853-810072-703-A
第2版
このマニュアルは、必要なときすぐに参照できるよう、印刷してお手元に置くことをお勧めします。
安全にかかわる表示
プリンタを安全にお使いいただくために、このマニュアルの指示に従って操作してください。
このマニュアルには製品のどこが危険か、指示を守らないとどのような危険に遭うか、どうすれば危険を避けられるかな
どについて説明されています。
また、製品内で危険が想定される箇所またはその付近には警告ラベルが貼り付けられています。
マニュアルならびに警告ラベルでは、危険の程度を表す言葉として「警告」と「注意」という用語を使用しています。そ
れぞれの用語は次のような意味を持つものとして定義されています。
指示を守らないと、人が死亡する、または重傷 を負うおそれがあることを示します。
指示を守らないと、火傷やけがのおそれ
示します。
危険に対する注意・表示の具体的な内容は「注意の喚起」、「行為の禁止」、「行為の強制」の3種類の記号を使って表して
います。それぞれの記号は次のような意味を持つものとして定義されています。
注意の喚起
注意の喚起は、「」 の記号を使って表示されています。この記号は、指示を守らないと、危険
が発生するおそれがあることを示します。記号の中の絵表示は危険の内容を図案化したものです。
毒性の物質による被害 のおそれがあるこ
とを示します。
発煙または発火 のおそれがあることを示
します。
感電 のおそれがあることを示します。 特定しない一般的な注意・警告 を示しま
、および物的損害の発生のおそれがあることを
けがをするおそれがあることを示します。
指などがはさまれるおそれがあることを
示します。
す。
火傷 を負うおそれがあることを示します。 体内に入れると有害な 物質であることを
示します。
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行為の禁止
行為の禁止は「 」の記号を使って表示されています。この記号は行為の禁止を表します。記号
の中の絵表示はしてはならない行為の内容を図案化したものです。
プリンタを分解・修理・改造しないでくだ
さい。感電や火災
指定された場所には触らないでください。
感電や火傷などの傷害
あります。
金属類を差し込まないでください。感電の
おそれがあります。
破損した電源コードは使わないでくださ
い。感電や火災
手や髪の毛を近づけないでください。装置
内部に巻き込まれてけが
あります。
お子様を近づけないでください。けがをす
るおそれがあります。
電源プラグを中途半端に差し込まないで
ください。火災
のおそれがあります。
が起こるおそれが
のおそれがあります。
をするおそれが
のおそれがあります。
ぬれた手で触らないでください。感電する
おそれがあります。
水や液体がかかる場所で使用しないでく
ださい。水にぬらすと感電や発火
があります。
薬品類をかけないでください。電源コード
や本体電気部品の劣化による感電や火災
のおそれがあります。
直射日光を避けてください。発火のおそれ
があります。
不安定な場所を避けてください。けがをす
るおそれがあります。
たこ足配線にしないでください。発火のお
それがあります。
電源コードをねじらないでください。
や火災
のおそれがあります。
のおそれ
感電
プリンタを一人で持ち上げないでくださ
い。けが
行為の強制
プリンタの電源プラグをコンセントから
抜いてください。感電や火災
ります。
電源コードはプラグを持って抜いてくだ
さい。コード部分を引っ張るとコードが破
損して火災や感電
をするおそれがあります。
行為の強制は「 」の記号を使って表示されています。この記号は行為の強制を表します。記号
の中の絵表示はしなければならない行為の内容を図案化したものです。危険を避けるためにはこ
の行為が必要です。
電源コードはAC100Vのコンセントに差
のおそれがあ
のおそれがあります。
し込んでください。火災や漏電
あります。
のおそれが
本文中で使用する記号の意味
このマニュアルでは、「安全にかかわる表示」のほかに、本文中で次の2 種類の記号を使っています。それぞ れの記号に
ついて説明します。
記号 内 容
この注意事項を守らないと、プリンタが故障するおそれがあります。また、システムの運用に影響を与えることがあ
ります。
この注意事項を守らないと、プリンタが正しく動作しないことがあります。
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商標について
NEC、NECロゴ、MultiImpactは日本電気株式会社の登録商標です。
PrinterSignalStationはNECソフト株式会社の登録商標です。
Microsoft、Windows、Windows Server、Windows NT、MS-DOS は米国Microsoft Corporationの 米国およびその他の 国におけ
る登録商標または商標です。
IBM、ATは米国International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
Adobe、Acrobat、Acrobat ReaderはAdobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国およびその他の国における登録
商標、または商標です。
その他、記載の会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。
OSの表記について
このマニュアルではOSを以下のように略して表記しています。
Windows XPはMicrosoft Windows XP Home Edition operating systemおよびMicrosoft Windows XP Professional operating
systemの略です。Windows 2000はMicrosoft Windows 2000 Professional operating systemおよびMicrosoft Windows 2000
Server operating system の略です。Windows 2000 Datacenter Server は Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
operating systemの略です。
Windows Server 2003は Microsoft Windows Server 2003 operating system, Standard EditionおよびMicrosoft Windows
Server 2003 operating system, Enterprise Edition の略です。
Windows MeはMicrosoft Windows Millennium Edition operating systemの略です。
Windows 98 は Microsoft Windows 98 operating system の略です。Windows 98 Second EditionはMicrosoft Windows 98
Second Edition operating systemの略です。
Windows NT 4.0 はMicrosoft Windows NT Workstation operating system Version 4.0 およ びMicrosoft Windows NT Server
network operating system Version 4.0の略で す。Windows NT Server 4.0, Terminal Server Editionは Microsoft Windows NT
Server network operating system Version 4.0,Terminal Server Editionの略です。Windows NT Server, Enterprise Edition 4.0は
Microsoft Windows NT Server, Enterprise Edition network operating system Version 4.0の略です。
ご注意
1. 本書の内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています。
2. 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
3. NECの許可なく複製・ 改変などを行うことはできません。
4. 本書は内 容について万全を期して作成致 しましたが、万一ご不審な点や誤り、記 載もれなどお気づきのことがあ りましたら、お買
い求めの販売店にご連絡ください。
5. 運用した結果の影響については4項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
6. 本製品を第三者に売却・譲渡する際は必ず本書も添えてください。
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日本電気株式会社、NECパーソナルプロダクツ株式会社の許可なく複製・改変などを行うことはできません。
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はじめに
このたびはNECのプリンタをお買い求めいただき、まことにありがとうございます。
本マニュアルは、NECドットプリンタMultiImpact 700XX2/700XX2N/700JX3/700JX3N(以降、まとめて「MultiImpact
700」と呼びます)を正しくお使いいただくための手引き書です。
本マニュアルにはMultiImpact 700の設置、操作に必要な情報を記載していますので、日常使用する上でわからないこと
や具合の悪いことが起きたときにぜひご利用ください。
尚、ユーザーズマニュアルではプリンタを初めてお使いになるときの手順や日常の保守、「故障かな?」と思ったときの
処置方法が、ソフトウェアマニュアルではプリンタドライバなど添付ソフトウェアのインストール方法が記載されていま
す。併せてご利用ください。
マニュアルの構成
本マニュアルの構成は次のとおりです。
第1章 用紙の取り扱い
はがきと封筒の印刷方法について説明しています。
v
第2章 メニューモードで設定変更する
メニューモードやスペシャルメニューモードの設定方法や設定の詳細について説明しています。
第3章 オプション
オプションの取り付け方法や取り外し方法について説明しています。
第4章 プリンタドライバ
各OSの印刷の手順や印刷の詳細な設定方法について説明しています。
第5章 リモートパネル
リモートパネルの使い方や設定の変更方法について説明しています。
第6章 PrinterSignalStation
PrinterSignalStationの使用方法について説明しています。
付録 技術情報
テスト印刷のサンプルや文字コード表を載せています。
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オンラインマニュアルの使い方
このオンラインマニュアルは、目的のページを検索しやすいように、しおりやサムネール、リンクが設定してあります。
ここではしおりやサムネール、リンクの使い方、印刷方法などをAdobe Readerを使用して簡単に説明します。Adobe
Readerの詳しい説明についてはヘルプメニューの[Adobe Readerのヘルプ]をご覧ください。
目的のページを表示する
[しおり]、[サムネール]のナビゲーション機能やリンク機能を使って目的のページを表示します。
しおりを使う
しおりは目次のようなものです。しおりを表示させると全体の内容が一覧でき、そこから見たいページを選ぶこともでき
ます。
1. [しおり]タブをクリックする。
vi
2. [手のひら]ツールを表示させる。
3. 表示させたいしおりを選びクリックする。
しおりの上へ[手のひら]ツールを移動すると[指さし]の形に
変わるので、その場所をクリックしてください。選んだしおりの
ページが表示されます。
階層化された項目は、項目名の左側に[+]、[―]の記号が表示
されます。その下の階層は[+]を押すと表示し、[―]を押すと
非表示になります。
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vii
サムネールを使う
サムネールはそのページの全体のイメージを小さく表示したものです。表示したいページを見つけ、クリックすることで
目的のページを表示することができます。
1. [ページ]タブをクリックする。
2. [手のひら]ツールを表示させる。
3. 表示させたいページのサムネールを選びダブルクリックする。
サムネールの上へ[手のひら]ツールを移動すると[矢印]の形
に変わるので、その場所をダブルクリックしてください。選んだ
ページが表示されます。
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viii
リンクを使う
リンクをクリックすると、目的のページへジャンプする機能です。本マニュアルでは、目的ページや文章内の青の下線文
字にリンクの設定がしてあります。[手のひら]ツールを使ってリンクの設定先にジャンプすることができます。
1. [手のひら]ツールをクリックする。
2. リンクのある場所をクリックする。
リンクのある場所へ[手のひら]ツールを移動すると[指さし]の形に変わるので、その場所をクリックしてください。
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目次
安全にかかわる表示 ................................................................... ii
はじめに ............................................................................. v
オンラインマニュアルの使い方 ...................................... vi
目的のページを表示する ...........................................vi
安全にお使いいただくために ..................................................1
1章 用紙の取り扱い .........................7
はがき・往復はがきのセット ..................................................8
使用できるはがき、往復はがきの確認 .......................... 8
はがき、往復はがきに印刷するときの注意 ................. 8
はがき、往復はがきのカールについて .......................... 9
ハガキ印刷モードの選択とはがきのセットと吸入 ..... 9
はがき吸入位置の微調整 .................................................11
封筒のセット ............................................................................. 12
使用できる封筒の確認 .....................................................12
封筒に関する注意 .............................................................12
封筒に印刷するときの注意 ............................................. 13
封筒のセットと吸入 .........................................................13
連続紙のカット .........................................................................15
カット機能を使う .............................................................15
自動カット位置送り機能を使う .................................... 17
プラテンノブを使う .........................................................18
用紙吸入位置の微調整 ............................................................19
印刷開始位置の微調整 ............................................................21
カット紙の自動印刷位置補正 ................................................22
2章 メニューモードで
設定変更する..........................25
メニューモード .........................................................................25
メニューモードで変更できる設定項目 ........................ 26
メニューモードの入り方と終了方法 ............................27
メニューモードの入り方 .........................................27
メニューモードの終了方法 .....................................27
メニューモード時のスイッチ機能 ................................27
メニューツリー ................................................................. 28
設定の手順 ..........................................................................32
設定の詳細 ..........................................................................33
書式設定 .......................................................................33
機能選択 .......................................................................34
スペシャルメニューモード ....................................................36
スペシャルメニューモードで変更できる設定項目 ...36
スペシャルメニューモードの入り方と終了方法 .......36
ix
スペシャルメニューモードの入り方 .................... 36
スペシャルメニューモードの終了方法 ................ 37
スペシャルメニューモード時のスイッチ機能 ........... 37
メニューツリー ................................................................. 38
設定の手順 ......................................................................... 41
設定の詳細 ......................................................................... 42
パラメータ設定モード .............................................42
メモリスイッチ設定モード .....................................44
罫線ぞろえ確認モード .............................................47
HEX ダンプモード切り替え .................................... 49
3章 オプション ............................. 51
シートフィーダ ........................................................................ 53
各部の名称 ......................................................................... 53
シートフィーダの取り付け ............................................ 54
シートフィーダ使用時の注意 ........................................ 56
シートフィーダへの用紙のセットと吸入 ................... 56
カット紙・複写式カット紙のセットと吸入 ............... 57
用紙を追加または変更するときは ................................ 59
はがき・往復はがきのセットと吸入 ............................ 60
封筒のセットと吸入 .........................................................62
用紙の排出 ......................................................................... 63
スタッカに排出する ................................................. 63
シートガイドに排出する .........................................63
シートフィーダと連続紙の切り替え印刷 ................... 64
シートフィーダの取り外し ............................................ 65
シートフィーダでの用紙吸入位置の微調整 ............... 67
紙づまりのときは .............................................................68
リアトラクタフィーダ ............................................................69
リアトラクタフィーダの取り付け ................................ 70
リアトラクタフィーダへの連続紙のセットと吸入 ...71
フロントトラクタフィーダとリアトラクタフィーダ
の切り替え印刷 ............................................................. 73
リアトラクタフィーダの取り外し ................................ 73
4章 プリンタドライバ.................. 75
Windows XP/2000/Server 2003 日本語版の場合 ....... 76
印刷の手順 ......................................................................... 76
プリンタドライバの選択 ................................................ 77
印刷先の変更 ..................................................................... 78
共有プリンタに設定する ................................................ 80
印刷の詳細設定 ................................................................. 81
[プロパティ]ダイアログボックスを開く .......... 82
[印刷設定]ダイアログボックスで詳細設定を
行う .......................................................................... 85
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目次 x
[プロパティ]ダイアログボックスで詳細設定を
行う ........................................................................... 91
Windows Me/98 日本語版の場合 .......................................98
印刷の手順 ..........................................................................98
印刷する .......................................................................98
NEC Print Server Port のインストール方法 ......99
プリンタドライバの選択 ..............................................101
印刷先の変更 ................................................................... 102
共有プリンタに設定する ..............................................104
印刷の詳細設定 .............................................................. 106
[プロパティ]ダイアログボックスを開く ....... 106
プロパティシートで詳細設定を行う .................. 108
Windows NT 4.0 日本語版の場合 .................................... 115
印刷の手順 ....................................................................... 115
プリンタドライバの選択 ..............................................116
印刷先の変更 ................................................................... 117
共有プリンタに設定する ..............................................119
印刷の詳細設定 .............................................................. 120
[プロパティ]ダイアログボックスを開く ....... 121
[既定のドキュメントのプロパティ]
ダイアログボックスで詳細設定を行う ......... 124
[プロパティ]ダイアログボックスで
詳細設定を行う ................................................... 132
5章 リモートパネル ...................139
リモートパネルの起動 ......................................................... 140
リモートパネルの使い方 ..................................................... 141
システムメニュー ................................................... 141
メニューバー ........................................................... 142
ツールバー ............................................................... 144
プロパティシート ................................................... 145
設定変更手順 ................................................................... 146
環境設定 ................................................................... 155
リモートパネルの起動 .......................................... 159
ヘルプを見る ........................................................... 159
トレイアイコン ....................................................... 160
ステータス ............................................................... 160
PrinterSignalStation が正しく動作しないときは .. 161
付録 技術情報 .............................167
初期状態 .................................................................................. 168
インタフェース ..................................................................... 170
インタフェース信号の機能 .................................. 170
タイムチャート ....................................................... 171
コネクタピン配置 ................................................... 171
電気的特性 ............................................................... 172
文字コード表 .......................................................................... 173
1 バイト系コード表 ...................................................... 174
8 ビットコード表 ................................................... 174
7 ビットコード表 ................................................... 175
漢字コード表(2 バイト系コード表)....................... 176
テスト印刷サンプル ............................................................. 181
制御コード一覧 ..................................................................... 183
基本制御コード表 .......................................................... 183
拡張制御コード表 .......................................................... 184
新制御コードのコマンド仕様 ............................................ 187
特殊文字の印刷 ..................................................................... 191
バーコードを印刷する .................................................. 191
制御コード ...................................................................... 191
カスタマバーコードを印刷する ................................. 196
OCR-B 相当フォントを印刷する ............................... 202
索引............................................................................................ 203
6章 PrinterSignalStation .....147
PrinterSignalStation の使用できる環境 ................... 147
PrinterSignalStation に関する注意事項 ................... 148
PrinterSignalStation を動作させる前に ........... 148
PrinterSignalStation の制限事項 ........................148
転送データ量に応じて課金される
ネットワーク環境についてのご注意 ............. 148
ソフトウェアの起動 ...................................................... 149
タスクトレイアイコン ...........................................149
バルーンポップアップ ...........................................149
メニューの起動 ....................................................... 151
プリンタ一覧 ........................................................... 154
状態 ............................................................................ 154
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安全にお使いいただくために
警告ラベルについて
MultiImpact 700プリンタ内の危険性を秘める部品やその周辺には警告ラベルが貼り付けられています。これはプリンタ
を操作する際、考えられる危険性を常にお客様に意識していただくためのものです。
警告ラベルは下図に示す場所に貼られています。もしこのラベルが貼り付けられていない、はがれかかっている、汚れて
いるなどして読めない場合は、販売店または、NECサービス窓口にご連絡ください。
注 意
用紙カッタは鋭くなっています。
高温注意
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けがをする恐れがありますので、
カッタには触れないでください。
安全にお使いいただくために 2
安全上のご注意
ここで示す注意事項はプリンタを安全にお使いになる上で特に重要なものです。この注意事項の内容をよく読んで、ご理
解いただき、プリンタをより安全にご活用ください。記号の説明についてはii
照してください。
〜iiiページ の「安全にかかわる表示 」を参
分解・修理・
改造はしない
本書、またはユーザーズマニュアルに記載されて
いる場合を除き、分解したり、修理/改造を行っ
たりしないでください。プリンタが正常に動作し
なくなるばかりでなく、感電や火災の原因となる
おそれがあります。
針金や金属片を
差し込まない
No!
煙や異臭、異音が
したら電源OFF
万一、煙、異臭、異音などが生じた場合は、ただ
ちに電源をOFFにして電源プラグをコンセントか
ら抜いてください。その後、販売店にご連絡くだ
さい。そのまま使用すると感電や、火災の原因と
なるおそれがあります。
ぬれた手で電源プラグ
を触らない
通気孔などのすきまから金属片や針金などの異物
を差し込まないでください。感電するおそれがあ
ります。
ぬれた手で電源プラグの抜き差しをしないでくだ
さい。感電するおそれがあります。
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安全にお使いいただくために 3
高温注意
プリンタの内部には、使用中に高温になる印刷ヘッ
ドという部品があります。カバーを開けて作業する
場合は十分に冷めてから行ってください。使用中に
触ると火傷するおそれがあります。
プリンタ内に
異物を入れない
プリンタ内に水などの液体、ピンやクリップなど
の異物を入れないでください。火災や感電、故障
の原因となります。もし入ってしまったときは、
すぐ電源をOFFにして、電源プラグをコンセント
から抜いて、販売店に連絡してください。
巻き込み注意
プリンタの動作中は用紙挿入口に手や髪の毛を近
づけないでください。髪の毛を巻き込まれたり、
指をはさまれたりしてけがをするおそれがありま
す。
損傷した電源コード
は使わない
電源コードが破損した場合は、ビニールテープな
どで補修して使用しないでください。補修した部
分が過熱し、火災や感電の原因となるおそれがあ
ります。損傷したときは、お買い求めの販売店に
修理を依頼してください。
電源コードに薬品類
をかけない
電源コードに殺虫剤などの薬品類をかけないでく
ださい。コードの被覆が劣化し、感電や火災の原
因となることがあります。
雷が鳴りだしたら
プリンタに触らない
火災・感電の原因となります。雷が発生しそうな
ときは電源プラグをコンセントから抜いてくださ
い。また雷が鳴りだしたらケーブル類も含めてプ
リンタには触らないでください。
電源コードを抜くときは
コードを引っ張らない
電源プラグを抜くときはプラグ部分を持って行って
ください。コード部分を引っ張るとコードが破損し
火災や感電の原因となるおそれがあります。
100V以外のコンセントに
差し込まない
電源は100Vの電圧、電流の壁付きコンセントをお
使いください。100V以外の電源を使うと火災や漏
電になることがあります。
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安全にお使いいただくために 4
腐食性ガスの存在する
環境、ほこりや空気中
に腐食を促進する成分、導電性の金属など
が含まれている環境で使用、保管しない。
・腐食性ガス(二酸化硫黄、硫酸化水素、二酸化窒
素、塩素アンモニア、オゾンなど)の存在する環
境、腐食を促進する成分(塩化ナトリウムや硫黄
など)が含まれている環境に設置し使用しないで
ください。
・装置内部のプリント板が腐食し、故障および発
煙、発火の原因となるおそれがあります。
もし、ご使用の環境で上記の疑いがある場合は、販
売店または保守サービス会社にご相談ください。
ほこり・湿気の多い
場所で使用しない
・プリンタをほこりの多い場所、給湯器のそばなど
湿気の多い場所には置かないでください。火災に
なることがあります。
・プラグ部分はときどき抜いて、乾いた布でほこり
やゴミをよくふき取ってください。ほこりがたま
ったままで、水滴などが付くと発熱し、火災にな
ることがあります。
電源プラグを中途半端
に差し込まない
電源プラグはしっかりと差し込んでください。中
途半端に差し込んだまま、ほこりがたまると接触
不良の発熱による火災の原因となるおそれがあり
ます。また、プラグ部分は時々抜いて、乾いた布
でほこりやゴミをよくふき取ってください。ほこ
りがたまったままで、水滴などが付くと発熱し、
火災となることがあります。
直射日光が当たる
ところには置かない
プリンタを窓ぎわなどの直射日光が当たる場所に
は置かないでください。そのままにすると、プリ
ンタが異常動作したり、内部の温度が上がり、火
災を引き起こしたりするおそれがあります。
不安定な場所に
置かない
プリンタの近くで携帯
電話等を使用しない
携帯電話、PHS、ポケットベ ル 、無線通信機をプリンタ
の近くで使用しないでください。プリンタが異常動作
するおそ れがあります。
プリンタを縦型OAラックの上段など不安定な場所
には置かないでください。けがや周囲の破損の原
因となることがあります。
インクリボンを
なめたりしない
インクリボンカートリッジはお子様の手の届かな
い所に保管してください。インクリボンをなめた
りすると健康を損なうおそれがあります。
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安全にお使いいただくために 5
電源コードは曲げたり
ねじったりしない
電源コードを無理に曲げたり、ねじったり、束ね
たり、ものを載せたり、はさみ込んだりしないで
ください。またステープルなどで固定することも
避けてください。コードが破損し、火災や感電の
原因となるおそれがあります。
電源コードを
たこ足配線にしない
コンセントに定格以上の電流が流れると、コンセ
ントが過熱して火災の原因となるおそれがありま
す。
プリンタを一人で
持ち上げない
プリンタや添付品を含んだ購入時の梱包箱の質量は、
約28kgです。一人で持つと腰を痛めることがありま
す。持ち運ぶときは二人以上で持ってください。
壊れた液晶ディスプレイ
には触らない
壊れた液晶ディスプレイには触らないでください。
操作パネルの液晶ディスプレイ内には人体に有害な
液体があります。万一、壊れた液晶ディスプレイか
ら流れ出た液体が、口に入った場合は、すぐにうが
いをして、医師に相談してください。また、皮膚に
付着したり目に入ったりした場合は、すぐに流水で
15分以上洗浄して、医師に相談してください。
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安全にお使いいただくために 6
メ モ
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1章
用紙の取り扱い
7
この章では、MultiImpact 700の用紙の取り扱いについて以下の内容を説明します。
・ はがき、封筒に印刷する方法 .......................................................................................8ページ
・ 連続紙のカット ..........................................................................................................15ページ
・ 用紙吸入位置の微調整 ...............................................................................................19ページ
・ 印刷開始位置の微調整 ...............................................................................................21ページ
・ カット紙の自動印刷位置補正 .....................................................................................22ページ
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1 用紙の取り扱い 8
はがき・往復はがきのセット
はがき、往復はがきはカット紙と同じようにシートガイドにセットできます。
オプションのシートフィーダを使えば、一度に何枚ものはがきをセットすることができます。シ ートフィー ダの使い方 は
「シートフィーダ」(53ページ)をご覧ください。
使用できるはがき、往復はがきの確認
MultiImpact 700で使用できるはがきの種類は次のとおりです。
詳細はユーザーズマニュアルの「用紙の規格」をご覧になり、印刷可能範囲も併せて確認してください。
はがきの種類 はがきサイズ はがき坪量(連量) 用紙セット方向
官製はがき、または同等品 幅100mm×長さ148mm
折り目のない往復はがき 幅200mm×長さ148mm
最大157.0g/m
(135kg相当)
2
縦置き、横置き
はがき、往復はがきに印刷するときの注意
はがき、往復はがきに印刷するときは次のことに注意してください。
・ 折り目のある往復はがきは印刷できません。
・ 各用紙の印刷範囲を越えて印刷しないように注意してください。印刷ヘッドやプラテンを傷つけることがあります。
・ 実際のはがきに印刷する前に、官製はがきと同等の用紙を使って試し印刷を行い、印刷位置や印刷濃度を確認してく
ださい。
・ 差し出し人の郵便番号欄は、はがきの印刷範囲を越えていますので印刷できません。アプリケーションをお使いの場
合はご注意ください。
・ 印刷は、環境温度が10〜35℃、環境湿度が45〜70%の場所で行ってください。
・ 宛先郵便 番号を印刷する際にお手持ちのソ フトウェアで外字登録を行うこと ができる場合、下記の日本郵政公社推 奨の
郵便番号パターンを登録してご使用になることをお勧めします。
・ カスタマバーコードを印刷する際は「カスタマバーコードを印刷する 」(196ページ)をお読みください。
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1 用紙の取り扱い 9
はがき、往復はがきのカールについて
はがき、往復はがきがカールしていると正しく印刷できない場合があります。次のことに注意してください。
・ はがきを保管するときは、はがきのカールを防ぐため、直射日光や風の当たらない場所に保管してください。
・ はがきがカールしているときは、カールを3mm以下になるように直し、凹部が上側になるようにセットしてください。
3mm
3mm
・ はがきの両面に印刷するときは、片面印刷後カールを直してから反対面に印刷してください。
・ はがきを投函するときは、カールが5mm以下になるように直してください。カールが大きいと、郵便番号読取機が番
号を読み取れないことがあります。
5mm
5mm
ハガキ印刷モードの選択とはがきのセットと吸入
次の手順で「ハガキ印刷モード」を設定し、シートガイドにはがきをセットします。
はがきをオプションのシートフィーダにセットするときは、「はがき・往復はがきのセットと吸入」(60ページ)をご覧くだ
さい。
笊 ディスプ レイにヨウシ センタ ク シートガイド
笆 プリンタの電源スイッチをOFFにする。
と表示されるまで[用紙選択]スイッチを押す。
ヨウシ センタク
シートカ゛イト゛
OFF
ON
P
O
W
ER
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1 用紙の取り扱い 10
笳[高速印刷]スイッチを押したままプリンタの電源ス
イッチをONにする。
OFF
ON
POW
ER
ディスプレイにシートガイド ハガキと表示されます。
これで、プリンタは「ハガキ印刷モード」になりました。
シートカ゛イト゛ ハカ゛キ
笙 はがきをセットする。
はがきの印刷する面を表にし、左端をペーパガイドに合わせ
ます。そのまま軽く奥に突き当たるまではがきを押し込みま
す。
一定時間が経過するとはがきが自動的に吸入されます。用紙
ランプが消灯し、印刷可ランプが点灯します。
一定時間とはパラメータ設定の「シートガイドから
の用紙吸入時間」で設定した時間です。設定方法は
「スペシャルメニューモード」(36ページ)をご覧く
ださい。
笘 ペー パガイ ドの蜴 と、シート ガイド 上の 蜿を合 わせ
る。
ペーパガイドは図のようにつまみを押して移動させてくだ
さい。
つまみ
ペーパガイドは右方向に動かすときには、つまみを
押さなくても動きますが、つまみを押して移動させ
る方が正しく調節できます。
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1 用紙の取り扱い 11
・ 前記の方法で「ハガキ印刷モード」をセットした場合は、プリンタの電源スイッチを OFFにするか強制リセットすると
「ハガキ印刷モード」は解除されてしまいます。電源をOFFにしても解除されないようにしたい場合は、パラメータ設定
でハガキ印刷モードを設定してください。設定方法については「スペシャルメニューモード」(36ページ)をご覧くだ
さい。
・ はがきは水平にセットしてください。傾いて吸入された場合は、[排出 / カット]スイッチを押して、 いったんはがきを
排出してからセットし直してください。
・ メモリスイッチ 4-8(MSW4-8)がO Nになっていると、はがきは自動吸入されません。この場合は、 はがきをセット
後、[吸入/退避]スイッチを押してはがきを吸入させてください。
はがき吸入位置の微調整
「ハガキ印刷モード」にすると、吸入位置がはがき先端から第1 行目の文
字中央位置まで11.5mmになります。
吸入位置を調整する場合は、「
覧ください。
用紙吸入位置の微調整」(19ページ)をご
11.5mm
ABCDE
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1 用紙の取り扱い 12
封筒のセット
シートガイドに封筒をセットする方法について説明します。
オプションのシートフィーダを使えば、一度に約25枚まで封筒をセットすることができます。シートフィーダの使い方は
「シートフィーダ」(53ページ)をご覧ください。
使用できる封筒の確認
MultiImpact 700で印刷できる封筒の種類は次のとおりです。
詳細はユーザーズマニュアルの「用紙の規格」をご覧ください。また印刷可能範囲も併せて確認してください。
封筒の種類 封筒サイズ 封筒坪量
長形4号 幅90mm×長さ205mm 50〜85g/m
長形3号 幅120mm×長さ235mm 50〜85g/m
角形3号 幅216mm×長さ277mm 70〜85g/m
角形2号 幅240mm×長さ332mm 70〜120g/m
*2
洋形2号
*2
洋形5号
*1
単位は坪量[g/m2]で、坪量とは 1m2の質量を g で示したものです。
*2
シートフィーダではご使用になれません。
封筒に関する注意
長さ
幅
2
2
2
幅114mm×長さ162mm 70〜85g/m
幅95mm×長さ217mm 70〜85g/m
封筒挿入方向
表側 裏側
2
2
*1
2
封筒セット方向
横置きのみ
・ クラフト紙、ケント紙などでできた封筒を使用してください。
・ 裏の中央付近で重ね合わせた封筒、フラップ部にのり付けしてある封
筒、二重封筒は使用できません。
・ 折れ、しわ、破れなどのない封筒を使用してください。
・ 封筒がカールしているときは、カールを直してからセットしてくださ
い。
・ 封筒を保管するときは、封筒のカールを防ぐため、直射日光や風の当たらない場所に保管してください。
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1 用紙の取り扱い 13
封筒に印刷するときの注意
封筒に印刷するときは、次のことに注意してください。
・ 各用紙の印刷範囲を越えて印刷しないように注意してください。印刷ヘッドやプラテンを傷つけることがあります。
・ 封筒はペーパガイドに沿って、まっすぐセットしてください。傾いて吸入された場合は、[排出/カット]スイッチを
押していったん封筒を排出してから、セットし直してください。
・ メモリスイッチ 4-8(MSW4-8)が ON になっていると、封筒は自動吸入されません。この場合は封筒をセット後、
[吸入/退避]スイッチを押して封筒を吸入させてください。
・ 封筒の両面に印刷するときは、片面印刷後カールを直してから反対面に印刷してください。
・ 封筒への印刷は、環境温度が10〜35℃、環境湿度が45〜70%の場所で行ってください。
・ フラップ部は曲げないでセットしてください。
・ フラ ップ部 の大きさ と印刷位 置に合わ せてペー パガイド 位置を調 整
してください。
フラップ部
封筒のセットと吸入
次の手順で封筒に印刷します。
封筒をオプションのシートフィーダにセットするときは、「封筒のセットと吸入」(62ページ)をご覧ください。
笊 ディスプ レイにヨウシ センタ ク シートガイド
と表示されるまで[用紙選択]スイッチを押す。
ヨウシ センタク
シートカ゛イト゛
笆 封筒 のフラ ップ部の 大きさ に合わ せてペ ーパガ イド
の位置を調整する。
ペーパガイドは図のようにつまみを押して移動させてくだ
さい。
つまみ
ペーパガイドは右方向に動かすときには、つまみを
押さなくても動きますが、つまみを押して移動させ
る方が正しく調節できます。
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1 用紙の取り扱い 14
笳 封筒をセットする。
封筒の印刷する面を表にして、フラップ部の左端をペーパガ
イドに合わせます。そのまま奥に突き当たるまで封筒を押し
込みます。
一定時間が経過すると封筒が自動的に吸入されます。用紙ラ
ンプが消灯し、印刷可ランプが点灯します。
フラップ部
印刷範囲は以下のとおりです。
フラップ部
ペーパガイド
印刷範囲
一定時間とはパラメータ設置の「シートガイドから
の用紙吸入時間」で設定した時間です。設定方法は
「スペシャルメニューモード」(36ページ)をご覧く
ださい。
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1 用紙の取り扱い 15
連続紙のカット
連続紙をカットするには、ミシン目のカット位置を用紙排出口上部にあるカッタまで送り、手でカットします。カット位
置までの用紙送り方法には、以下の3つがあります。
・ カット機能を使う([排出/カット]スイッチを押す)....................................... 15ページ
・ 自動カット位置送り機能を使う ......................................................................... 17ページ
・ プラテンノブを使う ........................................................................................... 18ページ
使用している連続紙が坪量46.5〜157.0g/m2(連量40〜135kg相当)の上質紙で1枚の場合、連続紙のカット機能を使
うことができます。
印刷終了後に連続紙の最後の部分がトラクタから外れている場合は、用紙が排出されてしまうため「カット機能」は働き
ません。カット機能を使わないで連続紙をカットするときには「プラテンノブ」を使用してください。
カット機能を使う
カット機能とは、連続紙のミシン目位置を用紙排出口上部にあるカッタまで送り出し、手でミシン目部をカットした後、
先頭位置(用紙の吸入位置)まで自動的に逆送りする機能です。これにより、連続紙を無駄なく使用することができます。
カット機能を使ってきちんとミシン目位置でカットできるようにするには、あらかじめ連続紙の用紙長を正しく設定して
おく必要があります。用紙長の設定については33ページ
笊[排出/カット]スイッチを押す。
連続紙がカット位置まで送られます。カット位置を微調整す
る必要がないときは手順5に進んでください。
を参照してください。
[排出/カット]スイッチを押したとき、すでに連続紙の下端
がトラクタから外れている場合は、用紙は排出されてしまい
ます。
笆[印刷可]スイッチを押して、ディセレクト状態(印
刷不可能な状態)にする。
印刷可ランプが消灯します。
ヨウシ カット テ゛キマス
フロントトラクタフィータ゛
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1 用紙の取り扱い 16
笳[微調モード]スイッチを押すと、ディスプレイに
カットイチ ビチョウ ±XX.Xmmと表示される。
ディスプレイ下段、右端に表示される「*」は、現
在設定されている値であることを示します。
カットイチ ヒ゛チョウ
±XX.Xmm *
カッタ
笙 連続紙を引き上げ、カッタを利用してカットする。
用紙の右または左端が破れると、プリンタが用紙幅
を誤って認識するため正しく印刷されないことがあ
ります。
連続紙のカットは、ミシン目に合わせてまっ すぐ
カットしてください。ミシン目以外の部分はカッタ
ではきれいにカットできない可能性があります。
この状態で[▲]スイッチまたは[▼]スイッチを押して、
ミシン目がカッタの真下にくるように調節します。
[▲]スイッチと[▼]スイッチの機能は次の表のとおりです。
スイッチ 1 回押す 1 秒以上押す
[▲]
スイッチ
[▼]
スイッチ
約0.4mm(2/120インチ)
順方向に用紙を送る
約4.2mm(20/120 イ ン
チ)逆方向に用紙を送る
連続して送る
(連続動作なし)
・ 微調整時の用 紙送りには順方向、逆 方向とも限界
位置があります。調整範囲は約−4.2mm(−20/
120インチ)〜約4.2mm(20/120インチ)です。
・ 設定した新し いカット位置は記 憶され、次からの
カット機能実行時のカット位置になります。
笞 連続紙がカット位置まで排出された後、しばらくして
自動的に先端が吸入位置まで戻ることを確認する。
自動動作を待たなくても、もう一度[排出/カット]スイッ
チを押せば、用紙がすぐ戻ります。
笘[微調モード]スイッチまたは[印刷可]スイッチを
押して、設定した値を記憶する。
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1 用紙の取り扱い 17
自動カット位置送り機能を使う
印刷後、自動的にカット位置まで用紙を送る機能です。メモリスイッチ3-5(MSW3-5)で自動カット位置送り機能を
ONにします。設定方法は以下のとおりです。
笊 プリンタの電源スイッチをOFFにする。
OFF
ON
POWER
笆[印刷可]スイッチを押しながらプリンタの電源ス
イッチをONにする。
ディスプレイにセッテイチ インサツと表示されたら
[印刷可]スイッチから指を放します。
笳[印刷可]スイッチを2回押す。
ディスプレイにメモリスイッチ セッテイ キノウと表
示されます。
2回
メモリスイッチ セッテイ キノウ
笘 ディスプレイにMSW3-5 00000000と表示され
るまで[ 蜷]スイッチを数回押す。
[蜻 ]スイッチまたは[蜷 ]スイッチを押すごとに、
ひとつ前の設定項目に戻ることができます。
メモリスイッチ セッテイ キノウ
MSW3−5 00000000
OFF
O
N
POWER
セッテイチ インサツ
笙[▲]スイッチを押し、ディスプレイにMSW3-5
00001000と表示させる。
メモリスイッチ セッテイ キノウ
MSW3−5 00001000
笞[印刷可]スイッチを2回押して、メニューモードを終
了する。
これで設定完了です。
また、必要に応じてこの後の「補足説明」を参照してくださ
い。
2回
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1 用紙の取り扱い 18
補足説明
用紙がカット位置に送られた後、連続紙をカットした、しないにかかわらず、一定時間で自動的に次の印刷位置まで用紙
が戻ります。一定時間とはパラメータ設定の「連続紙カット位置からの自動戻り時間」で設定した時間です。
カットできなかった場合は[排出/カット]スイッチを押して、もう一度用紙をカット位置まで送り直してカットしてく
ださい。
あらかじめ、パラメータ設定機能でカット位置からの自動戻り時間を「無限」にすることもできます。各パラメータ設定
の方法については「
自動戻り時間を「無限」に設定した場合は、用紙をカットした後[排出/カット]スイッチを押して、次の印刷位置まで
用紙を戻してください。
用紙のカットを行わずに印刷を継続すると、障害が発生するおそれがあります。用紙のカットをあまり行わずに印刷を継続
する場合は、自動カット位置送り機能をOFFにして使うことをお勧めします。
スペシャルメニューモード」(36ページ)をご覧ください。
プラテンノブを使う
プラテンノブを手で回して、手動で連続紙をカット位置まで送り出す方法です。
笊[印刷可]スイッチを押して、ディセレクト状態(印
刷不可能な状態)にする。
印刷可ランプが消灯します。
テ゛ィセレクト ヒョウシ゛ュン
フロントトラクタフィータ゛
笆 プリンタ背面のカッタにミシン目がそろうまで、プラ
テンノブを時計回りに回す。
笳 連続紙を引き上げ、カッタを利用してカットする。
・ 用紙の右また は左端が破れる と、プリンタが用紙
幅を誤って認識するため正しく印刷されないこと
があります。
・ 連続紙のカッ トは、ミシン目に合 わせてまっすぐ
カットしてください。ミシン目以外の部分はカッ
タではきれいにカットできないことがあります。
笘 プラテンノブを反時計回りに回して、連続紙を次の印
刷開始位置まで戻す。
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1 用紙の取り扱い 19
用紙吸入位置の微調整
用紙を吸入したとき、吸入位置を微調整することができます。吸入位置はシートガイド、フロントトラクタフィーダ、リ
アトラクタフィーダ、はがきのそれぞれに設定できます。たとえばシートガイドからの吸入時に吸入位置を微調整した場
合、その設定は次からのシートガイドからの吸入位置になりますが、連続紙やシートフィーダの吸入位置には影響しませ
ん。
シートフィーダでの用紙吸入位置の微調整については、67ページ
次の方法で微調整を行ってください。
をご覧ください。
笊 用紙をセット・吸入する。
カット紙はシートガイドから自動的に吸入されます。連続紙
の場合は用紙のセット後、[吸入/退避]スイッチを押して用
紙を吸入します。
笆[印刷可]スイッチを押して、ディセレクト状態(印
刷不可能な状態)にする。
印刷可ランプが消灯します。
テ゛ィセレクト ヒョウシ゛ュン
フロントトラクタフィータ゛
笳[微調モード]スイッチを押して微調モードにする。
ディスプレイには以下のように表示されます。
キュウニュウイチヒ゛チョウ
XX.Xmm *
カードホルダの左右にある上下2本の凸状の線の間に第1印
刷行がくるので、用紙吸入位置を調整するときの目安にして
ください。
凸状の線
多めに戻す
1
カードホルダ
笘[▲]スイッチまたは[▼]スイッチを使って吸入位
置を微調整する。
[▼]スイッチで用紙を多めに戻してから、[▲]スイッチで
微調整するようにしてください。
ディスプレイ下段、右端に表示される*は、現在設定されて
いる値であることを示します。
少しずつ送る
2
[▲]スイッチと[▼]スイッチの機能は次の表のとおりです。
スイッチ 1 回押す 1 秒以上押す
▲
スイッチ
▼
スイッチ
約0.4mm(2/120 イン チ)
順方向に用紙を送る
約4.2mm(20/120インチ)
逆方向に用紙を送る
連続して送る
(連続動作なし)
笙[微調モード]スイッチまたは[印刷可]スイッチを
押す。
新規に設定した吸入位置がプリンタに記憶されます。
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1 用紙の取り扱い 20
補足説明
・ [▲]スイッチを押し続けると約0.4mm(2/120インチ)単位で連続して用紙送りできます。
用紙吸入の工場設定値は次のとおりです。
用紙の種類 用紙上端から第 1 印刷行までの距離
カット紙・封筒(シートガイド使用時)
カット紙・封筒(シートフィーダ使用時)
連続紙 25.4mm(文字下端まで)
はがき 11.5mm(文字中央まで)
・ 用紙吸入位置の微調整可能範囲は、用紙上端から第1印刷行(文字下端)までの距離が0〜36mmになる範囲です。印
刷範囲についてはユーザーズマニュアルの「印刷範囲」を参照してください。
・ 微調整後の用紙吸入位置を記憶するかしないかは、メモリスイッチ 3-3(MSW3-3)で切り替えることができます。
「記憶しない」設定の場合、プリンタの電源スイッチをOFF にすると、前の微調位置に戻ります。メ モリスイッチの
設定については「
メモリスイッチ設定モード」(44ページ)をご覧ください。
・ 用紙吸入位置はメニューモードの「パラメータ設定」、あるいは添付のリモートパネルからも調整できます。
9.73mm(文字下端まで)
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