CC5000-10
MN-002970-01JA
Customer Concierge
製品リファレンス ガイド
CC5000-10 CUSTOMER CONCIERGE
製品リファレンス ガイド
MN-002970-01JA
改訂版 A
2017 年 5 月
ii CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
Zebra の書面による許可なしに、本書の内容をいかなる形式でも、または電気的あるいは機械的な手段によ
り、複製または使用することを禁じます。これには、コピー、記録、または情報の保存および検索システム
など電子的または機械的な手段が含まれます。本書の内容は、予告なしに変更される場合があります。
ソフトウェアは、厳密に「現状のまま」提供されます。ファームウェアを含むすべてのソフトウェアは、ライ
センスに基づいてユーザーに提供されます。本契約 (ライセンス プログラム) に基づいて提供される各ソフト
ウェアまたはファームウェア プログラムに対して、ユーザーに移譲不可で非排他的なライセンスを付与しま
す。下記の場合を除き、事前に書面による Zebra の同意がなければ、ユーザーがライセンスを譲渡、サブライ
センス、または移譲することはできません。著作権法で認められる場合を除き、ライセンス プログラムの一
部または全体をコピーする権限はありません。ユーザーは、ライセンス プログラムを何らかの形式で、また
はライセンス プログラムの何らかの部分を変更、結合、または他のプログラムへ組み込むこと、ライセンス
プログラムからの派生物を作成すること、ライセンス プログラムを Zebra の書面による許可なしにネットワー
クで使用することを禁じられています。ユーザーは、本契約に基づいて提供されるライセンス プログラムに
ついて、Zebra の著作権に関する記載を保持し、承認を受けて作成する全体または一部のコピーにこれを含め
ることに同意します。ユーザーは、提供されるライセンス プログラムまたはそのいかなる部分についても、
逆コンパイル、逆アセンブル、デコード、またはリバース エンジニアリングを行わないことに同意します。
Zebra は信頼性、機能、またはデザインを向上させる目的でソフトウェアまたは製品に変更を加える権利を有
しています。Zebra は、本製品の使用、または本文書内に記載されている製品、回路、アプリケーションの使
用が直接的または間接的な原因として発生する、いかなる製造物責任も負わないものとします。
明示的、黙示的、禁反言、または Zebra Technologies Corporation の知的所有権上のいかなる方法によるかを
問わず、ライセンスが付与されることは一切ないものとします。Zebra 製品に組み込まれている機器、回路、
およびサブシステムについてのみ、黙示的にライセンスが付与されるものとします。
改訂版履歴
元のガイドに対する変更を次に示します。
変更 日付 説明
iii
-01
2017 年 05 月 初期リリース
iv CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
目次
改訂版履歴 ......................................................................................................................................... iii
このガイドについて
概要................................................................................................................................................... vii
構成................................................................................................................................................... vii
アクセサリ ........................................................................................................................................ vii
章の説明........................................................................................................................................... viii
表記規則........................................................................................................................................... viii
サービスに関する情報 ...................................................................................................................... ix
第 1 章 : はじめに
概要 ................................................................................................................................................ 1-1
CC5000-10 Customer Concierge の機能 ....................................................................................... 1-2
メモリ ...................................................................................................................................... 1-1
ソフトウェア ............................................................................................................................ 1-1
CC5000-10 の部品 ................................................................................................................... 1-2
機能およびポートの説明 .......................................................................................................... 1-3
第 2 章 : 設置
概要 ................................................................................................................................................ 2-1
背景画面 ......................................................................................................................................... 2-2
設定画面 ......................................................................................................................................... 2-3
WLAN ネットワークへの接続 ........................................................................................................ 2-4
LAN ネットワークへの接続 ........................................................................................................... 2-4
Zebra の付加価値コンポーネント ................................................................................................. 2-5
StageNow ................................................................................................................................. 2-5
DataWedge .............................................................................................................................. 2-5
EMDK ....................................................................................................................................... 2-5
MXMS ...................................................................................................................................... 2-6
vi CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
Enterprise Home Screen .......................................................................................................... 2-6
Enterprise Keyboard ................................................................................................................ 2-7
付録 A: 標準のデフォルト パラメータ
概要 ............................................................................................................................................... A-1
クリーニングとメンテナンス ....................................................................................................... A-1
トラブルシューティング .............................................................................................................. A-2
索引
このガイドについて
概要
このガイドでは、CC5000-10 Customer Concierge 製品について説明します。この製品を使用すると、お客様のセ
ルフサービス ニーズに対応できる電子カスタマー コンシェルジュを作成できます。
構成
CC5000-10 では、次の 2 つのメモリ構成を使用できます。
1 GB RAM / 16 GB の内部ストレージ、 1 GB RAM / 64 GB の内部ストレージ。
アクセサリ
CC5000-10 を電源に接続するには、各国対応の AC 電源コードと、電源ブリック(PWR-BGA12V50W0WW) 、
および DC ケーブル CBL-DC-388A1-01 、マウンティング キット(KT-152096-02) が必要です。
viii CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
章の説明
このガイドは、次の章で構成されています。
•
第 1 章、はじめに では、Concierge デバイスの概要を示し、機能とポートについて説明します。
•
第 2 章、設置 では、CC5000-10 を WLAN および LAN ネットワークに接続して [設定 ] にアクセスし、
Zebra の付加価値コンポーネントに関する情報を入力する方法について説明します。
•
付録 A 、標準のデフォルト パラメータでは、メンテナンス、および CC5000-10 に関連するトラブル
シューティング情報を掲載しています。
表記規則
本書では、次の表記規則を使用しています。
•
CC5000-10 は、 Concierge (コンシェルジュ ) とも呼ばれます。
•
Courier New フォントはコード セグメントに使用します。
•
太字は次の強調に使用します。
• 本書および関連文書の章およびセクション
• ダイアログ ボックス名、ウィンドウ名、画面名
• ドロップダウン リスト名、リスト ボックス名
• 画面のフィールド名
• チェック ボックス名、ラジオ ボタン名
• ファイル名
• ディレクトリ名
•
太字 は、次のものを強調するために使用します。
• パラメータ、オプション名
• スクリーン上のアイコン
• キーパッド上のキー名
• 画面上のボタン名
•
中黒 (•) は、次を示します。
• 実行する操作
• 代替方法のリスト
• 実行する必要はあるが、順番どおりに実行しなくてもかまわない手順
•
順番どおりに実行する必要のある手順 (順を追った手順) は、番号付きのリストで示されます。
•
メモ、注意および警告は次のように表示されます。
注 このシンボルは、特別な関心事や重要事項を示します。注意を読まなくても、スキャナ、機器、または
データに物理的な損害が生じるわけではありません。
注意 このシンボルが付いた情報を無視した場合、データまたは器具に損害が生じる場合があります。
警告! このシンボルが付いた情報を無視した場合、身体に深刻な傷害が生じる場合があります。
サービスに関する情報
お使いの機器に問題が発生した場合は、地域担当の Zebra Technologies サポートにお問い合わせください。問い
合わせ先情報については、以下の Web サイトをご覧ください。http://www.zebra.com/support
Zebra Technologies サポートへのお問い合わせの際は、以下の情報をご用意ください。
•
装置のシリアル番号
•
モデル番号または製品名
•
ソフトウェアのタイプとバージョン番号
Zebra では、サービス契約で定められた期間内に電子メール、電話、またはファックスでお問い合わせに対応い
たします。
Zebra Technologies サポートが問題を解決できない場合、修理のため装置をご返送いただくことがあります。
その際に詳しい手順をご案内します。Zebra は、承認済みの梱包箱を使用せずに発生した搬送時の損傷につ
いて、その責任を負わないものとします。装置を不適切な形で搬送すると、保証が無効になる場合があります。
ご使用のビジネス製品を Zebra ビジネス パートナーから購入された場合のサポートについては、購入先のビジネ
ス パートナーにお問い合わせください。
このガイドについて ix
x CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
第 1 章 はじめに
概要
Concierge は、カスタマーを小売店のデジタル サービスに接続するアプリケーションの開発を可能にするために
構築された、エンドツーエンドのアプリケーション プラットフォームです。世界最大のモバイル プラットフォー
ムである Android のすべてのパワーによってサポートされた Concierge アプリケーションは、消費者が必要とす
るユーザー インタフェースと同じ直感的なユーザー インタフェースを提供します。
CC5000-10 キオスクには、エンド ユーザーであるカスタマーが情報を調べたり、購入を行ったり、特価商品の案
内を受けたり、カスタマー サービスを受けるために音声またはビデオですぐにサポートに接続したりすることが
できるように構成できるリッチなインタラクティブ プラットフォームです。
注 このセクションで示されているスクリーン ショットはサンプルであるため、ホーム画面とその他のアイ
コンは、システム管理者が有効にしているアプリケーションによって異なる場合があります。
メモリ
CC5000-10 の標準システム構成には、システム ファームウェア、ユーザー アプリケーション、およびデータの格
納用に 1 GB RAM / 16 GB の内部ストレージおよび 1 GB RAM / 64 GB の内部ストレージが含まれます。
ソフトウェア
標準でサポートされているオペレーティング システムと開発ツールによって、 5.1.1 Lollipop OS をベースとした
CC5000-10 でのアプリケーション開発が容易になります。
1 - 2 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
バーコード スキャナ
オーディオ マイク
10 インチ タッチスクリーン
ディスプレイ
ビデオ カメラ (正面)
外部
スピーカ
CC5000-10 Customer Concierge
の機能
注 CC5000-10 デバイスのイラストは、例として記載されているだけです。実際のデバイスは、デバイスの
イラストとは異なる場合があります。
CC5000-10 の部品
図 1-1 正面図
図 1-2 背面図
はじめに 1 - 3
USB ポート
診断モード ボタン
RJ45 イーサネット ポート
(PoE 対応)
Micro USB
OTG ポート
Micro HDMI
出力ポート
動作確認
LED
リセット
SD カード
オーディオ入力/ 出力
DC 入力
図 1-3 ポート
機能およびポートの説明
表 1-1 CC5000-10 の機能
機能 説明
動作確認 LED システムの状態を表示します。この LED は、エンド ユーザーからは見ることができず、
診断モードで使用されます。
• ゆっくり点滅 = 高速起動モード
• すばやい点滅 = 復旧モード、またはデバイスの起動中
オーディオ マイク ユニット背面のオーディオ入力マイク 1 個、オーディオ出力マイク 1 個は音声などの
用途向けです。
バーコード スキャナ
ウィンドウ
CC5000-10 バーコード イメージャは、1D バー コードおよび 2D シンボル体系を、
スキャナ ウィンドウに提示されたときに読み取ります。
ボタン • ボタン 1: ユーザーがプログラミングすることはできません。
• ボタン 2: ユーザーがプログラミングすることはできません。
Ethernet ポート CC5000-10 は PoE (802.3at) をサポートします。
外部ポート デバイスの背面にある CC5000-10 外部ポート (HUB) には、背面のアクセス パネルを取
り外すとアクセスできます。
• 3 つの USB ポート。
• デバイスの背面にあるマイクロ USB 2.0 ホスト /クライアント ポート (USB
On-The-Go [OTG])。
• 周辺機器への接続用の USB 2.0 ホスト ポート 2 個。
• Micro HDMI ビデオの既定の出力。
• SD カード : 256 GB までの SD カードをサポートしています。
• オーディオ入力: 外部マイク用の外部 3.5mm ポート。
• オーディオ出力: ステレオ アナログ オーディオ出力用の外部 3.5mm ポート。
スピーカ CC5000-10 は、マルチメディア アプリケーションに使用できる内蔵スピーカを搭載し
ています。
1 - 4 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
表 1-1 CC5000-10 の機能 (続き)
機能 説明
タッチ スクリーン ディ
スプレイ
VESA 取り付け穴
(M4 ネジ )
ビデオ カメラ CC5000-10 は、1080p の高精細ビデオに対応する 8 メガピクセル カメラを搭載してい
タッチ スクリーンでは、タブレット ユーザーが使い慣れた機能や、最適なユーザー エ
クスペリエンスを提供するように設計された機能を使用できます。また、ピンチやズー
ム、縦方向および横方向のスクロール、スワイプ ジェスチャなどの機能がサポートさ
れています。
CC5000-10 タッチスクリーン ディスプレイは、音量、輝度、コントラスト、入力など
について、標準の工場出荷時構成で出荷されます。
CC5000-10 は、100mm X 100mm VESA Flat Panel Monitor Physical Mounting Interface
(FPMPMI™) マウント規格に準拠している市販のブラケットを使用して柱、棚、または
壁に取り付けることができます。
CC5000-10 の取り付け方法については、次のサイトの『Concierge CC5000-10 Set Up
and Installation Guide』(p/n MN-02973-xx) を参照してください。
www.zebra.com/support
ます。ビデオ カメラは、リアル タイムのビデオ コラボレーションやその他のビデオ
利用例に使用できます。
第 2 章 設置
概要
この章では、CC5000-10 を WLAN および LAN ネットワークに接続して [ 設定] にアクセスし、Zebra の付加価値
コンポーネントに関する情報を入力する方法について説明します。
CC5000-10 の取り付け方法については、次のサイトの『Concierge CC5000-10 Set Up and Installation Guide 』
(MN-02973-xx) を参照してください。 www.zebra.com/support
2 - 2 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
背景画面
注 既定では、CC5000-10 にはお客様が利用するアプリケーションは含まれません。電源を入れると、
空白の画面に標準のコントロール ボタンとアプリケーションのドロワ アイコンが表示されます。
CC5000-10 では、ホームまたは起動プログラム アプリケーションとして作成された任意の Android アプ
リケーションをホーム画面として設定できます。この目的のために最も使用されている Zebra アプリ
ケーションは、Enterprise Home Screen で、ユーザーと管理者の権限が許可されます。詳細については、
2-6 ページのEnterprise Home Screen を参照してください。
CC5000-10 をオンにすると背景画面が表示されます。CC5000-10 ユニットにはお客様が利用するアプリケー
ションは含まれません。電源を入れると、空白の画面にナビゲーション バーが表示されます。
図 2-1 背景画面
設定画面
設定 (イーサネット、Wi-Fi、アプリケーションなどの設定) を選択し、接続するには、次の手順に従います。
1. アプリケーション アイコン (図 2-1 を参照) を選択して、アプリケーションのメニューを開きます。
2. 設定アイコン () を選択して、[ 設定] メニューを表示します。
設置 2 - 3
注 図 2-2 の設定画面は、Android 5.1.1 で表示される既定の設定画面です。設定変更の詳細については、
Android のオンライン マニュアルの各種設定を参照してください。
図 2-2 設定画面
2 - 4 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
WLAN
ネットワークへの接続
WLAN ネットワークを設定するには、次の手順に従います。
1. 設定アイコン () をタッチします。
2. Wi-Fi アイコン () をタッチします。
3. Wi-Fi スイッチがオフの場合は、[オン] の位置にスライドさせます。
4. [Wi-Fi] をタッチします。 CC5000-10 はエリア内の WLAN を検索して一覧表示します。
5. リスト内をスクロールして、使用する WLAN ネットワークを選択します。
6. オープン ネットワークの場合は、[接続] をタッチします。または、セキュア ネットワークの場合は、
必要なパスワードや他の認証情報を入力して、 [接続 ] をタッチします。
7. Wi-Fi の設定フィールドに、[接続済み] が表示され、 CC5000-10 が WLAN に接続されていることが示され
ます。
LAN ネットワークへの接続
LAN ネットワークを設定するには、次の手順に従います。
注 イーサネットが使用中の場合、Wi-Fi 接続は使用されません。イーサネット ケーブルを取り外すと、最後に信号
を受信した Wi-Fi 接続が再確立されます。
1. 本装置の背面にあるイーサネット ポートにイーサネット ケーブルが接続されていることを確認します。
2. 設定アイコン () をタッチします。
3. イーサネット アイコン () をタッチします。
4. イーサネット スイッチがオフの場合は、[オン] の位置にスライドさせます。
設置 2 - 5
Zebra
の付加価値コンポーネント
Lollipop OS 版 CC5000-10 には、以前のバージョンよりも多様なソフトウェア開発キットが含まれています。
CC5000-10 では、共通の Android Mobility Zebra SDK とアプリケーションをサポートするフレームワークを使用
しています。他の Zebra Android デバイス向けにすでに記述されている多くのアプリケーションは、変更なしま
たは小規模な変更のみで実行できます (すべての CC5000 アプリケーションをランドスケープ モードで実行する
必要があります)。
StageNow
StageNow は Zebra Android デバイスを迅速かつ確実に設定および導入します。StageNow を使用してデバイスを
導入する方法については、次のオンライン マニュアルを参照してください。
1. はじめにお読みください: http://techdocs.zebra.com/stagenow/2-6/about/
2. はじめに : http://techdocs.zebra.com/stagenow/2-6/gettingstarted/
3. ステージ クライアントによるステージング : http://techdocs.zebra.com/stagenow/2-6/stageclient/
DataWedge
注 関連する CC5000-10 の付加価値のある Zebra Android コンポーネントを十分に活用するた
めに、これらの付加価値ソフトウェアモジュールに慣れ親しんでおくことをお勧めします。
DataWedge は、Android を実行している Zebra デバイス向けにバーコード スキャンと処理サービスを提供して
います。すべての Zebra デバイスに付属している DataWedge を使用すると、デバイス上のすべてのアプリ
ケーションは、(標準のものか後で追加されたかにかかわらず) スキャナ API を直接使用することなくスキャ
ンされたデータを取得することができます。DataWedge は、特定のアプリケーションが起動しているとき
は自動的にスキャン サービスを提供したり、特定のスキャナ、リーダー、またはセンサを使用したり、取得
したデータを単純なオプションや複雑なルールに従って操作するよう容易に設定できます。
細情報については、次のオンライン マニュアルを参照してください。
1. はじめにお読みください: http://techdocs.zebra.com/datawedge/6-2/guide/about/
2. DataWedge の設定 : http://techdocs.zebra.com/datawedge/6-2/guide/setup/
3. DataWedge の詳細設定 : http://techdocs.zebra.com/datawedge/6-2/guide/advanced/
DataWedge の詳
EMDK
Android 向け EMDK は、企業のモバイル コンピューティング デバイス向けの強力な業務アプリケーションを容易
に作成できる包括的なツールセットを開発者に提供します。また、Google の Android SDK と Android Studio で
使用するために設計されています。Android 向け EMDK には、クラス ライブラリ、ソース コードが含まれたサン
プル アプリケーション、アプリケーションがデバイスの機能を最大限に活用するための関連マニュアルが含まれ
ています。EMDK を活用するための詳細情報については、次のオンライン マニュアルを参照してください。
1. はじめにお読みください: http://techdocs.zebra.com/emdk-for-android/5-0/guide/about/
2. アプリケーションの例: http://techdocs.zebra.com/emdk-for-android/5-0/samples/
3. EMDK プログラマ ガイド : http://techdocs.zebra.com/emdk-for-android/5-0/tutorial/
2 - 6 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
MXMS
MX Management System (MXMS) は XML ベースの通信フレームワークで、Zebra Android の機能と動作を管理す
るための共通インタフェースを提供します。フレームワークで使用する XML 文書は、オープン モバイル アライア
ンス クライアント プロビジョニング(OMA-CP) の仕様および Microsoft の MSPROV DTD 形式に準拠しています。
フレームワークは、開発者と管理者に組織のデバイスを構成および管理するための、拡張可能で効率的、信頼性
が高く適用性の高い手段を提供します。MXMS は、基盤となるデバイス上の CSP が提供する機能を明確にするた
め、権限を持つ API と権限のない API への一貫したアクセスが可能になります。各 CSP は、MDM ツールキットに
含まれる DSD ファイルを使用して、それぞれの機能を明確化します。特定のデバイスまたはデバイス セットの
DSD ファイルとともにロードされる DSD ファイルは、XML コードを生成することができます。この XML コード
は、デバイス上で実行されている MXMS に送信されたときに、デバイスの構成や動作を変更することができるも
のです。MXMS の詳細情報については、次のオンライン マニュアルを参照してください。
1. はじめにお読みください: http://techdocs.zebra.com/mx/overview/
2. バージョンの選択: 次に示す手順に従って、適切なバージョンを選択します。
http://techdocs.zebra.com/mx/choosing-a-version/
3. 互換性: このセクションでは、デバイスでサポートしている CSP を選択する方法について説明します。 OSX と
MX の適切なバージョンを選択するには、前述のセクションに従います。Android のバージョンは 5.1 Lollipop
です。
注 CC5000-10 では Touch Manager CSP、Encryption Manager CSP、Battery Manager CSP はサ
ポートしていません。
Enterprise Home Screen
Enterprise Home Screen は、Zebra Technologies が提供する無料の Android アプリケーションで、管理者がカス
タム コードを記述することなく Zebra デバイスのアプリケーションや設定へのアクセスを制御するための簡単な
手段を提供します。シンプルなタッチ インタフェースを使用するだけで、Enterprise Home Screen (EHS)によっ
て 1 つまたは複数の指定したアプリケーションの使用を制限したり、デバイス設定の変更を回避したり、ファイ
ル システムをロック ダウンすることができます。設定は数秒程度で完了し、MDM から導入できます。EHS の設定
は XML ファイルに格納され、必要に応じて容易に読取りや手作業での編集が可能です。
EHS は、標準の Android アプリケーションの起動プログラムとホーム画面に追加することで動作します。最初の
起動時に表示される画面で、起動するホーム アプリケーションの選択を求められ、その選択を永久に有効にする
かどうかを確認されます。選択のダイアログをスキップすることで、EHS を既定の起動プログラムとしてインス
トールすることもできます。EHS の詳細情報については、次のオンライン マニュアルを参照してください。
1. EHS の設定 : http://techdocs.zebra.com/ehs/2-5/guide/setup/
2. 詳細設定: これらの設定は、ブート時にアプリケーションを自動的に実行し、キオスク モードで動作する
よう CC5000-10 を設定する場合に必要です。http://techdocs.zebra.com/ehs/2-5/guide/settings/
設置 2 - 7
Enterprise Keyboard
Enterprise Keyboard: Enterprise Keyboard (EK) は、Zebra デバイスにデータを入力するための生産性の高い手段
を提供できるよう設計されたソフトウェアの入力デバイスです。Enterprise Keyboard は、標準の Android キーボー
ドを基盤としてプログラム可能なキーを追加し、言語とキー レイアウトを素早く切り替え、アプリケーション内
のデータを直接スキャンする機能を持ちます。EK の詳細情報については、次のオンライン マニュアルを参照して
ください。
1. はじめにお読みください: http://techdocs.zebra.com/enterprise-keyboard/1-3/guide/about/
2. EK の設定 : http://techdocs.zebra.com/enterprise-keyboard/1-3/guide/setup/
3. EK のカスタマイズ : http://techdocs.zebra.com/enterprise-keyboard/1-3/guide/settings/
2 - 8 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
付録 A 標準のデフォルト パラメータ
概要
この付録では、CC5000-10 のクリーニング、メンテナンス、およびトラブルシューティングについて説明し
ます。
クリーニングとメンテナンス
•
クリーニングの前に必ず、製品の電源を切ってください。
•
タッチスクリーンの表面は、水で薄めた市販の窓ガラス用洗剤に柔らかい布を浸し、固く絞って汚れを拭
き取ります。
•
ディスプレイ筐体は、水で薄めた中性洗剤に柔らかい布を浸し、固く絞って汚れを拭き取ります。
•
先が尖っていたり、硬いものでディスプレイの画面に触れないでください。
•
クリーニングには、研磨洗浄剤やワックス、溶剤を使用しないでください。
•
次のような条件の下で、本製品を稼動させないでください。
•
極端な高温、低温、または高湿度の環境。
•
強力な磁場を生成する機器の近辺。
•
直射日光の当たる場所。
A - 2 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
トラブルシューティング
表 A-1 考えられる問題と解決方法
問題 ソリューション
ディスプレイに画像が表示されません。
ディスプレイに画像が表示されません
は電源に接続されています)。
タッチスクリーンが機能しません。 ディスプレイの近くに障害物がないかどうかを確認します。
タッチスクリーンが機能しません
)
近くに障害物はありません
バーコード
にスキャナが赤色で点滅しません。
(
照明が適切な環境でも) バーコード スキャナの前に
バーコードを置いたときにスキャナが赤色で点滅し
ません。
バーコード
ンが受信されました
に表示されません。
スキャナの前にバー コードを配置したとき
スキャナは赤色で点滅しますが、[スキャ
]
。
というメッセージが
(CC5000-10
(
ディスプレイの
CC5000-10
CC5000-10
確認します。接続されていない場合は、装置を電源に接続し
ます。
サポートにお問い合わせください。装置の交換が必要である
可能性があります。
障害物がある場合は、取り除いて、
ます。
サポートにお問い合わせください。装置の交換が必要である
可能性があります。
CC5000-10
がうまくいくまで、このサイクルを継続します。
サポートにお問い合わせください。装置の交換が必要である
可能性があります。
スキャンしているバーコード
コード スキャナの構成が必要である場合があります。バー
コード
Decoder Integration Guide
してください。
問題が解決しない場合は、サポートにお問い合わせください。
が電源コンセントに接続されているかどうかを
CC5000-10
の周囲を明るくして、再実行します。スキャン
タイプを処理するためにバー
スキャナをプログラミングするには、『
』
(p/n 72E-149624-xx)
を再起動し
PL3307
を参照
音がしないか、音量が低くなっています。 ソフトウェアの音量を最大レベルにします。
ソフトウェアの設定が正しくありません。
Wi-Fi
または
Ethernet
Wi-Fi
または
Ethernet
(CC5000-10
MDM
サーバーでデバイスがオンラインになってい
ません。
の近くに障害物はありません)。
接続が機能していません。
接続が機能していません
CC5000-10
報告してください。これは、店舗のローカルの管理者である
場合もあれば、リモートの従業員である場合もあります。
CC5000-10
にもう一度テストします。
ローカルの管理者がいる場合は問題を報告してください。管
理者が、デバイスが正しく構成されていることを確認できる
はずです。問題が解決しない場合は、
てください。
Wi-Fi
の構成を担当しているデバイス管理者に問題を
の近くに障害物があれば、取り除いて、1 分後
IT
管理者に問い合わせ
または
Ethernet
が接続されていることを確認します。
表 A-1 考えられる問題と解決方法 (続き)
問題 ソリューション
標準のデフォルト パラメータ A - 3
MDM
サーバーでデバイスがオンラインになっていませ
(Wi-Fi
ん
CC5000-10 に [アプリケーションが応答していません
というメッセージが表示されます。
CC5000-10 に [
というメッセージが表示されます (メッセージが繰り
返し表示されます
CC5000-10
ます
CC5000-10
ています。
CC5000-10
ています。
上記以外の問題が発生しました。 デバイスをリブートします。問題が解決しない場合は、問題
または
Ethernet
アプリケーションが応答していません]
)
。
がブートしません (またはリブートし続け
)
。
が、許容できない音量に既定で設定され
が、許容できない言語に既定で設定され
は接続されています)。
デバイスが正しい日付と時刻に設定されていることを確認
します。
これは、問題が発生しているとは限りません。
]
リックし、デバイスが問題なく機能し続けるかどうかを確
認します。
デバイスをリブートします。問題が解決しない場合は、問題
をサポートにご報告ください。
サポートにお問い合わせください。装置の交換が必要である
可能性があります。
デバイス管理者に、[設定] -> [サウンド] -> [既定の音量
で既定の音量を設定してもらいます。
デバイス管理者に、[設定] -> [言語] -> [既定の言語]
定の言語を設定してもらいます。
をサポートにご報告ください。
[待機] をク
で既
]
A - 4 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
索引
数字
機能
動作確認 LED . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
E
Ethernet
トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . A-2
ポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
H
hdmi . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
R
RS-232 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
S
SDK . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
SD カード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
W
Wi-Fi
トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . A-2
お
オーディオ出力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
オーディオ入力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
オーディオ マイク . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
か
ガイドでの斜体の使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .viii
ガイドでの中黒の使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .viii
ガイドでのフォントの使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . .viii
ガイドでの太字の使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .viii
開発者
情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
外部ポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
き
規則
表記 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .viii
機能
Ethernet ポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
SD カード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
オーディオ入力 / 出力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
オーディオ マイク . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
外部ポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
正面図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-2
スピーカ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
タッチ スクリーン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-4
取り付け穴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-4
バー スキャナ ウィンドウ . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
ビデオ カメラ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-4
ボタン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
さ
サービスに関する情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix
サンプル コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
し
情報、サービス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix
シリアル ポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
索引 - 2 CC5000-10 Customer Concierge 製品リファレンス ガイド
す
スキャニング
バーコード スキャナ ウィンドウ . . . . . . . . . . . . 1-3
バーコード スキャニング . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
ストレージ、内部メモリ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
スピーカ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-3
そ
ソフトウェア . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
た
タッチ スクリーン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-4
と
取り付け穴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-4
ひ
ビデオ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .1-1, 1-4
表記規則 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii
め
メモリ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
Zebra Technologies Corporation
Lincolnshire, IL U.S.A.
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