ユーザ・マニュアル
TDS3AAM
拡張解析
アプリケーション
モジュール
071-0955-01
*P071095501*
071095501
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当社の製品は、米国その他各国におけると浮く商標および
出願特許の対象となっています。本書の内容は、すでに発
行されている他の資料の内容に代わるものです。また製品
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で、予めご了承ください。
Tektronix, Inc., P.O. Box 500, Beaverton, OR 97077
TEKTRONIX、TEK、 TEKPROBE および Tek Secure は
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DPX, WaveAlert および e*Scope は Tektronix, Inc の商標で
す。
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Tektronix warrants that the products that it manufactures and
sells will be free from defects in materials and workmanship
for a period of one (1) year from the date of shipment from an
authorized Tektronix distributor. If a product proves defective
within the respective period, Tektronix will provide repair or
replacement as described in the complete warranty statement.
To arrange for service or obtain a copy of the complete
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EXCEPT AS PROVIDED IN THIS SUMMARY OR THE
APPLICABLE WARRANTY STATEMENT, TEKTRONIX
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IMPLIED, INCLUDING WITHOUT LIMITATION THE
IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND
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目次
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ついて
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ついて
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らは次のフリー・ダイアルがご利用になれます。
(英語のみ)
1-800-833-9200
6:00 a.m.
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アドレスでお問い合わせください。
techsupport@tektronix.com
日本国内では、日本テクトロニクス(株)お客
様コールセンターまでお問い合わせください。
Tel: 03-3448-3010 Fax: 0120-046-011
E-mail: ccc.jp@tektronix.com
電話受付時間
日本国内での修理については、日本テクトロニ
クス サービス受付センターでお答えします。
Tel: 0120-741-046 Fax: 0550-89-8268
電話受付時間
ワールド・ワイドのサービス体制については、
Tektronix
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までお寄せください。
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日本テクトロニクス株式会社
〒
お客様コールセンター(上記参照)
www.tektronix.com
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~
5:00 p.m. Pacific time
/ 9:00~12:00・13:00~19:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
/ 9:00~12:00・13:00~19:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
のホームページをご参照ください。
社または日本テクトロニクス(株)
141-0001
東京都品川区北品川
5-9-31
安全にご使用いただくために 2 ...............
TDS3AAM の概要 5 .........................
TDS3AAM アプリケーション・モジュールの
インストール方法 6 ...........................
拡張解析メニューの使用 6 ...................
測定機能 8 .................................
FFT 演算機能 12 .............................
DPO 演算機能 22 ............................
拡張演算機能 24 .............................
XY カーソル 31 ..............................
付録A: FFT の概要 40 .........................
保証規定
お問い合わせ
1
安全にご使用いただくために
安全にご使用いただくために、本製品の指示にしたがって
ください。本製品をご使用の際に、他のシステムの製品に
アクセスしなければならない場合があります。システムの
操作に関する警告や注意事項については、他のシステム・
マニュアルの『安全にご使用いただくために』をお読みく
ださい。
静電気に対する注意事項
注意: 静電気放電(ESD) によって、オシロスコー
プのコンポーネントおよびそのアクセサリが損傷
するおそれがあります。ESD 防止のために、指示
があれば、これらの注意事項に従ってください。
グランド・ストラップを使用します 。帯電しやすいコンポー
ネントの設置や取り外しの際は、帯電防止用リスト・スト
ラップを着け、体に蓄積される静電気を放電してください。
安全な作業領域を確保します 。帯電しやすいコンポーネン
トの設置や取り外しを行う作業領域では、静電気を発生さ
せたり、ため込むデバイスを使用しないでください。静電
気を発生しやすい床、作業台のある領域での帯電しやすい
コンポーネントの取り扱いは避けてください。
コン
ーネントは慎重に取り扱います。帯電しやすいコン
ポーネントは、作業台の上などで引きずることのないよう
にご注意ください。接続ピンの部分には手を触れないでく
ださい。帯電しやすいコンポーネントの取り扱いは、手早
く行ってください
輸送や保存は慎重に行います 。帯電しやすいコンポーネン
トの輸送、保存には、静電気防止袋またはコンテナを使用
してください。
。
マニュアルの保管
オシロスコープのフロント・カバーには、このマニュアル
の保管用スペースがあります。
2
3
TDS3AAM の
この章では、TDS3AAM アプリケーション・モジュール
の特徴の概要、拡張解析機能にアクセスする方法について
説明します。
TDS3AAM アプリケーション・モジュールを使用する
と、次の解析タスクが実行可能です。
H DPO 演算
H 任意の演算式による計算演算子を使って、取り込み中
の波形およびリファレンス波形に対して行う演算式を
作成し、波形演算を行うことができます。ユーザ定義
の変数を 2 つまで使用して、演算式を作成することが
できます。
H FFT(高速フーリエ変換)波形解析
H 波形領域およびサイクル領域の測定
H 測定値の統計最小値 /最大値または平均値 /標準偏差の
リードアウト値の表示を追加します。
H XY 波形カーソル
要
4
5
TDS3AAM アプリケーション・モ
ュール
のインストール方法
TDS3AAM 拡張解析モジュールのインストールおよびテ
スト方法は、『TDS3000 および TDS3000B シリーズのア
プリケーション・モジュール・インストール方法』を参照
してください。
拡張解析メニューの使用
TDS3AAM 拡張解析モジュールは、領域、サイクル
領域、統計測定機能を測定メニューに追加し、FFT 、
DPO 演算、拡張演算機能を演算メニューに追加します。
カーソル・メニューには XY カーソルが追加されます。
拡張解析機能を使うには、次の表のようにします。
TDS3AAM の機能を使う
フロント・
パネル・ボ
機能
領域および
タンを押す
測定 測定項目
サイクル領
域の測定
測定値の統計測定 統計測定 最小値/ 最大値また
ボトム・メ
ニュー・ボ
タンを押す
の選択
サイド・メニュー・ボ
タンを押す
- 次へ - 領域また
はサイクル領域ボタ
ンが表示されるまで
押す。8ページ参
照。
は平均値/ 標準偏差
を選択する。9 ペー
ジ参照。
TDS3AAM の機能を使う (続き )
ボトム・メ
ニュー・ボ
タンを押す
FFT
サイド・メニュー・ボ
タンを押す
ソース波形、垂直軸
機能
FFT
フロント・
パネル・ボ
タンを押す
演算
軸、FFT ウィンド
ウを選択する。
12ページ参照。
DPO 波形演
算
演算
DPO
波形演算ソース波形と演算子
を選択する。
22 ページ参照。
波形演算式 演算 拡張演算 演算式を作成し、変
数の値と単位を定義
し、演算式を表示す
る。24 ページ参
照。
XY カーソル
カーソル 機能 波形 XY カーソルを
選択する(このメ
ニューを表示するに
は、XY 表示モード
にしておく必要があ
る)。31 ページ参
照。
6
7
測定機
領域およびサイクル領域の測定 (続き)
TDS3AAM アプリケーション・モジュールは、測定項目
の選択サイド・メニューに領域およびサイクル領域の測定
機能を追加し、測定メニューに統計測定ボ トム・ボ タンを
追加します。これらの測定メニュー項目を選択 するには、
フロント・パ ネルの MEASURE ボ タンを押 します。
領域およびサイクル領域の測定
ボトム
測定項目
の選択
サイド 説明
領域 電圧 の時間 変化 を測定しま
す。波形全体もしくはゲ ート
領域について、垂直軸単位
- 秒数(例えば電 圧 - 秒、電
流 - 秒)を測定します。
サイクル領域電圧 の時間 変化 を測定しま
す。波形の最初 のサイクル
か 、ゲ ート領域の最初 のサイ
クルについて、垂直軸単位
- 秒数(例えば電 圧 - 秒、電
流 - 秒)を測定します。
ボトム 説明 サイド
統計測定
オフ 実行中の測定についての統計
最大値/最 小値実行中の測定におけるリード
平均値/標
準偏差
n
情報を表示しないようにしま
す。
アウト値について、最小値と
最大値を表示します。
実行中の測定におけるリード
アウト値について、最小値と
最大値を表示します。
n は平均値と標準偏差の演算
に使用された測定値の個数
で、2 ~ 1000 の範囲です。
汎用ノブを使って、1 (微調
節)または 10 (粗 調節)の
増 分で値を変更することがで
きます。デフォ ルト値は 32
です。
波形の極性 領域の演算では、波形のうち、グランド
より上の部分が正で、グランドより下の部分が負です。
8
9
波形のクリッピン
がディ スプレイの波形目盛 の上下を越えないようにします
(「波形のクリッピング」と呼びます)。クリップされた
波形を使って測定や演算処理を行うと、不正な値になるこ
とがあります。
領域 以下の数式は、波形全体もしくはゲ ート領域の波形
領域を計算するアルゴ リズムを示しています。
Start = End の場合、(補間された) Start 時点の値を返 し
ます。これ以 外の場合は、以下 のとおりです。
End
ጺ
Area=
Start
サイクル領域
領域内の 1 サイクルの波形領域を計算するアルゴ リズム
を示しています。
Start = End の場合、(補間された) Start 時点の値を返 し
ます。これ以 外の場合は、以下 のとおりです。
CycleArea=
ጺ
最良 の結果 を得 るには、入力 波形
Waveform(t)dt
以下の数式は、レコード内もしくは ゲート
EndCycle
Waveform(t)dt
StartCycle
小値/ 最大値
ぐ下に、リードアウト値の最小値と最大値を表示します。
以下はリードアウト値の最小値/ 最大値の表示 例です。
Ch1 Freq
15.98 MHz
Min: 15.81MHz
Max: 16.17MHz
平均値/ 標準偏差
のすぐ下 に、リードアウト値の平均値(m )と標準偏差
(s )を表示します。平均値と標準偏差の値は連 続演算に
よるもので、演算はその直前 の演算結果 を組 み込んで行わ
れます。以下 はリードアウト値の平均値/ 標準偏差の表示
例 です。
Ch1 Freq
15.98 MHz
: 15.99MHz
σ: 82.92kHz
スクリーンからの読み取り
準偏差の値は、波形測定値のすぐ下 に表示されますが、こ
の領域には“Low resolution” などの測定上の注意書きが
表示されることがあります。測定値に疑問 がある場合には、
統計測定をオフにして、オシロスコープに注意書きが表示
されるか どうかを確認 します。
最小値/ 最大値は、実行中の各測定値のす
平均値/ 標準偏差は、実行中の各測定値
最大値/ 最小値と平均値/標
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FFT
TDS3AAM アプリケーション・モジュールは、オシロス
コープに FFT (高速フーリエ変換)測定機能を追加しま
す。FFT 測定では、オシロスコープへの繰返 しまたは単
発のタイム・ドメイン信号 を周 波数成分に変換し、スペク
トラム解析を可能にします。
信号 の周波数成分を簡単 に 見 ることができるようになり、
スペクトラムの形が調査 や解析に役立ち ます。FFT 測定
は、次のような問題 の解決に適 しています。
H フィ ルタやシステムのインパ ルス応答試験
H システムの高調波成分や高調波 歪みの測定
H ノイズや干渉 の発生 源の特定
H 振動解析
H 50 Hz および 60 Hz 商用電 源に 含まれる高調波解析
アプリケーション・モジュールによって、演算メニューに
FFT 機能が追加されます。FFT 演算メニュー項目を使用
するには、フロント・パ ネルのMATHボ タンを押 してか
ら、FFT ボ トム・ボ タンを押 します。
FFT 演算メニュー
ボトム
FFT
サイド 説明
FFT ソース
FFT 垂直軸
FFT ウィ ン
ドウ
FFT 信号ソースを選択しま
す。2 チャンネル仕様のオ
シロスコープでは Ch1 また
は Ch2 から、4 チャンネル
仕様のオシロスコープでは
Ch1 ~ Ch4 から、その他の
オシロスコープでは Ref1 ~
Ref4 から選択します。
ディスプレイの垂直軸の単
位を設定します。dBV RMS
またはリニア RMS が選択
できます。
ソース信号にあわせて、ハ
ニング、ハミング、ブラッ
クマン・ハリスまたは方形
波から選択します。FFT
ウィンドウの詳細について
は、40 ページを参照してく
ださい。
拡張 FFT 任意の演算式に基づいて FFT 解析を行う
ことができます。詳細は 24 ページの拡張演算機能を
参照してください。
リニア
RMS スケール リニア・スケールは、各 周波数成
分の振幅 が近い場合に、各成分の振幅 を直 接比較 するのに
適 しています。
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