目 次
File Utilityでできること.............................................................2
File Utilityをプラグインとして使う(Windows) ..........................4
File Utilityの起動 ......................................................................5
メインウィンドウ .........................................................................5
メニューバー ...............................................................................6
ツールバー...................................................................................8
MIDIドライバーの設定 .................................................................9
MIDIポートの設定(Windows)(単独で起動した場合)...................... 9
OMSの設定(Macintosh) ................................................................ 10
File Utility設定.................................................................................. 12
ファイル/フォルダーの閲覧と編集 .............................................. 13
ファイル受信(メディアからコンピューターに送信する) ................ 18
ファイル送信(コンピューターからメディアに送信する) ................ 19
ユーティリティ機能................................................................... 20
SMF変換 ................................................................................. 22
SMFリネーム........................................................................... 23
ファイルの一括リネーム(Windows).......................................... 24
ファイルリストの保存(Windows).............................................26
エラーメッセージリスト............................................................. 27
・ 市販の音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、権利者に無断で複製また
は転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
・ このソフトウェアおよびマニュアルの著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。
・ このソフトウェアおよびマニュアルの一部または全部を無断で複製、改変することはできません。
・ このソフトウェアおよびマニュアルを運用した結果およびその影響については、一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・ このファイルに掲載されている画面は、すべて操作説明のためのもので、実際の画面と異なる場合があります。
・ このマニュアルファイル内の「赤色」の文字をクリックすると、関連する項目にジャンプします。
・「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
®
・ OMS
・ その他、このファイルに掲載されている会社名および商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
および はOpcode Systems, Inc.の商標および登録商標です。
【重要】
File Utilityの機能のうち、お使いのMIDI機器によっては実行できない機能があります。
詳細は、MIDI機器本体の取扱説明書でご確認ください。
このマニュアルは、お客様がWindows/Macintoshの基本的な操作方法について十分おわかりいただいている
ことを前提に書かれています。Windows/Macintoshの操作方法については、Windows/Macintoshに付属の
マニュアルをご参照ください。
File Utilityを使用するために必要なコンピューター環境、機器の接続、File Utilityのインストールについては、
別冊の「インストールガイド」およびご使用のMIDI機器に付属の取扱説明書をご参照ください。
© 2002 Yamaha Cor poration. All rights reserved.
1
■File Utility でできること
MIDI機器(シンセサイザー、クラビノーバなどの電子楽器)がサポートする下記の記憶装置(メディア)にあるファイル/フォ
ルダーを、コンピューターの画面上で閲覧/編集したり、コンピューターがサポートする記憶装置と通信することができま
す。
・MIDI機器に装備または増設されている記憶装置(メディア)
MIDI 機器に、フロッピーディスク、メモリーカード ( スマートメディア )、ハードディスクなどが装備されている、
またはオプションで増設できる場合です。
・MIDI機器に接続されている記憶装置(メディア)
たとえば、MIDI 機器に SCSI 端子が装備されていて、メモリーカード ( スマートメディア )、ハードディスク、
MO、CD-ROM ドライブなどを SCSI ケーブルで接続できる場合です。
・MIDI機器内蔵メモリードライブ
MIDI 機器にフラッシュメモリーなどが内蔵され、メモリードライブとして扱える場合です。ただし、対象となるド
ライブは、モデルによって違います。
FileUtilityをインストール
USBケーブルなど
n
お使いのMIDI機器によっては、装備される/接続できる記憶装置(メディア)は違います。
コンピューターとMIDI機器との接続方法は、MIDI機器の取扱説明書をご参照ください。
n
内蔵メモリー
ドライブ
MIDI機器コンピューター
SCSIなどで接続されている
記憶装置(メディア)
SCSI
デバイスなど
装備または増設されている
記憶装置(メディア)
メモリーカード
(スマートメディア™)
フロッピーディスク
詳細を、下記7つに分けて説明します。
●MIDI機器がサポートするメディア上にあるファイル/フォルダーの閲覧や編集
・ 各メディアにあるファイル / フォルダー ( ディレクトリー ) を、あたかもコンピューター上にあるファイル / フォ
ルダーのように閲覧できます。
・ 各メディアにあるファイル / フォルダー ( ディレクトリー ) を、削除したりリネーム ( 名称変更 ) することができ
ます (
P.13
)。
・ 各メディアに新しいフォルダー ( ディレクトリー ) を作成したり、ファイルを移動することができます。
●MIDI機器がサポートするメディア間でのファイル/フォルダーのコピー (MIDI機器がサポー
トする記憶装置が複数ある場合)
●MIDI機器がサポートするメディアとコンピューターとのファイル送受信
コンピューターに保存されているファイルを、MIDI 機器が扱うメディアへ送信して保存したり、逆に MIDI 機器が
扱うメディア上にあるファイルをコンピューターに送信し保存することができます。
2
●MIDI機器がサポートするメディアとコンピューターとのファイル情報の送受信
MIDI 機器がサポートする各メディアやメディア上にあるファイル情報を取得したり、パス ( ディレクトリー情報 )
を MIDI 機器がサポートする各メディアに送ることができます。
●SMF(スタンダードMIDIファイル)のフォーマット変換
コンピューターに保存されているフォーマット 1 の SMF データを、フォーマット 0 の SMF データに変換します。
接続に関係なく、この機能はコンピューター上にあるファイルに対してのみ有効です。
●SMF(スタンダードMIDIファイル)のファイル名リネーム(Windows版のみ)
コンピューターに保存されている SMF データに埋め込まれているメタイベント ( ソング名 ) を取り出してファイル
名として置きかえることができます。接続に関係なく、この機能はコンピューター上にあるファイルに対してのみ有
効です。
●MIDI機器がサポートするメディア上で選択した全ファイルの名前の先頭に、ソート順に番号
を付加してリネーム(Windows版のみ)
●MIDI機器がサポートするメディア上で指定したフォルダーにあるファイルのリストを、テキ
ストファイルとして作成/保存(Windows版のみ)
【重要】
File Utilityの機能のうち、お使いのMIDI機器によっては実行できない機能があります。
詳細は、MIDI機器本体の取扱説明書でご確認ください。
3
■ File Utility をプラグインとして使う (Windows)
File Utility は単独のアプリケーションソフトウェアですが、Windows については Open Plug-in Technology
( オープンプラグインテクノロジー) 対応のソフトウェアのプラグインソフトとして使うこともできます。
File Utility を Open Plug-in Technology( オープンプラグインテクノロジー) 対応のプラグインソフトとして使
う場合、起動方法はホストアプリケーション ( シーケンスソフトなど ) の取扱説明書をご参照ください。
■Open Plug-in Technologyについて
Open Plug-in Technology(以下 OPT)は、シーケンサーなどの音楽用ソフトウェアから MIDI 機器をコ
ントロールするための新しいソフトウェアプラグインフォーマットです。たとえば、シンセサイザ−、プラ
グインボードの音色エディターや、ミキサーをコントロールするエディターなどを、別々に起動させるので
はなく、OPT に対応したアプリケーションの中で動作させることができます。アプリケーションごとに
MIDI ドライバーの設定などをする必要がなくなり、音楽制作をより快適でシームレスに行なう環境を実現
します。
●ホストアプリケーションの OPT 対応レベル
OPT 対応のホストアプリケーションは、以下の 3 つのレベルに分けられます。
レベル 1(PANELS)のホストアプリケーションでは、プラグインソフトウェアの基本的な
機能をサポートしており、代表的な例としては、コンピューター上でプラグインソフト(エ
ディターなど)のパネルを使って音色エディットができます。
レベル 2(PROCESSORS)のホストアプリケーションでは、プラグインソフトウェアか
らMIDI データを受信するなど、レベル 1 よりも一歩進んだエディットができます。プラグ
インソフトウェアの多くの機能をサポートしていますが、一部対応していない機能(イベン
ト挿入など)があります。
レベル 3(VIEWS)のホストアプリケーションでは、プラグインソフトウェアが持っている
すべての機能が動作します。ヤマハのシーケンスソフト SOL や SQ01 は OPT レベル 3
(VIEWS)に対応しています。
File Utility動作表
File Utilityの動作
ホストアプリケーション対応レベル
動作可否 機能制限
VIEWS(レベル3) 動作する なし
PROCESSORS(レベル2) 動作する なし
PANELS(レベル1) 動作しない
n
ホストアプリケーション側に対応する機能がない場合は、期待どおりに動作しない場合があります。
対応レベルは、OPTのロゴで確認できます(ホストアプリケーションのバージョン情報などに表示されます)。
—
4
■File Utility の起動
File Utilityのインストールと必要な接続を行なった後、以下の操作でFile Utilityを起動します。
ご使用になっているコンピューターで、MIDIドライバーが使用できない場合やご使用のMIDI機器が正しく接続されてい
n
ない場合などは、エラーメッセージが表示されます。詳しい症状と対処方法については、後述(P.27)のエラーメッセージ
リストをご参照ください。
Windowsの場合
Windowsの[スタート]ボタン→「プログラム(P)」メニュー→「YAMAHA OPT Tools」から「File Utility」を選択しま
す。MIDI Setupツールバーが表示された後、メインウィンドウが開きます。
n
OPT(P.4)対応のプラグインソフトとして使う場合の起動方法は、ホストアプリケーションの取扱説明書をご参照くだ
さい。
メインウィンドウ
MIDISetupツールバー
Macintoshの場合
n
File Utilityをご使用になる場合は、アップルメニューのセレクタでApple Talkを[不使用]の状態にしてお使いください。
n
OMSを使ったシーケンスソフトなどを同時に使用する場合はMIDI Thruを必ずオフにしてお使いください。
インストール先の「YAMAHA Tools」フォルダーを開き、「File Utility for Macintosh」フォルダーの中にある「File
Utility」のアイコンをダブルクリックします。オープニング画面で表示されたのち、メインウィンドウが開きます。
■メインウィンドウ
Windows
メニューバー
ツールバー
デバイス
リスト
Macintosh
ディテールウィンドウ
ステータスバー
ツールバー
リスト/アイコンウィンドウ
ステータスバー
5
■メニューバー
●ファイル
Windows
Macintosh
1
2
3
4
5
6
1
新規フォルダ ..........................選択されたディレクトリーにフォルダーを作成します。
2
開く..........................................フォルダーあるいはボリューム(メディア)を開きます。このコマンドは、フォルダー、ボ
リューム(メディア)に対してのみ有効です。
3
削除..........................................選択されたファイルを削除します。
4
名前の変更.............................. 選択されたファイルの名前を変更します。
5
プロパティ.............................. 選択されたファイルのプロパティを表示します(P.20)。
6
終了..........................................File Utilityを終了します。
1
2
3
4
5
6
●編集
Windows
1
2
3
4
Macintosh
1
2
3
4
切り取り(カット)...................選択された文字列を消去します。
1
コピー......................................選択した文字列、またはファイルなどをコピーします。
2
貼付け(ペースト)...................文字列やクリップボード内の情報ををペーストします。
3
すべてを選択 ..........................ディレクトリーにあるファイル、フォルダーをすべて選択します。表示オプションで非表
4
示に設定されたファイル、フォルダーは選択されません。
●設定
Windows
1
2
1
MIDIポート設定.....................MIDI入出力ポートの設定画面を開きます。
2
File Utility設定 ...................データの送受信を行なうために必要な MIDI ドライバーの設定を行ないます。詳しくは 9
ページをご参照ください。
3
OMSポート設定.................... OMSポート設定画面を開きます。なお、OMSポート設定については、11ページをご参照
ください。
4
OMSスタジオセットアップ
5
OMS MIDIセットアップ .....OMS MIDIセットアップを開きます。詳しくは11ページをご参照ください。
...OMSスタジオセットアップを開きます。詳しくは11ページをご参照ください。
Macintosh
3
4
5
2
6
●表示
Windows
Macintosh
1
2
3
4
5
6
7
表示形式..................................ファイルリストウィンドウの表示形式を変更します。「アイコン」は大アイコンに、「リス
1
ト」はリスト一覧の詳細に変更します。
並び替え..................................リストウィンドウの表示項目を並べ替えます。
2
ツールバー.............................. ツールバー表示/非表示を切り替えます。
3
ステータスバー.......................ステータスバー表示/非表示を切り替えます。
4
全ウィンドウの更新...............ウィンドウ中に表示されている全てのメディア、フォルダー、ファイルの情報を更新しま
5
す。
選択オブジェクトの更新.......選択されているデバイス、メディア、フォルダー、ファイルに関する情報を更新します。
6
表示オプション.......................表示オプションダイアログを開きます。ファイルを全て表示するか、ヤマハの機器で対応
7
したものだけ表示するか、選択することができます。
1
2
3
4
5
6
7
●ツール
Windows
1
2
3
4
5
Macintosh
1
2
1
パス情報をデバイスに送信... 選択されたファイル、フォルダーなど、そのパス(ディレクトリー)情報をMIDI機器に送信
します。
2
SMFフォーマット変換.........SMFフォーマット変換ダイアログを開きます。詳しくは、22ページをご参照ください。
3
SMFリネーム.........................SMFリネームダイアログを開きます。詳しくは、23ページをご参照ください。
4
全ファイルをリネーム...........選択した全ファイルの名前の頭に、その時点でのファイルの並び方に従った数字を付けま
す。詳しくは、24ページをご参照ください。
5
ファイルリストを保存...........指定したフォルダーにあるファイルのリストを、テキストファイルとして作成し保存しま
す。詳しくは、26ページをご参照ください。
n
上記
の機能はWindows版のみの対応です。
3〜5
●ヘルプ
Windows
1
2
マニュアル(ヘルプ)............... マニュアル(PDFファイル)を開きます。
1
バージョン情報.......................File Utilityのバージョン情報などを表示します。
2
Macintosh
1
7
■ツールバー
Windows
123456789)!@#
Macintosh
1234 #5678 9)!
Computerアイコン.............ファイルをドラッグすると、データの送受信が有効な場合、Computerアイコンが光りま
1
す。ダブルクリックした場合は、File Utility設定ダイアログで設定された作業ディレクト
リーウィンドウを開きます。
全ウィンドウの更新...............コンピューターに接続されたすべてのデバイス、メディアのディレクトリー情報を新たに
2
取得し、ウィンドウに反映させます。
選択オブジェクトの更新.......選択したデバイス、メディア、フォルダーのディレクトリー情報を新たに取得し、ウィン
3
ドウに反映させます。
File Utility設定 ...................データの送受信を行なうために必要な MIDI ドライバーの設定を行ないます。メニュー
4
バーにある「設定」→「File Utility設定」と同じ機能です(P.12)。
新規フォルダ ..........................選択された場所に新たにフォルダーを作成します。メニューバーにある「ファイル」→「新
5
規フォルダ」と同じ機能です。
開く..........................................フォルダーあるいはボリューム(メディア)を開きます。メニューバーにある「ファイル」
6
→「開く」と同じ機能です。
プロパティ.............................. 選択されたファイル、フォルダー、ボリュームのプロパティを表示します。
7
削除..........................................選択されたファイルを削除します。
8
切り取り..................................選択された文字列を消去します。
9
コピー......................................元のデータを変更することなく 、テキスト内容をクリップボードへコピーします。また、
)
Windows版では、ファイル内容をバッファにコピーすることもできます。
貼付け......................................クリップボード内のテキストをペーストします。また、Windows版では、バッファにある
!
ファイル内容を複製します。
上のフォルダーへ...................ファイルリストウィンドウの内容を、1階層上のものに更新します( Windows版のみ)。
@
アイコンリスト切り替え.......アイコン(大のみ)と、詳細リスト表示とを切り替えます。メニューバーにある「表示」→
#
「表示形式」と同じ機能です。
8
■ MIDI ドライバーの設定
File Utilityが、MIDI 機器とMIDIデータを送受信するためには、まず必要なMIDIドライバーの設定をします。USBポート
をお使いになるにはYAMAHA USB MIDI Driverを、COMポートをお使いになるにはYAMAHA CBX Driverをインス
トールしておくことが必要です。
以下は、MIDI機器とコンピューターを、USB ケーブルを使って接続した場合を例にあげて説明します。
Macintosh版をお使いの場合は、OMSドライバーおよびUSB MIDIドライバーが必要です。後述のOMSの設定をご参照
n
ください。
MIDIポートの設定(Windows)(単独で起動した場合)
1. MIDI Setupツールバーの[設定]ボタンをクリックして、システムセットアップ画面を開きます。
設定ボタン
ここでの設定については、ご使用のMIDI機器や、ホストアプリケーション(File UtilityをOPTプラグインソフトとして
n
使っている場合)の取扱説明書でご確認ください。
2. それぞれのボックス右側にある[▼]ボタンをクリックし、以下のドライバーを選びます。
MIDI In.........................................YAMAHA USB IN 0-1を選びます。
MIDI Out 1 ................................YAMAHA USB OUT 0-1を選びます。
MIDI Out 2〜4..........................何も選択せず、NONEのままにしておきます。
MIDI Thuru.................................何も選択せず、NONEのままにしておきます。
3. [OK]をクリックするとダイアログが閉じ、設定が有効になります。
4. [設定(S)]メニューから[MIDIポートの設定]を選びます。
[MIDI ポートの設定 ] ダイアログが表示されます。
9