取扱説明書
A50-81232-00001
EURODESK SX3242FX/SX2442FX
EURODESK SX3242FX/SX2442FX
2
安全にお使いいただくために
このマークが表示されている箇所には、内部に高圧電流が
通じています。手を触れると感電の恐れがあります。
*
取り扱いとお手入れの方法についての重要な説明が付属
の取扱説明書に記載されています。 ご使用の前に良くお
!
読みください。
注意
感電の恐れがありますので、カバーやその他の部品を取り外 +
したり、開けたりしないでください。 製品内部には手を触れな
いでください。 故障の際は当社指定のサービス技術者にお問
い合わせください。
注意
火事および感電の危険を防ぐため、本装置を水分や湿気のあ +
るとろには設置しないで下さい。 装置には決して水分がかか
らないように注意し、花瓶など水分を含んだものは、装置の上
には置かないようにしてください。
注意
これらの指示は、資格のあるサービス技術者に向けたもので +
す。 感電の危険を防ぐため、有資格者以外は、装置の操作
方法に記載された内容以外の整備は、行わないようにしてく
ださい。 修理は、資格のあるサービス技術者のみが行うよう
にして下さい。
取扱説明書を通してご覧ください。1)
取扱説明書を大切に保管してください。2)
警告に従ってください。3)
指示に従ってください。4)
本機を水の近くで使用しないでください。5)
お手入れの際は常に乾燥した布巾を使ってください。6)
本機は、取扱説明書の指示に従い、適切な換気を妨げない場所7)
に設置してください。 取扱説明書に従って設置してください。
本機は、電気ヒーターや温風機器、ストーブ、調理台やアンプと8)
いった熱源から離して設置してください。
ニ極式プラグおよびアースタイプ (三芯)プラグの安全ピンは取り9)
外さないでください。 ニ極式プラグにはピンが二本ついており、
そのうち一本はもう一方よりも幅が広くなっています。 アースタ
イプの三芯プラグにはニ本のピンに加えてアース用のピンが一
本ついています。 これらの幅の広いピン、およびアースピンは、
安全のためのものです。 備え付けのプラグが、お使いのコンセ
ントの形状と異なる場合は、電器技師に相談してコンセントの交
換をして下さい。
電源コードを踏みつけたり、挟んだりしないようご注意ください。 10)
電源コードやプラグ、コンセント及び製品との接続には十分にご
注意ください。
すべての装置の接地(アース)が確保されていることを確認して11)
下さい。
電源タップや電源プラグは電源遮断機として利用されている場合12)
には、これが直ぐに手に届く場所に設置して下さい。
付属品は本機製造元が指定したもののみをお使いください。13)
ート、スタンド、三脚、ブラケット、テーブルなどは、本機製造元が14)
指定したもの、もしくは本機の付属品となるもののみをお使いくだ
さい。 カートを使用しての運搬の際は、器具の落下による怪我に
十分ご注意ください。
雷雨の場合、もしくは長期間ご使用にならない場合は、電源プラ15)
グをコンセントから抜いてください。
故障の際は当社指定のサービス技術者にお問い合わせくださ16)
い。 電源コードもしくはプラグの損傷、液体の装置内への浸入、
装置の上に物が落下した場合、雨や湿気に装置が晒されてしま
った場合、正常に作動しない場合、もしくは装置を地面に落下さ
せてしまった場合など、いかなる形であれ装置に損傷が加わっ
た場合は、装置の修理・点検を受けてください。
テクニカルデータや製品の外観は予告なしに変更される場合があります。 ここに記載された情報は、印刷時のものです。 表記された登録商標(BEHRINGER 、BEHRINGER ロゴ、 JUST
LISTEN および EURODESKを除く)は、すべて該当する登録商標所有者に帰属するものであり、BEHRINGER 社とは一切関係ありません。 BEHRINGER 社は、ここに含まれたすべて、もしく
は一部の記述、画像および声明を基にお客様が起こした行動によって生じたいかなる損害・不利益等に関しても一切の責任を負いません。 色およびスペックが製品と微妙に異なる場合が
あります。 製品の販売は、当社の正規代理店のみが行っています。 製品のディストリビューター(配給元)およびディーラー(販売業者)は、 BEHRINGER の特約代理店ではなく、これらは
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EURODESK SX3242FX/SX2442FX
はじめに 3
目次
1. はじめに ...............................................................................................................3
1.1 ご使用の前に ..........................................................................................3
1.1.1 出荷 ................................................................................................3
1.1.2 スタートアップ ..............................................................................4
1.2 本取扱説明書について ......................................................................4
2. コントロールパネルと接続端子類..............................................................4
2.1 モノ入力チャンネル ..............................................................................4
2.1.1 マイクおよびライン入力 .......................................................... 4
2.1.2 イコライザー.................................................................................4
2.1.3 AUX/FX センド ...........................................................................5
2.1.4 モノチャンネルフェーダーとその
他のコントローラー .................................................................. 5
2.2 ステレオチャンネル ...............................................................................5
2.2.1 チャンネル入力 ..........................................................................5
2.2.2 ステレオチャンネルイコライザー .........................................6
2.2.3 ステレオチャンネル AUX/FX センドバス ........................6
2.2.4 ステレオチャンネルフェーダー
とその他のコントローラー類 ................................................6
2.3 ステレオチャンネル 21 - 24 (SX2442FX)
および 29 - 32 (SX3242FX) .............................................................6
2.4 サブグループ 1 - 4 ...............................................................................6
2.5 サブウーハー使用の際のモノ出力セクション............................7
2.6 メイン出力セクション ............................................................................7
2.6.1 トークバック機能 ........................................................................ 8
2.6.2 フォーンとコントロールルーム ..............................................8
2.7 CD /テープ ............................................................................................8
2.8 マスター Aux センド 1 と 2 .................................................................9
2.9 グラフィック 9 バンドステレオ EQ ....................................................9
2.10 エフェクトセクション.............................................................................9
2.11 リアパネル .......................................................................................... 10
3. デジタルエフェクトプロセッサー ............................................................... 10
レコーディングミキサーなど多岐にわたります。当社のこれまで培って
きた技術的なノウハウのすべてが、この EURODESK ミキサーに詰め
込まれているのです。
FBQ フィードバック検知システム
このミキサーに備えられた優れた特徴の一つとなるの
は、グラフィックイコライザーに内蔵された FBQ フィード
バック検知システムです。この独創的なスイッチはフィ
ードバック周波数を即座に察知し、これを抑制します。
問題となる周波数は、 LED ディスプレイに点灯によっ
て表示されます。かつては骨の折れる作業だったフィードバック周波
数の検出も、今ではこれほど容易に行うことができるのです。
XENYX Mic Preamps
マイク回路にハイ・エンドのXENYX Micプリアンプを配置
し、その高音質と力強さは、高価な外部プリアンプにも
匹敵します。
130 dBのダイナミックレンジで余裕のヘッドル =
ーム。
10 Hz以下から200 kHz以上という帯域幅により、どのような微妙 =
な特色も余すことなく伝えることが可能です。
2SV888トランジスター付きのノイズと歪みを極度に抑えた回路に =
より、自然で透明のある信号の再生をお約束いたします。
あらゆるマイクへの対応が可能です(60dBまでの増幅および+48V =
ファントム電源供給)。
24ビット/192khzHDレコーダーのダイナミックレンジをフルに =
活用することで、妥協のない理想的なオーディオ品質が達成可
能です。
「ブリティッシュ EQ」
XENYX シリーズのイコライザーは素晴らしい暖かさと特徴のある音
色により、世界中で認められ、伝説になりつつある高品質のイギリ
ス製の回路に基づいて設計されております。さらにこれらのイコライ
ザーを極端なゲインの設定にでも、すぐれた音質特性をお約束いた
します。
さらに、EURODESK には、 24-bit A/D-D/A コンバータ
ーに加えて、当社が誇る 19 インチマルチエフェクトプロ
セッサー VIRTUALIZER PRO DSP2024P がもつエフェク
トアルゴリズムを備えた 2 基のエフェクトプロセッサーが
内蔵されています。そのため、ディレイやコンプレッサー、
チューブディストーションといった高品位なエフェクトの数々を備えた計
2 x 99 ものプリセットが利用可能となっています。
4. 接続例 ................................................................................................................ 11
4.1 スタジオセットアップ .......................................................................... 11
4.2 ライブでのセットアップ ...................................................................... 12
5. 接続とフォーマット ......................................................................................... 13
6. プリセット ........................................................................................................... 14
7. テクニカル・データ ......................................................................................... 15
はじめに1.
EURODESK のお買い上げ、まことにありがとうございます。これは新
たなスタンダードを築く最先端のパワーミキサーです。あらゆるアプリ
ケーションに対応できる革新的な装置の開発が当社の当初からの目
標でした。その結果、幾多の性能を備え、幅広い接続環境とオプション
を提供するこのパワーミキサーが誕生したのです。
BEHRINGER は、プロ用のレコーディングスタジオ技術にそのルーツを
求める企業です。当社はこれまで長年にわたり、ライブおよびスタジオ
で使用できる製品の開発に携わってきました。それはマイクや 19 イン
チ製品(コンプレッサー、エンハンサー、ノイズゲート、チューブプロセ
ッサー、ヘッドフォンアンプ、デジタルエフェクト機器、 DI ボックス等)、
モニターおよび PA スピーカー、そしてプロ仕様のライブ/スタジオ用
このミキサーには最先端のスイッチモード・パワーサプ
ライが備えられています。慣例的な回路とは異なり、こ
のシステムは 100 V から 240 V 間の電圧に自動的に
適応するようになっています。この優れた性能によって、
これまでのパワーサプライと比べて非常に効率的な消
費電力が達成されています。
ご使用の前に1.1
出荷1.1.1
製品は、安全な輸送のために工場出荷時に十分な注意を払って梱
包しておりますが、 万が一包装ダンボールが破損している場合は、
機器の外面に破損がないことをご確認ください。
万が一機器に破損がある場合は、保証請求権が無効となるこ +
とを防ぐために、製品を当社へ直接返送せずに、必ず販売代
理店および運送会社までご連絡ください。
パワーミキサーの使用や運搬を最適に保護するために、ハー +
ドケースの使用をお勧めします。
機器を保管したり輸送する場合は、破損を防ぐために、必ずオ +
リジナルの梱包箱を使います。
機器や包装箱は子供の手の届かない場所に保管してくださ +
い。
EURODESK SX3242FX/SX2442FX
コントロールパネルと接続端子類 4
梱包材は環境保護に適した方法で廃棄します。 +
スタートアップ1.1.2
十分な換気を確保し、過熱を防ぐために機器は暖房などのそばに設
置しないでください。
ヒューズが焦げた場合は、正しい値のヒューズと交換します。 +
ヒューズの値については「テクニカルデータ」の章をご覧くだ
さい。
電源への接続には付属の常温機器コネクター付き回路ケーブルを使
用します。このケーブルは必要な安全基準を満たしています。
すべての機器が正しく接地されていることを確認します。 安全の +
ために、機器や電源回路ケーブルからアース線を取り外したり
使用不能にすることは絶対にしないでください。 必ず正常な接
地線をご使用のうえ、装置を電源網に接続してください。
過大な音量は、聴覚障害およびヘッドフォン故障の原因となる +
恐れがあります。スイッチオン時にミキサーおよびその他の機
器からボンという大きなノイズが発生しないよう、パワーアンプ
類またはアクティブスピーカーは必ず最後に電源を投入し、使
用後は一番最初に電源を切ってください。常に適切な音量で
の使用を心がけてください。
接続の際の注意(重要)
電波の強い放送局や高周波音源の範囲内では、音質が減退す +
る可能性があります。 その場合は、送信機と機器の距離を離
し、すべての接続にシールドケーブルを使用してください。
本取扱説明書について1.2
本取扱説明書は、ユーザーの皆さんが操作部全体の機能について
理解できるように、そしてそれと同時に、その詳しい使用方法もわか
るように構成されています。また、各機能の関連性がすぐにわかるよう
に、本書での説明は機能ごとにまとめられています。特定のテーマに
関するさらに詳しい説明が必要な場合には、当社ウェブサイト (www.
behringer.com) をご覧下さい。製品関連情報ページや ULTRANET 内
の用語解説などもあわせてご覧下さい。
コントロールパネルと接続端子類2.
この章では、本ミキサーの各コントローラーに関する説明を行ってい
きます。すべてのコントローラーおよび接続端子に関する詳細が述
べられています。
モノ入力チャンネル2.1
マイクおよびライン入力2.1.1
モニタースピーカーから出されるスイッチオン時のノイズを防ぐ +
ため、ファンタム電源を作動させる前には必ずオーディオシス
テムのスイッチをオフにしてください。第 2.11 章「リアパネル」
に記載された内容も合わせてご覧下さい。
{2} 各モノ入力には 6.3mm フォンジャックで使用できるバランス型
ライン入力も備えられています。もちろんこれらの入力端子は
アンバランス型 6.3mm TS フォンジャックでも使用可能です。
{3} この INSERT I/O コネクターは、ダイナミックプロセッサーまた
はイコライザーを使用して信号処理する際に使用します。この
インサート端子はプリフェーダー、プリ EQ 、プリ AUX センドと
なっています。
通常ドライ信号に加えられるリバーブなどのエフェクトとは異な
り、ダイナミックプロセッサーは信号全体を処理します。そのた
め、ここでは AUX センド端子を使用するのは良い方法とはい
えません。この代わりにシグナルパスを遮断し、ダイナミックプ
ロセッサーおよびイコライザーを送り込むのです。信号はいっ
たん処理されると、この信号が送信されたミキサーのもとの場
所に戻ります。信号の遮断は、該当端子が使用されている場
合にのみ発生します( 6.3mm ステレオフォンジャック:チップ=
信号出力、リング=入力 ) 。インサート端子はすべてのモノ入
力チャンネルに装備されています。これらはプリ EQ ダイレクト
アウトとして使用することも可能ですが、信号遮断はこの場合発
生しません。その場合は 6.3mm TS フォンジャックをレコーディ
ング機器/エフェクトプロセッサー側に、ブリッジステレオ 6.3mm
TRS フォンジャックをミキサー側に接続する必要があります (チ
ップとリングは相互接続)。
{4} TRIM コントローラーは入力ゲインの調節に使用します。音声信
号の接続もしくは切断を行う際は、このコントローラーを完全に
半時計回りに廻しきってください (レベル 0 状態)。
TRIM の目盛りは 2 つの異なる値範囲を示します:最初の値範
囲は +10 から +60dB となり MIC 入力に適用され、ここで取り込
まれる信号のゲイン を表示します。
二つ目の値範囲は +10 から -40dBu となりライン入力の感度 を
示します。 -10 dBV もしくは +4 dBu といった通常のラインレベ
ル出力をもつ機器に対しては、以下のような設定となります:
TRIM コントローラーを半時計回りに絞りきった上で外部機器
を接続し、出力レベルを製造メーカーが提示する値に調節しま
す。外部機器に出力レベルディスプレイが備えられている場合
は、シグナルピーク値が 0 dB になるよう調節してください。 +4
dBu を使用する場合は、 TRIM を若干上げ、 -10 dBV の場合
はさらにそれ以上上げてください。音声信号を流すと、 LEVEL
SET LED に最適な信号レベルが表示されます。これを参考に
して最終的な調節 ( ファインチューニング ) を行ってください。
{5} モノチャンネルには、フロアノイズ ( 18 dB/oct, -3 dB @ 80 Hz )
などの不要な低周波信号をカットするハイスロープな LOW CUT
フィルターが備えられています。
イコライザー2.1.2
すべてのモノ入力チャンネルには 3 バンドイコライザーが備えられて
います。各周波数帯域におけるブースト/カットの最大値は 15 dB で
す。 EQ を中間位置に設定するとニュートラルとなります。
マイク/ライン入力の接続端子とコントローラー 図. 2.1:
{1} 各モノ入力チャンネルには XLR コネクターで使用可能なバラン
ス型マイク入力が備えられています。リアパネルにあるボタンを
押して+48 V ファンタム電源を入れ、コンデンサーマイクを使用
することも可能です。
入力チャンネルの EQ セクション 図. 2.2:
{6} EQ セクションの HIGH コントローラーは、該当チャンネルの高
周波帯域を調節する際に使用します。これは設定したカットオ
フ周波数 ( 12 kHz ) を超えた周波数すべてをブーストまたはカ
ットします。
EURODESK SX3242FX/SX2442FX
コントロールパネルと接続端子類 5
{7} MID コントローラーは中音域周波数の調節に使用します。これ
はセミパラメトリックピークフィルターとなっており、中音域の可
変周波数付近の周波数をブースと及びカットします。各 FREQ
コントローラーを使用して 100 Hz から 8 kHz の範囲で中域周
波数を選択することができます。
{8} LOW コントローラーは、低周波帯域のブーストおよびカットを行
います。 HIGH フィルター同様、このコントローラーもシェルビン
グフィルターとなっているため、特定のカットオフ周波数 ( 80 Hz
) を下回るすべての周波数をブースト/カットします。
AUX/FX センド2.1.3
AUX センドを使用すれば 1 つもしくは複数のチャンネルから信号を取
り出し、それを一つのバスに集めることができます。この信号は AUX
センド端子に取り出され、例えばアクティブモニタースピーカーや外部
エフェクト機器にルートすることができます。エフェクトリターンは処理
済の信号用のリターンバスとして使用可能となります。
チャンネル部の AUX/FX センドコントローラー 図. 2.3:
{9} 各チャンネルでは AUX 1 および AUX 2 コントローラーを使用し
てチャンネルから送信される AUX 信号の音量を調節できます。
全チャンネルから送られる AUX センド信号から構成されるサム
信号は、マスター AUX SEND コントローラー ( (51) 参照 ) で調
節でき、これは AUX SEND 出力 ( (52) 参照 ) で取り出すこと
ができます。両 AUX センドともモノラル、ポスト EQ 、ゲインは
+15 dB までです。
(10) PRE スイッチを押すことによって、すべての AUX センドをプリフ
ェーダーに設定することができます。この場合、 AUX 信号の音
量はフェーダー位置によって左右されなくなりますが、完全に独
立したモニターミックスを生成することが可能となります。
外部エフェクト機器を AUX バスの一つを使って操作する場合、 +
チャンネル内のエフェクトボリュームをチャンネルフェーダーで操
作できるよう AUX センドはポストフェーダーとなっている必要
があります。そうでない場合、たとえチャンネルの音量が完全
にゼロになっていても、エフェクト信号が聴こえてしまいます。
こういった場合は、 PRE スイッチをオフ ( 押さない状態 ) にす
ることをお勧めします。
(11) FX 1 と FX 2 の各コントローラーは内蔵エフェクトプロセッサー
への直接ルートとなります。さらにこれらは FX SEND 1 および
2 の両出力を介し ( AUX SEND 1 および 2 と類似 ) 外部エフ
ェクト機器用コントローラーとして使用することもできます。内部
エフェクトプロセッサーと FX SEND 出力に信号を確実に流すた
め、該当するエフェクトコントローラーは半時計回りに絞りきらず
に ( レベル 0 状態 ) 、マスター FX SEND ( (60) 参照 ) を上げ
てください。エフェクトバスはポストフェーダーとなっています。
第 2.10 章「エフェクトセクション」および第 3 章「デジタルエフェ +
クトプロセッサー」も合わせてご参照ください。
モノチャンネルフェーダーとその他のコントローラー2.1.4
チャンネルフェーダー、パンコントローラー、ミュートボタン等 図. 2.4:
(12) PAN コントローラーを使用してステレオフィールド内のチャンネ
ル信号位置を調節できます。さらにチャンネル信号をルートす
るサブグループの決定が行えます ( 第 2.4 章参照 ) 。
(13) MUTE スイッチでチャンネル信号の切断またはミュートができ
ます。つまりこれによってチャンネル信号はメインミックス信号
の一部ではなくなるというわけです。同時に、ポストフェーダー
に設定された該当チャンネルの AUX バスはミュートされます。
一方、プリフェーダーモニターバスは操作可能となります。
(14) チャンネルがオーバーロードすると CLIP LED が点灯します。点
灯した場合は、 TRIM コントローラーを使用して入力ゲインを下
げてください。この LED は SOLO スイッチでソロ機能を起動さ
せた際にも同様に点灯します。
(15) チャンネル信号をソロバス ( ソロインプレース ) または PFL バ
ス ( プリフェーダーリッスン ) にルートする際は、この SOLO ス
イッチを使用してください。これによってメイン出力信号に影響
を与えずにチャンネル信号をモニターすることができます。モ
ニター信号はこの時パノラマコントローラーおよびチャンネルフ
ェーダー ( SOLO/PFL スイッチ (40) の位置に左右されます)
のプリ段階 ( PFL 、モノ ) または、ポスト段階 ( ソロ、ステレオ)
で取り込むことができます。
(16) SUB スイッチは信号を該当するサブグループへとルートします。
この EURODESK には 4 つのサブグループ ( 1-2 および 3-4 )
があります。入力チャンネル ( (12) 参照 ) の PAN コントローラ
ーを使えば、信号をどちらのサブグループにルートするかを決
定することができます ( 左位置 1 または 3 。右位置 2 または
4 ) 。
(17) MAIN スイッチは信号をメインミックスにルートします。
(18) チャンネルフェーダーは、メインミックス ( もしくはサブミックス )
の一部としてのチャンネル信号レベルを調節します。
ステレオチャンネル2.2
チャンネル入力2.2.1
ステレオチャンネル入力 図. 2.5: