Yamaha CS1D User Manual [ja]

取扱説明書
安全上のご注意 ―安全にお使いいただくため―
!
安全にお使いいただくため、ご使用の前にこの「安全上のご注意」をよくお読みください。 またお読みになったあと、いつでも見られるところに必ず保存してください。
絵表示 この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全
に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産 への損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をして います。 内容をよく理解してから本文をお読みください。
この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が
警告
あります。
設置されるとき
この機器のパワーサプライはAC100V専用で す。それ以外の電源(AC200V、船舶の直流電 源など)では使用しないでください。火災・感 電の原因となります。
この機器にが入ったり、機器がぬれたりし ないようご注意ください。火災・感電の原因 となります。雨天・降雪時や海岸・水辺での 使用はとくにご注意ください。
電源コードの上に重い物をのせないでくださ い。コードに傷が付くと、火災・感電の原因 となります。とくに、敷物などで覆われた コードに気付かずに重い物を載せたり、コー ドが本機の下敷きになることのないよう、十 分にご注意ください。
絵表示の例
:注意(危険・警告を含む)を促す事項 :決しておこなってはいけない禁止事項
プラグをコンセント
:必ずおこなっていただく強制事項
から抜け
ご使用になるとき
● この機器を改造しないでください。火災・感 電の原因となります。
分解禁止
● この機器の上になどの入った容器や小さな 金属物を置かないでください。こぼれたり、 中に入ったりすると、火災・感電の原因になり ます。
この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負ったり、物的損害が発
注意
生したりする可能性があります。
設置されるとき
この機器の通風孔をふさがないでください。 内部の温度上昇を防ぐため、この機器のケー スの上および底部には通風孔があけてありま す。通風孔がふさがると内部に熱がこもり、 火災の原因となることがあります。
とくに次のような使い方は避けてください。 ・機器をあお向けや横倒し、逆さまにする。 ・本箱や押し入れなど、専用ラック以外の風通
しの悪い狭いところに押し込める。
団の上に置いて使用する。
この機器は重いので、持ち運びは必ず2人以上
の適切な人数で行ってください。
この機器を移動する場合は、トップパネルの
ディスプレイを必ず固定されるまで後ろに倒
してから行ってください。
ご使用になるとき
大きな音量で長時間ヘッドフォンやスピー カーを使用しないでください。聴覚障害の原 因になります。
フェーダーに、オイル、グリスや接点復活剤 などを補給しないでください。電気接点の接 触やフェーダーの動きが悪くなることがあり ます。
使用上のご注意 ―正しくお使いいただくため―
!
コネクターの極性について
◆ XLRタイプコネクターのピン配列は次のとおりです。 1:シールド(GND)、2:ホット(+)、3:コールド(−) これは、IEC60268規格に基づいています。
携帯電話への影響について
◆ この機器のすぐ近くで携帯電話などを使用すると、機器に ノイズが入ることがあります。そのようなときは、少し離 れた場所で電話をしてください。
他の電気機器への影響について
◆ この機器のデジタル回路から発生するわずかな雑音が、近 くのラジオやテレビに入る可能性があります。そのような ときは、両者を少し離してください。
バックアップ電池について
◆ この機器に電源を入れたとき、コントロールサーフェス CS1D上にWARNINGLOW BATTERY!という、メッ セージが出たら、なるべく早く、お買上げ販売店へ電池の 交換を依頼してください。この機器に内蔵されているデー タバックアップ用の電池が消耗しています。電池が古く なっても、機器は正常に動作しますが、やがて、プリセッ トプログラム以外のデータが消えてしまいます。 電池交換の依頼の際には、データをATA準拠PCFLASH STORAGECARDに保存することをおすすめします。
お手入れについて
◆ スイッチ・ボリューム・フェーダー、ファン・接続端子な どの部品は、磨耗部品といわれ、使用とともに性能が劣化 します。劣化の進行度合は、使用環境などによって大きく 異なりますが、劣化そのものを避けることはできません。 劣化した磨耗部品の交換は、販売店へご相談ください。
ファン排気口のお手入れについて
◆ CS1Dはリアパネルのファン排気口により冷却をしていま す。定期的に汚れをチェックして目詰まりなど、汚れを掃 除機等で取り除いてください。作業を行う場合は必ず電源 ユニットPW1DのPOWERスイッチを切り、CS1Dが動作 していないことを確認してから行ってください。
電源の投入について
◆ 電源のオン/オフは、必ず電源ユニットPW1DのPOWER スイッチで行ってください。電源コードの抜き差し、OA タップのスイッチ、ブレーカのスイッチなどでオン/オフ はしないでください。故障の原因となることがあります。
◆ 電源ユニットPW1DのPOWERスイッチを素早くオン/オ フしないでください。過大電圧により本機が損傷する場合 があります。オフからオンする間隔は、最低5秒間はとっ て行ってください。
付属のPM1DSYSTEMSOFTWAREDISCのお取り扱いについて
付属するPM1DSYSTEMSOFTWAREDISCは、CD-RメディアにPM1Dに関するドキュメントやソフトウェアが記録されて います。 記録されたドキュメントやソフトウェアを使用する場合は、CDドライブが接続されているコンピュータが必要です。 記録された内容についての詳細は、ディスク内にあるドキュメントをお読みください。 ディスクのお取り扱いに関して、以下の事項をお守りください。記録データが損なわれる、ドライブが故障する、レーベル印字 がにじむ、などの障害が発生するおそれがあります。
ディスクを直射日光の当たる場所や高温の場所、湿度の高い場所に置かないでください。
ディスク表面(両面)に触らないでください。 ディスクを持つときは、ディスクのふちを持ってください。ディスク記録面のほこりや汚れを取り除いてください。
ディスクを薬品や洗剤で拭かないでください。
ディスクを曲げたり、落としたりしないでください。
ほこりの除去にはエアダスターやクリーナーなどを使用してください。乾いた布などでディスクの表面を強くこするとディ スクに傷がつくおそれがあります。
文字を書いたり、ラベルを貼ったりしないでください。
レーベル面に水滴等が付かないようにご注意ください。
お客様のディスク取り扱い不注意によりデータが読めなくなった場合、ヤマハ株式会社はディスクの保証はいたしません。
LCDディスプレイについて
CS1Dに搭載されているLCDディスプレイは、以下に挙げるような特性を持っています。次のような症状が出ても、故障や不良 品ではありませんので、あらかじめご了承ください。
LCDディスプレイは、非常に精密な技術で製造されているため、ドットの表示不良(常に点灯している、または常に消灯して いる)が発生する場合があります。
周囲の温度変化に応じて、液晶の表示が影響を受ける場合があります。
表示する環境によっては、明るさのムラや、細かい斑点が目立つことがあります。
液晶ディスプレイは、バックライトとして冷陰極管を使用しているため、時間が経過するのに従って、表示状態が少しずつ 変化します。
トラックパッドの取り扱い上の注意
楽な姿勢で手や腕を自然な状態に置き、指で操作面上を軽く滑らせる、また軽く叩くことで操作してください。
本製品は1本の指で操作するように設計されています。従って、以下のような場合は動作しません。
1) 手袋をした指で操作 2)ペン、ボールペン、鉛筆等の操作 3)2 本指以上での操作 4)その他の異物を操作面に載せたままでの操作
操作面に水滴が付着、または結露している状態や、濡れた指、汗で湿った指で操作した場合、正常に操作しない場合があり ます。結露を生じた場合、十分乾燥させるか、拭き取ってから使用してください。
故障の原因となりますので、取り扱いに際して下記の点にご注意ください。 1)物を落としたり、ぶつけたり、強いショックを与えないでください。 2)製品上にコーヒー、ジュース等の液体をこぼさないでください。
傷の原因となりますので、ペン等の先がとがった金属で操作しないでください。
表面シートが汚れたら、乾いた布で汚れを落としてください。特に汚れがひどい場合は水で湿らせた布で拭き取り、十分乾 燥させてからご使用ください。
電源投入時、操作面に触れないでください。
著作権について
このソフトウェアあるいは本取扱説明書のどの部分のいかなる方法での複製・配布も、ヤマ ハ株式会社の文書による承認がない限り、これを禁じます。
商標について
Microsoft、Windows、WindowsNTは、MicrosoftCorporationの米国およびその他の国における 登録商標です。 ADATおよびAlesisは、アレシス社の登録商標です。 ティアック、TASCAMは、ティアック株式会社の登録商標です。 コンパクトフラッシュ、CompactFlashは、SanDiskCorporationの商標です。 その他記載されている社名および製品は、各社の商標および登録商標です。本文中で は、®、TMマークなどは明記されていません。
YAMAHAホームページ http://www.yamaha.co.jp/product/proaudio/
操作マニュアル

操作マニュアル (設置導入編)

目 次
はじめに. . ........................................1
「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」について . .............................. 1
「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」の表記方法について .......................1
各コンポーネントの紹介...............................2
「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」で使用する用語について. . .................. 4
接続例(標準モード).................................6
コンソールとエンジンの接続 ............................................... 6
エンジンとアナログ入出力用ユニットの接続(標準モード)........................8
エンジンとデジタル入出力用ユニットの接続(標準モード)........................9
接続例(ミラーモード)...............................10
コンソールとエンジンの接続(ミラーモード)..................................10
エンジンとアナログ入出力用ユニットの接続(ミラーモード)......................12
エンジンとデジタル入出力用ユニットの接続(ミラーモード)......................13
電源の投入と接続の確認..............................14
電源を投入する . . . .....................................................14
各機器の状態を確認する(標準モード).......................................15
エンジンの確認(標準モード).........................................15
アナログ入力用ユニットの確認(標準モード).............................16
アナログ出力用ユニットの確認(標準モード).............................16
デジタル入出力用ユニット(標準モード). . . .............................17
各機器の状態を確認する(ミラーモード).....................................18
エンジン(ミラーモード). . . .........................................18
アナログ入力用ユニットの確認(ミラーモード)...........................19
アナログ出力用ユニットの確認(ミラーモード)...........................20
デジタル入出力用ユニットの確認(ミラーモード).........................21
基本設定(標準モード)...............................22
オペレーションモードを選択する(標準モード). . . .............................22
ワードクロックを設定する(標準モード).....................................24
ii
目 次
基本設定(ミラーモード). . . ..........................26
オペレーションモードを選択する(ミラーモード)...............................26
ワードクロックを設定する(ミラーモード)....................................28
入力用ユニットの動作チェック..........................30
動作チェックの準備......................................................30
モニターシステムの接続 ..................................................31
入力ソースの接続 .......................................................32
入力用ユニットをインプットチャンネルにパッチする ............................33
入力信号をモニターする ..................................................36
出力用ユニットの動作チェック..........................38
動作チェックの準備......................................................38
モニターシステムの接続 ..................................................39
入力ソースの接続 .......................................................40
入力用ユニットをインプットチャンネルにパッチする ............................41
STEREO A チャンネルを出力用ユニットにパッチする ...........................42
インプットチャンネル 1/2の入力信号を STEREO バスに送る . ....................44
電源をオフにする .......................................................46
iii

はじめに

「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」について

「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」は、PM1Dシステムに含まれるコンポーネント同士を接続し、PM1D システムが
正常に動作することを確認するまでの操作方法を説明するための導入マニュアルです。 PM1D システムを初めて起動したとき、PM1D の設置場所を移動したり接続をやり直したとき、システム構成を変更し たときには、最初にこのマニュアルに従ってシステムの動作確認を行うことをお勧めします。
このマニュアルでは、最小限必要な操作方法のみを 説明しています。PM1D システムの詳しい操作方法 については「CS1D 操作マニュアル(基本操作)」をご 参照ください。
エンジン(DSPユニットDSP1D-EX{DSP1D})、お よび入出力用ユニットの仕様や機能については、各 機器に付属の説明書をご参照ください。
コンソール(CS1D)のトップパネル、リアパネル、フ ロントパネルにある操作子/端子の機能や操作方法 については、「CS1D リファレンスマニュアル(ハー ドウェア編)」をご参照ください。
コンソール(CS1D)のディスプレイ内部のソフト ウェアについては「CS1D リファレンスマニュアル
(ソフトウェア編)」をご参照ください。
本取扱説明書で使用している画面データは、プロト タイプ品のものです。製品の画面とは多少異なるこ とがありますことを御了承ください。

「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」の表記方法について

96CHモデルと 48CHモデルとの相違点
「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」は、原則とし
て96CH モデルの PM1D システム(エンジンに DSP1D-EX を採用したモデル)を対象に書かれてい ます。96CH モデルと 48CH モデル(エンジンに DSP1D を採用したモデル)とで仕様が異なる場合 は、48CH モデルの仕様を{ }で括って表記します。
標準モードとミラーモード
PM1D システムのオペレーションモード(システム 構成や接続方法を決定する要素)には、コンソール× 1台にエンジン×1台を接続する標準モードと、コ ンソール× 1 台にエンジン× 2 台を接続して、いず れか 1 台のエンジンのみを使用するミラーモード があります。
PM1D システムをどちらのモードで使用するかに よって、使用するエンジンの数だけでなく、接続方法 や内部設定も異なりますのでご注意ください。
以下、標準モードのみに該当する説明部分には、次の アイコンを表記します。
CS1D 上の操作子と画面内のノブ/ボタンとの区別
について
CS1D のトップパネル、リアパネル、フロントパネル の操作子(スイッチ、エンコーダー、ボリューム)の名 称は、ディスプレイ内に表示されるノブやボタン類 と区別するために、[ ] で括って表記します。
例:[TO ST] スイッチをオンに設定してください。
(CS1D のトップパネル上の操作を表しています)
例:BASIC ボタンをクリックしてください。
(ディスプレイ内での操作を表しています)
各種のアイコンについて
使用上のヒントや参照すべきページなどを紹介する 箇所では、次のアイコンが使われています。
Hint
特に重要な項目や、注意すべき操作やなどを説明す る箇所では、次のアイコンが使われています。
DSP
x1x1
また、ミラーモードのみに該当する説明部分には、次 のアイコンを表記します。
DSP
x2x2
PM1DシステムVer1.0では、ミラーモード以外に、 2台のエンジンを使用するオペレーションモードは サポートしていません。
1

各コンポーネントの紹介

PM1D システムに含まれるコンポーネントには、次の種類があります(実際に同梱されるコンポーネントの種類は、シス テムに応じて異なります)。
エンジン(DSP1D-EX{DSP1D})
オーディオ信号の入出力、ミックス、エフェクトなど、 PM1Dシステムの大半のオーディオ処理を行うDSP ユ ニットです。エンジンには、96CH 仕様の DSP1D-EX、 48CH 仕様のDSP1D という 2 種類のモデルがありま す。
ENGINE ID
A B
CONTROL I/O
1 2
INPUT
CONFIGURATION
48CH 96CH
POWER ON/ OFF
コンソール(CS1D)
PM1D システムのミックス操作、シーンメモリー/ライ ブラリー操作、各種設定の変更などを行うコンソールで す。
AI8 には、装着されたアナログ入力カードの種類に応じ て、次のモデルがあります。
AI8-ML8
マイク/ラインインプットカード× 8 枚を装着し たユニット
AI8-AD8
ADカード× 8 枚を装着したユニット
AI8-ML4AD4
マイク/ラインインプットカード×4枚+ADカー ド× 4 枚を装着したユニット
AI8 へのカードの装着は、ヤマハサービスエンジニ アにご依頼ください。決してお客様ご自身では、行 わないでください。
アナログ出力用ユニット(AO8)
アナログのオーディオ信号をエンジンから出力するため の出力用ユニットで、DA カードLMY4-DA が 8 枚装着 されています。
1234567
8
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
パワーサプライ(PW1D)
コンソールに電源を供給するパワーサプライです。
POWER
ON OFF
アナログ入力用ユニット(AI8)
アナログのオーディオ信号をエンジンに入力するための 入力用ユニットで、アナログ入力カードを最大 8 枚装着 できます。
12345678
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
AI8 に装着可能なカードの種類は、次の通りです。
マイク/ラインインプットカード(LMY2-ML)
AD カード(LMY4-AD)
AO8へのカードの装着は、ヤマハサービスエンジニ アにご依頼ください。決してお客様ご自身では、行 わないでください。
デジタル入出力ユニット(DIO8)
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
POWER
ON/ OFF
PM1Dシステムのエンジンとの間で、ADAT、Tascam、 AES/EBU の各フォーマットに対応したデジタルオー ディオ信号の入出力、およびアナログオーディオ信号の 入出力を行うためのユニットです。1台の DI08につき、 最大 8枚のデジタル I/OカードまたはアナログI/Oカー ドが装着できます。 装着可能なカードの種類は、次の通りです。
カード フォーマット Input Output
MY8-TD TASCAM 8 IN 8 OUT MY8-AT ADAT 8 IN 8 OUT MY8-AE AES/EBU 8 IN 8 OUT MY8-AD ANALOG IN 8 IN ― MY4-AD ANALOG IN 4 IN ― MY4-DA ANALOG OUT 4 OUT AP8AD* ANALOG IN 8 IN ― AP8DA* ANALOG OUT 8 OUT
*:APOGEE社製品
* 2000 年 9 月 1日現在
2
AP8AD/AP8DAは、合計5枚以上装着して使用で きません。また、AP8AD/AP8DA と MY8-AD/ MY4-AD/MY4-DAを同時に使用する場合にも、以 下のような枚数の制限があります。この制限を超え て使用した場合、過電流により DIO8 の故障の原因 となる場合がありますので、必ずお守りください。 AP8AD または AP8DA を使用しない場合や、 AP8AD または AP8DA と MY8-TD/MY8-AT/ MY8-AE いずれかのカードを同時に使用する場合 のMY8-TD/MY8-AT/MY8-AEの枚数の制限はあ りません。
[AP8AD]
+[AP8DA]
の使用枚数
合計 0 枚 合計 8 枚まで 合計 1 枚 合計 6 枚まで
合計 2 枚 合計 4 枚まで
合計 3 枚 合計 2 枚まで
合計 4 枚 合計 1 枚まで
合計5 枚以上は
使用不可
[MY8-AD]+[MY4-
AD]+[MY4-DA]
の使用枚数
ーー
[MY8-TD]+[MY8-
AT]+[MY8-AE]
の使用枚数
DIO8 の空きスロット 枚数まで
DIO8 の空きスロット 枚数まで
DIO8 の空きスロット 枚数まで
DIO8 の空きスロット 枚数まで
各コンポーネントの紹介
3
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」で使用する用語について

ここでは、CS1D の操作に関する用語のうち、「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」で使用する用語について説明しま す。より詳しい用語の説明は、「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」をご参照ください。
[CURSOR] スイッチ
トラックパッド
ディスプレイ
データエントリーブロック 右スイッチ
ディスプレイ
コンソール CS1D の中央上部に配置された、LCD ディスプレイを指します。CS1D の内部設定を変更 するときは、このディスプレイに必要な画面を呼び 出し、画面内部のボタンやノブを操作します。
ポインター
ディスプレイに表示される矢印をポインターと呼 び、これから操作する要素を選択するときに使用し ます。データエントリーブロックにあるトラック パッドを指で押し、押し続けたまま上下左右に指を 動かすことで、ポインターが移動します。
ポインター
カーソル
ディスプレイ上に表示される、赤い枠線をカーソ ルと呼びます。画面上のある要素がカーソルで囲ま れているときは、その要素が操作の対象として選ば れていることを表します。
カーソル
左スイッチ[ENTER]スイッチ
クリック
画面上の特定の要素にポインターを合わせ、データ エントリーブロックにあるトラックパッドの左また は右スイッチを押す操作をクリックと呼びます。 画面上のボタンのオン/オフを切り替えたり、カー ソルを特定の要素に移動させるときに使用します。
データエントリーブロックにある[CURSOR]スイッ チを使ってカーソルを特定の要素に合わせ、 [ENTER] スイッチを押した場合も、その要素をク リックしたときと同じ効果が得られます。
Hint
その他、CS1D の MOUSE端子に接続したマウスを 使用する方法、CS1D のKEYBOARD 端子に接続し たキーボードの矢印キーや ENTER キーを使用する 方法もあります。
マウス左クリック
左スイッチ
クリック
マウス右クリック
右スイッチ
クリック
4
ドラッグ
画面上の特定の要素にポインターを合わせ、左また は右のスイッチを押しながら、トラックパッドに指 を押しつけて上下左右に動かす操作をドラッグと 呼びます。画面上のノブやスライダーの値を連続的 に変化させたり、特定の要素を別の位置に移動する ときに使用します。
Hint
その他、CS1D の MOUSE 端子に接続したマウスを 使用する方法もあります。
各コンポーネントの紹介 5
トラックパッド
ドラッグ
押しながら
ドラッグ
マウス

接続例(標準モード)

DSP
x1x1
ここでは、コンソール(CS1D)×1台にエンジン(DSP1D-EX{DSP1D})×1台を使用する標準モードの接続方法につ いて説明します。

コンソールとエンジンの接続

次の図は、標準モードで使用する場合の、コンソールとエンジンの代表的な接続方法を表したものです。
ENGINE A
IN OUT
CONSOLE
I/O
CONTROL
I/O
ENGINE A
(DSP1D-EX{DSP1D})
デジタル入出力端子の接続
1
コンソールの DIGITAL I/O ENGINE A 端子とエン ジンのCONSOLE I/O端子を、付属の D-sub ハーフ ピッチ 68 ピンケーブルを使って接続します。
これらの端子は、マルチチャンネルのデジタルオー ディオ信号を送受信するためのものです。
コンソールとエンジンのデジタル入出力端子は、同 系列の端子が2種類ずつ用意されています(それぞれ 1と2の番号が付いています)。
これら 2 系統の端子は、全く同等の仕様になってお り、どちらか一方の端子を接続するだけで正常に動 作します。しかし、1と2の両方を接続すれば、片方の 端子を予備として使用することも可能です。
1
DIGITAL
I/O
ENGINE A
IN OUT
CONTROL
CONSOLE (CS1D)
DC POWER
INPUT A
3
POWER SUPPLY (PW1D)
通常はこの接続方法をお勧めします。
DIGITAL I/O
CONSOLE
2
ENGINE B
1 2121
コンソール(CS1D)
ENGINE A
2
I/O
DIGITAL I/O
CONSOLE
CASCADE
I/O
1IN531
2 OUT 6 4 2
OUTPUT
同じ番号の端子同士を接続してください。違う番号 の端子を接続しても正常に動作しません。
6
エンジン
(DSP1D-EX{DSP1D})
接続例(標準モード)
22
22
Hint
デジタル入出力端子 1/2 の両方が接続されている場 合、電源投入時には 1 の端子が優先されます。
1または2の端子のうち、現在有効となっている側の デジタル出力端子からワードクロックが供給されな くなったときに、受信側の機器が自動的にもう一方 の端子へと切り替えます。
デジタル入出力端子の接続には、必ずヤマハ純正の
D-sub ハーフピッチ 68 ピンケーブルのみをご使用 ください。これ以外のケーブルを使用した場合の動 作は保証しかねます。 付属の D-sub ハーフピッチ 68 ピンケーブルと異な
る長さのケーブルが必要な場合は、お買い上げ販売 店またはヤマハサービスセンターにご相談くださ い。
コントロール入出力端子の接続
2
コンソールの CONTROL I/O ENGINE A IN 端子と エンジンのCONTROL I/O OUT端子、コンソールの CONTROL I/O ENGINE A OUT 端子とエンジンの CONTROL I/O IN 端子を BNC ケーブル(50Ω)で 接続します。
これらの端子は、コンソールとエンジンの間で、制御 信号を送受信するためのものです。
コンソールとエンジンのコントロール入出力端子 は、同系列の端子が 2 種類ずつ用意されています(そ れぞれ 1 と2 の番号が付いています)。
これら2系統の端子は全く同等の仕様になっており、 どちらか 1 系統の端子を接続するだけで正常に動作 します。しかし、1と2の両方を接続すれば、片方の端 子を予備として使用することも可能です。
通常はこの接続方法をお勧めします。
MIDI CONTROL I/O
IN
USB
WORD CLOCK
IN
OFF
75
ON
CONSOLE
1
IN
OUT
2
IN
OUT
REMOTE
RS-422
GPI
TIME CODE IN
CONTROL I/O
CONSOLE ENGINE B ENGINE A
1
IN
OUT
IN
OUT
1
IN
OUT
2
2
IN
OUT
コンソール(CS1D)
1
IN
OUT
2
IN
OUT
OUT
THRU
PC CONTROL
RS-232-C
OUT
Hint
コントロール入出力端子 1/2 の両方が接続されてい る場合、電源投入時には 1の端子が優先されます。
現在有効となっているコントロール出力端子が不通 となったときに、受信側の機器が自動的にもう一方 の端子へと切り替えます。
パワーサプライの接続
3
コンソールの DC POWER INPUT 端子と、パワーサ プライ PW1D の DC OUTPUT 端子を、付属の専用 ケーブルを接続します。
コンソールのリアパネルには、A/B 2 系統の DC POWER INPUT 端子が搭載されています。
パワーサプライを1台のみ使用する場合は、どちらか 一方の DC POWER INPUT 端子に接続してくださ い。
Hint
A/B 2系統の DC POWER INPUT端子に、2 台のパ ワーサプライを接続することも可能です。この接続 方法を使えば、万が一、使用中に片方のパワーサプラ イが故障した場合でも、もう1台のパワーサプライか ら電源が供給されるため、引き続き PM1D システム を使用できます。
エンジン
(DSP1D-EX{DSP1D})
同じ番号の端子同士を接続してください。違う番号 の端子を接続しても正常に動作しません。
7
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

エンジンとアナログ入出力用ユニットの接続(標準モード)

次の図は、標準モードで使用する場合の、エンジンとアナログ入出力用ユニットの代表的な接続方法を表したものです。
12
INPUT 2
INPUT 1
ENGINE A
(DSP1D-EX{DSP1D})
OUTPUT 2
OUTPUT 1
INPUT A INPUT AOUTPUT A OUTPUT A
AI8 (ID=2) AI8 (ID=1) AO8 (ID=1) AO8 (ID=2)
CONTROL PORT スイッチ=A
1
アナログ入力用ユニット AI8 の接続
アナログ入力用ユニット AI8 の OUTPUT A 端子を エンジンの INPUT 1 〜INPUT 10 端子に接続しま す。このとき、AI8リアパネルのCONTROL PORTス イッチは、A の位置に合わせてください。
2
アナログ出力用ユニット AO8 の接続
アナログ出力用ユニットAO8 の INPUTA 端子をエ ンジンの OUTPUT 1 〜 OUTPUT 6 端子に接続し ます。 このとき、AO8フロントパネルのINPUT SELECTOR スイッチを A の位置に合わせてください。
Hint
アナログ入力用ユニット AI8 はエンジン側のどの INPUT端子にも接続でき、接続したINPUT端子の番 号がそのユニットのID 番号となります。同じように、
アナログ出力用ユニット AO8 はエンジン側のどの OUTPUT端子にも接続でき、接続した OUTPUT 端 子の番号がそのユニットの ID 番号となります。
CONTROL PORT スイッチ=A
ANALOG INPUT BOXANALOG INPUT BOX
INPUT SELECTOR スイッチ= A
ANALOG OUTPUT BOX ANALOG OUTPUT BOX
INPUT SELECTOR スイッチ= A
入出力を逆に接続しないようにご注意ください。 この場合ユニットが認識されず、コントロ−ルでき ません。
8
接続例(標準モード)

エンジンとデジタル入出力用ユニットの接続(標準モード)

標準モードでデジタル入出力ユニット DIO8をエンジンに接続する方法は、DIO8 のスロット1〜 8のうち 1 〜4 のみ を使用するのか、1〜4と5〜8の両方を使用するのかに応じて異なります。
1
DIO8のスロット1〜4のみに入出力カードが装着さ れている場合
次の図は、DIO8のスロット1〜4のみに、入出力カー ドが装着されている場合の接続例です。
ENGINE A
INPUT 1
(DSP1D-EX{DSP1D})
OUTPUT A INPUT A
OUTPUT 1
DIO8 (ID=1)
PORT B SELECTOR=5–8
デジタル入出力用ユニットの OUTPUT A 端子をエ ンジンの INPUT 1 〜 10端子に、デジタル入出力用 ユニットのINPUT A端子をエンジンのOUTPUT 1 〜6端子に接続します。このとき、DIO8 フロントパ ネルの PORT B SELECTOR スイッチを 5-8 の位 置に設定してください。
2
DIO8のスロット5〜8にも入出力カードが装着され ている場合
次の図は、DIO8 のスロット1 〜 4と、スロット 5 〜 8 の両方に入出力カードが装着されている場合の接 続例です。
INPUT 1
OUTPUT 2
ENGINE A
INPUT 2
(DSP1D-EX{DSP1D})
BBAA
OUTPUT INPUT
OUTPUT 1
DIO8 (ID=1)
PORT B SELECTOR=5–8
デジタル入出力用ユニットの OUTPUT 端子A/B を エンジンの INPUT 1 〜10 端子に、デジタル入出力 用ユニットの INPUT 端子 A/B をエンジンの出力端 子 OUTPUT 1 〜 6 端子に接続します。このとき、 DIO8フロントパネルのPORT B SELECTORスイッ チを 5-8の位置に設定してください。
Hint
デジタル入出力用ユニット DIO8は、エンジン側のど の INPUT 端子/ OUTPUT 端子にも接続できます。 DIO8 は、接続状況から自動的にコントロール端子を 選択して、その端子に接続されたエンジンの端子番 号をユニットの ID として LED ディスプレイに表示 します。上の例では、INPUT1 の端子番号がユニット のID番号となります。
入出力を逆に接続しないようにご注意ください。 この場合ユニットが認識されず、コントロ−ルでき ません。
MY8-AT カードを使用して ADAT フォーマットの 信号を扱う場合、接続する機器によっては同期が外 れやすい場合があります。より確実に同期させるた め、組み合わせで使用しているデジタルオーディオ 機器のワードクロックは、ADAT フォーマットの端 子以外から取ることをおすすめします。
9

接続例(ミラーモード)

DSP
x2x2
ここでは、コンソール(CS1D)×1台にエンジン(DSP1D-EX{DSP1D})×2台を使用するミラーモードの接続方法に ついて説明します。

コンソールとエンジンの接続(ミラーモード)

次の図は、ミラーモードで使用する場合の、コンソールとエンジンの代表的な接続方法を表したものです。
ENGINE A ENGINE B
IN OUT IN OUT
CONSOLE
I/O
CONTROL
I/O
DIGITAL
I/O
ENGINE A
(DSP1D-EX{DSP1D})
WORD
CLOCK IN
WORD
CLOCK IN
デジタル入出力端子の接続
1
コンソールの DIGITAL I/O ENGINE A 端子とエン ジンAの
CONSOLE I/O
端子、コンソールのDIGITAL I/O ENGINE B 端子とエンジン B の CONSOLE I/ O 端子を、付属の D-sub ハーフピッチ 68 ピンケー ブルを使って接続します。これらの端子は、マルチ チャンネルのデジタルオーディオ信号を送受信する ためのものです。
12
ENGINE A ENGINE B
IN OUT
CONTROL
I/O
CONSOLE
(DSP1D-EX{DSP1D})
CONSOLE (CS1D)
DC POWER
INPUT A
3
POWER SUPPLY (PW1D)
4
Clock Generator
ます。しかし、1と 2の両方を接続すれば、片方の端子 を予備として使用することも可能です。
通常はこの接続方法をお勧めします。
CONSOLE
CASCADE
I/O
1IN5
CONSOLE
2
DIGITAL I/O
ENGINE B
1 2121
I/O
ENGINE B
ENGINE A
IN OUT CONTROL
I/O
WORD
CLOCK IN
CONSOLE
CASCADE
I/O
1IN5
デジタル入出力端子の接続には、必ずヤマハ純正の
D-sub ハーフピッチ 68 ピンケーブルのみをご使用 ください。これ以外のケーブルを使用した場合の動 作は保証しかねます。 付属の D-sub ハーフピッチ 68 ピンケーブルと異な
る長さのケーブルが必要な場合は、お買い上げ販売 店またはヤマハサービスセンターにご相談くださ い。 コンソールとエンジン A/B のデジタル入出力端子
は、同系列の端子が 2 種類ずつ用意されています(そ れぞれ 1 と2 の番号が付いています)。 これら2系統の端子は全く同等の仕様になっており、 どちらか一方の端子を接続するだけで正常に動作し
10
コンソール
2 OUT 6
エンジン B エンジン A
(CS1D)
2 OUT 6
接続例(ミラーモード)
22
22
22
22
Hint
デジタル入出力端子 1/2 の両方が接続されている場 合、電源投入時には 1 の端子が優先されます。
1または2の端子のうち、現在有効となっている側の デジタル出力端子からワードクロックが供給されな くなったときに、受信側の機器が自動的にもう一方 の端子へと切り替えます。
コントロール入出力端子の接続
2
コンソールの CONTROL I/O ENGINE A IN 端子/ OUT 端子と、エンジン A のCONTROL I/O OUT 端 子/IN端子をそれぞれBNCケーブル(50Ω)で接続 します。同じように、コンソールの CONTROL I/O ENGINE B IN 端子/ OUT 端子と、エンジン B の CONTROL I/O OUT端子/IN端子をそれぞれBNC ケーブル(50Ω)で接続します。これらの端子は、コ ンソールとエンジン A/B との間で、制御信号を送受 信するためのものです。
コンソールとエンジン A/B のコントロール入出力端 子は、同系列の端子が 2 種類ずつ用意されています
(それぞれ 1 と 2 の番号が付いています)。これら 2
系統の端子は全く同等の仕様になっており、どちら か一方の端子を接続するだけで正常に動作します。 しかし、1と2の両方を接続すれば、片方の端子を予 備として使用することも可能です。
通常はこの接続方法をお勧めします。
1
2
MIDI CONTROL I/O
IN
OUT
THRU
PC CONTROL
RS-232-C
USB
WORD CLOCK
IN
OFF
75
ON
OUT
1
OUT
2
OUT
REMOTE
RS-422
GPI
MIDI CONTROL I/O
IN
OUT
THRU
PC CONTROL
RS-232-C
USB
WORD CLOCK
IN
OFF
75
ON
OUT
CONSOLE
1
IN
OUT
2
IN
OUT
REMOTE
RS-422
GPI
TIME CODE IN
CONTROL I/O
CONSOLE ENGINE B ENGINE A
1
IN
OUT
IN
OUT
1
IN
OUT
2
2
IN
OUT
コンソール(CS1D)
IN
OUT
IN
OUT
CONSOLE
IN
IN
TIME CODE IN
コンソールのリアパネルには、A/B 2 系統の DC POWER INPUT 端子が搭載されています。パワーサ プライを 1 台のみ使用する場合は、どちらか一方の DC POWER INPUT 端子に接続してください。
コンソールの DC POWER INPUT 端子 A/B に、2 台のパワーサプライを接続することも可能です。こ の接続方法を使えば、万が一、使用中に片方のパワー サプライが故障した場合でも、もう1台のパワーサプ ライから電源が供給されるため、引き続き PM1D シ ステムを使用できます。
ワードクロックの接続
4
外部のクロックジェネレーターのクロック出力端子 を、コンソールの WORD CLOCK IN 端子、およびエ ンジン A/B の WORD CLOCK IN 端子に BNC ケー ブル(75Ω)で接続します。
ワードクロックの送信側と受信側の機器を 1 対 1で 接続し、受信側の機器で 75Ω スイッチをオンに設定 してください。
ワードクロックの送受信回路は基本的に 1対 1 接続 を想定して設計されています。そのため、クロック 送信側の1 端子に対して受信側の機器を複数台接続 した場合は性能を損ねたり正常動作をしなくなる 場合があります。 やむを得ず、そのような接続をされる場合には、受 信側の機器は1 台のみ75 Ωスイッチをオンに、残 りの機器はすべて 75 Ω スイッチをオフに設定し てください。
ミラーモードでは、現在使用しているエンジンが不 調になったときに、マニュアル操作でもう 1 台のエ ンジンに切り替えることができます。 そのときのクロック系の切り替え時間を最小限に するために、外部のクロックジェネレーターからコ ンソールやエンジン A/B にワードクロックを供給 することを推奨しています。 もちろん、この供給方法でなくても切り替えは行わ れます。
エンジンB エンジン A
Hint
コントロール入出力端子 1/2 の両方が接続されてい る場合、電源投入時には 1 の端子が優先されます。
コントロール出力端子 1/2 からは、常時同じ信号が 出力されています。現在有効となっているコント ロール出力端子が不通となったときに、受信側の機 器が自動的にもう一方の端子へと切り替えます。
同じ番号の端子同士を接続してください。違う番号 の端子を接続しても正常に動作しません。
3
コンソールの DC POWER INPUT 端子と、パワーサ
パワーサプライの接続
プライ(PW1D) のDC OUTPUT端子を、付属の専用 ケーブルを使って接続します。
11
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

エンジンとアナログ入出力用ユニットの接続(ミラーモード)

次の図は、ミラーモードで使用する場合の、エンジンとアナログ入出力用ユニットの代表的な接続方法を表したもので す。
WORD
CLOCK IN
INPUT 2
ENGINE A
INPUT 1
(DSP1D-EX{DSP1D})
12
OUTPUT 2
OUTPUT 1
INPUT A INPUT AOUTPUT A OUTPUT A
AI8 (ID=2) AI8 (ID=1) AO8 (ID=1) AO8 (ID=2)
WORD
CLOCK
IN
1
アナログ入力用ユニット AI8 の接続
アナログ入力用ユニット AI8 の OUTPUT A 端子を エンジン A の INPUT 1 〜 INPUT 10 端子に、AI8 のOUTPUT B 端子をエンジン B の INPUT 1 〜 INPUT 10端子に接続します。
ミラーモードで使用する場合、AI8 のOUTPUT端子 A/Bはそれぞれエンジン A/B の同じ番号の INPUT 端子 に接続 しな けれ ばな りま せん。別の 番号 の INPUT端子に接続した場合、エンジン A/B を切り替 えたときに入力信号の内容が変わってしまいますの で、十分ご注意ください。
ミラーモードで使用する場合、 スイッチは、初期設定としてAの位置に合わせてくだ
さい。
CONTROL PORT スイッチ=A
CONTROL PORT スイッチ= A
INPUT 1
INPUT 2
WORD
CLOCK IN
AI8のCONTROL PORT
ANALOG INPUT BOXANALOG INPUT BOX
WORD
CLOCK IN
INPUT SELECTOR スイッチ=A
ENGINE B
(DSP1D-EX{DSP1D})
Clock Generator
ミラーモードで使用する場合、AO8のINPUT端子A/ Bは、それぞれエンジンA/Bの同じ番号のOUTPUT 端子に接続してください。別の番号の OUTPUT端子 に接続した場合、エンジン A/Bを切り替えたときに、 出力信号の内容が変わってしまいますので、十分ご 注意ください。
ミラーモードで使用する場合、AO8 の INPUT SELECTOR スイッチは、初期設定値としてAの位置に合わせてください。
入出力を逆に接続しないようにご注意ください。 この場合ユニットが認識されず、コントロ−ルでき ません。
INPUT B INPUT BOUTPUT B OUTPUT B
ANALOG OUTPUT BOX ANALOG OUTPUT BOX
INPUT SELECTOR スイッチ= A
OUTPUT 1
OUTPUT 2
WORD
CLOCK IN
アナログ出力用ユニット AO8 の接続
2
アナログ出力用ユニットAO8 の INPUTA 端子をエ ンジンAのOUTPUT 1〜OUTPUT 6端子に、AO8 のINPUT B 端子をエンジン B の OUTPUT 1 〜 OUTPUT 6 端子に接続します。
12
接続例(ミラーモード)
DIO8 (ID=1)
INPUT 1
OUTPUT A INPUT A
OUTPUT B INPUT B
OUTPUT 1
INPUT 1 OUTPUT 1
ENGINE A
(DSP1D-EX{DSP1D})
ENGINE B
(DSP1D-EX{DSP1D})
Clock Generator
WORD
CLOCK IN
WORD
CLOCK IN
WORD
CLOCK IN

エンジンとデジタル入出力用ユニットの接続(ミラーモード)

次の図は、ミラーモードで使用する場合の、エンジンとデジタル入出力用ユニットの代表的な接続方法を表したもので す。
ミラーモードで DIO8 を使用する場合、スロット 1 〜 4 に搭載された入出力カードのみ使用できます。 デジタル入出力用ユニットDIO8 の OUTPUTA 端子を エンジン A の INPUT 1 〜 10 端子に、OUTPUT B 端 子をエンジン B の INPUT 1 〜 10 端子に接続します。 同じように、DIO8 の INPUT A 端子をエンジン A の OUTPUT1 〜6 端子に、INPUT B端子をエンジン Bの OUTPUT 1 〜 6端子に接続します。
ミラーモードで使用する場合、DIO8 の INPUT 端子
A/B は、それぞれエンジン A/B の同じ番号の OUTPUT 端子に接続してください。また、DIO8 の OUTPUT端子 A/B は、それぞれエンジン A/B の同 じ番号の INPUT 端子に接続してください。 別の番号の端子に接続すると、エンジン A/B を切り
替えたときに、入出力信号の内容が変わってしまい ますので、十分ご注意ください。 ミラーモードで使用する場合、DIO8 フロントパネル
のPORT B SELECTORスイッチは初期設定として 使用する端子が A ならば5-8 を、B ならば1-4 に設 定してください。 入出力を逆に接続しないようにご注意ください。
この場合ユニットが認識されず、コントロ−ルでき ません。
MY8-AT カードを使用して ADAT フォーマットの 信号を扱う場合、接続する機器によっては同期が外 れやすい場合があります。より確実に同期させるた め、組み合わせで使用しているデジタルオーディオ 機器のワードクロックは、ADAT フォーマットの端 子以外から取ることをおすすめします。
13

電源の投入と接続の確認

ここでは、PM1D システムに含まれる各機器の電源を投入し、機器同士の接続状態を確認する方法を説明します。
以下の操作を行う前に、6〜13ページの説明に従っ て、機器同士を接続してください。
Hint
PM1D システムを初めて起動する場合だけでなく、 設置場所を移動して接続をやり直した場合や、シス テム構成や接続方法を変更した場合にも、最初に以 下の方法で確認することをお勧めします。

電源を投入する

PM1D システムに含まれる各機器の接続が終わったら、入出力用ユニット、エンジン、コンソール用パワーサプライの順 番で電源を入れてください。
エンジン(DSP1D)やコンソール用パワーサプライ(PW1D)の電源を入れる場合、電源を切って 5 秒以上経ってか ら行ってください。故障の原因となる場合があります。
DSP
x2x2
ミラーモードで使用する場合は、同様に、クロックジェネレーターの電源も入れてください。
「PM1D 操作マニュアル(設置導入編)」は、CS1D の内部設定が初期状態にあることを前提に書かれています。
既に CS1D の設定内容を初期状態から変更してある場合、もしくは初期状態かどうか分からないときは、パワーサプ ライPW1Dの電源を入れ、LCD画面にオープニングタイトルが表示されたのを確認してから、CS1Dのトラックパッ ドの下の左右スイッチ両方を押し、MEMORY INITIALIZATION ポップアップウィンドウが表示されるまでその状 態のまま待ってください。詳しくは「CS1D リファレンスマニュアル(ソフトウェア編)」をご参照ください。 ただし、この方法で電源を入れたときは、お客様ご自身が保存したシーンやライブラリーが失われます。誤って重要な データを消してしまわないように、十分にご注意ください。
CS1D のディスプレイにオープニング画面が現れた後、次のような画面が呼び出されます。
ブライトネス
コンソールを操作する位置から画面が見やすくなるように、画面のアングルを見やすい位置に設定し、ディスプレイ右側 のブライトネスツマミを調節してください。
各機器の電源投入は、必ず各機器の電源スイッチで行ってください。また、各機器の電源を投入する順序も正しく 行ってください。 オープニング画面後、VERSION CHECKポップアップウィンドウが表示された場合、PM1D システムのバー ジョンが正しくない場合がありますので、接続されている機器のバージョンを全て統一させてください。方法は、付 属の PM1D SYSTEM SOFTWARE DISC 内にある説明をお読みください。
Hint
通常の操作では、最後に電源を切ったときに呼び出していた画面が表示されます。
14
電源の投入と接続の確認

各機器の状態を確認する(標準モード)

DSP
x1x1
PM1D システムの電源を投入したら、各機器の LED やインジケーターで、機器同士の接続が適切かどうかを確認できま す。以下の記述に従って、各機器の状態をチェックしてください。 なお、標準モードとミラーモードでは確認方法が異なるため、ここでは標準モードについて説明します。 ミラーモードで使用する場合は、「各機器の状態を確認する(ミラーモード)」(→ P18)に進んでください。
エンジンの確認(標準モード)
エンジン DSP1D-EX{DSP1D}のフロントパネルには、次の情報が表示されます。
ENGINE ID
1
エンジン(DSP1D-EX{DSP1D})が、コンソールの ENGINE A 系列または ENGINE B 系列のどちらの 端子(DIGITAL I/O、CONTROL I/O)に接続されて いるかを表すインジケーターです。標準モードでは、 常時 A のLED が点灯します。
CONTROL I/O
2
エンジンとコンソールのCONTROL I/O端子同士が 正常に接続されていれば、2系統(1 または 2)の CONTROL I/O 端子のうち、現在有効となっている 端子に相当する LED が点灯します。
3
INPUT CONFIGURATION(インプットコンフィギュ レーション)
そのエンジンで使用可能なモノラルインプットチャ ンネルの数を表示します。エンジンが DSP1D-EXの 場合は96CH{DSP1D では48CH}のLEDが 点灯します。
A B
CONTROL I/O
1 2
CONFIGURATION
48CH 96CH
ENGINE ID
INPUT
POWER ON/ OFF
ENGINE ID
A B
CONTROL I/O
1 2
INPUT
CONFIGURATION
48CH 96CH
1
2
3
各 インジケータ ーの点灯、点滅表示につ いては
(DSP1D-EX{DSP1D})に付属の取扱説明書をお
読みください。
15
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)
アナログ入力用ユニットの確認(標準モード)
入力用ユニット AI8 とエンジンが正常に接続されていれば、AI8 のINPUTUNIT ID インジケーターに、そのユニットの ID 番号(AI8 を接続したエンジンのINPUT 端子番号)が表示されます。
AI8 の ID 番号
(AI8 がエンジンの INPUT 1端子に接
続されている場合)
12345678
AI8 の接続やワードクロックの同期が不適切な場 合、INPUT UNIT ID インジケーターに、次のよう なエラー表示が現れます。
E1 ....................AI8がエンジンのOUTPUT端子に
接続されています。INPUT 端子に 接続し直してください。
E3 ....................AI8リアパネルのOUTPUT端子に
接続されたケーブルが外れている か、接続先が間違っています。ケー ブルを確認してください。
アナログ出力用ユニットの確認(標準モード)
INPUT UNIT ID
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
+48V
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
UL(Unlocked)
.AI8のワードクロックが、PM1Dシ
ステムと同期していません。 AI8 の WORD CLOCK IN 端子の 接続、もしくは CS1D のワードク ロックの設定(→ P24)を確認して ください
UC(Unconnected)
.コントロール信号が正しく受
信されていません。エンジン の電源がオンされていること を確認してください。
アナログ出力用ユニット AO8 とエンジンが正常に接続されていれば、AO8 の OUTPUT UNIT ID インジケーターに、 そのユニットの ID 番号(AO8 を接続したエンジンの OUTPUT 端子番号)が表示されます。
複数の端子に接続している場合には、エンジンがコントロール信号送受信に使用している端子の番号が表示されていま す。
AO8 の ID番号
(AO8がエンジンの OUTPUT 2 端子
に接続されている場合)
1234567
AO8 の接続やワードクロックの同期が不適切な 場合、OUTPUT UNIT ID インジケーターに次の ようなエラー表示が現れます。
E2 ....................AO8 がエンジンの INPUT 端子に
接続されています。OUTPUT 端子 に接続し直してください。
E3 ....................AO8 リアパネルの INPUT 端子に
接続されたケーブルが外れている か、接続先が間違っています。ケー ブルを確認してください。
8
OUTPUT UNIT ID
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER
ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
UL(Unlocked)........AO8 のワー ドクロ ックが
PM1D シ ステムと同期して いません。 AO8 の WORD CLOCK IN 端 子の接続、もしくは CS1D の ワードクロックの設定(→ P24)を確認してくださ い。
UC(Unconnected)
.コントロール信号が正しく受
信されていません。エンジン の電源がオンされていること を確認してください。
16
電源の投入と接続の確認
デジタル入出力用ユニット(標準モード)
デジタル入出力用ユニット DIO8とエンジンが正常に接続されていれば、DIO8 のI/O UNIT ID インジケーターに、その ユニットの ID 番号(DIO8 の INPUT A 端子を接続したエンジンの OUTPUT 端子番号)が表示されます。 複数の端子に接続している場合には、エンジンがコントロール信号送受信に使用している端子の番号が表示されていま す。
DIO8の ID 番号
(DIO8 の INPUT A端子が、エンジンの
OUTPUT 3 端子に接続されている場合)
AI8、AO8、DIO8の各ユニットのインジケ−ター表 示については各ユニット付属の取扱説明書をお読 みください。
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
POWER
ON/ OFF
I/O UNIT ID
17
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

各機器の状態を確認する(ミラーモード)

DSP
x2x2
ここでは、PM1D システムをミラーモードで使用する場合に、各機器の接続状態を確認する方法を説明します。
エンジン(ミラーモード)
エンジン DSP1D-EX{DSP1D}のフロントパネルには、次の情報が表示されます。
ENGINE ID
1
DSP1D-EX{DSP1D}が、コンソールの ENGINE A 系列または ENGINE B 系列のどちらの端 子
(DIGITAL I/O、CONTROL I/O)に接続されている
かを表すインジケーターです。 AまたはB どちらか一方のLED が点灯している場合
そのエンジンが使用されていることを表わしていま す。どちらか一方のLED が点滅している場合、そのエ ンジンは待機状態であることを表わしています。
エンジン A/B の両方を接続しているのにもかかわ らず、電源投入時にエンジンAとB両方のENGINE ID LED が点滅する場合、それぞれのエンジンの接 続(デジタル入出力端子、コントロール入出力端子) を確認してください。
どちらの LED も消灯しているときは、エンジンと コンソール間のデジタル信号またはコントロール 信号のコミュニケーションが確立できていません。 エンジンA/Bとコンソール、コンソールとパワーサ プライの接続を確認してください。
CONFIGURATION
ENGINE ID
A B
CONTROL I/O
1 2
INPUT
48CH 96CH
POWER
ON/ OFF
ENGINE ID
A B
CONTROL I/O
1 2
INPUT
CONFIGURATION
48CH 96CH
電源投入時には1の端子が優先されます。1/2の両
1
2
3
方の端子が接続されているのにかかわらず、電源投 入時に 2 のLEDが点灯する場合は、端子 1の接続 を確認してください。
1のLED が点滅しているときは、エンジンとコン ソール間のコントロール信号のコミュニケーショ ンが確立できていません。DSP1D-EX{DSP1D} とCS1D の CONTROL I/O 端子同士の接続を確 認してください。
3
INPUT CONFIGURATION(インプットコンフィギュ レーション)
そのエンジンで使用可能なモノラルインプットチャ ンネルの数を表示します。
DSP1D-EXでは96CH、DSP1Dでは48CHの LED が点灯します。
2
CONTROL I/O
エンジンとコンソールのCONTROL I/O端子同士が 正常に接続されていれば、2系統(1 または 2)の CONTROL I/O 端子のうち、現在有効となっている 端子に相当する LED が点灯します。
18
電源の投入と接続の確認
アナログ入力用ユニットの確認(ミラーモード)
ミラーモードでは、アナログ入力用ユニット AI8とエンジンが正常に接続されていれば、AI8 のINPUT UNIT ID インジ ケーターに、そのユニットの ID 番号(AI8 を接続したエンジンの INPUT 端子番号)が表示され、ID 番号の両側にドット
(.)が点灯します。
AI8 のID 番号
(AI8 がエンジンの INPUT 1端子に接
続されている場合)
12345678
AI8 の接続や CONTROL INPUT SELECTOR ス イッチの設定、ワードクロックの同期が不適切な場 合、INPUT UNIT ID インジケーターに次のような エラー表示が現れます。
E1 ..............................AI8 がエンジンの OUTPUT
端子に接続されています。 INPUT 端子に接続し直して ください。
E3 ..............................AI8 リアパネルの OUTPUT
端子に接続されたケーブルが 外れているか、接続先が 間 違っています。ケーブルを確 認してください。
UL(Unlocked)........ワードクロックが同期してい
ません。 AI8 のWORD CLOCK IN端 子の接続、もしくは CS1Dの ワードクロックの設定(→ P28)を確認してください
UC(Unconnected)
.コントロール信号が正しく受
信されていません。 エンジンの電源がオンされて いることを確認してくださ い。
ID 番号と A(またはb)を繰り返し表示
CS1D からのコントロール信号により、有効なエ ンジンが A(または B)に強制的に切り替わったた め、AI8の
CONTROL INPUT SELECTOR
スイッチの 設定と実際の動作が一致していません。 この表示が出ること自体はエラーではありません が、必要に応じてCONTROL INPUT SELECTOR スイッチの設定、もしくは CS1D の設定を確認し てください。
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
INPUT UNIT ID
+48V
19
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)
アナログ出力用ユニットの確認(ミラーモード)
ミラーモードでは、出力用ユニット AO8 とエンジンが正常に接続されていれば、OUTPUT UNIT ID インジケーターに そのユニットの ID番号(AO8 を接続したエンジンの OUTPUT端子番号)が表示され、ID 番号の両側にドット(.)が点灯 します。
AO8 の ID番号
(AO8がエンジンの OUTPUT 2 端子
に接続されている場合)
1234567
AO8 の接続や INPUT SELECTOR スイッチの設 定、ワードクロ ックの同期が不適切な場合、 OUTPUT UNIT IDインジケーターに次のようなエ ラー表示が現れます。
E2 ..............................AO8がエンジンの INPUT端
子に接続されています。 OUTPUT 端子に接続し直し てください。
E3 ..............................AO8リアパネルの INPUT端
子に接続されたケーブルが外 れているか、接続先が間違っ ています。ケーブルを確認し てください。
UL(Unlocked)........ワードクロックが同期してい
ません。 AO8 の WORD CLOCK IN 端子の接続、もしくは CS1D のワードクロックの設定(→ P28)を確認してください
UC(Unconnected)
.コントロール信号が正しく受
信されていません。 エンジンの電源がオンされて いることを確認してくださ い。
ID番号と A(または b)を繰り返し表示
CS1D からのコントロール信号により、有効なエ ンジンが A(または B)に強制的に切り替わったた め、AI8 のINPUT SELECTOR スイッチの設定と 実際の動作が一致していません。この表示が出るこ と自体はエラーではありませんが、必要に応じて INPUT SELECTOR スイッチの設定、もしくは CS1D の設定を確認してください。
OUTPUT UNIT ID
8
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER
ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
20
電源の投入と接続の確認
デジタル入出力用ユニットの確認(ミラーモード)
出力用ユニットとエンジンが正常にミラーモード接続され、DIO8 の PORT B SELECTOR が5-8 の位置に設定されて いるときは、I/O UNIT ID インジケーターに、そのユニットの ID 番号(DIO8 の INPUT A 端子を接続したエンジンの OUTPUT端子番号)が表示され、その両側にドット(.)が点灯します。
DIO8の ID 番号
(DIO8 の INPUT A端子が、エンジンの
OUTPUT 3 端子に接続されている場合)
DIO8 の接続や PORT B SELECTOR スイッチの 設定、ワードクロックの同期が不適切な場合、DIO8 のI/O UNIT IDインジケーターに次のようなエラー 表示が現れます。
UL(Unlocked)...... DIO8 のワードクロックが
PM1D システムと同期して いません。DIO8 の WORD CLOCK IN 端子の接続、もし くは CS1D のワードクロッ クの設定(→ P28)を確認し てください。
ID 番号と A(または b)を繰り返し表示
CS1D からのコントロール信号により、有効なエ ンジンが A(または B)に強制的に切り替わったた め、DIO8 の PORT B SELECTOR スイッチの設 定と実際の動作が一致していません。この表示が出 ること自体はエラーではありませんが、必要に応じ て PORT B SELECTOR スイッチの設定、もしく はCS1D の設定を確認してください。
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
POWER
ON/ OFF
I/O UNIT ID
21

基本設定(標準モード)

DSP
x1x1
PM1D システムを初めて起動するときには、PM1D のオペレーションモード(システム構成や機器同士の接続方法を決 定する要素)を選択したり、システム全体で共有するワードクロックを設定する必要があります。これらの設定を一度済 ませておけば、PM1D システムが自動的にその設定を記憶します(ただし、システム構成を変更したときは、再設定が必 要になる場合があります)。
なお、標準モードとミラーモードでは画面の表示や設定内容が異なりますので、ご注意ください。ここでは標準モードの 基本設定について説明します。ミラーモードで使用する場合は、「基本設定(ミラーモード)」(→ P26)に進んでください。

オペレーションモードを選択する(標準モード)

オペレーションモードとは、PM1D システムの構成や、機器同士の接続方法を決定する要素です。PM1D システム
Ver1.0 のオペレーションモードには、コンソール× 1 台とエンジン× 1 台を使用する標準モード、またはコンソール ×1台とエンジン× 2台を使用するミラーモードがあります。
【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの [SYS/W. CLOCK] スイッチを何回か押し、次ページの画面を 表示させてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
[SYS/W.CLOCK] スイッチ
Hint
LCD FUNCTION ACCESS ブロックのスイッチ類 は、ディスプレイに特定のファンクションを呼び出 すためのものです。同じスイッチを繰り返し押すこ とで、そのファンクションに含まれる画面が順番に 切り替わります。
22
基本設定(標準モード)
この画面は、各機器の接続状態を確認したり、オペレー ションモードを選択する SYSTEM CONNECTION 画 面です。
2.
OPERATION MODE
という表記の右側にある
タンをクリックしてください。
オペレーションモードを選択する OPERATION MODEウィンドウが表示されます。
3.CONSOLE x1 <-> ENGINE x1と表示されたボ
タンをクリックしてください。
CONSOLE x1 <-> ENGINE x1をクリックする
と、標準モードが選択され、以前の画面に戻ります。
同系列の端子(1/2)が両方とも 接続されている場合は、画面上に 2 本の線が表示されます。このと き、送信側のイラストの端子部分 に、現在有効となっている端子の 番号が表示されます。
コンソールとエンジンとの接続 状態を表示します。画面内の水色 の線がコントロール信号、赤い線 がデジタルオーディオ信号の接 続を表しています。
このとき、OPERATION MODE の欄にCONSOLE x1 <-> ENGINE x1と表示されていることを確認 してください。
この切り替えを行うと、ワードクロックが再設定さ れます。このときに、CS1DやAO8などの出力端子 からノイズが発生することがあります(特に、DIO8 にデジタル I/O カード MY8-AT が装着されている 場合)。スピーカーを保護するために、設定変更は、 必ずパワーアンプの出力を絞った状態で行ってく ださい。
Hint
SYSTEM CONNECTION 画面では、この他にシス テム内の配線や各機器の状態を確認することも可能 です。
エンジンのINPUT 端子
(1 〜 10)に接続された
入力用ユニットの種類を 表示します。
エンジンの OUTPUT端子
(1 〜 6)に接続された入力
用ユニットの種類を表示し ます。
接続が切れている場合は、番号の代わり に×のマークが表示されます。
23
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

ワードクロックを設定する(標準モード)

PM1D システムを動作させるには、システム内の機器全体のワードクロック(音声系システムクロック)の同期を確立す る必要があります。この画面では、PM1D システムを動作させるワードクロックを設定します。 一般的にはそのクロックの周波数のことをサンプリングレ−トとかサンプリング周波数と呼んでいます。
【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの [SYS/W. CLOCK] スイッチを何回か押し、次の画面を表示さ せてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
[SYS/W.CLOCK] スイッチ
この画面は、PM1D システムのワードクロック設定 画面です。
2. 画面内のSETTING LEVELと表示されたセクショ ンで、BASIC ボタンがオン(緑色で表示)の状態に なっていることを確認してください。
BASIC ボタンの代わりに ADVANCED ボタンがオ ンになっているときは、BASIC ボタンをクリックし てください。
24
Hint
ADVANCED ボタンがオンになっているときは、 ワードクロックに関するより詳細な設定が行えま す。
3. 次のボタンのうちいずれか1つをクリックして、マス
ターとなるワードクロックソースを選択してくださ い。
標準モードでは、次の3種類のクロックソースが選択 できます。
ワードクロックの設定を変更したときに、CS1D や AO8 などの出力端子からノイズが発生することが あります(特に、DIO8 にデジタル I/OカードMY8­AT が装着されている場合)。スピーカーを保護する ために、ワードクロックの設定を変更する場合に は、必ずパワーアンプの出力を絞った状態で行って ください。 な お、ワ ードクロックの設定変更には、 PM1D システムの内部設定の変更だけでなく、外 部機器(CD プレーヤー、各種レコーダーなど)の クロック設定の変更も含まれます。
基本設定(標準モード)
■ ENGINE A INT 48k(初期設定)エンジンの内蔵クロック
48kHz
INT 44.1k...............エンジンの内蔵クロック
44.1kHz
W.CLOCK IN ..........エンジンの WORD CLOCK
IN 端子に供給されるワード クロック
通常は INT 48k または INT 44.1k を選択します。 また、外部クロックジェネレーターをマスターにす る場合には W.CLOCK IN を選び、エンジン/コン ソールの WORD CLOCK IN 端子にワードクロック を供給してください。
ワードクロックの設定を変更したときに、AI8やAO8 のインジケーターにULと表示されたり、ディス プレイにワードクロックが同期していないことを 警告するメッセージが表示される場合は、エンジン とコンソールの接続、エンジンと入出力ユニットの 接続を確認してください。
25

基本設定(ミラーモード)

DSP
x2x2
ここでは、PM1D システムをミラーモードで使用する場合の、オペレーションモードの選択方法や、ワードクロックマス ターの選択方法について説明します。

オペレーションモードを選択する(ミラーモード)

【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの [SYS/W. CLOCK] スイッチを何回か押し、次の画面を表示さ せてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
[SYS/W.CLOCK] スイッチ
この画面は、各機器の接続状態を確認したり、オペレー ションモードを選択する SYSTEM CONNECTION 画 面です。
26
OPERATION MODE
2.
という表記の右側にある
タンをクリックしてください。
オペレーションモードを選択する OPERATION MODEウィンドウが表示されます。
3.
CONSOLE x1 <-> ENGINE x2 (Mirror Mode)
と表示されたボタンをクリックしてください。
CONSOLE x1 <-> ENGINE x2 (Mirror Mode)
をクリックすると、ミラーモードが選択され、以前 の画面に戻ります。
このとき、OPERATION MODE の欄にCONSOLE x1 <-> ENGINE x2 (Mirror Mode)と表示されて いることを確認してください。
同系列の端子(1/2)が両方とも接続 されている場合は、画面上に 2 本の
コンソールとエンジンとの接続 状態を表示します。画面内の水色 の線がコントロール信号、赤い線 がデジタルオーディオ信号の接 続を表しています。
線が表示されます。端子部分のボタ ンをクリックして、現在有効となっ ている端子の番号(1 または 2)を選 択できます。また、接続が切れている 場合は、番号の代 わりに×のマー クが表示されます。
基本設定(ミラーモード)
この切り替えを行うと、ワードクロックが再設定さ れます。このときに、CS1DやAO8などの出力端子 からノイズが発生することがあります(特に、DIO8 にデジタル I/O カード MY8-AT が装着されている 場合)。スピーカーを保護するために、設定変更は、 必ずパワーアンプの出力を絞った状態で行ってく ださい。
Hint
SYSTEM CONNECTION 画面では、この他にシス テム内の配線や各機器の状態を確認することも可能 です。
エンジンのINPUT 端子
(1 〜 10)に接続された
入力用ユニットの種類を 表示します。
エンジンの OUTPUT 端 子(1 〜 6)に接続された 入力用ユニットの種類を 表示します。
コンソールとエンジンとの接続 状態を表示します。画面内の水色 の線がコントロール信号、赤い線
がデジタルオーディオ信号の接 続を表しています。
同系列の端子(1/2)が両 方とも接続 されている場合は、画面上に 2 本の線 が表示されます。端子部分の ボタンを クリックして、現在有効とな っている 端子の番号(1 または 2)を選択できま す。また、接続が切れて いる場合は、番 号の代わりに×のマークが表示され ます。
PM1Dシステムをミラーモードで使用する場合、エ ンジン A と B の INPUT 端子/ OUTPUT 端子に 接続されたユニットの構成が一致していることを、 この画面で確認してください。ユニット構成が異な る場合は、エンジン Aと B を切り替えたときに信号 の流れが変わってしまい、希望したような状態には なりませんので、ご注意ください。
エンジンの INPUT 端子
(1 〜10)に接続された
入力用ユニットの種類を 表示します。
エンジンの OUTPUT 端 子(1 〜 6)に接続された 入力用ユニットの種類を 表示します。
27
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

ワードクロックを設定する(ミラーモード)

ここでは、PM1D システムをミラーモードで使用する場合に、ワードクロックの設定が適切かどうかを確認する方法を 説明します。
【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの [SYS/W. CLOCK] スイッチを何回か押し、次の画面を表示さ せてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
[SYS/W.CLOCK] スイッチ
この画面は、PM1D システムのワードクロック設定 画面です。
2. 画面内のSETTING LEVELと表示されたセクショ ンで、ADVANCED ボタンがオン(緑色で表示)の状 態になっていることを確認してください。
SYSTEM CONNECTION 画面でCONSOLE x1 <-> ENGINE x2 (Mirror Mode)を選択すると(→ P26)、自動的にADVANCEDボタンがオンになりま す。
28
ADVANCED ボタンがオン
基本設定(ミラーモード)
3. マスタークロックセレクトおよびワードクロックイ
ンプットセレクトが次のように設定されていること を確認してください。
この設定は手動で変更することも可能ですが、シス テムを安定して動作させるために、外部のクロック ジェネレーターから各機器にワードクロックを供 給し(→P10、12の接続方法をご参照ください)、上
MASTER CLOCK SELECT
ENGINEまたはCONSOLEのW.CLOCK INがオ
記の設定でご使用ください。 このように設定しておけば、トラブル等で使用する
エンジンをエンジン A/B のどちらに切り替えた場 合でも、外部のクロックジェネレーターからワード クロックが、PM1Dシステム内の個々の機器に直接 供給されるのでクロック自体の切り替えが発生せ ず短時間で切り替えが可能になります。
WORD CLOCK INPUT SELECT
コンソール W.CLOCK IN エンジンA/B W.CLOCK IN 各ユニット W.CLOCK IN
ワードクロックの設定を変更したときに、AI8やAO8 のインジケーターにULと表示されたり、ディス プレイにワードクロックが同期していないことを 警告するメッセージが表示される場合は、クロック ジェネレーターとエンジンとの接続、エンジンとコ ンソールの接続、エンジンと入出力ユニットの接続
ワードクロックの設定は自動的に上記のようになり
を確認してください。
ます。
■ V1.25の特記事項
V1.25より、MASTER CLOCK SELECT 欄で、CONSOLE INT48k、CONSOLE INT44.1k、CONSOLE W.CLOCK INの各設定が選択できるようになりました。
特にミラーモード使用時に、マスタークロックとしてコンソールの INT 48k / INT 44.1k を選択すれば、外部のクロッ クジェネレーターは使わずに、システムが構築できます。この場合の接続方法/設定方法は、次のようになります。
【設定例1】
コンソールから出力されるワードクロックを分配して、 各コンポーネントに供給します。この例では、コンソール がクロックジェネレーターの役割を果たします。
クロック分配器
WORD
CLOCK OUT
WORD
CLOCK IN
CONSOLE
I/O
DIGITAL I/O DIGITAL I/O
CONSOLE
I/O
DSP1D (-EX)DSP1D (-EX)
WORD
CLOCK IN
CS1D
INPUT/
OUTPUT
INPUT/
OUTPUT
WORD CLOCK IN
INPUT/OUTPUT INPUT/OUTPUT
<ワードクロックの設定>
MASTERCLOCKSELECT
コンソールINT48kまたはINT44.1k
WORDCLOCKINPUTSELECT
エンジン:W.CLOCKIN  各ユニット:W.CLOCKIN
各ユニット
:BNCケーブル接続 :ワードクロック信号の流れ :D-subハーフピッチ68ピンケーブル接続
29-1
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)
【設定例 2】
コンソールの DIGITAL I/O 端子から出力されるデジタ ルオーディオ信号を経由して、ワードクロックを供給し ます。この場合、68 ピンD-sub ケーブルで接続された各 コンポーネントは、該当する端子からワードクロックを 抽出します。
CONSOLE
DSP1D (-EX)
INPUT/
OUTPUT
<ワードクロックの設定>
MASTERCLOCKSELECT
コンソールINT48kまたはINT44.1k
WORDCLOCKINPUTSELECT
エンジン:68ピンD-sub端子(AUTOとW.CLOCKINの両方をオフ)  各ユニット:68ピンD-sub端子(AUTOとW.CLOCKINの両方をオフ)
I/O
INPUT/OUTPUT
CONSOLE INT 48k および CONSOLE INT
44.1k
の設定は、ミラーモードでの使用時に、外部 クロックジェネレーターは使わずシステムを構築 できるように追加されたものです。これ以外の用途 に使用した場合、もしくは精度の高いワードクロッ クが必要な機器を接続した場合は、正常に動作しな いことがあります。このようなときは、マスターク ロックとして外部のクロックジェネレーター、また はエンジンの INT 48k / INT 44.1k を使用して ください。
DIGITAL I/O
CS1D
各ユニット
:D-subハーフピッチ68ピンケーブル接続 :ワードクロック信号の流れ
29-2

入力用ユニットの動作チェック

ここでは、エンジン DSP1D-EX{DSP1D}に接続された、入力用ユニットの動作をチェックする方法を説明します。 大まかな手順は、次の通りです。
入力ソースを入力用ユニットに接続する
m
モニターシステム(またはヘッドフォン)をコンソールの MONITOR OUT A 端子
(または MONITOR A ヘッドフォン端子)に接続する
m
入力用ユニット→エンジン DSP1D-EX{DSP1D}→コンソール CS1D →モニターシステムの順で電源を入れる
m
入力用ユニットをインプットチャンネルにパッチする
m
インプットチャンネルの [CUE] スイッチを押す
m
MONITOR OUT A 端子(または MONITOR A ヘッドフォン端子)から信号が出力されるかどうかを確かめる

動作チェックの準備

入力用ユニットの動作チェックを始める前に、次の作業が済んでいることを確認してください。
PM1Dシステムに含まれる機器同士を接続してくだ さい(→ P6 〜 13)。
入出力用ユニットやエンジンのインジケーター/ LED により、機器同士が適切に接続されていること を確認してください(→ P14 〜 21)。
ご使用になる PM1D システムの構成に応じて、オペ レーションモードやワードクロックマスターを設定 してください(→ P22 〜 29)。
30
入力用ユニットの動作チェック

モニターシステムの接続

入力用ユニットの動作チェックを行うときは、パワードスピーカー、パワーアンプ+スピーカーなどのモニターシステム を、コンソール CS1D のリアパネルにある MONITOR OUT A 端子に接続します(動作チェックが目的のため、大きなパ ワーは不要です)。
また、ヘッドフォンを使ってモニターする場合は、コンソール CS1D のフロントパネルにある PHONES MONITOR A 端子に接続します。
モニター システム
LR
MONITOR OUT A端子
CONSOLE (CS1D)
ヘッドフォン
コンソールのトップパネル(SELECTED INPUT CHANNELブロック)にある MONITOR A/B ヘッ ドフォン端子と、フロントパネルにある PHONES MONITOR A/B 端子を同時に使用することはおや めください。過電流により、CS1D の故障の原因と なる場合があります。
MONITOR A ヘッドフォン端子
31
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

入力ソースの接続

チェックする入力用ユニットやカードの種類に応じて、以下の入力ソースを接続します。
AI8 に装着されたマイク/ラインインプットカード
(LMY2-ML)をチェックする場合
LMY2-MLの入力端子 1Aと 2A に、CD プレーヤー /DATレコーダーなどのライン出力機器を接続しま す。
12345678
入力用ユニット AI8
SIGNAL
ANALOG IN
CH2A CH1B CH1A
CH2B
MIC/Line-Platine (LMY2-ML)
B
SIGNAL
MIC/LINE INPUT CARD
MODEL LMY2-ML
B
LR
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
DIO8 に装着されたデジタル I/O カード(MY8-AT、 MY8-TD、MY8-AE)の入力チャンネルをチェック する場合
使用するデジタル I/O カードのフォーマットに対応 したDATレコーダーやデジタルMTR(マルチトラッ クレコーダー)のデジタル出力端子を接続します。こ の場合は、レコーダーからデジタル I/Oカードの入力 チャンネル 1/2 に信号が送られるように、接続/設 定を行ってください。
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
AES/EBU
POWER ON/ OFF
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-AE
OUT
IN
デジタル入出力ユニット
DIO8
Interface (TDIF-1)
Tascam Digital Audio
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-AT
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-TD
CD プレーヤー/ DAT レコーダー
AI8 に装着された AD カード(LMY4-AD)をチェッ
クする場合
LMY4-ADの入力端子1/2に、CDプレーヤー/DAT レコーダーなどのライン出力機器を接続します。
12345678
入力用ユニット AI8
SIGNAL
ANALOG IN
CH3 CH2 CH1
CH4
SIGNAL
SIGNAL
AD CARD
MODEL LMY4-AD
SIGNAL
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
Digital-E/A-Platine (MY8-AT)
DIGITAL OUT
ADAT
ADATデジタル MTR
DIGITAL I/O
8-TRACK DIGITAL
TASCAMデジタル MTR
(メス) (オス)
Digital-E/A-Platine (MY8-TD)
WORD CLOCK OUT
Digital-E/A-Platine (MY8-AE)
MY8-AE 専用 のAES/EBU ケーブル
INPUT 1/2 3/4 5/6 7/8
DIGITAL OUT (AES/EBU)
00.00.00.00
OUT PUT 1/2 3/4 5/6 7/8
DAT
32
LR
DAT レコーダー
CD プレーヤー/ DAT レコーダー
入力用ユニットの動作チェック

入力用ユニットをインプットチャンネルにパッチする

入力用ユニットにソースを接続しても、そのままでは PM1Dシステムに信号は入力されません。信号を PM1Dシステム に送るには、入力用ユニットの各入力端子を PM1D システムのインプットチャンネルに割り当てる(パッチする)必要が あります。この操作は、コンソール CS1Dのディスプレイ内で行います。
【操作手順】
1. PM1Dシステム→モニターシステムの順で電源を入 れてください。
2. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの INPUT [PATCH]スイッチを何回か押し、次の画面を表示さ せてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
INPUT [PATCH] スイッチ
この画面は、入力用ユニットやエフェクトリターン 信号を、インプットチャンネルにパッチする INPUT PATCH 画面です。
33
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)
パッチ先とな るインプット チャンネルの 番号です。
入力端子(横列)をインプットチャンネル(縦列)にパッチするグリッドです。 現在パッチされているグリッドにはの印が表示されます。
パッチ元となる 入力端子です。 上から順に、入 力用ユニットの 種類と ID、入力 カードが装着さ れたスロット番 号、カード上の チャンネル(端 子)番号を示し ています。
Hint
LCD FUNCTION ACCESS ブロックに並んだス イッチは、ディスプレイに任意のファンクション(機 能)を呼び出すためのものです。それぞれのファンク ションは複数の画面に分かれており、同じスイッチ を繰り返し押すことで、表示される画面が切り替わ ります。
3. 左右のスクロールバーを使って、横列(パッチ元)の 表示部分に、入力ソースを接続した入力用ユニット を呼び出してください。
見えていない部分の入力用ユニットを表示させるに は、左右のスクロールバーを使用します。
/ ボタンをクリッ
クすればユニット単位、
/ ボタンをクリッ
クすればスロット単位で表 示を切り替えることができ ます。
表示を左右に移動させるに は、このボックスをドラッ グします。
この部分をクリックして、 表示を移動させることも可 能です。
/ ボタンをクリッ
クすればユニット単位、
/ ボタンをクリッ
クすればスロット単位で表 示を切り替えることができ ます。
4. 入力ソースをインプットチャンネル 1/2 にパッチし てください。
入力ソースを接続した端子を任意のインプットチャ ンネルにパッチするには、IN PATCH 画面で、パッチ 元とパッチ先が交差するグリッドに印を表示させ ます。これを行うには、次の 2つの方法があります。
34
入力用ユニットの動作チェック
コンソール上のスイッチを使用する
1. データエントリーブロックの [CURSOR] スイッチ
を使って、画面上のカーソル(赤い枠線部分)を目的 のグリッドに移動させます。
データエントリーブロック
[CURSOR] スイッチ
コンソール上のトラックパッドを使用する
1. トラックパッドを使って、カーソルを目的のグリッ ドに移動させます(カーソルの形状が指のマークに 変わります)。
データエントリーブロック
トラックパッド
[ENTER] スイッチ
2. [ENTER] スイッチを押して、のマークを表示させ ます。
2. 目的のグリッドをクリックして、のマークを表示 させます。
入力ソースをインプットチャンネル 1/2 にパッチし た後の画面は、次のようになります。
マイク/ラインインプットカード(LMY2-ML)を
装着した AI8 の場合
AD カード(LMY4-AD)を装着した AI8 の場合
デジタル I/O カードを装着したDIO8 の場合
35
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)
PAN
TO ST
CLIP
R
+48V
INPUT
INS A
B
L
GAIN
SEL
-68
+ THR
-
COMP
+ THR
-
CLIP
6 12 18 30 60
GATE
+10
PAN
TO ST
CLIP
R
+48V
INPUT
INS A
B
L
GAIN
SEL
-68
+ THR
-
COMP
+ THR
-
GATE
+10
CLIP
6 12 18 30 60
ONON
CUE
50 60
CUE
50 60

入力信号をモニターする

入力ソースをインプットチャンネルにパッチしたら、そのインプットチャンネルの[CUE]スイッチを押して、MONITOR OUT 端子経由で出力されるかどうかをチェックします。
【操作手順】
1. 入力ソースを再生し、コンソールの INPUT ブロック 1で、インプットチャンネル1/49、2/50のメーター LEDが点灯することを確認してください。
INPUTブロック 1
MASTERブロックのCUEセクションで、[SOLO] スイッチ、[INPUT AFL] スイッチ、[LAST CUE] スイッチがオフ(LED が消灯した状態)になって いることを確認してください。これらのスイッチ がオンになっていると、インプットチャンネルの [CUE]スイッチを押しても、MONITOR OUT A端 子や MONITOR A ヘッドフォン端子経由からモニ ターできないことがあります。 また、MON/CUE ファンクションのMONITOR A 画面で、CUE INTERRUPTIONボタンがオフに設 定されている場合もモニターできません。このボ タンがオフになっていないかどうかをチェックし
てください( フトウェア編)」71 ページをご参照ください
「CS1Dリファレンスマニュアル(ソ
)。
MASTER ブロック
[GAIN]エンコーダー
[INPUT AFL] スイッチ
[SOLO] スイッチ
インプットチャンネル 1/49、2/50 のメー ターLED
[LAST CUE] スイッチ
[CUE] スイッチ
3. MASTER ブロックの MONITOR A セクションで MONITOR A [ON]
スイッチをオンにして、MONITOR A [LEVEL]ボリュームを適切な位置まで上げてくだ さい。また、モニターシステムの音量を上げてくださ い。
入力ソースをマイク/ラインインプットカード
(LMY2-ML)に接続している場合は、メーターLED
のCLIPセグメントが点灯しないように、[GAIN] エ ンコーダーを調節してください。
2. インプットチャンネル1/49、2/50の[CUE]スイッ チを押し、スイッチの LED を点灯させてください。
インプットチャンネル 1/2 の入力信号が、モニター 用のバス(CUE バス)に送られます。
MONITOR A [LEVEL] ボリューム
MONITOR A [ON]スイッチ
MONITOR A PHONES [LEVEL] ボリューム
36
入力用ユニットの動作チェック
Hint
MONITOR A ヘッドフォン端子経由でモニターする ときは、MASTERブロックのMONITOR Aセクショ ンで、MONITOR A PHONES [LEVEL] ボリューム を適切な位置まで上げてください。
この状態で信号をモニターできれば、ソースを接続 した入力用ユニット/カードが正常に動作している ことが分かります。
4. 必要に応じて、他の入力用ユニットやカードについ
ても、同じように動作チェックを行ってください。
入力ソースがモニターできない場合は、以下の点を チェックしてください。
INPUTブロックのメーターLED が点灯しない
入力ソースの接続は適切ですか?
→入力ソースが接続されたユニット/カードを確認
してください(→ P32)。 入力ソースをマイク/ラインインプットカード
(LMY2-ML)を使用する場合、1A と 2A の入力端
子に接続されていますか?
→PM1Dシステムが初期状態のとき、1Bや 2Bの入
力端子は、設定を変更しない限り利用できません。 1A と 2A の入力端子に接続し直してください(→ P32)。
入力ソースを接続した入力用ユニット/カードが、
インプットチャンネルに正しくパッチされていま すか?
IN PATCH 画面の設定を確認してください(→P33)
INPUT ブロックのメーターLED は点灯するのに、 MONITOR OUT 端子 A、MONITOR A ヘッドフォン端 子から信号が出力されない
モニターシステムの接続は適切ですか?
→モニターシステム/ヘッドフォンの接続を確認し
てください。 モニターボリュームは上がっていますか?
→MONITOR A [LEVEL]、[PHONES]ボリュームを
適切な位置まで上げてください。 MASTERブロックのCUEセクションで、[SOLO]
スイッチ、[INPUT AFL] スイッチ、[LAST CUE] スイッチがオフなっていますか?
→こ れら のスイッ チが オン にな って いる 場合、
[CUE] スイッチを押したインプットチャンネルの 信号を、MONITOR OUT 端子 A や MONITOR A ヘッドフォン端子からモニターできないことがあ ります。すべてオフに設定してください(「CS1D リファレン スマニュアル(ハードウェア 編)」→ P79)。
INPUTブロックのメーターLEDは点灯し、MONITOR A ヘッドフォン端子からは信号が出力されるのに MONITOR OUT 端子 Aから信号が出力されない
CUE INTERRUPTIONボタン(MON/CUEファン
クションの MONITOR A 画面)がオンに設定され ていますか?
→CUE INTERRUPTION ボタンがオフに設定され
ているとモニターできません。このボタンをオンに してください(「CS1D リファレンスマニュアル
(ソフトウェア編)」→P71)。
SELECTED INPUT CHANNEL ブロックの MODULE
[FLIP] スイッチがオン(LED が点灯した状態)になって いませんか?
MODULE [FLIP] スイッチがオンのときは、 INPUT ります。 MODULE [FLIP] スイッチを押して、LED を消灯 させてください(「CS1D リファレンスマニュアル
(ハードウェア編)」→ P5)。
MASTERブロックの GLOBAL LAYERセクショ
ンで、[49-96]スイッチがオン(LED が点灯した状 態)になっていませんか?
→96CHモデルでは、GLOBAL LAYER [49-96]ス
イッチがオン(LED が点灯した状態)になっている とき、CS1D のトップパネルで操作するインプッ トチャンネルとして CH49 〜96 が選ばれていま す{48CH モデルでは、このスイッチは無効です}。 CH1 〜 48 を操作するには、GLOBAL LAYER [1 ー 48] スイッチを押してください(「CS1D リ ファレンスマニュアル(ハードウェア編)」→ P5)。
ブロック 1 と 2 のモジュールが入れ替わ
37

出力用ユニットの動作チェック

ここでは、エンジン DSP1D-EX{DSP1D}に接続された、出力用ユニットの動作をチェックする方法を説明します。 大まかな手順は、次の通りです。
入力ソースを入力用ユニットに接続する
m
モニターシステムを出力用ユニットに接続する
m
入力用ユニット→エンジン DSP1D-EX{DSP1D}→コンソール CS1D →モニターシステムの順で電源を入れる
m
入力用ユニットをインプットチャンネルにパッチする
m
出力用ユニットを STEREO A チャンネルにパッチする
m
インプットチャンネルの信号を STEREOバスに送る
m
STEREO OUT A 端子から信号が出力されるかどうかを確かめる

動作チェックの準備

出力用ユニットの動作チェックを始める前に、次の作業が済んでいることを確認してください。
PM1Dシステムに含まれる機器同士を接続してくだ さい(→ P6 〜 13)。
入出力用ユニットやエンジンのインジケーター/ LED を使って、機器同士が適切に接続されているこ とを確認してください(→ P14 〜 21)。
ご使用になる PM1D システムの構成に応じて、オペ レーションモードやワードクロックマスターを設定 してください(→ P22 〜 29)。
38
出力用ユニットの動作チェック

モニターシステムの接続

アナログ出力用ユニットの動作チェックを行うときは、パワードスピーカー、パワーアンプ+スピーカーなどのモニター システムを、アナログ出力用ユニット A08 に装着された DA カード(LMY4-DA)に接続します。
1234567
アナログ出力用ユニットAO8
ANALOG OUT
DA CARD
CH4 CH3 CH2 CH1
MODEL LMY4-DA
DA-Platine (LMY4-DA)
SIGNAL SIGNAL SIGNAL SIGNAL
LR
8
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
モニターシステム
デジタル入出力ユニットDIO8の出力チャンネルを チェックするときは、デジタル I/O カード(MY8­AT、MY8-TD、MY8-AE)の出力端子に、そのカー ドのフォーマットに対応した DAT レコーダーやデ ジタル MTR(マルチトラックレコーダー)のデジタ ル入力端子を接続します。この場合は、モニターシ ステムで信号を直接モニターすることはできませ んので、レコーダーのヘッドフォン端子やアナログ 出力端子を経由してモニターするなどの工夫をし てください。
39
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

入力ソースの接続

チェック用の音源となる CD プレーヤー/ DAT レコーダーなどのライン出力機器を、任意の入力用ユニットに接続しま す。
12345678
アナログ入力用ユニット AI8
SIGNAL
ANALOG IN
CH3 CH2 CH1
CH4
SIGNAL
SIGNAL
AD CARD
MODEL LMY4-AD
SIGNAL
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER
ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
LR
CD プレイヤー/DATレコーダー
40
出力用ユニットの動作チェック

入力用ユニットをインプットチャンネルにパッチする

入力ソースを接続した入力端子を、インプットチャンネル 1/2 にパッチします。詳しい操作方法は、33 ページを参照し てください。
【操作手順】
1. PM1Dシステム→モニターシステムの順で電源を入 れてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロックの INPUT [PATCH]
2. スイッチを何回か押し、次の画面を表示させてくだ さい。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
INPUT [PATCH] スイッチ
3. 入力ソースをインプットチャンネル 1/49、2/50 に パッチしてください。
次の図は、AI8 のスロット1 に装着されたAD カード
(LMY4-AD)の端子 1/2 を、インプットチャンネル
1/2にパッチした場合の例です。
41
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

STEREO A チャンネルを出力用ユニットにパッチする

入力用ユニットの場合と同じように、出力用ユニットにモニターシステムを接続しても、そのままでは PM1D システム からの信号は出力されません。信号を出力するには、PM1D システムのアウトプット系チャンネル(MIX チャンネル、 MATRIX チャンネル、STEREO A/B チャンネル)を、出力用ユニットの各出力端子に割り当てる(パッチする)必要があ ります。この操作は、コンソール CS1D のディスプレイ内で行います。 ここでは、STEREO A チャンネルの出力信号を、モニターシステムを接続した出力用ユニットにパッチします。
【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの OUTPUT [PATCH]スイッチを何回か押し、次の画面を表示さ せてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
OUTPUT[PATCH] スイッチ
42
パッチ元とな るアウトプッ ト系チャンネ ルです。
出力用ユニットの動作チェック
パッチ先とな る出力端子で す。上から順 に、出力用ユ ニットの種類 とID、出力 カードが装着 されたスロッ ト番号、カー ド上のチャン ネル(端子)番 号を示してい ます。
出力端子(横列)をアウトプットチャンネル(縦列)にパッチするグリッドです。 現在パッチされているグリッドにはの印が表示されます。 この画面は、アウトプット系チャンネルの出力信号を、出力用ユニットや内蔵エフェク トの入力へとパッチする OUTPUT PATCH 画面です。
2. 上下のスクロールバーを使って、縦列(パッチ元)の
表示部分にST A[L]とST A[R]を呼び出して ください。
見えていない部分のアウトプット系チャンネルを表 示させるには、上下のスクロールバーを使用します。
ST A[L]とST A[R]は、それぞれSTEREO Aの
L/R チャンネルに相当します。
3. 左右のスクロールバーを使って、横列(パッチ先)の
表示部分に、モニターシステムを接続した出力用ユ ニットを表示させてください。
4.ST A[L]とST A[R]を、モニターシステムを接
続した端子にパッチしてください。
次の図は、AO8 のスロット 1 に装着されたDA カー ド(LMY4-DA)の端子 1/2 を、STEREO A の L/R チャンネルにパッチした場合の例です。
43
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)
PAN
TO ST
CLIP
R
+48V
INPUT
INS A
B
L
GAIN
SEL
-68
+ THR
-
COMP
+ THR
-
CLIP
6 12 18 30 60
GATE
+10
PAN
TO ST
CLIP
R
+48V
INPUT
INS A
B
L
GAIN
SEL
-68
+ THR
-
COMP
+ THR
-
GATE
+10
CLIP
6 12 18 30 60
ONON
CUE
50 60
CUE
50 60
M
T

インプットチャンネル 1/2 の入力信号を STEREO バスに送る

ここまでの操作で、PM1D システムの STEREO バスの信号が、モニターシステムを接続した出力端子へと送出されるよ うになります。後は入力ソースの信号を STEREO バスに送り、モニターシステム経由でモニターできるかどうかを試し てみましょう。
【操作手順】
1. 入力ソースを再生し、コンソールの INPUT ブロック 1で、インプットチャンネル1/49、2/50のメーター LEDが点灯することを確認してください。
INPUT ブロック 1
[TO ST] スイッチ
2. 入力ソ ースがマイク/ライ ンインプットカード (LMY2-ML)に接 続さ れてい る場合 は、メーター
LED のCLIP セグメントが点灯しないように、 [GAIN] エンコーダーを調節してください。
3. インプットチャンネル 1/49、2/50 の[ON]スイッ
チをオン(LED が点灯した状態)に設定してくださ い。
4. インプットチャンネル 1/49、2/50 の [TO ST] ス
イッチをオンに設定してください。
5. インプットチャンネル 1/49、2/50のフェーダーを
0(ノミナルレベル)の位置まで上げてください。
6.
STEREO OUTPUTブロックで、ST OUTPUT Aチャ ンネルのSTEREO [ON]スイッチをオンに設定して ください。
[GAIN]エンコーダー
[ON]スイッチ
インプットチャンネル 1/49、2/50 のメー ターLED
[CUE] スイッチ
ST OUTPUT A チャンネルの STEREO [ON] スイッチ
フェーダー
STEREO OUTPUT ブロック
ON
TO MTRX
SEL
INS
10
5
0
5
10
20
RCL MUTE
30
SAFE
40 50 60
44
CUE
ST OUTPUTAS
出力用ユニットの動作チェック
U
M
N
7. STEREO OUTPUT ブロックで、ST OUTPUT A チャンネルのフェーダーを上げてください。
このとき、メーターブリッジブロックの STEREO A L/R メーターで、STEREO A チャンネルの出力レベ ルを確認できます。
メーターブリッジブロック
CLIP
-4
-8
-12
-16
-20
-24
-30
-40
-50
-70
LR
STEREO A
STEREO A L/R メーター
CLIP
-4
-8
-12
-16
-20
-24
-30
-40
-50
-70
LR
STEREO B
CLIP
-4
-8
-12
-16
-20
-24
-30
-40
-50
-70
LR
CUE
HOUR
NUMBER
SCE
MIN
TI
この状態で、モニターシステムから信号がモニター できれば、ソースを接続した出力用ユニット/カー ドが正常に動作していることが分かります。
8. 必要に応じて、他の出力用ユニットやカードについ ても、同じように動作チェックを行ってください。
入力ソースがモニターできない場合は、以下の点を チェックしてください。
INPUTブロックのメーターLED が点灯しない
MASTERブロックの GLOBAL LAYER セクショ
ンで、[49-96] スイッチがオン(LED が点灯した状 態)になっていませんか?
→96CHモデルでは、GLOBAL LAYER [49-96]ス
イッチがオン(LED が点灯した状態)になっている とき、CS1D のトップパネルで操作するインプッ トチャンネルとして CH49 〜96 が選ばれていま す{48CH モデルでは、このスイッチは無効です}。 CH1 〜 48 を操作するには、GLOBAL LAYER [1 ー 48] スイッチを押してください(「CS1D リ ファレンスマニュアル(ハードウェア編)」→P5)。
メーターブリッジブロックの STEREO A L/R メー ターが点灯しない
インプットチャンネルの [ON] スイッチがオフに
なっていませんか?
→INPUT ブロックで、インプットチャンネル1/49、
2/50の[ON] スイッチをオンに設定してください
(→ P44)。
インプットチャンネルの [TO ST] スイッチがオフ
になっていませんか?
→INPUT ブロックで、インプットチャンネル1/49、
2/50 の [TO ST] スイッチをオンに設定してくだ さい(→ P44)。
インプットチャンネルのフェーダーが下がってい
ませんか?
→INPUT ブロックで、インプットチャンネル1/49、
2/50 のフェーダーを上げてください(→ P44)。
メーターブリッジブロックの STEREO A L/R メー ターは点灯しているのに、出力用ユニットから出力され ない
STEREO AチャンネルのSTEREO [ON]スイッチ がオフになっていませんか?
→STEREO OUTPUTブロックで、STEREO Aチャ
ンネルの STEREO [ON] スイッチをオンに設定し てください(→ P44)。
入力ソースの接続は適切ですか?
→入力ソースが接続されたユニット/カードを確認
してください(→ P32)。 入力ソースをマイク/ラインインプットカード
(LMY2-ML)を使用する場合、1A と 2A の入力端
子に接続されていますか?
→PM1Dシステムが初期状態のとき、1Bや 2Bの入
力端子は、設定を変更しない限り利用できません。 1A と 2A の入力端子に接続し直してください(→ P32)。
入力ソースを接続した出力用ユニット/カードが、
インプットチャンネルに正しくパッチされていま すか?
IN PATCH 画面の設定を確認してください(→P33)
SELECTED INPUT CHANNEL ブロックの MODULE
[FLIP] スイッチがオン(LED が点灯した状態)になって いませんか?
→MODULE [FLIP]スイッチがオンのときは、INPUT
ブロック 1 と 2 のモジュールが入れ替わります。 MODULE [FLIP]スイッチを押して、LEDを消灯さ せてください(「CS1D リ ファレンスマニュアル
(ハードウェア編)」→P5)。
STEREO Aチャンネルの STEREO フェーダーが 下がっていませんか?
→STEREO OUTPUTブロックで、STEREO Aチャ
ンネルの STEREO フェーダーを上げてください
(→ P45)。
モニターシステムの接続は適切ですか?
→モニターシステムの接続を確認してください(→
P39)。
アウトプットチャンネルのパッチングは適切です か?
→OUT PATCH 画面で、モニターシステムが接続さ
れた出力用ユニット/カードに対して、STEREO AのL/R チャンネルが適切にパッチされているか どうかを確認してください(→ P42)。
ソロ機能がオンになっていませんか?
→MASTERブロックのCUEセクションで、[SOLO]
スイッチがオンに設定され、いずれかのチャンネル で[CUE] スイッチがオンになっている場合、他の チャンネルの信号はミュートされます。[SOLO] ス イッチをオフにしてください(「CS1D リファレン スマニュアル(ハードウェア編)」→P79)。
45
CS1D 操作マニュアル(設置導入編)

電源をオフにする

以上で「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」の動作チェックは完了です。 パワーサプライ(PW1D)の電源をオフする前に、現在の状態をシーンメモリーにストアしておくことをおすすめしま
す。現在のユニットの接続状態と、再び電源をオンしたときのユニットの接続状態とが異なる場合、パッチなどの設定が 変更されることがあります。シーンをストアする手順は、「CS1D リファレンスマニュアル(ハードウェア編)」(→ P87) や、「CS1D リファレンスマニュアル(ソフトウェア編)」(→ P18)をご参照ください。
STEREO OUTPUT ブロックのフェーダーを下げ、モニターシステム→ PM1D システムの順に電源を切ってください。
CS1D 本体を移動する場合は、ディスプレイを必ず固定されるまで後ろに倒してから行ってください。 エンジン(DSP1D)やコンソール用パワーサプライ(PW1D)の電源を入れる場合、電源を切って 5 秒以上経ってか
ら行ってください。故障の原因となる場合があります。
46

操作マニュアル (基本操作編)

目 次
第1章 はじめに ...................................1
「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」について . .............................. 1
「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」の表記方法について .......................1
PM1D システムの概要 ................................................... 2
フルデジタル/セパレートタイプの SR ミキシングシステム. .................. 2
コンポーネントの構成................................................ 2
PM1D システムの信号の流れ..........................................4
入出力数とチャンネル構成 . . ..........................................6
MIX バス /MATRIXバスについて.......................................8
シーンメモリー/各種ライブラリー .....................................8
ワードクロックの同期について.........................................8
第2章 CS1D のユーザーインターフェース. ...............9
各種のユーザーインターフェースについて ..................................... 9
ディスプレイ内部のユーザーインターフェース .............................9
CS1D トップパネル上のユーザーインターフェース ........................11
外部ユーザーインターフェース........................................12
各種の基本操作について..................................................14
クリック.........................................................14
ドラッグ.........................................................14
ドラッグ&ドロップ ................................................14
スクロール . . .....................................................15
任意の画面を呼び出す...............................................16
ボタンを操作する ..................................................17
カーソルを移動する ................................................18
ノブやフェーダーの設定値を変更する...................................19
名前を付ける .....................................................20
第3章 オーディオ接続とパッチング ....................22
オーディオ接続 . . . .....................................................22
アナログ入力用ユニットのオーディオ接続 . . .............................22
アナログ出力用ユニットのオーディオ接続 . . .............................24
デジタル入出力用ユニットのオーディオ接続. .............................25
コンソールのオーディオ接続. .........................................26
パッチング............................................................28
インプット系チャンネルのパッチング...................................28
アウトプット系チャンネルのパッチング .................................30
第4章 インプット系チャンネルの基本操作 ...............32
インプット系チャンネルについて . . .........................................32
インプット系チャンネルの操作に使用するブロック.........................32
チャンネル割り当ての変更 . . .........................................33
INPUTブロック/ ST IN ブロックの基本操作.................................34
INPUT ブロック/ ST IN ブロック各部の名称と機能 .......................34
ii
目 次
ヘッドアンプの設定.................................................36
インプット系チャンネルからSTEREO バスに信号を送る ....................38
インプットチャンネルからMIX バスに信号を送る ..........................39
ペアの設定........................................................43
SELECTED INPUT CHANNEL ブロックの基本操作............................44
SELECTED INPUT CHANNEL ブロック各部の名称と機能 ..................44
ヘッドアンプの設定.................................................46
インプット系チャンネルからSTEREO バスに信号を送る ....................47
インプット系チャンネルからMIX バスに信号を送る ........................49
ディレイの操作 ....................................................51
コンプレッサーの操作 . . . ............................................52
ノイズゲートの操作.................................................54
4 バンドEQ/HPF の操作 ............................................56
第5章 アウトプット系チャンネルの基本操作 . . . ...........58
アウトプット系チャンネルについて..........................................58
アウトプット系チャンネルの操作に使用するブロック........................58
チャンネル割り当ての変更............................................59
MIX OUTPUT ブロックの基本操作..........................................60
MIX OUTPUT ブロック各部の名称と機能................................60
MIX チャンネルから出力用ユニットに信号を送る...........................61
MIX チャンネルから MATRIX バスに信号を送る ...........................62
MIX チャンネルから STEREO バスに信号を送る...........................64
MIX チャンネルのペア設定 ...........................................65
MATRIX OUTPUT ブロックの基本操作......................................68
MATRIX OUTPUT ブロック各部の名称と機能 ............................68
MATRIX チャンネルから出力用ユニットに信号を送る . . . ....................68
MATRIX チャンネルのペア設定........................................69
STEREO OUTPUT ブロックの基本操作......................................71
STEREO OUTPUT ブロック各部の名称と機能............................71
STEREO A/Bチャンネルから出力用ユニットに信号を送る ..................72
SELECTED OUTPUT CHANNEL ブロックの基本操作..........................73
SELECTED OUTPUT CHANNEL ブロック各部の名称と機能 ................73
アウトプット系チャンネルから出力用ユニットに信号を送る ..................74
MIX チャンネルから MATRIX バス/ STEREO バスに信号を送る..............76
STEREO A チャンネルからMATRIX バスに信号を送る . ....................78
ディレイの操作 ....................................................79
コンプレッサーの操作 . . . ............................................80
6 バンドEQ/HPF の操作 ............................................82
第6章 インサートとダイレクトアウト ...................84
インサート ............................................................84
インサートする外部機器の接続 ........................................84
インプット系チャンネルにインサートする................................85
アウトプット系チャンネルにインサートする ..............................88
ダイレクトアウト .......................................................90
ダイレクトアウトの接続. . ............................................90
インプット系チャンネルの信号をダイレクトアウトする. . ....................90
iii
目 次
第7章 DCA グループ/ミュートグループ................92
DCA グループ .........................................................92
チャンネルを DCA グループに割り当てる. . . .............................92
DCA グループを操作する . . . .........................................94
ミュートグループ. . .....................................................95
インプット系チャンネルをミュートグループに割り当てる. . . .................95
アウトプット系チャンネルをミュートグループに割り当てる . .................96
ミュートグループを操作する. .........................................97
第8章 シーンメモリー .............................99
シーンについて . . . .....................................................99
シーンメモリーの操作 ..................................................101
シーンをストアする ...............................................101
シーンをリコールする..............................................102
PREVIEW モードを利用する ........................................103
シーンを直接リコールする . . ........................................104
第9章 リコールセーフ/ミュートセーフ ................105
リコールセーフ . . . ....................................................105
コンソールの操作でリコールセーフを設定/解除する ......................105
ディスプレイ内部でリコールセーフを設定/解除する ......................106
ミュートセーフ . . . ....................................................107
コンソールの操作でミュートセーフを設定/解除する ......................107
ディスプレイ内部でミュートセーフを設定/解除する ......................108
第10章 モニター................................109
MONITOR A/MONITOR B セクションの基本操作............................109
MONITOR A/MONITOR B について..................................109
MONITOR A/MONITOR B セクション各部の名称と機能 . . ................110
MONITOR A セクションを使って信号をモニターする .....................110
MONITOR B セクションを使って信号をモニターする .....................112
キュー/ソロ機能を利用する .............................................114
CUE モードと SOLO モードについて..................................114
キュー/ソロのグループについて .....................................115
CUE セクション各部の名称と機能 ....................................116
キュー機能を利用する..............................................116
ソロ機能を利用する ...............................................118
第11章 トークバック/オシレーター..................119
トークバック .........................................................119
オシレーター .........................................................121
iv
目 次
第12章 内蔵エフェクト . . ........................123
PM1D システムの内蔵エフェクトについて ..................................123
内蔵エフェクトをパッチする . . . ..........................................124
内蔵エフェクトをMIX バス経由で利用する .............................124
内蔵エフェクトをチャンネルにインサートする...........................127
エフェクト画面の基本操作...............................................129
エフェクトパラメーターをエディットする..............................129
エフェクトデータをライブラリーからリコールする .......................130
エフェクトデータをライブラリーにストアする...........................132
第13章 グラフィック EQ . ........................133
グラフィック EQ をチャンネルにインサートする..............................133
グラフィック EQ を操作する . . . ..........................................135
グラフィックEQ をディスプレイ内部で操作する .........................135
グラフィックEQ を DCA フェーダーで操作する .........................136
第14章 MIDI /タイムコード ......................138
MIDI プログラムチェンジでイベントをコントロールする........................138
タイムコードでイベントをコントロールする . . . ..............................141
第15章 メモリーカードのセーブ/ロード ..............143
メモリーカードに任意のファイルをセーブする . ..............................143
メモリーカードから任意のファイルをロードする..............................145
第16章 各種設定 ...............................147
コンソールの初期設定 ..................................................147
内蔵カレンダー/内蔵時計の設定..........................................149
メーターポイントの設定 ................................................150
インプット系チャンネルのメーターポイント ............................150
アウトプット系チャンネルのメーターポイント...........................151
ユーザー定義ファンクションの設定........................................152
v

第1章 はじめに

「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」について

「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」では、入力ソースや再生システムの接続方法、コンソール CS1D の操作方法、
CS1D のディスプレイを使った各種設定など、PM1D システムの基本操作について説明します。
「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」では、PM1D
システムに含まれる機器同士が適切に接続され、各 機器が正常に動作することを前提に書かれていま す。PM1D に含まれる機器同士の接続方法や、動作を チェックする方法については「CS1D 操作マニュア ル(設置導入編)」をご参照ください。
エンジン(DSPユニットDSP1D-EX{DSP1D})、お よび入出力用ユニットの仕様や機能については、各 機器に付属の説明書をご参照ください。
コンソール(CS1D)のトップパネル、リアパネル、フ ロントパネルにある操作子/端子の詳しい機能や操 作方法については、「CS1D リファレンスマニュアル
(ハードウェア編)」をご参照ください。
コンソール(CS1D)のディスプレイ内部のソフト ウェアの詳しい機能や操作方法については、「CS1D リファレンスマニュアル(ソフトウェア編)」をご参 照ください。
本取扱説明書で使用している画面データは、プロト タイプ品のものです。製品の画面とは多少異なるこ とがありますことを御了承ください。

「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」の表記方法について

96CHモデルと 48CHモデルとの相違点
PM1Dシステムには48CHモデルと 96CHモデル があり、それぞれ使用可能なインプットチャンネル の数が異なります。「CS1D 操作マニュアル(基本操 作編)」は、原則として 96CHモデルのPM1Dシステ ム(エンジンに DSP1D-EX を採用したモデル)を対 象に書かれています。96CH モデルと 48CH モデル
(エンジンに DSP1D を採用したモデル)とで仕様が
異なる場合は、48CH モデルの仕様を{ }で括って 表記します。
例:[NUMBER] インジケーターに 1〜96{1〜 48} の番号が表示されます。
標準モードとミラーモード
PM1D システムのオペレーションモード(システム 構成や接続方法を決定する要素)には、標準モード
(コンソール×1台にエンジン×1台を接続する)と、 ミラーモード(コンソール×1台にエンジン×2台
を接続し、いずれか 1 台のエンジンのみを使用する) があります。
PM1D システムをどちらのモードで使用するかに よって、使用するエンジンの数だけでなく、接続方法 や内部設定も異なりますのでご注意ください。
標準モードのみに該当する説明部分には、次のアイ コンを表記します。
PM1DシステムVer1.0では、ミラーモード以外に、 2台のエンジンを使用するオペレーションモードは サポートしていません。
CS1D 上の操作子と画面内のノブ/ボタンとの区別
について
CS1D のトップパネル、リアパネル、フロントパネル の操作子(スイッチ、エンコーダー、ボリューム)の名 称は、ディスプレイ内に表示されるノブやボタン類 と区別するために、[ ] で括って表記します。
例:[ON] スイッチをオンに設定してください。
(CS1D のトップパネル上の操作を表しています)
例:BASIC ボタンをクリックしてください。
(ディスプレイ内での操作を表しています)
各種のアイコンについて
使用上のヒントや参照すべきページなどを紹介する 箇所では、次のアイコンが使われています。
Hint
特に重要な項目や、注意すべき操作やなどを説明す る箇所では、次のアイコンが使われています。
DSP
x1x1
また、ミラーモードのみに該当する説明部分には、次 のアイコンを表記します。
DSP
x2x2
1
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)

PM1D システムの概要

PM1D システムは、コンソール CS1D、パワーサプライ PW1D、DSP ユニット DSP1D-EX{DSP1D}、アナログ入力 用ユニット AI8、アナログ出力用ユニットAO8、デジタル入出力用ユニットDIO8、および入出力用カードで構成される、 フルデジタルの SR ミキシングシステムです。ここでは、PM1D システムの概要を、従来のアナログミキシングコンソー ルとの違いを中心に紹介します。
フルデジタル/セパレートタイプの SR ミキシングシステム
PM1D は、最先端のデジタル音声処理技術が投入された、フルデジタルの SR ミキシングシステムです。28 ビットリニ ア相当の AD コンバーターと 27 ビットリニア相当の DA コンバーターを採用し、120dB以上のダイナミックレンジと 圧倒的な高音質が得られます。 また、システムをエンジン、コンソール、入出力用ユニットというコンポーネントに分割し、コンパクトにモジュール化す ることで、自由度の高いシステム構成、圧倒的な入出力数、優れた可搬性と操作性を実現しています。
コンポーネントの構成
PM1D システムに含まれるコンポーネントには、次の種類があります。
エンジン(DSP1D-EX{DSP1D})
最大10系統の入力用ユニット、最大6 系統の出力用 ユニットを接続し、オーディオ信号の入出力、ミック ス、ルーティング、EQ /ダイナミクス/エフェクト 処理など、音声処理の大半を担当する DSP ユニット です。
PM1D システムのエンジンには、次の 2 種類があり ます。
エンジン
モノラルインプット
チャンネル DSP1D-EX 96 8 DSP1D 48 4
Hint
ステレオインプット
チャンネル
ENGINE ID
A B
CONTROL I/O
1 2
INPUT
CONFIGURATION
48CH 96CH
POWER ON/ OFF
DSP1D にオプションのインプット DSP ボード
(IDB1D)を1枚追加すれば、DSP1D-EX と同等の
仕様となります。
ボードの装着は、ヤマハサービスエンジニアにご依 頼ください。決してお客様ご自身では行わないでく ださい。
アナログ入力用ユニット(AI8)
アナログのオーディオ信号をエンジンに入力するた めの入力用ユニットです。入力用カードを装着する スロットを 8 系統備えています。
AI8に装着可能なカードには、次の2種類があります。
カード 入力端子 チャンネル数
LMY2-ML
マイク/ライン インプット カード
1A, 1B, 2A, 2B
2(A またはB を 切り替えて使用)
LMY4-AD AD カード 1 〜 4 4
なお、AI8 には次の 3 種類のモデルがあり、それぞれ 工場出荷時に装着されるカードの種類が異なりま す。
入力用ユニット 装着されたカード AI8-ML8 LMY2-ML × 8 枚 AI8-AD8 LMY4-AD × 8枚 AI8-ML4AD4 LMY2-ML × 4枚、LMY4-AD × 4 枚
12345678
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
AI8 へのカードの装着は、ヤマハサービスエンジニ アにご依頼ください。決してお客様ご自身では、行 わないでください。
2
アナログ出力用ユニット(AO8)
アナログのオーディオ信号をエンジンから出力する ための出力用ユニットです。AO8には、工場出荷時に DAカード LMY4-DA が 8 枚装着されています。
カード 出力端子 チャンネル数
LMY4-DA DA カード 1 〜 4 4
1234567
8
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER
ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
AO8へのカードの装着は、ヤマハサービスエンジニ アにご依頼ください。決してお客様ご自身では、行 わないでください。
デジタル入出力ユニット(DIO8)
PM1D システムのエンジンとの間で、ADAT、Tascam、 AES/EBU の各フォーマットに対応したデジタル オーディオ信号の入出力、およびアナログオーディ オ信号の入出力を行うためのユニットです。デジタ ル I/O カードまたはアナログ I/O カードを装着する スロットを 8 系統備えています。
DIO8に装着可能なカードには、次の8 種類がありま す。
カード フォーマット Input Output MY8-TD TASCAM 8 IN 8 OUT MY8-AT ADAT 8 IN 8 OUT MY8-AE AES/EBU 8 IN 8 OUT MY8-AD ANALOG IN 8 IN MY4-AD ANALOG IN 4 IN MY4-DA ANALOG OUT 4 OUT AP8AD* ANALOG IN 8 IN AP8DA* ANALOG OUT 8 OUT
*:APOGEE社製品
*2000年 9 月 1 日現在
第1章 はじめに 3
[AP8AD]
+[AP8DA]
の使用枚数
合計 0 枚 合計 8 枚まで 合計 1 枚 合計 6 枚まで
合計 2 枚 合計 4 枚まで
合計 3 枚 合計 2 枚まで
合計 4 枚 合計 1 枚まで
合計 5 枚以上は
使用不可
コンソール(CS1D)
[MY8-AD]+[MY4-
AD]+[MY4-DA]
の使用枚数
[MY8-TD]+[MY8-
AT]+[MY8-AE]
の使用枚数
DIO8の空きスロット 枚数まで
DIO8の空きスロット 枚数まで
DIO8の空きスロット 枚数まで
DIO8の空きスロット 枚数まで
ーー
エンジンをコントロールするためのコンソールで す。外見は従来のミキシングコンソールと似ていま すが、CS1D はあくまでもエンジンを操作するため のコントローラーに過ぎません。PM1D システムの オーディオ信号を処理しているのは、一部モニタ− 系を除きエンジンだということに注意してくださ い。
パワーサプライ(PW1D)
コンソールに電源を供給するパワーサプライです。
POWER ON OFF
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
POWER ON/ OFF
AP8AD/AP8DAは、合計5枚以上装着して使用で きません。また、AP8AD/AP8DA と MY8-AD/ MY4-AD/MY4-DAを同時に使用する場合にも、以 下のような枚数の制限があります。この制限を超え て使用した場合、過電流により DIO8 の故障の原因 となる場合がありますので、必ずお守りください。 AP8AD または AP8DA を使用しない場合や、 AP8AD または AP8DA と MY8-TD/MY8-AT/ MY8-AE いずれかのカードを同時に使用する場合 のMY8-TD/MY8-AT/MY8-AEの枚数の制限はあ りません。
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
PM1D システムの信号の流れ
次の図は、PM1D システム内部の大まかな信号の流れを表したものです。
マイク ライン機器 スピーカーシステムフォールドバック
12345678
アナログ入力用ユニット AI8
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
+48V
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
INPUT
1~10
3
CONTROL
I/O
OUTPUT
1
エンジンDSP1D-EX
{DSP1D}
2
CONTROL
I/O
INPUT
4
OUTPUT
1~6
DIGITAL I/O
CONSOLE
I/O
DIGITAL I/O
ENGINE A
1234567
アナログ出力用ユニット AO8
アナログオ−ディオ信号
デジタルオ−ディオ信号
コントロール信号
8
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
アナログ入力用ユニット AI8 に入力された信号は、
1
AD 変換後に、マルチチャンネルのデジタルオーディ オ信号としてエンジン DSP1D-EX{DSP1D}へと 送られます。
エンジン DSP1D-EX{DSP1D}に送られた信号は
2
ミックス、ルーティング、EQ /ダイナミクス/エ フェクト処理などが施されます。
エンジンおよび入力用ユニットの動作は、原則とし
3
てコンソール CS1D 側からコントロールします。
Hint
CS1D の 2-TRACK IN DIGITAL 端子 1 〜 6、2­TRACK IN ANALOG 端子1/2 から入力された信号 をエンジンに送ることも可能です。
コンソール (CS1D)
4
エンジンで処理された信号は、出力用ユニットを通 じて DA 変換され、スピーカーシステムやフォールド バックシステム、レコーディングシステムなどに送 られます。
Hint
CS1DのSTEREO OUT DIGITAL
端子や MONITOR OUT ANALOG 端子から信号を出力することも可能 です。
デジタル入出力ユニット DIO8を使用する場合は、ユ ニット自体が入力用ユニットと出力用ユニットを兼 ねるため、信号の流れは次ページのようになります。
4
OUTPUT
ADAT デジタル MTR
OUTIN
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-TD
ADAT
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
第1章 はじめに
INPUT
5-8 1-4
POWER ON/ OFF
INPUT
1~10
デジタル入出力用ユニット
DIO8
エンジン DSP1D-EX
{DSP1D}
OUTPUT
1~6
5
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
入出力数とチャンネル構成
エンジン DSP1D-EX{DSP1D}には、入力用ユニットを接続する INPUT 端子 1 〜 10 と、出力用ユニットを接続する OUTPUT 端子 1 〜6 があります。
DSP
x1x1
PM1D システムを標準モードで使用する場合は、エンジン 1 台に最大 10 台の入力用ユニット(入力端子=最大 320) と最大 6 台の出力用ユニット(出力端子=最大 192)を接続します。
入力用ユニット
OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A OUTPUT A
INPUT
1~10
エンジン DSP1D-EX
OUTPUT
1~6
{DSP1D}
出力用ユニット
INPUT A INPUT A INPUT A INPUT A INPUT A INPUT A
DSP
x2x2
PM1D システムをミラーモードで使用する場合は、2 台のエンジンに最大 10 台の入力用ユニット(入力端子=最大 320)と最大 6台の出力用ユニット(出力端子=最大 192)を接続します。
入力用ユニット
OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A OUTPUT B OUTPUT A
INPUT
1~10
INPUT
1~10
エンジン A DSP1D-EX
{DSP1D}
エンジンB DSP1D-EX
{DSP1D}
OUTPUT
1~6
OUTPUT
出力用ユニット
INPUT A INPUT B INPUT A INPUT B INPUT A INPUT B INPUT A INPUT B INPUT A INPUT B INPUT A INPUT B
1~6
6
第1章 はじめに
どちらのモードでも、入力用ユニットの入力端子を利用するには、CS1Dのディスプレイ内部でインプットチャンネルに 割り当てる(パッチする)必要があります。同じように、出力用ユニットの出力端子を利用するには、ディスプレイ内部で アウトプット系チャンネル(MIX チャンネル、MATRIXチャンネル、STEREO A/Bチャンネル)に割り当てる必要があり ます。
次の表は、48CH モデルと 96CH モデルを標準モードまたはミラーモードで使用するときに、必要となるエンジンの種 類や台数、使用可能な入出力端子/チャンネルの数を表したものです。
入出力数とチャンネル構成
標準モード ミラーモード モデル 48CHモデル 96CH モデル 48CH モデル 96CH モデル エンジン DSP1D × 1 DSP1D-EX × 1 DSP1D × 2 DSP1D-EX × 2 入力端子 最大 320 最大320 最大 320 最大 320 出力端子 最大 192 最大 192 最大 192 最大 192 モノラルインプットチャンネル 48 96 48 96 ステレオインプットチャンネル 4848 MIXチャンネル 48 48 48 48 MATRIXチャンネル 24 24 24 24 STEREOチャンネル 2(A 、 B) 2(A 、 B) 2(A 、 B) 2(A 、 B)
Hint
96CHモデルと48CH モデルは、それぞれ使用可能なモノラルインプットチャンネル、ステレオインプットチャンネ ルの数が異なります。ただし、MIX チャンネル、MATRIX チャンネル、STEREO A/B チャンネルのアウトプット系 チャンネルの数は同等です。
ミラーモードでは、2 台のエンジン(A/B)のうち 1 台を予備として用意し、マニュアル操作で切り替えてどちらか 1 台のみを使用するため、同時に使用できる入出力端子の数やチャンネルの数は、標準モードと変わりません。
7
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
MIX バス /MATRIX バスについて
PM1D システムでは、インプットチャンネルの信号を 1 〜48 のMIXバスに送ることができます。MIXバスに送られた 信号は、EQ、コンプ、ディレイを備えた MIXチャンネルを経由して、MIX 1 〜 48にパッチされた出力端子から出力され ます。このとき、奇数番号→偶数番号の順で並んだ MIX バスごとに、インプットチャンネルから送出される信号レベルを 固定にするか(FIX モード)、可変にするか(VARI モード)を設定することが可能です。FIX モードに設定した MIX バスは グループバスとして、VARI モードに設定したMIX バスはAUX バスとして利用できます。
また、PM1D システムには、24 系統の独立した MATRIX バスが装備されており、MIX チャンネル 1 〜 48、STEREO A/B チャンネル、SUB IN からの信号を任意のレベルでミックスして MATRIXバスに送ることができます。MATRIX バ スに送られた信号は、EQ、コンプ、ディレイを備えた MATRIXチャンネルを経由して、MATRIX 1〜24にパッチされた 出力端子から出力されます。
シーンメモリー/各種ライブラリー
PM1D システムでは、各チャンネルのミックスパラメーターおよび PM1D システム全体の各種設定をシーンとして内 部メモリーに保存できます。シーンには 00〜 99 の整数部分と .0 〜.9の小数点以下の部分から構成される番号が付け られており、00.0 から99.9 まで、1000 種類のシーン(うち 10 種類は読み込み専用)が利用できます。
また、PM1D システムでは、パッチデータ、EQ データ、コンプレッサーデータ、エフェクトデータなどの設定値を、シーン メモリーからは独立したライブラリーに保管し、必要に応じて再利用できます。
ワードクロックの同期について
PM1D システムに含まれるすべてのコンポーネント、およびデジタル入出力ユニットに接続されたデジタル機器は、デ ジタル音声信号を正確に送受信するために、同じワードクロック信号に同期させる必要があります。
同期が外れている機器が含まれている場合、その機器の入出力信号がミュ−トされてしまったりクリックノイズが 発生する場合があります。
DSP
x1x1
標準モードでは、通常エンジンの内蔵クロックをワードクロックマスターとして、入出力ユニットやコンソールをそれに 同期させます。また、外部にクロックジェネレーターをマスターにして、エンジン、コンソール、入出力ユニットにワード クロックを供給することも可能です。
DSP
x2x2
ミラーモードでは、現在使用しているエンジン(A または B のいずれか一方)が不調になったときに、マニュアル操作でも う1台のエンジンに切り替えることができます。そのときのクロック系の切り替え時間を最小限にするために、外部のク ロックジェネレーターからコンソールやエンジンA/Bにワードクロックを供給することを推奨しています。もちろん、こ の供給方法でなくても切り替えは行われます。
Hint
ワードクロックマスターの選択方法は、「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」(→ P24)、「CS1D リファレンスマ ニュアル(ソフトウェア編)」(→ P44)をご参照ください。
Hint
例外として、コンソール CS1Dに搭載された2-TRACK IN DIGITAL端子 1〜 6には、サンプルレートコンバーター が内蔵されているため、PM1D システムと同期していないデジタル信号でも入力できます。
8

第2章 CS1D のユーザーインターフェース

この章では、コンソールCS1Dのソフトウェアを操作するためのさまざまなユーザーインターフェースを紹介し、その操 作方法について説明します。

各種のユーザーインターフェースについて

PM1D システムでは、チャンネルごとの音決めやミキシングといった基本パラメーターについては、CS1D のトップパ ネルに配置されたフェーダーやエンコーダーのみで十分操作できるように設計されています。ただし、より細かい設定を 行う場合は、特定の機能(ファンクション)を呼び出し、ソフトウェア上でパラメーターの値を変更する必要があります。 ここでは、ディスプレイ内のソフトウェアを操作する各種のインターフェースについて説明します。
ディスプレイ内部のユーザーインターフェース
CS1Dのディスプレイ内部では、次のユーザーインターフェースを使用します。
ポインター
ディスプレイに表示される矢印をポインターと呼 びます。ポインターは、これから操作する要素を選択 するときに使用します。
ポインター
カーソル
ディスプレイ上に表示される、赤い枠線をカーソ ルと呼びます。画面上のある要素がカーソルで囲ま れているときは、その要素が操作の対象として選ば れていることを表します。
カーソル
ボタン
ディスプレイ内のボタンは、パラメーターのオン/ オフを切り替えたり、複数の選択肢の中から1つを選 択するときに使用します。現在オンに設定されてい るボタンは緑色、オフに設定されているボタンは灰 色で表示されます。
オンに設定されている ボタン
オフに設定されている ボタン
ノブ/フェーダー/数値ボックス
ディスプレイ内のノブ/フェーダーは、パラメー ターの値を変更するときに使用します。現在の値は、 数値ボックスで確認できます。
ノブ
数値ボックス
タブ
ディスプレイ左上に表示される、画面の名称をタ ブと呼びます。タブは、同じファンクション内で画 面を切り替えるときに使用します。
タブ
フェーダー
数値ボックス
9
CS1D 操作マニュアル(基本操作編) 10
文字入力ボックス
チャンネルやシーンなどの名称を付けるときに、文 字/数字/記号を入力するためのボックスです。
文字パレット
文字入力ボックスに文字/数字/記号を入力すると きに使用する、キーボードです。
スクロールバー
表示する項目が多すぎて 1 画面に表示しきれないと きに、現在見えていない部分を呼び出すために使用 するバーです。
スクロールバー
MENUボタン
ディスプレイ操作の開始点となる、ファンクション メニューを呼び出すための特殊なボタンです。ファ ンクションメニュー自体や各種のポップアップウィ ンドウを除き、すべての画面の同じ場所にこのボタ ンが配置されています。
MENU ボタン
第2章 CS1D のユーザーインターフェース
CS1Dトップパネル上のユーザーインターフェース
CS1D のトップパネルには、ディスプレイ内部を操作するために、次の操作子が用意されています。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
LCD FUNCTION ACCESS ブロックには、ディスプレイに任意のファンクションや画面を呼び出すためのスイッチが 集められています。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
1
2
3
1
グローバルファンクション
PM1Dシステム全体に影響するファンクションを呼 び出すスイッチです。
2
アウトプット系ファンクション
アウトプット系チャンネルに関するファンクション を呼び出すスイッチです。
3
インプット系ファンクション
インプット系チャンネルに関するファンクションを 呼び出すスイッチです。
目的のファンクションに対応するスイッチを押せ ば、そのファンクションの画面がディスプレイに呼 び出されます。
Hint
[SHIFT/GRAB] スイッチを押しながら、これらの LCD FUNCTION ACCESS スイッチを押すとその ファンクション内にあるペ−ジを逆順に呼び出すこ とができます(Page Back 機能)。また、これらのス イッチを押しつづけることでも Page Back 機能が 働きます。
11
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
データエントリーブロック
データエントリーブロックには、ディスプレイ内部の設 定状態や数値を変更するための操作子が集められていま す。
データエントリーブロック
1
3
2
6
[DEC/CANCEL]/[INC/OK] スイッチ
2
ディスプレイ内で、現在カーソルのあるパラメー ターの設定値を増減させるときに使用します。また、 リコール操作やストア操作の実行前に確認用のウィ ンドウが表示されたときは、ウィンドウ内の CANCELボタンや OKボタンの代用として利用でき ます。
[SHIFT/GRAB] スイッチ
3
ディスプレイ内でノブ型の可変範囲の広いパラメー ター上にカーソルがある場合、 がら[DEC/CANCEL]/[INC/
このスイッチを押しな
OK]スイッチを押すか、 もしくは [DATA] エンコ−ダーを回すと、パラメー ターの変化幅が大きくなります。
また、このスイッチを押しながらCURSOR[▲]/[▼] /[ √]/[ ®]スイッチを押すと、現在のカーソル位置 から別のエリアにカーソルが移動できる画面もあり ます。詳しくはリファレンスマニュアル ( ソフトウェ ア編 )の各画面の説明をご参照ください。
[ENTER] スイッチ
4
ディスプレイ内で、現在カーソルがあるボタンのオ ン/オフを切り替えたりポップアップウィンドウを 開けたりするときに使用します。
[DATA] エンコーダー
5
ディスプレイ内で、現在カーソルがあるパラメー タ ーの設 定値 を増減 させ ると きに使 用し ます。 [SHIFT/GRAB] スイッチを押しながら [DATA] エ ンコーダーを回せば、パラメーターの値が素早く変 化します。
6
4
5
トラックパッド&左右スイッチ
ディスプレイ内のポインターを移動させたり、特定
CURSOR [▲ ]/[▼ ]/[ √]/[ ®] スイッチ
1
ディスプレイ内のカーソルを、目的のパラメーター まで移動させるときに使用します。
のパラメーターを選択するときに使用します。 また、ディスプレイ内でノブ型の可変範囲の広いパ
ラメーターを操作するときは、トラックパッドの右 スイッチを押さえながらパッドを操作すれば、パラ メーターの変化幅が大きくなります。
外部ユーザーインターフェース
PM1D システムでは、必要に応じて以下の外部ユーザーインターフェースを追加することができます。
マウス
CS1Dのリアパネル/トップパネルにある MOUSE 端子にPS/2対応マウスを接続すれば、トラックパッ ドと同じ用途に利用できます。
キーボード
のリアパネル/トップパネルにある
CS1D
KEYBOARD
端子にPS/2対応のキーボードを接続すれば、文字パ レットと同様に文字/記号/数字の入力に利用でき ます。
各キーの機能は、次の通りです(キー配列は、英語 キーボードに準拠します)。
キー 機能
PageDown
PageDown
←→↑↓
テンキーの 4、
6、2、8
(NumLockキー
=オフ)
データエントリーブロックの [DEC/CANCEL] スイッチと同等の機能
データエントリーブロックの [INC/OK] スイッ チと同等の機能
[CURSOR] スイッチと同等の機能
キー 機能
Alt+PageUp
Alt+PageDown
Return
Enter
Shift [SHIFT/GRAB] スイッチと同等の機能
Ctrl+←、
Ctrl+ →
Ctrl+c
Ctrl+v
Insert
Delete
BackSpace
Ctrl+↑、
Ctrl+↓、Tab
[DATA]エンコーダーをINC 方向に動かし
た場合と同等の機能
[DATA]エンコーダーをDEC 方向に動かし
た場合と同等の機能
[ENTER]スイッチと同等の機能
文字パレットの √、 ®ボタンクリックと同等 の機能
文字パレットのCOPY ボタンクリックと同 等の機能
文字パレットのPASTE ボタンクリックと同 等の機能
文字パレットのINS ボタンクリックと同等 の機能
文字パレットのDEL ボタンクリックと同等 の機能
文字入力ボックスの文字を1 文字後退して消 す(バックスペース機能)
文字入力ボックス編集対象切り替え
12
キー 機能
MENU ボタンをクリックしたときと同等の 機能(通常の画面)
Esc
Alt + 0 〜 9、
-、=,
CANCEL ボタンをクリックしたときと同等 の機能(CANCELボタンのあるポップアップ
ウィンドウ)または、CANCEL ボタンが無い 画面の場合、OKボタンや EXIT ボタンをク リックしたときと同等の機能
同一画面内のページ切り替え
リアパネルとトップパネルにある同種の端子を同 時に使用できません。必ず、片方のみで使用してく ださい。
テンキーパッド
CS1D のリアパネル/トップパネルにある NUM KEY端子にPS/2 対応のテンキーパッドを接続すれ ば、数値の入力やシーンのリコールに利用できます。
各キーの機能は、次の通りです。
キー 機能
0〜9
Enter
SCENE MEMORY ブロックの [0] 〜 [9]スイッチ と同等の機能
SCENE MEMORY ブロックの[RECALL] スイッ チと同等の機能
SCENE MEMORY ブロックの[ ▲/INC] スイッ
+
チ+[ENTER] スイッチと同等の機能(番号が 1つ 上のシーンをリコールする)
SCENE MEMORY ブロックの[ ▼/DEC] スイッ
-
チ+[ENTER] スイッチと同等の機能(番号が 1つ 下のシーンをリコールする)
/
現在のバージョンでは未使用
*
第2章 CS1D のユーザーインターフェース
13
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)

各種の基本操作について

ここでは、CS1D のディスプレイ内部で行う基本操作について説明します。CS1D のソフトウェア上の操作は、原則とし てここに挙げる操作を組み合わせたものとなります。
クリック
画面上の特定の要素にポインターを合わせ、トラックパッドの左右スイッチ(外部マウスを使用する場合は、マウスの左 右ボタン)を押す操作をクリックと呼びます。クリックは、画面上のボタンのオン/オフ切り替え、カーソルの移動、数 値の微調整などに使用します。
左スイッチ
クリック
クリック
右スイッチ
マウス左クリック
マウス右クリック
Hint
データエントリーブロックの[CURSOR]スイッチを 使ってカーソルを特定の要素に合わせ、[ENTER] ス イッチを押した場合も、その要素をクリックしたと きと同じ効果が得られます(外部キーボードの矢印 キーや ENTERキーを使った場合も同様です)。
Hint
ポインターを特定の要素に合わせた後で、トラック パッドを叩くことで、左スイッチをクリックしたと きと同じ効果を得ることも可能です(この操作を
タッピングと呼びます)。
この機能を解除するには、ディスプレィ内(UTILITY ファンクションの PREFERENCE 画面)でタッピン グを無効に設定する必要があります。(「CS1D リ ファレンスマニュアル(ソフトウェア編)」→P36)。
トラックパッド
タッピング
ドラッグ
画面上の特定の要素にポインターを合わせ、左または右のスイッチを押しながら、トラックパッドに指を押しつけて上下 左右に動かす操作をドラッグと呼びます。マウスでドラッグを行う場合は、マウスの左ボタンまたは右ボタンを押しな がら、上下左右に動かします。ドラッグは、主に画面内のノブやフェーダーの値を変更するときに使用します。
トラックパッド
ドラッグ
左スイッチ
押しながら
ドラッグ
マウス
トラックパッド
ドラッグ
押しながら
ドラッグ
右スイッチ
マウス
ドラッグ&ドロップ
画面上の特定の要素にポインターを合わせ、画面上の別の位置までドラッグした後で、指を離す操作をドラッグ&ド ロップと呼びます。ドラッグ&ドロップは、EQやダイナミクスプロセッサーの設定を他のチャンネルにコピーする場合 などに使用します。
14
第2章 CS1D のユーザーインターフェース
スクロール
表示する項目が多すぎて 1 画面に表示しきれないときには、スクロールバーのボックスをドラッグするなどで、見えてい ない部分を呼び出すことができます。
スクロールバーのボックスをドラッグする
ドラッグ
その他、スクロールバーの空白部分や、スクロール バーの端にある / ボタンや / ボタンを クリックして、画面をスクロールさせることも可能 です。
[DEC/CANCEL]/[INC/OK] スイッチや [DATA] エンコーダーを使って、スクロールバーを操作する
スクロールバーのボックスにカーソルを置いて、 [DEC/CANCEL] スイッチを押すか [DATA] エン コーダーを反時計方向に回すと、画面が左方向(上下 スクロールの場合は上方向)にスクロールします。ま た、[INC/OK] スイッチを押すか [DATA] エンコー ダーを時計方向に回すと、画面が右方向(上下スク ロールの場合は下方向)にスクロールします。
Hint
スクロールバーのボックスにカーソルがある場合、 [SHIFT/GRAB] スイッチを押しながら [DATA] エ ンコーダーを回すと、回す方向によって ボタンや
ボタンを押したときと同じ効果を得ることがで
きます。
これらのボタンをクリックする と、スクロールバーのボックスが ボタンの示す方向に段階的に移 動します。
ボタンをクリックしたときの
方が、動きが大きくなります。
/ よりも /
ここをクリックすると、スクロー ルバーのボックスがクリックし た方向に大きく段階的に移動し、 それにつれて画面がスクロール します。
15
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
任意の画面を呼び出す
ディスプレイに任意のファンクション/任意の画面を呼び出すには、次の 2つの方法があります。
LCD FUNCTION ACCESS ブロックを使う
【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックのスイッチの 中から、目的のファンクションに相当するスイッチ を押してください。
該当するファンクションで最後に操作した画面が、 呼び出されます。
2. 同じファンクション内で画面を切り替えるには、手 順1と同じスイッチを繰り返し押してください。
ほとんどのファンクションには複数の画面が用意さ れています。
また、データエントリーブロックの [SHIFT/GRAB] スイッチを押しながら手順 1 と同じスイッチを押せ ば、同じファンクション内の前の画面に戻ります。
ディスプレイ内のボタンを使う
【操作手順】
1. いずれかの画面で、MENU ボタンをクリックしてく ださい。
MENU ボタンをクリックすると、ファンクションメ ニュー画面が呼び出されます。ディスプレイ上の操 作で特定の画面を呼び出すときは、この画面が開始 点となります。
Hint
MENU ボタンは、ファンクションメニュー自体と各 種のポップアップウィンドウを除き、すべての画面 で同じ場所に配置されています。
2. ファンクションメニュー画面で、目的のファンク ションに相当するボタンをクリックしてください。
該当するファンクションで、最後に操作した画面が 表示されます。
3. 複数の画面を含むファンクションの場合は、画面上 のタブをクリックして画面を選択してください。
16
第2章 CS1D のユーザーインターフェース
カーソル
ボタンを操作する
ディスプレイ内部のボタンは、特定のパラメーターのオン/オフを切り替えたり、複数の選択肢の中から 1つを選択する 用途に使用します。ボタンを操作するには、次のような方法があります。
トラックパッド(マウス)を使う
【操作手順】
1. トラックパッド(マウス)をドラッグして、目的のボ タンにポインターを合わせてください。
ポインター
2. トラックパッド(マウス)の左右どちらかのスイッチ を使って、ボタンをクリックしてください。
ボタンのオン/オフが切り替わります(または、該当 するボタンが選択されます)。
ボタンのオン/オフが切り替わる
クリック
データエントリーブロックのスイッチ/キーボー ドを使う
【操作手順】
1. [CURSOR]スイッチ(またはキーボードの矢印キー)を 使って、目的のボタンにカーソルを合わせてください。
2. [ENTER]スイッチ( を押してください。
ボタンのオン/オフが切り替わります(または、該当 するボタンが選択されます)。
またはキーボードのENTERキー
Hint
ディスプレイ内( 画面)でタッピングが有効に設定されていれば、ト ラックパッドを叩いてクリックすることも可能で す。この場合は、トラックパッド(マウス)の左スイッ チを押したときと同じ動作となります。(「CS1D リ ファレンスマニュアル(ソフトウェア編)」→P36)。
UTILITY ファンクションの PREFERENCE
選択されたボタン
17
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
カーソルを移動する
ディスプレイ上で変更するパラメーターを選択するために、カーソル ( 赤枠 ) を移動させる用途で使用します。
カーソルを移動させる [ 操作手順 ]
1. CURSOR[▲]/[▼]/[ ®]/[ √]スイ ッチを押しま す。ディスプレイ上のカーソルが、押したスイッチの 方向に移動します。
但し、押したスイッチの方向に行くべきパラメー ターがない場合は、移動しません。
隣のグリッドに移動する
カーソルをスクロールウィンドウから移動させる [ 操作手順 ]
1. [SHIFT/GRAB] スイッチを押しながら、CURSOR [▲]/[▼]/[ ®]/[ √]スイッチを押します。
すると、現在カーソルのあるスクロールウィンドウ から、押した方向に外へ移動します。
IN/OUT PATCHファンクションのINSERT PATCH 画面のようなスクロールウィンドウがある画面や、 SCENE ファンクションの MEMORY画面のような リストウィンドウがある画面などで使用できます。
[SHIFT/GRAB]スイッチとCURSOR[ √]/[ ®]ス イッチを使ったカーソル移動
[SHIFT/GRAB] スイッチ
CURSOR [
®
] スイッチ
Hint
PATCH 画面などでグリッド上にカーソルがある場 合、[DATA] エンコーダーを時計方向に回すとカーソ ルが右に移動し、反時計回りに回すとカーソルが左 に移動します。また、[SHIFT/GRAB] スイッチを押
しながら [DATA] エンコーダーを時計方向に回すと カーソルが下に移動し、反時計方向に回すとカーソ ルが上に移動します。
18
第2章 CS1D のユーザーインターフェース
ノブやフェーダーの設定値を変更する
ディスプレイ内部のノブやフェーダーは、特定のパラメーターの設定値を変更する用途に使用します。ノブ/フェーダー を操作するには、次のような方法があります。
トラックパッド(マウス)を使う
【操作手順】
1. 目的のノブ/フェーダーにポインターを合わせ、ト ラックパッド(マウス)の左または右スイッチを使っ てノブ/フェーダーをクリックしてください。
カーソルがその位置に移動します。
2.
値を1ステップずつ上下させたいときは、トラックパッ ド(マウス)の右スイッチまたは左スイッチを使って ノブ/フェーダーをクリックしてください。
右スイッチでクリックすれば値が1ステップ上がり、 左スイッチでクリックすれば値が 1 ステップ下がり ます。
3. 値を連続的に上下させたいときは、トラックパッド
(マウス)を使って、ノブ/フェーダーをドラッグし
てください。
ノブやフェーダーを左右または上下方向にドラッグ することで、数値を連続可変できます。なお、ノブで 可変範囲の広いパラメーターのとき、トラックパッ ド(マウス)の右スイッチを押しながらドラッグする と、左スイッチを押した場合に比べて数値の変化幅 が大きくなります。すばやく値を変更したいときは、 この方法が便利です。
フェーダーの値を変更する
2.
値を 1 ステップずつ上下させたいときは、[DEC/CANCEL] [INC/OK]スイッチ(またはキーボードの PageUp/ PageDownキーなど、[DEC/CANCEL]/[INC/OK] スイッチと同様の機能を持つキー)を押してくださ い。
値を1ステップずつ変化させる
3. 値を連続的に上下させたいときは [DATA] エンコー ダーを回してください。
/
ノブの値を変更する
データエントリーブロックのスイッチ(キーボー ド)とエンコーダーを使う
【操作手順】
1. [CURSOR]スイッチ(またはキーボードの矢印キー)を 使って、目的のノブ/フェーダーにカーソルを合わせて ください。
ノブにカーソルを合わせる
値を連続的に変化させる
Hint
ノブで可変範囲が広いパラメーターのときは、[SHIFT/ GRAB]スイッチを押しながら[DEC/CANCEL]/[INC/ OK] スイッチを押すか、[DATA] エンコーダーを回す と、パラメーターの変化幅が大きくなります。
19
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
名前を付ける
PM1D システムでは、個々のチャンネルに名前(ロングネーム、ショートネーム)を付けたり、シーンや各種ライブラリー のデータにタイトルを付けて保存できます。例えば次の画面は、ライブラリーに名前を付けて保存する LIBRARY STORE ポップアップウィンドウです。
この画面で文字を入力するには、次のような方法を使います。
LIBRARY STOREポップアップウィンドウ
1. 文字パレット(またはキーボード)を使って、文字を 入力してください。
文字パレットをクリックすると、文字入力ボックス に該当する文字/記号/数字が入力され、反転部分 が右に移動します。
2. 以下の文字も同じ要領で入力してください。
DELボタン ...............反転部分の文字を削除しま
す。キーボードのDeleteキー を押した場合も、同じ効果が 得られます。
CLEARボタン .........文字入力ボックスに入力され
た文字をすべて消去します。
文字の入力中は、文字パレット内のボタンが利用で きます。
各ボタンの機能は、次の通りです。
INS ボタン................反転部分にスペース(空白)を
挿入します。キーボードの Insert キーを押した場合も、 同じ効果が得られます。
√/ ®
ボタン..............反転部分を左右に移動しま
す。
20
第2章 CS1D のユーザーインターフェース 21
PASTE ボタン
.........COPYボタンを使ってバッファ
にコピーした文字列を貼り付 けます。
COPY ボタン...........文字入力ボックスから指定し
た文字列を一時的にバッファ にコピーします。
CAPS LOCK ボタン
.アルファベットの大文字と小
文字を切り替えます。このボ タンがオンのときは、大文字 が入力できます。
3. 名前が入力できたら、STORE ボタンをクリックして
ください。
入力した名前が確定し、ライブラリーに保存されま す。
Hint
チャンネルごとに名前(ロングネーム、ショートネー ム)を付ける IN PATCH/OUT PATCH ファンク ションの NAME 画面でも、同じような画面が表示さ れ、基本的な操作方法は共通しています。
使用可能な文字数は、現在保存しようとしてる要素 に応じて異なります。それぞれの要素に対して決め られた文字数を超えて、文字列を挿入したり、反転 部分を移動させることはできません。
Hint
パソコンのキ−ボ−ドを接続すると、キ−ボ−ドで 文字の入力が可能です。
FILE SAVE ポップアップでは、ファイル名の欄で ペーストできません。

第3章 オーディオ接続とパッチング

この章では、入出力用ユニットやコンソールCS1Dにマイクやスピーカーシステムなどの入出力機器を接続し、インプッ ト系チャンネルやアウトプット系チャンネルにパッチする方法を説明します。
「CS1D 操作マニュアル(基本操作編)」は、PM1D システムに含まれる機器同士が適切に接続され、各機器が正常に
動作することを前提に書かれています。PM1D に含まれる機器同士の接続方法や、動作をチェックする方法につい ては「CS1D 操作マニュアル(設置導入編)」をご参照ください。

オーディオ接続

ここでは、入出力用ユニットやコンソールのオーディオ接続について説明します。
アナログ入力用ユニットのオーディオ接続
アナログ入力用ユニット AI8 に装着可能な入力用カードには、マイク/ラインインプットカード LMY2-ML とADカー ド LMY4-AD の 2種類があり、カードに応じて仕様やチャンネル数が異なります。
マイク/ラインインプットカード(LMY2-ML)
LMY2-ML には、1と2の入力チャンネルに対して、 A/B2 種類のXLR-3-31(バランス)入力端子が搭載 されています。ただし、同時に使用できる端子はチャ ンネルごとに A/B いずれか一方のみです(A/B の切 り替えは SELECTED INPUT CHANNEL ブロック またはディスプレイ内で行います)。
LMY2-ML の接続
12345678
アナログ入力用ユニット AI8
マイク
マイク
MIC/Line-Eingangsplatine (LMY2-ML)
SIGNAL
ANALOG IN
CH2A CH1B CH1A
CH2B
B
SIGNAL
MIC/LINE INPUT CARD
MODEL LMY2-ML
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
これらの端子には、マイクからラインレベル機器ま で接続できます。
端子の配線は、次の通りです。
入力端子の配線
オスXLRプラグ
1(グランド)
3(コールド)
2(ホット)
Hint
接続された機器に +48Vのファンタム電源を供給す る場合は、AI8 のフロントパネルにある PHANTOM MASTER スイッチをオンに切り替え、さらに該当す るインプットチャンネルで [+48V] スイッチをオン に設定します(→ P46)。
LMY2-ML の 1A と 1B、および 2A と 2B に、それ ぞれ違う系統の音源(ただし同時には使用しないも の)を接続しておけば、コンソール CS1D で A/B を 切り替えるだけで違う設定のインプットチャンネル を共有できます。
22
B
シンセサイザー
AD カード(LMY4-AD)
LMY4-AD には、同時使用可能な 4 チャンネルの XLR-3-31(バランス)入力端子が搭載されていま す。
LMY4-AD の接続
12345678
アナログ入力用ユニットAI8
AD-Platine (LMY4-AD)
SIGNAL
リズムマシン
CH3 CH2 CH1
CH4
SIGNAL
SIGNAL
ANALOG IN
AD CARD
MODEL LMY4-AD
INPUT UNIT NO.
PHANTOM MASTER
ON
OFF
POWER
ON/ OFF
ANALOG INPUT BOX
+48V
第3章 オーディオ接続とパッチング 23
SIGNAL
シンセサイザー
端子の配線は、次の通りです。
入力端子の配線
オスXLRプラグ
1(グランド)
3(コールド)
2(ホット)
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
アナログ出力用ユニットのオーディオ接続
アナログ出力用ユニット AO8 に装着された DA カード LMY4-DA には、4 チャンネルの XLR-3-32(バランス)出力端 子が搭載されています。
LMY4-DAの接続
1234567
アナログ出力用ユニット AO8
LMY4-DA DA-Platine
ANALOG OUT
DA CARD
CH4 CH3 CH2 CH1
MODEL LMY4-DA
8
OUTPUT UNIT NO.
INPUT SELECTOR
A
B
POWER ON/ OFF
ANALOG OUTPUT BOX
SIGNAL SIGNAL SIGNAL SIGNAL
スピーカーシステム
端子の配線は、次の通りです。
出力端子の配線
メスXLRプラグ
2(ホット)
1(グランド)
3(コールド)
24
第3章 オーディオ接続とパッチング
デジタル入出力用ユニットのオーディオ接続
デジタル入出力用ユニットDIO8 は、お客様のシステムに応じて、最大 8 枚までのデジタルI/Oカードまたはアナログ I/ Oカードを装着できます。次の図は、DIO8 にADAT、Tascam、AES/EBUの各フォーマットに対応したデジタルレコー ダーを接続した場合の接続例です。
ADATフォーマットのデジタル機器の接続
デジタル入出力用ユニット
DIO8
Digital-E/A-Platinen MY8-AT
OUTIN
DIGITAL OUTDIGITAL IN
ADAT
ADAT
I/O UNIT ID
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
POWER
ON/ OFF
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-AT
AES/EBU フォーマットのデジタル機器の接続
I/O UNIT ID
デジタル入出力用ユニット
DIO8
PORT B SELECTOR
5-8 1-4
POWER
ON/ OFF
Digital-E/A-Platinen MY8-AE
AES/EBU
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-AE
Tascamフォーマットのデジタル機器の接続
I/O UNIT ID
デジタル入出力用ユニット
PORT B SELECTOR
DIO8
Digital-E/A-Platinen MY8-TD
Interface (TDIF-1)
Tascam Digital Audio
DIGITAL I/O CARD
MODEL MY8-TD
WORD CLOCK OUT
WORDCLOCK IN
Tascam
8-TRACK DIGITAL
DIGITAL I/O
AES/EBU IN
5-8 1-4
POWER
ON/ OFF
DIO8に装着されたデジタルI/Oカードを経由してデ
00.00.00.00
DAT
Digital Audio Workstation
AES/EBU OUT
ジタル機器を接続する場合、PM1D システムとデジ タル機器が同一のワードクロックに同期していなけ ればなりません(同期が取れていない場合、その機器 の入出力信号がミュ−トされたりクリックノイズが 発生することがあります)。
デジタル機器をスレーブとして使用する場合の設定 方法は、その機器のマニュアルをご参照ください。
MY8-ATカードを使用してADATフォーマットの信 号を扱う場合、接続する機器によっては同期が外れ やすい場合があります。より確実に同期させるため、 組み合わせで使用しているデジタルオーディオ機器 のワードクロックは、ADAT フォーマットの端子以 外から取ることをおすすめします。
25
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
コンソールのオーディオ接続
PM1D システムでは、入出力ユニットおよびエンジンで信号処理の大半を行い、コンソールはその動作をコントロール します。ただし、例外として、CS1D 上でも次の入出力端子が利用できます。
2-TRACK IN DIGITAL AES/EBU 端子(1 〜 6)
CDプレーヤーや DAT レコーダーなどの外部機器か ら、AES/EBUフォーマットのデジタルソースを入力 する AES/EBU(XLR-3-31)端子です。
2-TRACK IN DIGITAL COAXIAL端子(1 〜 2 のみ)
CDプレーヤーや DAT レコーダーなどの外部機器か ら、民生用フォ ーマット(IEC60958)のデ ジタル ソースを入力する COAXIAL(RCA ピン)端子です。
2-TRACK IN ANALOG L/R端子(1 〜2)
外部からステレオのアナログ信号を入力するための XLR-3-31(バランス)入力端子です。
2-TRACK IN DIGITAL AES/EBU 端子 1/2、2­TRACK IN DIGITAL COAXIAL
端子 1/2、2-TRACK IN ANALOG 端子 1/2 は、それぞれいずれか 1 種 類のみが使用できます。使用する端子の選択は、 ディスプレイ内(MON/CUE ファンクションの 2TR IN 画面)で行います。
コンソールのオーディオ接続①
STEREO OUT
DIGITAL
AES
/EBU
COAXIAL
AES
/EBU
COAXIAL
A
B
2-TRACK IN DIGITAL
3
AES
/EBU
AES
/EBU
4
COAXIAL
AES
/EBU
5
AES
/EBU
AES
/EBU
6
COAXIAL
AES
/EBU
1
2
STEREO OUT DIGITAL AES/EBU端子(A/B)
STEREO A/B
チャンネルの信号をAES/EBUフォー マットでデジタル出力する AES/EBU(XLR-3-32) 端子です。
STEREO OUT DIGITAL COAXIAL 端子 (A/B)
STEREO A/B チャンネルの信号を民生用フォー マット(IEC60958)でデジタル出力する COAXIAL
(RCAピン)端子です。
MONITOR OUT ANALOG 端子(A/B)
モニターA/B の信号を出力する XLR-3-32(バラン ス)端子です。
CUE OUT ANALOG 端子(A/B)
キュー信号を出力する XLR-3-32(バランス)端子で す。
コンソールのオーディオ接続②
L
R
MONITOR OUT
ANALOG
R
R
2-TRACK IN
ANALOG
A
L
B
L
1
L
R
2
L
R
TALKBACK IN 2
CUE OUT ANALOG
26
00.00.00.00
DAT
DAT レコーダー
DIGITAL OUTDIGITAL IN
モニターシステム
ANALOG OUT
CD プレーヤー
キューシステム
TALKBACK IN 1 端子(トップパネル)
TALKBACK IN 2 端子(リアパネル)
トークバック用のマイクを接続する XLR-3-31(バ ランス)端子です。これら2系統の端子は、同時に使用 できます。
コンソールのオーディオ接続③
CS1D トップパネル
トークバック マイク
第3章 オーディオ接続とパッチング 27
TALKBACK IN 2
CS1D リアパネル
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)

パッチング

入出力用ユニットに外部機器を接続しただけでは、エンジンに信号を入力したり、エンジンからの信号を出力することは できません。エンジンとの間で信号の送受信を行うためには、入出力用ユニットの各端子を PM1D システムのチャンネ ルに割り当てる(パッチする)必要があります。
Hint
例外として、コンソール CS1D に搭載された出力端子(STEREO OUT DIGITAL AES/EBU、STEREO OUT DIGITAL COAXIAL、MONITOR OUT ANALOG、CUE OUT ANALOGの各端子)については、パッチング操作は不 要です。
インプット系チャンネルのパッチング
インプット系チャンネルに入力用ユニットをパッチして、名前を付けます。
【操作手順】
1.
LCD FUNCTION ACCESSブロックのINPUT [PATCH] スイッチを何回か押し、次の画面を表示させてくだ さい。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
INPUT [PATCH] スイッチ
この画面は、各種の入力端子や内蔵エ フェクトのリターン信号を、任意のイ ンプットチャンネル(モノラル/ステ レオ)にパッチする INPUT PATCH 画面です。
28
2. 左右のスクロールバーを使って、パッチ元となる入 力用ユニットを表示させてください。
画面の横方向には、入力用ユニットの ID 番号/カー ドのスロット番号/入力端子のチャンネル番号が表 示されます。現在見えていない部分のユニット/ カード/入力端子を表示させるには、左右のスク ロールバーを使用します。
インプットチャンネ ルの番号を示します。
第3章 オーディオ接続とパッチング
上から入力用ユニットの種類 と番号/カードのスロット番 号/入力端子のチャンネル番 号/その端子にパッチされた インプットチャンネルの数を 示します。
インプットチャンネル の名前を表示します。
Hint
任意の入力端子とインプットチャンネルをパッチするには、この グリッドをクリックしてのマークを表示させます。
/ボンをクリックすればユニット単位で、 /ボタンをクリックすればスロット単位で表
示をスクロールさせることができます。
3. 上下のスクロールバーを使って、パッチ先となるイ ンプットチャンネルを表示させてください。
画面の縦方向には、パッチ先となるインプットチャ ンネル1 〜96(モノラル)、または ST INチャンネル 1〜8(ステレオ)が表示されます。見えていない部分 を表示させるには、上下方向のスクロールバーを使 います。
4. パッチ元とパッチ先が交差するグリッドをクリック してください。
入力端子とインプットチャンネルをパッチするに は、パッチ元とパッチ先が交差するグリッドをク リックしてください。パッチされたグリッドには
のマークが表示されます(もう一度同じグリッ
ドをクリックすると、パッチが解除されのマー クが消えます)。
インプットチャンネル 1 に入力端子をパッチした例
6. インプットチャンネルに名前を付けるには、チャンネ ル番号の右側にあるボタンをクリックしてください。
インプットチャンネルにショートネーム(最高 4 文 字)とロングネーム(最高8文字)を付けることができ ます。チャンネル番号の右側のボタンをクリックす ると、名前を入力するNAME EDITポップアップウィ ンドウが表示されます。
NAME EDIT ポップアップウィンドウ
7. NAME EDITポップアップウィンドウで、SHORTま たは LONG の文字入力ボックスにカーソルを合わ
せ、文字を入力してください(文字の入力方法は→ P20)。
5. その他のユニット/カード/入力端子についても、 同じ要領でインプットチャンネルにパッチしてくだ さい。
単一の入力端子を複数のインプットチャンネルに パッチすることは可能ですが、複数の入力端子を単 一のインプットチャンネルにパッチすることはで きません。
Hint
2つの文字入力ボックスの間にある▲/▼ボタンをク リックすれば、ショートネームをロングネームの最初 の4文字に(またはその逆方向に)、コピーできます。
8. 文字を入力したら、OK ボタンをクリックしてくださ い。
INPUT PATCH 画面に戻り、チャンネル番号の右側 に名前が表示されます。
29
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
Hint
9. 必要に応じて、他のチャンネルも同様に名前を付け てください。
チャンネルに付けたショートネームは、ディスプレ イの各画面や、コンソール CS1D の [NAME] インジ ケーターなどに表示されます。
Hint
各チャンネルにまとめて名前を付けたい場合は、IN PATCH ファンクションのNAME画面を利用するの が便利です(「CS1D リファレンスマニュアル(ソフ トウェア編」→P128)
アウトプット系チャンネルのパッチング
アウトプット系チャンネル(MIX チャンネル、MATRIXチャンネル、STEREO A/Bチャンネル)に出力用ユニットをパッ チし、名前を付けます。手順はインプット系チャンネルとほぼ同様です。
【操作手順】
1. LCD FUNCTION ACCESS ブロックの OUTPUT [PATCH]スイッチを何回か押し、次の画面を表示さ せてください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
OUTPUT[PATCH] スイッチ
この画面は、任意のアウトプット系 チャンネルを、各種の出力端子や内 蔵エフェクトの入力にパッチする OUTPUT PATCH 画面です。
30
2. 上下のスクロールバーを使って、パッチ元となるア
ウトプット系チャンネルを表示させてください。
画面の縦方向には、パッチ元となる MIX チャンネル
(MIX1 〜 48)、MATRIX チャンネル(MTRX1 〜
24)、STEREO A/B チャンネル(ST AL/AR、ST BL/BR)が表示されます。見えていない部分を表示さ せるには、上下方向のスクロールバーを使います。
アウトプット系チャン ネルの種類と番号を示 します。
任意の出力端子とアウトプット系チャンネルをパッチするには、
アウトプット系チャンネル の名前を表示します。
アウトプット系チャンネルにパッチされた 出力端子の数を示します。
このグリッドをクリックしてのマークを表示させます。
第3章 オーディオ接続とパッチング
上から出力用ユニット の種類と番号/カード のスロット番号/出力 端子のチャンネル番号 を示します。
3. 左右のスクロールバーを使って、パッチ先となる出
力用ユニットを表示させてください。
画面の横方向には、出力用ユニットの ID 番号/カー ドのスロット番号/入力端子のチャンネル番号が表 示されます。現在見えていない部分のユニット/ カード/入力端子を表示させるには、左右のスク ロールバーを使用します。
Hint
/ボンをクリックすればユニット単位で、 /ボタンをクリックすればスロット単位で表
示をスクロールさせることができます。
4. パッチ元とパッチ先が交差するグリッドをクリック
してください。
5. その他のユニット/カード/出力端子についても、
同じ要領でアウトプット系チャンネルにパッチして ください。
単一のアウトプット系チャンネルを複数の出力端 子にパッチすることは可能ですが、複数のアウト プット系チャンネルを単一の出力端子にパッチす ることは、できません。
6. アウトプット系チャンネルに名前を付けるには、
チャンネル番号の右側にあるボタンをクリックして ください。
名前を入力する NAME EDIT ポップアップウィンド ウが表示されます。
7. NAME EDITポップアップウィンドウで、SHORTま
たは LONG の文字入力ボックスにカーソルを合わ せ、文字を入力してください(文字の入力方法は→ P20)。
8. 文字を入力したら、STORE ボタンをクリックしてく
ださい。
OUTPUT PATCH 画面に戻り、チャンネル番号の右 側に名前が表示されます。
Hint
チャンネルに付けた名前は、ディスプレイの各画面 や、コンソール CS1Dの [NAME] インジケーターな どに表示されます。
9. 他のチャンネルも同様に名前を付けてください。
Hint
アウトプット系チャンネルにまとめて名前を付けた い場合は、OUT PATCHファンクションのNAME画 面を利用するのが便利です(「CS1D リファレンスマ ニュアル(ソフトウェア編」→P83)
31

第4章 インプット系チャンネルの基本操作

この章では、インプットチャンネル/ ST IN チャンネルの基本操作について説明します。

インプット系チャンネルについて

インプット系チャンネルの操作に使用するブロック
PM1D システムでは、モノラルのインプットチャンネル× 96{48}とステレオの ST IN チャンネル× 8{4}が利用でき ます。これらのインプット系チャンネルにパッチされた信号は、内蔵の4バンドEQ/コンプレッサー/ゲートを通過し、 STEREO バスやMIX バスへと送出されます。
コンソール CS1D 上でインプット系チャンネルを操作するには、次の各ブロックを使用します。
INPUTブロック 1 〜 4
モノラルのインプットチャンネル1 〜96{1 〜 48} のパンやレベルを設定し、STEREO バスや MIX バス に送出するためのブロックです。1 つのブロックに 12チャンネル分のモジュールが収められています。
INPUT ブロック 2
INPUT ブロック 1 INPUT ブロック 3
ST IN ブロック
ステレオの ST IN チャンネル 1 〜8{1 〜 4}のパン やレベルを設定し、STEREO バスや MIX バスに送出 するためのブロックです。
INPUTブロック 4
ST IN ブロック
SELECTED INPUT CHANNELブロック
任意のインプットチャンネル、もしくはST INチャン ネルの LまたはRチャンネルを選択して、ヘッドアン プの設定、EQ /コンプレッサー/ゲートの設定、 STEREO バスやMIX バスへの送出など、主要ミック スパラメーターの大半をコントロールするブロック です。
SELECTED INPUT CHANNEL ブロック
32
第4章 インプット系チャンネルの基本操作
チャンネル割り当ての変更
PM1D システムが初期状態のとき、INPUT ブロック 1 〜 4 には、それぞれ 1 〜12、13 〜 24、25 〜 36、37 〜 48 のインプットチャンネルが割り当てられています。同じように、ST IN ブロックには、ST IN チャンネル 1〜 4 が割り当 てられています。 ただし、この割り当ては、SELECTED INPUT CHANNEL ブロックの MODULE [FLIP] スイッチ、および MASTER ブ ロックのGLOBAL LAYER [1-48]/[49-96]スイッチの操作に応じて、次のように変更できます。{48CH モデルでは、 GLOBAL LAYER [49-96]スイッチは選択できません。GLOBAL LAYER[1-48]スイッチのみが有効となります。}
MODULE [FLIP]スイッチを使ってチャンネルの割 り当てを変更する
INPUT ブロック 2
CH 13-24
INPUTブロック 4
34
CH 37-48
FLIP
CH 1-12
INPUT ブロック 1
CH 1-12
ST IN ブロック
CH 25-3612
INPUT ブロック 3
CH 25-36
12
FLIP
CH 13-24
CH 37-48
34
GLOBAL LAYER [1-48]/[49-96]
スイッチを使っ てチャンネル割り当てを変更する(96CH モデルの み)
INPUT ブロック 2
CH 13-24
CH 1-12
INPUT ブロック 1
ST INブロック
INPUTブロック 4
GLOBAL LAYER
CH 61-72
34
CH 37-48
CH 25-3612
INPUT ブロック 3
78
CH 85-96
GLOBAL LAYER
INPUT ブロック/ ST IN ブロックを操作しても、 思うような効果が得られない場合は、上記のスイッ チが適切に設定されているかどうかを確認してく ださい。
CH 49-60
56
CH 73-84
33
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)

INPUT ブロック/ST IN ブロックの基本操作

ここでは、INPUT ブロック/ST IN ブロックを使った、インプットチャンネルの操作方法について説明します。
INPUT ブロック/ ST IN ブロックでは、同時に複数のチャンネルを操作するために、操作可能なパラメーターの数 が必要最小限に抑えられています。このため、ディスプレイやSELECTED INPUT CHANNELブロックを使わなけ れば操作できないパラメーターもあります。
INPUT ブロック/ ST IN ブロック各部の名称と機能
ここでは、この章で操作する INPUTブロック/ ST IN ブロック各部の名称と機能について説明します。
INPUT ブロック
INPUT [MIX] エンコーダー& LED
そのインプットチャンネルから、VARI タイプの MIX バス に送られる信号のセンドレベルを設定します。 現在のおおよその値を周囲のLEDの点灯で確認できます。
ON
CLIP
L
TO ST
+10
SEL
ON
MIX
PAN
GAIN
+48V INS A
-68
+ THR
-
COMP
+ THR
-
GATE
CLIP
12 18 30 60
100
R
INPUT
6
INPUT [+48V]/[INS]/[Φ] LED
それぞれファンタム電源、インサート、フェイズのオン/ オフ状態を表示します。
INPUT [A]/[B] LED
B
マイク/ラインインプ ットカード(LMY2-ML)をパッチ したインプットチャンネルで、入力端子A/Bのどちらが有 効になっているかを表示します。
COMP [ +]/[THR]/[ − ] LED
内蔵コンプレッサーの動作状態を表示するLEDです。LED 表示の意味については、「CS1D リファレンスマニュアル
(ソフトウェア編)」をご参照ください。
GATE [ + ]/[THR]/[− ] LED
内蔵ノイズゲートの動作状態を表示するLEDです。LED表 示の意味については、「CS1D リファレンスマニュアル(ソ フトウェア編)」をご参照ください。
INPUT [NAME] インジケーター
そのインプットチャンネルのシ ョートネームを表示しま す。
メーターLED
そのインプットチャンネルの入力レベルを表示する6ポイ ントの LEDです。
INPUT MIX [ON] LED
そのインプットチャンネルから、MIX バスに送られる信号 のオン/オフを表示します。
INPUT [PAN] エンコーダー& LED
そのインプットチャンネルから、STEREOバスに送られる 信号の定位を設定し ます。現在のおおよそ の値を周囲の LEDの点灯で確認できます。
INPUT [TO ST] スイッチ&LED
そのインプットチャンネルからSTEREO バスに送られる 信号のオン/オフを切り替えます。
INPUT [GAIN] エンコーダー& LED
マイク/ラインインプッ トカード(LMY2-ML)をパッチ したインプットチャンネルで、ヘッドアンプの入力感度を 調節します。 現在のおおよその値を周囲のLEDの点灯で確認できます。
INPUT [CLIP] LED
そのインプットチャンネルの入力 信号がクリップしたと きに、この LED が点灯します。
INPUT [SEL] スイッチ& LED
SELECTED INPUT CHANNELブロックやディスプレイ 内で、操作 の対象となるインプットチャンネルを選択しま す。
INPUT [ON] スイッチ& LED
そのインプットチャンネルのオン/オフを設定します。こ のスイッチをオフにすると、そのインプットチャンネルか らSTEREOバスや MIXバスへは一切信号が送られなくな ります。
INPUTフェーダー
そのインプットチャンネルの入力レベルを調節する 100mm フェーダーです。
34
DCA
10
1 2 3 4
5
5 6
0
7 8
9
5
10 11 12
10
ST IN ブロック
ST IN STATUS [L]/[R] LED
その ST IN チャンネルのモジュールで、L/R のどちらの チャンネルを表示しているかを表すLED です。
ST IN [MIX] エンコーダー& LED
そのST IN チャンネルから、VARI タイプの MIXバスに送 られる信号のセンドレベルを設定します。 現在のおおよその値を周囲のLEDの点灯で確認できます。
ST IN MIX [ON] LED
そのST IN チャンネルから、MIX バスに送られる信号のオ ン/オフを表示します。
ST IN [PAN] エンコーダー& LED
その ST IN チャンネルから、STEREO バスに送られる信 号の定位を設定します。現在のおおよその値を周囲の LED の点灯で確認できます。
ST IN [TO ST] スイッチ& LED
そのST IN チャンネルからSTEREO バスに送られる信号 のオン/オフを切り替えます。
ST IN [GAIN] エンコーダー&LED
マイク/ラインインプッ トカード(LMY2-ML)をパッチ したST IN チャンネルで、ヘッドアンプの入力感度を調節 します。 現在のおおよその値を周囲のLEDの点灯で確認できます。
ST IN [CLIP] LED
そのST IN チャンネルの入力信号がクリップしたときに、 このLED が点灯します。
ST IN SEL [L]/[R] スイッチ& LED
SELECTED INPUT CHANNELブロックやディスプレイ 内で、操作の対象となるチャンネル(任意のST INチャンネ ルのL または R)を選択するスイッチです。
ST IN チャンネルでは、原則として L/R チャンネル のパラメーターが連動します。このため、ST IN SEL [L]/[R] スイ ッチのどちらか片方を選び、ST IN ブ ロックのエンコーダーやフェーダーを操作するだけ で、もう一方のチャンネルも追従します。 ただし、ヘ ッドアンプに関するパラメーターや、パン /ディレイに関するパラメ ーターは、個別に設定す る必要があります。
ST IN [ON] スイッチ&LED
そのST IN チャンネルのオン/オフを設定します。このス イッチをオフにすると、その STEREO
バスや MIX バスへは一切信号が送られなくなり
ます。
ST IN チャンネ ルから
LSTATUS R
MIX
PAN
GAIN
100
+48V INS A
-68
+
THR
-
COMP
+
THR
-
GATE
CLIP
12 18 30 60
ON
L
TO ST
+10
L CLIP
L
SEL
R
SEL
ON
R
INPUT
R
6
第4章 インプット系チャンネルの基本操作
ST IN [+48V]/[INS]/[Φ] LED
それぞれファンタム電源、インサート、フェイズのオン / オフ状態を表示します。
ST IN [A]/[B] LED
マイク/ラインイン プットカード(LMY2-ML)をパッチ
B
したST IN チャンネルで、入力端子A/B のどちらが有効に なっているかを表示します。
COMP [ +]/[THR]/[− ] LED
内蔵コンプレッサーの動作状態を表示するLEDです。LED 表示の意味については、「CS1D リファレンスマニュアル
(ソフトウェア編)」をご参照ください。
GATE [+ ]/[THR]/[ − ] LED
内蔵ノイズゲートの動作状態を表示するLEDです。LED表 示の意味については、「CS1D リファレンスマニュアル(ソ フトウェア編)」をご参照ください。
ST IN [NAME] インジケーター
その ST IN チャンネルのショートネームを表示します。
メーターLED
その ST IN チャンネルの入力レベルを L/R 個別に表示す る6ポイントの LEDです。
ST IN フェーダー
その ST IN チャンネルの入力レベルを調節する 100mm フェーダーです。
DCA
10
1 2 3 4
5
5 6
0
7 8
9
5
10 11 12
10
20
RCL MUTE
30
SAFE
40 50
60
35
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
士 端
ン 入 り
ヘッドアンプの設定
マイク/ラインインプットカード(LMY2-ML)をパッチしたチャンネルでは、操作を始める前に、ヘッドアンプの各種設 定(入力端子 A/B の選択、ファンタム電源のオン/オフなど)を済ませておく必要があります。
Hint
ここではインプットチャンネルを例に説明します。ST IN チャンネルを使用する場合、ヘッドアンプに関する設定は L/R 個別に行う必要があります。ST IN SEL [L]/[R] スイッチを使って片方ずつチャンネルを選び、設定を行ってく ださい。
【操作手順】
1.
LCD FUNCTION ACCESSブロックのINPUT [HA/ INSERT] スイッチを何回か押し、次の画面からいず れか 1 つを呼び出してください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
INPUT [HA/INSERT] スイッチ
IN HA/INSERT ファンクションの画面で、タブに
INSと表記されているのは、インサートインポイ
ントにパッチされた入力用カードの設定を行うた めの画面です。上記の画面と混同しないようにご注 意ください。
マイク / ラインインプットカードLMY2-ML がパッ チされたチャンネルは、次のパラメーターが表示さ れます。
LMY2-ML がパッチされたチャンネルの表示
レベルメーター
入力レベルを表示するピークレベルメーターです。
GAIN GANG(ゲインギャング)
画面上の隣り合ったインプットチャンネ ル同士(ま たは ST IN チャンネルのL/R同士)で、ヘッドアンプのゲイン を連動させるボタンです。
A/B LINK(A/B リンク)
画面上の隣り合ったインプ ットチャンネル同
(またはST IN チャンネルのL/R同士)で、入力
子A/B の切り替えを連動させるボタンです。
A/B
マイク/ ラインイ プットカードの
1-24/25-48/49-72/73-96
それぞれインプットチャンネル1〜24/25〜48/
力端子 A/B を切 替えるボタンです
49 〜 72/73 〜 96 にパッチされた、入力用カー ドに関する設定を行います。{48CH モデルでは、 49-72/73-96 画面は無効です}
ST IN 1-8
ST INチャンネル1〜 8{1〜 4}にパッチされた、 入力用カードに関する設定を行います。
1-24 画面(IN HA/INSERT ファンクション)
GAIN(ゲイン)
ッドアンプの入力 感度を調節するノ ブで
す。
φ(フェイズ)
力信号の正相/逆相を切り替えるボタンで
す。
+48V
マイク/ラインインプットカードのファンタム電源のオン/ オフを切り替えるボタンです。
2. 画面上の A/B ボタンを使って、各チャンネルで使用 するカード上の入力端子(A/B)を選択してくださ い。
3. 画面上の φボタン、+48Vボタンを使って、各チャン ネルの位相やファンタム電源のオン/オフを切り替 えてください。
φ ボタンをオンに設定すると、入力信号が逆相とな ります。また、+48Vボタンをオンにすると、該当する 入力端子に+48Vのファンタム電源が供給されます。
36
ファンタム電源を使用する場合は、入力用ユニット AI8 のフロントパネルに搭載された +48V スイッ チを必ずオンに設定してください。このスイッチが オフに設定されていると、そのユニットに装着され たカードでは、ファンタム電源が一切利用できなく なります。
4. レベルメーターを監視しながら、画面上のGAINノブ をドラッグして、チャンネルの入力感度を調節して ください。
GAIN ノブは、ヘッドアンプの入力感度を調節するノ ブです。対応レベルは+ 10dB〜− 68dBで、すぐ下 の数値ボックスに現在の値が表示されます。
Hint
ディスプレイ内のノブの代わりに、INPUT ブロック の INPUT [GAIN] エンコーダーを使って入力感度を 調節することも可能です。この場合はエンコーダー 周辺のLED の点灯で、おおよその値を確認できます。
LMY4-MLFカード(AI8-ML8Fユニットも含む)内 蔵ヘッドアンプのゲインを− 8dBと−7dB の間で 変化させると、内部的にPADのオン/オフが切り替 わります。ファンタム電源を使用中で、カードに接 続されている機器の Hotと Cold間の出力インピー ダンスに差がある場合にはノイズが発生すること があります。
第4章 インプット系チャンネルの基本操作
5. 画面上の隣り合ったインプットチャンネル同士で、 ゲインや入力端子A/B の切り替えを連動させたい場 合は、それぞれ GAIN GANG ボタン、A/B LINK ボ タンをオンに設定してください。
GAIN GANG ボタンをオンに設定すると、お互いの レベル差を保ったまま、ゲインの設定が連動します。 また、A/B LINK ボタンをオンに設定すると、入力端 子A/B の切り替えが連動します。なお、A/B LINKボ タンをオンに設定しても、どちらか一方のチャンネ ルで A/B ボタンを切り替えるまで、リンクは有効に なりませんので、ご注意ください。
37
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
インプット系チャンネルから STEREO バスに信号を送る
INPUT ブロック/ ST IN ブロックを使って、インプット系チャンネルの信号を STEREOバスに送ります。
Hint
ここではインプットチャンネルを例に挙げて説明しますが、ST IN チャンネルを使用する場合も操作方法はほぼ同じ です。
【操作手順】
1. インプットチャンネルに入力ソースが正しくパッチ され、ヘッドアンプが適切に設定されていることを 確認してください。
2. INPUTブロックの INPUT [ON] スイッチをオンに 設定してください。
3. INPUT [TO ST] スイッチをオンに設定してくださ い。
4. INPUTフェーダーを上げてください。
この状態で、イ ンプットチャンネルの 信号が STEREOバスへと送られます。
6. STEREO OUTPUT ブロックの STEREO A [ON] またはSTEREO B [ON]スイッチをオンに設定して ください。
STEREO OUTPUTブロックは、STEREOバスに送 られた信号を STEREO A/B チャンネルを経由して 出力用ユニットへと送出するブロックです。
Hint
PM1D システムが初期状態のときは、メーターブ リッジブロックのSTEREO A/STEREO Bセクショ ンで、
STEREO バスに送られる信号のレベル(STEREO A/B チャンネルのアッテネーター直前のレベル)を 確認できます。
5. 必要に応じて、
INPUT [PAN]
エンコーダーを使って、
信号の定位を調節してください。
現在のおおよその値を周囲のLED の点灯で確認でき ます。また、▲マークの LED が点灯しているときは、 定位が中央に設定されていることを表します。
ST INチャンネルからSTEREO バスへと信号を送 る場合は、ST IN SEL [L]/[R] スイッチを使って片 方ずつチャンネルを選び、L/Rそれぞれに対してST IN [PAN] エンコーダーを操作してください。
STEREO OUTPUT ブロック
STEREO A [ON]スイッチ
TO MTRX
ON ON
SEL
10
5
0
5
10
20
RCL MUTE
30
SAFE
40 50
60
STEREO B [ON]スイッチ
MONO
SEL
INS
INS
10
5
0
5
10
20
RCL MUTE
30
SAFE
40 50
60
STEREO A/ STEREO B フェーダー
38
7. STEREO OUTPUT ブロックのSTEREO Aまたは STEREO B フェーダーを上げてください。
インプットチャンネルからSTEREOバスへと送られ た信号が、STEREO A または STEREO B チャンネ ルにパッチされた出力端子から送出されます。
第4章 インプット系チャンネルの基本操作
インプットチャンネルから MIX バスに信号を送る
INPUT ブロック/ ST IN ブロックを使って、インプット系チャンネルの信号を MIX バスに送ります。
Hint
送り先がMIXバスの場合は、まず使用するMIXバスのタイプ(FIXまたはVARI)をディスプレイ内で選択し、次にチャ ンネルごとのセンドレベルを設定します。FIXタイプに設定したMIXバスはグループバスとして、VARIタイプに設定 した MIX バスはAUX バスとして利用できます。 ここではインプットチャンネルを例に挙げて説明しますが、ST IN チャンネルを使用する場合も操作方法はほぼ同じ です。
【操作手順】
1.
LCD FUNCTION ACCESSブロックのINPUT [PAN ROUTING]スイッチを何回か押し、次のCH to MIX 画面を呼び出してください。
LCD FUNCTION ACCESS ブロック
/
画面上部の縦列は送り先となるMIXバス、画面の横列 は送り元となるインプットチャンネル/ ST IN チャ ンネルを表しています。
奇数番号→偶数番号の順番で連続したMIXバス のペアの設定/解除を行います。
奇数番号→偶数番号の順番で連続した 2 つの MIX バス単位で、FIX/VARI のタイプを切り替 えます。
インプットチャンネル/ ST IN チャンネル(縦 列)から、MIXバスに送られる信号のオン/オフ やセンドレベルなどを設定します。
INPUT [PAN/ROUTING] スイッチ
CH to MIX画面(
PAN/ROUTINGファンクション
CH to MIX 画面は、インプットチャンネル/ ST IN チャンネルから MIX バスへと送られる信号の設定を 行う画面です。
MIX バス(送り先)
インプットチャンネル/ ST IN チャンネル(送り元)
39
CS1D 操作マニュアル(基本操作編)
2. 画面左上のFIX/VARIボタンを使って、奇数番号→偶 数番号の順で並んだ MIX バスごとに、FIX タイプま たは VARI タイプを選択してください。
FIX タイプと VARIタイプを切り替えると、画面と信 号の流れが次のように変わります。
FIX タイプのMIX バス
インプット チャンネル1 →MIXバス 1
インプット チャンネル1 →MIXバス 2
インプット チャンネル2 →MIXバス 1
インプット チャンネル2 →MIXバス 2
VARI タイプの MIXバス
インプット チャンネル 1 →MIXバス 1
インプット チャンネル 1 →MIXバス 2
インプット チャンネル 2 →MIXバス 1
インプット チャンネル 2 →MIXバス 2
ON/OFF ボタン
インプットチャンネル/ ST IN チャンネルから個々の MIX バスに送ら れる信号のオン/オフを切り替えます。
INPUT CHANNEL 1
FADER
ON
PAN
ON
MIX1 (FIX)
ON
MIX2 (FIX)
MIX1
……
MIX2
……
STEREO L
STEREO R
INPUT CHANNEL 2
FADER
ON
PAN
ON/OFF ボタン
インプットチャンネ ル/ ST IN チャンネ ルから、個々の MIXバ スに送られる信号の オン/オフを切り替 えます。
INPUT CHANNEL 1
FADER
ON
PRE/POST ボタン
インプットチャン ネル /STINチャンネルか ら、個々のMIXバスに送 られる信号のセン ドポ イントとしてPRE また はPOST(ポストフェー ダー)を選択します。 PRE を選んだ場合は、 さらに PRE FADER/ PRE EQ ボタンを使っ て、プリフェーダーまた はプリEQが指定できま す。
PAN
MIX1 (VARI) LEVEL
ON
LEVEL ノブ
インプットチャン ネル/ST INチャン ネ ルから個々の MIX バスに送られ る信号のセンドレ ベルを調節します。
……
MIX1
MIX2
STEREO L
STEREO R
……
40
MIX1 (FIX)
MIX2 (FIX)
ON
ON
LEVEL
MIX2 (VARI)
ON
INPUT CHANNEL 2
FADER
ON
PAN
MIX1 (VARI) LEVEL
LEVEL
MIX2 (VARI)
ON
ON
3. 画面上の ON/OFF ボタンを使って、それぞれのイン プットチャンネルから MIX バスに送られる信号のオ ン/オフを設定してください。
FIXタイプのMIX バスの場合は、この操作を行うだけ で、各チャンネルからノミナルレベルの信号が該当 する MIXバスへと送られます。
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