Sony MDR-Z1000 User Manual [ja]

4-198-723-01(1)
© 2010 Sony Corporation
Stereo Headphones
プロダクトインフォメーション
MDR-Z1000
2
1.

はじめに

2.

原音に忠実なサウンドのために

2-1

液晶ポリマーフィルム振動板

ドライバーユニットの振動板材料には、軽量かつ高剛性で高
内部損失という、一見相反する特性が求められます。広い帯
域にわたって入力信号を忠実に音に変換するためには、振動
板の剛性の高さが必要とされる一方、振動板自体の不要な共
振を抑えるための内部損失の高さが求められます。
液晶ポリマーは、このふたつを高度なバランスで兼ね備える
材料として従来から知られていました。しかしこれまでの組
成、製法では、十分な耐熱性が得られず、またフィルム伸度
が小さいことから、成形の自由度が狭く、薄さが要求される
ヘッドホン用の振動板材料として使用することはできません
でした。
きました。
液晶ポリマーフィルム液晶ポリマーフィルム
3
2-2

超広帯域HDドライバーユニット

本機では、1つのユニットで低音域か
ら超高音域まで再生可能な
HD
High
Definition
ドライバーユニット」を採
用しました。振動板には前述の液晶ポ
リマーフィルムを採用。またその形状
については、数百種類に及ぶ形状パ
ターンのシミュレーションに加え、実
際の試聴を繰り返し行うことで導き出
し、採用しました。さらに振動板を駆
動する力の源となるマグネットには
360 kJ/m
3
高磁力ネオジウムマグネッ
トを採用し、これらにより
5 Hz
から
80 kHz
という広帯域再生を実現しま
した。
2-3
高純度
7N-OFC
リッツ線
信号を伝送するコードには
7N
グレード
99.99999 %
の高純
度を誇る
OFC
Oxygen Free Copper
無酸素銅)を採用。伝
送時の信号ロスが最小限に抑えられることにより音の劣化を
極限まで少なくしています。
音響レジスター
端子板
音響レジスター
フレーム
マグネット
ポールピース
振動板
プロテクター
ドライバーユニットの分解図
音響レジスター
端子板
音響レジスター
フレーム
マグネット
ポールピース
振動板
プロテクター
ドライバーユニットの分解図
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