
日本語
1
Studiophile
TM
CX5 ユーザーガイド
日本語
1.
はじめに
M-Audio CX5
バイアンプ・スタジオ・モニターをお買い上げ頂きまして誠に有り難うございます
。
CX
シリーズの
モニターは
、高性能で評判の高
い
M-Audio
のスタジオ・モニターに基づいて設計されたラウド・スピーカーで
、歪
みや音色の変化を起こすことなく正確で
高品位
なオーディオ再生を提供します
。録音
ソースからのサウンドを
余
すことなくモニターすることができるのでミックスはより優れた仕上がりになります
。
レコーディングやミキシングの経験が豊富であっても
、
CX
シリーズのモニターをご使用の前にユーザーガイドを
よくお
読み下さい。
CX
シリーズのモニターの
設定方法
やその他の役に立つ
情報等を充分にご理解の上、本製品
を
最大限にご活用下さい。
2.
製品パッケージ内容
CX5
または
CX8
の製品パッケージには以下の製品が含まれています
:
CX5
スタジオ・モニター
1
ペア
(左右各1台)
IEC
電源
ケーブル
2
本
周波数特性表(
スピーカーごと
)別紙
本
ユーザーガイド
3. CX
シリーズ・スタジオ・モニターについて
一般的に大量生産
されているラウド・スピーカーは心地の良い音を得ることができますが、これは
低音域と高音域
の
周波数帯域を人工的に強調する不均一
でノンリニアの
周波数特性を意図的に導入
するようデザインされてい
るためです
。
このタイプのスピーカーでは
、完成した楽曲を楽
しんで聴く目的には向きますが、ミックスに問題が
あってもその
箇所を「緩和」
してしまうため修正すべき箇所の全てが再現されるわけではなく
、実際
のミキシング
に
使用する目的
にはお勧めできません
。
M-AudioのCX
シリーズ、バイアンプ型スタジオ・モニターは
、一般的な大量生産品
のラウド・スピーカーとは異な
り
、歪みや音色の変化を起
こすことなく
、正確で精度が高く、信頼性に優れた再生を実現
するようデザインされて
おり
、内部
でCXモニターのドライバ
、内部電子機器(
アンプリファイヤ、クロスオーバー等)とエンクロージャーの
全てが連携して、正確な低音、滑
らかな
高周波過渡応答、高度
なリニア
周波数特性
をスピーカーの
可聴域全
てか
ら
提供する厳重な統合
システムを搭載しています。これにより録音されたトラックの優れた部分も悪い部分も
全
てをモニターすることができるため
、問題の箇所を見
つけて修正し
、最終的には他
のスピーカーやオーディオ・シ
ステムでも
適切に再現
できる優れたミックスを制作することができます
。

スタジオ内でのCXモニターの配置や方向は
重要で、正しく配置
すれば音のイメージング
や
透明度、全体の性能が改良
されます。詳しく
は
本
ユーザーガイドの
「
CX
モニターを設定す
る
」
のセクションを参照して下さい
。
また
、
CX
モニターには特定のスタジオ環境に
スピーカーをマッチさせるのに
役立つ複数
の
スイッチが
装備
されていることを覚えておい
て
下さい。
これらのスイッチがデフォルトの
状
態
であ れば
、
CX
モニタ ーは製品に同梱され
ている
別紙、各
スピーカー用の
周波数特性表
に記載された通りの
周波数特性を示
します
。
これらは
無響室での測定結 果
であり
、音響
が
入念
にチューニングされているレコーディング・スタジオに類似する
「理想的な」環境
でのスピーカーの性能を
示
します。ところが
現実的には、特定
のスタジオ(またスタジオ内でのスピーカーの
配置)での音響効果
により、モニ
ターの
低音域、中音域、高音域等が小さ過ぎる(
または大き過ぎる
)結果を示
すことがあります。これを補うため
に
、リア・
パネルのスイッチを使用して、スピーカーの
周波数特性
をその特定のスタジオに合わせるように設定しま
す
。
これらのスイッチについては「リア・パネルのEQコンツアー・スイッチについて」のセクションを参照して下さい
。
*
無響室
について
:
無響室とは床、天井、全ての壁が吸音素材の防音
ウエッジ(くさ
び
型)で覆
われている部屋で、ウエッジは室内で生成されたサウ
ンドの
反響
やラウド・スピーカーの
音響測定への影響を回避
する
ものです
。
無響室は、部屋自体が室内に含
まれる任意の音のソースへいかな
る
種類
のサウンドも伝達することがないため
、音響的に「
ニュート
ラル
」な空間
であると考えられています。このためラウドスピーカー
(
CX
モニターを含む)は
、通常、無響室
のような部屋で
分析
/
チュー
ニングされます
。
重要
なのは
細部:
スピーカーのキャビネットの形状や素材がスピーカーのサウンド全体に大きな影響を及ぼすことをご存知ですか
?
CX
モニターに装備された分厚い
MDF
や慎重に配置された内部の
補強材
により
、低音域
でスピーカーが共鳴するのを
防
ぎます。つまり、スピーカーのキャビネット自体がミックスの中の
低周波
のサウンド(キックドラムやベース等)に合わせ
て
鳴り響
くことはありません。これでより正確な低音のレスポンスが実現します
。
更に、丸みを付
けたエッジやツイーターの輪郭に沿ったウエーブガイドは、単にスピーカーの外観を美しく見せるための
表面的な飾
りではなく
、室内に高周波を平均に行き渡らせ、左右2台
のスピーカー間の「スイートスポット」を広げるのに
役立
つものです
。

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3
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CX5 ユーザーガイド
4. CX
モニターの特徴と技術仕様
CX5
ウーファー
5 ¼
インチ、ボイスコイル1½インチ
ウエーブガイド
搭載
のシルクドーム・ツイーター
、
1 ¼
インチのボイスコイル
装備
バイアンプ型クラス
A/B
アンプリファイヤ
ウーファー
50W
ツイーター
40W
周波数特性:
50Hz to 30kHz (+/- 3dB)
XLR
、
1/4
インチ
TRS、RCA
入力端子装備
防磁型
で
CRT
(
チューブベース)モニターやテレビの近くに
配置可能
リア・パネルのコンツアー・スイッチによりスタジオに合わせた
設定可能
頑丈
で
音響的に優
れている1インチの
MDF
バッフルがフロント/リア・パネルに装備されキャビネットの
共鳴を阻止
リア・パネルに装備されたフレア状のファイアリング・ポートによりシステムのヘッドルームが
認識可能
な
ほどに
増加
キャビネットによる音色の変化を
最小化する最適化
された
内部補強
キャビネットの丸みを帯びたエッジと音響ウエーブガイドにより
高周波の拡散を平均化
スピーカー
保護:
•
出力電流制限
•
加熱保護
•
電源
オン/オフ
過渡保護
によりスピーカーのポップノイズを
回避
•
サブソニック・フィルタ
•
外部
メイン・ヒューズ

5.
ハードウエアのコントローラとインジケータ
リア・パネル
1
入力
ゲイン・ノブ:このノブは
、
XLR/TRS(2
)入
力
と
RCA(3
)入力
のゲイン・レベルを調節しま
す
。
ノブを
一番左まで回した状態
ではゲインは
最
小
になり、ノブを
一番右まで回
すとゲインが
最大
レベルになります
。
2
XLR /TR S
入力 端 子:
このコンボ
入力 端 子
に
は
、
XLR
端子
と
1/4TRS
タイプ の端子のどち
らかを
接続
することができます。オーディオ・イ
ンターフェイス
、
ミキサ ー等のライン・レベルの
オーディオ
・
ソースを接続します
。
3
RCA
入力端子:この端子は、
アンバランス
RCA
タイプの
出力端子を装備
するオーディオ・ソース
からライン
・
レベルのシグナルを受信します
。
▶
XLR/TRS
入力
と
RCA
入力
はCXモニターのアンプリファイヤに送信される前にミックスし
、同時
に2つのサウンド
・
ソースを出力することができます。但し
、両方の端子で同時
にオーディオを入力しないよう注意して下さい
。入力端子
に負担がかかり過ぎて入力シグナルにクリッピング(ディストーション)が発生する恐れがあります
。
4
電源
スイッチ
:
CX
モニターの電源のオン/オフを切り替えます
。
5
電源
ケーブル
端子:標準的
な
IEC
タイプの電源ケー
ブルを
接続
します
。
6
入力 電圧
セレクタ:このスイッチは、埋め込み式で
100-120V
または
220-240V
のいずれかの
電圧
を選択することができ
、世界中
どこでも使用するこ
とができます
。
スピーカーの損傷を防ぐために、ご
使
用
になる地域の電圧に合う電圧を選択して下さい
。
ヒント:アメリカ
合衆国 、日本、南
アメリカの
多
くの地域では
一般家庭用の電圧
が
100V
から
120V
で、ヨーロッパやアフリカ、アジアのほと
んどの
地域
で
220Vから240V
の電圧が
供給
されています。ご使用になる地域の電圧が
不
明
であれば
、
CX
モニターを接続したり電源を
オンにする
前に、
まずコンセントの規格を
確認
してから
入力電圧
セレクタを適切に設定して
下さい。

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CX5 ユーザーガイド
7
アコースティック・スペース・スイッチ:このスイッチを使用して、ご使用になるスタジオに
低周波
のレ
スポンスが
合
うように「シェルフ
」
EQ
を設定します。「リア・パネルのEQコンツアー・スイッチについ
て
」
のセクションを参照して下さい
。
8
HF
トリム・スイッチ:このスイッチを使用して、ご使用になるスタジオに合うようスピーカーの
高周波
のレスポンスを設定します。「リア・パネルのEQコンツアー・スイッチについて」のセクションを参照し
て
下さい。
9
MF
ブースト・スイッチ:このスイッチを使用して、ご使用になるスタジオに合うようスピーカーの
中域
の
周波数
のレスポンスを設定します。「リア・パネルのEQコンツアー・スイッチについて」のセクション
を
参照して下さい。
10
LF
カットオフ・スイッチ:このスイッチは
、
CX
モニターの
低周波
のカットオフ
周波数を設定
します。「リ
ア
・
パネルのEQコンツアー・スイッチについて」のセクションを参照して下さい
。
フロント・パネル
11
電源LED
:この青色
LED
は、モニターに電源が供給されリア・パネルの電源スイッチ
(4)が「ON」に設
定
されている時に点灯します
。

6.
接続図
CX
モニターのリア・パネルには、バランス
XLR/TRS
コンボ端子とアンバランス
RCA
タイプのアナログ
入力端子
が装備されています。ミキサー、オーディオ・インターフェイス等のライン・レベルの機器を接続します
。
オ ー デ ィ オ ・ イ ン タ ー フ ェ イ ス
( バ ラ ン ス 423バ ラ ン ス 423)
ミ キ サ ー
( バ ラ ン ス 8,2バ ラン ス 42 3)
コ ン ト ロ ー ル ・ ル ー ム ・ ル ー タ ー
( バ ラ ン ス 423nバ ラ ン ス 8,2)
プ リア ン プ リ ファ イ ヤ・プロ セ ッ サ
( ア ン バ ラ ン ス 2 #!nアン バ ラ ン ス 2 #! )
▶ XLR/TRS
入力
と
RCA
入力
はCXモニターのアンプリファイヤに送信される前にミックスし
、同時
に2つのサウン
ド
・
ソースを出力することができます。但し
、両方の端子で同時
にオーディオを入力しないよう注意して下さい
。入
力端子に負担
がかかり過ぎて入力シグナルにクリッピング(ディストーション)が発生する恐れがあります
。
ヒント:ミキサー、オーディオ・インターフェイス等のオーディオ・ソースに
XLR/TRS
出力端子
と
RCA
タイ
プの
出力端子が装備
されている
場合、
できる限り
RCA
端子
ではなく
XLR
または
TRS
端子を使用して下
さ
い
。
XLRとTRS
ケーブルは「バランス
」接続
できるように設計されており、プラス(ホット)、マイナス(コール
ド
)、
アース(グラウンド)の3つの導線を使用するのに対し
、
RCA
ケーブルではプラス(ホット)、マイナス(コー
ルド
)
の2つの導線でシグナルを伝達します
。
3
つの導線を使用することによりノイズを軽減し
RF
干渉を大幅
に減少させ
、全体の信頼性が向上
します
。
XLR/TRS
端子が使用
できない場合は
RCA
ケーブルを使用します
が
、この場合
ケーブルの長さをできるだけ短くするよう注意して下さい
。

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7
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7. CX
モニターを設定する
スタジオにおけるCXモニター の設定と
配置方法
によってスピー
カーの
性能を大きく左右
します
。
CX
モニターの性能を
最大限に利
用
できるよう
、以下の方法に従い設定して下さい。
スピーカーの配置
基本的に左右
のCXモニターとリスナーが
逆三角形を描
くよう
に
配置
します。右の図を参照して下さい。スピーカーの正面を
少
しだけ内側に向けてウーファーとツイーターがリスナーの
方
を向くように角度を付けます
。
通常、
CS
モニターは
一番近
くにある
壁、天井、その他の大きい平面
から30センチ
以上離れた場所に配置
しま
す
(理由は次章で説明
します)。スタジオのスペースの
関係等で、実際
にこの距離を取るのが無理なほどの
狭
いスペースであれば
、
CX
モニターに装備されているアコースティック・スペース・スイッチ
(7)を使用
すれば
壁
や部屋の角の近くに配置することもできます。このスイッチの
使用方法
については
、次章を参考
にして下さい
。
スピーカーの高さ
スピーカーは水平に、ウーファーとツイーターの中間がリスナーの耳の
位置
になるように左右のスピーカーを配置します
。
スピーカーの位置
CX
モニターは立てて配置して下さい
。横向きに配置
することはお勧め
できません
。
CX
モニターのウーファーとツイーターは縦に配置された
時、最大の性能を発揮
します
。横向きに配置
すると、スピーカーの近くにあ
る
平面
からの反響が強くなり、スペクトル的にアンバランスなサウンドにな
ります
。
スペースや視野の関係でCXモニターをどうしても横向きに配置せざるを
得ない場合、下図
のようにツイーターが両方のスピーカーの内側に来るよ
うに
配置
するとイメージングが改良します
。
ヒント
:可能
であ れば
、
CX
モニタ ーは机の
上
でなくスピ ー カ ー・スタ ンドに設置しま
す
。机は低周 波で共鳴する傾向
がある た
め
、
CX
モニターの低音のレスポンスに
悪影
響を及ぼす可能性
があります。スペースの
関係上、
スピーカ ー・スタンドを使用しない
ために
低音が増強気味に聴
こえる場合は
、
モニターを「スピーカー・パッド」の上に
設置
することで机からCXモニタ ーを
音響的
に
分離
することをできる場合があります
。

リア・パネルの
EQ
コンツアー・スイッチについて
リア・パネルに装備されたEQコンツアー
・
スイッチは
、
CX
モニターを使用するスタジ
オの
周波数
レスポンスを補足するよう
EQ
カーブをカスタマイズすることができます
。
スタジオ・モニター
(
CX
シリーズを含む)の
周波数特性
はフラットなのに、どうして
EQ
スイッチが装備されているのか疑問に思われるかもしれませんが
、以下
にその理由を3つ説明します
:
1.
特定
のスタジオのサイズ
、形状、音響処理:
CX
モニターは
、無響室
でできるだけリニア(フラット)な
周波数
レスポンスを得られるようテストされチュー
ニングされています
。
つまりこれらのEQスイッチがデフォルトに設定されていると
、一流
のレコーディン
グ
・
スタジオのような
「理想的」な環境
において
、別紙、周波数特性表に記載
されている通り、モニタリング
時の周波数
レスポンスが得られます
。一流
のスタジオではコントロール・ルームの サイズや
形状、
スタジ
オ
・
モニターや大きな
家具類の配置、壁や天井に使
われている
建材、
スタジオの様々な部分に施されてい
る
音響処理は音響の専門家
により判断されます。これによりスタジオ・モニターは「ミキシング・ポジション
」
で
、確実
にできるだけフラットで正確なサウンドになります
。
現実には、
プロジェクト・スタジオやホーム・スタジオのほとんどは既にある部屋にセットアップするために
部屋
のサイズや
形状等、音響を改良する目的で簡単に工事
することはできません
。部屋自体
のデザイン
がスタジオ
・
モニターの
周波数
レスポンスに
悪影響を与
えることもあります
(部屋の中の平面
でサウンドが
反響
するため、スタジオ・モニターはリニアなサウンドにならない
等)。
このため
、
CX
モニターは部屋の
性
質
に起因する
悪影響を補正
するためのEQスイッチが装備されています
。
2.
スタジオ内でCXモニターの
配置:
CX
モニターから
壁(床や天井も)
までの距離が近いと
周波数
レスポンスに
悪影響を及ぼし、
ミキシング・ポ
ジションで
聞
こえるサウンドの
周波数
レスポンスに
悪影響を与
えます。これは全てのスピーカーが、ミキ
シング
・
ポジション方向だけでなく
全方向へ低周波
のサウンドを発するためです。大きな
平面(壁や天井)
がスピーカーから
30cm
以内
にある
場合、その平面が「
サウンドの
反響板」
となりスピーカーのリア・パネ
ルから
出る低周波
のサウンドを反射します。これにより低音が重く増幅されて聞こえます
。

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9
Studiophile
TM
CX5 ユーザーガイド
3.
サブウーファーを使用する
:
CX
モニターでサブウーファーを使用する
場合、
CX
モニター側で
低周波
のサウンドをカットして、サブウー
ファーだけが
低周波
のサウンドを再生するよう設定する必要があります(この
場合、
CX
モニターは
高周波
のサウンドと中域のサウンドのみを出力します)。これにより、サブウーファーとCXモニターが
低周波
の
サウンドを
両方で同時に再生
することで、スタジオで低音ばかりが強調されないようにできます
。
CX
シリーズのモニターでは上記の3つの
問題点に対処
するため
、以下
のスイッチを使用します
。
Acoustic Space
(
アコースティック・スペース)スイッチ
7
前述の通り、
CX
モニタ ーは
一番近
くにある壁や
天井、
そ
の
他の大きな平面から少
なくとも
30cm
以上離して配置
するのが
理想的
ですが
、現実的
にスタジオ内の限られたス
ペースでは
不可能な場合
があります。これに対処するため
に
、
CX
モニターにはアコースティック・スペース・スイッチが
装備
されています。このスイッチは
200Hz
未満の周波数
を低減することにより壁の近くへの配置を可能とします。ス
イッチの
設定方法は以下の通
りです
:
0dB
これはデフォルトの設定で、モニターが
一番近い壁から最低
30cm
以上離
れている場合に
使
用
します
。
-2dB
この設定は
、
200Hz
未満の周波数
を
2dB
低減
します。スピーカーを
一番近くの壁
から
30cm
未満の距離に置く場合に使用
します
。
-4dB
この設定は
、
200Hz
未満の周波数
を
4dB
低減
します。スピーカーを
一番近くの部屋の角(例
えば2つの壁に挟まれた角)から
30cm
未満の距離に置く場合に使用
します
。
ヒント:スピーカーと後壁の間には少なくと
も
7.5cm
の距離を置き、リア・パネル のファ
イリング
・
ポートに空気が適切に流れるよう
にします
。
スピーカ ーをそれ
以上壁へ近付
けると
低周波
レスポンスに
悪影響を及
ぼす
ことがあります
。

HF Trim(HF
トリム)スイッチ
8
このスイッチは
、
CX
モニターで
3kHz
以上の高周波
のレスポンスをブーストまたはアテニュエート
(減衰)
することができます。このスイッチの3つの設定から選択します
。
0dB
これはデフォルトの設定で
、高周波
のシグナルに影響はありません
(高周波
はブーストも
減衰
もされません
)。
+2dB
この設定では
、
3kHz
以上
のシグナルを
2dB
ブーストします
。
-2dB
この設定では
、
3kHz
以上
のシグナルを
2dB
減衰
します
。
HF
トリム・スイッチを設定する
場合、まず、
このスイッチをデフォルトの
「
0dB
」の位置に設定して数曲
をミキ
シングしてみます
。
ミックスのサウンドがスタジオでもその他のスピーカー(カー・ステレオやマルチメディ
アのコンピュータのスピーカー
等)でも丁度良く聞
こえる場合は、デフォルトの設定のままにしておきます
。
スタジオでは適切なサウンドに聴こえるのに、その他の再生システムで
高周波
のサウンドが鈍く聞こえた
りノイズ
感
がある
場合、
このスイッチを
「
-2dB
」に設定
します。また、スタジオでは適切なサウンドでありな
がら
、他の再生
システムでは過度にクリスピーで細く
、高周波
のコンテンツが多過ぎると感じる
場合、
この
スイッチは
「
+2dB
」に設定
します
。「
+2dB
」
または
「
-2dB
」に設定
するとCXモニターは明る過ぎる
(壁
やその他の平面から
高周波の反響が多過ぎる場合)
または鈍過ぎる
(室内に高周波の反射が十分
でない
場合)
ミキシング環境を補足することができます
。
MF Boost(MF
ブースト)スイッチ
9
このスイッチでは中域のブースト回路の
有効/無効を切り替
えます
。以下、2種類の設定
ができます
:
Out
これはデフォルトの設定で
、入力
シグナルが中域のブースト回路をバイパスします(シグナ
ルの
中域に影響
しません
)。
In
この設定は中域のブースト回路を有効にし
、
2dB at 2kHz with 1kHz Bandwidth
の
特性が得
られます
(
1.5kHZから2.5kHz
の間のシグナルがブースとされます
)。
MF
ブースト・スイッチを設定するには、まずスイッチを
「
out
」に設定して幾
つかのソングをミックスします
。
スタジオでのミックスが適切に聴こえるけれども、その他のスピーカーで
中域(
ボーカルやギターの音が
大き過ぎる等)が特に目立
つようであれば、スイッチを
「In」に設定
します。これにより
、
CS
モニターの
中域
はスタジオで僅かに目立つようになりますが、ミックスの中域を強調する必要はなくなります
。)

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11
Studiophile
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CX5 ユーザーガイド
LF
カットオフ・スイッチ
10
このスイッチは
、
CX
モニターから
低周波
のサウンドを取り除くハイパス・フィルタを有効にします。スイッ
チは
以下の通りに設定
することができます
:
Flat
この設定では
、
CX
モニタ ーにより
全周波
数
のスペクトルが再生され
、低周 波
はフィ
ルタされません
。
80Hz
この設定は
、
80Hz
未満の周波数
をロール
・
オフする二次フィルタ
(
1
オクターブにつき
12dB
)を有効
にします
。
100Hz
この設定は
、
120Hz
未満の周波数
をロー
ル
・
オフする二次フィルタ
(
1
オクターブにつ
き
12dB
)を有効
にします
。
クロスオ ー バ ーを装備していな い サブウーファーと
CX
モニターを併用するには、ご使用になっているサブ
ウーファーのローパス
・
カットオフ
周波数に最も近い値
に設定します。サブウーファーのローパス・カットオフ
周
波数値
については、サブウーファーの
取扱説明書を参
照
して下さい
。
クロスオーバーが内蔵されたサブウーファーの
場合、
CX
モニターのローパス・フィルタ・カットオフ・ス
イッチは
「
Flat
」に設定
します
。
ヒント:多くのサブウーファーではローパス
・
フィルタのカットオフ
周波数
が
80Hz
に
設定
されて いま す。お使いの サブウーファーの
設定値が確認
できない場合は、まずこの
設
定値から試
してみます
。再生
されるサウンド
でベース
音が重過
ぎるように聴こえる
場合
は、このスイッチを
100Hz
に設定して
低周
波の低音を拡張
するとよりフラットに聞こえ
るかどうか
確認
します
。
ヒント:このスイッチを有効にして小型ウー
ファーを
装備
するスピーカー(ほとんどのテ
レビに
内蔵)
ではどのように聞こえるかを
確
認
することもできます
。

8.
付録
A –
技術仕様
*
上記の技術仕様は予告無く変更
になることがあります
。
CX5
周波数特性:
50Hz-30kHz (+/-3dB);
-10dB at 50Hz
クロスオーバー
周波数:
2.6kHz
LF
アンプ
電力:
50W(14
ゲージ配線トランスデューサー
)
HF
アンプ
電力:
40W(14
ゲージ配線トランスデューサー
)
LF
カットオフ
Flat、80Hz、100Hz
MF
ブースト
2dB入/切(2kHz
)
HF
トリム
+2dB、0dB、-2dB(3kHz
)
アコー スティッ
ク
・
スペース
0dB、-2dB、-4dB
最大
S/N
比(
ダイ
ナミックレンジ
):
> 97 dB
(定格A特性)
極性: +入力時、正の信号で、
LF
ドライバを外側へ
駆動
入力
インピーダ
ンス
:
20k
Ω(
バランス
)
10k
Ω(
アンバランス
)
入力感度:
100 mV
ピンクノイズ入力で
92dBA出力SPL(1
メートル; ボリュームコントロール
最大)
電源条件
100V ~50/60Hz
または
230V ~50/60Hz
にファクトリーで
設定済
み
保護:
RF
干渉、出力電流制限、加熱保護、電源
オン/オフ
過渡保護、
サブソニック・フィルタ
、外部
メイン
・
ヒューズ
キャビネット
:
フロントとリアのバッフル
、1
MDFに¾ MDF
ラップ
装備。
エンクロージャーは黒のラッカー
仕上
げ、フロントのカーブ部分にはソフトなブラック
使用
サイズ
:
13 (H) x 7.5 (W) x 9 (D); 33cm x 19cm x 23cm
ウエイト
:
16.75 lbs./unit; 7.60 kg

日本語
13
Studiophile
TM
CX5 ユーザーガイド
9.
製品保証
ハードウェアについての
一年間の限定的保証
この
期間限定保証は、
エムオーディオ、エムオーディオ正規ディーラー及び
製品取り扱い店
からエムオーデ
ィオ
製品を最初にご購入頂
いたお客様のみが対象となります
。正規
ディーラー及び
製品取り扱い店の一覧
は
http://www.m-audio.jp/index.php?do=store.locator
をご覧下さい
。
エムオーディオは、お客様から保証の
履行請求が適切
になされた
場合、
エムオーディオの選択により
、製品
を
無償で修理
するか
、交換
します
。修理及び交換が不可能な場合には、購入代金をお客様にお返
しします。お
客
様
はこれ以外のサービスを要求できず、また、エムオーディオの負う責任はこれがすべてです。この保証は
、本
製品
の最初の
購入者
にだけ適用されるものであり、他の者にその権利を譲渡することはできません
。保証
に
基
づくサービスを受ける場合には、エムオーディオ
(日本国内窓口:
デジデザイン/エムオーディオ・カスタマー
・
サービス
Tel.03-3505-4034
)に連絡して、返品承認番号(
RA
ナンバー)をもらって下さい
。返品承認番号
取得後、不良
のある製品を
送料及び保険料を元払いの上、
エムオーディオ
(日本国内事業部:〒
107-0052
東
京都港区赤坂
2-11-7 ATT
新館
ビル
4F
アビッド テクノロジー
株式会社内
デジデザイン/エムオーディオ
)
に送って下さい。お送り頂く箱の外側に大きな文字で
返品承認番号を記載して下さい。箱の中には、お客様
の
お
名前、住所、電話番号、お買い上げ頂いた時の領収書の写し及び不良の内容を詳しく記載した書面を同封
し
て
下さい。
エムオーディオは
、送付途中に製品に生じた損傷
について責任を負いません。この保証は製品に
付
されている
製品製造番号が取り除
かれていた
場合、又は誤使用、変更
もしくは公認されていない
修理業者
に
よる
修理
により製品が損傷している場合には
、無効
となります
。
本保証
は、すべて の
保証(口頭
によるもの
、書面
によるもの
、明示
のもの
、黙示
のもの、あるい は
法律上
の
規定
によるかを問いません)に代わるものであり、エムオーディオは
、明示的にも、黙示的にも本保証以外
の
保証(商品性、特定目的への適合性及び非侵害性に関する黙示の保証を含
みます)を一切いたしません
。
本保証
に基づくお客様の権利は
、本書に記載
された内容にしたがって
修理又は交換
をうけることに限定さ
れます
。
いかなる場合においても、エムオーディオは
、製品の欠陥から生じた直接、間接、特別、結果的又
は
付随的損害(逸失利益、財産侵害、人身傷害を含
みます)について
、責任を負
いません。このことはエムオー
ディオがそのような
損害の発生の可能性を知
っていた場合でも同様です
。
本契約
は
日本法に準拠
します
。本契約に関する紛争
については
東京地方裁判所を合意管轄裁判所
とします
。
本契約
は
当事者間
のすべての合意を構成するものであり
、本契約に規定
するエムオーディオ・ソフトウェアに
関する従前の一切の書面また口頭
による契約または
表明事項
にとって代わるものであります
。本契約の修正
は
、正当な権限を有する者が署名した書面
によるものでなければ有効とはなりません
。
重要
なお知らせ
:保証
オプションは国により異なります。より詳細な情報に関しては
、
www.m-audio.jp/
support
をご覧頂くか、エムオーディオ
(日本国内窓口:
デジデザイン/エムオーディオ・カスタマー・サービ
ス
Tel.03-3505-4034
)にご連絡下さい。

14
ユーザー
登録
ユーザー登録を行うことで
、新規
エムオーディオ製品の
正規登録
ユーザーとして、ご
購入日から一定期間、無
償
テクニカル・サポートを受けることができます。エムオーディオへお問い合わせ頂く場合には、エムオーディ
オでのユーザー
登録を完了
しなければ
期間限定保証及
びカスタマーサービスを受けることができません
。
ユーザー登録を行うには、次の2つの方法があります
。環境に合
わせた方法でユーザー登録を行って下さい
。
1.
)
コンピュータで
(一般的
な
Web
ブラウザ)エムオーディオ
Web
サイトへアクセスできる方:エムオーディ
オ
オンラインユーザー登録ページ
http://www.m-audio.jp/register/
にて
、必要事項を入力して送信
して
下さい。2.)携帯電話
でエムオーディオ
Web
サイトへアクセスできる方:エムオーディオ モバ
イルサイトのオンラインユーザー
登録
ページ
http://web.m-audio.jp/mobile/
にて
、必要事項
を入力して送信して下さい
。(注意:
ユーザー
登録完了の御案内は行
っておりませんのでご
了承
下
さい
。)
© 2008 Avid Technology, Inc.
無断複写、転載を禁
じます
。製品の特徴、仕様、
システム
環境条件、在庫状況
は
予告無く変更
になる場合があります
。
AvidとM-AudioとCX5とCX8 はAvid Technology, Inc
の商標または
登
録商標
です。ここに記載されているその他全ての商標または
登録商標
はそれぞれの
所有者に属
します
。
警告:本製品
の
基盤回路には鉛を含む化学物質が含
まれます。癌や
出生異常、その他生殖への危害の原因
となる
物質
として米国カリフォルニア州で知られています。万が
一基盤回路を触った場合には手を洗って下さい。
CX5 | CX8
Tested to comply with
FCC standards
FOR HOME OR STUDIO USE

M-Audio USA
5795 Martin Rd., Irwindale, CA 91706
Technical Support
web
. . . . . . . . www.m-audio.com/tech
tel (pro products) . . . . . (626) 633-9055
tel (consumer products)
. . (626) 633-9066
fax (shipping) . . . . . . . (626) 633-9032
Sales
e-mail
. . . . . . . . . . sales@m-audio.com
tel
. . . . . . . . . . . . . 1(866) 657-6434
fax . . . . . . . . . . . . . (626) 633-9070
Web
. . . . . . . . . . . www.m-audio.com
M-Audio U.K.
Avid Technology | M-Audio
Pinewood Studios, Pinewood Road
Iver Heath, Bucks, SL0 0NH, United Kingdom
Technical Support
e-mail . . . . . . . . .support@maudio.co.uk
tel
. . . . . . . . . . . +44 (0)1753 658630
. . . . . . . . . . . . . (Mac / PC support)
Sales
tel
. . . . . . . . . . .+44 (0) 1753 659590
Web
. . . . . . . . . . www.maudio.co.uk
Benelux
Technical Support
Belgium tel . . . . . . . . +32 22 54 88 93
Holland tel
. . . . . . . . +31 35 625 0097
M-Audio France
Avid Technology | M-Audio
Pinewood Studios, Pinewood Road
Iver Heath, Bucks, SL0 0NH, United Kingdom
Renseignements Commerciaux
tel . . . . . . . . . . . . . . 0 810 001 105
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Assistance Technique
PC
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Mac . . . . . . . . . . . . 0 820 391 191
e-mail (PC)
. . . . . . . support@m-audio.fr
email (Mac) . . . . . . . . mac@m-audio.fr
fax . . . . . . . . . .+33 (0)1 72 72 90 52
Web
. . . . . . . . . . . www.m-audio.com
M-Audio Germany
Kuhallmand 34, D-74613 Ohringen, Germany
Technical Support
email . . . . . . . . . . support@m-audio.de
tel
. . . . . . . . . .+49 (0)7941 - 9870030
tel . . . . . . . . . +49 (0)7941 - 98 70070
Sales
e-mail
. . . . . . . . . . . . info@m-audio.de
tel
. . . . . . . . . . . +49 (0)7941 98 7000
fax . . . . . . . . . +49 (0)7941 98 70070
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. . . . . . . . . . . . www.m-audio.de
M-Audio Canada
1400 St-Jean Baptiste Ave. #150,
Quebec City, Quebec G2E 5B7, Canada
Technical Support
e-mail . . . . . . techcanada@m-audio.com
tel
. . . . . . . . . . . . . . (418) 872-0444
fax . . . . . . . . . . . . .(418) 872-0034
Sales
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tel
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M-Audio Japan
エムオーディオ/アビッドテクノロジー
株式会社
〒
107-0052
東京都港区赤坂
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新館
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4F ATT Bldg. 2-11-7 Akasaka,
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カスタマーサポート
(
Technical Support
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e-mail (Macintosh
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セールスに関するお問い合わせ
(
Sales
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