Brother MIP-3020 User manual [zh]

110ページ
Version A JPN

はじめに

このたびは、オールインワンルーターMIP-3020(以降は、本製品と表記します)をお買い上げいただき、まことに
ありがとうございます。
本製品は、無線 LAN や VoIP(VoiceoverIP)、VPN 通信に対応したブロードバンドルーターです。
本書は、お使いになるための注意事項や本製品の操作方法を記載しています。 ご使用になる前に必ず本書をお読みの上、正しくお使いください。 本書はお読みになったあとも大切に保管し、いつでも手にとって見られるようにしてください。 ・ 本書の内容は予告なしに変更することがあります。 ・ 本書の内容の一部または全部を無断で複写、転載することは禁じられています。 ・ 本書の内容は万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤りなどお気づきの点がありましたらご連絡ください。 ・ 地震および当社の責任以外の火災、第三者による行為、その他の事故、お客様の故意または過失、誤用、その他特
殊な条件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いませんので、ご了承ください。
・ 本製品の使用または使用不能から生じるいかなる他の損害(消失、事業利益の損失、逸失利益、事業の中断、通信
手段の消失など)に関して、当社は一切責任を負いませんので、ご了承ください。
・ 設定ミスおよび誤操作によって生じたあらゆる損害(不正アクセスによる情報漏洩、本製品の VoIP機能を利用し
た第三者による不正発信など)に関して、当社は一切責任を負いません。
・ 万一、当社の製造上の原因による品質不良があった場合には、商品をお取り替えいたします。それ以外の責はご容
赦いただきます。
・ 当社が関与しない接続機器、ソフトウェアとの組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切
責任を負いません。
この装置は、クラス B 情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用することを目的としていますが、この装置が ラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こすことがあります。 取扱説明書に従って正しくお取り扱いください。
VCCI − B
JISC61000-3-2適合品 本装置は、高調波電流規格JISC61000-3-2に適合しています。
本製品は、日本国内での無線規格に準拠し、認定を取得しています。 日本国内でのみお使いいただけます。また、海外でご使用になると罰せられることがあります。

無線 LAN ご使用時のご注意

本製品は、日本の電波法に基づき認証された無線モジュールを搭載(内蔵)しています。
本製品の使用周波数帯では、電子レンジなどの産業・科学・医療用機器のほか工場の製造ラインなどで使用されてい る移動体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)および特定小電力無線局(免許を要しない無線局)が運用されて います。
1. 本製品を使用する前に、近くで移動体識別用の構内無線局および特定小電力無線局が運用されていないことを確 認してください。
2. 万一、本製品から移動体識別用の構内無線局に対して電波干渉の事例が発生した場合には、速やかに使用周波数 を変更するか、または電波の発射を停止した上、本製品をご購入いただいた販売店にご連絡頂き、混信回避のた めの処置など(例えば、パーティションの設置など)についてご相談してください。
3. その他、本製品から移動体識別用の特定小電力無線局に対して電波干渉の事例が発生した場合など何かお困りの ことが起きたときは、本製品をご購入いただいた販売店かネットワーク管理者(またはサーバー管理者)までお 問い合わせください。
2

無線LAN製品ご使用時におけるセキュリティに 関するご注意

・ 無線 LAN では、LAN ケーブルを使用する代わりに、電波を利用してパソコンなどと無線アクセスポイント間で情
報のやり取りを行うため、電波の届く範囲であれば自由に LAN 接続が可能であるという利点があります。
・ その反面、電波はある範囲内であれば障害物(壁など)を越えてすべての場所に届くため、セキュリティに関する
設定を行っていない場合、以下のような問題が発生する可能性があります。 <通信内容を盗み見られる>  悪意ある第三者が、電波を故意に傍受し、
 - ID やパスワードまたはクレジットカード番号などの個人情報
 - メールの内容  などの通信内容を盗み見られる可能性があります。 <不正に侵入される>  悪意ある第三者が、無断で個人や会社内のネットワークヘアクセスし、
 - 個人情報や機密情報を取り出す(情報漏洩)
 - 特定の人物になりすまして通信し、不正な情報を流す(なりすまし)
 - 傍受した通信内容を書き換えて発信する(改ざん)  などの行為をされてしまう可能性があります。
・ 本来、無線 LAN カードや無線アクセスポイントは、これらの問題に対応するためのセキュリティの仕組みを持って
いますので、無線 LAN 製品のセキュリティに関する設定を行って製品を使用することで、その問題が発生する可能 性は少なくなります。
・ セキュリティの設定を行わないで使用した場合の問題を充分理解した上で、お客様自身の判断と責任においてセ
キュリティに関する設定を行い、製品を使用することをお奨めします。
は じ め に

電波の種類と干渉距離

「2.4」: 2.4GHz 帯を使用する無線設備を表す。 「DS」: 変調方式が DS-SS 方式であることを表す。(IEEE802.11b のとき) 「OF」: 変調方式が OFDM 方式であることを表す。(IEEE802.11g のとき) 「4」 : 想定される与干渉距離が 40m 以下であることを表す。 「---」:全帯域を使用し、かつ、移動体識別装置の帯域を回避可能であることを意味する。
3

ユーザーズガイドの構成

本製品には次のユーザーズガイドが用意されています。『かんたんご利用ガイド』で設置と本製品の簡易設定が終了し
たら、目的に応じてユーザーズガイドを活用してください。
冊子 はじめにお読みください
『かんたんご利用ガイド』
・ 設置する ・ Web で設定する ・ パソコンから設定する
ブラザーソリューションセンター(http://solutions.brother.co.jp)でダウンロードできます。
PDF (Web)
本製品の詳細な設定方法を知りたい
『ユーザーズガイド』(本書)
・ 設置する ・ 設定する
4

本書の使い方

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2.本製品の設定をする
本製品の設定は、LAN ポートに接続したパソコンで、Web ブラウザを使用して設定します。また、本製品の無線 LAN
接続が完了している場合は、無線 LAN 経由で接続したパソコンで設定することもできます。
本製品の設定をするには、以下の要件を満たしたパソコンが必要です。 OS: Windows
£
XPHomeEdition / ProfessionalEditionSP2 以降、
WindowsVista
£
Business / HomeBasic / HomePremium / Ultimate
Windows
£
7Professional / HomePremium / Ultimate
Web ブラウザ: InternetExplorerVer6以上
(Web ブラウザの設定が「JavaScript を有効にする」になっている必要があります。)
Web ブラウザのアドレスバーに、本製品の IP アドレス「http://192.168.25.1」(初
期値)を入力する
本製品の IP アドレスを変更している場合は、変更後の IP アドレスを入力してください。
2.1 設定について
本製品の設定画面を表示する
注意 x お使いのパソコンのIP アドレスを固定している場合は、自動取得に設定し
てから、本製品の設定を始めてください。お使いのパソコンの IP アドレ スを、本製品の LAN 側 IP アドレスと同じネットワークにする必要があり ます。 詳しい設定方法は、お使いのパソコンの取扱説明書をご覧ください。
x ログイン画面が表示されない場合は、以下の手順を行ってください。
①本製品の LAN ポート(1 〜 4)とパソコンが LAN ケーブルで接続さ  れているか確認する。 ②パソコンの IP アドレス設定が自動取得になっている事を確認する。 ③パソコンを再起動する。
x IP アドレスの設定については、「LAN 設定」(P.33)をご覧ください。
IP アドレス:192.168.25.1 サブネットマスク:255.255.255.0
192.168.25.2
255.255.255.0
本製のLAN側IPアドレスと
同じネットワークにする
本製品 パソコン

本書の読みかた

本書は次のようなレイアウトで説明しています。
大見出しです。
中見出しです。
小見出しです。
操作手順です。
必要に応じて イラストや画面を 使って説明して います。
は じ め に
補足情報です。
ページ番号です。
このページは説明のために作成したもので、実際のページとは異なります。
5

本書の表記

本文中では、マークおよび商標について、以下のように表記しています。

マークについて

本製品をお使いになるにあたって、守っていただきたいことがらを説明しています。
本製品の操作手順に関する補足情報を説明しています。
本書内の参照先を記載しています。

編集ならびに出版における通告

当社は、本書に掲載された仕様ならびに資料を予告なしに変更する権利を有します。また提示されている資料に依拠 したため生じた損害(間接的損害を含む)に対しては、出版物に含まれる誤植その他の誤りを含め、一切の責任を負い ません。

本書で使用されているイラストについて

本書では本製品や液晶ディスプレイ(LCD)表示の説明に、イラストを使用しています。

商標について

®
Windows
Windows®XPProfessionalx64Edition の正式名称は、Microsoft® Windows® XP operating system, Professionalx64Edition です。
WindowsVista
Windows®7 の正式名称は、Microsoft®Windows®7operatingsystem です。
本文中では、OS 名称を略記しています。
Microsoft、Windows および WindowsVista は、米国 MicrosoftCorporation の米国およびその他の国における 登録商標です。
Adobe、Adobe のロゴおよび Acrobat は、AdobeSystemsIncorporated(アドビシステムズ社)の商標です。
Ethernet は、XeroxCorporation の商標です。
XP の正式名称は、Microsoft®Windows®XPoperatingsystem です。
®
の正式名称は、Microsoft®WindowsVista®operatingsystem です。

GPL について

本書に記載されているその他の会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
本製品には GNUGeneralPublicLicense(GPL)、に基づきライセンスを受けているソフトウェアが含まれていま す(以下、「GPL ソフトウェア」といいます)。
お客様は、当該 GPL ソフトウェアのソースコードを入手し、GPLに従い、複製、頒布および改変することができます。
ソースコードの公開等、当該 GPL ソフトウェアに関する詳細は「ブラザーソリューションセンター」でご確認くだ さい。
http://solutions.brother.co.jp
6
目次
はじめに ...............................................................................................................................................................................................2
無線 LAN ご使用時のご注意 ....................................................................................................................................................... 2
無線 LAN 製品ご使用時におけるセキュリティに関するご注意 ............................................................................................. 3
電波の種類と干渉距離.................................................................................................................................................................. 3
ユーザーズガイドの構成.............................................................................................................................................................. 4
本書の使い方................................................................................................................................................................................. 5
本書の読みかた.......................................................................................................................................................... 5
本書の表記..................................................................................................................................................................................... 6
マークについて.......................................................................................................................................................... 6
編集ならびに出版における通告............................................................................................................................... 6
本書で使用されているイラストについて ............................................................................................................... 6
商標について.............................................................................................................................................................. 6
GPL について............................................................................................................................................................ 6
目次 ................................................................................................................................................................................................ 7
安全にお使いいただくために...................................................................................................................................................... 9
1.本製品のご利用にあたり............................................................................................................................................................16
1.1各部の名称とはたらき ...................................................................................................................................................... 16
上面 .......................................................................................................................................................................... 16
背面 .......................................................................................................................................................................... 16
1.2本製品の準備...................................................................................................................................................................... 18
1.3本製品の接続イメージ ...................................................................................................................................................... 19
電話機を接続する場合 ........................................................................................................................................... 19
モデムなどを接続する場合 ................................................................................................................................... 20
インターネットマンションなどにお住まいで、モデムなどの通信機器を利用していない場合 ................... 21
1.4電話機を使う...................................................................................................................................................................... 22
外線電話をかける................................................................................................................................................... 22
内線電話をかける................................................................................................................................................... 22
緊急番号への発信について ................................................................................................................................... 23
保留・転送について ............................................................................................................................................... 25
電話機能をご利用いただく際のご注意 ................................................................................................................ 26
1.5IPsec 機能を使う.............................................................................................................................................................. 28
IPsec 機能の利用例 .............................................................................................................................................. 28
本製品に搭載された IPsec 機能 .......................................................................................................................... 28
1.6本製品のセキュリティを高める....................................................................................................................................... 33
は じ め に
2.本製品の設定をする ...................................................................................................................................................................35
2.1設定について...................................................................................................................................................................... 35
本製品の設定画面を表示する................................................................................................................................ 35
設定の準備............................................................................................................................................................... 38
2.2詳細設定.............................................................................................................................................................................. 39
設定項目一覧........................................................................................................................................................... 41
WAN 設定 ............................................................................................................................................................... 42
LAN 設定................................................................................................................................................................. 46
無線 LAN 設定........................................................................................................................................................ 48
ネットワーク設定................................................................................................................................................... 56
IPsec 設定.............................................................................................................................................................. 64
電話設定 .................................................................................................................................................................. 80
7
システム設定........................................................................................................................................................... 88
管理設定 .................................................................................................................................................................. 92
3.本製品のメンテナンスをする ....................................................................................................................................................95
3.1メンテナンスをするには................................................................................................................................................... 95
3.2本製品の設定を保存する/読み込む ............................................................................................................................... 97
本製品の設定を保存する ....................................................................................................................................... 97
本製品の設定を復元する ....................................................................................................................................... 99
3.3本製品の設定を初期化する............................................................................................................................................ 102
3.4本製品を再起動する ....................................................................................................................................................... 104
3.5ファームウェアを更新する............................................................................................................................................ 106
4.こんなときは ............................................................................................................................................................................ 109
4.1異常時の LED 表示......................................................................................................................................................... 109
4.2液晶ディスプレイ(LCD)のエラーメッセージ ........................................................................................................ 109
4.3困ったときには............................................................................................................................................................... 110
5.付録............................................................................................................................................................................................ 115
設定一覧................................................................................................................................................................................... 115
初期値 / 書き込み用一覧 ................................................................................................................................... 115
LCD 表示内容一覧.................................................................................................................................................................. 123
製品仕様................................................................................................................................................................................... 124
用語集....................................................................................................................................................................................... 125
索引 .......................................................................................................................................................................................... 127
アフターサービスのご案内/お問い合わせ......................................................................................................................... 129
8

安全にお使いいただくために

このたびは本製品をお買い上げいただきまして誠にありがとうございます。 このユーザーズガイドには、お客様や他の人々への危害や財産への損害を未然に防ぎ、本製品を安全にお使いいた だくために、守っていただきたい事項を示しています。 その表示と図記号の意味は次のようになっています。内容をよく理解してから本文をお読みください。
は じ め に
警告
注意
本書で使用している絵文字の意味は次のとおりです。
「してはいけないこと」を示しています。 「分解してはいけないこと」を示しています。
「水ぬれ禁止」を示しています。
「しなければいけないこと」を示しています。 「AC アダプターを抜くこと」を示しています。
「アースをつなぐこと」を示しています。 「感電の危険があること」を示しています。
「火災の危険があること」を示しています。 「やけどの危険があること」を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性がある内 容を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容を 示しています。
「火気に近づいてはいけないこと」を示してい
ます。
・ 本書の内容につきましては万全を期しておりますが、お気づきの点がございましたら、お買い上げの販売店にご連
絡ください。
・ 本製品の故障、誤動作、不具合、あるいは停電などの外部要因によって、受信文章の全部または一部が消失したり、
通話や録音などの機会を逸したために生じた損害などの純粋経済損害につきましては、当社は一切その責任を負い かねますので、あらかじめご了承ください。
・ 本製品の設置に伴う回線工事には、工事担任者資格を必要とします。無資格者の工事は違法となり、また事故のも
とになりますので絶対におやめください。
・ ユーザーズガイドなど、付属品を紛失した場合は、お買い上げの販売店にてご購入ください。
9
ご使用の前に、次の「警告・注意・お願い」をよくお読みいただき、正しくご使用ください。 「警告」は、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重症を負う可能性がある内容を示しています。 「注意」は、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容を示しています。 「お願い」は、誤った取り扱いをすると、本製品が故障する可能性が想定される内容を示しています。
電源について
警告
火災や感電、やけどの原因になります。
電源は AC100V、50Hz または 60Hz で ご使用ください。
AC アダプター本体やコードを破損するようなことはしないでください。 以下のことをしないでください。火災や感電、故障の原因となります。 ・ 加工する ・ 無理に曲げる ・ 高温部に近づける ・ 引っ張る ・ねじる ・ たばねる ・ 重いものをのせる ・ 挟み込む ・ 金属部にかける ・ 折り曲げをくり返す ・ 壁に押しつける
AC アダプターは根元まで確実に差し込ん でください。火災、故障の原因となります。
AC アダプターを外すときは、コードを引っ 張らずに AC アダプター本体を持って引き 抜いてください。火災や感電、故障の原因 となります。
AC アダプターは定期的にコンセントから 抜いて、刃の根元、および刃と刃の間を清 掃してください。 AC アダプターを長期間コンセントに差し たままにしておくと、AC アダプターの刃の 根元にホコリが付着し、ショートして火災 になるおそれがあります。
タコ足配線はしないでください。 火災や感電、故障の原因となります。
延長コードを使用しないでください。やむを得ず使用する場合は、延 長コードの多重配線をしないでください。(直接電源に接続してくだ さい。)火災や感電、故障の原因となります。
濡れた手で AC アダプターを抜き差ししないでください。感電の原 因になります。
同梱されている AC アダプターは、本製品専用です。本製品以外に は使用しないでください。また、同梱されている AC アダプター以 外の AC アダプターを本製品に使用しないでください。火災や感電、 故障の原因となります。
10
警告
本機の AC アダプターに液体、金具を落と さないでください。火災や感電、故障の原 因となります。
本製品を清掃するときは、必ず(電源を OFF にし、)コンセントから AC アダプターを抜 いてください。火災や感電、故障の原因と なります。
傷んだプラグやゆるんだコンセントは使用 しないでください。 火災や感電、故障の原因となります。
注意
故障の原因となります。
いつでも AC アダプターが抜けるように、AC アダプターの周りには物を置かないでください。非常時に AC アダプターが抜けなくなります。
お願い
は じ め に
電源コンセントの共用にはご注意ください。 コピー機などの高電圧機器や携帯電話の充電器と同じ電源は避けてください。ノイズが発生 したり、本機の操作に不具合を生ずることがあります。
11
このような場所に置かないで
警告
以下の場所には設置しないでください。故障や変形、火災の原因となります。
水のかかる場所(台所、風呂場や加湿器の 近くなど)には設置しないでください。 漏電による感電、火災の原因となります。
本製品の上に次のような物を置かないでください。これらが製品内 部の電気部品などに接触すると、火災や感電、故障の原因となりま す。製品内部に入ったときは、AC アダプターをコンセントから抜い て、お客様相談窓口にご相談ください。 ・ ネックレス、ブレスレットなどの金属物 ・ コップ、花瓶、植木鉢など、水や液体が入った容器
医療用電気機器の近くでは使用しないでく ださい。本製品からの電波が医療用電気機 器に影響を及ぼすことがあり、誤動作によ る事故の原因となります。
注意
故障や変形、けがの原因となります。
壁の近辺 本体を正しく使用し性能を維持するために設置スペースを確保して ください。 側面:5 センチ 背面:10 センチ 上部:アンテナ先端部より 5 センチ
火気や熱器具、揮発性可燃物の近くに設置 しないでください。
心臓ペースメーカーをご使用の方へ ・ 本製品から微弱な磁気が出ています。
心臓ペースメーカーをご使用の方は、異常を感じたら本製品から 離れてください。 そして、直ちに、医師にご相談ください。
本製品を以下の場所に設置しないでください。火災や感電、故障の 原因となります。 ・ 温度の高い場所、暖房設備などの近辺 ・ 直射日光が当たるところ ・ 調理台近くなど油飛びや湯気の当たる場所 ・ テレビ、ラジオ、スピーカー、コタツなど磁気を含んだ機器や、磁
界を生ずる機器に近い場所 ・ ほこりや鉄粉、湿気の多い場所 ・ 風通しの悪い場所 ・ 毛足の長いじゅうたんやカーペットの上
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ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な 場所、振動の多い場所に設置しないでくだ さい。 落ちたり、倒れたりして、けがの原因にな ることがあります。
本製品を移動するときは、アンテナを倒し てください。 誤ってアンテナが目にあたって、怪我や事 故の原因となることがあります。
急激な温度変化や湿度変化がある場所や結 露の発生する場所には設置しないでくださ い。火災や故障の原因となります。 本製品をお使いいただける環境の範囲は次 のとおりです。 温度:0 〜 40 ℃ 湿度:10 〜 80%(結露なし)
もしもこんなときには
警告
下記の状況でそのまま使用すると火災、感電の原因となります。必ず AC アダプターをコンセントから抜いてくだ
さい。
異常な音がしたり、煙が出たり、熱が出たり、異臭がした場合は、す ぐに AC アダプターをコンセントから抜いて、お買い上げいただい た販売店または設置業者にご相談ください。 そのままご使用になると、火災や感電の原因となります。また、お 客様による修理は危険ですから絶対におやめください。
本製品に水や薬品、ペットの尿などの液体が入ったりしないよう、また濡らさ ないように注意してください。また、製品内部にクリップやホチキスの針など の金属片を落とさないでください。 これらが製品内部の部品に接触すると、火災や感電の原因となります。万一、 これらが製品内部に入ったときは、AC アダプターをコンセントから抜いて、 お買い上げいただいた販売店または設置業者にご相談ください。
本製品を落としたり、破損した場合は、すぐに AC アダプターをコ ンセントから抜いて、お買い上げいただいた販売店または設置業者 にご相談ください。 そのままご使用になると、火災や感電の原因となります
じ め に
13
その他のご注意
警告
故障や火災、感電、やけどの原因となります。
分解、改造はしないでください。 修理などはお買い上げいただいた販売店または設置業者にご相談ください。火災、感電の原因 となります。
次のような場所で設置・使用しないでください。 本製品の電波で、誤動作による事故の原因となることがあります。
■医療用電気機器に近い場所 (手術室、集中治療室、CCU ※など)
※ CCU:冠状動脈疾患監視病室
■自動ドア・火災報知器などの自動制御機器に近い場所
■心臓ペースメーカーの装着部位から 22cm 以内の位置
本製品を清掃する際、アルコールなどの有機溶剤や液体、可燃性の スプレーなどは使用しないでください。 また、近くでのご使用もおやめください。 火災・感電の原因となります。
可燃性スプレーの例 ・ ほこり除去スプレー ・ 殺虫スプレー ・ アルコールを含む除菌、消
臭スプレーなど
・ アルコールなどの有機溶剤
や液体
火気を近づけないでください。 火災や感電、故障の原因となります。
注意
故障や変形の原因となります。
落下させたり、衝撃を与えないでください。 小さなお子様が本機の背面端子へ指を入れ
ないよう、ご注意ください。
各種ケーブルや(オプション)を取り付ける際は、取り付ける向き や手順を間違えないでください。 また、指定以外のものは使用しないでください。火災や怪我をする おそれがあります。 取扱説明書の指示に従って、正しく取り付けてください。
本製品の上に乗ったり、重いものを置かないでください。 特に、子供のいる家庭ではご注意ください。壊れたりして、けがを するおそれがあります。 また、液晶部分が割れて怪我をするおそれがあります。
長期間不在にするときは、安全のため AC アダプターをコンセントから抜いてくださ い。
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注意
本製品に貼られているラベル類(操作を示したり、製品番号が記載 されたラベル)ははがさないでください。
取扱説明書の手順通りに操作しても本機が正常に動作しないとき は、AC アダプターをコンセントから抜いてください。
お願い
故障や変形の原因となります。
電話会社の支店・営業所から遠距離の場合 には、ご使用になれないことがあります。 最寄りの電話会社の支店、営業所へご相談 ください。
アンテナに無理な力を加えないでください。電話機コード、AC アダプターコードを、ア
ブランチ接続(並列接続)はしないでください。 1 つの電話回線にブランチ接続(並列接続)すると通信エラーなどの原因になりますのでおや めください。
ンテナに巻きつけたり引っ掛けたりしない でください。
は じ め に
アンテナを立ててください。アンテナを立て ていないと電波の届く距離が短くなったり、 雑音が入ることがあります。
その他、下記の機器でも 2.4GHz の周波数帯の電波を使用しているものがあります。 これらの機器の周辺では、無線 LAN 通信に影響することがあります。また、相手の機器の動作に影響を与えることがあります。なるべく設置 場所や使用場所を離してください。
・ 電子レンジ、火災報知器、工場や倉庫などの物流システム、マイクロ波治療器、自動ドア、自動制御機器、アマチュア無線局 ・ ワイヤレス AV 機器(テレビ、ビデオ、パソコンなど)、無線 LAN 機器、鉄道車両や緊急車両の識別システム ・ ゲーム機のワイヤレスコントローラー、万引き防止システム(書店や CD ショップなど ・ その他、Bluetooth(TM)対応機器や VICS(道路交通情報通信システム)など
以下のような場合には雑音が入ることがあります。 ・ 電器製品(OA 機器、電子レンジ、携帯電話や PHS の充電器や AC アダプターなど)の近くに設置したとき ・ 携帯電話や PHS、無線 LAN 機器などの AC アダプターを、子機の AC アダプターや親機の AC アダプターと同じコンセントに接続したとき
停電がおきたときは
お願い
停電復旧時について 60 時間以上停電が続いた場合は、日付と時刻の再設定をしてください。
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1.本製品のご利用にあたり

1.1 各部の名称とはたらき

上面
a
背面
*接続方法は、『かんたんご利用ガイド』をご覧ください。
b
c
d
e
f
g
16
h
i
a液晶ディスプレイ(LCD): 通常は時計表示となり、また本製品の状態を表示します。
液晶ディスプレイ(LCD)に表示されるエラーメッセージと処置については、「LCD 表示内容 一覧」(P.123)を参照してください。
bLED: 本製品の状態を LED の色と、液晶ディスプレイ(LCD)のバックライトの点灯/点滅によって
表します。
状況 LED 色 液晶ディスプレイ(LCD)バックライト
通常動作時 緑:点灯 消灯
設定時 緑:点灯 点灯(設定画面にログイン後、10秒間
点灯します)
ファームウエア更新時 緑:点灯 点灯
ソフトエラー/アラーム 緑:点滅 点滅
ハードエラー/アラーム オレンジ:点滅 点滅
cアンテナ: 無線 LAN の電波を飛ばすためのアンテナです。
dLINE: 電話機コードで一般公衆電話回線を接続します。(ご利用方法により接続は異なります。詳細は
「1.3 本製品の接続イメージ」をご覧ください。)
本 製 品 の ご 利 用 に あ た り
eTEL: 電話機コードで電話機を接続します。
fLAN(4 ポート): LAN ケーブルで、パソコンや複合機などの
ネットワーク機器を接続します。
(ステータスランプで、接続したネットワーク
機器の状態がわかります。)
gWAN: ルーター、モデム、ONU(回線終端装置)、CTU
(加入者網終端装置)、情報コンセントなどを接
続し、インターネットに接続します。
(ステータスランプで、接続したネットワーク
機器の状態がわかります。)
hRESET: 本製品に登録した内容を、初期値に戻します。RESET ボタンを押しながら AC アダプターを接
続すると、初期化します。液晶ディスプレイ(LCD)に「ショキカチュウ」と表示されるまで、
RESET ボタンを押し続けてください。
iDCIN: AC アダプターで電源コンセントに接続します。
LINE、TEL 端子に使用するコードについては、『かんたんご利用ガイド』の「2.ケーブルをつ
なげよう」を参照してください。
fLAN と gWAN のポートにあるステータ
スランプは、それぞれ下記のときに点灯また は点滅します。
LINK:LAN ケーブルと本製品が正し く接続されてい るときに点灯し ます。
ACT:データ通 信中に点滅しま す。
LINK ACT
注意 停電時など本製品の電源が入っていない場合でも、LINE 端子に電話回線
が接続されている場合に限り、TEL 端子に接続した電話機が使用できま す。
110、118、119 などの緊急通報用電話番号は、SIP サーバー利用時も そのまま発信できます。
17

1.2 本製品の準備

本製品をお使いになる前の準備を行います。 本製品をお好みの位置に設置してから、以下の手順で電源を入れます。
メモ 無線 LAN クライアントから、本製品をあまり遠ざけて設置すると、無線通
信エリアがカバーできないことがあります。
本製品は、電源コンセントに接続できる位置に設置してください。
本製品と AC アダプターを接続する。
AC アダプターの接続は、本製品を設置後に行います。
AC アダプターをコンセントに接続する。
本製品に電源が入り、LCD パネルに「キドウチュウ ...」と 表示されます。
注意 AC アダプターは、必ず最後にコンセントに接続してください。
本製品を移設するときも、①→②の手順を行ってください。
18

1.3 本製品の接続イメージ

本製品はいろいろな接続の方法があります。以下は代表的な例です。間違った接続は他の機器に影響を与える場合が
ありますので、正しく接続してください。
本書に記載されているイメージと違う接続をしたいときは、本製品を購入した販売店または設置業者にご相談くださ
い。
・ インターネット接続について
インターネットへの接続方法は、お客様の接続環境によって異なります。詳しくは接続する機器(モデム、ONU
(回線終端装置)や CTU(加入者網終端装置)など)の説明書や、インターネットサービスプロバイダー(ISP)の
接続設定資料などをご覧ください。
・ 電話機について
電話機を接続して外線・内線電話として使用できます。 LINE 端子に電話回線が接続されていると、SIP サーバーの有無に関わらず、TEL 端子に接続された電話機から緊 急通報用電話番号(110、118、119)へ直接発信になります。 また、停電時は、TEL 端子に接続された電話機から全ての番号に対して直接外線発信ができます。
注意 本製品をハブとして利用する場合は、本製品の「ルーター機能」を[利用
しない]に、また「DHCP サーバー」を[無効]に設定してください。
本 製 品 の ご 利 用 に あ た り
接続方法にしたがった設定の詳細は、「2.2 詳細設定」(P.39)をご覧ください。

電話機を接続する場合

電話機を使用する場合の接続方法です。
ACアダプター
ルーターとして利用する場合
インターネット 接続機器
ハブとして利用する場合
パソコンなど
電話回線
電話機
LANポート
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モデムなどを接続する場合

すでに、ルーター、モデム、ONU(加入者網終端装置)、CTU(回線終端装置)でインターネットを利用している場
合の接続方法です。
モデム側のルーター機能を有効にしている場合
・ すでにお使いのインターネット接続機器と、本製品の LAN ポートを LAN ケーブルで接続します。
【接続例 1:ハブとして利用】
ACアダプター
インターネット接続機器
(モデムなど)
LANポート
LANポート
パソコンなど
モデム側にルーター機能がない、または無効にしている場合
・ お使いのモデム(光ファイバー(FTTH)回線、ADSL 回線、CATV(ケーブルテレビ)回線)と、本製品の
WAN ポートを LAN ケーブルで接続します。
【接続例2:ルーターとして利用】
ACアダプター
パソコンなど
インターネット接続機器
(モデムなど)
WANポート
LANポート
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インターネットマンションなどにお住まいで、モデムなどの通信機器を利 用していない場合

本製品から情報コンセントなどを経由してインターネットに接続する接続方法です。 ・ 情報コンセント(マンションなどでは壁にある LAN ケーブル差込口)などと、本製品の WAN ポートを LAN ケー
ブルで接続します。
【接続例3:ルーターとして利用】
ACアダプター
情報コンセント
WANポート
メモ 情報コンセントとお使いのパソコンを直接接続しただけでインターネッ
トに接続できる場合は、本製品の LAN ポートに接続し、本製品をハブと してご利用ください。
LANポート
パソコンなど
本 製 品 の ご 利 用 に あ た り
本製品の設定
設定方法にしたがって、本製品の「ルーター機能」と「DHCP サーバー機能」の設定を変更してください。 それ以外の設定項目については任意です。
ルーター機能 DHCP サーバー機能
【接続例1】 利用しない 無効
【接続例2】 利用する 有効
【接続例 3】 利用する / 利用しない 有効 / 無効
メモ 本製品の「ルーター機能」は、「簡易設定」と「詳細設定」のどちらから
も設定できます。「簡易設定」を使った設定方法は、「かんたんご利用ガイ ド」をご参照ください。
電話機を利用する場合は、下記デフォルトゲートウェイの設定にご注意く ださい。
-本製品のルーター機能を「利用する」に設定している場合、[WAN設定]
-[インターネット設定]-[WAN 側 IPアドレス]-[デフォルトゲー トウェイ]の設定が必要です。
- 本製品のルーター機能を「利用しない」に設定している場合、本製品の
LAN ポートに接続されている他ネットワーク機器および SIP サーバー 等の LAN 側 IP アドレスと同じネットワークになるように、[LAN 設 定]-[LAN 設定]-[デフォルトゲートウェイ]の設定が必要です。
※LAN 側デフォルトゲートウェイの設定は、[WAN 設定]-[インター
ネット設定]-[ルーター機能]で利用しないに設定した場合のみ設定で きます。
「詳細設定」を使った設定方法は、「2.2 詳細設定」(P.39)の「WAN 設定」または「LAN 設 定」をご参照ください。
21

1.4 電話機を使う

本製品の TEL 端子に接続した電話機では、以下のような使い方ができます。 ただし、内線電話機としてご利用いただくには、別途 SIP サーバーが必要となります。
LINE 端子の接続については、「1.3 本製品の接続イメージ」(P.19)を参照してください。
メモ 外線着信を受けた際、SIP サーバーの設定に応じて内線端末を呼び出すこ
とができます。 例:
IVR 中に内線番号と「#」などを押すと、内線を直接呼び出すことがで きる。 IVR 中に「*」などを押すと、すべての内線電話が鳴動する。
音声自動応答(IVR)については、「電話設定」(P.80)を参照してください。

外線電話をかける

外線電話をかける場合は、電話番号の前に「0」(外線特番)をつけて発信します。 ※「外線特番」は SIP サーバーの設定により変わります。
■ SIP サーバーを使用しない直接外線発信について
SIP サーバー接続中でも、電話番号の前に「9999」をつけて発信する事により、SIP サーバーを経由せず本製品 の LINE 端子に接続された電話回線で直接発信することができます。

内線電話をかける

TEL 端子に接続された電話機を、内線電話として利用できます。 SIP サーバーで決められた番号体系に従い、相手の番号をダイヤルします。
メモ 内線電話としてご利用いただくには、別途 SIP サーバーが必要です。
内線電話をかけるには、SIP サーバーに接続されており、内線発信が可能 な状態である必要があります。
注意 SIP サーバー経由で、緊急番号 (110、118、119) に発信することはで
きません。
番号体系 ( 内線番号等 ) は、SIP サーバーの設定によって変わります。
■停電時など本製品の電源が入っていない場合の動作について
停電時など本製品の電源が入っていない場合でも、LINE 端子に外線発信可能な電話回線が接続されている場合に 限り、TEL 端子に接続した電話機から直接発信することができます。
22
メモ SIP サーバーへ接続し、内線電話としての利用はできません。

緊急番号への発信について

以下の条件を満たしている場合に、緊急番号 (110/118/119) への発信が可能です。
① LINE 端子に、外線発信可能な電話回線が接続されている。 ② TEL 端子に、電話機が接続されている。
停電時など本製品の電源が入っていない場合でも、発信が可能です。
注意 SIP サーバー経由で緊急番号に発信することはできません。
メモ TEL端子に接続されている電話機から110番発信し、通話終了後に電話機
から終話操作をします。この時、相手側では終話操作をしておらず電話回 線網が接続されたままの場合、15 秒経過すると電話機が鳴ります。相手 側が応答を望んでいる場合がありますので、必ず応答してください。
■発着信動作一覧
SIP サーバーへの登録(接続)状況や、電話設定の有効・無効により発着信の動作が下記のとおり異なります。 SIP サーバーへの接続状態を確認する場合は、本体の液晶ディスプレイまたは設定画面で確認します。 ・ 本体の液晶ディスプレイで確認する場合: →「LCD 表示内容一覧」(P.123)を参照 ・ 設定画面で確認する場合: →「トップページ画面に表示される情報」(P.37)を参照 下記表では、SIPサーバーに接続され電話が利用可能な状態であることを「登録済」、SIP サーバーに接続されて おらず電話ができない状態であることを「未登録」と記載します。また、SIPサーバーへの接続に関係なく、本製 品の電話設定が無効状態であることを「設定無効」と記載します。
本 製 品 の ご 利 用 に あ た り
TEL 端子 (SIP アカウント ) からの発信
TEL LINE 発信方法 発信可否
登録済 登録済
登録済 未登録
登録済 設定無効
未登録 登録済
未登録 未登録
直接発信
緊急発信
内線発信
直接発信
緊急発信
内線発信
直接発信
緊急発信
内線発信
直接発信
緊急発信
内線発信
直接発信
緊急発信   ○
×
×
×
  ×
(※ 1)
(※ 2)
未登録 設定無効
内線発信 ×
直接発信
緊急発信   ○
内線発信 ×
  ×
(※ 1)
(※ 2)
23
TEL LINE 発信方法 発信可否
設定無効 登録済
設定無効 未登録
設定無効 設定無効
LINE 端子 (SIP アカウント ) への着信
LINE TEL 着信可否
登録済 登録済
登録済 未接続
登録済 設定無効
未登録 登録済
未登録 未登録   ○
未登録 設定無効   ○
直接発信
緊急発信
内線発信
直接発信
×
×
×
  ×
緊急発信   ○
内線発信 ×
直接発信
  ×
緊急発信   ○
内線発信 ×
×
(※ 2)
(※ 2)
(※ 1)
(※ 2)
(※ 3)
(※ 2)
設定無効 登録済 ×
設定無効 未登録   ○
設定無効 設定無効   ○
(※ 2)
(※ 2)
※ 1:本製品内部のハードウェアスイッチにて動作する為、特番は利用できない。ただし、外線発信は可能である。 ※ 2:本製品内部のハードウェアスイッチにて TELと LINEが直接繋がり発着信を行う。 ※ 3:電話機と電話回線が直接接続されている時と同様の操作で外線発信は可能である。
メモ 以下のような動作があった場合、ソフト処理により TEL と LINE が接続さ
れ、TEL 端子に接続されている電話機が鳴ります。
-[LINE 設定]-[着信動作設定]-[指定転送番号]で、転送先の番号を
誤って設定していた場合。
-IVR ガイダンスが流れた後、存在しない電話番号を呼び出した場合。
-ソフトフォンや IP 電話の番号をダイヤルし、呼び出しが 3 分経過した
場合。
-その他 SIP サーバーに起因する通信エラー時など。
24

保留・転送について

本製品の TEL 端子に接続した電話機で、フッキングによる保留・転送機能をご利用いただけます。
電話機のボタン操作でも保留・転送をご利用いただけますが、ボタンの機能がフッキングと同じ動作である必要があ ります。アナログ電話であれば「FLASH」または「フッキング」ボタン、IP電話機であれば「保留」「転送」ボタン等 が該当します。
※ 接続している SIP サーバーや相手端末により、保留・転送ができない場合があります。 ※ IP 電話やソフトフォンの機能で保留・転送する場合は、それぞれの取扱説明書をご覧ください。
■フッキングについて
オンフック(電話を切るボタンを押すこと)の時間が 0.1 秒〜 1 秒の間隔で押された際の動作を言います。
オンフックの長短による違いは以下のとおりです。 ・ 長さが 0.1 秒〜 1 秒の場合:保留(保留解除)します(フッキング)。 ・ 長さが 1 秒以上の場合:終話します(オンフック)。
保留する
電話機 A と電話機 B が通話中に、通話①を電話機 A にて保留します。
電話機 A:1001
本 製 品 の ご 利 用 に あ た り
電話機 B:2001
手順と動作 電話機 A 電話機 B
1. 電話機 A にて保留する フッキング
2. 保留中
3. 保留を解除する フッキング
4. 電話を切る オンフック オンフック
※ 手順 2:保留中にオンフックすると、電話が切れます。 ※ 手順 2:保留したまま 30 秒経過すると、電話機 A では話中音が流れ、電話機 B ではそのまま保留音が流れ続
けます。電話機 A でフッキングすると、通話状態に戻ります。
25
転送する
電話機 A と電話機 B が通話中に、電話機 A を操作して通話①を電話機 C に転送します。
※ 電話機 A と電話機 C で話してから転送する。
電話機 A:1001
①通話②
電話機 B:2001
手順と動作 電話機 A 電話機 B 電話機 C
1. 電話機 A にて保留する フッキング
2. 通話①を、電話機 C に転送する
3. 電話機 C で受話器を取る オフフック
4. 電話機 A と電話機 C で会話 (通話②)
5. 電話機 B と電話機 C を接続する
6. 電話機 B と電話機 C で会話 (通話③)、転送完了
※ 手順 1:保留中にオンフックすると、電話が切れます。 ※ 手順 2:保留したまま 30 秒経過すると、電話機 A では話中音が流れ転送できなくなります。転送したい場合
は、電話機 A で再度フッキングし、手順 1 から操作してください。
※ 手順 3:電話機 C が通話中や電話に出られない状態の場合は、電話機 A で再度フッキングし電話機 B との通話
①に戻ります。
※ 手順 4:電話機 C と通話中に電話機 A でフッキングすると、電話機 A と電話機 B で通話できます ( この時電話
機 C は保留中 )。再度、電話機 A でフッキングすると、電話機 C と通話できフッキングする度に切り替えるこ とができます。
電話機 C の内線番号
(3001) をダイヤル
−−−
オンフック
−−−
電話機 C:3001
−−
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電話機能をご利用いただく際のご注意

電話機能をご利用いただく場合は、必ず下記設定を行ってください。 設定していない場合、使用している SIP サーバーと電話機や IP 電話により、内線発信したつもりが外線発信(LINE
端子経由)してしまう誤発信や、TEL 端子については誤着信が起きる可能性があります。
■ Keep-Alive と REGISTER 間隔の設定
SIP サーバーと本製品内部に記録される IP アドレスおよびポート番号が一致するように設定します。 SIP サーバー側で設定する場合は A-1 または A-2、SIPUA(IP 電話やソフトフォンなど)側で設定する場合は B-1 を設定します。 これにより、ポート番号の重複による誤発信を回避することができます。 SIPUA の設定はそれぞれに必要なため、一元的に管理できる SIP サーバーの設定を推奨します。
種別 設定内容
A-1. Keep-Alive パケットの送信を有効にする
A. SIP サーバーによる設定
A-2. REGISTER の認証間隔を短くする(推奨:50 秒)
B. SIPUA による設定 B-1. Keep-Alive パケットの送信を有効にする
■ポートの設定
本製品(LINE 端子 ) で使用するポート番号と、その他の SIPUA で使用するポート番号が重複しないように設定 します。 本製品(LINE 端子 ) のポート番号を固定値 N に、その他の SIPUA はそれぞれ設定方法などが異なるため、下記 表の C-1 と C-2 を参考に使用するポート番号を設定してください。
種別 設定例
LINE 設定の SIP アカウント設定のポート番号を固定値にする。
本製品
値は SIP-UA にて固定値としてよく使われる 5060 付近の値を 避け、例えば 6000 のような値を設定する。
C-1. ランダム設定する。ランダムの範囲を固定値 N が含まれな
い範囲に設定する。
その他の SIPUA
C-2. 固定設定する。固定する値を本製品のポート番号とは異な
る値に設定する。
■対応音声コーデック
本製品が対応している音声コーデックは下記のとおりです。
・ G-711(A-law/μ-law) ・ G-726(16bit/24bit/32bit/40bit) ・iLBC
■ SIP サーバーアクセス許可設定
SIP サーバーアクセス許可設定は、LINE 設定や TEL 設定で登録したレジストラサーバー以外の SIP サーバーとの
通信を許可するようにします。
VoIP 通信を行うために複数の SIP サーバーとの通信が必要な場合、アクセス許可設定が必要になります。
SIP サーバーアクセス許可機能の設定については、「アクセス許可設定」(P.85)を参照してく ださい。
本 製 品 の ご 利 用 に あ た り
27

1.5 IPsec 機能を使う

本製品には、IPsec 機能が搭載されています。IPsec 機能を使えば、本製品を経由する IP パケットのデータ流出や
改ざんを防ぎ、安全にデータの送受信を行うことができます。

IPsec 機能の利用例

IPsec 機能を使えば、さまざまな利用接続形態で高セキュリティな通信が可能です。 ここでは IPsec 機能を利用する代表的な例を説明いたします。
■利用例:拠点間仮想 LAN 環境
本製品を各拠点のインターネットゲートウェイ装置として設置し、本製品同士を VPN 接続することにより、仮想 的な LAN 環境を構築します。 VPN 上でデータ通信を行うことにより、インターネットを用いた安価で安全な仮想 LAN 環境を実現します。
接続例】
VPN接続
インターネット
ファイルサーバー
へのアクセス
本社
拠点①
パソコン
拠点②
パソコン
パソコン
ファイル サーバー

本製品に搭載された IPsec 機能

本製品に搭載されている IPsec の機能は、「VPN 接続 / 通信機能」、「ネットマップ機能」、「フィルタリング機能」の
三点があります。以下では、それぞれの機能の詳細を説明いたします。
VPN 接続 / 通信機能
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VPN 接続 / 通信機能は、IPsec で通信するための通信路(SA)の生成とその経路を通るパケットの暗号化を行う
機能です。
■ IPsec 機能一覧
次の表は、標準化された IPsec 機能のうち、本製品でサポートしている機能の一覧です。
分類 機能 機能の有無
IKE 交換タイプ メインモード
アグレッシブモード
暗号化 DES
3DES
AES(128/192/256bit)
ダイジェスト認証 MD5-HMAC
SHA1-HMAC
DiffieHellman 鍵交換 DH1(768bit)
DH2(1024bit)
DH5(1536bit)
接続先認証方式 事前共有キー (PSK)
PKI
PFS
キープアライブ DPD
Heartbeat
XAuth
本 製 品 の ご 利 用 に
あ た
IPsec プロトコル ESP
AH
カプセル化モード トンネルモード
トランスポートモード
暗号化 DES
3DES
AES(128/192/256bit)
ダイジェスト認証 MD5-HMAC
SHA1-HMAC
キー更新
NAT トラバーサル
QoS
IPsec 接続の設定については、「IPsec 管理」(P.64)を参照してください。
IPsec 機能をご利用いただく際の、接続モード一覧や同時動作については、「IPsec 接続モード
一覧」(P.69)または「本製品①と本製品②の両方を Responder として動作させることはで きません。」(P.69)をご覧ください。
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ネットマップ機能
ネットマップ機能は、IPsec で通信した際、LAN 側ネットワークアドレスの競合を回避するために使用する機能で す。IPsec では互いに接続する LAN 間のネットワークアドレスが同じであると、送信されたパケットがローカルネッ トワークに向けたものなのか、VPN 接続した先のネットワークに向けたものなのかの区別が出来ず、通信ができませ ん。これを解決する一般的な方法は、IPsec 通信前に NAT 変換をかけてお互いに仮想的なアドレスで通信するとい う方法です。
■ネットマップ機能の適用例
【ネットマップ機能適用例】
WAN 側 IP アドレス:
10.0.1.1 10.0.1.2
本製品① 本製品②
LAN 側 IP アドレス:
IP アドレス     :
(ネットマップ変換前)
IP アドレス     :
(ネットマップ変換後)
・ 本製品①:送信パケット(SNAT(送信元アドレス)変換)
変換前 192.168.25.2 172.16.1.2
変換後 172.16.2.2 172.16.1.2
・ 本製品②:受信パケット(DNAT(送信先アドレス)変換)
変換前 172.16.1.2 172.16.2.2
192.168.25.1 192.168.25.1
パソコン①
じ IP アドレスので
192.168.25.2
172.16.1.2
送信元アドレス 宛先アドレス
送信元アドレス 宛先アドレス
同じ IP アドレスなので
ルーティングできない
ルーティングでき
る IP アドレスので
異なる IP アドレスなので
ルーティングできる
ルーティングできる
パソコン②
192.168.25.2
172.16.2.2
30
変換後 172.16.1.2 192.168.25.2
この例では、パソコン①とパソコン②は同じネットワークアドレスが割り当てられおり、送信元アドレスと宛先ア ドレスが同じになっています。 このような場合は VPN 接続ができません。そこでネットマップの機能を利用し、パソコン①とパソコン②をそれ ぞれ別の仮想的な IP アドレスに変換し VPN 接続をおこないます。
メモ 本製品に 1 台でもネットマップを設定している場合は、IPsec で接続され
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