取扱説明書
JP
Operating Instructions _____
GB
4-409-059-11 (1)
© 2011 Sony Corporation
Color Video Camera
EVI-D80N/D80P/D90N/D90P
お買い上げいただきありがとうございます。
電気製品は安全のための注意事項を守らないと、
火災や人身事故になることがあります。
この取扱説明書には、事故を防ぐための重要な注意事項と製品の取
り扱いかたを示してあります。この取扱説明書をよくお読みのうえ、
製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、いつでも見
られるところに必ず保管してください。
安全のために
ソニー製品は正しく使用すれば事故が起きないよう
に、安全には充分配慮して設計されています。しか
し、電気製品は、まちがった使いかたをすると、火
災や感電などにより死亡や大けがなど人身事故につ
ながることがあり、危険です。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
4 〜 5 ページの注意事項をよくお読みください。製品
全般および設置の注意事項が記されています。
定期点検を実施する
長期間、安全にお使いいただくために、定期点検を
することをおすすめします。点検の内容や費用につ
いては、お買い上げ店またはソニーのサービス窓口
にご相談ください。
故障したら使用を中止する
すぐに、お買い上げ店またはソニーのサービス窓口
にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
・ 煙が出たら
・ 異常な音、においがしたら
・ 内部に水、異物が入ったら
・ 製品を落としたりキャビネットを破損したときは
m
1 電源を切る。
2 電源コードや接続ケーブルを抜く。
3 お買い上げ店またはソニーのサービス窓口に連絡
する。
警告表示の意味
取扱説明書および製品
では、次のような表示
をしています。表示の
内容をよく理解してか
ら本文をお読みくださ
い。
この表示の注意事項を
守らないと、火災や感
電などにより死亡や大
けがなど人身事故につ
ながることがありま
す。
この表示の注意事項を
守らないと、感電やそ
の他の事故によりけが
をしたり周辺の物品に
損害を与えたりするこ
とがあります。
注意を促す記号
行為を禁止する記号
2
安全のために
行為を指示する記号
目次
はじめに
本機の性能を維持するために...............6
CCD 特有の現象.............................................7
概要
特長 .......................................................................8
付属品.....................................................................9
各部の名称と働き.......................................10
カメラ本体...............................................10
設置と接続
設置する ............................................................13
デスクトップへ設置する...............13
三脚に取り付ける...............................13
天井に設置する....................................14
固定用ネジを使って取り付
ける.......................................................17
接続する ............................................................18
AC 電源への接続................................18
コンピューターとの接続...............18
コンポジットとビデオ入力端子、
S ビデオ入力端子を持つビデ
オモニターや VTR との
接続.......................................................20
JP
付録
メッセージ一覧 ............................................21
故障かな?と思ったら............................22
仕様 ....................................................................23
VISCARS-422 端子のピン配列と
使いかた ............................................26
保証とアフターサービスにつ
いて ...............................................................27
目次
3
下記の注意を守らないと、
より
死亡や大けが
につながることがあります。
火災や感電、落下
に
電源コードのプラグおよびコネク
ターは突き当たるまで差し込む
まっ直ぐに突き当たるまで差
し込まないと、火災や感電の原
因となります。
水にぬれる場所で使用しない
水ぬれすると、漏電による感
電、発火の原因となることがあ
ります。
ぬれた手で電源プラグをさわらない
ぬれた手で電源プラグを抜き
差しすると、感電の原因となる
ことがあります。
分解や改造をしない
分解や改造をすると、火災や感
電、けがの原因となることがあ
ります。
内部の点検や修理は、お買い上
げ店またはソニーのサービス
窓口にご依頼ください。
設置は専門の工事業者に依頼する
設置については、必ずお買い上
げ店またはソニーの業務用製
品ご相談窓口にご相談くださ
い。
壁面や天井などへの設置は、本
機と取り付け金具を含む重量
に充分耐えられる強度がある
ことをお確かめの上、確実に取
り付けてください。充分な強度
がないと、落下して大けがの原
因となります。
また、1年に一度は取り付けが
ゆるんでいないことを点検し
てください。また、使用状況に
応じて、点検の間隔を短くして
ください。
不安定な場所に設置しない
次のような場所に設置すると
倒れたり落ちたりして、故障や
けがの原因になることがあり
ます。
・ ぐらついた台の上
・ 傾いたところ
・ 振動や衝撃のかかるところ
また、設置・取り付け場所の強
度を充分にお確かめください。
カメラの取り付けネジは確実に締め
つける
取扱説明書の取り付け方法に
従って確実に組み立てないと、
落下してけがの原因となるこ
とがあります。
4
警告
下記の注意を守らないと、けがをしたり周辺の物品に
損害を与えることがあります。
機器や部品の取り付けは正しく行う
機器や部品の取り付け方や、本
機の分離・合体の方法を誤る
と、本機や部品が落下して、け
がの原因となることがありま
す。
取扱説明書に記載されている
方法に従って、確実に行ってく
ださい。
お手入れの際は、電源を切る
電源を接続したままお手入れ
をすると、感電の原因となるこ
とがあります。
注意
5
B はじめに
本機の性能を維持す
るために
使用・保管場所について
次のような場所での使用および保管は
避けてください。故障の原因となりま
す。
・ 極端に暑いところや寒いところ(使用
温度は 0 ℃〜 40 ℃)
・ 直射日光が長時間あたる場所や暖房
器具の近く
・ 強い磁気を発するものの近く
・ 強力な電波を発するテレビやラジオ
の送信所の近く
・ 振動や衝撃のあるところ
放熱について
動作中は布などで包まないでください。
内部の温度が上がり、故障や事故の原
因となります。
・ 化学ぞうきんをご使用の際は、その注
意書に従ってください。
・ 殺虫剤のような揮発性の物をかけた
り、ゴムやビニール製品に長時間接触
させると、変質したり、塗装がはげた
りすることがあります。
定期メンテナンスについて
本機は駆動部を持つ製品であるため、
使用条件により、磨耗やグリス切れに
よる異音が発生する場合があります。
性能を維持するため、定期メンテナン
スを行うことをおすすめします。異音
などが発生した場合は、ソニーのサー
ビス窓口にご連絡ください。
レーザービームについてのご注意
レーザービームは CCD 撮像素子に損
傷を与えることがあります。レーザー
ビームを使用した撮影環境では、撮像
素子表面にレーザービームが照射され
ないように充分注意してください。
輸送について
輸送するときは、付属のカートンと
クッション、または同等品で梱包し、
強い衝撃を与えないようにしてくださ
い。
本体のお手入れ
・ 汚れがひどいときは、水でうすめた中
性洗剤に柔らかい布をひたし、固くし
ぼってから汚れを拭き取り、乾いた布
で仕上げてください。
・ アルコール、シンナー、ベンジンなど
は使わないでください。変質したり、
塗装がはげたりすることがあります。
6
本機の性能を維持するために
CCD 特有の現象
撮影画面に出る下記の現象は、CCD
(ChargeCoupledDevice) 撮像素子特有
の現象で、故障ではありません。
白点
CCD 撮像素子は非常に精密な技術で作
られていますが、宇宙線などの影響に
より、まれに画面上に微小な白点が発
生する場合があります。
これは CCD 撮像素子の原理に起因する
もので故障ではありません。
また、下記の場合、白点が見えやすく
なります。
・ 高温の環境で使用するとき
・ GAIN(感度)を上げたとき
本機においては、カメラの電源を切り、
再び電源を入れることで現象が改善す
ることがあります。
はじめに
折り返しひずみ
細かい模様、線などを撮影すると、ぎ
ざぎざやちらつきが見えることがあり
ます。
CCD 特有の現象
7
B 概要
特長
・ 有効画素数 38 万(NTSC)または 44
万(PAL)の EX-viewHAD™CCD
の採用により、高感度の撮影が可能
です。最低被写体照度は 0.7lx(1/60
秒(NTSC)、1/50 秒(PAL)、ICR
OFF) です。(EVI-D90N/D90P)
・ 有効画素数 38 万(NTSC)または 44
万(PAL)の CCD の採用により、高
感度の撮影が可能です。最低被写体
照度は 0.4lx(1/60 秒(NTSC)、1/50
秒(PAL)) です。(EVI-D80N/D80P)
・ 光学倍率 28 倍、F1.35 の高倍率、明
るいズームレンズを搭載しています。
(EVI-D90N/D90P)
・ 光学倍率 18 倍のズームレンズを搭載
しています。(EVI-D80N/D80P)
・ 信号処理に新開発の Processor を採
用することで高解像度映像が得られ
ます。
・ ワイドダイナミックレンジ機能の搭
載により、明るい被写体と暗い被写
体を同時に有している画面にて最適
映像が可能となります。(EVI-D90N/
D90P)
・ 3D ノイズリダクション機能により、
低照度においてノイズの少ない映像
が得られます。
・ 外部通信で業界標準である VISCA カ
メラプロトコルの RS-232C インター
フェースを搭載。RS-422 も加えて、
長距離でのコントロールが可能です。
・ 高速、広範囲駆動のパン・チルト機
能と Imageflip(上下反転)機能によ
り、天井への設置にも対応が可能と
なります。
・ カメラの向きや状態を 6 種類まで記
憶できます。
8
特長
付属品
梱包をあけたら、以下の付属品が一式
そろっているか確認してください。
カメラ本体(1)
ワイヤーロープ(1)
シーリングブラケット (A)(1)
シーリングブラケット (B)(1)
取り付け用ネジ+M3 × 8(8)
VISCARS-422 コネクタープラグ
(1)
取扱説明書(1)
概要
付属品
9
各部の名称と働き
カメラ本体
前面
1
背面
A レンズ
EVI-D80N/D80P:光学 18 倍
EVI-D90N/D90P:光学 28 倍
のズームレンズです。
B リモコン受光部
C POWER ランプ
電源が入ると点灯します。
このランプが点灯してから、映像が
出力されるまでに約 7 〜 16 秒ほど
かかります。
D STANDBY ランプ
スタンバイ状態のとき、点灯しま
す。
10
各部の名称と働き
E リモコン受光部
F IMAGEFLIPスイッチ
映像の上下反転を行います。通常は
OFFで使用します。天井に設置す
るときは ONで使用します。
IMAGEFLIP を切り換えるには、
本機の電源が切れている状態(スタ
ンバイ状態も含む)で、その後 DC
電源、VISCA 通信のいずれかで電
源を入れてください。切り換えた
際、プリセットされていた設定が初
期設定にもどります。映像が出るま
で約 7 〜 16 秒ほどかかります。
G IRSELECT スイッチ
複数のカメラを 1 台のリモコンで操
作するとき、カメラ番号を決めま
す。
H VISCARS-422端子
RS-422 で通信する場合に接続しま
す。
同梱されている VISCARS-422 コネ
クタープラグをご利用ください。
I VIDEO( 出力 ) 端子
J SVIDEO( 出力 ) 端子
K VISCAIN 端子
RS-232C で通信する場合に接続しま
す。
複数のカメラを接続するときは、前
のカメラの VISCAOUT 端子と接
続します。
L VISCAOUT 端子
複数のカメラを接続するとき、次の
カメラの VISCAIN 端子と接続しま
す。
M DC12V 端子
ご注意
この製品には、極性統一形プラグ・
JEITA 規格(タイプ 4)をご使用
ください。
極性統一形プラグ
底面
概要
N 三脚取り付け部
O BOTTOMスイッチ
RS-232C と RS-422 の切り換え、
ボーレート 9,600bps と 38,400bps
の切り換え、D70 モードへの切り換
え、IROUT 出力設定に使用しま
す。詳しくはテクニカルマニュアル
をご覧ください。
P 天井設置用ブラケット取り付けネ
ジ穴
重要
機器の名称と電気定格は、底面に表示さ
れています。
各部の名称と働き
11
BOTTOM スイッチの設定
12345
モードを切り換えるには、本機の電
源が切れている状態(スタンバイ状
態を含まない)で BOTTOM スイッ
チを切り換え、その後 DC 電源を入
れてください。
電源投入後の切り換えには対応しま
せん。
A D70 モードスイッチ
EVI-D70/D70P 用の VISCA コマン
ドを使用して操作するには、このス
イッチをオンにします。
B IROUTスイッチ
ONにすると VISCAIN端子(26
ページ)から赤外線リモコンの受信
信号が出力され、OFFにすると出
力されません。
C RS-232C/RS-422SELECT
スイッチ
RS-422 インターフェース経由で
VISCA コマンドを使用してカラー
ビデオカメラを操作するにはこのス
イッチを ONにします。
モードを切り換えるには、本機の電
源が切れている状態(スタンバイ状
態を含まない)で BOTTOM スイッ
チを切り換え、その後 DC 電源を入
れてください。電源投入後の切り換
えには対応しません。
E スイッチ 5(未使用)
常に OFF に設定します。
D BAUDRATESELECT スイッチ
ボーレート 38,400bps でカメラを操
作するにはこのスイッチを ON、
ボーレート 9,600bps でカメラを操
作するにはこのスイッチを OFF に
します。
12
各部の名称と働き
B 設置と接続
設置する
設置は確実に
設置については、必ずお買い
上げ店またはソニーのサービ
ス窓口にご相談ください。
設置は、本機と取り付け金具
を含む重量に充分耐えられる
強度があることをお確かめく
ださい。充分な強度がない
と、落下して、大けがの原因
となります。
また、一年に一度は、取り付
けがゆるんでいないかを点検
してください。
デスクトップへ設置する
カメラ本体は、平らなところに置きま
す。
やむを得ず傾いたところに設置すると
きは、パン・チルト動作性能を保証す
るため、水平に対して± 15°以内のと
ころに設置し、落下防止処置を施して
ください。
・ カメラヘッド部をパン方向やチルト方
向へ手で回さないでください。故障の
原因となります。
・ 未接続でカメラヘッド部を手で回すと
本体前面のランプが点灯する場合があ
りますが、これは故障ではありません。
設置と接続
三脚に取り付ける
三脚の取付部のネジは取付面から飛び
出し量(4)が下記のものを使用し、ハ
ンドドライバーで締めこんでください。
4 =4.3mm 〜 5mm
4 =0.17 インチ〜 0.20 インチ
ご注意
・ 持ち運ぶときは、カメラヘッド部を持
たないでください。
三脚用ネジによる固定は、高所への設置
には使用しないでください。
設置する
13
天井に設置する
付属のシーリングブラケットとワイ
ヤーロープ、ネジを使って、既存の天
井のジャンクションボックスなどにカ
メラを取り付けることができます。
設置する際には、水平な天井に設置し
てください。やむをえず傾きのある天
井に設置する場合は、傾きが水平面に
対して± 15° 以内の天井に設置してく
ださい。
警告
・ 天井などの高所に設置する場合は、専
門の工事業者に依頼してください。
・ 高所への設置は、設置部および使用す
る取り付け部材(付属品を除く)が、
20kg以上の重量に充分耐えられる強
度があることをお確かめの上、確実に
取り付けてください。充分な強度がな
いと落下して大けがの原因となりま
す。
・ 落下事故防止のため、付属ワイヤー
ロープは必ず取り付けてください。
・ 高所へ設置した場合は、1 年に一度は
取り付けがゆるんでいないことを点
検してください。また、使用状況に応
じて点検の間隔を短くしてください。
天井の本体後部の位置に、配線用の穴
が必要です。
設置のしかた
1 カメラ後面のIMAGEFLIPスイッ
チを ON にする。
ご注意
・ BOTTOM スイッチが正しい位置
に設定されているかご確認くださ
い。詳しくは、「BOTTOM ス
イッチの設定」(12 ページ)をご
覧ください。
電源を入れた後に IMAGEFLIP ス
・
イッチを ON にしても画像は反転
しません。もう一度電源を入れな
おすと反転します。映像が現れる
まで約 7 〜 16 秒ほどかかります。
・ IMAGEFLIP スイッチの切り換
えをするとプリセットされた設定
はすべて初期設定に戻ります。
2 天井のジャンクションボックスへ
ワイヤーロープを取り付ける
ジャンクションボックスのネジ穴に
合ったネジ(付属していません)を
お使いください。
天井
設置する前に
カメラの撮影方向を決めてから、天井
にジャンクションボックス、接続ケー
ブル用の各穴を開けておきます。
ご注意
接続ケーブルは、シーリングブラケッ
ト(A)の中を通して配線できません。
14
設置する
接続ケーブル用穴
3 シーリングブラケット(B)を天
井のジャンクションボックスに取
り付ける。
ジャンクションボックスのネジ穴に
合ったネジ(付属していません)を
お使いください。
シーリングブラケット(B)の形状
で丸みがある方の先端にネジ穴が開
いています。あとでカメラの正面に
なる位置です。カメラが正面を向く
よう、向きを調整して取り付けてく
ださい。
天井
4 シーリングブラケット(A)を付
属のネジ(M3x8)3 本でカメ
ラの底面に取り付ける。
ブラケットのネジ穴をカメラ本体の
穴に合わせて取り付けます。
天井
M3x8
(付属)
ワイヤーロープ
を共締めします
3
1
2
シーリング
ブラケット
(A)
設置と接続
カメラ正面
シーリング
ブラケット
(B)
ネジは図中の番号順に仮止めしてく
ださい。
3 はワイヤーロープと共締めしま
す。仮止めが終わったら、それぞれ
のネジをしっかりと締めてくださ
い。
設置する
15
ご注意
取り付けネジは付属のネジをご使用
ください。付属品以外のネジを使用
した場合、本体内部を破損する恐れ
があります。
5 シーリングブラケット(A)の突
起をシーリングブラケット(B)
の穴に差し込み、シーリングブラ
ケット(A)を後ろ方向へ押して
仮固定する。
シーリング
ブラケット
(B)
天井
5-2 ジャンクションボックス等にワ
イヤーを取り付けられない場合
はシーリングブラケット(B)
の下記箇所へ取り付けてくださ
い。
6 カメラ前部を押し上げながら、付
属のネジ(M3x8)3 本で 1
から固定する。
天井
16
設置する
シーリング
ブラケット(A)
1
M3x8(付属)