
このたびは、BOSS ドクター・サンプル SP-303 をお買い上げい
ただきまして、ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
・ 安全上のご注意(P.2 〜 3)
・ 使用上のご注意(P.10)
をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この
取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐ
に見ることができるよう、手元に置いてください。
2001 ©ボス株式会社
本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。
MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please
contact an authorized Roland distributor.

安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に
設置しないでください。必ず安定した水平な場
所に設置してください。
..............................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100
V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ AC アダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
2

警告
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 長時間使用しないときは、AC アダプターをコン
セントから外してください。
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグを
持って、機器本体やコンセントに抜き差ししな
いでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めにAC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
118
● コイン・ネジを外した場合は、小さなお子様が
誤って飲み込んだりすることのないようお子様
の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
3

目次
安全上のご注意..................................... 2
主な特長 .............................................. 6
各部の名称と働き.................................. 7
使用上のご注意...................................10
クイック・スタート ............................11
接続をする .............................................................. 11
電源を入れる........................................................... 12
電源を切るとき....................................................... 12
サンプルを聴いてみよう......................................... 13
サンプルにエフェクトをかけてみよう ................... 14
パターンを演奏させてみよう ................................. 15
テンポを変えて演奏させる............................................... 15
サンプリングをしてみよう ..................................... 16
本体メモリーの保護(プロテクト)の解除方法.......... 16
サンプリングした音が気に入らないときは.................. 17
エフェクト一覧 ....................................................... 24
第 3 章 サンプリングする..................27
サンプリングをする前に......................................... 27
高音質/長時間/ローファイ・サンプリング
の選択(サンプリング・グレード).................................27
ステレオ/モノラル・サンプリングの選択 ..................27
サンプリング時間について ...............................................27
マイクを使ってサンプリングする .......................... 28
CD/MD の音をサンプリングする............................ 29
あらかじめテンポを決めてサンプリングする ........ 30
自動的にサンプリングをスタートさせる
(オート・サンプリング)......................................... 31
オート・サンプリングをやめたいとき...........................32
サンプルにエフェクトをかけながら
再度サンプリングする(リサンプリング).............. 32
サンプルを 1 つ消去する ........................................ 33
サンプルを一括して消去する ................................. 34
パッドへのサンプルの割り当てを変更する............ 34
サンプリング可能な残り時間を調べる ................... 35
第 1 章 サンプルを鳴らす..................18
サンプルの構成....................................................... 18
サンプル・バンクを切り替える.............................. 18
同時に鳴らせるサンプルの数
(最大同時発音数)................................................... 18
パッドから手を離しても
サンプルが鳴り続けるようにする(ホールド)...... 19
外部入力の音を鳴らす(EXT ソース・パッド)...... 19
外部入力音の音量を調節する...........................................20
第 2 章 エフェクトを使う..................21
サンプルにエフェクトをかける.............................. 21
テンポよくエフェクトをオン/オフする
(エフェクト・グラブ).......................................................22
MFX で使うエフェクトを選ぶ......................................... 22
複数のサンプルにエフェクトを
かける ..................................................................... 22
全てのサンプルに同時にエフェクトをかける ........ 23
第 4 章 サンプルの設定を変更する .....36
フレーズを繰り返し鳴らす(ループ再生)/
一度だけ鳴らす(ワン・ショット再生)................. 36
パッドを押している間だけ
サンプルが鳴るようにする(ゲート再生).............. 36
パッドを押しつづけなくても
サンプルが鳴り続くようにする(トリガー再生)... 36
サンプルを逆方向再生で鳴らす(リバース再生)... 37
サンプルの音量を設定する ..................................... 38
不要な部分を鳴らさないようにする
(マーカー/スタート・ポイント/エンド・ポイント)
スタート/エンド・ポイント共に変えたいとき ..........38
エンド・ポイントだけ変えたいとき...............................39
スタート・ポイントだけ変えたいとき
(エンド・ポイントはサンプルの終わり)......................39
スタート・ポイント/エンド・ポイントを
微調整する ............................................................................40
不要な部分を消去する(トランケート)................. 41
サンプルの BPM を変更する .................................. 41
........... 38
4

目次
ピッチを変えずにサンプルの長さを変更する
(タイム・モディファイ)......................................... 42
第 5 章 サンプルの演奏を記録する
(パターン・シーケンサー)...................43
パターンの構成....................................................... 43
パターンのテンポを変更する ................................. 43
CD やターンテーブルのテンポに合わせるには........... 43
パターンを止める ................................................... 44
再生中にパターンを切り替える.............................. 44
パターンを録音する................................................ 44
間違った演奏データを消去する....................................... 46
パターンを消去する................................................ 46
パターンを 1 つだけ指定して消去する.......................... 46
パターンを一括して消去する...........................................47
パッドへのパターンの割り当てを変更する............ 47
第 6 章 メモリー・カードを使う ........48
メモリー・カードについて ..................................... 48
メモリー・カードの差し込みかた .................................. 48
メモリー・カードを初期化する
(フォーマット)....................................................... 49
メモリー・カードにサンプルを保存する
(サンプル・セーブ)................................................ 49
メモリー・カードからサンプルを読み込む
(サンプル・ロード)................................................ 50
メモリー・カードにパターンを保存する
(パターン・セーブ)................................................ 50
MIDI シーケンサーと組み合わせて使う
(テンポ同期)...........................................................54
パターンのテンポと演奏開始/停止を
MIDI シーケンサーに同期させる......................................54
パターンのテンポだけを
MIDI シーケンサーに同期させる......................................55
テンポを同期させずにサンプルだけを鳴らす ..............55
リズム音源として使う ............................................ 56
リズム・マシンと組み合わせて使う....................... 56
リズム・マシンのテンポに同期させて
SP-303 のパターンを演奏する........................................56
リズム・マシンからのノート情報で
SP-303 のサンプルを鳴らす............................................57
MIDI の設定を工場出荷時の設定に戻す.................. 58
第 8 章 具体的な応用例.....................59
パターン・シーケンサーを使って
リズム・パターンを作る......................................... 59
MIDI 機器と組み合わせて使う ................................ 61
リズム音源として使う........................................................61
ターン・テーブルと組み合わせて使う ................... 62
ターンテーブルの音にエフェクトをかける ..................62
ターンテーブルの音に合わせて
サンプルを演奏する............................................................63
資料...................................................64
操作早見表 .............................................................. 64
故障と思う前に ....................................................... 66
本体のメモリーを初期化する ................................. 68
メッセージ一覧 ....................................................... 69
メモリー・カードからパターンを読み込む
(パターン・ロード)................................................ 51
メモリー・カードのデータを保護する
(プロテクト)........................................................... 51
パソコン上の波形データを SP-303 に取り込む..... 52
第7章
他の MIDI 機器と組み合わせて使う ......53
MIDI キーボードと組み合わせて使う ..................... 53
MIDI チャンネルの変更のしかた ............................ 53
MIDI 操作時の注意.................................................. 54
MIDI インプリメンテーション・チャート .............. 71
主な仕様.................................................................. 72
索引...................................................74
5

主な特長
大容量のメモリー・カード(スマートメディ
ア)を使って長時間サンプリング
SP-303本体では、最長3分12秒のサンプリングが可能です。
さらに、別売のメモリー・カード(スマートメディア:8 MB
〜 64 MB)を使った長時間のサンプリングが可能です。
例えば 64 MB のスマートメディアを使用すれば、標準で最
大 33 分、ローファイ・モードでは、最大約 200分のサンプ
リングをすることができます。
※ 1MB/2MB/4MB のスマートメディアを使用することは
できません。
※ スマートメディアは株式会社東芝の商標です。
グルーブ系ミュージックに最適な 26 種類の
エフェクトを内蔵
アナログ・レコードの音質をシミュレーションするビニール・
シミュレーターをはじめとして、テクノには欠かせないフィ
ルター、リミックスに欠かせないアイソレーター、ボイス・
エフェクトとして強力なボイス・トランスフォーマーなど、
グルーブ系の音楽パフォーマンスや制作の必需品ともいえる
エフェクトを 26 種類搭載しています。
これらのエフェクトは、外部からの入力に対しても使用する
ことができます。
リサンプリングが可能
サンプリング音を再生しながら内蔵のエフェクトをかけて再
度サンプリング(リサンプリング)をすることにより、新た
なサンプルを作ることができます。この操作はすべてデジタ
ルで行われるため、音質の劣化がありません。
すでにあるサンプリング音から、さまざまなバリエーション
を作り出すのに便利です。
サンプリング音の再生操作を記録
(パターン・シーケンサー)
サンプリング音の再生操作をそのまま記録し、後でパターン
として再生することができます。
リズムのサンプリング音を組み合わせて簡単なリズム・パ
ターンを作ったり、フレーズを組み合わせて 1 つの曲にまと
めることも可能です。
最大同時発音数は 8 音
モノラルのサンプリング音であれば、同時に 8 音を発音させ
ることができます。また、エフェクトやメモリー・カードを
使用した場合でも、発音数には影響を与えません。
これにより、サンプル音を重ねたり効果音を入れたりするパ
フォーマンスにも余裕で対応します。
......................................................................................
■ 文中の表記について
● [ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタン、パッド
を表します。
[REC] REC ボタン
BANK[A] バンク A ボタン
[1] パッド 1
[HOLD] ホールド・パッド
● 文中の(P.**)は、参照ページを示しています。
......................................................................................
6

各部の名称と働き
fig.P01
4
5
1 2
3
6
7
11
19
8 9
20 21
12
10
13
22
24
1 VOLUME(ボリューム)つまみ
ライン・アウトおよびヘッドホンの音量を調節します。
2 EFFECTS CONTROL
(エフェクト・コントロール)つまみ
選んだエフェクトに応じて各つまみに割り当てられるパ
ラメーターをコントロールします。各つまみは、次のよ
うな場合にも使います。
14
15
16
17
18
23
25
26
4 ディスプレイ
サンプルやパターンの BPM(テンポ)、各設定の値、エ
ラー・メッセージなどを表示します。また、サンプリン
グの残り時間を表示させることもできます。
5 エフェクト・ボタン
使用するエフェクトを選びます。ボタンの点灯でオン、
消灯でオフになります。
CTRL 1(コントロール 1)つまみ
サンプルの発音開始位置や、サンプルの再生時間を変更
する時に使います。
CTRL 2(コントロール 2)つまみ
パターンの BPM(テンポ)や、サンプルの発音終了位置
を変更するときに使います。
CTRL 3/MFX(コントロール 3 / MFX)つまみ
MFX のタイプの選択や、サンプリング・レベル、サンプ
ルの音量を変更するときに使います。
3 PEAK(ピーク)インジケーター
サンプリングするときのレベル調整の目安になるインジ
ケーターです。このインジケーターが時々点灯するくら
いにレベル調整を行うと、適切なレベルでサンプリング
することができます。
※ 同時に複数のエフェクトをオンにすることはできませ
ん。
6 START/END/LEVEL
(スタート/エンド/レベル)ボタン
サンプルの発音開始/終了位置や音量を変更するときに
使います。
7 TIME/BPM(タイム/ BPM)ボタン
サンプルの再生時間や BPM(テンポ)を設定するときに
使います。
8 PATTERN SELECT
(パターン・セレクト)ボタン
パターンの再生/録音をするときに押します。ボタンが
点灯しているときは、パッドを押してパターンを選ぶこ
とができます。
7

各部の名称と働き
9 LENGTH(パターン・レングス)ボタン
パターンの長さを設定します。
10 QUANTIZE(クォンタイズ)ボタン
パターン録音時のタイミング自動補正(クオンタイズ)
の設定をします。
11 TAP TEMPO(タップ・テンポ)ボタン
このボタンを数回押すと、ボタンを押した間隔に応じて
テンポを変えることができます。
12 CANCEL(キャンセル)ボタン
このボタンを押すと、サンプリングやサンプル消去の操
作を途中で中止することができます。
また、再生中のパターンを止めることができます。
13 REMAIN(リメイン)ボタン
このボタンを押すと、ディスプレイにサンプリング可能
な残り時間が表示されます。
また、このボタンを押しながらパッドを押すと、エフェ
クトをかけるサンプルや、設定を変更したいサンプルを
選ぶことができます。
18 REVERSE(リバース)ボタン
このボタンで、サンプルを逆方向に再生させる「リバー
ス再生」に切り替えることができます。
ボタン点灯でリバース再生、消灯で通常の再生になりま
す。
19 DEL(デリート)ボタン
サンプルやパターンを消去するときに使います。消去中
はボタンが点灯します。
20 REC(レコーディング)ボタン
サンプリングの開始/終了をするときや、パターンの録
音/終了をするときに使います。
21 RESAMPLE(リサンプリング)ボタン
サンプルの音にエフェクトをかけて再度サンプリング
(リサンプリング)するときに使います。
22 MARK(マーク)ボタン
サンプリングした音の一部だけを発音させるときに使い
ます。このボタンが点灯しているときに指定した部分だ
けが発音します。
14 LONG/LO-FI
サンプリング時のグレード(高音質/長時間/ローファ
イ)を切り替えます。
ボタン消灯で高音質サンプリング、点灯で長時間サンプ
リング、点滅でローファイ・サンプリングになります。
(ロング/ローファイ)ボタン
15 STEREO(ステレオ)ボタン
モノラルでサンプリングするかステレオでサンプリング
するかを切り替えます。
ボタン点灯でステレオ・サンプリング、消灯でモノラル・
サンプリングになります。
16 GATE(ゲート)ボタン
パッドを押している間だけサンプルが発音する「ゲート
再生」とパッドを押すたびに発音と発音停止を繰り返す
「トリガー再生」を切り替えます。
ボタン点灯でゲート再生、点灯でトリガー再生になりま
す。
17 LOOP(ループ)ボタン
パッドを押したとき、サンプルを繰り返し鳴らす「ルー
プ再生」と一度だけ鳴らす「ワン・ショット再生」を切
り替えます。
ボタン点灯でループ再生、消灯でワン・ショット再生に
なります。
23 BANK(バンク)ボタン A/B/C/D
PATTERN SELECT ボタンが消灯しているときはサンプ
ルのバンク、点灯しているときはパターンのバンクを切
り替えます。
A、B ボタンを押すと本体のバンク A、B が選ばれます。
C、D ボタンを押すとメモリー・カードのバンク C、D が
選ばれます。
24 パッド(1 〜 8)
PATTERN SELECT ボタンが消灯しているときにパッド
を押すと、押したパッドに割り当てられているサンプル
が鳴ります。
サンプルが鳴っている間パッドが点灯します。
また、PATTERN SELECT ボタンが点灯しているときに
は、パターンの再生/停止を行います。
25 HOLD(ホールド)パッド
パッドを押しながらこのパッドを押すと、パッドから指
を離してもサンプルを鳴らし続けることができます。
26. EXT SOURCE
(エクスターナル・ソース)パッド
このパッドを使うと、サンプリングをしなくても外部入
力の音を発音/消音させたり、エフェクトをかけること
ができます。
8

各部の名称と働き
fig.P02
36
27 28 29 30 31
27 AC アダプター・ジャック
AC アダプターを接続します。
※ 付属の AC アダプター以外は絶対に使用しないでくださ
い。故障の原因となります。
28 電源スイッチ
電源をオン/オフします。
29 MIDI IN コネクター
外部 MIDI 機器(シーケンサー、キーボード、リズム・マ
シン)を接続し、SP-303 をコントロールすることがで
きます。接続には MIDI ケーブル(別売)を使います。
30 LINE OUT(ライン・アウト)ジャック
(L/R)
サンプリングした音を鳴らすためのアンプやミキサーを
接続する、ステレオ RCA ピン・タイプのオーディオ出力
ジャックです。
fig.P03
32 PHONES(ヘッドホン)ジャック
ヘッドホンを接続すると、ライン・アウトと同じ音を聴
くことができます。ジャックはステレオ標準タイプのプ
ラグに対応しています。
33 MEMORY CARD
(メモリー・カード)スロット
メモリー・カード(スマートメディア:別売)の差し込
み口です。メモリー・カードのバンク C / D を使い、本
体メモリーではできない長時間のサンプリングをするこ
とができます。
また、本体メモリーに記憶しているデータをそのまま保
存(バックアップ)することができます。
34 MIC LEVEL(マイク・レベル)つまみ
外部マイクの音量を調節します。
35 MIC(マイク)ジャック
外部マイクを接続します。
31 LINE IN(ライン・イン)ジャック(L/R)
CD プレーヤーなど、サンプリングの対象となる音源機器
を接続する、ステレオ RCA ピン・タイプのオーディオ入
力ジャックです。
36 盗難防止用ロック ( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用ケーブル(Kensington 社製)などを接
続することができます。
盗難防止ロックは、Kensington 社製のマイクロセーバー
セキュリティーシステムに対応しています。日本国内総
販売代理店は、以下のとおりです。
日本ポラロイド株式会社
電子映像営業グループ
〒 105-8456 東京都港区虎ノ門 3 丁目 2 番2 号
Tel: 03-3438-8879
Fax: 03-3432-8320
MicroSaver および Kensington は、米国 Kensington
Microware Limited の登録商標です。
9

使用上のご注意
291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力
の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が
多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
●
この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ
機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。
この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用し
ないでください。
552
● 本体メモリー、メモリー・カードの失われた記憶内容の修
復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
554
●
ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく
ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく
なる場合があります。ケーブルの仕様につきまして
は、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとしてメモリー・カードに保存し
ておいてください。
メモリー・カードをお使いになる前に
メモリー・カードの取り扱い
● SP-303 の電源がオンになっている状態でメモリー・カー
ドを抜き差ししないでください。
704
● メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。
fig.00-01
接点(金色)の無い面
上にする
705
● メモリー・カードの端子の部分に触れたり、汚したりしな
いでください。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その
他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、
販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられ
ています。
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用
しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を
侵害しても、ローランドは一切責任を負いません。
10

クイック・スタート
接続をする
SP-303 にはアンプやスピーカーは内蔵されていません。音
を出すためには、アンプやオーディオ・セットまたはヘッド
ホンなどを用意してください。下図を参考にして SP-303 と
外部機器を接続してください。
fig.Q01
オーディオ・セット/アンプ内蔵スピーカーなど
ACアダプター
(ACI-100)
コンセントへ
ステレオ・ヘッドホン
※ オーディオ・ケーブル、MIDI ケーブル、ステレオ・ヘッ
ドホン、マイクは付属していません。別途販売店にてお
買い求めください。
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態
で電源を切ってください。
LINE IN
オーディオ
ケーブル
MIDIケーブル
MIDI OUT
CD/MDプレーヤーなど
OUTPUT
マイク
クイック・スタート
DJ システムのセッティング
fig.Q02
LINE
LINE
OUT
IN
レコードからサンプリングするときは、ミキサーのフェー
ダーをターンテーブル側(最大側)にします。
サンプリング時の音量レベルは、SP-303 の REC レベル
(P.28、30)とミキサーのエフェクト・センド量で調整して
ください。
CH 1:
LINE IN
SP-303 ターンテーブル
CH 2:
PHONO IN
MIDIシーケンサーなど
EFFECT
SEND
ミキサーの設定
CH1 入力:ライン エフェクト:OFF
CH2 入力:PHONO エフェクト:ON
※ ミキサーによっては設定が変わります。詳しくは、ミキ
サーの取扱説明書をご覧ください。
11

クイック・スタート
電源を入れる
正しく接続したら(P.11)、必ず次の手順で電源を投入して
ください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーな
どが破損する恐れがあります。
電源を入れる前に次のことを確認します。
1.
•
外部機器と正しく接続されていますか?
•
本体に接続しているアンプやミキサーの音量が最小に
なっていますか?
2.
SP-303 の電源スイッチをオンにします。
ディスプレイに303と数秒間表示されます。同時に
ドットも点滅します。
fig.Q03
fig.Q04
電源を切るとき
1.
電源を切る前に、本体および接続しているアンプやミキ
サーの音量が最小になっているかを確認します。
2.
アンプ、ミキサーなどの電源をオフにします。
3.
SP-303 の電源スイッチをオフにします。
ドットが点滅している間は、絶対に電源スイッチを OFF
にしないでください。本体のメモリーやメモリー・カー
ドのデータを破壊する恐れがあります。
ドット
3.
アンプ、ミキサーなどの電源をオンにします。
SP-303 の音量を、VOLUME つまみを回して調節します。
4.
fig.Q05
5.
接続しているアンプやミキサーの音量も同じように調節
します。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
※ メモリー・カードが差し込まれている状態で電源スイッ
チをオンにすると、メモリー・カードを認識するまでドッ
トが点滅します。その間は動作しません。
ドットが点滅している間は、絶対に電源スイッチをオフ
にしないでください。
12

クイック・スタート
サンプルを聴いてみよう
工場出荷時には、バンク Aの 1 〜8 までにサンプルが割り当
てられています。まずそれらを聴いてみましょう。
●サンプルとは?
実際の演奏に必要な音が鳴るように、サンプリングした
音(波形)にいくつかの設定を加え、パッドに割り当て
たものです。
●サンプル・バンクとは?
パッドに割り当てた 8 つのサンプルをひとまとめにした
ものです。SP-303 には A 〜 D の 4 つのサンプル・バン
クがあります。
fig.Q06
※ SP-303 では、同時に最大で 8 つのパッドの音を鳴らす
ことができます。それ以上鳴らそうとパッドを押すと、
その時点で押しているパッドの中で最初に押したパッド
の音が消え(パッド消灯)、最後に押したパッドの音が鳴
ります(後着優先)。ただし、設定によっては 8 音鳴らな
い場合もあります。詳しくは、『同時に鳴らせるサンプル
の数(最大同時発音数)』(P.18)をご覧ください。
※ 工場出荷時に割り当てられているサンプルは、いったん
消去してしまうと復帰させることはできません。残して
おきたい場合には、市販のメモリー・カード(スマート
メディア:8MB 〜64MB)を別途ご購入の上、メモリー・
カードに保存しておくようにしてください。メモリー・
カードへの保存方法については、『メモリー・カードにサ
ンプルを保存する(サンプル・セーブ)』(P.49)をご覧
ください。
クイック・スタート
1
2
3
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
2.
パッド 1 を押します。
サンプルが鳴っている間、パッドが点灯します。
3.
音が鳴るのを確認したら、さらにパッド2〜 8を押してみ
ましょう。
※ パッドを押しても音が出ない場合は、サンプル・バンク
A が選ばれているか(BANK[A]が点灯)を確認してく
ださい。他のバンクが選ばれていたら、BANK[A]を押
して、バンク A に切り替えてください。
※ パッドを強く叩いても音量は変わりません。必要以上に
強く叩くと故障の原因にもなります。サンプルの音量の
調節方法については、『サンプルの音量を設定する』
(P.38)をご覧ください。
13

クイック・スタート
サンプルにエフェクトをかけてみ
よう
SP-303 は、音に特殊な効果を与える 26 種類のエフェクト
を内蔵しています。
エフェクトを使うとどんな音になるかを聴いてみましょう。
CTRL1 〜 3 つまみを回して、フィルター+オーバードラ
4.
イブのかかり具合を調節します。
CTRL 1(CUTOFF):
フィルターのカットオフ周波数を調節します。左に回す
ほど暗く、こもった感じの音になります。逆に右に回す
ほど明るく、クリアな感じの音になります。
26種類のエフェクトのうち、フィルター+オーバードラ
イブ/ピッチ・シフター/ディレイ/ビニール・シミュ
レーター/アイソレーターの 5 種類については、直接ボ
タンを押して選べるようになっています。
残りの 21種類のエフェクトは MFX(マルチ・エフェク
ト)としてまとめられ、[MFX]を押しながら CTRL3/
MFX つまみを操作することで 21種類の中から使用する
エフェクトが選べるようになっています。
ここでは、サンプルにフィルター+オーバードライブをかけ
てみましょう。
fig.Q07
4
3,5
1
CTRL 2(RESONANCE):
フィルターのレゾナンスを調節します。右に回すほど音
質のくせが強くなります。
CTRL 3(DRIVE):
フィルターの歪み量を調節します。右に回すほど歪みが
多く、ワイルドな音になります。
5.
フィルター+オーバードライブをオフにするときは、
[FILTER+DRIVE]を押してボタンを消灯させます。
ピッチ・シフター/ディレイ/ビニール・シミュレーター
/アイソレーターについての説明や、MFX で使うエフェ
クトの選びかたと各エフェクトの働きについては、『第 2
章 エフェクトを使う』(P.21)をご覧ください。
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
フィルター+オーバードライブをかけたいサンプルの割
2.
り当てられているパッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。
3.
[FILTER+DRIVE]を押してボタンを点灯させます。
サンプルの音にフィルター+オーバードライブがかかり
ます。
14

クイック・スタート
パターンを演奏させてみよう
SP-303 では、パッドを押していくつかのサンプルを順に鳴
らし、その演奏をそのまま記録して曲にすることができます。
このようにサンプルを演奏の順番に並べたものを「パターン」
といいます。
工場出荷時には、パターン・バンク Aのパッド 1 にデモ・パ
ターンが割り当てられています。このデモ・パターンを聴い
てみましょう。
※ このデモ・パターンを個人で楽しむ以外に権利者の許諾
なく使用することは、法律で禁じられています。
※ デモ・パターンは、いったん消去してしまうと復帰させ
ることはできません。残しておきたい場合には、市販の
メモリー・カード(スマートメディア:8MB 〜64MB)
を別途ご購入の上、メモリー・カードに保存しておくよ
うにしてください。メモリー・カードへの保存方法につ
いては、『メモリー・カードにパターンを保存する(パ
ターン・セーブ)』(P.50)をご覧ください。
●パターン・バンク
パターンもサンプルと同様にパッドに割り当てられ、
パッド 1〜 8に割り当てられたパターンをひとまとめに
したものをパターン・バンクとして扱います。
パッド1が一瞬点灯した後消灯し、[PATTERN SELECT]
が消灯します。
デモ・パターンの演奏がスタートします。
※ パッドを押してもパターンの演奏が始まらない場合は
[PATTERN SELECT]が点灯している状態でバンク Aが
選ばれている(BANK[A]が点灯)かを確認してください。
他のバンクが選ばれていたら、[PATTERN SELECT]を
押してボタンを点灯させた状態で BANK[A]を押し、バ
ンク A に切り替えてください。
3.
音が鳴るのを確認したら、さらにパッド2〜 8を押してみ
ましょう。
押したパッドのサンプルが鳴ります。
※ パターンの演奏がスタートした後は、パッドを押すとサ
ンプルを鳴らせる状態になっています。
パターンの演奏に合わせてサンプルの演奏を重ねること
ができます。
4.
[CANCEL](PATTERN STOP) を押します。
パターンが停止します。
※ パターンを演奏させたり、演奏パターンを切り替えた後
は、パッドを押すとサンプルを鳴らせる状態になってい
ます。
クイック・スタート
パターン・バンクにも A 〜 D があります。
パターン・バンクとサンプル・バンクはそれぞれ別のも
のです。例えばバンク Aのパターンにはバンク A のサン
プルしか使用できないということはありません。
fig.Q08
1
4
2
3
1.
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイにPtnと表示されます。
パッド 1 を押します。
2.
テンポを変えて演奏させる
パターンの演奏テンポを変えてみましょう。
fig.Q09
3
2,4
1
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
2.
3.
CTRL 2つまみを回します。
パターンの演奏テンポが変わります。ディスプレイには
演奏テンポが BPM で表示されます。
BPMとは Beat Per Minutes(ビート・パー・ミニッツ)
の略で、1 分間に演奏される 4 分音符の数のことです。
もう一度[TIME/BPM]を押してボタンを消灯させます。
4.
15

クイック・スタート
サンプリングをしてみよう
ここでは、工場出荷時にサンプルが割り当てられていないサ
ンプル・バンク B のパッド 1 にサンプリングしてみます。
第三者が著作権を保有する CD、レコード、テープ、映像
作品、放送等からサンプリングをする場合、私的使用等
の特別な場合を除き、権利者に無断での使用は法律で禁
止されています。
本体メモリーの保護(プロテクト)
の解除方法
工場出荷時には、本体メモリーに保存されているサンプルや
デモ・パターンが誤って書き替えられたり消去されないよう
に「プロテクト」がオンになっています。
プロテクトがオンのままサンプリングや消去、パターンの録
音などを行おうとすると、ディスプレイにPrtと表示さ
れ、それ以上の操作はできなくなります。
ご購入後、最初にサンプリングまたはパターンの録音をする
ときには、以下の手順でプロテクトを解除してください。
電源をオフにします。
1.
2.
[CANCEL]を押しながら電源スイッチをON にします。
これでプロテクトが解除されました。(プロテクト・オフ)
※ プロテクトの設定は電源オフ後も記憶されますので、ご
購入後、最初に 1 回だけプロテクトをオフにすれば、あ
とはずっとオフのままとなります。
※ プロテクトをオンに戻したい場合は、[REMAIN]を押し
ながら電源スイッチをオンにしてください。
fig.Q10
P.11を参照して、CD/MD プレーヤーやマイクなどを接続
1.
します。
2.
BANK[B]を押してボタンを点灯させます。
[REC]を押してボタンを点灯させます。
3.
サンプリングのスタンバイ状態になり、サンプル音の割
り当てられていないパッドが自動的に選ばれ点滅しま
す。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、[CANCEL]を
押します。[REC]が消灯します。
4.
パッド 1 を押します。
パッド 1 が点灯し、他のパッドが消灯します。
[REC]が点滅します。
サンプリングのレベル調整をします。
5.
● サンプリングしたい音を再生させながら、CTRL 3/MFX
(LEVEL)つまみを回して PEAK インジケーターが時々
点灯するように調節します。
※ CTRL 3 /MFX(LEVEL)つまみを右いっぱいに回して
も PEAKインジケーターが点灯しない場合は、入力に接
続された機器の音量が小さすぎることが考えられます。
そのままサンプリングしても問題はありませんが、より
良い音質でサンプリングするためには、PEAK インジ
ケーターが時々点灯するように入力機器側の音量を調節
することをおすすめします。
● マイクでサンプリングをするときには、MIC LEVEL つま
みを右いっぱいに回して、CTRL 3/MFX(LEVEL)つま
みで PEAK インジケーターが時々点灯するように調節し
ます。
3,6,7
16
5
2
4,8
5

クイック・スタート
※ 入力した音が歪むときは、MIC LEVEL つまみを左に回
し、歪みがなくなるところで止めてください。
サンプリングしたい音を再生し、サンプリングを開始し
6.
たいタイミングで[REC]を押します。
[REC]が点滅し、サンプリングがスタートします。
サンプリングを終えたいところで、[REC]を押します。
7.
これでサンプリングが終了し、パッドと[REC]が消灯
します。
※ サンプリング可能な時間を超えると、ディスプレイに
FuLと表示され、自動的にサンプリングが終了します。
表示の内容については、「メッセージ一覧」(P.69)をご
覧ください。
8.
パッド 1 を押すと、今サンプリングした音が再生されま
す。
頭の部分や終わりの部分に不要な音や空白が入ってし
まったとき、必要な部分だけを鳴らすように設定するこ
とができます。
詳しくは、『不要な部分を鳴らさないようにする(マー
カー/スタート・ポイント/エンド・ポイント)』(P.38)
をご覧ください。
サンプリングした音が気に入らないと
きは
サンプリングした音を消して、再び操作 3 からやり直してく
ださい。消去方法は次のとおりです。
fig.Q11
a,c
b
[DEL]を押してボタンを点灯させます。
a.
サンプルの割り当てられているパッドが点滅します。
ディスプレイにはdELと表示されます。
b.
消したいサンプルが割り当てられているパッドを押しま
す。
パッドが点灯し、[DEL]が点滅します。
[DEL]を押します。
c.
[DEL]の点滅が点灯に変わり、ディスプレイのドットが
点滅します。
ドットが消えたら消去完了です。
クイック・スタート
※ 消去が完了するまでに数秒〜数十秒かかりますので、し
ばらくお待ちください。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。消去しようとしているサンプルだけでなく、他の
サンプルのデータも破壊される恐れがあります。
17

第 1 章 サンプルを鳴らす
SP-303 は、1 〜 8 のパッドとバンク・ボタンの操作でサン
プルを鳴らします。
サンプルが鳴っているパッドは点灯します。
一番最後に押して発音させたパッドを「カレント・パッド」
と呼びます。パネル上にはカレント・パッドの設定内容が表
示されます。
SP-303 で未使用(SP-303 で未フォーマット)のメモ
リー・カードを差し込み、BANK[C]または[D]を押
すと、BANK[C][D]が点滅し、ディスプレイにFMt
と表示されます。
ここでフォーマットを実行するには、BANK[C]または
[D]を押してください。
サンプルの設定を変更する場合は、カレント・パッドに
割り当てられているサンプルが対象となります。
サンプルの構成
パネル上のパッド 1 〜 8 には、それぞれひとつずつサンプル
を割り当てることができます。パッドに割り当てた 8 つのサ
ンプルをひとまとめにしたものを「サンプル・バンク」と呼
び、SP-303 では A 〜 D の 4 つのバンクを使うことができま
す。バンク A と B は SP-303 本体のバンク、バンク C と D
はメモリー・カードにあるバンクです。
※ 電源投入時には、サンプル・バンク A が選ばれます。
fig.r01-01
サンプル・バンク
サンプル・バンク
サンプル・バンク
サンプル・バンク
1〜8のパッド(サンプル)
A
D
C
B
メモリー・カード
(計16サンプル)
本体上の
2バンク
(計16サンプル)
2バンク
の
サンプル・バンクを切り替える
BANK[C][D]が点灯に変わり、[DEL]が点滅し始め
ます。さらに[DEL]を押すとフォーマットが開始され
ます。
フォーマットの実行によって、メモリー・カード内部の
データがすべて消去され、SP-303 で使用できるように
なります。
なお、フォーマット中([REC]点灯)は電源を切った
り、メモリー・カードを抜いたりしないでください。
同時に鳴らせるサンプルの数
(最大同時発音数)
SP-303 は、同時に最大 8 つのサンプルを鳴らすことができ
ます(最大同時発音数:8 音)。ただし、ステレオに設定され
ているサンプルは、ひとつで 2 音分に相当します。
※ サンプルのステレオ/モノラルの設定はサンプリングの
時だけ設定が可能で、後から変更することはできません。
サンプリング時に設定する方法については P.29『CD/
MD の音をサンプリングする』をご覧ください。
また、リサンプリング中は最大同時発音数が 4 音となります
のでご注意ください。
※ リサンプリングについては、P.32『サンプルにエフェク
トをかけながら再度サンプリングする(リサンプリン
グ)』をご覧ください。
サンプル・バンクを切り替えるには、BANK[A]〜[D]の
いずれかを押します。押したボタンが点灯し、そのバンクに
切り替わります。
※ メモリー・カードがスロットに差し込まれていないとき
は、BANK[C]または[D]を押してもサンプル・バン
ク C/D を選ぶことはできません。
サンプル・バンクC/Dのサンプルを鳴らしているときは、
メモリー・カードを絶対に抜かないでください。予期し
ない音が出てスピーカーやアンプを破損する恐れがあり
ます。またメモリー・カード自体を破損する恐れがあり
ます。
18
同時に鳴らせるサンプルの数
モノラル・サンプル ステレオ・サンプル
通常の使用 8 4
リサンプリング中 4 2

第 1章 サンプルを鳴らす
パッドから手を離してもサンプルが
鳴り続けるようにする(ホールド)
ホールド機能を使うと、パッドから手を離してもサンプルを
鳴らし続けることができます。
サンプルを繰り返し連続して鳴らす(ループ再生:P.36)と
きに便利です。
ここではバンク A のパッド 1 のサンプルを例とって、ホール
ド機能の使いかたを説明します。
fig.r01-02
1
1
BANK[A]が点灯しているかを確認し、パッド[1]を
1.
押してサンプルを発音させます。
2.
パッドから手を離す前に、[HOLD]を押します。
2,3
外部入力の音を鳴らす
(EXT ソース・パッド)
SP-303 では、LINE IN ジャックに接続した CD/MD プレー
ヤーやMICジャックに接続したマイクなどの外部からの入力
音に対して、サンプルと同様に発音/発音停止をコントロー
ルしたり、エフェクトをかけることができます。
fig.r01-03
4
3
2
第1 章
これでホールド状態になり、パッドから手を離してもサ
ンプルが鳴り続けます。
※ ホールド状態になっても、[HOLD]は点灯しません。
3.
[HOLD]を再度押すと、発音を停止します。
※ パッドは、サンプルが鳴っている間点灯します。
ホールドは、ゲート再生になっているサンプル([GATE]
が点灯)にのみ有効です。トリガー再生に設定されてい
るサンプル([GATE]が消灯)の場合は、[HOLD]を押
す/押さないによる動作の変化はありません。
ゲート再生/トリガー再生はパッドごとに設定すること
ができます。詳しくは P.36をご覧ください。
CD/MD の再生をスタートさせます。またはマイクから音
1.
声を入力します。
2.
[EXT SOURCE]を押してパッドを点灯させます。
パッドが点灯している間、外部入力音が鳴ります。
[GATE]が点灯しているときは[EXT SOURCE]を押
している間だけ音が鳴り、パッドから指を離すと外部入
力音は消音(パッド消灯)されます。
[GATE]が消灯しているときは[EXT SOURCE]を押
すたびに発音(パッド点灯)/消音(パッド消灯)が切
り替わります。
GATE の点灯/消灯は[GATE]を押して切り替えるこ
とができます。
3.
[STEREO]を押してボタンを点灯/消灯させ、外部入力
のステレオ/モノラルを切り替えます。
[STEREO]点灯:外部入力の音がステレオで聞こえます。
[STEREO]消灯:外部入力の音がモノラルで聞こえます。
CD/MD など、もともとステレオの入力の場合は、
[STEREO]を点灯させておくのがよいでしょう。
4.
エフェクト・ボタンのいずれかを押してボタンを点灯させ
ると、外部入力音にエフェクトをかけることができます。
※ エフェクト・ボタンを押して点灯させても外部入力音に
エフェクトが かからない場合は、さらに[REMAIN]
(CURRENT PAD)を押しながら[EXT SOURCE]を押
してください。外部入力音にエフェクトがかかるように
なります。
19

第 1章 サンプルを鳴らす
外部入力音の音量を調節する
入力音の音量が大きすぎて歪んだり、小さすぎてノイズが目
立つような場合は、次の手順で音量を調節してください。
fig.r01-04
3
2,4
1
[EXT SOURCE]を押して、パッドを点灯させます。
1.
外部入力音が鳴ります。
[START/END/LEVEL]を押して、ボタンを点灯させます。
2.
3.
LEVEL つまみ(CTRL3/MFX つまみ)を回して、入力音の
音量を調節します。
左に回すほど音量が小さくなり、右に回すほど大きくな
ります。
PEAK インジケーターが時々点灯するように調節しま
す。
※ LEVEL つまみ(CTRL 3/MFX つまみ)を回しても外部
入力の音量が変化しない場合は、[REMAIN]を押しなが
ら[EXT SOURCE]を押してください。(この操作によっ
て、外部入力が音量の調節対象に選ばれます。)
その後、あらた めて[START/END/LEVEL]を押し、
LEVEL つまみで調節を行なってください。
再度[START/END/LEVEL]を押します。
4.
[START/END/LEVEL]が消灯し、設定した音量が記憶
されます。
※ CD/MD などからの音量が大きすぎたり、マイクを使用
している場合に音量を調節しても音が歪んで聞こえた
り、逆に音が十分に大きくならないことがあります。こ
のような場合には CD/MD 側で音量を調節したり、マイ
クの場合には MIC LEVEL つまみを回して、適当な音量
になるよう調節してください。
20

第 2 章 エフェクトを使う
SP-303 は 26 種類のエフェクトを搭載していますので、本
体だけでサンプルにエフェクトをかけて音に変化をつけるこ
とができます。
● 26 種類のエフェクトのうち、フィルター+オーバードラ
イブ/ピッチ・シフター/ディレイ/ビニール・シミュ
レーター/アイソレーターの 5 種類については、直接ボ
タンを押して選べるようになっています。
残りの 21 種類のエフェクトはMFX(マルチ・エフェク
ト)としてまとめられ、[MFX]を押しながら CTRL3/
MFX つまみを操作することにより、21 種類の中から使
用するエフェクトが選べるようになっています。
● エフェクトは、いずれか 1 つをオンにすることができま
す。複数のエフェクトを同時にオンにすることはできま
せん。
1つのサンプルに複数のエフェクトを使いたい場合や、サ
ンプルごとに違うエフェクトをかけた音が必要な場合に
は、「リサンプリング」を行ってください。
リサンプリングを行うことで、サンプルにエフェクトを
かけた音を新たなサンプルとして扱うことができます。
詳しくは『サンプルにエフェクトをかけながら再度サン
プリングする(リサンプリング)』(P.32)をご覧ください。
サンプルにエフェクトをかける
fig.r02-01a
エフェクト・ボタンがすべて消灯していることを確認し
1.
ます。
いずれかのボタンが点灯している場合、そのボタンを押
して消灯させます。
第2章
2.
エフェクトをかけたいサンプルが割り当てられている
パッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
3.
エフェクト・ボタンのいずれかを押します。
押したボタンが点灯します。
エフェクトは、ボタン点灯でオン、消灯でオフになりま
す。
※ エフェクトによっては、エフェクトをオンにしてから音
にエフェクトがかかるまでにほんの少し時間がかかる場
合があります。
CTRL 1〜3/MFXつまみを回して、エフェクトのかかり具
4.
合を調節します。
選んだエフェクトによって、CTRL1〜 3/MFXつまみの
操作で調節される設定が変わります。詳しくは『エフェ
クト一覧』(P.24)をご覧ください。
21

第 2章 エフェクトを使う
テンポよくエフェクトをオン/オフする
(エフェクト・グラブ)
通常エフェクト・ボタンは、ボタンを押すたびにオン/オフ
が切り替わるため、エフェクトのオン/オフを繰り返すとき
には、何回もボタンを押さなければなりません。特に短時間
でテンポよくオン/オフを繰り返す場合は大変です。
このようなときは、エフェクト・グラブ機能を使います。
エフェクト・グラブ機能を使うときは、[TAP TEMPO]
(EFFECT GRAB)を押しながらエフェクト・ボタンを押し
ます。
fig.r02-01b
押しながら
[TAP TEMPO](EFFECT GRAB)を押しながらエフェクト・
ボタンを押すと、ボタンを押している間だけそのエフェクト
がオンになるので、演奏に合わせてテンポよくエフェクトを
オン/オフさせることができます。
複数のサンプルにエフェクトを
かける
通常、エフェクトをオンにしたり切り替えたりすると、カレ
ント・パッドのサンプルにのみエフェクトがかかり、それ以
外のサンプルにはエフェクトはかかりません。
しかし次の操作によって、カレント・パッドを含む複数のサ
ンプルにエフェクトをかけることができます。
fig.r02-04
1
2,4
3
MFX で使うエフェクトを選ぶ
MFX で使用するエフェクト(MFX タイプ)を切り替えると
きは、次の操作をします。
fig.r02-02
1
2
1.
[MFX]を押しながら CTRL 3/MFX つまみを回します。
ディスプレイに MFXタイプが 1〜 21の番号で表示され
ます。右に回すと番号が大きくなり、左に回すと小さく
なります。
2.
選びたい MFX タイプの番号が表示されたら、[MFX]か
ら指を離します。
[MFX]が点灯し、MFXがオンになります。
1.
使用するエフェクトのボタンを押して、ボタンを点灯さ
せます。
[REMAIN](CURRENT PAD)を押します。
2.
カレント・パッドが点滅します。
[REMAIN](CURRENT PAD)を押したまま、エフェク
3.
トをかけたいパッドを順番に押していきます。
押したパッドが点滅し、新たなカレント・パッドになり
ます。
押したパッドのうち、カレント・パッド以外は点灯に変
わります。
エフェクト
パッド点灯 ○
パッド消灯 ×
カレント・パッド:
点灯時間の長い点滅
カレント・パッド:
点灯時間の短い点滅
[REMAIN](CURRENT PAD)を押したまま同じパッド
を押すたびに、エフェクトがかかる/かからないが交互
に切り替わります。
○
×
22

エフェクトをかけたいパッドをすべて押したら、
4.
[REMAIN](CURRENT PAD)から指を離します。
※ 指定したパッドそれぞれに違うタイプのエフェクトをか
けることはできません。指定したパッドすべてに同じエ
フェクトがかかります。
第 2章 エフェクトを使う
全てのサンプルに
同時にエフェクトをかける
全てのパッドに一度にエフェクトをかけたい場合、パッドの
数だけ操作をしなければならず、時間がかかります。
そこで、全てのパッドにエフェクトをかける場合に限り、簡
単な操作で行うことができるようになっています。
第2章
※ この操作をすると、バンク A〜 D のすべてのパッドにエ
フェクトがかかるようになります。
fig.r02-05
1
[REMAIN](CURRENT PAD)を押しながら、使用する
1.
エフェクトのボタンを押します。
押したエフェクト・ボタンが点滅します。
パッドが全て点灯(カレント・パッドは点滅)し、全て
のパッドにエフェクトがかかります。
エフェクト
ボタン
点灯
点滅
※ サンプルが割り当てられていないパッドは、点灯しませ
ん。
※ カレント・パッドにのみエフェクトがかかる状態に戻す
には、再度[REMAIN](CURRENT PAD)を押しなが
ら、点滅しているエフェクト・ボタンを押します。
※ エフェクト・ボタンが点滅している状態では、パッドご
とにエフェクトがかかる/かからないを切り替えること
はできません。
1 つまたは複数のサンプルにエフェ
クトがかかります。
4 バンク× 8 パッド=32 サンプル
すべてにエフェクトがかかります。
エフェクト
23

第 2章 エフェクトを使う
エフェクト一覧
直接ボタンで選べるエフェクト
DSP EFFECTS
FILTER + DRIVE
オーバードライブ付きの
ロー・パス・フィルターです。
高音域をカットし、歪みを加
えます。
PITCH
ピッチを変えます。 ピッチを±2 オクターブ変化
DELAY
音を繰り返します。 音を繰り返す時間を調節し
VINYL SIM
アナログ盤の音質に変換し
ます。
ISOLATOR
低/中/高音域の音の抽出
や消去をします。
(*1) 時間(ディレイ・タイム)は、エフェクトがかかっているサンプルのうち、もっとも長いサンプルのテンポを基準として、
音符単位で設定されます。
CTRL 1
CUTOFF (
カットする周波数を調節し
ます。
PITCH (Pit)
させます。
DELAY TIME (t32–t1) FEEDBACK (Fdb) E.LEVEL (LEV)
ます。(*1)
COMPRESSOR (CMP)
アナログ盤特有の音の圧縮
感を調節します。
LOW (Lo)
低音域を抽出/消去します。 中音域を抽出/消去します。 高音域を抽出/消去します。
(表示)
)
CoF
CTRL 2
RESONANCE (rES) DRIVE (drV)
カットオフ周波数における
周波数特性のピーク量を調
節します。
FEEDBACK (Fdb)
ピッチ・シフト音の繰り返し
量を調節します。
音を繰り返す回数を調節し
ます。
NOISE LEVEL (noS) WOW FLUTTER (FLu)
アナログ盤のノイズの音量
を調節します。
MID (Mid) HIGH (Hi)
(表示)
CTRL 3
歪みを加えます。
DIRECT/EFFECT BALANCE
エフェクト音とダイレクト
音のバランスを調節します。
繰り返し音の音量を調節し
ます。
アナログ盤の回転ムラを調
節します。
(表示)
(bAL)
設定できる音符の種類:
32 分音符(t32)/ 16 分音符(t16)/付点16 分音符(t16.)/ 3 連 8 分音符(t8.3)/ 8分音符(t8)/付点8 分音
符(t8.)/ 3 連 4 分音符(t4.3)/ 4 分音符(t4)/付点 4 分音符(t4.)/ 3 連 2 分音符(t2.3)/2 分音符(t2)/
付点 2 分音符(t2.)/全音符(t1)
ただしディレイ・タイムが約 1450 msec を超える設定を選ぶことはできません。
なお、パターンの再生中は、パターンのテンポが基準となります。
24

MFX
第 2章 エフェクトを使う
DSP EFFECTS
1. REVERB
音に残響を加えます。 残響時間を調節します。 残響音の音質を調節します。 残響音の音量を調節します。
2. T APE ECHO
往年のテープ式エコーの効果
です。
3. CHORUS
音に広がりや厚みをつけます。 音の揺れの深さを設定します。
4. FLANGER
ジェット機の上昇音/下降音
のようなウネリを与えます。
5. PHASER
音にウネリを与えます。
6. TREMOLO/P AN
周期的に音量または定位(パ
ン)を変化させます。
7. DISTORTION
音を激しく歪ませます。 歪み具合を調節します。 音質を調節します。 音量を調節します。
8. OVERDRIVE
音をマイルドに歪ませます。 歪み具合を調節します。 音質を調節します。 音量を調節します。
9. FUZZ
音に倍音を加えて激しく歪ま
せます。
10. W AH
CTRL 1
REVERB TIME (tiM)
REPEAT RATE (rAt) INTENSITY (int) E.LEVEL (LEV)
テープ・スピードを設定します。エコー音の繰り返し量を設定
DEPTH (dPt) RATE (rAt) E.LEVEL (LEV)
DEPTH/MANUAL (dPt)
ウネリの深さを調節します。
CTRL 2 つまみ(RATE)を左に
回しきったときは、音高
(MANUAL)を調節します。
DEPTH/MANUAL (dPt)
ウネリの深さを調節します。
CTRL 2 つまみ(RATE)を左に
回しきったときは、音高
(MANUAL)を調節します。
DEPTH (dPt)
音量/定位の変化量を調節し
ます。
DRIVE (drV) TONE (ton) LEVEL (LEV)
DRIVE (drV)
DRIVE (drV)
歪み具合を調節します。 音質を調節します。 音量を調節します。
SENS (SnS) FREQUENCY (Frq) RESONANCE (rES)
(表示)
CTRL 2
TONE (ton) E.LEVEL (LEV)
します。
揺れの周期を設定します。
RATE (rAt) RESONANCE (rES)
ウネリの速さを調節します。
左に回しきったときは、ウネリが
停止し、CTRL 1つまみ(DEPTH)
によって音高(MANUAL)を調
節することができます。
RATE (rAt) RESONANCE (rES)
ウネリの速さを調節します。
左に回しきったときは、ウネリが
停止し、CTRL 1つまみ(DEPTH)
によって音高(MANUAL)を調
節することができます。
RATE (rAt)
音量/定位変化の速さを調節
します。
TONE (ton) LEVEL (LEV)
TONE (ton) LEVEL (LEV)
(表示)
CTRL 3
エコー音の音量を調節しま
す。
エフェクト音の音量を調節します。
クセのあるウネリにします。
クセのあるウネリにします。
TREMOLO/P AN W A VEFORM (trM/P An)
音量/定位変化の周期カーブを
変えます。左に回すと音量変化、
右に回すと定位変化となります。
(表示)
第2章
ワウ効果が得られます。
11. OCTAVE
オクターブ下の音を加えます。2 オクターブ下の音を加えます。1 オクターブ下の音を加えます。ダイレクト音の音量を調節し
12. COMP
音の粒立ちをそろえます。 コンプレッサーのかかり具合
13. EQUALIZER
音域ごとの音量を調整します。
14. LO-FI
ローファイ・サウンドを作り
ます。
15. NOISE GEN
ノイズを作り出します。 「サーッ」というノイズの音質
ワウ効果の感度を調節します。
-2OCT LEVEL (oC2)
SUSTAIN (SuS)
を調節します。
LOW (Lo)
低域の音量を調節します。 中域の音量を調節します。 高域の音量を調節します。
SAMPLE RATE (rAt)
サンプリング周波数を調節し
ます。
COLOR (CoL)
を調節します。
効果音の音の高さを調整します。
-1OCT LEVEL (oC1) DIRECT LEVEL (dir)
ATTACK (Att) LEVEL (LEV)
音のアタック感を調節します。音量を調節します。
MID (Mid) HIGH (Hi)
BIT (bit) FILTER (FLt)
ビット数を調整します。 フィルターの効き具合を調節
QUALITY (qLt) LEVEL (LEV)
スクラッチ・ノイズ(レコード盤
の傷)の出る頻度を調節します。
ワウのピーク量を調整します。
ます。
します。
「サーッ」というノイズの音量
を調節します。
25

第 2章 エフェクトを使う
DSP EFFECTS
16. RADIO TUNING
ラジオから聞こえるような音
を再現します。
17. SLICER
音を連続的にカットします。
フランジャー付きです。
18. RING MOD
金属的な音質に変化させます。金属音の音の高さを調節します。エフェクト音の音量を調節し
19. CHROMATIC PS
ピッチを半音単位で変える、
2 ボイスのピッチ・シフター
です。
20. V OICE TRANS.
人間の声を加工して、いろい
ろなボイスを作り出します。
21. C.CANCELER
ボーカルなど、中央に定位し
ている音を消します。
CTRL 1
TUNING (tun) NOISE LEVEL (noS) FREQUENCY RANGE (Frq)
ラジオのチューニングのズレ
具合を調節します。
TIMING PTN (P01–16)
音をカットするタイミングを
決めます。(*2)
FREQUENCY (Frq)
PITCH 1 (-C–CC)
ピッチ 1を半音単位で± 1オ
クターブ変化させます。
FORMANT (For)
声の特徴(フォルマント)を
調節します。
L-R BALANCE (bAL)
一番よく消えるポイントを探
します。
(表示)
CTRL 2
雑音の音量を調節します。 音質を調節します。
RATE (rAt) FEEDBACK (Fdb)
TIMING PTNの長さを調節し
ます。(*3)
EFFECT LEVEL (EFF) DIRECT LEVEL (dir)
ます。
PITCH 2 (-C–CC)
ピッチ 2を半音単位で± 1オ
クターブ変化させます。
EFFECT LEVEL (EFF) DIRECT LEVEL (dir)
エフェクト音の音量を調節し
ます。
LOW BOOST (Lo) HIGH BOOST (Hi)
ベースなど、中央定位で低域
の音を増強します。
(表示)
CTRL 3
フランジャーの効き具合を調
節します。
ダイレクト音の音量を調節し
ます。
DIRECT/EFFECT BALANCE
エフェクト音とダイレクト音
のバランスを調節します。
ダイレクト音の音量を調節し
ます。
高域の音を増強します。
(表示)
(bAL)
(*2) MFX に「17. SLICER」を選んだときの、CTRL 1 つまみを操作して選ぶ TIMING PTN は以下のようになっています。
fig.r02-10
P01
P02
P03
P04
P05
P06
P07
P08
(*3) TIMING PTN の周期は、エフェクトがかかっているサンプルのうち、もっとも長いサンプルのテンポに同期します。
ただし、パターンが再生中であれば、パターンのテンポに同期します。
P09
P10
P11
P12
P13
P14
P15
P16
同期速度は RATE によって調節することができ、
RATE 最小(CTRL 2 つまみを左に回し切る):TIMING PTN の 1 周期が 1小節に相当
RATE 最大(CTRL 2 つまみを右に回し切る):TIMING PTN の 1 周期が 1/8小節に相当
となります。
CTRL 2 つまみの位置によって、1 小節、1/2 小節、1/4 小節、1/8 小節を選ぶことができます。
26

第 3 章 サンプリングする
第三者が著作権を保有する CD、レコード、テープ、映像
作品、放送等からサンプリングをする場合、私的使用等
の特別な場合を除き、権利者に無断での使用は法律で禁
止されています。
サンプリングをする前に
サンプリングをする前に、サンプリング操作の中で設定する
項目やサンプリング時間について説明します。
高音質/長時間/ローファイ・サンプリング
の選択(サンプリング・グレード)
パッドごとに STANDARD/LONG/LO-FI の 3 段階のグレー
ド(サンプリング・グレード)を選んでサンプリングするこ
とができます。
サンプリング・グレードは[LONG/LO-FI]で切り替えるこ
とができます。
[LONG/LO-FI]消灯→ STANDARD:
高音質でサンプリングしたいときに選びます。
サンプリング時間について
本体メモリー、メモリー・カードにサンプリング可能な時間
は次の通りです。
※ ここに示されている時間は、モノラルでサンプリングし
たときの時間で、本体の場合はサンプル・バンク A と B、
メモリー・カードの場合はサンプル・バンク C と D の
16 個のサンプルの合計時間です。
※ ステレオ・サンプリングの場合は、サンプリング可能時
間が半分になります。
本体メモリー
STANDARD LONG LO-FI
約31秒 約63秒 約3分10秒
メモリー・カード
容量 STANDARD LONG LO-FI
8MB 約4分 約8分 約25分
16 MB 約8分 約16分 約50分
32 MB 約16分 約33分 約101分
64 MB 約33分 約66分 約202分
※ 本体のサンプルやパターンをメモリー・カードにセーブ
(P.49、P.50)している場合、メモリー・カードのサン
プリング可能時間は上記より短くなります。
第3 章
[LONG/LO-FI]点灯→ LONG:
STANDARD の2 倍の時間のサンプリングができます。音質
は若干低くなります。
[LONG/LO-FI]点滅→ LO-FI:
ローファイ・サウンドになり、サンプリングの時間も大幅に
長くなります。
※ サンプリングをした後で、サンプリング・グレードを変
更することはできません。
ステレオ/モノラル・サンプリングの
選択
パッドごとにサンプリングをステレオで行うかモノラルで行
うかを設定することができます。
[STEREO]を押してボタンを点灯させるとステレオ・サンプ
リング、消灯でモノラル・サンプリングになります。
※ サンプリングをした後で、ステレオ←→モノラルの変更
をすることはできません。
全パッドにサンプリングしてしまったり、サンプリング
可能な時間を使いきってしまった場合は、消去してもよ
いサンプルを事前に消去し、空いたパッドにサンプリン
グするようにします。(P.33『サンプルを1 つ消去する』
参照)
27

第 3章 サンプリングする
マイクを使ってサンプリングする
マイクからの入力(モノラル)をサンプリングします。
ここでは、バンク B のパッド 2 にモノラルでサンプリングす
る操作を例にとって説明します。
fig.r03-01
8
9
MIC LEVEL つまみを右いっぱいに回し、マイクに向かっ
8.
て音を鳴らしながら
PEAK インジケーターが時々点灯するようにサンプリン
グ・レベルを調節します。
※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
CTRL 3/MFX(LEVEL)
つまみを回し、
2
7
4
3,10,
5,
6
11
12
8
P.11 を参照して、MIC ジャックにマイクを接続します。
1.
2.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
[REC]を押してボタンを点灯させます。
3.
サンプリング可能なパッドが点滅し、サンプリングのス
タンバイ状態になります。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、[CANCEL]を
押します。[REC]が消灯します。
BANK[B]を押してボタンを点灯させます。
4.
サンプル・バンク B を選びました。
サンプリングを開始する前に BPM(テンポ)の設定をし
ておくと、サンプリング終了時に自動的にボタンを押す
直前の BPM値に合わせた拍に発音停止のタイミング(エ
ンド・ポイント)が設定され、[MARK]が点灯します。
BPM の設定方法については、『あらかじめテンポを決め
てサンプリングする』(P.30)をご覧ください。
また、エンド・ポイントの設定方法や[MARK]につい
ては、『不要な部分を鳴らさないようにする(マーカー/
スタート・ポイント/エンド・ポイント)』(P.38)をご
覧ください。
9.
エフェクトをかけながらサンプリングしたい場合には、
ここでエフェクト・ボタンを押します。
押したエフェクト・ボタンが点灯し、マイクの音にエフェ
クトがかかります。
※ このとき、CTRL 1 つまみやCTRL 2 つまみを使ってエ
フェクトの効き具合を調節することができます。なお、
CTRL 3 つまみはサンプリング・レベルの調節に使用し
ますので、エフェクトの効き具合を調節することはでき
ません。
[REC]を押します。
10.
[REC]が点灯し、サンプリングがスタートします。
パッド 2 を押します。
5.
パッド 2 が点灯し、[REC]が点滅します。
[LONG/LO-FI]を押してサンプリング・グレードを選び
6.
ます。
[LONG/LO-FI]消灯:STANDARD(高音質)
[LONG/LO-FI]点灯:LONG(長時間)
[LONG/LO-FI]点滅:LO-FI(ローファイ)
[STEREO]が点灯していたら、[STEREO]を押してボ
7.
タンを消灯させます。
モノラル・サンプリングを選びました。
※ 入力がモノラルのときにステレオ・サンプリングを選ぶ
こともできますが、発音数が 2 倍になり、メモリーの消
費も 2 倍になります。
28
サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。サ
ンプリング中のサンプルだけでなく、他のサンプルも破
壊される恐れがあります。
サンプリングを終了したいところまで来たら、[REC]を
11.
押します。
[REC]とパッドが消灯して、サンプリングが終了します。
エフェクトをかけながらサンプリングしていた場合に
は、エフェクト・ボタンも消灯します。
※ [REC]を押す代わりに、点灯している(サンプリングし
ている)パッドを押してもサンプリングを停止させるこ
とができます。この場合、停止した後で自動的に今サン
プリングした音が再生されます。

第 3章 サンプリングする
10
9
8
5
3
7
4,11,
12
6,
13
サンプリングした時間(BPM を設定した場合はスタート
からエンド・ポイントまでの時間)に合わせて自動的に
BPM を計算し、その値がディスプレイに表示されます。
※ サンプリングした時間が複数小節の場合や 1 小節に満た
ない場合は、BPM の表示値が 2 倍や半分になることがあ
ります。この場合、[TIME/BPM]を押して点灯させ、
CTRL 2(BPM)つまみを回して希望の値に補正してく
ださい(P.41『サンプルの BPM を変更する』参照)。
※ 表示された BPM 値は、サンプリングした時間から求め
た近似値で誤差を含みます。ご了承ください。
パッド 2 を押すと、今サンプリングした音が再生されま
12.
す。
メモリー・カードにサンプリングをしたいときは、メモ
リー・カードをカード・スロットに差し込み、BANK[C]
または[D]を押してメモリー・カードのサンプル・バ
ンクを選んでください。
このとき、メモリー・カードが SP-303 用にフォーマッ
トされていない場合には、BANK[C][D]が点滅し、
ディスプレイにFMtと表示されます。
ここでフォーマットを実行するには、BANK[C]または
[D]を押してください。
BANK[C][D]が点灯に変わり、[DEL]が点滅し始め
ます。さらに[DEL]を押すとフォーマットが開始され
ます。
フォーマットの実行によって、メモリー・カード内部の
データがすべて消去され、SP-303 で使用できるように
なります。
CD/MD の音をサンプリングする
CD/MD に入っている音を、ステレオでサンプリングします。
ここでは、バンク B のパッド 3 にステレオでサンプリングす
る操作を例にとって説明します。
fig.r03-02
1.
P.11を参照して、LINE IN ジャックに CD/MD プレーヤー
を接続します。
CD/MD プレーヤーの電源を入れ、CD/MDを再生スタン
2.
バイ状態にします。
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
3.
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
4.
[REC]を押してボタンを点灯させます。
第3 章
メモリー・カードの抜き差しは、必ず本体の電源を切っ
た状態で行ってください。電源を入れたまま行うと、メ
モリー・カードのデータが壊れる、またはメモリー・カー
ドが使えなくなる恐れがあります。
メモリー・カードにサンプリングをする場合、バンクや
パッドを選んだり、その他の操作をしたりすると、ディ
スプレイのドットが点滅し、しばらく動作が止まったよ
うになることがありますが故障ではありません。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切ないでくださ
い。
※ メモリー・カードの容量/データ量によっては、数
十秒間動作が止まったようになることがあります。
サンプリング可能なパッドが点滅し、サンプリングのス
タンバイ状態になります。
※ ここでサンプリングを中止したいときは、[CANCEL]を
押します。[REC]が消灯します。
5.
BANK[B]を押してボタンを点灯させます。
サンプル・バンク B を選びました。
6.
パッド 3 を押します。
パッド 3 が点灯し、[REC]が点滅します。
7.
[LONG/LO-FI]を押してサンプリング・グレードを選び
ます。
[LONG/LO-FI]消灯:STANDARD(高音質)
[LONG/LO-FI]点灯:LONG(長時間)
[LONG/LO-FI]点滅:LO-FI(ローファイ)
8.
[STEREO]を押してボタンを点灯させます。
ステレオ・サンプリングを選びました。
29

第 3章 サンプリングする
※ 入力がステレオのときにモノラル・サンプリングを選ぶ
と、L / R ともに同じ音が録音されます。この場合、ス
テレオ感はなくなりますが、発音数は半分になり、メモ
リーの消費もステレオの半分の量になるので、状況に応
じて使い分けるとよいでしょう。
9.
CD/MD の再生をスタートさせ、CTRL 3/MFX(LEVEL)
つまみを回して PEAK インジケーターが時々点灯するよ
うにサンプリング・レベルを調節します。
調節が終わったら、CD/MDプレーヤーを一旦停止させ、
再生スタンバイ状態にします。
サンプリングを開始する前に BPM(テンポ)の設定をし
ておくと、サンプリング終了時に自動的にボタンを押す
直前の BPM値に合わせた拍に発音停止のタイミング(エ
ンド・ポイント)が設定され、[MARK]が点灯します。
BPM の設定方法については、「あらかじめテンポを決め
てサンプリングする」をご覧ください。
また、エンド・ポイントの設定方法や[MARK]につい
ては、『不要な部分を鳴らさないようにする(マーカー/
スタート・ポイント/エンド・ポイント)』(P.38)をご
覧ください。
※ [REC]を押す代わりに、点灯している(サンプリングし
ている)パッドを押してもサンプリングを停止させること
ができます。この場合、停止した後で自動的に今サンプリ
ングした音が再生されます。
サンプリングした時間(BPM を設定した場合は、スター
トからエンド・ポイントまでの時間)に合わせて自動的に
BPM を計算し、その値がディスプレイに表示されます。
※ サンプリングした時間が複数小節の場合や 1 小節に満た
ない場合は、BPM の表示値が 2 倍や半分になることがあ
ります。この場合、[TIME/BPM]を押して点灯させ、
CTRL 2(BPM)つまみを回して希望の値に補正してく
ださい(P.41『サンプルのBPM を変更する』参照)。
※ 表示された BPM 値は、サンプリングした時間から求め
た近似値で誤差を含みます。ご了承ください。
13.
パッド 3 を押すと、今サンプリングした音が再生されま
す。
あらかじめテンポを決めてサンプ
リングする
10.
エフェクトをかけながらサンプリングしたい場合には、
ここでエフェクト・ボタンを押します。
押したエフェクト・ボタンが点灯し、CD/MD の音にエ
フェクトがかかります。
※ このとき、CTRL 1 つまみやCTRL 2 つまみを使ってエ
フェクトの効き具合を調節することができます。なお、
CTRL 3 つまみはサンプリング・レベルの調節に使用し
ますので、エフェクトの効き具合を調節することはでき
ません。
CD/MD の再生をスタートさせ、サンプリングを開始した
11.
いタイミングで[REC]を押します。
[REC]が点灯し、サンプリングがスタートします。
サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。電
源を切るとサンプリング中のサンプルだけでなく、他の
サンプルも破壊される恐れがあります。
サンプリングを終了したいところまで来たら、[REC]を
12.
押します。
[REC]とパッド 3 が消灯して、サンプリングが終了しま
す。
エフェクトをかけながらサンプリングしていた場合に
は、エフェクト・ボタンも消灯します。
サンプリングのスタンバイ状態で BPM(テンポ)の設定をし
ておくと、サンプリング終了時に自動的にボタンを押す直前
の BPM 値に合わせた拍に発音停止のタイミング(エンド・
ポイント)が設定されます。
fig.r03-03
1.
「マイクを使ってサンプリングする」の手順 1 〜 8や「CD/
MD の音をサンプリングする」の手順 1 〜 9 を参考にし
て、サンプリングの準備をしておきます。
2.
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
30

CTRL 2(BPM)つまみを回して、BPM を設定します。
3.
右に回すと BPM が大きく(テンポが速く)なり、左に
回すと BPM が小さく(テンポが遅く)なります。左に
回し切ると---と表示され、テンポの設定が解除され
ます。
設定範囲:40 〜 200
第 3章 サンプリングする
自動的にサンプリングをスタート
させる(オート・サンプリング)
SP-303 には、指定したレベル以上の音(信号)が入力され
ると、自動的にサンプリングを開始するオート・サンプリン
グ機能があります。曲のイントロからサンプリングするとき
に便利です。
このとき、CTRL 2(BPM)つまみのかわりに、[TAP
TEMPO]を使って BPM を設定することもできます。
[TAP TEMPO]を一定の間隔で 4 回叩くと、その間隔
を 4 分音符とみなした BPM が設定され、値がディスプ
レイに表示されます。BPM の不明な CD/MD などからサ
ンプリングする場合に便利です。
4.
[TIME/BPM]を押してボタンを消灯させます。
5.
[REC]を押します。
[REC]が点灯し、サンプリングがスタートします。
6.
サンプリングを終了したいところまで来たら、[REC]を
押します。
[REC]とパッドが消灯して、サンプリングが終了します。
※ [REC]を押さずに点灯している(サンプリングしてい
る)パッドを押しても、サンプリングを停止させること
ができます。この場合、停止した後で自動的に今サンプ
リングした音が再生されます。
サンプリング終了後、BPM に合わせてエンド・ポイント
が自動的に設定され、[MARK]が点灯します。(P.38
『不要な部分を鳴らさないようにする(マーカー/スター
ト・ポイント/エンド・ポイント)』参照)
※ サンプリングした時間が複数小節の場合や 1 小節に満た
ない場合は、BPM の表示値が 2 倍や半分になることがあ
ります。この場合、[TIME/BPM]を押して点灯させ、
CTRL 2(BPM)つまみを回して希望の値に補正してく
ださい(P.41『サンプルの BPM を変更する』参照)。
※ 表示された BPM 値は、サンプリングした時間から求め
た近似値で誤差を含みます。ご了承ください。
※ BPM の値によっては、BPM に相当する時間と、スター
ト・ポイントからエンド・ポイントまでの時間とが厳密
には一致しないことがあります。このため、サンプルを
ループ再生(P.36)で長時間鳴らし続けると、徐々にタ
イミングがずれてくることがあります。
サンプリングしたパッドを押すと、今サンプリングした
7.
音が再生されます。
以下の操作を行うとサンプリング開始レベルが設定され、そ
の後、設定したレベルを超える入力があるとサンプリングを
開始します。
fig.r03-04
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
2.
[CANCEL]を押しながら[REC]を押します。
[REC]が点滅し、-0-と表示されます。
3.
CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみを回してレベルを設定し
ます。
PEAK インジケーターが点灯するレベルがサンプリング
開始レベルになります。右に回すほどレベルは高くなり
ます。このとき、ディスプレイに設定レベル(0 〜 8 の
9 段階)が表示されます。
表示例:-3-
※ 表示が-0-のときは、通常のサンプリング(オート・
サンプリングをしない)になります。
※ ここ でオー ト・サンプリ ングを 中止した いときは、
[CANCEL]を押します。[REC]が消灯します。
[REC]を押すと、サンプリング開始レベルが確定します。
4.
第3 章
[REC]が消灯します。
31

第 3章 サンプリングする
5
8
7
4
6,10,
12
3,
11
1
3,
11
7,
13
2
9
「マイクを使ってサンプリングする」手順 1 〜 8 や「CD/
5.
MD の音をサンプリングする」の手順 1 〜 9 を参考にし
て、サンプリングの準備をしておきます。
サンプルにエフェクトをかけながら再度
サンプリングする(リサンプリング)
[REC]を押します。
6.
[REC]が点灯し、信号入力待ち状態になります。ディス
プレイにはrdYと表示されます。
LINE IN や MICからサンプリング開始レベルを超える入
力があると、サンプリングがスタートします。
サンプリングを開始すると、rECと表示が変わります。
サンプリング中は絶対に電源を切らないでください。電
源を切るとサンプリング中のサンプルだけでなく、他の
サンプルも破壊される恐れがあります。
サンプリングを終了したいところまで来たら、[REC]を
7.
押します。
[REC]とパッドが消灯して、サンプリングが終了します。
オート・サンプリングをやめたいとき
オート・サンプリングをやめたいときは次の操作をします。
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
SP-303 では、サンプルにエフェクトをかけながら鳴らし、
これをサンプリングして新たなサンプルとして扱うことがで
きます。この操作を「リサンプリング」といいます。
ここでは、バンク A のパッド 1 にフィルター+オーバードラ
イブをかけてバンク Bのパッド 4にリサンプリングする操作
を例にとって説明します。
fig.r03-05
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
[CANCEL]を押しながら[REC]を押します。
2.
[REC]が点滅します。
ディスプレイに-0-が表示されるまで、CTRL3/MFX
3.
(LEVEL)つまみを左いっぱいに回します。
4.
[REC]を押します。
[REC]が消灯します。
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
[RESAMPLE]を押してボタンを点灯させます。
2.
LEVと表示されます。
リサンプリングの元になる、すでにサンプルの割り当て
3.
られているパッドを選びます。
ここでは、バンク A のパッド1を選びます。
BANK[A]を押してボタンを点灯させ、パッド 1 を押
します。
パッド 1 が点灯し、パッド 1 のサンプルが鳴ります。
[FILTER+DRIVE]を押してボタンを点灯させます。
4.
フィルター+オーバードライブがオンになり、バンク A
のパッド 1 の音にエフェクトがかかります。
必要に応じて CTRL 1 〜CTRL 2 つまみを回し、エフェ
クトのかかり具合を調節します。
※ [RESAMPLE]が点灯しているときは、CTRL3/MFX つ
まみでエフェクトのかかり具合を変えることはできませ
ん。CTRL3/MFX つまみでエフェクトのかかり具合を変
えたい場合は、[CANCEL]を押して[RESAMPLE]を
消灯させてください。
32

CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみを回して、PEAK インジ
5.
ケーターが時々点灯するようにサンプリング・レベルを
調節します。
[REC]を押してボタンを点滅させます。
6.
リサンプリング可能なバンクのボタンとパッドが点滅し
ます。
7.
リサンプリング後のサンプルを割り当てるバンク/パッ
ドを選びます。
ここではバンク B のパッド4を選びます。
BANK[B]を押してボタンを点灯させ、パッド 4 を押
します。
パッド 4 が点灯します。
※ 元のサンプルと同じパッドにリサンプリングすることは
できません。
8.
[LONG/LO-FI]を押してサンプリング・グレードを選び
ます。
[LONG/LO-FI]消灯:STANDARD(高音質)
[LONG/LO-FI]点灯:LONG(長時間)
[LONG/LO-FI]点滅:LO-FI(ローファイ)
9.
[STEREO]を押してステレオ/モノラル・サンプリング
を選びます。
[STEREO]点灯:ステレオ・サンプリング
[STEREO]消灯:モノラル・サンプリング
10.
[REC]を押してボタンを点灯させます。
※ このときには、まだリサンプリングはスタートしません。
元のサンプルが割り当てられているパッドを押します。
11.
BANK[A]を押してボタンを点灯させ、パッド 1 を押
します。
パッド 1 のサンプルが鳴り始めると同時にリサンプリン
グがスタートします。
リサンプリング中は絶対に電源を切らないでください。
電源を切ると、サンプリング中のサンプルだけでなく、
他のサンプルも破壊される恐れがあります。
第 3章 サンプリングする
サンプルを 1 つ消去する
サンプルを 1 つだけ消去するには以下の操作をします。
fig.r03-06
1
2,4
3
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
2.
[DEL]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイにdELと表示され、サンプルの割り当
てられているパッドが点滅します。
※ どのパッドにもサンプルが割り当てられていない場合、
ディスプレイにEMPと数秒間表示され、消去を行な
うことはできません。
3.
バンク・ボタンとパッドを押して、消去するサンプルの
バンクとパッドを指定します。
選んだパッドが点灯し、[DEL]が再び点滅します。
※ サンプルが割り当てられていないパッドを押しても無視
されます。
※ 消去を中止するときは、[CANCEL]を押します。
4.
[DEL]を押します。
[DEL]の点滅が点灯に変わり、ディスプレイのドットが
点滅します。
消去の実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて点灯
し、消去の進行にしたがって[1]から順番に消灯してい
きます。
ドットが消灯したら消去完了です。
※ 消去完了までに数十秒かかる場合があります。あらかじ
めご了承ください。
3
第3 章
12.
リサンプリングを終了したいところまで来たら、[REC]
を押します。
[REC]とパッド、エフェクト・ボタンが消灯に変わり、
リサンプリングが終了します。
BANK[A]が消灯し、BANK[B]が点灯します。
パッド4を押すと、今リサンプリングした音が再生されま
13.
す。
ディスプレイのドットが点滅している間は絶対に電源を
切らないでください。電源を切ると、消去しているサン
プルだけでなく他のサンプルも破壊される恐れがありま
す。
33

第 3章 サンプリングする
サンプルを一括して消去する
本体メモリーやメモリー・カードにあるサンプルを、一括し
て消去することができます。
※ この操作をメモリー・カードに対して行うと、メモリー・
カード上のバックアップ・エリア(P.48 参照)も同時に
消去されます。データ内容を十分ご確認の上、消去を行
なってください。
fig.r03-07
1
2
3
4
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
[CANCEL]を押しながら[DEL]を押します。
2.
ディスプレイにdAL(Delete ALL)と表示されます。
[DEL]が点灯し、バンク・ボタンが点滅します。
3.
バンク・ボタンを押して、一括消去するメモリーを選び
ます。
選んだメモリーのバンクが点灯し、[DEL]が点滅します。
本体メモリーのサンプルを消去する場合は BANK[A]ま
たは[B]、メモリー・カードのサンプルを消去する場合
は、BANK[C]または[D]を押します。
BANK[A]または[B]を押したときは[A][B]両方
が点灯します。BANK[C]または[D]を押したときは
[C][D]両方が点灯します。
※ メモリー・カードが挿入されていない場合には、BANK
[C][D]を押しても無視されます。
※ 消去を中止するときは、[CANCEL]を押します。
4.
[DEL]を押します。
[DEL]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
消去の実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて点灯
し、消去の進行にしたがって[1]から順番に消灯してい
きます。
ドットが消灯したら消去完了です。
※ 消去完了までに数十秒かかる場合があります。あらかじ
めご了承ください。
ディスプレイのドットが点滅している間は絶対に電源を
切らないでください。電源を切ると、消去しているサン
プルだけでなく他のサンプルも破壊される恐れがありま
す。
パッドへのサンプルの割り当てを
変更する
2 つのパッドの間でサンプルを入れ替えることによって、パッ
ドへのサンプルの割り当てを変更することができます。
サンプルが割り当てられたパッドと、サンプルが割り当てられ
ていないパッドとの間でも入れ替えをすることができます。
fig.r03-08
2
5
3,4
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
2.
[DEL]を押しながら[REC]を押します。
ディスプレイにCHGと表示され、[DEL]と[REC]
が点灯します。
サンプルの割り当てられているパッドが点滅します。
3.
入れ替えをする一方のサンプルを、バンク・ボタンおよ
びパッドを押して選びます。
押されたパッドが点灯に変わります。
入れ替えをするもう一方のサンプルを、バンク・ボタン
4.
およびパッドを押して選びます。
押されたパッドが点灯し、[REC]が点滅します。
選ばれた 2 つのパッド以外のパッドは消灯します。
※ 入れ替えを中止するときは[CANCEL]を押します。
[REC]を押します。
5.
[DEL]と[REC]が点灯し、ディスプレイのドットが点
滅します。
入れ替えの実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて
点灯し、入れ替えの進行にしたがって[1]から順番に消
灯していきます。
ドットが消灯したら入れ替え完了です。
1
3,4
34

第 3章 サンプリングする
※ 入れ替え完了までに数十秒かかる場合があります。あら
かじめご了承ください。
※ 本体メモリーのサンプルとメモリー・カードのサンプル
を入れ替える場合、本体メモリーとメモリー・カードに
十分な空き容量がないとFuLと表示され、入れ替え
をすることはできません。特にメモリー・カード側に十
分な空き容量が必要となりますので、ご注意ください。
ディスプレイのドットが点滅している間は絶対に電源を
切らないでください。電源を切ると、本体メモリーおよ
びメモリー・カード全体が破壊される恐れがあります。
サンプリング可能な残り時間を調べる
サンプリングが可能な残り時間を調べるには、次のようにし
ます。
fig.r03-09
1
3
2
※ メモリー・カードの残り時間を表示させているときは、
残り時間の大きさに応じて、分/秒の表示のしかたが変
わります。10分以上の残りがある場合には 10 の位の秒
数しか表示されません。
fig.r03-11
分
(x10秒)
また、残り時間が 100 分以上ある場合には、秒数は表示
されず「分」のみの表示となります。
第3 章
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
2.
残り時間を調べたいメモリーを選びます。
本体メモリーの残り時間を調べるときは、BANK[A]ま
たは[B]のいずれかを押してボタンを点灯させます。
メモリー・カードの残り容量を調べるときは BANK[C]
または[D]のいずれかを押してボタンを点灯させます。
※ BANK[A]と[B](BANK[C]と[D])のどちらを押
しても同じ結果が得られます。
[REMAIN]を押します。
3.
ディスプレイに、「STANDARD」「モノラル」でサンプ
リングした場合の残り時間が表示されます。
fig.r03-10
分 秒
※ 表示された残り時間には多少の誤差が含まれていますの
で、ご了承ください。
35

第 4 章 サンプルの設定を変更する
パッドを押している間だけサンプルが鳴るよう
メモリー・カードのサンプルの設定を変更する際は、変
更に若干時間がかかるため、一瞬動作が止まったように
なる場合があります。あらかじめご了承ください。
にする(ゲート再生)
パッドを押しつづけなくてもサンプルが鳴り続
くようにする(トリガー再生)
ゲート再生は、パッドを押すと発音し、パッドから指を離す
フレーズを繰り返し鳴らす(ループ再生)/
一度だけ鳴らす(ワン・ショット再生)
数小節のフレーズをサンプリングし、それを繰り返し再生し
続けたい場合は、ループ再生にします。
また、ドラムの音のように、パッドを押すと 1 度だけ鳴って
終わらせたいときは、ワン・ショット再生にします。
fig.r04-01
1
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
3
と発音を停止するので、パッドを押している間だけ音がなり
ます。
fig.r04-02
トリガー再生は、パッドを押すと発音し、パッドから指を離
してもサンプルが鳴り続きます。
次にパッドを押したときは、ワン・ショット/ループ再生の
設定よって動作が変わります。
ワン・ショット再生([LOOP]が消灯)に設定されてい
る場合:
もう一度サンプルの頭から発音されます。
fig.04-30
パッド
押す
パッド
離す
発音スタート 発音停止
パッド
押して離す
パッド
押して離す
ループ/ワン・ショット再生を設定したいサンプルが割
2.
り当てられているパッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
[LOOP]を押して、ボタンを点灯/消灯させます。
3.
[LOOP]点灯:ループ再生
[LOOP]消灯:ワン・ショット再生
発音スタート 発音スタート
ループ再生([LOOP]が点灯)に設定されている場合:
発音が止まります。
fig.r04-03
パッド
押して離す
発音スタート 発音停止
長いフレーズを延々と再生し続ける場合には、トリガー再生
+ループ再生に設定しておくとよいでしょう。
また、ドラム音のようなサンプルを鳴らす時には、トリガー
再生+ワン・ショット再生に設定しておくとよいでしょう。
パッドを一瞬押しただけでもサンプルの最後まで発音させる
ことができます。
※ サンプリング終了後は、自動的にトリガー再生になって
います。
パッド
押して離す
36

第 4章 サンプルの設定を変更する
※ 長いサンプルをトリガー再生+ワン・ショット再生に設
定すると、なかなか発音が止まらないことがあります。
発音を止めるためには、いったんループ再生に設定を変
更した後、そのパッドを押してください。
fig.r04-04
1
3
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
2.
ゲート/トリガー再生を設定したいサンプルが割り当て
られているパッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
3.
[GATE]を押して、ボタンを点灯/消灯させます。
サンプルを逆方向再生で鳴らす
(リバース再生)
リバース再生はサンプルを逆方向から再生して鳴らすこと
で、テープを逆回転させたときのような効果を得ることがで
きます。
fig.r04-05
通常
リバース再生
※ タイム・モディファイ(P.42)とリバース再生を同時に
設定することはできません。リバース再生時にはタイム・
モディファイの設定は無効になります。
fig.r04-06
1
2
3
第4章
[GATE]点灯:ゲート再生
[GATE]消灯:トリガー再生
※ [LOOP]が消灯しているときは、サンプルの終わりまで
再生すると、パッドを押しつづけていても自動的に再生
が止まり、パッドは消灯します。
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
2.
リバース再生を設定したいサンプルが割り当てられてい
るパッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
3.
[REVERSE]を押してボタンを点灯させます。
[REVERSE]点灯:リバース再生
※ [REVERSE]を押すたびに、リバース再生とノーマル再
生([REVERSE]消灯)が切り替わります。
※ リバース再生にすると、スタート/エンド・ポイント
(P.38)の関係が逆になります。
37

第 4章 サンプルの設定を変更する
サンプルの音量を設定する
SP-303 では、サンプルごとに発音時の音量を設定すること
ができます。
パッド間のサンプルの音量バランスを揃えるのに便利です。
fig.r04-07
4
3,5
1
2
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
2.
音量を調節したいサンプルが割り当てられているパッド
を押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
3.
[START/END/LEVEL]を押してボタンを点灯させます。
CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみを回して、サンプルの音
4.
量を調節します。
不要な部分を鳴らさないようにする
(マーカー/スタート・ポイント/エンド・ポイント)
SP-303 では、パッドを押したときに、そのサンプルが持っ
ている波形データのどこからどこまでを発音させるかを、各
サンプルに設定/記憶させることができます。
波形データの発音開始位置をスタート・ポイント、発音終了
位置をエンド・ポイントと呼びます。
サンプリングした音の頭に余分な音や空白が入ってしまった
ときにはスタート・ポイントを、最後に入ってしまったとき
はエンド・ポイントを設定することで、必要な部分だけを鳴
らすことができるようになります。
fig.r04-08
サンプリング
開始
不要
スタート
ポイント
発音する部分
※ スタート・ポイントやエンド・ポイントの設定をすると、
新たに設定された時間に合わせて自動的に BPM を計算
し表示します。設定時間が複数小節や 1 小節に満たない
場合、BPM の表示値が 2 倍や半分になることがありま
す。この場合、希望の値に補正するには『サンプルの
BPM を変更する』(P.41)の操作を行ってください。
また、設定時間によっては(たとえば 3 拍)、正確な BPM 値
を計算/補正できないことがありますのでご了承ください。
サンプリング
終了
不要
エンド
ポイント
左に回すと小さく、右に回すと大きくなります。127 に
設定すると最大の音量になります。これはサンプリング
した直後の音量と同じです。
[START/END/LEVEL]を押してボタンを消灯させます。
5.
※ [START/END/LEVEL]が点灯しているときは、音量だ
けでなくス タート・ポイント/エンド・ポ イントも
CTRL1、2 つまみによって変更できるようになっていま
す。誤って CTRL1、2 つまみを動かしてしまったときに
は、CTRL1、2 つまみを中央に戻してください。つまみ
を動かす前の設定に戻ります。中央に戻さないまま
[START/END/LEVEL]を押してボタンを消灯させてし
まうと、変更された設定が記憶されてしまいます。
38
スタート/エンド・ポイント共に変え
たいとき
fig.r04-09
1
3,4
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。

第 4章 サンプルの設定を変更する
変更したいサンプルが割り当てられているパッドを押し
2.
ます。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
※ ゲート再生のときは、パッドを押さえ続けます。
スタート・ポイントにしたいところで[MARK]を押し
3.
ます。
[MARK]が点滅し、ディスプレイに ---と表示され
ます。
ここで BPM(テンポ)を設定すると、次の操作 4 で
[MARK]を押したとき、エンド・ポイントが押したタイ
ミングの直近の拍の位置(スタート・ポイントから BPM
値に合わせた拍単位の位置)に自動的に補正され設定さ
れます。
fig.r04-10
拍 拍 拍 拍
スタート
ポイント
設定された
エンド・ポイント
[
MARK]を
押したタイミング
補正
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
[MARK]を押しながら、変更したいサンプルが割り当て
2.
られているパッドを押します。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
※ ゲート再生のときは、パッドを押さえ続けます。
3.
[MARK]から指を離します。
[MARK]が点滅し、ディスプレイに ---と表示され
ます。
ここで BPM(テンポ)を設定すると、次の操作 4 で
[MARK]を押したとき、エンド・ポイントが押したタイ
ミングの直近の拍の位置(スタート・ポイントから BPM
値に合わせた拍単位の位置)に自動的に補正され設定さ
れます。
※ BPM を設定するには、[TIME/BPM]を押してボタンを
点灯させてから CTRL 2つまみを回すか、[TAP TEMPO]
を 4 回以上押します。
4.
エンド・ポイントにしたいところで、[MARK]を押しま
す。
[MARK]が点灯したら設定は完了です。
第4章
※ BPM を設定するには、[TIME/BPM]を押してボタンを点
灯させてから CTRL 2 つまみを回すか、[TAP TEMPO]を
4 回以上押します。
エンド・ポイントにしたいところで、もう一度[MARK]
4.
を押します。
[MARK]が点灯したら設定完了です。
※ 設定がうまくいかなかったときは、発音中に点灯してい
る[MARK]を押して消灯させ、操作 1 からやり直して
ください。
エンド・ポイントだけ変えたいとき
fig.r04-11
1
2
3,4
※ 設定がうまくいかなかったときは、発音中に点灯してい
る[MARK]ボタンを押して消灯させ、操作 1 からやり
直してください。
スタート・ポイントだけ変えたいとき
(エンド・ポイントはサンプルの終わり)
fig.r04-12
1
3
2,4
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
変更したいサンプルの割り当てられているパッドを押し
2.
ます。
39

第 4章 サンプルの設定を変更する
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
※ ゲート再生のときは、パッドを押さえ続けます。
3.
スタート・ポイントにしたいところで、[MARK]を押し
ます。
[MARK]が点滅します。
4.
パッドを再度押します(ゲート再生の場合は、パッドか
ら指を離します)。
[MARK]が点灯したら設定は完了です。
※ 設定がうまくいかなかったときは、発音中に点灯してい
る[MARK]を押して消灯させ、操作 1 からやり直して
ください。
スタート・ポイント/エンド・ポイントを
微調整する
スタート・ポイント/エンド・ポイントを微調整するには次
のようにします。
fig.r04-13
54
CTRL 1(START)つまみを回します。
4.
中央を現在のスタート・ポイントとして、左に回すと前
の方へ、右に回すと後ろの方へスタート・ポイントが移
動します。
※ スタート・ポイントがサンプルの一番先頭に設定されて
いる場合は、左に回してもスタート・ポイントは移動し
ません。
※ スタート・ポイントとエンド・ポイントの間隔を約 100
msec 以下に設定することはできません。
※ 移動を取り消したい場合には、CTRL 1(START)つま
みを中央に戻し、表示が0になるようにしてください。
CTRL 2(END)つまみを回します。
5.
中央を現在のエンド・ポイントとして、左に回すと前の
方へ、右に回すと後ろの方へエンド・ポイントが移動し
ます。
※ エンド・ポイントがサンプルの一番最後に設定されてい
る場合は、右に回してもエンド・ポイントは移動しませ
ん。
※ スタート・ポイントとエンド・ポイントの間隔を約 100
msec 以下に設定することはできません。
※ 移動を取り消したい場合には、CTRL 2(END)つまみ
を中央に戻し、表示が0になるようにしてください。
3,6
1
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
変更したいサンプルの割り当てられているパッドを押し
2.
ます。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
[START/END/LEVEL]を押してボタンを点灯させます。
3.
6.
[START/END/LEVEL]を押してボタンを消灯させます。
スタート・ポイント/エンド・ポイントの設定が記憶さ
れます。
※ 1 回の操作で移動できる範囲は、スタート・ポイント/
エンド・ポイントともに前後およそ 130 msec です。こ
れを超えて移動したい場合は、操作 3 〜 6 を必要なだけ
繰り返してください。
※ 操作の結果、スタート・ポイント/エンド・ポイントが
共にサンプルの先頭/最後になったときには、[MARK]
が消灯します。
※ [MARK]が消灯しているサンプルでスタート・ポイント
/エンド・ポイントを移動させると、[MARK]が点灯す
るようになります。
※ スタート・ポイント/エンド・ポイントを変更すると、
それに伴ってサンプルの BPM(テンポ)が自動的に変化
します。ただし BPM の小数点以下は四捨五入されるた
め、わずかな誤差が生じます。
40

不要な部分を消去する(トランケート)
スタート/エンド・ポイントの設定をすると、不要な波形デー
タが発生します。
この部分を消去(トランケート)することで、メモリーを効
率よく使うことができます。
fig.r04-20
サンプリング
開始
不要
スタート
ポイント
発音する部分
トランケート
fig.r04-21
サンプリング
終了
不要
エンド
ポイント
6.
※ トランケート完了までに数十秒かかる場合があります。
サンプルの BPM を変更する
サンプルの BPM(テンポ)は、サンプルのスタート・ポイン
トとエンド・ポイントの間の長さによって自動的に決まりま
す。しかしその長さによっては、BPM の計算値が本来の BPM
の半分や 2 倍になることがあります。このような場合は、次
の操作で BPM を修正してください。
fig.r04-14
1
第 4章 サンプルの設定を変更する
[DEL]を押します。
[DEL]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
トランケート実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべ
て点灯し、トランケートの進行にしたがって[1]から順
番に消灯していきます。
ドットが消灯したらトランケート完了です。
あらかじめご了承ください。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。トランケート中のサンプルだけでなく、他のサン
プルやメモリー・カードも破壊される恐れがあります。
第4章
3,5
4,6
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
変更したいサンプルが割り当てられているパッドを押し
2.
ます。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
スタート・ポイントやエンド・ポイントが設定されてい
3.
る([MARK]が点灯)ことを確認します。
[DEL]を押してボタンを点灯させます。
4.
このときパッドも点滅しますが、パッドは押さないでく
ださい。
[MARK]を押します。
5.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
2.
変更したいサンプルが割り当てられているパッドを押し
ます。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
[DEL]が点滅に変わり、ディスプレイにtrCと表示
されます。
3.
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
41

第 4章 サンプルの設定を変更する
CTRL 2(BPM)つまみを回して、BPM の値を変更します。
4.
表示値を半分にしたいときは左に、倍にしたいときは右
に回してください。
もう一度[TIME/BPM]を押します。
5.
[TIME/BPM]が消灯し、設定した BPM が記憶されます。
※ [TIME/BPM]が点灯しているときは、BPM だけでなく
サンプルの再生時間も CTRL 1(TIME)つまみで変更で
きるようになっていますのでご注意ください。
ピッチを変えずにサンプルの長さを
変更する(タイム・モディファイ)
キー(調)は同じでも、テンポが違うようなサンプルをつな
げて演奏したい場合、タイム・モディファイ機能を使うとテ
ンポが乱れることなく自然な感じでつなぐことができます。
※ リバース再生(P.37)が設定されているときには、タイ
ム・モディファイの設定が無効になり、効果がかかりま
せん。タイム・モディファイを使用するときは、リバー
ス再生をオフにしてください。
fig.r04-15
4
ディスプレイに表示される BPM の値が変化し、サンプ
ルの長さが変わっていきます。
左に回すと長くなり、テンポが遅くなります。右に回す
と短くなり、テンポが速くなります。
左に回しきるとタイム・モディファイがオフになり、本
来の長さで演奏されます。(oFFと表示されます。)
右に回しきるとパターンのテンポに応じて演奏されるよ
うになります。(Ptnと表示されます。)
※ BPM の可変範囲は、サンプル本来の BPM の半分〜約
1.3 倍となります。ただし BPM が 40 〜 200 の範囲を
超えることはできません。
※ タイム・モディファイが Ptn に設定されている場合には、
パターンのテンポがサンプル本来のBPMの半分〜約1.3
倍の範囲の場合にのみパターンのテンポに応じてサンプ
ルのテンポが変わります。範囲外のパターンのテンポが
設定された場合、サンプルのテンポは上限値(200)ま
たは下限値(40)に制限されます。
5.
もう一度[TIME/BPM]を押します。
[TIME/BPM]が消灯し、設定した値が記憶されます。
※ タイム・モディファイを設定したサンプルでは、音が細
かく震えて聞こえたり、ノイズが聞こえることがありま
す。ご了承ください。
3,5
1
2
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
もし点灯している場合は、[PATTERN SELECT]を押し
て消灯させます。
2.
変更したいサンプルが割り当てられているパッドを押し
ます。
パッドが点灯し、サンプルが鳴ります。このパッドがカ
レント・パッドになります。
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
3.
4.
CTRL 1(TIME)つまみを回します。
42

第 5 章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
サンプルの演奏操作をパターンとして記録しておくと、後か
らそのまま再生することができます。
フレーズのサンプルをいくつも組み合わせて簡単な曲を作っ
たり、リズムのサンプルを組み合わせてリズム・パターンを
作るのに便利です。
パターンの構成
[PATTERN SELECT]が点灯している状態では、パネル上
のパッド 1 〜 8 には、それぞれひとつずつパターンを割り当
てることができます。パッドに割り当てた 8 つのパターンを
ひとまとめにしたものを「パターン・バンク」と呼び、SP303 では A 〜 D の 4 つのパターン・バンクを使うことがで
きます。パターン・バンク A と B は SP-303本体のバンク、
パターン・バンクCとDはメモリー・カードにあるバンクです。
※ 電源投入時には、パターン・バンク A が選ばれます。
fig.r05-01
パターン・バンク
パターン・バンク
D
C
パターンのテンポを変更する
パターンのテンポは、すべてのパターンに共通の設定です。
※ パターンごとにテンポを記憶させることはできません。
テンポを変更するには、次の手順で行ないます。
fig.r05-02
3
2,4
1
1.
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイにPtnと表示されます。
※ すでに点灯していれば、押す必要はありません。
パターン・バンク
パターン・バンク
1〜8のパッド(パターン)
[PATTERN SELECT]が点灯しているときには、BANK[A]
〜[D]はパターン・バンク、パッド 1 〜 8 はパターンを指
定するのに使用します。
A
B
メモリー・カード
(計16パターン)
本体上の
2バンク
(計16パターン)
2バンク
の
2.
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
パターンのテンポ(BPM)がディスプレイに表示されま
す。
※ パターンのテンポがMIDIシーケンサーのテンポに同期し
ている場合(P.55)には---と表示され、以後の操作
を行なうことはできません。
3.
CTRL 2(BPM)つまみを回して BPM を設定します。
設定した BPM がディスプレイに表示されます。
右に回すと BPM が大きく(テンポが速く)なり、左に
回すと BPM が小さく(テンポが遅く)なります。
設定範囲:40 〜 200
BPM が 40〜60、160 〜 180 のときは偶数の値のみ設
定することができます。
BPM が 180 〜 200 のときは 180、183、186、190、
193、196、200 のいずれかに設定することができます。
[TIME/BPM]を押してボタンを消灯させます。
4.
設定した BPM が記憶されます。
第5章
CD やターンテーブルのテンポに合わ
せるには
CD やターンテーブルの演奏に合わせて[TAP TEMPO]を
押すことで、パターンのテンポを設定することができます。
[TAP TEMPO]を一定の間隔で4回叩くと、その間隔を 4 分
音符とみなした BPM が設定され、値がディスプレイに表示
されます。
43

第 5章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
11,13
1
2,14,
17
6,10,
12
8
3
4,15,
16
9
5
7
fig.r05-03
[TAP TEMPO]は[PATTERN SELECT]が点灯している
ときに使用可能になります。
パターンを止める
いったん再生が始まると、パッドから指を離した後もパター
ンは再生を続けます。
再生中のパターンを止めるときは[CANCEL](PATTERN
STOP)を押します。
[PATTERN SELECT]が点灯し、ディスプレイにPtn
と表示されているときには、点灯しているパッド(再生
中のパターンのパッド)を押すことでも、パターンの再
生を止めることができます。
パターンを録音する
サンプルの演奏をパターンに録音する際には、録音を停止さ
せるまでの間、指定した長さの小節数を繰り返し録音します
ので(ループ・レコーディング)、サンプルの演奏を順番に重
ねていくことができます(オーバーダビング)。
fig.r05-05
再生中にパターンを切り替える
パターンの再生中に、別のパターンにリアルタイムに切り替
えることができます。
fig.r05-04
1
2
3
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示されます。
2.
BANK[A]〜[D]のいずれかを押してボタンを点灯さ
せ、切り替えたいパターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カードが差し込まれていないときは、パター
ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
3.
切り替えたいパターンのパッドを押します。
再生中のパターンが停止し、すぐに新しいパターンの再
生が始まります。このとき[PATTERN SELECT]は消
灯します。
※ パターンの割り当てられていない(録音されていない)
パッドを押しても無視されます。
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示され、パターンの割り当て
られているパッドが点滅します。
※ すでに点灯している場合は押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプリング
になってしまいます。ご注意ください。
2.
[REC]を押してボタンを点灯させます。
パターンの割り当てられていないパッドがすべて点滅
し、メトロノームが鳴り始めます。
BANK[A]〜[D]のいずれかを押して、録音したいパ
3.
ターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カードが差し込まれていないときは、パター
ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
録音するパターンを割り当てたいパッドを押します。
4.
押したパッドが点灯し、他のパッドは消灯します。
[REC]が点滅します。
[START/END/LEVEL]を押してボタンを点灯させます。
5.
6.
CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみを回して、メトロノーム
の音量を調節します。
7.
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
パターンのテンポ(BPM)がディスプレイに表示されま
す。
44

第 5章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
メトロノームを聴きながら CTRL 2(BPM)つまみを回
8.
し、パターンのテンポを調節します。
設定範囲:40 〜 200
BPM が 40 〜60、160 〜 180 のときは偶数の値のみ設
定することができます。
BPM が 180 〜 200 のときは、180、183、186、190、
193、196、200 のいずれかに設定することができます。
※ [TAP TEMPO]を 4 回以上押すことでもテンポを設定
することができます。[TAP TEMPO]を使った場合に
は、40 〜 200 の範囲内で任意の値に BPM を設定する
ことができます。
[LENGTH]を押してボタンを点灯させます。
9.
録音するパターンの長さ(パターン・レングス)が小節
数でディスプレイに表示されます。
10.
CTRL 3/MFX つまみを回して、パターン・レングスを設
定します。
設定されたパターン・レングスの値がディスプレイに表
示されます。
設定範囲:1 〜 99
1 〜 20 小節までは 1 小節単位、それを超える長さの場
合は 4 小節単位で設定することができます。
[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させます。
11.
[LENGTH]が消灯します。
ディスプレイにクォンタイズの設定値が表示されます。
クォンタイズとは
パッドを押してサンプルを演奏させると、どうしてもタ
イミングにばらつきが生じてしまいますが、このばらつ
きを自動的に正確なタイミングに補正して録音する機能
がクォンタイズです。クォンタイズを設定しておくと、4
分音符、8 分音符、16 分音符などの正確なタイミングに
発音を揃えて録音することができます。
特にグルーブ系の音楽などでジャストなタイミングを作
るのに便利です。
また、リズム・パターンを作るときにも便利です。
8-3: 3連 8 分音符のタイミングに揃えます。
16: 16 分音符のタイミングに揃えます。
[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
13.
[REC]を押します。
14.
[REC]の点滅が点灯に変わり、録音がスタートします。
実際に録音が始まるまで 1 小節のカウントが入りますの
で、メトロノームを聴きながら 1 小節分待ちます。この
ときディスプレイには、拍に合わせて -4、-3、-2、-1と
カウントが表示されます。
カウントが終わると実際に録音が始まり、ディスプレイ
に小節と拍が表示されます。
※ カウントの間に演奏されたパッドは録音されません。
15.
録音したいタイミングでパッドを押します。
録音中にはパッドでサンプルを演奏することができるよ
うになっています。また、バンク・ボタンでサンプルの
バンクを切り替えることができます。
押されたパッドのサンプルが鳴り、クォンタイズで設定
したタイミングに補正されて録音されます。
ディスプレイに表示された小節数がパターン・レングス
の設定値を超えると、自動的に 1 小節目に戻って録音が
続きます。(ループ・レコーディング)
このとき、すでに録音した演奏が再生されます。
16.
さらに録音したいサンプルのパッドを押します。
前回録音したパッドの演奏と今回押したパッドの演奏が
重ねて録音されます(オーバーダビング)。いくつもサン
プルを重ねたい場合や一度に録音することができない複
雑な演奏でも、何回にも分けて録音することができます。
途中でクォンタイズを変更したいとき
a.
[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させます。
CTRL 3/MFX つまみを回して、クォンタイズの設定を変
b.
更します。
c.
設定後、[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
クォンタイズの設定が記憶され、設定はすぐに録音に反
映されます。
第5章
CTRL 3/MFX つまみを回して、クォンタイズを設定しま
12.
す。
設定したクォンタイズがディスプレイに表示されます。
表示の意味は次のとおりです。
oFF: クォンタイズを行いません。パッドを押したタイ
ミングそのままで録音されます。
4: 4 分音符のタイミングに揃えます。
8: 8 分音符のタイミングに揃えます。
録音を終了させたいタイミングで、[REC]を押します。
17.
ディスプレイのドットが点滅します。点滅が消えたら録
音終了です。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。録音したパターンだけでなく他のパターンやメモ
リー・カードも破壊される恐れがあります。
45

第 5章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
間違った演奏データを消去する
間違って録音したサンプルの演奏を、サンプルのパッドを指
定して消去することができます。
fig.r05-06
1
2,4,9
5,8
3,6
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示されます。
パターンの割り当てられているパッドが点滅します。
※ すでに点灯している場合は押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプリング
になってしまいます。ご注意ください。
[REC]を押してボタンを点灯させます。
2.
[REC]が点灯し、メトロノームが鳴り始めます。
消去したい演奏が録音されているパターンのパッドを押
3.
します。
押されたパッドが点灯し、他のパッドは消灯します。
[REC]が点滅します。
4.
[REC]を押します。
[REC]の点滅が点灯に変わり、録音がスタートします。
録音されている演奏が再生されます。
※ このときにサンプルのパッドを押すと、その演奏が録音
されてしまいますのでご注意ください。
[DEL]を押してボタンを点灯させます。
5.
ディスプレイにErSと表示されます。
6.
消去したいサンプルのパッドを、消去したいタイミング
で押します。
パッドを押している間ディスプレイのドットが点滅し、
そのパッドの演奏が消去されます。
7.
必要に応じて 6 の操作を繰り返します。
消去を終了するときは、[DEL]を押します。
8.
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。録音したパターンだけでなく他のパターンやメモ
リー・カードも破壊される恐れがあります。
パターンを消去する
パターンを 1 つだけ指定して消去する
fig.r05-07
1
2,4
3
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示されます。
録音されているパッドが点滅します。
※ すでに点灯している場合は、押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプルの消
去(P.33)になってしまいます。ご注意ください。
2.
[DEL]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイにdELと表示されます。
※ どのパッドにもパターンが割り当てられていない場合、
ディスプレイにEMPと数秒間表示され、消去を行な
うことはできません。
バンク・ボタンとパッドを押して、消去するパターンの
3.
バンクとパッドを指定します。
選んだパッドが点灯し、[DEL]が点滅します。
※ パターンの割り当てられていないパッドを押しても無視
されます。
※ 消去を中止するときは、[CANCEL]を押します。
[DEL]を押します。
4.
[DEL]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
ドットが消灯したら消去完了です。
3
[DEL]が消灯し、パターンは通常の録音状態に戻ります。
※ このときにサンプルのパッドを押すと、その演奏が録音
されてしまいますのでご注意ください。
9.
[REC]を押します。
ディスプレイのドットが点滅し、消灯したら消去完了で
す。
46
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。消去しているパターンだけでなく他のパターンや
メモリー・カードも破壊される恐れがあります。

第 5章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
パターンを一括して消去する
本体メモリーやメモリー・カードにあるパターンを、一括し
て消去することができます。
※ この操作をメモリー・カードに対して行うと、メモリー・
カード上のバックアップ・エリア(P.48 参照)も同時に
消去されます。データ内容を十分ご確認の上、消去を行
なってください。
fig.r05-08
1
2
3
4
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示されます。
※ すでに点灯している場合は、押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプルの消
去(P.34)になってしまいます。ご注意ください。
2.
[CANCEL]を押しながら[DEL]を押します。
ディスプレイにdAL(Delete ALL)と表示されます。
[DEL]が点灯し、バンク・ボタンが点滅します。
パッドへのパターンの割り当てを
変更する
2 つのパッドの間でパターンを入れ替えることによって、
パッドへのパターンの割り当てを変更することができます。
録音済みのパターンが割り当てられたパッドと、パターンが
割り当てられていないパッドとの間でも入れ替えをすること
ができます。
fig.r05-09
2
5
3,4
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
ディスプレイにPtnと表示されます。
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプルの入
れ替え(P.34)になってしまいます。ご注意ください。
2.
[DEL]を押しながら[REC]を押します。
[DEL]と[REC]が点灯し、ディスプレイにCHGと
表示されます。
パターンの割り当てられているパッドが点滅します。
1
3,4
第5章
一括消去するメモリーを選びます。
3.
本体メモリーのパターンを消去する場合は BANK[A]ま
たは[B]、メモリー・カードのパターンを消去する場合
は、BANK[C]または[D]を押します。
BANK[A]または[B]を押したときは[A][B]両方
が点灯します。BANK[C]または[D]を押したときは
[C][D]両方が点灯します。
[DEL]が点滅に変わります。
※ メモリー・カードが差し込まれていないときは、バンク
C/D を選ぶことはできません。
※ 消去を中止するときは、[CANCEL]を押します。
[DEL]を押します。
4.
[DEL]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
ドットが消灯したら消去完了です。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。消去しているパターンだけでなく、他のパターン
やメモリー・カードを破壊する恐れがあります。
3.
入れ替えをする一方のパターンを、バンク・ボタンおよ
びパッドを押して選びます。
パッドが点灯します。
入れ替えをするもう一方のパターンを、バンク・ボタン
4.
およびパッドを押して選びます。
パッドが点灯し、[REC]が点滅します。
[REC]を押します。
5.
[DEL]と[REC]が点灯し、ディスプレイのドットが点
滅します。
ドットが消灯すると入れ替えが完了です。
※ 本体メモリーのパターンとメモリー・カードのパターン
を入れ替える場合、本体メモリーとメモリー・カードに
十分な空き容量がないとFuLと表示され、入れ替え
をすることはできません。特にメモリー・カード側に十
分な空き容量が必要になりますので、ご注意ください。
ドットが点滅している間は絶対に電源を切らないでくだ
さい。入れ替え中のパターンだけでなく、他のパターン
やメモリー・カードを破壊する恐れがあります。
47

第 6 章 メモリー・カードを使う
SP-303 ではメモリー・カードとして、市販のスマートメディ
ア(電源電圧 3.3 V、容量:8 MB 〜64 MB)を使用するこ
とができます。
1 MB/2 MB/4 MB のスマートメディアを使用すること
できません。
スマートメディアはお近くのパソコン販売店、デジタル・
カメラ取扱店でお買い求めください。
※ スマートメディアの使用に際しては、スマートメディア
に付属の取扱説明書もお読みください。
メモリー・カードについて
メモリー・カード(スマートメディア)には、バンク C / D
の 16 個のサンプルとパターン・バンク C/ D の16 個のパ
ターン以外に、本体メモリーにあるサンプルとパターンを最
大 7 セットまでバックアップ・エリア(保管場所)に保存
(セーブ)することができます。
メモリー・カードが挿入されていなかったり、フォーマッ
トされていない場合には、以下の操作は行なえません。
•
バンク C/D へのサンプリングや、パターンの録音/
イレース
•
バンクC/Dのサンプル/パターンの再生/消去/入れ
替え
サンプル/パターンのセーブやロード
•
また、メモリー・カードにライト・プロテクト・シール
が貼られている場合には、以下の操作を行なおうとする
と、Prtと表示されて操作は行なえません。(P.51)
バンク C/D へのサンプリングや、パターンの録音/
•
イレース
バンク C/D のサンプルの設定変更
•
バンク C/D のサンプル/パターンの消去/入れ替え
•
•
サンプル/パターンのセーブ
メモリー・カードの差し込みかた
カードのメモリーはバンク C / D、パターン・バンク C
/D、バックアップ・エリアで共有されるため、あるデー
タの保存にメモリーを多く使えば、その分だけ他のデー
タの保存に使えるメモリーは少なくなります。
※ 一旦バックアップ・エリアとして使ってしまうと、その
分だけサンプリングできる時間は短くなります。長時間
サンプリングをしたいときは、フォーマットし直すか、
新品のメモリー・カードをお使いください。
※ カードのメモリーに長時間サンプリングをすると、バッ
クアップ・エリアやパターンの録音時間が減ります。
(バックアップ・エリアを多くした場合)
fig.r06-01
サンプリング
データ
C1–D8
(サンプリング・データを多くした場合)
fig.r06-02
サンプリング
パターン
データ
C1–D8
データ
C1–D8
バックアップ
エリア
1
パターン
データ
C1–D8
バックアップ
エリア
2
バックアップ
エリア
1
メモリー・カード(スマートメディア)の抜き差しは、
必ず本体の電源を切った状態で行ってください。電源を
入れたまま行うと、メモリー・カードのデータが壊れる、
またはメモリー・カードが使えなくる恐れがあります。
メモリー・カード(スマートメディア)の表裏、差し込み方
向を確認の上、確実に奥まで差し込んでください。
fig.r06-03
接点(金色)の無い面を
上にする
※ メモリー・カードが差し込まれている状態で電源スイッ
チをオンにすると、メモリー・カードを認識するまでドッ
トが点滅します。その間は動作しません。
※ 一度SP-303で使用したスマートメディアは、他のスマー
トメディア対応機器で使用できなくなる場合がありま
す。
48

第 6章 メモリー・カードを使う
メモリー・カードを初期化する
(フォーマット)
スマートメディアを使用する際、新品や他の機器で使用して
いたスマートメディアをそのまま使用することはできませ
ん。SP-303 用にフォーマット(初期化)をする必要があり
ます。
fig.r06-04
1
3
1.
[CANCEL]を押しながら、[REMAIN]を押します。
BANK[C]と[D]が点滅し、ディスプレイにはFMt
と表示されます。
BANK[C]または[D]のいずれかを押します。
2.
BANK[C]と[D]が点灯に変わり、[DEL]が点滅します。
※ フォーマットを中止するときは、[CANCEL]を押します。
[DEL]を押します。
3.
2
メモリー・カードにサンプルを保
存する(サンプル・セーブ)
SP-303 の本体メモリー(バンク A および B)にある 16 個
のサンプルを 1 セットとして、メモリー・カードのバック
アップ・エリアに保存(セーブ)することができます。
この操作をサンプル・セーブといいます。
保存したデータは、SP-303 に読み込み(ロード)をするま
では再生することができません。
fig.r06-05
2
1
4
3
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
1.
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
※ [PATTERN SELECT]が点灯しているときはパターン・
セーブの操作になりますのでご注意ください。
[DEL]が点灯し、フォーマットが実行されます。
フォーマット実行中は、ディスプレイのドットが点滅し
ます。
ドットが消灯するとフォーマット完了です。
ドットが点滅している間は、絶対に電源を切らないでく
ださい。メモリー・カードが破壊されて使用できなくな
る恐れがあります。
※ フォーマットをすると、カード内部のデータがすべて消
去されます。
※ 一度 SP-303 でフォーマットしたスマートメディアは、
他のスマートメディア対応機器で使用できなくなる場合
があります。
[CANCEL]を押しながら[C]または[D]のいずれか
2.
を押します。
BANK[C][D]が点灯し、空のバックアップ・エリア
に対応するパッドが点滅します。
セーブしたいエリアの番号を、パッドを押して指定しま
3.
す。
押したパッドが点灯に変わり、他のパッドが消灯します。
※ 点滅していないパッドを押してエリアの番号を選ぶこと
もできます(パッド[8]は除く)。この場合、すでにそ
のエリアにセーブされているデータが、今回セーブしよ
うとするデータに上書きされます。ご注意ください。
※ セーブを中止するときは、[CANCEL]を押します。
[REC]を押します。
4.
[REC]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
セーブ実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて点灯
し、セーブの進行にしたがって[1]から順番に消灯して
いきます。
ドットが消灯したらセーブ完了です。
※ セーブ完了までに数十秒かかる場合があります。あらか
じめご了承ください。
第6章
49

第 6章 メモリー・カードを使う
ドットが点滅している間は、電源を切らないでください。
メモリー・カードや本体メモリーのデータが破壊されて
使えなくなる恐れがあります。
メモリー・カードからサンプルを
読み込む(サンプル・ロード)
メモリー・カードに保存した 1 セット分(サンプル 16 個)
のデータをまとめて読み込み、SP-303 の本体メモリー(サ
ンプル・バンク A および B)に入れ直すことができます。こ
の操作をサンプル・ロードといいます。
この操作をすると SP-303 内部のデータが書き変わって
しまうので、必要なデータは事前にバックアップをとっ
ておきましょう。
fig.r06-06
2
1
4
3
ロード実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて点灯
し、ロードの進行にしたがって[1]から順番に消灯して
いきます。
ドットが消灯したらロード完了です。
※ ロード完了までに数十秒かかる場合があります。あらか
じめご了承ください。
ドットが点滅している間は、電源を切らないでください。
メモリー・カードや本体メモリーのデータが破壊される
恐れがあります。
メモリー・カードにパターンを保
存する(パターン・セーブ)
SP-303 の本体メモリー(バンク A および B)にある 16 個
のパターンを 1 セットとして、メモリー・カードのバック
アップ・エリアに保存(セーブ)することができます。
この操作をパターン・セーブといいます。
保存したデータは、SP-303 に読み込み(ロード)をするま
では再生することができません。
fig.r06-07
2
1
1.
[PATTERN SELECT]が消灯していることを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]を押して消灯さ
せます。
※ [PATTERN SELECT]が点灯しているときはパターン・
ロードの操作になりますのでご注意ください。
[CANCEL]を押しながら、BANK[A]または[B]のい
2.
ずれかを押します。
BANK[A]と[B]が点灯し、データのあるエリアの番
号に対応したパッドが点滅します。
※ メモリー・カードにセーブされているサンプルがない場
合には、EMPと表示され、以後の操作を行なうこと
はできません。
3.
本体にロードしたいエリアの番号を、パッドを押して指
定します。
押したパッドが点灯し、[REC]が点滅します。
※ ロードを中止するときは、[CANCEL]を押します。
4.
[REC]を押します。
[REC]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
4
3
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
1.
※ すでに点灯している場合は押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯しているときはサンプル・
セーブの操作になります。ご注意ください。
[CANCEL]を押しながら BANK[C]または[D]のい
2.
ずれかを押します。
BANK[C][D]が点灯し、空のバックアップ・エリア
に対応するパッドが点滅します。
3.
セーブしたいエリアの番号を、パッドを押して指定しま
す。
押したパッドが点灯し、他のパッドが消灯します。
※ 点滅していないパッドを押してエリアの番号を選ぶこと
もできます(パッド[8]は除く)。この場合、すでにそ
のエリアにバックアップされているデータが、今回バッ
クアップしようとするデータに上書きされます。ご注意
ください。
50

第 6章 メモリー・カードを使う
※ セーブを中止するときは、[CANCEL]を押します。
4.
[REC]を押します。
[REC]が点灯し、セーブが実行されます。
セーブ実行中はディスプレイのドットが点滅します。
ドットが消灯したらセーブ完了です。
ドットが点滅している間は、電源を切らないでください。
メモリー・カードや本体メモリーのデータが破壊される
恐れがあります。
メモリー・カードからパターンを
読み込む(パターン・ロード)
メモリー・カードに保存した 1 セット分(パターン 16 個)
のデータをまとめて読み込み、SP-303 の本体メモリー(パ
ターン・バンク A および B)に入れ直すことができます。こ
の操作をパターン・ロードといいます。
この操作をすると、SP-303 内部のデータが書き変わっ
てしまうので、必要なデータは事前にバックアップを
とっておきましょう。
fig.r06-08
2
1
本体にロードしたいエリアの番号を、パッドを押して指
3.
定します。
押したパッドが点灯し、[REC]が点滅します。
※ ロードを中止するときは、[CANCEL]を押します。
4.
[REC]を押します。
[REC]が点灯し、ロードが実行されます。
ロード実行中はディスプレイのドットが点滅します。
ドットが消灯したらロード完了です。
ドットが点滅している間は、電源を切らないでください。
メモリー・カードや本体メモリーのデータが破壊される
恐れがあります。
メモリー・カードのデータを保護
する(プロテクト)
スマートメディアにはライト・プロテクト・シールが付属さ
れています。
このシールは、誤ってデータを消してしまったり、データを
書き替えてしまわないようにするためのものです。
大切なデータを保存したスマートメディアには、ライト・プ
ロテクト・シールを貼っておきましょう。
fig.r06-09
第6章
4
3
1.
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
※ すでに点灯している場合は押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯しているときはサンプル・
ロードの操作になります。ご注意ください。
2.
[CANCEL]を押しながら、BANK [A]または[B]の
いずれかを押します。
BANK[A]または[B]が点灯し、データのあるエリア
の番号に対応したパッドが点滅します。
※ メモリー・カードにセーブされているパターンがない場
合には、EMPと表示され、以後の操作を行なうこと
はできません。
ここに貼る
※ ライト・プロテクト・シールを貼ったまま、メモリー・
カード(バンク C/D)にサンプリングしたりパターンを
録音したりすることはできません。(サンプルの設定を変
更することもできません。)
また、メモリー・カードにサンプルやパターンをセーブ
することもできません。
51

第 6章 メモリー・カードを使う
パソコン上の波形データを SP-303
に取り込む
パソコン上の WAVE/AIFF ファイルを、スマートメディアを
通じて SP-303 に取り込むことができます。
WAVE/AIFF ファイルをパソコンからスマートメディア
にコピーするには、市販のスマートメディア・アダプター
などを別途ご用意ください。スマートメディア・アダプ
ターなどのご使用に際しては、スマートメディア・アダ
プターに付属の取扱説明書をお読みください。
fig.r06-10
5
4
3
※ これ以外のファイル名では取り込みが行えません。
※ 取り込める WAVE/AIFF ファイルのサンプリング周波数
は 44.1kHz のみです。
※ 約100 msecより短い波形を取り込むことはできません。
※ 取り込まれる波形の長さは SP-303 の本体メモリーの容
量までとなります。本体メモリーの容量を超えた場合、
それ以降の波形データおよびファイルは無視されます。
※ WAVE ファイルと AIFF ファイルがスマートメディア上
に同時に存在している場合は、AIFFファイルが無視され、
WAVE ファイルだけを取り込むことができます。
SP-303 の電源を切った状態でメモリー・カード・スロッ
3.
トにスマートメディアを差し込み、電源スイッチをオン
にします。
ディスプレイにUAU(WAV)またはAiFと表示さ
れ、BANK[A]〜[D]が点滅します。
BANK[A]〜[D]のいずれかを押して、取り込み先の
4.
バンクを選びます。
押されたバンクのボタンが点灯し、[REC]が点滅します。
スマートメディアを SP-303 でフォーマットします。
1.
(P.49)
SP-303 でフォーマットしていない場合、取り込みを行
なうことができません。
パソコン上の WAVE/AIFFファイルを、次のようなファイ
2.
ル名でスマートメディアにコピーします。
WAVE ファイルの場合
SMPL0001.WAV→ パッド 1 に取り込まれる
SMPL0002.WAV→ パッド 2 に取り込まれる
SMPL0003.WAV→ パッド 3 に取り込まれる
SMPL0004.WAV→ パッド 4 に取り込まれる
SMPL0005.WAV→ パッド 5 に取り込まれる
SMPL0006.WAV→ パッド 6 に取り込まれる
SMPL0007.WAV→ パッド 7 に取り込まれる
SMPL0008.WAV→ パッド 8 に取り込まれる
AIFF ファイルの場合
SMPL0001.AIF→ パッド 1 に取り込まれる
SMPL0002.AIF→ パッド 2 に取り込まれる
SMPL0003.AIF→ パッド 3 に取り込まれる
SMPL0004.AIF→ パッド 4 に取り込まれる
SMPL0005.AIF→ パッド 5 に取り込まれる
SMPL0006.AIF→ パッド 6 に取り込まれる
SMPL0007.AIF→ パッド 7 に取り込まれる
SMPL0008.AIF→ パッド 8 に取り込まれる
ここで選んだバンクのサンプルは、取り込んだ WAVE/
AIFF ファイルによって書き替えられてしまいます。
必要なサンプルは事前にバックアップをとっておきま
しょう。
[REC]を押します。
5.
[REC]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
取り込みの実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて
点灯し、ディスプレイに100と表示されます。
取り込みの進行にしたがって[1]から順番に消灯してい
き、ディスプレイに表示された数値も減っていきます。
ドットが消灯したら取り込み完了です。
※ 取り込むファイルの数によっては、取り込みの完了まで
に 10 分以上かかる場合があります。あらかじめご了承
ください。
※ 取り込みを行わない場合は[CANCEL]を押してくださ
い。
ドットが点滅している間は、電源を切らないでください。
本体メモリーおよびメモリー・カードのデータが破壊さ
れる恐れがあります。
52

第 7 章 他の MIDI 機器と組み合わせて使う
「MIDI」は、Musical Instrument Digital Interface(ミュージ
カル・インストゥルメント・デジタル・インターフェース)
の略で、演奏情報や音色の情報を機器・楽器間でやりとりす
るための世界統一規格のことです。
MIDI を利用すると、シーケンサーやキーボードなどの MIDI
機器を使って、SP-303 を鳴らすことができます。
MIDI を利用するときは、接続する MIDI 機器の MIDI OUT と
SP-303 の MIDI IN をMIDIケーブルで接続します。(P.11「接
続をする」参照)
更に、MIDI 機器の送信チャンネルと SP-303 の受信チャンネ
ルを一致させる必要があります。
※ 接続される MIDI 機器の設定については、それぞれの機器
の取扱説明書をご覧ください。
SP-303の MIDIに関する設定を工場出荷時の設定に戻し
たいときは、『MIDI の設定を工場出荷時の設定に戻す』
(P.58)をご覧ください。
SP-303 のパッドと、MIDI キーボードのノート・ナン
バーの対応は次のとおりです。
パッド
ノート
ノート・ナンバー
パッド
ノート
ノート・ナンバー
パッド
ノート
ノート・ナンバー
パッド
ノート
ノート・ナンバー
EXT SOURCE
A1
A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8
B1
C2 C#2 D2 D#2 E2 F2 F#2 G2
35
36 37 38 39 40 41 42 43
B1
B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8
G#2
A2 A#2 B2 C3 C#3 D3 D#3
44
45 46 47 48 49 50 51
C1
C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8
E3
F3 F#3 G3 G#3 A3 A#3 B3
52
53 54 55 56 57 58 59
D1
D2 D3 D4 D5 D6 D7 D8
C4
C#4 D4 D#4 E4 F4 F#4 G4
60
61 62 63 64 65 66 67
※ これ以外のノートを弾いてもサンプルは鳴りません。
MIDI チャンネルの変更のしかた
SP-303 の工場出荷時の受信チャンネルは 1 に設定されてい
ます。もし MIDI キーボードの送信チャンネルを 1 に設定で
きない場合は、MIDI キーボードのチャンネルに合わせて SP303 の受信チャンネルを変更する必要があります。
MIDI キーボードと組み合わせて
使う
工場出荷時の SP-303 は、MIDI キーボードをそのまま接続し
てサンプルを鳴らすことができます。
fig.r07-01
MIDI OUT
MIDIキーボード
MIDIキーボードのMIDI OUTコネクターとSP-303のMIDI
1.
IN コネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
MIDI キーボードの送信チャンネルを 1 に設定します。
2.
設定方法については、MIDI キーボードの取扱説明書をご
覧ください。
※ SP-303 の工場出荷時の受信チャンネルは 1 に設定され
ています。
SP-303 の電源スイッチをオフにします。
1.
2a.
設定したいチャンネルが1 〜8の場合、同じ番号のパッド
(1 〜 8)を押さえながら電源スイッチをオンにします。
設定したいチャンネルが9〜16の場合、その番号から8を
2b.
引いた数と同じ番号のパッド(1 〜 8)と[HOLD]を押
しながら、電源スイッチをオンにします。
パッドの番号に 8 を加えた値が MIDI チャンネルになり
ます。
例:
3 チャンネルにするときは、パッド 3 を押しながら電源
をオンにします。
10 チャンネルにするときは、パッド2 と[HOLD]を同
時に押しながら電源をオンにします。
※ MIDI チャンネルの設定は、電源をオフにしても記憶して
います。
第7章
MIDIキーボードの鍵盤を弾くと、SP-303のサンプルが鳴
3.
ります。
53

第 7章 他の MIDI 機器と組み合わせて使う
MIDI 操作時の注意
外部 MIDI 機器の操作で SP-303のサンプルを鳴らす場合、サ
ンプルをトリガー再生で鳴らす場合とゲート再生で鳴らす場
合では、外部 MIDI 機器側のノート情報の送りかたを変える
必要があります。
ゲート再生の場合
fig.r07-03
オン
発音スタート 発音停止
パッドを押している間だけ演奏するゲート再生の場合
は、発音を開始させたいタイミングでノート・オンを、
停止させたいタイミングでノート・オフを送信してくだ
さい。
トリガー再生の場合
ワン・ショット再生([LOOP]が消灯)に設定されてい
る場合:
fig.r07-10
ノート情報
オン オフ
発音スタート 発音スタート
発音を開始させたいタイミングでノート情報を送信して
ください。ノート情報を受信するたびにサンプルの頭か
ら発音します。
このとき、ノート情報のノート・オンからノート・オフ
までの間隔は、いくら短くても構いません。
サンプルの終わりまで発音すると発音を停止します。
ノート情報
ゲート・タイム
ゲート・タイム
オフ
サンプル
ノート情報
オン オフ
サンプル
※ 最後に発音したパッドが、カレント・パッドになります。
※ フレーズをループさせたサンプルをMIDIシーケンサーの
演奏に合わせて鳴らし続けた場合、時間の経過と共にリ
ズムがずれてくることがあります。このようなときは、
フレーズをループさせずにワン・ショットにして、MIDI
シーケンサーから毎小節(またはサンプリングした小節)
の頭で SP-303 にノート・オン情報を送るようにしてく
ださい。
※ SP-303 の各サンプルに設定されている BPM を、MIDI
クロックで変えることはできません。
MIDI シーケンサーと組み合わせ
て使う(テンポ同期)
ここでは、SP-303 に MIDI シーケンサーを接続して、SP303 のパターンを MIDI シーケンサーに同期させる方法を説
明します。
パターンのテンポと演奏開始/停止を
MIDI シーケンサーに同期させる
工場出荷時の SP-303 は、MIDI シーケンサーをそのまま接続
し、パターンの演奏開始/停止およびテンポを MIDI シーケ
ンサーからコントロールすることができます。
fig.r07-04
MIDI OUT
MIDIシーケンサー
ループ再生([LOOP]が点灯)に設定されている場合:
fig.r07-02
ノート情報
オン オフ
ゲート・タイム
発音スタート 発音停止
ノート情報
オン オフ
サンプル
発音を開始させたいタイミングと停止させたいタイミン
グのそれぞれにノート情報を送信してください。このと
き、ノート情報のノート・オンからノート・オフまでの
間隔は、いくら短くても構いません。
※ SP-303 では、ノート・オン・ベロシティーの受信によっ
てサンプルの再生音量を変えることができます。
54
MIDI シーケンサーの MIDI OUTコネクターと SP-303 の
1.
MIDI IN コネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
2.
3.
BANK[A]〜[D]のいずれかを押して、演奏させたい
パターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カードが差し込まれていないときは、パター
ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
[REMAIN]を押しながら、演奏させたいパターンのパッ
4.
ドを押します。(パターンの指定)
指定したパターンのパッドが点灯します。

第 7章 他の MIDI 機器と組み合わせて使う
※ [REMAIN]を押さずにパッドだけを押すと、いきなりパ
ターンの演奏が始まってしまいます。ご注意ください。
MIDI シーケンサーをスタートさせます。
5.
MIDI シーケンサーに同期して、指定したパターンの演奏
が始まります。
パターンのテンポはMIDIシーケンサーのテンポに同期し
ます。
点滅しているパッドを押すと、パターンが切り替わりま
6.
す。
MIDI シーケンサーをストップさせると、パターンの演奏
7.
が停止します。
※ MIDIシーケンサーをスタートさせてもパターンの演奏が
始まらない場合、またテンポが MIDI シーケンサーに同期
しない場合は、MIDI シーケンサーから MIDI クロックや
スタート/コンティニュー/ストップが送信されていな
い可能性があります。
MIDI シーケンサーの取扱説明書をお読みの上、MIDI シー
ケンサーの設定を確認してください。
パターンのテンポだけを MIDI シーケ
ンサーに同期させる
MIDI シーケンサーに録音された曲データの演奏に合わせて、
あとから SP-303 のパターンを好きなタイミングで演奏さ
せ、2 つの演奏を重ねたいような場合には、MIDI シーケン
サーから送信されるスタート/ストップを無視するように設
定するとよいでしょう。
SP-303 の電源スイッチをオフにします。
1.
[TIME/BPM]を押しながら電源スイッチをオンにしま
2.
す。
MIDI 同期モードがディスプレイに表示されます。MIDI 同
期モードに応じて同期の動作が変わります。
表示の意味は次のとおりです。
Aut(Auto Sync):
MIDIクロックが入ると自動的に検出してテンポ同期しま
す。また MIDI スタート/ストップ/コンティニューを受
信してパターンを演奏開始/停止します。
※ パターンの録音中は、MIDI スタート/ストップ/コン
ティニューは受信しません。
oFF(Sync OFF):
MIDIクロック/スタート/ストップ/コンティニューを
受信しません。
CTRL 1(TIME)つまみを回して、MIDI 同期モードを
3.
tMpにします。
※ 工場出荷時には Aut に設定されています。
[TIME/BPM]を押します。
4.
[TIME/BPM]が消灯し、設定値が記憶されます。
※ ここで設定した値は、電源オフ後も記憶されています。
5.
MIDI シーケンサーをスタートさせます。
ここではまだ、パターンの演奏はスタートしません。
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
6.
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプルの演
奏になってしまいます。ご注意ください。
7.
BANK[A]〜[D]のいずれかを押して、演奏させたい
パターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カードが差し込まれていないときは、パター
ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
8.
パターンを演奏させたいタイミングでパッドを押しま
す。
パターンの演奏がスタートします。このときパターンの
テンポは MIDI シーケンサーに同期します。
パターンを停止したいタイミングで、[CANCEL]を押し
9.
ます。
パターンの演奏が停止します。
※ MIDIシーケンサーをストップしただけではパターンは停
止しません。[CANCEL]を押してパターンを停止させる
ようにしてください。
テンポを同期させずにサンプルだけを
鳴らす
MIDIシーケンサーからのノート情報によってSP-303のサン
プルだけを鳴らしたいときには、パターンが MIDI シーケン
サーに同期しないほうが使いやすいことがあります。
そのような場合には、次の手順でテンポ同期をオフにするこ
とができます。
第7章
tMp(Tempo Sync):
MIDIクロックが入ると自動的に検出してテンポ同期しま
す。なお MIDI スタート/ストップ/コンティニューは受
信しません。
1.
SP-303 の電源スイッチをオフにします。
[TIME/BPM]を押しながら電源スイッチをオンにしま
2.
す。
MIDI 同期モードがディスプレイに表示されます。
55

第 7章 他の MIDI 機器と組み合わせて使う
CTRL 1(TIME)つまみを回し、MIDI同期モードを oFF
3.
にします。
※ 工場出荷時には Aut に設定されています。
[TIME/BPM]を押します。
4.
[TIME/BPM]が消灯し、設定値が記憶されます。
※ ここで設定した値は、電源をオフにしても記憶していま
す。
MIDI シーケンサーをスタートさせます。
5.
MIDI シーケンサーからのノート情報によって、SP-303
のサンプルが鳴ります。
演奏を停止したいタイミングで、MIDI シーケンサーをス
6.
トップさせます。
パッド
ノート
ノート・ナンバー
パッド
ノート
ノート・ナンバー
パッド
ノート
ノート・ナンバー
パッド
ノート
ノート・ナンバー
EXT SOURCE
A1
A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8
B6
C7 C#7 D7 D#7 E7 F7 F#7 G7
95
96 97 98 99
B1
B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8
G#7
A7 A#7 B7 C8 C#8 D8 D#8
104 105 106 107 108 109 110 111
C1
C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8
E8
F8 F#8 G8 G#8 A8 A#8 B8
112 113 114 115 116 117 118 119
D1
D2 D3 D4 D5 D6 D7 D8
C9
C#9 D9 D#9 E9 F9 F#9 G9
120 121 122 123 124 125 126 127
100 101 102 103
※ この設定は、電源をオフにしても記憶しています。
リズム・マシンと組み合わせて使う
リズム音源として使う
例えば、「GS 音源のリズム・パートの拡張リズムとして SP303 のサンプル音を使いたい」といった場合には、次のよう
に操作します。
fig.r07-05
MIDI IN
GS音源
MIDI
OUT 2
MIDIシーケンサー
1.
電源スイッチをオフにします。
2.
[EXT SOURCE]と[HOLD]を押しながら電源スイッチ
をオンにします。
これにより、SP-303の MIDI 受信チャンネルが 10 チャ
ンネルに設定されます。
通常、GS 音源などのリズム・パートは 10 チャンネルに
設定されているので、SP-303 の MIDI チャンネルが 10
チャンネルになったことで、GS 音源機器のリズム・パー
トと同じチャンネルでサンプルを鳴らすことができるよ
うになります。
また、GS 音源のリズム・パートで使用しているノート・
ナンバーと SP-303 のパッドのノート・ナンバーが重複
しないように、ノート・ナンバーとパッドの対応が次の
ようになります。
MIDI
OUT 1
リズム・マシンのテンポに同期させて
SP-303 のパターンを演奏する
工場出荷時の SP-303 では、リズム・マシンをそのまま接続
し、パターンの演奏開始/停止およびテンポをリズム・マシ
ンから制御することができます。
fig.r07-06
MIDI OUT
PAD BANKFUNCMODE
リズム・マシン
1.
リズム・マシンのMIDI OUT コネクターとSP-303のMIDI
IN コネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
2.
3.
BANK[A]〜[D]のいずれかを押して、演奏させたい
パターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カードが差し込まれていないときは、パター
ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
4.
[REMAIN]を押しながら、演奏したいパターンのパッド
を押します。(パターンの指定)
指定したパターンのパッドが点灯します。
※ [REMAIN]を押さずにパッドだけを押すと、いきなりパ
ターンの演奏が始まってしまいます。ご注意ください。
5.
リズム・マシンをスタートさせます。
56

第 7章 他の MIDI 機器と組み合わせて使う
リズム・マシンに同期して、指定したパターンの演奏が
始まります。パターンのテンポはリズム・マシンのテン
ポに同期します。
6.
点灯しているパッド以外のパッドを押すと、パターンが
切り替わります。
※ パターンの録音されていないパッドを押した場合には無
視されます。
リズム・マシンをストップさせると、パターンの演奏が
7.
停止します。
※ リズム・マシンをスタートさせてもパターンの演奏が始
まらない場合、またテンポがリズム・マシンに同期しな
い場合は、リズム・マシンから MIDI クロックやスタート
/コンティニュー/ストップが送信されていない可能性
があります。リズム・マシンの取扱説明書をお読みの上、
リズム・マシンの設定を確認してください。
リズム・マシンからのノート情報で
SP-303 のサンプルを鳴らす
リズム・マシンからのノート情報で SP-303 のサンプルだけ
を鳴らしたいときには、パターンがリズム・マシンに同期し
ないほうが使いやすいことがあります。
※ この設定は電源をオフにしても記憶しています。
※ リズム・マシン側の MIDI チャンネルが 10 チャンネル以
外に設定されている場合は、それに合わせて SP-303 の
受信チャンネルを設定してください。設定方法について
は P.53『MIDI チャンネルの変更のしかた』をご覧くだ
さい。
リズム・マシンをスタートさせます。
8.
リズム・マシンからのノート情報によって、SP-303 の
サンプルが鳴ります。
※ サンプルの設定をトリガー再生かつワン・ショット再生
にしておくと、リズム・マシンからのノート情報で鳴ら
す場合に最適です。
※ サンプルの設定をゲート再生にすると、リズム・マシン
によってはほんの一瞬しかサンプルが鳴らず、すぐに音
が消えてしまうことがあります。
※ サンプルの設定をループ再生にすると、サンプルが繰り
返し鳴り続けるため、正しいリズムが得られなくなりま
す。
9.
演奏を停止したいタイミングで、リズム・マシンをストッ
プさせます。
また、リズム・マシンの MIDI チャンネルは通常 10 チャンネ
ルになっていることが多いため、リズム・マシンからのノー
ト情報を受信するためには、SP-303 の受信チャンネルを 10
チャンネルに設定する必要があります。
1.
リズム・マシンのMIDI OUTコネクターと SP-303のMIDI
IN コネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
2.
SP-303 の電源スイッチをオフにします。
3.
[TIME/BPM]を押しながら電源スイッチをオンにしま
す。
MIDI 同期モードがディスプレイに表示されます。
CTRL 1(TIME)つまみを回して、MIDI同期モードを
4.
oFFにします。
※ 工場出荷時には Aut に設定されています。
5.
[TIME/BPM]を押します。
[TIME/BPM]が消灯し、設定値が記憶されます。
※ ここで設定した値は、電源をオフにしても記憶していま
す。
もう一度、SP-303 の電源スイッチをオフにします。
6.
7.
パッド 2 と[HOLD]を同時に押しながら電源スイッチを
オンにします。
受信チャンネルが 10 チャンネルに設定されます。
多くのリズム・マシンでは、リズムの各音色とノート・
ナンバーの対応が決まっています。そこで、SP-303 の
パッドに次のように音色を割り当てておくと、イメージ
に近いリズムが得やすくなります。
バンク A パッド 1 キック
パッド 2 スティック/リム・ショット
パッド 3 スネア 1
パッド 4 ハンド・クラップ
パッド 5 スネア 2
パッド 6 ロー・タム 2
パッド 7 クローズド・ハイハット
パッド 8 ロー・タム 1
バンク B パッド 1 ペダル・ハイハット
パッド 2 ミッド・タム 2
パッド 3 オープン・ハイハット
パッド 4 ミッド・タム 1
パッド 5 ハイ・タム 2
パッド 6 クラッシュ・シンバル 1
パッド 7 ハイ・タム 1
パッド 8 ライド・シンバル 1
第7章
57

第 7章 他の MIDI 機器と組み合わせて使う
バンク C パッド 1 チャイニーズ・シンバル
パッド 2 ライド・シンバル(ベル)
パッド 3 タンバリン
パッド 4 スプラッシュ・シンバル
パッド 5 カウベル
パッド 6 クラッシュ・シンバル 2
パッド 7 ビブラ・スラップ
パッド 8 ライド・シンバル 2
バンク D パッド 1 ボンゴ(ハイ)
パッド 2 ボンゴ(ロー)
パッド 3 コンガ(ハイ、ミュート)
パッド 4 コンガ(ハイ、オープン)
パッド 5 コンガ(ロー)
パッド 6 ティンバレス(ハイ)
パッド 7 ティンバレス(ロー)
パッド 8 アゴゴ
※ リズム・マシンによっては、音色の割り当てが上記
とは異なることがあります。この場合、お使いのリ
ズム・マシンの取扱説明書をお読みの上、リズム・
マシンに合った割り当てをしてください。
MIDI の設定を工場出荷時の設定
に戻す
MIDI チャンネルや MIDI 同期モードなど、MIDI に関する設定
を工場出荷時の設定に戻したいときは、次の操作をします。
1.
電源スイッチをオフにします。
[EXT SOURCE]を押しながら電源スイッチをオンにし
2.
ます。
MIDI の設定は次のようになります。
MIDI チャンネル:1
MIDI 同期モード:Aut(Auto Sync)
58

第 8 章 具体的な応用例
パターン・シーケンサーを使ってリズム・パターンを作る
リズムを含む 4 小節のバッキング・パターンをパターン 1 に作ってみましょう。
次のようにサンプルを用意します。
パッド 1: キック トリガー、ワン・ショット
パッド 2: スネア トリガー、ワン・ショット
パッド 3: ハイハット トリガー、ワン・ショット
パッド 4: ベースのフレーズ(1 小節分) トリガー、ワン・ショット、BPM=120
パッド 5: コードのフレーズ(1 小節分) トリガー、ワン・ショット、BPM=120
パッド 6: スクラッチ音 トリガー、ワン・ショット
1.
[PATTERN SELECT]を押して、ボタンを点灯させます。
[REC]を押してボタンを点滅させます。
2.
録音先のパターン 1 を選びます。
3.
パッド[1]を押して点滅させます。
メトロノームのレベルを調節します。
4.
[START/END/LEVEL]を押してボタンを点灯させ、
CTRL 3(LEVEL)つまみで適当な音量に設定します。
5.
ベースとコードのフレーズの BPMに合わせて、パターン
のテンポを 120 に設定します。
[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させ、CTRL 2
(BPM)つまみを回してディスプレイに120を表示
させます。
6.
パターンの長さを 4 小節に設定します。
[LENGTH]を押してボタンを点灯させ、CTRL 3 つまみ
を回してディスプレイに4を表示させます。
クォンタイズを 4 分音符に設定します。
7.
[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させ、CTRL 3 つま
みを回してディスプレイに4を表示させます。
8.
[REC]を押して、録音をスタートさせます。
録音スタートするまでに 1 小節のカウントが入ります。
メトロノームに合わせて、パッド 1(キック)を 4 分音符
9.
間隔で入力します。
fig.r08-01
QUANTIZE = 4
KICK KICK
4 小節の録音が終わったら自動的に先頭に戻ります。
今録音したキックの音が正確なタイミングで再生されま
す。
KICK KICK
fig.r08-02
QUANTIZE = 4
SNARE SNARE
KICK KICK KICK KICK
一旦クオンタイズを 8 分音符に設定します。
11.
[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させ、CTRL 3 つま
みを回してディスプレイに8を表示させます。
再度[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
12.
次の周の頭から、パッド 3(ハイハット)を 8 分音符間隔
で入力します。
次の周で、ハイハットの音が正確なタイミング再生され
ることを確認します。
fig.r08-03
QUANTIZE = 8
SNARE SNARE
KICK KICK KICK KICK
13.
再度クォンタイズを4分音符に戻します。
[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させ、CTRL 3 つま
みを回してディスプレイに4を表示させます。
再度[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
14.
次の周の頭から、パッド 4(ベースのフレーズ)を毎小節
の頭で入力します。
すでに入力済みのリズムに乗って、ベースのフレーズが
演奏されます。
fig.r08-04
QUANTIZE = 4
ベース・フレーズ
SNARE SNARE
第8章
10.
次の周で、パッド 2(スネア)を2拍目、4拍目に入力し
ます。
KICK KICK KICK KICK
59

第 8章 具体的な応用例
次の周の頭から、パッド 5(コードのフレーズ)を毎小節
15.
の頭で入力します。
fig.r08-05
QUANTIZE = 4
コード・フレーズ
ベース・フレーズ
SNARE SNARE
16.
クオンタイズを OFF にします。
[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させ、CTRL3 つま
みを回してディスプレイにoFFを表示させます。
再度[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
17.
最後に、好きなタイミングでパッド 6(スクラッチ音)を
入力します。
スクラッチ音が、演奏したタイミングそのままで録音さ
れます。
fig.r08-06
QUANTIZE = OFF
ドットが点滅している間は、絶対に電源を切らないでく
ださい。
コード・フレーズ
ベース・フレーズ
SNARE SNARE
KICK KICK KICK KICK
● 間違った入力を消去したい場合は、録音中に[DEL]を
押してボタンを点灯させ、消去したいサンプルの割り当
てられているパッドを押します。
パッドを押している間、そのパッドのサンプル音が消去
され、パッドから指を離すと消去が終了します。
fig.r08-07
ERASE
この間パッド3を押さえる
コード・フレーズ
ベース・フレーズ
この間のハイハット
SNARE SNARE
KICK KICK KICK KICK
が消える
録音を終了するときは、[REC]を押してボタンを消灯さ
18.
せます。
しばらくディスプレイのドットが点滅したら終了です。
60

第 8章 具体的な応用例
MIDI 機器と組み合わせて使う
MIDI 音源を使って複数のパートを演奏させる場合、その中の任意のパートの演奏を SP-303の演奏に置き換えます。
例として、MIDI 音源のパート 1の代わりに SP-303を演奏させる方法を紹介します。
接続
fig.r08-08
パワー・アンプ
MIDIキーボード
MIDI
IN
MIDIシーケンサー
MIDI
OUT
MIDI
IN
● MIDI シーケンサーのMIDI THRUをON にしておきます。
● MIDI キーボードの MIDI 送信チャンネルは 1 にしておき
ます。
● MIDI 音源のパート 1はミュートしておきます。
● SP-303 をリズム音源として使う状態(P.56)になって
いたら、通常の状態に戻します。([EXT SOURCE]を押
しながら電源スイッチをオンにすると、通常の状態に戻
ります。)
1.
MIDIシーケンサーの録音をスタートさせ、MIDI キーボー
ドを弾きます。SP-303 のサンプルが鳴ります。
同時に MIDI キーボードの演奏が MIDI シーケンサーに録
音されます。
2.
MIDI シーケンサーの録音をストップさせます。
MIDI シーケンサーを再生させると、先程と同じように
SP-303 のサンプルが鳴ります。
ライン・ミキサー
MIDI
IN
LINE
OUT
MIDI音源
LINE OUT
SP-303
リズム音源として使う
SP-303 のサンプル音を、MIDI 音源のリズム・パートの拡張
リズムとして使う場合の設定を紹介します。
● MIDI シーケンサーのMIDI THRUを ONにしておきます。
● MIDI キーボードの MIDI 送信チャンネルは 10 にしてお
きます。
[EXT SOURCE]と[HOLD]を同時に押しながら SP-303
1.
の POWER スイッチを ON にします。
SP-303 がリズム音源として使う状態になります。
これにより、MIDI 音源のリズム・パートと同じチャンネ
ルで SP-303 のサンプルを鳴らすことができるようにな
ります。
MIDIシーケンサーの録音をスタートさせ、MIDI キーボー
2.
ドを弾きます。
弾いたノートに対応して、MIDI 音源のリズム・パートま
たは SP-303 のサンプルが鳴ります。
第8章
61

第 8章 具体的な応用例
同時に MIDI キーボードの演奏が MIDI シーケンサーに録
音されます。
※ ノートとサンプルの対応については、(P.56)をご覧くだ
さい。
MIDI シーケンサーの録音をストップさせます。
3.
MIDI シーケンサーを再生させると、先程と同じように
MIDI 音源のリズム・パートまたは SP-303 のサンプルが
鳴ります。
※ SP-303 を通常の状態に戻すときは、[EXT SOURCE]を
押しながら電源スイッチをオンにします。
ターン・テーブルと組み合わせて使う
ターンテーブルの音にエフェクトをかける
ターンテーブルなど、DJ ミキサーを通った音に SP-303でエフェクトをかける方法を紹介します。
接続
fig.r08-09
パワー・アンプ
PHONO A
DJミキサーターンテーブル ターンテーブル
1.
DJ ミキサーのセンド・レベルを上げます。
ターンテーブルでレコードを演奏させます。
2.
SP-303 の[EXT SOURCE]を押してボタンを点灯させ
3.
ます。
こ の と き に[GATE]を 消 灯 さ せておくと、[EXT
SOURCE]から指を離しても音が途切れないので便利で
す。
4.
SP-303 のエフェクト・ボタンのいずれかを押してボタン
を点灯させます。
PHONO B
RETURN
SEND
SP-303
5.
DJミキサーのリターン・レベルとSP-303の音量を徐々に
上げます。
エフェクトのかかった音が聞こえてきます。
CTRL1 〜 3 つまみを操作して、エフェクト音に変化をつ
6.
けます。
※ エフェクト音が不要なときは、DJ ミキサーのリターン・
レベルを絞ってください。
62

第 8章 具体的な応用例
ターンテーブルの音に合わせてサンプルを演奏する
ターンテーブルの音を鳴らしながら、同時に SP-303 のサンプルを乗せて演奏させる方法を紹介します。
接続
fig.r08-10
パワー・アンプ
PHONO A LINE B
1.
DJミキサーのクロス・フェーダーをSP-303側に合わせま
す。
SP-303 のパッドを押します。
2.
サンプルが鳴り出します。VOLUME つまみを操作して音
量を調節します。
3.
DJ ミキサーのクロス・フェーダーを中央付近に合わせま
す。
ターンテーブルでレコードを演奏させます。
4.
5.
レコードの演奏に合わせて、SP-303 のパッドを押しま
す。
レコード音とミックスされて SP-303 のサンプルが鳴り
ます。
DJミキサーターンテーブル
SP-303
第8章
63

資料
操作早見表
目的 操作
サンプルを鳴らす パッド[1]〜[8]
外部入力の音を鳴らす [EXT SOURCE]
外部入力のモノラル/ステレオ設定 [EXT SOURCE]→[STEREO]
サンプリング [REC]→パッド[1]〜[8]→[REC]
オート・サンプリングの設定 [CANCEL]+[REC]→ CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみ→[REC]
オート・サンプリングの解除 [CANCEL]+[REC]→ CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみを左に回しきる→[REC]
リサンプリング [RESAMPLE]→ CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみ→[REC]→パッド[1]〜[8]→
[REC]→パッド[1]〜[8]
サンプルの個別消去 [DEL]→パッド[1]〜[8]→[DEL]
サンプルの一括消去 [CANCEL]+[DEL]→ BANK[A]〜[D]→[DEL]
サンプルの音量設定 パッド[1]〜[8]→[START/END/LEVEL]→ CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみ
スタート・ポイントの設定 パッド[1]〜[8]→[MARK]→再度パッド[1]〜[8]を押して発音を止める
エンド・ポイントの設定 [MARK]+ パッド[1]〜[8]→[MARK]
スタート/エンド・ポイント設定 パッド[1]〜[8]→[MARK]→[MARK]
スタート/エンド・ポイント修正 パッド[1]〜[8]→[START/END/LEVEL]→ CTRL 1(START)つまみ/
CTRL 2(END)つまみ
タイム・モディファイ設定 パッド[1]〜[8]→[TIME/BPM]→ CTRL 1(TIME)つまみ
パッド間でサンプルを入れ替え [DEL]+[REC]→入れ替え元パッドの指定→入れ替え先パッドの指定→[REC]
サンプル・セーブ [CANCEL]+BANK[C]または[D]→パッド[1]〜[7]でエリア指定→[REC]
サンプル・ロード [CANCEL]+BANK[A]または[B]→パッド[1]〜[7]でエリア指定→[REC]
サンプリング可能時間の表示 [REMAIN]
MFX タイプ選択 [MFX]を押しながら CTRL 3/MFX つまみを操作
エフェクト・センドの指定 [REMAIN]+ パッド[1]〜[8]
全サンプルのエフェクト・センド [REMAIN]+ 点灯しているエフェクト・ボタン
エフェクト・グラブ [TAP TEMPO]+ エフェクト・ボタン
パターンの再生 [PATTERN SELECT]→パッド[1]〜[8]
パターンの停止(1) [CANCEL]
パターンの停止(2) [PATTERN SELECT]→再生中のパターンのパッド
パターンの録音 [PATTERN SELECT]→[REC]→パッド[1]〜[8]→[REC]
パターンのテンポ設定(1) [PATTERN SELECT]→[TIME/BPM]→ CTRL 2(BPM)つまみ
パターンのテンポ設定(2) [PATTERN SELECT]→[TAP TEMPO]を 4 回叩く
クオンタイズ設定 パターンの録音中/録音スタンバイ中に[QUANTIZE]→ CTRL 3/MFXつまみ
パターン・レングス設定 パターンの録音中/録音スタンバイ中に[LENGTH]→ CTRL 3/MFX つまみ
メトロノームの音量設定 パターンの録音中/録音スタンバイ中に[START/END/LEVEL]→
演奏データの消去 パターンの録音中に[DEL]→パッド[1]〜[8]
パッド間でパターンを入れ替え [PATTERN SELECT]→[DEL]+[REC]→パッド[1]〜[8]→パッド[1]〜[8]→[REC]
パターンの個別消去 [PATTERN SELECT]→[DEL]→パッド[1]〜[8]→[DEL]
CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみ
64

資料
パターンの一括消去 [PATTERN SELECT]→[CANCEL]+[DEL]→BANK[A]〜[D]→[DEL]
パターン・セーブ [PATTERN SELECT]→[CANCEL]+BANK[C]または[D]→パッド[1]〜[7]
でエリア指定→[REC]
パターン・ロード [PATTERN SELECT]→[CANCEL]+BANK[A]または[B]→パッド[1]〜[7]
でエリア指定→[REC]
MIDI チャンネルの設定 チャンネル1 〜 8: パッド[1]〜[8]+ 電源オン
チャンネル 9 〜 16: [HOLD]+ パッド[1]〜[8]+ 電源オン
MIDI 同期モードの設定 [TIME/BPM]+ 電源オン→ CTRL 1(TIME)つまみ→[TIME/BPM]
リズム音源用の設定 [EXT SOURCE]+[HOLD]+ 電源オン
MIDI 設定の初期化 [EXT SOURCE]+ 電源オン
本体メモリーの初期化 [CANCEL]+[DEL]+[REMAIN]+ 電源オン
本体メモリーのプロテクト解除 [CANCEL]+ 電源オン
本体メモリーのプロテクト [REMAIN]+ 電源オン
メモリー・カードのフォーマット [CANCEL]+[REMAIN]→ BANK[C]または[D]→[DEL]
資料
65

資料
故障と思う前に
SP-303 を使っていて正しく動作しないときは、以下の点をチェックしてください。
確認しても正しく動作しないときは、お近くのローランド・サービス、またはお買い上げ店にご相談ください。
音のトラブル
■ 音が出ない/音量が小さい
○ SP-303、接続機器の電源は入っていますか?
○ SP-303 と外部機器が正しく接続されていますか?
→ 接続を確認してください。(P.11)
○ オーディオ・ケーブルが断線していませんか?
○ 抵抗入りのオーディオ・ケーブルを使用していません
か?
→ 抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シ
リーズなど)をご使用ください。
○ 接続しているアンプやミキサーのボリュームが下がって
いませんか?
→ 適正なレベルに調節してください。
○ SP-303 のボリュームが下がっていませんか?
→ 適正なレベルに調節してください。
○ メモリー・カードをお使いの場合、メモリー・カードが
正しく差し込まれていますか?
→ 一度メモリー・カードを抜き、再度メモリー・カードを
確実に差し込んでください。(P.48)
○ サンプルの音を出そうとしている場合、サンプルのパッ
ドが点灯していますか?(P.13)
→ サンプルのパッドを押すと点灯し、サンプルが鳴ります。
押しても点灯しない場合は、そのパッドにはまだサンプ
ルが割り当てられていません。まず、そのパッドに対し
てサンプリングを行ってください。(P.16、28、29)
■ 外部入力の音が出ない/小さい
○ [EXT SOURCE]が点灯していますか?
→ 外部入力の音を出すためには、[EXT SOURCE]を押し
てパッドを点灯させる必要があります。
○ 外部入力のレベルが下がって設定されていませんか?
→ 外部入力のレベルを調節してください。(P.20)
○ LINE IN に接続された機器のボリュームが下がっていま
せんか?
→ 適正なレベルに調節してください。
○ オーディオ・ケーブルは正しく接続されていますか?
→ 接続を確認してください。(P.11)
○ オーディオ・ケーブルは断線していませんか?
○ 抵抗入りのオーディオ・ケーブルを使用していません
か?
→ 抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シ
リーズなど)をご使用ください。
■ 外部入力の音がステレオにならない/
モノラルにならない
○ [EXT SOURCE]を押して点灯させた時、[STEREO]が
点灯または消灯していますか?
→ 点灯しているとステレオ、消灯しているとモノラルにな
ります。
ご希望の設定と異なっている場合には、[STEREO]を押
して点灯/消灯を切り替えて設定を合わせてください。
■ マイクの音が出ない/小さい
■ 特定のサンプルだけ音が出ない
○ サンプルのレベルが下がっていませんか?
→ サンプルのレベルを調節してください。(P.38)
○ エフェクトのレベルが下がっていませんか?
→ エフェクトの種類によっては、コントロールつまみでレ
ベルの調節ができるものがあります。エフェクトの種類
とコントロールつまみの対応についてはP.24をご覧くだ
さい。
66
○ マイクのケーブルが正しく接続されていますか?
→ 接続を確認してください。(P.11)
○ マイクのケーブルが断線していませんか?
○ マイク・レベルが下がっていませんか?
→ MIC LEVEL つまみを操作して適正なレベルに調節して
ください。(P.9)

資料
■ サンプリングできない
○ メモリーの容量は不足していませんか?
→ 不足している場合、サンプリングしようとするとFuL
と表示されます。不要なサンプルを消去して、空き容量
を増やしてください。(P.33、34)
○ メモリー・カードにサンプリングしようとする場合、メ
モリー・カードは正しく差し込まれてれていますか?
→ 一度メモリー・カードを抜き、再度メモリー・カードを
確実に差し込んでください。(P.48)
○ すべてのパッドにサンプルが割り当てられていません
か?
→ 空いているパッドがないとサンプリングができません。
不要なサンプルを消去してパッドに空きを作ってくださ
い。(P.33、34)
○ [PATTERN SELECT]が点灯していませんか?
→ [PATTERN SELECT]が点灯しているときはパターンの
選択動作となり、サンプリングはできません。
[PATTERN SELECT]を押してボタンを消灯させてくだ
さい。
○ [DEL]が点灯/点滅していませんか?
→ [DEL]が点灯/点滅中はサンプルの消去動作となり、サ
ンプリングはできません。
サンプリングした音に雑音や歪みが多い
■
○ 入力レベルは適切ですか?
→ 入力レベルが高すぎるとサンプリングした音が歪み、逆
にレベルが低すぎると雑音が目立つようになります。
PEAK インジケーターがときどき点灯するぐらいにレベ
ルを設定してください。(P.16、28、30)
本体メモリーのトラブル
■本体メモリーにデータが正しく保存さ
れていない
○ 本体のメモリーにデータを書き込んでいる途中(ディス
プレイ点滅)で電源を切ったことが考えられます。失わ
れたデータは復元できません。
→ この状態では、本体メモリー全体のデータが壊れている
可能性があります。このまま使い続けると、さらに異常
な動作をする恐れがありますので、本体メモリーを初期
化してください。(P.68)
※ 初期化をすると、本体メモリーのデータはすべて失われ
ます。
メモリー・カードのトラブル
■ メモリー・カードにデータが正しく保
存されていない
○ メモリー・カードにデータを書き込んでいる途中(ディ
スプレイ点滅)で電源を切ったことが考えられます。失
われたデータは復元できません。
→ この状態では、メモリー・カード全体のデータが壊れて
いる可能性があります。このまま使い続けると、さらに
異常な動作をする恐れがありますので、メモリー・カー
ドをフォーマットしてください。(P.49)
※ フォーマットをすると、メモリー・カードのデータはす
べて失われます。
○ エフェクトの設定は適切ですか?
→ エフェクトの種類によっては、元のサンプルよりもレベ
ルを大きくしたり、音そのものを歪ませる効果を持つも
のがあります。また、ノイズを強調する効果を持つもの
もあります。
一度エフェクトをオフにし、元のサンプル自体には雑音
や歪みがないことを確認してからエフェクトの設定を適
切なものに変更してください。
○ 同時に複数のサンプルを鳴らしていませんか?
→ 1 つ 1 つのサンプルのレベルが適切であっても、同時に
複数のサンプルを鳴らした場合には全体のレベルが上が
りすぎて歪むことがあります。それぞれのサンプルのレ
ベルを下げて、歪まないようにしてください。
■ メモリー・カードを差し込んでも認識
されない
■ メモリー・カードのデータが選べない
○ メモリー・カードは正しく差し込まれていますか?
→ 一度メモリー・カードを抜き、再度メモリー・カードを
確実に差し込んでください。(P.48)
○ メモリー・カードの種類は合っていますか?
→ メモリー・カードにはスマートメディア 8MB 〜 64MB
をご使用ください。それ以外はご使用になれません。
○ メモリー・カードは正しくフォーマットされています
か?
→ SP-303 本体でフォーマットしたメモリー・カードしか
使用できません。メモリー・カードをフォーマットして
ください。(P.49)
67
資料

資料
MIDI /同期のトラブル
■ 外部 MIDI 機器からサンプルを鳴らす
ことができない
○ 外部 MIDI 機器の電源は入っていますか?
○ MIDI ケーブルは正しく接続されていますか?
→ 接続を確認してください。(P.11)
○ MIDI ケーブルは断線していませんか?
○ MIDI チャンネルは合っていますか?
→ SP-303 と外部 MIDI 機器の MIDI チャンネルを合わせて
ください。(P.53)
○ 外部MIDI機器はノート情報を送信するように設定されて
いますか?
→ 外部 MIDI 機器の設定を確認してください。
■ 外部 MIDI 機器のテンポにパターン・
シーケンサーが同期しない
○ パターン・シーケンサーが同期するように正しく設定さ
れていますか?
→ 設定を確認してください。(P.54)
○ 外部 MIDI 機器が MIDI クロックを送信するように設定さ
れていますか?
→ 機器によっては、MIDI クロック送信のオン/オフ設定を
持つものがあります。また、外部リズム・マシンや外部
シーケンサーなどの機器によっては、その機器が再生中
の場合のみMIDIクロックを送信するようなものもありま
す。
本体のメモリーを初期化する
SP-303 の本体メモリーを初期化します。
この操作を行うと、内部メモリーにあるサンプルやパ
ターンのデータはすべて消去されます。
※ 工場出荷時のサンプルおよびパターンを復帰させること
はできません。ご注意ください。
※ 本体メモリーのプロテクトがオンになっている場合、初
期化することはできません(Prtと表示されます)。プ
ロテクトの解除方法については、P.16をご覧ください。
[CANCEL][REMAIN][DEL]を押しながら、電源スイッ
1.
チをオンにします。
ディスプレイにiniと表示され、[REC]が点滅します。
※ 中止するときは、そのまま電源をオフにしてください。
初期化してもよいときは[REC]を押します。
2.
[REC]が点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。
初期化の実行中は、一旦パッド[1]〜[8]がすべて点
灯し、初期化の進行にしたがって[1]から順番に消灯し
ていきます。
初期化が完了すると[REC]が消灯し、電源オン直後の
状態(P.12)になります。
※ 初期化の完了までに数十秒かかる場合があります。あら
かじめご了承ください。
※ 初期化の後は、メモリーのプロテクトは解除されたまま
になっています。
○ 外部 MIDI 機器のテンポが、SP-303 の同期可能なテンポ
の範囲を超えていませんか?
→ SP-303 で同期可能なテンポの範囲は 40 〜 200 です。
それを超えたテンポでは、同期は保証されません。
68

メッセージ一覧
資料
Data Error(データ・エラー)
○ サンプルのデータが壊れています。
[CANCEL]を押してメッセージを消した後、サンプルの
一括消去(P.34)を行ってください。
※ 壊れたサンプルを復元することはできません。
○ パターンのデータが壊れています。
[CANCEL]を押してメッセージを消した後、パターンの
一括消去(P.47)を行ってください。
※ 壊れたパターンを復元することはできません。
○ MIDI の設定が壊れています。
[EXT SOURCE]を押しながら電源スイッチをオンにし
て、MIDI の設定を工場出荷時に戻してください。(P.58)
○ 本体メモリーのデータが壊れています。
本体メモリーの初期化を行ってください。(P.68)
○ メモリー・カードの書き込み/読み出しに失敗しました。
メモリー・カードにはスマートメディア 8 MB 〜64 MB
をご使用の上、確実にメモリー・カード・スロットに差
し込んでください。
○ メモリー・カードのデータが壊れています。
SP-303 で再度フォーマットし直してください。(P.49)
※ メモリー・カード内のデータを復元することはできませ
ん。
○ メモリー・カードが壊れています。
新しいメモリー・カードをお買い求めください。
○ .WAV/AIFF ファイルのインポート中に、メモリーがいっ
ぱいになりました。
これ以上のインポートはできません。
Data Empty
(データ・エンプティー)
○ サンプルを消去しようとしましたが、どのパッドにもサ
ンプルが割り当てられていないので、消去の必要があり
ません。
○ パターンを消去しようとしましたが、どのパッドにもパ
ターンが割り当てられていないので、消去の必要があり
ません。
○ データのセーブされていないメモリー・カードからロー
ドしようとしました。
Format(フォーマット)
○ メモリー・カードのフォーマットをします。(P.49)
Resampling Level
(リサンプリング・レベル)
○ リサンプリング・レベルを調節することができます。
(P.32)
CTRL 3(LEVEL)つまみを使ってリサンプリング・レ
ベルを調節することができます。
Memory Full
○ メモリーの容量を超えてサンプリングしようとしまし
た。
サンプリングするためには、不要なサンプルを消去して
メモリーを空けてください(P.33、34)。または、新し
いメモリー・カードをお使いください。
○ メモリーの容量を超えてパターンを録音しようとしまし
た。
録音するためには、不要なパターンを消去してメモリー
を空けてください(P.46、47)。または、新しいメモ
リー・カードをお使いください。
(メモリー・フル)
Recording(レコーディング)
○ サンプリング中です。(P.28、29)
○ リサンプリング中です。(P.32)
○ パターンの録音操作中です。(P.44)
Exchange(エクスチェンジ)
○ サンプルまたはパターンを、2 つのパッド間で入れ替え
ます。(P.34、47)
69
資料

資料
Delete(デリート)
○ サンプルまたはパターンを 1 個消去します。(P.33、46)
Delete All
○ サンプルまたはパターンを、メモリー単位でまとめて消
去します。(P.34、47)
(デリート・オール)
Protected(プロテクテッド)
○ 本体メモリーのプロテクトがオンになっているため、サ
ンプリングやパターンの録音や消去ができません。
プロテクト・スイッチをオフにしてください。(P.16)
○ メモリー・カードにライト・プロテクト・シールが貼ら
れているため、サンプリングやパターンの録音/消去、
セーブができません。またメモリー・カードのフォーマッ
トができません。
ライト・プロテクト・シールを剥がしてください。(P.51)
Truncate(トランケート)
Ready(レディ)
○ オート・サンプリング時の入力信号待ち状態です。(P.31)
Edit(エディット)
○ サンプルのスタート/エンド・ポイント、音量、テンポ
または再生時間の設定操作中です。(P.38 〜 42)
Import .WAV(インポート .WAV)
○ WAVE ファイルの入ったメモリー・カードが挿入されま
した。
WAVE ファイルの取り込みを行うことができます。
(P.52)
Import AIFF(インポート AIFF)
○ AIFF ファイルの入ったメモリー・カードが挿入されまし
た。
AIFF ファイルの取り込みを行うことができます。(P.52)
○ サンプルのトランケート操作中です。(P.41)
Erase(イレース)
○ パターンのデータ消去操作中です。(P.46)
Pattern(パターン)
○ パターンの再生/録音/消去やセーブ/ロードなどの操
作中です。
Initialize(イニシャライズ)
○ 本体メモリーの初期化(イニシャライズ)操作中です。
(P.68)
Sample Save(サンプル・セーブ)
○ サンプルのセーブ操作中です。(P.49)
Sample Load(サンプル・ロード)
○ サンプルのロード操作中です。(P.50)
Pattern Save(パターン・セーブ)
○ パターンのセーブ操作中です。(P.50)
Pattern Load(パターン・ロード)
○ パターンのロード操作中です。(P.51)
70

MIDI インプリメンテーション・チャート
Dr. Sample
Model SP-303
ファンクション...
ベ
ーシック
チャンネル
MIDIインプリメンテーション・チャート
送 信 受 信 備 考
電源ON
設定可能
時
X
X
1–16
1–16
資料
Date : Jan. 10, 2001
Version : 1.00
電源オフ後も記憶される
電源ON
モード
ノ
ート
ナンバ
ベロシティ
アフタ
タッチ
ピッチ・ベンド
コントロ
チェンジ
ー
ー
ール
メッセ
代用
音域
ノ
ノ
キ
チャンネル別
時
ージ
ート・オン
ート・オフ
ー別
0–119
X
X
**************
X
**************
X
X
X
X
X
X
モード3
X
35–67
O
X
X
X
X
X
95
–127に変更可
プログラム
チェンジ
エクスクル
コモン
リアル
タイム
その他
備考
モード1:オムニ・オン、ポリ
モード3:オムニ・オフ、ポリ
:設定可能範囲
ーシブ
:ソング
:ソング
:チュ
オール・サウンド・オフ
:
:
ローカルON/OFF
:オール・ノート・オフ
:アクティブ・センシング
:リセット
・ポジション
・セレクト
ーン
:クロック
:コマンド
X
**************
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
*1 OX切り替え可能
この
機器のMIDI動作仕様を詳しく説明した「MIDIインプリメンテーション」
(別売)があります。プログラミング等で必要なかたは、販売店に注文してく
ださい。
モード2:オムニ・オン、モノ
モード4:オムニ・オフ、モノ
X
X
O
X
X
O
O
O
X
X
X
X
*1
*1
*1
O:あり
X:なし
資料
71

資料
主な仕様
SP-303:ドクター・サンプル
●最大同時発音数
8音
●本体メモリー
サンプル: 16(8 サンプル× 2 バンク)
パターン: 16(8 パターン× 2 バンク)
●メモリー・カード(スマートメディア)
サンプル: 16(8 サンプル× 2 バンク)
バックアップ 112(2 バンク× 7 セット)
パターン: 16(8 パターン× 2 バンク)
バックアップ 112(2 バンク× 7 セット)
※ 8 MB 〜64 MB のスマートメディア(3.3 V 仕様)のみ
使用可能
●エフェクト
26 種類
●信号処理
A/D 変換: 20ビット
D/A 変換: 20ビット
●規定入力レベル
インプット(マイク): -40〜 +4 dBu
インプット(ライン): -10 dBu
●入力インピーダンス
23 kΩ(ライン)
2 kΩ(マイク)
●最大サンプリング・タイム
本体メモリー
STANDARD LONG LO-FI
約31秒 約63秒 約3分10秒
メモリー・カード(スマートメディア)
容量 STANDARD LONG LO-FI
8MB 約4分 約8分 約25分
16 MB 約8分 約16分 約50分
32 MB 約16分 約33分 約101分
64 MB 約33分 約66分 約202分
●サンプリング周波数
STANDARD:44.1 kHz
LONG: 22.05 kHz
LO-FI: 11.025 kHz
●パターン・シーケンサー
最大記憶音数
本体メモリー: 約 7,500 音
メモリー・カード: 約 7,500音
(スマートメディア)
●規定出力レベル
アウトプット(ライン): -10 dBu
●出力インピーダンス
2kΩ
●ディスプレイ
7 セグメント 3 桁(LED)
●接続端子
ライン・インプット・ジャック(L, R)
ライン・アウトプット・ジャック(L, R)
ヘッドホン・ジャック(ステレオ標準タイプ)
マイク・ジャック
MIDI IN コネクター
AC アダプター・ジャック
メモリー・カード・スロット
●電源
AC アダプター(Roland ACI-100C)
分解能: 96 クロック/ 4 分音符
パターン小節長: 1 〜 99 小節
72
●消費電流
1000 mA

●外形寸法
170(幅)× 241(奥行)× 67(高さ)mm
●重量
850 g(AC アダプターを除く)
●付属品
AC アダプター(ACI-100C)
取扱説明書
保証書
愛用者カード
サービスの窓口
※ 0 dBu = 0.775 Vrms
資料
製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更すること
があります。
73
資料

索引
A
AiF .............................................................................. 52, 70
AIFF ファイル ................................................................... 52
B
BPM ................................................................... 15, 30, 41
C
CD/MD ............................................................................. 29
CHG ................................................................... 34, 47, 69
CURRENT PAD ............................................................... 22
D
dAL ............................................................................ 47, 70
dEL .............................................................. 17, 33, 46, 70
E
Edt ..................................................................................... 70
EFFECT GRAB ................................................................22
EMP ................................................ 33, 46, 50 〜51, 69
Err ...................................................................................... 69
ErS ............................................................................. 46, 70
EXT ソース・パッド ........................................................ 19
F
FMt .............................................................. 18, 29, 49, 69
FuL .............................................................. 17, 35, 47, 69
STANDARD ..................................................................... 27
T
trC .............................................................................. 41, 70
U
UAU ............................................................................ 52, 70
W
WAVE ファイル ................................................................52
あ
アイソレーター .......................................................... 14, 21
い
一括消去 ..................................................................... 34, 47
入れ替え ..................................................................... 34, 47
え
エフェクト .............................................. 14, 21 〜 22, 24
エフェクト・グラブ ......................................................... 22
エンド・ポイント .......................................... 30, 38 〜 40
お
オート・サンプリング ..................................................... 31
オーバーダビング ............................................................. 44
音量 ................................................................................... 38
I
ini ................................................................................ 68, 70
L
LEV ............................................................................ 32, 69
LO-FI ................................................................................. 27
LONG ................................................................................ 27
M
MFX ........................................................ 14, 21 〜 22, 25
MIDI ................................................................................... 53
MIDI チャンネル ............................................................... 53
O
oFF .................................................................................... 42
P
P.Ld ................................................................................... 70
P.SV .................................................................................. 70
PEAK インジケーター ............................... 16, 20, 28, 30
Prt ...................................................................... 16, 68, 70
Ptn .................................................. 15, 42 〜 44, 46, 70
R
rdY ............................................................................. 32, 70
rEC ............................................................................. 32, 69
S
S.Ld ................................................................................... 70
S.SV .................................................................................. 70
か
カレント・パッド .......................................... 18, 21 〜 22
く
クォンタイズ .................................................................... 45
け
ゲート再生 ................................................................. 36, 54
さ
最大同時発音数 ................................................................. 18
サンプリング ................................................. 16, 27 〜 30
サンプリング・グレード .................................................. 27
サンプル .......................................... 13, 18, 21, 48 〜 50
サンプル・セーブ ............................................................. 49
サンプル・バンク ...................................................... 13, 18
サンプル・ロード ............................................................. 50
し
受信チャンネル ................................................................. 53
消去 ...................................... 17, 33 〜34, 41, 46 〜 47
初期化 ......................................................................... 49, 68
す
スタート・ポイント .............................................. 38 〜 40
ステレオ・サンプリング .................................................. 27
スマートメディア ............................................................. 48
せ
セーブ ..................................................................... 48 〜 50
74

索引
た
タイム・モディファイ ..................................................... 42
て
ディレイ ..................................................................... 14, 21
デモ・パターン ................................................................. 15
デリート ............................................................................ 70
テンポ ................................................................ 15, 30, 41
と
同期 ........................................................................ 54 〜56
ドット ............................................................................... 12
トランケート .................................................................... 41
トリガー再生 ............................................................. 36,54
の
ノート・ナンバー ...................................................... 53, 56
は
パターン .......................................... 15, 43, 48, 50 〜51
パターン・シーケンサー .................................................. 43
パターン・セーブ ............................................................. 50
パターン・バンク ...................................................... 15, 43
パターン・ロード ............................................................. 51
バックアップ・エリア ..................................................... 48
る
ループ・レコーディング .................................................. 44
ループ再生 ........................................................................ 36
ろ
ローファイ・サンプリング .............................................. 27
わ
ワン・ショット再生 ......................................................... 36
ひ
ピッチ・シフター ...................................................... 14, 21
ビニール・シミュレーター ....................................... 14, 21
ふ
フィルター+オーバードライブ ............................... 14, 21
フォーマット ............................................................. 29,49
プロテクト ......................................................... 16, 51, 68
ほ
ホールド ............................................................................ 19
保存 ........................................................................ 48 〜50
本体メモリー ............................................................. 27,68
ま
マイク ............................................................................... 28
マルチ・エフェクト .................................................. 14, 21
め
メモリー・カード .............................................. 27, 29, 48
も
モノラル・サンプリング .................................................. 27
よ
読み込み ................................................................. 50 〜 51
ら
ライト・プロテクト・シール .......................................... 51
り
リバース再生 .................................................................... 37
75

02451889 ’01-01-AE2-11N