Yamaha PW800W User Manual [ja]

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取扱説明書
このたびは、ヤマハパワーサプライPW800Wをお買い上げいただきまして、 まことにありがとうございます。
PW800Wは、ヤマハプロオーディオ機器専用の電源ユニットです。
PW800Wの優れた機能を使いこなしていただくために、 この取扱説明書をご活用いただきますようお願い申し上げます。
また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場合に備えて、 大切に保管されますよう重ねてお願い申し上げます。
場合があります。
* この取扱説明書に記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
JA
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安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
■ 記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
■「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源 / 電源コード
電源は必ず交流100Vを使用する。
感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードは、必ず付属のものを使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。ただし、日本国 外で使用する場合は、付属の電源コードを使用できないこ とがあります。お買い上げの販売店または巻末のヤマハ電
必ず実行
気音響製品サービス拠点にお問い合わせください。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。
警告
分解禁止
禁止
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損
注意
この機器の内部を開けたり、内部の部品を分解したり改造 したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。異常を 感じた場合など、点検や修理は、必ずお買い上げの販売店 または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼く ださい。
害が発生する可能性が想 定される」内容です。
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけたり、無理に 曲げたり、傷つけたりしない。また、電源コードに重いも のをのせない。
禁止
2
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
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水に注意
異常に気づいたら
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かな い。また、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使 用しない。
感電や火災、または故障の原因になります。
禁止
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
禁止
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ず コンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
必ず実行
必ず実行
注意
禁止
電源コードやプラグがいたんだ場合、または使用中に音が出 なくなったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、すぐに 電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買 い上げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス 拠点に点検をご依頼ください。
この機器を落とすなどして破損した場合は、すぐに電源ス イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買 い上げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス 拠点に点検をご依頼ください。
風通しの悪い狭いところに押し込めたりしない。
EIA標準のラック以外にこの機器を入れる場合は、この機器 を壁や他の機器から後ろに10cm、上に10cm以上離して ください。機器内部に熱がこもり、故障や火災の原因になる ことがあります。
必ず実行
必ず実行
設置
必ず実行
必ず実行
電源プラグを抜くときは、電源コードを持たずに、必ず電 源プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になることがあり ます。
電源のON/OFFは、必ずこの機器のPOWER スイッチで行 なう。
電源コードの抜き差し、OAタップのスイッチ、ブレーカー のスイッチなどでオン/オフはしないでください。故障の原 因となることがあります。
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接続 ケーブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したりする おそれがあります。
フロントパネルの電源スイッチを容易にオン/オフできるよ うに設置する。
異常を感じた場合には、すぐに電源スイッチをオフにして、 電源プラグをコンセントから抜いてください。
禁止
禁止
禁止
禁止
直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストーブの近 くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低 いところ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり する原因になります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけが をしたりする原因になります。
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器のフロントパネルと リアパネルには通風孔があります。特に、この機器をひっ くり返したり、横倒しや前後逆さまにしたりしない。機器 内部に熱がこもり、故障や火災の原因になることがありま す。
テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の 近くで使用しない。
この機器またはテレビやラジオなどに雑音が生じる場合が あります。
必ず実行
EIA標準のラックにこの機器をマウントする場合は、ラッ クの背面を開放して、ラックを壁から10cm以上離す。
その場合は、この機器を2台重ねてマウントできます。放 熱が不十分だと機器内部に熱がこもり、故障や火災の原因 になることがあります。
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接続
使用時の注意
他の機器と接続する場合は、すべての電源を切った上で行 なう。また、電源を入れたり切ったりする前に、必ず機器
この機器の通風孔やパネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
の音量(ボリューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
必ず実行
必ず実行
アース(接地)を確実に行なう。
この機器のリアパネルには、感電を防ぐためのアース用ネ ジがあります。ACコンセントがアースされていない場合 は、電源プラグをコンセントに差し込む前に、必ずアース 用ネジからアースしてください。確実にアースしないと、 感電の原因になります。
禁止
禁止
この機器の通風孔やパネルのすき間から金属や紙片などの 異物を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあります。 入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プラグを コンセントから抜いた上で、お買い上げの販売店または巻 末のヤマハ電気音響製品サービス拠点に点検をご依頼くだ さい。
この機器の上にのったり重いものをのせたりしない。また、 ボタンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の方々がけがをしたり する原因になります。
禁止
PW800WのPOWERスイッチのON/OFFを、連続して素早く切り替えないでください。POWERスイッチをオフにしてから、 再度スイッチをオンにする場合は、5秒以上の間隔を空けてください。電源が供給される機器本体が、正常に起動しない場合が あります。
2-R2
ラックマウント時の注意
ラックにこの機器をマウントしたまま、ツアーなどで頻繁に運搬す る場合は、ラックのサイズに合う取り付け金具を製作して、リア部 を支えてください。取り付け金具を製作する際には、右の図を参考 にしてください。ただし、右の図は取り付け金具の片側のみ示して いるので、反対側の(対称の)金具も製作する必要があります。
36.5
t = 1.6
14.5
0
4-ø6.5
7.5
2-R2
(82.1)
76.2
44.45
31.75
0
5.9
R5
3.1
R2
8
0
12
134
PW800Wはヤマハプロオーディオ機器専用ですが、お使いの機器本体の電源容量の条件が一致しなかったり、コネクターの 形状などが異なったりする場合は、PW800Wをお使いいただけません。PW800Wが対応しているかどうかにつきまして は、お使いの機器本体の取扱説明書をご覧ください。
お使いの機器本体との接続には、本体側に付属のケーブルをお使いください。M7CL との接続には別売の電源リンクケーブル PSL360 をお使いください。
また、PW800Wを2台並列接続させる場合には、別売の電源リンクケーブル PSL120を使っ
てPW800W2台を接続してください。
86.5
20.5
200
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
● データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
使用後は、必ず電源スイッチを切ってください。
スイッチ、接続端子などの消耗部品は、使用時間により劣化しやすいため、消耗に応じて部品の交換が必要になります。消耗部品の交換は、お買い上げ の販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご相談ください。
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4
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各部の名称と機能
■ フロントパネル
1
POWERON/OFFスイッチ/POWERインジケーター
POWERON/OFFスイッチ:
このスイッチをONにするとお使いの機器本体に電源が供給されます。
1
PW800Wに電源を入れるまでの手順
PW800WのPOWERスイッチがOFFになっていることを確認する。
1
付属のケーブル(またはPSL360)を使って、お使いの機器本体とPW800Wを接続する。
2
3
PW800Wの電源コードを使って、PW800Wをコンセントに接続する。
4
POWERスイッチをONにする。
PW800WのPOWERスイッチが必ずOFFの状態で、付属のケーブル(またはPSL360)を使ってPW800Wとお使いの機器本体を接 続してください。POWERスイッチがONの状態で接続すると、お使いの機器本体が故障する場合があります。
必ず実行
POWERインジケーター:
PW800Wからお使いの機器本体に電源が供給されると、POWERインジケーターが点灯します。
NOTE:
お使いの機器本体とPW800Wを正しく接続してPOWERスイッチをONにすると、POWERインジケーターが点灯します。ただし、POWER スイッチをONにしてもお使いの機器本体とPW800Wが正しく接続されていない場合や、PW800Wの故障のためDC24Vが出力されない場合、
インジケーターは点灯しません。
フロントパネルとリアパネルには強制冷却用ファンの通風孔がありますので、ふさがないでください。
禁止
5
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■ リアパネル
4
5
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2
DC OUTPUTコネクター
お使いの機器本体と接続して機器本体に電源を供給する ための端子です。 並列接続用の電源として使用する場合は、メインの
PW800WのDCPARALLELINPUTコネクターと接続 ます。 機器本体との接続には、必ず機器本体に付属のケーブル をお使いください。M7CLとの接続には別売の電源リンク ケーブルPSL360をお使いください。並列接続用の電源と して使用する場合は、メインのPW800Wとの間で別売の 電源リンクケーブルPSL120をお使いください。右回しで 接続、左回しで取り外しができます。
DC PARALLEL INPUTコネクター
3
2台のPW800Wを並列接続するための端子です。2台の PW800Wを接続すると、一台のPW800Wがトラブルで シャットダウンしても残りのPW800Wで電源を供給し続 けることができます。必ず別売の電源リンクケーブル PSL120をお使いください。右回しで接続、左回しで取り 外しができます。
4
AC IN端子
付属の電源コードを接続します。まずPW800Wと コードを接続し、次に電源 みます。誤って電源コードが
プラグ
をコンセント
AC IN端子から外れないよう
電源
に差し込
に、付属の誤脱防止クランプで電源コードを固定してく ださい。
電源コードは付属のものをご使用ください。それ以外のも のを使用すると、故障、発熱、火災などの原因になること
があります。
誤脱防止クランプの取り付け方
アース用ネジ
5
安全にお使いいただくため、確実にこのネジをアース(接 地)してください。電源コードが三芯になっているので、 ACコンセントがアースされていればPW800Wは電源コー ドから適切にアースされます。 コンセントがアースされていない場合は、このネジから 確実にアースを取ってください。またアースを正しく行 なうと、ハムノイズ、干渉ノイズなどを効果的に除去で きます。
PW800Wを並列接続する場合
6
PM5Dなど
DC
OUTPUT
PW800W(メイン)
別売電源リンクケーブルPSL120
DC PARALLEL INPUT
DC
OUTPUT
PW800W(サブ)
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■ 寸法図
電源ケーブルのピン配列
DC PARALLEL INPUT
430
479
351
355
378
132
10
384
142
単位:mm
4
14
15
1
5
10 11
16 17 18
21 22
2
3
17181920
23
22
DC OUTPUT
2
3
6
7
13 14
12
19
23
1
6789
5
10
111213
16
21
4
8
9
15
20
■仕様
一般仕様
消費電力 1000W
外形寸法(WxHxD) 480mm×142mm×384mm
質量 10kg
付属品 電源コード、誤脱防止クランプ、
取扱説明書、保証書
温度範囲 使用時 10℃〜35℃
保管時 −20℃〜60℃
No Function No Function
1
2
3
+24V
+24V
+24V
13
14
15
GND
GND
GND
4 +24V 16 GND
5 +24V 17 GND
6 +24V 18 GND
7 +24V 19 CAUTION(+)
8 +24V 20 CAUTION(−)
9 +24V 21 DETECTA
10 GND 22 DETECTB
11 GND 23 DETECTGND
12 GND FrameGND
仕様および外観は改良のため、予告なく変更することがあります。 この製品は、JIS C 61000-3-2に適合しています。
7
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サービスについて
■保証書
この商品には保証書がついています。販売店でお渡ししていますから、 ご住所・お名前・お買上げ年月日・販売店名など所定事項の記入および 記載内容をおたしかめの上、大切に保管してください。 保証書は当社がお客様に保証期間内の無償サービスをお約束するもので、 この商品の保証期間はお買上げ日より 1 年です。 保証期間内の転居や、ご贈答用に購入された場合などで、記載事項の変 更が必要なときは、事前・事後を問わずお買上げ販売店かお客様ご相談 窓口、またはヤマハ電気音響製品サービス拠点へご連絡ください。継続 してサービスできるように手配いたします。
■損害に対する責任
この商品の使用または使用不能により、お客様に生じた損害 ( 事業利益 の損失、事業の中断、事業情報の損失、その他の特別損失や逸失利益 ) については、当社は一切その責任を負わないものとします。また、如何 なる場合でも、当社が負担する損害賠償額は、お客様がお支払になった この商品の代価相当額をもって、その上限とします。
■調整・故障の修理
「故障かな ?」と思われる症状のときは、この説明書をもう一度よくお読
みになり、電源・接続・操作などをおたしかめください。それでもなお 改善されないときには、お買上げ販売店へご連絡ください。調整・修理 いたします。 調整・修理に際しては保証書をご用意ください。保証規定により、調整・ 修理サービスをいたします。また、故障した製品をお持ちいただくか、 サービスにお伺いするのかも保証書に書かれています。 修理サービスは保証期間が過ぎた後も引き続きおこなわれ、そのための 補修用性能部品が用意されています。性能部品とは製品の機能を維持す るために不可欠な部品のことをいい、PA 製品ではその最低保有期間は製 造打切後 8 年です。この期間は経済産業省の指導によるものです。
■お客様ご相談窓口
ヤマハ PA 製品に関するご質問・ご相談はお客様ご相談窓口へ、アフ ターサービスについてのお問合わせはヤマハ電気音響製品サービス拠点 へおよせください。
■ヤマハ電気音響製品サービス拠点
(修理受付および修理品お持込み窓口)
◆修理のご依頼 / 修理についてのご相談窓口 ヤマハ電気音響製品修理受付センター
受付時間 月曜日〜金曜日 9:00 〜 18:00、土曜 9:00 〜 1 7:00
ナビダイヤル (全国共通番号)
FAX (053) 463-1127
◆修理品お持込み窓口 受付時間 月曜日〜金曜日 9:00 〜 17:45
* お電話は、電気音響製品修理受付センターでお受けします。
北海道サービスステーション
〒 064-8543 札幌市中央区南 10条西 1 丁目 1-50 ヤマハセンター内 FAX(011)512-6109
首都圏サービスセンター
〒 143-0006 東京都大田区平和島 2丁目1-1
京浜トラックターミナル内 14号棟 A-5 FAX(03)5762-2125
(祝祭日および弊社休業日を除く)
0570-012-808
※一般電話・公衆電話からは、市内通話料金でご利用いただけます。
(浜松サービスステーションは 8:45 〜 17:30) (祝祭日および弊社休業日を除く)
● お客様ご相談窓口 : ヤマハプロオーディオ製品に対するお問合せ窓口
ヤマハ・プロオーディオ・インフォメーションセンター
Tel: 03-5791-7678 Fax: 03-5488-6663 ( 電話受付=祝祭日を除く月〜金 /11:00 〜 1 9:00) ONLINE support: http://proaudio.yamaha.co.jp/
●営業窓口
PA・DMI 事業部 CA 事業開発推進部 
セールス・マーケティンググループ 〒 430-8650 浜松市中沢町 10-1 TEL 053-460-2455
* 名称、住所、電話番号、URL などは変更になる場合があります。
浜松サービスステーション
〒 435-0016 浜松市和田町 200 ヤマハ (株 )和田工場内 FAX(053)462-9244
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ヤマハマニュアルライブラリー :
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© 2004 Yamaha Corporation
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