
MULTI IMAGE PROCESSOR
MPE-200
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、火
災や人身事故になることがあります。
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と
製品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルを
よくお読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあと
は、いつでも見られるところに必ず保管してください。
OPERATION MANUAL [Japanese/English]
1st Edition (Revised 1)

日本語
安全のために
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、火災や感電などにより死亡や
大けがなど人身事故につながることがあり、危険です。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
4 〜 8 ページの注意事項をよくお読みください。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめしま
す。点検の内容や費用については、ソニーのサービス担当者、または営業担当者
にご相談ください。
故障したら使用を中止する
ソニーのサービス担当者、または営業担当者にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
・ 異常な音、におい、煙が出たら
・ 落下させたら
m
a 電源を切る。
b 電源コードおよび接続コードを抜く。
c ソニーのサービス担当者、または営業担当者に修理を依頼する。
警告表示の意味
オペレーションマニュアルおよび製
品では、次のような表示をしていま
す。表示の内容をよく理解してから
本文をお読みください。
この表示の注意事項を守らないと、
火災や感電などにより死亡や大けが
など人身事故につながることがあり
ます。
この表示の注意事項を守らないと、
感電やその他の事故によりけがをし
たり周辺の物品に損害を与えたりす
ることがあります。
注意を促す記号
炎が出たら
m
すぐに電源を切り、消火する。
行為を禁止する記号
行為を指示する記号
2
安全のために

目次
警告...........................................................................................................................................4
注意...........................................................................................................................................6
その他の安全上のご注意 ...............................................................................................................7
使用上のご注意 .............................................................................................................................7
HDD 搭載機器に対する注意事項.......................................................................................................................7
本機の性能を維持するために...............................................................................................................................8
概要 ..................................................................................................................................................9
特長 ............................................................................................................................................................................................9
オプション品(別売り)..............................................................................................................................................9
システム接続例............................................................................................................................10
各部の名称と働き........................................................................................................................11
前面 ......................................................................................................................................................................................... 11
後面 ......................................................................................................................................................................................... 12
本機の操作について....................................................................................................................13
メンテナンス ...............................................................................................................................14
トラブル時の対処 ......................................................................................................................14
仕様 ...............................................................................................................................................15
日
本
語
目次
3

指定された電源コードを使用する
指定以外の電源コードを使用すると、火災や感電の原因となります。
電源コードを傷つけない
電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。
• 電源コードを加工したり、傷つけたりしない。
• 重いものをのせたり、引っ張ったりしない。
• 熱器具に近づけたり、加熱したりしない。
• 電源コードを抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
• ラックマウントするとき、レールにはさみ込まない。
万一、電源コードが傷んだら、ソニーのサービス担当者に交換をご依頼ください。
外装を外さない、改造しない
外装を外したり、改造したりすると、感電の原因となります。
内部の調整や設定及び点検を行う必要がある場合は、必ずサービストレーニング
を受けた技術者にご依頼ください。
内部に水や異物を入れない
水や異物が入ると火災や感電の原因となることがあります。
万一、水や異物が入ったときは、すぐに電源を切り、電源コードや接続コードを
抜いて、ソニーのサービス担当者または営業担当者にご相談ください。
油煙、湯気、湿気、ほこりの多い場所では設置・使用しない
上記のような場所に設置すると、火災や感電の原因となります。
取扱説明書に記されている使用条件以外の環境での使用は、火災や感電の原因と
なります。
専用ブレーカーまたはスイッチを設ける
ご使用の際は、本機の近くの容易に接近できる屋内配線内に専用ブレーカーまた
はスイッチを設けるか、または本機の使用中でも容易に抜き差しできるコンセン
トに電源コードを接続してください。
万一、異常が起きた場合は火災や感電の原因となることがあります。
電源コードのプラグおよびコネクターは突き当たるまで差し
込む
真っ直ぐに突き当たるまで差し込まないと、火災や感電の原因となります。
警告
4
警告

サービストレーニングを受けた技術者以外はサービスを行わ
ない
一般使用者が機器内部に触れると、感電やけがの原因となることがあります。
お手入れを始める前に専用ブレーカーを OFF にし、電源プラ
グを抜く
電源を入れたままでのお手入れは、感電の原因となることがあります。
お手入れを始める前に専用ブレーカーの電源を切り、電源プラグを抜いてくださ
い。
警告
警告
5

安定した場所に設置する
製品が倒れたり、搭載した機器が落下してけがをすることがあります。
充分な強度がある水平な場所に設置してください。
通気孔をふさがない
通気孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災や故障の原因となることがあります。
風通しをよくするために次の項目をお守りください。
• 壁から 10cm 以上離して設置する。
• 密閉された狭い場所に押し込めない。
• 毛足の長い敷物(じゅうたんや布団など)の上に設置しない。
• 布などで包まない。
• あお向けや横倒し、逆さまにしない。
安全アースを接続する
安全アースを接続しないと、感電の原因となることがあります。
次の方法でアースを接続してください。
• 電源コンセントが 3 極の場合
3 極の電源コードを使用することで安全アースが接続されます。
• 電源コンセントが 2 極の場合
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指定の 3 極→ 2 極変換プラグを使用し、変換プラグから出ている緑色のアース
線を建物に備えられているアース端子に接続してください。
安全アースを取り付けることができない場合は、ソニーのサービス担当者または
営業担当者にご相談ください。
ファンが止まったままの状態で使用しない
ファンモーターが故障すると、火災の原因となることがあります。交換は、ソ
ニーのサービス担当者または営業担当者にご依頼ください。
コード類は正しく配置する
電源コードや接続ケーブルは、足に引っかけると本機の落下や転倒などによりけ
がの原因となることがあります。
充分注意して接続・配置してください。
注意
6
注意

その他の安全上のご注意
使用上のご注意
警告
設置の際には、容易にアクセスできる固定配線内に専用遮断
装置を設けるか、使用中に、容易に抜き差しできる、機器に
近いコンセントに電源プラグを接続してください。
万一、異常が起きた際には、専用遮断装置を切るか、電源プ
ラグを抜いてください。
注意
日本国内で使用する電源コードセットは、電気用品安全法で
定める基準を満足した承認品が要求されます。
ソニー推奨の電源コードセットをご使用ください。
HDD 搭載機器に対する注意事項
本機には、ハードディスクドライブ(以下 HDD と称する)
が搭載されています。HDD は精密部品であり、衝撃・振
動・静電気・温度・湿度が原因で故障したり、HDD 内の
データが破損するおそれがあります。本機を設置・使用する
ときは、以下の注意事項をよくお読みのうえ、慎重に取り
扱ってください。
衝撃・振動を与えない
衝撃・振動が加わると HDD が故障あるいは HDD 内のデー
タが破損されるおそれがあります。
• 本機を搬送する場合は、指定の梱包材料で梱包してくださ
い。台車などで搬送する場合は、振動の少ない台車を使用
してください。過度な衝撃・振動が加わると HDD が故障
するおそれがあります。本機をラックから出し入れすると
きも、必ず電源を OFF にした状態で行ってください。
• 本機をラックから出し入れするとき、ラック内に通電中の
HDD 搭載機器がある場合は、必ずその機器の電源を OFF
にしてください。
• 通電中は本機を移動しないでください。
• 本機を床などに置くときは、静かに降ろしてください。
• 振動を発生する機器の近くに置かないでください。
電源 OFF 後 30 秒間は作業しない
電源を OFF にした後もしばらくの間は、HDD 内のディス
クは惰性で回転しており、ヘッドは不安定な状態にありま
す。この期間は、通電中以上に衝撃・振動に弱い状態です。
電源 OFF 後、最低 30 秒間は軽い衝撃も与えないようにご
注意ください。30 秒以上経過すれば、(ディスクが静止する
ので)作業を開始できます。
温度・湿度に関するご注意
適正範囲内の温度・湿度にある場所で、保管・使用してくだ
さい。
動作保証温度:5 ℃〜 40 ℃
性能保証温度:10 ℃〜 35 ℃
動作湿度:20%〜 90%(結露のないこと)
保存温度:− 20 ℃〜+ 60 ℃
保存湿度:20%〜 90%(結露のないこと)
その他の安全上のご注意/使用上のご注意
7

本機の性能を維持するために
使用・保管場所
次のような場所での使用および保管は避けてください。
• 極端に寒いところや暑いところ(動作保証温度は 5 ℃〜
40 ℃です。)
• 直射日光が長時間当たるところや暖房器具の近く
• 湿気、ほこりの多いところ
• 激しく振動するところ
• 強い磁気を発生するものの近く
• 強力な電波を発生するテレビ、ラジオの送信所の近く
水平位置で使用してください
本機は水平位置で使用するように設計してあります。垂直に
したり、極端に(20 度以上)傾けて使うことは避けてくだ
さい。
強い衝撃を与えないでください
落としたりして強い衝撃を与えると故障することがありま
す。
通風孔をふさがないようにしてください
温度上昇を防ぐため、動作中に布などで包まないでくださ
い。
お手入れ
キャビネットやパネルの汚れは、乾いた柔らかい布で軽く拭
き取ってください。汚れがひどいときは、中性洗剤溶液を少
し含ませた布で汚れを拭き取り、乾いた布で仕上げてくださ
い。アルコール、ベンジン、シンナー、殺虫剤など、揮発性
のものをかけると、変質したり塗装がはげたりすることがあ
ります。
輸送のときは
付属のカートン、または同等品で梱包し、急激な衝撃を与え
ないように注意してください。
使用上のご注意
8

概要
オプション品(別売り)
別売りで以下のオプション品を用意しています。
マルチイメージプロセッサー MPE-200 は、HD ライブ映像
入力に対し、さまざまな信号処理をリアルタイムに実行する
と同時に、その信号処理後の映像をリアルタイムに出力する
ことが可能な多目的の画像処理ユニットです。
高性能マイクロプロセッサー CellBroadbandEngine(Cell/
B.E.)とグラフィックスプロセッサー RSX を搭載し、さら
に最大 4 系統の HD 映像を同時入力可能な構成を備えてお
り、ソフトウェアプログラムによるライブ映像のリアルタイ
ム信号処理を実現します。
特長
強力な演算性能のマルチコアプロセッサー
Cell/B.E. は、内部の PPE(PowerPCProcessorElement)
と 8 個の SPE(SynergisticProcessorElement)とが高速バ
スで相互に、また外部のメインメモリーにも接続されて、
230GFLOPS もの高い浮動小数点演算性能を実現していま
す。
高速 I/O 搭載のグラフィックエンジン
−RSX−
RSX は Cell/B.E. と高速バスである FlexIO で接続され、効
果的なグラフィック処理が行われます。さらに、トータルで
4GB/ 秒以上の性能を有する入出力機能を持っているので、
HD4 系統の信号処理を同時に実行できます。
アプリケーションソフトウェア
本機にインストールして利用する、さまざまなアプリケー
ションソフトウェアを用意しています。
詳細は、ソニーの営業担当者にお問い合わせください。
ラックマウントキット RMM-10
本機をラックに取り付けるためのレールキットです。
複数のソフトウェアをインストール可能
お客様の利用目的に合わせて、複数種類のアプリケーション
ソフトウェアをインストールし、切り替えて使用できます。
HD-SDI ビデオ入出力
HD-SDI による 4 系統のビデオ入出力機能を有します。RSX
の広帯域入出力性能を利用して、4 系統の HD ライブ映像の
リアルタイム入出力を実現します。
2U の省スペース設計、19 インチラックマ
ウントタイプ
EIASTANDARD(ユニバーサルピッチ)の 19 インチラッ
クに設置できます。オプション(別売り)でラックマウント
キットも用意しています。
低消費電力を実現
高い演算性能を有しながら、消費電力は定格電力 400W 以
下を実現しています。
概要
9