取扱説明書
このたびは、ローランド 64 ボイス・シンセサイザー・モジュール JV-1010をお買い上げ
いただき、まことにありがとうございます。
JV-1010の優れた機能をご理解いただき、末永くご愛用いただくためにも、この取扱説明
書をよくお読みください。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2 〜 4)
と「使用上のご注意」(P.5)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を
十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要
なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
※ Apple は、米国 Apple Computer, Inc. の米国及びその他の国における登録商標です。
※ Macintoshは、米国AppleComputer, Inc.の米国及びその他の国における登録商標です。
※ IBM は、米国 International Business Machines Corporation の米国及びその他の国に
おける登録商標です。
※ IBM PC は、米国 International Business Machines Corporation の米国及びその他の
国における登録商標です。
※ PC-9800 シリーズは、日本電気株式会社の商標です。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
©
1999 ローランド
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について 警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱
説明書をよく読んでください。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、● の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
005
● この機器の設置には、ローランドが推奨する
ラック(SYR-2400)、ラック・マウント・ア
ダプター(RAD-50)を使用してください。
..............................................................................................................
002d
● この機器および AC アダプターを分解したり
(取扱説明書に記載されている指示(P.16) を
除く)、改造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書か
れていないことは、絶対にしないでください。
必ずお買い上げ店またはローランド・サービ
スに相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでく
ださい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる
場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上
など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
..............................................................................................................
006
● この機器の設置にラック(SYR-2400)を使
用する場合、ぐらついた所や傾いた所にラッ
ク(SYR-2400)を設置しないでください。安
定した水平な所に設置してください。機器を
単独で設置する場合も、同様に安定した水平
な所に設置してください。
..............................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100
V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの
上に重いものを載せたりしないでください。
電源コードに傷がつきます。
..............................................................................................................
2
警告
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、ア
ンプ、スピーカーと組み合わせて使用した場
合、設定によっては永久的な難聴になる程度
の音量になります。大音量で、長時間使用し
ないでください。万一、聴力低下や耳鳴りを
感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に
相談してください。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対
に入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC
アダプターをコンセントから外し、お買い上
げ店またはローランド・サービスに修理を依
頼してください。
安全上のご注意
022b
● 基板(SR-JV80 シリーズ)を取り付ける前
に、機器本体の電源を切って AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
○ AC アダプター本体や電源コードが破損し
たとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたり
したとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様
の取り扱いやいたずらに注意してください。
必ず大人のかたが、監視/指導してあげてく
ださい。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃
を与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしな
いでください。特に、電源タップを使用して
いる場合、電源タップの容量(ワット/アン
ペア)を超えると発熱し、コードの被覆が溶
けることがあります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
3
安全上のご注意
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、
正常な通気が保たれている場所に設置して、
使用してください。
115a
● 指定の基板(SR-JV80 シリーズ)だけを取り
付け、指定されたネジだけを外してください
(P.16)。
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜
き差しするときは、必ず AC アダプターの本
体やプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 長時間使用しないときは、AC アダプターをコ
ンセントから外してください。
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑になら
ないように配慮してください。特に、コード
やケーブル類は、お子様の手が届かないよう
に配慮してください。
..............................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いも
のを置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグを
持って、機器本体やコンセントに抜き差しし
ないでください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターを
コンセントから外し、外部機器との接続を外
してください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC
アダプターをコンセントから外してくださ
い。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプ
ターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
4
使用上のご注意
2 〜 4 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力
の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が
多少発熱しますが、故障ではありません。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用し
ないでください。
お手入れについて
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解(取扱説明書に
記載されている指示(P.16)を除く)、改造された場合、
以後の性能について保証できなくなります。また、修理を
お断りする場合もあります。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容は、他の MIDI 機器(シーケンサー
など)に保存するか、記憶内容をメモしておいてくださ
い。修理するときには記憶内容の保存に細心の注意を払っ
ておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元で
きない場合もあります。失われた記録内容の修復に関しま
しては、補償も含めご容赦願います。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
メモリー・バックアップについて
● 本体内には、電源を切った後も記憶した内容を保持するた
めの電池を装備しています。電池が消耗してくると、ディ
スプレイに次のように表示されます。電池が消耗すると記
憶した内容が失われますので、早めに交換してください。
交換するときは、必ずローランド・サービスに相談してく
ださい。
fig.3-01
その他の注意について
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器(シーケン
サーなど)に保存しておいてください。
● 本体メモリー、他の MIDI 機器(シーケンサーなど)の失
われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご容赦
願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
5
この取扱説明書の読みかた
JV-1010 の取扱説明書は、次のような構成になっています。
クイック・スタート
JV-1010 をはじめてお使いになる方のために、いろいろな機能を簡単に楽しんでいただけるように解説
してあります。
んど理解していただけますので、ぜひお読みください。
リファレンス
リファレンスは以下の 3 つの章で構成されています。クイック・スタートでひととおりの操作を終え
てからお読みください。
JV-1010 の概要
この章では、JV-1010 の概要について説明しています。JV-1010 を理解するために必ずお読みくだ
さい。
オリジナルの音色を作る
JV-1010 本体だけでは音作りをすることはできませんが、外部MIDI 機器や音色エディター等のソフ
トウェアを使って、システム・エクスクルーシブ・メッセージを送信することによって、オリジナル
の音色を作ることができます。
この章では、パッチ、パフォーマンス、リズム・セットのパラメーターや JV-1010 の使用環境を決
めるシステム・パラメーターの働きを、パラメーターの構成に合わせて説明しています。音作りをす
るときにお読みください。
クイック・スタート
を読みながら操作していただくと、演奏のために必要なことはほと
資 料
GM 音源として使う
この章では、JV-1010 を GM システムの音源として使うときの操作やパラメーターの働きについて
説明しています。市販されている GM スコアを再生するときにお読みください。
思ったように動作しないときは「故障かな?と思ったら」を読んで、設定に誤りがないかを確認して
ください。また、操作中に何らかのエラー・メッセージが表示されたときは「エラー・メッセージ一
覧」で対応を確認してください。その他、パラメーター一覧や MIDI インプリメンテーションなどの
資料があります。
■本文中の表記について
文章の先頭に※マークが付いているものは注意文です。必ずお読みください。クイック・スタートで
は( )と表しています。
文中の(P.**)は参照ページを表しています。
6
目次
主な特長..................................................................................................10
各部の名称と働き ...................................................................................11
クイック・スタート.................................................. 13
音を鳴らす前の準備をしよう .................................................................14
ゴム足を取り付ける.....................................................................................................................................14
ラック・マウント・アダプターに取り付ける........................................................................................14
ウェーブ・エクスパンション・ボードを取り付ける...........................................................................15
ウェーブ・エクスパンション・ボードの取り付けかた...........................................................15
接続をする......................................................................................................................................................18
電源を入れる/切る.....................................................................................................................................20
電源を入れる......................................................................................................................................20
電源を切る..........................................................................................................................................20
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)...........................21
デモ・ソングを聴いてみよう(デモ・プレイ)......................................22
作曲者のプロフィール.....................................................................................................................23
パッチを選んで鳴らしてみよう..............................................................24
パッチを試聴する(フレーズ・プレビュー)..........................................................................................25
MIDIキーボードから鳴らす .......................................................................................................................26
パッチを選ぶ..................................................................................................................................................27
バンク別にパッチを選ぶ.................................................................................................................27
カテゴリー別にパッチを選ぶ.........................................................................................................28
打楽器の音を鳴らす.....................................................................................................................................29
GM 音源として使ってみよう..................................................................31
GM モードに切り替える .............................................................................................................................31
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう .........................................32
外部 MIDI機器より音色を切り替えるときの注意 .....................................................................32
パッチを切り替える.....................................................................................................................................32
パフォーマンスを切り替える.....................................................................................................................34
リズム・セットを切り替える.....................................................................................................................36
デスクトップ・ミュージックを楽しもう ...............................................38
コンピューターと接続する.........................................................................................................................38
コンピューター端子を使った接続................................................................................................38
MIDI コネクターを使った接続.......................................................................................................41
複数のパートで演奏する(パフォーマンス・モード).........................................................................42
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう............................................44
パートに関する設定をする(PART).......................................................................................................44
メモリーに関する操作をする(UTILITY)..............................................................................................45
工場出荷時の設定に戻す(Factory Reset)...............................................................................45
GM モードを初期化する(GM Initialize)....................................................................................46
設定を初期化する(Initialize).........................................................................................................47
設定を外部 MIDI機器に転送する(Data Transfer).................................................................48
システムに関する設定をする(SYSTEM).............................................................................................49
受信チャンネルを選ぶ(Perform Ctrl CH)................................................................................49
チューニングをする(Master Tune)..........................................................................................50
7
目次
リファレンス ........................................................... 51
JV-1010 の概要.......................................................................................52
いろいろな音の単位.....................................................................................................................................52
トーン..................................................................................................................................................52
パッチ..................................................................................................................................................52
パフォーマンス..................................................................................................................................52
リズム・セット..................................................................................................................................53
パート..................................................................................................................................................53
発音数について.............................................................................................................................................53
オリジナルの音色を作る ........................................................................54
外部MIDI 機器を使った音作り..................................................................................................................54
パッチをエディットする.................................................................................................................54
エフェクターについて.................................................................................................................................54
各モードでのエフェクターの扱い................................................................................................54
パッチ・パラメーターの働き(PATCH)................................................................................................55
パッチ全体に共通の設定をする(COMMON)...........................................................................55
波形を変化させる(WG)................................................................................................................61
フィルターで音の明るさを変える(TVF)..................................................................................63
音量と定位を変化させる(TVA)..................................................................................................65
音にゆらぎを付ける〜コントローラーで音の鳴りかたを変える(LFO&Ctl)...................66
パッチにかけるエフェクトを設定する(EFFECTS)...............................................................69
パフォーマンス・パラメーターの働き(PERFORM).........................................................................71
パフォーマンス全体に共通の設定をする(COMMON)..........................................................71
鍵盤の発音域を設定する(K.Range)..........................................................................................71
各パートの設定をする(PART)...................................................................................................72
パートの MIDIチャンネルを設定する(MIDI)...........................................................................72
パフォーマンスにかけるエフェクトを設定する(EFFECTS)...............................................73
リズム・セット・パラメーターの働き(RHYTHM)...........................................................................75
リズム・セットに名前を付ける(COMMON)...........................................................................75
打楽器の波形を変化させる(Key WG).......................................................................................75
打楽器の音質を変化させる(Key TVF)......................................................................................76
打楽器の音量の変化と音の定位を設定する(Key TVA)........................................................77
コントローラーで打楽器音の鳴りかたを変える(Key Ctl)...................................................77
打楽器音にかけるエフェクトを設定する(EFFECTS)...........................................................78
マルチエフェクト・タイプについて(EFXパラメーター)................................................................78
JV-1010の使用環境を設定する(システム・パラメーターの働き)(SYSTEM)......................95
セッティングやクロックに関する設定をする(SETUP).......................................................95
チューニングをする(TUNE)........................................................................................................95
MIDI に関する設定をする(MIDI).................................................................................................96
コントローラーに関する設定をする(CONTROL).................................................................97
フレーズ・プレビューに関する設定をする(PREVIEW).......................................................97
GM 音源として使う................................................................................98
GM モードに切り替える .............................................................................................................................98
GM システムの基本設定に戻す.....................................................................................................98
GM スコアを再生する......................................................................................................................98
GM モードの設定を変更する(GM パラメーターの働き).................................................................98
各パートの設定をする(PART)...................................................................................................98
8
資 料..................................................................... 99
故障かな?と思ったら..........................................................................100
エラー・メッセージ一覧 ......................................................................101
パラメーター一覧 .................................................................................102
パッチ・パラメーター..................................................................................................................102
パフォーマンス・パラメーター..................................................................................................107
リズム・セット・パラメーター..................................................................................................109
EFX パラメーター..........................................................................................................................111
システム・パラメーター..............................................................................................................116
GM パラメーター...........................................................................................................................117
パッチ一覧............................................................................................118
カテゴリー別パッチ一覧 ......................................................................122
リズム・セット一覧..............................................................................128
目次
パフォーマンス一覧..............................................................................131
ウェーブフォーム一覧..........................................................................132
MIDI インプリメンテーション..............................................................136
主な仕様................................................................................................157
コンピューター・ケーブル配線図........................................................158
索引.......................................................................................................159
9
主な特長
■JV-1080 の音源をそのまま搭載
JV-1010 は、最大同時発音数 64 音の 16 パート・マルチティンバー音源で、計40 種類のエフェク
ト・タイプを持つマルチエフェクト(EFX)を搭載しています。
プリセット・パッチは、JV-1080、XP-30/50/60/80だけでなく、JV-2080 とも互換性があります。
また、GM システムにも対応しています。
GM システム
GM(GeneralMIDI)システムとは、音源の MIDI 機能の仕様を、メーカーを越えて標準化するこ
とを目的とした推奨規定です。GM システムに合致した音源やミュージックデータには GM マー
ク( )が付いています。GM 音源用のミュージックデータ(GM スコア)は、GM マーク付
きの音源であればどれでも同じ演奏表現ができます(P.31、98)。
■SR-JV80-09 Sessionのウェーブ、パッチ・データを内蔵
ユーザー・パッチ、プリセット A 〜 E、セッションを合わせ、合計 1,023 音色を内蔵しています。
■ウェーブ・エクスパンション・ボード SR-JV80 シリーズを装着可能
ウェーブ・エクスパンション・ボード SR-JV80シリーズを 1 枚装着することができ、SR-JV80 シ
リーズによる音色の拡張が可能です。
■コンピューター端子を装備
コンピューターと接続することによって、本格的なエディットが楽しめます。
■わかりやすく使いやすいパネル操作、便利な機能
CATEGORY/BANKつまみを使ってカテゴリー別に音色を選べます。
JV-1010 本体だけでパッチをフレーズで確認できるフレーズ・プレビュー機能 があります。
10
各部の名称と働き
フロント・パネル
fig.0-01
1
2 3 4 5 6 7 8 9
1. PHONES ジャック
ヘッドホン(別売)を接続するジャックです。
※ インピーダンスが 8 〜 150Ω のヘッドホンをお使いください。
2. VOLUME つまみ
OUTPUT ジャックや PHONES ジャックの音量を調節します。また、VOLUME つまみを押すと、JV-
1010 本体だけで音を確認できます(フレーズ・プレビュー P.25)。パッチ・モード以外のモード
で VOLUME つまみを押しながら VALUE ツマミを押すと、エディット・モードに切り替わります。
3. PART つまみ
パッチ・モードでは、受信チャンネルを切り替えます。パフォーマンス・モード、GM モードでは、
設定対象のパートを切り替えます。
4. ディスプレイ
操作に応じてさまざまな情報を表示します。
5. MIDI インジケーター
MIDI メッセージを受信すると点灯します。
6. MODE インジケーター
現在選ばれているモードのインジケーターが点灯します。
7. VALUE つまみ
パラメーターの設定値を変更します。つまみを速く回すと値が大きく変化します。つまみを押すと
モードが切り替ります。パッチ・モード以外のモードで VOLUME つまみを押しながらVALUE ツマ
ミを押すと、エディット・モードに切り替わります。
8. CATEGORY/BANK つまみ
音色選択範囲を切り替えます。
エディット・モードでは、設定するパラメー
ターを選択します。エディット・モードでの
CATEGORY/BANKつまみの機能については、
JV-1010 本体上面にある
SELECT
図をご覧ください。
EDIT PARAMETER
9. POWER スイッチ
電源をオン/オフするときに押します。
11
各部の名称と働き
リア・パネル
fig.0-02
1 2 4 5 3 6
1. AC アダプター・ジャック
付属の AC アダプターの差し込み口です。
2. コード・フック
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してください。
誤ってコードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしま
うことや、AC アダプター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことが
できます。
3. MIDI コネクター(IN、OUT、THRU)
MIDI メッセージの送受信をするときに JV-1010 と他の MIDI 機器を接続する端子です。
この端子を使って MIDI メッセージを送受信する場合は、コンピューター・スイッチを MIDI にして
ください。
MIDI IN:他の MIDI 機器からの情報を受信します。
MIDI OUT:JV-1010 からの情報を送信します。
MIDI THRU:MIDI IN で受信した情報をそのまま送信します。
4. COMPUTER スイッチ(Mac、PC-1、PC-2、MIDI)
COMPUTER 端子に接続するコンピューターや使用するソフトウェアによって設定を切り替えます
(P.38)。
MIDI コネクターを使うときは MIDI にします。
※ 設定を切り替えるときは、電源をいったんオフにしてください。
5. COMPUTER 端子
コンピューター・ケーブル(別売)を使ってコンピュータ−と JV-1010 を接続します(P.38)。
COMPUTER スイッチを Mac 、PC-1 または、PC-2 にします。
6. OUTPUT ジャック(L(MONO)、R)
アンプやミキサーに音声信号をステレオ(L/R)で出力します。モノで出力するときはL 側に接続し
てください。
12
クイック・スタート
クイック・スタート
13
音を鳴らす前の準備をしよう
ゴム足を取り付ける
別売のラック・マウント・アダプター(RAD-50)を使用しない場合は、
JV-1010に付属しているゴム足を図のように取り付けてください。ゴム足
を取り付ける位置は、裏面の小さな穴を目安にしてください。
fig.1-01.j
A
D
A
U
P
S
A
T
E
O
C
B
R
I
O
N
O
S
1
N
S
2
L
V
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A
0
0
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A
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V
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1
0
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A
D
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N
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M
A
N
P
U
T
E
R
R
L
O
(
M
U
O
T
P
N
U
O
T
)
穴が開いているところに合わせる
ラック・マウント・アダプターに取り付ける
別売のラック・マウント・アダプター(RAD-50)に取り付ける場合には、
ラック・マウント・アダプターに付属しているネジ(M4 × 8)を使用し
てください。
fig.1-02.j
付属ネジ(M4x8)
ラック・マウント・アダプ
ターに取り付け る場合に
は、ゴム足を取り付けずに
ラック・マウント・アダプ
ターに取り付け てくださ
い。
14
ウェーブ・エクスパンション・ボードを取り
付ける
JV-1010は、ウェーブ・エクスパンション・ボード(SR-JV80 シリーズ:
別売)を1 枚取り付けることができます。
ウェーブ・エクスパンション・ボードには、ウェーブ(波形)データ、パッ
チ、リズム・セットが記録されており、JV-1010に取り付けることによっ
て音色を増やすことができます。
ウェーブ・エクスパンション・ボードは、上面のカバーを外して取り付け
ます。
■ウェーブ・エクスパンション・ボードの取り付けかた
まず、JV-1010に取り付けるときの注意点について説明します。
●この基板は、静電気により部品が破壊される恐れがあります。基板を取
り扱うときは、次の点に注意してください。
○基板を持つときは、あらかじめ何らかの金属に触れて、体や衣類にた
まっている静電気を放電してください。
○基板を持つときは、基板の縁を持ち、部品やコネクターの部分に直接
手を触れないでください。
○基板を保管するとき、または輸送するときなどは、購入時に基板が
入っていた袋(導電袋)に入れてください。
●回路部やコネクター部には手を触れないでください。
●基板を無理に押し込まないでください。装着しにくい場合、いったん基
板を外してやり直してください。
●取り付けを終えたら、正しく取り付けられていることを再度確認してく
ださい。
●指定のボードだけを取り付け、指定されたネジだけを外してください。
●取り付け開口部で手を切らないように注意してください。
音を鳴らす前の準備をしよう
ウェーブ・エクスパンショ
ン・ボードを装着しても、各
パートのパッチやドラム
セットが増えるだけで
パート数は変わりません。
クイック・スタート
15
音を鳴らす前の準備をしよう
次の手順にしたがって、ウェーブ・エクスパンション・ボードを取り付け
てください。
1
2
fig.1-03a.j
ウェーブ・エクスパンション・ボードを取り付ける前に、JV-
1010 と接続機器の電源を切ります。
JV-1010上部にあるカバーを外します。カバー上部にある4箇
所のネジを外してください。
ドライバー
3
fig.1-03b.j
4
fig.1-03c.j
基板のホルダーを図のような向きに合わせます。
基板ホルダー
ウェーブ・エクスパンション・ボードのコネクターを本体のコ
ネクターに差し込み、同時に基板ホルダーをウェーブ・エクス
パンション・ボードの穴にはめ込みます。このとき、3つの基
板ホルダーの頭が、ウェーブ・エクスパンション・ボードから
出るようにします。
コネクター
16
EXP-B
基板ホルダー
音を鳴らす前の準備をしよう
5
fig.1-03d.j
6
1
2
fig.1-04
ウェーブ・エクスパンション・ボードに付属の固定用具で基板
ホルダーを LOCK 方向に回し、ウェーブ・エクスパンション・
ボードを固定します。
LOC
手順 2で外した(指定された)ネジで、カバーを元通りに取り
付けます。
これで、ウェーブ・エクスパンション・ボードの取り付けが終わりました。
次に、ボードが正しく装着されているかを確認します。
JV-1010本体の電源を入れます(P.20)。
VALUEつまみを押してパッチ・モード(PATCH )を選びます。
クイック・スタート
ウェーブ・エクスパンショ
ン・ボードが取り付けられ
ていると、電源オン時に
roland Jv-1010 と表示され
た後、取り付けたウェーブ
エクスパンション・ボー
の型番の下 2 桁のナンバー
が 2 回点滅表示されます。
3
fig.1-05
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PATCH インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
CATEGORY/BANK つまみを回して WAVE-EXP を選びます。
ディスプレイに001 が表示されれば、ウェーブ・エクスパンション・ボー
ドは正しく取り付けられています。
(例)S R - J V 8 0 - 0
Orchestralが取り付けら
れている場合、02 が2回点
滅表示されます。
ディスプレイに ---が表示
された場合は、ウェーブ
エクスパンション・ボー
が正しく認識されていない
可能性があります。「電源を
切る」 (P.20)にしたがって
電源を切り、ウェーブ・エ
クスパンション・ボードを
正しく取り付け直してくだ
さい。
17
音を鳴らす前の準備をしよう
接続をする
JV-1010は、アンプやスピーカーを内蔵していません。音を出すにはモニ
ター・スピーカーやステレオ・セットなどのオーディオ機器、または、ヘッ
ドホンなどをご用意ください。
fig.1-06.j
ACアダプター
(ACI-100)
ヘッドホン
COMPUTER端子へ
DCIN端子へ
MIDIOUT
MIDIシーケンサーなど
MIDIキーボード
MIDIOUT
MIDIIN
ミキサーなど
モニター・スピーカー
(アンプ内蔵)
ステレオ・セットなど
18
パワー・アンプ
ラジカセ
次の手順にしたがってJV-1010 と外部機器を接続しましょう。
音を鳴らす前の準備をしよう
1
2
3
接続をする前に、すべての機器の電源がオフになっていること
を確認します。
付属のACアダプターを ACアダプター・ジャックにつなぎ、電
源コンセントに差し込みます。
JV-1010と外部機器を図のように接続します。
オーディオ機器と接続する場合:OUTPUT ジャック(L(MONO)、R)
付属のオーディオ・ケーブルを使って、オーディオ機器と JV-1010 の
OUTPUT ジャックを接続します。
MIDI キーボードやシーケンサーと接続する場合:MIDI コネクター(IN、
OUT、THRU)
付属の MIDI ケーブルを使って、MIDI キーボードやシーケンサーの MIDI
OUT コネクターと JV-1010 のMIDI IN コネクターを接続します。
ヘッドホンを使う場合:PHONES ジャック
パネル正面のPHONES ジャックにヘッドホン(別売:RH-20/80/120な
ど)のプラグを差し込みます。
他の機器と接続 するとき
は、誤動作やスピーカーな
どの破損を防ぐため、必ず
すべての機器の音量を絞っ
た状態で電源を切ってくだ
さい。
クイック・スタート
JV-1010 の性能を最大限に生
かすためにも、ステレオでの使
用をおすすめしますが、モノで
使 用 す る と きは、OUTPU
ジャックのL(MONO)に接
してください。
コンピューターを使う場合:COMPUTER 端子
コンピューター・ケーブル(別売)を使って、コンピュータ−とJV-1010
のCOMPUTER 端子を接続します。
コンピューターとの接続の
しかたについて詳しくは
「コンピューターと接続す
る」(P.38)をご覧ください
19
音を鳴らす前の準備をしよう
電源を入れる/切る
■電源を入れる
1
電源を入れる前に、次のことを確認します。
周辺機器と正しく接続されていますか?
•
JV-1010および接続している外部機器の音量が最小になっていますか?
•
正しく接続したら(P.18)
必ず次の手順で電源を投入
してください。手順を間違
えると、誤動作をしたりス
ピーカーなどが破損する恐
れがあります。
2
fig.1-07
3
4
fig.1-08
JV-1010の POWER スイッチを押して電源をオンにします。
roland Jv-1010 と表示された後、最後に電源を切ったときの状態で立ち上
がります。
接続している外部機器の電源をオンにします。
JV-1010 の音を出して、VOLUME つまみを回しながら JV1010 や外部機器のボリュームを調整します。
リズ ム・セ ッ ト・モー
(RHYTHM)で電源を切っ
たときは、パフォーマンス
モード(PERFORM)で立
ち上がります。
この機器は回路 保護のた
め、電源をオンしてからし
ばらくは動作しません。
音量を上げすぎないように
注意してください。大きな
音量は、周囲の迷惑となる
ばかりではなく、外部機器
の破損や聴力障害の原因に
なることがあります。
■電源を切る
1
2
3
20
電源を切る前に、次のことを確認します。
JV-1010や接続している外部機器の音量が最小になっていますか?
•
作った音色データ等は保存しましたか?(P.48)
•
接続している外部機器の電源をオフにします。
JV-1010の POWER スイッチをオフにします。
VOLUME つまみを最大に
すると、音色によっては音
が歪むことがあります。
VOLUME つまみを押すと
本体だけで発音させること
ができます(フレーズ・プ
レビュー P.25)。
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)
JV-1010をはじめてお使いになるときは、取扱説明書の手順に添って正し
く動作させるために、最初に工場出荷時の設定に戻してください。
JV-1010に記憶されているすべての設定を工場出荷時の設定に戻します。
fig.1-09
クイック・スタート
1,4,5 2 3
1
2
3
4
fig.Sur
VALUE つまみを押して、パッチ・モード(PATCH )以外の
モード(PERFORM、RHYTHM、GM )に切り替えます。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANK つまみを回して PIANO (Factory Reset )
を選びます。
ディスプレイにはFct が点滅表示されます。
エディット・モードでは、CATEGORY/BANKつまみの PIANO(Factory
Reset )を選ぶと、ファクトリー・リセットを行うことができます。
VALUEつまみを押します。
ディスプレイには Sur が点滅表示され、ファクトリー・リセットを実行す
るかどうかの確認を促します。
すでに作った大切なデータ
が記録されている場合、ファ
クトリー・リセットの操作を
行うと、それらのデータがす
べて失われ、データはすべて
工場出荷時の設定に戻りま
す。大切なデータが記録され
ているときは、外部MIDI機
器に保存しておいてくださ
い(P.48)。
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
エディット・モードでの
CATEGORY/BANKつまみの
その他の機能については、JV
1010 本体上面にある
PARAMETERSELECT
ご覧ください。
EDI
図を
5
VALUEつまみを押します。
ファクトリー・リセットが実行されて、エディット・モードから抜けます。
ファクトリー・リセットを
行わ ない でエ ディ ット
モードから抜けるには、手
順2と同じ操作を行います
21
デモ・ソングを聴いてみよう(デモ・プレイ)
JV-1010には、デモ・ソングが 4 曲内蔵されています。
デモ・プレイで JV-1010の優れた音色やエフェクトを聴いてみましょう。
ソング・ネーム 作曲者/コピーライト
All In Good Time Scott Wilkie ©1999 Scott Wilkie Media (ASCAP)
Guitars Forever Gundy Keller ©1999 Gundy Keller / A-TOWNrecordings
Rude99 Hans-Joerg Scheffler ©1999 Hans Scheffler
Overtime Hans-Joerg Scheffler ©1999 Hans Scheffler
fig.1-10
これらのデモ・ソングを個
人で楽しむ以外に権利者の
許諾なく使用することは
法律で禁じられています。
1
2
3
fig.1-10a
3 2,3 1
CATEGORY/BANK つまみを回して DEMO を選びます。
ディスプレイにはALL が点滅表示されます。
VALUEつまみを回して、聴きたい曲を選びます。
ALL、 d-1、 d-2、d-3、 d-4 を選ぶことができます。
ALL:1曲目から順に演奏します。
d-1: All In Good Time
Guitars Forever
d-2:
d-3: Rude99
d-4: Overtime
VALUEつまみまたは VOLUME つまみを押します。
ディスプレイにはPLy が表示され、デモ・プレイが始まります。
デモ・プレイ画面が表示さ
れている間は、外部機器か
らMIDIメッセージを受信し
ても無視します。
22
デモ・ソングが、最後まで再生されると、自動的に曲の先頭に戻って繰り
返し再生します。デモ・プレイを途中で終えるときは、VALUE つまみまた
はVOLUME つまみを押すか、CATEGORY/BANK つまみを回します。
デモ・ソングの演奏データ
は MIDI OUT コネクターか
らは出力されません。
デモ・ソングを聴いてみよう(デモ・プレイ)
■作曲者のプロフィール
Scott Wilkie(スコット・ウィルキー)
南カリフォルニアを拠点に録音活動をしている現代ジャズ・アーティスト。現在、彼自身のバンドを
率いて、また Roland U.S. 所属のアーティストとして、日本、ヨーロッパ、南アメリカなどを駆け回っ
ている。ソロ・デビュー・アルバム「Boundless」を Narada/Virgin Records より 1999年にリリー
ス。また、インターネットのwww.scottwilkie.com にて自身の情報発信を行っている。
Gundy Keller(グンディ・ケラー)
ドイツのギタリスト、作曲家、兼プロデューサー。1986 年からローランドのデモンストレーターも努める。特
に GR シリーズや V ギターが気に入っており、国際的な音楽会やセッションなどで、他にないサウンドを求めら
れるときに多用している。自ら会社を経営する傍ら、私立の音楽学校である Rocksound Music School の理事
も努める。VG-8のデモ CD や GR-30 のビデオで彼の作品に触れてほしい。
Hans-Joerg Scheffler(ハンス -ユルグ・シェフラー)
ドイツ最大の工業地域であるルールバレーに生まれ育ったこともあり、ごく自然に騒音やリズムが彼の生活の一
部となった。現在、DIGITAL AUDIO DESIGN というサンプリング用 CD や CD-ROM 制作を手がける会社を経
営。これまでプロ音響製品スペシャリストとして、エクスパンション・ボードのサウンド・デザイナーとして、
製品デモ曲の制作者としてさまざまな形でローランドに協力してきており、ローランド RSS システムを使って
レコーディングした CD もいくつかリリースしている。
彼の作品クリップは以下の URL でダウンロード可能。
http://www.united-sound.com/usmaster/cell2downde.htm
クイック・スタート
23
パッチを選んで鳴らしてみよう
JV-1010 には、あらかじめ多くの音色が内蔵されています。JV-1010 で
は、通常の演奏に使う音色をパッチ と呼びます。
JV-1010では、ユーザー、プリセットA 〜E、セッションの7 つのグルー
プ、およびこれ以外に、別売のウェーブ・エクスパンション・ボード(1
枚)を取り付けた場合、そのウェーブ・エクスパンション・ボードに内蔵
のパッチを使うことができます。
USER(ユーザー)
あらかじめ 128 個のパッチが記憶されており、これらは、自分で作った
バッチに書き替えることができます。
PRESET-A 〜 C、E(プリセット A 〜 C、E)
あらかじめ512 個のパッチが記憶されており、書き替えることはできませ
ん。
PRESET-D(プリセット D)(GM(General MIDI))
MIDI機能の仕様を、メーカーや機種を越えて標準化することを目的とした
GM システムのためのパッチです。あらかじめ 128 個のパッチが記憶され
ており、書き替えることはできません。
外部MIDI 機器や音色エディ
ター等のソフ トウェアを
使って、システム・エクスク
ルーシブ・メッセージを送信
することにより、USE
(ユーザー)の内容を書き替
えることができます
(P.54)。
Session(セッション)
あらかじめウェーブ・エクスパンション・ボードSR-JV80-09 のデータを
内蔵しており、255個のパッチが記憶されています。書き替えることはで
きません。
WAVE-EXP(スロットに装着したウェーブ・エクスパンション・ボード)
別売のウェーブ・エクスパンション・ボードに記憶されており、書き替え
ることはできません。
WAVE-EXP のパッチは
EXP-B スロットにウェー
ブ・エクスパンション・ボー
ドが装着されていないと選
べません。ウェーブ・エク
スパンション・ボードが装
着されていない場合
WAVE-EXP を選ぶとディス
プレイに ---が表示されま
す。
24
パッチを選んで鳴らしてみよう
パッチを試聴する(フレーズ・プレビュー)
JV-1010 では、MIDI キーボードやシーケンサーを接続しなくても、パッ
チの種類ごとに用意された最適なフレーズでパッチの確認をすることがで
きます。
ここでは、パッチ・モードでパッチの音を聴いてみましょう。
fig.1-11
クイック・スタート
1
fig.1-12
2
2 1
VALUEつまみを押してパッチ・モード(PATCH )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PATCH インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
VOLUME つまみを押し続けると、現在選ばれているパッチの
音が鳴ります。
工場出荷時の設定に戻した
直後は、現在選ばれている
カテゴリー/バンク
(CATEGORY/BANK)の先
頭のパッチが発音します。
パッチによっては、適切な
音域で発音されない場合が
あります。
25
パッチを選んで鳴らしてみよう
MIDI キーボードから鳴らす
JV-1010は、他の機器からの MIDI データを受信して発音します。このと
き、送信側の機器(MIDI キーボードなど)と JV-1010 の MIDI チャンネ
ルを合わせる必要があります。
ここでは、両方のチャンネルを1 に設定して音を鳴らしてみましょう。
fig.1-13
1
2
3
4
4 3
JV-1010と MIDI キーボードを接続します(P.18)。
MIDI キーボード(送信側の機器)の送信チャンネルを 1 にしま
す。
設定のしかたはMIDI キ−ボード(送信側の機器)の取扱説明書をご覧くだ
さい。
VALUEつまみを押してパッチ・モード(PATCH )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PATCH インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
PARTつまみを回して 1 を選びます。
ここでJV-1010 の受信チャンネルは、1 になりました。
5
fig.1-14
26
MIDI キーボードの鍵盤を弾いて音を鳴らします。
MIDIデータを受信すると MIDI インジケーターが点灯します。
パッチを選ぶ
パッチ・モードまたはパフォーマンス・モードを選択しているときは、
CATEGORY/BANK つまみでカテゴリー/バンクを切り替えてから
VALUE つまみを回すことによって、パッチを選ぶことができます。
パッチを選ぶには、バンク別(白色の文字
表示)で選ぶ方法とカテゴリー別 (青色の
文字表示)で選ぶ方法の2種類があります。
■バンク別にパッチを選ぶ
ここでは、
fig.1-16
USER
(ユーザー・グループ)から
カテゴリー別
No.108 Flute
パッチを選んで鳴らしてみよう
バンク別
を選んでみましょう。
WAVE-EXP のパッチは、所
定のスロットにウェーブ
エクスパンション・ボー
が装着されていないと選べ
ません。ウェーブ・エクス
パンション・ボードが装着
されていない場合、WAVE
EXP を選ぶとディスプレイ
に ---が表示されます。
クイック・スタート
1
2
3
4
fig.1-16a
4 1,3 2
VALUEつまみを押してパッチ・モード(PATCH )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PATCH インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
CATEGORY/BANK つまみを回して USER を選びます。
VALUEつまみを回して 108 を選びます。
VOLUME つまみを押し続けると、選んだパッチの音(USER
No.108 Flute)を聴くことができます。
このとき、ディスプレイには現在選ばれているプリセット・バンク USr
(USER)とパッチ・ナンバー108 が交互に表示されます。
VALUE つまみを速く回す
と、値が大きく変化します
内蔵されているパッチの内
容については、「パッチ一
覧」 (P.118)をご覧くださ
い。
27
パッチを選んで鳴らしてみよう
■カテゴリー別にパッチを選ぶ
ここでは、PIANO (ピアノ・カテゴリー)から No.008 Bright Piano を選
んでみましょう。
fig.1-17
4 1,3 2
1
2
3
4
fig.1-18a
VALUEつまみを押してパッチ・モード(PATCH )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PATCH インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
CATEGORY/BANK つまみを回して PIANO を選びます。
VALUEつまみを回して 008 を選びます。
VOLUME つまみを押し続けると、選んだパッチの音(PIANO
No.008 Bright Piano)を聴くことができます。
このとき、ディスプレイには現在選ばれているバンク PrA(PRESET-A)
とパッチ・ナンバー002 が交互に表示されます。
VOLUMEつまみから指を離すと、カテゴリー・グループ PIANO のパッチ・
ナンバー008 が表示されます。
カテゴリー別から選ぶこと
ができるのは、PRESET-A
B/C/D/E および Sessio
(XP-A)の パ ッ チ で す
USER、WAVE-EXP(XP-B
のパッチは、音色内容やカ
テゴリーが変動するため
カテゴリー別から選ぶこと
はできません。
VALUE つまみを速く回す
と、値が大きく変化します
また、VALUE つまみを押し
ながら回すと、現在選ばれ
ているカテゴリー・グルー
プ内の各カテゴリーの先頭
の値にジャンプします。カ
テゴリー別パッチの先頭の
値には、ディスプレイのナ
ンバー表示の末尾にドッ
(点)が表示されます。
28
カテゴリー別のパッチの内
容については、「カテゴリー
別パッチ一覧」 (P.122)を
ご覧ください。
打楽器の音を鳴らす
JV-1010には、さまざまな打楽器や特殊効果音を集めたリズム・セットが
あります。
JV-1010では、ユーザー、プリセットA 〜E、セッションの7 つのグルー
プ、およびこれ以外に、別売のウェーブ・エクスパンション・ボード(1
枚)を取り付けた場合、そのウェーブ・エクスパンション・ボードに内蔵
のリズム・セットを使うことができます。
USER(ユーザー)
あらかじめ2 個のリズム・セットが記憶されており、自分で作ったリズム・
セットに書き替えることができます。
PRESET-A 〜 C、E(プリセット A 〜 C、E)
あらかじめ8 個のリズム・セットが記憶されており、書き替えることはで
きません。
PRESET-D(プリセット D)(GM(General MIDI))
MIDI機能の仕様を、メーカーや機種を越えて標準化することを目的とした
GM システムのためのリズム・セットです。あらかじめ2 個のリズム・セッ
トが記憶されており、書き替えることはできません。
パッチを選んで鳴らしてみよう
クイック・スタート
外部MIDI機器や音色エディ
ターなどのソフトウェアを
使って、システム・エクス
クルーシブ・メッセージを
送信することにより、USER
(ユーザー)の内容を書き替
えることができます
(P.54)
Session(セッション)
あらかじめウェーブ・エクスパンション・ボードSR-JV80-09 のデータを
内蔵しており、8 個のリズム・セットが記憶されています。書き替えるこ
とはできません。
WAVE-EXP(スロットに装着したウェーブ・エクスパンション・ボード)
別売のウェーブ・エクスパンション・ボードに記憶されており、書き替え
ることはできません。
WAVE-EXP のリズム・セッ
トは、EXP-B スロットに
ウェーブ・エクスパンショ
ン・ボードが装着されてい
ないと選べません。ウェー
ブ・エクスパンション・ボー
ドが装着されて いない場
合、WAVE-EXP を選ぶと
ディスプレイに ---が表示
されます。
29
パッチを選んで鳴らしてみよう
MIDI キーボードを使ってリズム・セットを演奏するには、MIDI キーボー
ドのMIDI 送信チャンネルを 10 に設定します。
リズム・セットを使って打楽器の演奏をしてみましょう。
fig.1-19
2,4 3
1
2
3
fig.1-20
4
MIDI キーボード(送信側の機器)の送信チャンネルを 10 にし
ます。
設定のしかたは、MIDI キーボード(送信側の機器)の取扱説明書をご覧く
ださい。
VALUE つまみを押してリズム・セット・モード(RHYTHM)
を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。RHYTHM インジ
ケーターが点灯するまで何回か押してください。
CATEGORY/BANKつまみを回してバンクを選びます。白色の
文字表示の中から選んでください。
VALUEつまみを回してリズム・セットを選びます。
WAVE-EXP のリズム・セッ
トは、EXP-B スロットに
ウェーブ・エクスパンショ
ン・ボードが装着されてい
ないと選べません。ウェー
ブ・エクスパンション・ボー
ドが装着されて いない場
合、WAVE-EXP を選ぶと
ディスプレイに ---が表示
されます。
リズム・セット・モードを
選択しているときは、PAR
つまみの設定に関わらず
パート10の設定がディスプ
レイに表示されます。
5
30
MIDI キーボードの鍵盤を弾いて音を鳴らします。
押さえる鍵盤によっていろいろな打楽器音が鳴ります。
MIDIデータを受信すると MIDI インジケーターが点灯します。
内蔵 され てい るリ ズム
セットの内容については
「リ ズ ム・セ ッ ト 一 覧
(P.128)をご覧ください。
GM 音源として使ってみよう
JV-1010には GM スコア(GM 音源用のミュージックデータ)を再生した
り、作ったりするために便利なGM モード があります。市販の GM スコア
を再生するだけでなく、さまざまなパラメーターの設定を変えることで、
より豊かな演奏表現を得ることもできます。
GM モードに切り替える
GM モードは、音源をあらかじめ GM システムに対応させて、パート 10
にはGM システム用のリズム・セットを、その他のパートにはGM システ
ム用のパッチを割り当てるパフォーマンスのようなものです。
fig.1-20a
クイック・スタート
パフォーマンスについて詳
しくは、「複数のパートで演
奏する(パフォーマンス
モード)」(P.42)をご覧く
ださい。
1
1
VALUEつまみを押して GM モード(GM )を選びます。
VALUE つまみを押すと、モードが順に切り替わります。GM インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
GM モードに切り替えると、音源が GM システムの基本設定に初期化され
ます。
GM モードに切り替えたときは、常にパート 10 は GM Drum Set、それ以
外のパートはPiano 1が割り当てられていますので、演奏に合わせて各パー
トにいろいろなGM パッチや GM ドラム・セットを選んでください。
GM モードの設定を残して
おきたいときは、外部 MID
機器にMIDIメッセージとし
て送信して保存します。詳
しくは、「設定を外部 MID
機器に転送する(Dat
Transfer)」(P.48)をご覧
ください。
GM モードでは、設定でき
ないパラメーターを選ぶと
ディスプレイに ---が表示
されます。
31
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう
外部 MIDI 機器から JV-1010 にバンク・セレクト・メッセージ(コント
ローラー・ナンバー0、32)とプログラム・チェンジ・メッセージを送信
することで、パッチ、パフォーマンスまたはリズム・セットを切り替える
ことができます。つまり、外部MIDI キーボードで音色を選ぶと、指定した
音色に対応するメッセージがJV-1010 に送信されて JV-1010のパッチな
どが切り替わります。
■外部 MIDI 機器より音色を切り替えるときの注意
外部 MIDI 機器から送信したバンク・セレクト・メッセージが、JV-1010
で受信可能な範囲を越えている場合は、それを無視してプログラム・チェ
ンジのみを受信します。
他のJV/XP シリーズの MIDI 機器を JV-1010 に接続してウェーブ・エク
スパンション C(XP-C)以降のバンクや音色を選ぶと、意図しないナン
バーに切り替わる場合がありますので、受信可能な範囲でご使用ください。
受信可能なバンク・セレクトについては、「MIDI インプリメンテーション」
(P.136)をご覧ください。
外部MIDI 機器のプログラム・ナンバーが 0 〜 127 で表記されているとき
は、対応表のナンバーから1 を引いて換算してください。ここでは、10 進
数で表記されています。
JV-1010 では、バンク・セ
レクト・メッセージを受信
せずにプログラム・チェン
ジ・メッセージだけを受信
した 場合 は、PRESET-A
USER などのグループの中
だけで音色が切り替わりま
す。
パッチを切り替える
JV-1010は MIDI データを受信することで、パッチ(パフォーマンスの各
パートのパッチを含む)を切り替えることができます。
ここでは、外部 MIDI機器の送信チャンネルと JV-1010 の受信チャンネル
を1 に合わせた後、外部 MIDI 機器からMIDI メッセージを送信して、JV1010のパッチをPRESET-Bの No.010Hip Bass に切り替えてみましょう。
fig.1-21
3 2
1
32
外部 MIDI 機器の送信チャンネルを 1 に設定します。
設定のしかたは、外部機器(送信側の機器)の取扱説明書をご覧ください。
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう
2
3
4
5
6
VALUEつまみを押してパッチ・モード(PATCH )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PATCH インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
PARTつまみを回して 1 を選びます。
ここでJV-1010 の受信チャンネルは、1 になりました。
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、バンク・セレクト MSB(コン
トローラー・ナンバー 0)の値81 を送信します。
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、バンク・セレクト LSB(コン
トローラー・ナンバー 32)の値 1 を送信します。
外部MIDI機器からJV-1010にプログラム・チェンジ10 を送信
します。
外部MIDI機器の送信チャン
ネルとJV-1010の受信チャ
ンネルは、必ず同じチャン
ネルに合わせてください。
クイック・スタート
JV-1010のディスプレイに 010 が表示され、パッチ PRESET-B の No.010
Hip Bass に切り替わったことを示します。
外部MIDI 機器から送信する MIDI メッセージとパッチ・ナンバーは以下の
ように対応しています。
パッチ・ パッチ・ バンク・セレクト プログラム・
グループ ナンバー MSB LSB ナンバー
USER 1 〜 128 80 0 1 〜128
PRESET-A 1 〜 128 81 0 1 〜128
PRESET-B 1 〜 128 81 1 1 〜128
PRESET-C 1 〜 128 81 2 1 〜128
PRESET-D 1 〜 128 81 3 1 〜128
PRESET-E 1 〜128 81 4 1 〜 128
Session 1 〜 128 84 0 1 〜128
Session 129〜 255 84 1 1 〜127
WAVE-EXP 1 〜128 84 2 1 〜 128
WAVE-EXP 129〜 256 84 3 1 〜 128
JV-1010 は、バンク・セレ
クトを受信しないでプログ
ラム・チェンジのみを受信
すると、同じグループ内の
パッチやリズム・セットに
切り替わります。
33
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう
パフォーマンスを切り替える
パフォーマンスを切り替えるときは、外部 MIDI 機器の送信チャンネルと
JV-1010 のパフォーマンス・コントロール・チャンネル(Perform Ctrl
CH)を合わせた後、バンク・セレクトとプログラム・チェンジを送信します。
外部 MIDI 機器の送信チャンネルと JV-1010 のパフォーマンス・コント
ロール・チャンネル(Perform Ctrl CH)を合わせて、パフォーマンスを切
り替えてみましょう。
fig.1-22
パフォーマンスについて詳
しくは、「複数のパートで演
奏する(パフォーマンス
モード)」(P.42)をご覧く
ださい。
1
2
3
4
5
3 2,5 1,4
VALUEつまみを押してパフォーマンス・モード(PERFORM )
を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PERFORM インジ
ケーターが点灯するまで何回か押してください。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANK つまみを回して SYNTH/PAD (Perform
Ctrl CH )を選びます。
VALUEつまみを回してチャンネルを選びます。
ディスプレイには001 〜 016、OFF の値が点滅表示されます。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
お買い上げ時のパフォーマ
ンス・コントロール・チャ
ンネルは、OFF に設定され
ています。
34
エディット・モードから抜けます。
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう
6
7
8
9
外部MIDI機器の送信チャンネルを、手順4で選んだパフォーマ
ンス・コントロール・チャンネル(Perform Ctrl CH)と同じ
値に設定します。
設定のしかたは、外部機器(送信側の機器)の取扱説明書をご覧ください。
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、バンク・セレクト MSB(コン
トローラー・ナンバー0)の値を送信します(次の表を参照)。
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、バンク・セレクト LSB(コン
トローラー・ナンバー32)の値を送信します(次の表を参照)。
外部MIDI 機器からJV-1010 にプログラム・チェンジを送信し
ます(次の表を参照)。
外部MIDI 機器から送信する MIDI メッセージとパフォーマンス・ナンバー
は以下のように対応しています。
パフォーマンス・ パフォーマンス・ バンク・セレクト プログラム・
グループ ナンバー MSB LSB ナンバー
USER 1 〜 32 80 0 1 〜32
PRESET-A 1 〜 32 81 0 1 〜32
PRESET-B 1 〜 32 81 1 1 〜32
クイック・スタート
パフォーマンスの各パー
のパ ッチ また はリ ズム
セットを切り替 えるとき
は、外部機器の送信チャン
ネルとパートの受信チャン
ネルを合わせます。ただし
パフォ ーマ ンス・コ ン
ロール・チャンネルとパー
トの受信チャンネルが同じ
場合は、パフォーマンス
コントロール・チャンネル
の設定が優先され、パ
フォーマンスが切り替わる
ことになります。
35
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう
リズム・セットを切り替える
リズム・セットを切り替えるときは、外部 MIDI 機器の送信チャンネルと
JV-1010 のパフォーマンスのパート 10 の受信チャンネルを合わせた後、
バンク・セレクトとプログラム・チェンジを送信します。
外部MIDI 機器からリズム・セットを切り替えてみましょう。
fig.1-23
1
2
3
4
1
VALUEつまみを押して、パフォーマンス・モード(PERFORM )
またはリズム・セット・モード(RHYTHM )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PERFORM または
RHYTHMインジケーターが点灯するまで何回か押してください。
外部 MIDI 機器の送信チャンネルを 10 に設定します。
設定のしかたは、外部機器(送信側の機器)の取扱説明書をご覧ください。
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、バンク・セレクト MSB(コン
トローラー・ナンバー0)の値を送信します(次の表を参照)。
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、バンク・セレクト LSB(コン
トローラー・ナンバー32)の値を送信します(次の表を参照)。
JV-1010のお買い上げ時の
パート10の受信チャンネル
は 10 に設定されています
パートの受信チャンネルの
設定について詳しくは、リ
ファレンス (P.72)をご覧
ください。
36
外部 MIDI 機器から音色を切り替えてみよう
5
外部MIDI 機器からJV-1010 にプログラム・チェンジを送信し
ます(次の表を参照)。
外部MIDI 機器から送信する MIDI メッセージとリズム・セットは以下のよ
うに対応しています。
リズム・セット・ リズム・セット・ バンク・セレクト プログラム・
グループ ナンバー MSB LSB ナンバー
USER 1、2 80 0 1、2
PRESET-A 1、2 81 0 1、2
PRESET-B 1、2 81 1 1、2
PRESET-C 1、2 81 2 1、2
PRESET-D 1、2 81 3 1、2
PRESET-E 1、2 81 4 1、2
Session 1 〜 8 84 0 1 〜8
WAVE-EXP 1 〜 128 84 2 1 〜 128
WAVE-EXP 129 〜 256 84 3 1 〜128
クイック・スタート
37
デスクトップ・ミュージックを楽しもう
コンピューター上で動作する音楽ソフトウェアを使えば、JV-1010のコン
トロールをコンピューターで行うことができます。曲データの再生や作成
はもちろんのこと、自動的に音色を切り替えたり、画面上で音作りをした
りすることができます。このようなシステムを DTM(デスクトップ・ミュー
ジック) と呼んでいます。DTM で実現できる機能は、使用するソフトウェ
アで大きく異なります。したがって、目的に合ったソフトウェアを選ぶこ
とが大切です。
コンピューターと接続する
2 つの接続方法
コンピューターに JV-1010 を接続するには、 コンピューター端子を使う
接続方法と MIDI コネクターを使う接続方法があります。
コンピューター端子を使う接続では、お使いのコンピューターのシリアル・
ポート(RS-232C 端子)と JV-1010 をコンピューター・ケーブルで接続
します。
MIDI コネクターを使う接続では、MIDI インターフェース(ローランド
Super MPU64など)が必要です。コンピューターに接続された MIDIイン
ターフェースの MIDI コネクターと JV-1010 の MIDI コネクターを MIDI
ケーブルで接続します。
お使いの環境に合わせて、いずれかの接続方法でコンピューターと接続し
てください。
MIDIコネクターを使って接続する場合は、41 ページからお読みください。
■コンピューター端子を使った接続
1
JV-1010、コンピューター、周辺機器の電源をすべて切りま
す。
他の機器と接続 するとき
は、誤動作やスピーカーな
どの破損を防ぐため、必ず
すべての機器の音量を絞っ
た状態で電源を切ってくだ
さい。
38
デスクトップ・ミュージックを楽しもう
2
fig.1-24.j
3a
接続するコンピューターの種類により、JV-1010 のリア・パ
ネルにあるCOMPUTERスイッチを以下のように設定します。
Apple Macintosh の場合:Mac
IBM PC/AT シリーズの場合:PC-2
NEC PC-9800 シリーズの場合:PC-1 または PC-2
AppleMacintosh
次の操作では、お使いのコンピューターの種類によって接続方法が異なり
ますので、該当する部分(3a、3b、3c )をお読みください。
IBMPC/ATシリーズ
NECPC-9800シリーズ
IBM PC/AT シリーズの場合
IBM PC/AT シリーズの場合は、コンピューター背面のシリアル・ポート
(RS232C端子、|◯|◯|)にコンピューター・ケーブルを接続します。
コンピューター・ケーブル(別売)の品名:RSC-15AT
これは9 ピン・タイプのケーブルです。25ピン・タイプのものが必要な場
合は、「コンピューター・ケーブル配線図」(P.158)をご覧になり、適切
なケーブルを購入してください。
COMPUTERスイッチは、いっ
たん JV-1010 の電源を切って
から切り替えてください。
COMPUTER スイッチの設
定は、コンピューターと
MIDI音源(JV-1010)の間
の伝送速度(ボー・レイト
を設 定す るもので、コン
ピューター側の設定と JV
1010の設定は一致させてお
く必要があります。ここでは
JV-1010 側の設定を行いま
した。コンピューター側の設
定については、ソフトウェア
での設定が必要な場合があ
ります。Windowsをお使い
の場合、ドライバーの設定に
よっては手順 2 の設定と異
なる場合があります。その場
合は、ドライバーに付属して
いる取扱説明書をよく読ん
で設定してください。
クイック・スタート
3b
3c
NEC PC-9800 シリーズの場合
NEC PC-9800 シリーズの場合は、コンピューター背面のシリアル・ポー
ト(RS232C 端子、|◯|◯|)にコンピューター・ケーブルを接続します。
コンピューター・ケーブル(別売)の品名:RSC-15N
Apple Macintosh の場合
Apple Macintosh の場合は、コンピューター背面のモデム・ポートまたは
プリンター・ポートにコンピューター・ケーブルを接続します。
コンピューター・ケーブル(別売)の品名:RSC-15APL
PC-1のボー・レイトは31.2
(kbit/sec)、PC-2 のボー
レイトは 38.4(kbit/sec)と
なっています。
NECのノート・パソコン等
で、シリアル・ポート(RS
232C端子)がハーフ・ピッ
チ 14 ピンの場合は、別途
ハーフ・ピッチ 14 ピン〜
D-Sub25ピンの変換アダプ
ター(NEC PC-9821N-K0
など)もご用意ください。そ
の場合、変換アダプターと
コンピューター・ケーブル
を接続した後、そのまま変
換アダプターをコンピュー
ターのシリアル・ポートに
接続します。
39
デスクトップ・ミュージックを楽しもう
4
fig.1-25.j
コンピューター・ケーブルのもう一方をJV-1010のCOMPUTER
端子に接続します。
AppleMacintosh
モデム・ポートまたは
プリンター・ポート
JV-1010背面
IBMPC/ATシリーズ
コンピューター・ケーブル(別売)
RSC-15APL
シリアル・ポート(|◯|◯|)
コンピューター・ケーブル(別売)
RSC-15AT
NECPC-9800シリーズ
シリアル・ポート(|◯|◯|)
コンピューター・ケーブル(別売)
RSC-15N
JV-1010の音を再生するた
めには、さらに AC アダプ
ターおよび、オーディオ
ケーブルまたはヘッドホン
を接続する必要 がありま
す。まだ接続していない場
合は、「接続をする」(P.18
をご覧ください。接続され
ている場合は、「電源を入れ
る」 (P.20)をご覧ください
40
■MIDI コネクターを使った接続
MIDIインターフェース(ローランド Super MPU64 など)がお使いのコン
ピューターに接続されている場合や、MIDIインターフェース・アダプター
を接続している場合は、MIDIコネクターを使って接続することができます。
1
2
fig.1-26
JV-1010、コンピューター、周辺機器の電源をすべて切ります。
JV-1010のリア・パネルにある COMPUTERスイッチを MIDI
に設定します。
デスクトップ・ミュージックを楽しもう
MIDIインターフェースのコ
ンピューターへの接続方法
については、MIDI インター
フェースに付属の取扱説明
書をご覧ください。
クイック・スタート
他の機器と接続 するとき
は、誤動作やスピーカーな
どの破損を防ぐため、必ず
すべての機器の音量を絞っ
た状態で電源を切ってくだ
さい。
3
MIDIインターフェースのMIDI OUTコネクターとJV-1010の
MIDI IN コネクターを MIDI ケーブルで接続します。
4
MIDI インターフェースの MIDI IN コネクターと JV-1010 の
MIDI OUT コネクターを MIDI ケーブルで接続します。
fig.1-27.j
AppleMacintosh
IBMPC/ATシリーズまたは
NECPC-9800シリーズ
モデム・ポートまたは
プリンター・ポート
MIDIインターフェース・アダプター
SuperMPU64
COMPUTER スイッチは
いったんJV-1010の電源を
切ってから切り替えてくだ
さい。
JV-1010背面
T
U
O
MIDI
IN
MIDIに設定
します
JV-1010背面
USB
コネクター
USB
ケーブル
MIDIに設定
します
41
デスクトップ・ミュージックを楽しもう
複数のパートで演奏する(パフォーマンス・モード)
16 個のパートに 15 個のパッチと 1 つのリズム・セット(パート10 固定)
を割り当てたものをまとめてパフォーマンス と呼びます。
fig.1-28.j
パフォーマンス
パート10
リズム・セット
パート9
パート1
パッチ
パート16
パート11
パッチ
パフォーマンスでは、16 個のパートにそれぞれパッチやリズム・セットを
割り当て、これらを組み合わせてアンサンブル演奏を楽しむことができま
す。16 個のパートのうちの 1 つはリズム・セット専用のパート(パート
10)で、残りの 15 個にはパッチを割り当てます。
つまり、パフォーマンスを使えば、JV-1010 1 台で 16 個の音色をコント
ロールできることになります。
このように 1 台で複数の音色をコントロールできる音源のことをマルチ
ティンバー音源 といいます。
fig.1-29
パフォーマンスとパートの関係は、パフォーマンスがオーケストラ、パー
トが演奏者、パッチやリズム・セットが楽器という関係になります。
パート、音色を選び、複数のパートで演奏してみましょう。
ここでは一例として、16 パートのうちの 1 つである PART 2 を選び、
GUITAR/BASS (ギター/ベース・グループ)の No.008 Gtr Strings を選
んでみましょう。
4 2 1,5
42
デスクトップ・ミュージックを楽しもう
1
2
3
4
5
6
VALUEつまみを押してパフォーマンス・モード(PERFORM )
を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PERFORM インジ
ケーターが点灯するまで何回か押してください。
PARTつまみを回して 2 を選びます。
外部機器(送信側の機器)の送信チャンネルを 2 にします。
設定のしかたは、外部機器(送信側の機器)の取扱説明書をご覧ください。
CATEGORY/BANK つまみを回して GUITAR/BASS を選びま
す。
ここでパッチのカテゴリーを選択します。
VALUEつまみを回してパッチ 008 を選びます。
これでPART 2 は、GUITAR/BASS カテゴリーのパッチ No.008 Gtr Strings
が選ばれたことになります。
手順2 〜 5を繰り返して、他のパートも同様に選んでみましょ
クイック・スタート
JV-1010のPARTつまみの
設定と外部機器(送信側の
機器)の送信チャンネルは
必ず同じチャンネルに合わ
せてください。なお、PAR
10 は、リズム・セット専用
です。
データを保存しないで、電
源を切ると、作成したデー
タが失 われ ます。大 切な
データを保存しておきたい
場合は、外部MIDI 機器に保
存しておいてください
(P.48)。
7
う。
シーケンサーやコンピューターを使って、曲を再生してみま
しょう。
再生のしかたは、外部機器(送信側の機器)の取扱説明書をご覧ください。
工場出荷時のパフォーマン
ス・コントロール・チャン
ネル(Perform Ctrl CH)は
OFF に設定されているた
め、曲中にプログラム・チェ
ンジが記録され ていると
パッチが切り替わりますの
でご注意ください。パ
フォーマンス・コントロー
ル・チャン ネル(Perform
Ctrl CH)の OFF 設定を解
除するには、OFF 以外に設
定してください(P.49)。
内蔵されているパフォーマ
ンスの内容については、
フォーマンス一覧」
をご覧ください。
「パ
(P.131
43
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
パートに関する設定をする(PART)
fig.1-30
ここでは、パフォーマンス・モードで PART 2 のレベル(Level )の設定を
変更してみましょう。
fig.1-30a
1
2
3
4
44
3 2,6 1,5 4
VALUEつまみを押してパフォーマンス・モード(PERFORM )
を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PERFORM インジ
ケーターが点灯するまで何回か押してください。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANK つまみを回して USER (Level )を選びま
す。
パートつまみを回して 2 を選びます。
エディット・モードでは、CATEGORY/BANK つまみのUSER(Level )を
選ぶと、各パートの音量レベルの設定を変更することができます。
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
エディット・モードでの
CATEGORY/BANKつまみの
その他の機能については、JV
1010 本体上面にある
PARAMETERSELECT
ご覧ください。
EDI
図を
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
5
VALUEつまみを回してレベルを変更します。000 〜127の範囲
で設定することができます。
Pan や CoarseTune なども同様の操作で設定することができます。各設定
項目について詳しくは、リファレンス (P.72)をご覧ください。
6
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードから抜けます。
メモリーに関する操作をする(UTILITY)
JV-1010本体の音色データなどを初期化したり、設定を外部へ転送したり
します。
fig.1-31
データを保存しないで、電
源を切ると、作成したデー
タが失 われ ます。大 切な
データを保存しておきたい
場合は、外部MIDI 機器に保
存しておいてください
(P.48)。
クイック・スタート
■工場出荷時の設定に戻す(Factory Reset)
JV-1010に記憶されているすべての設定を工場出荷時の設定に戻します。
操作方法について詳しくは、「工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リ
セット)」 (P.21)をご覧ください。
45
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
■GM モードを初期化する(GM Initialize)
JV-1010に接続したコンピューターやシーケンサーで、GM マークの付い
た曲データを演奏させる場合は、GM のためのイニシャライズを行う必要
があります。このイニシャライズを行うと、GM の基本設定に戻ります。
fig.1-32
3 2 1,4,5
1
2
3
4
fig.Sur(GM)
VALUEつまみを押して GM モード(GM )を選びます。
VALUE つまみを押すと、モードが順に切り替わります。GM インジケー
ターが点灯するまで何回か押してください。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANKつまみを回して
KEY&ORGAN(GM Initialize
を選びます。
ディスプレイにはGin が点滅表示されます。
VALUEつまみを押します。
ディスプレイには Sur が点滅表示され、GM イニシャライズを実行するか
どうかの確認を促します。
)
GM イニシャライズの操作
では、GM モードのデータ
のみを対象にしていますの
で、ユーザー・メモリーに
記憶してあるデータが初期
化されることは ありませ
ん。すべての設定を工場出
荷時の値に戻し たいとき
は、ファクトリー・リセッ
トを行います(P.21)。
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
GM イニシャライズを行わ
ないでエディット・モー
から抜けるには、手順 2 と
同じ操作を行います。
5
46
VALUEつまみを押します。
GM イニシャライズが実行されて、エディット・モードから抜けます。
■設定を初期化する(Initialize)
現在選んでいるパフォーマンス、リズム・セットの設定を、標準値の設定
に戻します。
fig.1-33
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
クイック・スタート
3 2 1,4,5
1
2
3
4
fig.Sur
VALUEつまみを押して、パフォーマンス・モード(PERFORM )
またはリズム・セット・モード(RHYTHM )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PERFORM または
RHYTHMインジケーターが点灯するまで何回か押してください。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANKつまみを回してGUITAR/BASS(Initialize )
を選びます。
ディスプレイにはint が点滅表示されます。
VALUEつまみを押します。
ディスプレイには Sur が点滅表示され、イニシャライズを実行するかどう
かの確認を促します。
イニシャライズ の操作で
は、現在選んでいるデータ
のみを対象にしていますの
で、ユーザー・メモリーに
記憶してあるデータが書き
替わることはありません
すべての設定を工場出荷時
の値に戻したいときは
ファクトリー・リセットを
行います(P.21)。
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
イニシャライズを行わない
でエディット・モードから
抜けるには、手順 2 と同じ
操作を行います。
5
VALUEつまみを押します。
イニシャライズが実行されて、エディット・モードから抜けます。
47
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
■設定を外部 MIDI 機器に転送する(Data Transfer)
パフォーマンスの設定を外部MIDI 機器に転送します。あらかじめデータを
MIDI機器に保存しておくときなどに使います。
JV-1010の MIDI OUT コネクターと外部MIDI 機器の MIDI IN コネクター
をMIDI ケーブルで接続し、外部 MIDI 機器をデータ受信できる状態にして
から操作してください。
fig.1-34
パッチ・パラメーター、シ
ステム・パラメーターは含
みません。
1
2
3
4
fig.Sur
VALUE つまみを押して、パッチ・モード(PATCH )以外の
モード(PERFORM、RHYTHM、GM )に切り替えます。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANK つまみを回して ORCH/BRASS (Data
Transfer )を選びます。
ディスプレイにはdtr が点滅表示されます。
VALUEつまみを押します。
ディスプレイには Sur が点滅表示され、データ・トランスファーを実行す
るかどうかの確認を促します。
3 2 1,4,5
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
GM モードの設定を転送す
る場合は、GMモードで行っ
てください。他のモードに
切り替えると、GM モー
での設定が失われてしまい
ます。
データ・トランスファーを
行わ ない でエ ディ ット
モードから抜けるには、手
順2と同じ操作を行います
5
48
VALUEつまみを押します。
データ・トランスファーが実行されて、エディット・モードから抜けます。
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
システムに関する設定をする(SYSTEM)
fig.1-35
チューニングなどJV-1010 の動作環境を設定します。
■受信チャンネルを選ぶ(Perform Ctrl CH)
MIDIメッセージ(バンク・セレクトとプログラム・ナンバー)でパフォー
マンスを切り替えるときの受信チャンネルを選びます。
fig.1-35a
クイック・スタート
1
2
3
4
3 2,5 1,4
VALUEつまみを押して、パフォーマンス・モード(PERFORM )
またはリズム・セット・モード(RHYTHM )を選びます。
VALUE つまみを押すとモードが順に切り替わります。PERFORM または
RHYTHMインジケーターが点灯するまで何回か押してください。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANK つまみを回して SYNTH/PAD (Perform
Ctrl CH )を選びます。
VALUEつまみを回してチャンネルを選びます。
ディスプレイには001 〜 016、OFF の値が点滅表示されます。
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
5
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードから抜けます。
詳しく は、リフ ァレ ンス
(P.96)をご覧ください。
49
JV-1010 本体だけでエディットしてみよう
■チューニングをする(Master Tune)
音源をチューニングします。表示の値は、ノート・ナンバー 69(A4 鍵)
の周波数です。
fig.1-36
3 2,5 1,4
1
2
3
4
5
VALUE つまみを押して、パッチ・モード(PATCH )以外の
モード(PERFORM、RHYTHM、GM )に切り替えます。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードに切り替わります。
CATEGORY/BANK つまみを回して ETHNIC (Master Tune )
を選びます。
VALUEつまみを回してチューニングします。
ディスプレイには27.4 〜 52.6 の値が点滅表示されます。
VOLUME つまみを押しながら VALUEつまみを押します。
エディット・モードから抜けます。
パッ チ・モ ー ドで は、エ
ディット・モードに入るこ
とができません。
ディスプレイには100 の位
の値(4 )は表示されません
詳しく は、リフ ァレ ンス
(P.95)をご覧ください。
50
リファレンス
リファレンス
51
JV-1010 の概要
パッチ
トーン4
トーン3
トーン2
トーン1
WG
Pitch
Envelope
TVF
TVF
Envelope
TVA
Envelope
TVA
LFO 1 LFO 2
パフォーマンス
パッチ
リズム・セット
パート1(MIDI受信
チャンネル
)
パート9(MIDI受信
チャンネル
)
パート10(MIDI受信
チャンネル
)
パート11(MIDI受信
チャンネル
)
パート16(MIDI受信
チャンネル
)
パッチ
MIDI
発音
いろいろな音の単位
JV-1010 を使う場合、いくつかの音の単位があります。ここ
では、それぞれの音の単位について簡単に説明します。
■トーン
トーンは音の最小単位です。ひとつのトーンでひとつの音が
作れますが、演奏時は複数のトーンを組み合わせたパッチと
いう単位で扱います。つまり、パッチを構成する部分音を各
トーンで作るということになります。
トーンの基本構成は以下のとおりです。
fig.2-00a.j
トーン
WG
Pitch
Envelope
音の信号
WG(ウェーブ・ジェネレーター)
あらかじめ用意されている波形(ウェーブ)を選び、音の高
さ(ピッチ)の変化を設定します。
TVF(タイム・バリアント・フィルター)
フィルターを使って音の周波数成分を変化させます。
LFO 1 LFO 2
TVF
TVF
Envelope
コントロール信号
TVA
TVA
Envelope
■パッチ
パッチは、演奏時に扱う音の単位です。ひとつのパッチは 4
つまでのトーンを組み合わせて音作りができます。4 つの
トーンをどのように組み合わせるかは Structure(PATCH/
COMMON)で設定します。
fig.2-00b.j
■パフォーマンス
パフォーマンスでは、パッチ 15 個とリズム・セット 1 個を
組み合わせてアンサンブル演奏や重厚な音色で演奏を楽しむ
ことができます。つまりパフォーマンスを使えば、1 台のJV1010 で 16個の音色をコントロールできることになります。
このように 1 台で複数の音色を別々にコントロールできる音
源のことをマルチティンバー音源 といいます。
fig.2-00c.j
TVA(タイム・バリアント・アンプリファイアー)
音量の変化と音の定位を設定します。
Envelope(エンベロープ)
エンベロープは時間の経過に伴う変化を設定します。エンベ
ロープは Pitch(ピッチ)、TVF(フィルター)、TVA(音量)
のそれぞれに専用のエンベロープが設定できます。例えば、
音の立ち上がりや減衰する時間を変えたいときは、TVA
Envelope で音量変化を変更します。
LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)
LFO は周期的な変化(ゆらぎ)を設定します。LFO は 2 つ
あり、WG(ピッチ)、TVF(フィルター)、TVA(音量)の
それぞれに効果が付けられます。WG のピッチに LFO の変化
を加えるとビブラートの効果が、TVA の音量だとトレモロの
効果が付けられます。
52
JV-1010 の概要
■リズム・セット
リズム・セットは、複数の打楽器音を集めたグループのこと
です。打楽器音の場合、一般にメロディーを演奏することは
ないので、鍵盤を使って音階が演奏できなくてもかまいませ
ん。また、できるだけ多くの打楽器音を一度に使えることが
大切です。これらのことから、リズム・セットでは押さえる
鍵盤(ノート・ナンバー)によって異なった打楽器音が鳴る
ようになっています。
fig.2-00d.j
リズム・セット
ノート・ナンバー98(D7)
ノート・ナンバー97(C#7)
ノート・ナンバー36(C2)
ノート・ナンバー35(B1)
リズム・トーン(打楽器音)
WG
Pitch
Envelope
TVF
TVF
Envelope
TVA
TVA
Envelope
■パート
パートとは、JV-1010 をマルチティンバー音源として使うと
きのパッチやリズム・セットを割り当てる箱です。ひとつの
パフォーマンスは 16 個のパートを持っており、パート 10 以
外にはパッチが割り当てられます。パート 10 はドラム演奏
専用のパートで、リズム・セットが割り当てられます。
言い替えれば、パートとパフォーマンスの関係はパフォーマ
ンスがオーケストラ、パートが演奏者、パッチやリズム・セッ
トが楽器という関係になります。
発音数について
JV-1010 の最大同時発音数は 64音です。ここでは、発音数
の数えかたと、64 音を越えたときの動作や設定について説明
します。
発音数の数えかた
JV-1010 は最大で 64音まで同時に発音できます。発音でき
る音数は実際に鳴らしている音数だけでなく、パッチに使わ
れているトーン数によって変わります。1 つのパッチを鳴ら
しているときの音数は以下のように数えます。4 つのトーン
を使っているパッチでは、実際に鳴らせる音数が 16 音にな
ります。また、パフォーマンス・モードでアンサンブル演奏
するときは、パートごとに音数を数え、各パートの音数を合
計します。
(鳴っている音数)×(音が鳴っているパッチに使われている
トーン数)
パッチの発音
JV-1010 で 64音以上の音を鳴らそうとした場合、今鳴って
いる音の中で優先度の低い音から順に消していきます。この
優先のしかたはパッチのボイス・プライオリティーで設定し
ます。
ボイス・プライオリティーでは LASTまたは LOUDEST の選
択ができます。LAST を選んでいるときに 64 音を越えた場
合、現在鳴っている音の中で先に鳴らした音から順に消して
いきます。LOUDEST では、現在鳴っている音の中で音量が
小さい音から順に消していきます。
通常は LAST を選びます。
パフォーマンス・モードでの発音
パフォーマンス・モードでは複数のパッチを使ってアンサン
ブル演奏することが多いので、どのパートの音を優先させる
かが重要になります。優先のしかたは、ボイス・リザーブで
決まります。なお、パッチの音が消えるときはパッチのボイ
ス・プライオリティーの設定にしたがいます。
リファレンス
ボイス・リザーブ
JV-1010 には、パートごとに最低限必要な音数を確保できる
ようにボイス・リザーブの設定があります。例えば、パート
16 のボイス・リザーブを 10 に設定した場合、64 音を越え
たときでもパート 16 の音数は 10 音まで確保されます。この
ように、実際に鳴らしたい音数と使用するパッチのトーン数
を考慮の上、各パートのボイス・リザーブを設定してくださ
い。
※ ボイス・リザーブは、各パートの設定値の合計が 64 音に
なるまで設定できます。
53
オリジナルの音色を作る
外部 MIDI 機器を使った音作り
外部 MIDI 機器から JV-1010 にシステム・エクスクルーシ
ブ・メッセージを送信することにより、音色をエディットし、
本体に記憶させることができます。
■パッチをエディットする
ここでは例として、USERの No.004 SessionNyln2 のパッチ
をエディットしてみましょう。
JV-1010 の MIDI IN コネクターと外部 MIDI 機器の MIDI
1.
OUT コネクターを MIDI ケーブルで接続します。
JV-1010を工場出荷時の設定に戻します(ファクトリー・
2.
リセット P.21)。
外部 MIDI 機器の送信チャンネルを 1 に設定します。
3.
設定のしかたは、外部機器(送信側の機器)の取扱説明書を
ご覧ください。
これで外部 MIDI 機器の送信チャンネルと JV-1010 の受信
チャンネルが 1 になりました。
※ 外部 MIDI機器の送信チャンネルとJV-1010の受信チャン
ネルは、必ず同じチャンネルに合わせてください。
4.
外部 MIDI 機器から JV-1010 に、以下のシステム・エクス
クルーシブ・メッセージを送信します。
F0 41 10 6A 12 11 03 10 51 00 0B F7
このメッセージは、ユーザー・パッチ 4 番(SessionNyln2)
のトーン 1 のカットオフ・フリケンシーを 0 にするという内
容です。
5.
結果を確認するために、VALUE つまみを押してパッチ・
モード(PATCH )を選びます。
VALUE つまみを押すと、モードが順に切り替わります。
PATCH インジケーターが点灯するまで何回か押してく
ださい。
CATEGORY/BANKつまみを回して USER を選びます。
6.
エフェクターについて
JV-1010 には以下の 3 系統のエフェクターが内蔵されてお
り、各エフェクターは独立した設定ができます。
マルチエフェクト(EFX)
マルチエフェクトには 40 種類のエフェクト・タイプがあり
ます。40種類の中には、ディストーション、ディレイなどの
単一のエフェクターで構成されたものの他、それらを組み合
わせた複合タイプもあります。また、マルチエフェクトのエ
フェクト・タイプの中にもコーラス、リバーブもありますが、
以下のコーラスとリバーブとは別系統でエフェクトをかける
ことができます。
コーラス
コーラスは音に厚みや広がりを与えるエフェクターです。
リバーブ
リバーブはホールで音を鳴らしているような響きを与えるエ
フェクターです。
また、各モードでのエフェクターの扱いは次のようになりま
す。
■各モードでのエフェクターの扱い
パッチ・モードの場合
パッチごとにマルチエフェクト、コーラス、リバーブを設定
することができ、各トーンに同じ効果がかけられます。それ
ぞれのエフェクトに送る信号のレベルを変えることで、トー
ンごとのエフェクトのかかり具合を変えることができます。
fig.2-01
Patch
TONE
Multi-Effects
Chorus
7.
VALUE つまみを回して 004 を選びます。
VOLUME つまみを押し続けると、選んだパッチ(USER
8.
No.004 SessionNyln2)の音を聴くことができます。
※ JV-1010 とコンピューターを接続し(P.38)、音色エディ
ター等のソフトウェアを使うことによって、効率よく音色
エディットを行うことができます。
54
Reverb
オリジナルの音色を作る
パフォーマンス・モード、GM モードの場合
各パフォーマンスにマルチエフェクト、コーラス、リバーブ
を設定することができます。GM モードではマルチエフェク
トは使えず、コーラスとリバーブを設定することだできます。
各パートごとにエフェクトのかかり具合を設定しますが(図
1)、設定によってはトーンのエフェクトのかかり具合を有効
にすることもできます(図 2)。また、各パートに割り当てら
れているパッチのエフェクトの設定は無視されますが、ある
パートのパッチにかけているマルチエフェクトをそのままパ
フォーマンス全体にかけることもできます。
fig.2-02.j
図1:OutputAssignパラメーターをEFXに設定したとき
(トーンのOutputAssignパラメーターの設定は無効)
Performance
Part 1
Part16
fig.2-03.j
図2:OutputAssignパラメーターをPATCHに設定したとき
(トーンのOutputAssignパラメーターの設定は有効)
Performance
Part16
Patch
TONE
Part 1
Patch
TONE
Multi-Effects
Chorus
Reverb
Multi-Effects
Chorus
Reverb
パッチ・パラメーターの働き
(PATCH)
■パッチ全体に共通の設定をする
(COMMON)
Common General(コモン・ジェネラル)
パッチに名前を付けたり、パッチ全体の音量や音の定位など
を設定します。
Patch Name(パッチ・ネーム)
パッチの名前を付けます(12 文字以内)。
Patch Level(パッチ・レベル)
パッチの音量を調節します。各トーンごとの音量は Tone
Level パラメーター(PATCH/TVA/TVA Param)で設定し
ます。
Patch Pan(パッチ・パン)
パッチの定位を調節します。L64 で最も左、0 で中央、63R
で最も右に定位します。各トーンごとの音の定位はTone Pan
パラメーター(PATCH/TVA/TVA Param)で設定します。
Analog Feel(アナログ・フィール・デプス)
パッチにゆらぎ(1/ f ゆらぎ)を与える度合いを調節します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< 1 / f ゆらぎ>
小川のせせらぎやそよ風などには、人間に心地よさを与える
ゆらぎというのがあります。このゆらぎには一定の法則があ
り、その法則を「1 / fゆらぎ」といいます。JV-1010 では
この「1 / f ゆらぎ」をピッチと音量に与え、アナログ・シ
ンセサイザーのような不安定さを付加できます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Bend Range Up(ベンド・レンジ・アップ)
接続した MIDI キーボードのベンダー・レバーを最も右(ホ
イールなら上)に傾けたときに上がるピッチの変化量を、半
音単位で設定します。12 に設定して右側いっぱいに傾ける
と、ピッチが 1 オクターブ上がります。
リファレンス
リズム・セット・モードの場合
リズム・セット・モードはパフォーマンスのパート 10 のみ
を呼び出しているので、エフェクトの設定は現在選んでいる
パフォーマンスの設定を参照することになります。
Bend Range Down(ベンド・レンジ・ダウン)
接続した MIDI キーボードのベンダー・レバーを最も左(ホ
イールなら下)に傾けたときに下がるピッチの変化量を、半
音単位で設定します。-48 に設定して左側いっぱいに傾ける
と、ピッチが 4 オクターブ下がります。
Category(パッチ・カテゴリー)
パッチの種類(カテゴリー)を設定します。
パッチ検索機能は、ここの設定によって検索しています。ま
た、フレーズ・プレビュー機能もここの設定によって鳴るフ
レーズが決まります。
55
オリジナルの音色を作る
カテゴリーは次のものが選べます。
カテゴリー・
グループ カテゴリー 内容
- - - NO ASSIGN カテゴリーに分類していないもの
PIANO
PNO AC.PIANO アコースティック・ピアノ
EP EL.PIANO エレクトリック・ピアノ
KEYS&ORGAN
KEY KEYBOARDS その他のキーボード
(クラビ、ハープシコードなど)
BEL BELL ベル、ベル・パッド
MLT MALLET マレット
ORG ORGAN エレクトリック・オルガン、
チャーチ・オルガン
ACD ACCORDION アコーディオン
HRM HARMONICA ハーモニカ、ブルース・ハープ
GUITAR
AGT AC.GUITAR アコースティック・ギター
EGT EL.GUITAR エレクトリック・ギター
DGT DIST.GUITAR ディストーション・ギター
BASS
BS BASS アコースティック・ベース、
エレクトリック・ベース
SBS SYNTH BASS シンセ・ベース
ORCHESTRAL
STR STRINGS ストリングス
ORC ORCHESTRA オーケストラ・アンサンブル
HIT HIT&STAB オーケストラ・ヒット、ヒット
WND WIND 木管楽器
(オーボエ、クラリネットなど)
FLT FLUTE フルート、ピッコロ
BRASS
BRS AC.BRASS アコースティック・ブラス
SBR SYNTH BRASS シンセ・ブラス
SAX SAX サックス
SYNTH
HLD HARD LEAD シンセ・リード(ハードなもの)
SLD SOFT LEAD シンセ・リード(ソフトなもの)
TEK TECHNO SYNTH テクノ・シンセ
PLS PULSATING 鼓動音
FX SYNTH FX シンセ FX(ノイズなど)
SYN OTHER SYNTH ポリ・シンセ
PAD
BPD BRIGHT PAD パッド・シンセ(明るいもの)
SPD SOFT PAD パッド・シンセ(ソフトなもの)
VOX VOX ボックス、クワイア
ETHNIC
PLK PLUCKED 撥弦楽器(ハープ、民族
楽器など)
ETH ETHNIC その他の民族楽器
FRT FRETTED フレットのある撥弦楽器
(マンドリンなど)
RHYTHM&SFX
PRC PERCUSSION パーカッション類
SFX SOUND FX サウンド・エフェクト
BTS BEAT&GROOVE ビート、グルーブ
DRM DRUMS ドラム・セット
CMB COMBINATION スプリットやレイヤーを
使ったその他のパッチ
Octave Shift(オクターブ・シフト)
パッチの音の高さをオクターブ単位で設定します(-3 〜 +3
オクターブ)。
Stretch Tune Depth(ストレッチ・チューン・デプス)
ストレッチ・チューニングのカーブを選びます。カーブによっ
て和音を鳴らしたときの響きが変化します。以下の図は選択
できるカーブの「調律曲線」です。調律曲線とは、横軸で音
域を、縦軸で平均律に対するピッチ変化を示したものです。
OFF にすると平均律になり、3 にすると高音域と低音域の
ピッチ変化がもっとも大きくなります。
fig.2-04.j
平均律とのピッチ差
設定値
3
2
1
OFF
OFF
1
2
3
低音部
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
高音部
<ストレッチ・チューニング>
ストレッチ・チューニングはピアノ独特の調律方法です。ピ
アノの調律は一般に平均律のピッチに比べ、低音域は低く、
高音域は高く調律されています。この調律により、和音を鳴
らしたときの音の響きが豊かになります。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Voice Priority(ボイス・プライオリティー)
最大同時発音数(64 音)を越えたときの発音のしかたを選び
ます。
LAST: 後から鳴る音を優先します。64 音を越えた場合、現
在鳴っている音の中で先に鳴らした音から順に消していきま
す。
LOUDEST: 音量の大きい音を優先します。64 音を越えた場
合、現在鳴っている音の中で音量が小さい音から順に消して
いきます。
Clock Source(パッチ・クロック・ソース)
Rate パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/LFO 1 Param, LFO
2 Param)、Tone Delay Time パラメーター(PATCH/WG/
Wave Param)、マルチエフェクトの一部のパラメーターは、
特定のテンポに対する音符の長さで値を設定することもでき
ます。これらの基準となるテンポはパッチごとに設定できま
す。そのとき、同期させるテンポを選びます。
PATCH:パッチ・テンポに同期します。
SYSTEM:システムのテンポ・クロックに同期します。
56
オリジナルの音色を作る
Patch Tempo(パッチ・テンポ)
パッチ・テンポを設定します。
※ パッチ・テンポのクロックは、MIDI OUT コネクターから
出力されません。
Common Control(コモン・コントロール)
Key Assign(キー・アサイン・モード)
音の鳴らしかたを選びます。単音楽器(サックスやフルート
など)のパッチを使うときは SOLO にすると効果的です。
POLY:複数の音が同時に鳴ります。
SOLO:1 音ずつしか鳴りません。
Legato Switch(ソロ・レガート・スイッチ)
ソロ・レガートを使うときは ON、使わないときはOFF にし
ます。ソロ・レガートはキー・アサイン・モードで SOLO を
選んでいるときに効果のある機能です。ソロ・レガートを ON
にした場合、ある鍵を押さえている状態で他の鍵を押すと、
音の鳴りかたはそのままで、後から押さえた鍵のピッチに変
化させられます。ギターのハンマリング・オンやプリング・
オフのような効果が得られます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
<ポルタメント>
ポルタメントは、はじめに弾いた鍵と次に弾いた鍵のピッチ
をなめらかに変化させる機能です。キー・アサイン・モード
をSOLO にしているときはバイオリンのスライド奏法のよう
な効果が得られます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Portament Start(ポルタメント・スタート・ピッチ)
ポルタメントは、ピッチの変化中に他の鍵を押さえると新た
にピッチ変化が始まります。ここでは、変化を始めるピッチ
を選びます。
PITCH: 鍵を押さえたときのピッチから変化させます。
fig.2-05.j
C5
D4
C4
NOTE:変化中の到達ピッチから変化させます。
fig.2-06.j
C5
D4
C4
リファレンス
Portament Switch(ポルタメント・スイッチ)
ポルタメントを使うときは、ON にします。
Portament Time(ポルタメント・タイム)
次のピッチに変化するまでの時間を調節します。
Portament Type(ポルタメント・タイプ)
押さえる鍵の音程差と変化時間の関係を選びます。
RATE:音程差に比例してピッチの変化時間が変わります。
TIME:音程差に関係なく、一定の時間でピッチが変わります。
Portament Mode(ポルタメント・モード)
ポルタメント効果を付ける演奏方法を選びます。
NORMAL:常にポルタメントがかかります。
LEGATO:レガート奏法(ある鍵を押しながら他の鍵を押す)
のときにポルタメントをかかります。
57
オリジナルの音色を作る
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Control Source(コントロール・ソース)>
各パッチごとに特定のトーン・パラメーターをコントロー
ラーを使って変化させることができます。例えば、鍵盤を押
し込むこと(アフタータッチ)によってトーンの音程を変え
たり、ピッチ・ベンド・レバーを左右に動かすことによって
TVFのレゾナンスを変化させるなど、通常のコントローラー
とは別の働きをさせることができます。
各パッチごとに Ctrl 1 〜 3(コントローラー 1 〜 3)があり、
以下のコントローラーを Control Source で割り当てます。た
だし、Ctrl 1 の Control Sourceは MODULATION に固定さ
れています。
OFF:コントローラーを使いません。
SYS-CTRL1:システム・コントローラー 1
SYS-CTRL2:システム・コントローラー 2
MODULATION:モジュレーション(コントローラー・ナン
バー 1)
BREATH:ブレス(コントローラー・ナンバー2)
FOOT:フット(コントローラー・ナンバー 4)
VOLUME:ボリューム(コントローラー・ナンバー 7)
PAN:パン(コントローラー・ナンバー 10)
EXPRESSION:エクスプレッション(コントローラー・ナン
バー 11)
PITCH BEND:ピッチ・ベンド
AFTERTOUCH:アフタータッチ
LFO1:LFO1 の周期の速さを変えます。ーRate パラメーター
(PATCH/LFO&Ctl/LFO 1 Param)
LFO2: LFO2 の周期の速さを変えます。ーRate パラメーター
(PATCH/LFO&Ctl/LFO 2 Param)
VELOCITY:ベロシティー
KEYFOLLOW:C4鍵を基準(0)に、鍵の位置によってパラ
メーター値を変化させます(キーフォロー)。
PLAYMATE: 鍵を押さえている時間に応じてパラメーターの
時間を変化させます(プレイメイト)。
※ すべてのパッチに共通したコントローラーを使うときや、
ここでは指定できないコントローラーを使いたいときは、
Control Source で SYS-CTRL1 または SYS-CTRL2 を選
んだ後、Sys-Ctrl 1 パラメーター(SYSTEM/CONTROL/
Control Assign)またはSys-Ctrl 2(SYSTEM/CONTROL/
Control Assign)パラメーターでコントローラーを選びま
す。
※ 変化させるトーン・パラメーターとその値は、Control
Param(PATCH/LFO&Ctl)で設定します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Peak&Hold(ピーク&ホールド)>
ペダル・メッセージはノート・メッセージのみをホールドし、
モジュレーションやアフタータッチといったコントロール系
の MIDI メッセージはホールドしません。そのためフレーズ
を弾きながらアフタータッチを効かせたままの音をホール
ド・ペダルなどでホールドすることはできませんでした。
JV-1010 では、ペダル・メッセージ受信後にコントローラー
の位置を元に戻しても、変化させた状態(最大変化値)を保
持することができます。
Peak&Hold でペダル・メッセージ受信後の状態を選びます。
OFF: ペダル・メッセージを受信してもパラメーター値を保
持しません。
HOLD: ペダル・メッセージを受信したときのパラメーター
値を保持します。
PEAK: ペダル・メッセージを受信したときのパラメーター
値を保持します。ただし、ホールド・オンの最中に保持して
いる値より大きな値に変えたときは、その値が新たに保持さ
れます。
※ この機能を使うときは、Hold-1 パラメーター(PATCH/
LFO&Ctl/Control Switch)を ON にしてください。
※ Peak&Hold で HOLD に設定した場合、コントロールする
ペダル・メッセージの種類をHoldパラメーター(SYSTEM/
CONTROL/Control Source)で選んでください。
※ Peak&Holdで PEAK に設定した場合、コントロールするペ
ダル・メッセージの種類をPeakパラメーター(SYSTEM/
CONTROL/Control Source)で選んでください。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Ctrl 1(コントローラー 1)
Ctrl 1 はMODULATION を使って、特定のトーン・パラメー
ターを変化させます。Peak&Hold でホールド・メッセージ受
信後の状態を選びます。
Ctrl 2(コントローラー 2)
Control Source で Ctrl 2を制御するコントローラーを選びま
す。また、Peak&Hold でホールド・メッセージ受信後の状態
を選びます。
Ctrl 3(コントローラー 3)
Control Source で Ctrl 3を制御するコントローラーを選びま
す。また、Peak&Hold でホールド・メッセージ受信後の状態
を選びます。
58
オリジナルの音色を作る
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
TVA TVF
WG
WG
TVF TVA
R
TYPE 7
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
TVA TVF
WG
WG
TVF TVA
R
TYPE 8
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
TVA TVF
WG
WG
TVF TVA
R
TYPE 9
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
TVA TVF
WG
WG
TVF TVA
R
TYPE 10
Structure(ストラクチャー)
トーンの組み合わせかたを決めます。
Structure Type(ストラクチャー・タイプ)
トーン 1 と 2 の組み合わせかた、トーン 3 と 4 の組み合わせ
かたをそれぞれ選びます。
fig.2-07a
TYPE 1
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
fig.2-07b
TYPE 2
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
fig.2-07c
TYPE 3
WG
WG
WG
WG
TVA
TVA TVF
TVF TVA
TVF
TVF TVA
fig.2-07g
fig.2-07h
fig.2-07i
リファレンス
fig.2-07j
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
fig.2-07d
TYPE 4
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
fig.2-07e
TYPE 5
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
fig.2-07f
TYPE 6
WG
TVA TVF
WG
WG
TVA TVF
WG
WG
TVA TVF
WG
B
TVF TVA
B:ブースター
B
TVF TVA
R:リング・モジュレーター
※ ストラクチャー2 〜 10 の組み合わせかたを選んで一方の
トーンをオフにした場合、もう一方のトーンは TYPE1 で
発音されます。
Booster(ブースター・ゲイン)
Structure Type パラメーターで 3 または 4を選んだときは、
ブースターの効き具合を調節します。ブースターは入力信号
R
TVF TVA
を大きくして音を歪ませます。ギターのエフェクターでよく
使われるディストーションの効果が付けられます。
TONE 1 (3)
TONE 2 (4)
WG
TVA TVF
R
WG
TVF TVA
59
オリジナルの音色を作る
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
<リング・モジュレーター>
リング・モジュレーターは 2 つのトーンを掛け合わせます。
トーンを掛け合わせると、それぞれのトーンには元々持って
いない倍音(非整数倍音)が得られます。この場合、各トー
ンのピッチ差で倍音成分が変化するため、音程感のない金属
的な響きになります。鐘などの金属的な音を作るのに適して
います。
fig.2-08
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Tone Key Range(トーン・キー・レンジ)
各トーンの発音域を設定します。音域によってトーンを鳴ら
し分けたいときに設定します。
Lower(キー・レンジ・ロワー)
発音域の最低音を設定します。
Fade(ベロシティー・クロスフェード)
トーンごとにベロシティー・レンジの設定範囲から外れる強
さで鍵を押さえたときの音量変化を設定します。値を大きく
するほどなだらかに音量が下がります。設定範囲外の強さで
鍵を押さえたときに音を鳴らしたくない場合は 0 にします。
fig.2-09.j
Upper(キー・レンジ・アッパー)
発音域の最高音を設定します。
※ ロワーはアッパーより大きな値に、アッパーはロワーより
小さな値に設定できません。設定しようとした場合、ロ
ワーとアッパーの値は同じになって変化します。
Tone Vel Range(トーン・ベロシティー・
レンジ)
トーンを鳴らす鍵の強さの範囲を設定します。鍵の強さで
トーンを鳴らし分けたいときに設定します。
Switch(ベロシティー・レンジ・スイッチ)
ベロシティー・レンジの設定を有効にするかどうかを切り替
えます。有効にするときは ON にします。
Lower(ベロシティー・レンジ・ロワー)
トーンごとに鍵の強さの下限を設定します。クロスフェード
の設定にもよりますが、設定値より弱く弾いたときは音が鳴
らなかったり、極端に弱い音になります。
Upper(ベロシティー・レンジ・アッパー)
トーンごとに鍵の強さの上限を設定します。クロスフェード
の設定にもよりますが、設定値より強く弾いたときは音が鳴
らなかったり、極端に弱い音になります。
※ ロワーはアッパーより大きな値に、アッパーはロワーより
小さな値に設定できません。設定しようとした場合、ロ
ワーとアッパーの値は同じになって変化します。
60
オリジナルの音色を作る
■波形を変化させる(WG)
トーンの基本波形(ウェーブ)について設定します。
Wave Param(ウェーブ・パラメーター)
Wave Group(ウェーブ・グループ)
ウェーブのグループを選びます。
INT-A 〜 B:インターナル A 〜 B
EXP-A:Session(セッション)
EXP-B:ウェーブ・エクスパンション・ボード B
※ ウェーブ・エクスパンション・ボードが装着されていない
と選べません。
Wave Number(ウェーブ・ナンバー)
ウェーブのナンバーを選びます。
Wave Gain(ウェーブ・ゲイン)
ウェーブのゲイン(利得)を調節します。設定範囲は -6 〜
+12dB で、値は 6dB ずつ変わります。6dB 上がるとゲイン
が 2 倍になります。ブースターを使って音を歪ませるときは、
ゲインを最大にしておくと効果があります。
Tone Switch(トーン・スイッチ)
トーンを使うときは ON、使わないときは OFF にします。発
音数を有効に使うために、使用しないトーンはOFF にしてく
ださい。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< FXM(フリケンシー・クロス・モジュレーション)>
FXM は波形を周波数変調させて倍音成分を付加させる機能
です。金属的な響きを付ける簡易リング・モジュレーターと
して使用できます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
FXM Switch(FXM スイッチ)
FXM を使うときは ON、使わないときは OFF にします。
FXM Color(FXM カラー)
FXM による周波数変調のしかたを 4 種類の中から選びます。
FXM Depth(FXM デプス)
FXM による周波数変調の深さを調節します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< TONE DELAY(トーン・ディレイ)>
トーン・ディレイは、鍵を押してから(または鍵を離してか
ら)トーンが鳴り始めるまでの時間を遅らせるものです。各
トーンの発音するタイミングをずらせることができるので、
1 つの鍵を押さえるだけで複数の音を鳴らしているような効
果が得られます。
※ トーン・ディレイを使わないときは、モードを NORMAL、
ディレイ・タイムを 0 にします。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Tone Delay Mode(トーン・ディレイ・モード)
トーンの鳴りかたを選びます。
NORMAL: 指定のディレイ・タイム後にトーンが鳴ります。
fig.2-10.j
HOLD: 指定のディレイ・タイムより長く鍵を押さえている
ときは、ディレイ・タイム後にトーンが鳴ります。ディレイ・
タイムより早く鍵を離したときはトーンが鳴りません。
fig.2-11.j
リファレンス
PLAYMATE: 次の鍵を押さえるまでの間隔が 2 秒以上のとき
は、指定のディレイ・タイムでトーンが鳴ります。2 秒以内
のときは、その間隔がディレイ・タイムとなってトーンが鳴
ります。
CLOCK-SYNC: パ ッ チ・テ ン ポ(PATCH/COMMON/
Common General)、パフォーマンス・テンポ(PERFORM/
COMMON/Common)、JV-1010 のシステムのテンポ・ク
ロックのいずれかにディレイ・タイムを同期させます。
パッチ・モードで固定のテンポ(Patch Tempo パラメーター)
を使いたいときは、Clock Source パラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)を PATCH に設定してから、
テンポ値を設定します。
パッチ・モードでシステムのテンポ・クロックを使いたいと
きは、Clock Source パラメーター(PATCH/COMMON/
Common General)を SYSTEM に設定します。
パフ ォーマ ンス・モード で固定 のテンポ(Performance
Tempo パラメーター)を使いたいときは、Clock Source パ
ラメーター(PERFORM/COMMON/Common)を PERFORM
に設定してから、テンポ値を設定します。
パフォーマンス・モードでシステムのテンポ・クロックを使
いたいときは、Clock Source パラメーター(PERFORM/
COMMON/Common)を SYSTEMに設定します。
KEY-OFF-N: 鍵を押さえている間はトーンが鳴らず、鍵を離
すと指定のディレイ・タイムでトーンが鳴ります。
fig.2-12.j
61
オリジナルの音色を作る
C2 C3 C4 C5 C6 C7
–100
–70
–50
–30
–10
0
+10
+20
+30
+40
+50
+70
+100
+120
+150 +200
KEY-OFF-D: 鍵を押さえている間はトーンが鳴らず、鍵を離
すと指定のディレイ・タイムでトーンが鳴ります。この場合、
鍵を押さえたときに TVA エンベロープの変化が始まるので、
多くは減衰部分の音だけが鳴ります。
fig.2-13.j
※ 減衰系(鍵を離さなくても自然に音が消えていく)の
ウェーブを選んでいるときに KEY-OFF-N または KEYOFF-D を指定した場合は、音が鳴らないことがあります。
TEMPO-SYNC: テンポ(BPM)が設定されている波形を選
択すると、押さえる鍵盤の音高にかかわらずシステムのテン
ポに同期してトーンが鳴ります。ソングのテンポに同期して
フレーズ・ループを演奏させるときなどに効果的です。
パッチ・モードでシステムのテンポに同期させたいときは、
Clock Source パラメーター(PATCH/COMMON/Common
General)をSYSTEM に設定します。
パフォーマンス・モードでシステムのテンポに同期させたい
ときは、ClockSourceパラメーター(PERFORM/COMMON/
Common)を SYSTEM に設定します。
Pitch(ピッチ)
各トーンの WG のピッチ(音の高さ)について設定します。
Coarse Tune(コース・チューン)
トーンのピッチを半音単位で調節します(-4 〜 +4 オクター
ブ)。
Fine Tune(ファイン・チューン)
ピッチを 1 セント単位で微調節します(-50 〜 +50 セント)。
※ 1セントは 100 分の 1 半音です。
Random Pitch Depth(ランダム・ピッチ・デプス)
鍵を押すごとにピッチを不規則に変化させるときは、その変
化幅を設定します。不規則に変化させないときは 0にします。
値の単位はセントです。
Pitch Keyfollow(ピッチ・キーフォロー)
鍵を 1 オクターブ(12 鍵)上に移動したときのピッチの変
化幅を設定します。通常の鍵盤楽器のようにピッチを 1 オク
ターブ変化させたいときは +100 にします。ピッチを 2 オク
ターブ変化させたいときは +200 に、逆にピッチを下げたい
ときは - の値にします。また、どの鍵を押しても同じピッチ
にしたいときは 0 にします。
fig.2-14.j
※ TEMPO-SYNC を選ぶと、ピッチに関する設定、および
FXM に関する設定は無効になります。
※ TEMPO-SYNC を選んでいるときは、Tone Delay Time パ
ラメーターを 0 にしてください。これ以外の値ではトー
ン・ディレイがかかり、思ったとおりの演奏ができません。
Tone Delay Time(トーン・ディレイ・タイム)
トーン・ディレイを使うときのトーンの発音を遅らせる時間
について調節します。
トーン・ディレイ・モードで PLAYMATE を選んだ場合、64
に設定すると前回のノート・オンと今回のノート・オンの間
隔がディレイ・タイムになります。127に設定したときは 64
に設定したときの約 2 倍、32 に設定したときは半分の時間
になります。
トーン・ディレイ・モードで CLOCK-SYNC を選んだときは、
設定値が 4 分音符に対する分解能になります。これにより、
同期のテンポに対する音符の長さでディレイ・タイムが設定
できます。
※ Structure Typeパラメーター(PATCH/COMMON/Structure)
で 2〜 10 の組み合わせを選んだ場合、トーン1(3)と 2(4)
の出力はトーン 2(4)にまとめられます。そのためトーン 1
(3)の設定は無効になります。
62
Pitch Envelope(ピッチ・エンベロープ)
ピッチ・エンベロープ(時間の経過にともなうピッチの変化)
を設定します。
Time 1 〜4(ピッチ・エンベロープ・タイム 1 〜 4)
次のポイントのピッチに達するまでの時間をそれぞれ設定し
ます。
Level 1 〜 4(ピッチ・エンベロープ・レベル 1 〜 4)
基準ピッチに対するピッチ変化をポイントごとに設定しま
す。
オリジナルの音色を作る
Envelope Depth(ピッチ・エンベロープ・デプス)
ピッチ・エンベロープの効き具合いを調節します。値を大き
くするほど変化が大きくなります。- の値にするとエンベロー
プの変化が逆になります。
Velocity Sens(ピッチ・エンベロープ・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチでピッチ・エンベロープの効き具合を変化させる
ときに設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえた
ときと強く押さえたときの変化が大きくなります。- の値に
すると変化が逆になります。
Velocity Time 1(ピッチ・エンベロープ・
ベロシティー・タイム 1・センス)
鍵を押さえる強さ(ベロシティー)でピッチ・エンベロープ
の Time 1(時間)を変化させるときに設定します。値を大き
くするほど、鍵を弱く押さえたときと強く押さえたときの変
化が大きくなります。T1 の時間を速くしたいときは + の値
に、遅くしたいときは - の値にします。
Velocity Time 4(ピッチ・エンベロープ・
ベロシティー・タイム 4・センス)
鍵を離す速さ(キー・オフ・ベロシティー)でピッチ・エン
ベロープの Time 4(時間)を変化させるときに設定します。
値を大きくするほど、鍵をゆっくり離したときと速く離した
ときの変化が大きくなります。T4 の時間を速くしたいときは
+ の値に、遅くしたいときは - の値にします。
Time Keyfollow(ピッチ・エンベロープ・タイム・
キーフォロー)
押さえる鍵によってピッチ・エンベロープの時間(Time 2 〜
Time 4)を変化させるときに設定します。中央 C(C4)を基
準に、値を大きくするほど変化が大きくなります。+ の値に
すると右の鍵を押さえるほど時間が短くなります。- の値に
すると逆に長くなります。
fig.2-15.j
T1 T2 T3 T4
L1
L3
L2
L4
■フィルターで音の明るさを変える
(TVF)
TVF(Time Variant Filter)は、フィルターを使って音の周波
数成分を変化させます。
TVF Param(TVF パラメーター)
TVF のフィルターについて設定します。
Filter Type(フィルター・タイプ)
フィルターの種類を選びます。
OFF:フィルターを使いません。
LPF(ローパス・フィルター):カットオフ・フリケンシーよ
り高域成分をカットします。シンセサイザーの基本のフィル
ター。
BPF(バンド・パス・フィルター): カットオフ・フリケン
シー付近の周波数成分だけを残します。
HPF(ハイ・パス・フィルター): カットオフ・フリケンシー
より低域成分をカットします。
PKG(ピーキング・フィルター): カットオフ・フリケンシー
付近の周波数成分を強調します。
Cutoff Frequency(カットオフ・フリケンシー)
波形の周波数成分に対して、フィルターが効き始める周波数
(カットオフ周波数)を設定します。
Filter Type パラメーターが LPF のときはカットオフ周波数
を小さくすると高次倍音が少なくなるので、音色は丸くなり
ます。大きくすると音色は明るくなります。
Filter Type パラメーターが BPF のときはカットオフ周波数
の値によって発音される倍音成分が変わります。クセのある
音などを作るのに適しています。
Filter Type パラメーターが HPF のときはカットオフ周波数
を高くすると低次倍音が少なくなるので、音の明るい部分だ
けが強調されます。
Filter Type パラメーターが PKG のときはカットオフ周波数
の値によって強調して発音される倍音成分が変わります。
Resonance(レゾナンス)
カットオフ・フリケンシー付近の周波数成分を強調します。
設定によっては、値を上げすぎると発振して音が歪むことが
あります。
fig.2-16.j
リファレンス
63
オリジナルの音色を作る
Resonance Vel Sens(レゾナンス・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチで Resonance パラメーターを変化させるときに
設定します。鍵盤を強く押さえるほど Resonance パラメー
ターの変化の値を大きくしたいときはプラスの値に、小さく
したいときはマイナスの値にします。
Cutoff Keyfollow(カットオフ・フリケンシー・
キーフォロー)
押さえる鍵によってカットオフ・フリケンシーを変化させた
いとき設定します。
中央 C(C4)を基準に、値を大きくするほど変化が大きくな
ります。+ の値にすると右の鍵を押さえるほどカットオフ・
フリケンシーが高くなります。- の値にすると逆に低くなり
ます。
TVF Envelope(TVF エンベロープ)
TVFエンベロープ(時間の経過にともなうカットオフ・フリ
ケンシーの変化)を設定します。
fig.2-17.j
T1 T2 T3 T4
L1
L2
L3
L4
Velocity Curve(TVF エンベロープ・ベロシティー・
カーブ)
鍵盤タッチでカットオフ・フリケンシーを変化させるときの
変化カーブを次の 7 種類の中から選びます。
fig.2-18
1 2 3
4 5 6
7
Velocity Sens(TVF エンベロープ・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチでTVFエンベロープの効き具合を変化させるとき
に設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえたとき
と強く押さえたときの変化が大きくなります。- の値にする
と変化が逆になります。
Time 1 〜 4(TVF エンベロープ・タイム 1 〜 4)
次のポイントの周波数に達するまでの時間をそれぞれ設定し
ます。
Level 1 〜 4(TVG エンベロープ・レベル 1 〜 4)
基準のカットオフ・フリケンシーに対する周波数変化をポイ
ントごとに設定します。
Envelope Depth(TVF エンベロープ・デプス)
TVFエンベロープの効き具合いを調節します。値を大きくす
るほど変化が大きくなります。- の値にするとエンベロープ
の変化が逆になります。
Velocity Time 1(TVF エンベロープ・ベロシティー・
タイム 1・センス)
鍵を押さえる強さ(ベロシティー)で TVF エンベロープの
Time 1(時間)を変化させるときに設定します。値を大きく
するほど、鍵を弱く押さえたときと強く押さえたときの変化
が大きくなります。T1 の時間を速くしたいときは +の値に、
遅くしたいときは - の値にします。
Velocity Time 4(TVF エンベロープ・ベロシティー・
タイム 4・センス)
鍵を離す速さ(キー・オフ・ベロシティー)で TVF エンベ
ロープの Time 4(時間)を変化させるときに設定します。値
を大きくするほど、鍵をゆっくり離したときと速く離したと
きの変化が大きくなります。T4 の時間を速くしたいときは +
の値に、遅くしたいときは - の値にします。
Time Keyfollow(TVF エンベロープ・タイム・
キーフォロー)
押さえる鍵によって TVF エンベロープの時間(Time 2 〜
Time 4)を変化させるときに設定します。中央 C(C4)を基
準に、値を大きくするほど変化が大きくなります。+ の値に
すると右の鍵を押さえるほど時間が短くなります。- の値に
すると逆に長くなります。
64
オリジナルの音色を作る
C-1 G9
+
0
–
C-1 G9
+
0
–
C-1 G9
+
0
–
C-1 G9
+
0
–
+
0
–
+
0
–
LOWER&UPPER
LOWER UPPER
ALL
■音量と定位を変化させる(TVA)
TVA(Time Variant Amplifier)は、音量の変化と音の定位を
設定します。
TVA Param(TVA パラメーター)
トーンごとの音量の変化を設定します。
Tone Level(トーン・レベル)
トーンの基準となる音量を調節します。各トーンの音量バラ
ンスを調節するときに設定します。
※ パッチ全体の音量は Patch Level パラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)で決まりますが、Tone
Level パラメーターはこの設定に乗算されます。
Tone Pan(トーン・パン)
トーンのパン(音の定位)を調節します。L64 で最も左、0
で中央、63R で最も右に定位します。
※ パッチ全体の音の定位はPatch Panパラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)で決まり、Tone Pan パラ
メーターはこの設定に加算されます。
Pan Keyfollow(パン・キーフォロー)
押さえる鍵によって定位を変えるときに設定します。中央 C
(C4)を基準に、値を大きくするほど変化が大きくなります。
+ の値にすると右の鍵を押さえるほど右に定位します。-の値
にすると逆に左に定位します。
Random Pan Depth(ランダム・パン・デプス)
鍵を押すたび、不規則に定位を変化させるときに設定します。
値を大きくするほど変化幅が大きくなります。
Alternate Pan Depth(オルタネイト・パン・デプス)
鍵を押すたび、左右交互に定位を移動させるときに設定しま
す。値を大きくするほど変化幅が大きくなります。値には L
と R があり、左右に定位する順番が逆になります。2 つの
トーンの定位を交互に入れ替えたいときは、各トーンの L と
R を逆にします。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< BIAS(バイアス)>
バイアスは、押さえる鍵によって TVA レベルを変化させる
ときに設定します。アコースティック楽器などで、鍵盤の位
置(音の高さ)によって音量を変えるときなどに使います。
fig.2-19.j
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Bias Position(バイアス・ポジション)
音量を変化させる基準の鍵を選びます。
Bias Direction(バイアス・ディレクション)
バイアス・ポジションに対して変化を与える方向を選びます。
LOWER:バイアス・ポジションより低音域
UPPER:バイアス・ポジションより高音域
LOWER & UPPER:バイアス・ポジションを中心に左右対称
ALL:バイアス・ポジションを中心にして直線的に音量を変
えます。
Bias Level(バイアス・レベル)
バイアス・ディレクションの方向に対して音量変化の角度を
調節します。値を大きくするほど変化が大きくなります。-の
値にすると変化が逆になります。
TVA Envelope(TVA エンベロープ)
TVA エンベロープ(時間の経過にともなうTVA レベルの変
化)を設定します。
fig.2-20.j
リファレンス
Time 1 〜4(TVA エンベロープ・タイム 1 〜 4)
次のポイントの音量に達するまでの時間をそれぞれ設定しま
す。
Level 1 〜 3(TVA エンベロープ・レベル 1 〜 3)
基準の TVA レベルに対する音量変化をポイントごとに設定
します。
65
オリジナルの音色を作る
TRI SIN SAW SQR
TRP S&H RND CHS
Velocity Curve(TVA エンベロープ・ベロシティー・
カーブ)
鍵盤タッチで TVA エンベロープの効き具合を変化させると
きの変化カーブを次の 7 種類の中から選びます。
fig.2-18
1 2 3
4 5 6
7
Velocity Sens(TVA エンベロープ・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチで TVA エンベロープの効き具合を変化させると
きに設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえたと
きと強く押さえたときの変化が大きくなります。- の値にす
ると変化が逆になります。
■音にゆらぎを付ける
〜コントローラーで音の鳴りかたを
変える(LFO&Ctl)
LFO 1 Param, LFO 2 Param
LFO(Low Frequency Oscillator)は、周期的な変化を与え
るものです。LFO は各トーンに 2 つあり、WG ピッチ/ TVF
カットオフ・フリケンシー/ TVA レベル/ TVA パンのそれ
ぞれに変化を与えることができます。
どちらの LFO も同じパラメーターを持っているので、ここで
はまとめて説明します。
Waveform(LFO ウェーブフォーム)
LFO の波形を選びます。
fig.2-21.j
Velocity Time 1(TVAエンベロープ・ベロシティー・
タイム 1・センス)
鍵を押さえる強さ(ベロシティー)で TVA エンベロープの
T1(時間)を変化させるときに設定します。値を大きくする
ほど、鍵を弱く押さえたときと強く押さえたときの変化が大
きくなります。T1 の時間を速くしたいときは + の値に、遅
くしたいときは - の値にします。
Velocity Time 4(TVAエンベロープ・ベロシティー・
タイム 4・センス)
鍵を離す速さ(キー・オフ・ベロシティー)で TVA エンベ
ロープの T4(時間)を変化させるときに設定します。値を大
きくするほど、鍵をゆっくり離したときと速く離したときの
変化が大きくなります。T4 の時間を速くしたいときは + の
値に、遅くしたいときは - の値にします。
Time Keyfollow(TVA エンベロープ・タイム・
キーフォロー)
押さえる鍵によって TVA エンベロープの時間(T2 〜 T4)を
変化させるときに設定します。中央 C(C4)を基準に、値を
大きくするほど変化が大きくなります。+ の値にすると右の
鍵を押さえるほど時間が短くなります。- の値にすると逆に
長くなります。
Key Sync(LFO キー・シンク)
鍵盤を弾いたタイミングと、LFO の周期が始まるタイミング
を合わせるか(ON)合わせないか(OFF)設定します。
Rate(LFO レイト)
LFO の周期の速さを調節します。
※ エクスターナル・シンクの値を CLOCK にしたときは、設
定値が 4 分音符に対する分解能になります。これにより、
同期のテンポに対する音符の長さで LFO レイトが設定で
きます。
※ ウェーブフォームのカオス波には周期がありません。その
ため、カオス波を選んだときはレイトの設定が無効になり
ます。
Ext Sync(LFO エクスターナル・シンク)
LFO の同期のしかたを選びます。
OFF:同期しません。
CLOCK:パッチ・テンポ、パフォーマンス・テンポ、JV-
1010 のシステムのテンポ・クロックのいずれかに同期させ
ます。
パッチ・モードで固定のテンポ(Patch Tempo パラメーター)
を使いたいときは、Clock Source パラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)を PATCH に設定してから、
テンポ値を設定します。
66
オリジナルの音色を作る
Control Source
Aftertouch
Control Dest: Depth
CUT: +63
Control Dest: Depth Control Dest: Depth Control Dest: Depth
トーン1
Ctrl 2
トーン1のフィルターをアフタータッチで開ける
パッチ・モードでシステムのテンポ・クロックを使いたいと
きは、Clock Source パラメーター(PATCH/COMMON/
Common General)を SYSTEM に設定します。
パフ ォーマン ス・モード で固定の テンポ(Performance
Tempo パラメーター)を使いたいときは、Clock Source パ
ラメーター(PERFORM/COMMON/Common)を PERFORM
に設定してから、テンポ値を設定します。
パフォーマンス・モードでシステムのテンポ・クロックを使
いたいときは、Clock Source パラメーター(PERFORM/
COMMON/Common)をSYSTEM に設定します。
Fade Mode(LFO フェード・モード)
LFO 効果のかかりかたを選びます。
KEY-ON-IN: 鍵を押してから徐々に効果がかかります。
fig.2-22.j
KEY-ON-OUT: 鍵を押すと効果がかかり、しだいに効果が消
えます。
fig.2-23.j
Offset(LFO レベル・オフセット)
LFO 波形の基準値を上または下にずらします。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Depth(LFO デプス)>
パラメーターごとに LFO 効果のかかり具合を調節します。
ピッチを揺らしたときに得られる効果をビブラート効果と呼
びます。カットオフ周波数を揺らしたときに得られる効果を
ワウ効果と呼びます。音量を揺らしたときに得られる効果を
トレモロ効果と呼びます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Pitch(ピッチ LFO デプス)
WG ピッチに対する LFO のかかり具合を調節します。
Filter(フィルター LFO デプス)
TVF カットオフ・フリケンシーに対する LFO のかかり具合
を調節します。
Level(アンプリチュード LFO デプス)
TVA レベルに対するLFO のかかり具合を調節します。
リファレンス
Pan(パン LFOデプス)
TVA パンに対するLFO のかかり具合を調節します。
※ それぞれのデプスがプラスの値のときとマイナスの値の
ときでは、ピッチや音量の変化のしかたが逆になります。
例えば 1 つのトーンでデプスをプラスの値に設定し、もう
1 つのトーンで - 側に同じだけデプスをかけるとうねりの
位相が逆になります。これによって、異なるトーンを入れ
替わりで鳴らしたり、後で説明する音の定位と組み合わせ
て周期的に音像を動かしたりできます。
KEY-OFF-IN: 鍵を離してから徐々に効果がかかります。
fig.2-24.j
KEY-OFF-OUT: 鍵を押しているときは効果があり、鍵を離
すと徐々に効果が消えます。
fig.2-25.j
Delay Time(LFO ディレイ・タイム)
鍵を押してから(または離してから)LFO の振幅に変化を与
えるまでの時間を調節します(フェード・モードの図参照)。
Fade Time(LFOフェード・タイム)
LFO 効果の立ち上がり時間(または減衰時間)を調節します
(フェード・モードの図参照)。
Control Param(コントロール・パラメーター)
COMMON CONTROL で設定した Ctrl 1 〜 3 で変化させる
トーン・パラメーターを設定します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Control Dest:Depth(コントロール・デスティネーション:
コントロール・デプス)>
Ctrl1〜 3 は各トーンごとに 4つまでのトーン・パラメーター
を同時に変化させることができます。
例えば以下のようなこともできます。
fig.2-26.j
Control Dest で、Ctrl1 〜 3 が変化させるトーン・パラメー
ターを以下の中から選びます。
OFF:コントロールしません
PCH:ピッチ
67
オリジナルの音色を作る
CUT: Cutoff Frequency パラメーター(PATCH/TVF/TVF
Param)
RES:Resonance パラメーター(PATCH/TVF/TVF Param)
LEV:Tone Level パラメーター(PATCH/TVA/TVA Param)
PAN:Tone Pan パラメーター(PATCH/TVA/TVA Param)
Mix/EFX Send Level パラメーター(PATCH/EFFECTS/
MIX:
General)
CHO:
Chorus Send Levelパラメーター(PATCH/EFFECTS/
General)
REV: Reverb SendLevel パラメーター(PATCH/EFFECTS/
General)
PL1: ビブラートの深さ− Pitch パラメーター(PATCH/
LFO&Ctl/LFO 1 Param)
PL2: ビブラートの深さ− Pitch パラメーター(PATCH/
LFO&Ctl/LFO 2 Param)
FL1: ワウの深さ− Filter パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/
LFO 1 Param)
FL2: ワウの深さ− Filter パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/
LFO 2 Param)
AL1:
トレモロの深さ−Levelパラメーター(PATCH/LFO&Ctl/
LFO 1 Param)
AL2:
トレモロの深さ−Levelパラメーター(PATCH/LFO&Ctl/
LFO 2 Param)
pL1:Pan パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/LFO 1 Param)
pL2:Pan パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/LFO 2 Param)
L1R:Rateパラメーター(PATCH/LFO&Ctl/LFO 1 Param)
L2R:Rateパラメーター(PATCH/LFO&Ctl/LFO 2 Param)
Depth では、Control Dest で選んだトーン・パラメーターの
変化量を設定します。値を大きくするほど変化が大きくなり
ます。マイナスの値にすると変化が逆になります。Rate パラ
メーターをマイナスの値にしたときはスピードが遅くなり、
プラスの値にしたときは速くなります。
※ Ctrl 1 〜 3 を使って変化させたトーン・パラメーターは演
奏時にのみ有効です。各パラメーターの値を変更するもの
ではありません。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Ctrl 1(コントローラー 1)
Dest で MODULATION が変化させるトーン・パラメーター
を 4 つ選びます。Depthでトーン・パラメーターの変化量を
調節します。
Ctrl 2(コントローラー 2)
Dest で Ctrl 2 が変化させるトーン・パラメーターを 4 つ選
びます。Depth でトーン・パラメーターの変化量を調節しま
す。
また、Ctrl 2 をコントロールするコントローラーは(PATCH/
COMMON/Common Control/Control Source)の Ctrl 2 で
設定します。
Ctrl 3(コントローラー 3)
Dest で Ctrl 3 が変化させるトーン・パラメーターを 4 つ選
びます。Depth でトーン・パラメーターの変化量を調節しま
す。
また、Ctrl 3 をコントロールするコントローラーは(PATCH/
COMMON/Common Control/Control Source)の Ctrl 3 で
設定します。
Control Switch(コントロール・スイッチ)
トーンごとに、ボリューム、パン、ピッチ・ベンドなどの
MIDI メッセージの受信について設定します。
※ 一般に、ボリューム・メッセージは音量を、パン・メッ
セージは音像定位を、ピッチ・ベンド・メッセージは発音
中のピッチをコントロールします。しかし、JV-1010 に
はこれらの MIDI メッセージを使って特定のトーン・パラ
メーターをコントロールできるようになっています。その
ため、特定のトーン・パラメーターをコントロールするよ
うに設定しているときは、この MIDI メッセージの受信
を OFF にしてください。受信スイッチが ON になってい
ると、本来の機能も同時にコントロールされます。
Volume(ボリューム・コントロール・スイッチ)
ボリューム・メッセージを受信するときは ON、受信しない
ときは OFF にします。
Pan(パン・コントロール・スイッチ)
パン・メッセージの受信のしかたを選びます。
OFF:受信しません。
CONTINUOUS:メッセージを受信するといつでも指定の音
の定位に変えます。
KEY-ON: 音を鳴らしたときに指定の音の定位に変えます。発
音中にメッセージを受信しても次の鍵を押すまで指定の定位
に変わりません。この場合、指定の定位に変わるのは後から
押さえた鍵の音だけで、発音中の音の定位は変わりません。
Pitch Bend(ピッチ・ベンド・コントロール・スイッチ)
ピッチ・ベンド・メッセージを受信するときは ON、受信し
ないときは OFF にします。
Hold-1(ホールド 1・コントロール・スイッチ)
ホールド 1 メッセージを受信するときは ON、受信しないと
きは OFF にします。
Redamper(リダンパー・コントロール・スイッチ)
鍵盤を離したときから音が消えるまでの間にホールド 1 メッ
セージを受信した場合、そのときに鳴っている音を持続させる
かどうかを切り替えます。持続させるときはON にします。こ
の機能を使うときは Hold-1 パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/
Control Switch)もON にしてください。ピアノなどの音色で
は ON にすると効果的です。
68
オリジナルの音色を作る
■パッチにかけるエフェクトを設定
する(EFFECTS)
パッチで使うマルチエフェクト/コーラス/リバーブの効果
をそれぞれ設定します。
General(エフェクト・ジェネラル)
エフェクトのルートを決めます。OutputAssignパラメーター
の設定によって、パラメーターの組み合わせが異なります。
※ Type パラメーター(PATCH/COMMON/Structure)で
2 〜 10 の組み合わせを選んだ場合、トーン 1(3)と 2
(4)の出力はトーン 2(4)にまとめられます。そのため
トーン 1(3)の設定は無効になります。
Output Assign(アウトプット・アサイン)
各トーンの出力についてマルチエフェクトを通すかどうかを
選び、各トーンの音量を調節します。
MIX: マルチエフェクトを通さずに OUTPUT ジャックに出力
します。
EFX: マルチエフェクトを通して OUTPUT ジャックに出力
すします。
< Output Assign パラメーターが MIX のとき>
Mix/EFX Send Level(Mix/EFX センド・レベル)
トーンごとに音量を設定します。
Chorus Send Level(コーラス・センド・レベル)
トーンごとにコーラスのかかり具合を調節します。
Reverb Send Level(リバーブ・センド・レベル)
トーンごとにリバーブのかかり具合を調節します。
< Output Assign パラメーターが EFX のとき>
Mix/EFX Send Level(Mix/EFX センド・レベル)
トーンごとに EFX 音の音量を設定します。
Chorus Send Level(コーラス・センド・レベル)
トーンごとにコーラスのかかり具合を調節します。
Reverb Send Level(リバーブ・センド・レベル)
トーンごとにリバーブのかかり具合を調節します。
EFX Type(EFX タイプ)
マルチエフェクトの種類を 40 種類の中から選びます。
EFX Param(パッチ EFX パラメーター)
選んだ EFX タイプに対応する EFX パラメーターをそれぞれ
設定します。詳しくは、「マルチエフェクト・タイプについて
(EFX パラメーター)」(P.78)をご覧ください。
EFX Control(EFX コントロール)
コントローラーを使って特定のトーン・パラメーターを変化
させることができたように、EFX パラメーターも変化させる
ことができます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Control Source(コントロール・ソース)>
各パッチごとに EFX Ctrl 1 〜 2(EFX コントローラー 1 〜
2)があり、以下のコントローラーを Control Source で割り
当てます。
OFF:コントローラーを使わない
SYS-CTRL1:システム・コントローラー 1
SYS-CTRL2:システム・コントローラー 2
MODULATION:モジュレーション(コントローラー・ナン
バー 1)
BREATH:ブレス(コントローラー・ナンバー 2)
FOOT:フット(コントローラー・ナンバー 4)
VOLUME:ボリューム(コントローラー・ナンバー 7)
PAN:パン(コントローラー・ナンバー 10)
EXPRESSION:エクスプレッション(コントローラー・ナン
バー 11)
PITCH BEND:ピッチ・ベンド
AFTERTOUCH:アフタータッチ
※ すべてのパッチに共通したコントローラーを使うときや、
ここでは指定できないコントローラーを使いたいときは、
Control Source で SYS-CTRL1 または SYS-CTRL2を選
んだ後、Sys-Ctrl 1 パラメーター(SYSTEM/CONTROL/
Control Assign)または Sys-Ctrl 2 パラメーターで
(SYSTEM/CONTROL/Control Assign)コントローラー
を選びます。
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●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Depth(デプス)>
EFX パラメーターの変化量を設定します。値を大きくするほ
ど変化が大きくなります。−の値にすると変化が逆になりま
す。
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リファレンス
EFX Output Level(EFX アウトプット・レベル)
マルチエフェクトを通した音の出力の音量を調節します。
EFX Chorus Send Level(EFX コーラス・センド・
レベル)
マルチエフェクトを通した音に対するコーラスのかかり具合
を調節します。
EFX Reverb Send Level(EFX リバーブ・センド・
レベル)
マルチエフェクトを通した音に対するリバーブのかかり具合
を調節します。
69
オリジナルの音色を作る
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< Peak&Hold(ピーク&ホールド)>
ペダル・メッセージはノート・メッセージのみをホールドし、
エフェクトの状態はホールドしません。そのためフレーズを
弾きながらエフェクトの状態を保つことはできませんでし
た。
JV-1010 では、ペダル・メッセージ受信後にコントローラー
の位置を元に戻しても、変化させた状態(最大変化値)を保
持することができます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
EFX Ctrl 1(EFX コントローラー 1)
Control Source で EFX Ctrl 1 を制御するコントローラーを
選びます。また、Control Depth で EFX パラメーターの変化
量を設定します。
EFX Ctrl 2(EFX コントローラー 2)
Control Source で EFX Ctrl 2 を制御するコントローラーを
選びます。また、Control Depth で EFX パラメーターの変化
量を設定します。
EFX Ctrl Peak&Hold(EFX コントローラー・ピーク&
ホールド)
Peak&Hold でペダル・メッセージ受信後の状態を選びます。
OFF: ペダル・メッセージを受信してもEFX パラメーター値
を保持しません。
HOLD: ペダル・メッセージを受信したときの EFX パラメー
ター値を保持します。
PEAK: ペダル・メッセージを受信したときの EFX パラメー
ター値を保持します。ただし、ホールド・オン時に保持して
いる値より大きな値に変えたときは、その値が新たに保持さ
れます。
※ この機能を使うときは、Hold-1 パラメーター(PATCH/
LFO&Ctl/Control Switch)を ON にしてください。
Chorus(コーラス)
コーラス音の鳴らしかたや出力のしかたなどを設定します。
Level(コーラス・レベル)
コーラス音の音量を設定します。
Rate(コーラス・レイト)
コーラス音のうねりの速さを設定します。
Depth(コーラス・デプス)
コーラス音のうねりの深さを設定します。
Pre-Delay(コーラス・プリ・ディレイ)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を設定しま
す。値を大きくするほど音が広がって聞こえます。
Feedback(コーラス・フィードバック・レベル)
コーラスを通した音を再びコーラスに戻す(フィードバック)
量を設定します。値を大きくするほど複雑なコーラス効果が
かかります。
Output(コーラス・アウトプット・アサイン)
コーラス音の出力のしかたを設定します。
MIX: コーラス音とリバーブ音をミックスします。
fig.2-27.j
OUTPUT
REVERB:コーラス音にリバーブをかけます。
fig.2-28.j
※ Peak&Hold で HOLD に設定した場合、コントロールする
ペダル・メッセージの種類をHoldパラメーター(SYSTEM/
CONTROL/Control Source)で選んでください。ただし、
選んだ種類のペダル・メッセージは通常の働きをしなくな
ることを考慮に入れて選んでください。
※ Peak&Hold で PEAK に設定した場合、コントロールするペ
ダル・メッセージの種類をPeak パラメーター(SYSTEM/
CONTROL/Control Source)で選んでください。ただし、
選んだ種類のペダル・メッセージは通常の働きをしなくな
ることを考慮に入れて選んでください。
70
MIX+REV: リバーブをかけないコーラス音とリバーブをかけ
たコーラス音をミックスします。
fig.2-29.j
オリジナルの音色を作る
Reverb(リバーブ)
リバーブまたはディレイの種類や残響音の時間などの設定を
します。
Type(リバーブ/ディレイ・タイプ)
リバーブの種類を選びます。
ROOM1:短くて残響密度の濃いリバーブ
ROOM2:短くて残響密度の薄いリバーブ
STAGE1:後部残響音の多いリバーブ
STAGE2:初期反射の強いリバーブ
HALL1:響きの澄んだリバーブ
HALL2:豊かな響きのリバーブ
DELAY:一般的なディレイ
PAN-DLY:反射音が左右にパンニング(移動)するディレイ
Level(リバーブ/ディレイ・レベル)
残響音(またはディレイ音)の音量を調節します。
Time(リバーブ/ディレイ・タイム)
Type パラメーターが ROOM1 〜 HALL2 のときは残響が続
く時間を、DELAY と PAN-DLY のときはディレイ・タイム
(遅延時間)を設定します。値が大きくなるほど空間が広く感
じられます。
HF Damp(リバーブ/ディレイ・HF ダンプ)
残響音の高域成分をカットする周波数を調節します。周波数
を低くするほど高域成分がカットされ、やわらかな残響音に
なります。高域成分をカットしないときは BYPASS にしま
す。
Delay Feedback(ディレイ・フィードバック・レベル)
Type パラメーターが DELAY とPAN-DLY のとき、ディレイ
音を再びディレイに戻す(フィード・バック)量を設定しま
す。値が大きくなるほどディレイ音が持続します。
パフォーマンス・パラメーターの
働き(PERFORM)
※「★」記号の付いているパラメーターは、JV-1010 本体で
エディットすることができます。
■パフォーマンス全体に共通の設定を
する(COMMON)
Common(パフォーマンス・コモン)
パフォーマンスの名前やキー・モードなど、他のグループに
まとめられないパラメーターを設定します。
Performance Name(パフォーマンス・ネーム)
パフォーマンスの名前を付けます(12 文字以内)。
Clock Source(パフォーマンス・クロック・ソース)
Rate パラメーター(PATCH/LFO&Ctl/LFO 1 Param, LFO 2
Param)、Tone Delay Time パラメーター(PATCH/WG/Wave
Param)、マルチエフェクトの一部のパラメーターは、特定の
テンポに対する音符の長さで値を設定することもできます。
これらの基準となるテンポはパッチごとに設定できます。パ
フォーマンス・モードでパッチを使うときは、パッチの設定
が無効になります。そのとき、同期させるテンポを選びます。
PERFORM:パフォーマンス・テンポに同期します。
SYSTEM:システムのテンポ・クロックに同期します。
※ パフォーマンス・テンポのクロックは MIDI OUT コネク
ターから出力されません。
Performance Tempo(パフォーマンス・テンポ)
パフォーマンス・テンポを設定します。
■鍵盤の発音域を設定する(K.Range)
リファレンス
Part Key Range(キー・レンジ)
各パートの発音域を設定します。音域によってパッチを鳴ら
し分けたいときに設定します。
Key Range Switch(キー・レンジ・スイッチ)
キー・レンジの設定を有効にするかどうかを切り替えます。
有効にするときは ON にします。
Lower 1 〜16(キー・レンジ・ロワー)
各パートの発音域の最低音を設定します。
Upper 1 〜16(キー・レンジ・アッパー)
各パートの発音域の最高音を設定します。
※ パッチにキー・レンジ(PATCH/COMMON/Tone Key
Range)が設定されているときは、パッチとパフォーマン
スのキー・レンジで重複している範囲の鍵について音が鳴
ります。
※ ロワーはアッパーより大きな値に、アッパーはロワーより
小さな値に設定できません。設定しようとした場合、ロ
ワーとアッパーの値は同じになって変化します。
71
オリジナルの音色を作る
■各パートの設定をする(PART)
Part Param(パート・パラメーター)
各パートに割り当てているパッチや音量などの設定を行いま
す。
Patch Group(パッチ・グループ)★
パッチ(パート10 はリズム・セット)のグループを選びます。
USER:ユーザー・メモリーのパッチ
PR-A 〜 C、E:プリセット・メモリー A 〜 C、E のパッチ
GM:GM パッチ
XP-A、B:ウェーブ・エクスパンション・ボード A、B のパッチ
※ 装着されていないウェーブ・エクスパンション・ボードの
グループは選べません。
Patch Number(パッチ・ナンバー)★
パッチのナンバーを選びます。
Part Level(パート・レベル)★
各パートの音量を調節します。各パートの音量バランスを調
節するときに設定します。
Part Pan(パート・パン)★
各パートの定位を調節します。-64(L64)で最も左、0 で中
央、63(63R)で最も右に定位します。
Coarse Tune(コース・チューン)★
各パートのピッチを半音単位で設定します(-48〜 48(-4 〜
+4 オクターブ))。
Fine Tune(ファイン・チューン)★
コース・チューンで設定したピッチを 1 セント単位で微調節
します(-50 〜 50 セント)。
※ 1 セントは 100 分の 1 半音です。
Voice Reserve(ボイス・リザーブ)★
発音数が 64 音を越えたときの各パートで確保する音数をそ
れぞれ設定します。
※ ボイス・リザーブの値は各パートの設定値の合計が 64 音
になるまで設定できます。
■パートの MIDI チャンネルを設定する
(MIDI)
Part MIDI(MIDI)
パートごとに MIDI メッセージの送受信のしかたを設定しま
す。
Channel(MIDI チャンネル)
パートの MIDI チャンネルを設定します。
※ Performance Control Channel パラメーター(SYSTEM/
MIDI/MIDI Param)と同じチャンネルに設定した場合、外
部からの MIDI メッセージ(プログラム・チェンジとバン
ク・セレクト)でパッチを切り替えようとしてもパフォー
マンスが切り替わります。パッチを切り替えたいときは、
パフォーマンス・コントロール・チャンネルを他のナン
バーに変更してください(P.49)。
Rx Switch(レシーブ・スイッチ)
外部 MIDI 機器からの MIDI メッセージを受信するかどうかを
パートごとに切り替えます。
通常はONにしておきますが、ソングの再生などで特定のパー
トの音を鳴らしたくないときに OFF にします。
Rx Volume Switch(レシーブ・ボリューム・スイッチ)
ボリューム・メッセージを受信するときは ON、受信しない
ときは OFF にします。
Rx Hold-1 Switch(レシーブ・ホールド 1・スイッチ)
ホールド 1 メッセージを受信するときは ON、受信しないと
きは OFF にします。
Rx Program Change Switch(レシーブ・プログラム・
チェンジ・スイッチ)
プログラム・チェンジ・メッセージを受信するときは ON、受
信しないときは OFF にします。
※ プログラム・チェンジ・メッセージを受信するときは、Rx
Program Change パラメーター(SYSTEM/MIDI/MIDI
Param)もON にしてください。
72
オリジナルの音色を作る
■パフォーマンスにかけるエフェクト
を設定する(EFFECTS)
パフォーマンスで使うマルチエフェクト/コーラス/リバー
ブの効果をそれぞれ設定します。
General(エフェクト・ジェネラル)
エフェクトのルートを決めます。Output Assign パラメー
ターの設定によって、パラメーターの組み合わせが異なりま
す。
Output Assign(アウトプット・アサイン)★
各パートの出力についてマルチエフェクトを通すかどうかを
選び、各パートの音量を調節します。
MIX: マルチエフェクトを通さずに OUTPUT ジャッ
クに出力します。
EFX: マルチエフェクトを通して OUTPUTジャック
に出力します。
PATCH: パートに割り当てているパッチのアウト
プット・アサイン(トーンごと)の設定にしたがい
ます。
< Output Assign パラメーターが MIX のとき>
Mix/EFX Send Level(Mix/EFX センド・レベル)
パートごとに音量を設定します。
Chorus Send Level(コーラス・センド・レベル)
パートごとにコーラスのかかり具合を調節します。
Reverb Send Level(リバーブ・センド・レベル)
パートごとにリバーブのかかり具合を調節します。
<OutputAssignパラメーターがEFXまたはPATCHのとき>
Mix/EFX Send Level(Mix/EFX センド・レベル)★
パートごとに EFX 音の音量を設定します。
Chorus Send Level(コーラス・センド・レベル)★
パートごとにコーラスのかかり具合を調節します。
Reverb Send Level(リバーブ・センド・レベル)★
パートごとにリバーブのかかり具合を調節します。
EFX Type(EFX タイプ)
マルチエフェクトの種類を 40 種類の中から選びます。
EFX Source(EFX ソース)★
パフォーマンスで使う EFX 設定(EFX パラメーターの設定)
を選びます。パフォーマンスの EFX 設定を使うときは
PERFORM(*1)を選びます。いずれかのパートに割り当て
られているパッチの EFX 設定を使うときは、パート・ナン
バー(*2)を選びます。なお、リズム・セットにはマルチエ
フェクトを持っていないのでパート 10 は選べません。
*1 *2 〜 〜
EFX Output Level(EFX アウトプット・レベル)
マルチエフェクトを通した音の出力の音量を調節します。
EFX Chorus Send Level(EFX コーラス・センド・
レベル)
マルチエフェクトを通した音に対するコーラスのかかり具合
を調節します。
EFX Reverb Send Level(EFX リバーブ・センド・
レベル)
マルチエフェクトを通した音に対するリバーブのかかり具合
を調節します。
EFX Param(パフォーマンス EFX パラメーター)
選んだ EFX タイプに対応する EFX パラメーターをそれぞれ
設定します。詳しくは、「マルチエフェクト・タイプについて
(EFX パラメーター)」(P.78)をご覧ください。
EFX Control(EFX コントロール)
コントローラーを使って特定のトーン・パラメーターを変化
させることができたように、EFX パラメーターも変化させる
ことができます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Control Source(コントロール・ソース)>
各パッチごとに EFX Ctrl 1 〜 2(EFX コントローラー 1 〜
2)があり、以下のコントローラーを Control Source で割り
当てます。
OFF:コントローラーを使わない
SYS-CTRL1:システム・コントローラー 1
SYS-CTRL2:システム・コントローラー 2
MODULATION:モジュレーション(コントローラー・ナン
バー 1)
BREATH:ブレス(コントローラー・ナンバー 2)
FOOT:フット(コントローラー・ナンバー 4)
VOLUME:ボリューム(コントローラー・ナンバー 7)
PAN:パン(コントローラー・ナンバー 10)
EXPRESSION:エクスプレッション(コントローラー・ナン
バー 11)
PITCH BEND:ピッチ・ベンド
AFTERTOUCH:アフタータッチ
※ すべてのパッチに共通したコントローラーを使うときや、こ
こでは指定できないコントローラーを使いたいときは、
Control Source で SYS-CTRL1 または SYS-CTRL2を選ん
だ後、Sys-Ctrl 1 パラメーター(SYSTEM/CONTROL/
Control Assign)またはSys-Ctrl 2 パラメーター(SYSTEM/
CONTROL/Control Assign)でコントローラーを選びます。
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●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< Depth(デプス)>
EFX パラメーターの変化量を設定します。値を大きくするほ
ど変化が大きくなります。−の値にすると変化が逆になりま
す。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
リファレンス
73
オリジナルの音色を作る
Chorus(パフォーマンス・コーラス)
パフォーマンスのコーラス効果を設定します。
※ パフォーマンス・モードでは、各パートに割り当てられて
いるパッチのコーラス効果(センド・レベルを除く)は無
効になります。
Level(コーラス・レベル)
コーラス音の音量を設定します。
Rate(コーラス・レイト)
コーラス音のうねりの速さを設定します。
Depth(コーラス・デプス)
コーラス音のうねりの深さを設定します。
Pre-Delay(コーラス・プリ・ディレイ)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を設定しま
す。値を大きくするほど音が広がって聞こえます。
Feedback(コーラス・フィードバック・レベル)
コーラスを通した音を再びコーラスに戻す(フィードバック)
量を設定します。値を大きくするほど複雑なコーラス効果が
かかります。
Output(コーラス・アウトプット・アサイン)
コーラス音の出力のしかたを設定します。
MIX: コーラス音とリバーブ音をミックスします。
fig.2-27.j
OUTPUT
Reverb(パフォーマンス・リバーブ)
パフォーマンスのリバーブ効果を設定します。
※ パフォーマンス・モードでは、各パートに割り当てられて
いるパッチのリバーブ効果(センド・レベルを除く)は無
効になります。
Type(リバーブ/ディレイ・タイプ)
リバーブの種類を選びます。
ROOM1:短くて残響密度の濃いリバーブ
ROOM2:短くて残響密度の薄いリバーブ
STAGE1:後部残響音の多いリバーブ
STAGE2:初期反射の強いリバーブ
HALL1:響きの澄んだリバーブ
HALL2:豊かな響きのリバーブ
DELAY:一般的なディレイ
PAN-DLY:反射音が左右にパンニング(移動)するディレイ
Level(リバーブ/ディレイ・レベル)
残響音(またはディレイ音)の音量を調節します。
Time(リバーブ/ディレイ・タイム)
Type パラメーターが ROOM1 〜 HALL2 のときは残響が続
く時間を、DELAY と PAN-DLY のときはディレイ・タイム
(遅延時間)を設定します。値が大きくなるほど空間が広く感
じられます。
HF Damp(リバーブ/ディレイ・HF ダンプ)
残響音の高域成分をカットする周波数を調節します。周波数
を低くするほど高域成分がカットされ、やわらかな残響音に
なります。高域成分をカットしないときは BYPASS にしま
す。
REVERB: コーラス音にリバーブをかけます。
fig.2-28.j
OUTPUT
MIX+REV: リバーブをかけないコーラス音とリバーブをかけ
たコーラス音をミックスします。
fig.2-29.j
OUTPUT
Delay Feedback(ディレイ・フィードバック・レベル)
Type パラメーターが DELAY とPAN-DLY のとき、ディレイ
音を再びディレイに戻す(フィード・バック)量を設定しま
す。値が大きくなるほどディレイ音が持続します。
74
オリジナルの音色を作る
リズム・セット・パラメーターの
働き(RHYTHM)
■リズム・セットに名前を付ける
(COMMON)
Rhythm Set Name(リズム・セット・ネーム)
Rhythm Set Name(リズム・セット・ネーム)
リズム・セットの名前を付けます(12 文字以内)。
■打楽器の波形を変化させる(Key WG)
各鍵に割り当てるリズム・トーンの基本波形(ウェーブ)に
ついて設定します。
Wave(ウェーブ)
Wave Group(ウェーブ・グループ)
ウェーブのグループを選びます。
INT-A、B:インターナルA、B
EXP-A:Session(セッション)
EXP-B:ウェーブ・エクスパンション・ボード B
※ ウェーブ・エクスパンション・ボードが装着されていない
と選べません。
Wave Number(ウェーブ・ナンバー)
ウェーブのナンバーを選びます。
Wave Gain(ウェーブ・ゲイン)
ウェーブのゲイン(利得)を調節します。設定範囲は -6 〜
+12dB で、値は 6dB ずつ変わります。6dB 上がるとゲイン
が 2 倍になります。
Key Switch(キー・スイッチ)
音を鳴らす鍵は ON、音を鳴らさない鍵は OFF にします。
Coarse Tune(コース・チューン)
リズム・トーンを鳴らしたいピッチに対応する鍵を選びます。
Fine Tune(ファイン・チューン)
ピッチを 1 セント単位で微調節します(-50 〜 +50 セント)。
Pitch Envelope(ピッチ・エンベロープ)
ピッチ・エンベロープ(時間の経過にともなうピッチの変化)
を設定します。
fig.2-30.j
Time 1 〜4(ピッチ・エンベロープ・タイム 1 〜 4)
次のポイントのピッチに達するまでの時間をそれぞれ設定し
ます。
Level 1 〜 4(ピッチ・エンベロープ・レベル 1 〜 4)
基準ピッチに対するピッチ変化をポイントごとに設定しま
す。
Envelope Depth(ピッチ・エンベロープ・デプス)
ピッチ・エンベロープの効き具合いを調節します。値を大き
くするほど変化が大きくなります。- の値にするとエンベロー
プの変化が逆になります。
Velocity Sens(ピッチ・エンベロープ・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチでピッチ・エンベロープの効き具合を変化させる
ときに設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえた
ときと強く押さえたときの変化が大きくなります。- の値に
すると変化が逆になります。
Velocity Time(ピッチ・エンベロープ・ベロシティー・
タイム・センス)
鍵盤タッチでピッチ・エンベロープ全体の時間を変化させる
ときに設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえた
ときと強く押さえたときの時間変化が大きくなります。- の
値にすると変化が逆になります。
リファレンス
※ 1 セントは 100 分の 1 半音です。
Random Pitch Depth(ランダム・ピッチ・デプス)
鍵を押すごとにピッチを不規則に変化させるときは、その変
化幅を設定します。不規則に変化させないときは 0にします。
値の単位はセントです。
75
オリジナルの音色を作る
■打楽器の音質を変化させる(Key TVF)
TVF(Time Variant Filter)は、フィルターを使って音の周波
数成分を変化させます。
TVF Param(TVF パラメーター)
TVFについて設定します。音の明るさや太さなどを変化させ
て、打楽器音の音色を加工します。
Filter Type(フィルター・タイプ)
フィルターの種類を選びます。
OFF:フィルターを使いません。
LPF(ローパス・フィルター):カットオフ・フリケンシーよ
り高域成分をカットします。シンセサイザーの基本のフィル
ター。
BPF(バンド・パス・フィルター): カットオフ・フリケン
シー付近の周波数成分だけを残します。
HPF(ハイ・パス・フィルター): カットオフ・フリケンシー
より低域成分をカットします。
PKG(ピーキング・フィルター): カットオフ・フリケンシー
付近の周波数成分を強調します。
Cutoff Frequency(カットオフ・フリケンシー)
波形の周波数成分に対して、フィルターが効き始める周波数
(カットオフ周波数)を設定します。
Filter Type パラメーターが LPF のときはカットオフ周波数
を小さくすると高次倍音が少なくなるので、音色は丸くなり
ます。大きくすると音色は明るくなります。
Filter Type パラメーターが BPF のときはカットオフ周波数
の値によって発音される倍音成分が変わります。クセのある
音などを作るのに適しています。
Filter Type パラメーターが HPF のときはカットオフ周波数
を高くすると低次倍音が少なくなるので、音の明るい部分だ
けが強調されます。
Filter Type パラメーターが PKG のときはカットオフ周波数
の値によって強調して発音される倍音成分が変わります。
Resonance(レゾナンス)
カットオフ・フリケンシー付近の周波数成分を強調します。
設定によっては、値を上げすぎると発振して音が歪むことが
あります。
fig.2-31.j
LPF BPF HPF PKG
Resonance Vel Sens(レゾナンス・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチでレゾナンスを変化させるときに設定します。値
を大きくするほど、鍵を弱く押さえたときと強く押さえたと
きの変化が大きくなります。- の値にすると変化が逆になり
ます。
TVF Envelope(TVF エンベロープ)
TVF エンベロープ(時間の経過にともなうカットオフ・フリ
ケンシーの変化)を設定します。
fig.2-32.j
Time 1 〜4(TVF エンベロープ・タイム 1 〜 4)
次のポイントの周波数に達するまでの時間をそれぞれ設定し
ます。
Level 1 〜 4(TVF エンベロープ・レベル 1 〜 4)
基準のカットオフ・フリケンシーに対する周波数変化をポイ
ントごとに設定します。
Envelope Depth(TVF エンベロープ・デプス)
TVF エンベロープの効き具合いを調節します。値を大きくす
るほど変化が大きくなります。- の値にするとエンベロープ
の変化が逆になります。
Velocity Sens(TVF エンベロープ・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチでTVFエンベロープの効き具合を変化させるとき
に設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえたとき
と強く押さえたときの変化が大きくなります。- の値にする
と変化が逆になります。
Velocity Time(TVF エンベロープ・ベロシティー・
タイム・センス)
鍵盤タッチでTVFエンベロープの時間を変化させるときに設
定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえたときと強
く押さえたときの時間変化が大きくなります。- の値にする
と変化が逆になります。
76
オリジナルの音色を作る
■打楽器の音量の変化と音の定位を
設定する(Key TVA)
TVA(Time Variant Amplifier)は、音量の変化と音の定位を
設定します。
TVA Param(TVA パラメーター)
Tone Level(トーン・レベル)
リズム・トーンの基準となる音量を調節します。各リズム・
トーンの音量バランスを調節するときに設定します。
Tone Pan(トーン・パン)
リズム・トーンのパンを調節します。L64 で最も左、0 で中
央、63R で最も右に定位します。
Random Pan Depth(ランダム・パン・デプス)
定位を不規則に変化させるときの変化幅を設定します。不規
則に変化させないときは 0 にします。
Alternate Pan Depth(オルタネイト・パン・デプス)
鍵を押すたび、左右交互に定位を移動させるときに設定しま
す。値を大きくするほど変化幅が大きくなります。値には L
と R があり、左右に定位する順番が逆になります。2 つのリ
ズム・トーンの定位を交互に入れ替えたいときは、各リズム・
トーンの L と R を逆にします。
TVA Envelope(TVA エンベロープ)
TVA エンベロープ(時間の経過にともなうTVA レベルの変
化)を設定します。
fig.2-33.j
T1 T2 T3 T4
L1
L2
L3
Velocity Time(TVA エンベロープ・ベロシティー・
タイム・センス)
鍵盤タッチで TVA エンベロープの時間を変化させるときに
設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえたときと
強く押さえたときの時間変化が大きくなります。- の値にす
ると変化が逆になります。
■コントローラーで打楽器音の鳴り
かたを変える(Key Ctl)
コントローラー類の機能や、各リズム・セットの発音のしか
たについて設定します。
Control Param(コントロール・パラメーター)
鍵ごとにコントロールのしかたを設定します。
Bend Range(ピッチ・ベンド・レンジ)
ピッチ・ベンド・レバーを動かしたときのピッチの変化量を
半音単位で設定します(最大± 1 オクターブ)。
Mute Group(ミュート・グループ)
ミュート・グループは、同じ設定値のリズム・トーンを同時
に鳴らさないようにする機能です。例えば、アコースティッ
クのドラム・セットを考えた場合、オープン・ハイハットと
クローズド・ハイハットは同時に鳴らせません。このような
状況を JV-1010で再現したいときは、各ハイハットのミュー
ト・グループのナンバーを同じにします。
ミュート・グループは 31 個まで設定できます。ミュートし
ないときは OFF にします。
Envelope Mode(エンベロープ・モード)
ループ波形のウェーブを選んでいる場合、通常鍵を押してい
る間は音が鳴り続けます。鍵を押していても自然に音を減衰
させたいときは NO-SUS を選びます。
※ ワン・ショット波形のウェーブを選んでいるときは、
SUSTAINを選んでも音は持続しません。
リファレンス
Time 1 〜 4(TVA エンベロープ・タイム 1 〜 4)
次のポイントの音量に達するまでの時間をそれぞれ設定しま
す。
Level 1 〜 3(TVA エンベロープ・レベル 1 〜 3)
基準の TVA レベルに対する音量変化をポイントごとに設定
します。
Velocity Sens(TVA エンベロープ・ベロシティー・
センス)
鍵盤タッチで TVA エンベロープの効き具合を変化させると
きに設定します。値を大きくするほど、鍵を弱く押さえたと
きと強く押さえたときの変化が大きくなります。- の値にす
ると変化が逆になります。
Volume(レシーブ・ボリューム・スイッチ)
ボリューム・メッセージを受信するときは ON、受信しない
ときは OFF にします。
※ ボリューム・メッセージを受信したいときは、今選んでい
るパフォーマンスでパート 10 の Rx Volume Switch パラ
メーター(PERFORM/MIDI/Part MIDI)も ON に設定さ
れていないと受信できません。
Pan(パン・コントロール・スイッチ)
パン・メッセージの受信のしかたを選びます。
OFF:受信しません。
CONTINUOUS:メッセージを受信するといつでも指定の定
位に変えます。
KEY-ON: 音を鳴らしたときに指定の定位に変えます。発音
中にメッセージを受信したときは次の鍵を押すまで指定の定
位に変わりません。
77
オリジナルの音色を作る
Hold-1(レシーブ・ホールド 1・スイッチ)
ホールド 1 メッセージを受信するときは ON、受信しないと
きは OFF にします。
※ ホールド 1 メッセージを受信したいときは、今選んでいる
パフォーマンスでパート10 のRx Hold-1 Switchパラメー
ター(PERFORM/MIDI/Part MIDI)も ON に設定されて
いないと受信できません。
■打楽器音にかけるエフェクトを設定
する(EFFECTS)
リズム・セット・モードはパフォーマンスのパート 10 のみ
を呼び出しているので、エフェクトの設定は現在選んでいる
パフォーマンスの設定を参照することになります。ただし、
以下のパラメーターは各鍵盤(打楽器音)ごとに設定できま
す。
※ リズム・セットでは、現在パフォーマンス・モードで選ば
れているパフォーマンスのエフェクト設定が使われます。
リズム・セット・モードでもパフォーマンスのエフェクト
設定は変更できますが、リズム・セットの設定として保存
できません。エフェクト設定を残しておきたいときは、パ
フォーマンスの設定として保存してください。
※ エフェクトに関する詳しい説明は「パッチにかけるエフェ
クトを設定 する(EFFECTS)」(P.69)、「パフォーマンス
にかけるエフェクトを設定する(EFFECTS)」(P.73)を
ご覧ください。
マルチエフェクト・タイプについて
(EFX パラメーター)
マルチエフェクトには 40 種類のエフェクト・タイプがあり
ます。エフェクト・タイプの中には 2 種類のエフェクトを直
列または並列に接続したものもあります。
※「#」記号の付いているパラメーターは、特定のコントロー
ラーを使って値を変化させることができます(# 1、# 2
は、2 つの設定項目が同時に変化します)。どのようにコ
ントロールするかは、パッチまたはパフォーマンスのEFX
コントロール(PATCH/EFFECTS/EFX Control、または
PERFORM/EFFECTS/EFX Control)で設定します。
1:STEREO-EQ(ステレオ・イコライザー)
4 バンド(低域、中域× 2、高域)のステレオ・イコライザー
です。
fig.EFX01
L in
R in
4-Band EQ
4-Band EQ
Low Freq(ロー・フリケンシー)
低域の基準周波数(200Hz / 400Hz)を選びます。
Low Gain(ロー・ゲイン)
ロー・フリケンシーのゲインを調節します。
L out
R out
General(エフェクト・ジェネラル)
エフェクトのルートを決めます。
Output Assign(アウトプット・アサイン)
各打楽器音の出力についてマルチエフェクトを通すかどうか
を選びます。
MIX: マルチエフェクトを通さずに OUTPUT ジャックに出力
します。
EFX: マルチエフェクトを通して OUTPUT ジャックに出力
します。
Mix/EFX Send Level(Mix/EFX センド・レベル)
各打楽器音の音量を設定します。
Chorus Send Level(コーラス・センド・レベル)
各打楽器音ごとにコーラスのかかり具合を調節します。
Reverb Send Level(リバーブ・センド・レベル)
各打楽器音ごとにリバーブのかかり具合を調節します。
High Freq(ハイ・フリケンシー)
高域の基準周波数(4000Hz / 8000Hz)を選びます。
High Gain(ハイ・ゲイン)
ハイ・フリケンシーのゲインを調節します。
P1 Freq(ピーキング 1・フリケンシー)
ピーキング 1(中域)の基準周波数を選びます。
P1 Q(ピーキング 1・Q)
ピーキング 1 Q は、ピーキング 1 フリケンシーを中心にした
ゲインの変化範囲を調節します。値を大きくするほど変化範
囲が狭くなります。
P1 Gain(ピーキング 1・ゲイン)
ピーキング 1 のフリケンシーと Qで設定した範囲のゲインを
調節します。
P2 Freq(ピーキング 2・フリケンシー)
ピーキング 2(中域)の基準周波数を選びます。
P2 Q(ピーキング 2・Q)
ピーキング 2 Q は、ピーキング 2 フリケンシーを中心にした
ゲインの変化幅を調節します。値を大きくするほど変化幅が
狭くなります。
78
P2 Gain(ピーキング 2・ゲイン)
ピーキング 2 のフリケンシーと Qで設定した範囲のゲインを
調節します。
オリジナルの音色を作る
Phaser
Resonance
Mix
L in
R in
L out
R out
Pan R
Pan L
Level(アウトプット・レベル)#
出力レベルを調節します。
2:OVERDRIVE(オーバードライブ)
オーバードライブは真空管アンプのようなやわらかな歪みが
得られます。
fig.EFX02
L in
R in
Over
drive
Amp
Simulator
2-Band
EQ
L out
Pan L
Pan R
R out
Drive(ドライブ)#
歪み具合を調節します。歪み具合といっしょに音量も変わり
ます。
Amp Type(アンプ・シミュレーター・タイプ)
ギター・アンプの種類を選びます。
SMALL:小型アンプ
BUILT-IN:ビルト・イン・タイプのアンプ
2-STACK:大型 2 段積みアンプ
3-STACK:大型 3 段積みアンプ
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Pan(アウトプット・パン)#
出力される音の定位を調節します。L64 で最も左、0 で中央、
63R で最も右に定位します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
3:DISTORTION(ディストーション)
ディストーションはオーバードライブよりも激しい歪みが得
られます。
fig.EFX03
L in
R in
Distortion
Amp
Simulator
2-Band
EQ
L out
Pan L
Pan R
R out
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Pan(アウトプット・パン)#
出力される音の定位を調節します。L64 で最も左、0で中央、
63R で最も右に定位します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
4:PHASER(フェイザー)
フェイザーは原音に位相をずらした音を加えることで音にう
ねりを与え、広がり感や奥行き感が得られます。
fig.EFX04
Manual(マニュアル)#
音をうねらせる基準の周波数を調節します。
Rate(レイト)#
うねりの周期を調節します。
Depth(デプス)
うねりの深さを調節します。
Resonance(レゾナンス)
フェイザーのフィードバック量を調節します。
Mix(ミックス・レベル)
位相をずらせた音を原音に混ぜ合わせる割合を調節します。
Pan(アウトプット・パン)
出力される音の定位を調節します。L64 で最も左、0で中央、
63R で最も右に定位します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
リファレンス
Drive(ドライブ)#
歪み具合を調節します。歪み具合といっしょに音量も変わり
ます。
Amp Type(アンプ・シミュレーター・タイプ)
ギター・アンプの種類を選びます。
SMALL:小型アンプ
BUILT-IN:ビルト・イン・タイプのアンプ
2-STACK:大型 2 段積みアンプ
3-STACK:大型 3 段積みアンプ
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
79
オリジナルの音色を作る
5:SPECTRUM(スペクトラム)
スペクトラムはフィルターの一種で、特定の周波数のレベル
を増減させて音色を変えます。イコライザーと働きが似てい
ますが、音色のクセを付けるのに最適な 8 つの周波数が決め
られているので、より特徴のある音が作れます。
fig.EFX05
L in
Spectrum
R in
Band 1(バンド 1・ゲイン)
250Hz のゲインを調節します。
Band 2(バンド 2・ゲイン)
500Hz のゲインを調節します。
Band 3(バンド 3・ゲイン)
1000Hz のゲインを調節します。
Band 4(バンド 4・ゲイン)
1250Hz のゲインを調節します。
Band 5(バンド 5・ゲイン)
2000Hz のゲインを調節します。
L out
Pan L
Pan R
R out
6:ENHANCER(エンハンサー)
エンハンサーは高域の倍音成分をコントロールすることによ
り、音にメリハリを付けたり、音ヌケをよくしたりします。
fig.EFX06
L in
R in
Enhancer
Enhancer
Mix
Mix
Sens(センス)#
エンハンサーのかかり具合を調節します。
Mix(ミックス・レベル)#
エンハンサーで生成された倍音を原音に混ぜ合わせる割合に
ついて調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
2-Band
EQ
2-Band
EQ
L out
R out
Band 6(バンド 6・ゲイン)
3150Hz のゲインを調節します。
Band 7(バンド 7・ゲイン)
4000Hz のゲインを調節します。
Band 8(バンド 8・ゲイン)
8000Hz のゲインを調節します。
Q
レベルを変化させる帯域幅を各バンド共通で調節します。
Pan(アウトプット・パン)#
出力される音の定位を調節します。L64 で最も左、0 で中央、
63R で最も右に定位します。
Level(アウトプット・レベル)#
出力レベルを調節します。
7:AUTO-WAH(オート・ワウ)
オート・ワウはフィルターを周期的に動かすことで、音色を
周期的に変化させられます。
fig.EFX07
L in
Auto Wah
R in
Filter Type(フィルター・タイプ)
フィルターの種類を選びます。
LPF:広い周波数範囲でワウ効果が得られます。
BPF:狭い周波数範囲でワウ効果が得られます。
Sens(センス)
フィルターを変化させる感度を調節します。
Manual(マニュアル)#
効果を与える基準周波数を調節します。
Peak(ピーク)
基準周波数付近のワウ効果のかかり具合を調節します。値を
小さくすると基準周波数周辺の広い範囲で、値を大きくする
と狭い範囲でワウ効果が得られます。
L out
R out
80
Rate(レイト)#
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
オリジナルの音色を作る
8:ROTARY(ロータリー)
ロータリーは往年の回転スピーカー・サウンドをシミュレー
トしたエフェクターです。高域と低域のローターの動作をそ
れぞれ独立して設定できるので、独特のうねり感をリアルに
再現できます。オルガンのパッチに最も効果があります。
fig.EFX08
L in
Rotary
R in
Low Slow Rate(ロー・フリケンシー・スロー・レイト)
低域ローターの低速回転時(SLOW)の周期を調節します。
Low Fast Rate(ロー・フリケンシー・ファースト・
レイト)
低域ローターの高速回転時(FAST)の周期を調節します。
Low Acceleration(ロー・フリケンシー・アクセラ
レーション)
低速回転から高速回転(または高速回転から低速回転)に切
り替えたときの、低域ローターの回転周期が落ちつくまでの
時間を調節します。値を小さくするほど時間がかかります。
Low Level(ロー・フリケンシー・レベル)
低域ローターの音量を調節します。
High Slow Rate(ハイ・フリケンシー・スロー・レイト)
高域ローターの低速回転時(SLOW)の周期を調節します。
High Fast Rate(ハイ・フリーケンシー・ファースト・
レイト)
高域ローターの高速回転時(FAST)の周期を調節します。
L out
R out
9:COMPRESSOR(コンプレッサー)
コンプレッサーは大きなレベルの音を抑え、小さなレベルの
音を持ち上げることで、音量のバラツキを抑えます。
fig.EFX09
L in
Compressor
R in
2-Band
EQ
Attack(アタック)
音を入力したときの音の立ち上がり時間を調節します。
Sustain(サスティン)
小さなレベルの音を持ち上げて一定の音量に達するまでの時
間を調節します。
Post Gain(ポスト・ゲイン)
出力ゲインを調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Pan(アウトプット・パン)#
出力される音の定位を調節します。L64 で最も左、0で中央、
63R で最も右に定位します。
Level(アウトプット・レベル)#
出力レベルを調節します。
L out
Pan L
Pan R
R out
リファレンス
High Acceleration(ハイ・フリケンシー・アクセラ
レーション)
低速回転から高速回転(または高速回転から低速回転)に切
り替えたときの、高域ローターの回転周期が落ちつくまでの
時間を調節します。値を小さくするほど時間がかかります。
High Level(ハイ・フリケンシー・レベル)
高域ローターの音量を調節します。
Separation(セパレーション)
音の広がり具合を調節します。
Speed(スピード)#
低域ローターと高域ローターの回転速度を同時に切り替えま
す。
SLOW: 指定の回転周期(Low Slow / Hi Slow の値)に下
げます。
FAST:指定の回転周期(Low Fast/Hi Fastの値)に上げます。
Level(アウトプット・レベル)#
出力レベルを調節します。
81
オリジナルの音色を作る
10:LIMITER(リミッター)
リミッターは指定の音量レベルより大きな音を圧縮し、音の
歪みを抑えます。
fig.EFX10
L in
Limiter
R in
2-Band
EQ
Threshold(スレッショルド・レベル)
圧縮を始める音量レベルを調節します。
Ratio(コンプレッション・レシオ)
圧縮率を調節します。
Release(リリース・タイム)
音量がスレッショルド・レベル以下になってから効果がなく
なるまでの時間を調節します。
Post Gain(ポスト・ゲイン)
出力ゲインを調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Pan(アウトプット・パン)#
出力される音の定位を調節します。L64 で最も左、0 で中央、
63R で最も右に定位します。
Level(アウトプット・レベル)#
出力レベルを調節します。
L out
Pan L
Pan R
R out
Depth Deviation(デプス・ディビエーション)
各コーラス音の揺れの深さの差を調節します。
Pan Deviation(パン・ディビエーション)
各コーラス音の定位の差を調節します。0 ですべてのコーラ
ス音の定位が中央になります。20 にすると、中央の定位を基
準に各コーラス音が 60 度間隔で定位します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とコーラス音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でコーラス音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
12:TREMOLO-CHORUS(トレモロ・コーラス)
トレモロ・コーラスはトレモロ効果(音量を周期的に揺らす)
が付けられるコーラスです。
fig.EFX12
L in
Tremolo Chorus
R in
Balance D
Balance D
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Chorus Rate(コーラス・レイト)
コーラス効果の揺れの周期を調節します。
L out
Balance W
Balance W
R out
11:HEXA-CHORUS(ヘキサ・コーラス)
ヘキサ・コーラスは音に厚みと広がりを与える 6 相コーラス
(6つのコーラス音が重なる)です。
fig.EFX11
L in
R in
Balance D
Hexa Chorus
Balance D
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Rate(レイト)#
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Pre Delay Deviation(プリ・ディレイ・ディビエーション)
プリ・ディレイは原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの
時間です。ここでは、各コーラス音のプリ・ディレイの差を
調節します。
L out
Balance W
Balance W
R out
Chorus Depth(コーラス・デプス)
コーラス効果の揺れの深さを調節します。
Tremolo Phase(トレモロ・フェイズ)
トレモロ効果の広がり具合を調節します。
Tremolo Rate(トレモロ・レイト)#
トレモロ効果の揺れの周期を調節します。
Tremolo Separation(トレモロ・セパレーション)
トレモロ効果の広がり具合を調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とトレモロ・コーラス音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でトレモロ・
コーラス音だけが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
82
オリジナルの音色を作る
13:SPACE-D(スペース D)
スペース D は 2 相のモジュレーションをステレオでかける多
重コーラスです。変調感はありませんが、透明感のあるコー
ラス効果が得られます。
fig.EFX13
L in
Balance D
Space D
Space D
R in
Balance D
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Rate(レイト)#
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Phase(フェイズ)
音の広がり具合を調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とコーラス音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でコーラス音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
2-Band
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
EQ
L out
R out
14:STEREO-CHORUS(ステレオ・コーラス)
ステレオ仕様のコーラスです。フィルターを使ってコーラス
音の音質を調節できます。
fig.EFX14
L in
Balance D
Chorus
Chorus
R in
Balance D
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Rate(レイト)#
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Phase(フェイズ)
音の広がり具合を調節します。
Filter Type(フィルター・タイプ)
フィルターの種類を選びます。
OFF:フィルターを使いません。
LPF:カットオフ・フリケンシーより上の帯域をカットしま
す。
HPF: カットオフ・フリケンシーより下の帯域をカットしま
す。
Cutoff Freq(カットオフ・フリケンシー)
フィルターの基準周波数を調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
2-Band
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
EQ
L out
R out
リファレンス
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とコーラス音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でコーラス音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
83
オリジナルの音色を作る
15:STEREO-FLANGER(ステレオ・
フランジャー)
ステレオ仕様のフランジャーです(LFO は左右同相)。ジェッ
ト機の上昇音/下降音のような金属的な響きが得られます。
フィルターを使ってフランジャー音の音質を調節できます。
fig.EFX15
L in
Balance D
Flanger
Feedback
Feedback
Flanger
R in
Balance D
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからフランジャー音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Rate(レイト)#
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Feedback(フィードバック・レベル)#
フランジャー音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。+ の値にすると正相で、- の値にすると逆相で戻ります。
Phase(フェイズ)
音の広がり具合を調節します。
Filter Type(フィルター・タイプ)
フィルターの種類を選びます。
OFF:フィルターを使いません。
LPF:カットオフ・フリケンシーより上の帯域をカットしま
す。
HPF: カットオフ・フリケンシーより下の帯域をカットしま
す。
Cutoff Freq(カットオフ・フリケンシー)
フィルターの基準周波数を調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)
原音とフランジャー音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でフランジャー
音だけが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
L out
R out
16:STEP-FLANGER(ステップ・フランジャー)
ステップ・フランジャーはフランジャー音のピッチが段階的
に変化するフランジャーです。ピッチの変化周期は、指定の
テンポに対する音符の長さで設定することもできます。
fig.EFX16
L in
Step Flanger
Step Flanger
R in
Balance D
Feedback
Feedback
Balance D
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからフランジャー音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Rate(レイト)
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Feedback(フィードバック・レベル)#
フランジャー音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。- の値にしたときは位相が反転します。
Phase(フェイズ)
音の広がり具合を調節します。
Step Rate(ステップ・レイト)#
ピッチ変化の周期を調節します。この周期は特定のテンポに
対する音符の長さで設定することもできます。その場合は音
符記号の値を指定してください。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
<音符で指定したときのテンポ>
基準となるテンポは、パッチ・テンポまたはパフォーマンス・
テンポ、または JV-1010 のシステムのテンポのいずれかを
使うことができます。
パッチ・モードで固定のテンポ(Patch Tempo パラメーター)
を使いたいときは、Clock Source パラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)を PATCH に設定してから、
テンポ値を設定します。
パッチ・モードでシステムのテンポ・クロックを使いたいと
きは、Clock Source パラメーター(PATCH/COMMON/
Common General)を SYSTEM に設定します。
パフ ォーマ ンス・モード で固定 のテンポ(Performance
Tempo パラメーター)を使いたいときは、Clock Source パ
ラメーター(PERFORM/COMMON/Common)を PERFORM
に設定してから、テンポ値を設定します。
パフォーマンス・モードでシステムのテンポ・クロックを使
いたいときは、Clock Source パラメーター(PERFORM/
COMMON/Common)を SYSTEMに設定します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
L out
R out
84
オリジナルの音色を作る
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)
原音とフランジャー音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でフランジャー
音だけが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
17:STEREO-DELAY(ステレオ・ディレイ)
ステレオ仕様のディレイです。
フィードバック・モードが NORMAL のとき:
fig.EFX17a
L in
Balance D
Delay
Feedback
Feedback
Delay
R in
Balance D
フィードバック・モードが CROSS のとき:
fig.EFX17b
Balance D
L in
Delay
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
2-Band
EQ
Balance W
L out
R out
L out
Phase Left(フィードバック・フェイズ・レフト)
左のディレイ音の位相を選びます。
NORMAL:位相は変わりません。
INVERT:位相が反転します。
Phase Right(フィードバック・フェイズ・ライト)
右のディレイ音の位相を選びます。
NORMAL:位相は変わりません。
INVERT:位相が反転します。
HF Damp(HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とディレイ音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でディレイ音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
リファレンス
Feedback
Feedback
Delay
R in
Balance D
Balance W
2-Band
EQ
R out
Delay Left(ディレイ・タイム・レフト)
原音が鳴ってから左のディレイ音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Delay Right(ディレイ・タイム・ライト)
原音が鳴ってから右のディレイ音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Feedback(フィードバック・レベル)#
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
Feedback Mode(フィードバック・モード)
ディレイ音を入力に戻すときのつなぎかたを選びます。
NORMAL: 左のディレイ音は左に、右のディレイ音は右に戻
します。
CROSS : 左のディレイ音は右に、右のディレイ音は左に戻
します。
85
オリジナルの音色を作る
18:MODULATION-DELAY(モジュレーション・
ディレイ)
モジュレーション・ディレイはディレイ音に揺れが加えられ
るエフェクターです。フランジャーのような効果が得られま
す。
フィードバック・モードが NORMAL のとき:
fig.EFX18a
L in L out
Delay
Feedback
Feedback
Delay
R in R out
Balance D
Modulation
Modulation
Balance D
フィードバック・モードが CROSS のとき:
fig.EFX18b
L in
Delay
Feedback
Feedback
Delay
R in
Balance D
Modulation
Modulation
Balance D
Delay Left(ディレイ・タイム・レフト)
原音が鳴ってから左のディレイ音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
L out
R out
HF Damp(HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とモジュレーション・ディレイ音の音量バランスを調節
します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でモジュレー
ション・ディレイ音だけが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
19:TRIPLE-TAP-DELAY(トリプル・タップ・
ディレイ)
トリプル・タップ・ディレイは、中央/左/右の 3 方向に
ディレイ音が鳴らせるエフェクターです。中央のディレイ・
タイムは、指定のテンポに対する音符の長さで設定すること
もできます。
fig.EFX19
L in
Triple Tap Delay
Left Tap
Balance D
Center Tap
2-Band
EQ
Balance W
L out
Delay Right(ディレイ・タイム・ライト)
原音が鳴ってから右のディレイ音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Feedback(フィードバック・レベル)
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
Feedback Mode(フィードバック・モード)
エフェクト音を入力に戻すときのつなぎかたを選びます。
NORMAL: 左のディレイ音は左に、右のディレイ音は右に戻
します。
CROSS : 左のディレイ音は右に、右のディレイ音は左に戻
します。
Rate(レイト)#
揺れの周期を調節します。
Depth(デプス)
揺れの深さを調節します。
Phase(フェイズ)
音の広がり具合を調節します。
R in
Feedback
Right Tap
Balance D
Balance W
2-Band
EQ
R out
Delay Center(ディレイ・タイム・センター)
Delay Left(ディレイ・タイム・レフト)
Delay Right(ディレイ・タイム・ライト)
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間をそれぞれ調
節します。この時間は特定のテンポに対する音符の長さで設
定することもできます。その場合は音符記号の値を指定して
ください。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
<音符で指定したときのテンポ>
基準となるテンポは、パッチ・テンポまたはパフォーマンス・
テンポ、または JV-1010 のシステムのテンポのいずれかを
使うことができます。
パッチ・モードで固定のテンポ(Patch Tempo パラメーター)
を使いたいときは、Clock Source パラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)を PATCH に設定してから、
テンポ値を設定します。
パッチ・モードでシステムのテンポ・クロックを使いたいと
きは、Clock Source パラメーター(PATCH/COMMON/
Common General)を SYSTEM に設定します。
86
オリジナルの音色を作る
パフ ォーマン ス・モード で固定の テンポ(Performance
Tempo パラメーター)を使いたいときは、Clock Source パ
ラメーター(PERFORM/COMMON/Common)を PERFORM
に設定してから、テンポ値を設定します。
パフォーマンス・モードでシステムのテンポ・クロックを使
いたいときは、Clock Source パラメーター(PERFORM/
COMMON/Common)をSYSTEM に設定します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Feedback(フィードバック・レベル)#
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
Center Level(センター・レベル)
Left Level(レフト・レベル)
Right Level(ライト・レベル)
各ディレイ音の音量を調節します。
HF Damp(HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とディレイ音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でディレイ音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
20:QUADRUPLE-TAP-DELAY(クアドラプル・
タップ・ディレイ)
クアドラプル・タップ・ディレイは 4 つのディレイを持って
います。各ディレイ音のディレイ・タイムは、指定のテンポ
に対する音符の長さで設定することもできます。
fig.EFX20a
Balance D
L in
Feedback
Quadruple Tap Delay
R in
Delay 1
Delay 2
Delay 3
Delay 4
Balance D
各ディレイ音の定位は以下のとおりです。
fig.EFX20b
23
1
L
4
R
L out
Balance W
Balance W
R out
Delay 1(ディレイ・タイム 1)
Delay 2(ディレイ・タイム 2)
Delay 3(ディレイ・タイム 3)
Delay 4(ディレイ・タイム 4)
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間をそれぞれ調
節します。この時間は特定のテンポに対する音符の長さで設
定することもできます。その場合は音符記号の値を指定して
ください。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
<音符で指定したときのテンポ>
基準となるテンポは、パッチ・テンポまたはパフォーマンス・
テンポ、または JV-1010 のシステムのテンポのいずれかを
使うことができます。
パッチ・モードで固定のテンポ(Patch Tempo パラメーター)
を使いたいときは、Clock Source パラメーター(PATCH/
COMMON/Common General)を PATCH に設定してから、
テンポ値を設定します。
パッチ・モードでシステムのテンポ・クロックを使いたいと
きは、Clock Source パラメーター(PATCH/COMMON/
Common General)を SYSTEM に設定します。
パフ ォーマ ンス・モード で固定 のテンポ(Performance
Tempo パラメーター)を使いたいときは、Clock Source パ
ラメーター(PERFORM/COMMON/Common)を PERFORM
に設定してから、テンポ値を設定します。
パフォーマンス・モードでシステムのテンポ・クロックを使
いたいときは、Clock Source パラメーター(PERFORM/
COMMON/Common)を SYSTEMに設定します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
Level 1(レベル 1)
Level 2(レベル 2)
Level 3(レベル 3)
Level 4(レベル 4)
各ディレイ音の音量を調節します。
Feedback(フィードバック・レベル)#
ディレイ 1 の音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。- の値にしたときは位相が反転します。
HF Damp(HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とディレイ音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でディレイ音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
リファレンス
87
オリジナルの音色を作る
21:TIME-CONTROL-DELAY(タイム・
コントロール・ディレイ)
指定のコントローラー(EFXコントロール・ソースで選んだ
コントローラー)を使ってディレイ・タイムとピッチをリア
ルタイムでコントロールできます。ディレイ・タイムを長く
するとピッチが下がり、短くするとピッチが上がります。
fig.EFX21
L in
Time Control Delay
R in
Balance D
Feedback
Balance D
Delay(ディレイ・タイム)#
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Acceleration(アクセラレーション)
ディレイ・タイムを変化させた場合、現在のディレイ・タイ
ムから指定のディレイ・タイムに達するまでの時間を調節し
ます。ディレイ・タイムと同時にピッチ変化の速さも変わり
ます。
Feedback(フィードバック・レベル)#
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
HF Damp(HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Pan(アウトプット・パン)
ディレイ音の定位を調節します。L64 で最も左、0 で中央、
63R で最も右に定位します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)
原音とディレイ音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でディレイ音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
L out
R out
22:2VOICE-PITCH-SHIFTER(2 ボイス・
ピッチ・シフター)
ピッチ・シフターは原音のピッチをずらせるエフェクターで
す。2 ボイス・ピッチ・シフターは 2 つのピッチ・シフター
を持ち、ピッチをずらした 2 つの音を原音に重ねて鳴らすこ
とができます。
fig.EFX22
Balance D
L in
R in
Level Balance A
2Voice Pitch Shifter
Level Balance B
PanA L
PanA R
PanB L
PanB R
Balance D
Coarse A(コース・ピッチ A)# 1
ピッチ・シフト A のピッチを半音単位で調節します(-2 〜
+1 オクターブ)。
Fine A(ファイン・ピッチ A)# 1
ピッチ・シフト Aのピッチを 2 セント単位で微調節します(100 〜 +100 セント)。
※ 1セントは 100 分の 1 半音です。
Pan A(アウトプット・パン A)
ピッチ・シフト A の音の定位を調節します。L64 で最も左、
0 で中央、63R で最も右に定位します。
Pre Delay A(プリ・ディレイ・タイム A)
原音が鳴ってからピッチ・シフト A の音が鳴るまでの時間を
調節します。
Coarse B(コース・ピッチB)# 2
ピッチ・シフト B のピッチを半音単位で調節します(-2 〜
+1 オクターブ)。
Fine B(ファイン・ピッチ B)# 2
ピッチ・シフト Bのピッチを 2 セント単位で微調節します(100 〜 +100 セント)。
※ 1セントは 100 分の 1 半音です。
Pan B(アウトプット・パン B)
ピッチ・シフト B の音の定位を調節します。L64 で最も左、
0 で中央、63R で最も右に定位します。
Pre Delay B(プリ・ディレイ・タイム B)
原音が鳴ってからピッチ・シフト B の音が鳴るまでの時間を
調節します。
L out
Balance W
Balance W
R out
88
Mode(ピッチ・シフター・モード)
数値を大きくするほど反応が遅くなり、音揺れも少なくなり
ます。
Level Balance(レベル・バランス)
ピッチ・シフト A とピッチ・シフト B の音量バランスを調節
します。
オリジナルの音色を作る
Balance(エフェクト・バランス)
原音とピッチ・シフト音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100Wでピッチ・シフ
ト音だけが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
23:FBK-PITCH-SHIFTER(フィードバック・
ピッチ・シフター)
ピッチ・シフト音を入力に戻すことができるピッチ・シフター
です。
fig.EFX23
L in
Pitch Shifter
R in
Balance D
Feedback
Balance D
Coarse(コース・ピッチ)# 1
ピッチ・シフトのピッチを半音単位で調節します(-2 〜 +1
オクターブ)。
Fine(ファイン・ピッチ)# 1
ピッチ・シフトのピッチを 2 セント単位で微調節します(100 〜 +100 セント)。
※ 1 セントは 100 分の 1 半音です。
Pan(アウトプット・パン)
ピッチ・シフト音の定位を調節します。L64 で最も左、0 で
中央、63R で最も右に定位します。
2-Band
EQ
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
L out
R out
24:REVERB(リバーブ)
リバーブは原音に残響音を加え、空間の広さをシミュレート
します。
fig.EFX24
L in
R in
Balance D
Reverb
Balance D
Type(リバーブ・タイプ)
リバーブの種類を選びます。
ROOM1:残響が短く、密度の濃いリバーブ
ROOM2:残響が短く、密度の薄いリバーブ
STAGE1:後部残響音の多いリバーブ
STAGE2:初期反射の強いリバーブ
HALL1:澄んだ響きのリバーブ
HALL2:豊かな響きのリバーブ
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからリバーブ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Time(リバーブ・タイム)#
リバーブ音の余韻の長さを調節します。
HF Damp(HF ダンプ)
残響音の高域成分をカットする周波数を調節します。周波数
を低くするほど高域成分がカットされ、やわらかな残響音に
なります。高域成分をカットしないときは BYPASS にしま
す。
2-Band
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
EQ
L out
R out
リファレンス
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからピッチ・シフト音が鳴るまでの時間を調節
します。
Mode(ピッチ・シフター・モード)
数値を大きくするほど反応が遅くなり、音揺れも少なくなり
ます。
Feedback(フィードバック・レベル)#
ピッチ・シフト音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節
します。-の値にしたときは位相が反転します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)
原音とピッチ・シフト音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100Wでピッチ・シフ
ト音だけが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とリバーブ音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でリバーブ音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
89
オリジナルの音色を作る
25:GATE-REVERB(ゲート・リバーブ)
ゲート・リバーブは残響音を途中でカットするリバーブです。
fig.EFX25
L in
R in
Balance D
Gate Reverb
Balance D
Type(ゲート・リバーブ・タイプ)
リバーブの種類を選びます。
NORMAL:通常のゲート・リバーブ
REVERSE:逆回転のリバーブ
SWEEP1:残響音が右から左へ移動
SWEEP2:残響音が左から右へ移動
Pre Delay(プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからリバーブ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Gate Time(ゲート・タイム)
リバーブ音が鳴り始めてから消えるまでの時間を調節しま
す。
Low Gain(ロー・ゲイン)
低域のゲインを調節します。
High Gain(ハイ・ゲイン)
高域のゲインを調節します。
Balance(エフェクト・バランス)#
原音とリバーブ音の音量バランスを調節します。
D100:0W で原音だけが出力され、D0:100W でリバーブ音だ
けが出力されます。
Level(アウトプット・レベル)#
出力レベルを調節します。
2-Band
Balance W
Balance W
2-Band
EQ
EQ
L out
R out
Chorus Pre Delay(コーラス・プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Chorus Rate(コーラス・レイト)
コーラス音の揺れの周期を調節します。
Chorus Depth(コーラス・デプス)
コーラス音の揺れの深さを調節します。
Chorus Balance(コーラス・バランス)#
オーバードライブにコーラスを通した音と通さない音の音量
バランスを調節します。D100:0Wでオーバー・ドライ
ブ音だけを出力し、D0:100Wでオーバードライブにコー
ラスを通した音だけを出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
27:OVERDRIVE → FLANGER(オーバー
ドライブ→フランジャー)
オーバードライブとフランジャーを直列に接続しています。
fig.EFX27
L in
Overdrive
R in
Balance D
Feedback
Flanger
Balance D
OD Drive(ドライブ)
オーバードライブの歪み具合を調節します。歪み具合といっ
しょに音量も変わります。
OD Pan(オーバードライブ・パン)#
オーバードライブ音の定位を調節します。L64 で最も左、0
で中央、63R で最も右に定位します。
L out
Balance W
Balance W
R out
26:OVERDRIVE → CHORUS(オーバー
ドライブ→コーラス)
オーバードライブとコーラスを直列に接続しています。
fig.EFX26
L in
R in
Overdrive
Balance D
Chorus
Balance D
L out
Balance W
Balance W
R out
OD Drive(ドライブ)
オーバードライブの歪み具合を調節します。歪み具合といっ
しょに音量も変わります。
OD Pan(オーバードライブ・パン)#
オーバードライブ音の定位を調節します。L64 で最も左、0
で中央、63R で最も右に定位します。
90
Flanger Pre Delay(フランジャー・プリ・ディレイ・
タイム)
原音が鳴ってからフランジャー音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Flanger Rate(フランジャー・レイト)
フランジャー音の揺れの周期を調節します。
Flanger Depth(フランジャー・デプス)
フランジャー音の揺れの深さを調節します。
Flanger Feedback(フランジャー・フィードバック・
レベル)
フランジャー音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。- の値にしたときは位相が反転します。
オリジナルの音色を作る
Flanger Balance(フランジャー・バランス)#
オーバードライブにフランジャーを通した音と通さない音の
音量バランスを調節します。D100:0Wでオーバー・ド
ライブ音だけを出力し、D0:100Wでオーバードライブ
にフランジャーを通した音だけを出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
28:OVERDRIVE → DELAY(オーバードライブ
→ディレイ)
オーバードライブとディレイを直列に接続しています。
fig.EFX28
L in
Overdrive
R in
Balance D
Delay
Feedback
Balance D
OD Drive(ドライブ)
オーバードライブの歪み具合を調節します。歪み具合といっ
しょに音量も変わります。
OD Pan(オーバードライブ・パン)#
オーバードライブ音の定位を調節します。
Delay Time(ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Delay Feedback(ディレイ・フィードバック・レベル)
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
Delay HF Damp(ディレイ・HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
L out
Balance W
Balance W
R out
29:DISTORTION → CHORUS(ディストー
ション→コーラス)
ディストーションとコーラスを直列に接続しています。設定
項目は「26:OVERDRIVE → CHORUS」とほぼ同じで、以
下の 2 カ所だけ異なります。
OD Drive → Dist Drive(ディストーションの歪み具合を設定
します。)
OD Pan → Dist Pan(ディストーション音の定位を設定しま
す。)
fig.EFX29
L in
R in
Distortion
Balance D
Chorus
Balance D
L out
Balance W
Balance W
R out
30:DISTORTION → FLANGER(ディストー
ション→フランジャー)
ディストーションとフランジャーを直列に接続しています。
設定項目は「27:OVERDRIVE → FLANGER」とほぼ同じ
で、以下の 2 カ所だけ異なります。
OD Drive → Dist Drive(ディストーションの歪み具合を設定
します。)
OD Pan → Dist Pan(ディストーション音の定位を設定しま
す。)
fig.EFX30
L in
R in
Distortion
Balance D
Feedback
Flanger
Balance D
L out
Balance W
Balance W
R out
リファレンス
Delay Balance(ディレイ・バランス)#
オーバードライブにディレイを通した音と通さない音の音量
バランスを調節します。D100:0Wでオーバー・ドライ
ブ音だけを出力し、D0:100Wでオーバードライブにディ
レイを通した音だけを出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
91
オリジナルの音色を作る
Feedback
Flanger
L in
R in
L out
R out
Mix
Mix
Enhancer
Enhancer
Balance W
Balance W
Balance D
Balance D
31:DISTORTION → DELAY(ディストー
ション→ディレイ)
ディストーションとディレイを直列に接続しています。設定
項目は「28:OVERDRIVE → DELAY」とほぼ同じで、以下
の 2 カ所だけ異なります。
OD Drive → Dist Drive(ディストーションの歪み具合を設定
します。)
OD Pan → Dist Pan(ディストーション音の定位を設定しま
す。)
fig.EFX31
L in
R in
Distortion
Balance D
Delay
Feedback
Balance D
L out
Balance W
Balance W
R out
32:ENHANCER → CHORUS(エンハンサー
→コーラス)
エンハンサーとコーラスを直列に接続しています。
fig.EFX32
L in
R in
Enhancer
Enhancer
Mix
Mix
Balance D
Chorus
Balance D
Enhancer Sens(エンハンサー・センス)#
エンハンサーのかかり具合を調節します。
Enhancer Mix(エンハンサー・ミックス・レベル)
エンハンサーで生成された倍音を原音に混ぜ合わせる割合を
調節します。
Chorus Pre Delay(コーラス・プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Chorus Rate(コーラス・レイト)
コーラス音の揺れの周期を調節します。
L out
Balance W
Balance W
R out
33:ENHANCER → FLANGER(エンハンサー
→フランジャー)
エンハンサーとフランジャーを直列に接続したタイプです。
fig.EFX33
Enhancer Sens(エンハンサー・センス)#
エンハンサーのかかり具合を調節します。
Enhancer Mix(エンハンサー・ミックス・レベル)
エンハンサーで生成された倍音を原音に混ぜ合わせる割合に
ついて調節します。
Flanger Pre Delay(フランジャー・プリ・ディレイ・
タイム)
原音が鳴ってからフランジャー音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Flanger Rate(フランジャー・レイト)
フランジャー音の揺れの周期を調節します。
Flanger Depth(フランジャー・デプス)
フランジャー音の揺れの深さを調節します。
Flanger Feedback(フランジャー・フィードバック・
レベル)
フランジャー音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。- の値にしたときは位相が反転します。
Flanger Balance(フランジャー・バランス)#
エンハンサーにフランジャーを通した音と通さない音の音量
バランスを調節します。D100:0Wでエンハンサー音だ
けを出力し、D0:100Wでエンハンサーにフランジャー
を通した音だけを出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
Chorus Depth(コーラス・デプス)
コーラス音の揺れの深さを調節します。
Chorus Balance(コーラス・バランス)#
エンハンサーにコーラスを通した音と通さない音の音量バラ
ンスを調節します。D100:0Wでエンハンサー音だけを
出力し、D0:100Wでエンハンサーにコーラスを通した
音だけを出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
92
オリジナルの音色を作る
Feedback
Delay
L in
R in
L out
R out
Balance W
Balance W
Balance D
Balance D
Chorus
Balance W
Balance W
Balance D
Balance D
34:ENHANCER → DELAY(エンハンサー
→ディレイ)
エンハンサーとディレイを直列に接続しています。
fig.EFX33
L in
R in
Enhancer
Enhancer
Mix
Mix
Enhancer Sens(エンハンサー・センス)#
エンハンサーのかかり具合を調節します。
Enhancer Mix(エンハンサー・ミックス・レベル)
エンハンサーで生成された倍音を原音に混ぜ合わせる割合を
調節します。
Delay Time(ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Delay Feedback(ディレイ・フィードバック・レベル)
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
Delay HF Damp(ディレイ・HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Delay Balance(ディレイ・バランス)#
エンハンサーにディレイを通した音と通さない音の音量バラ
ンスを調節します。D100:0Wでエンハンサー音だけを
出力し、D0:100Wでエンハンサーにディレイを通した
音だけを出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
Balance D
Feedback
Flanger
Balance D
L out
Balance W
Balance W
R out
35:CHORUS → DELAY(コーラス→ディレイ)
コーラスとディレイを直列に接続しています。
fig.EFX35
Chorus Pre Delay(コーラス・プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Chorus Rate(コーラス・レイト)
コーラス音の揺れの周期を調節します。
Chorus Depth(コーラス・デプス)
コーラス音の揺れの深さを調節します。
Chorus Balance(コーラス・バランス)#
原音とコーラス音の音量バランスを調節します。D100:
0Wで原音だけを出力し、D0:100Wでコーラス音だけ
を出力します。
Delay Time(ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Delay Feedback(ディレイ・フィードバック・レベル)
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
- の値にしたときは位相が反転します。
Delay HF Damp(ディレイ・HF ダンプ)
入力に戻したディレイ音について、高域成分をカットする周
波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定し
ます。
Delay Balance(ディレイ・バランス)#
コーラスにディレイを通した音と通さない音の音量バランス
を調節します。D100:0Wでコーラス音だけを出力し、
D0:100Wでコーラスにディレイを通した音だけを出力
します。
リファレンス
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
93
オリジナルの音色を作る
Feedback
Flanger
L in
R in
L out
R out
Balance W
Balance W
Balance D
Balance D
Chorus
Balance W
Balance W
Balance D
Balance D
36:FLANGER → DELAY(フランジャー→
ディレイ)
フランジャーとディレイを直列に接続しています。
fig.EFX36
L in
R in
Flanger Pre Delay(フランジャー・プリ・ディレイ・
タイム)
原音が鳴ってからフランジャー音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Flanger Rate(フランジャー・レイト)
フランジャー音の揺れの周期を調節します。
Flanger Depth(フランジャー・デプス)
フランジャー音の揺れの深さを調節します。
Flanger Feedback(フランジャー・フィードバック・
レベル)
フランジャー音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。-の値にしたときは位相が反転します。
Flanger Balance(フランジャー・バランス)#
原 音とフ ラン ジャ ー音 の音 量バ ラン スを調 節し ます。
D100:0Wで原音だけを出力し、D0:100Wでフラン
ジャー音だけを出力します。
Delay Time(ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからディレイ音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Delay Feedback(ディレイ・フィードバック・レベル)
ディレイ音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節します。
-の値にしたときは位相が反転します。
Delay HF Damp(ディレイ・HF ダンプ)
入力に戻したエフェクト音について、高域成分をカットする
周波数を調節します。カットしないときは BYPASS に設定
します。
Delay Balance(ディレイ・バランス)#
フランジャーにディレイを通した音と通さない音の音量バラ
ンスを調節します。D100:0Wでフランジャー音だけを
出力し、D0:100Wでフランジャーにディレイを通した
音だけを出力します。
Balance D
Feedback
Flanger
Balance D
Balance W
Balance W
Balance D
Delay
Feedback
Balance D
L out
Balance W
Balance W
R out
37:CHORUS → FLANGER(コーラス→
フランジャー)
コーラスとフランジャーを直列に接続したタイプです。
fig.EFX37
Chorus Pre Delay(コーラス・プリ・ディレイ・タイム)
原音が鳴ってからコーラス音が鳴るまでの時間を調節しま
す。
Chorus Rate(コーラス・レイト)
コーラス音の揺れの周期を調節します。
Chorus Depth(コーラス・デプス)
コーラス音の揺れの深さを調節します。
Chorus Balance(コーラス・バランス)#
原音とコーラス音の音量バランスを調節します。D100:
0Wで原音だけを出力し、D0:100Wでコーラス音だけ
を出力します。
Flanger Pre Delay(フランジャー・プリ・ディレイ・
タイム)
原音が鳴ってからフランジャー音が鳴るまでの時間を調節し
ます。
Flanger Rate(フランジャー・レイト)
フランジャー音の揺れの周期を調節します。
Flanger Depth(フランジャー・デプス)
フランジャー音の揺れの深さを調節します。
Flanger Feedback(フランジャー・フィードバック・
レベル)
フランジャー音を再び入力に戻すときの割合(%)を調節し
ます。- の値にしたときは位相が反転します。
Flanger Balance(フランジャー・バランス)#
コーラスにディレイを通した音と通さない音の音量バランス
を調節します。D100:0Wでコーラス音だけを出力し、
D0:100Wでコーラスにフランジャーを通した音だけを
出力します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
Level(アウトプット・レベル)
出力レベルを調節します。
94
オリジナルの音色を作る
38:CHORUS / DELAY(コーラス/ディレイ)
コーラスとディレイを並列に接続しています。パラメーター
は「35:CHORUS → DELAY」と同じです。ただし、ディ
レイ・バランスでは原音とディレイ音の音量バランスを調節
します。
fig.EFX38
Chorus
Feedback
Delay
Balance D
Balance W
Balance W
Balance D
L in L out
R in R out
39:FLANGER / DELAY(フランジャー/
ディレイ)
フランジャーとディレイを並列に接続しています。パラメー
ターは「36:FLANGER → DELAY」と同じです。ただし、
ディレイ・バランスでは原音とディレイ音の音量バランスを
調節します。
fig.EFX39
Flanger
Feedback
Feedback
Delay
Balance D
Balance W
Balance W
Balance D
L in L out
R in R out
40:CHORUS / FLANGER(コーラス/
フランジャー)
コーラスとフランジャーを並列に接続しています。パラメー
ターは「37:CHORUS → FLANGER」と同じです。ただし、
フランジャー・バランスでは原音とフランジャー音の音量バ
ランスを調節します。
fig.EFX40
Chorus
Feedback
Balance D
Balance W
L in L out
JV-1010 の使用環境を設定する
(システム・パラメーターの働き)
(SYSTEM)
※「★」記号の付いているパラメーターは、JV-1010 本体で
エディットすることができます。
■セッティングやクロックに関する
設定をする(SETUP)
Setup(システム・セットアップ)
Patch Remain(パッチ・リメイン・スイッチ)
他のパッチ(リズム・セット)を選んだときに発音中の音を
消したい場合は OFF にします。
※ エフェクトの設定は、パッチ・リメイン・スイッチの設定
にかかわらず、パッチやリズム・セットの切り替えと同時
に切り替わります。したがって、パッチ・リメイン・ス
イッチをオンに設定していても、エフェクトの設定によっ
ては発音中の音が残らない場合があります。
Clock Source(システム・クロック・ソース)
システムのテンポ・クロックについて設定します。
INT:システムのテンポ・クロックを内部クロックにします。
MIDI:システムのテンポ・クロックを外部クロックにします。
System Tempo(システム・テンポ)
システム・テンポを設定します。
※ Clock Source(システム・クロック・ソース)が MIDIの
ときは外部 MIDI 機器のクロックに同期するため、テンポ
値は設定できません。
■チューニングをする(TUNE)
チューニングしたり、音律を変えたりします。
Tune(チューン)
Master Tune(マスター・チューン)★
チューニングします。
Master Key Shift(マスター・キー・シフト)
音の高さを半音単位で設定します。
リファレンス
Flanger
R in R out
Balance D
Balance W
Scale Tune Switch(スケール・チューン・スイッチ)
平均律以外の音律で演奏したいときは ON にします。
※ 設定した音律は外部MIDI機器から受信した MIDIメッセー
ジについても有効です。
95
オリジナルの音色を作る
Scale Tune(スケール・チューン)
音律は、パッチ・モードで 1 つ、パフォーマンス・モード/
GM モードで 1 つ設定できます。
Scale Tune C 〜 B(スケール・チューン C 〜 B)
音律は平均律のピッチに対してどれくらいピッチをずらせる
かを音名ごとに設定します(1 セント単位)。
※ 1 セントは 1/ 100 半音です。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
<平均律>
1 オクターブを 12 等分した音律で、現在、西洋音楽を中心
に最も広く使われています。JV-1010 ではスケール・チュー
ン・スイッチを OFF にすると平均律になります。
<純正律(主音が C)>
平均律と比べると、主要 3 和音がとても美しく響きます。し
かし 1 つの調でしかその効果は得られず、転調すると和音が
濁ってしまいます。
<アラビア風音階>
平均律と比べて、E、B は 1/2 半音低く、C #、F #、G #
は 1/2 半音高い音階です。G 〜 B、C 〜 E、F 〜 G #、A #
〜 C #、D #〜 F #の音程に中立三度(長三度と短三度の間
の音程)を持っています。JV-1010 では、G、C、F の 3 つ
の調でアラビア風の音階を楽しめます。
(例)
音名 平均律 純正律(主音 C) アラビア風音階
C0 0 - 6
C# 0 -8 +45
D 0 +4 -2
Eb 0 +16 -12
E 0 -14 -51
F 0 -2 -8
F# 0 -10 +43
G 0 +2 -4
G# 0 +14 +47
A 0 -16 0
Bb 0 +14 -10
B 0 -12 -49
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
■MIDI に関する設定をする(MIDI)
MIDI Param(MIDI パラメーター)
MIDI チャンネルの設定やエクスクルーシブ情報の扱いなど
について設定します。
Performance Control Channel(パフォーマンス・
コントロール・チャンネル)★
MIDI メッセージ(プログラム・チェンジ/バンク・セレク
ト)でパフォーマンスを切り替えるときの受信チャンネルを
選びます。MIDI メッセージでパフォーマンスを切り替えない
ときは OFF にします。パートの受信チャンネル(PERFORM/
MIDI/Part MIDI)と同じ設定にしたときはパフォーマンスの
切り替えが優先されるので、そのパートのパッチは MIDI メッ
セージで切り替えられません。
※ パートの MIDI 受信チャンネルはパフォーマンスごとに設
定します。
Patch Rx Channel(パッチ・レシーブ・チャンネル)
パッチ・モードでの MIDI メッセージの受信チャンネルを選
びます。
Rx Program Change(レシーブ・プログラム・
チェンジ・スイッチ)
プログラム・チェンジ・メッセージを受信するときは ON、受
信しないときは OFF にします。
Rx Bank Select(レシーブ・バンク・セレクト・
スイッチ)
バンク・セレクト・メッセージを受信するときは ON、受信
しないときは OFF にします。
Rx Sys. Excl(レシーブ・システム・エクスクルーシブ・
スイッチ)
エクスクルーシブ・メッセージを受信するときは ON、受信
しないときは OFF にします。
96
オリジナルの音色を作る
■コントローラーに関する設定をする
(CONTROL)
Control Assign(コントロール・アサイン)
Sys-Ctrl 1/2(システム・コントローラー 1/2・アサイン)
パッチやパフォーマンスに含まれるパラメーターをコント
ロールする場合、共通で使いたいコントローラーを 2 つ選び
ます。ここで設定したコントローラーを使うかどうかは、パッ
チごと(またはパフォーマンスごと)に設定します。また、
コントロールするパラメーターはパッチごと(またはパ
フォーマンスごと)に設定します。
CC01 〜 95: コントローラー・ナンバー 1 〜 95(6、32 〜
63 を除く)
PITCH BEND:ピッチ・ベンド
AFTERTOUCH:アフタータッチ
※ 指定のコントローラーを使うときは、そのコントローラー
に対する MIDI メッセージが受信できるようにシステムと
パッチ/パフォーマンスを設定する必要があります。
※ コントロール・チェンジ・メッセージの多くは、ナンバー
に応じた機能が MIDI 規格で定義されています。ここでは、
それらの定義に関係なく機能が設定できるので、動作を考
えて設定してください。
Control Source(コントロール・ソース)
コントロールする MIDI メッセージの種類をそれぞれ選びま
す。
Hold(ホールド・コントロール・ソース)
ペダル・メッセージを使ってパラメーターの値を持続させる
ときのペダル・メッセージを選びます。
OFF:コントロールしません。
HOLD-1:ホールド 1(コントローラー・ナンバー 64)
SOSTENUTO:ソステヌート(コントローラー・ナンバー66)
SOFT:ソフト・ペダル(コントローラー・ナンバー 67)
HOLD-2:ホールド 2(コントローラー・ナンバー 69)
Peak(ピーク・コントロール・ソース)
ペダル・メッセージを使ってパラメーターの最大変化値を持
続させるときのペダル・メッセージを選びます。
OFF:コントロールしません。
HOLD-1:ホールド 1(コントローラー・ナンバー 64)
SOSTENUTO:ソステヌート(コントローラー・ナンバー66)
SOFT:ソフト・ペダル(コントローラー・ナンバー 67)
HOLD-2:ホールド 2(コントローラー・ナンバー 69)
VOL&EXP:エクスプレッション・メッセージでもコントロー
ルします。
Aftertouch(アフタータッチ・コントロール・ソース)
アフタータッチ・メッセージを選びます。
CHANNEL: チャンネル・アフタータッチ(すべての鍵に同
じ効果がかかるアフタータッチ)
POLY: ポリフォニック・アフタータッチ(鍵ごとに独立し
た効果がかかるアフタータッチ)
CH&POLY: チャンネル・アフタータッチとポリフォニック・
アフタータッチ
■フレーズ・プレビューに関する設定
をする(PREVIEW)
VOLUME つまみを押したときのフレーズの鳴りかたを設定
します。
Preview(プレビュー)
Preview Mode(プレビュー・サウンド・モード)
SINGLE:Note 1 〜 4 で設定した音を 1 つずつ順番に鳴らし
ます。
CHORD:Note 1 〜 4 で設定した音を同時に鳴らします。
PHRASE:パッチの種類(カテゴリー)ごとに用意されたフ
レーズを鳴らします。
Preview Key 1 〜 4(プレビュー・キー・セット 1 〜 4)
Preview Mode(プレビュー・サウンド・モード)で SINGLE
や CHORD を選んだときに鳴らす 4 つの音のピッチ(C-1 〜
G9)を設定します。
※ Preview Mode(プレビュー・サウンド・モード)でPHRASE
を選んだときは、この設定は無効になります。
Preview Vel 1 〜 4(プレビュー・ベロシティー・
セット 1 〜 4)
Preview Mode(プレビュー・サウンド・モード)で SINGLE
や CHORD を選んだときに鳴らす 4 つの音のベロシティー
(0 〜 127)を設定します。
※ Preview Mode(プレビュー・サウンド・モード)でPHRASE
を選んだときは、この設定は無効になります。
リファレンス
Volume(ボリューム・コントロール・ソース)
パッチの音量やパートの音量について、ボリューム・メッセー
ジ(コントローラー・ナンバー 7)の他にエクスプレッショ
ン・メッセージ(コントローラー・ナンバー11)でもコント
ロールさせるかどうかを選びます。
VOLUME: エクスプレッション・メッセージではコントロー
ルしません。
97
GM 音源として使う
JV-1010 には GM スコア(GM 音源用のミュージックデー
タ)を再生したり、作ったりするために便利な GM モード が
あります。市販の GM スコアを再生するだけでなく、さまざ
まなパラメーターの設定を変えることで、より豊かな演奏表
現を得ることもできます。
GM モードに切り替える
GM モードは、音源をあらかじめ GM システムに対応させて、
パート 10 には GM システム用のリズム・セットを、その他
のパートには GM システム用のパッチを割り当てるパフォー
マンスのようなものです。
VALUE つまみを押して、GM モード(GM )を選びます。
1.
VALUE つまみを押すと、モードが順に切り替わります。GM
インジケーターが点灯するまで何回か押してください。
GM モードに切り替えると、音源が GM システムの基本設定
に初期化されます。
GM モードに切り替えたときは、常にパート 10 は GM Drum
Set、それ以外のパートは Piano 1 が割り当てられています
ので、演奏に合わせて各パートにいろいろな GM パッチや
GM ドラム・セットを選んでください。
※ GM モードの設定を残しておきたいときは、外部 MIDI 機
器に MIDI メッセージとして送信して保存します。詳しく
は、「設定を外部 MIDI 機器に転送する(Data Transfer)」
(P.48)をご覧ください。
※ 外部 MIDI 機器を使って GM モードから他のモードに切り
替えるには、まず外部 MIDI 機器より GM システム・オフ・
メッセージを送信して、パフォーマンス・モードに切り替
えてください。
■GM スコアを再生する
JV-1010 は GM モードに切り替えることで GM スコアを正し
く再生できます。ただし本機は GMシステムでは定義されてい
ないさまざまな拡張機能を装備していますので、これらの機能
に依存したミュージックデータを作成すると、他の GM システ
ムに適合した音源ではうまく演奏できない場合があります。
本機は GS フォーマット(ローランドが提唱するマルチティ
ンバー音源の標準化を目的とした共通仕様)には適合してい
ません。GS マークが付いたミュージックデータ(GSミュー
ジックデータ)は正しく再生できないことがあります。
通常、GM スコアの最初に GM システム・オン・メッセージ
が記録されているので、GM スコアの最初から再生を始める
と自動的に GM モードに切り替わります。しかし、GM スコ
アの途中から再生を始めると GM モードに切り替わらず、正
しく再生されません。GM スコアを再生するときは、あらか
じめ JV-1010 本体で GM モードに切り替えておくことをお
すすめします。
GM モードの設定を変更する
(GM パラメーターの働き)
GM モードでもパートごとに変更できるパラメーターがあり
ます。パンまたはレベルなどの設定を変えることでより豊か
な演奏表現が可能になります。
※「★」記号の付いているパラメーターは、JV-1010 本体で
エディットすることができます。
※ GM モードでは、設定できないパラメーターを選ぶとディ
スプレイに ---が表示されます。
※ GM モードでは、ユニバーサル・ノンリアルタイム・シス
テム・エクスクルーシブ・メッセージ(P.139)以外のシ
ステム・エクスクルーシブ・メッセージは受信しません。
■GM システムの基本設定に戻す
GM スコアを正しく再生するためには、まず音源を GM シス
テムの基本設定に戻さなくてはなりません。JV-1010 では、
以下のときに GM システムの基本設定に戻ります。
•
GM モードに切り替えたとき
外部 MIDI 機器から GM システム・オン・メッセージを受信
•
したとき
再生しているソングに GM システム・オン・メッセージが
•
記録されているとき
本体の電源を再投入したとき
•
•
GM イニシャライズを実行したとき(P.46)
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
< GM システム・オン・メッセージ>
機器の動作モードを GM システムに適した状態に切り替えた
り、GM システムに対応した音源を初期化したりするための
メッセージです。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
■各パートの設定をする(PART)
Part Param(パート・パラメーター)
Patch Number(GM パッチ・ナンバー)★
GM パッチのナンバー(001 〜 128)を選びます。
※ GM モードでは USER、PRESET A 〜 C、E、XP-A、XP-
Bのパッチは選べません。
Part Level(パート・レベル)★
各パートの音量を調節します。
Part Pan(パート・パン)★
各パートの定位を調節します。-64(L64)で最も左、0 で中
央、63(63R)で最も右に定位します。
Coarse Tune(コース・チューン)★
各パートのピッチを半音単位で設定します(-48 〜 48(-4 〜
+4 オクターブ))。
Fine Tune(ファイン・チューン)★
コース・チューンで設定したピッチを 1 セント単位で微調整
します(-50 〜 50 セント)。
※ 1セントは 100 分の 1 半音です。
98
資 料
資 料
99
故障かな?と思ったら
音が出なくなったり、動作がおかしかったりするときは、ま
ず以下の点を確認してください。確認しても思ったように動
作しないときは、お買い上げの店、またはお近くのローラン
ド・サービス・ステーションにご連絡ください。
※ 操作中、何らかのメッセージが画面に表示されたときは、
「エラー・メッセージ一覧」(P.101)をご覧ください。
電源が入らない
JV-1010のACアダプターがコンセントや本体に正しく接
•
続されていますか。
音が鳴らない
外部のアンプやスピーカーなど、各機器が正しく接続され
•
ていますか。
JV-1010 および接続している外部機器の電源が入ってい
•
ますか。
JV-1010のVOLUMEつまみがMINの状態になっていませ
•
んか。
接続している外部機器のボリュームが下がっていませんか。
•
•
外部機器からのボリューム/エクスプレッション・メッ
セージでレベルが下がっていませんか。
•
正しく接続されていますか。
JV-1010 単体で使用する場合は、オーディオ・ケーブルまた
はヘッドホンを接続してください(P.18)。
コンピューターと接続して使用する場合は、コンピューター・
ケーブルまたは付属の MIDI ケーブルでコンピューターと接
続してください(P.38)。さらに、付属のオーディオ・ケー
ブルまたはヘッドホンを接続してください(P.18)。
ヘッドホンを接続して音が聴こえますか。
•
ヘッドホンで音が聴こえる場合は、他の機器へ信号を伝えてい
るオーディオ・ケーブルの断線、接続不良、接続しているアン
プ、ミキサー、スピーカーなどに原因があるかもしれません。
指定のウェーブ・エクスパンション・ボードが正しく取り
•
付けられていますか(P.15)。
WAVE-EXP のパッチやリズム・セットは、指定のスロットに
ウエーブ・エクスパンション・ボードが装着されていないと
選べません。
•
JV-1010背面のCOMPUTERスイッチは、正しく設定され
ていますか。
JV-1010 をコンピューターと接続して使用する場合は、接続
方法やコンピューターの種類、ドライバーの設定に合うよう
に設定してください(P.38)。
※ COMPUTER スイッチは、いったんJV-1010の電源を切っ
てから切り替えてください。
ソングが正しく再生されない
GS フォーマット対応のソングを再生していませんか。
•
JV-1010 は GM システムに対応していますが、GS フォー
マットには対応していませんので、正しく再生されないこと
があります。
GM スコアを再生するとき、音源は GM モードになってい
•
ますか。
GM モードに切り替えてください(P.31)。
ソングを再生しても音が鳴らない
•
Rx Switchパラメーターが OFF になっていませんか。
ON にしてください(P.72)。
特定のパートの音が鳴らない
•
パートの音量が下がっていませんか。
音が出ないパートの Level を設定して音量を上げてください
(P.44)。
MIDI メッセージが受信できる状態になっていますか。
•
Rx Switch パラメーターを ON に設定してください(P.72)。
パートのMIDI受信チャンネルと、接続しているMIDI機器の
•
MIDI 送信チャンネルが合っていますか。
Channel パラメーターで MIDI 受信チャンネルを設定してく
ださい(P.72)。
音が歪む
音が歪むようなエフェクトをかけていませんか(P.79)。
•
特定のパッチやパートの音が歪むときは、そのパッチやパー
トの音量レベルを下げてください(P.44、55、72)。
全体の音が歪むときは、VOLUME つまみで音量レベルを下げ
てください。
ピッチがずれている
•
JV-1010 のチューニングがずれていませんか。
Master Tune の値を確認してください(P.50)。
•
特定のパートにコース・チューンやファイン・チューンの
設定をしていませんか。
Coarse Tune や Fine Tune の値を確認してください(P.72)。
JV-1010 が MIDI データを出力しない
JV-1010背面のCOMPUTERスイッチは、正しく設定され
•
ていますか。
COMPUTER 端子を介して JV-1010 のデータを出力させる
ときは、お使いのコンピューターやソフトウェアに応じて、
COMPUTER スイッチを PC-1 、PC-2 、Mac のいずれかに設
定してください(P.38)。
COMPUTER スイッチが MIDI のとき、JV-1010 は、
COMPUTER 端子からデータを出力しません。このとき、デー
タは、MIDI OUT コネクターから出力されます。
音が途切れる
•
同時発音数(ボイス数)を越えて発音させていませんか。
同時に使用しているボイスの数が 64 を越えると音が途切れ
ます(P.53)。
音抜けさせたくないパートのボイス・リザーブを多めに設定
してください(P.44、72)。
100