Yamaha IFU485 operating instructions

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YAMAHA INTERFACE UNIT

取扱説明書

O
BUSY
O
POWER
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IFU485の特徴

IFU485は、YAMAHAが提唱するマルチポイント通信規格「Y-485」と、一般的な通信規格である「RS-232C」や「RS-422」とを結ぶ、インターフェース・ユニットです。IFU485を使用することで、「Y-485」 に対応する機器をコンピューターによって制御することが可能になります。

「Y-485」のようなマルチポイント通信は、接続ケーブルに送受信の区別が無いために、機器のユーザーに とっては非常に簡単でスマートにおこなうことができます。しかし反面、データの入出力が複雑でソフトウェ アの開発が面倒でした。IFU485は内部にマイコンを装備し、そんな複雑な手続きを全て自動的におこないま すので、コンピューターのソフトウェアを開発する際に「Y-485」の特殊なハードウェアを意識することな く、一般的によく知られた「RS-232C] や「RS-422] に対するソフトウェアを開発するだけで済みます。

- ご使用上の注意 ―

次のような場所でご使用になりますと、故障の原因 99

  • なりますので注意してください。
  • · 直射日光の当たる場所や、暖房機具のそばなど · 温度の特に低い場所
  • ・温度の特に低い場所
  • ・湿気やホコリの多い場所
  • ・振動の多い場所
  • ◆無理な力を加えない スイッチやツマミ類に無理な力を加えることは避けて ください。
  • ◆ プラグ類を外す時は コード部分の断線やショートを防ぐため、プラグ類は △オプラグ部分を持って外してください。
  • ◆セットの移動 コード部分の断線やショートを防ぐため、他の機器との配線を取り外してからセットを移動してください。
  • ◆ケースを開けない 故障や感電の原因となりますので、ケースを開けたり 本機を改造したりしないようにしてください。 なお、何か異物が本機の中に入ってしまった場合は、 すぐに電源プラグを抜き、購入店または巻末に掲載さ れている最寄りのサービスステーションにご相談くだ さい。
  • ◆ 外装のお手入れについて 外装をペンジンやシンナー系の液体で拭いたり、本機 の近くでエアゾールタイプのスプレーを散布しないで ください。外装のお手入れの際は、必ず柔らかい布で 乾拭きしてください。
  • ◆保証書の手続きを お買い求めいただいた際、購入店で必ず保証書の手続 きをおこなってください。保証書に販売店印がありま せんと、保証期間中でもサービスが有償となることが あります。
  • ◆説明書は保管してください この取扱説明書をお読みになった後は、保証書と共に 大切に保管してください。

一日次

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Y-485は、米国電子工業会(EIA)で制定されたマルチポイント通信を可能にするインターフェース規格であるRS -485を媒体とした、YAMAHA業務用音響機器の通信プロトコルです。

RS-485は、平衡伝送で長距離で高速な通信が可能である、マルチポイント通信が可能である等の特徴があります。このRS-485は通信媒体を物理的に接続するための規格であり、データ転送の実現方法(プロトコル)やデータフォーマット等のソフトウェア規格を制定したものではありません。

このRS-485の特徴を生かして、YAMAHA独自に制定したソフトウェア規格がY-485です。従来の一般的な規格 に比べ、数多くの機器を同時に一元的に制御することを要求される現場において、当方式は大きなメリットをもた らします。

ただしY-485はRS-485の規格に準拠してはいますが、ハードウェア、ソフトウェア共に弊社が独自に規定した ものであるため、たとえRS-485といえども他社のものとは全く互換性はありません。

Y-485はデータバス1本を複数の機器が利用するため、利用頻度によってはデータが衝突する可能性があります。 同時に複数の機器から送信させないようにしてください。

Yー485のプロトコルの詳細は、「Yー485 PROTOCOL MANUAL」をご覧ください。(ご希望の方は巻末に掲載の 弊社営業所までご連絡願います)

※ D2040、DEQ5、DEQ5Eの背面のRS-485端子は、Y-485と互換性がありますので、そのまま接続することができます。

■ 転送フォーマット

IFU485とコンピューターの通信 (RS-232C、RS-422) は次のフォーマットでおこなわれます。

DATA : 8 bits STOP BIT : 1 bit PARITY : non

■ 転送速度

IFU485は工場出荷時、9600 baudに対応するように設定されていますので、コンピューター及びコントロールされる機器を全て9600 baudに合わせてください。34800 baudで動作させたい場合には切替えが必要ですので、ご 面倒ですが巻末に掲載の弊社営業所までご相談ください。

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■ フロントパネル

■ リアパネル

  • BUSYインジケーター Y-485のバスが使用中であることを示します。ただ しバスが異常な状態にある時にも点灯し続けること があるので注意が必要です。
  • ② POWERインジケーター 電源が入っていることを示します。
  • ③ Y--485端子

コントロールしたい機器と接続します。オス、メス どちらでも構いません。接続にはインピーダンス不 整合による信号の反射を防ぐために、ディジタル・ オーディオケーブル (特性インピーダンス 90~120 Ω位のシールドタイプ平衡伝送ケーブル)を使用して ください。

④ RS-422端子

コンピューターとの接続をRS-422でおこなう場合に 接続します。MINI・DIN8Pストレートケーブルを使用 してください。

⑤ SELECTスイッチ コンピューターとの接続をRS-232Cでおこなうか、RS-422でおこなうかを選択します。

  • ⑥ RS-232C端子 コンピューターとの接続をRS-232Cでおこなう場合に接続します。D-sub 25Pストレート(ノーマル) ケーブルを使用してください。
  • ⑦ TERMINATEスイッチ 本機が末端になる場合はONにして終端します。反対 側の末端の機器も終端してください。
  • ⑧ ケーブルホルダー ACアダプターの電線が不用意に外れないように掛けておきます。
  • ④ ACアダプター端子 ACアダプターを差し込みます。
  • ⑩ 電源スイッチ 本機を使用する場合にはONにします。この時フロントパネルのPOWERインジケーターが点灯することを 確認してください。
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RS -232C

■ コネクター

使用する端子は以下の通りです。

コンピューター側 →の… 受信(データを受信) / Y-485へ送る) RXD @ -の… 洋信 (V 185からのデータを送る) RTS Ø-の一 旧1/185内部でショートされている CTS 6+ -@— DSR @ → -®… 送信要求(FU485からコンピューターへ) ◎ 2日夕尔(110年 -② ... 信旦田ガニンド DTR @ → M … 送信要求(コンピューターからIFU485へ)

※ コンピューターは、送信する時以外には送信要求 (DTR) をLOWにします。 ※ IFU485は、送信する時以外には送信要求 (DSR) をLOWにします。

■ 受信方法

コンピューターはIFU485から送られてきたデータを取りこぼさないように、常に受信の準備をしておいてください。データが送られて来る前にまずDSR(送信要求)がHIGHに上がるので、これを見たら必ず受信動作に入って確実に受信してください。

データはパケット単位で送られてきます。その間DSRはHIGHに上がったままになり、1つのパケットが送り終わる 度にLOWに戻ります。これを使えば、パケットデータの信頼性が向上します。

■ 送信方法

まずDTR (送信要求)をHIGHに上げてからデータを送信します。送信はパケット単位でおこない、1つのパケット を送り終わったらDTRをLOWに戻してください。複数のパケットを続けて送る場合にも、必ずパケットごとにDTR をLOWに戻してください。

パケットとパケットの間隔 (DTRをLOWに戻してから、またHIGHに上げるまでの時間) は最低でも2 ms以上は保ってください。送信がうまくいかない場合は、この間隔を長くしてください。

※DTRを操作しなくてもIFU485はデータを受信できますが、信頼性は保証できません。 パケット・データの信頼性向上のためにも、DTRで送信要求を出力することをお勧めします。 DTRは、使用しない場合でも必ずLOWになっていることを確認してください。

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■コネクター

使用する端子は以下の通りです。

コンピューター側 →の… 送信要求(コンピューターからIFU485へ) →の… 送信要求 (IFI 1485からコンピューターへ) HSKI @+ ● 2回QAX(************************************ -の… 送信— (Y-485からのデータを送る) → ···· ··· ··························· -の… 信号田グランド GND 0-------------------------------------RXD+ @+

※コンピューターは、送信する時以外には送信要求 (HSKO) をHIGHにします。 ※ IFU485は、送信する時以外には送信要求 (HSKI) をHIGHにします。

■ 受信方法

コンピューターはIFU485から送られてきたデータを取りこぼさないように、常に受信の準備をしておいてください。データが送られて来る前にまずHSKI(送信要求)がLOWに落ちるので、これを見たら必ず受信動作に入って確実に受信してください。

データはパケット単位で送られてきます。その間HSKIはLOWに落ちたままになり、1つのパケットが送り終わる度にHIGHに戻ります。これを使えばパケットデータの信頼性が向上します。

■ 送信方法

まずHSKO (送信要求)をLOWに落としてからデータを送信します。送信はパケット単位でおこない、1つのパケットを送り終わったらHSKOをHIGHに戻してください。複数のパケットを続けて送る場合にも、必ずパケットごとに HSKOをHIGHに戻してください。

パケットとパケットの間隔 (HSKOをHIGHに戻してから、またLOWに落とすまでの時間) は最低でも2 ms以上は 保ってください。送信がうまくいかない場合は、この間隔を長くしてください。

※ HSKOを操作しなくてもIFU485はデータを受信できますが、信頼性は保証できません。 パケット・データの信頼性向上のためにも、HSKOで送信要求を出力することをお勧めします。 HSKOは、使用しない場合でも必ずHIGHになっていることを確認してください。

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仕様

入力/出力 LED インジケーター V_/185 XI R male & female BUSY RS-232C D-sub 25P Z hu-h 転送速度 RS-422 9600 baud (デフォルト) ストレートケーブル 38400 baud (内部スイッチ) スイッチ 繼能 RS-232C/RS-422 Y-485←→RS-232C/RS-422 変換パリティチェックなし POWER ON/OFF 付属具 AC アダプター PA-1B 最大外形寸法 (W×H×D) 220 × 44 × 127 mm (MAX) 番書 850 q (AC アダプターを除く)

寸法図

単位: mm

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■ お客様ご相談窓口

ヤマハPA製品に関するご質問・ご相談・あるいはアフター サービスについてのお問合わせは下記のお客様ご相談窓口へお よせください。

■ 保証書

本機には保証書がついています。販売店でお渡ししていま すから、ご住所・お名前・お買上げ年月日・販売店名など所 定事項の記入および記載内容をおたしかめのうえ、大切に保 管してください。

保証書は当社がお客様に保証期間内の無償サービスをお約 束するもので、本機の保証期間はお買上げ日より1年です。

保証期間内の転居や、ご贈答用に購入された場合などで、 記載事項の変更が必要なときは、事前・事後を問わずお買上げ 販売店かお客様ご相談窓口、またはヤマハ電気音響製品サービ ス拠点へご連絡ください。継続してサービスできるように手配 いたします。

■調整・故蹟の修理

「故障かな?」と思われる症状のときは、この説明書をも う一度よくお読みになり、電源・接続・操作などをおたしか めください。それでもなお改善されないときには、お買上げ 販売店へご連絡ください。調整・修理いたします。

調整・修理にさいしては保証書をご用意ください。保証規 定により、調整・修理サービスをいたします。また、故障し た製品をお持ちいただくか、サービスにお伺いするのかも保 証書に書かれています。

修理サービスは保証期間が過ぎた後も引き続きおこなわれ、そのための補修用性能部品が用意されています。性能部品とは製品の機能を維持するために不可欠な部品のことをいい、 PA製品ではその最低保有期間は製造打切後8年です。この期間は通商産業省の指導によるものです。

●お客様ご相談窓口:PA製品に対するお間合せ窓口

<音響システム事業部 営業部>

8 03-3255-1825 〒101 東京都千代田区神田駿河台3-4 龍名館ビル 4F
8 06-647-8359 ₹556 大阪市浪速区難波中1-13-17 なんば辻本ニッセイビル
8 052-232-5744 〒460 名古屋市中区錦1-18-28
8 092-412-5556 ₹812 福岡市博多区博多駅前2-11-4
本社 Ξ 3 内 ,営 8 053-460-2455 ₹430 浜松市中沢町10-1
< 国内営業統括本部>
北海道支店LM営業課 🕿 011-512-6113 7064 札幌市中央区南十条西1-1-50 ヤマハセンター内
仙 台 支 店LM営業課 🕿 022-222-6146 〒980 仙台市青葉区大町2-2-10
広 島 支 店LM営業課 a 082-244-3749 〒730 広島市中区紙屋町1-1-18 ヤマ ハビル

●ヤマハ雷気音響製品サービス拠点:修理受付および修理品お預り窓口

北海道サービスセンター
仙 台サービスセンター
新 潟サービスセンター
新 ラサービスセンター
□ 011-513-5036 〒
□ 022-236-0249 〒
□ 025-243-4321 〒
□ 03-3255-2241 〒
064 札幌市中央区南十条西1-1-50 ヤマハセンター内
983 仙台市若林区卸町5-7 仙台卸商共同配送センター 3F
950 新潟市万代1-4-8 シルバーボウルビル 2F
101 車京教子代田区神田駿河台3-4 龍冬館ビル 4F
~ 小, こへこ/,
首都圏サービスセンター
■ 044-434-3100 T 211 川崎市中原区木月1184
浜 松サービスセンター ☎ 053-465-6711 〒 435 浜松市上西町911 ヤマハ㈱宮竹工場内
名古屋サービスセンター ☎ 052-652-2230 〒 454 名古屋市中川区玉川町2-1-2 ヤマハ(株)名古屋流通センター 3F
大 阪サービスセンター ☎ 06-877-5262 〒 565 吹田市新芦屋下1-16 ヤマハ㈱千里丘センター内
四 国サービスセンター ☎ 0878-22-3045 〒 760 高松市丸亀町8-7 ヤマハ㈱高松店内
広 島サービスセンター ☎ 082-874-3787 - 〒 731-01 広島市安佐南区西原6-14-14
九 州サービスセンター ☎ 092-472-2134 〒 812 福岡市博多区博多駅前2-11-4
本社/カスタマーサービス部 ☎ 053-465-1158 〒 435 浜松市上西町911 ヤマハ㈱宮竹工場内

※ 1993年5月8日現在 ※ 所在地・電話番号などは変更されることがあります。

ヤマハ株式会社

VQ32860 R0 1 CR 93 11 100 CR

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接続ケーブルについて

MacintoshとIFU485は、下図の様に結線されたミニDIN8ピン・ストレート・ ケーブル(VT17570)で接続してください。 市販されているプリンター接続用ケーブルは、下図の結線とは異なるリバー ス・ケーブルですから、使用しないでください。

Cable connections

To connect the IFU485 to the Macintosh, use a mini 8-DIN cable (VT17570) with pin connections like those shown in the illustration below. Do not use a common printer cable since its pins are swapped.

Connexion

Brancher le IFU485 au Macintosh à l'aide d'un câble (VT17570) muni de mini-fiches DIN à 8 broches. Respecter la configuration des broches donnée ci-après. Ne pas brancher un câble d'imprimante normal, la configuration des broches serait incorrecte.

Anschluß

Den IFU485 mit einem 8poligen Mini-DIN-Stecker (VT17570) an den Macintosh-Rechner anschließen; dabei auf folgende Pin-Belegung achten. Kein gewöhnliches Druckerkabel verwenden, da sonst die Pin-Belegung falsch ist.

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