
取扱説明書
このたびは、ローランド・サンプラー SP-404 をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2、3)と「使用上のご注意」
(P.4、5)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書を
よくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
主な特長
簡単&スピーディーなサンプリング機能
ライン入力、外部マイク入力または内蔵マイクを使って、簡単操作でサンプリングが可能。電池でも駆動できる
ので、思い付いたときに即サンプリングできます。
高品位なエフェクトを搭載
FILTER や LO-FI、ISOLATOR などの定番エフェクトはもちろんのこと、SUBSONIC や DJFX LOOPER などユ
ニークなものまで幅広く網羅した 29 種類の DSP エフェクトを搭載しています。
リアルタイム・パフォーマンスに最適
ラバータッチの 3 つのツマミ、12 個のパッドに加えて、直前に叩いたパッドを記憶し同じサンプルを演奏でき
る SUB PAD を搭載。リアルタイム・パフォーマンスで、より自由な演奏表現が可能です。
パターン・シーケンサー搭載
パッドの演奏をリアルタイムに記録し再生するパターン・シーケンサーを搭載。もちろんクォンタイズも可能な
ので、すばやく簡単に演奏を記録し再生することが可能です。
大容量メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)に対応
最大 1GB のコンパクトフラッシュに対応。STANDARD モードで最大 386 分、LO-FI モードで最大 772 分のサ
ンプリングが可能です。コンパクトフラッシュ経由で WAV/AIFF ファイルのインポート/エクスポートにも対
応します。
文中の表記について
操作ボタンは、[REC]のように[ ]で囲んで表記します。
(P.**)は参照ページを表しています。
マークは以下のとおりです。
注意文です。必ずお読みください。
設定や機能のメモ情報です。必要に応じてお読みください。
操作のヒント情報です。必要に応じてお読みください。
参照情報です。必要に応じてお読みください。
用語説明です。必要に応じてお読みください。
2005 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機 器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理 /部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次の ような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この 機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
008e
● 電 源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
● 電 源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● こ の機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● こ の機器に、異物(燃えやすいも の、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶 対に
入れないでください。
●の中に描かれています。
2

警告
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ AC アダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様 のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この 機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源 は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
019
● 電 池は、充電、加熱、分解したり、または 火や
水の中に入れたりしないでください。
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102c
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま
ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
104
● 接続 したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● こ の機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください
(P.10)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
111(選択)
● 電池 の使いかたを間違えると、破裂したり、液
漏れしたりします。次のことに注意してくださ
い(P.10)。
1
○ 電池の + と - を間違えないように、指示どお
り入れてください。
2
○ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類
の電池を混ぜて使用しないでください。
3
○ 長時間使用しないときは、電池を取り出して
おいてください。
5
○ 液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池
ケースについた液をよくふきと ってから新
しい電池を入れてください。また、漏れた液
が身体についた場合は、皮膚に炎症を起こす
恐れがあります。また眼に入ると危険ですの
ですぐに水でよく洗い流してください。
6
○ 電池を、金属性のボールペン、ネックレス、
ヘアピンなどと一緒に携帯したり、保管した
りしないでください。
..............................................................................................................
112
● 使 用済みの電池は、各市町村のゴミ分別収集の
しかたに従って、捨ててください。
..............................................................................................................
118c
● 取り外した CARD LOCK 用ネジや接地端子のネ
ジ、付属のメモリー・カード・カバーは、小さ
なお子様が誤って飲み込んだりすることのない
ようお子様の手の届かないところへ保管してく
ださい。
3

使用上のご注意
291a
2、3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交換について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイ
ンバーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接
続されているコンセントと同じコンセントに接続しない
でください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイ
ズにより本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあ
ります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、
電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体
が多少発熱しますが、故障ではありません。
303a
● この機器は消費電流が大きいため、AC アダプターの使
用をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池
を使用してください。
304a
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損
を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を
切った状態で行なってください。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを
持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて
ください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着
信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあり
ます。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、
もしくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。変形、変色す
ることがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ
く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって
から使用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された
場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあ
ります。大切な記憶内容は、メモリー・カードに保存す
るか、記憶内容をメモしておいてください。修理すると
きには記憶内容の保存に細心の注意を払っておりますが、
メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合も
あります。失われた記録内容の修復に関しましては、補
償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとしてメモリー・カードに
保存しておいてください。
552
● 本体メモリーやメモリー・カードの失われた記憶内容の
修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ
い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
4

使用上のご注意
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、
各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない
でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ
えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき
ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ
さい。
カードをお使いになる前に
メモリー・カードの取り扱い
704
● メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。
fig.CFslot
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標
です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録
商標です。
234
※ CompactFlash(コンパクトフラッシュ)および は
米国 SanDisk 社の商標であり、CFA(CompactFlash
Association)にライセンスされています。
235
※ ローランド株式会社は、CompactFlash ™および CF ロゴ
( )のライセンシーとして認定されています。
236
※ Fugue ©1999-2005 Kyoto Software Research, Inc.
All rights reserved.
fig.Fugue-logo.eps
705
● メモリー・カードの端子の部分に触れたり、汚したりし
ないでください。
707
● 本機のメモリー・カード・スロットはコンパクトフラッ
シュに対応しています。マイクロドライブには対応して
いません。
708
● メモリー・カードは精密な電子部品で作られていますの
で、取り扱いについては次の点に注意してください。
○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に
帯電している静電気を放電しておく。
○ 端子部に手や金属で触れない。
○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。
○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中な
どに放置しない。(保存温度:-25 度〜 85 度)
○ 水に濡らさない。
○ 分解や改造をしない。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、そ
の他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配
布、販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁
じられています。
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使
用しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作
権を侵害しても、弊社は一切責任を負いません。
5

目次
安全上のご注意 ............................................2
使用上のご注意 ............................................4
お使いになる前に.........................................7
各部の名称と働き ................................................................... 7
外部機器と接続する .............................................................10
電源を入れる/切る .............................................................10
メモリー・カードを挿す/抜く.........................................11
クイック・スタート ...................................12
サンプルを聴いてみよう.....................................................12
サンプルにエフェクトをかけてみよう ............................12
パターンを演奏してみよう.................................................13
サンプリングしてみよう.....................................................14
第 1 章 サンプルを鳴らす ........................16
サンプルの構成......................................................................16
サンプル・バンクを切り替える.........................................16
同時に鳴らせるサンプルの数(最大同時発音数).........16
パッドから手を離してもサンプルが鳴り続けるように
する(ホールド)....................................................................16
外部入力の音を鳴らす(エクスターナル・ソース).....17
第 2 章 エフェクトを使う ........................18
サンプルにエフェクトをかける.........................................18
複数のサンプルにエフェクトをかける ............................18
すべてのサンプルへ同時にエフェクトをかける............19
直前に使用していたエフェクトを確認する....................19
次に選ぶエフェクトのパラメーターをあらかじめ
設定する..................................................................................19
エフェクト・リミット・モード.........................................19
センド/リターン・モード(FLANGER、PHASER).. 19
エフェクト一覧......................................................................20
第 3 章 サンプリングする ........................23
サンプリングする前に .........................................................23
CD の音をサンプリングする ..............................................23
マイクを使ってサンプリングする ....................................24
メモリー・カードのバンクへサンプリングする............25
テンポを決めてサンプリングする ....................................25
カウントを入れてサンプリングする ................................26
自動的にサンプリングをスタートする
(オート・サンプリング).....................................................26
サンプルにエフェクトをかけて再びサンプリングする
(リサンプリング).................................................................26
サンプルを消去する .............................................................27
パッドへのサンプルの割り当てを変更する....................28
サンプリング可能な残り時間を調べる ............................28
第 5 章 サンプルの演奏を記録する
(パターン・シーケンサー)........................ 34
パターンの構成 ..................................................................... 34
パターンのテンポを変更する ............................................ 34
パターンの再生を止める.....................................................34
再生中にパターンを切り替える ........................................ 34
パターンを録音する............................................................. 34
パターンを消去する............................................................. 36
パッドへのパターンの割り当てを変更する ................... 37
第 6 章 メモリー・カードを使う............. 38
メモリー・カードをフォーマット(初期化)する....... 38
オーディオ・ファイルのインポート................................ 38
オーディオ・ファイルのエクスポート............................39
バックアップ・データを保存する
(バックアップ・セーブ)..................................................... 40
バックアップ・データを読み込む
(バックアップ・ロード)..................................................... 40
バックアップ・データを削除する
(バックアップ・デリート)................................................ 40
第 7 章 その他の機能について ................ 41
他の MIDI 機器と組み合わせる.......................................... 41
ディスプレイ・イルミネーションの点滅の速さを
調節する..................................................................................42
電池の残り容量を確認する ................................................ 42
プロテクトをかける............................................................. 43
本体(インターナル)メモリーを初期化する ............... 43
バージョン情報を確認する ................................................ 43
SP-404 の内部処理レベルを設定する ............................ 43
第 8 章 具体的な応用例 ........................... 44
パターン・シーケンサーを使ってリズム・パターンを
作る.......................................................................................... 44
ターンテーブルと組み合わせて使う................................ 45
資料............................................................ 46
操作早見表 ............................................................................. 46
故障かな?と思ったら.........................................................47
メッセージ一覧 ..................................................................... 49
推奨するメモリー・カードについて................................ 50
MIDI インプリメンテーション........................................... 50
MIDI インプリメンテーション・チャート......................51
主な仕様..................................................................................52
索引............................................................ 53
第 4 章 サンプルの設定を変更する..........29
サンプルの音量を設定する.................................................29
フレーズを繰り返し鳴らす(ループ再生)/
一度だけ鳴らす(ワン・ショット再生)..........................29
パッドを押している間だけサンプルを鳴らす
(ゲート再生)/パッドを押し続けなくても
サンプルが鳴るようにする(トリガー再生)..................29
サンプルを逆方向から鳴らす(リバース再生)..............30
不要な部分を鳴らさない(マーカー/
スタート・ポイント/エンド・ポイント)......................30
不要な部分を消去する(トランケート)..........................32
サンプルの BPM を変更する .............................................33
ピッチを変えずにサンプルの長さを変更する
(タイム・モディファイ).....................................................33
6

お使いになる前に
12
3
44
5
6
6
7
9
11
8
10
12
13
14
15
16
各部の名称と働き
トップ・パネル
1.
VOLUME つまみ
ライン・アウトおよびヘッドホンの音量を調節します。
2.
CTRL 1 〜 3 つまみ
選んだエフェクトに応じて各つまみに割り当てられたパラメー
ターをコントロールします。各つまみは、次のようなときにも
使います。
CTRL 1 つ まみ
サンプルの発音開始位置や、サンプルの再生時間を変更する
ときに使います。
CTRL 2 つ まみ
パターンの BPM(テンポ)や、サンプルの発音終了位置を変
更するときに使います。
CTRL 3/MFX つまみ
MFX の種類の選択や、サンプリング・レベル、サンプルの音
量を変更するときに使います。
3.
PEAK インジケーター
サンプリングするときのレベル調節の目安になるインジケーター
です。このインジケーターが時々点灯するくらいにレベルを調節
すると、適切なレベルでサンプリングすることができます。
※ PEAK インジケーターは内部 A/D 時のクリップ・ レベルを示
します。アナログ入力のクリップ・レベルを示すものではあり
ません。
4.
エフェクト・ボタン
使用するエフェクトを選びます。ボタンの点灯でオン、消灯で
オフになります。(P.12、P.18、P.26、P.45)
※ 同時に複数のエフェクトをオンにすることはできません。
5.
ディスプレイ
サンプルやパターンの BPM(テンポ)、各設定の値、エラー・
メッセージなどを表示します。また、サンプリングの残り時間
を表示させることもできます。
6.
ディスプレイ・イルミネーション
パターンのテンポに同期して点滅します。
7

お使いになる前に
7.
PATTERN SELECT ボタン
パターンを再生/録音するときに押します。ボタンが点灯し
ているときは、パッドを押してパターンを選ぶことができま
す。(P.13、P.34、P.44)
LENGTH ボタン
パターン録音時のパターンの長さを設定します。(P.35、
P.44)
QUANTIZE ボタン
パターン録音時のタイミング自動補正(クオンタイズ)の設
定をします。(P.35、P.44)
8.
START/END/LEVEL ボタン
サンプルの発音開始/終了位置や音量を変更するときに使い
ます。(P.17、P.29、P.32、P.35、P.44)
TIME/BPM ボタン
サンプルの再生時間や BPM(テンポ)を設定するときに使い
ます。(P.14、P.25、P.33 〜 P.35、P.44)
TAP TEMPO ボタン
このボタンを数回押すと、ボタンを押した間隔に応じてテン
ポを変えることができます。(P.25、P.34)
9.
DEL ボタン
サンプルやパターンを消去するときに使います。(P.15、
P.27、P.32、P.36)
REC ボタン
サンプリングを開始/終了するときや、パターンを録音する
ときに使います。(P.14、P.23、P.34、P.44)
RESAMPLE ボタン
サンプルの音にエフェクトをかけて再度サンプリング(リサ
ンプリング)するときに使います。(P.26)
10.
LO-FI ボタン
サンプリング時のグレード(スタンダード/ローファイ)を
切り替えます。ボタン点灯でローファイ・サンプリング、消
灯でスタンダード・サンプリングになります。(P.23)
STEREO ボタン
モノラルでサンプリングするかステレオでサンプリングする
かを切り替えます。ボタン点灯でステレオ・サンプリング、
消灯でモノラル・サンプリングになります。(P.17、P.23)
GATE ボタン
パッドを押している間だけサンプルが発音するゲート再生と、
パッドを押すたびに発音と発音停止を繰り返すトリガー再生
を切り替えます。ボタン点灯でゲート再生、消灯でトリガー
再生になります。(P.29)
LOOP ボタン
パッドを押したとき、サンプルを繰り返し鳴らすループ再生
と一度だけ鳴らすワン・ショット再生を切り替えます。ボタ
ン点灯でループ再生、消灯でワン・ショット再生になります。
(P.29)
REVERSE ボタン
サンプルを逆方向に再生させるリバース再生に切り替えるこ
とができます。ボタン点灯でリバース再生、消灯で通常の再
生になります。(P.30)
11.
CANCEL ボタン
このボタンを押すと、サンプリングやサンプル消去の操作を
途中で中止することができます。また、パターンの再生や録
音を止めることができます。
このボタンをすばやく 4 回押すと、発音しているすべての音
を止めることができます。
REMAIN ボタン
このボタンを押すと、ディスプレイにサンプリング可能な残
り時間が表示されます。また、このボタンを押しながらパッ
ドを押すと、エフェクトをかけるサンプルや、設定を変更し
たいサンプルを選ぶことができます。(P.18、P.28)
MARK ボタン
サンプリングした音の一部だけを発音させるときに使います。
このボタンが点灯しているときに指定した部分だけを発音し
ます。(P.31)
12.
BANK ボタン(A、 B、C/G、D/H、E/I、F/J)
[PATTERN SELECT]が消灯しているときやパターンの録音
中はサンプルのバンクを、[PATTERN SELECT]が点灯して
いるときはパターンのバンクを切り替えます。BANK[A][B]
を押してボタンを点灯させると、本体(インターナル)のバン
ク A、B が選ばれます。BANK[C/G]〜[F/J]を押してボ
タンを点灯させるとメモリー・カードのバンク C 〜 F が、
BANK[C/G]〜[F/J]をもう 1 回押してボタンを点滅させ
るとメモリー・カードのバンク G 〜 J が選ばれます。
13.
パッド(1 〜 12)
[PATTERN SELECT]が消灯しているときにパッドを押すと、
押したパッドに割り当てられているサンプルが鳴ります。サン
プルが鳴っている間、パッドが点灯します。
[PATTERN SELECT]が点灯しているときは、再生もしくは
録音するパターンの選択を行います。
14.
HOLD パッド
パッドを押しながらホールド・パッドを押すと、パッドから
指を離してもサンプルを鳴らし続けることができます。
(P.16)
EXT SOURCE パッド
エクスターナル・ソース・パッドを押してボタンを点灯させ
ると、サンプリングしなくても外部(ラインやマイク)入力
の音を発音/消音させたり、エフェクトをかけることができ
ます。(P.17、P.45)
SUB PAD
直前に叩いたパッドのサンプル音を、サブ・パッドで鳴らす
ことができます。手動でドラム・ロールのような演奏をする
ときに便利です。
15.
MIC ボタン
マイク入力のオン/オフを切り替えます。ボタン点灯でマイク
入力がオンになります。(P.17、P.24)
16.
内蔵マイク
SP-404 の内蔵マイクです。フロント・パネルの MIC IN
ジャックに別売のマイクを接続すると、内蔵マイクは機能しな
くなります。
8

お使いになる前に
フロント・パネル
12 34
1.
PHONES ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します。LINE OUT と同じ音を聴
くことができます。(P.10)
2.
MEMORY CARD スロット
別売のメモリー・カード(コンパクトフラッシュ)を挿入しま
す。メモリー・カードのバンク C 〜 J を使い、本体(イン
ターナル)メモリーではできない長時間のサンプリングをする
ことができます。(P.11、P.38)
工場出荷時は、MEMORY CARD スロットの前にメモリー・
カード・カバーが付いています。カバーを外すときは、カバー
の左端と右端を内側につまんだまま、手前に引いてください。
(P.11)
MIC LEVEL つまみ
3.
SP-404 の内蔵マイクや MIC IN ジャックに接続したマイクの
音量を調節します。
MIC IN ジャック
4.
別売のマイクを接続します。(P.10)
リア・パネル
12 3 4 5 6 7
接地(グランド)端子
1.
設置条件によっては本体や接続されたマイクなどの金属部に触
れると、違和感を覚えたりざらつくような感じになるときがあ
ります。これは人体に全く害のない極微量の帯電によるもので
すが、気になる方は、必要に応じ、接地端子を使って外部の
アースか大地に接地してご使用ください。接地した場合、設置
条件によってはわずかにハム(うなり)が混じる場合がありま
す。なお接続方法がわからないときはローランド・サービスに
ご相談ください。
接続してはいけないところ
水道管(感電の原因になります)
•
ガス管(爆発や引火の原因になります)
•
電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
•
DC IN ジャック
2.
付属の AC アダプターを接続します。(P.10)
POWER スイッチ
3.
電源をオン/オフします。(P.10)
MIDI IN コネクター
4.
MIDI 機器を接続します。(P.41)
5.
LINE IN ジャック(L/R)
CD プレーヤーなど、サンプリングする音源機器を接続します。
(P.10)
6.
LINE OUT ジャック(L/R)
オーディオ・システムやアンプ、ミキサーなどを接続します。
(P.10)
7.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続するこ
とができます。
http://www.kensington.com/
9

お使いになる前に
本体(インターナル)メモリーの内容は、電池が切れても
電池容量が少なくなると、VOLUME つまみの位置によっ
本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよう
本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱
外部機器と接続する
図を参照しながら、以下の手順で接続してください。
オーディオ・セット/アンプ内蔵スピーカーなど
ACアダプター
ステレオ・ヘッドホン
1.
接続の前に、すべての機器の電源を切ります。
OUTPUT
CDプレーヤー
マイク
3.
LINE OUT に、オーディオ・システムやアンプを接続します。
ヘッドホンを使うときは、PHONES に接続します。
サンプリングする(P.14、P.23)ときは、LINE IN に CD プ
レーヤーなどの入力したい機器を、MIC IN にマイクを接続し
ます。(SP-404 の内蔵マイクを使うときは、必要ありませ
ん。)
抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、インプット(LINE IN、
MIC IN)に接続した機器の音量が小さくなることがあります。
このときは、抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:
PCS シリーズなど)をご使用ください。
マイクロホンとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、以下
のように対処してください。
1. マイクロホンの向きを変える
2. マイクロホンをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
AC アダプターのプラグをコンセントに差し込みます。
4.
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を
防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切っ
てください。
2.
付属の AC アダプターを DC IN ジャックに接続します。
単 3 電池 6 本でも駆動することができます。電池で駆動する場
合、この手順は必要ありません。
電池の入れ方
本体底面の電池ケースのフタを外し、本体底部に表記してある
図を確認して、向き(極性)を間違えないように電池を入れて
ください。電池を入れたら、確実にフタを閉めてください。
電池の容量が残り少なくなると、ディスプレイ・イルミネー
ションが点灯したままになり、ディスプレイ右下のドットが短
い間隔と長い間隔で交互に点滅します。さらに電池容量が無く
なると、ディスプレイにLoと表示され、すべての操作がで
きなくなります。このようになりましたら、すぐに電池を交換
してください。
記憶しています。
ては音がひずむ場合があります。このようなときも、電池
を交換してください。
電源を入れる/切る
電源を入れる
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。
手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する
恐れがあります。
SP-404 の VOLUME つまみを左いっぱいに回しきって音量を最
1.
小にします。
2.
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量を最小にし
ます。
3.
SP-404 の POWER スイッチを ON にします。
音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電
源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではありま
せん。
4.
接続しているアンプやオーディオ・システムの電源を入れま
す。
5.
SP-404 のパッドを叩いて音を聴きながら、VOLUME つまみを
徐々に上げて音量を調節します。
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量も適当な大
きさに調節します。
に、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてく
ださい。また、その際、ボタン、つまみなどが破損しない
ような位置に配置してください。
いにご注意ください。
10
電源を切る
1.
SP-404 および接続しているアンプやオーディオ・システムの
音量を最小にします。
アンプやオーディオ・システムの電源を切ります。
2.
SP-404 の POWERスイッチを OFF にします。
3.

メモリー・カードを挿す/抜く
本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよう
本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱
メモリー・カードの抜き挿しは、必ず SP-404 の電源を切った
状態で行ってください。電源を入れたまま行うと、メモリー・
カードのデータが壊れたり、メモリー・カードが使えなくなっ
たりする恐れがあります。
メモリー・カードを挿す
1.
メモリー・カードをフロント・パネルのカード・スロットに挿
入します。
メモリー・カードは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥まで差
し込んでください。また無理な挿入はしないでください。
初めてメモリー・カードを使用するときは、必ず SP-404 で
フォーマットしてください。(P.38)
別の機器でフォーマットしたメモリー・カードは、SP-404 で
認識されません。
お使いになる前に
メモリー・カードを抜く
フロント・パネルのカード・スロット横のイジェクト・ボタン
1.
を押します。メモリー・カードの一部が押し出されますので、
メモリー・カードをつまんで手前に引っ張ってください。
メモリー・カードの盗難防止について
工場出荷時は、本体底面の★の位置に専用ネジが取り付けられ
ています。メモリー・カード・カバーを取り付けた状態で、そ
の専用ネジをプラス・ドライバーで外して CARD LOCK のネ
ジ穴に取り付けると、メモリー・カード・カバーの取り外しが
できなくなり、メモリー・カードの盗難防止に役立ちます。
★
に、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてく
ださい。また、その際、ボタン、つまみなどが破損しない
ような位置に配置してください。
いにご注意ください。
11

クイック・スタート
工場出荷時のサンプルやパターンを、個人で楽しむ以外に
メモリー・カードを購入する前に、『推奨するメモリー・
メモリー・カードのフォーマットやバックアップ方法につ
サンプルを聴いてみよう
工場出荷時には、サンプル・バンク A のパッド 1 〜 12 とサンプ
ル・バンク B のパッド 1、2 にサンプルが割り当てられています。
まずそれらを聴いてみましょう。
サンプルとは
実際の演奏に必要な音が鳴るように、サンプリングした音(波
形)にいくつかの設定を加え、パッドに割り当てたものです。
サンプル・バンクとは
パッドに割り当てた 12 個のサンプルをひとまとめにしたもの
です。SP-404 には A 〜 J の 10 個のサンプル・バンクがあり
ます。
工場出荷時のサンプルやパターンにつ
いて
権利者の許諾なく使用することは、法律で禁じられていま
す。
工場出荷時に割り当てられているサンプル(サンプル・バンク
A、サンプル・バンク B のパッド 1、2)やパターン( パター
ン・バンク A)は、いったん消去したり設定を変更したりする
と、工場出荷時の状態に復帰させることはできません。
工場出荷時の状態を残しておきたいときは、別売のメモリー・
カード(コンパクトフラッシュ)を別途ご購入の上、メモ
リー・カードへバックアップしてください。
カードについて』(P.50)をご覧ください。
いては、『第 6 章 メモリー・カードを使う』(P.38)を
ご覧ください。
サンプルにエフェクトをかけて
みよう
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタンを消
灯させます。
2.
パッド 1 を押します。
サンプルが鳴っている間、パッドが点灯します。
3.
音が鳴るのを確認したら、さらにパッド 2 〜 12 を押してみま
しょう。
パッドを押しても音が出ない場合は、サンプル・バンク A が選
ばれているか(BANK[A]の点灯)を確認してください。他
のバンクが選ばれていたら、BANK[A]を押して、バンク A
に切り替えてください。
パッドを強く叩いても音量は変わりません。必要以上に強く叩
くと故障の原因にもなります。サンプルの音量の調節方法につ
いては、『サンプルの音量を設定する』(P.29)をご覧くださ
い。
SP-404 は、音に特殊な効果を与える 29 種類のエフェクトを内蔵
しています。
エフェクトを使うとどんな音になるか聴いてみましょう。
29 種類のエフェクトのうち、フィルター+オーバードライブ、
ピッチ・シフター、ディレイ、アイソレーター、ヴァイナル・
シミュレーターの 5 種類については、直接ボタンを押して選べ
るようになっています。
残り 24 種類のエフェクトは MFX(マルチエフェクト)として
まとめられ、[MFX]を押しながら CTRL 3/MFX つまみを回
すことで使用するエフェクトを選べるようになっています。
ここでは、サンプルにフィルター+オーバードライブをかけてみま
しょう。
4
3, 5
1
12
2

1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタンを消
灯させます。
2.
フィルター+オーバードライブをかけたいサンプルが割り当て
られているパッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
3.
[FILTER+DRIVE]を押して、ボタンを点灯させます。
サンプルの音にフィルター+オーバードライブがかかります。
4.
CTRL 1 〜 3 つまみを回して、フィルター+オーバードライブの
かかり具合を調節します。
CTRL 1(CUTOFF)
フィルターのカットオフ周波数を調節します。左に回すほど
暗く、こもった音になります。逆に右に回すほど明るく、ク
リアな音になります。
CTRL 2(RESONANCE)
フィルターのレゾナンスを調節します。右に回すほど音質の
くせが強くなります。
CTRL 3(DRIVE)
フィルターの歪み量を調節します。右に回すほど歪みが多く、
ワイルドな音になります。
5.
フィルター+オーバードライブをオフにするときは、
[FILTER+DRIVE]を押してボタンを消灯させます。
ピッチ・シフター、ディレイ、アイソレーター、ヴァイナル・
シミュレーターについての説明や、MFX で使うエフェクトの
選び方と各エフェクトの働きについては、『第 2 章 エフェク
トを使う』(P.18)をご覧ください。
パターンを演奏してみよう
パターンとは
SP-404 では、パッドを押していくつかのサンプルを順に鳴ら
し、その演奏をそのまま記録して曲にすることができます。こ
のようにサンプルを演奏の順番に並べたものをパターンといい
ます。
パターン・バンクとは
パターンもサンプルと同様にパッドに割り当てられ、パッド 1
〜 12 に割り当てられたパターンをひとまとめにしたものをパ
ターン・バンクとして扱います。SP-404 には A 〜 J の 10 個
のパターン・バンクがあります。
クイック・スタート
1
4
2
3
[PATTERN SELECT]を押して、ボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示されます。
パッド 1 を押します。
2.
パッド 1 が点滅から点灯に変わり、パターンの演奏が始まりま
す。
パッドを押してもパターンの演奏が始まらないときは、
[PATTERN SELECT]が点灯している状態でバンク A が選ば
れているか(BANK[A]の点灯)を確認してください。他の
バンクが選ばれていたら、[PATTERN SELECT]が点灯して
いる状態で BANK[A]を押して、バンク A に切り替えてくだ
さい。
3.
パターンの演奏を確認したら、さらにパッド 2 〜 12 を押してみ
ましょう。
パターンの演奏中に別のパッドを押すと、次に演奏するパター
ンとして予約されます。現在演奏中のパターンを最後まで演奏
すると、予約したパターンの演奏が自動的に始まります。
[SUB PAD]を押しながらパッドを押すと、そのパッドのパ
ターンへすぐに切り替わります。
4.
[CANCEL](PATTERN STOP) を押すと、パターンの演奏が止
まります。
パターン・バンクとサンプル・バンクはそれぞれ別のもので
す。例えば、バンク A のパターンにはバンク A のサンプルし
か使用できないということはありません。
工場出荷時には、パターン・バンク A のパッド 1 〜 12 にパターン
が割り当てられています。それらを聴いてみましょう。
13

クイック・スタート
テンポを変えてパターンを演奏する
パターンの演奏テンポを変えてみましょう。
3
2, 4
1
[PATTERN SELECT]を押して、ボタンを点灯させます。
1.
[TIME/BPM]を押して、ボタンを点灯させます。
2.
CTRL 2 つ まみを回します。
3.
パターンの演奏テンポが変わります。ディスプレイには演奏テ
ンポが BPM で表示されます。
BPM とは
Beats Per Minute(ビーツ・パー・ミニット)の略で、1 分間
に演奏される 4 分音符の数のことです。
サンプリングしてみよう
ここでは、工場出荷時にサンプルが割り当てられていないサンプ
ル・バンク B のパッド 9 にサンプリングしてみます。
第三者が著作権を有する音声著作物を、権利者に無断で録音
(サンプリング)することは、個人で楽しむなどの特別な場合
を除き法律で禁止されています。違法な録音を行わないでくだ
さい。
あなたがローランド製品を用いて違法な録音を行った結果、法
律で罰せられたり権利者から補償を求められるなどしても、
ローランド株式会社は一切の責任を負いません。
4.
もう一度[TIME/BPM]を押して、ボタンを消灯させます。
1.
P.10 を参照して、CD プレーヤーを接続します。
2.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタンを消
灯させます。
3.
BANK[B]を押して、ボタンを点灯させます。
[REC]を押して、ボタンを点灯させます。
4.
サンプリングのスタンバイ状態になり、サンプル音が割り当て
られていないパッドが点滅します。
ここでサンプリングを中止したいときは、[CANCEL]を押し
て[REC]を消灯させます。
パッド 9 を押します。
5.
パッド 9 が点灯し、他のパッドが消灯します。
[REC]が点滅します。
14

6.
CD プレーヤーの音量を調節します。
CTRL 3(LEVEL)つまみを右いっぱいに回してから、接続し
ている CD プレーヤーの音量を調節します。PEAK インジケー
ターが時々点灯するようにします。
CTRL 3(LEVEL)つまみを右いっぱいに回しても PEAK イン
ジケーターが点灯しないときは、入力機器側の音量が小さすぎ
ることが考えられます。そのままサンプリングしても問題はあ
りませんが、より良い音質でサンプリングするためには、
PEAK インジケーターが時々点灯するように入力機器側の音量
を調節することをおすすめします。
7.
サンプリングしたい音を再生し、サンプリングを開始したいタ
イミングで[REC]を押します。
[REC]が点灯し、サンプリングが始まります。
8.
サンプリングを終了したいところで、[REC]を押します。
パッド 9 と[REC] が消灯します。
サンプリング可能な時間を超えると、ディスプレイにFuL
と表示され、自動的にサンプリングを終了します。表示の内容
については、「メッセージ一覧」(P.49)をご覧ください。
クイック・スタート
サンプリングした音が気に入らないとき
サンプリングした音を消して、再び『サンプリングしてみよう』の
手順 4からやり直してください。消去方法は次のとおりです。
1, 3
2
パッド 9 を押すと、今サンプリングした音を再生します。
9.
頭の部分や終わりの部分に不要な音や空白が入ってしまったと
き、必要な部分だけを鳴らすように設定することができます。
詳しくは、『不要な部分を鳴らさない(マーカー/スタート・
ポイント/エンド・ポイント)』(P.30)をご覧ください。
[DEL]を押して、ボタンを点灯させます。
1.
サンプルが割り当てられているパッドが点滅します。
ディスプレイにはdELと表示されます。
2.
消したいサンプルが割り当てられているパッドを押します。
パッドが点灯し、[DEL]が点滅します。
3.
[DEL]を押します。
[DEL]の点滅が点灯に変わり、ディスプレイのドットが点滅
します。
点滅が消えると、消去は完了します。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでください。
消去しようとしているサンプルだけでなく、他のサンプルの
データも破壊される恐れがあります。
15

第 1 章 サンプルを鳴らす
フォーマット中([DEL]点灯中)は電源を切ったり、メ
SP-404 は、1 〜 12 のパッドとバンク・ボタンの操作でサンプル
を鳴らします。
サンプルが鳴っているパッドは点灯します。
一番最後に押して発音したパッドをカレント・パッドと呼びます。
パネル上にはカレント・パッドの設定内容が表示されます。
サンプルの設定を変更する場合は、カレント・パッドに割り当
てられているサンプルが対象となります。
サンプルの構成
パネル上のパッド 1 〜 12 には、それぞれ 1 つずつサンプルを割り
当てることができます。パッドに割り当てた 12 個のサンプルを 1
まとめにしたものをサンプル・バンクと呼び、SP-404 では A 〜 J
の 10 個のバンクを使うことができます。バンク A と B は SP-404
の本体(インターナル)メモリーにあるバンク、バンク C 〜 J はメ
モリー・カードにあるバンクです。
電源投入時は、サンプル・バンク A が選ばれています。
サンプル・バンクを切り替える
※[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
サンプル・バンクを切り替えるには、BANK[A]〜[F/J]のいず
れかを押します。押したボタンが点灯し、そのバンクに切り替わり
ます。BANK[C/G]〜[F/J]をもう 1 回押すと、ボタンが点滅
に変わり、バンク G 〜 J に切り替わります。
メモリー・カードがスロットに挿入されていないときは、
BANK[C/G]〜[F/J]を押してもサンプル・バンク C 〜 J
を選ぶことはできません。
サンプル・バンク C 〜 J のサンプルを鳴らしているときは、
メモリー・カードを絶対に抜かないでください。予期しない音
が出てスピーカーやアンプを破損する恐れがあります。またメ
モリー・カード自体を破損する恐れもあります。
SP-404 で未使用(SP-404で未フォーマット) のメモリー・
カードを挿入し、BANK[C/G]〜[F/J]を押すと、BANK
[C/G]〜[F/J]が点滅し、ディスプレイにFMtと表示さ
れます。
ここでフォーマットを実行するには、BANK[C/G]〜[F/J]
を押してください。
BANK[C/G]〜[F/J]が点灯に変わり、[DEL]が点滅し始
めます。さらに[DEL]を押すとフォーマットが開始されま
す。
フォーマットの実行によって、メモリー・カードのデータがす
べて初期化され、SP-404 で使用できるようになります。
(最大同時発音数)
(最大同時発音数:12 音)。ただし、ステレオに設定されているサ
(ホールド)
同時に鳴らせるサンプルの数
SP-404 は、同時に最大 12 個のサンプルを鳴らすことができます
ンプルは、1 つで 2 音分に相当します。
サンプルのステレオ/モノラルの設定はサンプリング時だけ設
定が可能で、後から変更することはできません。サンプリング
時に設定する方法については『CD の音をサンプリングする』
(P.23)をご覧ください。
また、リサンプリング中は最大同時発音数が 4 音となりますのでご
注意ください。
リサンプリングについては、『サンプルにエフェクトをかけて
再びサンプリングする(リサンプリング)』(P.26)をご覧くだ
さい。
同時に鳴らせるサンプルの数
モノラル・サンプル ステレオ・サンプル
通常の使用 12 6
リサンプリング中 4 2
パッドから手を離してもサンプ
ルが鳴り続けるようにする
ホールド機能を使うと、パッドから手を離してもサンプルを鳴らし
続けることができます。
サンプルを繰り返し連続して鳴らすときに便利です。(ループ再生、
P.29)
ここではバンク B のパッド 1 のサンプルを例に、ホールド機能の使
い方を説明します。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押してボタンを消
灯させます。
2.
BANK[B]が点灯しているかを確認し、パッド[1]を押して
サンプルを発音します。
3.
パッドから手を離す前に、[HOLD]を押します。
[HOLD]が点灯し、ホールド状態になります。
パッドから手を離してもサンプルが鳴り続けます。
4.
[HOLD]をもう一度押すと、発音を停止します。
パッドは、サンプルが鳴っている間点灯します。
モリー・カードを抜いたりしないでください。
16
ホールドは、ゲート再生([GATE]が点灯)になっているサン
プルにのみ有効です。トリガー再生([GATE]が消灯)に設定
されているサンプルの場合は、[HOLD]を押す/押さないに
よる鳴りかたの変化はありません。
ゲート再生/トリガー再生はパッドごとに設定することができ
ます。詳しくは P.29 をご覧ください。

外部入力の音を鳴らす
(エクスターナル・ソース)
SP-404 では、LINE IN ジャックに接続した CD プレーヤーや MIC
IN ジャックに接続したマイク、SP-404 の内蔵マイクなどの外部か
らの入力音に対して、サンプルと同様に発音/発音停止をコント
ロールしたり、エフェクトをかけることができます。
CD プレーヤーを使う
1.
CD の再生をスタートします。
※[MIC]が消灯していることを確認します。
2.
[EXT SOURCE]を押して、パッドを点灯させます。
パッドが点灯している間、ライン入力音が鳴ります。
[GATE]が点灯しているときは、[EXT SOURCE]を押してい
る間だけ音が鳴り、パッドから指を離すとライン入力音は消音
(パッド消灯)します。
[GATE]が消灯しているときは、[EXT SOURCE]を押すたび
に発音(パッド点灯)/消音(パッド消灯)が切り替わりま
す。
GATE の点灯/消灯は、[GATE] を押して切り替えることがで
きます。
第 1 章 サンプルを鳴らす
[GATE]が点灯しているときは、[EXT SOURCE]を押してい
る間だけ音が鳴り、パッドから指を離すとラインとマイク入力
音は消音(パッド消灯)します。
[GATE]が消灯しているときは、[EXT SOURCE]を押すたび
に発音(パッド点灯)/消音(パッド消灯)が切り替わりま
す。
GATE の点灯/消灯は、[ GATE]を押して切り替えることがで
きます。
3.
[STEREO]を押してボタンを点灯/消灯させ、外部入力のス
テレオ/モノラルを切り替えます。
[STEREO]点灯:外部入力の音がステレオで聞こえます。
[STEREO]消灯:外部入力の音がモノラルで聞こえます。
CD など、もともとステレオ入力の場合は、[STEREO]を点灯
させておくのがよいでしょう。
エフェクト・ボタンのいずれかを押してボタンを点灯させる
4.
と、外部入力音にエフェクトをかけることができます。(P.18)
エフェクト・ボタンを押して点灯させても外部入力音にエフェ
クトがかからない場合は、さらに[REMAIN](CURRENT
PAD)を押しながら[EXT SOURCE]を押してください。外
部入力音にエフェクトがかかるようになります。
3.
[STEREO]を押してボタンを点灯/消灯させ、外部入力のス
テレオ/モノラルを切り替えます。
[STEREO]点灯:外部入力の音がステレオで聞こえます。
[STEREO]消灯:外部入力の音がモノラルで聞こえます。
CD など、もともとステレオ入力の場合は、[STEREO]を点灯
させておくのがよいでしょう。
エフェクト・ボタンのいずれかを押してボタンを点灯させる
4.
と、外部入力音にエフェクトをかけることができます。(P.18)
エフェクト・ボタンを押して点灯させても外部入力音にエフェ
クトがかからない場合は、さらに[REMAIN](CURRENT
PAD)を押しながら[EXT SOURCE]を押してください。外
部入力音にエフェクトがかかるようになります。
ライン入力とマイク入力を同時に使う
1.
LINE IN ジャックに接続した機器とマイクから音声を入力しま
す。
2.
[EXT SOURCE]と[MIC]を押して、両方とも点灯させます。
[MIC]が消灯していると、マイクから音声を入力できなくな
ります。
マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーン
という音)が出ることがあります。その場合は、以下のように
対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
外部入力音の音量を調節する
入力音の音量が大きすぎて歪んだり、小さすぎてノイズが目立つよ
うな場合は、次の手順で音量を調節してください。
[EXT SOURCE]を押して、パッドを点灯させます。マイクか
1.
ら入力する場合は、[MIC]も押してボタンを点灯させます。
外部入力音が鳴ります。
[START/END/LEVEL]を押して、ボタンを点灯させます。
2.
3.
CTRL 3(LEVEL)つまみを回して、入力音の音量を調節しま
す。
左に回すほど音量が小さくなり、右に回すほど大きくなりま
す。
PEAK インジケーターが時々点灯するように調節します。
CTRL 3(LEVEL)つまみを回しても外部入力の音量が変化し
ない場合は、[REMAIN](CURRENT PAD)を押しながら
[EXT SOURCE]を押してください。(この操作によって、外
部入力が音量の調節対象に選ばれます。)
その後、改めて[START/END/LEVEL]を押し、CTRL 3
(LEVEL)つまみを回して調節してください。
4.
もう一度[START/END/LEVEL]を押します。
[START/END/LEVEL]が消灯し、音量が設定されます。
CD やマイクなどからの音量が大きすぎると、PEAK インジ
ケーターが点灯していなくても音が歪んでしまうことがありま
す。逆に小さすぎると、CTRL 3(LEVEL)つまみを回しても
音が十分に大きくならないことがあります。このような場合
は、CD 側で音量を調節したり、マイクのときは MIC LEVEL
つまみを回して、適当な音量になるよう調節してください。
17