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CPV05シリーズ
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ぬう前の準備
ぬい方の基本
いろいろなぬい方
付録
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はじめに
このたびは、本製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
お使いになる前に以降の「安全にお使いいただくために」をよくお読みいただき、この取扱説明書をご覧になり
各機能の正しい使い方を十分にご理解の上、末永くご愛用ください。
また取扱説明書は、読み終わったあとも、いつでもご覧になれるところに保管してください。
安全にお使いいただくために
取扱説明書および本製品で使われている表示や絵文字は、本製品を安全に正しくお使いいただき、お使いになる
方や他の人々への危害や損害を未然に防ぐためのものです。その表示や意味は次のとおりです。
●
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が死亡または重傷を負う危険が想定
警 告
注 意
取扱説明書で使用している絵文字の意味は次のとおりです。
される
内容を示しています。
●
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が傷害を負う危険が想定される内容
および
物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
特定しない禁止事項 特定しない危険通告
針の下に指を入れないでください 感電の危険があります
分解してはいけません 火災の危険があります
水に濡らしてはいけません
特定しない義務行為
電源プラグを抜いてください
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本製品を安全にお使いいただくために、以下のことがらを守ってください。
● 一般家庭用電源AC100Vの電源以外では、絶対に使用しないでくださ
い。火災・感電・故障の原因となります。
● 以下のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてくだ
さい。火災・感電・故障の原因となります。
・ ミシンのそばを離れるとき
・ ミシンを使用したあと
・ 使用中に停電したとき
・ 接触不良、断線などで正常に動作しないとき
・ 雷が鳴りはじめたとき
● 延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでく
ださい。火災・感電の原因となります。
● 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因と
なります。
● 電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部
分を持って抜いてください。電源コードを引っ張って抜くとコード
が傷つき、火災・感電の原因となります。
● 電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差込みが不完全
ですと、感電や発熱による火災の原因になります。傷んだプラグ・
緩んだコンセントは使用しないでください。
● 電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げた
り、引っ張ったり、ねじったり、たばねたりしないでください。ま
た、重い物を載せたり、加熱したりすると電源コードが破損し、火
災・感電の原因となります。電源コードまたは電源プラグが破損し
たときはミシンの使用をやめて、お近くの販売店または「お客様相
談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
● 電源コードは、赤い印以上引き出さないでください。
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● 長期間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いて
ください。火災の原因となります。
● 直射日光の当たるところや、ストーブ、アイロンのそばなど温度の
高いところでは使用しないでください。ミシンの使用温度は 0 ~ 40
℃です。ミシン内部の温度が上がったり、ミシン本体や電源コード
の被膜が溶けて火災・感電の原因となります。
● コードを巻き取るときは、電源プラグとコードを持って巻き取って
ください。電源プラグが当たって、けがの原因になります。
● 火の気のあるもののそばでは使用しないでください。(火の消えてい
ないたばこ、ろうそくなど)火災の原因になります。
● 野外でのご使用は避けてください。雨などが降り、本体が濡れて感
電の原因となります。また濡れたときはお近くの販売店または「お
客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
● 以下の場所に設置、保管をしないでください。故障の原因になりま
す。
・ 温度が著しく高くなる場所
・ 温度が著しく低くなる場所
・ 急激に温度が変化する場所
・ 湿気、湯気の多い場所
・ 火気や熱器具、冷暖房機器などに近い場所
・ 屋外や直射日光の当たる場所
・ ほこり、油煙の多い場所
● スプレー製品などをご使用の部屋では使用しないでください。
スプレーへの引火によるやけどや火災の原因となります。
● ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所には置かない
でください。バランスが崩れて倒れたり、落下などしてけがをする
原因となります。ミシンは安定した平らなテーブルや机の上でご使
用ください。
● ミシン本体の換気口をふさがないでください。換気口は、必ず壁か
ら 30 cm 以上離してお使いください。また、換気口やフットコント
ローラーに糸くずやほこりがたまらないようにしてください。火災
の原因となります。
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● ミシン本体の上に花びんや水の入った容器を置くなどして、ミシン
本体に水をこぼさないでください。万一、内部に水などが入った場
合は、電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いて販
売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そ
のまま使用すると火災・感電の原因となります。
● 換気口や内部に異物を入れたり、ドライバーなどを差し込まないで
ください。高圧部に触れて感電のおそれがあります。万一、異物が
入った場合は、使用をやめてお近くの販売店または「お客様相談室
(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
● ミシン本体の重さは約6.5k gあります。ミシン本体を持ち運びする際
は急激、または不用意な動作をしないでください。腰や膝を痛める
原因となります。
● ミシン本体は、必ず取手部を持って持ち運びをしてください。他の
部分を持つとこわれたりすべって落としたりして、けがの原因とな
ります。
● ミシン本体には取扱説明書に記載されている正規の部品を使用して
ください。他の部品を使用するとけが・故障の原因となります。
● お客様ご自身での分解、修理および改造は行わないでください。火
災・感電・けがの原因となります。指定以外の内部の点検・調整・
掃除・修理は、お近くの販売店または「お客様相談室(ミシン 119
番)」にご依頼ください。
● 取扱説明書に記載されている整備は、必ず電源プラグをコンセント
から抜いて行ってください。けが・感電の原因となります。
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● ミシン操作中は、針の動きに十分注意してください。また、針、プー
リー、天びんなど、動いているすべての部品に手を近づけないでく
ださい。けがの原因となります。
● リッパーで穴を開ける方向に、手や指を置かないでください。すべっ
たときにけがをするおそれがあります。本来の使用目的以外での使
用はしないでください。
● 針と押えは、必ず電源を切ってから交換してください。万一、スター
ト/ストップスイッチまたは、他のスイッチが押されると、ミシン
が作動してけがをするおそれがあります。
● 縫製中、布地を無理に引っ張ったり、押したりしないでください。
けが・針折れの原因となります。
● 針の下などに指を入れないでください。けがをするおそれがありま
す。
● 上糸、下糸等に関する操作については、取扱説明書の指示に従って
正しく行ってください。取り扱いを誤ると、縫製中に糸がらみ等が
発生し、針が折れたり、曲がったりするおそれがあります。
● 曲がった針は絶対に使用しないでください。針折れの原因となりま
す。
● 万一、ミシン本体を落としたり、破損したり、故障したりした場合
は、ただちに使用をやめてお近くの販売店または「お客様相談室(ミ
シン 119 番)」にご連絡ください。そのまま使用すると火災・感電
の原因となります。
● 万一、煙が出ている、異臭がする、異常音がするなどの状態のとき
はすぐに電源プラグをコンセントから抜いて、お近くの販売店また
は「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま
使用すると火災・感電の原因となります。お客様による修理は危険
ですから絶対に行わないでください。
● ミシン本体が入っていた袋は、お子様がかぶって遊ばないように、
お子様の手の届かないところに保管するか廃棄してください。
かぶって遊ぶと窒息のおそれがあります。
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● お子様の玩具として使用しないでください。お子様がご使用になる
ときや、お子様の近くでご使用になるときは、お子様がけがをしな
いよう十分注意してください。
● フットコントローラーの上に物を置かないでください。
けが・故障の原因となります。
● このミシンは日本国内向け、家庭用です。外国では使用できません。
This sewing machine can not be used in a foreign country as designed for Japan.
職業用としてご使用になった場合の保証はいたしかねますので、ご了承ください。
● 仕様および外観は品質改良のため、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
● 取扱説明書の内容を許可なく無断で複製することは禁じられておりますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容について、万一不審な点や誤りなどお気づきの点がありましたら「お客様相談室 ( ミシ
ン119 番)」 にご連絡ください。
● 本機をご使用になる方(お子様を含む)が、身体/知覚/精神的能力になんらかの障害を持つ場合、あ
るいは経験や知識が十分でない場合には安全を保証できる責任者の監視の下でのみ本機を使用してくだ
さい。
● お子様が使用するときは、玩具として使用しないよう、十分な監視の下で使用してください。
警告ラベルについて
ミシンには下記の警告ラベルが表示されています。
各警告ラベルの内容を十分理解し、記載事項を守って作業を行ってください。
また、警告ラベルは、はがれたり、傷ついたりしないよう十分注意してください。
万一ラベルがはがれていたり、読みとれなくなった場合は速やかに弊社にご連絡ください。
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もくじ
はじめに ............................................................................................................................................................................1
安全にお使いいただくために ................................................................................................................................1
警告ラベルについて ....................................................................................................................................................6
付属品を確認してください .....................................................................................................................................9
付属品収納スペース .............................................................................................................................................................................................................. 9
付属品 .............................................................................................................................................................................................................................................. 9
別売オプション ..................................................................................................................................................................................................................... 11
各部の名前とはたらき ............................................................................................................................................12
主要部 ........................................................................................................................................................................................................................................... 12
針・押え部分 ........................................................................................................................................................................................................................... 13
操作スイッチ ........................................................................................................................................................................................................................... 13
操作パネル ................................................................................................................................................................................................................................14
1. ぬう前の準備 ...................................................................................................................................15
電源を入れましょう .................................................................................................................................................15
電源に関する注意 ................................................................................................................................................................................................................15
電源を入れる ........................................................................................................................................................................................................................... 16
フットコントローラーを使う ..................................................................................................................................................................................... 16
上糸と下糸の準備 ......................................................................................................................................................17
下糸を巻く ................................................................................................................................................................................................................................17
下糸をセットする ................................................................................................................................................................................................................20
上糸を通す ................................................................................................................................................................................................................................22
下糸を引き出してからぬうとき ...............................................................................................................................................................................26
針を交換するには ......................................................................................................................................................27
針に関する注意 ..................................................................................................................................................................................................................... 27
布地と糸の種類による針の使い分け .....................................................................................................................................................................27
正しい針の見分け方 ........................................................................................................................................................................................................... 28
針を交換する ........................................................................................................................................................................................................................... 28
押えを交換するには .................................................................................................................................................30
押えに関する注意 ................................................................................................................................................................................................................30
押えを交換する ..................................................................................................................................................................................................................... 30
押えホルダーを外す ........................................................................................................................................................................................................... 31
針停止位置を変更するには ..................................................................................................................................32
2. ぬい方の基本 ...................................................................................................................................33
ぬってみましょう ......................................................................................................................................................33
ミシンかけの手順 ................................................................................................................................................................................................................33
模様を選ぶ ................................................................................................................................................................................................................................34
ぬい目の長さと振り幅を調整する .......................................................................................................................................................................... 34
ミシンをスタートさせる ................................................................................................................................................................................................35
自動で返しぬい / 止めぬい(おまかせ止めぬい)をする .................................................................................................................... 36
糸調子を調節する ................................................................................................................................................................................................................37
上手にぬうコツ ..........................................................................................................................................................39
試しぬいをする ..................................................................................................................................................................................................................... 39
ぬう方向を変える ................................................................................................................................................................................................................39
カーブをぬう ........................................................................................................................................................................................................................... 39
厚い布地をぬう ..................................................................................................................................................................................................................... 39
面ファスナー(マジックテープ
薄い布地をぬう ..................................................................................................................................................................................................................... 40
特に厚い布地をぬう ........................................................................................................................................................................................................... 41
伸びる布地をぬう ................................................................................................................................................................................................................41
®
) をぬう ....................................................................................................................................................... 40
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ビニールや皮革をぬう ..................................................................................................................................................................................................... 41
筒ものをぬう ........................................................................................................................................................................................................................... 41
3. いろいろなぬい方 ......................................................................................................................... 42
布端を始末する ..........................................................................................................................................................42
ジグザグ押え <J> を使ったたち目かがり .......................................................................................................................................................... 43
たち目かがり押え <G> を使ったたち目かがり .............................................................................................................................................. 43
直線ぬいをする ..........................................................................................................................................................44
すそ上げをする ..........................................................................................................................................................45
ボタン穴かがりをする ............................................................................................................................................48
ファスナーをつける .................................................................................................................................................52
つき合わせ ................................................................................................................................................................................................................................ 52
片返し ........................................................................................................................................................................................................................................... 54
伸びる布地やゴムテープをぬう ........................................................................................................................56
伸縮ぬい ...................................................................................................................................................................................................................................... 56
ゴムテープつけ ..................................................................................................................................................................................................................... 56
アップリケ/パッチワーク/キルトをぬう ...............................................................................................58
アップリケ ................................................................................................................................................................................................................................ 59
パッチワーク(クレイジーキルト) ....................................................................................................................................................................... 60
ピーシング ................................................................................................................................................................................................................................ 60
キルティング ........................................................................................................................................................................................................................... 61
フリーモーションキルト ................................................................................................................................................................................................ 62
丈夫にしたいところをぬう ..................................................................................................................................64
3 重ぬい ....................................................................................................................................................................................................................................... 64
かんどめ ...................................................................................................................................................................................................................................... 64
飾りぬいをする ..........................................................................................................................................................66
ファゴティング ..................................................................................................................................................................................................................... 67
スカラップ ................................................................................................................................................................................................................................ 67
スモッキング ........................................................................................................................................................................................................................... 68
シェルタック ........................................................................................................................................................................................................................... 69
つき合わせ ................................................................................................................................................................................................................................ 70
ヘアルーム ................................................................................................................................................................................................................................ 70
サイドカッター押え ( 別売 ) を使う ....................................................................................................................................................................... 72
4. 付録 ....................................................................................................................................................... 74
模様設定一覧 ...............................................................................................................................................................74
お手入れ .........................................................................................................................................................................77
注油に関して ........................................................................................................................................................................................................................... 77
ミシンを保管するときのご注意 ...............................................................................................................................................................................77
本体表面の掃除 ..................................................................................................................................................................................................................... 77
かまの掃除 ................................................................................................................................................................................................................................ 77
困ったとき ....................................................................................................................................................................80
よくあるご相談 ..................................................................................................................................................................................................................... 80
上糸がつる ................................................................................................................................................................................................................................ 80
布裏で糸がからまる ........................................................................................................................................................................................................... 81
糸調子が合わない ................................................................................................................................................................................................................ 83
布がミシンに入り込んでとれなくなった .......................................................................................................................................................... 84
ボビン受け座の下で糸がからまってしまったら .......................................................................................................................................... 87
こんなときには ..................................................................................................................................................................................................................... 88
エラーメッセージ ......................................................................................................................................................93
電子音 ........................................................................................................................................................................................................................................... 94
仕様表 ..............................................................................................................................................................................94
索引 ...................................................................................................................................................................................95
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付属品を確認してください
箱をあけたら、まず以下の付属品が揃っているか確認してください。不足しているときや破損し
ているときは、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
付属品収納スペース
付属品は、補助テーブルの内側の収納スペースに収
納されています。
補助テーブルのふたを手前に引いて、
a
開きます。
補助テーブル
収納スペース
X 収納スペースには、付属品バッグが入って
います。
お願い
● 付属品は、付属品バッグに入れてから、補
助テーブルに収納してください。付属品
バッグに入れずに収納すると、付属品が収
納スペースから落ちて紛失したり、破損し
たりすることがあります。
● 補助テーブル取り外しについては、「筒もの
をぬう」(→ P.41)を参照してください。
付属品
■ ボビン
下糸を巻いて使用します。本機純正のものが 4 個
付属されています。そのうちの 1 個はかまにセッ
トされています。
■ ネジ回し
ミシン針を交換するときや、針板カバーを開閉す
るときに使用します。
■ ドライバー
押えを交換するときに使用します。
■ はとめ穴パンチ
はとめ穴をあけるときに使用します。
■ ミシンブラシ
かまなどの細かい部分のほこりを取り除くときに
使用します。
■ 糸こま押え
上糸をセットするときに使用します。糸こまの大
きさによって大/中を使い分けます。
購入時、糸こま押え ( 中 ) はミシンの糸たて棒に
セットされています。
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■ ミシン針
3 種類(計 5 本)の針が付属しています。糸の太
さや布地によって使い分けます。
詳細は「布地と糸の種類による針の使い分け」(→ P.27)
で説明します
。
黄 #11(2 本)
赤 #14(2 本)
緑 #16(1 本)
■ 押え(8 種)
ぬい方に合った押えが用意されています。押えに
は A・G・I・J・N・R の記号が記されています。
詳細は「押えを交換する」(→ P.30)で説明しま
す。
ジグザグ押え <J>
押え固定ピンが付いています。
押え固定ピン
・ 押え固定ピンは、厚い布地のぬい始めな
ど、段差があって布地を送ることができな
いときに使用します。(→ P.40)
・ 購入時は、ミシン本体の押えホルダーに取
り付けられています。
模様ぬい押え <N>
片押え <I>
まつりぬい押え <R>
スムースフット
アップリケ押え
■ リッパー
ぬい目をほどいたり、ボタン穴を切り開くときに
使用します。
ボタン穴かがり押え <A>
たち目かがり押え <G>
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■ フットコントローラー
型式 MODEL T
ミシンを足で操作するときに使用します。
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■ ハードケース
ミシンを使用しないときは、ケースをかぶせて収
納してください。
■ 付属品バッグ
ネジ回しや押えなどの小物を収納するバッグです。
■ 取扱説明書
本書です。大切に保管してください。
■ 早見表
下糸・上糸のセットが確認できます。
別売オプション
オプション品として、以下の製品を用意しています。
■ ウォーキングフット ( モデル名:F03 3 )
ビニールや皮革など、すべりにくい布地をぬうと
きに使用します。
■ キルター ( モデル名:F016N)
ウォーキングフットや押えホルダーのキルター用
の穴に差し込んで使用します。キルティングをす
るときに、ぬい目を等間隔にそろえてぬうことが
できます。
■ キルト押え ( モデル名:F005N)
フリーモーションキルトをするときに使用します。
■ 使いこなし DVD
ミシンの基本的な使い方と「つくり方レシピ」を紹
介しています。
※ DVD 内で説明されるつくり方レシピの型紙等の
情報については、ブラザーホームページ
( http://www.brother.co.jp/product/hsm/
index.htm)をご覧下さい。
■ ワイドテーブル
使い方は、ワイドテーブルに付属の説明書を参照
してください。
■ サイドカッター押え ( モデル名:F05 4 )
布端を切りながら、たち目かがりなどをするとき
に使用します。
● オプション品・部品については、お買い上げ
の販売店、または「お客様相談 室(ミシン
119 番)」にお問い合わせください。
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各部の名前とはたらき
主要部
a 下糸巻き装置(→ P.17)
下糸をボビンに巻くときに使用します。
b 糸たて棒(→ P.17、22)
糸こまを差し込みます。
c 糸調子ダイヤル(→ P.37)
上糸調子を調節します。
d 下糸巻き案内(→ P.17)
下糸をボビンに巻くときに糸をかけます。
e 天びん(→ P.23)
f 糸切り(→ P.36)
ここに引っかけて糸を切ります。
g 補助テーブル、付属品収納スペース(→ P.9、41)
この中に押えやボビンなどを収納します。袖口などの
筒ものをぬうときは、ここを外します。
h 操作スイッチ(→ P.13)
ミシンをスタートさせたり、針を上げ下げするときに
使用します。
i 操作パネル(→ P.14)
各種の設定をするときに使用します。
j 模様選択ダイヤル(→ P.34)
ぬいたい模様を選ぶときに使用します。
k プーリー
ぬい目を 1 針ずつ送ったり、針を上げ下げするときに
手前に回します。
l 電源スイッチ(→ P.16)
電源を入れるスイッチです。
m 電源コード(→ P.16)
家庭用電源コンセント (AC100V) に接続します。
n フットコントローラージャック(→ P.16)
ここにフットコントローラーのプラグを差し込みま
す。
o ドロップレバー(→ P.63)
送り歯を下げるときに使用します。
p 押えレバー(→ P.22)
押えを上げ下げします。
q 上糸案内(→ P.18)
下糸をボビンに巻くときや、上糸を通すときに糸をか
けます。
r 糸案内カバー(→ P.18)
下糸をボビンに巻くときや、上糸を通すときに糸をか
けます。
s 換気口
モーターの換気用の穴です。
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針・押え部分
a 糸通しレバー
針に糸を通すときに使用します。
b ボタン穴かがりレバー
ボタン穴かがりやかんどめをするときに使用します。
c 押えホルダー
押えを取り付けます。
d 押えホルダーのネジ
押えホルダーを固定します。
e 押え
布地を押さえます。ぬい方に合った押えをセットしま
す。
f 針板カバー
かまの掃除をするときに取り外します。
g 送り歯
布地を送ります。
h 下糸クイック
下糸を引き上げずにぬい始められます。
i 針板ふた/かま
ここを開けて、かまにボビンをセットします。
j 針板
まっすぐにぬうための目盛りが付いています。
k 針棒糸かけ
上糸をかけます。
l 押えレバー
押えを上げ下げします。
m 針のとめネジ
針を固定します。
操作スイッチ
ミシンの基本的な操作は、操作スイッチで簡単に行えます。
a スタート/ストップスイッチ
ミシンをスタートまたは停止します。ぬい始めとスイッ
チを押している間は、ゆっくりとぬいます。停止する
と、針は下がった(布地に刺さった)状態で止まりま
す。詳細は「ミシンをスタートさせる」(→ P.35)で説
明します。
b 返しぬいスイッチ
スイッチを押している間、返しぬいまたは止めぬいを
します。返しぬいの場合はスイッチを押している間、
逆方向にぬいます。止めぬいの場合は、同じ場所で 3
~ 5 針ぬってから止まります。詳細は「返しぬい / 止
めぬいをする」(→ P.36)で説明します。
c 針上下スイッチ
針の位置を上または下に切り替えます。2回押すと、
1 針ぬえます。
d スピードコントロールレバー
左右に動かして速度を調節します。
左に動かすと遅く、右に動かすと速くなります。
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操作パネル
前面の操作パネルで、選択した模様の番号を確認し
たり、ぬい目の長さやジグザグの振り幅を調整した
りできます。
a LCD(液晶画面)
選択した模様(
長さ(mm)(
表示されます。
b ぬい目の長さ調節キー
P.34
ぬい目の長さを調節するときに使用します。(ぬい目
の長さは、“-”側を押すとこまかくなり、“+”側を
押すとあらくなります。)
c ジグザグの振り幅調節キー
P.34
ジグザグの振り幅を調節するときに使用します。
(ジグザグの振り幅は、“-”側を押すとせまくなり、
“+”側を押すとひろくなります。)
d 自動返しぬい / 止めぬいキー ( おまかせ止めぬい )
P.36
ぬい始めとぬい終わりに、自動で返しぬいまたは止め
ぬいをするように設定します。
1)、使用する押え(2)、ぬい目の
3)、ジグザグの振り幅(mm)(4)が
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Page 17
1 ぬう前の準備
電源を入れましょう
ミシンの電源を入れます。
電源に関する注意
電源について気をつけなければいけないことを説明します。
● 一般家庭用電源 AC100V の電源以外では、絶対に使用しないでください。火災・感電・故障の
原因となります。
● 電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差込みが不完全ですと、感電や発熱による火
災の原因となります。
● 緩んだコンセントは使用しないでください。
● 以下のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。火災・感電・故障の原
因となります。
・ ミシンのそばを離れるとき
・ ミシンを使用したあと
・ 使用中に停電したとき
・ 接触不良、断線などで正常に動作しないとき
・ 雷が鳴りはじめたとき
1
● 延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでください。火災・感電の原因と
なります。
● 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因となります。
● 電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部分を持って抜いてください。電
源コードを引っ張って抜くとコードが傷つき、火災・感電の原因となります。
電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、
●
たばねたりしないでください。また、重い物を載せたり、加熱したりすると電源コードが破損し、
火災・感電の原因となります。電源コードまたは電源プラグが破損したときはミシンの使用をやめ
て、お近くの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
●
長期間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。火災の原因となります。
15
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ぬう前の準備
電源を入れる
本体右側面から電源コードを引き出
a
し、電源プラグを家庭用電源コンセン
ト(AC100V)に差し込みます。
電源スイッチ
赤いテープ
お願い
● 電源コードの端には、赤いテープが巻いてあ
ります。この印が見えたら、電源コードをそ
れ以上引き出さないでください。
電源スイッチの“┃”側を押して「入」
b
にします。
フットコントローラー
を使う
本体右側面のフットコントローラージャックに、フッ
トコントローラーのプラグを差し込みます。
フットコントローラー
ジャック
注 意
● フットコントローラーを接続するとき
は、誤ってミシンがスタートしないよ
う、必ず電源を切ってください。
● このミシンには以下のモデルのフット
コントローラーが使用できます。その
他のモデルまたは他社のフットコント
ローラーは使用しないでください。
MODEL T、MODEL S
X 電源が入り、手もとランプが点灯し、液晶
画面に情報が表示されます。
お知らせ
● 電源が入ると針や送り歯が動く音がします
が、故障ではありません。
電源を切るときは、電源スイッチの
c
“○”側を押して「切」にします。
X 電源が切れ、ランプと液晶の表示が消えま
す。
お願い
● 使用中に停電が発生したときは、電源スイッ
チを切ってから電源プラグを抜いてくださ
い。再度ミシンを動かす場合は、手順に従っ
て正しく操作してください。
■ フットコントローラーの使い方
フットコントローラーを浅く踏んでいるときは、ミシンは
ゆっくりと動きます。深く踏み込むほど、ミシンのぬい速度
は速くなります。踏み込みをやめるとミシンは止まります。
遅い
速い
注 意
● フットコントローラーに糸くずやほこ
りなどがたまらないようにしてくださ
い。火災・感電の原因となります。
●
フットコントローラーの上に物を置かない
でください。けが・故障の原因となります。
●
長期間ご使用にならないときは、フットコ
ントローラーのプラグをジャックから抜い
てください。火災・感電の原因となります。
お知らせ
●
フットコントローラージャックにフットコント
ローラーのプラグが差し込まれているときは、ス
タート/ストップスイッチは使用できません。
● スピードコントロールレバーで設定した速
度が、フットコントローラーを踏み込んだと
きの最高速度になります。
16
Page 19
上糸と下糸の準備
下糸用の糸を巻いたボビンをセットしたあと、上糸用の糸を通します。
下糸を巻く
下糸用の糸をボビンに巻きます。
下糸巻き案内
注 意
● 付属のボビンは本機純正品です。厚みの違う従来品を使用すると、ミシンが正しく動作しません。
必ず付属品、または別売りの純正ボビンを使用してください。純正以外のボビンを使用すると、け
が・故障の原因となります。
11.5 mm
(実物大)
1
下糸巻き軸
ボビン
ボビンのミゾと下糸巻き軸バネの位置を
a
合わせて、ボビンを軸に差し込みます。
ミゾ
下糸巻き軸バネ
下糸巻き軸にセットしたボビンをカ
b
チッと音がするまで右側に押します。
純正品 従来品
糸たて棒を起こし、糸こま押えを抜き
c
ます。
糸こま押え
下糸用の糸こまを糸たて棒にいっぱい
d
まで差し込みます。
糸こまを横にして、下側から手前に糸が出る向
きにして差し込みます。
糸こま
糸たて棒
糸たて棒
17
Page 20
ぬう前の準備
糸こま押えを糸たて棒に差し込みま
e
す。
糸こま押えは少し丸みをおびている平らな面を
左側にして、糸こまが糸たて棒の右端までいく
ように右いっぱいまで差し込みます。
注 意
● 糸こまや糸こま押えが正しくセットさ
れていないと、糸たて棒に糸がからま
り、糸切れや故障の原因となります。
● 糸こま押えは糸こまの大きさに合わせ
て使用してください。糸こまの直径よ
り小さい糸こま押えを使用すると、糸
こまの切り欠きなどに糸が引っかか
り、故障の原因となります。
糸を引いて下糸巻き案内の凸部に糸を
h
かけ、皿の間に左回りに糸をかけ、しっ
かり奥まで入れます。
凸部
皿
下糸巻き案内
下糸巻き案内にかけた糸を左手で押さ
i
え、引き出した糸を右手でボビンに時計
奥まで入れる
回りに 5 ~ 6 回巻き付けます。
糸の端をボビン受け座のガイドミゾに
j
引っかけて、右に引いて糸を切ります。
糸こまから糸を引き出し、上糸案内の
f
ツメ部分に糸をかけます。
糸を糸案内カバーの奥から手前にかけ
g
ます。
引き出した糸がたるまないように右手で糸を持
ち、左手で糸案内カバーにかけます。
糸案内カバー
ガイドミゾ
(カッター付)
X 糸が適切な長さで切れます。
注 意
● 必ずこの方法で糸を切ってくださ
い。ガイドミゾのカッターで糸を切ら
ずに下糸を巻くと糸がうまく巻けませ
ん。また、糸量が少なくなったときに
ボビンに糸がからまり、針が折れたり、
曲がったりするおそれがあります。
スピードコントロールレバーを右
k
(はやく)にスライドさせます。
スピードコントロールレバー
電源を入れます。
l
18
Page 21
m
1 回押します。
フットコントローラーが接続されている場合
は、フットコントローラーを踏みます。
X ボビンが回転し、下糸巻きがスタートしま
す。
スタート/ストップ
スイッチ
ボビンの回転が止まるか、回転のス
n
ピードがゆっくりになったら、もう一
度 (スタート/ストップスイッチ)
を押して下糸巻きを止めます。
(スタート/ストップスイッチ)を
フットコントローラーが接続されている場合
は、フットコントローラーから足を離します。
注 意
● ボビンの回転が止まるか、回転のス
ピードがゆっくりになったら、必ず
下糸巻きをストップさせてくださ
い。そのまま続けると故障の原因と
なります。
お知らせ
● 下糸を巻いたあとにミシンをスタートさせ
たりプーリーを回したりすると、「ガチャ」と
いう音がすることがありますが、故障ではあ
りません。
● 下糸巻き軸が右側に押された状態のときは、
針は動きません(縫製できません)。
1
糸を切り、下糸巻き軸を左に戻し、ボ
o
ビンを軸から外します。
下糸巻き軸
スピードコントロールレバーをもとの
p
位置に戻します。
スピードコントロールレバー
19
Page 22
ぬう前の準備
下糸をセットする
下糸を巻いたボビンをミシンにセットします。
注 意
●
下糸は正しく巻かれたものをご使用く
ださい。下糸の巻き方が悪いと、針折
れや糸調子不良の原因となります。
● 付属のボビンは本機純正品です。厚み
の違う従来品を使用すると、ミシンが
正しく動作しません。必ず付属品、ま
たは別売りの純正ボビンを使用してく
ださい。純正以外のボビンを使用する
と、けが・故障の原因となります。
11.5 mm
(実物大)
従来品 純正品
下糸をセットするときや交換するとき
は、必ず電源スイッチを切って行ってく
ださい。万一、スタート/ストップス
イッチが押されると、ミシンが作動し
てけがの原因となります。
a
押して針を上に上げ、押えレバーを上
げます。
(針上下スイッチ)を1回または2回
針上下スイッチ
電源を切ります。
b
針板ふたの右側にあるつまみを右に動
c
かし、針板ふたを取り外します。
針板ふた
糸が左巻きになるように、右手でボビ
d
ンをセットし、左手で巻き終わりの糸
つまみ
を図のようにしっかりツメに引っかけ
た後、ミゾにそって糸を軽く引っ張り
ます。
20
お知らせ
●
ボビンをセットする方向が、針板周辺に刻印さ
れています。そちらもあわせて見てください。
ツメ
Page 23
● ボビンは必ず指で押さえ、正しい方向
カッター
( カッター
で糸を切り
ます。)
ミゾ
から糸が出るようにセットしてくださ
い。万一、ボビンを逆の方向にセット
すると、針折れや糸調子不良の原因と
なります。
図のように、右手でボビンを軽く押え
e
ながら、ミゾにそって糸を通します。
(①、②)
・ このとき、ボビンが左回りに軽く回ることを
確認してください。
そのあと、手前に引きカッターで糸を
切ります。(③)
針板ふたをもとに戻します。
f
針板ふたの左下の突起部を本体に差し込んでか
ら(1)、右側を上から押します(2)。
● 下糸は引き出さずに、このままぬい始めるこ
とができます。下糸を引き出してからぬう場
合は、上糸をセットしてから「下糸を引き出
してからぬうとき」(→ P.26)を参照してく
ださい。
1
● 内かまの板バネの間に確実に糸が入ってい
ないと、糸調子不良の原因となります。詳細
は、
「糸調子を調節する」(→P.37
してください。
)を参照
21
Page 24
ぬう前の準備
上糸を通す
上糸用の糸をセットし、針に糸を通します。
プーリーの
しるし
糸たて棒
注 意
● 上糸は、手順に従って正しく通してく
ださい。上糸を正しく通していない場
合、糸がからんで針が折れたり曲がっ
たりするおそれがあります。
● 糸通し装置は、11 ~ 16 番の家庭用ミシ
ン針(HA × 1)を使うときに使用でき
ます。また、メタリック糸やナイロン
透明糸などの特殊な糸を使用する場
合、糸通し装置は使用できません。
● 針と糸は適切な組み合わせで使用して
ください。針と糸の適切な組み合わせ
は「布地と糸の種類による針の使い分
け」(→ P.27)を参照してください。
● 糸通し装置が使用できない場合は、以
降の「手で針に糸を通すとき」(→ P.25)
を参照してください。
● 20番以下の太い糸は使用しないでくだ
さい。
電源を入れます。
a
押えレバーを上げます。
b
押えレバー
注 意
● 押えが下がった状態で上糸を通すこと
はできません。
c
(針上下スイッチ)を 1 回または 2 回
押して、針を上に上げます。
針上下スイッチ
プーリーのしるし
・ 針が正しく上に上がっていない場合、上糸を
通すことができません。プーリーのしるしが
上図のように上にきている状態が、正しい位
置です。この位置にきていないときは、必ず
針上下スイッチで針を上に上げてから、以降
の操作をしてください。
22
電源を切ります。
d
Page 25
糸たて棒を起こし、糸こま押えを抜き
e
ます。
糸たて棒
糸こま押え
上糸用の糸こまを糸たて棒にいっぱい
f
まで差し込みます。
糸こまを横にして、下側から手前に糸が出る向
きにして差し込みます。
注 意
● 糸こまや糸こま押えが正しくセットさ
れていないと、糸たて棒に糸がからま
り、糸切れや針折れの原因となります。
● 糸こま押えは糸こまの大きさに合わせ
て使用してください。糸こまの直径よ
り小さい糸こま押えを使用すると、糸
こまの切り欠きなどに糸が引っかか
り、針折れの原因となります。
糸を糸案内カバーの奥から手前にかけ
i
ます。
引き出した糸がたるまないように右手で糸を持
ち、左手で糸案内カバーにかけます。
糸案内カバー
ミゾにそって、ミシン本体に表示され
j
ている番号順に糸を通してください。
図のように天びんに糸がかかっている
k
ことを確認します。
天びん
1
糸こま押えを糸たて棒に差し込みま
g
す。
糸こまから糸を引き出し、上糸案内の
h
ツメ部分に糸をかけます。
お知らせ
● 針が下がっているときは、天びんに糸をかけ
ることはできません。上糸を通す前に、針上
下スイッチで針を上げておいてください。
23
Page 26
ぬう前の準備
針棒糸かけに糸を通します。
l
左手で糸を持ち、右手で糸かけを行うと糸かけ
がしやすくなります。
針棒糸かけ
針棒糸かけにかけた糸の端を左に引き、
m
糸ガイドのミゾに糸をかけます。(①)
糸案内皿のすき間に手前から糸をしっ
かり奥まで入れます。(②)
糸通しレバーをいっぱいまで下げ、
p
ゆっくりと上に戻します。
糸通しレバー
X 糸が針穴に通ります。
お願い
● 針が上がっていないと、糸通し装置で糸を通
すことができません。糸を通す前に、針を
(針上下スイッチ)で上げておいてくださ
い。詳細は、「上糸を通す」c(→ P.22)を
参照してください。
● 糸通しレバーをいっぱいまで下げないと、
フックが完全に回転しないため、糸が針穴に
通りません。糸が通らなかった場合は押えレ
バーを上げ、
ださい。このとき、針が上がっていることを
確認してください。
i(→ P.23)からやり直してく
フック
糸案内皿
本体左側面の糸切りに糸を引っかけて
n
切ります。
糸切り
押えレバーを下げます。
o
糸ガイドの
ミゾ
押えレバーを上げ、針に通った糸の端
q
を引き出します。
注 意
● 無理に引っ張って針を曲げないように
注意してください。
糸の端を押えの間に通して後ろ側に
r
5cm ほど引き出します。
5 cm
24
押えレバー
X 上糸のセットが完了しました。
Page 27
■ 手で針に糸を通すとき
糸通し装置が使用できない場合は、以下の手順で
針に糸を通します。
「上糸を通す」のa ~l に従って針棒
a
糸かけまで糸を通し、押えレバーを下
げます。
針穴の手前から向こう側に、手で糸を
b
通します。
注 意
● 必ず電源スイッチを切ってから行って
ください。万一、スタート/ストップ
スイッチなどが押されるとミシンが作
動してけがの原因となります。
1
押えレバーを上げます。
c
押えレバー
糸の端を押えの間に通して後ろ側に
d
5 cm ほど引き出します。
5 cm
25
Page 28
ぬう前の準備
下糸を引き出してからぬうとき
ギャザーをぬうとき、フリーモーションキルトをするときなどは、あらかじめ下糸を引き出しておきます。
● ギャザーの寄せ方は、使いこなし DVD の「つくり方レシピ」をご覧ください。
引き出した糸をミゾにそって通しま
a
す。
このとき、カッターで糸を切らないでください。
・ 針板ふたは取り外したままにしておいてくだ
さい。
上糸の端を軽く持ちます。
b
針が上がっている状態で、 (針上下
c
スイッチ)を 2 回押します。
下糸を 10cm ほど引き出し、上糸とそろ
e
えて押えの下を通します。
針板ふたをもとに戻します。
f
針板ふたの左下の突起部を本体に差し込んでか
1
)、右側を上から押します(2)。
ら(
d
26
上糸をゆっくりと上に引き、下糸の糸
端を引き出します。
Page 29
針を交換するには
ここでは、ミシン針について説明します。
針に関する注意
針を取り扱うときの注意を説明します。以下の注意を守らないと非常に危険です。よく読んで、必ず守って
ください。
仕上がり良くぬい上げるためには、ブラザー純正のミシン針(HA × 1)を推奨します。
注 意
● 針の交換は必ず、電源スイッチを切ってから行ってください。万一、スタート/ストップスイッ
チなどが押されるとミシンが作動してけがの原因となります
● 針は必ず家庭用ミシン針(HA × 1)を使用してください。その他の針を使用すると、針折れや
故障の原因となります。
● 曲がった針は絶対に使用しないでください。針折れの原因となります。
布地と糸の種類による針の使い分け
ミシン針は布地や糸の太さによって使い分けます。次の表を参考にして、布地に合った糸と針を選んでくださ
い。
ື౷අಭȆ႒
ຽ౷
ถ౷
࢚౷
ື౷
ື౷
ΑΞΛΙঝાࣣ
ηΏϋঝ
႒ ఊ
ήυȜΡ ࿀ঝ
ΗέΗ ࣣঝ
έρΦ
ΆλΨΏϋ
υȜϋ ࿀ঝ
ΐοȜΔΛΠ ࣣঝ
εȜρ ࡆঝ Ķı
ΟΣθ ࿀ঝ
ȜΟνυͼ ࣣঝ
ΜͻȜΡ ࡆঝ
ΐλȜΐ
ΠςΛΠ
ࡆঝ Ķı
ΣΛΠဥঝ Ķıȡķı
࿀ঝ
ࣣঝ
ࡆঝ
ࣣঝȆࡆঝ
ı
ķıȡĺ
ķıȡĺı
Ĵı
Ķı
Ķıȡķı
Ķıȡĺı
Ķı
Ĵı IJķ
Ķıȡķı
ૻ႒
IJIJȡIJĵ
ĺȡIJIJ
IJķ
IJĵȡIJķ
ʼnňૻΣΛΠဥ
ġġġĤIJIJȡIJĵ
ĺȡIJĵ
IJIJȡIJĵ
■ 糸と針の数字
糸は数字が小さいほど太く、針は数字が大きいほ
ど太くなります。
■ HG 針ニット用
伸縮性のある布地や目がとびやすい布地を仕上り
良くぬい上げることができます。
ブラザー純正「HG 針ニット用 #11(金色)」を推
奨します。
■ ナイロン透明糸
布地や糸にかかわらず 14 ~ 16 番の針を使用して
ください。
お願い
● 20 番以下の太い糸は使用しないでください。
故障の原因となります。
注 意
● 布地と糸と針の組み合わせは、左記に
従ってください。組み合わせが適切で
ない場合、ぬい目がふぞろいになり、
ぬいじわや目とびの原因になります。
特に厚い布地(デニム等)を細い針
(9 ~ 11 番)でぬうと、針が折れたり、
曲がったりするおそれがあります。
1
27
Page 30
ぬう前の準備
正しい針の見分け方
針が曲がった状態で使用すると、途中で折れてしま
うことがあり非常に危険です。
使用する前に、針の平らな面を平らな板に合わせ、
針と板のすき間が平行かどうかを確認します。
平らな面
針の種類が刻印
されています
平らな板
すき間が平行でない場合は、針が曲がっています。
その針は使用しないでください。
平らな板
針を交換する
針を交換します。「正しい針の見分け方」で確認した
正しい針と、付属のネジ回しを用意してください。
a
(針上下スイッチ)を 1 回または 2 回
押し、針を上に上げます。
針上下スイッチ
電源を切ります。
b
注 意
● 針の交換は、必ず電源スイッチを切っ
て行ってください。万一、スタート/
ストップスイッチが押されると、ミシ
ンが作動してけがの原因となります。
28
押えレバーを下げます。
c
押えレバー
注 意
● 針を交換する前に、押えの下に布や紙
を置いて、針が針板の穴から下へ落ち
ないようにしてください。
Page 31
針のとめネジをゆるめ、針を抜きます。
d
左手で針を持ちながら、右手でネジ回しを手前
に回します。
1
とめネジ
・ とめネジをゆるめたりしめたりするときに、
無理な力を加えないでください。故障の原因
となります。
新しい針の平らな面を後ろ側に向け
e
て、針棒のストッパーに当たるまで差
ネジ回し
し込みます。
ストッパー
針を左手で押さえたままとめネジをし
f
めます。
ネジ回しを奥側に回します。
注 意
● 針は必ずストッパーに当たるまで差し
込み、とめネジを付属のネジ回しで確
実にしめてください。針が十分に差し
込まれていなかったり、ネジのしめ方
がゆるいと、針折れや故障の原因とな
ります。
29
Page 32
ぬう前の準備
押えを交換するには
押えに関する注意
押えについて気をつけなければいけないことを説明します。
注 意
● 模様に適した押えを使用してください。誤った押えを使用すると、針が押えに当たったり、折
れたり、曲がったりするおそれがあります。
● 押えは必ず本機純正の押えを使用してください。その他の押えを使用すると、けが・故障の原
因となります。
押えを交換する
押えの取り外し方と取り付け方を説明します。
押えレバーを上げます。
c
a
b
(針上下スイッチ)を 1 回または 2 回
押し、針を上に上げます。
針上下スイッチ
電源を切ります。
注 意
● 押えの交換は、必ず電源スイッチを切っ
てから行ってください。
/ストップスイッチが押されると、ミシ
ンが作動してけがの原因となります。
●
押えは前後の向きを確認して正しい向
きで取り付けてください。押えの向きを
間違えますと針が押えに当たり、折れて
けがをする原因となります。
万一、スタート
押えレバー
押えホルダーの後ろ側の黒いボタンを
d
押して押えを外します。
黒いボタン
押えホルダー
取り付ける押えのピンの部分と押え
e
ホルダーのミゾが合う位置に押えを
置きます。
押えに記されている押え記号(J、A など)が
読める向きに置きます。
押えホルダー
J
ミゾ
お知らせ
● 各模様で使用する押えの種類は、LCD(液晶
画面)に表示されます。模様の選び方は、「模
様を選ぶ」(→ P.34)を参照してください。
ピン
押え記号
30
Page 33
押えレバーをゆっくり下げて、押えホ
f
ルダーのミゾを押えのピンにはめま
す。
押えレバー
押えホルダー
■ 押えホルダーを取り付けるとき
押えホルダーを押え棒に合わせます。
a
押え棒
押えホルダー
1
ミゾ
X 押えが取り付けられます。
ピン
押えレバーを上げて、押えが取り付け
g
られていることを確認します。
押えホルダーを外す
お手入れをするときや別売のウォーキングフットを
取り付けるときは、押えホルダーを外します。
押えを外します。
a
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
押えホルダーのネジをゆるめ、押えホ
b
ルダーを外します。
ドライバーを奥側に回します。
押えホルダーを右手で持ち上げながら
b
ネジをしめます。
左手でドライバーを手前に回します。
ドライバー
ネジ
押えホルダー
お願い
● 押えホルダーが正しく取り付けられていな
いと、正しい糸調子にならないことがありま
す。
注 意
●
押えホルダーのネジは確実にしめてくだ
さい。ネジのしめ方がゆるいと押えホル
ダーが外れ、針が押えに当たり、折れた
り、曲がったりするおそれがあります。
ドライバー
押えホルダー
ネジ
31
Page 34
ぬう前の準備
針停止位置を変更するには
通常は、針が布地に刺さった状態でミシンが止まる
ように設定されています。針が上がった状態でミシ
ンが止まるように設定を変更することができます。
電源を切ります。
a
b
(自動返しぬい / 止めぬいキー( おま
かせ止めぬい ))を押しながら、ミシン
の電源を入れます。
“ピッ”と鳴ったら、自動返しぬい / 止めぬい
キー ( おまかせ止めぬい ) から指を放します。
自動返しぬい / 止めぬいキー
■ 針停止位置が上のとき
ぬい終わりに、必ず針が上位置で止まります。
お知らせ
● ぬい終わった後に布地を引き出すことがで
きます。
■ 針停止位置が下のとき
ぬい終わりに、必ず針が下位置で止まります。
X 針の停止位置が上に変更されます。
お知らせ
● もう一度同じ操作をすると、針の停止位置は
下に戻ります。
32
お知らせ
● ぬう方向を変えるとき(「ぬう方向を変える」
(→ P.39))や、ぬい途中で止めたいときにお
使いください。布地がずれません。
Page 35
2 ぬい方の基本
ぬってみましょう
ここでは、基本のぬい方を説明します。
ミシンをかける前に、注意事項を説明します。
注 意
● ミシン操作中は、針の動きに十分注意してください。また、針、プーリー、天びんなど、動
いているすべての部品に手を近づけないでください。けがの原因となります。
● 押えの交換は、必ず電源スイッチを切ってから行ってください。
イッチが押されると、ミシンが作動してけがの原因となります。
● 縫製中は布地を無理に引っ張ったり、押したりしないでください。けが・針折れの原因となります。
● 曲がった針は絶対に使用しないでください。針折れの原因となります。
● ぬう際には、まち針などが針に当たらないように注意してください。針が折れたり、曲がったり
するおそれがあります。
● 模様に適した押えを使用してください。誤った押えを使用すると、針が押えにあたって折れたり、
曲がったりするおそれがあります。
2
万一、スタート/ストップス
ミシンかけの手順
ミシンをかけるときの基本の手順は次のとおりです。
1 電源を入れる
2 模様を選ぶ
3 押えを取り付ける
4 スタート
ミシンの電源を入れます。
「電源を入れる」(→ P.16)を参照してください。
ぬう箇所に合わせて模様を選びます。
「模様を選ぶ」(→ P.34)で説明します。
模様に合った押えを取り付けます。(押えの交換は、必ず電源スイッチ
を切ってから行ってください。)
「押えを交換する」(→ P.30) を参照してください。
布をセットし、ミシンをスタートさせます。ぬい終わったら糸を切ります。
「ミシンをスタートさせる」(→ P.35)を参照してください。
↓
↓
↓
33
Page 36
ぬい方の基本
模様を選ぶ
模様選択ダイヤルを使って、各種の模様を選びます。
電源を入れます。
a
模様選択ダイヤルを回し、ぬいたい模
b
様を選択します。右に回すと模様番号
は大きくなり、左に回すと小さくなり
ます。
模様選択ダイヤル
X 模様番号が LCD(液晶画面)に表示されま
す。
LCD(液晶画面)に表示された押えを
c
取り付けます。
押えの
種類
・ 「押えを交換する」( → P.30) を参照してくだ
さい。
お知らせ
● 模様番号の上に、使用する押えの種類がア
ルファベット(J、A など)で表示されま
す。
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから
行ってください。万一スイッチが押さ
れると、ミシンが作動してけがの原因
になります。
必要に応じて、振り幅とぬい目の長さ
d
を調節します。
・ 調節のしかたは次項の「ぬい目の長さと振り
幅を調整する」を参照してください。
ぬい目の長さと振り幅を
調整する
■[例]模様 を選択する場合
模様選択ダイ ヤルを回し、LCD(液晶
a
画面)に模様「05」を表示させます。
b
(ぬい目の長さ調節キー)の[+]、
または[-]を押して、ぬい目の長さ
を調整します。
ぬい目の長さ
ぬい目の長さ調節キー
こまかい
(ジグザグの振り幅調節キー)の
c
[+]、または[-]を押して、模様の
振り幅を調整します。
ジグザグの振り幅
ジグザグの振り幅
調節キー
お知らせ
● ぬい目の長さ、または振り幅を標準値から変更す
ると、LCD 内の 、 または の が消えま
す。ぬい目の長さ、または振り幅を標準値に戻す
と、LCD 内の 、または が再び で囲われ
ます。
● 振り幅を調整できない模様を選択した場合は、
LCD 内の の右側に“--”が表示されます。
せまい
注 意
● 振り幅を調節したときはプーリーをゆっく
りと手前に回し、針が押えに当たらないこ
とを確認してください。針が折れたり、曲
がったりするおそれがあります。
● ぬい目が詰まる場合は、ぬい目の長さをあ
らくしてください。ぬい目が詰まった状態
でぬい続けると、針が折れたり曲がったり
するおそれがあります。
あらい
ひろい
34
Page 37
ミシンをスタートさせる
押えレバーを下げます。
e
a
(針上下スイッチ)を1回または2回押
し、針を上に上げます。
針上下スイッチ
押えレバーを上げます。
b
押えレバー
押えの下に布地を置き、上糸を押えの
c
下に通して後ろ側に5 cm ほど引き出し
ます。
押えレバー
スピードコントロールレバーを左右に
f
動かして、速度を調節します。
スピードコントロールレバー
g
(スタート/ストップスイッチ)を
1 回押します。(フットコントローラー
を接続している場合は、フットコント
ローラーをゆっくり踏み込みます。)
2
5 cm
左手で糸と布地を押さえ、右手でプー
d
リーを手前に回して布地に針を刺しま
す。
または
タート/ストップスイッチ
X ミシンがスタートします。
ぬい終わりまで進んだら、もう一度
h
(スタート/ストップスイッチ)を
押します。(フットコントローラーで操
作している場合は、フットコントロー
ラーを踏むのをやめます。)
X ミシンが止まります。
(針上下スイッチ)を 1 回または 2 回
i
押し、針を上に上げます。
針上下スイッチ
35
Page 38
ぬい方の基本
押えレバーを上げます。
j
押えレバー
布地を左に引き、本体左側面の糸切り
k
に上糸と下糸を引っかけて切ります。
糸切り
お知らせ
● フットコントローラージャックにフットコ
ントローラーのプラグが差し込まれている
ときは、 (スタート/ストップスイッチ)
でミシンをスタートさせることができませ
ん。
自動で返しぬい / 止めぬい
(おまかせ止めぬい)をする
ぬい始めとぬい終わりに自動で止めぬいをするよう
に設定します。直線・ジグザグ模様でぬったときは、
止めぬいでなく自動で返しぬいをします。
模様を選びます。
a
・ 「模様を選ぶ」(→ P.34)を参照してください。
b
c
(自動返しぬい/止めぬいキー( おま
かせ止めぬい ))を押します。
自動返しぬい / 止めぬいキ
X 液晶画面に が表示されます。
・ ボタン穴かがりやかんどめなど、止めぬいが
含まれている模様を選んだときは、この操作
は必要ありません。
・ (自動返しぬい / 止めぬいキー ( おまかせ
止めぬい ))をもう一度押すと、自動止めぬ
い、または返しぬいは解除されます。
布地をセットし、プーリーを手前に回
してぬい始め位置に針を刺します。
■ 返しぬい / 止めぬいをする
直線またはジグザグ模様でぬったときに (返し
ぬいスイッチ)を押すと、返しぬいになります。
それ以外の模様でぬったときに (返しぬいス
イッチ)を押した場合は、止めぬいになります。
止めぬいは、その位置で 3 ~ 5 針重ねてぬいま
す。
返しぬい
止めぬい
お知らせ
● 返しぬい/止めぬいのどちらが設定されて
いるかは、「模様設定一覧」(→ P.74)を参照
してください。
36
d
(スタート/ストップスイッチ)を
1回押します。
スタート/ストップスイッチ
X 自動で止めぬい、または返しぬいをしてか
らぬい始めます。
Page 39
ぬい終わりの位置まできたら、返しぬ
e
いスイッチを 1 回押します。
返しぬいスイッチ
・ ボタン穴かがりやかんどめなど、止めぬいが
含まれている模様を選んだときは、この操作
は必要ありません。
X 自動で止めぬい、または返しぬいをしてか
らミシンが止まります。
糸調子を調節する
上糸と下糸の強さのバランス(糸調子)を調節しま
す。
「布地と糸の種類による針の使い分け」(→ P.27)で
記載している組み合わせでぬった場合は、自動的に
適切な糸調子になります。思い通りの糸調子になら
ないときや、特殊な糸や素材をぬう場合などは、糸
調子ダイヤルを使って上糸の調子を強く、または弱
くして調節します。
お知らせ
● 本ぬいをする前に、布の端などで試しぬいを
することをお勧めします。
■ 正しい糸調子
縫製をきれいに仕上げるために、糸調子は大切な
ポイントです。糸調子が強すぎたり、弱すぎたり
すると、ぬい目が弱かったり、布地にしわがよっ
たりします。
裏
表
2
お知らせ
● ぬう方向を変えるときなど、返しぬいをせず
にミシンを途中で止めたいときは、 (ス
タート/ストップスイッチ)を押してくださ
い。自動で返しぬい / 止めぬいをせずにミシ
ンが止まります。
ぬい終わりで (返しぬいスイッチ)を押し
てください。
1
(ミシンを止めて
2
方向を変える)
4
(続きをぬう)
3
上糸
下糸
■ 上糸調子が強いとき
布地の表に下糸が見えている状態です。
お願い
● 下糸が正しくセットされていないと、上糸が
強くなることがあります。上糸が強いとき
は、下糸のセットを再度行ってください。「下
糸をセットする」(→ P.20)を参照してくだ
さい。
裏
表
布地の表に下糸が
上糸
解決方法
糸調子ダイヤルを数字が小さくなる方向へ回
し、糸調子を弱くします。
見える
下糸
37
Page 40
ぬい方の基本
お願い
● ぬい終わったとき、針板ふたを外して糸が下
図のように見えることを確認してください。
糸が下図のようにならないときは、内かまの
板バネの間に下糸が入っていません。下糸を
正しく入れなおしてください。( → P.20)
■ 上糸調子が弱いとき
布地の裏に上糸が見えている状態です。
お願い
● 上糸が正しくセットされていないと、上糸
が弱くなることがあります。上糸が弱いと
きは、上糸のセットを再度行ってください。
「上糸を通す」(→ P.22)を参照してください。
裏
布地の裏に上糸が見える
表
上糸
下糸
解決方法
糸調子ダイヤルを数字が大きくなる方向へ回
し、糸調子を強くします。
38
Page 41
上手にぬうコツ
ここでは、上手にぬうためのコツを説明します。ミシンかけをするときの参考にしてください。
試しぬいをする
本製品は、模様に合わせて適切な模様の幅と長さが設
定されるようになっています。
しかし、布の種類やぬい方によっては必ずしも思い通
りにならないことがあるので、試しぬいをするように
しましょう。
試しぬいは、実際の布地のはぎれと糸を使用して、糸
調子や模様の幅・長さを確認します。ぬい方や布を何
枚重ねてぬうかによってもぬった結果は異なるので、
実際にぬうものと同じ状態で試しぬいをします。
ぬう方向を変える
角までぬったら、ミシンを止めます。
a
このとき、針が下がった(布地に刺さった)状
態にしておきます。もし針が上がっている場合
は、 (針上下スイッチ)を押します。
押えレバーを上げ、布を持って回しま
b
す。
針位置を基点に回転させます。
カーブをぬう
途中でミシンを止めながら、少しずつ向きを変えて
ぬいます。
ジグザグ模様をぬうときは、ぬい目の長さを短めに
するときれいに仕上がります。
厚い布地をぬう
2
押えレバーを下げ、続きをぬいます。
c
押えレバー
■ 押えの下に布地が入らないとき
押えレバーをさらに上に上げると、押えがもう一
段階上がります。( この時に押えレバーは固定され
ません。)
注 意
● 布の種類によってぬえる厚さが異なり
ます。無理に布地を押し込んだりする
と針が折れたり、曲がったりするおそ
れがあります。
39
Page 42
ぬい方の基本
ぬい始めに段差があって布地が送られないとき
■
図のように布地に段差があり、押えが傾いてしま
い、布地が送られない場合があります。
その場合は、押え固定ピン(ジグザグ押え <J> 左
側の黒いボタン)の機能を使って、押えを水平に
してぬうと、スムーズに布地を送ることができま
す。
ぬう方向
段差
押えレバーを上げます。
a
ぬい始めの位置を合わせて、布地をお
b
きます。
ジグザグ押え <J> を水平に保持して左
c
側の黒いボタンを押したまま、押えレ
バーを下げます。
面ファスナー
®
(マジックテープ
) をぬう
注 意
● 面ファスナーは、のりが付いていない
縫製用のものを使用してください。の
りが針やかまに付着すると、故障の原
因となります。
● 面ファスナーを細い針 (9 ~ 11 番)でぬ
うと、針が折れたり曲がったりするお
それがあります。
お願い
● ミシンでぬう前に、しつけをして面ファス
ナーと布地をぬい合わせておいてください。
プーリーを手で回して面ファスナーに針を刺し、針
がスムーズに通ることを確認してから、面ファス
ナーの端を低速でぬいます。
針が通らない場合は、厚地用の針と糸 ( → P.27)に交
換してください。
黒いボタン
ボタンから手を離します。
d
X 押えが水平になり、布地が送られるように
なります。
・ ぬい進めると、押えはもとに戻ります。
注 意
● 布の種類によってぬえる厚さが異なり
ます。無理に布地を押しこんだりする
と、針が折れたり、曲がったりするお
それがあります。
端をぬう
お知らせ
● “マジックテープ ® ”は、株式会社クラレの、
面ファスナーの登録商標です。
薄い布地をぬう
薄い布地をぬうと、ぬい目がつれてしまったり、布
がうまく送れないことがあります。
その場合は布地の下にハトロン紙などの薄い紙を敷
いて、布地と一緒にぬいます。ぬい終わったら、紙
をやぶって取り除きます。
ハトロン紙など
40
Page 43
特に厚い布地をぬう
筒ものをぬう
デニムなど、特に厚い布地をぬうときは、プーリー
を手で回しながらぬい進めます。
伸びる布地をぬう
あらかじめしつけをして、布地を引っ張らないよう
にぬいます。
また、ニット用の糸を使用したり伸縮ぬいを使用す
ると、きれいにぬうことができます。
そで口やズボンのすそなどの筒状になっているとこ
ろをぬうときは、フリーアームを使うと便利です。
補助テーブルを左に引いて取り外しま
a
す。
フリーアームの状態になります。
布地のぬう箇所をアーム部分に通した
b
状態でぬいます。
2
ビニールや皮革をぬう
ビニールコーティングや皮革など、押えに貼り付い
てぬいにくい素材には、スムースフットを使用しま
す。
フリーアームを使い終わったら、補助
c
テーブルを取り付けます。
41
Page 44
いろいろなぬい方
3 いろいろなぬい方
布端を始末する
裁断した布端がほつれないように、たち目かがりをします。たち目かがりは、次の 6 模様から選択します。
名称 模様 押え 用途
ジグザグ J
通常のほつれ止め、
アップリケのぬいつけ
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
3.5 0.0 - 7.0 1.4 0.0 - 4.0
ウォー
キング
フット
*1
○
返しぬい
スイッチの
はたらき
返しぬい
3 点ジグザグ J
普通地・伸びる布地の
つれ止め、ゴムひもつけ、
つくろいぬいなど
薄地・普通地のほつれ止め
G
厚地のほつれ止め 5.0 2.5 - 5.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
G
ほ
5.0 1.5 - 7.0 1.0 0.2 - 4.0 × 止めぬい
3.5 2.5 - 5.0 2.0 1.0 - 4.0 × 止めぬい
たち目かがり
厚地・ほつれやすい布地
G
のほつれ止め
伸びる布地のほつれ止め
J
*1: 返しぬいはしないでください。
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
それぞれ次の点に注意してぬってください。
5.0 3.5 - 5.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 0.0 - 7.0 2.5 0.5 - 4.0 × 止めぬい
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
42
Page 45
ジグザグ押え <J> を使った
たち目かがり
たち目かがり押え <G> を取り付けます。
c
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
電源を入れます。
a
模様選択ダイヤルで、 、 または
b
を選びます。
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
c
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
布端より少し外側に針を落としてぬい
d
ます。
針落ち位置
針落ち位置
押えのガイドと布地の端が合うように
d
布地をセットし、押えを下げます。
ガイド
プーリーをゆっくりと手前に回し、針
e
が押えに当たらないことを確認しま
す。
布地の端を押えのガイドにそわせなが
f
らぬいます。
3
注 意
● 振り幅を調節したときはプーリーを
ゆっくりと手前に回し、針が押えに当
たらないことを確認してください。針
が折れたり、曲がったりするおそれが
あります。
たち目かがり押え <G> を
使ったたち目かがり
電源を入れます。
a
模様選択ダイヤルで、 、 または
b
を選びます。
針落ち位置
ぬい終ったらミシンを止め、針と押え
g
を上げて、布地を後ろに引いて取り出
します。
注 意
● ぬい終わった後は、布を後ろに引いて
ください。前方向や横方向に布を引っ
張ると、押えのピンが破損するおそれ
があります。
ピン
43
Page 46
いろいろなぬい方
振り幅調節キー
振り幅
針の位置が
左へ移動
針の位置が
右へ移動
直線ぬいをする
基本となる直線ぬいをします。直線ぬいは、次の 3 模様から選択します。
名称 模様 押え 用途
左基線 J
直線
中基線 J
地ぬい*1、ギャザー、
ピンタックなど
ファスナーつけ、
地ぬい*1、
ピンタックなど
ギャザー、
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
0.0 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 5.0
3.5 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 5.0*2○ 返しぬい
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
*2
○ 返しぬい
3 重ぬい J
*1: 地ぬいとは、2 枚以上の布をぬい合わせることです。
*2: 返しぬいはしないでください。
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
ぬい合わせるところを、しつけまたは
a
まち針で止めます。
そでつけ、股下ぬい、
伸びる布地、飾りぬい
電源を入れます。
b
模様選択ダイヤルで、 、 または
c
を選びます。
0.0 0.0 -7.0 2.5 1.5 - 4.0 × 止めぬい
ぬい終わったら糸を切ります。
h
*1: 針位置を変えるとき
模様が直線 ( 左基線 ) と 3 重ぬいのときに模様の
振り幅を変更すると、針の位置が調節できます。
ジグザグの振り幅調節キーの [ - ] を押すと針の
位置が左へ、[ + ] を押すと針の位置が右へ移動
します。
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
d
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
e
f
g
44
返しぬいが必要な場合は、ぬい始めの
位置より 3 ~ 5 針分手前に針を刺して
返しぬいをします。
・ 「返しぬい / 止めぬいをする」(→ P.36)を参
照してください。
ミシンをスタートさせます。
・ 「ミシンをスタートさせる」(→ P.35)を参照
してください。
ぬい終わりに返しぬいが必要な場合
は、3 ~ 5 針ほど返しぬいをします。
・ 「返しぬい / 止めぬいをする」(→ P.36) を参
照してください。
Page 47
すそ上げをする
スカートやズボンのすそをまつります。まつりぬいは、次の 2 模様から選択します。
名称 模様 押え 用途
普通地のまつりぬい 0
R
まつりぬい
伸びる布地のまつりぬい
R
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
-3 - 3 2.0 1.0- 3.5 × 止めぬい
0
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
お知らせ
● 模様 または を選んだとき
ジグザグの振り幅調節キーの [ - ] を押すと、LCD(液晶画面)に0、- 1、-2、-3と表示され、針
落ちは左に移動します。
ジグザグの振り幅調節キーの [ + ] を押すと、LCD(液晶画面)に0、1、2、3と表示され、針落ちは
右に移動します。
次の手順でまつりぬいをします。
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
お知らせ
● 筒の大きさがアームに入らないほど小さいときや、筒の長さが短いときは、布地がうまく送られず、き
れいに仕上がらないことがあります。
3
45
Page 48
いろいろなぬい方
すそ上げをするスカートやズボンを裏
a
返します。
裏
できあがり線で布を表に返し、アイロ
b
ンをかけます。
裏
裏
< 横から見た図 >
布端から約5mmのところにチャコペン
c
で印をつけ、しつけをします。
布端
裏
表
表
5mm
厚い布地
普通地
しつけ
表
表
すそ側
布端を開いて裏返します。
e
裏
裏
< 横から見た図 >
電源を入れます。
f
模様選択ダイヤルで、 または を選
g
びます。
まつりぬい押え <R> を取り付けます。
h
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
裏
しつけ
裏
さい。
ミシンをフリーアームにします。
i
・ 「筒ものをぬう」(→ P.41)を参照してくだ
さい。
アームに布地を入れ、布地を回すこと
j
ができることを確認します。
布端
厚い布地
普通地
5mm
表
表
厚い布地
普通地
しつけ
厚い布地
普通地
裏
< 横から見た図 >
しつけをしたところから、内側へ折り
d
込みます。
布端
裏
裏
< 横から見た図 >
46
アーム
押えのガイドと布地の折り山が合うよ
k
うに布地をセットし、押えを下げます。
R
裏
ガイド
折り山
Page 49
プーリーをゆっくり手前に回して針を
l
下げ、針が折り山に少しかかる位置に
あるか確認します。
R
針落ち位置を変更するときは、針を上げてからジ
グザグの振り幅を変更します。
■ 針が折り山にかかっていないとき
針が右側にいきすぎています。
振り幅の[-]を押して針位置を左に動かし、針
が折り山に少しかかるように調節します。
3
■ 針が折り山にかかりすぎているとき
針が左側にいきすぎています。
振り幅の[+]を押して針位置を右に動かし、針
が折り山に少しかかるように調節します。
● 「ぬい目の長さと振り幅を調整する」(→P.34)
を参照してください。
折り山に押えのガイドをそわせてぬい
m
ます。
ぬい終ったらミシンを止め、針と押え
n
を上げて、布地を後ろに引いて取り出
します。
●
ぬい終わった後は、布を後ろに引いて
ください。前方向や横方向に布を引っ
張ると、押えが破損するおそれがあり
ます。
しつけをほどき、布地を表に返します。
o
47
Page 50
いろいろなぬい方
ボタン穴かがりをする
ボタンホールを作ります。次の 5 模様から選択できます。
名称 模様 押え 用途
薄地・普通地のねむり穴、
A
横穴
張りのある素材の両止
A
め用
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
5.0 3.0 - 5.0 0.5 0.2 - 1.0
ウォー
キング
フット
×
×
返しぬい
スイッチの
はたらき
自動止めぬい
自動止めぬい
ボタン穴かがり
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
「ボタンの直径+厚み」が約 30 mm 以下のボタンホールを作ることができます。
ボタン穴かがりは、次のようにぬわれます。
伸びる布地・編み地用 6.0 3.0 - 6.0 1.0 0.5 - 2.0 ×
A
伸びる布地用 6.0 3.0 - 6.0 1.5 1.0 - 3.0 ×
A
厚地・毛足の長い布地の
A
はとめ穴
7.0 3.0 - 7.0 0.5 0.3 - 1.0 ×
止めぬい
止めぬい
自動止めぬい
自動止めぬい
自動止めぬい
止めぬい
48
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
Page 51
ボタン穴かがりで使用するボタン穴かがり押え <A> の各部の名称は次のとおりです。
台皿
押えスケール
5 mm
ピン
しるし
ボタン穴かがりをする位置にチャコペ
a
ンなどでしるしを付けます。
しるし
ボタン穴かがり押え <A> の台皿を引き
b
出し、ボタンをのせてはさみます。
出来上がり
A
■ ボタンが台皿にのらないとき
「ボタンの直径+厚み」を、押えスケールの
目盛り(1 目盛り 5 mm)に合わせて、ボタ
ンホールの大きさを決めます。
押えスケール
ボタン穴の寸法
(ボタンの直径+厚み)
例: 直径 15 mm、厚み 10 mm のボタン
→スケールを 25 mm に合わせる
15 mm
X ボタン穴かがりの大きさが決まります。
3
5 mm
10 mm
電源を入れます。
c
模様選択ダイヤルで、模様を選びます。
d
ボタン穴かがり押え<A> を取り付けます。
e
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
49
Page 52
いろいろなぬい方
上糸を下図のように押えの穴に通し、
f
押えの下に引き出します。
押えの赤のしるしと布地のしるしの手
g
前側を合わせ、押えを下げます。
布地のしるし(手前)
赤のしるし
A
赤のしるし
お願い
● 押えを下げるときに、押えの手前部分を押さ
ないでください。ボタン穴が正確な大きさに
ぬえません。
左手で上糸を軽く持ち、ミシンをス
i
タートさせます。
X ぬい終わると、自動的に止めぬいをして止
まります。
針を上に上げ、押えを上げて布地を取
j
り出し、糸を切ります。
ボタン穴かがりレバーをもとに戻します。
k
ぬった部分を切らないように、かんぬき
l
止めの内側にまち針を刺します。
まち針
ミシン本体のボタン穴かがりレバーを
h
一番下まで引き下げます。
ボタン穴かがりレバー
このとき、ボタン穴かがりレバーが押えの突起
部の後ろ側になるようにします。
ボタン穴かがりレバー
突起
付属のリッパーでボタン穴を切り開き
m
ます。
まち針
リッパー
はとめ穴 の場合は、付属のはとめ穴パンチ
で穴をあけてから、リッパーで切り開きます。
はとめ穴パンチ
・ はとめ穴パンチで布に穴を開けるときは、あ
らかじめ布地の下に厚紙などを敷いてくださ
い。
50
Page 53
注 意
● リッパーで穴をあける方向に、手や指
を置かないでください。すべったとき
にけがをするおそれがあります。本来
の使用目的以外での使用はしないで
ください。
■ ぬい目の長さを変えるとき
ぬい目の長さ調節キー の[+]、または[-]を押
して、ぬい目の長さを調整します
ぬい目の長さ
ぬい目の長さ調節キー
。
–
こまかい あらい
芯ひもの端を反対側のミゾにはさんで
b
軽く結びます。
+
電源を入れます。
c
3
模様選択ダイヤルで、 または を選
d
びます。
・ 厚地の場合などで布地が進まないときは、ぬ
い目をあらくします。
■ 振り幅を変えるとき
ジグザグの振り幅調節キーの[+]、または[-]
を押して、模様の振り幅を調整します。
–
ジグザグの振り幅
ジグザグの振り幅
調節キー
お知らせ
● ボタン穴かがりをするときは、ぬい目の長さ
や振り幅を確認するため、必ず試しぬいをし
ましょう。
■ 伸びる布地をぬうとき
伸びる布地にボタン穴かがりをするときは、芯ひ
もを入れてぬいます。
ボタン穴かがり押え <A> の図の部分に
a
芯ひもをかけます。
せまい
+
ひろい
ボタン穴かがり押え <A> を取り付けま
e
す。
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
芯ひもの太さより大きめに振り幅を設
f
定します。
押えレバーとボタン穴かがりレバーを
g
下げて、ミシンをスタートさせます。
ぬい終わったら、芯ひもを引いてたる
h
みをなくします。
手ぬい針を使用して布地の裏側に芯ひ
i
もを引き出して結びます。
ぬった部分を切らないようにリッパー
j
でボタン穴を切り開きます。
余分な糸は切り取ってください。
51
Page 54
いろいろなぬい方
ファスナーをつける
ファスナーをぬい付けます。
名称 模様 押え 用途
ファスナーつけ、地ぬい、
直線 中基線 J
*1: 返しぬいはしないでください。
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
ファスナーの付け方によってぬい方が異なります。ここでは、つき合わせと片返しの場合のぬい方を説明しま
す。
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
ギャザー、ピンタックなど3.5 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 5.0
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
ウォー
キング
フット
ファスナーを付ける部分の
つき合わせ
c
でき上がり線にしつけをします。
*1
○
返しぬい
スイッチの
はたらき
返しぬい
つき合わせた布地の両方にステッチが入ります。
電源を入れます。
a
ジグザグ押え <J> を取り付け、直線ぬい
b
であき止まりの位置まで地ぬいをしま
す。
布地は表どうしを合わせ、あき止まり部分は返
しぬいをします。
・ 地ぬいについては、「直線ぬいをする」
(→ P.44)を参照してください。
ぬいしろを割り、裏からアイロンをかけ
d
ます。
52
Page 55
ぬい目とファスナーの中央を合わせて、
e
しつけをします。
布地の表からステッチをかけます。
h
しつけ
裏
ファスナー
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
f
片押え <I > のピンの右側を押えホルダー
g
に取り付けます。
ピン右側
I
針落ち位置
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
ステッチ
表
注 意
● ぬう際には、針がファスナーに当たら
ないように注意してください。針が折
れたり、曲がったりするおそれがあり
ます。けがの原因にもなります。
しつけをほどきます。
i
しつけ
あき止まり
3
注 意
● 片押え < I > を使用するときは、必ず中
基線を使用し、プーリーをゆっくりと
手前に回して針が押えに当たらない
ことを確認してください。他の模様を
使用すると、針が押えに当たり、折れ
たり、曲がったりするおそれがありま
す。
53
Page 56
いろいろなぬい方
片返し
布地の片側にステッチが入ります。脇あきや後ろあ
きのときに使用します。
ここでは、図のように左側にステッチを入れる場合
を例に説明します。
ジグザグ押え <J> を取り付け、直線ぬい
a
であき止まりの位置まで地ぬいをしま
す。
・ 布地は表どうしを合わせ、あき止まり部分は
返しぬいをします。
・ 地ぬいについては、「直線ぬいをする」
(→ P.44)を参照してください。
ファスナーを付ける部分の
b
でき上がり線にしつけをします
。
右側(ステッチが入らない方)のぬいし
d
ろを 3mm 出してアイロンをかけます。
3mm 出した折り山とファスナーのむし
e
の端を合わせて、しつけまたはまち針で
止めます。
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
f
片押え<I > のピンの右側を押えホルダー
g
に取り付けます。
この例とは反対側をぬう場合は、ピンの左側を
取り付けます。
ぬいしろを割り、裏からアイロンをかけ
c
ます。
54
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
●
片押え < I > を使用するときは、必ず中
基線を使用し、プーリーをゆっくりと
手前に回して針が押えに当たらない
ことを確認してください。他の模様を
使用すると、針が押えに当たり、折れ
たり、曲がったりするおそれがありま
す。
Page 57
3mm 出した折り山部分を、あき止まり
h
の方からぬいます。
片押え<I> のピンのもう一方を押えホル
k
ダーに取り付けます。
g
で右側に付けた場合は、左側に付け替えます。
ピン左側
I
針落ち位置
注 意
● ぬう際には、ファスナーに針が当たら
ないように注意してください。針が折
れたり、曲がったりするおそれがあり
ます。けがの原因にもなります。
残り5cmほどまでぬったらいったんミ
i
シンを止めます。針を下げたままで押え
を上げ、ファスナーを開いて続きをぬい
ます。
ファスナーをとじて表に返し、反対側を
j
しつけします。
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
布地の表からステッチをかけます。
l
あき止まり側から返しぬいをし、押えの端を
ファスナーのむしにそわせてぬいます。
返しぬい
あき止まり
表
残り5cmほどまでぬったらいったんミ
m
シンを止めて、針を下げたまま押えを上
ぬい始め
しつけ
げます。
でき上がり線のしつけをほどいてファ
n
スナーを開き、続きをぬいます。
3
しつけ
55
Page 58
いろいろなぬい方
伸びる布地やゴムテープをぬう
伸びる布地をぬったり、ゴムテープをぬい付けます。
名称 模様 押え 用途
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
伸縮ぬい J
3 点ジグザグ J
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
それぞれ次の点に注意してぬってください。
伸びる布地、飾りぬい 1.0 1.0 - 3.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
普通地・伸びる布地の
つれ止め、ゴムひもつけ、
つくろいぬいなど
ほ
5.0 1.5 - 7.0 1.0 0.2 - 4.0 × 止めぬい
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
伸縮ぬい
電源を入れます。
a
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
b
ジグザグ押え <J> を取り付けます
c
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
。
ゴムテープつけ
そで口やウエストなどにゴムテープをぬい付ける
場合は、ゴムテープが縮んでいる状態ができ上が
り寸法になります。必要な長さのゴムテープを用
意します。
まち針で布地の裏側にゴムテープを止
a
めます。
布地とゴムテープが均等になるように数か所止
めます。
布地を伸ばさないようにぬいます。
d
56
ゴムテープ
まち針
電源を入れます。
b
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
c
Page 59
ジグザグ押え <J> を取り付けます
d
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
ゴムテープが布地と同じ長さになるよ
e
うに伸ばしながらぬいます。
左手で後ろ側の布地を引っ張り、右手で押えに
一番近いまち針のところを引っ張ります。
。
3
注 意
● ぬう際には、まち針などが針に当たら
ないように注意してください。針が折
れたり、曲がったりするおそれがあり
ます。
57
Page 60
いろいろなぬい方
アップリケ/パッチワーク/キルトをぬう
アップリケやパッチワーク、キルトをぬうときに使用します。次の模様から選択します。
名称 模様 押え 用途
ジグザグ J
通常のほつれ止め、
アップリケのぬいつけ
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
3.5 0.0 - 7.0 1.4 0.0 - 4.0
ウォー
キング
フット
*1
○
返しぬい
スイッチの
はたらき
返しぬい
アップリケ J
ピーシング直線 J
つき合わせ
手ぬい風直線
(キルト用)
キルティング模様
(スティップリング用)
*1: 返しぬいはしないでください。
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
アップリケ布のぬいつけ
ピーシング用直線
(押え右端から 7mm の
ぬいしろ)
パッチワークや飾りぬい
J
パッチワークや飾りぬい、
トリコット地などのたち
J
目かがり兼用地ぬい
パッチワークや飾りぬい
J
手ぬい風キルト直線 0.0 0.0 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
J
キルトの背景ぬい 7.0 1.0 - 7.0 1.6 1.0 - 4.0 × 止めぬい
J
3.5 2.5 - 7.0 2.5 1.6 - 4.0 × 止めぬい
5.5 0.0 - 7.0 2.0 0.2 - 5.0 × 止めぬい
4.0 0.0 -7.0 1.2 0.2 - 4.0 × 止めぬい
5.0 2.5 -7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 0.0 -7.0 1.2 0.2 - 4.0 × 止めぬい
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
58
Page 61
アップリケ
アップリケ押えを使用すると、きれいにぬうことが
できます。
アップリケ布は 3 ~ 5mm のぬいしろ
a
を付けて裁断します。
ぬいしろ
アップリケ布の裏に厚紙の型紙をあて
b
て、アイロンででき上がり線を折りま
す。
アップリケ押えを取り付けます。
f
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
プーリーを手前に回し、アップリケ布
g
の端から少し外側に針が刺さるように
してぬい始めます。
3
アップリケ布を表に返して土台になる
c
布に配置し、しつけ、のり、まち針な
どで固定します。
しつけ
電源を入れます。
d
模様選択ダイヤルで、 または を選
e
びます。
・ 急な角度をぬうときは、アップリケ布の外側
に針を刺したまま押えを上げて、少しずつ方
向を変えながらぬいます。
59
Page 62
いろいろなぬい方
パッチワーク
(クレイジーキルト)
上になる布地の端を折って下側の布地
a
と重ねます。
両方の布地に模様がまたがるようにぬ
b
います。
ピーシング
パッチワークで布と布(ピース)をぬい合わせるこ
とを、「ピーシング」といいます。布地は、すべて
7mm のぬいしろを付けて裁断します。
ピーシング用直線は、押えの右端から 7mm のところ
をぬいます。
ピーシングする布地のぬいしろを、し
a
つけまたはまち針で留めます。
電源を入れます。
b
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
c
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
d
J
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
押えの右端に布端を合わせてぬいま
e
す。
7mm
お知らせ
● ぬいしろの幅を変更する(針位置を変更す
る)場合は、「ぬい目の長さと振り幅を調整
する」(→ P.34)を参照して、振り幅を調整
してください。
60
Page 63
キルティング
表布と裏布の間にキルト綿をはさんでぬい合わせる
ことを、「キルティング」といいます。別売のウォー
キングフットやキルターを使用すると、きれいにぬ
うことができます。
お願い
● ウォーキングフットを使用するときは、手で
針に糸を通すか、糸通しレバーで糸を通した
後に、ウォーキングフットを取り付けてくだ
さい。
● キルティングをするときは、14 番の針を使用
してください。
● ウォーキングフットを使用するときは、速さ
をゆっくり~中速でぬってください。
キルティングする布地をしつけで留め
a
ます。
電源を切ります。
b
押えレバーを下げ、押えホルダーのネ
e
ジを差し込んで、ドライバーでしめま
す。
押えホルダーのネジ
X ウォーキングフットが取り付けられます。
注 意
● ネジは、付属のドライバーで確実にし
めてください。ネジのしめ方がゆるい
と針が押えに当たり、折れたり、曲がっ
たりするおそれがあります。
● 必ず、ぬう前にプーリーをゆっくりと
手前に回し、針が押えに当たらないこ
とを確認してください。針が折れたり、
曲がったりするおそれがあります。
電源を入れます。
f
模様選択ダイヤルで、 、 または
g
を選びます。
3
押えと押えホルダーを取り外します。
c
・ 「押えホルダーを外す」(→ P.31)を参照して
ください。
ウォーキングフットのレバーのふたま
d
た部分で、針のとめネジの棒をはさみ
ます。
レバー
針のとめネジ
押えの両側に手を置き、布地をしっか
h
りと張ってぬいます。
61
Page 64
いろいろなぬい方
■ キルターを使う
別売のキルターを使用すると、ぬい目を平行にそ
ろえて等間隔にぬうことができます。
ウォーキングフットまたは押えホル
a
ダーの穴に、キルターの棒を差し込み
ます。
ウォーキングフット
フリーモーションキルト
フリーモーションキルトをするときに、送り歯を下
げて布地を送らないようにすることができます。こ
れを「ドロップフィード」といいます。
フリーモーションキルトをするときは、別売のキル
ト押えが必要です。
お願い
● キルト押えを使用するときは、手で針に糸を
通すか、糸通しレバーで糸を通した後に、キ
ルト押えを取り付けてください。
押えホルダー
ぬい終わったぬい目とキルターのガイ
b
ドが合うように、棒の長さを調節しま
す。
電源を切ります。
a
押えと押えホルダーを外します
b
・ 「押えホルダーを外す」(→ P.31)を参照して
ください。
キルト押えを押えホルダーのネジには
c
めます。
キルト押えの棒が、針のとめネジの棒の上にな
るようにします。
キルト押えの棒
針のとめネジ
押えホルダーのネジ
キルト押えを右手で押さえ、左手で付
d
属のドライバーを回して押えホルダー
のネジをしめます。
。
62
押えホルダーのネジ
Page 65
注 意
● ネジは、付属のドライバーで確実にし
めてください。ネジのしめ方がゆるい
と針が押えに当たり、折れたり、曲がっ
たりするおそれがあります。
本体背面下側にあるドロップレバーを
e
下図の位置にして、送り歯を下げます。
ドロップレバー
(背面から見た図)
電源を入れます。
f
模様選択ダイヤルで、 または を選
g
びます。
ぬい終わったらドロップレバーを下図
i
の位置にして、プーリーを 1 回転させて
送り歯をもとに戻します
ドロップレバー
(背面から見た図)
・ 通常、送り歯は上げておきます。
。
3
たるまないように両手で布地を張りな
h
がら、下絵をなぞるように布地を動か
します。
ぬい始めとぬい終わりは、止めぬいをします。
下絵
・ 送り歯が下がっているときは、返しぬいはで
きません。
63
Page 66
いろいろなぬい方
丈夫にしたいところをぬう
そでぐりや股ぐりなどのぬい目を丈夫にしたり、ポケット口などのあき止まり部分を補強するときに使用します。
名称 模様 押え 用途
3 重ぬい J
かんどめ A
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
そでつけ、股下ぬい、
伸びる布地、飾りぬい
ぬい目がほどけやすい
箇所、あき止まり部分の
補強用
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
0.0 0.0 - 7.0 2.5 1.5 - 4.0 × 止めぬい
2.0 1.0 - 3.0 0.4 0.3 - 1.0 ×
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
自動止めぬい
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
3重ぬい
1 針あたり 3 回重ねてぬいます。
電源を入れます。
a
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
b
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
c
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
ミシンをスタートさせます。
d
*1: 針位置を変えるとき
模様が 3 重ぬいのときに模様の振り幅を変更する
と、針の位置が調節できます。ジグザグの振り幅
調節キーの [ - ] を押すと針の位置が左へ、[ + ]
を押すと針の位置が右へ移動します。
振り幅
振り幅調節キー
かんどめ
かんどめは止めぬいの一種で、ポケット口やあき止
まりなど、力のかかる部分を補強するときに用いま
す。
ここでは、ポケット口にかんどめをする場合を例に
説明します。
かんどめぬいをする長さを決めます。
a
ボタン穴かがり押え<A>の押えスケールの目盛り
(1 目盛り 5 mm)に合わせて、長さを決めます。
押えスケール
かんどめの
でき上がり寸法
5 mm
64
針の位置が
左へ移動
針の位置が
右へ移動
電源を入れます。
b
Page 67
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
c
ボタン穴かがり押え<A> を取り付けます。
d
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
上糸を下図のように押えの穴に通し、
e
押えの下に引き出します。
ポケット口が手前になる向きでポケッ
f
ト口より 2mm 手前に針が刺さる位置
に布地を置き、押えを下げます。
2 mm
ミシン本体のボタン穴かがりレバーを
g
一番下まで引き下げます。
ボタン穴かがりレバー
このとき、ボタン穴かがりレバーが押えの突起
部の後ろ側になるようにします。
ボタン穴かがりレバー
突起
左手で上糸を軽く持ち、ミシンをス
h
タートさせます。
3
お願い
● 押えを下げるときに、押えの手前部分を押さ
ないでください。ボタン穴が正確な大きさに
ぬえません。
X ぬい終わると、自動的に止めぬいをして止
まります。
糸を切り、押えを上げて布地を取り出
i
します。
ボタン穴かがりレバーをもとに戻します。
j
お知らせ
●
厚地などで布地が進まないときは、ぬい目を
長く(ぬい目をあらく)してぬいます。詳細
は、「ぬい目の長さと振り幅を調整する」
P.34)を参照してください。
(→
65
Page 68
いろいろなぬい方
飾りぬいをする
いろいろな飾りぬいができます。
名称 模様 押え 用途
J
ファゴティング
J
ファゴティング、スモッ
キング、飾りぬい
ファゴティング、スモッ
キング、飾りぬい
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
5.0 0.0 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 2.5 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
つき合わせ
シェルタック J
サテンスカラップ
飾りぬい
パッチワークや飾りぬい
J
パッチワークや飾りぬい、
トリコット地などのたち
J
目かがり兼用地ぬい
パッチワークや飾りぬい
J
シェルタック 4.0 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 4.0 × 止めぬい
スカラップ 5.0 2.5 - 7.0 0.5 0.1 - 1.0 × 止めぬい
N
飾りぬい 4.0 0.0 - 7.0 3.0 2.0 - 4.0 × 止めぬい
J
飾りぬい 4.0 0.0 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
J
飾りぬい、ゴムひもつけ 5.0 1.5 - 7.0 1.0 0.2 - 4.0 × 止めぬい
N
レースつけ、ふち飾り、
N
ヘアルームなど
ふち飾り、ヘアルームなど
N
4.0 0.0 -7.0 1.2 0.2 - 4.0 × 止めぬい
5.0 2.5 -7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 0.0 -7.0 1.2 0.2 - 4.0 × 止めぬい
3.5 1.5 -7.0 2.5 1.6 - 4.0 × 止めぬい
6.0 1.5 -7.0 3.0 1.5 - 4.0 × 止めぬい
薄地・普通地平織り布の
N
ふち飾り、ヘアルームなど
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
5.0 1.5 -7.0 4.0 1.5 - 4.0 × 止めぬい
66
Page 69
ファゴティング
スカラップ
布地と布地の間を離して、糸でかがるぬい方を
「ファゴティング」といいます。ブラウスや子供服な
どに用います。太い糸を使用するときれいに仕上が
ります。
布地をでき上がり線で折ってアイロンを
a
かけておきます。
ハトロン紙などの薄い紙に 4mm の間隔を
b
あけて、布地をしつけします。
4 mm
ハトロン紙など
しつけ
電源を入れます。
c
模様選択ダイヤルで、 または を選
d
びます。
貝殻を並べたような連続した波形の模様を「スカ
ラップ」といいます。ブラウスの衿やハンカチのふ
ち飾りなどに使用します。
電源を入れます。
a
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
b
模様ぬい押え <N> を取り付けます。
c
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
模様が布端にかからないように、布端
d
から少し離してぬいます。
3
ジグザグ押え <J> を取り付けます
e
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
ジグザグの振り幅を 7mm に設定しま
f
す。
・ 「ぬい目の長さと振り幅を調整する」(→ P.34)
を参照してください。
押えの中心を布と布の中心に合わせて
g
ぬいます。
ぬい終わったら、紙をやぶって取り
h
除きます。
・ ぬう前に布地にアイロン用スプレーのりをか
けておくと、きれいに仕上がります。
ぬい目に沿って布端を切ります。
e
・ 糸を切らないように注意してください。
67
Page 70
いろいろなぬい方
スモッキング
ギャザーの上に模様や刺しゅうをした飾りぬいのこ
とを「スモッキング」といいます。ブラウスの胸も
とやそで口の飾りなどに使用します。
電源を入れます。
a
直線を選択し、ぬい目の長さを 4.0mm、
b
上糸調子を弱めにします。
・「ぬい目の長さと振り幅を調整する」(→
P.34)、「糸調子を調節する」(→ P.37)を参照
してください。
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
c
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
1cm の間隔をあけて、平行に数本ぬい
d
ます。
ぬい終わりは、糸を 5cm ほど引き出して切り
ます。
1cm
直線ぬいの間をぬいます。
g
直線ぬいの糸を抜き取ります。
h
・ 返しぬいと糸切りはしないでください。
下糸を引いてギャザーを寄せます。
e
アイロンでギャザーを整えておきます。
模様選択ダイヤルで、 または を選
f
びます。
68
Page 71
シェルタック
貝殻を並べたような連続したひだを作ることを
「シェルタック」といいます。ふちどりや、ブラウス
の胸もと、そで口の飾りなどに使用します。薄地の
布地を使用します。
布地をバイアスに折ります。
a
電源を入れます。
b
模様選択ダイヤルで、 を選びます。
c
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
d
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
布地を開き、折り山を片側に倒してア
f
イロンをかけます。
3
針が布端から少し外に落ちるようにぬ
e
います。
針落ち位置
69
Page 72
いろいろなぬい方
つき合わせ
つき合わせたぬいしろ部分の上から飾り模様をぬい
ます。クレイジーキルトなどに使用します。
電源を入れます。
a
直線ぬいを選択し、布地を中表にして
b
ぬい合わせ、ぬいしろを開きます。
ぬいしろ
6.5mm
裏
裏
直線ぬい
模様選択ダイヤルで、 、 または
c
を選びます。
ジグザグ押え <J> を取り付けます。
d
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
布地を表に返し、押えの中心と布地と
e
布地の中心を合わせてぬいます。
表
ヘアルーム
別売のウィングニードルを使用し、針穴を大きくあ
けてレース風の飾り模様をぬいます。すその飾りや
テーブルクロスなどに使用します。薄地または普通
地で、張りのある平織りの布地を用意します。
注 意
● ウィングニードルを取り付けたとき
は、糸通し装置は使用できません。糸
通し装置を使用すると、故障の原因と
なります。針穴の手前から向こう側に
手で糸を通してください。「手で針に糸
を通すとき」(→ P.25)を参照してくだ
さい。
ウィングニードルを取り付けます。
a
・ ウィングニードルは、130/705H 100/16 を使
用してください。
・ 「針を交換する」(→ P.28)を参照してくださ
い。
電源を入れます。
b
模様選択ダイヤルで、 、 、 また
c
は を選びます。
70
模様ぬい押え <N> を取り付けます。
d
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
注 意
● ウィングニードルを使用するときは、
ジグザグの振り幅は、6.0mm 以下に設
定してください。針が折れたり、曲がっ
たりするおそれがあります。
● 振り幅を調節したときはプーリーを
ゆっくりと手前に回し、針が押えに当
たらないことを確認してください。針
が折れたり、曲がったりするおそれが
あります。
Page 73
ミシンをスタートさせます。
e
ヘアルームの一種で部分的に糸を抜き取ってかがる
ぬい方を「ドロンワーク」といいます。織りがゆるい
布地を使用すると、きれいに仕上がります。
ここではドロンワークのぬい方の例を 2 つ紹介します。
■ ドロンワーク(例 1)
布地の向きを変えて、2 回ぬいます。
布地の織り糸を数本抜き取ります。
a
反対側をぬうために、布地の向きを変
e
えます。
模様が対照になるように反対側をぬい
f
ます。
N
■ ドロンワーク(例 2)
布地の織り糸を抜き取った間をぬいます。
布地の織り糸を数本抜き取り、約 4mm
a
の間隔をあけて、同様に抜き取ります。
4mm
3
模様ぬい押え <N> を取り付けます。
b
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
模様選択ダイヤルで、模様 を選びま
c
す。
布地の表面を上にして、織り糸を抜き
d
取った右端をぬいます。
N
模様ぬい押え <N> を取り付けます。
b
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
模様選択ダイヤルで、模様 を選びま
c
す。
織り糸を抜き取った間の布地の中心を
d
ぬいます。
N
71
Page 74
いろいろなぬい方
サイドカッター押え ( 別売 ) を使う
たち目かがりをするときに、別売のサイドカッター押えを使用すれば、布地を切りながらぬうことができます。
名称 模様 押え 用途
布地を切りながらの直線
S
ぬい
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
0.0 0.0 - 2.5 2.5 0.2 - 5.0 返しぬい
返しぬい
スイッチの
はたらき
布地を切りながらの薄地・普
S
通地のほつれ止め
3.5 2.5 - 5.0 2.0 1.0 - 4.0 止めぬい
たち目かがり
布地を切りながらの厚地
S
のほつれ止め
布地を切りながらの厚地・
ほつれやすい布地のほつ
S
れ止め
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
5.0 2.5 - 5.0 2.5 1.0 - 4.0 止めぬい
5.0 3.5 - 5.0 2.5 1.0 - 4.0 止めぬい
注 意
● 押えの交換は、必ず電源を切ってから行ってください。万一スイッチが押されると、ミシンが
作動してけがの原因になります。
押えを取り外します。
a
・ 「押えを交換する」(→ P.30)を参照してくだ
さい。
上糸を通します。
b
・ 「上糸を通す」(→ P.22)を参照してください。
お願い
● サイドカッター押えをミシンに取り付けた
後、糸通し装置は使用できません。サイド
カッター押えを取り付けた状態で、糸通し装
置を使用すると、故障の原因となります。
模様を選びます。
c
・ 「模様を選ぶ」(→ P.34)を参照してください
押えレバーをさらに上げ、サイドカッ
e
ター押えの作動レバーのふたまた部
で、針のとめネジの棒をはさみます。
作動レバー
押えホルダーのミゾとサイドカッター
f
押えのピンが合う位置にサイドカッ
ター押えを置き、押えレバーをゆっく
り下げます。
針のとめネジ
押えレバーを上げます。
d
72
押えホルダー
のミゾ
X サイドカッター押えが取り付けられます。
ピン
Page 75
押えレバーを上げ、サイドカッター押
g
えが取り付けられていることを確認し
ます。
上糸は、サイドカッター押えの下を通
h
して、後ろ側に引き出します。
押えレバーを下げ、ミシンをスタート
k
させます。
X ぬいしろが裁断されながらぬわれます。
模様 でぬった場合、ぬいしろは約 5mm に
注 意
● 振り幅を調節したときはプーリーを
ゆっくりと手前に回し、針が押えに当
たらないことを確認してください。針
が折れたり、曲がったりするおそれが
あります。
布地のぬい始め部分に 2cm ほどの
i
切り込みを入れます。
2cm
布地をセットします。
j
切り込みの右側の布地はガイドプレートの上
に、左側の布地は押えの下に置きます。
なります。
5mm
お願い
● サイドカッター押えで切れる布地の厚さは、
13 オンスデニム1枚程度までです。
● サイドカッター押えを使ったあとは、糸くず
やほこりを取り除いてください。
● 布地が切れなくなってきたときは、サイド
カッター押えの刃を少量の油を含ませた布
でふいてください。
3
ガイドプレート
お願い
● 布地を正しくセットしないと、布地が切れま
せん。
73
Page 76
付録
4 付録
模様設定一覧
模様の用途や振り幅・ぬい目の長さなどを一覧にしています。
名称 模様 押え 用途
左基線 J
直線
中基線 J
地ぬい、ギャザー、
ピンタックなど
ファスナーつけ、地ぬい、
ギャザー、ピンタックなど3.5 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 5.0
自動 手動 自動 手動
0.0 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 5.0
振り幅 ぬい目の長さ
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
*1
○ 返しぬい
*1
○
返しぬい
3 重ぬい J
伸縮ぬい J
ジグザグ J
3 点ジグザグ J
たち目かがり
まつりぬい
そでつけ、股下ぬい、
伸びる布地、飾りぬい
伸びる布地、飾りぬい 1.0 1.0 - 3.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
通常のほつれ止め、
アップリケのぬいつけ
普通地・伸びる布地の
つれ止め、ゴムひもつけ、
つくろいぬいなど
薄地・普通地のほつれ止め
G
厚地のほつれ止め 5.0 2.5 - 5.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
G
厚地・ほつれやすい布地
G
のほつれ止め
伸びる布地のほつれ止め
J
普通地のまつりぬい 0
R
伸びる布地のまつりぬい
R
0.0 0.0 - 7.0 2.5 1.5 - 4.0 × 止めぬい
*1
3.5 0.0 - 7.0 1.4 0.0 - 4.0
ほ
5.0 1.5 - 7.0 1.0 0.2 - 4.0 × 止めぬい
3.5 2.5 - 5.0 2.0 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 3.5 - 5.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 0.0 - 7.0 2.5 0.5 - 4.0 × 止めぬい
*2
-3 - 3
0
2.0 1.0 - 3.5 × 止めぬい
○
返しぬい
アップリケ J
シェルタック J
*1: 返しぬいはしないでください。
*2: 手動時の針の動きについては、P.45 を参照してください。
「自動」は模様を選択した時に設定されている数値です。「手動」は、お好みで調整できる範囲です。
アップリケ布のぬいつけ
シェルタック 4.0 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 4.0 × 止めぬい
3.5 2.5 - 7.0 2.5 1.6 - 4.0 × 止めぬい
74
Page 77
名称 模様 押え 用途
ピーシング直線 J
ピーシング用直線
(押え右端から 7mm の
ぬいしろ)
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
5.5 0.0 - 7.0 2.0 0.2 - 5.0 × 止めぬい
ウォー
キング
フット
返しぬい
スイッチの
はたらき
手ぬい風直線
(キルト用)
キルティング模様
(スティップリング用)
サテンスカラップ
つき合わせ
ファゴティング
手ぬい風キルト直線 0.0 0.0 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
J
キルトの背景ぬい 7.0 1.0 - 7.0 1.6 1.0 - 4.0 × 止めぬい
J
スカラップ 5.0 2.5 - 7.0 0.5 0.1 - 1.0 × 止めぬい
N
パッチワークや飾りぬい
J
パッチワークや飾りぬい、
トリコット地などのたち
J
目かがり兼用地ぬい
パッチワークや飾りぬい
J
ファゴティング、スモッ
J
キング、飾りぬい
ファゴティング、スモッ
J
キング、飾りぬい
飾りぬい 4.0 0.0 - 7.0 3.0 2.0 - 4.0 × 止めぬい
J
飾りぬい 4.0 0.0 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
J
4.0 0.0 -7.0 1.2 0.2 - 4.0 × 止めぬい
5.0 2.5 -7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 0.0 -7.0 1.2 0.2 - 4.0 × 止めぬい
5.0 0.0 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
5.0 2.5 - 7.0 2.5 1.0 - 4.0 × 止めぬい
4
飾りぬい
飾りぬい、ゴムひもつけ 5.0 1.5 - 7.0 1.0 0.2 - 4.0 × 止めぬい
N
レースつけ、ふち飾り、
N
ヘアルームなど
ふち飾り、ヘアルームなど
N
薄地・普通地平織り布の
N
ふち飾り、ヘアルームなど
3.5 1.5 -7.0 2.5 1.6 - 4.0 × 止めぬい
6.0 1.5 -7.0 3.0 1.5 - 4.0 × 止めぬい
5.0 1.5 -7.0 4.0 1.5 - 4.0 × 止めぬい
75
Page 78
付録
名称 模様 押え 用途
A
A
ボタン穴かがり
A
A
A
かんどめ A
飾りぬい N
N
振り幅 ぬい目の長さ
自動 手動 自動 手動
薄地・普通地のねむり穴、
横穴
5.0 3.0 - 5.0 0.5 0.2 - 1.0
張りのある素材の両止
め用
伸びる布地・編み地用 6.0 3.0 - 6.0 1.0 0.5 - 2.0 ×
伸びる布地用 6.0 3.0 - 6.0 1.5 1.0 - 3.0 ×
厚地・毛足の長い布地の
はとめ穴
ぬい目がほどけやすい
箇所、あき止まり部分の
補強用
飾りぬいなど 7.0 0.0 - 7.0 2.5 0.2 - 4.0 × 止めぬい
飾りぬいなど
7.0 3.0 - 7.0 0.5 0.3 - 1.0 ×
2.0 1.0 - 3.0 0.4 0.3 - 1.0 ×
ウォー
キング
フット
×
×
返しぬい
スイッチの
はたらき
自動止めぬい
自動止めぬい
自動止めぬい
自動止めぬい
自動止めぬい
自動止めぬい
サテンステッチ
クロスステッチ N
飾りぬいなど
N
飾りぬいなど
N
飾りぬいなど 6.0 0.0 - 7.0 1.4 0.2 - 4.0 × 止めぬい
7.0 2.5 -7.0 0.4 0.1 - 1.0 × 止めぬい
76
Page 79
お手入れ
簡単なミシンのお手入れ方法を説明します。
注油に関して
お客様ご自身による本製品への注油は行わないでく
ださい。故障の原因となります。
本製品の動作に必要な油はあらかじめ十分に塗布さ
れて出荷されていますので、定期的に注油する必要は
ありません。
万一、プーリーを回すと重い、異常な音がするなどの
症状が発生した場合は、ただちに使用をやめて、お買
い上げの販売店またはお客様相談室(ミシン 119 番)
にご相談ください。
ミシンを保管するときの
ご注意
以下の場所にミシンを保管しないでください。結露に
よるさびの発生など、故障の原因となります。
・ 温度が著しく高くなる場所
・ 温度が著しく低くなる場所
・ 急激に温度が変化する場所
・ 湿気、湯気の多い場所
・ 火気や熱器具、冷暖房機器などに近い場所
・ 屋外や直射日光の当たる場所
・ ほこり、油煙の多い場所
本体表面の掃除
本体表面の汚れを取るときは、中性洗剤をうすめて
布に浸して固くしぼり、ふき取ります。洗剤でふい
たあとは、乾いた布でふき取ります。
注 意
● 電源スイッチが「切」になっていること
を確認してから、必ず電源プラグをコ
ンセントから抜いてください。けが・
感電の原因となります。
4
注 意
● ベンジン、シンナー、みがき粉は使用
しないでください。変色や変形の原因
となります。
かまの掃除
針板の下にあるかまを掃除します。
かまには糸くずやほこりがたまりやすく、縫製不良
になる場合があります。定期的に掃除してください。
お願い
● 本製品を末永くご愛用いただくために、とき
どき電源を入れて、縫製してください。
長期間保管したまま使用しない状態が続く
と、ミシンの性能を損なうおそれがありま
す。
電源を切り、電源プラグをコンセント
a
から抜きます。
注 意
● 電源スイッチが「切」になっていること
を確認してから、必ず電源プラグをコ
ンセントから抜いてください。けが・
感電の原因となります。
針と押えを上げます。
b
77
Page 80
付録
補助テーブルを左に引いて取り外しま
c
す。
押えホルダーのネジをゆるめて押えホ
d
ルダーを外し、針のとめネジをゆるめ
て針を抜きます。
付属のネジ回しで針板カバーのネジを
e
外します。
内かまを取り出します。
g
内かまを手前側から上に持ち上げます。
内かま
付属のミシンブラシや掃除機で、外かま
h
周辺の糸くずやほこりを取り除きます。
ミシンブラシ
外かま
・ 外かまや内かまに油をささないでください。
ネジ回し
針板カバーの向こう側に指を引っか
f
け、手前にスライドさせて針板カバー
を外します。
針板カバー
78
Page 81
下図のように▲印と●印が合うよう
i
に、内かまを取り付けます。
付属のネジ回しで針板カバーのネジを
k
締めます。
▲印
●印
▲印
内かま
・ 合わせる位置を確認してから、取り付けを
行ってください。
●印
▲印と●印を
合わせます。
ネジ回し
4
注 意
●
キズが付いた内かまは使用しないでく
ださい。万一、使用すると上糸がからみ、
針折れや縫製不良の原因となります。
内かまは
ください。
●
内かまは正しい位置に取り付けてくださ
い。
針板カバーのツメの部分を針板に差し
j
込んでから、奥側にスライドさせます。
最寄りの販売店でお買い求め
針折れの原因となります。
針板カバー
79
Page 82
付録
布地の
下側の面
布地の上側の面に
下糸が出ている
下糸
布地の
上側の面
上糸
困ったとき
ミシンが思いどおりに動かないときは、修理を依頼する前に次の項目および弊社サポートページ、ブラザーソ
リューションセンター(http://solutions.brother.co. jp)の Q &A を確認してください。それでも改善されない場合
は、お買い上げの販売店、または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご相談ください。
よくあるご相談
以下のよくあるご相談については、詳しい原因と対処方法を記載しております。お問い合わせの前にご確認くだ
さい。
■ 上糸がつる (→ P.80)
■ 布裏で糸がからまる (→ P.81)
■ 糸調子が合わない (→ P.83)
■ 布がミシンに入り込んでとれなくなった (→ P.84)
■ ボビン受け座の下に糸がからまってしまったら (→ P.87)
■ 対処方法/確認内容
上糸がつる
下糸を正しくセットしなおします。
■ こんなとき
・ 上糸がピンと一本線になっている。
・ 布地の上側の面に下糸がポツポツと出てい
る ( イラスト参照 )。
・ 上糸がつっていて、引くと抜けてしまう。
・ 上糸がつっていて、布にしわがよってしま
う。
・ 上糸が強く、糸調子を調節してぬい直して
もまったく変わらない。
■ 原因
下糸のセットがまちがっている
下糸のセットがまちがっていると、下糸に適正な
張力が加わらず、上糸が引き上げられる際に布地
まで一緒に引っぱられてしまいます。そのため、
布地の上に糸が出てしまいます。
電源を切ります。
a
いったんボビンを内かまから取り出し
b
ます。
糸が正しい方向から出るように、ボビ
c
ンを内かまにセットします。
・ 糸が必ず左巻きになるように、右手でボビン
を持ち、左手で糸端を持ちます。そのまま右
手でボビンを内かまに入れます。
糸が逆方向から出た状態でボビンをセットする
と、正しい糸調子でぬうことができません。
80
Page 83
ボビンを指で押さえながら糸を針板の
d
ミゾに通します。
・ 右手でボビンを押さえ、左手で巻き終わりの
糸をツメに引っかけます。糸を引っぱりなが
ら針板のミゾにそって糸を通し、最後に手前
に引いてカッターで糸を切ります。
右手でボビンを
押えます
ツメ
ミゾ
・ 布地の下側を見ると、かまの中まで糸が何
重にもからまっている。
■ 原因
上糸のセットがまちがっている
上糸のセットがまちがっていると、布地を貫通し
た上糸をしっかりと引き上げることができず、か
まの中に上糸がたまり、グチャグチャにからんで
しまいます。
■ 対処方法/確認内容
からんだ糸を取り除き、上糸をセットしなおします。
からんだ糸を取ります。取れない場合
a
は、はさみで糸を切ります。
・「かまの掃除」(→ P.77)を参照してください。
いったん上糸をミシンから取り外します。
b
4
カッター
内かまにボビンの糸を正しくセットしなけれ
ば、正しい糸調子でぬうことができません。
布裏で糸がからまる
■ こんなとき
・
布の下側で糸がグチャグチャにからんでしまう。
以下の手順に従って、上糸をもう一度
c
セットしなおします。
・ ボビンを内かまから取り出した場合は、「下糸
をセットする」(→ P.20)と「上糸がつる」(→
P.80)の「対処方法/確認内容」を参照して、
セットしなおしてください。
押えレバーを上げます。
d
押えレバー
・ 押えが下がった状態では、上糸を正しくセッ
トできません。
・ ぬい始めるとすぐにガタガタと音がして進
まなくなる。
81
Page 84
付録
e
(針上下スイッチ)を 1 回または 2 回
押して、針を上に上げます。
針上下スイッチで針を上に上げていない場合、
上糸を正しくセットできません。
針上下スイッチ
糸こまから糸を引き出し、上糸案内の
f
ツメ部分に糸をかけます。
上糸案内
糸を糸案内カバーの奥から手前にかけ
g
ます。
引き出した糸がたるまないように右手で糸を持
ち、左手で糸案内カバーにかけます。
針棒糸かけに糸を通します。
i
左手で糸を保持し、右手で糸かけを行うと糸か
けがしやすくなります。
針棒糸かけ
「上糸を通す」の m ~r(→ P.24)に
j
従って、糸通し装置で針に糸を通しま
す。
糸案内カバー
ミゾにそって、ミシン本体に表示され
h
ている番号順に糸を通してください。
82
Page 85
糸調子が合わない
■ こんなとき
・ 症状① 布地の上側にポツポツと下糸が出ている。
・ 症状② 布地の上側で上糸が直線になる。
・ 症状③ 布地の下側にポツポツと上糸が出ている。
・ 症状④ 布地の下側で下糸が直線になる。
・ 症状⑤ 布地の下側のぬい目がゆるい、またはたるむ。
症状①
布地の
下側の面
布地の上側の面に
下糸が出ている
上糸
布地の
上側の面
下糸
症状③
布地の
下側の面
布地の下側の面に
上糸が出ている
■ 原因/対処方法/確認内容
原因 1
糸が正しくミシンにセットされていない。
<上記の症状①、②に該当する場合>
下糸が正しくセットされていません。
上糸調子ダイヤルを「自動」に戻し、「上糸がつ
る」(→ P.80)を参照してセットし直します。
<上記の症状③~⑤に該当する場合>
上糸が正しく通っていません。
上糸調子ダイヤルを「自動」に戻し、「布裏で糸が
からまる」(→ P.81)を参照して糸をかけ直しま
す。
原因 2
布地に合った糸や針を使用していない。
ミシン針は布地の種類や糸の太さによって使い分
けが必要です。
布地に合った糸と針を使用しないと、糸調子が合
わなかったり、布地にしわが寄ったり、目とびの
原因になったりします。
・「布地と糸の種類による針の使い分け」(→
P.27)の一覧表を参照して、布地に合った糸
と針を使用しているか確認してください。
原因 3
上糸調子ダイヤルの数値が適正でない。
上糸調子ダイヤルを回して、適正な糸調子になるように調節します。
使用する布地/糸の種類やぬい方によって、適正な糸調子は異なります。
※ 実際にお使いになる布地の端切れで試しぬいをして、糸調子を調節してください。
上糸
布地の
上側の面
下糸
4
お願い
● 上糸の通し方や下糸のセットが正しくされていない場合は、糸調子ダイヤルを回しても糸調子の調節が
正しく行えません。上糸かけ、下糸セットの確認を先に行ってから、糸調子の調節を行ってください。
● 布地の上側に下糸が見える場合
上糸調子ダイヤルを数字が小さくなる
方向(左方向)に回します。(糸調子を
弱くします。)
● 布地の下側に上糸が見える場合
上糸調子ダイヤルを数字が大きくなる
方向(右方向)に回します。(糸調子を
強くします。)
83
Page 86
付録
布がミシンに入り込んで
とれなくなった
布がミシンに入り込んでとれない場合、糸が針板の下
でからんでいることがあります。以下の手順で、布を
ミシンから取り外してください。
操作が手順どおりに進まない場合は、無理に作業を続
けず、お買い上げの販売店、または「お客様相談室
(ミシン 119 番)」にご相談ください。
■ 布をミシンから取り外す
針板カバーの向こう側に指を引っか
g
け、手前にスライドさせて針板カバー
を外します。
直ちにミシンを停止させます。
a
電源を切ります。
b
針を取り外します。
c
針が布に刺さっている場合は、プーリーを奥側
に回して針を布から外してから、針を取り外し
てください。
・ 「針を交換する」(→ P.28)を参照してくださ
い。
押えレバーを上げて、押えと押えホル
d
ダーを取り外します。
・ 「押えを交換する」(→ P.30)、「押えホルダー
を外す」(→ P.31)を参照してください。
布を持ち上げて、布の下の糸を切りま
e
す。
ここで布を取り外すことができる場合は、取り
外してください。かまの掃除をするために引き
続き、次の手順へお進みください。
付属のネジ回しで針板カバーのネジを
f
外します。
からんだ糸を切ってボビンを取り出し
h
ます。
内かまを取り出します。
i
内かまに糸が残っている場合は、取り除いてく
ださい。
付属のミシンブラシや掃除機で、外か
j
ま周辺の糸くずやほこりを取り除きま
す。
84
ここまでの手順で布を取り外せた場合
ここまでの手順で布が取り外せない場合
→ 手順 q
に進む
→ 手順 k
に進む
Page 87
付属のネジ回しを使って、針板の二つ
●印
●印
▲印
▲印
▲印と●印を
合わせます。
k
のネジを取り外します。
● 取り外したネジを、ミシンの中に落とさない
ように注意してください。
プーリーを回して、送り歯が針板のミゾの端に
当たらず、スムーズに動くことを確認してくだ
さい。
針板を少し持ち上げ、絡んだ糸を切っ
l
て、針板を取り外します。
針板から布と糸を取ります。
ここまでの手順を終えても布が取り外せない場
合は、お買い上げの販売店、または「お客様相
談室(ミシン 119 番)」にご相談ください。
かまや送り歯のまわりの糸を取り除き
m
ます。
プーリーを回して、送り歯を上に上げ
n
ます。
針板の2つのネジ穴を針板取付け部の
o
2 つの穴に合わせながら、ミシンに針板
をはめ込みます。
針板の右側のネジを手で軽く締めま
p
す。次に、左側のネジをネジ回しでしっ
かり締めます。最後に右のネジもしっ
かり締めます。
● 取り外したネジを、ミシンの中に落とさない
ように注意してください。
下図のように▲印と●印が合うよう
q
に、内かまを取り付けます。
4
・ 合わせる位置を確認してから、取り付けを
行ってください。
85
Page 88
付録
●
キズが付いた内かまは使用しないでく
ださい。万一、使用すると上糸がからみ、
針折れや縫製不良の原因となります。
内かまは
ください。
●
内かまは正しい位置に取り付けてくださ
い。
「かまの掃除」の j ~k(→ P.79)に
r
従って針板カバーを取り付けます。
最寄りの販売店でお買い求め
針折れの原因となります。
針の状態を確認して、針をミシンに取
s
り付けます。
曲がっているなど針が悪くなっている場合は、
必ず新しい針を取り付けてください。
・「正しい針の見分け方」(→ P.28)、「針を交
換する」(→ P.28)を参照してください。
●
曲がった針は絶対に使用しないでく
ださい。針折れの原因になります。
● ここまでの手順を終えたあとは、ミシンが正
しく動くように、以降の「ミシンの動作を確
認する」の手順を続けてください。
● 布がミシンに入り込んだ際に、針が損傷して
いるおそれがありますので、新しい針に交換
することをお勧めします。
■ ミシンの動作を確認する
いったん針板を取り外したあとは、正しく取り付けら
れていることを確認するために、ミシンの動作確認を
してください。
電源を入れます。
a
プーリーをゆっくりと手前に回し、針
c
が針穴の中央に落ちることを左右前後
から見て確認します。
針が針板に当たる場合は、もう一度針板を取り
外し、「布をミシンから取り外す」の手順
(P.85)からやり直してください。
ジグザグ模様 を選択し、ぬい目の長
d
さと振り幅を最大値に設定します。
・ 設定のしかたについては、「ぬい目の長さと振
り幅を調整する」(→ P.34)を参照してくださ
い。
プーリーをゆっくりと手前に回し、針
e
棒と送り歯が正しく動くことを確認し
ます。
針や送り歯が針板に当たる場合は、ミシンの故
障が考えられますので、お買い上げの販売店、
または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
電源を切ってから、ボビンと押えを
f
セットします。
・ 「下糸をセットする」(→ P.20)、「押えを交換
する」(→ P.30)を参照してください。
上糸をかけなおします。
g
・ 上糸のかけ方については、「上糸を通す」
(→ P.22)を参照してください。
● 上糸が正しくセットされていなければ、糸が
らみの原因になります。正しく上糸をセット
してください。
n
中基線の模様 を選択します。
b
● 押えと糸は、まだミシンにセットしないでく
86
ださい。
普通地で試しぬいをします。
h
● 正しくぬえない場合、原因として、上糸が正
しくセットされていないことや薄い布地を
使用していることが考えられます。試しぬい
の仕上がりが良くない場合は、上糸のかけ方
やお使いの布地を確認してください。
Page 89
ボビン受け座の下で糸が
からまってしまったら
糸が下糸巻き案内の皿の下に確実に通っていない状
態で下糸を巻くと、ボビン受け座の下に糸が巻かれて
しまうことがあります。
そうなった場合は、以下の手順に従ってボビン受け座
の下に巻かれた糸をほどいてください。
ボビン受け座
糸
注 意
● ボビン受け座の下に糸が巻かれても、
ボビン受け座は外さないでください。
受け座のカッターでけがをするおそ
れがあります。
● 糸巻き押えのネジをゆるめたり、外し
たりしないでください。ミシンの故障
の原因となります。ネジを外しても、
からまった糸をほどくことはできま
せん。
糸巻き押えのネジ
下糸巻き案内側で、はさみで糸を切り
b
ます。
下糸巻き案内
下糸巻き軸を左へ戻し、ボビンを軸か
c
ら外します。
図のように左手で糸端を持ち、右手で
d
ボビン近くの糸をゆっくりと右回りに
回して、からまった糸をほどきます。
4
ボビン受け座の下に下糸がからまり始
a
めたら、 (スタート/ストップスイッ
チ ) を押して、下糸巻きをストップしま
す。
フットコントローラーが接続されている場合
は、フットコントローラーから足を離します。
スタート/ストップ
スイッチ
下糸巻きをやり直します。
e
お願い
● 糸が下糸巻き案内の皿の下に確実に通って
いることを確認してください。(→ P.18)
87
Page 90
付録
こんなときには
■ ぬう前の準備
こんなとき 原因 対処 参照ページ
下糸がボビンに
きれいに巻けな
い
下糸巻き中、ボ
ビン受け座の下
に下糸が巻かれ
た
糸通しレバーが
下まで降りない
糸通しができな
い
手もとランプが
点灯しない
下糸巻き案内に糸がしっかりかかっ
ていない。
引き出した糸を正しく巻き付けてい
ない。
ボビンの回転が遅い。
下糸の巻き方がまちがっている。
針が正しい位置にない。
針が正しい位置にない。
糸通し装置のフックが針穴に入らな
い。
針の取り付け方がまちがっている。 針を正しく取り付けます。 P.28
ランプが故障した。
電源が入っていない。 電源を入れます。 P.16
下糸巻き案内に糸をしっかりとかけ
ます。
引き出した糸は、時計回りに 5 ~ 6
回ボビンに巻き付けます。
スピードコントロールレバーを「は
やく」にします。
受け座の下に巻かれた糸をほどいた
後、下糸を正しく巻きます。
針上下スイッチを押して針を上
げます。
針上下スイッチを押して針を上
げます。
針上下スイッチを押して針を上
げます。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
P.18
P.18
P.18
P.87
P.22
P.22
P.22
-
■ ぬっているとき
こんなとき 原因 対処 参照ページ
下糸巻き軸が右側に押されている。 下糸巻き軸を左側に戻します。 P.19
フットコントローラーが差し込まれ
ているときは、スタート/ストップ
スイッチは使用できません。スタート
/ストップスイッチを使用する場合
フットコントローラーを取り外し
は、
ます。
フットコントローラーを正しく使用
します。
電源プラグをコンセントに差し込み
ます。
スタート/ストップスイッチを押し
ます。
布を持ち上げて、布の下の糸を切り
ます。
次にかまの掃除をします。
ミシンが動かない
布がミシンに入り
込んでとれない
フットコントローラーが差し込ま
れた状態で、スタート/ストップ
スイッチを押している。
フットコントローラーが正しく使
用されていない。
電源プラグがコンセントに差し込ま
れていない。
電源が入っていない。 電源を入れます。 P.16
スタート/ストップスイッチを押し
ていない。
押えレバーが上がっている。 押えレバーを下げます。 P.35
糸が針板の下でからんでいる。
P.16
P.16
P.16
P.35
P.84
88
Page 91
こんなとき 原因 対処 参照ページ
糸こまや糸こま押えが正しく取り付
けられていない。
上糸のセットがまちがっている。 上糸を正しくセットします。 P.22
針が正しく取り付けられていない。 針を正しく取り付けます。 P.28
針のとめネジがゆるんでいる。
針が曲がっている。針先がつぶれて
いる。
針が布地や糸に合っていない。 布地に合った糸と針を使用します。 P.27
模様に合った押えを使用していない。 模様に合った押えを取り付けます。 P.74
上糸調子が強すぎる。 上糸調子を弱くします。 P.37
布地を無理に引っ張っている。 布地は軽く押さえます。 -
針が折れる
針板の穴の周囲にキズがある。
押えの穴の周辺にキズがある。
内かまにキズがある。
本機純正のボビンを使用していない。
糸こまと糸こま押えを正しく取り付
けます。
ネジ回しを使ってとめネジをしっか
りしめます。
新しい針に交換します。 P.28
針板を交換します。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
押えを交換します。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
内かまを交換します。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
厚みの違う従来品では正しく動作し
ません。本機純正ボビンを使用して
ください。
P.23
P.29
-
4
-
-
P.17
89
Page 92
付録
こんなとき 原因 対処 参照ページ
糸こまが正しくセットされていな
い。
糸こまを正しくセットします。 P.23
針棒糸かけから糸が外れている。 針棒糸かけに糸を正しく掛けます。 P.24
糸に結び目やこぶがある。 その部分を取り除きます。 -
針に比べて糸が太すぎる。
針が糸に合っていない。
糸に合った針を使用します。 P.27
上糸調子が強すぎる。 上糸調子を弱くします。 P.37
糸がからまって、かまなどに詰まっ
ている。
針が曲がっている。針先がつぶれて
いる。
からんだ糸を取り除きます。かまに
詰まっていた場合は、掃除します。
新しい針に交換します。 P.28
針が正しく取り付けられていない。 針を正しく取り付けます。 P.28
針板を交換します。
上糸が切れる
針板の穴の周囲にキズがある。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
押えを交換します。
押えの穴の周辺にキズがある。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
内かまを交換します。
内かまにキズがある。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
厚みの違う従来品では正しく動作し
本機純正のボビンを使用していない。
ません。本機純正ボビンを使用して
ください。
糸こま押えの大きさが合っていない。
糸こまの大きさに合った糸こま押え
を使用します。
下糸のセットがまちがっている。 下糸を正しくセットします。 P.20
下糸が正しく巻かれていない。 下糸を正しく巻きます。 P.17
下糸がからまる
下糸が切れる
ボビンにキズがあり、回転がなめら
かでない。
糸がからまっている。
ボビンを交換します。 -
からんだ糸を取り除き、かまを掃除
します。
厚みの違う従来品では正しく動作し
本機純正のボビンを使用していない。
ません。本機純正ボビンを使用して
ください。
P.81
-
-
-
P.17
P.23
P.81
P.17
90
Page 93
こんなとき 原因 対処 参照ページ
布地にしわがよる
ぬい目がとぶ
ぬっているとき
の音が高い
ガタガタと音が
する
布地を送らない
布地が逆方向に
送られる
上糸または下糸のセットがまちがっ
ている。
糸こまや糸こま押えが正しく取り付け
られていない。
布地に糸や針が合っていない。 布地に合った糸と針を使用します。 P.27
針が曲がっている。針先がつぶれて
いる。
薄地の場合に、ぬい目がつれたり、
布がうまく送れない。
薄地の場合に、ぬい目があらすぎる。
糸調子が合っていない。 糸調子を調節します。 P.37
模様に合った押えを使用していない。
上糸のセットがまちがっている。 上糸を正しくセットします。 P.22
布地に糸や針が合っていない。 布地に合った糸と針を使用します。 P.27
針が曲がっている。針先がつぶれて
いる。
針の取り付け方がまちがっている。 針を正しく取り付けます。 P.28
針板の下やかまにほこりなどがた
まっている。
上糸のセットがまちがっている。 上糸を正しくセットします。 P.22
送り歯やかまにほこりがたまってい
る。
内かまにキズがある。
本機純正のボビンを使用していない。
布地に糸や針が合っていない。 布地に合った糸と針を使用します。 P.27
模様に合った押えを使用していな
い。
針が曲がっている。針先がつぶれて
いる。
糸がからまって、かまなどに詰まっ
ている。
ぬい始めに段差があって、ジクザグ
押えが傾いている。
送り機構が故障した。
上糸、下糸を正しくセットします。 P.20、22
糸こまを正しく取り付けます。 P.23
新しい針に交換します。 P.28
布地の下にハトロン紙などを敷いて
ぬいます。
布地の下にハトロン紙などを敷いて
ぬいます。
模様に合った押えを取り付けます。 P.74
新しい針に交換します。 P.28
手前の針板カバーを外してかまをブ
ラシで掃除します。
かまを掃除します。 P.77
内かまを交換します。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
厚みの違う従来品では正しく動作し
ません。本機純正ボビンを使用して
ください。
模様に合った押えを取り付けます。 P.74
新しい針に交換します。 P.28
からんだ糸を取り除きます。かまに
詰まっていた場合は、掃除します。
ジグザグ押え <J> の固定ピンで押え
を水平にしてぬいます。
お買い上げの販売店、または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご相
談ください。
P.40
P.40
4
P.77
-
P.17
P.81
P.40
-
91
Page 94
付録
■ 仕上がり
こんなとき 原因 対処 参照ページ
上糸がつる 下糸のセットがまちがっている。 下糸を正しくセットします。 P.20、80
上糸のセットがまちがっている。 上糸を正しくセットします。 P.22
下糸のセットがまちがっている。 下糸を正しくセットします。 P.20
下糸が正しく巻かれていない。 下糸を正しく巻きます。 P.17
布地に糸や針が合っていない。 布地に合った糸と針を使用します。 P.27
糸調子が合わない
布裏で糸がから
まる
模様がきれいに
ぬえない
押えホルダーが正しく取り付けられ
ていない。
糸調子が合っていない。 糸調子を調節します。 P.37、83
本機純正のボビンを使用していない。
上糸のセットがまちがっている。 上糸を正しくセットします。 P.22、81
模様に合った押えを使用していない。 模様に合った押えを取り付けます。 P.74
糸調子が合っていない。 糸調子を調節します。 P.37、83
糸がからまって、かまなどに詰まっ
ている。
押えホルダーを正しく取り付けます。 P.31
厚みの違う従来品では正しく動作し
ません。本機純正ボビンを使用して
ください。
からんだ糸を取り除きます。かまに
詰まっていた場合は、掃除します。
P.17
P.77、81
92
Page 95
エラーメッセージ
誤った操作をした場合、またはミシンに異常がある場合は、操作パネルにエラーメッセージが表示されます。
各エラーメッセージに対応する下記の対処方法を行うと、エラーメッセージは消えます。
エラーメッセージ 原因 対処方法
押えが上がっているときに、スタート/ストップス
イッチ(フットコントローラーが差し込まれている
ときは、フットコントローラーを踏み込んだ)、ま
たは返しぬいスイッチを押した。
ボタン穴かがりレバーが下がっているときに、ボタ
ン穴かがり、またはかんどめ以外の模様を選択して
スタート/ストップスイッチを押した(フットコン
トローラーが差し込まれているときは、フットコン
トローラーを踏み込んだ)。
ボタン穴かがりレバーが上がっているときに、ボタ
ン穴かがり、またはかんどめの模様を選択してス
タート/ストップスイッチを押した(フットコント
ローラーが差し込まれているときは、フットコント
ローラーを踏み込んだ)。
下糸巻き軸を右に移動させているとき(→ P.17)に、
返しぬいスイッチ、または針上下スイッチを押し
た。
フットコントローラーが差し込まれているときに、
スタート/ストップスイッチを押した。
上糸がかまにからんだ、針が曲がって針板に当たっ
たなどでミシンが停止した。
押えを下げてから操作して
ください。
ボタン穴かがりレバーを上
げてから操作してください。
ボタン穴かがりレバーを下
げてから操作してください。
下糸巻き軸を左に移動させ
てから操作してください
(→ P.19)。
フットコントローラーを外
して、スタート/ストップス
イッチで操作してください。
もしくはフットコントロー
ラーをつけたまま足で操作
してください。
かまの掃除をして、から
まった糸を取り除いてくだ
さい(P.77)。掃除が終わっ
たら、かまを正しくセット
してください。針が曲がっ
ている場合は、交換してく
ださい。その後、上糸を正
しくかけ直してから、操作
してください。
4
● 操作パネルに“F 1”~“F9”が表示された場合、ミシンが故障していることが考えられますのでお買い
上げの販売店、または「お客様相談室 ( ミシン 119 番 )」にお問い合わせください。
93
Page 96
付録
電子音
キーを操作しているときや、まちがった操作をしたときなどに、電子音が鳴ります。
■ 正しい操作をしたとき
「ピッ」と鳴ります。
■ まちがった操作をしたとき
「ピッピッ」または「ピッピッピッピッ」と鳴ります。
■ 糸がからむなど、ミシンがロックしたとき
「ピッピッピッ・・・」と 3 秒間鳴り続け、ミシンは自動的に止まります。
必ず原因を確認して改善してから、再開してください。
仕様表
ミシン本体の仕様は以下の通りです。
項目 仕様
本体寸法
製品質量
ぬい速度
使用ミシン針
定格電圧 /
消費電力
ランプ
幅 418mm ×高さ 306mm ×奥行 190mm
6.5kg
毎分 70 ~ 710 針
家庭用ミシン針(HA ×1)
100V / 40W 50 / 60Hz
白色 LED ランプ
94
Page 97
索引
数字
3 重ぬい.............................................................................................................64
あ
あき止まり.......................................................................................................64
厚い布地をぬう ............................................................................................39
アップリケ.......................................................................................................59
アップリケ押え ............................................................................................59
い
糸切り..................................................................................................................36
糸たて棒 ................................................................................................. 17
糸調子..................................................................................................................37
糸調子ダイヤル ............................................................................................37
, 22
う
ウォーキングフット...................................................................... 61, 62
薄い布地をぬう ............................................................................................40
上糸....................................................................................................................... 22
え
エラーメッセージ ......................................................................................93
お
送り歯..................................................................................................................63
押え....................................................................................................................... 30
押え固定ピン ...................................................................................... 10
押えホルダー ...................................................................................... 30
押えレバー.......................................................................................................22
お手入れ ............................................................................................................ 77
, 40
, 31
か
カーブをぬう ................................................................................................. 39
返しぬい ............................................................................................................ 36
返しぬいスイッチ ......................................................................................36
飾りぬい ............................................................................................................ 66
片押え..................................................................................................................53
かま....................................................................................................................... 77
かんどめ ............................................................................................................ 64
き
キルター ............................................................................................................ 62
キルティング ................................................................................................. 61
キルト押え.......................................................................................................62
く
クレイジーキルト ......................................................................................60
クロスステッチ ............................................................................................76
こ
ゴムテープつけ ............................................................................................56
さ
サイドカッター押え.................................................................................72
サテンステッチ ............................................................................................76
し
シェルタック ................................................................................................. 69
ジグザグ押え ...................................................................................... 40
下糸..................................................................................................17
下糸巻き軸..................................................................................17
, 43
, 20 , 26
, 88 , 93
地ぬい ................................................................................................................. 44
伸縮ぬい............................................................................................................ 56
す
スカラップ ...................................................................................................... 67
すそ上げ............................................................................................................ 45
スタート/ストップスイッチ ........................................................... 35
スピードコントロールレバー .................................................16
スムースフット............................................................................................ 41
スモッキング ................................................................................................. 68
, 35
そ
操作スイッチ ................................................................................................. 13
操作パネル ................................................................................. 14
掃除....................................................................................................................... 77
, 34 , 93
た
たち目かがり .......................................................................................42, 72
たち目かがり押え...................................................................................... 43
ち
直線ぬい............................................................................................................ 44
つ
つき合わせ ...................................................................................................... 70
筒もの ................................................................................................................. 41
て
手もとランプ ................................................................................................. 16
電源....................................................................................................................... 15
電源スイッチ ................................................................................................. 16
電子音 ................................................................................................................. 94
天びん ................................................................................................................. 23
と
特に厚い布地をぬう................................................................................. 41
止めぬい............................................................................................................ 36
ドロップフィード...................................................................................... 62
ドロップレバー............................................................................................ 63
ドロンワーク ................................................................................................. 71
ぬ
ぬい目の長さ ................................................................................................. 34
ぬう方向を変える...................................................................................... 39
の
伸びる布地をぬう................................................................. 41, 51, 56
は
パッチワーク ................................................................................................. 60
はとめ穴パンチ............................................................................................ 50
針板カバー ...................................................................................................... 78
針板ふた............................................................................................................ 20
針位置 ................................................................................................................. 44
針上下スイッチ............................................................................................ 20
針停止位置 ...................................................................................................... 32
ひ
ピーシング ...................................................................................................... 60
皮革をぬう ...................................................................................................... 41
4
95
Page 98
付録
ビニールをぬう............................................................................................41
ふ
ファゴティング............................................................................................67
ファスナーつけ............................................................................................52
付属品.....................................................................................................................9
付属品収納スペース....................................................................................9
フットコントローラー................................................................. 16
フリーアーム .................................................................................................41
フリーモーションキルト ......................................................................62
, 35
へ
ヘアルーム.......................................................................................................70
ほ
補助テーブル .................................................................................................... 9
ボタン穴かがり............................................................................................48
ボタン穴かがり押え......................................................................49
ボタン穴かがりレバー................................................................. 50
ボタンホール .................................................................................................48
ボビン..................................................................................................................17
, 64
, 65
ま
まつりぬい.......................................................................................................45
み
ミシン針............................................................................................................27
ミシンブラシ .................................................................................................78
め
面ファスナー .................................................................................................40
も
模様設定............................................................................................................74
模様選択ダイヤル ......................................................................................34
模様ぬい押え ............................................................................67
模様の振り幅 .................................................................................................34
模様を選ぶ.......................................................................................................34
, 70 , 71
り
リッパー............................................................................................................50
わ
ワイドテーブル............................................................................................11
96
Page 99
Page 100
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Printed in Vietnam
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