Roland SP-555 QUICK START [ja]

取扱説明書

主な特長

思いついたら簡単操作で即サンプリング!
サウンド・オン・サウンドの録音が可能な LOOP CAPTURE 機能を搭載。簡単操作で素早くサンプリングが可能です。
ソースを選ばない多彩な入力端子
ライブパフォーマンスを彩るリアルタイム・エフェクト
VOICE TRANSFORMER、DELAY、SUPER FILTER、DELAY、DJFXLOOPER など、計3 7 種の強力なエフェクトを搭載。さらに、様々なセッティ ングを瞬時に呼び出し可能な EFFECT MEMORY 機能を装備しています。
USB オーディオ I/F 機能を装備、SONAR LE 付属
USB オーディオ・インターフェース機能を搭載。付属の SONAR LE やその他ソフトウェアと組み合わせて、パソコン・ベースのデータ制作にも対応します。
※ SONAR LE は Windows でのみ動作可能
大容量コンパクトフラッシュに対応!
最大 2GB のコンパクトフラッシュ(TM) に対応。STANDARD モードで最大 12 時間のサンプリングが可能。付属の Wave Converter を使って、WAV/ AIFF 形式ファイルのインポート、エクスポートも可能です。
D BEAM / V-LINK でパフォーマンス!
フィルターやソロシンセをリアルタイムにコントロールできる D BEAM コントローラーを搭載。また、対応映像機器との組み合わせで音と映像が一体と なったパフォーマンスが生み出せる V-LINK にも対応しています。
22
22
このたびは、ローランド SP-555 をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.4)と「使用上のご注意」
(P.6)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明
書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてくだ さい。
©
2007 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
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33
安安安安全全全全上上上上ののののごごごご注注注注意意

安全上のご注意

意意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説明書をよ く読んでください。
........................................................................................................................
● この機器および AC アダプターを分解したり、改造した りしないでください。
........................................................................................................................
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれていない ことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ店ま たはローランド・サービスに相談してください。
........................................................................................................................
● 次のような場所での使用や保存はしないでください。
○ 温度が極端 に高い場所(直射日光の当たる場所、暖
房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近 く(風呂場、洗面台、濡れた床など)や湿
度の高い場所 ○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所 ○ 振動の多い場所
........................................................................................................................
● この機器の設置には、ローランドが推奨するスタンド (型番:PDS-10)を使用してください(P.68)。
........................................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
● この機器の設置にスタンド(型番:PDS-10)を使用す る場合、ぐらつくような所や傾いた所にスタンドを設置 しないでください。安定した水平な所に設置してくださ い。機器を単独で設置する場合も、同様に安定した水平 な所に設置してください。
........................................................................................................................
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V の電源 で使用してください。
........................................................................................................................
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してください。ま た、付属の電源コードを他の製品に使用しないでくださ い。
........................................................................................................................
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に重いも のを載せたりしないでください。電源コードに傷がつき、 ショートや断線の結果、火災や感電の恐れがあります。
........................................................................................................................
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アンプ、ス ピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によっては 永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量で、 長時間使用しないでください。万一、聴力低下や耳鳴り を感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談して ください。
........................................................................................................................
の中に描かれています。
44
44
安安安安全全全全上上上上ののののごごごご注注注注意意
意意
警告
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など) や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでくださ い。
........................................................................................................................
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC アダプター をコンセントから外し、お買い上げ店またはローランド・ サービスに修理を依頼してください。
○ AC アダプター本体、電源コード、またはプラグが破
損したとき ○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき ○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
........................................................................................................................
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取り扱い やいたずらに注意してください。必ず大人のかたが、監 視/指導してあげてください。
........................................................................................................................
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与えない でください。
........................................................................................................................
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないでくださ い。特に、電源タップを使用している場合、電源タップ の容量(ワット/アンペア)を超えると発熱し、コード の被覆が溶けることがあります。
........................................................................................................................
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはローランド・ サービスに相談してください。
........................................................................................................................
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤーで再生し ないで下さい。大音量によって耳を痛めたり、スピー カーを破損する恐れがあります。
........................................................................................................................
注意
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正常な通 気が保たれている場所に設置して、使用してください。
........................................................................................................................
● 本製品は当社製のスタンド(型番:PDS-10)とのみ、 組み合わせて使用できるよう設計されています。他のス タンドやカートと組み合わせて使うと、不安定な状態と なって落下や転倒を引き起こし、けがをするおそれがあ ります。
........................................................................................................................
注意
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き差しすると きは、必ずプラグを持ってください。
........................................................................................................................
定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプラグ部分の
● ゴミやほこりを拭き取ってください。また、長時間使用し ないときは、AC アダプターをコンセントから外してくだ さい。AC アダプターとコンセントの間にゴミやほこりが たまると、絶縁不良を起こして火災の原因になります。
........................................................................................................................
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならないように 配慮してください。特に、コードやケーブル類は、お子 様の手が届かないように配慮してください。
........................................................................................................................
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを置かな いでください。
........................................................................................................................
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機器本体 やコンセントに抜き差ししないでください。
........................................................................................................................
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコンセント から外し、外部機器との接続を外してください。
........................................................................................................................
● お手入れをするときには、電源を切って AC アダプター をコンセントから外してください(別紙『クイックス タート』参照)。
........................................................................................................................
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプターをコン セントから外してください。
........................................................................................................................
● 取り外した CARD LOCK 用ネジは、小さなお子様が誤っ て飲み込んだりすることのないようお子様の手の届かな いところへ保管してください。
........................................................................................................................
● ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・マイクロホ ンを接続したとき以外は、ファンタム電源を必ずオフに してください。ダイナミック・マイクロホンやオーディ オ再生装置などにファンタム電源を供給すると故障の原 因になります。マイクロホンの仕様については、お使い のマイクロホンの取扱説明書をお読みください。
(本機のファンタム電源:DC 48V、10mA Max)
........................................................................................................................
55
55

使用上のご注意

P.4 に記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されているコ ンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製品の 使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作したり、雑 音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分けることが難 しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が多少発熱 しますが、故障ではありません。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必 ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機器 があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この場合 は、この機器との間隔や方向を変えてください。
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面に 色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。この場 合は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や発 信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場合は、 それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切ってくだ さい。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車内 などに放置しないでください。変形、変色することがあります。
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結露) ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりますので、 数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴム足が、 設置した台などの表面を変色または変質させることがあります。 ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使いいただ けます。この場合、本機が滑って動いたりしないことを確認して からお使いください。
お手入れについて
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布で 汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤を含 んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてくださ い。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール類 は、使用しないでください。
修理について
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場合、以 後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断りす る場合もあります。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。 大切な記憶内容は、コンパクトフラッシュ・カードに保存するか、 記憶内容をメモしておいてください。修理するときには記憶内容 の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障など で記憶内容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の 修復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持するた めに必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。この部 品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保有 期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合があり ますので、お買い上げ店、または最寄りのローランド・サービス にご相談ください。
その他の注意について
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われる ことがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容は バックアップとしてコンパクトフラッシュ・カードに保存してお いてください。
● 本体メモリー、コンパクトフラッシュ・カードの失われた記憶内 容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子などに 過度の力を加えないでください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを 持ってください。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、 特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用す れば、気がねなくお楽しみいただけます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボール 箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各市町村 のゴミの分別基準に従って行ってください。
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との接続に は、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端に小 さくなったり、まったく聞こえなくなる場合があります。抵抗の 入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズなど)を ご使用ください。 他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕様につ きましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
● Dビーム・コントローラーは周辺の明るさによって感度が変化し ます。期待どおりの動作をしないときは感度を調節しなおしてく ださい。
● 本書では、ディスプレイを使用して機能説明をしていますが、工 場出荷時の設定と本文中のディスプレイ上の設定は一致していま せん。あらかじめご了承ください。
66
66
使使使使用用用用上上上上ののののごごごご注注注注意意
意意
カードをお使いになる前に
● コンパクトフラッシュ・カードは、確実に奥まで差し込んでくだ さい。
● コンパクトフラッシュ・カードの端子の部分に触れたり、汚した りしないでください。
● 本機のメモリー・カード・スロットはコンパクトフラッシュに対 応しています。マイクロドライブには対応していません。
● コンパクトフラッシュ・カードは精密な電子部品で作られていま すので、取り扱いについては次の点に注意してください。 ○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電してい
る静電気を放電しておく。 ○ 端子部に手や金属で触れない。 ○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。 ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放置し
ない。(保存温度:-25 度〜 85 度) ○ 水に濡らさない。 ○ 分解や改造をしない。
CD-ROM の取り扱い
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしないでく ださい。データの読み出しがうまくいかないことがあります。 ディスクの汚れは、市販の CD 専用クリーナーでクリーニングし てください。
著作権について
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、実演、その他)の 一部または全部を、権利者に無断で録音、録画あるいは複製し、 配布、販売、貸与、上演、放送などを行うことは法律で禁じられ ています。
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用しない でください。あなたが本機を用いて他者の著作権を侵害しても、 弊社は一切責任を負いません。
● 本体に内蔵のパターン/サンプルの著作権は当社が保有していま す。お客様が新たな作品の制作のために、これらのパターン/サ ンプルやそのフレーズを使用されることに関しては当社の許諾を 必要としません。ただし、パターン/サンプルやそのフレーズの 一部または全部を複製し、複製物(データ集等)を作成、頒布す ることはできません。 また、お客様がこれらのパターンを使用して作成された作品が第 三者の著作権を侵害しても当社は一切の責任を負いません。
SAMPLE PAD BANK A PAD13–16: Created by Tim Hüfken
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国
及びその他の国における登録商標です。
※ Windows Vista は、米国 Microsoft Corporationの商標です。
※ 本書では Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写
真を使用しています。
※ Windows ®の正式名称は、Microsoft ®Windows ®operating
system です。
※ Mac OS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標です。
※ Pentium は、米国 Intel Corporation の登録商標です。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
※ VST は、Steinberg Media Technologies AG. の商標です。
※ CompactFlash(コンパ クト フラッシュ)お よ び は 米国
SanDisk 社の商標であり、CFA(CompactFlash Association) にライセンスされています。
※ ローランド株式会社は、CompactFlash
のライセンシーとして認定されています。
※ Fugue ©1999-2007 Kyoto Software Research, Inc.
All rights reserved.
および CF ロゴ()
77
77
目次
主な特長 .................................................................2
安全上のご注意 .....................................................4
使用上のご注意 .....................................................6
SP-555 の概要 .................................................10
各部の名称と働き............................................................10
信号の流れ(ブロック・ダイヤグラム).......................14
サンプルの再生 ..................................................15
エフェクトを使う...............................................18
サンプルにエフェクトをかける.....................................18
マイク / ライン入力にエフェクトをかける .................18
エフェクトの設定を記憶する
(EFFECT MEMORY)...................................................18
エフェクト・ノブ・コントロール.................................19
エフェクトに関するヒント ............................................19
サンプリング(録音)する ...............................21
サンプリング可能時間について.....................................21
スタンバイ状態にする....................................................22
サンプリングする............................................................22
自動的にサンプリングを開始する
(オート・サンプリング)................................................22
テンポをきめてサンプリングする.................................23
カウントインを使う........................................................23
サンプルの削除................................................................23
サンプルの一括削除........................................................24
リサンプリング................................................................24
ループ・キャプチャー.......................................25
外部機器からループ・キャプチャーで録音する .........25
ループ・キャプチャーに録音されている
フレーズを消去する........................................................26
フレーズの再生レベルを調節する.................................26
テンポを決めて録音する ................................................26
録音済みのフレーズに音を重ねる(オーバーダブ)....26
録音したフレーズをパッドへ保存する.........................27
サンプルの設定を変更する............................... 28
サンプルの音量を設定する............................................28
サンプルの再生範囲を調節する.....................................28
2 つのパッドのサンプルを入れ替える .........................30
サンプルを別のパッドにコピーする.............................31
再生範囲が調節されたサンプルに変換する.................31
サンプルの BPM を変更する.........................................32
ピッチを変えずにサンプルの長さを変更する
(タイム・モディファイ)................................................32
サンプルの演奏を記録する
(パターン・シーケンサー)............................... 33
パターンの構成について................................................33
パターンのテンポ設定....................................................33
パターンの再生と停止....................................................33
再生中にパターンを切り替える.....................................33
パターンを録音する........................................................34
パターンを消去する........................................................36
パターンの一括消去........................................................36
2 つのパッドのパターンを入れ替える .........................37
パターンを別のパッドにコピーする.............................37
D ビーム・コントローラー ............................... 38
モノフォニック・シンセサイザー(SYNTH)............38
フィルター(FILTER)...................................................39
トリガー(TRIGGER)...................................................39
パソコンと接続する........................................... 40
ドライバ / ソフトウェアのインストール.....................40
USB オーディオ使用時の信号の流れを変える ...........42
SONAR LE について(Windows のみ).....................43
SP-555 Wave Converter について ..........................43
88
88
次次
目目目目次次
コンパクトフラッシュについて .......................44
推奨するコンパクトフラッシュについて .....................44
コンパクトフラッシュの盗難防止について .................44
コンパクトフラッシュの抜き挿しについて .................45
コンパクトフラッシュのフォーマット(初期化)........45
オーディオ・ファイルのインポート.............................46
オーディオ・ファイルのエクスポート.........................47
バックアップ・データを保存する
(バックアップ・セーブ)................................................48
バックアップ・データを読み込む
(バックアップ・ロード)................................................48
バックアップ・データを削除する
(バックアップ・デリート)............................................49
その他の設定 ......................................................50
工場出荷時の状態に戻す ................................................50
データのない状態にする(初期化)...............................50
プロテクトをかける........................................................51
ディスプレイ・イルミネーションの点滅の速さを
調節する ...........................................................................51
バージョン情報を確認する ............................................51
SP-555 の内部処理レベルを設定する .......................51
V-LINK について ...............................................52
V-LINK とは....................................................................52
資料...................................................................... 54
エフェクト一覧................................................................54
操作早見表.......................................................................59
起動時の状態を変更できるパラメータ.........................63
エラー・メッセージ一覧................................................64
故障かなと思ったら........................................................65
ペダルについて................................................................68
スタンド(別売)に取り付ける.....................................68
他の MIDI 機器と組み合わせる........................ 69
MIDI について .................................................................69
外部 MIDI 機器に同期させる .........................................69
パターンのテンポと演奏開始/停止を
外部 MIDI シーケンサーに同期させる ..........................70
パターンのテンポで MIDI クロックを送信する ..........70
MIDI チャンネル(Pad Base Ch.)と
ノート・ナンバー............................................................71
MIDI Thru の設定...........................................................71
MIDI インプリメンテーション.........................72
主な仕様..............................................................75
索引...................................................................... 76
99
99

SP-555 の概要

各部の名称と働き

トップ・パネル

23456 7
1
8
11 12
13 14
15 16
9
10
内蔵マイク
1.
SP-555 の内蔵マイクです。トップ・パネルのMICジャッ クにマイク(別売)を接続すると、内蔵マイ クは機能し なくなります。
2.
外部入力
MIC ジャック
アナログ・オーディオ 信号 用のマイク・ジャッ クです。 XLR タイプと標準タイプのプラグに対応しています。 XLR タイプは、ファンタム電源 48V に対応しており、 ファンタム電源対応のコンデンサー・マイ クを接続する ことができます。その場合は、入力切り替え スイッチPHANTOM ON にしてお使いください。
※ 入力切り替えスイッチは MIC ボタンを OFF にして操作してくだ
さい。
※ 回路保護のため入力切り替えスイッチを操作した後しばらくは音
がでません。
標準タイプは、ハイ・インピーダンス入力に も対応して おり、ギターやベースなどを直接接続する ことができま す。その場合は、入力切り替えスイッチを Hi-Z にしてお 使いください。
17
18
※ SP-555 は、バランス(XLR/TRS)タイプの入力ジャックを装
備しており、次のように配線されています。接続する機器 の配線 をご確認のうえ、接続してください。
GND(SLEEVE)
1:GND 2:HOT 3:COLD
MIC LEVEL つまみ、MIC ボタン
SP-555 の内蔵マイクや MIC ジャックに接続したマイ クの音量を調節します。MIC からのオーディオを出力す るときは、MIC ボタンをオンにしてください。
※ MIC LEVEL つまみを絞りきっても、完全な無音にはなりませ
ん。マイクを使わないときは、MIC ボタ ンをオフにしてくださ い。
LINE IN LEVEL つまみ、LINE IN ボタン
リア・パネルの LINE IN ジャックに接続されている機 器の音量を調節します。LINE IN ジャックからのオ ー ディオをサンプリングするときは、LINE IN ボタンをオ ンにしてください。
HOT(TIP)
COLD(RING)
111100
00
SSSSPPPP----555555555555のののの概概概概要要
要要
PEAK インジケーター
MIC、LINE IN のレベル調節の目 安になる インジケー ターです。このインジケーターが時々点灯するくらいに レベルを調節してください。
3.
VOLUME つまみ
LINE OUT および PHONES の音量を調節します。
METRONOME ボタン
4.
このボタンを押して点灯させると、パタ ーン・シーケン サーの BPM でメトロノームが鳴ります。メトロノームの 音量は、このボタンを押しながら CTRL 3 つまみをまわ して調節できます。
サンプリング中にメトロノームを鳴らすことはできません。
5.
ディスプレイ・イルミネーション
サンプリング時はオーディオ信号のレベルに応じて、パ ターン・シーケンサー使用時はパターンのテンポに同期 して点滅します。 →『ディスプレイ・イルミネーションの点滅の速さを調
節する』(P.51)
ディスプレイ
サンプルやパターンの BPM(テンポ)、各設定の値、エ ラー・メッセージなどを表示します。また、サンプリン グの残り時間を表示(→ P.21)させることもできます。
TAP TEMPO ボタン
テンポに合わせてこのボタンを数回押すと、ボタンを押 した間隔に応じてテンポを変えることができます。
6.
D BEAM(D ビーム・コントローラー)
手をかざすことで、音にいろいろな効果を かけることが できます(→ P.38)。D ビーム・コントローラーが反応 すると、以下のボタンが点滅します。
SYNTH ボタン
D ビーム・コントローラーで、内蔵シンセサイザーの音 を鳴らします。
FILTER ボタン
D ビーム・コントローラーで、内蔵フィルターのカット オフをコントロールします。
TRIGGER ボタン
D ビーム・コントローラーで、任意のパッドをトリガー します。 TRIGGER ボタンを押しながらパッドを押 すことによ り、D ビーム・コントローラーでそのパッドをトリガー できます。
PATTERN SEQUENCER(→ P.33 )
7.
PATTERN SELECT ボタン
パターンを再生/録音するときに押します。ボタンが点 灯しているときは、パッドを押してパターンを選ぶこと ができます。
LENGTH ボタン
パターン録音時のパターンの長さを設定します。
QUANTIZE ボタン
パターン録音時のタイミング自動補正(クォンタイズ) の設定をします。
8.
EFFECTS つまみ(CTRL 1 〜 3)
選んだエフェクトに応じて各つまみに割り当てられた パ ラメーターをコントロールします。各つまみは、次の よ うなときにも使います。
→『エフェクトを使う』(P.18) →『エフェクト一覧』(P.54)
CTRL 1 つまみ
サンプルの発音開始位置や、サンプルの再生時間を変更 するときに使います。
CTRL 2 つまみ
パターンの BPM(テンポ)や、サンプルの発音終了位 置を変更するときに使います。
MFX/CTRL 3 つまみ
MFX の種類の選択や、サンプリング・ レベル、サンプ ルの音量を変更するときに使います。
エフェクト・ボタン
9.
使用するエフェクトを選びます。ボタンの点灯でオン、消 灯でオフになります。
※ 同時に複数のエフェクトをオンにすることはできません。 ※ EFFECT ASSIGN ボタンを押しながらパッドを押すと、複数の
パッドのエフェクトをオンにすることができます。
LOOP CAPTURE
10.
再生中のサンプル、パターンや、外部入力からのフレ ー ズを録音します(最大約 15 秒)。
→『ループ・キャプチャー』(P.25) MEASURE ボタン
録音する小節数を指定します。FREE にすると、最大約 15 秒までの録音が可能です。
AUTO START ボタン
このボタンをオンにしておくと、音が入力されると自動 的に録音が開始されます。
SOURCE SELECT ボタン
録音の対象を選びます。EXT ONLY は、マイク、ライ ン入力および D ビームによる内蔵シンセサイザーから の信号だけを、EXT & PADs は、再生中のサンプル / パターンがミックスされた音が録音されます。
REC ボタン
録音を始めます。録 音中 に押すと録音 を 終了します。 LOOP CAPTURE の再生中に、さらにサンプルを重ね て録音することもできます。
PLAY ボタン
録音されたフレーズを再生します。
SAVE TO PAD ボタン
LOOP CAPTURE で録音したフレーズを、パッドに保 存します。
111111
11
SSSSPPPP----555555555555のののの概概概概要要
要要
11.
CANCEL ボタン
このボタンを押すと、サンプリングやサンプル消去の操 作を途中で中止することができます。また、パターンの 再生や録音を止めることができます。 このボタンをすばやく 4 回押すと、発音しているすべて の音を止めることができます。
REMAIN ボタン
このボタンを押すと、ディスプレイにサンプリング可能 な残り時間が表示されます。また、このボタンを押しな がらパッドを押すと、エフェクトをかけるパッドや、設 定を変更したいパッド(カレント・パッド)を選ぶこと ができます。
DEL ボタン
12.
サンプルやパターンを消去するときに使います。
13.
SAMPLE SAMPLING ボタン
サンプリングを開始/終了するときや、パターンを録音 するときに使います(→ P.21)。
RESAMPLE ボタン
サンプルの音にエフェクトを かけて 再度サンプリング
(リサンプリング)するときに使います。
START/END/LEVEL ボタン
サンプルの発音開始/終了位 置や音 量を変更するとき に使います。
TIME/BPM ボタン
サンプルの再生時間や BPM(テンポ)を設定するとき に使います。
MARK ボタン
サンプリングした音の一部だ けを発 音させるときに使 います。このボタンが点灯しているときに指定した部分 だけを発音します。
LO-FI ボタン(→ P.22)
サンプリング時のグレード(ス タンダ ード/ローファ イ)を切り替えます。ボタン点灯でローファイ・サンプ リング、消灯でスタンダード・サンプリングになります。
STEREO ボタン(→ P.22)
モノラルでサンプリングする かステ レオでサンプリン グするかを切り替えます。ボタン点灯でステレオ・サン プリング、消灯でモノラル・サンプリングになります。
GATE ボタン(→ P.16)
パッドを押している間だけサ ンプル が発音するゲート 再生と、パッドを押すたびに発音と発音停止を繰り返す トリガー再生を切り替えま す。ボタン 点灯でゲート再 生、消灯でトリガー再生になります。
LOOP ボタン(→ P.17)
パッドを押したとき、サンプルを繰り返し鳴らすループ 再生と一度だけ鳴らすワン・ショット再生を切り替えま す。ボタン点灯でループ再生、消灯でワン・ショット再 生になります。
REVERSE ボタン(→ P.15 )
サンプルを逆方向に再生さ せるリバ ース再生に切り替 えることができます。ボタン点灯でリバース再生、消灯 で通常の再生になります。
14.
BANK ボタン(A、B、C/G、D/H、E/I、F/J)
[PATTERN SELECT]が消灯していると きやパターン
の録音中はサンプルのバンクを、[PATTERN SELECT] が点灯していると きは パターンのバ ンク を切り替え ま す。BANK[A][B]を押してボタンを点灯させると、本 体メモリーのバンク A、Bが選ばれます。BANK[C/G] 〜[F/J]を押してボタンを点灯 させる とコンパクトフ ラッシュのバンク C 〜 F が、BANK[C/G]〜[F/J] をもう 1 回押してボタンを 点滅させ るとコンパクトフ ラッシュのバンク G 〜 J が選ばれます。
V-LINK ボタン
15.
V-LINK( )は、音楽と映像を同時に演 奏するための機能です。V-LINK に 対応した機器同士を MIDI で接続することにより、演奏表現に連動したさまざ まな映像効果を簡単に楽しむことができます。
→『V-LINK について』(P.52)
EFFECT MEMORY ボタン
16.
エフェクトの設定(エフェクト・タイプ、CTRL1/2/3 つまみの値)を記憶し、パッド操作で瞬時に呼び出す こ とができます。
→『エフェクトの設定を記憶する(EFFECT MEMORY)』
(P.18)
17.
FIXED VELOCITY ボタン(→ P.15)
オンにすると、パッドを押す強さによらず、一定の音量 でサンプルを再生します。
ROLL ボタン(→ P.15)
ドラム・ロールのような演奏をするときに使います。
HOLD(→ P.15)
パッドを押しながらホールド・パッドを押すと、パッド から指を離してもサンプル を鳴らし 続けることができ ます。
SUB PAD(→ P.15)
直前に叩いたパッドのサンプル音を、サブ・パッドで鳴 らすことができます。
18.
パッド 1 〜 16
赤く点灯しているパッドを押すと、押したパッドに割 り 当てられているサンプルが鳴ります。サンプルが鳴っ て いる間、パッドが点滅します。
[PATTERN SELECT]が点灯している ときは、再生も
しくは録音するパターンの選択を行います。
111122
22
SSSSPPPP----555555555555のののの概概概概要要
要要

フロント・パネル

21
1.
PHONES ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します。LINE OUT と同じ 音を聴くことができます。
MEMORY CARD スロット
2.
別売のコンパクトフラッシュを挿入し ます。コンパクト フラッシュのバンク C 〜 J を使い、本体メモリーではで きない長時間のサンプリングをすることができます。 工場出荷時は、MEMORY CARD スロットの前にカード・ カバーが付いています。カバーを外すと きは、カバーの 左端と右端を内側につまみながら、手前に 引いてくださ い。
→『コンパクトフラッシュについて』(P.44)

リア・パネル

1 3 4 5 6 7 8 9 10 112
コード・フック
1.
AC アダプターのコードを掛けて、AC アダプターのプラ グが抜けるのを防ぎます。
2.
接地(グランド)端子
設置条件によっては本体や接続されたマイク、ギター な どの金属部に触れると、違和感を覚えたりざらつくよ う な感じになるときがあります。これは人体に全く害の な い極微量の帯電によるものですが、気になる方は、必 要 に応じ、接地端子を使って外部のアースか大地に接地 し てご使用ください。接地した場合、設置条件によって は わずかにハム(うなり)が混じる場合があります。な お 接続方法がわからないときはローランド・サービスに ご 相談ください。
接続してはいけないところ
水道管(感電の原因になります)
ガス管(爆発や引火の原因になります)
電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
3.
DC IN ジャック
付属の AC アダプターを接続します。
POWER スイッチ
4.
電源をオン/オフします。
5.
USB 端子
USB ケーブル(別売)でパソコンと接続し、SP-555 を USB オーディオ・インターフェースとして使うことがで きます。また、SP-555 の音 をパソコンに録音したり、 パソコンの音をSP-555でサンプリングすることもでき ます。 →『パソコンと接続する』(P.40)
6.
MIDI OUT 端子
MIDI 機器を接続します。
→『他の MIDI 機器と組み合わせる』(P.69)
MIDI IN 端子
7.
MIDI 機器を接続します。 →『他の MIDI 機器と組み合わせる』(P.69)
8.
PEDAL 端子
ペダル・スイッチ(別売:DP シリーズ)を接 続し て、 ループ・キャプチャやパターンの再生/停止などを操 作 できます(P.68)。
111133
33
SSSSPPPP----555555555555のののの概概概概要要
9.
LINE IN ジャック(L/R)
CD プレーヤー、ポータブル・プレーヤーなど、サンプリ ングする音源機器を接続します。
LINE OUT ジャック(L/R)
10.
オーディオ・システムやアンプ、ミキサーな どを接続し ます。
要要

信号の流れ(ブロック・ダイヤグラム)

11.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接 続 することができます。 http://www.kensington.com/
SAVE TO PAD
SAMPLING / RESAMPLE
LOOP CAPTURE
D BEAM SYNTH
(*2)
(*5)
LINE OUT / PHONE
USB AUDIO to PC
SAMPLER
USB AUDIO
from PC
(*1)
EFFECT
(*3)
(*4)
D BEAM
FILTER
METRONOME
LINE IN / MIC
*1:USBAudioInput。[CANCEL]を押しながら[MIC]を押し、CTRL3つまみでミュートできます。 *2:DBeamSynthsendtoEffect。[EFFECTASSIGN]を押しながら[SYNTH]でオンにできます。 *3:USBAudiosendtoEffect。[EFFECTASSIGN]と[CANCEL]を押しながら[MIC]/[LINEIN]でオフにできます。 *4:Mic/LineinsendtoEffect。[EFFECTASSIGN]を押しながら[MIC]/[LINEIN]でオンにできます。 *5:USBAudioOutputsourceSW。[CANCEL]を押しながら[LINEIN]を押し、CTRL3つまみで変更できます。
111144
44

サンプルの再生

SP-555 は、押した強さに応じて再生の音量が変わる、16 個のベロシティ対応パッドを装備しています。強く押せば大きい音 で、弱く押せば小さい音で再生されます。
BANKA〜 BANKJ
バンク A/B は本体メモリー、それ以外はコンパクトフラッシュ のバンクです。各ボタンを押すとバンクが切り替わります。 各バンクにそれぞれ 16 のサンプルを割り当てることができます。 バンクC〜Jボタンを押して点灯状態にするとバンク C 〜 F、 もう一度押して点滅状態にするとバンク G 〜 J に切り替わります。
CANCEL
素早く 4 回押すと 全サンプルの再生が 停止します。
PAD1 〜 PAD16
パッドを押すと、パッドにアサインされたサンプルが再生されます。 赤く点灯:サンプルがアサインされています。 消灯:サンプルはアサインされていません。 点滅:再生中です。
GATE
消灯時は一度パッドを押すとサンプルの終わりまで再生されま す。任意のパッドを押したあと、このボタンを押して点灯させ ると、パッドを押している間だけ再生されるようになります。
LOOP
消灯時はサンプルの終わりまで再生されると発音が停止します。 任意のパッドを押したあと、このボタンを押して点灯させると、 サンプルはくり返し再生されます。
REVERSE
任意のパッドを押したあと、このボタンを押して点灯させると、 サンプルが逆方向から再生されます。
FIXEDVELOCITY
このボタンを押して点灯状態にしておくと、パッドを押した 強さにかかわらず、同じ強さで再生されます。
ROLL
このボタンを押しながらパッドを押すと、パッドを押している あいだは、繰り返し再生が始まります。ドラム・ロールのような 効果が得られます。このボタンを押しながら HOLD を押すと、 押されたままの状態にホールドすることができます。
HOLD
パッドを押しているあいだにこのボタンを押すと、パッドを押す のをやめても再生が続きます(ただし、GATE がオンになっている パッドのみ有効)。パッドをもう一度押すと、音が止まります。
SUBPAD
このボタンを押すと、前回押したパッドと同じサンプルが再生され ます。両手を使ってパッドを連打するような演奏でお使いください。

バンクについて 最大同時発音数について

SP-555 は A 〜 J まで、計 10 個のサンプル・バンクを使用 することができます。
バンク A と B は、SP-555の内蔵メモリーを使用します。工 場出荷時設定では、バンク A にはプリロード・サンプルが割 り当てられています。SP-555 の内蔵メモリー使用時は、最 大 32 サンプル、合計で約 5 分のサンプルを録音することが できます。
バンク C 〜 J は、メモリー・カード(コンパクトフラッシュ) 内のバンクを使用します。メモリー・カードには、最大 128 のサンプルを録音することができます。
SP-555 は最大 12 のサンプルを同時に鳴らすことができま す。ただしステレオのサンプル使用時、およびリサンプリング 中は、それぞれ以下のようになります。
モノラル・サンプル ステレオ・サンプル
通常時 12 6 リサンプリング時 4 2
111155
55
ササササンンンンププププルルルルのののの再再再再生生
生生

パッドの感度調節について

パッドを押す強さと、サンプルの再生音量の関係を変更するこ とができます。
1.
[CANCEL]を押しながら[FIXED VELOCITY]を押
します。
ディスプレイの表示を見ながら CTRL 3 つまみで調整し
2.
ます。
-L-: パッドを弱く叩いても大きな音量で鳴ります。 -M-: 中間の感度です。 -H-: パッドを強く叩かないと音が鳴りません。
3.
設定を保存するときは[SAMPLING]を押します。
4.
調節が終わった ら[CANCEL]を押し て通 常の状態に 戻ってください。

一定の強さでサンプルを鳴らす

[FIXED VELOCITY]をオンにしておくと、パッドを押す強
さにかかわらず、常に一定の音量でサンプルを再生することが できます。[FIXED VELOCITY]をオンにした状態での音の 強さは以下の方法で調整できます。
[FIXED VELOCITY]を押しながら CTRL 3 つまみで調
1.
整します。
調整可能な範囲は 16 〜 127 です。
2.
[FIXED VELOCITY]を押したまま[SAMPLING]を
押して設定を保存します。

ゲート(GATE)再生とトリガー再生

ゲート(GATE)がオンになっているパッドは、パッドを押す と再生が始まり、パ ッド から指を離す と 再生が停止し ま す
(ゲート再生)。
パッド
押す
発音スタート 発音停止
一方、ゲート(GATE)がオフになっているパッドでは、パッ ドを押すと発音し、パッドから指を離しても再 生が続きま す
(トリガー再生)。サンプルの終了位置(エンド・ポイント)ま
で到達すると、再生が終わります(ただしループがオフになっ ている場合のみ)。
パッド
押して離す
発音スタート 発音スタート
長いフレーズを再生し続ける場合は、トリガー再生+ループ再生 に設定しておくとよいでしょう。また、ドラム音のようなサンプ ルを鳴らすときは、トリガー再生+ワン・ショット再生に設定し ておくとよいでしょう。パッドを一瞬押しただけでもサンプルの 最後まで発音させることができます。
サンプリング終了後は、自動的に次のような設定になります。 BPM自動計算(P.32)後の長さが 1 小節未満 : トリガー再生 BPM自動計算(P.32)後の長さが 1 小節以上 : ゲート再生
パッド
押して離す
パッド
離す
サンプルの終了位置で 発音終了

ロール(ROLL)の速さを調節する

[ROLL]を押しながら CTRL 3 つまみを回すと、ロールの速
さを変更することができます。ディスプレイの表示を見ながら 変更してください。[ROLL]を押しながら[SAMPLING]を 押すと設定を保存できます。
4: 4 分音符
4.3: 3 連 4 分音符 8: 8 分音符
8.3: 3 連 8 分音符 16: 16 分音符
16.3:3 連 16 分音符 32: 32 分音符
32.3:3 連 32 分音符
66
111166
長いサンプルをトリガー再生+ワン・ショット再生に設定する と、なかなか発音が止まらないことがあります。[CANCEL]を すばやく 4 回押すと再生を止めることができます。 ゲートのオン / オフは、パッドごとに設定することができます。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認しま
す。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボ タ ンを消灯させます。
ゲートのオン / オフを設定したいパッドを押してカレン
2.
ト・パッドにします。
サンプルが再生され、パッドが点滅します。
[REMAIN]を押すと、カレント・パッドが点滅し、カレント・
パッドを確認することができます。
[REMAIN]を押しながらパッドを押して、カレント・パッドを
変えることもできます。
3.
[GATE]を押して、ボタンを点灯/消灯させます。
[GATE]点灯:ゲート再生 [GATE]消灯:トリガー再生
[LOOP]が消灯していることを確認します。
4.
点灯していたら、[LOOP]を押してボタンを消灯させま す。

ループ再生

数小節のフレーズをサンプリングし た場合など で繰り返し再 生したい場合は、ループ再生にします。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認しま
す。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタ ンを消灯させます。
2.
ループ再生に設定したいパッドを押し てカレント・パッ ドにします。
サンプルが再生され、パッドが点滅します。
ササササンンンンププププルルルルのののの再再再再生生
生生

パッドから手を離してもサンプルの再 生が続くようにする(HOLD)

HOLD(ホールド)をオンにすると、パッドから手を離しても サンプルの再生を続けることができます。この機能は、ゲート がオンになっているパッドを、一時的にゲートオフのように再 生するのに便利です。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認しま
す。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボ タ ンを消灯させます。
パッドを押してサンプルを再生しながら、[HOLD]を押
2.
します。
[HOLD]が点灯し、ホールド状態になります。この状態
では、パッドから手を離してもサンプルの再生が続き ま す。
3.
[HOLD]をもう一度押すと、発音を停止します。
[REMAIN]を押すと、カレント・パッドが点滅し、カレント・
パッドを確認することができます。
[REMAIN]を押しながらパッドを押して、カレント・パッドを
変えることもできます。
[LOOP]を押して、ボタンを点灯させます。
3.
LOOP と GATE の組み合わせについて
ループ再生がオンになっている場合でも、ゲート再生 / ト リガー再生の設定が可能です。
LOOP、GATE がともにオンの場合
パッド
押す
発音スタート 発音停止
LOOP オン、GATE オフの場合
パッド
押して離す
パッド
離す
パッド
押して離す
ホールドは、ゲートがオンになっているパッドでのみ有効です。 オフのパッドでは、ホールドをオンにできません。
発音スタート 発音停止
111177
77

エフェクトを使う

SP-555 には、37 種類のエフェクトが内蔵されています。た だし同時に使用できるエフェクトは 1 種類のみです。複数の エフェクトを同時に使用することはできません。
初期状態では、最後に押したパッド(カレント・パッド)だけ に、エフェクトがかかります。
SUPER FILTERVOICE TRANS(ボイス・トランスフォー
マー)、DELAYISOLATORDJFX LOOPER の 5 種類は、ボ タンを押して直接選ぶことができます。これ以外のエフェクト は、MFX ボタンを押してからバンク(A または B)を押し、さ らに 1 〜 16 のパッドを押して選びます。
SP-555 には、エフェクトのメモリー機能があり、[EFFECT MEMORY]を使って、最大 16 種類のエフェクト設定を記憶 させ、素早く切り替えることができます。

サンプルにエフェクトをかける

1.
パッド押して、エフェクトをかけたいパッドを探します。 最後に押したパッドにエフェクト(カレント・パッド)が
かかります。
かけたいエフェクトのボタンを押します。
2.
SUPER FILTERVOICE TRANSDELAY、ISOLATOR DJFX LOOPER のいずれかの場合は、ボタンを押します。 MFX の場合は、[MFX]を押 しながら、MFX のバンク
(A または B)を押し、さらに 1 〜 16 のパッドを押して
選びます。または[MFX]を押しながら、CTRL 3 のつ まみを回し、ディスプレイを見ながらエフ ェクトを選び ます。
CTRL 1〜CTRL 3のつまみを回して、エフェクトを調節
3.
します。
エフェクトの種類によって、CTRL 1 〜 CTRL 3 つまみ で調整できるパラメー ターは 異なります。『エフ ェクト一
(P.54)を参照してください。
覧』
エフェクトの設定を記憶する
(EFFECT MEMORY)
[EFFECT MEMORY]を使うと、EFFECT の設定(タイプ、
CTRL1/2/3 つまみの値)を記憶し、 あとから呼び出して使 うことができます。

設定の記憶

1.
エフェクトを、記憶させたい状態に設定します。
[EFFECT MEMORY] を押します。
2.
3.
[SAMPLING]を押します。パッド 1 〜16が点滅します。
4.
記憶したいパッドを押します。押されたパッドが点灯し、
[SAMPLING]が点滅します。
[SAMPLING]を押すと、現在のエフェクトの状態 が記
5.
憶されます。

設定の呼び出し

1.
[EFFECT MEMORY] を押してボタンを点灯させます。
パッド1〜 16 をして、記録されている設定を呼び出しま
2.
す。
エフェクトのタイプとCTRL1/2/3 つまみの値が呼び出 されます。
記憶時の CTRL1/2/3 つまみの値が優先されるので、CTRL1/ 2/3つまみの状態は、実際にかかっているエフェクトとは一致 しません。

マイク / ライン入力にエフェクト をかける

[EFFECT ASSIGN]を押しながら[MIC]または[LINE IN]
を押すと、マイク / ライン入力にもエフェクトをかけることが できます。
※ ライン入力とマイクの両方にエフェクトがかかります。どちらか
一方だけにエフェクトをかけることはできません。
88
111188

設定の確認

[EFFECT MEMORY] を押してボタンを点灯させます。
1.
2.
[REMAIN]を押しながら、確認したいパッドを押します。
[REMAIN]を押している間、そのパッドに記憶されたエ
フェクト・タイプの LED が点滅(ボタンで直接選べる 5 つのタイプの場合)又は、7セグ LED にバンクとナン バーを表示(A.1 - B.16)します。
エエエエフフフフェェェェククククトトトトをををを使使使使うう
うう

エフェクト・ノブ・コントロール

SP-555 では、エフェクトを別のタイプに切り替えた直後の つまみの効きかたを、以下の二通りの動作から選べます。
1.
[CANCEL]を押しながら[SUPER FILTER]を押しま
す。[SUPER FILTER]を押すたびに、ディスプレイの 表示が、C.nLとC.JPに交互に切り替わります。
C.JP(ジャンプ):
つまみを回した瞬間に、そのパラメータの 設定がつまみ の位置に一致します。
C.nL(ヌル):
つまみを回しても、その値が現在の設定値 を通過しない 間は設定が変わりません。 電源投入時は必ず、C.JP( ジャンプ)になっています。
C.nL(ヌル)の状 態では、つまみの値と設定値との関
係をディスプレイで確認することができます。こ れによ り、スムーズに設定値を通過させることができます。
設定値<つまみの値の場合
つまみの値<設定値の場合

エフェクトに関するヒント

複数のパッドに同じエフェクトをかける
(EFFECT ASSIGN)
[EFFECT ASSIGN]を押しながら、パッドを押すと、カレン
ト・パッドだけでなく、複数のパッドに同じエフェクトをかけ ることができます。
[EFFECT ASSIGN]を押したときに点灯したパッドに、同じ
エフェクトがかかります。
[EFFECT ASSIGN]を押しながら[PAD1]と[PAD16]を
同時に押すと、そのバンクの全パッドのエフェクトを一度にオン / オフすることができます。
エフェクト
パッド点灯 ○ パッド消灯 ×
カレント・パッド:点灯時間が長い点滅 ○ カレント・パッド:点灯時間が短い点滅 ×
初期状態では、カレント・パッドをエフェクトのかかっていな いパッドにした後、エフェクトのオン / オフを切り替えたり、 エフェクトの種類を変更すると、この設定はキャンセルされ、 カレント・パッドにのみエフェクトがかかります。
エフェクト・アサイン・モード
[EFFECT ASSIGN]を押しながら[REMAIN]を押すと [EFFECT ASSIGN]が点灯し、カレント・パッドが変更され
ても、各パッドのエフェクトの EFFECT ASSIGN の設定が キャンセルされないように出来ます。
もう一度[EFFECT ASSIGN]を押しながら[REMAIN]を 押すと[EFFECT ASSIGN]が消灯し、カレン ト・パッドに 応じて EFFECT ASSIGN の設定が変わるようになります。
電源オン時の初期状態を変更することもできます(→『起動時の 状態を変更できるパラメータ』『Effect Assign Mode』
(P.63))
99
111199
エエエエフフフフェェェェククククトトトトをををを使使使使うう
うう
全パッドにエフェクトをかける
以下の方法でバンク A 〜 J のすべてのパッドに、エフェクト をかけることができます。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認しま
す。点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して ボタンを消灯させます。
[EFFECT ASSIGN]を押しながら、[SUB PAD]を押
2.
します。すべてのバンク・ボタンと、すべて のパッドが 点灯します(カレント・パッドは点滅)。
カレント・パッドにのみエフェクトがかか る状態に戻す には、再度[EFFECT ASSIGN]を押しながら、[SUB PAD]を押して、カレ ント・パッドのみ点滅している状 態にします。
ボタンを押している間だけエフェクトを オンにする(EFFECT GRAB)
通常は、ボタンを押すとエフェクト・オン、もう一度押すとエ フェクト・オフになります。
[EFFECT ASSIGN]を押しながらエフェクト・ボタン(また
は[MFX])を押すと、押している間だけオン、離すとオフと いう動作をします。エフェクトを素早くオン / オフしたいとき に便利です。
エフェクトのテンポについて
エフェクト・テンポ・モード
ディレイ系エフェクトのディレイ・タイムや BPM LOOPER など、一部のエフェクトにはサンプルの BPM に同期するよう なパラメーターがあります。
初期状態では、カレント・パッドの BPM に同期する設定に なっています。[EFFECT ASSIGN]を押しながら
[PATTERN SELECT]を押すと、カレント・パッドの
BPM によらず、パターン・シーケンサーのテンポに同期す るようになります。
エフェクト・ボタンの点灯、消灯、点滅 について
カレント・パッドのエフェクトがオンになっていると きは、使用 して いるエフ ェク トのボタ ン が点灯しま す(MFX の場 合 は
[MFX]が点灯)。
カレント・パッドのエフェクトがオフで、かつカレン ト・パッド 以外のソース(パッド、EXT SOURCE、USB AUDIO、D BEAM)
でエフェクトがオンになっていると、エフェクト・ボタン は点滅 します。
すべてのソースでエフェクトがオフになっていると、エフェクト・ ボタンは消灯します。
直前に使用していたエフェクトを確認する
[EFFECT ASSIGN]を押すと、直前に使用していたエフェク
トのボタンが点滅します。
次に選ぶエフェクトのパラメータをあら かじめセットする
[REMAIN]を押しながら、CTRL 1 〜 CTRL 3 のつまみを
回して、パラメータを調節します。次にエフェクト・ボタンを 押した時は、あらかじめセットしたパラメータ値でエフェクト がかかります。
エフェクト・リミット・モード
エフェクト・リミット・モードを使用すると、フィードバック
(ハウリング)や、レゾナンスなどを使用しているエフェクト
で、意図しない大音量を防ぐことができます。[CANCEL]を 押しながら、[MFX]を押してください。ディスプレイに L.on と表示されたらリミット・モード・オン、L.oF と表示された らリミット・モード・オフです。
リミット・モードがないエフェクトもあります。
電源投入時は、オフになります。
電源オン時の初期状態を変更することもできます(→『起動時の 状態を変更できるパラメータ』『Effect Tempo Mode』
(P.63))
また、[EFFECT ASSIGN]を押しながら[TAP TEMPO]を 押すと、パターン・シーケンサーのテンポに一時的に同期すると 同時に、パターンを持つエフェクト(*1)のパターンをリセッ
トします。
*1: SLICER+FLG(A-13)、STEP FILTER(B-13)、STEP RING
MOD(B-14)、BPM LOOPER(B-15)
00
222200

サンプリング(録音)する

サンプリング可能な残り時間

サンプリング可能時間について

本体メモリー使用時
バンク A、Bにサンプリングすると、サンプルは本体メモリー に記録されます。本体メモリーには、最大 32 のサンプルを記 録できます。サンプルが 32 に達した場合、新たにサンプリン グすることはできません。
STANDARD ステレオ(モノ)
本体メモリー使用時 約 5 分(11 分) 約 11 分(22 分)
※ 工場出荷時にバンク A に割り当てられているプリロード・サンプ
ル分を含みます。
LO-FI(ローファイ):デジタル特有のローファイ・サウンドを模
したモ ードです。長時間のサンプリングができますが、音質面で は STANDARD よりも劣ります。LO-FI でサンプリングしたサン プルを、STANDARD でリサンプリングしても、元の音質には戻 りません。
コンパクトフラッシュ使用時
バンク C 〜 J にサンプリングすると、サンプルはコンパクト フラッシュに記録されます。コンパクトフラッシュには、コン パクトフラッシュの容量にかかわらず最大 128のサンプルを 記録できます。サンプルが 128 に達した場合、新たにサンプ リングすることはできません。
カード容量 STANDARD
ステレオ(モノ)
128M バイト 約 24 分(48)分 約 48 分(96)分 256M バイト 約 48 分(96)分 約 96 分(193)分
512M バイト 約 96 分(193)分 約 193 分(386)分 1G バイト 約193 分(386)分 約 386 分(772)分
2G バイト 約386 分(772)分 約 772 分(1544 )分
LO-FI ステレオ(モノ)
LO-FI ステレオ(モノ)
[REMAIN]を押すと、ディスプレイに残り時間が表示されま
す。
本体メモリーのバンクが選ばれているときは、本体メモリー・ バンクの残り時間が、コンパクトフラッシュのバンクが選ばれ ているときは、コンパクトフラッシュの残り時間が、それぞれ 表示されます。
表示は、モノラル / スタンダード・モードでサンプリングした場 合の表示です。
残り時間の表示は概算です。
分 秒
分 (x10秒)
分
222211
11
ササササンンンンププププリリリリンンンンググググ((((録録録録音音音音))))すすすするる
るる

スタンバイ状態にする サンプリングする

※ 手順の途中で、それまでの操作を取り消したいときは、
[CANCEL]を押してください。
1.
[PATTERN SELECT]がオフ(消灯)になっているこ
とを確認します。
[SAMPLING]します。
2.
3.
バンク・ボタンを押して、サンプリングする バンクを指 定します。バンク・ボタンを押すと、そのバ ンクのサン
プリング可能(何もサンプリングされて いない)パッド が点滅します。
4.
点滅しているパッドを押して、サンプリン グ先のパッド を指定します。
指定されたパッドだけが点灯し、[SAMPLING]が点滅
5.
します。
6.
[LO-FI]を押して、サンプリング・グレードを選びます。
[LO-FI]消灯:STANDARD(高音質) [LO-FI]点灯:LO-FI(ローファイ)
LO-FI は、デジタル特有のローファイ・サウンドを模した モードです。LO-FI を選択した場合、サンプリング中はサン プリング結果をモニターすることはできません。サンプリン グ終了後、パッド押して再生すると結果を確認することがで きます。また、LO-FI でサンプリングしたサンプルを、 STANDARD でリサンプリングしても、元の音質には戻り ません。
7.
[STEREO]を押して、ステレオ/モノラル・サンプリン
グを選びます。
[STEREO]点灯:ステレオ・サンプリング [STEREO]消灯:モノラル・サンプリング
これでサンプリングの準備ができました。
1.
スタンバイ状態で[SAMPLING]を押すとサンプリング が開始されます。
CD や MP3 プレーヤーなどからサンプリングするとき は、CD や MP3 プレーヤーを再生状態にして、タイミン グを合わせて[SAMPLING]を押してください。サンプ リング中は、ディスプレイに rEC と表示されます。
もう一度[SAMPLING]を押すとサンプリングが終了し
2.
ます。
サンプリングしたパッドを押して、結果を確認してみ ま しょう。サンプルの頭や最後に不要な音や空白が入っ て しまった場合でも、あとから不要な部分を鳴らさない よ うにすることができます。
サンプリング後に表示される BPM 値は、サンプリングした 時間から求めた近似値であるため、誤差を含みます。このた め、同一の BPM の値であるサンプルであっても、サンプル をループ再生で長時間鳴らし続けると、タイミングがすこし ずつずれてくることがあります。
自動的にサンプリングを開始する
(オート・サンプリング)
あらかじめ指定したレベル以上の音(信号)が入ったときに、 自動的にサンプリングを開始するオート・サンプリング機能が あります。曲のイントロからサンプリングする ときに便利 で す。スタンバイ状態にする前に、以下の方法でサンプリング開 始レベルを調整してください。
[CANCEL]を押しながら[SAMPLING]を押します。
1.
[SAMPLING]が点滅し、-0- と表示されます。
2.
CTRL 3(LEVEL)つまみを回してレベルを設定します。
PEAK インジケーターが点灯するレベルが サンプリング 開始レベルになります。右に回すほどレベルは高くな り ます。このとき、ディスプレイに設定レベル(0 〜 9 の 10 段階)が表示されます。
222222
表示が-0-のときは、通常のサンプリング(オート・サンプ リングしない)になります。オート・サンプリングをオフにする ときは、表示を-0-にしてください。
サンプリング開始レベルを確定するときは、もう一度
3.
[SAMPLING]を押してください。
オート・サンプリングが設定された状態でサンプリン グ を開始すると、サンプリング開始レベルを超える信号 が 入力されるまでディスプレイにはrdYと表示されます。
22
ササササンンンンププププリリリリンンンンググググ((((録録録録音音音音))))すすすするる

テンポをきめてサンプリングする カウントインを使う

るる
サンプリングのスタンバイ状態で BPM(テンポ)を設定して おくと、サンプリング終了時、ボタンを押す直前の BPM 値に 合わせた拍に、発音停止のタイミング(エンド・ポイント)が 自動的に設定されます。
1.
サンプリングのスタンバイ状態にします。
[TIME/BPM]を押して、ボタンを点灯させます。
2.
3.
テンポに合わせて[TAP TEMPO]を押すか、
[TAP TEMPO]を押しながら CTRL 2 つまみを回して
BPM をあわせます。
BPM の設定可能範囲は 40 〜200 です。ただし BPM が、40 〜 60 、160 〜 180 のときは偶数の値のみ設定することがで きます。BPM が 180 以上のときは、180、183、1 86、 190、193、196、200 のいずれかに設定することができま す。
4.
[TIME/BPM]を押して、ボタンを消灯させます。
[SAMPLING]を押すとサンプリングが始まります。
5.
6.
もう一度[SAMPLING]を押すとサンプリングが終了し ます。
サンプリングしたパッドを押して、結果を 確認してみま しょう。
サンプリングのスタンバイ状態で BPM(テンポ)を設定する と、サンプリング終了時、ボタンを押す直前の BPM 値に合わせ た拍に、発音停止のタイミング(エンド・ポイント)が自動的に 設定されます。このため、エンドポイントが設定されていること を示す[MARK]が自動的に点灯します。エンド・ポイントに ついては、『サンプルの再生範囲を調節する』(P.28)をご覧く ださい。
サンプリングした時間が複数小節の場合や 1 小節に満たない場 合は、BPM の表示値が 2 倍や半分になることがあります。この 場合、[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させ、CTRL 2
(BPM)つまみを回して希望の値に補正してください。『サンプ
ルの BPM を変更する』(P.32)をご覧ください。
表示された BPM 値は、サンプリングした時間から求めた近似値 で誤差を含みます。
BPM の値によっては、BPM に相当する時間と、スタート・ポ イントからエンド・ポイントまでの時間とが厳密には一致しない ことがあります。このため、サンプルを『ループ再生』(P.17) で長時間鳴らし続けると、徐々にタイミングがずれてくることが あります。
カウント(1、2、3、4)を入れて、サンプリングを開始する ことができます。あらかじめテンポや拍を考えて サンプリング するときに便利です。
1.
『テンポをきめてサンプリングする』(P.23)の手順 1.
4. と同じ方法で、テンポを決めます。
[START/END/LEVEL]を押して、ボタンを点灯させま
2.
す。
3.
[SAMPLING]を押すと、メトロノームが鳴り、デ ィス
プレイが-1-→-2-→-3-→-4-→rECと 変化します。
rECと表示されたら、サンプリング開始です。

サンプルの削除

1.
あらかじめ、削除したいサンプルを確認しておきます。
[DEL]を押します。
2.
3.
ディスプレイにdELと表示され、サンプルが割り当て られているパッドが点滅します。
削除するサンプルのパッドを押します。パッドが押さ れ
4.
ると、パッドは点灯状態に変わります。
複数のパッドからサンプルを削除するときは、続けて
5.
パッドを押します。同じバンク内であれば、複数のパ ッ ドを同時に選ぶことができます。
※ ここまでの操作を取り消したいときは、[CANCEL]を押してく
6.
[DEL]を押すと、サンプルの削除がはじまります。削除
※ 削除が完了するまで絶対に電源を切らないでください。削 除して
※ [DEL]を押してサンプルの削除をはじめたあとは、[CANCEL]
※ プロテクト(P.51)がかかっているバンクを指定すると、Prt
(Protected)と表示され、削除することはできません。
ださい。
が完了すると、ディスプレイのdELの表示が消えます。
いるサンプルだけでなく他のサンプルやコンパクトフラッ シュも 破壊される恐れがあります。
を押しても操作を取り消すことはできません。
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33
ササササンンンンププププリリリリンンンンググググ((((録録録録音音音音))))すすすするる
るる

サンプルの一括削除

5.
CTRL 3(LEVEL)つまみを回して、ディスプレイ・イ ルミネーションが赤く光らない程度に調整します。
本体メモリーまたはコンパクトフラ ッシュのサ ンプルをまと めて削除することができます。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認しま
す。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタ ンを消灯させます。
[CANCEL]を押しながら[DEL]を押します。
2.
ディスプレイにdALと表示され、[DEL]が点灯しま す。BANK[A]〜[F/J]が点滅します。
コンパクトフラッシュが挿入されていないときは、BANK[C/ G]〜[F/J]は点滅しません。
バンク・ボタンを 1 つ押して、削除するメモリーを指定し
3.
ます。
BANK[A]または[B]:本体メモリー BANK[C/G]〜[F/J]:コンパクトフラッシュ
※ ここまでの操作を取り消したいときは、[CANCEL]を押してく
4.
[DEL]を押すと、サンプルの削除がはじまります。削除
※ 削除が完了するまで絶対に電源を切らないでください。削除して
※ [DEL]を押してサンプルの削除をはじめたあとは、[CANCEL]
※ プロテクト(P.51)がかかっているバンクを指定すると、Prt
(Protected)と表示され、削除することはできません。
ださい。
が完了すると、ディスプレイのdALの表示が消えます。
いるサ ンプルだけでなく他のサンプルやコンパクトフラッシュも 破壊される恐れがあります。
を押しても操作を取り消すことはできません。
[RESAMPLE]が点灯しているときは、CTRL 3 つまみを回し
てエフェクトのかかり具合を変えることはできません。CTRL3 つまみでエフェクトのかかり具合を変えたい場合は、
[CANCEL]を押して[RESAMPLE]を消灯させてください。
[SAMPLING]を押して、ボタンを点滅させます。 リサ
6.
ンプリング可能な バン クのボタンと パッ ドが点滅し ま す。
リサンプリング先のパッドを押してパッドを点灯させ ま
7.
す。
異なるバンクのパッドにリサンプリングすることもで き ます。
すでにサンプルが割り当てられているパッドにリサンプリングす ることはできません。
8.
[LO-FI]を押して、サンプリング・グレードを選びます。
[LO-FI]消灯:STANDARD(高音質) [LO-FI]点灯:LO-FI(ローファイ)
LO-FI でサンプリングしたサンプルを、STANDARD でリ サンプリングしても、元の音質には戻りません。
[STEREO]を押して、ステレオ/モノラル・サンプリン
9.
グを選びます。
[STEREO]点灯:ステレオ・サンプリング [STEREO]消灯:モノラル・サンプリング
[SAMPLING]を押して、ボタンを点灯させます。 この
10.
とき、まだリサンプリングは始まりません。
11.
リサンプリングの元になるパッドを押します。サンプ ル が鳴り始めると同時に、リサンプリングが始まります。

リサンプリング

サンプリングされているサンプルに対して、エフェクトをかけ ながら鳴らし、これを新たなサンプルとしてサンプリングする ことができます。この操作をリサンプリングといいます。
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認しま
1.
す。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタ ンを消灯させます。
2.
オリジナルのサンプルにエフェクトを かけ、エフェクト のパラメータを設定します。
3.
[RESAMPLE]を押して、ボタンを点灯させます。LEV
と表示されます。
オリジナルのサンプルを再生させます。
4.
44
222244
リサンプリング中は、絶対に電源を切らないでください。電源を 切ると、リサンプリング中のサンプルだけでなく、他のサンプル も破壊される恐れがあります。
リサンプリングを終了したい ところ で、[SAMPLING]
12.
を押します。
リサンプリング先のパッドを押して、リサンプリング し
13.
た音を確認してください。
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