Yamaha Audio PCY10 User Manual

PCY10
はじめに
このたびはヤマハCYMBALPADPCY10をお買い上げいただきまして、まことにありがとうござい
ます。PCY10は、電子ドラムシステム用に開発されたシンバルカップタイプのトリガーパッドです。
PCY60,80,65シリーズシンバルパッドの上に重ねてカップとして使用できるだけでなく、単独のパッ
ドとしてパーカッション的に使用することもできます。PCY10の優れた機能を使いこなしていただく
ために、本書をご活用いただきますようご案内申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点
が生じた場合に備え、本書を大切に保管いただきますようお願い申し上げます。
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
■製品取扱上のご注意
●この製品を分解したり、改造したりしないでください。故障や性能劣化の原因になります。
●この製品の上に乗ったり、重いものを乗せたりしないでください。故障の原因になります。
●温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房器具の近く、閉めきった車内など)や、湿気の
多い場所(風呂場、雨天の屋外など)での使用、保管はしないでください。変形、変色、故障や性能
劣化の原因になります。
●お手入れの際は、やわらかい布で乾拭きするか、水を含ませて固く絞った布を用いて汚れをふき取っ
てください。汚れがひどいときは、中性洗剤を含ませた布を固く絞って汚れを拭き取り、その後水を
含ませ固く絞った布を用いて洗剤を拭き取ってください。ベンジンやシンナー、アルコール類は製品
を変色、変形させる恐れがありますので、使用しないでください。
●ケーブルの抜き差しは必ずプラグ部分およびジャック部分を持って行ってください。また、ケーブル
の線の部分に重いものを乗せたり、とがったものが触れたりしないよう注意してください。線の部分
に無理な力がかかると断線などのトラブルの原因になります。
■同梱品確認のお願い
セッティングをはじめる前に、以下のものが同梱されているかどうか確認してください。万
一不足のものがありましたら、お買い上げ店または本取扱説明書巻末に記載のヤマハ電気音
響製品サービス拠点へご連絡下さい。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただ
き、あなたや他の人々への危害や損害を未然に防止するため
のものです。
注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するた
めに、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容
を「警告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様の安全
や機器の保全に関する重要な内容ですので、必ずお守りくだ
さい。
※お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
警告
この製品を、スタンドやラックを用いて設置される際、不安定な場所(水平でない場所、ぐらついている
台の上など)に設置しないでください。転倒、落下などにより、ケガの原因となります。
この製品を、スタンドやラックを用いて設置される際、固定用のナット等はしっかり締め付けてくださ
い。また、固定用ナット類をゆるめる際は急激にゆるめないでください。この製品やラック、スタンド
の部品の落下、転倒などにより、ケガの原因となります。
ケガをする恐れがありますので、小さいお子様が取り扱いされる際はじゅうぶん注意してください。
この製品を設置される際、接続ケーブルなどの引き回しにはじゅうぶん注意してください。足を掛けて
転倒するなど、ケガの原因となります。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、死亡や重傷を負う可能性が想定されます。
この機器に表示されている記号や取扱説明書に表示されている
記号には、次のような意味があります。
記号表示について
記号は、危険、警告または注意を示します。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具体的な
内容が描かれているものもあります。
・PCY10本体×1
・保持具セット×1
ウィングナット
フェルト大
フェルト小
ケーブルバンド
各1
ケーブルバンド
フェルト小
・モノラルフォーンケーブル(1.5m)×1
フェルト大
ウィングナット
●クロストークについて
PCY10をPCY60,80,65シリーズシンバルパッドの上に重ねて使用する場合、クロス
トーク(PCY10を叩いた際、振動が伝わって下のシンバルパッドに設定した音色が発音
されてしまう現象)が発生した場合は、以下の方法で改善することができます。
・下のシンバルパッドのレベル調整つまみを左に回して出力を下げる。
この場合、下のシンバルパッドからの信号出力が小さくなります。詳しくはPCY60,80,65
シリーズシンバルパッドに付属の取扱説明書を参照してください。
・DTXシリーズドラムトリガーモジュール(DTXPRESS/DTX/DTXTREME)のスペシ
ファイドリジェクション機能を使う。
詳しくはモジュールに付属の取扱説明書を参照してください。
■消耗部品の交換について
●本部品には使用年月とともに消耗したり、性能が劣化したりする消耗部品(パッドゴムのほか、フェ
ルト、接続端子など)が使用されています。消耗部品の消耗や劣化の進行度合いは、使用環境や使用
時間などによって異なります。
●消耗部品の交換は、お買い上げ店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点へご相談下さい。
■故障かな?と思ったら
PCY10をご使用の際、次のようなトラブルが出たら、修理を依頼される前に、下記のよう
な確認をおこなってください。
●音が出ない、小さい
要   因確 認 事 項
PCY10とDTXシリーズドラム
トリガーモジュールのINPUT
が、付属のケーブルで正しく接続
されていますか?
モジュールとヘッドフォンやアン
プ・スピーカなどの外部機器との
接続は正しくなされていますか?
モジュール側の設定が正しくなさ
れていますか?
●PCY10をPCY60,80,65シリーズシンバルパッドの上に重ねて使用した際、PCY10の
みを叩いたのに下のシンバルパッドに設定した音色も出る(クロストーク)
上記〔接続のしかた〕の[クロストークについて]を参照してください。
上記の〔接続のしかた〕を参照して、正しく接続されている
かどうか確認してください。
外部機器との接続、外部機器の電源スイッチやボリューム
の位置などを確認してください。
PCY10を接続したINPUTに設定された音色の音量設定が
小さくなっていないか(上記〔音を大きくしたいときは〕参
照)、ヘッドフォンのボリュームが下がっていないかなど、
確認してください。
上記トラブルや、その他のトラブルについては、DTXシリーズドラムトリガーモジュール
(DTXPRESS/DTX/DTXTREME)に付属の取扱説明書も参照してください。
それでもトラブルが解消されない場合は、お買い上げ店または本取扱説明書巻末に記載のヤマハ電気音
響製品サービス拠点へご相談下さい。
■各部の名称
●ジャック部の固定
付属のケーブルバンドを用いて、PCY10のジャックを図のようにラックシステムやシ
ンバルスタンドに固定してください。
パッド部
■セッティングのしかた
●PCY10をPCY60,80,65シリーズシ
ンバルパッド(PCY60,80/80S,65/
65S)の上に重ねて使用する場合
ラックシステム(ヤマハRSシリーズなど)
または市販のシンバルスタンド(ヤマハ
CSシリーズなど)をご用意の上、付属の
ウィングナット、フェルトなどを用いて
図のようにセッティングしてください。
※の付いている部品はPCY10の付属品です。
PCY10
シンバル受け
ジャックケーブル部
ジャック
PCY10の裏側にある2枚
のリブの間に回り止め金具
のシャフトを挟むようにす
ると、PCY10の回転も防
ぐことができます。
ウイングナット※
フェルト小※
フェルト大※
PCY60,80,65シリーズ
シンバルパッド
フェルト
回り止め金具
(PCY80S,65Sに付属)
ジャック
ケーブルバンド(付属)を巻き付ける
:
PCY10のジャックケーブルを無理な力で引っ張ったり、折り曲げたりしないでください。また、
フォーンケーブル(付属)
ラックシステムのパイプなど
ジャックがぶら下がった状態でPCY10を使用しないでください。断線の恐れがあります。
■接続のしかた
付属のモノラルフォーンケーブルを使って、パッドの出力OUTPUTをDTXシリーズドラム
トリガーモジュール(DTXPRESS/DTX/DTXTREME)の入力INPUT(9/10など)に接続
します。
NOTE:
2つのモノラルジャックの入力を1本のステレオプラグに統合するケーブル(別売:ヤマハCO4Y
など)をお使いになれば、DTXシリーズドラムトリガーモジュールで、2つのパッド(PCY10を
2台、PCY10とPCY65 など)に別々の音色を設定して使用することができます〔DTXPRESS
:9/10、DTX:9/10,11/12、DTXTREME:9/10〜15/16のINPUTで可能〕。詳しくは
モジュールに付属の取扱説明書を参照してください。
●PCY10を単独で使用する場合
ラックシステム(ヤマハRSシリーズなど)
PCY10
または市販のシンバルスタンド(ヤマハ
CSシリーズなど)をご用意の上、アコー
スティックシンバルと同様にセッティン
グしてください。
■仕様
外形寸法φ150X27(H)mm(ジャックケーブル部含まず)
重量330g(ジャックケーブル部含む)
センサー方式トリガーセンサー(圧電素子)×1
出力端子標準モノラルフォーンジャック
付属品モノラルフォーンケーブル(1.5m)×1
保持具セット×1
(ウィングナット、フェルト大、フェルト小、ケーブルバンド 各1)
取扱説明書(本書)×1
※製品の仕様および外観は、改良のため予告無く変更することがあります。
ウイングナット
フェルト
フェルト
シンバル受け
音を大きくしたいときは
PCY10に設定した音色の音量を変えたいときは、DTXシリーズドラムトリガーモジュールの(ボ
イス)エディットモードで音量設定を行ってください。詳しくはモジュールに付属の取扱説明書を
参照してください。
■アフターサービス
サービスのご依頼、お問い合わせは、お買い上げ店、またはお近くのヤマハ電気音響製品
サービス拠点にご連絡ください。
●補修用性能部品の最低保有期間
 製品の機能を維持するために必要な部品の最低保有期間は、製造打ち切り後8年です。
●持ち込み修理のお願い
 まず本書をよくお読みのうえ、もう一度お調べください。それでも異常のあるときは、お買い上げの
販売店、または最寄りのヤマハ電気音響製品サービス拠点へ本機をご持参ください。
●製品の状態は詳しく
 修理をご依頼いただくときは、製品名、モデル名などとあわせて、故障の状態をできるだけ詳しくお
知らせください。
ヤマハ電気音響製品アフターサービス拠点(修理、サービス問い合わせ先)
北海道サービスステーション〒064-8543札幌市中央区南十条西1-1-50 ヤマハセンター内TEL(011)512-6108
仙台サービスステーション〒984-0015仙台市若林区卸町5-7 仙台卸商共同配送センター3F TEL(022)236-0249
首都圏サービスセンター 〒143-0006 東京都大田区平和島2丁目1番1号
京浜トラックターミナル内14号棟A-5FTEL(03)5762-2121
浜松サービスステーション 〒435-0016 浜松市和田町200 ヤマハ(株)和田工場内 TEL(053)465-6711
名古屋サービスセンター 〒454-0058 名古屋市中川区玉川町2-1-2 ヤマハ名古屋流通センター3F TEL(052)652-2230
大阪サービスセンター 〒565-0803 吹田市新芦屋下1-16 ヤマハ千里丘センター内 TEL(06)6877-5262
四国サービスステーション 〒760-0029 高松市丸亀町8-7 ヤマハミュージック高松店内 TEL(087)822-3045
広島サービスステーション 〒731-0113 広島市安佐南区西原6-14-14 TEL(082)874-3787
九州サービスステーション 〒812-8508 福岡市博多区博多駅前2-11-4 TEL(092)472-2134
[本社]CSセンター 〒435-0016 浜松市和田町200 ヤマハ(株)和田工場内 TEL(053)465-1158
※住所及び電話番号は変更になる場合があります。
ヤマハ株式会社各事業所/営業所(商品に関する問い合わせ先)
  EM企画推進室 〒108-8568東京都港区高輪2-17-11 TEL(03)5488-5445
  EM北海道 〒064-8543札幌市中央区南10条西1丁目1-50 TEL(011)512-6113
  EM仙台 〒980-0804仙台市青葉区大町2-2-10 TEL(022)222-6147
  EM名古屋 〒460-8588名古屋市中区錦1-18-28 TEL(052)201-5199
  EM大阪 〒542-0081大阪市中央区南船場3-12-9 TEL(06)6252-5231
  EM九州 〒812-8508福岡市博多区博多駅前2-11-4 TEL(092)472-2130
※住所及び電話番号は変更になる場合があります。
●音を楽しむエチケット●
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮を
じゅうぶんにいたしましょう。静かな夜間には小さな音でも良く通り、特に低
音は床や壁などを伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがあ
※これは日本電子工業会『音のエチケット』キャ
ンペーンのマークです。
「音のエチケット」
ります。夜間の演奏には特に気を配りましょう。お互いに心を配り、快い生活
環境を守りましょう。
〒108-8568東京都港区高輪2-17-11TEL(03)5488-5445
EM企画推進室
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