MP512 ST/MP522 ST
デジタルプロジェクタ
取扱説明書
Welcome
目次
安全上のご注意........3
紹介..................7
プロジェクタの特長.............7
パッケージ内容.................8
プロジェクタ外観ビュー......... 9
制御装置および機能............ 10
設置.................15
場所の選択....................15
スクリーンサイズの調整........ 16
接続.................19
コンピュータまたはモニタの接続 19
ビデオ機器との接続............ 21
操作.................26
プロジェクタの起動............ 26
メニューの使用方法............ 27
パスワード機能の使い方........ 28
入力信号の切り替え............ 30
投写イメージの調整............ 31
縦横比の選択..................33
画像の最適化..................34
プレゼンテーションタイマーの
設定.......................... 38
画像を隠す....................40
コントロールキーをロックする.. 40
画像の静止....................41
FAQ 機能の使い方 ............. 41
高地での操作..................41
音量調整......................42
プロジェクタのメニューディ
スプレイのカスタマイズ ........42
プロジェクタの終了 ............43
メニューの操作 ................44
メンテナンス ........ 52
プロジェクタのお手入れ ........52
ランプについて ................53
トラブルシューティ
ング ................ 59
仕様 ................ 60
プロジェクタの仕様 ............60
外形寸法 ......................61
タイミングチャート ............61
保証と著作権について 64
法規 ................ 65
目次2
安全上のご注意
お使いのプロジェクタは、情報テクノロジ機器の最新の安全規格に適合するよう
に設計され、テストされています。ただし、本装置を安全にご使用いただくため
に、このガイドおよび装置のマークに記載されている指示に従ってください。
安全上のご注意
1. プロジェクタを操作する前に、こ
のユーザーズガイドをお読みくだ
さい。またいつでも参照できるよ
うに、手の届く場所に保管してお
いてください。
2. 動作中は、プロジェクタのレンズ
を覗き込まないでください。光線
が強力なので、視力障害を引き起
こす恐れがあります。
4. プロジェクタのランプをオンにす
るときは、必ずレンズシャッター
を開くか、レンズキャップを取り
外してください。
5. 国によっては、電源電圧が一定し
ていない場合もあります。プロ
ジェクタは、電源が AC100 ~
240V の電圧範囲のときに安全に
作動するように設計されています
が、停電や± 10V のサージが発生
すると故障する可能性がありま
す。電源の電圧が変動したり、電
源供給が中断したりする地域で
は、電源安定器、サージプロテク
タ、または無停電電源装置 (UPS)
にプロジェクタを接続することを
お薦めします。
3. 点検修理については、認定サービ
ス担当者にお問い合わせくだ
さい。
6. プロジェクタが作動しているとき
に投写レンズを物体で塞ぐと、そ
れが過熱して変形したり、火災の
原因となったりします。一時的に
ランプをオフにするには、プロ
ジェクタかリモコンの BLANK ボ
タンを押してください。
安全上のご注意 3
安全上のご注意 ( 続き )
7. ランプは、動作中に非常に高温
になります。ランプ部を取り外
して交換する場合は、プロジェ
クタの電源を切ってから 45 分間
ほど放置して、プロジェクタを
常温に戻してください。
8. ランプは定格寿命より長く使用
しないでください。ごくまれで
すが、定格寿命より長く使用す
ると、ランプが破裂することが
あります。
10. 本製品は安定した場所に設置し
てください。本製品が落下して、
重大な損傷を受ける恐れがあり
ます。
11. 本装置のキャビネットは開けな
いでください。内部には危険な
電圧が流れており、触れると死
に至る場合もあります。ユー
ザーが補修できる部分は専用の
取り外し可能なカバーが付いて
いるランプだけです。
いかなる状況においても、これ
以外のカバーをご自身で取り外
そうとしないでください。補修
については、指定された専門の
技術者にお尋ねください。
9. ランプ部や電子部品の交換は、
必ずプロジェクタの電源プラグ
を抜いてから行ってください。
安全上のご注意4
12. プロジェクタが稼動していると
きには、通気孔から熱風と臭気
を感じる場合があります。これ
は正常な状態であり、製品の欠
陥によるものではありません。
安全上のご注意 ( 続き )
13. 次の場所に本装置を置かないでくだ
さい。
- 通気が不十分な場所または密閉されて
いる場所。壁との間隔を 50cm 以上空
けて、プロジェクタの周辺の風通しを
よくしてください。
- 窓を締め切った車内など、非常に高温
になる場所。
- 非常に湿度が高い場所、ほこりの多い
場所、タバコの煙にさらされる場所。
このような場所に置くと、光学部品が
汚れ、プロジェクタの寿命が短くな
り、画像が暗くなります。
- 火災報知器に近い場所。
- 周辺温度が 40°C / 104°F を超える場所。
- 高度が 3000 メートル (10000 フィート )
を超える場所
14. 通気孔をふさがないでください。
- 本製品を毛布などの寝具類、または
他の柔らかい物の上に置かないでく
ださい。
- 本製品の上に布などをかぶせないで
ください。
- プロジェクタの近くに可燃物を置か
ないでください。
通気孔がふさがれると、プロジェ
クタの内部が過熱し、火災が発生
することがあります。
15. 使用時は必ず装置を水平な平面上
に置いてください。
- 左右の傾きが 10°、または前後の傾き
が 15° を超える状態で使用しないで
ください。完全に水平になっていな
い状態でプロジェクタを使用すると、
ランプが故障したり破損したりする
ことがあります。
3.000 m
(10000
フィート )
0 m
(0 フィート )
16. 装置を縦向きにしないでください。
縦向きにするとプロジェクタが倒
れ、けがをしたり、プロジェクタ
が破損したりする恐れがあります。
安全上のご注意 5
安全上のご注意 ( 続き )
17. 装置の上に乗ったり、物を置かな
いでください。装置が物理的に損
傷するだけでなく、事故やけがの
原因になります。
18. プロジェクタの上または近くに液
体を置かないでください。プロ
ジェクタ内部に液体がこぼれると
故障の原因になります。プロジェ
クタを濡らした場合は、電源コン
セントからプロジェクタを外し、
BenQ にご連絡の上プロジェクタの
点検をご依頼ください。
19. 本製品を天井に取り付けて、イ
メージを反転投写することができ
ます。
天井に取り付ける場合は、BenQ の天井
取り付けキットを使用し、しっかりと固
定してください。
プロジェクタの天井取り付け
BenQ プロジェクタを安心してお使
いいただくために、ここに記載す
る注意をよくお読みになり指示に
したがってください。
プロジェクタを天井に取り付ける
場合は、BenQ プロジェクタ専用天
井取り付けキットをお使いになり、
しっかりと確実に設置してくださ
い。
BenQ プロジェクタ以外の天井取り
付けキットをお使いになると、
ゲージやネジの長さが正確でない
ためプロジェクタが正しく固定さ
れず落下してしまう恐れがありま
す。
BenQ プロジェクタ専用天井取り付
けキットは、BenQ プロジェクタを
購入された販売店でお買い求めい
ただけます。また別途ケンジント
ンロックをお求めになり、プロ
ジェクタのケンジントンロックス
ロットと天井取り付けブラケット
のベースをセキュリティケーブル
でしっかりと繋いでおくことをお
薦めします。このようにしておく
と、万一天井取り付けブラケット
が緩んでしまった場合にも、プロ
ジェクタを補助的に支えることが
できます。
警告
• この器具は接地されていなければなりませ
ん。
• このユニットを設置する場合は、固定配線に
すぐにアクセスできる電源切断装置を取り付
けるか、電源プラグをユニットの近くにある
コンセントに接続してください。ユニットが
作動しているときにエラーが発生する場合
は、電源切断装置を使って電源供給オフに切
り替えるか、電源プラグをコンセントから外
してください。
安全上のご注意6
紹介
プロジェクタの特長
このプロジェクタは高性能な光学エンジン投写技術とユーザーフレンドリーな設
計を統合しており、高い信頼性と使いやすさを実現しています。
プロジェクタには次のような特長があります。
• あらかじめ定義された数種類の色から投写壁の色を選択できる壁の色補正
• 直ちに信号検出ができるクイック自動検索機能
• パスワード保護機能の選択
• 異なる目的に対応できる最高 11 セットのピクチャモード
• 3D カラーマネージメントにより色を自在に調整
• 選択可能なクイック冷却機能によりプロジェクタを短時間で冷却
• プレゼンテーション時間を管理するためのプレゼンテーションタイマー
• 最善の画質で表示するワンキー自動調整機能
• 画像の歪みを補正するデジタルキーストーン補正
• データ / ビデオ表示を調整可能なカラーバランスコントロール
• 高輝度投射ランプ
• 1670 万色の表示能力
• 言語を選択できるオンスクリーンディスプレイ (OSD) メニュー
• 消費電力を節約する標準 / 省電力モードの切り替えが可能
• コンポーネント HDTV との互換性 (YPbPr)
• 投写イメージの明るさは、周辺光の状態および選択した入力信号のコントラスト / 輝度設定に
よって変わります。また投写距離の影響を直接受けます。
• ランプの明度は時間の経過に伴い暗くなります。また明度はランプ製造元の仕様によって異な
ります。これは異常ではなく、正常で予期される変化です。
紹介 7
パッケージ内容
丁寧に開梱し、次に示すものがすべて揃っていることを確認してください。不足
しているものがある場合は、お買い上げの販売店にご連絡ください。
標準アクセサリ
同梱のアクセサリ類は日本仕様のものであり、本書の図とは異なる場合があります。
* 保証カードは特定地域でしか提供されません。詳細は、本製品を購入された販売店へお問い合わ
せください。
プロジェクタ 電源コード VGA ケーブル
クイックスタートガイド 取扱説明書 CD 保証書 *
リモコンをご使用になる前に、タブを引っ
張ってください。
リモコン
( 電池付き )
1-2 オーディオア
ダプタケーブル
(MP512 ST 専用 )
別売りアクセサリ
1. スペアランプキット
2. 天井取り付けキット
紹介8
3. Presentation Plus
4. RS-232 ケーブル
プロジェクタ外観ビュー
前面 / 上面
1
2
3
4
背面 / 底面
MP522 ST
8
9
16 18
MP512 ST
8
9
14
5
6
7
1513121110
14
17
1513121911
1. 外部コントロールパネル
詳細は、10 ページの " プロジェ
クタ " を参照してください。
2. 通気 ( 熱気排出 )
3. クイックリリースボタン
4. レンズカバー
5. ピントリング
6. 前面赤外線リモートセンサー
7. 投写レンズ
8. AC 電源コード差し込み口
9. RS-232 コントロールポート
10. RGB 信号出力ソケット
11. RGB (PC) / コンポーネントビデ
オ (YPbPr/YCbCr) 信号入力ソ
ケット
12. ビデオ入力ソケット
13. S ビデオ入力ソケット
14. オーディオ信号入力ソケット
15. 盗難防止用ケンジントンロック
スロット
16. クイックリリースフット
17. ランプカバー
18. 背面アジャスタフット
19. HDMI 入力ソケット
16 18
17
紹介 9
制御装置および機能
プロジェクタ
1
7
2
3
4
5
6
1. ピントリング
投写イメージの焦点を調整します。詳
細は、32 ページの
" イメージの鮮明さ
の微調整 " を参照してください。
2. POWER ( 電源インジケータ ライト )
プロジェクタ動作中に点灯または点滅
します。詳細は、58 ページの " インジ
ケータ " を参照してください。
3. Menu/Exit
オンスクリーンディスプレイ (OSD)
メニューをオンにします。前のオンス
クリーンメニューに戻り、メニューを
終了して設定を保存します。
詳細は、27 ページの " メニューの使用
方法 " を参照してください。
4. 電源
スタンバイモードと電源オンの状態を
切り替えます。詳細は、26 ページの "
プロジェクタの起動 " と 43 ページの "
プロジェクタの終了 " を参照してくだ
さい。
5. 左 /
FAQ 機能を実行します。詳細は、41
ページの "FAQ 機能の使い方 " を参照
してください。
8
9
10
11
12
13
10
6. BLANK
スクリーン画像を隠すために使用し
ます。詳細は、40 ページの " 画像を
隠す " を参照してください。
7. TEMP ( 温度インジケータ ライト )
プロジェクタの温度が異常に高くな
ると赤く点灯します。詳細は、58
ページの " インジケータ " を参照して
ください。
8. LAMP ( ランプインジケータ ライト )
ランプの状態を表示します。ランプ
に問題が発生すると、点灯または点
滅します。詳細は、58 ページの " イ
ンジケータ " を参照してください。
9. AUTO
表示画像に最適なピクチャタイミン
グを自動的に決定します。詳細は、
32 ページの " イメージの自動調整 "
を参照してください。
10. キーストーン / 矢印キー (/上、
/ 下 )
投写角度によって生じる画像の歪み
を手動で修正します。詳細は、32
ページの " キーストーンの補正 " を参
照してください。
11. 右 /
パネルキーロックを有効にします。
詳細は、40 ページの " コントロール
キーをロックする " を参照してくだ
さい。
オンスクリーンメニューが有効な場
合、#5、#10、#11 キーを方向指示の
ボタンとして使用し、メニュー項目
の選択や調整を行います。詳細は、
27 ページの " メニューの使用方法 "
を参照してください。
紹介10
12. Mode/Enter
有効な画像設定モードを選択します。
詳細は、34 ページの " ピクチャモード
の選択 " を参照してください。
選択したオンスクリーンメニューをオ
ンにします。
13. SOURCE
ソース選択バーを表示します。詳細
は、30 ページの " 入力信号の切り替え
" を参照してください。
紹介 11
リモートコントロール
1
2
3
4
5
1. 電源
スタンバイモードと電源オンの状態
を切り替えます。詳細は、26 ページ
の " プロジェクタの起動 " と 43 ペー
ジの " プロジェクタの終了 " を参照し
てください。
2. 一時停止
投写画像を一時停止します。詳細は、
41 ページの " 画像の静止 " を参照して
ください。
3. 左 /
FAQ 機能を実行します。詳細は、41
ページの "FAQ 機能の使い方 " を参照
してください。
4. BLANK
スクリーン画像を隠すために使用し
ます。詳細は、40 ページの " 画像を
隠す " を参照してください。
5. ボリュームキー (+, -)
音量レベルを調整します。詳細は、
42 ページの " 音量調整 " を参照してく
ださい。
6. Menu/Exit
6
7
8
9
10
11
7
12
オンスクリーンディスプレイ (OSD)
メニューをオンにします。前のオン
スクリーンメニューに戻り、メ
ニューを終了して設定を保存します。
詳細は、27 ページの " メニューの使
用方法 " を参照してください。
7. キーストーン / 矢印キー (/上、
/ 下 )
投写角度によって生じる画像の歪み
を手動で修正します。詳細は、32
ページの " キーストーンの補正 " を
13
参照してください。
8. AUTO
表示画像に最適なピクチャタイミン
グを自動的に決定します。詳細は、
32 ページの " イメージの自動調整 "
を参照してください。
9. 右 /
パネルキーロックを有効にします。
詳細は、40 ページの " コントロール
キーをロックする " を参照してくだ
さい。
オンスクリーンメニューが有効な場
合、#3、#7、#9 キーを方向指示のボ
タンとして使用し、メニュー項目の
選択や調整を行います。詳細は、27
ページの " メニューの使用方法 " を
参照してください。
10. SOURCE
ソース選択バーを表示します。詳細
は、30 ページの " 入力信号の切り替
え " を参照してください。
11. Mode/Enter
選択した入力信号によって、ピク
チャ設定モードを選択できます。詳
細は、34 ページの " ピクチャモード
の選択 " を参照してください。
選択したオンスクリーンメニューを
オンにします。
紹介12
12. Timer On
タイマー設定に基づいてオンスク
リーンタイマーを有効または表示し
ます。詳細は、38 ページの " プレゼ
ンテーションタイマーの設定 " を参照
してください。
13. Timer Setup
直接プレゼンテーションタイマーの
設定に入ります。詳細は、38 ページ
の " プレゼンテーションタイマーの設
定 " を参照してください。
紹介 13
リモコンの有効範囲
赤外線 (IR) リモコンセンサは、プロジェクタの
正面にあります。リモコンを正しく機能させる
には、プロジェクタの IR リモコンセンサに対
して 30 度以内でリモコンを使用する必要があ
ります。リモコンとセンサの間の距離が 8 メー
トル (26 フィート ) を超えないようにしてくだ
さい。
リモコンとプロジェクタの間に赤外線を遮断す
る障害物がないかどうかを確認します。
約
1
5
°
リモコンの電池交換
1. バッテリホルダーを取り出してください。
図に示す手順にしたがってください。バッテリーホルダーを
引き出しながら、ロックアームを押します。
2. 新しい電池を挿入します。このとき正極が外
側を向くように挿入してください。
3. ホルダーをリモコンに押し込みます。
• 高温および高湿度を避けてください。
• 電池を間違った方向に挿入すると、電池が破損する場合
があります。
• 使用済みの電池は、同じタイプの電池か、メーカーが推奨する同等タイプの電池と交換してく
ださい。
• 使用済みの電池は電池メーカーの指示に従って処理してください。
• 電池は絶対に火に投げ込まないでください。爆発する恐れがあり大変危険です。
• 電池が消耗したり、長時間リモコンを使用しない場合は、液体が漏れないようにリモコンから
電池を外してください。
紹介14
設置
場所の選択
部屋のレイアウトやお好みで、どの設定で設置するか決めてください。設置する
際は、スクリーンのサイズや位置、電源コンセントがある場所、プロジェクタと
その他の装置の距離や位置などを考慮してください。
本機は次の 4 通りの設置状態で使うことができます。
1. 前面投写
プロジェクタをスクリーンの正面に床面近くに設
置します。これが最も一般的な設定です。
2. 天井前面投写
プロジェクタを上下逆さにスクリーン正面の天井
に取り付けます。
この方法で設置する場合は、BenQ プロジェクタ天
井取り付けキットをご購入ください。
プロジェクタの電源を入れてから、システム設定 :
基本 > プロジェクタの配置メニューで天井前面投
写を設定してください。
3. リア投写
プロジェクタをスクリーン背面、床面近くに設置
します。
専用の背面スクリーン投写が必要です。
プロジェクタの電源を入れてから、システム設定 :
基本 > プロジェクタの配置メニューでリア投写を
設定してください。
4. 天井リア投写
プロジェクタを上下逆さにスクリーン背面の天井
に取り付けます。
専用の背面投写スクリーンと BenQ プロジェクタ天
井取り付けキットが必要です。
プロジェクタの電源を入れてから、システム設定 :
基本 > プロジェクタの配置メニューで天井リア投
写を設定してください。
設置 15
スクリーンサイズの調整
投写距離、ズーム設定 ( 可能な場合 )、ビデオフォーマットにより投写画面サイズ
は変化します。
このプロジェクタの本来の縦横比は 4:3 です。縦横比 16:9 ( ワイドスクリーン )
の画像を完全に映し出すために、ワイドスクリーン画像をプロジェクタのネイ
ティブ幅にリサイズすることができます。このようにすると、高さがプロジェク
タのネイティブ高さの 75% に縮小されます。
縦横比 4:3
したがって、縦横比 16:9 の画像はこのプロジェクタで表示できる縦横比 4:3 の
うち、高さの 25% を使用せずに表示することになります。リサイズした 16:9 画
像を 4:3 表示エリアの縦方向の中央に表示したとしても、4:3 表示エリアの縦方
向 12.5% に相当する使用されないこの部分は、黒いバーで表示されます。
プロジェクタは必ず机の上などに水平に配置し、スクリーンの水平方向の中央に
対して直角になるように設置してください。このように設置することによって、
角度を付けて投写 ( または角度が付いた面に投写する場合 ) すると生じる画像の
歪みを防止することができます。
新しいデジタルプロジェクタはまっすぐに画像を投写しません ( 例:古いリール・
トゥ・リール式のフィルムのプロジェクタ )。代わりに、デジタルプロジェクタは
プロジェクタの水平面に対し、やや上向きに角度を付けて投写します。これは机
の上に配置したとき、スクリーンの下端が机のレベルよりも上になるよう ( また
室内の全員がスクリーンをはっきりと見えるように ) にするためです。
プロジェクタを天井に取り付ける場合は、プロジェクタがやや下向きに角度を付
けて投写するように上下逆さまに取り付ける必要があります。
18 ページの図をご覧になるとお分かりいただけるように、このタイプの投写方法
では投写画像の下端がプロジェクタの水平面から縦に傾いてしまいます。天井に
取り付けた場合は、投写画像の上端がこのようになります。
プロジェクタをスクリーンから遠ざけると、投写イメージのサイズが拡大され、
それに伴い縦のオフセットも広がります。
スクリーンとプロジェクタの距離を決定する際は、投写距離に直接比例する投写
イメージのサイズと縦オフセットのサイズも考慮する必要があります。
プロジェクタを設置するための適度な距離については、縦横比 4:3 のスクリーン
サイズの表をご参照ください。設置場所を決定するときには、スクリーン中央に
対し直角の水平距離 ( 投写距離 ) と、スクリーンの上下端からのプロジェクタの
縦オフセットの高さ ( オフセット ) の 2 つのサイズを考慮してください。
の表示エリアに投写した
縦横比 4:3 の画像
縦横比 4:3 の表示エリアにリサイズし
て投写した縦横比 16:9 の画像
設置16
使用するスクリーンサイズに対しプロジェクタの設
置場所を決定する
1. スクリーンサイズを選択します。
2. 表を参考にして、左側の "4:3 スクリーン対角 " という欄から使用したいス
クリーンサイズに最も近いものを探してください。この値の列を右に見てい
くと、" 平均 " という欄に相当するスクリーンからの平均距離が記載されて
います。これが投写距離になります。
3. 同じ列を右に見ていくと、" 縦オフセット (mm)" 値が記載されています。こ
の値によって、スクリーンの端からの最終的な縦オフセット位置が決定され
ます。
4. プロジェクタはスクリーンの水平方向の中心に対して直角に、前のステップ
2 で決定したスクリーンからの距離に、さらにステップ 3 で決定したオフ
セット値で設置するよう推奨します。
たとえば、120 インチのスクリーンを使用する場合は、平均の投写距離は 2,182
mm、縦オフセットは 91 mm となります。
プロジェクタを別の場所に移動させると ( 推奨される範囲内で )、スクリーンの中
央に画像が表示されるようにプロジェクタを上下に傾ける必要があります。そう
すると、画像に歪みが生じる場合があります。この場合は、キーストーン機能を
使用して歪みを補正します。詳細は、32 ページの " キーストーンの補正 " を参照
してください。
設置する距離に対し推奨するスクリーンサイズを決
定する
これは、プロジェクタを設置する部屋に合ったスクリーンサイズを求めるための
方法です。
最大スクリーンサイズは、使用する部屋の実際のスペースが上限となります。
1. プロジェクタとスクリーンを設置したい場所までの距離を測ってください。
これが投写距離になります。
2. 表を参考にして、" 平均 " という欄からスクリーンからの平均距離に最も近
い値を探してください。
3. この値と同じ列を左へ見ていくと、相当するスクリーンサイズを見つけるこ
とができます。これが投写距離からの投写画像サイズになります。
4. 同じ列を右に見ていくと、" 縦オフセット (mm)" 値が記載されています。こ
の値によって、プロジェクタの水平面を基にした最終的なスクリーン設置場
所が決定されます。
たとえば、測定した投写距離が 1.5 m (1,500 mm) であったとき、" 平均 " 欄の最も
近い値は 1,527mm になります。 同じ列を見ると、84 インチが必要なスクリーンで
あることが分かります。
設置 17
投写サイズ
適切な位置を計算する前に、61 ページの " 外形寸法 " を参照して、このプロジェ
クタのレンズサイズの中心を求めてください。
4:3 スクリーン対角
スクリーン
レンズ中央
縦オフセット
投写距離
4:3 スクリーン対角 スクリーンからの推奨投写距離 (mm) 縦オフセット
フィート インチ
4 48 1219 873 37
5 60 1524 1091 46
6 72 1829 1309 55
7 84 2134 1527 64
8 96 2438 1745 73
9 108 2743 1964 82
10 120 3048 2182 91
12 144 3658 2618 110
15 180 4572 3273 137
18 216 5486 3927 165
25 300 7620 5455 229
mm
59 1500 1074 45
79 2000 1432 60
98 2500 1790 75
118 3000 2147 90
138 3500 2505 105
157 4000 2863 120
197 5000 3579 150
236 6000 4295 180
平均
(mm)
光学部品の偏差のため、これらの数字には 3% の公差があります。プロジェクタを一定場所に固定
する予定であれば、設置を行う前に実際にプロジェクタを使って投写サイズと距離を測っておかれ
るようお薦めします。このように準備しておくことによって、プロジェクタを最適な位置に固定す
ることができます。
設置18
接続
信号ソースをプロジェクタに接続する際には、次の点を確認してください。
1. 接続を行う前にすべての機器の電源をオフにします。
2. 各ソースに正しい信号ケーブルを使用します。
3. ケーブルがしっかり差し込まれていることを確認します。
下に示す接続図では、プロジェクタにケーブルは接続されていません ( 詳細は、8 ページの " パッ
ケージ内容 " を参照してください。) ケーブルはお近くの電気店でお求めください。
コンピュータまたはモニタの接続
コンピュータの接続
このプロジェクタには IBM® コンピュータと Macintosh® コンピュータの両方に接
続できる VGA 入力ソケットがついています。Macintosh コンピュータに接続する
には、Mac アダプタが必要です。
プロジェクタをコンピュータに接続するには
1. 付属の VGA ケーブルをコンピュータの D-Sub 出力ソケットに接続します。
2. VGA ケーブルのもう片端をプロジェクタの D-SUB IN 信号入力ソケットに差
し込んでください。
3. プレゼンテーションでプロジェクタの ( ミックスモノラル ) スピーカーを使
用したい場合は、適切なオーディオケーブルを装置のオーディオ出力ソケッ
トとプロジェクタの AUDIO ソケットに接続してください。
接続が完了したら、プロジェクタの OSD メニューを使ってオーディオ操作
することができます。詳細は、42 ページの " 音量調整 " を参照してくだ
さい。
最終的には、下の図のような接続状態になります。
ノートブックまた
はデスクトップ
コンピュータ
多くのノートブックでは、プロジェクタを接続すると外付けビデオポートはオンになりません。通
常は「FN」+「F3」や CRT/LCD の組み合わせによって、外付けディスプレイをオン / オフにする
ことができます。CRT/LCD 機能キーまたは、ノートブック上でモニタ記号が示された機能キーの
場所を確認します。「FN」とその機能キーを同時に押します。ノートブックのキーの組み合わせに
ついては、ノートブックの説明書をお読みください。
VGA ケーブル
MP522 ST
MP512 ST
VGA ケーブル
オーディオ
ケーブル
オーディオ
ケーブル
接続 19
モニタの接続
ご自分のプレゼンテーションをスクリーンだけでなく、モニタにも表示して近く
で画面を確認したい場合、下の図に示す通りプロジェクタの D-SUB OUT 信号出力
ソケットと外部モニタを VGA ケーブルで接続できます。
プロジェクタとモニタを接続するには:
1. プロジェクタとコンピュータを 19 ページの " コンピュータの接続 " の手順に
したがって接続してください。
2. 適切な VG A ケーブル ( 本製品に同梱されているもの ) を使ってビデオモニタ
の D-Sub 入力ソケットに挿入します。
または、モニタに DVI 入力ソケットが装備されている場合は、VGA-DVI-A
ケーブルを使ってケーブルの DVI コネクタをビデオモニタの DVI 入力ソケッ
トに接続してください。
3. ケーブルのもう片端をプロジェクタの D-SUB OUT ソケットに差し込んでく
ださい。
最終的には、下の図のような接続状態になります。
ノートブックまたはデスクトップ
コンピュータ
MP522 ST
VGA ケーブル
VGA - DVI ケーブル
VGA ケーブル
•D-Sub 出力は、プロジェクタに正しく D-Sub 入力信号が送られなければ機能しません。
• プロジェクタがスタンバイモードになっているときにこの接続方式を使用するには、システム
設定 : 詳細 メニューで D-Sub 出力スタンバイ機能がオンになっていることを確認してくださ
い。詳細は、49 ページの "D-Sub 出力スタンバイ " を参照してください。
接続20