Dell Update Packages Version 6.1 Manual [ja]

Dell™アップデートパッケージ Microsoft®Windows®OS ユーザーズガイド
メモおよび注意
本書の 内容は 予告なく変更されることがあります。
©2009 すべての著作権は Dell Inc. にあります。
Dell Inc. の書面による許可を得ずにこれらのマテリアルを複製することは、いかなる形態においても厳重に禁じられています。
本書で使用されている商標: DellDELL のロゴ、PowerEdgeOpenManage Dell Inc. の商標です。 MicrosoftWindows、 Windows ServerMS-DOSBitLocker Hyper-VHyper-V Server Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
2009 4
Dell アップデートパッケージ入門 Dell アップデートパッケージの使い方
コマンドラインインタフェースリファレンス トラブルシューティング
よくあるお問い合わせ(FAQ) Microsoft Windows Server 2008 ユーザーアカウントの制御 トラステッドプラットフォームモジュール(TPM) と BitLocker のサポート 用語集
メモ: メモは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: 注意は 、手順に従わないと、ハードウェアの損傷やデータの損失につながる可能性があることを示しています
目次ページに戻る
Dell アップデートパッケージ入門
Dell™アップデートパッケージ Microsoft®Windows® OS ユーザーズガイド
概要
Dell™UpdatePackages(DUP)を使用すると、システム管理者は広範なシステムコンポーネントを同時にアップデートし、同類の Dell システムセットにスクリプトを適用して、システムソフトウェア コンポーネントを同じバージョンレベルまで上げることができます。
DUP を使用すると、以下の機能を実行できます。
l 直感的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を使用して、システムごとにアップデートを適用する l インタラクティブおよび非インタラクティブモードでデバイスドライバをインストールする l コマンドラインインタフェース(CLI)機能を使用して、システムの多数のアップデートをバッチ処理する l 貴社のソフトウェア配布ツールを利用して、多数のサーバーにリモートでアップデートを適用する
DUP は、標準パッケージ形式の自己解凍型実行プログラムで、各アップデートパッケージはシステム上の 1 つのソフトウェアコンポーネントをアップデートするよう設計されています。この製品機能で はシステムに必要なアップデートだけを選択して適用できるため、ネットワーク全体にアップデートパッケージを伝送するリソースを最小限に抑えることができます。
DUP があれば、システムを効率的にアップデートできます。たとえば、各 DUP には Dell がパッケージを発行した日付、パッケージでサポートされているシステム、アップデートに含まれている機能拡 張、修正された問題などの情報が含まれています。
多くのデバイスは、複数のドライバやアプリケーションに依存しながら正しい運用を実現しています。たとえば、ネットワークインタフェースカード(NIC)には、ベースドライバ、チームドライバ、およびチー ムアプリケーションがあり、ストレージコントローラには、ベースドライバやミニポートドライバがあります。チーム構成が有効になっている NIC のベースドライバだけをアップデートすると、チーム構成の 機能が壊れる可能性があります。同様に、ストレージコントローラのミニポートドライバだけをアップデートしても不具合が発生することがあります。このアップデートパッケージでは、1 つのパッケージで 1 つのデバイスに 1 つのドライバまたは複数のドライバをインストールできるようになりました。
DUP には、アップデートがシステムで機能することを確認する実行ロジックが含まれています。DUP を使用すると、Dell OpenManage ソフトウェアアプリケーションを使用したり、別の媒体を使 用したりする必要がなく、アップデートを適用するためにシステムを MS-DOS® で再起動する必要もありません。認証の確実性と信頼性を確保するために、各 DUP にはデジタル署名も添付されてい
ます。詳細については、「デジタル署名の検証」を参照してください。
システム管理者は、パッケージをスタンドアロンモードで実行して、Windows オペレーティングシステムに DUP を適用できます。スタンドアロンモードでは、インタラクティブなGUI が表示され、アップ デートの適用にシステムの再起動が必要な場合に再起動するかどうかなどの選択をシステム管理者に提供します。スタンドアロンモードで実行している DUP で使用できる GUI 環境では、システムに アップデートパッケージを適用できない場合や必要条件が満たされていない場合に、システム管理者にエラーを通知するダイアログボックスが表示されます。また、GUI には、パッケージの目的、アップ デートするデバイス、BIOS、ドライバ、またはアップデート後のファームウェアのバージョン、対応オペレーティングシステム、サポートしている DELL プラットフォーム、必要条件などが表示されます。
DUP にはタイトル画面があり、パッケージの新機能や既知の不具合を一覧にします。
DUP はインタラクティブに使用できるため、適用するアップデート数が少ない場合に理想的です。DUP はバッチモードで使用して、複数のシステムがある大規模な環境に対応したり、1 つのシステムで
複数のアップデートを処理することもできます。さらに、システム管理ソフトウェアソリューションではリモートスクリプトを使用できます。
このガイドは、お客様に Linux DUP に慣れていただき、 Dell システムにおけるシステムソフトウェアのメンテナンスを、アップデートの適用によってシンプルにすることを目的としています。このマニ ュアルの「Dell アップデートパッケージの使い方」では、サンプルシナリオを記載してアップデートパッケージの使用法を説明しています。
Server Update Utility および DUP
Dell OpenManage Server Update Utility (SUU) は、お使いのシステムを識別して最新のアップデートを適用するのに使用されるDVDベースのアプリケーションです。SUU は、グラフィカルユ ーザーインタフェース(GUI)とコマンドラインインタフェース(CLI)の両方に基づくアプリケーションです。SUU はシステムに現在インストールされているコンポーネントのバージョンを『DellServer Updates DVD』に収録されているアップデートコンポーネントのバージョンと比較し、バージョン比較レポートを表示して、該当する場合はコンポーネントをアップデートするオプションを表示します。これ を使って Dell システムをアップデートしたり、SUU リポジトリのリストに入っているシステムの入手可能なアップデートを閲覧したりできます。『Dell Server Updates DVD』は、DellOpenManage
Subscription Service KitDell OpenManage サブスクリプションサービスキット)の一部として提供されます。SUU はデルサポートサイト support.dell.com からダウンロードできます。
Windows DUP は、デルサポートサイト support.dell.com からダウンロードできます。 『Dell Server Updates DVD』のリポジトリから入手することもできます。. Dell Server Updates DVD 』のレポジトリフォルダには、 Windows および Linux 用の DUP、 Catalog.xml (Windows および Linux 用 DUPを含む)、ならびに DellSoftwareBundleReport.html が含まれ ています。SUU DUP を使用してシステムコンポーネントをアップデートします。
アップデートオプション
以下にリスト表示されている2つのオプションを使用して、システムコンポーネントをアップデートできます。
Element Update(エレメントアップデート)-個別のシステムソフトウェアコンポーネント(エレメント)を、特定のバージョンにアップデートします DUP を使用してエレメントをアップデートします
System Update(システムアップデート)-システムのすべてのエレメントをアップデートします Dell SUU を使用して以下のことを自動的に行うことを推奨します。
概要 Server Update Utility および DUP 対応 OS 作業を開始する前に デバイスドライバの新規インストール
Windows Server 2008 におけるユーザーアカウント制御 TPM (Trusted Platform Module) および BitLocker のサポート その他の参考資料 テクニカルサポートの利用法
メモ: SUU がどのようにお使いのシステム全体を識別してアップデートするかについての情報は、Dell サポートウェブサイト support.dell.com または『Dell Systems Management
Tools and Documentation
(管理ツールおよび文書)
DVD』のServer Update Utility ユーザーズガイドを参照してください。
l システムに関するDell のファームウェアおよびドライバの目録を作成します l Dell Server Updates DVD』のコンテンツとインストールされる設定を比較します l 相違点を報告し、アップデートの結果に影響する可能性のある必要条件を含めたアップデートを推奨します l アップデートし、(必要なら)システムを再起動します
1-1 はアップデートする際に、SUU と DUP との間の選択に
役立ちます。
1-1SUUDUP との間 の選 択
対応 OS
サポートされているシステムとオペレーティングシステムの一覧は、『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』またはデルサポートサイト support.dell.com にある Dellシステムソフトウェアサポートマトリックス を参照してください。『Dell Systems Software Support Matrix 』には、各種 Dell システム、これらのシステムがサポートするオペレーティングシス テム、これらのシステムにインストールできる Dell OpenManage コンポーネントに関する情報 が記載されています。
作業を開始する前に
DUP は、システムソフトウェアコンポーネントにアップデートを適用するためのパッケージです。
DUPをインストールして使用するには、次の要件が必要です。
l DUP は 「概要」 に記載されたオペレーティングシステムを実行している Dell システムをサポートします。 l 管理者権限のアカウントでシステムにログオンできる必要があります。
Dell サポート ウェブサイトから DUPを取得する方法
1. support.dell.com にログオンします。
2. ドライバとダウンロード を選択します。
3. サービスタグを入力するか、または製品モデルを選択します。
4. 製品ファミリ、製品ラインを選択します。
5. お使いのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムの言語、カテゴリ、およびアップデートの重要度を選択します 適用可能なアップデートの一覧が表示されます。.
6. 今すぐダウンロードをクリックします。
7. FileTitleと表示されたコラムから異なるフォーマットをもつファイルをダウンロードすることもできます。DUP のファイル形式を選択し、そのファイル名をクリックします。ダウンロードしたいファイ ルタイプが複数ある場合は、一度に一つずつ行います。
8. 画面の説明に従って、ファイルのダウンロードを完了します。
DUP をインストールする前に、オンラインの情報とダウンロードパッケージに含まれている情報をお読みください。選択したアップデートがシステムに必要かつ適切であることを確認します。以下の手順 の一部またはすべてを完了しなければならない場合もあります。
1. ターゲットシステムの DUP Check オプションを実行して、システムでアップデートを実行する必要条件が満たされていることを確認します。
CLI からチェックを実行するには、コマンドラインプロンプトで次のコマンドを入力します。
パッケージ名.exe /c /s
GUI からチェックを実行するには、以下の手順に従ってください。
a. ダウンロードしたアップデートパッケージの .exe ファイルをダブルクリックします。
b. GUI のテキストウィンドウをスクロールして、アップデートについての情報を読みます。
CLI または GUI から check オプションを実行した後、ログの結果を表示できます。ログファイルのデフォルトパスは C:\dell\updatepackage\log です。
2. ターゲットシステムが互換性の要件を満たしているかどうかを判断します。詳細に関しては、Dell OpenManage サーバー管理者 互換性ガイド』 および『Dell システム ソフトウェア サポー
トマトリックス 』をご覧ください。『DellOpenManageサーバー管理者 互換性ガイド』 および 『Dellシステム ソフトウェア サポート マトリックス』の場所は『その他の参考資料』 に記されてい ます。
3. アップデートを実行するディレクトリ構造を作成します(たとえば、システムの種類ごとにディレクトリを作成)。
4. アップデートの実行方法を決定します。
l 単一アップデート:インタラクティブモードでGUI からDUP を実行し、アップデートします。 l Script メソッド:このメソッドは、1 つのシステムでスクリプトから複数のアップデートを実行する場合に使用します。
コマンドラインインタフェースリファレンス』にあるスクリプトの例をご覧ください。
DUPのインストール順
複数のアップデートパッケージをインストールする場合は、再起動が必要なアップデートを最後にインストールしてください。Dell では、1-1 に示したインストール順序を推奨しています。
1-1 アップデートパッケージ: 推奨 インストール順序
DUP 使用時の重要なヒント
l アップデートを行う前に、修復ディスクを用意してください。 l 現在インストールしているバージョンのドライバ、BIOS、およびファームウェアをダウンロードし、問題が発生した場合のバックアップとしておいてください。 l RAID コントローラのソフトウェアドライバをアップグレードする場合は、拡張 Storage Management Service をアップグレードが必要になる場合があります。 先へ進む前に、『Dell
OpenManage サーバー管理者 互換性ガイド』を参照してください。 詳細については、「その他の参考資料」を参照してください。
l Windows オペレーティングシステムのレジストリファイルやシステム構成ファイルのバックアップが、アップデートするシステムと異なる場所に保存されていることを確認します。 l アップデートは、影響を受けるアプリケーションについて把握しているシステム管理者が計画して実行する必要があります。 l すべてのシステムをアップデートする前に、重要ではない別のシステムでアップグレードを実行して、アップデートをテストしてください。 l DUP 実行中は、他のアプリケーションを実行しないでください。 l アップデート実行中にシステムをシャットダウンしないでください。 l BIOS アップデートの後に、電源が中断されることなくシステムを再起動できることを確認してください。 l Telnet セッションから DUP を インタラクティブモードで実行することはできません。
デバイスドライバの新規インストール
DUP BIOS、ファームウェア、ドライバ、アプリケーションをアップデートします。デバイスドライバがシステムにない場合、DUP を使ってドライバの新規インストールを行うことができます。ドライバは、 対応ハードウェアがある場合にインストールされます。
インタラクティブモード
インタラクティブモードで新規インストールが可能な場合、DUP はパッケージのバージョンに応じたインストールを行うようメッセージを表示します。 Yes をクリックしてパッケージをインストールします。 インストール結果は "DUP メッセージログ" に記録されます。
メモ: Windows への DUP は、『Dell Server Updates DVD』 のリポジトリにも搭載されています。この DVD には、Dell システム用の最新バージョンのBIOS 、ドライバ、およびファーム
ウェアが含まれています。
インストール順序
システムソフトウェアコンポーネント
1
デバイスドライバ
2
デバイスファームウェア
3
ESM ファームウェア
4
BIOS
メモ: ESM BIOS の両方のアップデートをインストールする場合は、BIOS アップデートの前に ESM ファームウェアのアップデートをインストールしてください。
メモ: Server Administrator BIOS アップデートの両方をインストールする場合は、BIOS アップデートの前に Server Administrator をインストールする必要があります。既に BIOS
をアップデート済みで、Server Administrator をインストールする場合は、BIOS に加えた変更が有効になるようにシステムを再起動する必要があります。
非インタラクティブモード
新規インストールが可能な場合、DUPの /s スイッチを実行することでドライバをインストールします。
例えば、 packagename.exe /s または packagename.exe /s /r は、DUP ドライバの新規インストールを実行します。コマンド記述法の詳細に関しては、 "CLI オプション" を参照してください。
Windows Server 2008 におけるユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御 (UAC) は、WindowsServer2008オペレーティングシステムに導入された新しいセキュリティ機能です。この機能を有効にすると、ビルトインのローカル管理者以外のす べてのユーザに対して、重要システムリソースへのアクセスを制限することができます。UAC が有効になっている場合、DUP を実行するためには、ユーザは権限を管理者アカウントにアップグレードし なければなりません。詳細については、「Microsoft Windows Server 2008 ユーザーアカウントの制御」を参照してください。
TPM (Trusted Platform Module) および BitLocker のサポート
TPM は、基礎的なセキュリティ機能を持つマイクロチップで、システムのマザーボードに搭載されています。BitLockerWindows Server 2008 オペレーティングシステムに実装された、デー タ保護機能です。TPM BitLocker と連携し、システムの起動時にデータを保護します。DUP の実行を成功させるためには、TPM SecurityTPM Activation および BitLocker の設定が重要な 鍵となります。詳細については、「トラステッドプラットフォームモジュール(TPM) と BitLocker のサポート」を参照してください。
その他の参考資料
l 『Dell OpenManage Server Administrator 互換性ガイド』(デルサポートウェブサイト support.dell.com、またはシステムに付属の『Dell Systems Management Tools and
Documentation DVD』から入手してください)。この文書は、今までリリースされた Dell システム管理 リリースをすべて要約するものです。
l 『Server Update Utility ユーザーズガイド』 (support.dell.com のデルサポートウェブサイトまたは 『 DellSystemsManagementToolsandDocumentationDVD』から入手
してください。)は、システムを特定してアップデートを適用する方法について説明しています。SUU は、Dell システムをアップデートしたり、サポートされているシステムに適用可能なアップデー トを表示できるアプリケーションの 1 つです。SUU は、システムに現在インストールされているコンポーネントのバージョンを、『Dell Server Updates DVD』にパッケージ化されたアップデー トコンポーネントと比較します。バージョン間の比較レポートが表示されるので、必要に応じてコンポーネントをアップデートできます。
l 『Dell OpenManage Deployment Toolkit DTK) ユーザーズガイド』(デルサポートサイト support.dell.com から入手できます。) DTK には Dell システムの設定と導入に使用す
る複数のユーティリティが含まれています。DTK は使用中の導入プロセスを大幅に変更せずに、スクリプト記述したインストールを構築して大量のサーバーを信頼性の高い方法で導入するため に設計されています。また、このガイドは、デルに供与された環境、または必要な付属コンポーネントを含むカスタマイズされた Embedded Linux(ELI)環境で Linux DUP を実行する方 法についても説明しています。
l Dell OpenManage IT Assistant ユーザーズガイド( support.dell.com のデルサポートウェブサイトまたは『Dell Systems Management Tools and Documentation
DVD』から入手してください。) Dell OpenManage IT Assistant を使用すれば、DUP とシステムアップデートセットが中央リポジトリにロードされ、企業システムで現在実行しているソフトウ
ェアのバージョンとパッケージを比較することができます。比較した後、アップデートが必要なシステムをすぐにアップデートするか、指定したスケジュールに従ってアップデートするかを決定でき ます。SUU IT Assistant と併用すると、複数のシステムを 1 回のセッションでアップデートできます。
l Dell システムソフトウェアサポートマトリックス( support.dell.com のデルサポートウェブサイトまたは『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』から入手
してください。) この文書には、Dell システム、Dell システムに対応するオペレーティングシステム、およびこれらのシステムにインストールできる Dell OpenManage のコンポーネントに関す る情報が記載されています。
テクニカルサポートの利用法
このマニュアルに記載した手順に不明な点がある場合や、お使いの製品が予想どおりに動作しない場合は、さまざまなヘルプをご利用いただけます。詳細については、お使いのシステムの『インストー ルおよびトラブルシューティングガイド』の困ったときは、または『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。
さらに、Dell エンタープライズのトレーニングと検定もご利用いただけます。詳細については、www.dell.com/training を参照してください。このサービスが提供されていない地域もあります。
目次ページに戻る
メモ: 全ての DUP ドライバが新規インストールをサポートするわけではありません。新規インストールをサポートしないドライバ一覧については、 Microsoft Windows オペレーティングシス
テム 用の Dell アップデートパッケージ にある readme ファイルを参照してください。
メモ: Dell OpenManage Server Administrator がシステムにインストールされていなくても Dell Update Packages をダウンロードすることができます。
メモ: システム管理者権限のあるユーザーだけが SUU でアップデートを実行できます。
メモ: 今のところ、DUP は、DTK が搭載された Linux 環境にのみ対応できます。Windows プレインストール(PE)環境で DUP を実行してプレオペレーティングシステムハードウェア
をアップデートすることはできません。詳細については、『Linux DellUpdatePackagesユーザーズガイド』および『Dell OpenManage Deployment Toolkit ユーザーズガ イド』を参照してください。
目次ページに戻る
Dell アップデートパッケージの使い方
Dell™アップデートパッケージ Microsoft®Windows® OS ユーザーズガイド
作業を開始する前に
この項は、Dell™アップデートパッケージ(DUP)を最大限活用できるよう支援することを目的としています。Dell システムのシステムソフトウェアをアップデートすることは、全社的な変更管理ポリシー や手続における重要な要素となります。Dell システムでシステムソフトウェアのメンテナンスを徹底させれば、問題なく運用を行えるようになります。
システムにアップデートを適用する前に、アップデートが必要な状況に応じて、その方法を慎重に計画する必要があります。Dell システムのアップデートを決定する理由は、さまざまです。たとえば、次 のような状況が考えられます。
l セキュリティ上の問題を修正する l デルのサポート担当者からのアドバイスで、システム上の問題を修正する l システムソフトウェアのコンポーネントを、アプリケーションが最低限必要とするレベルにアップデートする l 新機能にアクセスしたり、性能を向上させる必要がある l 会社の定期的保守プロセスの一環としてシステムコンポーネントをすべてアップデートする
以上の各アップデート状況は、緊急度こそ違いますが、すべてアプリケーションとユーザーへの負担を最小限にしてアップデートを正しく行うための計画が必要です。以下は、各自のニーズ、会社のポリ シーや手続、使用できるツールなどに最適なシステムアップデート方法を計画する手引です。
システムアップデート計画の作成
前述のような多くの理由で、システムをアップデートする必要が生じます。このアップデート要件は、計画的または計画外に分類できます。
計画的アップデートは、最新の BIOS、ファームウェア、ドライバなどを備えたシステムの定期的保守サイクルの一環として行います。IT 組織の多くは、計画的な保守作業の一環としてアップデートの定 期スケジュールを作成します。アップデートの頻度は会社によって異なりますが、四半期ごと、または半年ごとにアップデートをスケジュールするのは珍しくありません。新しいアプリケーションが追加さ れてタスクが変わったり、オペレーティングシステムがアップグレードまたは変更された場合には、非定期でもアップデートを計画する場合があります。システムの停止やダウンタイムを計画したときが、 システムソフトウェアコンポーネントのアップグレードに適したタイミングかもしれません。
データ損失やサービス中断、セキュリティ脅威などを防ぐため、計画外のアップデートは一般的に、システムに重要なアップグレードを適用する場合に実施されます。たとえば、デルサポート担当者に連 絡した結果、アップデートの適用を助言されてアップデートを行う場合があります。そのようなアップデートは計画的なアップデートより急を要しますが、ユーザーへの負担を最小限に抑えながらアップデ ートを正しく実行できるように入念に計画を立てる必要があります。成功するには、あらゆるシナリオに対応した計画的な戦略を常に持っていることが大切です。
DUP の取得
Dell では、システムにアップデートが必要かどうかを判断する数々のツールを用意しています。support.dell.com で提供している Dell File Watch 通知サービを使用すると、アカウントを作成して 登録し、Dell がシステムのアップデートを発行したときに電子メール通知を受けるように指定できます。サーバーモデルの種類か Dell ハードウェアサービスタグを入力して、通知を受けるサーバーモデ ルを指定するオプションがあります。各電子メール通知には、お使いのシステムで利用できる新しいアップデートファイルについての短い説明と、support.dell.com 上のそのアップデートファイルへ の ウェブリンクが含まれています。
アップデートパッケージを見つけたら、まず概要を読み、アップデートをダウンロードしてシステムに適用する必要があるかどうかを判断してください。ターゲットシステムでアップデートパッケージを実行し て、アップデートパッケージのインタラクティブウィンドウに表示された概要を読みます。この情報は、アップデートがお使いのシステムと使用環境に適しているかどうかを判断するためのものです。
DUP の実行
インタラクティブなグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)から DUP を実行するには、以下の手順に従います。この手順はすべてのアップデートパッケージに該当します。
1. Windows Explorer からファイル名をダブルクリックして DUP を実行します。
2. DUP のウィンドウに表示されるアップデート情報を読みます。
3. インストール をクリックして DUP をインストールします。
作業を開始する前に  DUP の実行 互換性の問題 実行中のシステムでアップデートを適用した場合の効果
システムへの DUP の配布 アップデートの確認 Unified Server Configurator Lifecycle Controller Enabled (USC LCE) でのアップデートとロールバッ
典型的な使用例
メモ: DUP は現時点ではすべてのデバイスタイプに対応しているわけではありません。Dell では、今後のリリースで追加デバイスの DUP も作成していく予定です。
メモ: Windows DUP は、デルサポートサイト support.dell.com からダウンロードできます。手順については、「Dell サポート ウェブサイトから DUPを取得する方法」を参照してください。
Dell Server Updates DVD』のリポジトリから入手することもできます。
4. 必要に応じてシステムを再起動します。
コマンドラインインタフェース(CLI)から DUP を実行する場合は、「コマンドラインインタフェースリファレンス」を参照してください。
デジタル署名の検証
デジタル署名はアップデートパッケージの署名者の本人証明のために使われ、元の内容が変更されていないことを保証します。DUP のデジタル署名は信頼性の高い認証方法を提供します。
デジタル署名を検証することで、オリジナルのアップデートパッケージを正しく受け取ったことが確認でき、署名後に内容が変更されていないことが保証されます。
アップデートパッケージのデジタル署名を検証するには、以下の手順に従ってください。
1. Windows エクスプローラを起動して、デジタル署名を検証したいアップデートパッケージを見つけます。
2. そのファイル名を右クリックします。
3. ポップアップメニューの プロパティ をクリックします。
4. プロパティ ウィンドウで、デジタル署名 タブをクリックします。
5. 署名リストから署名を選択して 詳細 をクリックします。
デジタル署名の詳細 ウィンドウが表示されます。
6. デジタル署名の情報を読んでそのデジタル署名が正しいことを確認します。
7. OK をクリックしてウィンドウを閉じます。
互換性の問題
システム必要条件への適合
DUP は、アップデートをシステムに適用する前に、必要条件がすべて満たされていることを確認します。各 DUP は以下のことを確認します。
l ターゲットシステムに適した DUP か l システムで実行中のオペレーティングシステムに適した DUP か l DUP に関連付けられているデバイスがシステムに存在するか l 関連システムソフトウェアの最低必要バージョンがシステムで実行されているか
DUP には、前述の必要条件を検証するためのエラー処理機能が内蔵されています。条件が満たされていないと、アップデートは実行されません。また、この設計により、DUP のグループが作成され、 幅広いシステムに適用できるようになっています。たとえば、PERC 6/i RAID コントローラを搭載した Dell システムと PERC 5/i コントローラを搭載した Dell システムが混在する環境では、1 つのス クリプトにPERC 6/i RAID PERC 5/i の両ストレージコントローラ DUP を含めることで、この使用環境内のすべてのシステムに対しこのスクリプトを実行できます。RAID アップデートパッケージは 必要に応じてシステムにインストールされ、該当しないRAID アップデートパッケージはインストールされません。
さらに、DUP をシステムに適用できることを確認したいだけの場合は、次の CLI コマンドを使用してパッケージを起動できます。
パッケージ名.exe /c /s
このコマンドは、DUP 内の従属ルールだけを実行し、警告を発行して、システムにアップデートを適用せずに終了してから、その結果をログファイル(C:\dell\updatepackage\log デフォルトディ レクトリ)に書き込みます。また、DUP を使用して終了コードを設定し、スクリプト内の決定を実行することもできます。
英語以外の言語のオペレーティングシステムのアップデート
DUP は英語以外のオペレーティングシステムでも使用できますが、現時点では他の言語では提供されていません。したがって、概要情報やエラーメッセージは英語のみで表示されます。追加言語サポ ートは今後のリリースで提供される可能性があります。
実行中のシステムでアップデートを適用した場合の効果
メモ: このタブが表示されない場合は、そのアップデートパッケージは署名されていないという意味です。
メモ: 詳細 をクリックするまで署名は検証されません。
システムの再起動が必要
システム BIOS をアップデートする DUP など、一部のパッケージでは、新しいソフトウェアを有効にするにはシステムを再起動する必要があります。再起動が必要なアップデートを適用した場合は、そ の後システムを再起動してアップデートを完了する必要があります。
システムの電源を切らない限り、次回まで再起動を延期するオプションがあります。この機能は、複数のアップデートを適用し、最後のアップデートが適用されてからシステムを再起動するのが主な目 的です。この処理が停電などによって中断された場合は、アップデートを繰り返す必要があります。したがって Dell では、最新アップデートの適用後、すぐに再起動を実行できるようにアップデートをス ケジュールすることをお勧めします。
ユーザーとアプリケーションへの影響
通常、アップデートは消費するシステムリソースが少ないため、実行中のシステムに適用できます。アップデートを適用する前に DUP の情報を読んで、アップデートの適用によってユーザーやアプリ ケーションに対するサービスの中断が起きないか確認してください。疑わしい場合は、重要なアプリケーションやユーザーがシステムを必要としていいないときにアップデートを適用するようにしてくださ い。
複数のアップデートの順序指定
複数のアップデートを同時に適用する場合は、必ず「DUPのインストール順」に記載されている順序に従ってください。また、「システムの再起動が必要」で説明したように、最後のアップデートを実行する までシステムの再起動を保留することができます。
さらに、/l オプションを使用して、すべてのアップデートパッケージが同じログファイルに書き込まれるように指定することもできます。このオプションを使うと、実行結果を 1 つのログファイルにまとめるこ とができます。
システムへの DUP の配布
アップデートパッケージでのソフトウェア配布アプリケーションの使い方
多くの IT 組織では、社内開発または購入したソフトウェア配布アプリケーションを使用して、リモートでソフトウェアのインストールとアップデートを行います。アップデートパッケージは、そのようなツー ルとも連携するように設計されてします。ただし、そのツールが Microsoft® Windows® アプリケーションをリモートで配布して実行し、そのアプリケーションにコマンドライン引数を提供 できることが
前提となります。これらの機能が使えるかどうかについては、ツールのマニュアルを参照するか、ツールの販売店にお問い合わせください。
多数のシステムのアップデート
膨大な数のシステムで構成されている大規模な環境では、リモートソフトウェア配布アプリケーションを使うのが最良の解決策です。これらのツールの多くは効果的に DUP を活用することができ、オペ レーティングシステムやアプリケーションなどのさまざまなソフトウェアを異種環境でインストールしてアップデートできるという利便性を提供します。
ネットワークのファイル共有も、分散環境で DUP にアクセスするための効果的な方法です。DUP の実行が開始すると、まず DUP の内容がシステムのローカルドライブの一時的な場所にコピーされ ます。ネットワーク共有への接続が何らかの理由で失われても、この処理によってアップデートを確実に完了できます。
リモート端末セッション
今日の分散化が進んだ環境では、IT 組織が Microsoft Terminal Service などのリモートアクセスソリューションを使用してリモートシステムにアクセスすることがよくあります。このようなソリューシ ョンを使用して、DUP を実行できます。
スタンドアロンシステムとファイアウォール
インターネットに接続していないシステムの場合、デスクトップやノートブックコンピュータなどインターネットにアクセスできるシステムを使って support.dell.com から DUP をダウンロードする必要 があります。DUP をシステムから使用できるようにするには、これをシステムがサポートするリムーバブルメディア(CD、USB デバイス、テープなど)にコピーします。
アップデートの確認
DUP がシステムに適用されているかどうかを確認するには、実行中に生成されたログファイルを調べます。ロギング機能の詳細については、「DUP メッセージログ」を参照してください。
新しいバージョンにアップデートしてから前の(旧)バージョンのソフトウエアに戻す場合は、適切なアップデートパッケージを support.dell.com からダウンロードしてインストールする必要がありま す。スクリプトから前のバージョンをインストールするには、/s (無人)モードを使います。さらに CLI -f オプションを使って強制的にダウングレードを行う必要があります。GUI から前のバージョンをイ ンストールする場合、前のバージョンをインストールしてよいかどうかを確認するメッセージが表示されます。
アップデート処理中にシステムの電源が切れた場合は、アップデートを再実行する必要があります。
メモ: NIC ドライバのアップデート中に端末セッションが切断された場合は、再接続してアップデートが正常に完了したことを確認する必要があります。
Unified Server Configurator Lifecycle Controller Enabled (USC LCE) でのアップデートとロ ールバック
Dell Unified Server ConfiguratorUSCLifecycle Controller Enabled (LCE) は、内蔵設定ユーティリティで、システムのライフサイクル中、システムとストレージの管理タスクを組み込み環 境から実行できるようにします。
USC LCE は内蔵フラッシュカードメモリにあり、起動シーケンス中に開始でき、インストールされているオペレーティングシステム(OS)に依存せずに機能するという点で、BIOS ユーティリティに似てい ます。
USC LCE を使用することにより、 デルのサポートサイト(support.dell.com)で検索しなくても、システムアップデートを即座に識別し、ダウンロードして適用できます。また、BIOS およびシステムデ バイス(NICRAIDiDRAC など)の設定、オペレーティングシステムの展開、システムおよび接続されているハードウェアを検証するための診断の実行なども行えます。
USC LCE でのアップデート
システム BIOSiDRAC ファームウェア、電源ファームウェア、および RAID NIC ファームウェアをアップデートできます。プラットフォームアップデート ウィザードを使ってシステムに使用可能な アップデートを表示できます。
使用可能なアップデートを検索する場所を次のオプションから選択できます。
¡ Dell File Transfer Protocol (FTP) サーバー (ftp.dell.com)。プロキシサーバーを使って ftp.dell.com にアクセスできます。 ¡ USB デバイス。ローカルの USB デバイスからアップデートにアクセスする場合は、USC LCE プラットフォームアップデートオプションを選択する前に、その USB デバイスをシ
ステムにプラグインする必要があります。
適用するアップデートを選択すると、USC LCE によりアップデートが自動的にダウンロードおよび適用されます。USC LCE でどのデバイスをアップデートする場合も、必要なアップデートパッケージは ダウンロードされています。DUP がダウンロード、検証、および抽出された後、デバイスはアップデートされます。アップデートが失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。
USC LCE でのロールバック
USE LCE およびオペレーティングシステム環境で、BIOS を含むあらゆるコンポーネットをアップデートすることができます。オペレーティングシステム環境で DUP を使ってアップデートを行った後も、 USC LCE を入れることにより、コンポーネントをアップデート前にインストールされていたバージョンの状態に戻すことができます。
USC LCE は、プラットフォームファームウェアを前のバージョンにロールバックできます。オペレーティングシステムに BIOS またはファームウェアフラッシュのため機能していないアプリケーションがあ
る場合は、USC LCE を再起動して、前のバージョンにロールバックします。
システム BIOS またはファームウェアを一度のみアップデートしたことがある場合、ロールバック機能は、工場出荷時の BIOS またはファームウェアイメージに戻すオプションを提供します。BIOS また はファームウェアを複数のバージョンにアップデートしたことがある場合は、工場出荷時のイメージは上書きされているため、戻すことはできません。
典型的な使用例
シナリオ 1 - ハードウェアアップグレード中のファームウェアのアップデート
42 人の社員に電子メールサービスを実行する Dell システムの管理責任を持つシステム管理者であるとします。週末にハードウェアのアップグレードを行い、メールサーバー用に追加の SAS ドライブ を増設することにしました。拡張 Storage Management Service 、RAID システム管理ソフトウェアを使用して、新しいディスクドライブのストライプ処理をする予定です。拡張 Storage Management Service は Server Administrator の一部で、システムの日常機能を管理するために使用しています。新しいディスクドライブのインストール手順に添えられている readme.txt ファイルによると、新しいディスクドライブを設定するには PERC 6/E ストレージコントローラのファームウェアが最新バージョンであることが必要です。このため、PERC6/Eのファームウェアを週末の ハードウェアアップデートの一環としてアップデートする必要があります。
このアップデートを達成するには、以下の一般的手順を実行します。
1. オフィスのデスクトップまたはノートパソコンから support.dell.com にアクセスしてアカウントにログインします。
support.dell.com のアカウントをお持ちの場合は、サーバーの Dell ハードウェアサービスタグが自動的に表示されます。
2. ドライバとダウンロード を選択します。
3. モデル、製品ファミリ、製品ラインを選択します。
4. システムのコントローラタイプと一致するPERC6/Eを見つけます。
メモ: プラットフォームやサーバーによっては、USC LCE の機能の一部がサポートされていない場合があります。
メモ: プラットフォームのアップデートに関する詳細は、デルサポートサイト support.dell.com にある『Dell Unified Server Configurator ユーザーズガイド』 を参照してくださ
い。
メモ: BIOS およびファームウェアのみ、ロールバックすることができます。USC LCE アプリケーション、Dell 診断アプリケーション、およびオペレーティングシステムのインストールに必要なド
ライバは、前のバージョンにロールバックできません。
メモ: ご使用のオペレーティングシステム環境では、ロールバックはサポートされていません。ロールバックを有効にするには、USC LCE に起動してください。
Loading...
+ 21 hidden pages