IBM System x3250 Type 4364 および 4365
問題判別の手引き
IBM System x3250 Type 4364 および 4365
問題判別の手引き
お願い:
本書の情報およびサポートする製品をご使用になる前に、 135 ページの『付録 B. 特記事項』に記載され
ている一般情報、および IBM System x Documentation CD に収録されている「
」資料をお読みください。
報
保証およびサポート情
本書の最新版は、http://www.ibm.com/support/jp から入手できます。
IBM 発行のマニュアルに関する情報のページ
http://www.ibm.com/jp/manuals/
こちらから、日本語版および英語版のオンライン・ライブラリーをご利用いただけます。また、マニュアルに関する
ご意見やご感想を、上記ページよりお送りください。今後の参考にさせていただきます。
(URL は、変更になる場合があります)
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れたりする場合があります。
原 典: IBM System x3250 Types 4364 and 4365
Problem Determination and Service Guide
発 行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
担 当: ナショナル・ランゲージ・サポート
第3 刷 2007.1
この文書では、平成明朝体
™
W3、平成明朝体 ™W7、平成明朝体 ™W9、平成角ゴシック体 ™W3、平成角ゴシック体
™
W5、および平成角ゴシック体 ™W7を使用しています。この (書体 *)は、(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用し
ているものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。
™
注 * 平成明朝体
W3、平成明朝体 ™W7、平成明朝体 ™W9、平成角ゴシック体 ™W3、
平成角ゴシック体™W5、平成角ゴシック体™W7
© Copyright International Business Machines Corporation 2007. All rights reserved.
© Copyright IBM Japan 2007
目次
安全について .........................vii
トレーニングを受けたサービス技術員のためのガイドライン ........viii
安全点検ガイド .......................viii
電気機器の保守のためのガイドライン................ix
安全について注記 ........................xi
第 1 章概要..........................1
関連資料 ............................1
本書で使用する注記 .......................2
機能および仕様 .........................3
サーバーのコントロール・ボタン、LED 、およびコネクター.........5
前面図 ...........................5
背面図 ...........................6
内部 LED 、コネクター、および、ジャンパー ..............7
システム・ボードの内部コネクター .................7
システム・ボードのスイッチとジャンパー ..............8
システム・ボードの外部コネクター .................9
システム・ボード LED.....................10
オプション装置用のシステム・ボード上のコネクター..........11
第 2 章診断 .........................13
診断ツール ..........................13
POST.............................13
POST ビープ・コード .....................14
エラー・ログ .........................16
POST エラー・コード .....................17
チェックアウト手順 .......................26
チェックアウト手順について ...................26
チェックアウト手順の実行....................28
トラブルシューティング表.....................29
CD または DVD ドライブの問題 .................29
一般的な問題.........................30
ハード・ディスクの問題 ....................30
再現性の低い問題 .......................31
キーボード、マウス、またはポインティング・デバイスの問題 ......32
メモリーの問題 ........................33
マイクロプロセッサーの問題 ...................33
モニターの問題 ........................34
オプション装置の問題 .....................36
電源の問題 .........................37
シリアル・ポートの問題 ....................38
ServerGuide の問題 ......................39
ソフトウェアの問題 ......................40
USB ポートの問題.......................41
ビデオの問題.........................41
システム・ボード LED......................41
診断プログラム、メッセージ、およびエラー・コード...........43
診断プログラムの実行 .....................43
診断テキスト・メッセージ....................45
© Copyright IBM Corp. 2007 iii
テスト・ログの表示 ......................45
診断エラー・コード ......................46
BIOS 更新障害からの回復 .....................54
システム・イベント/ エラー・ログ・メッセージ .............55
電源の問題の解決 ........................67
イーサネット・コントローラーの問題の解決 ..............67
未解決問題の解決 ........................69
IBM への保守の依頼 .......................70
第 3 章 Type 4364 または Type 4365 サーバーの部品リスト.......71
交換可能なサーバーのコンポーネント ................73
電源コード ..........................77
第 4 章 サーバー・コンポーネントの取り外しと交換 ..........79
取り付けに関するガイドライン ...................79
システムの信頼性に関するガイドライン...............80
電源オンでのサーバー内部の作業 .................81
静電気の影響を受けやすい部品の取り扱い ..............81
装置またはコンポーネントの返却 .................82
Tier 1 CRU の取り外しと交換 ...................83
カバーの取り外し .......................83
カバーの取り付け .......................84
アダプターの取り外し .....................85
アダプターの取り付け .....................86
リモート管理アダプター II SlimLine の取り外し ...........89
リモート管理アダプター II SlimLine の取り付け ...........89
ハード・ディスク .......................91
CD または CD/DVD 組み合わせドライブの取り外し ..........94
CD または CD/DVD 組み合わせドライブの取り付け ..........95
メモリー・モジュール (DIMM) の取り外し .............96
メモリー・モジュール (DIMM) の取り付け .............97
ファンの取り外し .......................98
ファンの取り付け .......................99
Tier 2 CRU の取り外しと交換 ...................100
バッテリーの取り外し .....................100
バッテリーの取り付け .....................101
オペレーター情報パネル・アセンブリーの取り外し ..........102
オペレーター情報パネル・アセンブリーの取り付け ..........103
パワー・サプライの取り外し
パワー・サプライの取り付け ..................105
ライザー・カード・アセンブリーの取り外し ............106
ライザー・カード・アセンブリーの取り付け ............107
バックプレーンまたはバック・プレートの取り外し (3.5 型ドライブ)...108
バックプレーンまたはバック・プレートの取り付け (3.5 型ドライブ)...109
SAS バックプレーンの取り外し (2.5 型ドライブ )...........110
SAS バックプレーンの取り付け (2.5 型ドライブ )...........111
SAS/SATA コントローラーの取り外し (ホット・スワップ・モデル )....112
SAS/SATA コントローラーの取り付け (ホット・スワップ・モデル )....113
SATA RAID バック・プレートの取り外し .............113
SATA RAID バック・プレートの取り付け .............114
ドライブ・ケージの取り外し ..................116
ドライブ・ケージの取り付け ..................117
..................103
iv IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
FRU の取り外しと交換 .....................117
マイクロプロセッサー .....................117
システム・ボードの取り外し ..................123
システム・ボードの取り付け ..................124
第 5 章 構成情報と説明 .....................127
ファームウェアの更新 ......................127
サーバーの構成 ........................127
ServerGuide Setup and Installation CD の使用 ............128
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの使用 ........128
LSI Logic Configuration ユーティリティー・プログラムの使用 ......129
イーサネット・コントローラーの構成 ...............130
DMI/SMBIOS データの更新 ....................131
付録 A. ヘルプおよび技術サポートの入手 ..............133
依頼する前に .........................133
資料の使用 ..........................133
ヘルプおよび情報を WWW から入手する ..............134
ソフトウェアのサービスとサポート .................134
ハードウェアのサービスとサポート .................134
付録 B. 特記事項 .......................135
商標 ............................135
重要事項 ...........................136
製品のリサイクルと廃棄 .....................137
バッテリー回収プログラム ....................137
電波障害自主規制特記事項 ....................138
情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) 表示 .........138
索引 ............................139
目次 v
vi IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
安全について
Before installing this product, read the Safety Information.
Antes de instalar este produto, leia as Informações de Segurança.
Pred instalací tohoto produktu si prectete prírucku bezpecnostních instrukcí.
Læs sikkerhedsforskrifterne, før du installerer dette produkt.
Lees voordat u dit product installeert eerst de veiligheidsvoorschriften.
Ennen kuin asennat tämän tuotteen, lue turvaohjeet kohdasta Safety Information.
Avant d’installer ce produit, lisez les consignes de sécurité.
Vor der Installation dieses Produkts die Sicherheitshinweise lesen.
Prima di installare questo prodotto, leggere le Informazioni sulla Sicurezza.
Les sikkerhetsinformasjonen (Safety Information) før du installerer dette produktet.
Antes de instalar este produto, leia as Informações sobre Segurança.
© Copyright IBM Corp. 2007 vii
Antes de instalar este producto, lea la información de seguridad.
Läs säkerhetsinformationen innan du installerar den här produkten.
トレーニングを受けたサービス技術員のためのガイドライン
このセクションは、トレーニングを受けたサービス技術員のための情報を記載しま
す。
安全点検ガイド
このセクションの情報は、IBM 製品の保守を行う場合に、潜在的に存在する危険な
状況を見極めるるために役立てていただくためのものです。各 IBM 製品には、設
計され組み立てられた時点で、ユーザーとサービス技術員を障害から保護するため
の安全項目が義務付けられています。このセクションの情報は、こうした項目のみ
に言及します。このセクションの対象とならない IBM 以外の代替製品の使用また
は IBM 以外の機構やオプション装置の接続により起こりうる潜在的な危険を見極
めるには、適切な判断を行う必要があります。危険な状況が存在する場合、その危
険がどの程度深刻なものであるか、この問題を解決せずに製品に対する作業を続行
できるかどうかについて判断する必要があります。
次のような状況とそれがもたらす危険について検討します。
v 電気的な危険。特に、1 次側電源。 フレームの 1 次電圧が、重大または致命的
な感電事故の原因になる場合があります。
v 爆発の危険。たとえば、損傷を受けた CRT 表面またはコンデンサーの膨らみ。
v 機械的な危険。たとえば、ハードウェアのゆるみまたは脱落。
製品を点検して潜在的に危険な状態の有無を調べるには、以下のステップを実行し
てください。
1. 電源がオフになっていて、電源コードが切り離されていることを確認します。
2. 外部カバーに損傷、ゆるみ、または切れ目がないことを確認し、鋭くとがった箇
所の有無を調べます。
3. 以下について電源コードをチェックします。
v 接地線を含む 3 線式の電源コードのコネクターが良好な状態であるかどう
か。 3 線式接地線の導通が、外部接地ピンとフレーム・アース間を計器で測
定して、0.1 オーム以下であることを確認します。
v 電源コードが、 77 ページの『電源コード』に指定された正しいタイプのもの
であるか。
v 絶縁体が擦り切れたり摩耗していないか。
4. カバーを取り外します。
5. 明らかに IBM によるものでない改造箇所をチェックします。 IBM 以外の改造箇
所の安全については適切な判断を行ってください。
6. 金属のやすりくず、汚れ、水やその他の液体、あるいは発火や煙による損傷の痕
跡など、明らかに安全でない状況が存在しないか、サーバーの内部をチェックし
ます。
viii IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
7. 磨耗したケーブル、擦り切れたケーブル、または何かではさまれているケーブル
がないかをチェックします。
8. パワー・サプライ・カバーの留め金具 (ねじまたはリベット) が取り外された
り、不正な変更がされていないことを確認します。
電気機器の保守のためのガイドライン
電気機器の保守を行う際は次のガイドラインに従います。
v 作業域に電気的な危険が存在しないかどうかをチェックしてください。こうした
危険とは、たとえば、濡れたフロア、接地されていない延長電源ケーブル、安全
保護用のアースがないことなどです。
v 承認済みのツールおよびテスト装置を使用してください。工具の中には、握りや
柄の部分のソフト・カバーが感電防止のための絶縁性を持たないものがありま
す。
v 安全な操作状態のために電気ハンド・ツールを規則的に検査および保守してくだ
さい。磨耗したり破損したツールやテスターは使用しないでください。
v デンタル・ミラーの反射面で、通電中の電気回路に触れないでください。この表
面は導電性があります。これで通電中の回路に触れると、人体の傷害や機械の損
傷を起こす可能性があります。
v ゴム製のフロア・マットの中には、静電気の放電を減少させるために、小さい導
電ファイバーを含むものがあります。このタイプのマットを感電の保護として使
用しないでください。
v 危険な状態、または危険な電圧を持つ装置のそばで、1 人で作業しないでくださ
い。
v 電気事故が発生した場合に、すぐに電源をオフにできるよう、非常電源切断
(EPO) スイッチ、切断スイッチ、あるいは電源コンセントの場所を見つけておき
ます。
v 機械的な点検、電源近くでの作業、またはメイン・ユニットの取り外しや取り付
けを行う前には、すべての電源を切り離してください。
v 機器での作業を開始する前に、電源コードを切り離しておきます。電源コードを
抜くことができない場合は、この機器に電力を供給している配電盤の電源をオフ
にしてこの配電盤をオフにロックするように、お客さまに依頼してください。
v 電源と回路が切断されていることを前提にしないでください。電源が切り離され
ていることをチェックし確認してください。
v 電気回路がむき出しの機器で作業する必要がある場合、次の予防手段をとってく
ださい。
– 必要に応じて、すぐに電源スイッチを切れるように、電源オフ制御機構を理解
している別の人物に立ち会ってもらう。
– 電源がオンになっている電気装置の作業を行う際は、片手のみを使用する。も
う一方の手は、ポケットの中に入れておくか、背中に回しておきます。こうす
ることで、感電の原因となる完全な回路が形成されるのを防ぐことができま
す。
– テスターを使用する際には、制御機構を正しくセットして、このテスター用に
承認されたプローブ・リード線および付属品を使用する。
安全について ix
– 適切なゴム製マットの上に立ち、床の金属部分や機器のフレームなどのアース
と自分の身体とを絶縁する。
v 高電圧の測定時には、細心の注意を払ってください。
v パワー・サプライ、ポンプ、ブロワー、ファン、電動発電機などのコンポーネン
トの正しい接地状態を確保するために、これらのコンポーネントの保守は、その
通常の作動位置以外の場所では行わないでください。
v 電気的事故が発生した場合は、十分に用心し、電源をオフにして、別の人物に医
療援助を求めに行かせてください。
x IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
安全について注記
重要:
この資料のそれぞれの注意と危険の注記には番号のラベルが付いています。この番
号は、英語の Caution と Danger と対応する翻訳文の「注意」と「危険」を相互参
照するのに使用します。
たとえば、「Caution 」の注記ラベルに 『Statement 1 』 が付いていた場合、Safety
Information 小冊子の 『Statement 1 』 の下にその注記に対応した翻訳文が見つかり
ます。
この資料で述べられている手順を実施する前に「注意」と「危険」の注意書きをす
べてお読みください。 もし、サーバーあるいはオプションに追加の安全情報がある
場合はその装置の取り付けを開始する前にお読みください。
安全について xi
安全 1:
危険
電源ケーブルや電話線、通信ケーブルからの電流は危険です。
感電を防ぐために次の事項を守ってください。
v 雷雨の間はケーブルの接続や切り離し、または本製品の設置、保守、再構成を
行わないでください。
v すべての電源コードは正しく配線され接地されたコンセントに接続してくださ
い。
v ご使用の製品に接続するすべての装置も正しく配線されたコンセントに接続し
てください。
v 信号ケーブルの接続または切り離しは可能なかぎり片手で行ってください。
v 火災、水害、または建物に構造的損傷の形跡が見られる場合は、どの装置の電
源もオンにしないでください。
v 取り付けおよび構成手順で特別に指示されている場合を除いて、装置のカバー
を開く場合はその前に、必ず、接続されている電源コード、通信システム、ネ
ットワーク、およびモデムを切り離してください。
v ご使用の製品または接続された装置の取り付け、移動、またはカバーの取り外
しを行う場合には、次の表の説明に従ってケーブルの接続および切り離しを行
ってください。
ケーブルの接続手順: ケーブルの切り離し手順:
1. すべての電源をオフにします。
2. 最初に、すべてのケーブルを装置に接続
します。
3. 信号ケーブルをコネクターに接続しま
す。
4. 電源コードを電源コンセントに接続しま
す。
5. 装置の電源をオンにします。
1. すべての電源をオフにします。
2. 最初に、電源コードをコンセントから取
り外します。
3. 信号ケーブルをコネクターから取り外し
ます。
4. すべてのケーブルを装置から取り外しま
す。
xii IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
安全 2:
注意:
リチウム・バッテリーを交換する場合は、 IBM 部品番号 33F8354 またはメーカー
が推奨する同等タイプのバッテリーのみを使用してください。システムにリチウ
ム・バッテリーが入ったモジュールがある場合、そのモジュールの交換には同じメ
ーカーの同じモジュール・タイプのみを使用してください。バッテリーにはリチウ
ムが含まれており、適切な使用、扱い、廃棄をしないと、爆発するおそれがありま
す。
次のことはしないでください。
v 水に投げ込む、あるいは浸す
v 100°C (華氏 212 度 ) 以上に過熱
v 修理または分解
バッテリーを廃棄する場合は地方自治体の条例に従ってください。
安全について xiii
安全 3:
注意:
レーザー製品 (CD-ROM、DVD ドライブ、光ファイバー装置、または送信機など)
を取り付ける場合には、以下のことに注意してください。
v カバーを外さないこと。カバーを取り外すと有害なレーザー光を浴びることがあ
ります。この装置の内部には保守が可能な部品はありません。
v 本書に記述されていないコントロールや調整を使用したり、本書に記述されてい
ない手順を実行すると、有害な光線を浴びることがあります。
危険
一部のレーザー製品には、クラス 3A またはクラス 3B のレーザー・ダイオー
ドが組み込まれています。次のことに注意してください。
カバーを開くとレーザー光線の照射があります。光線を見つめたり、光学装置を
用いて直接見たり、光線を直接浴びることは避けてください。
xiv IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
安全 4:
≥18 kg ≥32 kg ≥55 kg
注意:
装置を持ち上げる場合には、安全に持ち上げる方法に従ってください。
安全 5:
注意:
装置の電源制御ボタンおよび電源機構 (パワー・サプライ) の電源スイッチは、装置
に供給されている電流をオフにするものではありません。装置には 2 本以上の電源
コードが使われている場合があります。 装置から完全に電気を取り除くには給電部
からすべての電源コードを切り離してください。
2
1
安全について xv
安全 8:
注意:
電源機構 (パワー・サプライ) のカバーまたは次のラベルが貼られている部分のカバ
ーは決して取り外さないでください。
このラベルが貼られているコンポーネントの内部には、危険な電圧、強い電流が流
れています。これらのコンポーネントの内部には、保守が可能な部品はありませ
ん。これらの部品に問題があると思われる場合はサービス技術員に連絡してくださ
い。
安全 26:
注意:
ラックに装着された装置の上にはものを置かないでください。
このサーバーは IT 用電力分配システム (どんな配電障害条件下でもフェーズ間最高
電圧が 240 V のもの) で使用するのに適しています。
xvi IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
第 1 章概要
この「
問題判別の手引き
ーバーの問題をお客様ご自身で解決するために役立つ情報を記載してあります。本
書は、 サーバーに付属している診断ツール、エラー・コードとそれに対してとるべ
きアクション、障害を起こした部品の交換方法について説明します。
交換可能なコンポーネントには、次の 3 つのタイプがあります。
v Tier 1 のお客様による交換が可能な部品 (CRU): Tier 1 と指定された CRU の
交換はお客様の責任で行っていただきます。お客様の要請により IBM が Tier 1
CRU の導入を行った場合は、その料金を請求させていただきます。
v Tier 2 のお客様による交換が可能な部品 (CRU): Tier 2 と指定された CRU は
お客様ご自身で取り付けることができますが、対象のサーバーに指定された保証
サービスの種類に基づき、追加料金なしで IBM に取り付けを要求することもで
きます。
v 技術員により交換される部品 (FRU): FRU の取り付けができるのはトレーニング
を受けたサービス技術員のみです。
」には、 IBM ®System x3250 Type 4364 または 4365 サ
関連資料
保証の条件、およびサービスと支援を受ける方法については、「
」を参照してください。
ト情報
サーバーには、本書のほかに以下の資料が付属しています。
v
インストール・ガイド
この印刷資料には、サーバーのセットアップ手順と、一部のオプション装置の基
本的な取り付け手順が記載されています。
ユーザーズ・ガイド
v
この資料は、IBM System x ™Documentation CD に PDF 形式でも収められてい
ます。この資料には、機能に関する説明、およびサーバーの構成方法など、サー
バーに関する一般情報が記載されています。また、サーバーがサポートするオプ
ション・デバイスの取り付け、取り外し、および接続についての詳細な説明も記
載されています。
ラック搭載手順
v
この印刷資料には、サーバーをラックに搭載する手順が記載されています。
v Safety Information
保証およびサポー
この資料は、IBM System x Documentation CD 上に PDF 形式で提供されていま
す。ここには、翻訳された注意と危険の注記が記載されています。本書の「注
意」と「危険」の注記には、番号が付けられています。この番号を使用して、
「Safety Information 」の中にある自国語に対応する注記を見つけることができま
す。
保証およびサポート情報
v
© Copyright IBM Corp. 2007 1
この資料は、System x Documentation CD 上に PDF 形式で提供されています。こ
の資料には、保証の条件およびサービスと支援に関する情報が記載されていま
す。
サーバーのモデルによっては、追加の資料が IBM System x Documentation CD に含
まれている場合があります。
®
System x and xSeries
およびオペレーティング・システムを更新、管理、および展開するためのツールに
関する情報が入ったオンライン情報センターです。 System x and xSeries Tools
Center は、http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/toolsctr/v1r0/index.jsp でアクセスで
きます。
サーバーは、サーバーに付属の資料には記載されていない機能を備えている場合が
あります。そのような機能に関する情報を追加するため、本資料が更新されること
があります。また、サーバーに付属の資料に含まれていない追加情報を提供するた
めに、技術更新情報が提供されている場合もあります。これらの更新情報は、IBM
Web サイトから入手できます。更新資料および技術更新情報をチェックするには、
次の手順を実行してください。
注 : IBM の Web サイトは、定期的に変更されます。実際の手順が本書に記述され
ているものとわずかながら異なる場合もあります。
1. http://www.ibm.com/servers/eserver/support/xseries/index.html にアクセスします。
2. Hardware リストから、 System x3250 を選択し、 Go をクリックします。
3. Install and use タブをクリックします。
4. Product documentation をクリックします。
Tools Center は、ファームウェア、デバイス・ドライバー、
本書で使用する注記
本書の注意および危険に関する注記は、IBM System x Documentation CD に収めら
れている複数言語による「Safety Information 」にも記載されています。それぞれの注
記には番号が付けられており、「Safety Information 」資料で対応する注記を参照でき
ます。
本書では、次のような注記が使用されています。
v 注: これらの注記には、重要なヒント、説明、助言が書かれています。
v 重要: これらの注記には、不都合な、または問題のある状態を避けるのに役立つ
情報または助言が書かれています。また、これらの注記は、プログラム、装置、
またはデータに損傷を及ぼすおそれのあることを示します。「重要」の注記は、
損傷を起こすおそれのある指示や状態の記述の直前に書かれています。
v 注意: これらの注記は、ユーザーに対して危険が生じる可能性がある状態を示し
ます。「注意」の注記は、危険となりうる手順または状態の記述の直前に書かれ
ています。
v 危険: これらの注記は、ユーザーに対して致命的あるいはきわめて危険となりう
る状態を示します。「危険」の注記は、致命的あるいはきわめて危険となりうる
記述の直前に書かれています。
2 IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
機能および仕様
以下の表には、このサーバーの機能と仕様がまとめられています。サーバーのモデ
ルによっては、一部の機能が備わっていない場合や一部の仕様が適用されない場合
があります。
ラックは、縦方向に 4.45 cm (1.75 インチ) ずつ区切られています。この増分を表
す単位は、1 ユニットまたは「U 」と呼ばれます。1-U の高さの装置は 1.75 インチ
の高さがあります。
第 1 章概要 3
表1.機能および仕様
マイクロプロセッサー:
1 つの インテル
リーズ、Pentium
(サーバーのモデルに依存)
注 : L2 キャッシュのサイズ、マイクロプロ
セッサーの速度、およびフロント・サイ
ド・バスの速度を判別するには、
Configuration/Setup ユーティリティー・プ
ログラムを使用してください。
メモリー:
v 最小:1つまたは 2 つの 512 MB
DIMM (サーバーのモデルに依存 )
v 最大:8GB
v タイプ: PC2-5300 、667 MHz 、 ECC 、
DDR II unbuffered SDRAM DIMM のみ
v スロット: デュアル・インライン 4 つ
v 512 MB、 1GB、および 2GBの
DIMM をサポート
ドライブ:
ウルトラベイ拡張:CDまたは CD/DVD
拡張ベイ:
以下の構成のどれか 1 つ:
v ハード・ディスク用の 3.5 型スリムハイ
ト・ベイ 2 つ
– ホット・スワップ・モデル: シリアル
接続 SCSI (SAS) ドライブを最高 2
台、または Serial ATA (SATA) ドラ
イブを最高 2 台サポート。
– シンプル・スワップ・モデル: SATA
ドライブを最高 2 台サポート
v 4 つの 2.5 型ハード・ディスク用 small
form-factor (SFF) ホット・スワップ・ベ
イ最高
サポートします。
拡張スロット:
2 つの PCI Express x8 スロット、ロー・
プロファイルが 1 つおよび 3/4 長のフル
ハイトが 1 つ
ビデオ・コントローラー:
v ATI ES1000 ビデオ (システム・ボード
上)
v 16 MB DDR ビデオ・メモリー
®
LGA 775 Xeon 3000 シ
®
D、または Celeron D
4 台の 2.5 型 SAS ドライブを
パワー・サプライ
351 ワット (110 または 220VAC 自動
検知)
サイズ
v 高さ:43mm(1U)
v 奥行き: 559 mm
v 幅: 440 mm
v 最大質量: 12.7 kg ( 構成により異なる)
内蔵機能:
v Broadcom NetXtreme
ト・コントローラー (Wake on LAN
™
GB イーサネッ
®
サポート付き) がシステム・ボード上
に 2 つ
v シリアル・ポート
v USB ポート 4 つ (サーバーの前面に 2
つ、背面に 2 つ)
v キーボード・ポート
v マウス・ポート
v オプションのリモート管理アダプター
II SlimLine が取り付けられている場合
は、システム管理ポート
ハード・ディスク・コントローラー:
v Serial ATA (SATA) コントローラー
(シンプル・スワップ SATA モデル )
v RAID 機能付きシリアル接続 SCSI
(SAS) コントローラー (ホット・スワ
ップ SAS/SATA モデル )
環境:
v 室温:
– サーバー電源オン時 : 10° から 35°C
(標高 :0から 914.4 m)
– サーバー電源オン時 : 10° から 32°C
(標高 : 914.4 m から 2133 m)
– サーバー電源オフ時 : 10° から 43°C
( 最大標高 : 2133 m)
– 配送時 : -40° から 60°C
(最大標高 : 2133 m)
v 湿度:
– サーバー電源オン時 :8%から 80%
サーバー電源オフ時 :8%から 80%
–
音響放出ノイズ:
v 音響出力、アイドル時: 最大 6.5 ベル
v 音響出力、稼働時: 最大 6.5 ベル
発熱量:
1 時間あたりの発熱量 (英国熱量単位 (Btu))
概算
v 最小構成: 時間当たり 341 Btu (100 ワッ
ト)
v 最大構成: 時間当たり 1024 Btu (300 ワ
ット)
電源入力:
v 正弦波入力 (47 から 63 Hz) 必須
v 低電圧入力レンジ
– 最低 :100VAC
– 最高 :127VAC
v 高電圧入力レンジ
– 最低 :200VAC
– 最高 :240VAC
v 入力キロボルト・アンペア (kVA) 近似値 :
– 最小 : 0.102 kVA
– 最大 : 0.55 kVA
注:
1. 電力消費量と発熱量は、取り付けてある
オプション機構と使用している電源管理
オプション機構の数とタイプに応じて変
動します。
2. これらのレベルは、管理された音響環境
のもとで、米国規格協会 (ANSI) S12.10
および ISO 7779 によって指定された手
順に従って測定されたもので、ISO 9296
に従って報告されています。ある場所に
おける実際の音圧レベルは、室内での反
響やその他の近隣騒音源のために、ここ
に示されている平均値を超える場合があ
ります。公称の音響出力レベルは、大多
数のコンピューターが作動する上限を示
しています。
4 IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
サーバーのコントロール・ボタン、LED 、およびコネクター
このセクションでは、サーバーの前面および背面にあるコントロール・ボタン、発
光ダイオード (LED) 、およびコネクターについて説明します。
前面図
次の図は、サーバー前面のコントロール・ボタン、発光ダイオード (LED) 、および
コネクターを示しています。
パワーオン LED: この LED が点灯していて点滅していない場合、サーバーの電源
がオンになっていることを示します。この LED が点滅している場合、サーバーの
電源がオフの状態で、AC 電源の給電部には接続されていることを示します。この
LED がオフの場合、AC 電力が存在しない、またはパワー・サプライあるいは LED
自体に障害が起きていることを示します。
注 : この LED がオフの場合、サーバーに電力がないことを示すわけではありませ
ん。LED が焼き切れている場合もあります。サーバーから電力をすべて除去するに
は、電源コードを電源コンセントから切り離す必要があります。
電源制御ボタン : サーバーの電源を手動でオン/ オフにするときに、このボタンを押
します。電源制御ボタンのシールドがボタンに付けられているため、間違えてサー
バーの電源がオフにされることがありません。この円盤形のシールドは取り外して
おくこともできます。
リセット・ボタン : このボタンを押して、サーバーをリセットし、パワーオン・セ
ルフテスト (POST) を実行します。ペンまたは真っすぐのペーパー・クリップを使
用してボタンを押すことが必要な場合があります。
ハード・ディスク活動 LED: この LED が点滅しているときは、ハード・ディスク
が使用中であることを示します。
ロケーター LED: この LED は、サーバーを視覚的に識別しやすいように、システ
ム管理者によってリモート側から点灯できます。 IBM Director を使用して、この
LED をリモート側から点灯することができます。
システム・エラー LED: この LED が点灯しているときは、システム・エラーが発
生したことを示します。システム・ボード上の LED も点灯して、エラーの切り分
けを支援することもあります。 詳しくは、 13 ページの『第 2 章 診断』を参照し
てください。
USB コネクター : これらのコネクターには USB 装置を接続します。
第 1 章概要 5
背面図
CD イジェクト・ボタン : このボタンを押して、CD を CD ドライブから取り出し
ます。
CD ドライブ活動 LED: この LED が点灯しているときは、 CD ドライブが使用中
であることを示しています。
次の図は、サーバーの背面にある LED を示しています。
イーサネット 送信 / 受信活動 LED: この LED は各イーサネット・コネクター上に
あります。この LED が点灯しているときは、サーバーとネットワークの間に活動
があることを示しています。
イーサネット速度 LED: この LED は各イーサネット・コネクター上にあります。
この LED が点灯しているときは、イーサネット・ネットワークの速度が 1 Gbps
であることを示します。この LED が点灯していないときは、イーサネット・ネッ
トワークの速度が 10 Mbps または 100 Mbps であることを示します。
次の図は、サーバーの背面にあるコネクターを示しています。
電源コード・コネクター: このコネクターには、電源コードを接続します。
キーボード・コネクター: このコネクターには、PS/2 キーボードを接続します。
マウス・コネクター: このコネクターには、マウスまたはその他の PS/2 装置を接続
します。
シリアル・コネクター : このコネクターには、9 ピンのシリアル装置を接続しま
す。
ビデオ・コネクター: このコネクターには、モニターを接続します。
イーサネット・コネクター: これらのコネクターは、サーバーをネットワークに接
続するために使用します。
6 IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
USB コネクター : これらのコネクターには、USB 装置を接続します。
システム管理コネクター : システム管理情報の制御のために、サーバーをネットワ
ークに接続します。このコネクターは、リモート管理アダプター II SlimLine がイ
ンストールされている場合にのみアクティブになり、リモート管理アダプター II
SlimLine によってのみ使用可能です。
内部 LED 、コネクター、および、ジャンパー
次の図は、内部ボード上のコネクター、 LED 、およびジャンパーを示します。本書
の図は、ご使用のハードウェアと多少異なる場合があります。
システム・ボードの内部コネクター
次の図は、システム・ボード上の内部コネクターを示します。
重要 : SAS/SATA コントローラー・カード・コネクターには、サポートされている
IBM SAS/SATA コントローラーのみを使用してください。このサーバーがサポート
するオプション装置のリストについては、 http://www.ibm.com/servers/eserver/
serverproven/compat/us/ を参照してください。
第 1 章概要 7
システム・ボードのスイッチとジャンパー
次の図に、システム・ボード上のスイッチとジャンパーを示します。
次の図は、ジャンパーのピンを識別し、ピン 1 の位置を示します。
表2.スイッチとジャンパーの設定
コンポーネント 設定
CMOS ジャンパー (JP3)
ブート・ブロック・ジャンパ
ー (JP4)
NMI ( マスク不可能割り込
み) スイッチ (SW1)
v ピン 1 と 2: CMOS データを保持 (デフォルト)
v ピン 2 と 3: CMOS データの消去 (始動パスワードと管理
者パスワードを消去します)
v ピン 1 と 2: 通常 (デフォルト)
v ピン 2 と 3: ブート・ブロック・リカバリー
v 通常 (デフォルト): NMI は発行されない
v サーバーの背面にあり、このスイッチに接続されている
NMI ボタンが押された場合 : NMI が発行されます
8 IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
システム・ボードの外部コネクター
次の図に、システム・ボード上の外部コネクターを示します。
第 1 章概要 9
システム・ボード LED
次の図は、システム・ボード上の LED を示します。
表3.システム・ボード
LED 説明
エラー LED これらの LED のどれかが点灯しているときは、関連するコ
ベースボード管理コントロー
ラー・ハートビート LED
スタンバイ電源 LED この LED が点灯している場合、サーバーが AC 電源に接続
LED
ンポーネントに障害が起こったことを示します。
この LED の点滅は Mini-BMC が正常に機能していることを
示します。
されていることを示します。
10 IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き
オプション装置用のシステム・ボード上のコネクター
次の図は、ユーザーが取り付け可能なオプション装置用のコネクターの位置を示し
たものです。
次の図は、ライザー・カード・アセンブリーの PCI Express スロットの位置を示し
ています。
第 1 章概要 11
12 IBM System x3250 Type 4364 および 4365: 問題判別の手引き