Roland MV-8000 ERRATA User Manual [no]

取扱説明書
本書は、システム・プログラムのバージョン 3.5 で新たに追加・変更になった機能に ついて説明しています。
説明書に記載の記号とアイコンについて
●[ ]の囲みは本体パネル上のボタンを示します。
[F1(Sample)]と表記されているボタンは F1(ファンクション 1)ボタンで、その
とき LCD に表示されている F1 の機能が「Sample」であることを示しています。
● 設定値の説明で太字で表記されている数値は初期値を示します。
MV-8000 を使うにあたって特に注意してほしいことを説明しています。
知っていると便利な操作、音楽制作に使えるテクニックなどを紹介しています。
操作説明に対して補足が記載されています。
参照ページを示しています。
外部ディスプレイとマウスを使った操作、外部ディスプレイに表示される内容について説明してい ます。
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(MV-8000 取扱説明書
P.2, 3)「使用上のご注意」(MV-8000 取扱説明書 P.4)をよくお読みください。 本書では説明の際に画面図を使用しますが、設定値やプロジェクト名などが実際の画面と異な
る場合もあります。あらかじめご了承ください。
2005 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。 ローランド・ホームページ http://www.roland.co.jp/

バージョン 3.5 の概要

追加機能

● ミキサー・オートメーション(P.3)
ミキサー画面での操作の記録と呼び出しができるようになりました。
● トラック・ミュートのオートメーション(P.5)
トラック・ミュート操作の記録と呼び出しができるようになりました。
● C(コントロール)つまみのオートメーション(P.10)
C つまみの操作の記録と呼び出しができるようになりました。
● 外部音源にプログラム・チェンジを送信する(P.12)
ソングやパターンの先頭で MIDI プログラム・チェンジを送信できるようになりまし た。
● ペンシル・ツールの追加(P.13)
VGA PIANO ROLL EDIT 画面でノート・イベントを入力できるようになりました。
● コンティニュアス・データの生成/加工機能の追加(P.14)
値が連続するデータを入力・編集が できるようになりました。オート メーション用 データの入力などに使用します。
● 3 バンド・イコライザーの追加(P.16)
イコライザーで音質を調整ができるようになりました。
● インポート・パッチ・プレビュー機能の追加(P.18)
インポートをする前にパッチの試聴・試奏ができるようになりました。

追加画面

● MUTE CONTROL TRACK 画面(P.8)
● TRACK SELECT ポップアップ(P.9)
● CREATE CONTINUOUS DATA ポップアップ(P.14)
● CHANGE CONTINUOUS DATA ポップアップ(P.15)
● MIXER(AUDIO TRACK EQ)、MIXER(INSTRUMENTS PART 1-8 EQ)、MIXER(INSTRUMENTS PART 9-16 EQ)画面(P.16)
2
ミキシング操作を自動化する(オートメー
複数のミキサー・チャンネル
ミキサー画面の Output パラ
ミキサー操作を記録した MIDI
オーディオ・トラックを削除
ション)

ミキサー操作のオートメーション

ミキサー・パラメーターの変更操作を、シーケンサー(MIDI トラック)に記録します。

記録/再現できるミキサー・パラメーター

ミキサー操作の情報は、MIDI コントロール・チェンジとして MIDI トラックに記録さ れます。記録/再現できる情報と、使われる MIDI コントロール・チェンジ番号との 対応は次のとおりです。
パラメーター名 MIDI コントロール・チェンジ番号
Level(レベル) 7(Volume:チャンネル・ボリューム) Pan(パン) 10(Pan:パン) Reverb Send(リバーブ・センド) 91(Reverb:エフェクト 1 デプス) DlyCho Send
(ディレイ/コーラス・センド)

ミキサー操作を記録する

SEQUENCE 画面、または PATTERN 画面を表示させます。
1.
ミキサー操作の記録を始めたい時刻に現在時刻を移動します。
2.
ミキサー操作(動き)の情報を記録する MIDI トラックを (上下)で選びます。
3.
4.
(Track Param)を押します。
TRACK PARAMETER ポップアップが表示されます。
93(Chorus:エフェクト 3 デプス)
の操作を同時に記録すること はできません。
メーター、Mute パラメー ター、EQ パラメーターの操作 は記録することができません。
5.
動きを記録/再現したいミキサー・チャンネルを Output Assign パラメーターで選びます。
動きを記録できるミキサー・チャンネルは次のとおりです。
ミキサー・チャンネル 設定値
AUX1 Mixer AUX1 AUX2 Mixer AUX2 AUX3 Mixer AUX3 AUX4 Mixer AUX4 ディレイ/コーラス Mixer DlyCho リバーブ Mixer Reverb オーディオ・フレーズ Mixer A.Phrs インプット Mixer Input オーディオ・トラック 1〜8
オーディオ・トラックのミキサー操作を記録したい場合は、「AMix」を選びます。
6.
AMix * :(オーディオ・トラック名) *はトラック番号が表示されます。
を押して、動きを記録したいミキサー・チャンネルを表示させます。
トラックは SEQUENCE EDIT 画面、PATTERN EDIT 画面、 EVENT LIST 画面で編集する ことができます。
すると、そのトラックのミキ サー操作を記録した MIDI ト ラックの Output Assign パラ メーターの値は Off になりま す。
3
ミキシング操作を自動化する(オートメーション)
ミキサー操作を記録した MIDI
7.
[REC](赤色)が点滅し、RECORDING PARAMETER(MIDI)ポップアップが表示
されます。必要に応じて、記録の設定をします。
8.
[REC](赤色)と、[PLAY](緑色)が点灯します。RECORDING PARAMETER(MIDI)
ポップアップが閉じます。手順 5 で選んだミキサー・チャンネルのパラメーターの値 をスライダーや VALUE ダイヤルで変更します。値の変化が MIDI トラックに記録さ れます。
記録をやめるには を押します。
9.
[REC]と[PLAY]が消灯し、記録が終了します。
を押します。
を押します。

ミキサー設定を再現する

1.
ミキサー操作の記録を始めた時刻に現在時刻を移動します。
2.
[PLAY](緑色)が点灯します。MIDI トラックに記録された操作情報によって、ミキ
サー・パラメーターが変化します。
を押します。
トラックの Output Assign パ ラメーターの値を別のミキ サー・チャンネルに変更する と、そのチャンネルに対して 同様のミキサー操作を再現さ せることができます。
再生をやめるには を押します。
3.
[PLAY]が消灯し、再生が終了します。
4
ミキシング操作を自動化する(オートメーション)

各トラックのミュート操作のオートメーション

各トラックのミュート設定を、ミュート・コントロール・トラックに記録し、それを 再現することができます。

ミュート操作を記録する

1.
を押しながら を押します。
TRACK MUTE 画面が表示されます。
2.
ミュート操作の記録を始めたい時刻に現在時刻を移動します。
3.
を押します。
[REC](赤色)が点滅し、RECORDING PARAMETER(MUTE CONTROL)ポップ
アップが表示されます。必要に応じて、記録の設定をします。
Count In(カウント・イン)
記録の開始方法を選びます。
設定値 Count In パラメーターの説明 Off [PLAY]を押すと同時に録音が始まります。
1 M eas
2 M eas
Wait Note [PLAY]を押すと同時に録音が始まります。Off と同じ動作です。
Auto Punch( オート・パンチ)
[PLAY]を押すと録音開始位置の 1 小節前からカウント(演奏)が
始まり、録音開始位置で録音状態になります。
[PLAY]を押すと録音開始位置の 2 小節前からカウント(演奏)が
始まり、録音開始位置で録音状態になります。
記録を開始したい時刻と終了したい時刻を設定することで、記録の開始(パンチ・イ ン)と終了(パンチ・アウト)が自動的に行えます。
パラメーター 設定値
In 0001-01-000 〜 9999-**-*** Out 0001-01-000 〜 9999-**-***
Metronome Mode (メトロノーム・モード)
メトロノーム信号の出力の仕方を設定します。
設定値 Metronome Mode パラメーターの解説
Off 音はなりません。 Rec Only 録音のときのみメトロノームが鳴ります。 Play&Rec 再生と録音のときにメトロノームが鳴ります。 Always 常に鳴ります。
Input Quantize (インプット・クォンタイズ)
クォンタイズをかけながらシーケンサーに記録することができます。 設定値: Off(クォンタイズをしません)、 (60 )、 (80)、 (120)、 (160)、
(240)、 (320)、 (480)
5
ミキシング操作を自動化する(オートメーション)
記録中に、[EXIT]を押すなど
4.
を押します。
[REC](赤色)と、[PLAY](緑色)が点灯します。
RECORDING PARAMETER(MUTE CONTROL)ポップアップが閉じます。ベロシ ティー・パッドをたた いて、トラックのミ ュート操作をしま す。ミュート操作が、 ミュート・コントロール・トラックに記録されます。
記録をやめるには を押します。
5.
[REC]と[PLAY]が消灯し、記録が終了します。

ミュート操作を再現する

1.
SEQUENCE 画面、または PATTERN 画面を表示させます。
記録したミュート操作を再現したいトラックを (上下)で選びます。
2.
3.
(Track Param)を押します。
TRACK PARAMETER ポップアップが表示されます。
TRACK MUTE 画面以外の画 面を表示させると、記録は自 動的に終了します。
ミュート操作を再現する/しないを Mute Control パラメーターで設定します。
4.
Mute Control
ミュート・コントロール・トラックに記録されたトラック・ミュート情報に従って、 トラックをミュートする/しないを設定します。
効果
Off
On 記録されたミュート情報を有効にします。
On(Default=Off)
On(Default=On)
5.
(Close)を押します。
記録されたミュート情報を無効にします。 ミュート操作は再現されません。
記録されたミュート情報を有効にします。 この設定のときは、トラックの先頭に時刻を移動すると自動的にミュー トを解除します。 記録されたミュート情報を有効にします。 この設定のときは、トラックの先頭に時刻を移動すると自動的にミュー トします。
TRACK PARAMETER ポップアップが閉じます。他のトラックに対して、ミュート 操作の再現をする/しないを設定するには、手順 2 〜 5 を繰り返します。
6.
を押しながら を押します。
TRACK MUTE 画面が表示されます。
7.
を押します。
6
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