Sigma DP2S User Manual [ja]

The SIGMA DP2s
世界唯一、一眼レフ基準の
一体型フルスペック・コンパクトカメラの、
新たな可能性は、深化する。
The world’s only all-in-one compact camera
Well, now we’ve gone taken things even deeper.
First came the DP1.
Meet the Sigma DP2s.
あるべきカメラ、深化する可能性。
The camera as it was meant to be—now more than ever.
写真は、ほぼ実物大です。
私たちが変えてきたもの。 それは、写真表現の自由を、撮るひとの手に委ねること。 表現するよろこびを、撮るひとの心に取り戻すこと。
私たちが変えずにきたもの。 それは、「真実をありのままに写し取る」という 写真の原理原則を、どこまでも貫き通すこと。
たとえ、かたちやしくみが変わろうとも、
「よい写真」を撮ることができるカメラの基準は、
いつの時代もひとつです。
SIGMA
のこの基本思想のもとに誕生したDP1は、 コンパクトなボディから驚くべき最高画質を生み出せる 新カテゴリの高性能カメラとして、 多くの人々を魅了してきました。
そして今また、「最高の一枚」を求めるすべての人に、 あるべきカメラの可能性を示してきた
DP2
さらなる充実のもとに登場します。
SIGMA DP2s 
リファインメントの歓び。
が、
02
カメラ:
SIGMA DP2、
画質モード:
X3F Raw、
露出モード:絞り優先AE、
ホワイトバランス:オート、 シャッタースピード:
ISO 100、
1/30秒、
絞り:
F2.8、
焦点距離
: 24.2mm
03
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カメラ:
SIGMA DP2、
画質モード:
X3F Raw、
露出モード:絞り優先AE、
ホワイトバランス:オート、 シャッタースピード:
ISO 100、
1/60秒、
絞り:
F2.8、
焦点距離
: 24.2mm
あなた自身の写真。
Photos that Only You Could Take.
世界に賞賛された
Sigma DP: The world's new favorite camera series
An amazing little camera.」
のエッセンスをコンパクトなボディに収めた世 界初のフルスペックコンパクトデジタルカメラ、
SIGMA DP
売以 来たびたびこう評されてきました。その ルックスからは想像もできないような超高画質 の写真を体験した人はみな、一様にこの小さな カメラを驚嘆をもって賞賛してきました。
実際、
X3
の立体感やクリアなシャープネスにより、デジ タル一眼レフカメラというよりは、むしろ、中判 カメラに近い像質を感じさせるとして世界中の 写真愛好家に愛されるカメラとなりました。
どこへでも携行できるサイズながら、大伸ばし のプリントにも十分耐えうる最高画質を実現す る
DP1
しいカテゴリを確立し、多くの写真愛好家の写
真ライフと撮影スタイルにポジティブな影響を 与えたことは、作り手であるシグマにとっても大
きな喜びとなりました。しかしそれはあくまでも、
自らの写真に対する変わらぬ思いを追求した結 果のひとつに過ぎません。
が生み出す画像は、独自の3層構造
DP1
ダイレクトイメージセンサーがもたらす独特
。フルスペックコンパクトカメラという新
SIGMA DP
。そのデビューを飾った
の誕生
一眼レフ
DP1
は、発
「傑作写真」は日常にこそ宿る
Ordinary life. That's where you get extraordinary photos.
一眼レフカメラに代表される高性能カメラは、 どちらかといえばわざわざ持ち出すものと目 されてきました。高価で大型なカメラは、家族や
友人と祝う記念日や旅先など、何かのイベント などで明確な目的のために存在するともいえ ます。そうした撮影にはまた違う楽しみや思い 入れがあるものですが、一生のうちで「これは」 と思えるような素晴らしい写真は、必ずしも特 別な日にだけ撮れるものではないはずです。
いつもの通勤路で目にした朝日や落日の思い もよらない美しさ。あるいは街角で遭遇した人 間ドラマの妙味や、無名の花を道端に発見した ときの新鮮な感覚…。写真を愛する人なら誰し も、心動かされる「その瞬間」が待ち構える類の ものではなく、日々の一隅にこそ息づいている ことを知っているのではないでしょうか。
ひとりひとりに主体性を問うカメラ
The camera that grants independence to the individual
一方、かけがえのない感動を最高の一枚に仕 上げたいと願うのも撮り手の真情です。本格的 な写真表現と携行性の高いコンパクトネスを 両立させうる唯一のカメラ、
かでも、この りのライフスタイルや精神性に寄り添いなが ら、新たな表現の深みへと誘うカメラとして開
発されました。
「きわめて個人的な感覚体験である心象風景
を、たった1枚の画に表現する写真だからこそ、
その道具であるカメラには、撮り手がより主体
的に関わり、創意工夫できる余地を残しておき
たい」。このシグマの基本思想を磨きながら、写
真表現の選択肢を広げ、洗練させられるカメラ を目指しました。
シリーズは、撮り手ひとりひと
DP2
SIGMA DP
のな
05
表現の楽しみを、またひとつ。
Another Dimension in Photographic Expression.
シリーズの新しい系譜
DP
The DP series: a new lineage
DP2 /DP2s 35mm換算41mm
る標準レンズを搭載しています。 載された レンズの焦点距離では表現しきれなかっ た写真効果を可能にするため、スナップや ポートレートなどにより適した標準域の焦 点距離を採用しました。
しかしながら、
別な立体感 」や「 質感」を再現するべく、
などの単一指標だけに頼らない、総
MTF
合的なレンズの性能を追 求し、焦点 距離 やF値などの差異をのぞいた画像の質感 にはDPシリーズとしての共通性を意識的 に持たせています。
さらに をよりダイレクトに反映できるようにユー ザーインターフェースを洗練させ、撮り手 の主体性を尊重しながらも、撮影の必要 機能を集約。軽量コンパクトだからこそ毎 日携行できるよう、ツールとしてのカメラ の完成度を高めています。
には、新 規 に 開発 さ れ た
相当の専用設計によ
35mm換算28mm
の命でも あった「特
DP1
DP2/DP2 s
では、撮影者の 意図
に搭
DP1
相当の広角
 「日常を非日常化する」カメラ
The camera that turns ordinary into awesome.
の広角レンズがパースペクティブを
DP1
活かしたダイナミックな風景、建築 物、記 念写真などの撮影に向くのに対し、
に搭載された標準レンズの画角は
DP2s
それよりも狭いため、被写体を「切り取る」 効果が強まります。つまり、撮影者の主観 や心象的な印象をより強く表現できるよう になるのです。ポートレートはもちろんの こと、日常の一コマを切り取って被写体の 美を抽出する表 現において、標準レンズ が最適とされるのはこのためです。
また、 値が明るいことにより、ボケ味の美しい絵 づくりが可能になります。こうして「切り取
よりも焦点距離が長く、開放
DP1
DP2/
られた」被写体は、背景から浮かび上がるよ うな効果を得て、印象的な輝きを放つよう になるのです。その意味で、
「日常を非日常化できるカメラ」といえるか
もしれません。
DP2/DP2s
「単焦点レンズは不便」か
The single-focal length lens: hassle or helpful?
「単焦点レンズは使いにくく、不便である」。
あなたもそんな印象をお持ちでしょうか? 以前はスタンダードであった単焦点レンズ
も、高性能なズームレンズの登場とともに、
そのメインストリームとしての地位を譲り、 特別な存在となってからすでに長い年月が 経過していますから、単焦 点レンズが「特 殊」だと目されるのも無理はありません。
実際、撮影範囲の限られた場所では、広角 から望遠までをカバーする高倍率ズームレ
ンズのカバーフィールドの広さは、無敵の利
便性を発揮すると言っても過言ではないで
しょう。一方、そのような状況で、適正でない
画角の単焦点レンズをつけたカメラを使っ て撮影したなら、「どうにも写真にならない」
ケースに少なからず直面することでしょう。
しかしながら、そのような「不便さ」を認めて
なお、多くの写真愛好家が単焦点レンズを
愛用し、傑作写真を生み出し続けているこ とも事実です。もちろん、F2以上の大口径 レンズや、超望遠・超広角レンズ、マクロレ ンズ、魚眼レンズなどの場合には、単焦点レ ンズのほうがトータルバランスに優れてい るということは事実ですが、理由はほかにも
あります。
「撮ること」を取り戻させるレンズ
A lens that takes you back to basics.
単焦点レンズには、写真の原点に気づかせ
てくれる効用があります。シグマは、写真を
撮る行為とは、あくまで主体的なものであ るべきだと考えます。被写体を選び取り、そ
F
の被写体が最も美しく見える角度を見極め、
その角度に最適なフレームを与える。被写
体に注ぐ光や影、色に配慮する。これらはす べて写真を撮ることそのものであり、それ
らを通じて初めて撮影者が被写体と写真に
主体的に関われるのだと考えています。
そして、そのようにして撮影された写真こそ が、撮影者にとってかけがえのない一枚、感 情移入された傑作となって、多くの人の共 感をも呼ぶことになるのだと。もちろん、こ のような一連の撮影プロセスは、ズームレ ンズであっても基本的には同じです。
しかし、ズームリングの回転一つで適切な
画角が与えられるズームレンズの場合、こ の一連の過程が疎かになりやすいことも否 定できません。ズームレンズは、利便性を理 解した上で写真撮影のプロセスで使い倒 すのであれば、メリットを最大限に享受す ることができますが、その利便性ゆえに、写 真撮影において最も面白く、最も重要な部 分を減じる場合があることにもご注意いた だきたいと思います。
「無いことで豊かになれる」
Less is more.
便利なズーム機能がない単焦点レンズは、 撮り手が自ら動き、フレームを決めなけれ ばなりません。けれども、写真を撮るのは カメラではなく撮影者であるという基本的 な考えに立ち戻れば、避けては通れない撮 影行為の基本であるはずです。たとえそれ が単焦点レンズであれズームレンズであ れ。むしろ単焦点レンズでは、撮り手自身 が動かなければフレームが決まらないこ とによって、思いがけず被写体の魅力や美
しさを発見させてくれるのです。写真撮影
の魅力を広げ、写真ライフを豊かなものに する本質的な楽しみが、そこにはあります。
Less is more.
ではありません。
手にした撮影者に表現の本質を迫るカメラ、 それが
DP2
のカメラでどのような写真を撮りますか?
。単焦点レンズは、欠点
シリーズです。さて、あなたはこ
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カメラ:
SIGMA DP2、
画質モード:
X3F Raw、
露出モード:絞り優先AE、
ホワイトバランス:オート、 シャッタースピード:
ISO 100、
1/640秒、
絞り:
F2.8、
焦点距離
: 24.2mm
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