Dell UPS 10000R User Manual [ja]

Dellt Online Rack UPS
10 kW
ユーザーガイド
DELL10KWOLHVUS, DELL10KWOLHV, DELL10KWOLHVB
DELL10KWEBM
www.dell.com | www.support.dell.com | www.dellups.com
注記および警告
注記: 注記には、製品をより堪能に活用する際に便利な重要な情報が記載されています。
つながる可能性がある潜在的に危険な状況を示しています。
警告: 「警告」は、回避しない場合は死亡または負傷につながるおそれのある潜在
的に危険な状況を示しています。
危険: 「危険」は、回避しない場合は死亡または重傷につながる切迫した危険な状況を示しています。
危険: 以下の注意事項をよくお読みになり、回避しない場合は死亡または重傷に
つながる切迫した危険な状況にならないようにしてください。
S このUPSの中には 致死的な電圧が掛かっています。Aすべての修理や整備は
公認サービススタッフのみが行ってください。UPS内には ユーザーが修理可能な部品 はありません。
S これはクラスA電波干渉誘発機器です。 住宅環境では、無線の混信を引き起こすことがあります。
その際は、ユーザー自身が対策を講じなければならないこともあります。
当資料の情報は予告なく変更されることがあります。 E 2012 Dell Inc. 無断複写・転載を禁じます。
Dell Inc.の書面による許可を得ていない複写はいかなる形態においても厳重に禁じられています。
当テキストに使用されている登録商標:
Textron
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その他の登録商標および商標名は、本書の中でそれら商標や名称を主張する事業体、あるいは製品のいずれかに言及するため に使用されることがあります。. Dell Inc.は、Dell自身が所有するもの以外の登録商標および商標権に おけるいかなる所有権も一切放棄します。
2012年12月 • P-164000181 2
National Electrical Code
Dell
および
DELL
および NEC は、
のロゴは、
National Fire Protection Association,
Dell Inc.
の登録商標です
Greenleeは、Greenlee
目次
1 はじめに 6.......................................
情報検索 8.....................................................
2 安全性に関する警告 9.............................
3 インストール 12...................................
製品の検査 12...................................................
キャビネットの開梱 14...........................................
ラックマウント式設置方法 20.....................................
UPSの取り付け方法 29...........................................
EBMのUPSへの接続方法 29........................................
リモートエマージェンシーパワーオフの設置方法 30.................
UPS入力配線 32..................................................
UPSの初期起動 37................................................
UPSリアパネル 39................................................
4操 42...........................................
UPSの起動およびシャットダウン 43................................
UPSの起動方法 43.............................................
バッテリーモードでのUPSの起動 43.............................
UPSシャットダウン 44.........................................
コントロールパネルの機能 44.....................................
言語の変更 46...................................................
ディスプレイ機能 46.............................................
起動画面 46..................................................
画面のロック 47...............................................
目次
|
3
作業モード 48.................................................
通知と警告の起動 50...........................................
バッテリー操作ステータス 50...................................
イベントログ 51...............................................
測定結果 52..................................................
コントロール画面 53...........................................
識別表示 54..................................................
設定 54......................................................
UPSモード間の移行 59............................................
正常モードからバイパスモードへの移行 59.......................
バイパスモードから正常モードへの移行 60.......................
電力対策の設定 60...............................................
イベントログの読み出し 62.......................................
過負荷時の動作 62...............................................
負荷セグメントの設定 63.........................................
ディスプレイ上の負荷セグメントの制御方法 64...................
自動開始遅延時間の構成方法 64.................................
自動バッテリー運転シャットダウンの構成方法 65.................
バッテリーの構成方法 66.........................................
EBM用のUPSの設定 66.........................................
自動バッテリーテストの実行 67.................................
自動バッテリーテストの設定 67.................................
自動再起動の構成方法 67.........................................
5 UPSの追加機能 68.................................
RS-232およびUSB通信ポート 68....................................
Dell UPS Network Management Card (オプション) 70.............
Environmental Monitoring Probe (オプション) 70.................
Dell MUMC and Dell ULNM ソフトウェア 71........................
|
4
目次
6 UPSのメンテナンス 72.............................
UPSおよびバッテリーのお手入れ 72................................
UPSの移動 72....................................................
バッテリーの充電および交換の方法 77.............................
バッテリーのテスト 84...........................................
UPSファームウェアの更新 84......................................
7仕 85...........................................
8 トラブルシューティング 90.........................
警告の表示方法および状態 90.....................................
UPSステータスメニュー 90.....................................
イベントログメニュー 91.......................................
警告、通知、およびイベント 92...................................
警報音の消音 99.................................................
目次
|
5
1
はじめに
Dellt Online Rack無停電電源装置(UPS)は、停電や電力低下、電力サージ、電圧低下、 回線ノイズなどの電力の基本的な問題からお使いのデリケートな電子機器を守ります。
思いもよらない時に停電が起こる場合もあり、電力の質が不安定になる場合があります。こうい った電力問題には、重要データを破損させ、保存されていない作業セッションを破壊し、ハード ウェアに損傷をもたらす可能性があり、生産性の多大な損失や高額な修理代がかかります。
Dell Online Rack UPSでは、電力障害の影響を安全に抑え、機器の完全性を保護する ことができます。UPSには一連のネットワーク機器を扱うことができる柔軟性があるため、お客 さまのLANや高密度サーバー、ブレードシャーシ、ワークステーション、その他の電子機器を保 護する最適な選択です。 UPSは、Dell Multi-UPS Management Console (MUMC) and Dell UPS Local Node Manager (ULNM)がUPSを管理するために使用されている場合、クラウドアプリケ ーションや幅広い仮想化実装の理想的なソリューションとなります。
図 1は、Dell Online Rack 10 kW UPSを示しています。
図1. DellOnlineRack10kWUPS
|
6
はじめに
UPSは優れた性能および信頼性を提供し、以下のような独自の利点があります。
S 正弦波出力のあるオンラインUPS設計。 S 高出力密度や商用周波数依存性、発電器の互換性を持つオンライン二重変換技術。 S 電圧変動を修正することで、負荷へ安定した電圧を保証する「昇降圧」電圧調節。 S UPSは入力される交流電力をフィルター処理、調節し、バッテリーを消耗せずに機器へ安定
した電力を供給します。
S 選択可能な作動の高性能モード。 S 5U UPSの高さ S 外部電力がないときでもUPSの電力を入れることができる始動電池の能力。 S UPSの電源を切らずにバッテリーを安全に交換することができるため、メンテナンスが簡単
です。
S Dellサービスタグ情報はLCDディスプレーのフロントパネルから読み取ることができます。 S オプションのExternal Battery Module(EBM)付き拡張実行時間。 S リモートエマージェンシーパワーオフ(REPO)ポートを通じた緊急シャットダウン制御。 S 標準通信ポート2個(USBおよびRS-232シリアルポート) S オプションDell UPS Network Management
Card(別名NMCと呼ばれる)として、電力の保護や制御の拡張ができる高度通信機能付き。
S フレーム環境の温度と湿度の計測値を収集し環境データをリモートで監視するためのオプシ
ョンの Environmental Monitoring Probe (EMP)。2つのユーザー提供通信デバイスのステータスの収集と回収にも使用できます。
S 正常な運転停止や電力監視用のDell MUMC and Dell ULNM
ウェブベースのソフトウェアアプリケーションを使用した高度な電力管理。
S 負荷セグメントと呼ばれる個別のレセプタクルグループを通じた逐次シャットダウンおよび
負荷制御。
S カスタマーサービスに問い合わせなくても、簡単にアップグレードができるファームウ
ェア。
S 世界中の代理店の承認による支持。 S ENERGY STAR
®
認証UPS
はじめに
|
7
情報検索
注意:
Information
どんな情報をお探しですか?
S UPSユーザーガイド S Dell UPS Network Management
Card用のユーザーガイド
S Dell MUMC and Dell ULNM ユーザーガイド
S 仕様 S UPSの設定方法 S トラブルシューティングの方法および問題の解
決方法
S REPO制御のインストール方法
S 安全にご使用いただくために S 規則に関する情報 S リサイクルに関する情報
S 保証に関する情報 S 使用上の条件(アメリカのみ) S エンドユーザー使用許諾契約
S サポート情報
Safety, Environmental, and Regulatory
資料には、安全および規定に関する重要情報が含まれています。
こちらでご覧いただけます
Dell UPSディス
注記:: 資料やソフトウェアアップデートは
www.support.dell.com および
www.dellups.comで入手できます。
Dell UPS ユーザーガイド
ユーザーガイドはDell UPS ディスクおよびwww.support.dell. comで入手することができます。
安全・環境・規制に関する情報
Dell 保証およびサポート情報
Dell サポートウェブサイト–www.support.dell.com
注記:使用する地域や事業区分を選択し、適切なサ ポートサイトをご覧ください。
|
8
はじめに
2
安全性に関する警告
注意: 当資料の手順を実施する前に、
Information
れらの情報に従ってください。
資料に記載されている安全に関する説明書および重要な規制情報をご覧いただき、こ
重要な安全に関する説明書 この説明書を保管してください
この説明書には、UPSおよび電池の取り付けおよびメンテナンスの際に従うべき重要な説明が含 まれます。機器の操作の前にすべての注意事項をお読みいただき、今後の参考のためにこの説明 書を保管してください。
Safety, Environmental, and Regulatory
危険:
傷につながる切迫した危険な状況にならないようにしてください。
S このUPSの中には致死的な電圧が掛かっています。すべての修理や整備は公認サービスス
タッフのみが行ってください。UPS内およびEBM内にはユーザーが修理可能な部品はあり ま せん。
警告:
のみが電気器具の取り付けを行ってください。
警告: 以下の注意事項をよくお読みになり、回避しない場合は死亡または負傷に
つながるおそれのある潜在的に危険な状況にならないようにしてください。
S UPS出力はブレーカーで過電流から保護されています。 S このUPSには、UPS自体のエネルギー源(電池)が含まれています。UPSがAC電源に接続さ
れていない時でも出力レセプタクルに電圧が掛かる場合があります。
S 火災の危険を抑えるため、米国電気工事規程
工事規定に従い、アンペア定格で分岐回路の過電流保護を行っている回路にのみ接続してく ださい:
S 火災や感電の危険を減らすためには、管理された温度や湿度における室内環境のもとで、導
電性汚染のない場所で当UPSを取り付けてください。周囲温度は、40C (104F)を超えない でください。水の近くや過度な湿度(最高95% )の近くで操作しないでください。
以下の注意事項をよくお読みになり、回避しない場合は死亡または重
感電の危険。有資格のサービススタッフ(認定された電気主任技術者など)
®(®
NEC)、ANSI/NFPA 70、または現地の電気
UPS出力 200V 208V 230V
10 kW 63A(ヨーロッパ)と80A(北米および日本)
2極ブレーカー
安全性に関する警告
|
9
S 低温環境でキャビネットを開梱すると、キャビネット内またはキャビネット上に結露が生じ
る可能性があります。キャビネットは、内部および外部が完全に乾燥するまで、取り付けな いようにしてください(感電の危険性があります)。
S UPSの移動を必要とする場合は、移動の前に内部のUPSバッテリーを切り離してください(
ページ 72参照)。
注意:
あるいは物的損害につながる可能性がある潜在的に危険な状況にならないようにしてください。
以下の注意事項をよくお読みになり、回避しない場合は軽傷または中程度の傷害、
S バッテリーの取り扱いは、バッテリーおよび必要とされる安全上の注意に関して知識のある
スタッフが行うか、監視する必要があります。承認を受けていないスタッフをバッテリーに 近寄らせないようにしてください。
S バッテリーには、高圧な短絡電流による感電および火傷の危険があります。以下の予防措置
に従ってください:1) 時計、指輪、その他の金属製品を取り外す。
2) 絶縁性ハンドルのついた工具を使用する。 3) ゴム製の手袋と長靴を着用する。
4) バッテリーの上に工具や金属部品を置かない。 5) バッテリー端子の着脱前に充電装置の接続を解除する。
S バッテリーが不適切に接地されていない事をご確認ください。不適切に接地されている場合
、その地盤から商用源を離してください。接地されたバッテリーに接触すると、感電する可 能性があります。取り付けおよびメンテナンス中に地盤を取り外すと、感電の可能性を減ら すことができます(接地供給回路がない機器やリモートバッテリー電源に適用)。
S 感電注意 。電池の配線やコネクタの改造を行わないでください。配線の改造は、
けがを生じる危険があります。
S UPS内に最初から取り付けられていたものと同じ番号や種類のバッテリーで、電池交換を行
ってください。
S バッテリーを適切に廃棄する必要があります。処理の際の必要条件に関しましては、現地の
条例をご参照ください。
S 火の中にバッテリーを捨てないでください。炎に近づけると、バッテリーが爆発する可能性
があります。
S バッテリーを開けたり破損しないでください。放出された電解質は、肌や目に害を及ぼし、
非常に有毒である可能性があります。
S External Battery Moduleに接続可能なUPSは1つまでです(EBM)。
警告:
ラック取付式システムについての補足説明:
S ラック用キットは、同梱のラックキャビネットでのみ使用してください。他のラックへ機器
を取り付ける場合は、適用されるすべての基準に従っているかどうかの確認は、お客さまの 責任で行われるものとします。機器とその他のラックとの組み合わせに関して、Dellはすべ ての責任や保証を負担しかねます。
S ラックにご使用の機器を設置する前に、必要な安定装置を全て取り付けてください。安定装
置を取り付けない場合、ラックが転倒する可能性があります。
|
10
安全性に関する警告
S 必ず下から上へ荷積みし、最初に一番重いものを積んでください。 S ラックへ電力を供給するAC電源分岐回路に負荷を掛け過ぎないようにしてください。 S ラックの部品の上に乗ったり、踏んだりしないでください。 S 複数のシステムをラックに設置する際は、まずひとつのシステムの取り付け作業を全て終え
てから、次のシステムの設置に進みます。
警告:
スライド式/レール取付式機器は、棚、または作業場として使用しないでください。
スライド/レールマウント式機器に重量を加えないでください。
安全性に関する警告
|
11
3
インストール
この章では以下を説明します:
S 製品の検査 S キャビネットの開梱 S UPSの後方パネル S External Battery Module (EBM)を含む、UPSの組み立てと設置 S リモートエマージェンシーパワーオフ(REPO)のインストール S 初期起動
注記:
梱包用の箱は、責任を持って処分またはリサイクルするか、今後の使用のために保管します。
製品の検査
発送中に製品が損傷した場合には、輸送業者あるいは購入場所が分かるように梱包用段ボールお よび梱包材(図 2を参照)を処分せず保存し、発送中の損傷の支払い請求を行ってください。受領 後に損傷が分かった場合は、コンシールドダメージの支払い請求を行ってください。
輸送中の損傷、あるいはコンシールドダメージの支払い請求は、以下に従って行ってください:
1) 装置の受領から15日以内に、輸送業者に支払い請求を申請; 2) 15日以内に、損害請求書のコピーをyour service representativeへ送付。
注記:
日付が経過している場合、UPSのご使用はお控えください。your service representativeへお問い合わせください。
12
発送用段ボールのラベルに記載された電池の再充電日をご確認ください。
|
インストール
図 2. 発送用段ボールの内容
インストール
|
13
キャビネットの開梱
注意: 低温環境でキャビネットを開梱すると、キャビネット内またはキャビネッ
ト上に結露が生じる可能性があります。キャビネットは、内部および外部が完全に乾燥するまで 、取り付けないようにしてください(感電の危険性があります)。
注意: バッテリートレイの設置または取り外しは、バッテリーや必要とされる安全上の
注意に関して知識のあるスタッフが行うか、知識のあるスタッフが監視する必要があります。承 認を受けていないスタッフをバッテリーに近寄らせないようにしてください。
注意: キャビネットにはかなりの重量があります( 84ページを参照):キャビネットを持ち
上げる前に、必ず両方のバッテリトレーをUPSから取り出してください。キャビネットをラック に移動するには最低2名必要です。
注意: キャビネットはかなりの重さがあります(32 kg/71
lb)。バッテリーを取り外す際は適切な持ち上げ方法を使ってください。
注記: 箱の移動や開梱の際は、注意を払ってください。設置の準備が完了するまで、
部品は梱包から取り出さずにそのままにしておきます。
システムの開梱方法:
1 フォークリフトやハンドリフトを使って、UPSを設置するラックの近くに運送用段ボールと
パレットを移動してください(図 3を参照)。
図 3. 運送用段ボールとパレットの持ち上げ方
|
14
インストール
2 外箱を取り外してください。(図 4を参照)。
図 4. 外箱の取り外し方
3 一番上の発泡スチロール部分の溝に組み込まれた2つの付属ボックスを取り外してくださ
い。付属ボックスを開けて、近くにある平らで安定した表面の上に置きます(図 5を 参照)。
注記:
参照するには、付属ボックスを脇に置く前に付属ボックスから出してください。
Dell Online Rack UPS 10 kW Getting Started Guide で開梱と設置の手順を示します。
インストール
|
15
図 5. 付属ボックスの取り外し方
4 上部のスタイロフォーム部分を取り外して、近くの平らな安定した表面上に置きます(図 6
を参照)。
図 6. 上部発泡スチロール部分の取り外し方
注記: バッテリー支持ブラケットはL(左)とR(右)とラベルされ、設置箇所を示しています。
5 UPSから左右のバッテリー保持ブラケットを取り外します(図 7を参照):
左(
Lとラベルされています)保持ブラケットの位置を確認してください。シャーシの左側
の蝶ネジを反時計回りに回して左の保持ブラケットを外します。
ブラケットをセンターポストの方向に押してシャーシから外してください。ブラケットを ご自分の方向に開き、ブラケットを左に引っ張って取り外してください。ブラケットを脇 に置いてください。
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16
インストール
右(Rとラベルされています)保持ブラケットの位置を確認してください。シャーシの右側 の蝶ネジを反時計回りに回して右の保持ブラケットを外します。
ブラケットをセンターポストの方向に押してシャーシから外してください。ブラケットを ご自分の方向に開き、ブラケットを右に引っ張って取り外してください。ブラケットを脇 に置いてください。
図 7. バッテリー保持ブラケットの取り外し方
6 全てのバッテリーコネクタが接続されていないことを確認してください。
インストール
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17
注意: バッテリーにはかなりの重量があります(32 kg/71 lb)。
バッテリーを取り外す際は適切な持ち上げ方法を使ってください。
7 UPSからバッテリートレイを取り外します(図 8を参照):
外したUPSバッテリーコネクターを、邪魔にならないように、バッテリーコンパートメント の上に移動させます。
バッテリートレイの前にある2つのプラスチック製ループタブを握ります。トレイをご自分 の方向に引っ張って取り外してくださ。
注記:
す。
ループタブのどこを握るかは、PULL HERE と書かれたオレンジ色のラベルで表示されていま
UPSの上部から取り外した発泡スチロール部分の上にバッテリートレイを置いてください。
2つ目のバッテリートレイでも同じ手順を繰り返します。
図 8. バッテリートレイの取り外し方
18
|
インストール
注意: バッテリーを取り外した状態でもキャビネットはかなりの重さがあります (46 kg/101
lb)。キャビネットを輸送用段ボールから移動するには最低2名必要です。
8 片側を一人ずつで持ち、段ボールのハンドル部分を使って、発泡スチロールからキャビネ
ットを注意して持ち上げます(図 9を参照)。
図 9. キャビネットの持ち上げ方
9 キャビネットを、設置するラックの近くの平らで安定した保護された場所に置いてくださ
い。
注記:
れた場所であることを確認してください。
その場所が湿度や可燃性ガスがなく、腐食のおそれもない、風通しのよい保護さ
インストール
|
19
ラックマウント式設置方法
注意: キャビネットにはかなりの重量があります( 84ページを参照):
キャビネットを持ち上げてラックのレールにUPSを設置する前に、必ずUPSから両方のバッテリト レイを取り外してください。キャビネットをラックに移動するには最低2名必要です。
注意: バッテリーの設置または取り外しは、バッテリーおよび必要な安全上の注意
に詳しいスタッフが行うか、詳しいスタッフが監視する必要があります。承認を受けていないス タッフをバッテリーに近寄らせないようにしてください。
注意: キャビネットはかなりの重さがあります(32 kg/71
lb)。バッテリーを取り外す際は適切な持ち上げ方法を使ってください。
注意: オプションのEBMを設置する場合、必ずEBM
をUPSの下に置き、UPSとEBMの間にUスペースができないようにしてください。.これによって、 ラックにより良い重量配分、UPSコントロールパネルへのより簡単なアクセス、より簡単なバッ テリーケーブル接続へのルーティングが可能になります。こうすることによって、UPSに接続す るEBM コードの突っ張りやねじれの発生をなくし、接続ミスを防ぐことにもなります。
警告: ラックマウント式システム複数のシステムをラックに設置する際は、
まずひとつのシステムの取り付け作業を全て終えてから、次のシステムの設置に進みます。
注記: 取り付けレールは、各キャビネットに必要となります。
注記: キャビネットにはフロントカバーが取り付けられずに出荷されます。
注記: 四角型の穴や、ネジ無し穴、丸型穴のラックは、すべて同じ以下の手順です。
レールは両方のラックスタイルに適合します。
UPSをラックに取り付ける方法:
1 以下のものが、UPSを設置するラックの近くの平らで安定した表面上に置かれていることを
確認してください:
S キャビネット
S 付属ボックス2つ
S バッテリートレイ2つ(UPSのみ)
S バッテリー保持ブラケット2つ(UPSのみ)
2 レールキット付属ボックスからレールを取り外してください。
3 レール上の適切な穴を選び、ラック上の希望する位置にキャビネットを配置します。
UPSに割り当てられた5Uのスペースの底面にレールを配置します。
|
20
インストール
注意: オプションのEBMをインストールする場合、EBM
とUPSの間にUスペースができないように、EBMをインストールするスペースを確保します。
4 図のように左と右のレールを配置してください(図 10を参照)。
注記:
FRONTとラベルされています)を確認してください。
5 左と右のレールをラックに取り付けてください:
レールのラベルの、右前(RIGHT FRONTとラベルされています)と左前(LEFT
垂直のラックフランジに完全に収まり、フックラッチが所定位置に固定するまでレールの 後端部をはめ込みます(図 10を参照)。
ラックの前方を越えるようレールを引っ張ります。
垂直のラックフランジに完全に収まり、フックラッチが所定位置に固定するまで、レール の前端部をはめ込みます。
図 10. レールの取り付け方法
インストール
|
21
注意: バッテリーを取り外した状態でもキャビネットはかなりの重さがあります (46 kg/101
lb)。キャビネットをラックに移動するには最低2名必要です。
6 キャビネットをレール上をスライドさせラックに入れます(図 11を参照)。
図 11. キャビネットの設置方法
7 マウンティングブラケットにある4つの蝶ネジを使って、キャビネットの前方をラックに固
定します(図 12を参照)。手でチョウネジを時計回りに強く締めてください。電動工具は 使用しないでください。
22
|
インストール
図 12. キャビネットの固定方法
8 ラックの近くに置いたバッテリートレイの位置を確認してください。
注意:
バッテリーを設置する際は適切な持ち上げ方法を使ってください。
バッテリーにはかなりの重量があります(32 kg/71 lb)。
注記: バッテリートレイはどちらのバッテリーコンパートメントにも設置できます。
注記: 警告表示の矢印が上を向いてる状態でトレイを挿入してください。
9 バッテリートレーを取り付けます(図 13を参照):
UPSバッテリーコネクターを、邪魔にならないように、バッテリーコンパートメントの上に 移動させます。
バッテリートレイがバッテリーコンパートメントの中に完全に納まるまでスライドさせま す。
2つ目のバッテリートレイの設置にも同じ手順を繰り返します。
インストール
|
23
図 13. バッテリートレイの取り付け方法
10 それぞれのバッテリートレイの前のプラスチックのスリーブ管にループタブを差し込み、
邪魔にならないようにします。
11 内臓バッテリーを接続します(図 14を参照):
バッテリートレー左隅のバッテリートレーコネクターとUPSバッテリーのコネクターとを接 続します。 バッテリートレー右隅のバッテリートレーコネクターとUPS バッテリーのコネクターとを接続します。
注記:
これは正常であり、装置に損傷を与えたり、安全にかかわる心配はありません。
電池を接続する際に、少量のアーク放電が起こることがあります。
センターポストの両側にあるバッテリージャンパーの位置を確認して接続します。センタ ーポスト上部の小さなシェルフにコネクタを置きます。
注記:
24
中央バッテリージャンパーを接続することで、2つのバッテリートレイを連結します。
|
インストール
図 14. バッテリーコネクタの接続方法
注記: バッテリー保持ブラケットはL (左)とR (右)とラベルされ、設置箇所を示しています。
インストール
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25
12 左( L)と右(R)のバッテリー保持ブラケットを取り替えます(図 15を参照):
一つ目のバッテリ保持ブラケットのブラケットタブをセンターポストの側溝に挿入しま す。接続されているバッテリーケーブルを保持ブラケットの後ろにぴったりとはめてくだ さい。
バッテリー保持ブラケットの端をシャーシの側溝に合わせます。
側溝にしっかりと納まるまでブラケットを押し込みます。
シャーシ側溝
セントラルポストの側溝
図 15。それぞれの側溝にブラケットを挿入します
チョウネジを時計回りに回してブラケットを固定してください。
手順を繰り返して2つ目のバッテリー保持ブラケットを取り替えます。
13 付属ボックスからフロントカバーを取り外します(図 16を参照)。
注記:
UPSを設置するまで、ソフトウェアCD、通信ケーブル、そして(必要であれば)リモートエマージ ェンシーパワーオフ(REPO)コネクタを付属ボックスに保管してください(29を参照)。
|
26
インストール
図 16。UPSのフロントカバーの開梱方法
14 フロントカバーの取り付け方法(図 17を参照):
フロントカバーをシャーシの前に揃えてください。
フロントカバーの右側タブを、右側シャーシに設けられているタブ用の穴に挿入します。
カバーの左側を前方向に押してシャーシにはめてください。
注記:
バーのLCDウィンドウが整列されていることを確認してください。
カバーをシャーシに固定する前に、UPSシャーシのLCDパネルとフロントカ
15 梱包用の箱は、責任を持って処分またはリサイクルするか、今後の使用のために保管します
|
インストール
27
図 17。フロントカバーの取り付け方法
1
2
28
|
インストール
UPSの取り付け方法
UPSの取り付け方法:
1 Dell MUMC and Dell
ULNMソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの方法で通信を確立してください:
S Dell UPS Network Management Cardを使用する(設置されている場合)
S 提供されたケーブルでコンピューターをUSBポートに接続する
通信オプションに関する詳細は、 67ページをご参照ください。
2 お使いのラックに、接地用、あるいは非接地金属部品の接合用の導体が含まれる場合は、
接地ケーブル(同梱されていません)を接地接合ネジに接続します。 各型のグラウンドボンディングネジの場所については、 38ページの「UPS後方パネル」を ご参照ください。
3 エマージェンシーパワーオフ(切断)スイッチが局所コードにより必要となる場合は、次
のセクションの「リモートエマージェンシーパワーオフの取り付け方法」を参照し、UPSに 電源を入れる前に、エマージェンシーパワーオフ(切断)スイッチを取り付けてください 。 各型のREPO(リモートエマージェンシーパワーオフ)コネクターの場所については、 38ペー ジの「UPS後方パネル」をご参照ください。
4 保護する装置をUPS出力レセプタクルに差し込みます。ただし、保護装置の電源は入れない
でください。
5 必要に応じて、コードを引いたり張力の緩和を行ってください。
注記:
過負荷アラームを防ぐため、装置の定格の合計がUPSの容量を超えていないか確認してください。
EBMのUPSへの接続方法
オプションでEBMを取り付ける場合は、 の取り付け説明書をご覧ください。
注意:
UPSとEBMの間にUスペースができないようにしてください。.これによって、ラックにより良い重 量配分、UPSコントロールパネルへのより簡単なアクセス、より簡単なバッテリーケーブル接続 へのルーティングが可能になります。こうすることによって、UPSに接続するEBM コードの突っ張りやねじれの発生をなくし、接続ミスを防ぐことにもなります。
注意: UPSをEBMなしで保管、あるいは使用する場合、UPSのリアパネルにあるバッテ
リーコネクタカバーは、安全注意事項に従い取り付けなければいけません。
オプションのEBMを設置する場合、必ずEBM をUPSの下に置き、
Dell Online Rack EBM 10 kW Getting Started Guide
インストール
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29
注意: EBMがUPSに接続されている時は、たとえUPS電池が接続されていなくても、
EBMは電力を供給し続けます。これは、EBMとUPSがラック筺体に設置されて運ばれる場合、と ても重要になってきます。
リモートエマージェンシーパワーオフの設置方法
UPSにはREPOコネクタが含まれており、それによって遠隔地からカスタマーサプライのスイッチ によってUPS出力レセプタクルで電源を切ることができます。例えば、室内温度が上がり過ぎる と、熱動継電器が負荷やUPSをシャットダウンする目的のために使われます。REPOが作動してい ると、UPSは出力やすべての電力変換装置を直ちにシャットダウンします。UPSのロジック電力 は、警告を送るために電源が入ったままになります。
REPO機能は、保護している機器を直ちにシャットダウンし、パワーマネージメントソフトウェ アが指示する規則的なシャットダウン手順には従いません。パッテリー電力で作動する機器も同 様に、すぐにシャットダウンされます。
REPOのスイッチがリセットされると、UPSが手動で再起動されるまで、機器は商用電力やバッテ リー電力に戻りません。
REPOの端子は、通常、露出された状態です。
警告:
この回路は、強化絶縁によって、危険な電圧回路から分離されなければいけません。
REPOの回路は、IEC 60950安全特別低電圧(SELV)回路です。
注意: REPOは、回路に接続されたユティリティに接続してはいけません。
ユティリティへの強化絶縁が必要です。REPOスイッチは、最低、定格24 Vdcおよび20 mAで、そ の他の回路に接続されていない専用のラッチタイプのスイッチでなければいけません。適切に作 動するためには、REPO信号は、最低250 ms間継続して作動する必要があります。
注意: UPSが作動モードの間に負荷への電力供給を停止するには、
エマージェンシーパワーオフ機能が作動中の場合、入力電源をUPSから切断する必要があります 。
注記: 欧州では、非常スイッチの要件が以下に詳しく記されています: Harmonized document
HD-384-48. S1の「建物の電気インストール、パート4:安全性のための保護、第46章:絶縁およびスイッチ」
REPOの接続
ワイヤーの機能 端子ワイヤーサイズ定格 推奨されるワイヤーのサイズ
REPO
4-.32 mm2(12-2 AWG) 0.82 mm2(18 AWG)
注記: UPSが継続して動作するためには、ピンは開いたままになっていなければいけません。REPO
コネクタピンの短絡が原因でUPSがシャットダウンした場合は、REPO コネクタピンを再度開け、手動でUPSの電源を入れ、再起動してください。短絡ループ最大抵抗力は 10 ohmです。
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