D-Bass Amplifier
DB-500
取扱説明書
このたびは、ローランド・ベース・アンプ DB-500 をお買いあげいただき、まことにあ
りがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2 〜 3)と
「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご
理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときに
すぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
目次
安全上のご注意 .................................................... 2
使用上のご注意 .................................................... 4
はじめに...............................................................5
主な特長..................................................................................................5
お使いになる前に.................................................................................5
各部の名称と働き ................................................6
フロント・パネル.................................................................................6
リア・パネル .........................................................................................7
接続のしかた........................................................9
電源を入れる/切る.............................................................................9
メモリー機能について ....................................... 10
メモリーを呼び出す..........................................................................10
メモリーの設定を変更する(エディット)................................... 10
つまみの設定をメモリーに記憶する(ライト).......................... 10
資料 .................................................................... 11
ブロック図........................................................................................... 11
工場出荷時の設定.............................................................................. 11
工場出荷時の設定に戻す.................................................................. 11
セッティング例 .................................................................................. 12
主な仕様............................................................................................... 14
● 取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an
authorized Roland distributor.
1999 ローランド
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
注意
感電の恐れあり
キャビネットをあけるな
以下の指示を必ず守ってください
図記号の例
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
警告
注意
注意の意味について警告と
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
警告
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱
説明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
●この機器を分解したり、改造したりしないで
ください。
..............................................................................................................
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書か
れていないことは、絶対にしないでください。
必ずお買い上げ店またはローランド・サー ビ
スに相談してください。
2
..............................................................................................................
●次のような場所での使用や保存はしないでく
ださい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる
場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上
など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
●この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所
に設置しないでください。必ず安定した 水平
な場所に設置してください。
..............................................................................................................
● 電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセン
トに差し込んでください。
..............................................................................................................
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの
上に重いもの を載せたりしない でください。
電源コードに傷がつきます。
安全上のご注意
●外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
●この機器は、風通しのよい、正常な通気が保
たれている場所に設置して、使用してく ださ
い。
..............................................................................................................
●この機器を単独で、あるいはヘッドホン、ア
ンプ、スピーカーと組み合わせて使用した 場
合、設定によっては永久的な難聴になる程 度
の音量になります。大音量で、長時間使用 し
ないでください。万一、聴力低下や耳鳴り を
感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師 に
相談してください。
..............................................................................................................
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶 対
に入れないでください。
..............................................................................................................
●次のような場合は、直ちに電源を切って電源
コードをコンセントから外し、お買い上げ 店
またはローランド・サービスに修理を依頼 し
てください。
○ 電源コードやプラグが破損したとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたり
したとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
●お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様
の取り扱いや いたずらに注意し てください。
必ず大人のかたが、監視/指導してあげて く
ださい。
..............................................................................................................
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃
を与えないでください。
..............................................................................................................
●電源コードをコンセントに抜き差しするとき
は、必ず電源プラグを持ってください。
..............................................................................................................
●長時間使用しないときは、電源プラグをコン
セントから外してください。
..............................................................................................................
●接続したコードやケーブル類は、繁雑になら
ないように配慮してください。特に、コ ード
やケーブル類は、お子様の手が届かない よう
に配慮してください。
..............................................................................................................
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いも
のを置かないでください。
..............................................................................................................
●濡れた手で電源コードのプラグを持って、コ
ンセントに抜き差ししないでください。
..............................................................................................................
●この機器を移動するときは、電源プラグをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を 外し
てください。
..............................................................................................................
●お手入れをするときには、電源を切って電源
プラグをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしな
いでください。特に、電源タップを使用し て
いる場合、電源タップの容量(ワット/ア ン
ペア)を超えると発熱し、コードの被覆が 溶
けることがあります。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
●落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグ
をコンセントから外してください。
3
使用上のご注意
291a
2〜3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力
の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持
つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ
い。
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用し
ないでください。
356
●本機の上にゴム製品やビニール製品な どを長時間放置し
ないでください。変形、変色することがあります。
357
● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、香水、
アルコール類、マニキュア、スプレー缶などを置かないで
ください。また、表面に付着した液体は、すみやかに乾い
た柔らかい布で拭き取ってください。
修理について
451a(国内のみ)
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能に
ついて保証できなくなります。また、修理をお断りする場
合もあります。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間 が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
557
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあり
ません。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
●変色や変形の原因となるベンジン、シ ンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
● カーペット部の通常のお手入れは、毛の固いブラシをお使
いください。
4
はじめに
主な特長
•
新開発の FFP 技術による高性能な小型、軽量、ハイパワー
の DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)ベース・ア
ンプです。
•
FFP 技術の効果
1.
160W 出力 でありながら、スペ ックを超えたダ イナ
2.
小型キャビネットでありながら、サイズを超えた重低
3.
レスポンスの良いクリアーなサウンドを得ることがで
•
つまみの設定をメモリーAまたは B に記録しておくことが
できます(メモリー機能)。メモリーの呼び出しは、フッ
ト・スイッチによっても可能です。これにより、ライブ演
奏などでアンプの設定 をすばやく切り替える こともでき
ます。
•
COSM 技術によるアンプリファイアー部は、アンプ方式や
回路構成の違いによるサウンド・キャラクターをモデリン
グによって再現することで、ハイ・レスポンスなワイド・
レンジ・サウンドからオーバードライブ・サウンドまで得
ることができます。コンプレッション機能においては、ア
ンプ独特のコンプレッ ション感までもモデリ ングにより
再現しています。
•
イコライザーは、操作性の良い 3 バンド・タイプを装備し、
中音域の周波数が変えられるので、幅広い音作りができま
す。さらにシェイプ・スイッチとの組み合わせによって、
バリエーション豊かなサウンドを得ることができます。
ミックなハイ・パワー・サウンドを得ることができま
す。効果は、パワー・インジェクション・インジケー
ターによって確認することができます。
音再生を可能にします。
きます。
メモ
FFP(Feed Forward Processing) 技術とは
ベース・アンプ・システムを構成するアンプ部、キャビネッ
ト部、スピーカー部、それぞれの入力信号に応じた最適な動
作のさせかたを予測し、これに基づいた信号処理を行うこと
によって、各部の性能を最大限に発揮させるローランド独自
の技術です。
メモ
COSM(Composite Object Sound Modeling) 技術とは
現実に実在する物体の構造、素材などを別の手段で仮想的に
再構築する技術をモデリング技術と呼びます。その数あるサ
ウンド・モデリング技術を組み合わせて、さらに新しいサウ
ンドを創り出すローランド独自の技術です。
お使いになる前に
従来のアナログ・アンプと同様の使いかたをするときや新た
につまみの設定をするときなど、現在のつまみの設定で音を
鳴らしたいときは
ターを点灯させてください。
メモリーA と B には、工場出荷時のつまみの設定が記録され
ています(P.11)。お買いあげ後にはじめて電源を入れると、
現在のつまみの設定に関わらず、メモリーA の設定で音が鳴
ります。
ご注意
MANUAL ボタンを押して、インジケー
次回以降電源を入れたときは、電源を切ったとき
の設定で音が鳴ります。例えば、メモリー A の
設定で電源を切ると、次回に電源を入れたときは
メモリー A の設定で音が鳴ります。
•
ベース用に最適にチューニングした新開発の D- コ−ラス
を装備しています。入力信号に応じたダイナミックな帯域
分割処理によって、スラップ奏法やハーモニクス奏法にお
いても低音域のレスポ ンスを損なわない心地 よいコーラ
ス効果を奏でることができます。
入出力端子は、最適な音質補正を施したヘッドホン・
•
ジャックを始め、XLR タイプの高性能な DI 端子、XLR タ
イプとバランス対応標準ジャックの2 種類を装備したライ
ン・アウト端子、外部エフェクター等の接続に便利なイン
サート端子を装備し、さまざまなアプリケーションに対応
できます。
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