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POWER AMPLIFIER
取扱説明書
この説明書をお読みになったあとは、保証書とともに保管してください。
JA
Page 2

安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害
を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
■
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しないでくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
■
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源 / 電源コード
電源は必ず交流100V を使用する。
エアコンの電源など交流200Vのものがあります。誤って接続す
ると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードは、必ず付属のものを使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。
必ず実行
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
警告
接続
必ず実行
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
注意
アース(接地)を確実に行なう。
電源コー ドには、感電を防 ぐためのアース線が あります。電源プ
ラグをコンセントに差し込む前 に、必ずアース線をアース接続し
てください。確実に アース接続しないと、感電の原因になります 。
また、アー ス線を外す場合 は、必ず電源プラグをコンセン トから
抜いたあとで行なってください。
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
禁止
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけ たり、無理に曲げた
り、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
(5)-5
1/3
Page 3

分解禁止
異常に気づいたら
この機器の内部を開けたり、内
部の部品を分 解したり改造し た
りしない。
禁止
感電や火災、けが、または故障の
原因になります。異常を感じた
場合など、点検や修理は、必ずお
買い上げの販 売店または巻末 の
ヤマハ電気音 響製品サービス 拠
点にご依頼ください。
水に注意
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入った ものを置かない。ま
た、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使用しない。
感電や火災、または故障の原因になります。
禁止
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
禁止
必ず実行
必ず実行
注意
電源コードやプラグがいたんだ 場合、または使用中に音が出なく
なったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、すぐに電源ス
イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または 故障のおそれがあります。至急、お買い上げの
販売店ま たは巻末のヤマハ電 気音響製品サービス 拠点に点検を
ご依頼ください。
この機器を落とすなどして破損 した場合は、すぐに電源スイッチ
を切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または 故障のおそれがあります。至急、お買い上げの
販売店ま たは巻末のヤマハ電 気音響製品サービス 拠点に点検を
ご依頼ください。
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷のおそれがある ときは、必ずコンセ
ントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラグを抜くときは、電
源コードを持たずに、必ず電
源プラグを持って引き抜く。
必ず実行
電源コードが破損して、感電
や火災の原因になるこ とがあ
ります。
設置
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接続ケーブル
をすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様 や他の方々が転倒したりするおそれ
必ず実行
必ず実行
必ず実行
があります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手が届く位置に設置し、異常なにおいや煙が
出たりした場 合は、すぐに電源 スイッチを切り 、電源プラグをコ
ンセントから抜いてください。
この機器を2台以上EIA標準のラックにマウントする場合は、10
ページの「ラックマウント」をよく読んでから設置する。
放熱が不十分だと機器内部に熱がこもり 、故障や火災の原因にな
ることがあります。
禁止
禁止
禁止
禁止
直射日光 のあたる場所(日 中の車内など)や ストーブの近く など
極端に温 度が高くなるところ 、逆に温度が 極端に低いところ、ま
た、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり 、内部の部品が故障したりする原
因になります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり 、お客様や他の方々がけがをした
りする原因になります。
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため 、この機器の前後面には通風孔があり
ます。特に、この 機器をひっくり返したり、横倒しや前後 逆さまに
したりし ない。機器内部に 熱がこもり、故障 や火災の原因に なる
ことがあります。
テレビやラジオ、ステレオ、
携帯電話など他の電気 製品
の近くで使用しない。
この機器またはテレビ やラ
ジオなどに雑音が生じ る場
合があります。
禁止
風通しの悪い狭いところに押し込めたりしない。
EIA 標準のラック以外にこの機器を入れる場合は、この機器を壁
や他の機器から左右に5cm、後ろに10cm、上に10cm 以上離し
てください。機 器内部に熱がこ もり、故障や火災 の原因になるこ
とがあります。
(5)-5
2/3
Page 4

接続
必ず実行
他の機器と接 続する場合は、す べての電源を切 った上で行なう。
また、電源を入れたり切ったり する前に、必ず機器の音量(ボ
リューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
禁止
この機器 の通風孔やパネルの すき間から金属や紙 片などの異物
を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあり ます。入った
場合は、す ぐに電源スイッ チを切り、電源プ ラグをコンセン トか
ら抜いた上で、お買 い上げの販売店または巻末のヤマハ電気音響
製品サービス拠点に点検をご依頼ください。
スピーカーの接続には、スピ ーカー接続専用のケーブルを使用す
る。
それ以外 のケーブル を使うと、火災の原因になることがありま
必ず実行
必ず実行
す。
アース(接地)を確実に行なう。
この機器のリアパネルには、感電を防ぐためのアース用ネジがあ
ります。コンセ ントがアースさ れていない場合は、電源プ ラグを
コンセントに差し込む前に、必ずアース用ネジをアースしてくだ
さい。確実にアースしないと、感電の原因になります。
禁止
禁止
使用時の注意
スピーカーの 故障を防ぐため に、電源を入れるときは、一 番最後
にこの機器の電源を入れる。また、電源を切るときは 、一番最初に
この機器の電源を切る。
必ず実行
この機器の通風孔やパネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
禁止
スピコン型コネクターの接続には、Neutrik NL4FC プラグのスピーカーケーブルをお使いください。
禁止
大きな音量で長時間スピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機器 の上にのったり重い ものをのせたり しない。また、ボタ
ンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の方々がけがをしたりす る原
因になります。
この機器はスピーカー再生以外の用途には使用しない。
故障の原因になることがあります。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
スイッチ、ボリュームコントロール、接続端 子などの消耗部品は、使用時間により劣化しやすいため、消耗に応じて部品の交換が必要 になります。消耗部品の交換は、お買い上げ
の販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご相談ください。
マークは、危険活電部 であることを示します。この端子への外部からの配線接続は 、適正な取扱指導を受けた者が行うか、問題なく容易に 接続できる
ように製作されたリ−ド線、またはコードを使用する必要があります。
● この取扱説明書に掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
● この取扱説明書に掲載されているイラストは、すべて操作説明のためのものです。したがって実際の仕様と異なる場合があります。
(5)-5
3/3
Page 5

はじめに
このたびは、ヤマハパワーアンプ PC9501N、PC6501N、PC4801N、PC3301N、PC2001N を
お買い求めいただきまして、まことにありがとうございます。
このオーディオアンプシリーズは、ヤマハ PA 機器の豊富な実績と経験をベースに、ヤマハ
の誇る精密な回路設計技術を駆使して開発した、軽量ハイパワー、ハイクオリティかつ、高
信頼性、高安定性を持ったパワーアンプで、優れた音響性能が得られます。
主な特長:
・ 幅広い用途に合わせて 2 系統のソースを独立して駆動する STEREO モード、モノラル
・ バランス型 XLR コネクターとユーロブロックコネクターの 2 種類の入力端子、スピコン
・ 20Hz 以下の周波数をカットするハイパスフィルタースイッチ、クリック付きボリュー
・ 見やすい 2 チャンネルのレベルメーター、パワーオン/オフ時の検出回路・出力保護回
・ 無段変速・低ノイズのファンが、高い安定性を約束します。
・ PC3301N には、100V ライン出力に対応した複数のハイインピーダンススピーカーを並列
・ 外部のアンプコントロールユニット ACU-16C などから、ネットワークを経由して本機を
ソースを 2 系統で駆動する PARALLEL モード、2 つの内蔵アンプを 1 台のモノアンプと
してハイパワーを発揮する BRIDGE モードの 3 つのモードを装備しています。
型コネクターと 5 ウェイバインディング・ポストの 2 種類の出力端子を装備しています。
ム、チャンネル A、B ごとのレベルメーターがあります。
路・DC 検出回路など様々なプロテクションシステムの状況を示す PROTECTION インジ
ケーター、ヒ−トシンクの過熱を示す TEMP インジケーター、外部リモートの状態を示
す REMOTE インジケーターがあります。
接続できます。
モニターしたり、コントロールしたりできます。アンプコントロールユニットの最新情
報については、下記のウェブサイトをご参照ください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/
この取扱説明書は PC9501N、PC6501N、PC4801N、PC3301N、PC2001N の 5 モデル共通の
説明書です。パワーアンプの性能をフルに発揮させるとともに、末永くご愛用いただくため
に、ご使用の前にこの取扱説明書をよくお読みください。
目次
はじめに ....................................................................... 5
各部の名称と機能 ........................................................
フロントパネル ..........................................................6
リアパネル ..................................................................7
スピーカーの接続 ......................................................8
結線 ...............................................................................
ユ−ロブロックコネクターでの接続 ......................9
スピ−カ−接続 ..........................................................9
エアーフロー ............................................................ 10
ラックマウント .........................................................10
仕様 ............................................................................
一般仕様 ....................................................................11
ブロック図 ................................................................12
寸法図 ........................................................................13
6
9
11
故障かな?と思ったら ............................................. 14
特性図 ........................................................................ 14
5
Page 6

各部の名称と機能
■ フロントパネル
234
1 8
POWER/STAND-BY スイッチ、
1
本機の電源をオン/オフするスイッチです。ス
イッチを押し込んでオンにするとインジケーター
が緑に点灯します。
アンプコントロールユニット ACU16-C などと本
機を接続し、本機に STAND-BY の指示をした場
合のみ、オレンジに点灯します。
REMOTE
2
本機リアの DATAPORT 端子に接続した外部機器
から本機をコントロールしているとき、緑に点灯
します。
PROTECTION
3
プロテクション(保護)回路が作動しているとき
に、赤く点灯します。この間は、アンプとスピー
カーシステムが切り離された状態になって、ス
ピーカーから音は出ません。
保護回路が作動するのは以下の場合です。
・
アンプの電源を入れた場合:
電源を入れてからアンプが動作しはじめるまでの
約 10 秒間は、必ず保護回路がはたらきます。約
10 秒経つと自動的に保護は解除され、アンプは正
常動作に入ります。
・ アンプの出力段に DC
一度電源を切ってから、電源を再び入れてくださ
い。
インジケーター
インジケーター
電圧が発生した場合:
インジケーター
5 776
TEMP
4
ヒートシンクの温度が摂氏 85 度を超えるとこの
インジケーターが赤く点灯します。
レベルメーター
5
出力端子 A、B のそれぞれの出力レベルを表示す
る 9 セグメントのレベルメーターです。出力信号
の歪率が 1%を超えると赤の CLIP インジケー
ターが点灯します。
ボリューム
6
チャンネル A、B の入力信号をそれぞれ−∞〜
0dB のレベルで減衰させるクリック付きボリュー
ムツマミです。
BRIDGE モードでは、チャンネル A のツマミのみ使用
します。
吸気口
7
本機は前面吸気、後面排気の強制冷却ファン方式
になっています。ここから吸気しますので絶対ふ
さがないようにしてください。
セキュリティカバー
8
音量のセッティングを固定したいときに、下図の
ネジ穴に付属のセキュリティカバーを取付けて、
ボリュームを保護します。
インジケーター
・
アンプが過熱した場合:
この時は、TEMP インジケーターが点灯していま
す。電源を切ってアンプを冷却するとともに、本
書巻頭の「安全上のご注意」に従って通風状態を
調べ放熱対策をしてください。アンプが冷えてか
ら電源を再び入れます。
6
Page 7

■ リアパネル
2
1
56 8 9
3
4
20
PC9501N、
PC6501N の場合
7
1
XLR
入力端子
XLR 型 3-31 タイプの入力端子です。
極性は次の通りです(IEC 60268)。
ホット
BRIDGE モードでは、チャンネル A の端子のみ使用し
ます。
2
MODE スイッチ
・ STEREO
チャンネル A と B が個別に動作します。
・ PARALLEL
PARALLEL モードでは、チャンネル A の入力
信号がチャンネル A のパワーアンプとチャンネ
ル B のパワーアンプに入ります。チャンネル B
の入力端子は使用しません。
・ BRIDGE
BRIDGE モードではチャンネル A と B が同時に
作動し、1 台のモノアンプとして機能します。
モード
モード
2
3
モード
グランド
1
コールド
5
DATA PORT
アンプコントロールユニット ACU16-C などを
DATA PORT 端子に接続して、本機をモニターし
たり、コントロールしたりできます。
6
AMP ID
DATA PORT 端子
ニット ACU16-C などを接続する場合、AMP ID ス
イッチで本機の ID を設定します。
ユーロブロックコネクター
7
バランスの入力端子です。付属のユ−ロブロック
コネクタ−で接続できます。
AC インレット
8
(PC4801N /
付属の AC コードのソケット側を接続します。AC
コードのプラグ側はこのインレットの下に記載さ
れている電源条件に合った AC コンセントに接続
してください。
アース用ネジ
9
ハムや雑音が生じる場合には、この端子により大
地アースを施すか、ミキサーかプリアンプなどの
シャーシと接続してみてください。
端子
スイッチ
5
にアンプコントロールユ
PC3301N/PC2001N)
3
HPF 20 スイッチ
各チャンネルのハイパスフィルターをオン、オフ
します。オンにすると 20Hz 以下の周波数が 12dB/
oct. のフィルターでカットされます。
SPEAKERS
4
・ スピコン型の出力端子です。スピコン型のケー
ブルプラグを接続します。
・ 5 ウェイバインディングポストの出力端子です。
端子
7
Page 8

■
スピーカーの接続
本機のスピーカー接続には以下の 2 とおりの方法があります。接続方法や接続スピーカーの数に応じてスピー
カーインピーダンスの条件が異なります。それぞれの接続方法で、スピーカーインピーダンスが下記の最小値
より小さいスピーカーは使用しないでください。
STEREO/PARALLEL モードでの接続
5 ウェイバインディングポスト端子を使用した場合 スピコン端子を使用した場合
または
+
–
スピーカー
最小 4Ω
+
–
スピーカー
最小 4Ω
スピーカー
最小 4Ω
BRIDGE モードでの接続
5 ウェイバインディングポスト端子を使用した場合 スピコン端子を使用した場合
+
–
スピーカー
最小 8Ω
スピーカー
最小 4Ω
スピーカー
最小 8Ω
ハイインピーダンススピーカーを接続する場合(PC3301N
のみ)
接続できるスピーカーの台数は、それぞれのスピーカーの定格入力によって決まります。PC3301N は、定格入
力の合計が最大 625W までスピーカーを接続できます。たとえば、次の図のように定格入力 5W のスピーカー5
台 (25W) 、定格入力 10W のスピーカー 30 台 (300W) 、定格入力 15W のスピーカー 20 台 (300W) を接続すると、
合計で 625W として利用できます。
必ずライン出力 100V と一致した入力電圧のスピーカーを使用してください。
120
5W 10W 15W
(5 W x 5 台 (25W) 10 W x 30 台 (300W)
5 1 30 1
5W 10W 15W
15 W x 20 台 (300W)
スピーカー定格入力合計 625W( 最大 )
8
Page 9

結線
■
ユ−ロブロックコネクターでの接続
1. 線材の差し込み口が閉じている場合は、上部のネジ
を左に回して開けます。
2. 入力端子の極性表示に従って線材を差し込み、上部
のネジを右に回して線材を固定します。
3. ユ−ロブロックコネクターを本体側入力端子に装着
します。
■ スピ−カ−接続
5
ウェイバインディングポスト端子の場合
1. POWER スイッチを OFF にします。
2. カバー取付用ネジをゆるめて、保護カバーを外し
ます。
このとき、芯線がシャーシに当たらないようにし
てください。
カバー
取付用ネジ
3. スピーカーケーブルの先端の被覆を 15mm 外し、
スピーカー端子の穴に通して、締め付けます。
スピーカー出力端子の極性は 8 ページを参照して
ください。
15mm*
スピーカー
ケーブル
* 実寸法
スピコン端子の場合
1. POWER スイッチを OFF にします。
2. 本体側のスピコン端子に、スピコンケーブルプラグ
(Neutrik NL4FC) を差し込み、右に回して LOCK します。
Neutrik NL4FC プラグ
4. カバーを元の位置に取り付けます。
チャンネル
STEREO/PARALLEL モード BRIDGE モード
Neutrik 本機 Neutrik
A
1+ A+ 1+ +
1− A− 1−
2+ B+ 2+ −
2− B− 2−
本機
チャンネル
Neutrik
1+ B+
1− B−
B
本機
9
Page 10

エアーフロー
本機は前面吸気、後面排気による強制冷却方式になっています。
側面 後面
フロント側
吸気
排気
ラックマウント
複数のパワーアンプを放熱性の悪いラックにマウントすると、各アンプからの熱でラック内の温度が著しく上
昇して、アンプ本来の性能を発揮できないことがあります。とくに背面を開放できないラックにマウントする
ときは次の説明に従って、マウントしてください。
ラック:
ファン:
マウント:
アンプのリアパネルとラックの裏板の間に、10cm 以上のすき間がとれるだけのラックの奥行が必
要です。
3
最大風量:1.5m
/min 以上、最大静圧:5mmH2O 以上の能力が必要です。
ラックの最上段(またはラックの天板)にファンキットを取り付け、アンプとアンプの間には通
風パネルを取り付けます。
なお、ラックをマウントした状態で頻繁に運搬する場合には、ラックに適合した金具で本機のリア部分を支え
てください。
マウント例
は、パネルと 2 個のファンユニットから成るファンキットをラックの最上段にマウントした例です。
下図
1
3
ファンユニットはミネベア(株)製の 3115PS-12T-B30(最大風量:0.9m
はこのファンキットのパネル寸法図です。
下図
2
/min、最大静圧:5mmH2O)です。
1
ファンキット
PC9501N/PC6501N/
PC4801N/PC3301N/
PC2001N
PC9501N/PC6501N/
PC4801N/PC3301N/
PC2001N
2
71.5±0.1
4-C15
78
78
71.5±0.1
4-ø4.5
248
463
480
4-6.5 x 11
88
76.2
単位:mm
10
Page 11

仕様
■ 一般仕様
PC9501N
Output Power
1 kHz, THD+N= 1%
20 Hz–20 kHz
THD+N= 0.1%
1 kHz
20ms nonclip
Power Bandwidth
Half Power
Total Harmonic Distortion (THD + N)
20 Hz–20 kHz, Half Power
Frequency Response
RL= 8 Ω , Po= 1 W
f=20 Hz–50 kHz
Intermodulation distortion (IMD)
60 Hz:7 kHz, 4:1, Half Power
Channel Separation
Half Power, RL= 8 Ω , 1 kHz, Vol. max.,
input 600
Residual Noise
shunt
Vol. min., 20 Hz–20 kHz (DIN AUDIO)
SN Ratio
20 Hz–20 kHz (DIN AUDIO)
Damping Factor
RL=8 Ω , f= 1 kHz
Sensitivity
(Vol. max.) Rated Power into 8 Ω
Voltage Gain (Vol. max.)
Maximum Input Voltage
Input Impedance
Controls
Connectors
Indicators
Level Meters
Load protection
Amp. Protection
Limiter
Cooling
Power Consumption
Dimensions (W x H x D)
Weight
Included accessories
0 dB=0.775 Vrms, Half Power=1/2 Output Power (3 dB below rated power)
仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
/STEREO
/STEREO
8 Ω /BRIDGE 3000 W 2200 W 1600 W 1200 W 700 W
/STEREO
/STEREO 1300 W x 2 930 W x 2 650 W x 2 500 W x 2 325 W x 2
8 Ω /BRIDGE 2600 W 1860 W 1300 W 1000 W 650 W
16 Ω /BRIDGE(100V) –––625 W –
/STEREO
/BRIDGE 4400 W 3000 W 2200 W 1600 W 1000 W
Front Panel POWER switch (ON/OFF)
Rear Panel MODE switch (STEREO/BRIDGE/PARALLEL)
Input XLR–3–31 type/ch
Output SPEAKON /ch, 5-way binding posts
Network RJ45 x 2
Powe r – AC inlet
POWER/STAND-BY Green/Orange
PROTECTION Red
TEMP Red (heatsink temp 85 ˚ C)
REMOTE Green
Idling 55 W 40 W
Output power, 4 Ω 950 W 800 W 600 W 450 W 300 W
MIN
MIN
MIN
MIN 10 Hz–40 kHz (THD+N= 0.5%)
MAX 0.1%
MAX 0 dB
TYP 0 dB
MIN –1 dB
MAX 0.1%
MIN 70 dB
MAX –70 dB
MIN 106 dB 105 dB 103 dB 101 dB 100 dB
MIN 800 500
TYP 9 dB 8 dB 6 dB 4.5 dB 3 dB
TYP 32 dB
MIN 22 dB
TYP 20 k Ω /Balanced, 10 k Ω /Unbalanced
1000 W x 2 750 W x 2 500 W x 2 350 W x 2 230 W x 2
1500 W x 2 1100 W x 2 800 W x 2 600 W x 2 350 W x 2
900 W x 2 650 W x 2 450 W x 2 315 W x 2 200 W x 2
2200 W x 2 1500 W x 2 1100 W x 2 800 W x 2 500 W x 2
13 kg 12.5 kg
PC6501N PC4801N PC3301N PC2001N
Two 31-step Volume knobs (one per ch)
HPFswitch (ON/OFF) fc=20 Hz 12 dB/octave
POWER switch ON muting, DC detection
Temp. detection (heatsink temp 90 ˚ C), VI limiter (RL 1 Ω )
Power cord, Security cover, Owner’s Manual, 3-pin Euroblock connector x 2
8 Ω
4 Ω
8 Ω
4 Ω
2 Ω
4 Ω
DIP switch (6P)
Euroblock connector /ch
10 points LED meter/ch
Comp. : THD 0.5%
Dual Variable-speed fan
480 x 88 x 456 mm
Ω
11
Page 12

■ ブロック図
12
Page 13

■ 寸法図
380 26
456
25 30 370 30 25
480
4
46
88
単位:mm
13
Page 14

故障かな?と思ったら
主な異常動作の原因と処置および保護回路の動作
インジケーター表示 原因 処置
CLIP インジケーター
が点灯する
スピーカー端子、アンプの出
力端子、ケーブル等での
ショート
接続スピーカーのインピーダ
ンスが低すぎる
ショートしている箇所を調べ
る
4Ω 以上(ブリッジモードで
は 8Ω 以上)のスピーカーを
使用してください
PROTECTION インジ
ケーターが点灯する
ヒートシンクの温度が 90 ℃
を超えている
パワーアンプの出力段に DC
± 2V 以上の電位が発生
通風状態を調べ、放熱対策を
する
販売店、またはヤマハのサー
ビス拠点にご相談ください
特性図
PC9501N
10000
1000
Mode:STEREO
Both ch
Power
Consumption[W]
PC6501N
10000
1000
保護回路の動作
PC リミッターが働き、パ
ワートランジスタを保護
サーマルプロテクションが働
き、パワートランジスタを保護
保護回路が働き、スピーカー
システムを保護
Mode:STEREO
Both ch
Power
Consumption[W]
100
10
Power consumption[W]
1
1 10 100 1000 10000
PC4801N
10000
1000
100
10
Power consumption[W]
1
1 10 100 1000
PC2001N
10000
1000
100
Output
Power[W]
Mode:STEREO
Both ch
Power
Consumption[W]
Output
Power[W]
Mode:STEREO
Both ch
Power
Consumption[W]
100
10
Power consumption[W]
1
1 10 100 1000 10000
PC3301N
10000
1000
100
10
Power consumption[W]
1
1 10 100 1000
Output
Power[W]
Mode:STEREO
Both ch
Power
Consumption[W]
Output
Power[W]
10
Power consumption[W]
1
1 10 100 1000
14
Output
Power[W]
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サービスについて
■保証書
この商品に は保証書 がついています。販売店でお渡しし
ていますから、ご住所・お名前・お買上げ年月日・販売店名な
ど所定事項の 記入およ び記載内容をおたし かめの上、大切
に保管してください。
保証書は当社がお客様に保証期間内の無償サービスをお
約束するもので、この商品の保証期間はお買上げ 日より 1
年です。
保証期間内の転居や、ご贈答用に購入され た場合などで、
記載事項の変更が必要なときは、事前・事後を問わずお買上
げ販売店かお 客様ご相 談窓口、またはヤマ ハ電気音 響製品
サービス拠点 へご連絡 ください。継続してサービス できる
ように手配いたします。
■調整・故障の修理
「故障かな ?」と思われる症状のと きは、こ の説明書を も
う一度よくお読 みになり、電 源・接 続・操 作など をおたし か
めください。それでもなお改善されないときには、お買上げ
販売店へご連絡ください。調整・修理いたします。
調整・修理に際しては保証書をご用意ください。保証規定
により、調整・修理サービスをいたします。また、故障した製
品をお持ちいただく か、サー ビスにお伺いする のかも保 証
書に書かれています。
修理サービスは保証期間が過ぎた後も引き続きおこなわ
れ、そのための補修用性能部品が用意されています。性能部
品とは製品の機能を維持するために不可欠な部品のことを
いい、PA製品ではその最低保有期間は製造打切後8年です。
この期間は経済産業省の指導によるものです。
■損害に対する責任
この商品 ( 搭載プログラムを含む ) の使用または使用不
能により、お客様に生じた損害 ( 事業利益の損失、事業の中
断、事業情報の損失、その他の特別損失や逸失利益 ) につい
ては、当社は一切その 責任を負わない ものとし ます。また、
如何なる場合でも、当社が負担する損害賠償額は、お客様が
お支払になっ たこの商 品の代価相当額をも って、そ の上限
とします。
■お客様ご相談窓口
ヤマハPA製品に関するご質問・ご相談はお客様ご相談窓
口へ、アフターサ ービスにつ いてのお問合わせ はヤマハ 電
気音響製品サービス拠点へおよせください。
●ヤマハ電気音響製品サービス拠点 : 修理受付および修理品お預かり窓口
北海道サービスステーション
仙 台サービスステーション
首都圏サービスセンター
浜 松サービスステーション
名古屋サービスセンター
大 阪サービスセンター
四 国サービスステーション
九 州サービスステーション
本社 / CS センター
011-512-6108 〒 064-8543 札幌市中央区南十条西 1-1-50 ヤマハセンター内
☎
022-236-0249 〒 984-0015 仙台市若林区卸町 5-7 仙台卸商共同配送センター3F
☎
03-5762-2121 〒 143-0006
☎
053-465-6711 〒 435-0016 浜松市和田町 200 ヤマハ ( 株 ) 和田工場 6 号館 2 階
☎
052-652-2230 〒 454-0058
☎
06-6877-5262 〒 565-0803 吹田市新芦屋下 1-16 ヤマハ ( 株 ) 千里丘センター内
☎
087-822-3045 〒 760-0029 高松市丸亀町 8-7 ( 株 ) ヤマハミュージック神戸 高松店内
☎
092-472-2134 〒 812-8508 福岡市博多区博多駅前 2-11-4
☎
053-465-1158 〒 435-8650 浜松市中沢町 10-1
☎
東京都大田区平和島 2-1-1 京浜トラックターミナル 14 号棟 A-5F
名古屋市中川区玉川町 2-1-2 ヤマハ ( 株 ) 名古屋倉庫 3F
●お客様ご相談窓口 : ヤマハプロオーディオ製品に対するお問合せ窓口
ヤマハ・プロオーディオ・インフォメーションセンター
Tel: 03-5791-7678 Fax: 03-5488-6663 ( 電話受付=祝祭日を除く月〜金 /11:00 〜 19:00)
ONLINE support: http://proaudio.yamaha.co.jp/
●営業窓口
国内楽器営業本部 CA 営業部 営業推進課
PA・DMI 事業部 CA 事業開発推進部 営業課マーケティンググループ
* 名称、住所、電話番号、URL などは変更になる場合があります。
03-5488-5472 〒 108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
☎
053-460-2455 〒 430-8650 浜松市中沢町 10-1
☎
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この取扱説明書は
大豆油インクで 印 刷してい ます 。
この取扱説明書は
エコパ ル プ(ECF:無塩素系漂白パルプ)
を使用しています。
この取扱説明書は再生紙を使用しています。
ヤマハプロオーディオウェブサイト
http://proaudio.yamaha.co.jp/
ヤマハマニュアルライブラリー
http://www2.yamaha.co.jp/manual/japan/
U.R.G., Pro Audio & Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation
© 2004 Yamaha Corporation
WD61620 411APAP4.2-01A0
Printed in Japan