周波数< (公称周波数 +3 Hz)
S 非同期移動が非同期移行用に設定された値によって無効
の際、インバーターはバイパスと同期化します
「なし」の場合、バイパス操作は常に可能です;圧力およ
び周波数制限は使用されません。
バイパスが無効の場合、バイパス操作は禁止されていま
す。
操作
|
43
Page 44
表 7. 設定 (続く)
解説 初期設定 使用できる設定
同期化ウィンドー [同期無効] [±0.5 Hz ][±1.0 Hz][±1.5 Hz][±2.0 Hz][±2.5 Hz][±3.0 Hz]
±3.0 Hz の場合、インバーター操作では、バイパス周波数
が公称出力周波数から3Hz以下の際、インバーターがバ
イパスと 同期 化します;それ以外は、インバーター
は公称周波数に変わります。バイパスモードでは、同期画
面は常に±3 Hz です。
注記:
同期無効状態では、バイパス操作が可能な場合、バイ
パスモードで操作している際のみ、UPS は同期化します。
非同期移動 [有効] [無効]
有効の場合、バイパスへの非同期移行が可能です。
無効の場合、バイパスへの非同期移行は不可です。
注記:
バイパス制限設定は、非同期移行設定を無効にし
ます。
外付けバッテリーモジュ
ール
(外付けバッテリーモジュ
ール)
[0] [1]
「外付けバッテリーモジュール用のUPS 設定」
(52 ページ)をご参照ください。
充電器 [有効] [無効]
有効の場合、バッテリーは正常に充電されます。
無効の場合、バッテリー充電器の電源はオフになってい
ます。
バッテリーが%まで充電
された際再起動
[0 %] [10%] [20%] [30%]...[100%]
有効の場合、バッテリー充電容量が選択したレベルに達し
た際、自動再起動が実行されます。0 に設定されている場
合、機能は無効です。
低バッテリー警告 [即時] [2 分] [3 分] [5 分]
値を選択した場合、バックアップ設定時間量(おおよそ)
がバッテリー内に残っている場合、低バッテリー警告が始
動します。
即時の場合、「UPS パッテリーモード」通知と同時に低バ
ッテリー警告が有効になります。
自動バッテリーテスト [有効] [無効]
53 ページの「自動バッテリーテストの実行」をご参照くだ
さい。
±3.0 Hz
有効
0
有効
0%
3 分
有効
44
|
操作
Page 45
表 7. 設定 (続く)
解説 初期設定 使用できる設定
最大消費電力リセット [いいえ] [はい]
「いいえ」の場合、実行されません。
「はい」の場合、最大消費電力値は削除され、この統計値
の日付およびタイムスタンプは、現在の日付および時間に
設定されます。
累積消費キロワット時リ
セット
最大ヘッドルームワット
リセット
イベントログ削除
液晶ディスプレーのコン
トラスト
[いいえ] [はい]
「いいえ」の場合、実行されません。
「はい」の場合、累積消費キロワット時の値は削除され、
この統計値の日付およびタイムスタンプは、現在の日付お
よび時間に設定されます。
[いいえ] [はい]
「いいえ」の場合、実行されません。
「はい」の場合、最大ヘッドルームワット値は削除され、
この統計値の日付およびタイムスタンプは、現在の日付お
よび時間に設定されます。
「イベント数総計」の後の数字は、現在
において保存しているイベントログの総
数を表示します。( ) ボタンを1 秒間
押し、イベントのカウント数をゼロにリ
セットし、ログを削除します。
[-5], [-4], [-3], [-2], [-1], [+0], [+1], [+2], [+3], [+4], [+5]
液晶ディスプレーのコントラストは、調整可能であ
り、有効範囲は-5 から+5 までです。この範囲は、最大調整
範囲であり、コントロールパネルの画像表示において、テ
キストと背景にコントラストを与えることができます。
いいえ
いいえ
いいえ
—
[+0]
操作
|
45
Page 46
UPS のモード間の移行
型間の移行は次の通りです:
S
正常モードからバイパスモードへの移行
S
バイパスモードから正常モードへの移行
正常モードからバイパスモードへの移行
正常モードからバイパスモードへの移行方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、コントロールメニ
ューへスクロールダウンします。
2
3
ボタンを押し、コントロールメニューを表示します。
「バイパスモードへ移行」を選択します。
画面上のテキストが、「手動バイパスコマンド送信済み」に変わります。バイパスモードア
イコン
が点滅し、バイパスモードであることを示します。
バイパスモードから正常モードへの移行
バイパスモードから正常モードへの移行方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、コントロールメニ
ューへスクロールダウンします。
2
3
ボタンを押し、コントロールメニューを表示します。
「正常モードへ移行」を選択します。
画面上のテキストが、「正常コマンド送信済み」に変わります。正常モードアイコン が
点滅し、正常モードであることを示します。
46
|
操作
Page 47
電力戦略設定
高性能設定では、UPS はバイパスモードで正常に動作し、停電の際は、< 10 ms 以内にインバー
タへ転送し、外部電力の復旧後、1 分以内にバイパスモードへ戻ります。UPS がバイパスモードに
移行した際、バイパスモードアイコンボックスがUPS ステータス要約画面に現れます。
注記:
電力戦略設定の方法:
1
クロールダウンします。
2
3
選択した際、オプションの現在の設定が点滅します。
4
初期設定は「高性能」です。
5
高性能操作は、安定電力の1分後に使用することができます。
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、設定メニューへス
ボタンを押し、設定メニューを表示します。
ボタンを使って、「電力戦略」へスクロールし、 ボタンを押します。
および ボタンを使って、高性能、正常、またはコンバータを選択します。
ボタンを押し、確定します。
イベントログの読み込み
ディスプレーを通じてイベントログを読み込む方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、イベント ログメニューへ ボタンを使
ってスクロールダウンします。
2
イベントログリストの表示には、 ボタンを押します。
3
ボタン、または ボタンのどちらかを使って、記載されたイベントや通知、警告をスクロ
ールします。
4
メインメニューに戻るには、 ボタンを1 秒間押します。 イベントログが表示されます。
5
ボタンを押します。UPS ステータス画面が表示されます。
操作
|
47
Page 48
過負荷の際における行動
UPS がどのように過負荷状態に対処しているかに関する説明につきましては、表 8をご参照くださ
い。
表 8. 過負荷における行動
過負荷
重度
レベル1 負荷100% か
レベル2 負荷102% か
レベル3 負荷>110% 直ちにバイパスモードへ移行
負荷レベル 外部電力モード
過負荷警告のみ、および負荷
ら101%
ら110%
無制限対応
12 秒(±1 秒)後、バイパスモ
ードへ移行
バイパスモードが使用不可の
場合、12 秒(±1 秒)後、故障
モードへ移行
バイバスモードが使用不可の
場合、300 ms から1 秒以
内に、故障モードへ移行
バイパス/高性
能モード
過負荷警告のみ、
および負荷無制限
対応
2 分(±1 秒)以内に
故障モードへ移行
300 ms から1 秒以
内に、故障モードへ
移行
バッテリーモード
過負荷警告のみ、低バ
ッテリーシャットダウ
ンレベルに達するまで
負荷対応
12 秒(±1 秒)後、ま
たは低バッテリーシャ
ットダウンレベルに達
するまで、故障モード
に移行
300 ms から1 秒以
内に、故障モードへ
移行
48
|
操作
Page 49
負荷セグメントの設定
負荷セグメントは、Dell UPS 制御ソフトウェアや、Dell ネットワークマネージメントカード、ある
いはLCD ディスプレーによって制御することができる一連のレセプタクルであり、お使いの機器
を順序正しくシャットダウンや起動を行います。例えば、停電の際、その他の機器の電源を切っ
ている間、機器の主な要素を作動することができます。この機能によって、バッテリー電力を保
存することができます。
各Dell オンライン式ラック型型には、設定可能な負荷セグメントが2 つあります。負荷セグメン
トの箇所に関しましては、15 ページの「UPS リヤパネルの識別」をご参照ください。
パワーマネージメントソフトウェアで負荷セグメントを管理する場合は、パワーマネージメント
ソフトウェア取扱説明書で詳細をご確認ください(最新情報は、ソフトウェアCD 、または
www.dell.comを参照)。
ディスプレーを通じて負荷セグメントを管理
ディスプレーを通じて負荷セグメントを管理する方法:
1
ボタンを1秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、コントロールメニ
ューへスクロールダウンします。
2
3
4
5
6
7
8
ボタンを押し、コントロールメニューを表示します。
負荷セグメントへスクロールするには、 ボタンを使用します。
ボタンを押します。
選択した際、オプションの現在の設定が点滅します。
および ボタンを使い、希望する負荷セグメントを選択します。
ボタンを使い、希望する負荷セグメントをオンまたはオフに設定します。
ボタンを押し、確定します。
該当する場合、その他の負荷セグメントを設定します。
操作
|
49
Page 50
自動開始遅延時間の設定
シャットダウンした場合、外部電力が復旧後、以下の方法で、負荷セグメントが自動的にオンに
なるよう設定することができます:
S
ボタン
S
自動再起動オプションのある外部コマンド
S
バッテリー不足電圧状態
S
自動バッテリー運転シャットダウンコマンド
各負荷セグメントに対する再起動遅延時間を指定することができます:即時再起動の場合は、ゼ
ロ秒を選択(0s は初期設定値)、特定の時間差の後に起動する場合は、1~32767 秒を選択、あるい
はオフを選択。
各負荷セグメントに対する再起動遅延時間の設定方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、設定メニューへス
クロールダウンします。
2
3
ボタンを押し、設定メニューを表示します。
ボタンを使い、「自動開始遅延時間」オプションへスクロールし、 ボタンを押します。
選択した際、オプションの現在の設定が点滅します。
4
および ボタンを使い、一つの負荷セグメントを、再起動遅延時間を設定します。
5
6
7
ボタンを押し、確定します。
該当する場合、その他の負荷セグメントに対する再起動遅延時間を設定します。
ボタンを押し、確定します。
注記:
負荷セグ メントに対するユーザー設定を無効にします。
注記:
ト1お よびセグメント2間に追加で組み込まれた1秒間の遅延があります。両方のセグメント用
に「オン」コマンドを同時に発行する際、常に時間差が存在します。
コントロールメニューによって発行された負荷セグメントのオン/オフコマンドは、
単独の負荷セグメント遅延時間は、両方の出力に適用されます。ただし、閉鎖セグメン
50
|
操作
Page 51
自動バッテリー運転シャットダウン設定
オフ(初期設定)に設定されている場合は、 ボタンや外部コマンドによって、あるいはディス
プレー(コントロール>負荷セグメント)を通じて手動でコマンドを出した際のみ、負荷セグメ
ントがオフになります。
ゼロ秒(0s )に設定されている場合は、UPS バッテリーモードが有効の際、負荷セグメントは自動
的にオフになります。
値を選択している場合、UPS がバッテリーモードで作動している間、選択した遅延時間後、負荷
セグメントは自動的にオフになりますが、遅延時間に達する前に外部電力が復旧したら、シャッ
トダウンはキャンセルされます。
各負荷セグメントに対するシャットダウン時間の設定方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、設定メニューへス
クロールダウンします。
2
3
ボタンを押し、設定メニューを表示します。
ボタンを使って、自動バッテリーシャットダウンオプションへスクロールし、 ボタンを
押します。
オプションが表示され、選択した際、現在の設定が点滅します。
4
および ボタンを使って、一つの負荷セグメントに対しシャットダウン遅延時間を設定し
ます。
5
6
7
ボタンを押し、確定します。
該当する場合、その他の負荷セグメントに対するシャットダウン遅延時間を設定します。
ボタンを押し、確定します。
操作
|
51
Page 52
バッテリー設定
自動バッテリーテストや自動再起動設定を実行するかどうかなど、取り付けた外付けバッテリー
モジュール用のUPS 設定を行います。
外付けバッテリーモジュール接続用のUPS 設定
UPS が外付けバッテリーモジュールに設定されていない場合、UPS は、UPS のフロントパネル上や
リモートソフトウェアへ、バッテリー残存時間を報告します。時期尚早に、シャットダウン警告
を受ける場合もあります。パワーマネージメントソフトウェアを使って最大バッテリーランタイ
ムを確かめるには、外付けバッテリーモジュールのUPS設定を行います:
1
ボタンを1秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、設定メニューへス
クロールダウンします。
2
3
ボタンを押し、設定メニューを表示します。
ボタンを使って、外付けバッテリーモジュールオプションへスクロールし、 ボタンを押
します。
バッテリー数値が点滅し始めます。
4
および ボタンを使って、バッテリ番号の値を設定します。
設定
UPSのみ(内臓バッテリー) 0(初期設定)
UPS + 1 外付けバッテリーモジュール 1
注記:
ランタイムは、存在する負荷レベルや外付けバッテリーモジュールが設定されているかに基
づいて、自動的に調整することができます。
5
ボタンを押し、確定します。
設定
52
|
操作
Page 53
自動バッテリーテストの実行
初期設定で有効である自動放電テストは、浮動モードから静止モードへの移行中に実行されま
す。テストが完了したら、充電サイクルが再起動し、バッテリーを完全に充電し、その後正常に
静止モードへと進みます。自動テストは約3 か月に1 回実行され、浮動モードから静止モードへの
移行が3 回以上あるまでは再度実行されません。手動バッテリーテストが要求されたら、自動バ
ッテリーテストタイマーがリセットされるため、次の3 ヶ月間は実行されません。
自動バッテリーテストの実行方法:
S
自動バッテリーテスト設定で、実行する自動バッテリーテストを有効にしなければいけませ
ん。(次のセクション「自動バッテリーテストの設定」をご参照ください。)
S
バッテリーを十分に充電しなければいけません。
S
UPSは、アクティブな警告がない正常モードか高性能モードでなければいけません。
S
負荷は10% 以上でなければいけません。
自動バッテリーテストの設定
自動バッテリーテストの設定方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、設定メニューへス
クロールダウンします。
2
3
4
5
ボタンを押し、設定メニューを表示します。
を使って、「自動バッテリーテスト」オプションへスクロールし、 ボタンを押します。
オプションが点滅し始めます。
および ボタンを使って、自動バッテリーテストの有効または無効を選択します。
ボタンを押し、確定します。
自動再起動の設定
バッテリー電力の消耗や、シャットダウン入力信号、あるいは自動シャットダウンコマンドが原
因で、出力が切れた後、外部電力が復帰したら、UPS は自動的に再起動します。
外部電力が復帰した際、「自動開始遅延時間」設定を使って、再起動遅延時間量に対し、負荷セ
グメントを設定することができます。また、「バッテリーが〜% まで充電されたら再起動」設定
を使って、バッテリー充電レベルに従い、UPS 起動を設定することもできます。
|
操作
53
Page 54
5
UPSの追加機能
この章では、以下の事項について説明します:
S
通信ポート(RS-232 およびUSB )
S
Dell ネットワークマネージメントカード
S
Dell UPS制御ソフトウェア
RS-232および USB通信ポート
UPS とコンピューター間に通信を確立するには、適切な通信ケーブル(RS-232 ケーブルは同梱され
ていません)を使って、UPS の通信ポートの一つへコンピューターを接続します。通信ポートの
箇所に関しましては、15 ページの「UPS リヤパネルの識別」をご参照ください。
通信ケーブルを取り付けたら、パワーマネージメントソフトウェアは、UPS を使ってデータを交
換することができます。ソフトウェアは、電力環境のステータスにおける詳細を記録するために
UPS をポーリングします。電源異常が起こった場合は、ソフトウェアはすべてのデータを保存
し、機器の電源を順序正しくシャットダウンするよう伝えます。
RS-232 通信ポートのケーブルピンは、図 21に特定されており、ピンの機能は、表 9で説明されて
います。
図 21. RS-232 通信ポート(DB-9 コネクタ)
|
54
UPSの追加機能
3
162 4 5
87 9
Page 55
表9.RS-232 通信ポート ピン配列
ピン
1 未使用 —
2 Tx 外部装置に転送 アウト
3 Rx 外部装置から受信 イン
4 未使用 —
5 GND シグナル共通(シャーシに直結) —
6 未使用 —
7 未使用 —
8 未使用 —
9 未使用 —
*未使用のピンは、すべての型において、取り付けられていない状態になっていなければいけません。
シグナル名 機能 UPS による指示
UPS の追加機能
|
55
Page 56
Dell ネットワークマネージメントカード(オプション)
Dell オンライン式ラック型UPS には、通信ベイが一つあり、オプションのDell
ネットワークマネージメントカードに対応しています。通信ベイの箇所に関
しましては、図 22をご参照ください。
通信カードを取り付ける前に、UPS をシャットダウンする必要はありません。
1
2つのネジで固定されたスロットカバーを取り外します。 ネジを固定します。
2
通信カードをスロットへ挿入します。
3
両方のネジでカードを固定します。
図 22. Dell ネットワークマネージメントカード
Dell ネットワークマネージメントカードによる制御コマンドの無効方法の詳細に関しまして
は、42 ページの「シリアルポート設定による制御コマンド」をご参照ください。
詳細に関しましては、Dell
ネットワークマネージメントカード ユーザーガイド
をご参照く
ださい。
|
56
UPSの追加機能
Page 57
Dell UPS 制御ソフトウェア
各Dell オンライン式ラック型UPS には、Dell UPS 制御ソフトウェアが同梱されています。
Dell UPS 制御ソフトウェアは、UPS 電力およびシステムデータや電力潮流の最新画像を表示し
ます。また、重要な電力事象を完全に記録することができ、重要なUPS 情報や電力情報について
通知します。 停電の際にDell オンライン式ラック型UPS バッテリーの電力がローなった場合、
UPS のシャットダウンが起こる前に、ソフトウェアが自動的にコンピュータシステムをシャット
ダウンし、コンピューターのデータを守ります。
ソフトウェアによる制御コマンドの無効方法の詳細に関しましては、42 ページの「シリアルポー
ト設定による制御コマンドのユーザー設定」をご参照ください。
UPS の追加機能
|
57
Page 58
6
UPSのメンテナンス
この章では以下の実行方法を説明しています:
S
UPSおよびバッテリーの手入れ
S
UPSの移動
S
UPSおよびバッテリーの保管方法
S
バッテリーのテスト方法
S
UPSファームウェアの更新
UPS およびバッテリーの手入れ
最適な予防整備には、UPS 周辺をきれいにし、ほこりのない状態にしておいてください。周辺が
ほこりが多い場合は、システムの外側を掃除機で清掃してください。バッテリー寿命を保つた
め、室温が25 ーC(77ーF) でUPS を保管してください。
注記:
耐用 年数は異なります。予想されている耐用年数以上使用した電池は、ランタイムが極端に減少
することがあります。機器が最大効率で動作するよう、バッテリは最低5 年に1度、交換してくださ
い。
UPS のバッテリーは、3〜5年の耐用年数と評価されています。使用頻度や室温によって、
UPS の移動
注記:
注意:
うか、知識のあるスタッフが監視する必要があります。許可のないスタッフをバッテリーに近寄
らせないようにしてください。
UPS を移動する必要がある場合は、機器を移動する前に、バッテリーを切り離さなければいけま
せん(取り外す必要はない):
1
UPSの電源がオフで、電気プラグが抜かれているか確認します。
2
キャビネットの前方を自分の方に向け、UPS を安定した平らな場所に置きます。
移動する前に、UPS の内臓バッテリーを切り離さなければいけません。
以下の事項は、バッテリーや必要とされる安全上の注意に関して知識のあるスタッフが行
58
|
UPSのメンテナンス
Page 59
3
UPS のフロントカバーを取り外します(図 23を参照)。
図 23. UPS のフロントカバーの取り外し方法
4
金属のバッテリーカバーを開けます。
金属のバッテリーカバーの蝶ネジを緩め、カバーを右にスライドさせて開けます。
(図 24を参照)。
図 24. 金属バッテリーカバーの開け方
UPS のメンテナンス
|
59
Page 60
5
内臓バッテリーのコネクタを外します(図 25を参照)。
図 25. 内臓バッテリーのコネクタの外し方
60
|
UPSのメンテナンス
Page 61
6
金属製バッテリーカバーを閉じます。
ドアが正しく閉じるようにバッテリーコネクタを調節します。ドアを右側に少々押し、左側
にも押します。
7
蝶ネジを強く締めます。
ネジを0.7 N·m (6.2lbin)のトルクで締めます。
8
UPS のフロントカバーを取り外します(図 26を参照)。
図 26. UPS のフロントカバーの取り外し方法
UPS および電池の保管方法
UPS を長期間保管する場合は、UPS をコンセントに差し込み、6 ヵ月おきに電池の再充電を行って
ください。バッテリーは、約4 時間で、90% の容量まで充電されます。ただし、長期間の保管後は
、バッテリを48 時間充電することを推奨いたします。
発送用段ボールのラベルに記載された電池の再充電日をご確認ください。日付が過ぎていて、電
池の再充電がされていない場合は、UPS のご使用はお控えください。顧客サービス担当者へお問
い合わせください。
バッテリーの交換時期
ステータス要約画面に、「バッテリー修理」警告や、連続した警報音と共にUPS 故障アイコンが
表示されたら、バッテリーの交換が必要です。新しいバッテリーのご注文は、顧客サービス担当
者へお問い合わせください。
|
UPSのメンテナンス
61
Page 62
バッテリーのテスト
バッテリーテストの実行方法:
S
バッテリーを十分に充電しなければいけません。
S
UPSは、アクティブな警告がない正常モードか高性能モードでなければいけません。
S
負荷は10% 以上でなければいけません。
バッテリーテストの実行方法:
1
UPSをコンセントに差し込み、最低 48時間バッテリー充電を行います。
2
ボタンを1秒間押し、メインメニュー選択へ進み、 ボタンを使って、コントロールメニ
ューへスクロールダウンします。
3
4
5
ボタンを押し、コントロールメニューを表示します。
ボタンを押し、「バッテリーテスト」オプションへスクロールします。
ボタンを押し、バッテリーテストを開始します。
バッテリーテスト中は、UPS はバッテリーモードに変わり、当初予想のランタイムの25% の
バッテリーを放電します。フロントパネルは、「バッテリーテスト実行」およびテストが完
了した%を表示します。バッテリーテストの終了後、UPS のフロントパネルに結果が現れま
す。
UPS ファームウェアの更新
最新版でUPS ファームウェアを更新する場合は 、www.dell.comでアップデート情報をご確認
ください。 最新版のファームウェアやインストール用の説明書をダウンロード することがで
きます。
62
|
UPS のメンテナンス
Page 63
仕様
この章では、以下の仕様について説明しています:
S
型リスト
S
寸法および重量
S
電気入力および出力
S
環境保護および安全性
S
バッテリー
S
UPS ブロック表
表 10. UPS 型リスト
120V型 208V型 230V型
UPS型 2700R Telco LV (K803N),
2700W
2700R Telco HV-US
(H950N), 2700W
7
2700R Telco HV (J728N),
2700W
外付けバッテリーモジュール
(外付けバッテリーモジュール)
表 11. 寸法および重量
UPSの寸法
(W× H× D)
重量 36.9 kg (81.4 lb) 51.8 kg (114.2 lb)
表 12. 電気入力
公称電圧 120V 208V 230V
電圧範囲 82–144V 自動検出 155–255V 自動検出 160–286V 自動検出
公称周波数 50/60 Hz 自動検出、±3 Hz
効率(正常モード) >95%
ノイズフィルタリング
(正常モード)
接続 2m, L5-30P
438.0× 171.5 × 433.0 mm
17.2”× 6.8”× 17.0” (4U)
120V 型 208V 型 230V 型
同梱の電源コード
2700R 外付けバッテリーモジュール (H967N), 96 Vdc
UPS 外付けバッテリーモジュール 型
438.0× 171.5 × 433.0 cm
17.2”× 6.8”× 17.0” (4U)
フルタイム EMI/ RFIフィルタリング
IEC 320-C20
入力コネクタ、 16A
IEC 320-C20
入力コネクタ、16A
仕様
|
63
Page 64
表 13. 電気出力
120V 型 208V 型 230V 型
電力レベル(公称入力
時での定格)
電圧変動範囲(正常モ
ード)
電圧変動範囲 (バッ
テリーモード)、公称
電圧 ±5%
電圧波形 正弦波
出力レセプタクル (1) L5-20R, 20A
表 14. 環境保護および安全性
操作温度 最高1,500 メートル:0°C から40°C (32°F から104°F )
輸送/保管温度 -15°Cから60°C(5°Fから140°F)
相対湿度 0–95% 結露なし
操作高度 海抜最高3,048 メートル(0–10,000 ft )
可聴ノイズ オンラインモード/バイパスモード(負荷75% 以下)で55 dBA 以下、室内温度
ファン速度 低速度: 負荷が < 80% の際
サージ抑制 ANSI/IEEE C62.41; 2002 カテゴリーB
安全適合 UL 1778 第4版;
Agency Markings UL, cUL, NOM/NYCE UL, cUL UL, cUL, CE, GS, GOST, BSMI,
EMC (クラス A) FCC, ICES-003 FCC, ICES-003, VCCI CE, BSMI, CQC, C-tick
注記:
自動検出入力圧力や顧客による設定によって変わります。
注記:
自動検出入力圧力や顧客による設定によって変わります。
(2)5-20R,20A
(2) IEC 320-C13, 15A
120V型 208V型 230V型
1,500 メートル以上:0°C から35°C (32°F から95°F )
高速度: 負荷が >80% 、あるいはUPS がバッテリーモードの際
CSA C22.2, No. 107.3
公称電圧の-6% から6%
公称電圧の-6% から6%
2700W
(1) L6-20R, 20A
(2) L6-30R, 30A
(6) IEC 320-C13, 10A
(1) IEC 320-C19, 16A
(2) IEC 320-C13, 10A
UL 1778 第4版;
CSA C22.2, No. 107.3; IEC/EN
62040-1-1; IEC/EN 60950-1
S-MARK, KC, CQC, NRCS,
SIRIM
64
|
仕様
Page 65
表 15. バッテリー
設定
UPS: (8) 12V, 9 Ah 内臓バッテリー; 外付けバッテリーモジュール: (16) 12V, 9 Ah
バッテリー
電圧 96 Vdc 内部、96 Vdc 外付けバッテリーモジュール
ヒューズ UPS: (2) 30A 並行高速ヒューズ
外付けバッテリーモジュール:ヒューズ
種類 密閉型、メンテナンス不要、弁制御式、鉛蓄電池
充電 内臓バッテリー:50% の定格負荷のUPS /バッテリー放電から90% の充電ま
で約4 時間
外付けバッテリーモジュール:
50% の定格負荷のUPS /バッテリー放電から90% の充電まで約12 時間
モニタリング 初期の不具合検知および警告用の高度なモニタリング
バッテリーランタイム* 内臓バッテリー:100% の負荷で5分/50% の負荷で15 分
UPS には 外付けバッテリーモジュール
が一つ同梱されています:100% の負荷で22分/50% の負荷で46 分
*パッテリーランタイムは、おおよその時間であり、負荷設定やバッテリー充電によって異なり ます。
パイパス
入力
フィルター
充電器
図 27. オンラインUPS ブロック図
AC/DC
ブースト
DC/DC
バッテリー
DC/AC
インバータ
出力
フィルター
仕様
|
65
Page 66
8
トラブルシューティング
Dell オンライン式ラック型UPS は、耐久性の高い自動操作を行えるよう設計されており、可能性
のある動作上の問題が起こった際はいつでも警告を出します。コントロールパネルが表示する警
告は通常、出力電力が影響を受けていることを意味しません。ユーザーに警告するための予防ア
ラームです。警告ブザーとともに、アクティブ警告やアクティブ通知を発します。
警告の表示方法および状態
コントロールパネルは、以下の2つのメインメニューからトラブルシューティング情報を表示します:
S
UPSステータスメニュー:
S
イベントログメニュー:
UPS ステータスメニュー
UPS ステータスメニューから、以下のトラブルシューティング情報の画面を表示することができます:
S
ステータス要約画面:
重大な警告がある場合、ステータス要約画面は、正常状態である青の背景に白のテキストの画
面から、琥珀色の背景に濃い琥珀色のテキストの画面に変わります。
S
通知、または警告画面:
ティブ警告や通知がない場合は、ディスプレーは「アクティブ警告なし」と表示されます。
S
バッテリーステータス画面:
リーが充電されたパーセンテージ、存在する負荷レベルでのランタイムを表示します。
アクティブ警告のすべてを表示
アクティブおよび解決済みの警告を含む、50 件の最新イベントを表示
ステータス要約画面は、モードおよび負荷に関する情報を表示します。
各アクティブ通知、または警告に対し、個別の画面が現れます。アク
バッテリーステータス画面は、バッテリー充電モードや、バッテ
注記:
ルパネ ルは自動的にアクティブ警告を表示します。
UPS ステータスメニューによるトラブルシューティング情報の表示方法:
1
2
3
UPS ステータス要約画面が、負荷情報を提供します。
ステータスアイコンが、UPS 動作モードを示します(表 4(36 ページ)を参照)。
4
5
すべての警告をスクロールした後、 ボタンを押し、バッテリーステータス画面を表示します。
66
警告がアクティブの際、ユーザーが画面のロックを有効にしていなければ、コントロー
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進みます。
ボタンを押し、UPS ステータスメニューを表示します。
ボタンを押し、UPS ステータス要約画面を表示します。
ボタンを使って、アクティブ通知およびアクティブ警告画面をスクロールします。
|
トラブルシューティング
Page 67
イベントログメニュー
イベントログメニューから、イベントや通知、警告など、新しいイベントから古いイベントの順
で表示された最新の50 件のイベントを表示することができます。
イベントは、「時間設定完了」などステータス情報としてイベントログに記録された静止状態で
す。 イベントは対処する必要がありません。
通知および警告は、イベントが発生した際の記録であり、該当する場合、削除された際の記録です。
S
アクティブ通知などの通知は、イベントログに記録されます。「UPS パッテリーモード」な
どのアクティブ通知は、断続的なビープ音によってユーザーに知らせます。通知は通常、対
処する必要はありません。
S
アクティブ警告などの警告は、イベントログに記録されます。アクティブ警告は、断続的な
ビープ音によってユーザーに知らせます。「出力過負荷」や「ヒートシンク温度過昇」など
がその例です。 アクティブ警告は対処する必要があります。
メインステータスメニューが初期設定において表示されます。イベントログメニューによるトラ
ブルシューティング情報の表示方法:
1
ボタンを1 秒間押し、メインメニュー選択へ進み、イベント ログメニューへ を使ってス
クロールダウンします。
2
3
ボタンをクリックし、イベントログリストを表示します。
ボタン、または ボタンを使って、表示されたイベントや通知、警告をスクロールします。
一般的な警告および状態
表 16は、一般的な警告および状態を示しています。
表 16. 一般的な警告および状態
警告または状態
UPSは予想されたバック
アップ時間を表示しませ
ん。
UPS出力レセプタクルに
は電力はありません。
UPSが起動しません。
( LCDがオフ。)
UPSは正常に動作する
が、保護している機器の
いくつか、またはすべて
の電源が入りません。
可能性のある原因 措置
バッテリーの充電または
修理が必要です。
UPSがスタンドバイ・モ
ードになっています。
電源が接続されていません。電源の接続をご確認ください。また、バッテリー
機器が正しくUPSに接続
されていません。
外部電力を用い、バッテリーを、48 時間、充電し
てください。症状が変わらない場合は、顧客サー
ビス担当者までご連絡ください。
フロントパネルがUPS ステータス要約画面を表示
するまで、オン/オフボタンを押し、接続された
機器に電力を供給してください。
が接続されているかご確認ください。
機器がUPSレセプタクルに接続されているかご確
認ください。また、負荷セグメントがオンになっ
ているかご確認ください。
トラブルシューティング
|
67
Page 68
表 16. 一般的な警告および状態(続く)
警告または状態 措置 可能性のある原因
バッテリーテストが実行
しない、または中断して
しました。
UPS がバイパスモードに移
行しません。
UPS バイパスモード
(通知 169 )
継続的な警報音
手動バイパスモード
(通知 143 )
断続的な警報音
UPSバッテリー運転
(通知 168 )
断続的な警報音
バッテリー未接続
(警告 199 )
継続的な警報音
低バッテリー警告
(警告 56 )
継続的な警報音
53 ページの「自動バッテ
リーテストの実行」に記
載されている状態の一つ
が存在していません。
バイパスのユティリティ
が有効ではありません。
バイパスモードを使用す
ることができません。
UPS がバイパスモードによ
って動作しています。
UPS は手動でバイパスモー
ドへ移行するよう操作さ
れ、コマンドが出るまで
、バイパスモードのまま
になります。
停電が起こり、UPS はバッ
テリーモードになり
ます。
UPS が内臓バッテリーを認
識していません。
バッテリーの圧力が、こ
のUPS に定められているバ
ッテリー切断レベル以下
です。これは、ヒューズ
溶断、間欠的なバッテリ
ー接続、あるいはバッテ
リーケーブルが接続され
ていないことが原因であ
る可能性があります。
バッテリー残存時間やバ
ッテリー容量が、UPS に定
められた低バッテリー警
告レベル以下です。
状態を解決し、テストを再度実行してください。
バイパスのユティリティをご確認ください。
UPS は、不安定、あるいは電圧低下状態のバイパ
ス外部電力を受けています。
バイパス設定が正しく設定されているかご確認く
ださい。41 ページの「設定」をご確認ください。
機器がバイパスの外部電力へ移行しました。
バッテリーモードは使用不可となり、機器は保護
されませんが、外部電力は引き続き受動的にUPS
によってフィルター処理されます。以下の警告の
一つをご確認ください:温度過昇、過負荷、また
はUPS 故障。
なし。
UPS は、バッテリー電力で機器に電力を供給しま
す。機器の電源を切る準備を行ってください。
症状が変わらない場合は、顧客サービス担当者ま
でご連絡ください。
すべてのバッテリーが正しく接続されているかご
確認ください。症状が変わらない場合は、顧客サ
ービス担当者までご連絡ください。
この警告はおおよその数字です。シャットダウン
までの実際の時間は、UPS の負荷や外付けバッテ
リーモジュール(外付けバッテリーモジュール)
有無によって異なります。
68
|
トラブルシューティング
Page 69
表 16. 一般的な警告および状態(続く)
警告または状態 措置 可能性のある原因
シャットダウン処理開始
(警告 55 )
継続的な警報音
バッテリーテスト失敗
(警告 191 )
断続的な警報音
サービスバッテリー
(警告 149 )
継続的な警報音
ユティリティが存在しま
せん
(警告 59 )
断続的な警報音
バイパス使用不可
(警告 105 )
入力AC過電圧
(警告 6)
断続的な警報音
入力AC電圧不足
(警告 7)
断続的な警報音
入力過/不足周波数
(警告 8)
断続的な警報音
入力配線に問題がありま
す
(警告 194 )
継続的な警報音
UPS が突然に動作を停止す
る状態になったため、外
部電力が復旧しなければ
、追加の通知なく、外部
装置への通信が停止しま
す。
最後のバッテリーテスト
中に、消耗しているバッ
テリーを検出しました。
不良バッテリーを検出し
たため、充電器を使用す
ることはできません。
ユティリティレベルが「
ユーティリティが存在し
ません」基準点以下(一
般的には<
がっています。
ユティリティが、UPS に定
められたバイパス限界外
です。
商用圧力が、最大動作範
囲を超えています。
商用圧力が、最小動作範
囲以下です。
商用周波数が、使用可能な
周波数範囲外です。
対地電圧と中和電圧の差
が>15V の際、警告が発せ
られます。
25 50V )に下
バッテリー残存時間がゼロに達した際、警告が出
されます。すべての接続装置は、すでにスムース
にシャットダウンしています。
これは警告通知です。Dell では、バッテリーをす
ぐに交換することを推奨いたします。
顧客サービス担当者へお問い合わせください。
負荷に対応する場合、バッテリーモードへ移行し
ます。負荷に対応していない場合、電源が切れま
す。
バイパス設定をご確認ください。41 ページの「設
定」をご確認ください。
負荷に対応している場合、UPS はバッテリー運転
に移行します。
負荷に対応している場合、UPS はバッテリー運転
に移行します。
負荷に対応している場合、UPS はバッテリー運転
に移行します。
資格ある電気技術者に入力配線を正しく直しても
らってください。UPS が中性線で配線されていな
い場合、「サイト不具合」が設定メニューで無効
になっていなければいけません( 41ページを参
照)。
トラブルシューティング
|
69
Page 70
表 16. 一般的な警告および状態(続く)
警告または状態 措置 可能性のある原因
リモートエマージェンシ
ーパワーオフ
(警告 12 )
継続的な警報音
出力過負荷
(警告 25 )
継続的な警報音
出力過負荷レベル2
(警告 159 )
継続的な警報音
出力過負荷レベル3
(警告 162 )
継続的な警報音
バッテリーDC 過電圧
(警告 68 )
継続的な警報音
充電器不具合
(警告 34 )
継続的な警報音
インバータAC 過電圧
(警告 0)
継続的な警報音
インバータAC 電圧不足
(警告 1)
継続的な警報音
整流装置入力過電流
(警告 26 )
継続的な警報音
UPSの後部にある外部接
触が、REPO 操作用に設定
されており、作動してい
ます。
負荷レベルが、レベル1の
過負荷状態に対し、設定可
能な限界値であるか、限界
値を超えています。
負荷レベルが、UPS 定格の
>101% および<110% です
。
負荷が、UPS 定格の>110%
です。
バッテリーの圧力レベル
が最大許容限界を超えて
います。
バッテリーの充電器の故障
が検出されました。
UPS が異常なインバーター
過電圧レベルを検出しま
した。
UPS が異常なインバーター
電圧不足レベルを検出し
ました。
UPS は整流装置電流限界を
超えていることを検出し
ました。
UPSは負荷の電源を切り、スタンバイモードに入
ります。詳細に関しましては、27 ページの「リモ
ートエマージェンシーパワーオフの取り付け方
法」をご参照ください。
UPS は、この負荷レベルで、いつまでも負荷をサ
ポートすることができます。
負荷が設定点の5% 以下に下がった際、警告がク
リアします。
UPSから機器のいくつかを取り外します。
UPSは引き続き動作しますが、2分以内に故障モ
ードに移行します。
負荷が設定点の5% 以下に下がった際、警告がク
リアします。
UPS から機器のいくつかを取り外します。UPS は引
き続き動作しますが、300 ms から1秒以内に、故障
モードに移行します。
負荷が設定点の5%以下に下がった際、警告がク
リアします。
次の動力サイクルまで、UPS は充電器の電源を切
ります。顧客サービス担当者へお問い合わせくだ
さい。
次の動力サイクルまで、UPS は充電器の電源を切
ります。顧客サービス担当者へお問い合わせくだ
さい。
負荷をサポートしている場合は、UPS はバイパス
モードへ変わります。
負荷をサポートしている場合は、UPS はバイパス
モードへ変わります。
負荷をサポートしている場合は、UPS はバイパス
モードへ変わります。
70
|
トラブルシューティング
Page 71
表 16. 一般的な警告および状態(続く)
警告または状態 措置 可能性のある原因
インバータ出力過電流
(警告 27 )
継続的な警報音
DCリンク過電圧
(警告 28)
継続的な警報音
DCリンク電圧不足
(警告 29 )
継続的な警報音
整流装置不具合
(警告 30 )
継続的な警報音
インバータ不具合
(警告 31 )
継続的な警報音
致命的 EEPROM 不具合
(警告 53 )
継続的な警報音
出力短絡
(警告 58 )
継続的な警報音
ファン故障
(警告 193 )
継続的な警報音
UPS はインバータ出力限界
を超えていることを検出
しました。
リンク、またはレールの
圧力が、上限値を超えて
います。
リンク、またはレールの
圧力が、下限値以下に下
がっています。
バイパスモードまたはコ
ンバータモードから回復
している最中に、UPSが
整流装置の故障を検出し
ました。
バイパスモード、またはコ
ンバータモードから回復し
ている最中に、UPSがイン
バータ回路に故障を検出し
ました。
装置の故障、あるいは不
適切なフラッシュのアッ
プグレードが原因で、EEP
ROM データが 破損して
います。
UPS は、出力における異常
な低インピーダンスを検
出し、出力短絡と判断し
ています。
UPS は、1 つまたは複数の
ファンが適切に動作して
いないことを検出しまし
た。
負荷をサポートしている場合は、UPS はバイパス
モードへ変わります。
負荷をサポートしている場合は、UPS はバイパス
モードへ変わります。
負荷をサポートしている場合は、UPS はバイパス
モードへ変わります。
顧客サービス担当者へお問い合わせください。
顧客サービス担当者へお問い合わせください。
顧客サービス担当者へお問い合わせください。
UPS が正常モードの場合、使用可能であればUPS は
バイパスモードへ変わり、それ以外の場合は、5
ラインサイクル後、UPSはシャットダウンしま
す。UPS がバッテリーモードの場合、5 ラインサイ
クル後、UPS はシャットダウンします。
これは警告のみです。直ちに顧客サービス担当者
へ連絡し、負荷を取り除いてください。
警報音の消音方法
コントロールパネルのいずれのボタンを押し、警報音を消音します。警告の状態を確認し、適切
な行動を実行し、状態を解決します。新たな警告がアクティブになった場合、警報音が再び有効
になり、前回の警報音のミュート機能を無効にします。
|
トラブルシューティング
71