
TCP0030
120 MHz、30 A AC/DC 電流プローブ
取扱説明書
www.tektronix.com
071-1813-00

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保証 2
Tektronix では、本製品において、認定された当社代理店による出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥
がないことを保証します。 この保証期間中に製品に欠陥があることが判明した場合、Tektronix では、当社の裁量に基づき、部
品および作業の費用を請求せずに当該欠陥製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供します。 保証時に
Tektronix が使用する部品、モジュール、および交換する製品は、新しいパフォーマンスに適応するために、新品の場合、または
再生品の場合もあります。 交換したすべての部品、モジュール、および製品は Tektronix で所有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通知していただき、
サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。 お客様には、当該欠陥製品を梱包していただき、送料前払いにて当
社指定のサービス・センターに送付していただきます。 本製品がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・セ
ンターの設置されている国内の場所であるときは、当社は、返送費用を負担します。 しかし、他の場所に返送される製品につい
ては、総ての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担していただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故障または損傷にも適
用されません。 当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義務を負いません。a)当社担当者以外の
者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性の
ない機器への接続から生じた損傷に対する修理。c)当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機能不
全に対する修理。d)本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の影響により当該本製品
のサービスの時間または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して Tektronix がお客様に対して提供するもので
す。 当社およびそのベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を否認します。 欠陥製品を
修理または交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。
間接損害、特別損害、付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知さ
れていたか否かに拘わらず、一切の責任を負いません。


目次
目次
安全にご使用いただくために.............................................................................. v
安全に保守点検していただくために . ..................................................................... vii
環境条件について .. . ................................................................................... viii
まえがき.................................................................................................. x
マニュアル ........................................................................................... x
このマニュアルで使用される表記規則 ................................................................. x
修理のためのプローブの返送 ........................................................................ xi
主要な機能............................................................................................... 1
取り付け.................................................................................................. 3
ホスト機器への接続................................................................................... 3
プローブの消磁 ...................................................................................... 4
プローブ・コントロールとインジケータ................................................................... 6
機能チェック............................................................................................. 11
基本操作................................................................................................ 13
アプリケーション例 ....................................................................................... 16
インダクタンス測定................................................................................... 17
インダクタの巻数の測定.............................................................................. 20
アクセサリとオプション.................................................................................... 22
スタンダード・アクセサリの使用 ....................................................................... 22
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 i

目次
オプショナル・アクセサリ ............................................................................. 25
オプション........................................................................................... 28
プロービングの原理...................................................................................... 29
ジョー内の電源が入っていない導体を使ってプローブを消磁する ...................................... 29
差動電流を測定する................................................................................. 30
電流範囲の拡大..................................................................................... 32
感度を拡大する ..................................................................................... 35
コモン・モード・ノイズ/磁界エラー ................................................................... 36
AC/DCカップリング ................................................................................. 37
最大電流の制限値 .................................................................................. 38
仕様 .................................................................................................... 42
保証特性 ........................................................................................... 43
代表特性 ........................................................................................... 44
公称特性 ........................................................................................... 50
基準認可と準拠 ..................................................................................... 50
性能検査................................................................................................ 53
必要な機器 ......................................................................................... 54
DC 電流ループの作成............................................................................... 55
機器のセットアップ................................................................................... 56
DC ゲイン精度 ...................................................................................... 57
立上り時間と帯域幅 ................................................................................. 63
検査記録 ........................................................................................... 66
ii TCP0030 電流プローブ取扱説明書

目次
調整 .................................................................................................... 67
必要な機器 ......................................................................................... 67
機器のセットアップ................................................................................... 67
DC ゲイン精度 ...................................................................................... 68
保守 .................................................................................................... 70
トラブルシューティング ............................................................................... 70
清掃 ................................................................................................ 71
プローブの修理 ..................................................................................... 71
プローブ・ヘッドの分解 .............................................................................. 73
交換 ................................................................................................ 76
再組み立て ......................................................................................... 81
交換部品 ........................................................................................... 82
索引
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 iii

目次
iv TCP0030 電流プローブ取扱説明書

安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防止するために、次の安全性に関す
る注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
火災や人体への損傷を避けるには
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソースに接続されている間は接続または
切断しないでください。
接続と切断は正しく行ってください。 被測定回路の電源を切ってから、電流プローブの接続あるいは切断を
行ってください。
接続と切断は正しく行ってください。 プローブ出力を測定機器に接続してから、プローブを被測定回路に接続
してください。 被測定回路にプローブの基準リードを接続してから、プローブ入力を接続してください。 プローブ
入力とプローブの基準リードを被測定回路から切断した後で、プローブを測定機器から切断してください。
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、本製品のすべての定格とマーキン
グに従ってください。 本製品に電源を接続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
電流プローブを、その定格電圧を超える電圧がかかっている電線に接続しないでください。
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状態で本製品を動作させない
でください。
安全にご使用いただくために
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 v

安全にご使用いただくために
障害の疑いがあるときは動作させないでください。 本製品に損傷の疑いがある場合、資格のあるサービ
ス担当者に検査してもらってください。
回路の露出を避けてください。 電源がオンのときに、露出した接続部分やコンポーネントに触れないでください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発しやすい環境では動作させないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
本マニュアル内の用語
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 「警告」では、怪我や死亡の原因となる状態や行為を示します。
注意: 「注意」では、本製品やその他の資産に損害を与える状態や行為を示します。
本製品に関する記号と用語
本製品では、次の用語を使用します。
「危険」マークが表示されている場合、怪我をする危険が切迫していることを示します。
vi TCP0030 電流プローブ取扱説明書

「警告」マークが表示されている場合、怪我をする可能性があることを示します。
「注意」マークが表示されている場合、本製品を含む資産に損害が生じる可能性があることを示します。
本製品では、次の記号を使用します。
安全に保守点検していただくために
資格のあるサービス担当者のみが、保守点検手順を実行する必要があります。保守点検手順を実行する前に、
この『安全に保守点検していただくために』と『安全にご使用いただくために』をお読みください。
一人だけで保守点検しないでください。応急処置と救急蘇生ができる人の介在がないかぎり、本製品の内
部点検や調整を行わないでください。
電源を切断してください。感電を避けるため、機器の電源を切り、電源コードを電源コンセントから抜いてください。
電源オン時の保守点検には十分注意してください。本製品には、危険な電圧や電流が存在している可能性が
あります。保護パネルの取り外し、はんだ付け、コンポーネントの交換をする前に、電源の切断、バッテリの取り外
し(可能な場合)、試験導線の切断を行ってください。
安全に保守点検していただくために
感電を避けるため、露出している接続部には触れないでください。
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 vii

環境条件について
環境条件について
このセクションでは、製品の環境に対する影響について説明します。
製品の廃棄方法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守してください。
機器のリサイクルこの機器を生産する際には、天然資源が使用されています。この製品には、環境または
人体に有害な可能性がある物質が含まれているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要がありま
す。有害物質の放出を防ぎ、天然資源の使用を減らすため、機材の大部分を再利用またはリサイクルで
きるように本製品を正しくリサイクルしてください。
下に示すシンボルは、この製品が WEEE Directive 2002/96/EC (廃棄電気 ・ 電子機器に関する指令)に基づ
く EU の諸要件に準拠していることを示しています。リサイクル方法については、Tektronix のホームページ
(www.tektronix.com)のサポート/サービスの項目を参照してください。
viii TCP0030 電流プローブ取扱説明書

環境条件について
有害物質に関する規制
この製品は Monitoring and Control (監視および制御)装置に分類され、2002/95/EC RoHS Directive (電気・
電子機器含有特定危険物質使用制限指令)の範囲外です。この製品には、鉛、カドミウム、水銀、および
六価クロムが含まれています。
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 ix

まえがき
まえがき
このマニュアルでは、TCP0030 電流プローブの取り付けと操作について説明します。また、プローブの基本的
な操作と概念についても説明します。このマニュアルおよび関連する情報については、Tektronix のホーム
ページからもアクセスできます。
マニュアル
参照する項目 使用するマニュアル
TCP0030 プローブ:初めての操作、機能チェック、基
本操作、仕様、性能検査
オシロスコープの詳細な操作、ユーザ・インタフェー
ス・ヘルプ、GPIB コマンド
*
機器にインストールされているマニュアルを参照するには、タスク・バーで Start(開始)をクリックして、Programs(プログラム) >
TekApplications(Tek アプリケーシ ョン) を選択してくださ い。
この取扱説明書をお読みください。
ホスト機器の Help(ヘルプ)メニューで、オンライン・ヘ
ルプを参照してください。
*
このマニュアルで使用される表記規則
このマニュアルでは、手順の順番を示すために次のアイコンを使用しています。
x TCP0030 電流プローブ取扱説明書

修理のためのプローブの返送
プローブの修理が必要な場合は、プローブを Tektronix に返送してください。元の梱包資材が使用に適していな
いか使用できない場合は、次の梱包のガイドラインに従ってください。
まえがき
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 xi

まえがき
輸送の準備
1. 内径がプローブの寸法より少なくとも
1 インチ(2.5cm)大きい、ダンボール
の輸送用カートンを用意します。 こ
の箱は少なくとも 200 ポンド(90kg)
のカートン・テスト強度を持っている
必要があります。
2. プローブを湿気から防ぐために、静
電気防止用の袋または包装材に収
めます。
3. 包装資材に入ったプローブをカート
ンに収め、軽い梱包資材を使用して
固定します。
4. 輸送用テープを使用してカートンを
密閉します。
5. 送付先の住所については、このマ
ニュアルの開始ページに記載され
ている
Tektronix 連絡先
ください。
を参照して
xii TCP0030 電流プローブ取扱説明書

主要な機能
TCP0030 電流プローブを使用すると、DC ~ 120MHz の範囲で正確な測定ができます。 プローブでは、実証済
みのホール効果技術と新しい Tektronix TekVPI オシロスコープ・インタフェースが組み合わされています。
主要な機能は次の通りです。
帯域幅 120MHz 以上、立ち上がり
時間 2.92ns 未満
AC/DC 測定機能
50A ピーク・パルス電流(パルス 幅
10μs 未満)
5A および 30A 範囲設定
感度 1mA (1mV/div 設定をサポート
する TekVPI オシロスコープの場合)
DC 精度 1% (代表値)
ワン・ボタン消磁/自動ゼロ機能
TekVPI オシロスコープ・メニューを
使用したプローブ制御、あるいはオ
シロスコープからリモートによるプ
ローブ制御
主要な機能
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 1

主要な機能
ホスト機器上での直接スケーリング
および単位読み取り
AC カップリング(AC カップリングを
サポートする TekVPI オシロスコー
プの場合)
2 TCP0030 電流プローブ取扱説明書

取り付け
ホスト機器への接続
注意: プローブ・ヘッド は精密部品です。 プローブを落としたり、物理的な衝撃、歪み、および環境条件下で
の急激な変化を与えないようにしてください。 プローブのジョーに、直径 3.8mm を超える導体を挿入しない
でください。プローブが損傷する恐れがあります。
1. プローブを TekVPI 差し込み口に差
し込みます。 完全に差し込むと、カ
チッと音がします。
2. 取り外すには、ラッチ・ボタンを押し
て機器からプローブを引き抜きます。
プローブが接続されると、ホスト機器は
プローブから情報を読み込み、デバイス
を特定します。 プローブの LED が、目
視点検用に短時間すべて点灯します。
取り付け
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 3

取り付け
プローブの消磁
1. プローブがホスト機器に認識される
と、画面には消磁ルーチンの実行を
要求するメッセージが表示されます。
プローブ上のマルチカラー
Degauss/AutoZero ステータス LED
も赤色で点滅して、消磁が必要であ
ることを示します。
2. プローブを消磁するには、プローブ
あるいはホスト機器の Degauss(消
磁)ウィンドウで Degauss/Autozero
(消磁/自動ゼロ)ボタンを押します。
注: LED が赤色で点滅している際は、
DC ゲインおよびオフセット・エラーは
保証されません。
3. マルチカラー Degauss/AutoZero ス
テータス LED が緑色に変化すると、
消磁ルーチンが正常に実行され、プ
ローブが正常な動作モード状態であ
ることを示します。
4 TCP0030 電流プローブ取扱説明書

ヒント
測定の精度を維持するために、次の場
合にはプローブを消磁してください。
測定システムの電源をオンにし、
20 分間のウォーム・アップ期間が終
了した後
プローブを導体に接続する前
電流または熱の過負荷状態が発生
した場合
プローブを強力な外部磁界にさら
した場合
取り付け
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 5

取り付け
プローブ・コントロールとインジケータ
プローブの電源をオンにすると、インジ
ケータ LED がすべて短い時間点灯し、
少なくとも 2 つの LED が点灯したままの
状態になります。1 つは選択した電流範
囲を示し、もう 1 つは Degauss/AutoZero
ステータスを示します。
注: プローブは範囲の状態を記憶して
おり、電源をオフにし、再度オンにする
ごとにそれを復元します。
Jaw Open(ジョー開放)LED
1. Jaw Open(ジョー開放)LED が点灯
している場合、プローブ・スライダは
ロックされていません。
2. プローブ・スラ イダをロックして、正
確に電流測定を行うか、あるいはプ
ローブを消磁します。
注意: 直径 3.8mm を超える導体を測
定しないでください。 プローブが損傷す
る恐れがあります。
6 TCP0030 電流プローブ取扱説明書

Overload(過負荷)LED
マルチカラー Overload(過負荷)LED に
より、プローブが仕様の範囲外で使用さ
れていることを警告します。 LED の色に
より、次の状態を示します。
赤色の場合、最大入力連続電流の
制限を超えています
オレンジ色の場合、プローブの安全
動作温度を超えています
赤色とオレンジ色の点滅の場合、最
大入力連続電流の制限とプローブの
安全動作温度の両方を超えています
注意: プローブを、長時間 Overload(過
負荷)LED が点灯するような状態にしな
いでください。
ヒント
入力電流の過負荷は、プローブを
帯磁させます。 過負荷がかかった
後には、必ずプローブを消磁してく
ださい。
取り付け
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 7

取り付け
Range(範囲)ボタン
1. Range(範囲)ボタンを押して、5A
あるいは 30A の電流範囲設定を選
択します。
緑色の LED は、選択した範囲を示
します。 オシロスコープの画面上に
は、範囲と単位も表示されます。
8 TCP0030 電流プローブ取扱説明書

Degauss/AutoZero
マルチカラー Degauss/AutoZero ステー
タス LED が赤色で点滅する場合は、プ
ローブを消磁する必要があります。
LED がオレンジ色で点滅する場合は、
プローブの消磁をお勧めします。 この
LED がオレンジ色で点滅している場合
は、DC ゲインおよびオフセット・エラー
は保証されません。
Degauss/AutoZero 機能は、プローブの
すべての DC オフセットをクリア(自動的
にゼロに)します。
プローブを消磁するには、次の手順を
実行します。
1. プローブを電流ソースから取り外し
ます。
2. Degauss/AutoZero ボタンを押して、
消磁ルーチンを開始します。
Degauss/AutoZero ルーチンが正常
に完了すると、LED が緑色に点灯
します。
取り付け
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 9

取り付け
Menu(メニュー)ボタン
1. Menu(メニュー)ボタンを押して、オ
シロスコープに Probe Setup(プロー
ブ・セットアップ)画面を表示します。
この画面を使用して、プローブの設
定のチェック、あるいは変更を行い
ます。
注: Probe Setup(プローブ・セットアッ
プ)画面には、オシロスコープのモデル
に応じて、他のプローブ情報にアクセス
するボタンが備えられています。
2. 再度 Menu(メニュー)ボタンを押し
て、Probe Setup(プローブ・セットアッ
プ)画面を閉じます。
10 TCP0030 電流プローブ取扱説明書

機能チェック
次の手順を使用して、プローブが正常に動作しているか確認します。 プローブが保証仕様を満たしているかどう
かを検査する場合は、
注意: プローブのジョーの開口は、直径 3.8mm 以下の絶縁導体に対応しています。 プローブのジョーに、直径
3.8mm を超える導体を挿入しないでください。プローブが損傷する恐れがあります。
性能検査
機能チェック
の手順を参照してください。 (53 ページ参照)
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 11

機能チェック
プローブが正常に動作しているかを確
認するには、次の手順を実行します。
1. .オシロスコープの任意のチャンネル
2. Degauss/AutoZero ボタンを押しま
3. プローブを回路にクランプします。
4. プローブのチャンネルが表示される
5. オシロスコープを調整するか、あるい
にプローブを接続します。
す。
ようにオシロスコープを設定します。
はオートセット機能を使用して、安定
した波形を表示します。
安定した波形が表示される場合は、
プローブは正常に動作しています。
12 TCP0030 電流プローブ取扱説明書

基本操作
注意: プローブのジョーに、直径 3.8mm を超える導体を無理に挿入しないでください。プローブが損傷する
恐れがあります。
プローブ・ヘッドのトランスフォーマの接続表面は、精密に研磨し、注意深く取り扱う必要があります。 プローブ・
ヘッドのトランスフォーマの接続表面が汚れていると、測定値が劣化する可能性があります。 プローブ・ヘッド
のトランスフォーマの表面を適切に清掃する方法に関する情報については、このマニュアルの「保守」のセ
クションを参照してください。
基本操作
TCP0030 電流プローブ取扱説明書 13

基本操作
1. オシロスコープの表示を確認してか
ら、プローブを導体に接続します。
DC オフセットが存在する場合は、プ
ローブを消磁します。 (4 ページ 「プ
ローブの消磁」 参照)
2. 導体をはさんだプローブのジョーを
閉めて、ロックします。
正しい極性の読み取り値を得るため
に、プローブをジョーの矢印に合わ
せて、電流の流れが正から負の方向
になるように接続します。
3. オシロスコープに表示される測定値
を読み取ります。
14 TCP0030 電流プローブ取扱説明書