Brother T61-SB User manual

ぬう前の準備
ぬい方の基本
いろいろなぬい方
付録
●ご使用になる前に必ず取扱説明書をお読みになり、正しくお使いください。
●取扱説明書はなくさないように大切に保管し、いつでも手にとって見られるようにしてください。
コンピューターミシン
取扱説明書
CPE10シリーズ
はじめに
このたびは、本製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 お使いになる前に以降の「安全にお使いいただくために」をよくお読みいただき、この取扱説明書をご覧になり 各機能の正しい使い方を十分にご理解の上、末永くご愛用ください。 また取扱説明書は、読み終わったあとも、いつでもご覧になれるところに保管してください。
安全にお使いいただくために
取扱説明書および本製品で使われている表示や絵文字は、本製品を安全に正しくお使いいただき、お使いになる 方や他の人々への危害や損害を未然に防ぐためのものです。その表示や意味は次のとおりです。
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が死亡または重傷を負う危険が想定 される
警 告
注 意
取扱説明書で使用している絵文字の意味は次のとおりです。
内容を示しています。
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が傷害を負う危険が想定される内容 および
物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
特定しない禁止事項 特定しない危険通告
針の下に指を入れないでください 感電の危険があります
分解してはいけません 火災の危険があります
水に濡らしてはいけません
特定しない義務行為
電源プラグを抜いてください
1
本製品を安全にお使いいただくために、以下のことがらを守ってください。
࠙࣬
ಕփ
一般家庭用電源AC100Vの電源以外では、絶対に使用しないでくださ い。火災・感電・故障の原因となります。
以下のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてくだ さい。火災・感電・故障の原因となります。
・ ミシンのそばを離れるとき ・ ミシンを使用したあと ・ 使用中に停電したとき ・ 接触不良、断線などで正常に動作しないとき ・ 雷が鳴りはじめたとき
延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでく ださい。火災・感電の原因となります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因と なります。
電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部 分を持って抜いてください。電源コードを引っ張って抜くとコード
が傷つき、火災・感電の原因となります。
電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差込みが不完全 ですと、感電や発熱による火災の原因になります。傷んだプラグ・
緩んだコンセントは使用しないでください。
電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げた り、引っ張ったり、ねじったり、たばねたりしないでください。ま
た、重い物を載せたり、加熱したりすると電源コードが破損し、火 災・感電の原因となります。電源コードまたは電源プラグが破損し たときはミシンの使用をやめて、お買い上げの販売店または「お客 様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
2
長期間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いて
ಕփ
ください。火災の原因となります。
直射日光の当たるところや、ストーブ、アイロンのそばなど温度の 高いところでは使用しないでください。ミシンの使用温度は 0 ~ 40
℃です。ミシン内部の温度が上がったり、ミシン本体や電源コード の被膜が溶けて火災・感電の原因となります。
火の気のあるもののそばでは使用しないでください。(火の消えてい ないたばこ、ろうそくなど)火災の原因になります。
野外でのご使用は避けてください。雨などが降り、本体が濡れて感 電の原因となります。また濡れたときはお買い上げの販売店または
「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
以下の場所に設置、保管をしないでください。故障の原因になりま す。
・ 温度が著しく高くなる場所 ・ 温度が著しく低くなる場所 ・ 急激に温度が変化する場所 ・ 湿気、湯気の多い場所 ・ 火気や熱器具、冷暖房機器などに近い場所 ・ 屋外や直射日光の当たる場所 ・ ほこり、油煙の多い場所
スプレー製品などをご使用の部屋では使用しないでください。
ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所には置かない
スプレーへの引火によるやけどや火災の原因となります。
でください。バランスが崩れて倒れたり、落下などしてケガをする 原因となります。ミシンは安定した平らなテーブルや机の上でご使 用ください。
3
ミシン本体の換気口をふさがないでください。換気口は、必ず壁か
ಕփ
ら 30 cm 以上離してお使いください。また、換気口やフットコント ローラーに糸くずやほこりがたまらないようにしてください。火災 の原因となります。
ミシン本体の上に花びんや水の入った容器を置くなどして、ミシン 本体に水をこぼさないでください。万一、内部に水などが入った場
合は、電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いてお 買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連 絡ください。そのまま使用すると火災・感電の原因となります。
換気口や内部に異物を入れたり、ドライバーなどを差し込まないで ください。高圧部に触れて感電のおそれがあります。万一、異物が
入った場合は、使用をやめてお買い上げの販売店または「お客様相 談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
ミシン本体の重さは約5kgあります。ミシン本体を持ち運びする際 は急激、または不用意な動作をしないでください。腰や膝を痛め
る原因となります。
ミシン本体は、必ず取手部を持って持ち運びをしてください。他の
ミシン本体には取扱説明書に記載されている正規の部品を使用して
お客様ご自身での分解、修理および改造は行わないでください。火
4
部分を持つとこわれたりすべって落としたりして、ケガの原因とな ります。
ください。他の部品を使用するとケガ・故障の原因となります。
災・感電・ケガの原因となります。指定以外の内部の点検・調整・ 掃除・修理は、お買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご依頼ください。
取扱説明書に記載されている整備は、必ず電源プラグをコンセント
ಕփ
から抜いて行ってください。ケガ・感電の原因となります。
ミシン操作中は、針の動きに十分注意してください。また、針、プー リー、天びんなど、動いているすべての部品に手を近づけないでく
ださい。ケガの原因となります。
リッパーで穴を開ける方向に、手や指を置かないでください。すべっ たときにケガをするおそれがあります。本来の使用目的以外での使
用はしないでください。
針と押えは、必ず電源を切ってから交換してください。万一、スター ト/ストップスイッチまたは、他のスイッチが押されると、ミシン
が作動してケガをするおそれがあります。
縫製中、布地を無理に引っ張ったり、押したりしないでください。 ケガ・針折れの原因となります。
針の下などに指を入れないでください。ケガをするおそれがありま す。
上糸、下糸などに関する操作については、取扱説明書の指示に従っ
曲がった針は絶対に使用しないでください。針折れの原因となりま
万一、ミシン本体を落としたり、破損したり、故障したりした場合
て正しく行ってください。取り扱いを誤ると、縫製中に糸がらみな どが発生し、針が折れたり、曲がったりするおそれがあります。
す。
は、ただちに使用をやめてお買い上げの販売店または「お客様相談 室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま使用すると火災・ 感電の原因となります。
5
お願い
万一、煙が出ている、異臭がする、異常音がするなどの状態のとき
ಕփ
ラベルの場所
はすぐに電源プラグをコンセントから抜いて、お買い上げの販売店 または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。その まま使用すると火災・感電の原因となります。お客様による修理は 危険ですから絶対に行わないでください。
ミシン本体が入っていた袋は、お子様がかぶって遊ばないように、 お子様の手の届かないところに保管するか廃棄してください。
かぶって遊ぶと窒息のおそれがあります。
お子様の玩具として使用しないでください。お子様がご使用になる ときや、お子様の近くでご使用になるときは、お子様がケガをしな
いよう十分注意してください。
フットコントローラーの上に物を置かないでください。 ケガ・故障の原因となります。(フットコントローラーは別売です。)
このミシンは日本国内向け、家庭用です。外国では使用できません。 This sewing machine can not be used in a foreign country as designed for Japan. 職業用としてご使用になった場合の保証はいたしかねますので、ご了承ください。
仕様および外観は品質改良のため、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
取扱説明書の内容を許可なく無断で複製することは禁じられておりますので、ご了承ください。
取扱説明書の内容は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
取扱説明書の内容について、万一不審な点や誤りなどお気づきの点がありましたら「お客様相談室
( ミシン 119 番 )」 にご連絡ください。
本機をご使用になる方(お子様を含む)が、身体/知覚/精神的能力になんらかの障害を持つ場合、あ るいは経験や知識が十分でない場合には安全を保証できる責任者の監視の下でのみ本機を使用してくだ さい。
お子様が使用するときは、玩具として使用しないよう、十分な監視の下で使用してください。
警告ラベルについて
ミシンには下記の警告ラベルが表示されています。 警告表示の注意事項を守って作業を行ってください。
6
もくじ
はじめに ............................................................................................................................................................................1
安全にお使いいただくために ................................................................................................................................1
警告ラベルについて ....................................................................................................................................................6
もくじ .................................................................................................................................................................................7
付属品を確認してください .....................................................................................................................................9
付属品収納スペース .............................................................................................................................................................................................................. 9
付属品 .............................................................................................................................................................................................................................................. 9
別売品 ........................................................................................................................................................................................................................................... 11
各部の名前とはたらき ............................................................................................................................................12
主要部 ........................................................................................................................................................................................................................................... 12
針・押え部分 ........................................................................................................................................................................................................................... 13
操作スイッチ ........................................................................................................................................................................................................................... 13
操作パネル ................................................................................................................................................................................................................................ 14
糸たて棒 ...................................................................................................................................................................................................................................... 14
1. ぬう前の準備 ................................................................................................................................... 16
電源を入れましょう .................................................................................................................................................16
電源に関する注意 ................................................................................................................................................................................................................ 16
電源を入れる ........................................................................................................................................................................................................................... 17
フットコントローラー(別売)を使う ...............................................................................................................................................................17
上糸と下糸の準備 ......................................................................................................................................................18
下糸を巻く ................................................................................................................................................................................................................................ 18
下糸をセットする ................................................................................................................................................................................................................ 22
上糸を通す ................................................................................................................................................................................................................................ 24
下糸を引き出してからぬうとき ...............................................................................................................................................................................29
針を交換するには ......................................................................................................................................................30
布地と糸の種類による針の種類と使い分け .................................................................................................................................................... 30
正しい針の見分け方 ........................................................................................................................................................................................................... 31
針を交換する ........................................................................................................................................................................................................................... 31
押えを交換するには .................................................................................................................................................33
押えに関する注意 ................................................................................................................................................................................................................ 33
押えを交換する ..................................................................................................................................................................................................................... 33
押えホルダーを外す ........................................................................................................................................................................................................... 34
針停止位置を変更するには .................................................................................................................................. 35
2. ぬい方の基本 ................................................................................................................................... 36
ぬってみましょう ......................................................................................................................................................36
ソーイングの手順 ................................................................................................................................................................................................................ 36
模様を選ぶ ................................................................................................................................................................................................................................ 37
ぬい目の長さと振り幅を調節する ..........................................................................................................................................................................37
ミシンをスタートさせる ................................................................................................................................................................................................ 38
糸調子を調節する ................................................................................................................................................................................................................ 40
上手にぬうコツ ..........................................................................................................................................................41
試しぬいをする ..................................................................................................................................................................................................................... 41
ぬう方向を変える ................................................................................................................................................................................................................ 41
カーブをぬう ........................................................................................................................................................................................................................... 41
厚い布地をぬう ..................................................................................................................................................................................................................... 41
面ファスナー ( マジックテープ ®) をぬう ........................................................................................................................................................42
薄い布地をぬう ..................................................................................................................................................................................................................... 42
伸びる布地をぬう ................................................................................................................................................................................................................ 43
筒ものをぬう ........................................................................................................................................................................................................................... 43
7
特に厚い布地をぬう ........................................................................................................................................................................................................... 43
ビニールや皮革をぬう .....................................................................................................................................................................................................43
3. いろいろなぬい方 ......................................................................................................................... 44
布端を始末する ..........................................................................................................................................................44
ジグザグ押え <J> を使う ............................................................................................................................................................................................... 44
たち目かがり押え <G> を使う .................................................................................................................................................................................... 44
直線ぬいをする ..........................................................................................................................................................46
すそ上げをする ..........................................................................................................................................................47
ボタン穴かがりをする ............................................................................................................................................50
ファスナーをつける .................................................................................................................................................53
伸びる布地やゴムひもをぬう .............................................................................................................................55
伸縮ぬい ......................................................................................................................................................................................................................................55
ゴムひもつけ ...........................................................................................................................................................................................................................55
アップリケ/パッチワーク/キルトをぬう ...............................................................................................56
アップリケ ................................................................................................................................................................................................................................ 57
パッチワーク(クレイジーキルト) .......................................................................................................................................................................57
キルティング ...........................................................................................................................................................................................................................57
フリーモーションキルト ................................................................................................................................................................................................ 59
丈夫にしたいところをぬう .................................................................................................................................. 60
3 重ぬい .......................................................................................................................................................................................................................................60
かんどめ ......................................................................................................................................................................................................................................60
飾りぬいをする ..........................................................................................................................................................62
ファゴティング .....................................................................................................................................................................................................................62
4. 付録 ....................................................................................................................................................... 63
模様設定一覧 ...............................................................................................................................................................63
実用模様 ......................................................................................................................................................................................................................................63
お手入れ ......................................................................................................................................................................... 65
注油に関して ...........................................................................................................................................................................................................................65
ミシンを保管するときのご注意 ...............................................................................................................................................................................65
本体表面の掃除 .....................................................................................................................................................................................................................65
かまの掃除 ................................................................................................................................................................................................................................ 65
困ったとき ....................................................................................................................................................................68
よくあるご相談 .....................................................................................................................................................................................................................68
上糸がつる ................................................................................................................................................................................................................................ 68
布裏で糸がからまる ........................................................................................................................................................................................................... 69
糸調子が合わない ................................................................................................................................................................................................................ 71
布がミシンに入り込んでとれなくなった ..........................................................................................................................................................72
液晶画面に「E6」が表示される ............................................................................................................................................................................... 75
こんなときには .....................................................................................................................................................................................................................77
エラーメッセージ ......................................................................................................................................................83
電子音 ........................................................................................................................................................................................................................................... 84
仕様表 ..............................................................................................................................................................................84
索引 ...................................................................................................................................................................................85
8
付属品を確認してください
お願い
補助テーブル
収納スペース
J
押え固定ピン
A
箱をあけたら、まず以下の付属品が揃っているか確認してください。不足しているときや破損し ているときは、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
ボタン穴かがり押え <A>
付属品収納スペース
付属品の一部は、補助テーブル内側の収納スペースに 収納されています。
補助テーブルを左側へ引いて、取り外
a
します。
たち目かがり押え <G>
G
片押え <I>
付属品は付属品バッグに入れてから、補助 テーブルに収納してください。付属品バッ グに入れずに収納すると、付属品が収納ス ペースから落ちて紛失したり、破損したり することがあります。
付属品
押え(5 種)
ぬい方に合った押えが用意されています。押えに は A・G・I・J・R の記号が記されています。 詳細は「押えを交換する」(→ P.33)で説明しま す。
ジグザグ押え <J>
押え固定ピンが付いています。
・ 押え固定ピンは、厚い布地のぬい始めな
ど、段差があって布地を送ることができな いときに使用します。(→ P.42)
・ 購入時は、ミシン本体の押えホルダーに取
り付けられています。
*
I
まつりぬい押え <R>
R
ボビン
下糸を巻いて使用します。本機純正のものが 4 個 付属されています。そのうちの 1 個はかまにセッ トされています。
ネジ回し
針板の開閉や、針の止めネジ、押えホルダーのネ ジをゆるめたりしめたりするときに使用します。
*
お買い上げ時、収納スペースには収納されていま せん。
9
ドライバー
黄 #11(2 本) 赤#14(2本) 緑#16(1本)
ミシン針を交換するときや押えホルダーのネジを ゆるめたりしめたりするときにはこのドライバー も使用できます。
はとめ穴パンチ
はとめ穴をあけるときに使用します。
電源コード
電源ジャックに差し込みます。
付属品バッグ
ネジ回しや押えなどの小物を収納するバッグです。
ミシンブラシ
かまなどの細かい部分のほこりを取り除くときに 使用します。
リッパー
ぬい目をほどいたり、ボタン穴を切り開くときに 使用します。
糸こま押え
上糸をセットするときに使用します。(→ P.25)糸 こまの大きさによって、大/中を使い分けます。 購入時、糸こま押え ( 中 ) は、ミシンの糸たて棒に 収納されています。
ミシン針
3 種類(計 5 本)の針を付属しています。糸の太 さや布地によって使い分けます。 詳細は「布地と糸の種類による針の使い分け」
(→ P.30)で説明します。
ミシンカバー
ミシンを使用しないときは、カバーをかぶせて収 納してください。 ミシンにカバーをかぶせるときは、糸たて棒から 糸こまと糸こま押えを外して、糸たて棒を収納位 置に戻してください。(→ P.14)
取扱説明書
本書です。大切に保管してください。
かんたん操作ガイド
下糸・上糸のセットが確認できます。
* お買い上げ時、収納スペースには収納されていま
せん。
*
*
*
10
別売品
お知らせ
別売品として、以下の製品を用意しています。
フットコントローラー ( モデル:FC32291) 型式 MODEL T
ミシンを足で操作するときに使用します。
(→ P.17)
ワイドテーブル(モデル名:WT4)
大きいものをぬうときに使用します。
キルト押え(モデル名:F005N)
フリーモーションキルトをするときに使用します。
(→ P.59)
別売品・部品については、お買い上げの販売 店、または「お客様相談室(ミシン 119 番)」 にお問い合わせください。
ウォーキングフット(モデル名:F033)
ビニールや革など、すべりにくい布地をぬうとき に使用します。(→ P.58)
キルター(モデル名:F016N)
ウォーキングフットや押えホルダーのキルター用 の穴に差し込んで使用します。キルティングをす るときに、ぬい目を等間隔にそろえてぬうことが できます。(→ P.58)
11
各部の名前とはたらき
主要部
a 下糸巻き装置(→ P.18)
下糸をボビンに巻くときに使用します。
b
糸調子ダイヤル(→ P.40)
上糸調子を調節します。
c
下糸巻き案内(→ P.18)
下糸をボビンに巻くときに糸をかけます。
d
天びん(→ P.26)
e 糸切り(→ P.39)
ここに引っかけて糸を切ります。
f
補助テーブル/付属品収納スペース
(→ P.9、43)
この中に押えやボビンなどを収納します。袖口などの筒 ものをぬうときは、ここを外します。
g
操作スイッチ(→ P.13)
ミシンをスタートさせたり、針を上げ下げするときに使 用します。
h
操作パネル(→ P.14、37、83)
模様を選択したり、各種の設定をするときに使用しま す。
i
糸たて棒(→ P.14、18、25)
糸こまを差し込みます。
j
プーリー
ぬい目を 1 針ずつ送ったり、針を上げ下げするときに手 前に回します。
k
換気口
モーターの換気用の穴です。ミシンをご使用になるとき は、ここをふさがないようにしてください。
l
電源スイッチ(→ P.17)
電源を入れるスイッチです。
m
電源ジャック(→ P.17)
電源コードを差し込みます。
n
フットコントローラー(→ P.17、39)( 別売 )
フットコントローラーを使って、ミシンをスタートまた は停止したり、ぬう速度を調節したりできます。
o
フットコントローラージャック(→ P.17)
ここにフットコントローラーのプラグを差し込みます。
p
ドロップレバー(→ P.59)
送り歯を下げるときと元に戻すときに使用します。
q
押えレバー(→ P.24)
押えを上げ下げします。
r
上糸案内(→ P.19、26)
下糸をボビンに巻くときや、上糸を通すときに糸をかけ ます。
s
糸案内カバー(→ P.19、26)
下糸をボビンに巻くときや、上糸を通すときに糸をかけ ます。
t
ハンドル
ミシンの持ち運びに使用します。
12
針・押え部分
a 糸通しレバー
針に糸を通すときに使用します。
b
ボタン穴かがりレバー
ボタン穴かがりやかんどめをするときに使用します。
c
押えホルダー
押えを取り付けます。
d
押えホルダーのネジ
押えホルダーを固定します。
押え
e
布地を押さえます。付属の 5 種類の押えの中からぬい方 に合った押えをセットします。
f
針板カバー 取り外しつまみ
針板カバーを取り外すときに使用します。
g
針板カバー
かまの掃除をするときに取り外します。
h
送り歯
ぬう方向に布地を送ります。
i
下糸クイック
下糸を引き上げずにぬい始められます。
j
針板ふた/かま
ここを開けて、かまにボビンをセットします。
k
針板
まっすぐにぬうための目盛りが付いています。
l
針棒糸かけ
上糸をかけます。
m
押えレバー
押えを上げ下げします。
n
針の止めネジ
針を固定します。
操作スイッチ
ミシンの基本的な操作は、操作スイッチで簡単に行えます。
a スタート/ストップスイッチ
ミシンをスタートまたは停止させます。ぬい始めと スイッチを押している間は、ゆっくりとぬいます。停止 すると、針は下がった(布地に刺さった)状態で止まり ます。詳細は「ミシンをスタートさせる」(→ P.38)で 説明します。
b
返しぬいスイッチ
スイッチを押している間、返しぬいまたは止めぬいをしま す。返しぬいの場合は、逆方向にぬいます。止めぬいの場 合は、同じ場所で 3 ~ 5 針ぬってから止まります。詳細は
「返しぬい/止めぬいをする」(→ P.39)で説明します。
c 針上下スイッチ
針を上げ下げするときに押します。針に糸を通す前に、 必ず針を上げておきます。また、ぬい方向を変えるとき や細かいところをぬうときに使用します。続けて2回押 すと、1 針ぬうことができます。
d
スピードコントロールレバー
左右に動かして速度を調節します。 左に動かすと遅く、右に動かすと速くなります。
13
操作パネル
前面の操作パネルで、模様を選んだり、模様の長さや 幅を調整したりできます。
a LCD(液晶画面)
選択した模様( さ(mm)( されます。
b
模様選択キー
模様選択キーを押して、使用する模様の番号を選択しま す。詳細は「模様を選ぶ」(→ P.37)で説明します。
c
ぬい目の長さ調節キー
ぬい目の長さを調節するときに使用します。(ぬい目の 長さは、“-”側を押すとこまかくなり、“+”側を押す とあらくなります。)
d ジグザグの振り幅調節キー
ジグザグの振り幅を調節するときに使用します。(ジグ ザグの振り幅は、“-”側を押すとせまくなり、“+”側 を押すとひろくなります。)
1)、使用する押え(2)、ぬい目の長
3)、ジグザグの振り幅(mm)(4)が表示
糸こま押えの収納
付属の糸こま押え ( 大/中 ) は、図のように糸たて 棒に差し込んで収納できます。糸こまを差し込む ときは、丸くふくらんだ面がミシン本体側になる ように差し込んでください。
糸たて棒の収納
ミシンを収納するときや、糸たて棒を使用しない ときは、糸たて棒を収納位置に戻してください。 糸こまを糸たて棒から取り外し、図のようにカ チッと音がするまで糸たて棒を押し込むと、糸た て棒が固定されます。
糸たて棒
糸たて棒は、図のように起こしてから使用します。
ಕփ
棒の部分を持って起こさないでくださ い。糸たて棒が折れたり、曲がったり
するおそれがあります。
14
糸たて棒の取り付け
ツメ
糸たて棒がミシン本体から外れたときは、以下の手順 で取り付けてください。
図のように、ミシン背面から糸たて棒
a
のツメを穴に差し込みます。
カチッと音がするまで糸たて棒を下へ
b
押してください。
15
ぬう前の準備
1 ぬう前の準備
電源を入れましょう
ミシンの電源を入れます。
電源に関する注意
電源について気をつけなければいけないことを説明します。
࠙࣬
一般家庭用電源 AC100V の電源以外では、絶対に使用しないでください。火災・感電・故障の 原因となります。
電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差込みが不完全ですと、感電や発熱による火 災の原因となります。
緩んだコンセントは使用しないでください。
以下のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。火災・感電・故障の原
因となります。 ・ ミシンのそばを離れるとき ・ ミシンを使用したあと ・ 使用中に停電したとき ・ 接触不良、断線などで正常に動作しないとき ・ 雷が鳴りはじめたとき
ಕփ
延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでください。火災・感電の原因と なります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因となります。
電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部分を持って抜いてください。電
源コードを引っ張って抜くとコードが傷つき、火災・感電の原因となります。
電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、 たばねたりしないでください。また、重い物を載せたり、加熱したりすると電源コードが破損し、
火災・感電の原因となります。電源コードまたは電源プラグが破損したときはミシンの使用をやめ て、お買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
長期間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。火災の原因となります。
16
電源を入れる
お知らせ
お願い
お知らせ
電源スイッチ
電源ジャック
ಕփ
フットコントローラージャック
遅い
速い
本体右側の電源ジャックに電源コード
a
を差し込み、電源プラグを家庭用電源 コンセント(AC100V)に差し込みます。
電源スイッチの“┃”側を押して「入」
b
にします。
電源が入り、手もとライトが点灯し、LCD
(液晶画面)が表示されます。
フットコントローラー(別売) を使う
本体背面のフットコントローラージャックに、フット コントローラーのプラグを差し込みます。
ಕփ
フットコントローラーを接続するとき は、誤ってミシンがスタートしないよ
う、必ず電源を切ってください。
このミシンには以下のモデルのフット コントローラーが使用できます。その
他のモデルまたは他社のフットコント ローラーは使用しないでください。 MODEL T、MODEL S
フットコントローラージャックにフットコ ントローラーのプラグが差し込まれている ときは、スタート/ストップスイッチは使用 できません。下糸巻きのスタートとストップ も、フットコントローラーで操作します。
スピードコントロールレバーで設定した速 度が、フットコントローラーを踏み込んだと きの最高速度になります。
1
電源が入ると針や送り歯が動く音がします が、故障ではありません。
電源を切るときは、電源スイッチの
c
“○”側を押して「切」にします。
電源が切れ、ライトと LCD(液晶画面)の表 示が消えます。
使用中に停電が発生したときは、電源スイッ チを切ってから電源プラグを抜いてくださ い。再度ミシンを動かす場合は、手順に従っ て正しく操作してください。
フットコントローラーを浅く踏んでいるときは、ミシ ンはゆっくりと動きます。深く踏み込むほど、ミシン のぬい速度は速くなります。踏み込みをやめるとミシ ンは止まります。
フットコントローラーに糸くずやほこ りなどがたまらないようにしてくださ
い。火災・感電の原因となります。
フットコントローラーの上に物を置か ないでください。ケガ・故障の原因と
なります。
長期間ご使用にならないときは、フッ トコントローラーのプラグをジャック
から抜いてください。火災・感電の原 因となります。
17
ぬう前の準備
お知らせ
下糸巻き軸
ボビン
下糸巻き案内
純正品
( プラスチック製 )
厚みの違う
ボビン
11.5 mm
ミゾ
下糸巻き軸バネ
上糸と下糸の準備
下糸を巻く
下糸用の糸をボビンに巻きます。
ಕփ
軸にセットしたボビンをカチッと音が
b
するまで右側に押します。
付属のボビンは本機純正品です。厚み の違うボビンを使用すると、ミシンが
正しく動作しません。必ず付属品、ま たは別売の純正ボビン(モデル名: B051 )を使用してください。
フットコントローラーが接続されている場 合は、下糸巻きのスタートとストップはフッ トコントローラー で操作します。
ボビンのミゾと下糸巻き軸バネの位置を
a
合わせて、ボビンを軸に差し込みます。
図のように、糸たて棒のつまみに指を
c
かけて下へ下げます。
糸たて棒が起きます。
ಕփ
棒の部分を持って起こさないでくださ い。糸たて棒が折れたり、曲がったり
するおそれがあります。
18
糸こま押えを抜きます。
糸たて棒
糸こま押え
糸こま
糸たて棒
ಕփ
糸案内カバー
d
ಕփ
下糸巻きは、必ず糸たて棒を起こした 状態で行ってください。起こさずに使
用すると糸がからまるおそれがありま す。
下糸用の糸こまを、糸たて棒の右端
e
いっぱいまで差し込みます。
糸こまを横にして、下側から手前に糸が出る向 きにして差し込みます。
糸こまや糸こま押えが正しくセットさ れていないと、糸たて棒に糸がからま
り、糸切れや故障の原因となります。
糸こま押えは糸こまの大きさに合わせ て使用してください。糸こまの直径よ
り小さい糸こま押えを使用すると、糸 こまの切り欠きなどに糸が引っかか り、故障の原因となります。
糸こまから糸を引き出し、上糸案内の
g
ツメ部分に糸をかけます。
1
糸こま押えを糸たて棒に差し込みま
f
す。
糸こま押えは少し丸みをおびている平らな面を 左側にして、糸こまが糸たて棒の右端までいく ように右いっぱいまで差し込みます。
糸を糸案内カバーの奥から手前にかけ
h
ます。
引き出した糸がたるまないように右手で糸を持 ち、左手で糸案内カバーにかけます。
19
ぬう前の準備
お願い
お知らせ
ಕփ
下糸巻き案内
奥まで入れる
凸部
ガイドミゾ
(カッター付)
スピードコントロールレバー
ಕփ
スタート/ ストップスイッチ
または
糸を引いて下糸巻き案内の凸部に糸を
i
かけ、皿の間に左回りに糸をかけ、しっ かり奥まで入れます。
糸が皿の奥までしっかり入っていることを確 認してください。奥までしっかり入っていな いと、糸をきれいに巻くことができません。
下糸巻き案内にかけた糸を左手で押さ
j
え、引き出した糸を右手でボビンに時 計回りに 5 ~ 6 回巻き付けます。
電源を入れます。
m n
(スタート/ストップスイッチ) を 1 回押します。 フットコントローラーが接続されて いる場合は、フットコントローラー を踏みます。
ボビンが回転し、下糸巻きがスタートします。
ボビンの回転がゆっくりになったら、
o
(スタート/ストップスイッチ)を 押して下糸巻きを止めます。 フットコントローラーが接続されてい る場合は、フットコントローラーから 足を離します。
糸の端をボビン受け座のガイドミゾに
k
引っかけて、右に引いて糸を切ります。
糸が適切な長さで切れます。
必ずこの方法で糸を切ってくださ い。ガイドミゾのカッターで糸を切ら
ずに下糸を巻くと糸がうまく巻けませ ん。また、糸量が少なくなったときに ボビンに糸がからまり、針が折れたり、 曲がったりするおそれがあります。
スピードコントロールレバーを右
l
(はやく)に動かします。
ボビンの回転がゆっくりになったら、 必ず下糸巻きをストップさせてくださ
い。そのまま続けると故障の原因とな ります。
糸を切り、軸を左に戻し、ボビンを軸
p
から外します。
スピードコントロールレバーをもとの
q
位置(ゆっくり)に戻します。
下糸を巻いたあとにミシンをスタートさせた りプーリーを回すと、「ガチャ」という音がす ることがありますが、故障ではありません。
下糸巻き軸が右側に押された状態のときは、 針は動きません(縫製できません)。
20
お願い
ಕփ
ಕփ
ボビン受け皿
糸巻き 押えのネジ
スタート/ ストップスイッチ
または
下糸巻き案内
下糸は正しく巻かれたものをご使用く ださい。下糸の巻き方が悪いと、針折
れや糸調子不良の原因となります。
ボビン受け座の下に糸がからまってしまった ら
糸が下糸巻き案内の皿の下に確実に通っていない 状態で下糸を巻くと、ボビン受け座の下に糸が巻 かれてしまうことがあります。 そうなった場合は、以下の手順に従ってボビン受 け座の下に巻かれた糸をほどいてください。
フットコントローラーが接続されてい る場合は、フットコントローラーから 足を離します。
下糸巻き案内側で、はさみで糸を切り
b
ます。
下糸巻き軸を左へ戻し、ボビンを軸か
c
ら外します。
1
a
ボビン受け座の下に糸が巻かれても、 ボビン受け座は外さないでください。
受け座のカッターでケガをするおそれ があります。
糸巻き押えのネジをゆるめたり、外し たりしないでください。ミシン故障の
原因となります。ネジを外しても、か らまった糸をほどくことはできませ ん。
ボビン受け座の下に下糸がからまり始 めたら、
( スタート/ ストップスイッ
チ ) を押して、下糸巻きをストップしま す。
図のように左手で糸端を持ち、右手で
d
ボビン近くの糸をゆっくりと時計回り に回して、からまった糸をほどきます。
下糸巻きをやり直します。
e
糸が下糸巻き案内の皿の下に確実に通って いることを確認してください。( → P.20)
21
ぬう前の準備
お知らせ
お知らせ
ಕփ
純正品
( プラスチック製 )
厚みの違う
ボビン
11.5 mm
針板ふた
つまみ
下糸をセットする
下糸を巻いたボビンをミシンにセットします。 ボビンをかまに入れ、針板カバーのミゾにそって糸 を通してセットするだけで、下糸を引き出さずにす ぐにぬい始めることができます。
糸を引いてギャザーを寄せたいとき、フリー モーションキルトなどぬい始めの糸の始末 をしたいときは、あらかじめ下糸をひきだし ておきます。「下糸を引き出してからぬうと き」(→ P.29)を参照してください。
下糸は正しく巻かれたものをご使用く ださい。下糸の巻き方が悪いと、針折
れや糸調子不良の原因となります。
a
に上げ、押えレバーを上げます。
電源を切ります。
b
針板ふたの右側にあるつまみを右に動
(針上下スイッチ)を押して針を上
c
かし、針板ふたを取り外します。
糸が左巻きになるように、右手でボビ
d
ンを持ち、左手で巻き終わりの糸端を 持ちます。そのまま右手でボビンをか まに入れます。
付属のボビンは本機純正品です。厚み の違うボビンを使用すると、ミシンが
正しく動作しません。必ず付属品、ま たは別売の純正ボビン(モデル名: B051 )を使用してください。
下糸をセットするときや交換するとき は、必ず電源スイッチを切ってから行っ てください。万一、スタート/ストップ スイッチまたは、他のスイッチが押さ れると、ミシンが作動してケガの原因 となります。
ボビンをセットする方向が、針板カバーに刻印 されています。そちらもあわせて見てください。
22
右手でボビンを軽く押さえながら
お知らせ
お願い
① 右手で軽くボビンを押えながら、
ツメ
② 左手で針板カバーのツメに糸をかけます。
① 右手で軽くボビンを押えたまま
② ツメに糸をかけ
たあと、ミゾに そって糸を通し、
③ 左上で糸を
軽くひっぱ ります。
① ボビンを軽く押さえ
たまま、
③ カッターで糸
を切ります。
② 残りのミゾに
糸を通し
2
1
e
(①)、左手で巻き終わりの糸を針板カ
バーのツメにかけます(②)。
ಕփ
右手でボビンを軽く押さえたまま
g
(①)、左手で残りのミゾに糸を通しま
す(②)。そのあと、カッターで糸を切 ります(③)。
1
ボビンは必ず指で押さえ、正しい方向 から糸が出るようにセットしてくださ
い。万一、ボビンを逆の方向にセット すると、針折れや糸調子不良の原因と なります。
右手でボビンを軽く押さえたまま
f
(①)、ツメにかけた糸を針板カバーの
ミゾにそって通し(②)、左上で糸を軽 くひっぱります(③)。
・ 内かまの板バネに糸が入ります。
この図の②のように、糸を針板カバーのツメに かけてから糸を通し、③の位置で糸を軽くひっ ぱることで、内かまの板ばねの間に糸が入り、 ぬうときに下糸に適切な張力を加えることが できるようになります。
必ずこの手順に従って正しく下糸をセット してください。針板カバーのミゾに糸をはめ こむだけでは、下糸が正しくセットできず、 縫製不良・糸調子不良の原因となります。
針板ふたをもとに戻します。
h
針板ふたの左下の部分を本体に差し込んでから
1)、右側を上から押します(2)。
下糸は引き出さずに、このままぬい始めること ができます
23
ぬう前の準備
糸たて棒
プーリー のしるし
押えレバー
シャッター
上糸を通す
上糸用の糸をセットし、針に糸を通します。
ಕփ
上糸は、手順に従って正しく通してください。上糸を正しく通していない場合、糸がからんで針 が折れたり曲がったりするおそれがあります。
糸通し装置は、11 ~ 16 番の家庭用ミシン針 (HA × 1) を使うときに使用できます。9 番の針を使う ときは、糸通し装置は使用できません。また、メタリック糸やナイロン透明糸などの特殊な糸を
使用する場合も、糸通し装置は使用できません。
針と糸は適切な組み合わせで使用してください。針と糸の適切な組み合わせは「布地と糸の種類 による針の使い分け」( → P.30) を参照してください。
糸通し装置が使用できない場合は、「手で針に糸を通すとき」( → P.28) を参照してください。
20 番以下の太い糸は使用しないでください。
電源を入れます。
a
押えレバーを上げて、押えを上げます。
b
押えを上げると、シャッターが開きます。
ಕփ
押えが下がった状態で上糸を通すこと はできません。
24
お知らせ
このミシンには、上糸通しを確実にするため
針上下スイッチ
プーリーのしるし
糸たて棒
糸こま押え
に、シャッターがついています。
糸こま押えを抜きます。
f
c
(針上下スイッチ)を 1 回または 2 回
押して、針を上に上げます。
・ 針が正しく上に上がっていない場合、上糸を
通すことができません。プーリーのしるしが 上図のように上にきている状態が、正しい位 置です。この位置にきていないときは、必ず 針上下スイッチで針を上に上げてプーリーの しるしが上側にくるようにしてから、以降の 操作をしてください。
ಕփ
ミシンをお使いになるときは、必ず糸 たて棒を起こした縫製位置でご使用く
ださい。糸たて棒を起こさないで縫製 すると、糸がからまり、糸調子不良や 針折れの原因となります。
上糸用の糸こまを、糸たて棒の右端
g
いっぱいまで差し込みます。
糸こまを横にして、下側から手前に糸が出る向 きにして差し込みます。
1
電源を切ります。
d
図のように、糸たて棒のつまみに指を
e
かけて下へ下げます。
糸たて棒が起きます。
ಕփ
棒の部分を持って起こさないでくださ い。糸たて棒が折れたり、曲がったり
するおそれがあります。
糸こま押えを糸たて棒に差し込みま
h
す。
糸こま押えは少し丸みをおびている平らな面を 左側にして、糸こまが糸たて棒の右端までいく ように右いっぱいまで差し込みます。
25
ぬう前の準備
お願い
ಕփ
糸案内カバー
天びん
針棒糸かけ
糸こまや糸こま押えが正しくセットさ
糸こま押えは糸こまの大きさに合わせ
れていないと、糸たて棒に糸がからま り、糸切れや針折れの原因となります。
て使用してください。糸こまの直径よ り小さい糸こま押えを使用すると、糸 こまの切り欠きなどに糸が引っかか り、針折れの原因となります。
図に示されているように、上糸をかけ
k
ます。
糸こまから糸を引き出し、上糸案内の
i
ツメ部分に糸をかけます。
糸を糸案内カバーの奥から手前にかけ
j
ます。
引き出した糸がたるまないように右手で糸を持 ち、左手で糸案内カバーにかけます。
図のように天びんの右側から左側へ糸
l
がかかっていることを確認します。
針が下がっているときは、天びんに糸をかけ ることはできません。上糸を通す前に、針上 下スイッチで針を上げておいてください。
針棒糸かけに糸を通します。
m
左手で糸を保持し、右手で糸かけを行うと糸か けがしやすくなります。
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