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TCP202A 型
50 MHz、15 A AC/DC 電流プローブ
ZZZ
取扱説明書
*P077033200*
077-0332-00

xx
TCP202A 型
50 MHz、15 A AC/DC 電流プローブ
ZZZ
取扱説明書
www.tektronix.com
077-0332-00

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保証
当社では、本製品において、出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを保証します。この保証期
間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、部品および作業の費用を請求せずに当該欠陥
製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供します。保証時に当社が使用する部品、モジュール、および交換す
る製品は、新しいパフォーマンスに適応するために、新品の場合、または再生品の場合もあります。交換したすべての部品、モ
ジュール、および製品は当社で保有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通知していただき、
サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製品を梱包していただき、送料前払いにて当
社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製品がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・セ
ンターの設置されている国内の場所であるときは、当社は、返送費用を負担します。しかし、他の場所に返送される製品につい
ては、すべての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担していただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故障または損傷にも適
用されません。当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義務を負いません。a)当社担当者以外の
者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性のない
機器への接続から生じた損傷に対する修理。c)当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機能不全に対する
修理。d)本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の影響により当該本製品のサービスの時間
または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供するものです。当
社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を否認します。欠陥製品を修理または
交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損害、特別
損害、付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されていたか否に拘わら
ず、一切の責任を負いません。
[W2 – 15AUG04]


目次
目次
安全にご使用いただくために............................................................................... v
安全に保守点検していただくために ...................................................................... viii
適合性に関する情報...................................................................................... ix
基準認可と準拠...................................................................................... ix
環境への配慮........................................................................................ xi
まえがき................................................................................................. xiii
マニュアル .......................................................................................... xiii
本マニュアルの表記規則 ............................................................................ xiii
修理のためのプローブの返送........................................................................ xiv
主な特長.................................................................................................. 1
プローブの接続 ........................................................................................... 2
............................................................................................................... 2
プローブの消磁 ....................................................................................... 5
プローブのコントロールと機能 .............................................................................. 6
補正ボックスのコントロール .................................................................................. 6
プローブ・ヘッドのコントロールと機能................................................................... 8
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 i

目次
機能チェック.............................................................................................. 10
基本操作................................................................................................. 12
アプリケーション例........................................................................................ 15
インダクタンス測定 ................................................................................... 15
インダクタの巻数の測定 .............................................................................. 19
アクセサリとオプション..................................................................................... 21
オプショナル・アクセサリ .............................................................................. 24
オプション............................................................................................ 28
プロービングの原理....................................................................................... 29
開口部に非通電状態の導体を入れた状態でのプローブの消磁......................................... 29
差動電流の測定 ..................................................................................... 30
電流レンジの拡大 .................................................................................... 32
感度の向上 .......................................................................................... 35
コモン・モード・ノイズ/磁場エラー.................................................................... 36
最大電流限界値 ..................................................................................... 37
仕様 ..................................................................................................... 41
保証特性 ............................................................................................ 41
代表特性 ............................................................................................ 42
公称特性 ............................................................................................ 48
性能検査 ....................................................................................................... 49
必要な機器 .......................................................................................... 49
DC 電流ループの作成................................................................................ 51
ii TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

目次
機器の設定 ................................................................................................ 52
DC ゲイン確度 ....................................................................................... 53
立上り時間と帯域幅 .................................................................................. 56
検査記録 ............................................................................................ 58
調整 ..................................................................................................... 59
必要な機器と設定.................................................................................... 59
調整手順 ............................................................................................ 60
メンテナンス .............................................................................................. 63
トラブルシューティング................................................................................ 63
クリーニング .......................................................................................... 65
索引
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 iii

目次
iv TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防止するために、次の安全性に関す
る注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
火災や人体への損傷を避けるには
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソースに接続されている間は着脱しないで
ください。
安全にご使用いただくために
接続と切断は正しく行ってください。
接続と切断は正しく行ってください。
してください。被測定回路にプローブの基準リードを接続してから、プローブ入力を接続してください。プローブ入
力とプローブの基準リードを被測定回路から取り外した後で、プローブを測定機器から取り外してください。
本製品を接地してください。 本製品は、メインフレームの電源コードのグランド線を使用して間接的に接地しま
す。 感電を避けるため、グランド線をアースに接続する必要があります。 本製品の入出力端子に接続する前に、
製品が正しく接地されていることを確認してください。
すべての端子の定格に従ってください。
グに従ってください。 本製品に電源を接続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
電流プローブを、その定格電圧を超える電圧がかかっている電線に接続しないでください。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 v
被測定回路の電源を切ってから、電流プローブの着脱を行ってください。
プローブ出力を測定機器に接続してから、プローブを被測定回路に接続
火災や感電の危険を避けるために、本製品のすべての定格とマーキン

安全にご使用いただくために
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状態で本製品を動作させないでくだ
さい。
故障の疑いがあるときは動作させないでください。
当者に検査してもらってください。
露出した回路への接触は避けてください。
いでください。
電源がオンのときに、露出した接続部分やコンポーネントに触れな
本製品に故障の疑いがある場合、資格のあるサービス担
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発性のあるガスがある場所では使用しないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
本マニュアル内の用語
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 人体や生命に危害をおよぼすおそれのある状態や行為を示します。
注意: 本製品やその他の接続機器に損害を与える状態や行為を示します。
vi TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

本製品に関する記号と用語
本製品では、次の用語を使用します。
DANGER: ただちに人体や生命に危険をおよぼす可能性があることを示します。
WARNING: 人体や生命に危険をおよぼす可能性があることを示します。
CAUTION: 本製品を含む周辺機器に損傷を与える可能性があることを示します。
本製品では、次の記号を使用します。
安全にご使用いただくために
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 vii

安全に保守点検していただくために
安全に保守点検していただくために
資格のあるサービス担当者のみが、保守点検手順を実行する必要があります。保守点検手順を実行する前に、
この『安全に保守点検していただくために』と『安全にご使用いただくために』をお読みください。
一人だけで保守点検しないでください: 応急処置と救急蘇生ができる人の介在がないかぎり、本製品の内部
点検や調整を行わないでください。
電源を切断してください:
電源オン時の保守点検には十分注意してください:
があります。保護パネルの取り外し、はんだ付け、コンポーネントの交換をする前に、電源の切断、バッテリの取り
外し(可能な場合)、試験導線の切断を行ってください。
感電を避けるため、露出している接続部には触れないでください。
viii TCP202A 型電流プローブ取扱説明書
感電を避けるため、機器の電源を切り、電源コードを電源コンセントから抜いてください。
本製品には、危険な電圧や電流が存在している可能性

適合性に関する情報
このセクションでは、本機器が適合している安全基準および環境基準について説明します。
基準認可と準拠
EC 適合宣言(低電圧)
『Official Journal of the European Communities』に記載の以下の基準に準拠します。
低電圧指 令 2006/95/EC
EN 61010-1: 2001:測定、制御および実験用途の電子装置に対する安全基準。
EN 61010-2-032:2002:電気計測および試験機器用のハンドヘルド電流クランプに対する特定要求事項。
米国の国家認定試験機関のリスト
UL 6010B-2-032:2003:電気計測および試験機器用のハンドヘルド電流クランプに対する特定要求事項。
UL 61010-1(第 2 版):測定、制御、および研究用途の電子装置に対する安全基準、第 1 部: 一般要件。
カナダ規格
適合性に関する情報
CAN/CSA C22.2 No. 61010-1-04:測定、制御、および研究用途の電子装置に対する特定要件、第 1 部。
CAN/CSA C22.2 No. 61010-2-032:04:電気計測および試験用ハンドヘルド電流クランプに対する特定要件。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 ix

適合性に関する情報
その他の規格
IEC 61010-1: 2001:測定、制御、および実験用途の電子装置に対する安全基準。
IEC 61010-2-032:2002:電気計測および試験機器用のハンドヘルド電流クランプに対する特定要求事項。
機器の種類
測定
汚染度
製品内部およびその周辺で発生する可能性がある汚染度の尺度です。通常、製品の内部環境は外部環境と同
じとみなされます。 製品は、その製品に指定されている環境でのみ使用してください。
汚染度 1:汚染なし、または乾燥した非伝導性の汚染のみが発生します。このカテゴリの製品は、通常、被包
性、密封性のあるものか、クリーン・ルームでの使用を想定したものです。
汚染度 2:通常、乾燥した非伝導性の汚染のみが発生します。 ただし、結露によって一時的な導電性が発
生することもまれにあります。 これは、標準的なオフィスや家庭内の環境に相当します。一時的な結露は製品
非動作時のみ発生します。
汚染度 3:伝導性のある汚染、または結露のために伝導性のある汚染となる乾燥した非伝導性の汚染。 これ
らは、温度、湿度のいずれも管理されていない屋内環境に相当します。 日光や雨、風に対する直接の曝露
からは保護されている領域です。
汚染度 4:伝導性のある塵、雨、または雪により持続的に伝導性が生じている汚染。これは一般的な屋外環
境に相当します。
x TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

汚染度
汚染度 2(IEC 61010-1 の定義による)。注: 屋内使用のみについての評価です。
環境への配慮
このセクションでは本製品が環境におよぼす影響について説明します。
使用済み製品の処理方法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守してください。
機器のリサイクル: 本製品の製造には天然資源が使用されています。 本製品には環境または人体に有害とな
る可能性のある物質が含まれているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要があります。有害物質の
放出を防ぎ、天然資源の使用を減らすため、本製品の部材の再利用とリサイクルの徹底にご協力ください。
適合性に関する情報
このマークは、本製品が WEEE(廃棄電気・電子機器)およびバッテリに関する指令 2002/96/EC お
よび 2006/66/EC に基づき、EU の諸要件に準拠していることを示しています。 リサイクル方法につ
いては、当社の Web サイト(www.tektronix.com)のサービス・セクションを参照してください。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 xi

適合性に関する情報
有害物質に関する規制
本製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類され、2002/95/EC RoHS Directive(電気・電子
機器含有特定危険物質使用制限指令)の適用外です。
xii TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

まえがき
このマニュアルでは、TCP202A 型電流プローブの取り付けと操作方法について説明します。また、プローブの基
本的な操作と概念についても説明します。このマニュアルおよび関連する情報については、当社の Web ページ
からもアクセスできます。
マニュアル
まえがき
参照項目
TCP202A 型プローブ初めての操作、機能チェック、基
本操作、仕様、性能検査
オシロスコープの詳細な操作、ユーザ・インタフェース・
ヘルプ、GPIB コマンド
*
機器にインストールされているドキュメンテーションを参照するには、タスク・バーの Start をクリックして、Programs > TekApplications
の順に選択してください。
使用するマニュアル
この取扱説明書をお読みください。
ホスト機器の Help メニューで、オンライン・ヘルプを参
照してください。
*
本マニュアルの表記規則
このマニュアルでは、手順番号を示すために次のアイコンを使用しています。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 xiii

まえがき
修理のためのプローブの返送
プローブの修理が必要な場合は、プローブを当社に返送してください。元の梱包資材が使用に適していないか、
見つからない場合は、次のガイドラインに従って梱包してください。
輸送の準備
1. 内寸がプローブの寸法より少なくとも
2.5 cm 大きい、輸送用の段ボール箱
を用意します。この箱は、少なくとも
90 kg の強度を持っていることがテス
トで確認されている必要があります。
2. プローブを湿気から防ぐために、帯
電防止バッグに入れるか、包装材で
包みます。
3. プローブを段ボール箱に収め、軽い
パッキング材を使用して動かないよう
にします。
4. ガムテープで段ボール箱を密閉しま
す。
5. 送付先の住所については、このマニュ
アルの最初のページに記載されてい
る「Tektronix 連絡先」を参照してくだ
さい。
xiv TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

主な特長
TCP202A 型電流プローブは DC ~ 50 MHz の電流を正確に測定することができます。 このプローブは、実績の
あるホール効果技術と Tektronix TekProbe オシロスコープ・インタフェースを兼ね備えています。主な特長は次
のとおりです。
帯域幅 50 MHz 以上、立上り時間 7.0
ns 未満
AC/DC 測定機能
DC 確度 3%(代表値)
ワン・ボタン消磁/自動ゼロ機能
ホスト機器上での直接スケーリングお
よび単位のリードアウト
主な特長
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 1

プローブの接続
プローブの接続
TCP202A 型電流プローブは、Tektronix TekProbe および TekVPI インタフェースを持つオシロスコープで使用で
きます。
TekProbe インタフェースのオシ
ロスコープとの接続
TCP202A 型電流プローブは、Tektronix
TekProbe インタフェースを持つオシロス
コープに直接接続することができます。
1. プローブ・コネクタの突起をオシロス
コープの入力コネクタの溝に合わせ
て、コネクタを押し込みます。
2. プローブ・コネクタを時計方向に回し
てプローブをオシロスコープに固定し
ます。
2 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

TekVPI インタフェースのオシロ
スコープとの接続
また、図に示すオプションの TPA-BNC ア
ダプタを使用して、プローブを Tektronix
TekVPI インタフェースのオシロスコープ
で使用することもできます。
このアダプタにより、TekVPI インタフェー
スのオ シ ロスコー プは TekProbe イ ンタ
フェースのプローブを認識でき、プローブ
への必要な電源の供給、シリアル通信、
オフセット制御を行うことができます。
1. TPA-BNC 型アダプタをオシロスコー
プに接続します。 アダプタが完全に
噛み合うと、カチッと音がします。
2. プローブをアダプタの入力に接続し
ます。
3. プローブ・コネクタを時計方向に回し
てしっかり固定します。
プローブの接続
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 3

プローブの接続
プローブの取り外し
プローブを取り外すには、次のようにしま
す。
1. プローブのコネクタを反時計方向に
回します。
2. プローブをアダプタ(または、直接接
続の場合は機器)から引き抜きます。
アダプタを取り外すには、次のようにしま
す。
3. ラッチ・ボタンを押し下げます。
4. アダプタを機器から引き抜きます。
4 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

プローブの消磁
1. プローブを消磁するには、まずプロー
ブの開口部が完全に閉じていること
を確認します。
2. プローブの横の DEGAUSS(消磁)ボ
タンを押します。
ヒント
測定の確度を維持するために、次の場
合にはプローブを消磁してください。
測定システムの電源をオンにし、20
分間のウォーム・アップ期間が終了し
た後
プローブを導体に接続する前
プローブを強力な外部磁界にさらし
た場合
プローブの接続
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 5

プローブのコントロールと機能
プローブのコントロールと機能
TCP202A 型プローブは、補正ボックスとプローブ・ヘッドの両方にコントロールがあります。
補正ボックスのコントロール
Degauss(消磁)ボタン
プローブを消磁するには、次の手順を実
行します。
1. プローブを電流源から取り外します。
2. スライダを閉じてロックします。
3. Degauss(消磁)ボタンを押して、消磁
ルーチンを開始します。
6 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

Balance(バランス)コントロール
BALANCE(バランス)コントロールを回し
て、プローブ出力に残る小さな DC オフ
セットをなくします。 バランス・コントロー
ルで DC オフセットを完全に取り除けな
い場合は、プローブの消磁を行います。
注: サムホイールで DC オフセットをゼ
ロにできない場合は、プローブ・ヘッドの
底にある穴からバランス粗調整にアクセ
スすることができます (9 ページ 「バラン
ス粗調整コントロール」 参照)。
プローブのコントロールと機能
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 7

プローブのコントロールと機能
プローブ・ヘッドのコントロールと機能
スライダと導体開口部
1. プローブの消磁や測定は、スライダが
ロック位置にあるときに行うことができ
ます。
2. 開口部で導体を挟んだり、外したりす
る場合は、スライダをロック解除の位
置までずらします。
3. 開口部は、最大直径が 5 mm(0.2 イ
ンチ)の導体までを受け入れることが
できます。
警告: プローブを破損しないために、直
径が 5 mm(0.2 インチ)を超える導体は
開口部に入れないでください。
4. 安全取り扱いゾーン:測定する際に
は、指を安全境界より後ろに保つよう
にしてください。
8 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

プローブのコントロールと機能
注意: プローブ・ヘッド は精密部品です。プローブを落としたり、物理的な衝撃、歪み、および環境条件下での
急激な変化を与えないようにしてください。 プローブの開口部に、直径 5.0 mm(0.20 インチ) を超える導体を挿
入しないでください。プローブが損傷する恐れがあります。
バランス粗調整コントロール
微調整用サムホイールでは範囲が狭過
ぎて、プローブ出力をゼロにできない場
合は、このコントロールを使用してプロー
ブのバランスを調整します。
バランス粗調整には、プローブ・ヘッドの
底面の穴を通してアクセスすることができ
ます。
まずサムホイールを中央位置に設定し、
絶縁マイナス・ツールを使用してバランス
粗調整でオフセットをゼロにします。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 9

機能チェック
機能チェック
次の手順で、プローブが正常に動作していることを確認します。プローブが保証仕様を満たしているかどうかを確
認するには、「性能検査」の手順を参照してください (49 ページ参照)。
注意: プローブの開口部は、直径 5.0 mm(0.20 インチ)以下の絶縁導体を受け入れることができます。プローブ
の開口部に、直径 5.0 mm を超える導体を挿入しないでください。プローブが損傷する恐れがあります。
10 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

プローブが正常に動作していることを確
認するには、次の手順を実行します。
1. オシロスコープの任意のチャンネル
にプローブを接続します。
2. プローブのチャンネルが表示されるよ
うにオシロスコープを設定します。
3. DEGAUSS(消磁)ボタンを押します。
4. プローブを回路にクランプします。
5. オシロスコープを調整するか、あるい
はオートセット機能を使用して、安定
した波形を表示します。
安定した波形が表示される場合は、
プローブは正常に動作しています。
機能チェック
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 11

基本操作
基本操作
注意: プローブ開口部に、直径 5.0 mm(0.20 インチ)を超える導体を無理に挿入しないでください。プローブが
損傷する恐れがあります。
プローブ・ヘッドのトランスフォーマの接続表面は精密研磨されており、注意深く取り扱う必要があります。プロー
ブ・ヘッドのトランスフォーマの接続表面が汚れていると、良い測定結果が得られないことがあります。プローブ・
ヘッドのトランスフォーマの表面を清掃する方法については、このマニュアルの「メンテナンス」のセクションを参照
してください。
12 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

1. オシロスコープの表示を確認してか
ら、プローブを導体に接続します。
DC オフセットが存在する場合は、プ
ローブを消磁してゼロ調整を行います
(5 ページ 「プローブの消磁」 参照)。
2. プローブの開口部で導体を挟み、開
口部を閉じてロックします。
正しい極性の読み取り値を得るため
に、プローブをジョーの矢印に合わせ
て、電流の流れが正から負の方向に
なるように接続します。
3. オシロスコープに表示される測定値
を読み取ります。
基本操作
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 13

基本操作
プローブの接地
グランド・リードを使用すると、高周波数での EMI 除去性能が改善されます。
1. グランド・リードを、プローブ・ヘッドの
底部のグランド・ポストに留めます。
2. クリップのワニ口クリップ端を回路のグ
ランドに接続します。
3. プローブを回路に接続します。
14 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

アプリケーション例
このセクションでは、プローブを一般的なトラブルシューティング作業で使用する方法、および測定システムをより
広く使用する方法について説明します。
インダクタンス測定
電流プローブを使用すると、低インピーダンスまたは高インピーダンスの、既知のパルス源を持つコイルのインダ
クタンスを測定できます。
アプリケーション例
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 15

アプリケーション例
低インピーダンスのパルス源
この図は、出力インピーダンスの非常に
低い定電圧パルス・ゼネレータに低抵抗
値のインダクタを接続した場合を示して
います。
1. インダクタを、パルス・ゼネレータの出
力端子の両端に接続します。
2. インダクタの両端の電圧を一定に保
ちます。
3. 信号源のリードの片方に電流プロー
ブをクランプします。
注: プローブのインピーダンスが回路全
体のインダクタンスのかなりの部分を占
める場合は、測定確度に影響します。プ
ローブの挿入インピーダンスについては、
プローブの仕様を参照してください。
16 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

4. 電流ランプを測定します。インダクタ
ンスは、事実上ここに示す電流ランプ
のスロープによって定義されます。
5. 次の公式を使用して、インダクタンス
を計算します。
ここで、
L は、ヘンリー単位のインダクタンス、
E は、パルス・ゼネレータの電圧、
dt は、時間変化量、
di は、電流変化量を示します。
アプリケーション例
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 17

アプリケーション例
高インピーダンスのパルス源
パルス源が既知の抵抗値を持ちインピー
ダンスが高い場合、電流の増加と共に出
力電圧が低下し、コイルのインダクタンス
は充電曲線の時定数から計算できます。
電流ランプからインダクタンスの公式で使
用する値を求めます。
この公式を使用して、電流測定に基づい
てインダクタンスを計算します。
ここで、
L は、ヘンリー単位のインダクタンス、
τ は、電流が全電流値の 63.2% まで
上昇、または全電流値から 63.2% 低
下するのに要する時間、および
R は、パルス・ゼネレータの出力抵抗
値を示しています。
18 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

インダクタの巻数の測定
インダクタのおおよその巻数を求めるに
は、次の手順を実行します。
1. 図のように、インダクタを電流制限さ
れた電流源に接続します。
2. インダクタ・リードの片方で入力電流
を測定します。
3. 電流プローブでインダクタをクランプ
し、電流値を記録します。
巻数は、コイル電流と入力電流の比率に
等しくなります。
この方法の確度は、電流の測定確度に
制約されます。
アプリケーション例
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 19

アプリケーション例
より正確な巻数を測定するには、巻数が
わかっているコイルを基準として使用す
る必要があります。その場合は、次の手
順を実行します。
1. 上で説明した手順 1 および 2 を繰
り返し、次の変更を行います。
2. 基準のコイルを電流プローブに挿入
します。
3. 図のように、テスト・コイルと基準コイ
ルの電流の方向が逆になるように、テ
スト・コイルを電流プローブに挿入しま
す。コイル電流の極性を確認して、テ
スト・コイルの巻数が基準コイルよりも
少ないか多いかを判定します。巻数
は、次の公式を使用して計算します。
ここで、
N はテスト・コイルの巻数、
N は基準コイルの巻数、
I は測定されたコイル電流、および
I は入力電流を示しています。
20 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

アクセサリとオプション
このセクションでは、プローブのスタンダード・アクセサリと、それらの使用方法について説明しています。ニーズ
に最適なアクセサリを選択できるように、必要に応じて仕様も記載してあります。
プローブ・グランド・リード
1. 小さいクリップを、プローブ本体のグ
ランド・スタブに固定します。
2. ワニ口クリップを回路に留めます。
3. プローブを回路に取り付けます。
追加注文の場合は、当社部品番号
196-3521-xx、数量 1
アクセサリとオプション
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 21

アクセサリとオプション
ポーチおよび中仕切り付きのナ
イロン製キャリング・ケース
キャリング・ケースを使用して、プローブ、
アクセサリ、および取扱説明書を収納し
ます。
1. プローブ、アクセサリ、およびマニュア
ルをキャリング・ケースに収納します。
2. キャリング・ケースを閉じて、アクセサ
リを別の場所へ運ぶか、保管してお
きます。
注文用当社部品番号:
016-1952-xx
22 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

取扱説明書
取扱説明書には、操作およびメンテナン
スの手順が記載されています。
注文用当社部品番号:
071-3003-xx
本製品には以下の言語のマニュアルが
用意されています。 他の言語も入手可
能な場合があります。当社 Web サイト
(www.tektronix.com/manuals)をご覧くだ
さい。
日本語
簡体字中国語
アクセサリとオプション
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 23

アクセサリとオプション
オプショナル・アクセサリ
このセクションでは、プロービング作業に役立つ、別売りのオプショナル・アクセサリについて説明します。
TPA-BNC 型アダプタ
プローブを Tektronix TekVPI インタフェー
スのオシロスコープに接続する場合は、
TPA-BNC アダプタを使用します。
このアダプタにより、TekVPI インタフェー
スのオ シロスコ ー プは TekProbe イ ンタ
フェースのプローブを認識し、プローブ
への必要な電源の供給、シリアル通信、
オフセット制御を行うことができます。
警告: 感電や発火の危険を低減する
ために、TPA-BNC 型アダプタの定格を
超えないようにしてください。アダプタは
30 VAC、42 Vpk、または 60 VDC を超え
る電圧に接続することはできません。
注文用当社部品番号:
TPA-BNC
24 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

HF 電流ループ
「性能検査」の手順では、高周波 50 Ω
電流ループを使用します。BNC コネクタ
を使用すると、電流源に簡単に接続でき
ます。
電流ループを使用するには、実行する特
定の作業手順に従ってください(たとえ
ば、性能検査、調整など)。
注文用当社部品番号:
067-2396-xx
アクセサリとオプション
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 25

アクセサリとオプション
TekVPI 校正アダプタ
この校正アダプタは、プローブの性能検
査とゲイン確度調整手順を完了するため
に必要です。プローブに電源を供給し、
アダプタ背面の SMA コネクタを介してプ
ローブの出力信号を伝えます。その信号
を高精度 DMM など、別の機器で測定
することにより、プローブのゲイン確度を
チェックし、調整することができます。
当社部品番号は 067-1701-xx です。
26 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

デスキュー/校正装置
この装置を、プローブの校正またはデス
キューの手順をサポートしているホスト機
器に接続します。デスキュー手順を実行
すると、電流プローブと電圧プローブ間
のゲインのエラーおよびタイミング差が補
正されます。使用しているオシロスコープ
のマニュアルまたは装置の手順書を参照
してください。
注文用当社部品番号:
067-1686-xx
アクセサリとオプション
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 27

アクセサリとオプション
オプション
サービス・オプション
オプション C3 型: 3 年間の校正サービス
オプション C5 型: 5 年間の校正サービス
オプション D1 型:校正データ・レポート
オプション D3 型: 3 年間の校正データ・レポート(オプション C3 付き)
オプション D5 型: 5 年間の校正データ・レポート(オプション C5 付き)
オプション R3 型: 3 年間の修理サービス
オプション R5 型: 5 年間の修理サービス
28 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

プロービングの原理
次の情報により、電流プローブが持つ性能を最大限に引き出せます。
開口部に非通電状態の導体を入れた状態でのプローブの消磁
電源の入っていない回路の導体を開口部にクランプした状態で、電流プローブを消磁できます。電源の入ってい
ない回路で消磁する利点は、漂遊 DC 磁界から生じるすべてのオフセットが補正されることです。また、プローブ
の開口部に導体を入れたまま消磁すると、プローブを手動で取り外す必要がなくなります。
注: プローブの開口部の導体が、完全に非通電状態であることを確認してください。導体に電流が流れていると、
電流プローブ内に残留オフセットが発生し、測定値が不正確になったりエラー状態を引き起こす可能性があります。
消磁手順を実行するには、回路のインピーダンスが 10 mΩ より高くなければなりません(10 mΩ 未満の回路イ
ンピーダンスではプローブのコアが飽和しません)。消磁中は、プローブにより非通電状態の回路に 60 mV、200
Hz の信号が誘導されます。回路は、この誘導電圧を吸収できる必要があります。低インピーダンスの回路では、
被測定回路に数アンペアの電流が誘導されることがあります。非常に細い導体では、この現象が問題になる場
合があります。
プロービングの原理
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 29

プロービングの原理
差動電流の測定
差動電流あるいはゼロ電流の測定を簡
略化するには、1 つの電流プローブに 2
本の導体を置きます。
警告: スライドを無理に閉めないでください。プローブが損傷する恐れがあります。導体を通してスライドを閉じら
れない場合は、測定する導体の本数を減らすか、可能な場合は細目の導体で測定してください。
30 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

1. 極性(+ および -)が互いに反対にな
るように 2 本の被測定導体を向けま
す。
2. 電流プローブで 2 本の導体をクラン
プします。プローブの開口部内の導
体を傷付けないように注意してくださ
い。
3. 電流を測定します。
通常の電流の方向は正から負です。
ベースラインより上に波形が存在する
場合は、電流の方向がプローブの矢
印の向きと一致する導体に、より大き
な電流が流れています。
プロービングの原理
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 31

プロービングの原理
4. 電流をゼロに調整するには、一方の
導体に流れる電流を調整して、表示
される測定値をゼロにします。
電流レンジの拡大
測定値が接続されたプローブの最大電流定格を超える場合は、次の手法を使用して、指定された制限を越える
ことなく AC および DC 電流レンジを拡大できます。
警告: 負傷や機器の損傷防止のため、プローブや装着可能なすべてのアクセサリについて、指定された電気的
制限値を超えないようにしてください。複数の導体を使用する場合は、どの導体でも電流の制限値を超えないよ
うにしてください。
DC レンジの拡大
非常に大きな定常 DC 成分(電源など)に重畳された低振幅の AC 成分を測定する場合、またはプローブの DC
電流レンジを拡大したい場合は、もう 1 本の導体を使用してオフセット(バッキング)電流を追加します。
32 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

プロービングの原理
警告: 複数の非絶縁導体を同時にプローブの開口部に挿入しないでください。非絶縁導体とは、絶縁されてい
ない導体、または被測定導体に加わる電圧に見合う定格の絶縁が行われていない導体のことです。
バッキング電流を追加で供給する方法
は、次のとおりです。
1. 被測定導体に加え、既知の DC 成分
を持つもう 1 本の導体を、プローブの
開口部に通します。
2. 追加する導体は、バッキング電流が
被測定導体の DC と逆向きに流れる
ようにします。
3. 測定値を求めるには、表示される測
定値にバッキング電流値を加えます。
注: プローブに導体を追加すると、挿入インピーダンスが増加し、プローブの上限帯域幅が低下します。さらに
複数回巻くと、挿入インピーダンスが増加して、帯域幅の上限値がさらに低下します。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 33

プロービングの原理
バッキング電流の値を増加するには、次
のようにします。
1. プローブの周囲にもう 1 つの導体を
複数回巻きます。
バッキング電流は、追加した導体を流
れる電流とプローブに巻き付けた回
数を掛けた値となります。
たとえば、100 mA DC の電流の追加導体
をプローブに 5 回巻き付けた場合、DC
バッキング電流は 100 mA に 5 を乗算し
た 500 mA DC になります。
34 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

感度の向上
非常に小さい振幅のDC または低周波
AC 信号を測定する場合に電流プローブ
の測定感度を拡張する方法は、次のとお
りです。
1. 図のように、プローブに被測定導体
を数回巻き付けます。信号の電流値
は、プローブに巻き付けた回数倍に
なります。
2. 実際の電流値を求めるには、表示さ
れる振幅を巻数で除算します。
たとえば、導体をプローブの周囲に 3 回
巻き、オシロスコープが 3mA DC の読み
値を示した場合、実際の電流は 3mA を
3 で除算した 1mA DC です。
注: プローブへの巻数を増やすと、挿入インピーダンスが増加して、プローブの帯域幅の上限値が低下します。
プロービングの原理
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 35

プロービングの原理
コモン・モード・ノイズ/磁場エラー
高周波数でのコモン・モード・ノイズおよ
び回路の電源側での強力な磁界は、測
定エラーの原因になる可能性があります。
これを防ぐには、以下を実行します。
1. 回路のロー側、つまり接地側で測定
します。
2. プローブを一般的な電流方向に向け
て測定します。
36 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

最大電流限界値
電流プローブには、パルス電流、連続電流、および電流時間積の 3 つの最大電流定格があります。これらの定
格のいずれかを超えると、プローブ・コアは飽和して磁気を帯び、測定エラーの原因になります。プローブの最大
電流定格については、仕様を参照してください (42 ページの 表 2 参照)。
プロービングの原理
最大パルス電流(I
)は、帯域幅制
maxP
限内であればパルス幅がどんなに狭
くとも、正確に測定できるパルス電流
の最大ピーク値を指します。
最大連続電流(I
)は、DC または
maxC
指定した AC 周波数で連続的に測定
できる最大電流を指します。最大連
続電流値は、周波数に応じて低下し
ます。周波数が大きくなると、最大連
続電流定格は下がります。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 37

プロービングの原理
電流時間積は、パルス振幅が最大連
続電流と最大パルス電流の仕様値の
間にある場合に、測定可能なパルス
電流の最大幅です。最大連続電流
の仕様値は周波数によって変化しま
す。
測定値が電流時間積を超えているかどう
か判断するには、次のセクションで説明
するように、まず最大許容パルス幅また
は最大許容パルス振幅を知る必要があ
ります。
注: プローブの最大連続電流、最大パルス電流、または電流時間積の定格を超える電流を測定した後は、必ず
プローブを消磁してください。これらの定格を超えるとプローブは磁気を帯び、測定エラーの原因になります。
38 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

最大許容パルス幅
最大許容パルス幅は次の手順で決定で
きます。
1. パルスのピーク電流を測定します。
2. TCP202A プローブのレンジ設定での
電流時間積(アンペア×秒、あるいは
アンペア×マイクロ秒)の仕様値を、
測定されたパルスのピーク電流で除
算します。
プロービングの原理
商の値が、最大許容パルス幅(PW
max
)
になります。
3. 測定された信号の 50% ポイントにお
けるパルス幅が、計算した最大許容
パルス幅(PW
)より小さいことを確
max
認します。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 39

プロービングの原理
最大許容パルス振幅
最大許容パルス振幅は次の手順で決定
できます。
1. 50% ポイントにおけるパルス幅を測定
します。
2. TCP202A 型プローブの仕様の電流
積(アンペア×秒またはアンペア×マ
イクロ秒)をパルス幅で割ります。
商の値が、最大許容パルス振幅で
す。測定パルスのピーク振幅は、この
値より小さくなければなりません。
たとえば、TCP202A 型プローブの最大ア
ンペア秒積値は 500 A-μs です。プロー
ブで測定されたパルスが 11 μs の幅を
持つ場合、最大許容ピーク電流は 500
A-μsを11μsで除算して、45.5Aにな
ります。
40 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

仕様
このセクションの表内の仕様は、次の条件の下で有効です。
プローブが環境温度 23 ℃ ±5 ℃ で校正済みである。
プローブが、入力インピーダンス 50Ω でホスト機器に接続されている。
プローブが記述された限界を超えない環境で、少なくとも 20 分間ウォーム・アップされている (表 1 参照)。
TCP202A 電流プローブの仕様は、保証特性、代表特性、および公称特性の 3 つのカテゴリに分けられます。
保証特性
保証特性とは、許容限界内または一定のタイプ・テストされた要件内で保証される性能です。 保証特性について
は、「性能検査」セクションに検査方法が記載されています。
表 1: 保証電気特性
特性 説明
DC ゲイン確度 <3%(代表値 <1%(+23 ℃ ±5 ℃ の場合))
立上り時間(10% ~ 90%)
帯域幅
仕様
≦7.0 ns
DC ~ 50 MHz
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 41

仕様
代表特性
代表特性とは、代表値であり保証されていない性能です。
表 2: 代表的電気特性
特性 説明
最大連続電流 — DC および低周波
(45 ページの 図 3 参照)。
最大ピーク電流(45 ページの 図 3
参照)。
表示 RMS ノイズ ≤2.5 mA RMS(測定帯域を 20 MHz に制限)
挿入インピーダンス
信号遅延
裸線での最大電圧
絶縁ワイヤでの最大電圧
最大アンペア秒積値
15 A DC + ピーク AC
最大ピーク・パルス 50 A(パルス幅 <10 μs)
(44 ページの 図 2 参照)。
~17ns
150 V CAT II
300 V CAT II
500 μA-s
42 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

図 1: 周囲温度 25 ℃ および 50 ℃ における周波数ディレーティング
仕様
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 43

仕様
図 2: 代表入力インピーダンス対周波数
44 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

図 3: 最大ピーク・パルスとパルス幅の関係
仕様
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 45

仕様
表 3: 環境特性
特性 説明
温度
湿度 動作時: 相対湿度 5 ~ 95%、+30 ℃ ~ +50 ℃(+86 ℉ ~ +122 ℉)でテスト
高度
動作時: +5 ~ +50 ℃(+41 ~ +122 ℉ )
非動作時: -10 ~ +50 ℃(+14 ~ +122 ℉)
非動作時: 相対湿度 5 ~ 95%、+30 ℃ ~ +60 ℃(+86 ℉ ~ +140 ℉)で
テスト
動作時:3,000 m(10,000 フィート)以下
非動作時: 12,192 m(40,000 フィート)以下
表 4: 代表的な機械特性
特性 説明
寸法、補正ボックス
寸法、プローブ・ヘッド
寸法、ケーブル長
重量
107mm × 41mm × 26mm (4.2 インチ × 1.6 インチ × 1.0 インチ)
197mm × 1.6cm × 3.2cm(7.77 インチ × 0.625 インチ × 1.25 インチ)
2 m(79 インチ)(プローブ・ヘッドから補正ボックスまで)
1.550g (3.44 ポンド)(プローブ、アクセサリ、および梱包材)
46 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

図4: プローブの寸法
仕様
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 47

仕様
公称特性
公称特性は保証されている特性ですが、この特性には許容限界がありません。
表 5: 公称電気特性
特性 説明
入力結合
電流レンジ
終端 出力を 50Ω で終端
適用オシロスコープ
DC
15 A
TekProbe インタフェースを搭載したオシロスコープ
TekVPI インタフェースを搭載したオシロスコープ、TPA-BNC 型アダプタ
を使用(24 ページ 「TPA-BNC 型アダプタ」 参照)。
48 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

性能検査
次の手順で、下に示すプローブの保証仕様を検査します。推奨される校正間隔は 1 年間です。
DC ゲイン確度
立上り時間
帯域幅
記載順に、次の検査手順を実行します。
必要な機器
性能検査手順で必要な機器を以下に一覧します。
表6: 測定機器
性能検査
説明と数量 性能要件 推奨例
オシロスコープ
高振幅パルス・ゼネレータ
校正器
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 49
500 MHz 以上の帯域幅、TekVPI インタフェースTektronix DPO4000 シリーズ
立上 り時 間 <500 ps、パルス幅 >100 ns、振幅
>10 Vpp(50 Ω の場合)
DCV: 0.2% 確度、0 ~ ±1.5 V、方形波出力
ACA: 0.25% 確度、0 ~ ±6 A、方形波出力
Picosecond Labs 2600
Fluke 9100
1

性能検査
説明と数量 性能要件 推奨例
デジタル・マルチメータ
0.02% 確度
Tektronix DMM4040/4050
(DMM)
アダプタ TekVPI 校正/検証アダプタ
アダプタ TekVPI - BNC インタフェース・アダプタ
DC 電流ループ
76 mm(3 インチ)円筒形、5 回巻きの 18 AWG
067-1701-xx
TPA-BNC
次の手順を参照
被覆線
HF 電流ループ
アダプタ
アダプタ
BNC ケーブル
1
9 桁の部品番号(xxx-xxxx-xx)は、当社部品番号です。
50 Ω±0.5%、BNC オス型
BNC - デュアル・バナナ・プラグ
SMA オス - BNC メス
50 Ω、0.76 m(30 インチ)長
067-2396-xx
103-0090-xx
015-1018-xx
012-0117-xx
1
50 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

DC 電流ループの作成
No. 18 被覆線を使用し、直径約 76 mm(3 インチ)の円筒形のループを作成します。
1. No. 18 被覆線で型を正確に 5 回巻
きます。
2. 導線の両端の被覆を 1 cm(半インチ)
程度はがします。
性能検査
注: 電流ループが正確に 5 回巻かれていることを確認します。巻数が異なっていると、重大なエラーを引き起こ
します。
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 51

性能検査
機器の設定
次の手順に従って、プローブを検査するための機器のセットアップとウォーム・アップを実行します。
1. オシロスコープの電源を投入します。
2. オシロスコープの任意のチャンネル
にプローブを接続します。
3. DEGAUSS(消磁)ボタンを押します。
4. オシロスコープのカップリングを DC
に設定します。
5. 電流ソースとパルス・ゼネレータの電
源をオンにします。
6. 機器を 20 分間ウォーム・アップしま
す。
7. 検査記録をコピーして、検査結果を
記録するのに使用します (58 ページ
参照)。
52 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

DC ゲイン確度
この検査では、プローブの DC ゲイン確度をチェックします。測定値が検査記録に指定されている制限値から外
れている場合は、「調整」セクションを参照してください (59 ページ参照)。
1. BNC - デュアル・バナナ・アダプタを
デジタル・マルチメータ(DMM)の入
力に接続します。
2. SMA M - BNC F アダプタを TekVPI
校正/検証アダプタの SMA 出力に
接続します。
3. TekVPI 校正/検証アダプタの BNC
アダプタと DMM に取り付けられてい
る BNC アダプタを BNC ケーブルで
接続します。
4. TekVPI 校正/検証アダプタをオシロ
スコープの任意のチャンネル(1 ~ 4)
に接続します。
5. TPA-BNC アダプタを TekVPI 校正/
検証アダプタに接続します。
注: アダプタはプローブに電源を供給す
るためだけに使用します。測定は DMM
で行います。
性能検査
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 53

性能検査
6. プローブを TPA-BNC アダプタに接
続し、プローブの開口部がロック位置
にあることを確認します。
7. DEGAUSS(消磁)ボタンを押して、プ
ローブを消磁します。
8. 5 回巻き電流ループを電流源につな
ぎ、図に示すように電流プローブで 5
回巻き電流ループをクランプします。
プローブ上の矢印が電流源の(+)端
子から離れる方向に向けます。
9. 電流源の出力を +0.50 A に設定しま
す。
10. DMM を ≥2 V レンジ( または オート
セットを使用)にして、DC 電圧を測定
するように設定します。
11. 電流源の出力を有効にします。
54 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

12. DMM の正確な測定値を M1 として記
録します。
13. 電流源の出力を -0.50 A に設定しま
す。
14. DMM の正確な測定値を M2 として記
録します。
15. 測定した振幅値と右の公式を使用し
て、%エラーを計算します。
たとえば、M1 の測定値が 0.250 V、
M2 の測定値が -0.255 V であるとし
ます。 予想出力電圧(Ve)が 0.250 V
の場合、%エラーは右のようにして算
出します。
16. 計算した %Error 値を検査記録に記
録します。
17. 校正器の出力を無効にします。
性能検査
テスト電流 = ±2.500 A(±0.50 A のソース出力 x 5 巻きコイル)
予想出力電圧(Ve) = 0.250 V
例:
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 55

性能検査
立上り時間と帯域幅
この手順では、プローブが立上り時間の仕様を満たしていることを確認します。プローブの帯域幅は、測定された
プローブの立上り時間を使用して計算します。
1. BNC ケーブル をパ ルス・ゼネレータ
の出力に接続します。
2. BNC ケーブルのもう 1 つの端を HF
電流ループに接続します。
3. パルス・ゼネレータの出力およびパル
ス幅を最大に設定します。
4. オシロスコープを次のように設定しま
す。
垂直感度: 200mA/div
水平目盛: 20ns/div
トリガ位置: 50%
平均回数: 32
カップリング: DC
自動測定で立上り時間を表示
56 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

5. オシロスコープの任意のチャンネル
(1 ~ 4)にプローブを接続し、プロー
ブの消磁を行います。
6. 電流プローブで HF 電流ループをク
ランプします。プローブの矢印が、パ
ルス・ゼネレータの逆方向を指してい
るか確認します。
7. 立上り時間の測定値を、検査記録に
記録します。
8. 次の公式に立上り時間の測定値を代
入し、プローブの帯域幅を計算しま
す。
9. 計算した帯域幅の値を検査記録に記
録します。
手順の完了です。
性能検査
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 57

性能検査
検査記録
プローブのモデル/シリアル番号:
温度:
校正日:
性能試験
DC ゲイン確度
立上り時間
帯域幅
予想結果 最小値
0.250 V 0.2425 V 0.2575 V
<7.0ns NA
>50 MHz
50 MHz
検査証番号:
相対湿度 %:
検査者:
入力 出力
最大値
7.0 ns
NA
58 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

調整
次の手順では、プローブを調整して DC ゲイン確度性能を保証仕様内に収める方法を説明します。
必要な機器と設定
機器の設定については、「性能検査」に記載された機器リストおよび DC ゲイン確度手順を参照してください。 調
整を行うには下記の調整ツールも必要です。
表 7: 調整ツール
項目 説明 当社部品番号
リリース・ツール
調整ツール
注意: ESD によりプローブが損傷するのを防止するために、帯電防止リスト・ストラップを着用し、プローブを取り
扱うときは静電気防止措置が施された作業台で作業してください。
補正ボックスのカバー取り外しツール
絶縁、頭部に直線の溝
調整
003-1383-xx
003-1433-xx
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 59

調整
調整手順
ゲイン調整を行うには、まず補正ボックスのカバーを取り外します。
補正ボックスのカバーの取り外
し
1. リリース・ツールの 2 つのピンで補正
ボックスのカバー留めを押し、カバー
を静かに少し上に外します。
2. 開いたエッジを少し離したまま、ツー
ルで補正ボックスの反対側を開けま
す。
3. ボックスの両側を開けたら、補正ボッ
クスの上下のカバーを静かに離して
ゆきます。
60 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

ゲイン調整
1. 回路基板の後方エッジを静かに上
げ、ゲイン調整にアクセスできるように
します。
2. プローブを DC 確度テスト用にセット
アップします (53 ページ 「DC ゲイン
確度」 参照)。
3. 電流源の出力を +0.50 A に設定しま
す。
4. プローブ出力を 250 mV、±5 mV に
調整します。
5. セットアップからプローブを取り外しま
す。
調整
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 61

調整
補正ボックス・カバーの取り付け
1. TekProbe インタフェースとストレイン・
リリーフの切り欠きをカバーの突起に
合わせます。
2. カバー留めを内側に押し、カバーを
下げます。
3. 突起をスライドさせ切り欠き入れます。
4. カバー留めがパチンと入るまで、上下
部をしっかり押し込みます。
62 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

メンテナンス
このセクションでは、プローブの保守について説明します。
トラブルシューティング
TCP202A 型電流プローブは、すべての TekProbe インタフェースのオシロスコープ、および TPA-BNC アダプタ
を使用して TekVPI インタフェースのオシロスコープで使用できるように設計されています。 プローブの機能が適
切に動作しない場合は、エラー状態が考えられます。プローブで問題となるエラー状態やステータスがオシロス
コープに表示される場合があります。次の表を参照してください。
メンテナンス
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 63

メンテナンス
表 8: プローブのトラブルシューティング
症状 推定原因
オシロスコープにプローブからの測
定電流が表示されない
オシロスコープ上にエラー・メッセー
ジが表示される。
導体開口部が完全に閉じていない。 開口部を完全に閉じます。
プローブが接続されているオシロスコープのチャンネルが選択されてい
ない。 プローブの接続およびオシロスコープの設定を確認します。
オシロスコープのチャンネルが故障している可能性があります。別のチャ
ンネル、または別のオシロスコープを使用してみてください。
他のチャンネルまたは他のオシロスコープではプローブが正常に動作
する場合、問題のある入力チャンネルの接点のクリーニングが必要なこ
とがあります。 クリーニングについては、オシロスコープのマニュアルを
参照してください。
他のチャンネルまたは他のオシロスコープでもプローブが動作しない場
合は、プローブが故障しています。当社に返送して修理する必要があり
ます。
メッセージは、エラーの原因と解決方法を示します。 たとえば、Probe
degauss needed(プローブの消磁が必要です)というメッセージが表示さ
れる場合は、消磁の手順を実行します。
64 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

クリーニング
プローブは悪天候にさらさないようにしてください。このプローブは防水加工されていません。
注意: 噴霧、液体、または溶剤にプローブを触れさせないようにしてください。プローブが損傷する可能性があり
ます。外面をクリーニングするときは、プローブ内部を湿らせないようにしてください。
化学薬品の洗浄剤を使用しないでください。プローブが損傷する恐れがあります。ベンジン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、アセトンまたはこれに類似する溶剤を含有する化学薬品を使用しないでください。
プローブの表面のクリーニングには、乾いた無塵布か柔らかい毛ブラシを使用してください。汚れが落ちない場
合は、75% のイソプロピル・アルコール溶剤をしみこませた柔らかい布または綿棒を使用し、イオン除去水ですす
いでください。綿棒はプローブの狭い場所の清掃に便利です。綿棒または布は十分な溶液で湿らせて使用して
ください。研磨剤は、プローブのどの部分にも使用しないでください。
メンテナンス
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 65

メンテナンス
66 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書

索引
索引
ENGLISH TERMS
DC
ゲイン確度チェック, 53
TekVPI, 3
あ
アクセサリ
オプション, 21, 24
安全にご使用いただくために, v
い
Indicators, 6
お
オプション, 28
か
開口部, 8
関連マニュアル, xiii
き
機器の設定, 52
機能チェック, 10
基本操作, 12
記録、検査, 58
く
クリーニング, 65
け
検査記録, 58
こ
コモン・モード・ノイズ, 36
さ
最大値
許容パルス振幅, 40
許容パルス幅, 39
パルス電流定格, 37
連続電流定格, 37
差動電流, 30
サービス・オプション, 28
し
磁場エラー, 36
周波数ディレーティング, 37
仕様, 41
環境, 46
機械的特性, 46
公称, 48
代表, 42
保証, 41
消磁, 5
導体に接続して, 29
使用例, 15
す
スライダと導体開口部, 8
せ
性能検査, 49
ゼロ電流, 30
TCP202A 型電流プローブ取扱説明書 67

索引
た
立上り時間チェック, 56
ち
調整, 59
て
電流限界値
最大パルス, 37
最大連続, 37
電流時間積, 38
電流時間積, 38
電流の測定
差動電流, 30
電流ゼロ, 30
電流ループ, 51
と
特長, 1
トラブルシューティング, 63
は
バッキング電流, 32
バッキング電流の増加, 32
ひ
必要な機器
性能検査, 49
調整, 59
ふ
プローブ
グランド, 14
コントロールとインジケー
タ, 6
最大電流限界値, 37
接続, 2
電流限度の拡大, 32
電流レンジの拡大, 32
飽和, 37
プローブ感度の向上, 35
プローブの接続, 2
プローブの接地, 14
プローブの電流レンジの拡大, 32
ま
マニュアル, xiii
め
メンテナンス, 63
68 TCP202A 型電流プローブ取扱説明書