Stihl HL-KM Instruction Manual [ja]

HL-KM
取扱説明書2 - 18
日本語
目次
1 コンビツール.............................................. 2
2 はじめに......................................................2
3 使用上の注意および作業方法..................... 2
4 本機の使い方.............................................. 6
5 承認されたコンビエンジン.........................8
6 コンビツールの取付け................................ 9
7 運転準備......................................................9
8 カッター バーの調整.................................10
9 ハーネスの取付け..................................... 11
10 エンジンの始動と停止.............................. 12
11 ギヤーボックスの注油.............................. 13
12 機械の保管................................................ 14
13 整備表....................................................... 14
14 目立ての注意事項..................................... 14
15 磨耗の低減と損傷の回避.......................... 14
16 主要構成部品............................................ 15
17 技術仕様....................................................15
18 整備と修理................................................ 16
19 廃棄...........................................................16
20 EC 適合証明書.......................................... 16
21 UKCA 適合宣言.........................................17
お客様各位 この度は STIHL 社の製品をお買上げいただきま
して誠に有難うございます。 この製品は、最新の製造技術と入念な品質保証処
敬具
Dr. Nikolas Stihl

1 コンビツール

STIHL コンビシステムでは、パワーツールとして さまざまなコンビエンジンやコンビツールを組 み合わせることができます。本取扱説明書では、 コンビエンジンとコンビツールで構成される本 体一式をパワーツールと呼びます。
そのため、パワーツールにはコンビエンジン用と コンビツール用の各取扱説明書が必要です。
必ず両方の取扱説明書を読み、内容を理解してか らパワーツールの使用を開始し、取扱説明書は以 後の参照用に安全な場所に保管してください。

2 はじめに

2.1 シンボル マークについて

2.2 段落の前に付いたシンボルや数 字

警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物的損傷に対 する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対する警告。

2.3 技術改良

3 使用上の注意および作業方
ヘッジトリマーは切断速度が速く、カ ッティングブレードが非常に鋭利で 遠くまで届くため、特別な安全上の注 意事項を遵守する必要があります。
常に両方の取扱説明書 (コンビエンジ ンとコンビツール) をお読みになり、 内容をよく理解してから機械の使用 を開始してください。取扱説明書は、 必要なときに参照できるよう安全な 場所に保管してください。安全上の 注意事項を遵守しないと、重傷または 致命傷さえも負うことがあります。
パワーツールは、このモデルとその操作を熟知し ている人にだけ貸し出してください - 必ずコン ビエンジンとコンビツールの取扱説明書を一緒 に手渡してください。
ヘッジトリマーは、生垣、潅木、茂み、低木など の剪定にだけ使用してください。
事故が生じる危険が増すため、パワーツールを他 の用途に使用しないでください。
STIHL 社が本パワーツールに使用することを明 確に承認したか、仕様が同等のカッティングブレ ードとアクセサリーだけを使用してください。 ご不明な点は、サービス店にお問い合わせくださ い。
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元の取扱説明書
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2022
0458-475-4321-D. VA0.M21.
2 0458-475-4321-D
3 使用上の注意および作業方法 日本語
事故が生じたり、本機が損傷したりする危険を防 止するために、高品質のツールとアクセサリーの みを使用してください。
STIHL 社では、STIHL 純正のツール、カッティン グアタッチメントおよびアクセサリーの使用を お勧めしています。そうした純正品は製品に適 合し、お客様の性能要件を満たすように特別に設 計されています。
いかなる方法であれ、絶対に本機を改造しないで ください。負傷する危険性が高まるおそれがあ ります。STIHL 社は、承認されていないアタッチ メントを使用した際のケガや物的損害に対して 一切法的責任を負いません。
パワーツールの清掃に高圧洗浄機を使用しない でください。強力な水の噴流でパワーツールの 部品が損傷するおそれがあります。

3.1 衣服と装備

適切な防護服と装備を身に付けてください。
丈夫な素材で、身体の動きを一切制限 しない衣服を着用してください。作 業用のコートではなく、身体にぴった りしたオーバーオールと上着を組み 合わせた安全作業服を着用してくだ さい。
枝、藪、機械の可動部に引っ掛かる衣服は避けて ください。スカーフ、ネクタイ、装身具は身に付 けないでください。長髪は肩にかからないよう、 まとめてください。
靴底が滑らない、爪先に鋼板の入った 安全靴を履いてください。
警告
目を負傷する危険を低減するために、 European Standard(欧州基準) EN 166 に準拠した、確実にフィットする 保護メガネを着用してください。保 護メガネが快適にぴったりとフィッ トしていることを確認してください。
イヤープロテクター (耳栓やイヤーマフ) を着用 してください。
落下物で頭部を負傷する危険がある場合は、あご 紐付きの安全ヘルメットを着用してください。
耐性素材 (革等) でできた、丈夫な保護 手袋を着用してください。
STIHL 社では、さまざまな防護服と防護装備を取 り揃えております。

3.2 パワーツールの運搬

必ずエンジンを切ってください。 たとえ短距離であっても、機械を持ち運ぶときは
常にブレードガード (鞘) を装着してください。 調整可能カッターバー付き機種の場合:カッター
バーを所定の位置に合わせ、ロックさせます。 固定持ち運び位置の機種の場合:カッターバーを
パワーツールはドライブチューブで適切にバラ ンスを取って運搬してください - カッティング ブレードを後ろ側に向けてください。

3.3 始動前

パワーツールが適切に組み立てられ、正常な状態 になっているか点検します - コンビエンジンと コンビツールの取扱説明書の関連項目を参照し てください。
カッティングブレード:適切に組み立てられ、
確実に取り付けられ、正常な (汚れが付着せず、 自由に動き、反っていない) 状態に保たれ、適 正に目立てされ、STIHL 樹脂溶剤 (潤滑剤) が 十分に吹き付けられているか確認します。 調整可能カッターバー付き機種の場合:アジャ
スターが始動用の定位置に適切に取り付けら れているか確認します。 固定持ち運び位置の機種の場合 (カッターバー
が折り畳まれ、ドライブチューブと重なりま す):持ち運び用の位置では絶対に機械を始動 しないでください。 絶対に操作部や安全装置を改造しないでくだ
さい。 パワーツールを安全に操作するために、ハンド
ルは乾いた清潔な状態 (オイルや汚れのない状 態) に保ちます。 肩掛けベルトとハンドルを自分の背丈や手の
長さに合わせて調整します。「ハーネスの取り 付け」の項を参照してください。
事故が生じる危険を低減するために、パワーツー ルは安全に操作できる状態のときだけ使用して ください。
肩掛けベルトまたはフルハーネスを使用する場 合:非常時に備えて、機械を外して地面に降ろす 練習をしてください。この練習中は、本機を地面 に投げ下ろして損傷させないよう注意してくだ さい。
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0000-GXX-1677-A0
0000-GXX-1678-A0
5m (17ft)
15m (50ft)
日本語 3 使用上の注意および作業方法

3.4 パワーツールの保持とコントロ ール

必ず両手でパワーツールのハンドルをしっかり と保持します。
足場が堅固で、安定しているか確認し、必ずカッ ティングブレードが身体から離れるようにパワ ーツールを保持します。
一部の機種では、作業者の腕に掛かる荷重を軽減 するために、ハーネスを使用できます。
3.4.1 ループハンドル付きの機種
作動中のブレードや切断物の落下によってケガ をする危険を低減するために、見物人を半径 5 m 以内に立ち入らせないでください。物的損害が 生じる危険を低減するために、他の物体 (車両、 窓) からも上記の距離を維持してください。
カッターバーの先端を電線から 15 m 以上離して コントロールハンドルを右手で持ち、ドライブチ ューブのループハンドルを左手で持ちます。左 利きの場合も同様です。ハンドルをすべての指 でしっかりと握ります。
3.4.2 ハンドルホース付き機械
コントロールハンドルを右手で持ち、ドライブチ ューブのハンドルホースを左手で持ちます。左 利きの場合も同様です。ハンドルをすべての指 でしっかりと握ります。

3.5 作業中

差し迫った危険や緊急の場合、スライドコントロ ール/停止スイッチ/ボタンを 0 または STOP に 動かし、直ちにエンジンを切ります。
このパワーツールには、感電を防止す るための絶縁機能は搭載されていま せん。感電の危険を低減するために、 電線に触れる可能性のある範囲内で は絶対に作業しないでください。
ください。電気はアーク放電によってかなりの
距離まで到達することがあります。電圧が高く
なると、アーク放電の到達距離が長くなることが
あります。電線の付近で切断作業を行うときは、
電線の電源を切ってから作業を開始してくださ
い。
アイドリング回転数の設定が適正か確認します。
スロットルトリガーを放したエンジンのアイド
リング中は、カッティングブレードは停止してい
なければなりません。アイドリング回転数の設
定は定期的に点検し、修正してください。エンジ
ンのアイドリング中にカッティングブレードが
動き続ける場合、サービス店に機械の点検や適切
な調整または修理を依頼してください。アイド
リング回転数の設定は定期的に点検し、修正して
ください。
常にカッティングブレードに注意します - 生垣
の見えない部分は切断しないでください。
背の高い生垣の切断時には特に注意し、生垣の反
対側を確認してから作業を開始してください。
作業中はギアボックスが高温になり ます。火傷を負う危険を低減するた めに、ギアボックスハウジングに触れ ないでください。
滑りやすい場所 (氷、水、雪で覆われた面) - 斜面
や不均一な地面では、特に注意してください。
作業エリアから落下した枝、低木、切りくず等を
取り除いてください。
4 0458-475-4321-D
3 使用上の注意および作業方法 日本語
障害物に注意してください:木の根や切り株でつ まずくおそれがあります。
バランスと安定した足場を確保してください。
3.5.1 高所で作業する場合:
常にリフトバケットから作業します。
絶対にはしごや木に登って作業しないでくだ
さい。 足場が不安定な場所では絶対に作業しないで
ください。 パワーツールは絶対に片手で操作しないでく
ださい。
イヤープロテクターを着用している場合は、危険 を告げる声 (叫び声、警笛等) が聞こえにくくなる ため、通常よりもさらに注意が必要です。
事故が生じる危険を低減するために、疲労が蓄積 しないよう適切な時期に休憩をとってください。
冷静かつ慎重に作業を行ってください。日中の 視界が十分なとき以外は作業を行わないでくだ さい。他の人に危険が及ばないように、常に注意 してください。
生垣や作業エリアにカッティングブレードを損 傷するものがないか点検します:
石、岩、金属片等の固い障害物を取り除きま
す。 地面近くで作業をするときは、砂、砂利、石等
がブレードの間に挟まらないよう注意してく ださい。 鉄条網の近くや鉄条網に向かって生垣を切断
するときは、特に慎重に作業を進めてくださ い。
感電の危険を避けるために、電線には触れないで ください - 電線は絶対に切断しないでください。
エンジンの作動中は、カッティングブ レードに触れないでください。カッ ティングブレードに物が挟まったと きは、直ちにエンジンを切ってから障 害物の除去を試みてください - そう しないと、ケガをする危険がありま す。
カッティングブレードが固着したままスロット ルを開くと、負荷が増し、エンジン回転数が低下 します。クラッチが滑り続けるため、重要部品 (クラッチ、ポリマーハウジング部品等) が過熱し て損傷します - さらに、エンジンのアイドリング 中にカッティングブレードが作動してケガをす る危険が高まります。
パワーツールに設計強度を超える異常な負荷が 加わった (強い衝撃が加わるか、落下した) 場合、 必ずパワーツールが正常かどうか点検してから 作業を続けてください (「作業開始前」も参照)。 安全装置が正常に作動しているか確認します。 パワーツールが損傷している場合は、作業を続け
ないでください。不確かな場合は、サービス店に
お問い合わせください。
生垣の埃や汚れが激しい場合は、時々、カッティ
ングブレードに STIHL 樹脂溶剤を吹き付けなが
ら切断作業を行ってください。ブレードの摩擦
だけでなく、樹液や粉塵の蓄積による悪影響を大
幅に軽減することができます。
作業中はカッティングブレードを定期的かつ頻
繁に点検し、切断動作に目立った変化が生じたと
きは直ちに点検してください:
エンジンの停止
カッティングブレードが完全に停止するまで
待ちます。 状態と締め付け具合を点検し、亀裂の有無を確
認します。 目立て状況を確認します。

3.6 作業後

を切ります。
必ず機械から粉塵や泥を取り除きます - その際
は、グリース溶剤を使用しないでください。
ブレードに STIHL 樹脂溶剤を吹き付けます。エ
せます。

3.7 整備と修理

定期的に本機を整備してください。コンビツー
ルおよびコンビエンジンの取扱説明書に書かれ
ている整備や修理だけを行ってください。その
他すべての作業はスチール サービス店に依頼し
てください。
当社では整備や修理を、認定を受けたスチール サ
ービス店のみに依頼されることをお勧めします。
スチール サービス店には定期的にトレーニング
を受ける機会が与えられ、必要な技術情報の提供
を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事故および本
機の損傷を回避してください。これに関して不
明な点がある場合は、スチール サービス店へお問
い合わせください。
当社ではスチール純正交換部品のご使用をお勧
めします。これらは、お客様の機種およびご使用
になる性能要件に合わせて、特別に設計されてい
ます。
ケガの危険を回避するため、本機の保守、修理、
または掃除を実行する前に、エンジンを必ず切っ
てください。
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388BA029 KN
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日本語 4 本機の使い方

4 本機の使い方

4.1 刈り込み時期

生垣の切断に関する国や市町村の規則と規制を 遵守してください。

4.2 切断の順序

最初に太い枝を剪定ばさみで切断します。 最初に生垣の側面を、次に上側を切断します。

4.3 廃棄

切断した枝は、家庭用ゴミと共に捨てないでくだ さい - 堆肥にすることができます。

4.4 準備

► 調整可能ギアボックス:カッターバーを必要な
角度に設定します。 ► ブレード鞘を取り外します。 ► エンジンを始動します。 ► ハーネスを使用するとき:ハーネスを着用し、
機械に取り付けます。

4.5 作業方法

4.5.1 水平切断 (カッターバーに角度を付け
て使用)
立った位置から地面近くを刈り込みます (低木 等)。
生垣に沿って移動しながら、カッターバーを上下 に振ります - カッティングブレードの両刃を使 用し、カッターバーを地面に当てないでくださ い。
4.5.2 垂直切断 (カッターバーに角度を付け て使用)
生垣のすぐ横に立たずに刈り込みます (例えば、 作業者と生垣の間に花壇があるとき)。
生垣に沿って移動しながら、カッターバーを弓形 に上下に振ります。カッティングブレードの両 刃を使用します。
6 0458-475-4321-D
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