取扱説明書
このたびは、ローランド・サンプリング・パッド SPD-S をお買い上げいただき、まことにあり
がとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2、3)と「使用上
のご注意」(P.4、5)をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みくださ
い。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
※ CompactFlash(コンパクトフラッシュ)および は米国 SanDisk 社の商標であり、CFA
(CompactFlash Association)にライセンスされています。
※ ローランド株式会社は、CompactFlash ™および CF ロゴ( )のライセンシーとして認
定されています。
※ Fugue © 2003 Kyoto Software Research, Inc. All rights reserved.
2003 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取
扱説明書をよく読んでください。
....................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解した
り、改造したりしないでください。
....................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書
かれていないことは、絶対にしないでくだ
さい。必ずお買い上げ店またはローランド・
サービスに相談してください。
....................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないで
ください。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当
たる場所、暖房機器の近く、発熱する
機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた
床など)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
....................................................................................................
005 改
● この機器の設置には、ローランドが推奨す
る APC-33 などのクランプを用いてスタン
ドを使用してください(P.19)。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
006 改
● この機器の設置に APC-33 などのクランプ
を用いてスタンドを使用する場合、ぐらつ
いた所や傾いた所にスタンドを設置しない
でください。安定した水平な所に設置して
ください。機器を単独で設置する場合も、
同様に安定した所に設置してください。
....................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC
100 V の電源で使用してください。
....................................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付属のものを使用して
ください。また、付属の電源コードを他の
製品に使用しないでください。
....................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コード
の上に重いものを載せたりしないでくださ
い。電源コードに傷がつき、ショートや断
線の結果、火災や感電の恐れがあります。
....................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、
アンプ、スピーカーと組み合わせて使用し
た場合、設定によっては永久的な難聴にな
る程度の音量になります。大音量で、長時
間使用しないでください。万一、聴力低下
や耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて
専門の医師に相談してください。
●の中に描かれています。
2
警告
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、
針金など)や液体(水、ジュースなど)を
絶対に入れないでください。
....................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切ってAC
アダプターをコンセントから外し、お買い
上げ店またはローランド・サービスに修理
を依頼してください。
○ AC アダプター本体、電源コード、また
はプラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれ
たりしたとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
....................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子
様の取り扱いやいたずらに注意してくださ
い。必ず大人のかたが、監視/指導してあ
げてください。
....................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝
撃を与えないでください。
....................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をし
ないでください。特に、電源タップを使用
している場合、電源タップの容量(ワット
/アンペア)を超えると発熱し、コードの
被覆が溶けることがあります。
....................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店また
はローランド・サービスに相談してくださ
い。
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよ
い、正常な通気が保たれている場所に設置
して、使用してください。
.....................................................................................................
102d
● AC アダプターをコンセントや機器本体に
抜き差しするときは、必ず AC アダプター
の本体やプラグを持ってください。
.....................................................................................................
103b
● AC アダプターとコンセントの間にゴミや
ほこりがたまると、絶縁不良を起こして火
災の原因になりますので、乾いた布で定期
的に拭き取ってください。また、長時間使
用しないときは、AC アダプターをコンセ
ントから外してください。
.....................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にな
らないように配慮してください。特に、コー
ドやケーブル類は、お子様の手が届かない
ように配慮してください。
.....................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重い
ものを置かないでください。
.....................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグ
を持って、機器本体やコンセントに抜き差
ししないでください。
.....................................................................................................
108d改(選択)
● この機器を移動するときは以下のことを確
認してください。このとき、手をはさんだ
り、足の上に落とさないように注意してく
ださい。
○ 機器本体とスタンドを固定している
APC-33 など のクランプが ゆるんでい
ないか、確認する。ゆるんでいる場合
は、しっかり固定する。
○ 電源コードを外す。
○ 外部機器との接続を外す。
.....................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切ってAC
アダプターをコンセントから外してくださ
い(P.22)。
.....................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダ
プターをコンセントから外してください。
.....................................................................................................
118
● カード盗難防止ねじを外した場合は、小さ
なお子様が誤って飲み込んだりすることの
ないようお子様の手の届かないところへ保
管してください。
3
使用上のご注意
291a
2、3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消
費電力の大きな機器とは、別のコンセントを使用し
てください。
302
● ACアダプターを長時間使用するとACアダプター本
体が多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を
防ぐため、必ずすべての機器の電源を切ってくださ
い。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トラン
スを持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導する
ことがあります。この場合は、この機器との間隔や
方向を変えてください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、
テレビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出
ることがあります。この場合は、この機器を遠ざけ
て使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用する
と、着信時や発信時、通話時に本機から雑音が出る
ことがあります。この場合は、それらの機器を本機
から遠ざけるか、もしくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉
め切った車内などに放置しないでください。変形、変
色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴
がつく(結露)ことがあります。そのまま使用する
と故障の原因になりますので、数時間放置し、結露
がなくなってから使用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅
く絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激
しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取っ
てから、柔らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよび
アルコール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造さ
れた場合、以後の性能について保証できなくなりま
す。また、修理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われること
があります。大切な記憶内容は、コンパクトフラッ
シュに保存するか、記憶内容をメモしておいてくだ
さい。修理するときには記憶内容の保存に細心の注
意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記
憶内容が復元できない場合もあります。失われた記
録内容の修復に関しましては、補償も含めご容赦願
います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能
を維持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年
間保有しています。この部品保有期間を修理可能の
期間とさせていただきます。なお、保有期間が経過
した後も、故障箇所によっては修理可能の場合があ
りますので、お買い上げ店、または最寄りのローラ
ンド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などによ
り、失われることがあります。失っても困らないよ
うに、大切な記憶内容はバックアップとしてコンパ
クトフラッシュに保存しておいてください。
552
● 本体メモリー、コンパクトフラッシュ、他の MIDI 機
器(シーケンサー)などの失われた記憶内容の修復
に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出
力端子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、たたいたりしないで
ください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、
プラグを持ってください。
4
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかから
ないように、特に夜間は、音量に十分注意してくだ
さい。ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽し
みいただけます。
558d
● 本機は、演奏時の打撃音を小さくする設計になって
いますが、床や壁を通じての振動は意外によく伝わ
りますので、特に夜間やヘッドホン使用時の演奏は、
隣近所に迷惑がかからないように注意しましょう。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入ってい
たダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包して
ください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別
売:EV-5)をお使いください。他社製品を接続する
と、本体の故障の原因になる場合があります。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご
使用ください。他社製の接続ケーブルをご使用にな
る場合は、次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。
本機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用し
ないでください。音が極端に小さくなったり、全
く聞こえなくなる場合があります。ケーブルの仕
様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い
合わせください。
カードをお使いになる前に
DATA カードの取り扱い
704
● DATA カードは、確実に奥まで差し込んでください。
708
● コンパクトフラッシュは精密な電子部品で作られて
いますので、取り扱いについては次の点に注意して
ください。
○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体
に帯電している静電気を放電しておく。
○ 端子部に手や金属で触れない。
○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしな
い。
○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中
などに放置しない。(保存温度:-25 度〜 85 度)
○ 水に濡らさない。
○ 分解や改造をしない。
CD-ROM の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけた
りしないでください。データの読み出しがうまくい
かないことがあります。ディスクの汚れは、市販の
CD 専用クリーナーでクリーニングしてください。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、
その他)の一部または全部を、権利者に無断で録音
し、配布、販売、貸与、公演、放送などを行うこと
は法律で禁じられています。
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機
を使用しないでください。あなたが本機を用いて他
者の著作権を侵害しても、弊社は一切責任を負いま
せん。
CompactFlash™
705
● DATA カードの端子の部分に触れたり、汚したりし
ないでください。
707
● 本機のメモリー・カード・スロットはコンパクトフ
ラッシュに対応しています。IBM 社製マイクロドラ
イブには対応していません。
5
目次
主な特長................................................................................... 10
文中の表記について............................................................................................................. 11
準備編 ........................................................ 13
各部の名称とはたらき............................................................. 14
トップ・パネル ..................................................................................................................... 15
リア・パネル .........................................................................................................................16
サイド・パネル ..................................................................................................................... 18
スタンドへ取り付ける............................................................. 19
外部機器と接続する................................................................. 20
電源をオン/オフする............................................................. 22
電源をオンする ..................................................................................................................... 22
シャットダウンした後、電源をオフする........................................................................ 22
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)を挿す/抜く ... 23
メモリー・カードを挿す..................................................................................................... 23
シャットダウンした後、メモリー・カードを抜く....................................................... 23
クイック・スタート................................................................. 24
演奏する.................................................................................................................................. 24
サンプリングする................................................................................................................. 25
6
進んだ使いかた............................................ 29
第 1 章 演奏する/パッチを作る........................................... 30
パッチ・モードについて..................................................................................................... 30
演奏するときの注意 ................................................................................................. 31
パッチ・エディットの基本操作 ........................................................................................ 32
パッチ・ユーティリティーについて................................................................................ 33
パッチ・エディットの各設定項目.................................................................................... 34
WAVE A(ウェーブ A)........................................................................................... 34
WAVE B(ウェーブ B)........................................................................................... 34
PAD CONTROL(パッド・コントロール)........................................................ 36
EFFECTS(エフェクト)......................................................................................... 37
PATCH COMMON(パッチ・コモン)............................................................... 37
パッチ・ユーティリティーの各設定項目........................................................................ 38
PAD COPY(パッド・コピー)............................................................................. 38
PAD EXCHANGE(パッド・エクスチェンジ)................................................. 38
PAD INIT(パッド・イニシャライズ)................................................................. 39
PATCH COPY(パッチ・コピー)....................................................................... 39
PATCH EXCHANGE(パッチ・エクスチェンジ)........................................... 39
PATCH INIT(パッチ・イニシャライズ)........................................................... 40
第 2 章 ウェーブを編集する.................................................. 41
ウェーブとは .........................................................................................................................41
ウェーブ・モードについて ................................................................................................ 41
ウェーブ・エディットの基本操作.................................................................................... 43
ウェーブ・ユーティリティーについて............................................................................ 44
ウェーブ・エディットの各設定項目................................................................................ 45
WAVE SETUP(ウェーブ・セットアップ)....................................................... 45
START/END POINT(スタート/エンド・ポイント)................................... 47
マーク機能.................................................................................................................. 48
ウェーブ・ユーティリティーの各設定項目 ................................................................... 49
WAVE TRUNCATE(ウェーブ・トランケート)............................................. 49
WAVE PITCH(ウェーブ・ピッチ).................................................................... 49
WAVE CHOP(ウェーブ・チョップ)................................................................. 50
WAVE COPY(ウェーブ・コピー)..................................................................... 51
WAVE DELETE(ウェーブ・デリート)............................................................. 51
WAVE INFO(ウェーブ・インフォメーション)............................................... 51
第 3 章 サンプリングする...................................................... 52
サンプリング時間について ................................................................................................ 52
サンプリングの方法............................................................................................................. 53
サンプリングの基本操作..................................................................................................... 53
パッチ・モードでサンプリングする .................................................................... 54
ウェーブ・モードでサンプリングする................................................................ 56
サンプリングの各パラメーター ........................................................................................ 58
第 4 章 既存のウェーブを再びサンプリングする
(リサンプリング)......................................................59
リサンプリングの基本操作 ................................................................................................ 59
パッチ・モードでリサンプリングする................................................................ 59
ウェーブ・モードでリサンプリングする............................................................ 61
リサンプリングの各パラメーター.................................................................................... 62
7
第 5 章 演奏を重ね合わせてフレーズを作る
(フレーズ・メーカー)..............................................63
フレーズ・メーカーの基本操作 ........................................................................................ 63
作ったフレーズを新しいウェーブに保存する
(フレーズ・リサンプリング)................................................................................ 64
フレーズ・メーカーの各パラメーター............................................................................ 65
フレーズの録音時 ..................................................................................................... 65
フレーズの再生時 ..................................................................................................... 65
フレーズ・リサンプリングの各パラメーター ............................................................... 66
第 6 章 メモリー・カード
(コンパクトフラッシュ)を使用する ....................... 67
推奨するコンパクトフラッシュについて........................................................................ 67
コンパクトフラッシュをフォーマット(初期化)する............................................... 67
カード・ユーティリティーの基本操作............................................................................ 68
カード・ユーティリティーの各設定項目........................................................................ 69
FILE IMPORT(ファイル・インポート)............................................................ 69
FILE EXPORT(ファイル・エクスポート)....................................................... 71
BACKUP LOAD(バックアップ・ロード)........................................................ 72
BACKUP SAVE(バックアップ・セーブ)........................................................ 73
BACKUP DELETE(バックアップ・デリート)................................................ 73
第 7 章 環境設定をする(セットアップ).............................. 74
セットアップ・エディットの基本操作............................................................................ 74
セットアップ・ユーティリティーについて ................................................................... 75
セットアップ・エディットの各設定項目........................................................................ 76
SYSTEM(システム).............................................................................................. 76
PAD(パッド)........................................................................................................... 77
CONTROL SW(コントロール・スイッチ)...................................................... 79
TRIGGER INPUT(トリガー・インプット)...................................................... 80
MIDI.............................................................................................................................. 84
セットアップ・ユーティリティーの各設定項目........................................................... 85
BULK DUMP(バルク・ダンプ).......................................................................... 85
保存したデータを SPD-S に戻す.......................................................................... 86
INIT/DELETE(イニシャライズ/デリート)..................................................... 87
ウェーブ・プロテクトについて ........................................................................................ 88
8
資料............................................................ 89
ショートカット一覧................................................................. 90
エフェクト一覧........................................................................92
エフェクト・パラメーターを変更するとき(パッチ・エディット)の
便利な機能 ............................................................................................................................. 92
エフェクト・タイプ一覧..................................................................................................... 93
エフェクト・パラメーター一覧 ........................................................................................ 94
付属 CD を使って工場出荷時の状態に戻す...........................117
パッチ、ウェーブを工場出荷時の状態に戻す .............................................................117
MIDI インプリメンテーション............................................... 119
トラブルシューティング ....................................................... 125
内部音源を鳴らすときのトラブル.................................................................................. 125
本体メモリーのトラブル................................................................................................... 127
メモリー・カードのトラブル ..........................................................................................127
外部パッドを使用するときのトラブル.......................................................................... 127
フット・スイッチを使用するときのトラブル .............................................................127
外部 MIDI 機器からサンプルを鳴らすときのトラブル ..............................................128
外部 MIDI 音源を鳴らすときのトラブル .......................................................................129
その他のトラブル............................................................................................................... 129
メッセージ一覧......................................................................130
主な仕様.................................................................................132
パッチ・リスト......................................................................133
ウェーブ・リスト .................................................................. 134
オーディオ・トラック・リスト.............................................135
索引........................................................................................137
9
主な特長
ドラマー、パーカッショニストに最適なパッド付きサンプラー
コンパクトなボディーに 9 つの打面構成(P.15)
ドラムやパーカッションへ組み込みやすいコンパクトなボディーに、打感に優れた 6 つのパッドとスティックのショルダーを
使ってたたきやすい 3 つのエッジ・トリガーで、9 つの打面を実現しました。
簡単操作でサンプリングが可能(P.25、P.52)
パーカッションの音やフレーズなどを手軽にサンプリングして、演奏ですぐに使用できます。複雑な操作を排した簡単なサンプ
ラーです。
すぐに使える音色を用意(添付ちらし)
パーカッション音色、ドラム音色、効果音からフレーズ・ループなどの音色があらかじめ用意されています。
多彩なサンプリング・モード(P.52、P.58)
音質やフレーズの長さに応じて、CD クオリティーの FINE をはじめ、STANDARD、LONG の 3 つのモードを用意しています。
サンプリング周波数は 44.1kHz です。もちろん、ステレオ・サンプリングにも対応しています。記録時間は本体(インターナ
ル)メモリーで最大約 12 分(LONG、モノラルのとき)です。
便利なフレーズ・メーカー機能(P.63)
パッドを使った演奏を記録し、その演奏を再びサンプリング(リサンプリング)して、1 つのウェーブに変換するフレーズ・
メーカー機能を搭載しています。オリジナル・フレーズを作ることができます。
豊かな表現力
1 つの打面で 2 つの音色(P.30、P.34)
1 つの打面に 2 つのウェーブを割り当てることができます。その 2 つのウェーブを、たたく強さやフット・スイッチで切り替え
ることができます。
30 種類のエフェクト(P.92)とアンビエンス(P.76)
サンプリングした音色をさらに加工できる 30 種類のエフェクトと自然な響きを表現できるアンビエンスを装備しています。
さらに、エフェクト・パラメーターは、コントロールつまみやエクスプレッション・ペダル(別売)でリアルタイムにコント
ロールできます。
10
主な特長
優れた拡張性
コンパクトフラッシュ対応(P.67)
コンパクトフラッシュを使用すれば、記録時間が大幅に増加します。記録できる音色数も増やすことができます(500 個)。
また、コンパクトフラッシュを経由すると、WAV/AIFF ファイルのインポート/エクスポートができます。
外部パッド、フット・スイッチなどの接続(P.16、P.20、P.79、P.80)
外部パッドなどの接続端子を装備しています。従来のパッド、シンバル、キック・トリガー、アコースティック・ドラム・トリ
ガーを 2 つ接続できます(別売の PCS-31 を使用)。
また、フット・スイッチの接続端子も装備しています。音色以外にも、パッチの切り替えやエフェクトのオン/オフ、2 つの
ウェーブの切り替えなどさまざまな機能を割り当てることができます。
文中の表記について
•
操作ボタンは、[PATCH] のように [ ] で囲んで表記します。
•
(P.**)は参照ページを表しています。
•
マークは以下のとおりです。
注意文です。必ずお読みください。
設定や機能のメモ情報です。必要に応じてお読みください。
操作のヒント情報です。必要に応じてお読みください。
参照情報です。必要に応じてお読みください。
11
12
準備編
準備編
13
各部の名称とはたらき
1.PAD1〜3
2.PAD
4〜9
20.EXITボタン
21.PAGEボタン
22.ENTERボタン
5.パッド・インジケーター
4.VOLUMEつまみ
3.EFFECTSCONTROLつまみ
7.PATCHボタン
8.EFFECTSボタン
AMBIENCEボタン
9.PHRASE
MAKERボタン
6.画面
10.WAVEボタン
MARKボタン
12.START/STOP
ボタン
11.ALLSOUND
OFFボタン
15.CARDボタン
SHUTDOWNボタン
23.−/+ボタン
13.SAMPLE
ボタン
14.RESAMPLE
ボタン
17.EDITボタン
19.SHIFTボタン
18.FUNCボタン
16.SETUPボタン
CARDUTILボタン
14
各部の名称とはたらき
トップ・パネル
1. PAD 1 〜 3
スティックのショルダー部分でたたいて演奏します。
2. PAD 4 〜 9
スティックでたたいて演奏します。
3. EFFECTS CONTROL つまみ
エフェクトをリアルタイムにコントロールします。(P.92)
4. VOLUME つまみ
OUTPUT ジャックから出力される音量を調節します。
ヘッドホンの音量は、37 の PHONES LEVEL つまみで調
節します。
5. パッド・インジケーター
発音中の打面が点灯します。また、エディット中に選択さ
れた打面を点灯/点滅で確認できます。
インジケーター 打面の種類
TRIG IN 30 の TRIG IN (1/2) ジャック
に接続した打面
FOOT SW 29 の FOOT SW (1/2) ジャッ
クに接続した打面
PAD 本体のパッド
6. 画面
パッチ名、ウェーブ名、設定内容などを表示します。
7. PATCH ボタン
パッチ・モード(P.24、P.30)にするとき、押して点灯
させます。
8. EFFECTS ボタン/ AMBIENCE ボタン
エフェクト(P.92)をかけるとき、押して点灯させます。
[SHIFT] を押しながら [EFFECTS] を押すと、アンビエン
ス(P.76)をオン/オフできます。
9. PHRASE MAKER ボタン
フレーズ・メーカー(P.63)を使うとき、長めに押して点
灯させます。
10. WAVE ボタン/ MARK ボタン
ウェーブ・モード(P.41)にするとき、押して点灯させま
す。[SHIFT] を押しながら [WAVE] を押すと、マーク機能
(P.48)になります。
11. ALL SOUND OFF ボタン
鳴っている音をすべて停止します。
12. START/STOP ボタン
サンプリング、リサンプリング、フレーズ・メーカーで録
音を開始/停止します。ウェーブ・モードでは、選択され
ているウェーブの音を鳴らして確認できます。
13. SAMPLE ボタン
サンプリングする(P.52)とき、押して点灯させます。
14. RESAMPLE ボタン
リサンプリングする(P.59)とき、押して点灯させます。
15. CARD ボタン/ SHUTDOWN ボタン
メモリー・カードを使用するとき、押して点灯させます。
[SHIFT] を押しながら [CARD] を長めに押すと、シャット
ダウンします。(P.22、P.23)
16. SETUP ボタン/ CARD UTIL ボタン
セットアップ・エディット/ユーティリティー(P.74)に
するとき、押して点灯させます。[SHIFT] を押しながら
[SETUP] を押すと、カード・ユーティリティー(P.67)
になります。
17. EDIT ボタン
パッチ・エディット/ユーティリティー(P.32、P.33)
やウェーブ・エディット/ユーティリティー(P.43、
P.44)にするとき、押して点灯させます。
18. FUNC ボタン
押している間、メモリーの残り時間を表示したりします。
各画面に応じてさまざまな役割を持ちます。(P.90)
19. SHIFT ボタン
他のボタンと組み合わせて使用します。(P.90)
20. EXIT ボタン
1 つ前の階層の画面に戻ります。
21. PAGE ボタン
表示項目/パラメーターを切り替えたり、名前を付ける画
面でカーソルを動かしたりします。
22. ENTER ボタン
ボタンが点滅したときに押すと、動作を実行します。
23. -/+ ボタン
パッチ・ナンバー、ウェーブ・ナンバー、パラメーターの
値を変更します。
準備編
15
各部の名称とはたらき
リア・パネル
24.POWERスイッチ
25.ACアダプター・ジャック 33.INPUTジャック
26.コード・フック
27.MIDIコネクター
28.盗難防止用ロック
30.TRIGIN(1/2)ジャック
29.FOOTSW(1/2)ジャック
32.MIC/LINEスイッチ
31.EXPPEDALジャック
34.INPUTLEVELつまみ
37.PHONESLEVEL
つまみ
36.PHONESジャック
35.OUTPUTジャック
16
各部の名称とはたらき
24. POWER スイッチ
電源をオン/オフします。(P.22)
25. AC アダプター・ジャック
付属の AC アダプターを接続します。(P.20)
26. コード・フック
AC アダプターのコードを固定します。(P.20)
27. MIDI コネクター(OUT、IN)
MIDI 機器を接続します。
28. 盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続す
ることができます。
http://www.kensington.com/
29. FOOT SW (1/2) ジャック
フット・スイッチ(DP-2、BOSS FS-5U:別売) やハイ
ハット・コントロール・ペダル(FD-7:別売)を接続し
ます。これらのフット・スイッチやコントロール・ペダル
で音を鳴らしたり、パッチを切り替えたりできます。フッ
ト・スイッチ(FS-5U:別売)を 2 個接続するときは専用
ケーブル(PCS-31:別売)を使用します。
34. INPUT LEVEL つまみ
INPUT ジャックに接続した機器の入力レベルを調節しま
す。(P.25、P.26、P.53、P.54、P.56)
35. OUTPUT ジャック
音を出力します。モノラルで出力するときは、L (MONO)
に接続します。(P.20)
36. PHONES ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します。ヘッドホンを接続し
ても、OUTPUT ジャックから音が出力されます。(P.20 )
37. PHONES LEVEL つまみ
4 の VOLUME つまみとは独立しています。ヘッドホンの
音量を調節します。
準備編
30. TRIG IN (1/2) ジャック
SPD-S に別売のパッド、シンバル、キック・トリガー、
アコースティック・ドラム・トリガーを接続します。
(P.80)
31. EXP PEDAL ジャック
エクスプレッション・ペダルを接続します。エフェクトの
かかり具合などをコントロールします。
エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体
の故障の原因になる場合があります。
32. MIC/LINE スイッチ
INPUT ジャックにマイクロホンを接続するとき、MIC に
切り替えます。(P.25、P.53)
33. INPUT ジャック
サンプリングするとき、オーディオ機器やマイクロホンを
接続します。モノラルで入力するときは、L (MONO) に接
続します。(P.20、P.25、P.53)
17
各部の名称とはたらき
サイド・パネル
38.MEMORYCARDスロット
38. MEMORY CARD スロット
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)を挿入します。(P.67)
付属の六角レンチを使用して、メモリー・カード・スロットのふたの手前に、付属のカード盗難防止ねじを 2 個取り付ける
ことができます。ねじを取り付けると、メモリー・カード・スロットのふたが開かなくなり、カードの盗難防止に役立ちま
す。
18
スタンドへ取り付ける
シンバル・スタンドなどに SPD-S を取り付けるときは、オール・パーパス・クランプ(APC-33:別売)を使ってスタンド・
ホルダーを固定してください。取り付け可能なパイプの直径は、10.5mm 〜 30mm です。
オール・パーパス・クランプ(APC-33)に付属する六角レンチ(4mm)を使用して、SPD-S の底面に取り付けられているねじ
を 4 本取り外します。
取り外したねじを使用して、APC-33 のスタンド・ ホルダーを SPD-S の底面に取り付けます。
APC-33 に付属するねじは使用しないでください。
準備編
本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。ま
た、その際、ボタン、つまみなどが破損しないような位置に配置してください。
本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。
スタンド自体が不安定にならないように取り付け位置には、十分に注意してください。
強度の足りないスタンドには取り付けないでください。
19
外部機器と接続する
f
4
2
3
3
CD/MDデッキ、
カセット・プレーヤーなど
Roland
20
前ページの図を参照しながら、以下の手順に従ってください。
1.
接続の前に、すべての機器の電源を切ります。
外部機器と接続する
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を
切ってください。
2.
付属の AC アダプターを AC アダプター・ジャックに接続します。
AC アダプターのコードは前ページの図のようにコード・フックに固定してください。誤ってコードを引っ張ってしまって
も、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC アダプター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことができます。
OUTPUT ジャックに、オーディオ・システムやアンプを接続します。ヘッドホンを使うときは、PHONES
3.
ジャックに接続します。
サンプリングする(P.25、P.52)ときは、入力したい機器(CD プレーヤーやマイクロホンなど)を INPUT ジャックに接
続します。
AC アダプターのプラグをコンセントに差し込みます。
4.
Q: INPUT に接続した機器の音量が小さい。
A: 抵抗入りの接続ケーブルを使用していませんか?
抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
準備編
マイクロホンとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、以下
のように対処してください。
1. マイクロホンの向きを変える
2. マイクロホンをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
21
電源をオン/オフする
電源をオンする
正しく接続したら(P.20)、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破
損する恐れがあります。
1.
VOLUME つまみを左いっぱいに回しきって音量を最小にします。
2.
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量を最小にします。
3.
POWER ボタンを押して、SPD-S の電源をオンします。
•
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
•
音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではあり
ません。
•
電源投入時にパッドをたたくと、弱くたたいたときの反応が悪くなります。
4.
接続しているアンプやオーディオ・システムの電源をオンします。
パッドをたたいて音を聴きながら、VOLUME つまみを徐々にあげて音量を調節します。
5.
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量も適当な大きさに調節します。
シャットダウンした後、電源をオフする
SPD-S の電源をオフするときは、その前に必ずシャットダウンしてください。シャットダウンしないで電源をオフすると、本
体(インターナル)メモリーやメモリー・カード内のデータが失われる可能性があります。
1.
パッチ・モードもしくはウェーブ・モードにします。
[PATCH] を押すとパッチ・モードに、[WAVE] を押すとウェーブ・モードになります。
[SHIFT] を押しながら [CARD] を長めに(約 2 秒)押すと、シャットダウンが始まります。
2.
シャットダウン中は「shutdown..」と表示されます。シャットダウンが完了すると「shutdown.. OK!」と表示されます。
この状態で安全に電源をオフすることができます。
「shutdown.. OK!」と表示されているとき、[PATCH] を押すとパッチ・モードに、[WAVE] を押すとウェーブモードになり
ます。
3.
SPD-S および接続している外部機器の音量を最小にします。
外部機器の電源をオフします。
4.
POWER ボタンを押して SPD-S の電源をオフします。
5.
22
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)を
挿す/抜く
メモリー・カードを挿す
サイド・パネルの蓋を開けて、カード・スロットにカードを挿入します。
1.
SPD-S の電源がオン/オフの状態に関係なく、カードを挿入できます。
コンパクトフラッシュは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥まで差し込んでください。また無理な挿入はしないでくださ
い。
シャットダウンした後、メモリー・カードを抜く
SPD-S の電源がオンの状態でメモリー・カード(コンパクトフラッシュ)を抜くときは、その前に必ずシャットダウンしてく
ださい。シャットダウンしないでカードを抜くと、本体(インターナル)メモリーやメモリー・カード内のデータが失われる可
能性があります。
準備編
1.
パッチ・モードもしくはウェーブ・モードにします。
[PATCH] を押すとパッチ・モードに、[WAVE] を押すとウェーブ・モードになります。
[SHIFT] を押しながら [CARD] を長めに(約 2 秒)押すと、シャットダウンが始まります。
2.
シャットダウン中は「shutdown..」と表示されます。シャットダウンが完了すると「shutdown.. OK!」と表示されます。
この状態で安全にカードを抜くことができます。
「shutdown.. OK!」と表示されているとき、[PATCH] を押すとパッチ・モードに、[WAVE] を押すとウェーブモードになり
ます。
シャットダウンした後は、カード・スロットにカードが挿さっていても認識しません。カード・スロットから抜いてもう一
度カードを挿し直すと、認識されます。
サイド・パネルの蓋を開けて、カード・スロット横のイジェクト・ボタンを押します。カードの一部が押し出
3.
されますので、カードをつまんで手前に引っ張ってください。
カードを抜くと、パッチ・モードもしくはウェーブ・モードに戻ります。
23
クイック・スタート
演奏する
以下の手順に従ってください。
1
P.20 の手順に従って、SPD-S と外部機器を接続します。
2
『電源をオンする』(P.22)の手順に従って、SPD-S の電源をオンします。
3
[PATCH] を押して点灯させ、パッチ・モードにします。
4
パッチを選択するときは、[-]/[+] を押して、パッチ・ナンバーを変更します。
5
SPD-S の 9 つのパッドをスティックでたたいて演奏します。
たたいたパッドのインジケーターが点灯します。
PAD 1 〜 3 は、スティックのショルダー部分でたたきます。
エフェクトをオンするには、[EFFECTS] を押して点灯させます。オフするには、
[EFFECTS] を押して消灯させます。
エフェクトをコントロールするときは、EFFECT CONTROL(エフェクト・コント
ロール)つまみを左右に回して、エフェクトに変化をつけることができます。右に
回すほど変化が大きくなります。これは、[EFFECTS] が点灯しているときに有効で
す。
[SHIFT] を押しながら [-]/[+]
を押すと、パッチ・ナンバー
を 10 ずつ変更できます。[+]
を押しながら [-] を押したり、
[-] を押しながら [+] を押すと、
パッチ・ナンバーを素早く変
更できます。
[SHIFT] を押しながら [EXIT]
を押すと、つまみでコント
ロールした変化が取り消され
ます。
24
[ALL SOUND OFF] を押すと、発音中のすべての音を停止することができます。
クイック・スタート
6
演奏が終了したら、『シャットダウンした後、電源をオフする』(P.22)の手
順に従って、SPD-S の電源をオフします。
サンプリングする
SPD-S では、好きな音を取り込んで(サンプリングして)鳴らすことがで
きます。ここでは CD プレーヤーを接続して、付属 CD に収録された音を実
際にサンプリングして、鳴らしてみましょう。
第三者が著作権を有する音声著作物を、権利者に無断で録音(サンプリング)をすることは、個人で楽しむな
どの特別な場合を除き法律で禁止されています。違法な録音は行わないでください。
あなたがローランド製品を用いて違法な録音を行った結果、法律で罰せられたり権利者から補償を求められる
などしても、ローランド株式会社は一切の責任を負いません。
■サンプリングする前に
サンプリングする前に、必ず以下の操作を行ってください。
1
リア・パネルの INPUT LEVEL つまみを最小(MIN)にします。
準備編
2
CD プレーヤーをリア・パネルの INPUT ジャックに接続します。
3
リア・パネルの MIC/LINE スイッチを LINE に切り替えます。
4
CD プレーヤーの電源をオンします。
5
『電源をオンする』(P.22)の手順にしたがって、SPD-S の電源をオンします。
他の機器と接続するときは、
誤動作やスピーカーなどの破
損を防ぐため、必ずすべての
機器の音量を絞った状態で電
源を切ってください。
25
クイック・スタート
■サンプリングする
1
[PATCH] を押してパッチ・モードにします。
2
[-]/[+] を押して、パッチ名が「New Patch」となっているパッチを選びます。
3
[SAMPLE] を押します。
4
「select dest pad」と画面に表示されます。ここでは、PAD 4 にサンプリン
グしますので、PAD 4 をたたいて みまし ょう。パッド を選び 直すとき は、
[EXIT] を押してパッチ・モードに戻ります。
[SHIFT] を押しながら [-]/[+]
を押すと、パッチ・ナンバー
を 10 ずつ変更できます。[+]
を押しながら [-] を押したり、
[-] を押しながら [+] を押すと、
パッチ・ナンバーを素早く変
更できます。
5
「Stby」(スタンバイ)と表示され、PAD 4 のパッド・インジケーターが点灯
します。CD プレーヤーを再生して、入力レベルの調整をします。
INPUT ジャックから入力された音を本体で聴くことができるようになります。
入力信号レベル・メーター
レベル・オーバー表示
StartLvl(スタート・レベル)表示
レベル・メーターを見ながら、レベル・オーバー表示が点灯しない範囲でな
るべく大きくなるように、リア・パネルの INPUT LEVEL つまみを調節しま
す。
6
[START/STOP] を押して、サンプリングを開始します。
「Wait..」と表示されてサンプリング待機状態になります。CD プレーヤーの
再生を開始すると、自動的にサンプリングが始まります。サンプリング中は
「Rec」と表示されます。
手順 5 〜 6 で [FUNC] を押し
ている間、サンプリング可能
な残り時間(「Remain」)が表
示されます。(P.58)
サンプリング中は本体の電源
を切らないでください。
26
7
演奏が終わったら [START/STOP] を押して、サンプリングを終了します。
クイック・スタート
8
「write?」が表示されま す。ウェーブ名を付 けます。名前の下に あるカーソ
ルを PAGE ボタンで移動し、そのカーソル位置の文字を [-]/[+] で変更しま
す。名前が決まったら、[ENTER] を押して保存します。
「now writing..」と表示されます。保存中です。
保存しないときは [EXIT] を押します。手順 5 の「Stby」(スタンバイ)画面に戻ります。
9
保存が終了すると、パッチ・モードに戻ります。PAD 4 をたたくと、サンプ
リングした音が鳴ります。
10
『シャットダウンした後、電源をオフする』(P.22)の手順に した がっ て、
SPD-S の電源をオフします。
準備編
[START/STOP] を押すか、該
当する打面をたたくとサンプ
リングした音を確認できます。
保存中は本体の電源を切らな
いでください。
27
28
進んだ使いかた
2929
第 1 章 演奏する/パッチを作る
パッチ・モードは、演奏するためのモードです。各打面の音色やエフェクト
の設定などをひとつにまとめたものをパッチといいます。本体メモリーに
パッチを 128 個保存できます。メモリー・カードには保存できません。
128
003
002
001
Patch 001
PAD 1
WAVE A
PAD CONTROL
WAVE B
PAD 9
TRIG IN 1
TRIG IN 2
FOOT SW 1
FOOT SW 2
WAVE A
PAD CONTROL
WAVE A
PAD CONTROL
WAVE A
PAD CONTROL
WAVE A
PAD CONTROL
WAVE A
PAD CONTROL
WAVE B
WAVE B
WAVE B
パッチ・モードについて
パッチ・モードにするには、[PATCH] を押して点灯させます。
パッチを選択する
[-]/[+] を押して、パッチ・ナンバーを変更します。
[SHIFT] を押しながら [-]/[+] を押すと、パッチ・ナンバーを 10 ずつ変更できます。
[+] を押しながら [-] を押したり、[-] を押しながら [+] を押すと、パッチ・ナンバーを素早く変更
できます。
PATCH
COMMON
EFFECTS
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)の確認
選択したパッチがカード上のウェーブを使用しているとき、本体のカード・
スロットにコンパクトフラッシュが挿入されていないと[CARD] が点滅しま
す。このとき、そのウェーブの音は鳴りません。
30
点滅している [CARD] を押す
と一時的に消灯します。