Yamaha CMX100II operating instructions

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YAMAHA

MULTITRACK CASSETTE RECORDER

取扱説明書

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このたびは、ヤマハ・マルチトラックカセットレコーダーCMX100 II を お買い求めいただきまして、まことにありがとうございます。 CMX100 II は、コンパクトなボディに4チャンネルミキサーと4トラッ クマルチトラックレコーダーを搭載し、カセットテープを使用しての高音 質な多重録音を手軽に楽しむことができます。 CMX100 II の豊富な機能と優れた性能をフルに発揮させると共に、末永

くご愛用いただくため、ご使用の前にこの取扱説明書をよくお読みくださ いますようお願いいたします。

目次

1. CMX100Ⅱの特長
2. ご使用の前に ・・・・・2
3. 多重録音の基礎知識
●トラックとチャンネル3
●マルチトラックカセットレコーダーとは3
●CMX100Ⅱについて4
●オーバーダビングとピンポン録音5
4. カセットテープについて
5. 各部の名称と機能 ・・・・・-7
●コントロールパネル8
●フロントパネル・・・・・・
●リアパネル・・・・・||
6. 接続例
7. 多重録音を始める前に
●レコーディングプラン
●インプットレベルの設定
●録音レベルの設定
● dbx ノイズリダクションシステム
●テープスピード
●定位(PANコントロール)
● モニタ
●グラフィックイコライザー
●エフェクト処理
8. 多重録音の操作方法・・・・・・16
●基本操作をマスターしよう
1. [ドラムの録音]
●オーバーダビングをマスターしよう
2. [ベースギターの録音]
3. [リズムギターの録音]
●ピンポン録音をマスターしよう
4. [ピンポン録音]
●オーバーダビング
5. [キーボードの録音]
6. [リードギターの録音]
7. [ボーカルの録音]
●パンチイン/パンチアウトをマスターしよう30
8. [パンチイン/パンチアウト]
● ミックスダウンをマスターしよう32
9. [ミックスダウン]
9. シンクレコーディング
10. 故障かな!?と思ったら
11. メンテナンス
12. 仕様38
13. ブロックダイアグラム
4. サービスについて・・・・・4
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1. CMX100Ⅱの特長

  • ●コンパクトなボディに、4チャンネルのレコーディングミキサー機能と、4トラックのマルチトラックレコーダー機能を搭載。トラックごとに独立した録音/再生ができ、簡単な操作でクオリティーの高い多重録音を楽しむことができます。
  • ●レコーダー部にはフルロジックメカニズムを搭載。繁雑な多重録音の操作も、軽快なタッチでスムーズに行なえます。
  • ●テープ走行スピードを4.8cm/sec(標準)と9.5cm/sec(倍速)に切り替え可能。倍速録音/再生では、より鮮明でクオリティーの高い サウンドを得ることができます。
  • dbx ノイズリダクションシステムを搭載。大幅なノイズ低減効果と幅広いダイナミックレンジを獲得しています。
  • ●ステレオ5バンドグラフィックイコライザーを搭載。きめ細かなサウンドイコライジングができます。 トラックダウン時や、ステレオ(L,R)録音時に威力を発揮します。
  • 全チャンネルにインプットセレクタースイッチを装備。入力ジャックにプラグを接続したままで、入力ソースをテープ、ライン (またはOFF)から選ぶことができます。
  • ●全チャンネルに連続可変式ゲインコントロールを装備。マイクからライン入力まで、どんな入力ソースにも幅広く対応できます。
  • ●録音/再生中の音を、ヘッドフォンでモニターしながら録音できます。また、同じ信号を同時にMONITOR OUTジャックより出 力することもできます。さらに、モニター回路は録音回路とは別にレベル設定ができるので、実際の録音レベルとは別に演奏し やすい音量でモニターすることもできます。
  • ●ステレオタイプのエフェクター(1IN/2OUT)を接続できるAUX SENDおよびAUX RETURNジャックを装備。また、すべての チャンネルにAUXセンドレベルコントロールを装備しているので、チャンネルごとにエフェクターへの送り出しレベルを設定す ることができます。
  • ●テープスピードを最大±10%の範囲で可変できるピッチコントロールを搭載。オーバーダビング時のピッチ補正等に威力を発揮 します。
  • ●ゼロストップ機能を装備。多重録音時に巻き戻しや再生、録音、パンチイン/パンチアウト等が効率良く行なえます。
  • ・パンチイン/パンチアウトは、本体での操作の他に、オプションのフットスイッチを使用することにより足元で行なうこともできます。
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2. ご使用の前に

●カセットテープについて

本機は、クロームテープ専用マルチトラックレコーダーで す。(フェリクロームテープ対応にはなっておりません。)カ セットテープは、必ずCrO₂テープ(BIAS:HIGH,EQ:70µs) をご使用ください。

また、120分テープ(C-120)は、機械的および電気的なトラ ブルの原因となる場合がありますので、ご使用にならない でください。

dbx について

正常な音質で再生するため、 dbx スイッチを"ON"にして 録音したテープは再生時も"ON"にしてください。また、 *OFF"にして録音した時は再生時も"OFF"にしてください。

  • ** dbx および dbx マークは dbx インコーポレーテッドの登 録商標です。
  • ** dbx システムは dbx インコーポレーテッドの実施権に基 づいて製造されています。
  • ●設置場所について

次のような場所でご使用になりますと、故障などの原因と なりますのでご注意ください。

  • ・直射日光の当たる場所
  • ・暖房器具のそばなどの極端に高温な場所、また、極端に 低温な場所
  • ・極端に湿度の高い場所、あるいは極端に乾燥している場 所
  • ・ホコリや振動の多い場所
●電源について

  • ・本機には、付属のACアダプターPA100-J以外のACアダプターを使用しないでください。電圧や極性の異なる市販のACアダプターを使用しますと、故障の原因となる場合があります。
  • ・ACアダプターPA100-Jは、必ずAC100V(50Hzまたは 60Hz)の電源コンセントに接続してください。
  • ・濡れた手でACアダプターを抜き差ししないでください。 感電することがあり、大変危険です。
  • ・ACアダプターの抜き差しは、必ずACアダプター本体を 持って行なってください。
  • ・長期間ご使用にならない時は、ACアダプターをコンセン トから抜き取っておいてください。
  • ・落雷などの恐れのある時は、電源コンセントからACアダ プターを抜き取っておいてください。

  • ●接続について 接続は各機器の電源スイッチを*OFF"にしてから行なってください。
  • ●ケースを開けないでください 故障や感電の原因となりますので、ケースを開けたり改造 しないでください。
  • ●取り扱い、移動について セットを移動する場合は、他の機器との接続コードを取り 外してから動かしてください。
  • ●外装のお手入れについて 外装をベンジンやシンナー系の液体で拭いたり、近くでエ アゾールタイプの殺虫剤を散布することは避けてください またお手入れは、必ず柔らかい布で乾拭きしてください。
●保証書の手続きをしてください

お買い求めいただきました際、購入店で必ず保証書の手続 きを行なってください。保証書に販売店印および、購入日 の記入がありませんと、保証期間中でもサービスが有償に なることがあります。

●保管してください

この取扱説明書をお読みになった後は、保証書と共に大切 に保管してください。

※本機は、電源投入時にミュート機能が作動しますので、 カセットデッキ作動までに約5秒間を要します。

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3. 多重録音の基礎知識

CMX100Ⅱを使って多重録音を楽しむ前に、多重録音に関する基本的な用語やテクニックなどに関する知識を、ここで理解・確認し ておきましょう。

■トラックとチャンネル

*トラック″と*チャンネル″は、多重録音を楽しむために理解しておきたい言葉です。混同されがちですが、ふたつの違いを明確に とらえておきましょう。

トラック

磁気テープ上の、信号を記録(録音)するために設定される帯 状の場所をトラックといいます。カセットテープでは、一般 的に4つのトラックが設定できることになっています。

ミキサーやテープレコーダーなどの音響機器においての、入 力信号や出力信号の流れる経路のことをチャンネルといいま す。

— CMX100Ⅱにおけるトラックとチャンネルの関係

↓ 録音時:録音する音(信号)は、ミキサー部のチャンネルという経路を通って、カセットテープ上のトラックという場所に記録 (録音)される。 車生時:再生する音(信号)は、カセットテープ上のトラックという場所から、ミキサー部のチャンネルという経路を通って再

|世生時・時生する盲(信を)は、カセットアーノ上のトラックという場所から、ミキサー部のチャンネルという経路を通って再 生される。

■マルチトラックカセットレコーダーとは

マルチトラックカセットレコーダーとは、2トラック・2チャンネル以上のカセットテープレコーダーのことで、あるトラックは再 生モード、別のトラックは録音モードというように、トラックごとに独立して録音・再生が可能なものをいいます。

※一般的なラジカセやカセットデッキでは、片面にあるトラックを一括して録音・再生するため、トラックごとに独立した録音・ 再生を行なうことはできません。

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■CMX100 II について

CMX100Ⅱは、マルチトラックカセットレコーダーの機能に加えて、4チャンネル入力/2チャンネル出力のレコーディングミキサー の機能を搭載しています。このレコーディングミキサー機能と、各トラックを独立して録音・再生できるマルチトラックカセット レコーダー機能によって、外部からの入力信号をトラックに録音したり、トラックからの信号をミキシングして別のトラックにダ ビング(多重録音)することができます。

4チャンネル入力

INPUTジャックからの信号や トラックからの信号(マルチト ラックカセットレコーダー機能 の出力)を入力し、ミキシングし た信号を外部または、トラック へ出力可能。

録音/再生ヘッド

INPUTジャックからの信号や トラックからの信号(レコー ディングミキサー機能の出力) を録音。

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■オーバーダビングとピンポン録音

CMX100Ⅱが、マルチトラックレコーダー機能とレコーディングミキサー機能の自由な組み合せによって、多重録音を行なえることは前項で説明しました。ここでは、録音済のトラックを再生しながら別のトラックを録音するテクニック「オーバーダビング」、 そして4つあるトラックをさらに有効に使うためのテクニック「ピンポン録音」について説明しましょう。どちらも、プロフェッショ ナルのレコーディングでもよく使われる、多重録音のテクニックです。

オーバーダビング

すでに録音されたトラックを再生して聴きながら、別のトラックに異なるサウンドを録音することを「オーバーダビング」といい ます。このテクニックを使うことにより、各トラックの演奏のタイミングを正確にあわせながら多重録音を行なうことができるの です。また、一人でいくつもの楽器を演奏して作品をつくる場合や、演奏者が一度に集まれない場合などにも欠かせないテクニッ クです。

ピンポン録音

CMX100Ⅱのレコーダー部には4つのトラックがあるわけですから、4種類のパートまでは問題なく録音することができます。しか し、より多くのパートを使った曲を多重録音しようとする場合は、トラックの数が不足してしまいます。そんな場合に多用される のが、「ピンポン録音」というテクニックです。たとえば、トラック1~3に録音したサウンドをミキシングしてトラック4にダビン グすれば、トラック1~3にはまた新しいパートを録音することができます。これだけでも、合計6パートの多重録音ができることに なります。

また、新たな楽器をミキシングしながらピンポン録音することもできます。このテクニックを使った場合は、合計10パートもの多 重録音を実現することができます。

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4. カセットテープについて

●使用できるカセットテープ

本機は、クロームテープ専用のレコーダーです。フェリク ロームテープには対応しておりません。必ずCrO2テープ (BIAS:HIGH、EQ:70µs)をご使用ください。また、C-120 テープはテープそのものの厚さが非常に薄く、何度も繰り 返してテープを走行させる多重録音には適しません。さら にC-120テープは、機械的、電気的トラブルの原因となるこ とがありますので、ご使用にならないでください。

●録音内容の保存

カセットテープには、消去防止用の穴があります。多重録 音の後で、この穴のツメをドライバーなどで取り去ると重 ねて録音できなくなりますから、大切な作品を誤って消し てしまうことがありません。CMX100日で使うカセット テープは、4トラック録音となりますので、必ずAB両面の ツメを折ってください。また、ツメを折ったテープに再び 録音したい場合は、穴をセロハンテープなどでふさぎます。

●録音内容の保存

●テープのたるみを直す

カセットハーフからテープが飛び出していたり、内部でた るんだままでご使用にならないでください。テープがキャ プスタンやピンチローラーにからみついてトラブルの原因 となったり、テープが切れたりすることがあります。テー プのたるみを直すには、鉛筆やボールペンなどをカセット ハーフのリール軸に差し込んでテープを巻き取ります。

●カセットテープの装着方法

カセット蓋を手で上方に開き、3つのツメをカセットハーフ が押さえるように装着します。カセットテープを取り出す 時は、カセットハーフの両側の凸部に指をあてて、手前上 方に取り出します。

●ツメを折ったテープで録音する場合

●カセットテープの保管

カセットテープは、直射日光、湿気および高温な場所、磁 気の強い場所(テレビやスピーカーの近く)には置かないで ください。高温や湿気はテープをいため、磁気は録音内容 を消してしまうことがあります。また、必ずカセットケー スに入れて保管してください。

●著作権について

あなたが本機で録音したものは、個人として楽しむなどの ほかは著作権上、権利者に無断で使用できません。

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5. 各部の名称と機能.

●コントロールパネル

●フロントパネル

●リアパネル

この項目をお読みになる場合は、このページを開いてお使いください。 各ツマミやスイッチなどの番号を照らし合わせることができ便利です。

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  • ●コントロールパネル
  • ●INPUT SELECTスイッチ
  • 各チャンネルごとに、入力ソースを選びます。
  • ・TAPEポジション:
    • 録音済みの音を再生する時、このポジションにセットしま す。ミキサー部のチャンネル1~4に対してレコーダー部の トラック1~4が対応しています。
  • ・OFFポジション:
  • インプットフェーダー の位置に関係なく、入力信号を止 めます。
  • ※使用していないチャンネルは、必ずこのポジションに セットします。
  • ・MIC/LINEポジション:
    • インプットジャックのに接続した、マイクやキーボード等の信号を入力とするとき、このポジションにセットします。
❷ゲインコントロール

  • インプットジャック@に接続したマイクや楽器からの信号を、 歪んだりノイズが目立ったりしない最適なレベルで入力でき るように、このツマミで調整します。
  • ※インプットジャック●からの入力信号のみ調整可能です。
⑥インプットフェーダー

INPUT SELECTスイッチ❶で選ばれた入力信号の、各チャ ンネルへの入力レベルを調整します。チャンネル間のレベル バランスをそれぞれのインプットフェーダーで設定します。 日盛位置*7"で、ノイズや歪の最も少ない状態で入力すること ができます。

GREC SELECTスイッチ

各 ト ラック を*REC(録 音)モード に す る か*PLAY(再 生) モードにするか選ぶとともに、各トラックにどんな信号(ソー ス)を録音するかを選びます。 左から順に、 トラック1、2、3、 4のレコーディングセレクターとなっています。

*REC(録音)モード REC SELECTスイッチが "OFF" 以外のポジションに セットされた状態で、RECボタンとPLAYボタンを同 時に押せば、録音が開始される。

*PLAY(再生)モード REC SELECTスイッチが*OFF"にセットされた状態。 RECボタンとPLAYボタンを同時に押して録音を開 始しようとしても録音はされず、再生状態となる

前記2つのモードは、トラックごとに設定されるので、 RECボタンとPLAYボタンを同時に押して録音を開始 した場合、RECモードのトラックには録音が行なわれ、 PLAYモードのトラックは再生が行なわれる。

・1、2、3、4ポジション[RECモード]:

INPUT SELECTスイッチ●で選ばれた入力信号を、その 信号の入力チャンネルと同じナンバーのトラックに録音す ることができます。たとえば、チャンネル1のINPUT SELECT スイッチを"MIC/LINE"にセットし、REC SELECTスイッチを"1"にセットした場合は、インプット ジャックの1に接続した楽器からの信号が、トラック1に録 音されます。

  • ・L、Rポジション[RECモード]: 2つ以上のチャンネルの信号をミキシングして、1つのトラックに録音することができます。たとえば、トラック1~3 に録音されている信号をミキシングしてトラック4へ録音するといった「ピンポン録音」を行なう場合などは、録音トラック(トラック4)のREC SELECTスイッチを**R"にセットします。
  • ・OFFポジション[PLAYモード]: このポジションになっているトラックは、PLAYモード(再生のみ)になります。PLAYモードにセットされているトラックは、テープを録音状態(RECボタンとPLAYボタンを同時に押す)にしても録音されません。
❺PAN(パンポット)コントロール

インプットフェーダー③でレベル調整された入力信号の定位 を設定します。つまり、各チャンネルごとの楽器の音像をスペ テレオのLチャンネルとRチャンネル間のどこに位置させる かを設定するわけです。ツマミをR側(右)へ回すと音像は右 へ、L側(左)へ回すと左へ移動します。

GAUX SENDレベルコントロール GAUX RETURNレベルコントロール

AUX SENDジャック働とAUX RETURN ジャック働との 間に接続した、リバーブやディレイなどの外部エフェクター への送り出しレベルを、各チャンネルごとにそれぞれのAUX SENDレベルコントロールで設定します。AUX SENDレベ ルを大きく設定したチャンネルの信号にはエフェクトが多く かかります。

そして、外部エフェクターから本機への入力レベルを一括し て調整するのがAUX RETURNレベルコントロールです。エ フェクトのかかった音のボリュームを調整します。

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③MONITOR SELECT スイッチ

PHONESジャック のとMONITOR OUTジャック のへ出力 するモニター信号を選びます。

・MONITORポジション:

各トラックの信号をダイレクトにモニターすることができ ます。トラックごとのモニターレベルは、録音レベルや再 生レベルとは別にMONITOR/PHONESレベルコント ロール④で設定することができるので、オーバーダビング 時のモニターに便利です。

※この信号はモノラルで出力されます。

・STEREOポジション:

STEREO OUTジャック®に出力される信号をモニターす ることができます。グラフィックイコライザー@とMAS-TERフェーダー①で調整された信号をモニターすること ができるので、ミックスダウン時のモニターに便利です。 ※この信号はステレオ(L,R)で出力されます。

・MIXポジション:

*MONITOR"ポジションにセットした時の信号と、 *STEREO"ポジションにセットした時の信号とを、両方同時にモニターすることができます。 パンチインyパンチアウト時のモニターに便利です。

MONITORレベルコントロール(1~4)

各トラックのモニターレベルを、録音レベルや再生レベルと は別に調整することができます。MONITOR SELECTス イッチ❸が*MONITOR"および**MIX"にセットされている 時にのみ有効です。

⑩MONITOR/PHONES レベルコントロール

PHONESジャック❸およびMONITOR OUTジャック❹へ の出力レベルを調整します。

①MASTERフェーダー

各チャンネルのインプットフェーダー③でレベル調整された 生音と、AUX RETURNレベルコントロールで調整されたエ フェクト音とがミックスされたステレオ信号のトータルのレ ベル調整を行ないます。

MASTERフェーダーでレベル調整されたステレオ信号は、 グラフィックイコライザー@を通りSTEREO OUTジャック ③、MONITOR SELECTスイッチ③(STEREO, MIX位置) および各チャンネルのREC SELECTスイッチ④(チャンネ ル1、3はL位置、チャンネル2、4はR位置)へ送られるので、ミッ クスダウンやピンポン録音時の録音レベルの設定をこのツマ ミで行なうことができます。

※L,Rの信号は同時にコントロールされます。

⑫POWERインジケーター POWERスイッチ がONの状態で点灯します。

Bピークレベルメーター

録音および再生レベルを、5段階(3連×5)のLEDで表示しま す。METERセレクター④の切り換えによって、2通りの表示 をすることができます。

METERセレクター

ピークレベルメーター ® の表示を2通りに使い分けることが できます。

・STEREOポジション:

ステレオ信号(MASTERフェーダー①とグラフィックイ コライザー②を通過した信号)のレベルを表示します。"L" のメーターがステレオL信号のレベルを、"R"のメーターが ステレオR信号のレベルを表示します。ミックスダウン時 には、このポジションにセットします。

・4 TRACKポジション: 各トラックの録音および再生レベルを表示します。左から 順にトラック1、2、3、4のレベルを表示します。

本機に内蔵された dbx ノイズリダクションシステムのON/ OFFを切り換えます。*ON"にすると優れたノイズ除去効果 が得られ、より高い音質で多重録音をすすめることができま す。

※ dbx を "ON"にして録音した場合には、再生時にも "ON"に してください。

●ZERO STOPスイッチ

このスイッチを"ON"にしてテープを巻戻すと、テープカウ ンター の値が"000~998"の位置で自動的に停止します。繰 り返しての録音および再生や、曲の頭出しをするときに便利 です。

①TAPE SPEEDセレクター(9.5/4.8)

このセレクターで、録音時および再生時のテープの走行速度 を切り換えることができます。

一般のカセットテーフレコーダーの走行速度は4.8cm/secで すが、倍速の9.5cm/secで走行させることにより、録音できる 時間は半分になりますが優れた音質で多重録音を行なうこと ができます。なお、録音時と再生時のスピードは同じにして ください。

※故障の原因となりますので、テーブ走行中にセレクターを 切り換えないでください。

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Image: Optimized for the second secon

録音時および再生時のテープの走行速度を+10%~-10%の 範囲で可変することができます。走行速度を変えると、ピッ チ(音程)も変わるので、録音済みの楽器音と録音しようとす る楽器のピッチが合わない場合は、このPITCHコントロール で調整します。 通常はセンター位置で使用します。

(PEQ(イコライザー)スイッチ グラフィックイコライザー のON/OFFスイッチです。 ※L,Rとも同時にON/OFFされます。

@GRAPHIC EQUALIZER(グラフィックイコライザー) ステレオ5バンドのグラフィックイコライザーです。 MASTERフェーダーで調整された信号(ステレオ信号)を± 10dBの範囲でイコライジング(音質補正)ができます。ピンポ ン録音や、ミックスダウン時に威力を発揮します。

@ REC(録音)ボタン ●

このボタンを押すと、PAUSEボタンも運動し、RECモードの トラックが録音待機状態になります。

@RECインジケーター

点灯、点減、消灯によって、次の3通りの状況を表示します。 ・点灯:

RECモードにセットされているトラックが1つ以上ある状態で、RECボタン④が押されている場合。(録音待機状態: PAUSEインジケーター④も点灯) また、RECモードになっているトラックが録音中の場合 (録音中はPLAYインジケーター@も点灯)

・ 点滅: RECモードにセットされているトラックが1つ以上ある状態で、RECボタン のが押されてない場合。 PLAYボタン のを押しても、録音はされず再生状態になります。

・消灯: どのトラックもRECモードになっていない場合(PLAY モード)。

❸PLAY(再生)ボタン ▶

このボタンは、再生スタートと録音スタートの2通りの働きを します。

・再生スタート: PLAYモード(REC SELECTスイッチ●が*OFF"にセッ ト)のトラックの再生を開始します。

・録音スタート:

RECボタン@を押して録音待機状態になっている場合は、 REC モード(REC SELECT スイッチ ④ が OFF"以外に セット)のトラックの録音を開始します。

@PLAYインジケーター PLAYボタンのを押すと点灯します。

@REW(巻戻し)ボタン ◀

テープを巻戻すためのボタンです。 再生中に押すと、再生音を巻戻しながら聴くことができます。 ZERO STOPスイッチがONになっている場合は、テープカ ウンター *000~998″でストップします。

@FF(早送り)ボタン ▶▶

テープを早送りするためのボタンです。 再生中に押すと、再生音を早送りしながら聴くことができま す。

愛STOP(停止)ボタン ■ テープの走行を停止するためのボタンです。

御PAUSE(一時停止)ボタシ∎ テープの走行を一時停止するためのボタンです。 再生や録音を続行させる場合は、PLAYボタン●を押します。

②PAUSEインジケーター PAUSEボタン が押されて、一時停止の状態の時に点灯します。

መテープカウンター テープの走行量を表示します。

③カウンターリセットボタン(RESET) テープカウンターのの値を*000にするためのボタンです。 ZERO STOPスイッチのと併用すれば、曲の頭出しなどが素 早く行なえます。

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●フロントパネル
��インプットジャック(MIC/LINE Ⅰ~4)

各チャンネルの入力端子です。マイクや電気・電子楽器を接 続できます。

®PHONESジャック

ヘッドフォン(8~40Ω)を接続して、モニターすることができ ます。

御リモートPUNCH I/Oジャック(パンテイン/パンチアウト) オプションのフットスイッチFS-1を接続すると、足元でパン チイン/パンチアウト操作を行なうことができます。

~● リアパネル
❸AUX SENDジャック
AUX RETURNジャック(L(MONO),R)

リバーブやディレイなどの外部エフェクターをAUX SEND, RETURNジャック間に接続します。AUX RETURNジャッ クはステレオ仕様になっていますので、1 IN 20UTのステレ オエフェクターを接続することができます。モノラル出力の エフェクターを使用する場合は、AUX RETURNジャックの L(MONO)へ接続してください。

④TAPE OUTジャック(1~4)

各トラックの音がそのまま出力されます。再生中のトラック からば再生中の音が、録音中のトラックからは録音中の音が 出力されます。出力レベルの調整は行なえませんので、接続 した機器側で調整してください。

③STEREO OUTジャック(L,R)

CMX100Ⅱのメイン出力ジャックです。ミックスダウンを行 なう場合は、このジャックの出力をステレオテープデッキに 接続します。また、アンプ内蔵スピーカーなどを接続してモ ニターすることもできます。

③MONITOR OUTジャック(L,R)

PHONESジャック③出力と同じ信号が出力されますので、 MONITOR SELECT スイッチ ⑤ で 選 び、MONITOR/ PHONESレベルコントロール ⑨でレベル調整された信号が 出力されます。アンプ付スピーカー等を接続します。

①POWERスイッチ

電源スイッチです。ON/OFFする場合は、インプットフェー ダー 3 やAUX RETURNレベルコントロール⑦を"0"または "MIN"にしてから行なってください。

*電源投入後は、ミュート機能が働きますので、カセットデッキ作動までに約5秒を要します。

①DC INジャック(DCI2V)

付属のACアダプターPA100-Jを接続します。PA100-J以外の ものはご使用にならないでください。

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6. 接続例

■多重録音の基本接続

※接続は、各機器の電源スイッチが"OFF"になっている状態で行なってください。

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7. 多重録音を始める前に

多重録音を行なうには、それぞれのツマミやスイッチ、ジャックなどの役割をはっきりと理解しておかなければなりません。その ためには、"各部の名称と機能"の項をお読みいただくだけでなく、39/40ページの"ブロックダイアグラム"をご覧になり、信号の経 路を頭に入れておきたいものです。ブロックダイアグラムは一見むずかしそうですが、じっくりと時間をかけて見るとそうでない ことに気づくはずです。信号の流れを理解するのに、ブロックダイアグラムはたいへんに便利ですので、がんばってみてください。 それでは、次にCMX100Ⅱを使って多重録音を進めていくために知っておきたい、いくつかのノウハウについて説明しましょう。

レコーディングプラン

多重録音をする場合には、まず始めにレコーディング全体に渡るプランを立てることが大切です。楽器編成をはじめとして、曲全 体の構成、強調したいパートなどについてしっかりと計画を立ててから取り組みます。

プランを立てずに多重録音を開始すると、トラックが足りなくなったり、音像の定位設定に制限ができたりして、結果的にピンポ ン録音やミックスダウンの回数を増やすことになります。ピンポン録音やミックスダウンの回数が増えるほど、ノイズが増えたり 音質が劣化していくので、トラック間の音の移動は1、2回にとどめておきたいものです。

では、多重録音のプランの一例をご紹介しましょう。この取扱説明書では、このレコーディングサンプルプランに基づいて、多重 ▼音の操作方法を説明していきます。→8.多重録音の操作方法

●サンプルプラン

①ドラム(リズムマシンを使用)をトラック1に録音。 ②トラック1を聴きながら、ベースギター(ライン録り)をトラック2に録音。(オーバーダビング) ③トラック1、2を聴きながら、リズムギター(ライン録り)をトラック3に録音。(オーバーダビング) ④トラック1~3をトラック4にピンポン録音。 ⑤トラック4を聴きながら、キーボードをトラック3に録音。(オーバーダビング) ⑥トラック3、4を聴きながら、リードギターをトラック2に録音。(オーバーダビング) ⑦トラック2~4を聴きながら、ボーカルをトラック1に録音。(オーバーダビング) ⑧トラック1~4をステレオマスターテープにミックスダウン。

  • ※リズムトラックを先に録音することがコツです。リズムトラックには、必ず頭の部分にカウントを入れておきます。不要なカウ ントの部分は、ミックスダウンの時にカットしてしまえばいいわけですから。
  • *曲のブレイク部分やサビの部分が、演奏中にわからなくならないように、前もって小節数をメモしたりリズムのポイントを決め ておきましょう。
  • ※エンディングをフェードアウト(徐々に音を小さくしていくこと)にしたい場合は、エンディング部分を長めに録音しておき、ミッ クスダウンの時にフェードアウトしてステレオマスターテープに録音します。
インプットレベルの設定

インプットジャックに接続する楽器やマイクの出力レベルはさまざまです。レベルの高すぎる信号では歪んでしまうし、レベルの 低すぎる信号では、ダイナミックレンジが狭くノイズが目立つサウンドになってしまいます。歪まない範囲でできるだけ高いレベ ルで入力することが、よい録音をするコツです。

ピークレベルメーターを見ながら、各チャンネルごとにゲインコントロールを調整してください。

※楽器の接続

エレキギターやベースギター、シンセサイザー等の楽器は、ギターアンプ等を鳴らしてそのスピーカーから出る音をマイクでひろっ て録音する方法と、ライン入力を録音する方法とがあります。マイク録りではライブ感やドライブ感のある音が、ライン録りでは クリアで処理のしやすい音が録れます。欲しい音の雰囲気によって、両者の使い分けをしてください。ライン入力で録音する場合、 出力インピーダンスの高い楽器(ベースギター、エレキギター等)では、ダイレクトボックスなどを使ってインピーダンスを下げな いと、ノイズや歪が増加し、良い音で録音できません。インピーダンスを下げる手段としては、ダイレクトボックスやギター(ベー ス)アンプのラインアウトを使用する他に、エフェクターをCMX100日と楽器との間に入れる方法があります。この場合、エフェク ターは"OFF"でもOKです。ただし、エフェクターのON/OFFスイッチが電子式でないもの(機械式)では、"ON"時のみ有効です。

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録音レベルの設定

インプットレベルと同様に、歪まない範囲でできるだけ高いレベルで設定することがコツです。 ピークレベルメーターを見ながら、インプットフェーダーやMASTERフェーダーを調整してください。

dbx ノイズリダクションシステム

ダイナミックレンジを確保するとともに、ノイズを低減させるため、 dbx スイッチを常に*ON"にして録音・再生することをおすす めします。

テープスピード

TAPE SPEEDスイッチを*9.5″(9.5cm/sec:倍速)にセットした場合は、録音できる時間は通常の半分になりますが、より幅広い周 波数特性を獲得でき、優れた音質で多重録音をすすめることができます。なお、多重録音を開始したら最後のミックスダウンが終 了するまで同じTAPE SPEEDにします。

定位(PANコントロール)

最初から各楽器の定位を考えて多重録音をすすめることが大切です。

楽器の定位のポイントは、

  • ・ドラムやベースギターなどのリズム系楽器はセンターに。
  • ・キーボードやギターなどのバッキングパートの楽器は、左右に振り分ける。
  • ・ギターソロ、キーボードソロなどはディレイなどのエフェクターで左右に振ると効果的。
  • ・ボーカルはセンター前面に。

モニター

CMX100Ⅱでは、録音回路とモニター回路を独立して装備していますので、実際に録音されるレベルバランスとは別に演奏者が演奏しやすい音量でモニター音を聴くことができます。この場合MONITOR SELECTスイッチを*MONITOR"にセットするとともに、各トラックのレベルをMONITORレベルコントロールで、トータルの音量をMONITOR/PHONESレベルコントロールで調整してください。こうして調整されたモニター信号は、フロントパネルのPHONESジャックに接続したヘッドフォンまたは、リアパネルのMONITOR OUTに接続したモニタースピーカー等で聴くことができます。

また、マイクを使って録音する場合は、ハウリング防止のためにも、ヘッドフォンを使ってモニターすることをおすすめします。

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グラフィックイコライザー

CMX100日には、ステレオ5バンドのグラフィックイコライザーが装備されています。プロックダイアグラムをご覧いただければわ かるように、PANコントロールによってステレオのL,Rに振り分けられたステレオ信号をMASTERフェーダーでレベル調整した 信号が、グラフィックイコライザーへ送られるわけです。したがって、ピンポン録音や、ミックスダウン、REC SELECTの*L*ま たは*R*で録音する場合には使用することができますが、REC SELECTの*1*~*4*で、チャンネルの信号をダイレクトにそれぞれ のトラックに録音する場合にはグラフィックイコライザーは使用できません。

また、EQスイッチ(グラフィックイコライザーのON/OFF)を装備していますので、グラフィックイコライザーを使用する時は *ON″、使用しない時は必ず*OFF″の位置にしておいてください。ON/OFFを切り換えることによってかかり具合いを確認しなが ら調整することができます。

エフェクト処理

  • エフェクトの付加は、録音時やピンポン録音時、ミックスダウン時などいろいろな時点での処理が考えられます。どの時点でエフェ クト処理をしてもいいのですが、それぞれに長所や短所があります。4トラックによる多重録音では、楽器とインプットジャックと の間、またはAUX SEND/RETURNジャック間にエフェクターを接続して、楽器ごとにエフェクト処理することをおすすめしま す。特にディストーションやコーラスなどは楽器のサウンドの一部です。また、ピンポン録音の後では、ミキシングされた楽器に 独立してエフェクトをかけることはできませんので、よく考えてプランを立ててください。
    • 最終的にミックスダウン時に、サウンド全体にリバーブ等をかけるのがよいでしょう。
    • AUX SENDジャックとAUX RETURNジャック間に接続する外部エフェクターへの送り出しレベルは、各トラックごとのAUX SENDレベルコントロールで調整し、外部エフェクターから本機へ入力されるエフェクトのレベルをAUX RETURNレベルコントロールで調整し、原音(エフェクトのかかっていない音)とのバランスを調整します。
    • ** AUX SEND/RETURNジャック間にエフェクターを接続し、エフェクト処理した信号を録音する場合は、前項グラフィックイ コライザーと同じく、REC SELECTの"L"または"R"の位置でのみ録音可能です。
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8. 多種錄音の操作方法。

それでは多重録音を始めましょう。前項の"7.多重録音を始める前に"で設定したサンプルプランに基づいて、多重録音のプロセスを 実践しながらCMX100日の操作方法を説明していきます。

基本操作をマスターしよう

1. トラック1への録音 [ドラムの録音]

まず、リズムマシンを使ってドラムスの音をトラック1に録音します。ここでは、ステレオ出力のリズムマシンのL出力をチャンネ ル1に、R出力をチャンネル2に接続し、両信号をミックスしてトラック1に録音することにします。 この [ドラムの録音] のプロセスを通して、CMX100日の基本的な録音操作をマスターしてください。

準備

1.付属のACアダプターPA100-JをCMX100日本体のDC12VジャックとACコンセントに接続します。 2.カセット蓋を手で開き、クロームテープ(BIAS:HIGH,EQ:70µs)をセットします。 3.ツマミやスイッチを7ページのコントロールパネル図のようにノーマルな状態にセットします。

接続

4.リズムマシンの出力を、インプットジャック1,2へ接続します。

5.モニター用のヘッドフォン(8~40Ω)をPHONESジャックへ接続します。

6. リズムマシンのスイッチをONにしてからCMX100ⅡのPOWERスイッチをONにします。→POWERインジケーター点灯

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レコーダー部のセット

  • 7.RESETボタンを押して、カウンターの表示を*000″にします。
  • 8.ZERO STOPスイッチを"ON"にします。
  • 9. スイッチを "ON"にします。
  • 10. TAPE SPEEDスイッチを "9.5" にセットします。
  • 11.EQスイッチを"ON"にします。
  • 12.トラック1のREC SELECTスイッチを*L"にセットします。(L側に集めたチャンネル1と2の信号をトラック1に録音するため) →RECインジケーター点滅
  • 13.RECボタン●のみを押して録音待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯
モニター部およびメーター部のセット

14. MONITOR SELECTスイッチを"STEREO"にセットします。 15. MONITOR/PHONESコントロールのツマミを適当な音量でモニターできる位置にします。 16. METERセレクトスイッチを"STEREO"にセットします。

インプットレベルの調整

  • 17.チャンネル1と2のINPUT SELECTスイッチを "MIC/LINE" にセットします。
  • 18.チャンネル1と2のゲインコントロールを"LINE"の位置にセットします。
  • 19.チャンネル1と2のインプットフェーダーを日盛`7″にセットします。
  • 20.チャンネル1と2のPANコントロールを"LEFT"いっぱいにします。
  • 21.MASTERフェーダーを目盛*77にセットします。
  • 22. リズムマシンをスタートさせ、一番左のピークレベルメーター(■■)の*+3″の目盛が最大音量時に一瞬だけ点灯するように、 リズムマシンの出力ボリュームを調整します。

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レベルバランスと音質調整

  • 23.インプットフェーダー1、2を操作して、チャンネル1、2の録音レベルのバランスを調整します。
  • 24.グラフィックイコライザーのチャンネル*L*側を操作して、録音の音質を調整します。ピンポン録音をすると高域が沈んでくるので、この段階では少し高域を強調しておくとよいでしょう。
  • 25.MASTERフェーダーで録音レベルを調整します。一番左のピークレベルメーター(■■)の*+3"の目盛が、最大音量時に一瞬だけ点灯する位置にセットしてください。

録音

26.PLAYボタン ▶ を押してPAUSEを解除すると共にリズムマシンをスタートさせて、録音を開始します。(録音中は、RECイ ンジケーターとPLAYインジケーターが点灯)

なお、オーバーダビングを行なう時に曲の頭がわかるように、リズムマシンには必ずカウントを含めてプログラムしてください。

27.演奏が終わったら、STOPボタン■を押して録音を終了させ、REWボタン◀◀を押してテープを巻戻しておきます。(ゼロストップ機能により、カウンター*999″で停止します。)

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録音内容の確認

  • 27.ツマミやスイッチをすべてノーマルな状態にセットします。
  • 28. dbx スイッチを録音時と同じように"ON"にします。
  • 29. TAPE SPEEDスイッチを録音時と同じ位置(9.5)にセットします。
  • 30. MONITOR SELECTスイッチを "MONITOR" にセットすると共に、トラック1のMONITORコントロールを目盛 "7" にセット します。
  • 31.PLAYボタン ▶ を押して、トラック1に録音した音をヘッドフォンと、一番左のレベルメーター(■■)でチェックします。問題がなければテープを巻戻し、ツマミやスイッチをすべてノーマルな状態に戻し、次の[ベースギターの録音]に備えます。 もし、何らかの問題がある場合には、もう一度録音をやり直すか、ミスした部分だけパンチイン/パンチアウトのテクニックを 使って修正します。(→31ページ[パンチイン/パンチアウト]参照)

応用操作

AUX SEND/AUX RETURNジャック間に接続した外部エフェクターで、エフェクトをかけて録音する方法

インプットジャックに接続した楽器の音に、AUX SEND/RETURNジャック間に接続した外部エフェクターでエフェクトを かけながら録音することもできます。たとえば、チャンネル1、2のインプットジャックに接続したリズムマシンの音に、外部 エフェクターでエフェクトをかけて録音する場合は、以下のようにします。

  • (1) AUX SENDジャックとAUX RETURNジャックとの間にエフェクターを接続します。
  • (2) チャンネル1、2のインプットジャックにリズムマシンを接続し、トラック1のREC SELECTスイッチを*L"にセットしま す。
  • (3) チャンネル1、2のINPUT SELECTスイッチを MIC/LINE にセットします。
  • (4) チャンネル1、2のPANコントロールを"LEFT"いっぱいにします。
  • (5) 録音レベルは、各チャンネル(1、2)のインプットフェーダーとMASTERフェーダーで調整します。
  • (6) チャンネル1、2のAUX SENDレベルコントロールと、AUX RETURNレベルコントロールを調整してエフェクトのかか り具合いを調整します。
  • (7) グラフィックイコライザーのチャンネル"L"側を操作して、音質の調整を行ないます。
  • (8) もう一度各チャンネル(1、2)のインプットフェーダーとMASTERフェーダーで、最終的な録音レベルを調整し、録音を実行します。
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オーバーダビングをマスターしよう

2. トラック1を聴きながらトラック2へ録音 [ベースギターの録音]

先ほどトラック1に録音したドラムの音に合わせてベースギターを演奏し、トラック2にそのベースギターの音を録音しましょう。 録音済のトラックの音を聴きながら、それに合わせて演奏した楽器の音を別のトラックに録音するテクニック、これがオーバーダ ビングというテクニックです。

この「ベースギターの録音]のプロセスを通して、CMX100Ⅱの基本的なオーバーダビングの操作をマスターしてください。

準備

ベースギターの録音には大きく分けて、ベースアンプの前にマイクを立てて録音する方法と、ベースアンプのライン出力端子な どからライン録りする方法の2つの方法があります。クリアーに録音することを狙うなら、やはりライン録りをお勧めします。ラ イン録りには、ベースアンプのラインアウトを使用する方法や、エフェクター出力を使用する方法等があります。 ヤマハ・ベースサウンドプロセッサーBSP100は、コンプレッサー、リミッター、グラフィックイコライザー等を搭載したベース ギター専用のプリアンプです。これ一台でさまざまなサウンドメイクができ、直接CMX100IIへ接続することができます。ここ ではBSP100を使ってライン録りする場合を例に説明しますが、他の方法でライン録りする場合も同様です。

接続

1.インプットジャック2ヘベースギター(の出力)を接続します。

2.モニター用のヘッドフォンをCMX100Ⅱに接続します。(ミックスダウンまでモニターはヘッドフォンを使用します。以後、手 順上り劣きます。)

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レコーダー部のセット

3.テープがカウンター *999 "まで巻戻されていることを確認します。(以後、手順から省きます。)

  • 4.ZERO STOPスイッチを"ON"にします。(ミックスダウンまで"ON"で使用します。以後、手順から省きます。)
  • 5. dbx スイッチを*ON"にします。(ミックスダウンまで*ON"で使用します。以後、手順から省きます。)
  • 6.TAPE SPEEDスイッチを [ドラムの録音] の時と同じ "9.5" にセットします。(ミックスダウンまで "9.5" で使用します。以後、 手順から省きます。)
  • 7.トラック2のREC SELECTスイッチを*2"にセットします。(インプットジャック2に接続したベースギターの音をトラック2へ 録音するため)→RECインジケーター点滅
  • 8.RECボタン●のみを押して録音待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯
モニター部およびメーター部のセット

  • 9. MONITOR SELECTスイッチを"MONITOR"にセットすると共に、トラック1、2のMONITORコントロールを目盛"7"にセットします。
  • 、10.MONITOR/PHONESコントロールのツマミを適当な音量でモニターできる位置にします。 11.METERセレクトスイッチを*4 TRACK"にセットします。
インプットレベルの調整

  • 12.チャンネル2のINPUT SELECTスイッチを"MIC/LINE"にセットします。
  • 13.チャンネル2のゲインコントロールを*LINE"の位置にセットします。
  • 14.チャンネル2のインプットフェーダーを目盛 "7"にセットします。

※MASTERフェーダーおよびグラフィックイコライザーの設定は、この作業には関係しません。

15. ベースギターの演奏を始め、左から2番目のピークレベルメーター(トラック2用)の*+3"の目盛が最大音量時に一瞬だけ点灯す るように、ベースギターのボリュームまたはチャンネル2のインプットフェーダーを調整します。それでもレベルが不足の場合 は、チャンネル2のゲインコントロールを少しずつ上げていきます。

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モニターレベルの調整

  • 16.PLAYボタン ▶ を押してPAUSEを解除すると共にベースギターを演奏し、仮の(モニターレベル調整のための)録音を開始 します。(トラック2にベースギターの音が録音されます。)
  • 17. トラック1、2のMONITORコントロールを、それぞれ演奏しやすい音量バランスに調整します。(録音のレベルには関係しません。)
  • 18.調整が終わったら、REWボタン◀◀を押してテープを巻戻し(カウンター*000~998″で停止)、RECボタン●を押してもう一度 録音待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯
録音

  • 19.PLAYボタン ▶ を押して録音を開始します。トラック1のドラム音に合わせてベースギターを演奏します。
  • 20.演奏が終わったら、STOPボタン■を押して録音を終了させ、REWボタン◀◀を押してテープを巻戻しておきます。(ゼロス トップ機能により、カウンター**000~998″で停止します。)
録音内容の確認

21.PLAYボタン ▶ を押して、トラック1のドラム音とトラック2のベースギター音をチェックします。問題がなければテープを <del>べ</del> 巻戻し、ツマミやスイッチをすべてノーマルな状態に戻し、次の [リズムギターの録音] に備えます。

- オーバーダビングの基本操作のまとめ

  • (1) 再生するトラックのREC SELECTスイッチを"OFF"にします。
  • (2) 録音するトラックと同じナンバーのインプットジャックに楽器を接続します。
  • (3) 録音するトラックのREC SELECTスイッチを、録音する楽器を接続したインプットジャックのナンバーと同じ数字のポジションにセットします。
  • (4) MONITOR SELECT スイッチを"MONITOR"に、METERセレクトスイッチを"4 TRACK"にセットします。
  • (5) 楽器を接続したチャンネルのINPUT SELECTスイッチを "MIC/LINE" にセットします。
  • (6) RECボタン●を押して録音待機状態にし、接続した楽器を演奏します。楽器を接続したチャンネルのインプットフェー ダー(およびゲインコントロール)で録音レベルを調整します。
  • (7) PLAY ボタン ▶ を押して、仮の(モニターレベル調整のための)録音を開始します。
  • (8) 再生するトラックと録音するトラックのMONITORレベルコントロールを操作して、モニターレベルを調整します。
  • (9) 録音レベル、モニターレベルを調整したらテープを巻戻して、RECボタン●とPLAYボタン ▶ を押してオーバーダビン グを開始します。
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オーバーダビング

3. トラック1、2を聴きながらトラック3へ録音[リズムギターの録音]

トラック1のドラムの音とトラック2のベースギターの音に合わせて、トラック3にリズムギターの音を録音しましょう。操作方法 は、[ベースギターの録音] と同様です。

準備

エレキギターの録音にも、ギターアンプの前にマイクを立てて録音する方法と、ギターアンプのライン出力端子などからライン 録りする方法の2つの方法があります。ライン録りには、ヤマハ・ギターサウンドプロセッサーGSP100をお勧めします。GSP100 は、ディストーション、UMB回路、パラメトリックイコライザー等を搭載した2ボリューム、ステレオアウトのギター用のプリ アンプです。アンプで鳴らした時のようなダイナミックなサウンドで、直接CMX100Ⅱへ接続して録音することができます。

接続

1.インプットジャック3ヘエレキギター(の出力)を接続します。

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レコーダー部のセット

2.ZERO STOPスイッチ、 dbx スイッチ、TAPE SPEEDスイッチを、[ドラムの録音] と同じ設定にします。 3.トラック3のREC SELECTスイッチを*3"にセットします。→RECインジケーター点滅 4.RECボタン●のみを押して録音待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯

モニター部およびメーター部のセット

5. MONITOR SELECTスイッチを*MONITOR"にセットすると共に、トラック1、2、3のMONITORコントロールをすべて目 盛*7"にセットします。

6.MONITOR/PHONESコントロールのツマミを適当な音量でモニターできる位置にします。

7. METERセレクトスイッチを*4 TRACK"にセットします。

インプットレベルの調整

8.チャンネル3のINPUT SELECTスイッチを"MIC/LINE"にセットします。

  • 9.チャンネル3のゲインコントロールを*LINE"の位置にセットします。
  • 10.チャンネル3のインプットフェーダーを目盛"7"にセットします。

※MASTERフェーダーおよびグラフィックイコライザーの設定は、この作業には関係しません。

11.エレキギターの演奏を始め、左から3番目のピークレベルメーター(トラック3用)の*+3"の目盛が最大音量時に一瞬だけ点灯す るように、エレキギターのボリュームまたはチャンネル3のインプットフェーダーを調整します。それでもレベルが不足の場合 は、チャンネル3のゲインコントロールを少しずつ上げていきます。

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モニターレベルの調整

  • 12.PLAYボタン ▶ を押してPAUSEを解除すると共にエレキギターを演奏し、仮の(モニターレベル調整のための)録音を開始 します。(トラック3にエレキギターの音が録音されます。)
  • 13.トラック1、2、3のMONITORコントロールを、それぞれ演奏しやすい音量バランスに調整します。(録音のレベルには関係しません。)
  • 14. 調整が終わったら、REWボタン→ を押してテープを巻戻し(カウンター*000~998″で停止)、RECボタン●を押してもう一度 録音待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯
録音

  • 15.PLAYボタン ▶ を押して録音を開始します。トラック1のドラム音、トラック2のベースギター音に合わせてエレキギターを 演奏します。
  • 16.演奏が終わったら、STOPボタン■を押して録音を終了させ、REWボタン◀◀を押してテープを巻戻しておきます。(ゼロストップ機能により、カウンター*000~998″で停止します。)
▶録音内容の確認

17.PLAYボタン ▶ を押して、トラック1のドラム音、トラック2のベースギター音、トラック3のエレキギター音をチェックしま す。問題がなければテープを巻戻し、ツマミやスイッチをすべてノーマルな状態に戻し、次の「ピンポン録音」に備えます。

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ピンポン録音をマスターしよう

4. トラック1~3をトラック4へ録音 [ピンポン録音]

ドラム(トラック1)、ベースギター(トラック2)、リズムギター(トラック3)の録音が終わったところで、空トラックはトラック4の みとなりました。そこで、トラック1~3の音をミキシングしてトラック4にダビングし、トラック1~3にまた別のパートを録音でき るようにしましょう。

このように、すでに録音済の2つまたは3つのトラックを再生し、これをミキシングして空トラックへ録音することをピンポン録音 といいます。CMX100日では、ピンポン録音時にグラフィックイコライザーを使って細かい音質補正が行なえるので、クォリティー の高い多重録音ができます。

レコーダー部のセット

1.ZERO STOPスイッチ、 dbx スイッチ、TAPE SPEEDスイッチを、[ドラムの録音] と同じ設定にします。 2 FOスイッチを*ONnにします。

モニター部およびメーター部のセット

3. MONITOR SELECTスイッチを "MONITOR" にセットします。

4.トラック4のMONITORレベルコントロールを目盛"7"にセットします。(他のトラックのMONITORレベルコントロールは目盛"0"にセットしておきます。)

5. MONITOR/PHONESコントロールのツマミを適当な音量でモニターできる位置にします。

6.METERセレクトスイッチを*4 TRACK"にセットします。

トラックI~3(再生トラック)の設定

7.チャンネル1~3のINPUT SELECTスイッチをすべて"TAPE"にセットします。

8.トラック1~3のREC SELECTスイッチをすべて "OFF" (PLAYモード)にセットします。

9.チャンネル1~3のPANコントロールをすべて"RIGHT"いっぱいにします。

10.チャンネル1~3のインプットフェーダーをすべて日盛*7″にセットします。

11.MASTERフェーダーを目盛7″にセットします。

トラック4(録音トラック)の設定

  • 12.トラック4のREC SELECTスイッチを*R"(RECモード)にセットします。(R側に集めたトラック1~3の信号をトラック4に録 音するため)→RECインジケーター点滅
  • 13.RECボタン●のみを押して録音待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯
録音レベルの調整

14.PLAYボタン ▶ を押して、仮の(録音レベル調整のための)録音を開始します。

15.チャンネル1~3のインプットフェーダーを上下に動かして、トラック間の音量バランスを調整します。

16.グラフィックイコライザーのチャンネル"R"側を操作して、録音の音質を調整します。

17.MASTERフェーダーでトラック4の録音レベルを、一番右(トラック4用)を見ながら調整します。

18.調整が終わったら、REWボタン ◀◀を押してテープを巻戻し(カウンター *999″で停止)、RECボタン●を押してもう一度録音 待機状態にします。→RECインジケーターとPAUSEインジケーターが点灯

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録音

19.PLAYボタン ▶ を押して録音(ピンポン録音)を開始します。 20.録音が終了したら、テープを巻戻しておきます。

録音内容の確認

21.PLAYボタン ▶ を押して、トラック4に録音された音をチェックします。問題がなければテープを巻戻し、ツマミやスイッチ をすべてノーマルな状態に戻し、次の [キーボードの録音] に備えます。

※ピンポン録音終了後、必要の無くなったトラック1~3には、新しいパートを録音できます。

**ピンポン録音は、理論上、空トラックがある限り何回でも可能ですが、ピンポン録音を繰り返すうちに音質の劣化やノイズの増加を招きます。それぞれの楽器について、1回か2回までにとどめておいたほうが安全です。

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ピンポン録音の基本操作のまとめ

  • (1) MONITOR SELECTスイッチを "MONITOR" に、METERセレクトスイッチを "4 TRACK" に、EQスイッチを "ON" に セットします。
  • (2) 再生するトラックと同じナンバーのチャンネルのINPUT SELECTスイッチを"TAPE"にセットします。
  • (3) 再生するトラックのREC SELECTスイッチを"OFF"にします。
  • (4) 再生するトラックと同じナンバーのチャンネルのPANコントロールを*LEFT"側または*RIGHT"側にセットします。(録 音するトラックがトラック1または3の場合は*LEFT"側に、トラック2または)4の場合は*RIGHT"側にセットします。)
  • (5) 録音するトラックのREC SELECTスイッチを、"L"または"R"にセットします。
  • (6) RECボタン●とPLAYボタン ▶ を押して、仮の(モニターレベル調整のための)録音を開始します。 再生するトラックと同じナンバーのチャンネルのインプットフェーダーでトラック間の音量バランスを調整すると共に、 MASTERフェーダーで録音レベルを調整します。
  • (7) グラフィックイコライザーのチャンネル"L"または"R"側を操作して、音質の調整を行ないます。
  • (8) 録音するトラックのMONITORレベルコントロールを操作して、モニターレベルを調整します。
  • (9) 録音レベル、モニターレベルを調整したらテープを巻戻して、RECボタン●とPLAYボタン ▶ を押してピンポン録音を 開始します。
※ご注意

隣接したトラックへのピンポン録音(たとえばトラック2からトラック1またはトラック3ヘピンポン録音するなど)はできるだけさけてください。クロストーク(録再ヘッドでの信号漏れ)によってハウリングが起こる場合もあります。

やむをえず隣接したトラックヘビンポン録音する場合は、録音レベルを慎重に設定してください。また、ピンポン録音後、ハウリングが発生してしまった場合は、再 生レベルを少し下げてください。

応用操作

楽器を接続し、そのサウンドをミキシングしながらピンポン録音する方法

インプットジャックに接続した楽器の音をミキシングしながら、ピンポン録音を行なうこともできます。たとえば、トラック 1~3の再生音に別の楽器の音を加えてトラック4にピンポン録音する場合は、以下のようにします。

  • (1) チャンネル4のインプットジャックに楽器を接続します。
  • (2) チャンネル1~3のINPUT SELECTスイッチを"TAPE"に、チャンネル4のINPUT SELECTスイッチを"MIC/LINE"に セットします。
  • (3) トラック1~3のREC SELECTスイッチを"OFF"に、トラック4のREC SELECTスイッチを"R"にセットします。
  • (4) チャンネル1~4のPANコントロールをすべて"RIGHT"側にセットします。
  • (5) MONITOR SELECTスイッチを "MONITOR" に、METERセレクトスイッチを "4 TRACK" に、EQスイッチを "ON" に セットします。
  • (6) RECボタン●とPLAYボタン ▶ を押して、仮の(モニターレベル調整のための)録音を開始します。チャンネル1~3のインプットフェーダーでトラック間の再生音量バランスを、チャンネル4のインプットフェーダーでチャンネル4に接続した 楽器の音量レベルを、MASTERフェーダーでピンポン録音するトラック4の録音レベルを調整します。
  • (7) グラフィックイコライザーのチャンネル*R″側を操作して、音質の調整を行ないます。
  • (8) トラック4のMONITORレベルコントロールを操作して、モニターレベルを調整します。
  • (9) 録音レベル、モニターレベルを調整したらテープを巻戻して、RECボタン●とPLAYボタン ▶ を押してピンポン録音を 開始します。
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オーバーダビング

5. トラック4を聴きながらトラック3へ録音 [キーボードの録音]

ピンポン録音が終了し、トラック1~3が空トラックになりま した。そこで、トラック4に録音されたドラム+ベースギ ター+リズムギターの音を聴きながら、トラック3にキーボー ドを録音しましょう。この録音もオーバーダビングです。操 作方法は、[オーバーダビングをマスターしよう]を参照して ください。

各トラックの録音状態
トラックI ドラム(不要)
トラック2 ベースギター(不要)
トラック3 キーボード
トラック 4 ¥7444-249-+12449-

オーバーダビング

6. トラック3、4を聴きながらトラック2へ録音 [リードギターの録音]

トラック4に録音されたドラム+ベースギター+リズムギ ターの音とトラック3に録音されたキーボードの音を聴きな がら、トラック2にリードギターを録音しましょう。この録音 もオーバーダビングです。操作方法は、[オーバーダビングを マスターしよう]を参照してください。

トラック I ドラム (不要)
トラック 2 リードギター
トラック 3 キーボード
トラック 4 ドラムナベースギター+リズムギター
トラック2 リードギター
トラック3 キーボード
トラック4 ドラムチベースギター +リズムギター
トラックI ドラム(不要)
トラック3 キーボード
トラック4 ドラムチベースギターナリズムギター
トラック 2 リードギター
トラック4 ドラムキペースギターキリズムギター トラック3 キーボード
トラック 4 *34+<-3+2-+124+9-

オーバーダビング

7. トラック2~4を聴きながらトラック1へ録音 [ボーカルの録音]

トラック4に録音されたドラム+ベースギター+リズムギ ターの音とトラック3に録音されたキーボードの音、さらにト ラック2に録音されたリードギターの音を聴きながら、トラッ ク1にボーカルを録音しましょう。この録音もオーバーダビン グです。操作方法は、[オーバーダビングをマスターしよう] を参照してください。

トラックI ボーカル
トラック 2 リードギター
トラック3 キーボード
トラック 4 ドラムナベースギターナリズムギター

各トラックの緑音状能

※ハウリングを防止するため、ボーカルの録音は必ずヘッドフォンでモニターしてください。

◎これで各パートの録音がすべて終了しました。

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パンチイン/パンチアウトをマスターしよう

8. パンチイン/パンチアウト(修正部分のみの録音)

ここでパンチイン/パンチアウトというテクニックをご紹介しましょう。パンチイン/パンチアウトとは、録音済トラックのある-部分だけを録音し直すテクニックです。トラックを再生し、修正したい部分になったらそのトラックをRECモードに切り換えて(パ ンチイン)、ミスしたフレーズを録音し直し、修正部分が終わったらもとのPLAYモードに切り換える(パンチアウト)という操作を 行ないます。

※パンチイン/パンチアウトには、ある程度のブランク部分(音の切れ目)が必要です。

パンチイン/パンチアウトの切り換えは、修正したいトラックのREC SELECTスイッチの操作によって行なえますが、CMX100Ⅱ では、別売のフットスイッチ(FS-1)をPUNCH I/Oジャックに接続することにより、足元でパンチイン/パンチアウト操作を行なう ことができます。

ここでは、[ボーカルの録音]でトラック1に録音したボーカルのミスプレイを修正する場合を例に、パンチイン/パンチアウトの操 作方法を説明していきます。

接続

1.インプットジャック1ヘボーカル録音用のマイクを接続します。 2.足元でパンチイン/パンチアウトを行なう場合は、フットスイッチFS-1をPUNCH I/Oジャックに接続します。

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レコーダー部のセット

  • 3.ZERO STOPスイッチ、 dbx スイッチ、 TAPE SPEEDスイッチを、 [ボーカルの録音] の時と同じ設定にします。
  • 4.トラック2~4のREC SELECTスイッチを*OFF"にセットします。
  • 5. フットスイッチを使用する場合は、トラック1のREC SELECTスイッチを*1"にセットし、RECボタン●を押して録音待機状態 にします。→PAUSEインジケーター点灯、RECインジケーター点滅の状態になるようにフットスイッチFS-1のスイッチボタ ンを踏んで調整しておきます。
  • 6.フットスイッチを使用しない場合は、トラック1のREC SELECTスイッチをOFF"にセットし、RECボタン●を押します。→ PAUSEインジケーターのみ点灯
モニター部およびメーター部のセット

  • 7.MONITOR SELECTスイッチを"MIX"にセットすると共に、トラック1~4のMONITORコントロールを目盛"7"にセットします。
  • 8.MONITOR/PHONESコントロールのツマミを適当な音量でモニターできる位置にします。これで、パンチイン/パンチアウト を行なう場合に下図のようなモニターができます。

9. METERセレクトスイッチを*4 TRACK"にセットします。

インプットレベルの調整

10.チャンネル1のINPUT SELECTスイッチを "MIC/LINE" にセットします。

11.MASTERフェーダーを目盛7″にセットします。

12.チャンネル1のゲインコントロールおよびインプットフェーダーを、さきほどボーカルを録音した時と同じ位置にセットします。

録音

13. PLAYボタン ▶ を押して録音を開始します。

14.修正したい部分の頭がきたら、パンチインを行ないます。(FS-1:フットスイッチ)

  • FS-1を使用する場合: FS-1のスイッチを踏んで、修正するフレーズを録音します。(RECインジケーターが点滅から点灯に変わります。)
  • FS-1を使用しない場合 :トラック1のREC SELECTスイッチを*1″にセットし、修正するフレーズを録音します。(RECインジ ケーターが点滅から点灯に変わります。)

15.修正部分の終わりがきたら、パンチアウトを行ないます。

FS-1を使用する場合: FS-1のスイッチを踏み込みます。(RECインジケーターが点灯から点滅に変わります。)

FS-1を使用しない場合:トラック1のREC SELECTスイッチを"OFF"にセットします。(RECインジケーターが点灯から点滅 に変わります。)

16.STOPボタン■を押して録音を終了させ、テープを巻戻しておきます。

録音内容の確認

17. PLAYボタン ▶ を押して、パンチイン/パンチアウトを行なった部分のつながり方をチェックしてください。 問題がなければ テープを巻戻し、ツマミやスイッチをすべてノーマルな状態に戻し、次の [ミックスダウン] に備えます。

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ミックスダウンをマスターしよう

9. ミックスダウン(ステレオマスターテープへの録音)

各パートの録音がすべて終了しました。あとは [ミックスダウン]の操作を行ない、ステレオマスターテープを作成しましょう。 ミックスダウンとはトラックダウンとも呼ばれ、多重録音で作成した各トラックの音をバランスよくミキシングして、ステレオの マスターテープを作る作業をいいます。

トラック間のレベルバランスや、音質の調整、楽器のステレオ定位、エフェクト処理などの調整を行ないます。

ここでは、下図のように各トラック(の楽器)を定位させることにします。また、各トラックにサイマルエフェクトプロセッサー FX500でリバーブをかけることにします。 定位プラン

接続

STEREO OUTジャックにステレオカセットデッキを接続し、マスターテープ用のカセットテープをセットしておきます。また、ステレオカセットデッキにアンプ内蔵スピーカーなどを接続して、モニターを行なうこともできます。 AUX SENDジャックとAUX RETURNジャックとの間に、サイマルエフェクトプロセッサー FX500を接続します。

レコーダー部のセット

3.ZERO STOPスイッチ、 dbx スイッチ、TAPE SPEEDスイッチを、これまでと同じ設定にします。 4.すべてのトラックのREC SELECTスイッチを*OFF*にセットします。

モニター部およびメーター部のセット

5. MONITOR SELECTスイッチを"STEREO"にセットします。 6. MONITOR/PHONESコントロールのツマミを適当な音量でモニターできる位置にします。 7. METERセレクトスイッチを"STEREO"にセットします。

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再生レベルの調整

  • 8.すべてのチャンネルのINPUT SELECTスイッチを "TAPE"にセットします。
  • 9.すべてのインプットフェーダーを目盛7″にセットします。
  • 10.MASTERフェーダーを目盛"7"にセットします。
  • 11.ステレオカセットデッキを、録音待機(録音ポーズ)状態にします。
  • 12.PLAYボタン ▶ を押して再生を開始します。
  • 13.インプットフェーダー1~4を動かして、トラック問のレベルバランスを調整します。
  • 14.各チャンネルのPANコントロールを動かして、各トラック(各楽器)のステレオ定位を調整します。ここでは、32ページで決め た定位プランに合わせて、下図のように設定します。

エフェクトの調整

15.ここでは、トラック1、2、3、4の順にエフェクトのかかりかたが多くなるように設定することにします。各トラックのナンバー と同じチャンネルのAUX SENDレベルコントロールを動かして、トラック間のエフェクトバランスを調整します。そして、全 体的なエフェクトのかかりかたをAUX RETURNレベルコントロールで調整します。

グラフィックイコライザーおよびMASTERフェーダーの調整

  • 16.EQスイッチを*ON"にセットし、グラフィックイコライザーのL側とR側を調整して、音質の補正(イコライジング)を行ないま す。
  • 17.MASTERフェーダー で、STEREO OUTジャックからステレオカセットデッキへ出力する最終的な音量レベルを調整します。 ピークレベルメーターの■■と■■を見ながら調整します。
録音レベルの調整

18.ステレオカセットデッキのレベルメーターを見ながら、ステレオカセットデッキの録音レベルを調整します。 19.CMX100日の再生を停止し、テープを巻戻しておきます。

録音

20.CMX100ⅡのPLAYボタン ▶ を押して再生を開始すると共に、ステレオカセットデッキへの録音を開始します。 21.録音が終了したら、CMX100Ⅱとステレオカセットデッキを停止させ、テープを巻戻してておきます。

録音内容の確認

22.ステレオカセットデッキを再生し、ミックスダウンしたテープを聴いてみてください。 これで多重録音が終了しました。

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9 シンクレコーディング-

シンクレコーディングとは、テープに録音したサウンドと同じタイミングでMIDI機器(シンセサイザーやリズムマシン等)を同期 (シンクロ)演奏させながら多重録音を行なうテクニックです。シンクレコーディングでは、シンセサイザーやリズムマシンなどの サウンドをミックスダウンの時点ではじめてマスターテープに録音するので、デジタル楽器の魅力である幅広いダイナミックレン ジや優れたS/N比をそのまま活かすことができます。また、トラック数をかせぐことにもなり、4トラックでもそれ以上のトラック 数に迫る多重録音が可能になります。

シンクレコーディングを行なうためには、テープの1つのト ラックにMIDI機器をコントロールするための同期信号を 録音しなければなりません。しかし、MIDI同期信号は周波 数が非常に高く、そのままでは録音できないので、テープ レコーダーが録音可能なFSK(Frequency Shift Keying) という信号に変換しなければなりません。この変換には、 別売のヤマハ・MIDIコンバーター(YMC10)を使用しま す。

●リズムマシン、シンセサイザー&シーケンサーを使ったシンクレコーディングの例

①CMX100日、YMC10、リズムマシン(ドラムパートをプログラム済)を下図のように接続します。

②チャンネル4のINPUT SELECTスイッチを"MIC/LINE"に、トラック4のREC SELECTスイッチを"4"にセットします。この状態で録音を開始し、リズムマシンをスタートさせます。

これで、リズムマシンから出力されたMIDI同期信号はYMC10でFSK信号に変換され、CMX100日のトラック4に録音されました。

▲ ※シンクレコーディングの場合は、 dbx *OFF″の状態で行なってください。FSK信号が正しく録音されず、シンクができない 場合があります。

③FSK信号の録音が終わったら、各機器を下図のように接続します。

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  • ④チャンネル4のINPUT SELECTスイッチを"TAPE"に、トラック4のREC SELECTスイッチを"OFF"にセットし、トラック4を 再生すると、リズムマシン(クロックをMIDIに設定)とシンセサイザー(シーケンサーには、シンセサイザーの演奏をプログラム しておき、クロックをMIDIに設定)の同期演奏を行なうことができます。
  • ⑤リズムマシンおよびシンセサイザーの演奏にあわせて、ト ラック1~3にアナログ楽器の演奏を録音(オーバーダビン グ)していきます。
ラックト リードギター
ラック2 リズムギター
ラック3 ボーカル
ラック4 FSK信号。

⑥ミックスダウンでは、CMX100日から3トラック分のアナログソース、そしてFSK信号で同期演奏させるリズムマシンおよびシン セサイザーのデジタルサウンドをミキシングできますから、より多くのパートによるマルチトラックレコーディングを実現する ことができます。

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10. 故障かな!?と思ったら

CMX100IIが正しく機能しない場合は、ほんの少しの操作ミスが原因となっている場合も考えられます。修理を依頼される前に、 下記の事項を確認してみてください。

どんな症状ですか 考えられる原因 こうすればOKです。
● 録音したいトラックに録音できな
REC SELECTスイッチのセットが
正しくない
REC SELECTスイッチを正しい位置にセットする
・オーバーダビングの場合 →21ページ参照
・ピンポン録音の場合 →26ページ参照
インプットフェーダーが *0 ″になっ
ている
録音するトラックと同じナンバーのチャンネルのイン
プットフェーダーを操作して、録音レベルを調整する
ピンポン録音時においての、PANコ
ントロールのセットが正しくない
再生するトラックのPANコントロールを、ピンポン録
音するトラックのREC SELECTスイッチが選択でき
る"L"または"R"にセットする
  • インプットジャックに接続した楽
    器またはテープの再生音が聴こえ
    ない、録音できない
INPUT SELECTスイッチのセット
が正しくない
INPUT SELECTスイッチを正しい位置にセットする
・再生音の場合 → "TAPE"にセットする
・インプットジャックに接続した楽器の場合
→ "MIC/LINE"にセットする
  • ●再生時に高域がこもって聴こえる
  • ●再生レベルが極端に低くなる
ヘッドの汚れ ヘッドのクリーニング、消磁をする
→*11.メンテナンス″参照
dbx スイッチの誤セット 録音時と同じ位置に dbx スイッチをセットする
●再生時に歪やノイズが多い 録音時のレベル設定が不適当 ピークレベルメーターをよく見ながら、適切なレベル
で録音する →18ページ参照
  • ●楽器を接続して録音する時にイン
    ブットフェーダーを*10″にしても
    ビークレベルメーターが適切な位
    置まで振れない
接続した楽器の出力レベルが低い 楽器の出力レベルを上げるか、楽器を接続したチャン
ネルのゲインコントロールを調整する
● POWERスイッチを"ON"にして
も動作しない
ACアダプターの接続が不確実 ACアダプターPA100-JをコンセントおよびCMX100
日に確実に接続する
  • ●シンクレコーディングで、うまく
  • 同期しない
dbx が録音/再生で"ON"にセット
されている
dbx スイッチを "OFF" にしてやり直す

[]. メンテナンス

CMX100Ⅱに限らず、テープデッキを長時間使用すると、ヘッドやピンチローラー、キャプスタンなどが汚れたり、ヘッドが磁気を 帯びてきます。これらが原因となって、次のような症状が現れます。

  • ・録音や再生、消去ができない。
  • ・音が小さい。
  • ・音がふるえる。音飛びがする。
  • ・雑音がひどい。
  • ・高域のレベルが低い。

このような症状が現れた時は、まずヘッドクリーニングをし てください。クリーニングは、市販の綿棒にクリーニング液 を含ませて、ヘッド、ピンチローラー、キャプスタンをてい ねいに拭きます。特にヘッドをきれいにしておくことが、上 手な録音をするためには大切なことです。

また、清磁には市販のヘッドイレイサー(消磁器)を使用しま す。取り扱いについては、ヘッドイレイサーの取扱説明書を ご参照ください。

鷽の部分をきれいにしておきます。

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12. 仕様_____

形式 ミキサー付4トラック4チャンネル片道録音/再生カセットレコーダー
幾構部 使用テープ C-45、C-60、C-90カセッ トテープ
クロームテープ(コバル) 、)専用(70us FO)
ヘッド構成 4チャンネル録音/再生:ハードパーマロイ×|
4チャンネル消去:フェライト×|
テープ速度 4.8cm/sec、9.5cm/sec切相
ピッチコントロール ±10% -
ワウフラッター 0.15%(WRMS)
早送り・巻戻し時間 約100秒(C-60使用時)
モーター DCモーター×2
・出力仕様 INPUT 1~4
入力インピーダンス
:10kΩ
規定入力レベル ーI0dB~~50dB(インプットフェーダー相定位器)
最小入力レベル
最大入力レベル
AUX RETURN L.R 入力インピーダンス
_ ,,. 規定入力レベル - INAR (ALLY DETLION コントロール相向佐麗)
最小入力レベル
STEREO OUT | R 出力インピーダンス
規定負荷インピーダンフ
規定出力レベル
AUX SEND :=100B(50K42頁何呀)
NON BEND 田方年ンピーダンス
規定員向キンピータンス
:-TUOB(50k12頁何時)
山力インビーダンス
相字色だインピーガンス
規定員例 インビーソンス
:-TUdB(50k12頁何時)
MUNITUR UUT 出力インビータンス :1kΩ
規定貝何インビータンス
DUONEO 規定出力レベル :~10dB(50kΩ負荷時)
PHONES 規定負荷インビーダンス
作端子 :45mW+45mW(401/頁何時)
(H) II HC 40Hz~18KHz ± 3dB(1APE SPEED:9.5cm/sec)
woo.nut 40Hz~12.5kHz ± 3dB(TAPE SPEED:4.8cm/sec)
総官S/NL
総合本志
松貢正学 チョンマリカ パリー・・・・ 1.0%以下 (EIAJ,315Hz)
テャンネルセハレーション
当まず
- 55dB以上(IkHz)
府五半 70dB以上(IkHz)
イエスリダクション
クラノイックイコライザー — 100,400,1k,5k,10kHz(最大±10dB)、Q=0.7
り他 電源 ACアダプターPAI00-J(DC I2V/IA)、ACI00V,50/60Hz
消費電流 IA
寸法(W×H×D) 400×76×212mm
重量 2.0kg
使用時の保証温度範囲 0°C ∼40°C

* dbxおよび dbxマークは dbxインコーポレーテッドの登録商標です

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13. ブロックダイアグラム

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ms – 🛴

REC/PLAY 切換時の瞬時MUTE

. MOMENTARY MUTING WHEN THE REC/P.B SWITCH IS IN MOTION

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14. サービスについて

本機の保証期間は、保証書によりご購入から1ヶ年で す。(現金、クレジットなどによる区別はございませ ん。)また保証は日本国内にてのみ有効といたします。

●保証書

保証書をお受け取りのときは、お客さまのご住所、お 名前、お買い上げ月日、販売店名などを必ずご確認く ださい。無記名の場合は無効になりますので、<れぐ れもご注意<ださい。

●保証書は大切にしましょう /

保証書は弊社が、本機をご購入いただいたお客さまに ご購入の日から向う1ヵ年間の無償サービスをお約束 申しあげるものですが、万一紛失なさいますと保証期 間中であっても実費を頂戴させていただくことになり ます。万一の場合に備えて、いつでもご提示いただけ ますように充分ご配慮のうえで保管してください。ま た、保証期間が切れましてもお捨てにならないでくだ さい。後々のサービスに際しての機種の判別や、サー ビス依頼店の確認など便利にご利用いただけます。

●保証期間中のサービス

保証期間中に万一故障が発生した場合、お買い上げ店 にご連絡頂きますと、技術者が修理・調整致します。 この際必ず保証書をご提示ください。保証書なき場合 にはサービス料金を頂だく場合もあります。又お買上 げ店により遠方に移転される場合は、事前にお買上げ 店あるいは電音サービス拠点にご連絡ください。移転 先におけるサービス担当店をご紹介申し上げますと同 時に、引続き保証期間中のサービスを責任をもって行 なうよう手続き致します。

満1ヵ年の保証期間を過ぎますとサービスは有料となりますが、引き続き責任をもってサービスをさせていただきます。なお、補修用性能部品の保有期間は最低 8年となっています。(性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品のことです。)

そのほかご不明の点などございましたら、下記のヤマ ハサービス網までお問い合わせください。

■ YAMAHA電気音響製品サービス拠点
(修理受付および修理品お預り
■北海道電音サービスセンター 〒064 札幌市中央区南十条西1-1-50(ヤマ)センター内)
TEL (011) 781-3621
■仙台電音サービスセンター 〒983 仙台市若林区卸町5-7(仙湖時間酸センター3F)
TEL(022)236-0249
■東京電音サービスセンター 〒211 川崎市中原区木月1184
TEL(044)434~3100
新潟電音サービスステーション 〒950 新潟市万代1-4-8(シルバーポールビル2F)
TEL (025) 243-4321
■浜松電音サービスセンター 〒435 浜松市上西町911(ヤマハ㈱宮竹工場内)
TEL(0534)65-6711
■名古屋電音サービスセンター 〒454 名古屋市中川区玉川町2-1-2(ヤマバ湖名古屋流道センター)
TEL(052)652-2230
■大阪電音サービスセンター 〒565 吹田市新芦屋下1-16(千里丘センター内)
TEL (06) 877-5262
京都電音サービスステーション 〒600 京都市下京区七条通間之町東入材木町483(第2マスイビル3F)
TEL(075)361-6470
神戸電音サービスステーション 〒650 神戸市中央区元町2-7-3(ヤマハ㈱神戸店内)
TEL(078)321-1195
四国電音サービスステーション 〒760 高松市丸亀町8-7(ヤマハ㈱高松店内)
TEL (0878) 22-3045
■広島電音サービスセンター 〒731-01 広島市安佐南区西原2丁目27-39
TEL(082)874-3787
■九州電音サービスセンター 〒812 福岡市博多区博多駅前2-11-4
TEL(092)472-2134
■本 社
電 音 サ ー ビ ス 部
〒435 浜松市上西町911

ヤマハ株式会社音響システム事業部

L. L. (八休式云社日香ンヘノム尹未叩
音響システム事業部 4
TE
130 浜松市中沢町10-1
E∟ (0534) 60-2493
東京営業所 〒
TE
104 東京都中央区銀座7-11-3(矢島ビル)
L(03) 574-8592
大阪営業所 〒
TE
542 大阪市中央区南船場3-12-9(心斎橋プラザビル東館)
ミニ (06) 252 – 5231
ヤマハ株式会社楽器営業部
北海道支店・LM営業
仙台支店・LM営業 €課 〒980 仙台市青葉区大町2-2-10
TEL (022) 222−6146
東京支店・LM営業 ≹課 〒104 東京都中央区銀座7-11-3(矢島ビル)
TEL(03)574-8592
名古屋支店・LM営業 ≹課 〒460 名古屋市中区錦1-18-28
TEL (052) 201−5199
大阪支店・LM営業 美課 〒542 大阪市中央区南船場3-12-9(心斎橋ブラザビル東館)
TEL(06)252-5231

広島支店・LM営業課 〒730 広島市中区紙屋町1-1-18(ヤマハビル) TEL (082) 244-3749 九州支店・LM営業課 〒812 福岡市博多区博多駅前2-11-4 TEL (092) 472-2130

本 社・LM営業部 〒430 浜松市中沢町10-1 TEL (0534) 60-2431

*住所及び電話番号は変更になる場合があります。

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ヤマハ株式会社

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