IBM 206 User Manual 2

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xSeries 206 Type 8482
ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
ER s e r v e r
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xSeries 206 Type 8482
ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
載されている情報をお読みください。
v 本書の最新版は、http://www.ibm.com/pc/support/ から入手できます。
本マニュアルに関するご意見やご感想は、次の URL からお送りください。今後の参考にさせていただきます。
http://www.ibm.com/jp/manuals/main/mail.html
(URL は、変更になる場合があります)
お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示さ れたりする場合があります。
 原 典: xSeries 206
Type 8482
Hardware Maintenance Manual and Troubleshooting Guide
 発 行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
 担 当: ナショナル・ランゲージ・サポート
12004.3
この文書では、平成明朝体 ゴシック体
W7を使用しています。この(書体*)は、(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用しているものです。
W3、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、平成角ゴシック体™W5、および平成角
フォントとして無断複製することは禁止されています。
  注* 平成明朝体
W3、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3
平成角ゴシック体™W5、平成角ゴシック体™W7
© Copyright International Business Machines Corporation 2004. All rights reserved.
© Copyright IBM Japan 2004
本書について
本書は、IBM®Eserver™xSeries®206 Type 8482 サーバーに関する、診断情報、 症状対 FRU 関連表、保守情報、エラー・コード、エラー・メッセージ、および構 成情報を記載しています。
重要: 本書の技術員により交換される部品 (FRU) の手順は、IBM xSeries 製品を熟
重要な安全上の注意
本書の説明の内容を実行に移す前に、必ず本書の注意と危険の注記をすべてお読み ください。
Leia todas as instruções de cuidado e perigo antes de executar qualquer operação.
知し、訓練を受けた技術担当者を対象としています。お客様による交換が可 能な部品 (CRU) は、お客様が交換することができます。交換するコンポーネ ントが CRU であるか FRU であるかを判別する場合は、 112 ページの『シ ステム』の部品リストを参照してください。 IBM 製品の保守を開始する前 に、必ず 119 ページの『安全上の注意』をよくお読みください。
Prenez connaissance de toutes les consignes de type Attention et
Danger avant de procéder aux opérations décrites par les instructions.
Lesen Sie alle Sicherheitshinweise, bevor Sie eine Anweisung ausführen.
Accertarsi di leggere tutti gli avvisi di attenzione e di pericolo prima di effettuare
qualsiasi operazione.
Lea atentamente todas las declaraciones de precaución y peligro ante de llevar a cabo
cualquier operación.
危険: 本製品のケーブルおよび本製品用のアクセサリーに付いているケーブルを扱 う際には、カリフォルニア州においてがん、先天性異常、または他の生殖系障害の 原因となることが疑われている化学物質の鉛が露出しているため注意してくださ
ケーブルを扱った後は手を洗ってください。
い。
オンライン・サポート
最新の診断ファイル、BIOS フラッシュ・ファイル、およびデバイス・ドライバー・ ファイルを、http://www.ibm.com/pc/support/ からダウンロードすることができます。
© Copyright IBM Corp. 2004 iii
iv xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
目次
本書について ..........................iii
重要な安全上の注意 .......................iii
オンライン・サポート ......................iii
1 章 一般情報 ........................1
関連資料 ............................1
本書で使用される注記 .......................2
機能および仕様 .........................3
サーバーのコントロール・ボタン、LED、および電源 ...........4
前面図 ...........................4
背面図 ...........................6
サーバーの電源機構 ......................7
2 章 サーバーの構成 ......................9
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの使用 .........10
Adaptec HostRAID 構成プログラムの使用 ...............10
Intel Gigabit Ethernet ユーティリティー・プログラムの使用 ........10
ServeRAID マネージャーの使用 ...................11
Boot Menu プログラムの使用 ...................11
3 章診断 .........................13
一般チェックアウト .......................13
診断ツールの概要 ........................15
パワーオン・セルフテスト.....................16
POST ビープ音コード .....................16
POST エラー・メッセージ....................16
診断プログラムとエラー・メッセージ ................17
テキスト・メッセージ .....................17
診断プログラムのダウンロード ..................18
診断プログラムの開始とテスト・ログの表示 .............18
診断エラー・メッセージ表....................19
エラー図表 ..........................20
小規模コンピューター・システム・インターフェース (SCSI) メッセージ (一部
のモデル)..........................20
診断 LED...........................20
BIOS コードの更新 .......................21
POST/BIOS 更新障害からのリカバリー ................21
なくしたパスワードまたは忘れたパスワードの消去 (CMOS メモリーの消去)23
電源チェックアウト .......................24
4 章 オプションの取り付け ...................25
取り付けのガイドライン .....................25
システムの信頼性に関するガイドライン...............25
静電気に敏感な部品の取り扱い ..................26
xSeries 206 Type 8482 サーバーの主なコンポーネント ..........27
サイド・カバーの取り外し.....................28
ベゼルの取り外し ........................29
サポート・ブラケットの取り外しと取り付け ..............30
メモリー・モジュールの取り付け ..................31
© Copyright IBM Corp. 2004 v
ドライブの取り付け .......................33
ベイ 2 またはベイ 4 へのドライブの取り付け ............35
ベイ 2 での CD-ROM ドライブの取り替え .............38
ベイ 3 でのディスケット・ドライブの取り替え ............39
ベイ 56、または 7 でのホット・スワップ SCSI ハード・ディスクの取り
付け ...........................40
ホット・スワップ・ハード・ディスクの SCSI ID ...........43
ベイ 456、または 7 での非ホット・スワップ SCSI ハード・ディスクの
取り付け .........................43
ベイ 56、または 7 での単純スワップ Serial ATA ハード・ディスクの取り
付け ...........................46
内蔵ドライブの電源ケーブルおよび信号ケーブル ...........47
アダプターの取り付け ......................49
オプションの SCSI アダプターの配線 ................52
セキュリティー・ロープ・クリップの取り付け .............53
バッテリーの交換 ........................54
取り付け作業の完了 .......................56
ベゼルの交換.........................56
サイド・カバーの交換 .....................56
ケーブルの接続 ........................57
サーバー構成の更新 ......................57
外付けオプションの接続 .....................58
ラックへのサーバーの取り付け ...................58
5 章 入出力コネクター ....................59
補助装置 (ポインティング・デバイス) コネクター ............60
イーサネット (RJ-45) コネクター ..................60
キーボード・コネクター .....................60
パラレル・コネクター ......................60
シリアル・コネクター ......................61
Ultra320 SCSI コネクター .....................61
ユニバーサル・シリアル・バス・コネクター ..............62
ビデオ・コネクター .......................64
6 章 現場交換可能ユニット ...................65
ハード・ディスク・バックプレーン .................66
SCSI ミニ PCI-X アダプター....................68
リア・ファン..........................69
コントロール・パネル・アセンブリー ................70
フロント USB コネクター・アセンブリー ...............72
電源機構 ...........................73
マイクロプロセッサーおよびファン・シンク ..............74
システム・ボード ........................77
システム・ボードのオプション・コネクター .............77
システム・ボードの内部コネクター ................78
システム・ボードの外部コネクター ................79
システム・ボード LED.....................80
システム・ボードのスイッチとジャンパー ..............80
システム・ボードの取り外し ...................81
7 章 症状対 FRU 対応表 ...................85
ビープ音の症状 .........................86
vi xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
ビープ音が鳴らない症状 .....................88
POST エラー・コード ......................88
診断エラー・コード .......................92
システム・ボード LED......................95
エラー症状 ..........................96
サービス・プロセッサーのエラー・コード ..............104
ServeRAID エラー・コード ....................104
POST (ISPR) エラー手順 .....................106
SCSI エラー・コード ......................108
未解決問題 ..........................109
問題判別のヒント .......................110
8 章 部品リスト、Type 8482 .................111
システム ...........................112
キーボード CRU........................113
電源コード CRU........................114
付録 A. ヘルプおよび技術援助の入手 ................117
電話をする前に ........................117
資料の使用 ..........................117
WWW を使用してヘルプと情報を入手する方法 ............118
ソフトウェアのサービスおよびサポート ...............118
ハードウェアのサービスおよびサポート ...............118
付録 B. 関連した保守情報 ....................119
安全上の注意 .........................119
一般的な安全について .....................119
電気に関する安全について ...................120
安全点検ガイド .......................121
静電気の放電に敏感な部品の取り扱い ...............122
接地要件 ..........................123
安全上の注意 ........................123
付録 C. 特記事項 .......................129
当版に関する特記事項 ......................129
商標 ............................130
重要事項 ...........................130
製品のリサイクルと廃棄 .....................131
バッテリーのリサイクルと廃棄 ..................131
電磁波放出の注記 .......................132
132
132
132
132
132
132
132
情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) 表示 .........132
索引 ............................133
目次 vii
viii xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
1 章 一般情報
IBM Eserver xSeries 206 Type 8482 サーバーは、IBM X-Architecture™テクノロジ ーを基にしたハイパフォーマンス・システムです。このサーバーは、優れたマイク ロプロセッサー・パフォーマンスや改良されたシステム管理のほか、柔軟性のある メモリー管理とデータ管理を必要とするネットワーク環境に最も適しています。
http://www.ibm.com/eserver/xseries/ から、サーバーおよびその他の IBM サーバー製 品に関する最新の情報を入手できます。
関連資料
この「 Portable Document Format (PDF) 形式で提供されています。この資料には、問題を 解決したり、サービス技術員に役立つ情報を提供するための情報が記載されていま す。
ユーザーズ・ガイド
v
この資料は、IBM xSeries Documentation CD PDF 形式でも収められていま す。この資料には、サーバーに関する一般情報が収められています。
インストール・ガイド
v
ハードウェア・メインテナンスおよびトラブルシューティング・ガイド
」は
この印刷資料には、サーバーのセットアップ手順および一部のオプションのイン ストール手順が記載されています。
オプション・インストール・ガイド
v
この資料は、PDF 形式で IBM xSeries Documentation CD に収められています。 ここには、サーバーがサポートするオプション装置の取り付け、取り外し、およ び接続についての詳細な説明が記載されています。
v Safety Information
この資料は、IBM xSeries Documentation CD PDF 形式で収められています。 ここには、翻訳された注意と危険の注記が記載されています。本書の「注意」と 「危険」の注記には、番号が付けられています。この番号を使用して、「Safety Information」の中にある自国語に対応する注記を見付けることができます。
サーバーのモデルによっては、追加の資料が IBM xSeries Documentation CD に入 っている場合があります。
サーバーには、サーバーの付属資料に記載されていないフィーチャーが備わってい る場合があります。このようなフィーチャーに関する情報を追加するため、本資料 が更新されることがあります。また、サーバーに付属の資料に含まれていない追加 情報を提供するために、技術更新情報が提供されている場合もあります。これらの 更新情報は、IBM Web サイト (http://www.ibm.com/pc/support/) から入手できます。
© Copyright IBM Corp. 2004 1
本書で使用される注記
本書で使用される「注意」と「危険」の注記は、IBM xSeries Documentation CD に 収められているマルチリンガルの「Safety Information」にも記載されています。各注 記には番号が付けられ、「Safety Information」の対応する注記を参照しやすいように されています。
本書では、以下の注記が使用されます。
v 注: この注記には、重要なヒント、説明、助言が書かれています。 v 重要: これらの注記は、不都合な、または問題のある状況を避けるのに役立つ情
報提供または助言を行います。また、この注記は、プログラム、装置、またはデ ータを損傷するおそれのあることを示します。「重要」の注記は、損傷を起こす おそれのある指示や状態の記述の直前に書かれています。
v 注意: これらの注記は、人体に対して危険が生じる可能性がある状態を示しま
す。「注意」は、人体に危険を及ぼすおそれのある手順または状況の説明の直前 に記載されています。
v 危険: この注記は、人体に対して致死的あるいはきわめて危険となりうる状態を
示します。「危険」は、人体に致命的または重大な危険を及ぼすおそれのある手 順または状況の直前に記載されています。
2 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
機能および仕様
以下の情報は、サーバーの機能と仕様を要約しています。サーバーのモデルによっ ては、一部の機能が使用不可であったり、一部の仕様が適用されない場合がありま す。
サーバーで、Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムを使用すると、シス テム・ボード上内のマイクロプロセッサーの特定タイプを判別できます。
表1.機能および仕様
マイクロプロセッサー:
Pentium 4 プロセッサー
v Intel v 1MBレベル 3 キャッシュ v 800 MHz フロント・サイド・バス (FSB)
メモリー:
v 最小: 256 MB v 最大:4GB v タイプ: PC2700 および
PC3200double-data-rate (DDR)
v コネクター:4個のデュアル・インライン・
メモリー・モジュール (DIMM) コネクター、 両方向インターリーブ
ドライブ: (モデルによって異なります)
v ディスケット: 1.44 MB (2 モード) v ハード・ディスク: SATA または SCSI v 次のいずれか:
– CD-ROM: IDE
– CD-RW: IDE
– DVD-ROM: IDE
拡張ベイ: (モデルにより異なる) v 5.25 インチ・ベイ 2 (CD-ROM ドライブ
1 個は取り付け済み)
v 2 個の 3.5 インチ取り外し可能メディア・デ
ィスケット・ドライブ・ベイ (1 台のディス ケット・ドライブが取り付け済み)
v 以下のいずれかのドライブ・タイプを備えた
3 個の 3.5 インチ・ハード・ディスク・ベイ
: – オープン・ホット・スワップ・ベイ –1個のハード・ディスクを取り付けた非ホ
ット・スワップ・ベイ
–1個のハード・ディスクを取り付けた
Serial ATA (SATA) ベイ
PCI 拡張スロット:
v 2 個の PCI-X 66 MHz/64 ビット v 3 個の PCI 33 MHz/32 ビット
電源機構: 340 ワット (90 240 V AC) 1
サイズ:
v 高さ: 448 mm v 奥行き: 483 mm v : 265 mm v 重量: 16.3 kg 20.8 kg (構成によって異
なります)
組み込み機能:
v Intel イーサネット・コントローラー
(RJ-45 イーサネット・ボード付きの シス テム・ボード上)
v シリアル・ポート 2 v パラレル・ポート 1 v デュアル・ポート Serial ATA コントロー
ラー
v 1 個の内部 Ultra320 SCSI ポート (ミニ
PCI スロット)
v 内蔵 RAID 機能 v 4 個のユニバーサル・シリアル・バス
(USB) v2.0 ポート (前面に 2 個、背面に 2 )
v キーボード・ポート v マウス・ポート v ATA-100 単一チャネル IDE コントローラ
v ATI 7000M ビデオ
– SVGA および VGA と互換 –16MBビデオ・メモリー
診断 LED:
v ファン v メモリー v マイクロプロセッサー
放出音響ノイズ:
v 音響出力、アイドリング時: 5.3 ベル v 音響出力、作動時: 5.5 ベル
環境:
v 気温:
サーバー・オン時: 10° 35°C
高度:0914 m
サーバー・オフ時: -40° 60°C
高度:02133 m
v 湿度 (作動および記憶): 8% 80%
発熱量:
1 時間あたりの発熱量 (英国熱量単位 (Btu)) 概算
v 最小構成: 595 Btu/hour (175 ワット) v 最大構成: 765 Btu/hour (225 ワット)
電源入力:
v 正弦波入力 (50 または 60 Hz) 必須 v 入力電圧および周波数範囲 (自動選択) v 低電圧入力
最低:100VAC – 最高:127VAC
v 高電圧入力
最低:200VAC – 最高:240VAC
v 入力キロボルト・アンペア (kVA) (近似値):
最小: 0.15 kVA (全モデル) – 最大: 0.80 kVA
注:
1. 電力消費および放熱量は、取り付けられたオプショ ナル機構の数とタイプ、ならびに使用中の電源管理 オプショナル機構により異なります。
2. これらのレベルは、米国規格協会 (ANSI) S12.10 お よび ISO 7779 によって指定された手続きに従っ て、管理された音響環境において測定され、ISO 9296 に従って報告されます。一定の場所における実 際の音圧レベルは、部屋の反響、およびその他の周 囲のノイズ源のために平均値を上回る場合がありま す。宣言された音響出力レベルが示す上限は、大量 のコンピューターが作動した場合を下回っていま す。
ビデオ・コントローラー: システム・ボード上16 MB SDRAM ビデオ・メモリーを備 えた ATI 7000M ビデオ・コントローラー
ファン:
2 個または 3 個の速度制御ファン
1 章 一般情報 3
サーバーのコントロール・ボタン、LED、および電源
ここでは、コントロール・ボタンと発光ダイオード (LED) およびサーバー電源をオ ン/オフにする方法について説明します。
前面図
次の図は、サーバー前面のコントロール・ボタンと LED を示しています。
CD イジェクト・ボタン
このボタンを押して、CD CD-ROM ドライブから解放します。
CD-ROM ドライブ活動 LED
この LED が点灯しているときは、CD-ROM ドライブが使用中であること を示します。
ディスケット・イジェクト・ボタン
このボタンを押して、ディスケットをディスケット・ドライブから解放しま す。
ディスケット・ドライブ活動 LED
この LED が点灯しているときは、ディスケット・ドライブが使用中である ことを示します。
ハード・ディスク活動 LED
この LED が点滅しているときは、ハード・ディスクが使用中であることを 示します。
4 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
ホット・スワップ・ハード・ディスク活動 LED
一部のサーバー・モデルでは、各ホット・スワップ・ドライブがハード・デ ィスク活動 LED を備えています。この LED が点滅しているときは、ドラ イブが使用中であることを示します。
ホット・スワップ・ハード・ディスク状況 LED
一部のサーバー・モデルでは、各ホット・スワップ・ハード・ディスクは状 況 LED を備えています。あるドライブの状況 LED が連続的に点灯してい る場合、そのドライブには障害があります。ドライブがオプションの
ServeRAID
コントローラーに接続されている場合、ゆっくり (1 秒間に 1 回) 点滅する状況 LED は、ドライブが再構成中であることを示します。 LED が素早く (1 秒間に 3 回) 点滅しているときは、コントローラーがド ライブを識別中であることを示しています。
パワーオン LED
この LED が点灯し、点滅していない場合、サーバーの電源が入っているこ とを示します。この LED が点滅しているときは、サーバーの電源はオフで あるが、まだ AC 電源に接続されていることを示します (スタンバイ・モ ード)。
電源制御ボタン
このボタンは、手動でサーバーの電源をオン/オフにするときに押します。
システム・エラー LED
この LED が点灯しているときは、システム・エラーが発生したことを示し ます。システム・ボード上の LED が点灯していると、エラーの分離にも役 立つことがあります。詳しくは、 80 ページの『システム・ボード LED』を 参照してください。
USB ポート
USB 装置をこれらのコネクターに接続します。
イーサネット・リンク状況 LED
この LED は、サーバー後部のイーサネット・コネクターに付いています。 この LED が点灯しているときは、イーサネット・ポートにアクティブ接続 があることを示します。
イーサネット送受信活動 LED
この LED は、イーサネット・コネクターに付いています。この LED が点 灯しているときは、サーバーとネットワーク間に活動があることを示しま す。
1 章 一般情報 5
背面図
次の図は、サーバーの背面にあるコネクターを示しています。
電源コード・コネクター
電源コードをこのコネクターに接続します。
マウス・コネクター
マウスまたは他の PS/2
キーボード・コネクター
PS/2 キーボードをこのコネクターに接続します。
パラレル・コネクター
パラレル装置をこのコネクターに接続します。
シリアル 1 コネクター
9 ピンシリアル装置をこのコネクターに接続します。
ビデオ・コネクター
モニターをこのコネクターに接続します。
USB 1 コネクター
USB 装置をこのコネクターに接続します。
USB 2 コネクター
USB 装置をこのコネクターに接続します。
イーサネット・コネクター
このコネクターを使用してサーバーをネットワークに接続します。
シリアル 2 コネクター
9 ピンシリアル装置をこのコネクターに接続します。
®
装置をこのコネクターに接続します。
オプションのリモート管理アダプター II (システム管理アダプター) が PCI-X スロ ット 2 に取り付けられている場合は、サーバーに追加のコネクターと LED が付い ています。これらのコネクターおよび LED の詳細については、「
ンストールガイド
」を参照してください。また、オプションのリモート管理アダプ
6 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
オプション・イ
ター II を取り付ける場合は、ビデオ・ケーブルをシステム・ボードから切り離し、 それをオプションのリモート管理アダプター II に接続する必要があります。
サーバーの電源機構
サーバーを AC 電源に接続しても、電源を入れなければ、オペレーティング・シス テムは稼動せず、すべてのコア・ロジックがシャットダウンされています。ただ し、サーバーは、サーバー電源を入れるためのリモート要求に応答できます。パワ ーオン LED が点滅して、サーバーが AC 電源に接続されてはいるが、電源が入っ ていないことを示します (スタンバイ・モード)。
サーバーの電源オン
サーバーを AC 電源に接続した後、約 20 秒で電源制御ボタンがアクティブにな り、電源制御ボタンを押すことにより、サーバーの電源を入れて、オペレーティン グ・システムを開始することができます。
以下のいずれかの方法でサーバーの電源を入れることもできます。 v サーバーの電源がオンであるときに、電源障害が発生した場合は、電源が復元さ
れると、サーバーは自動的に再始動します。
v サーバーがシステム管理 (ASM) インターコネクト・ネットワークに接続されて
いるときに、オプションのリモート管理アダプター II が取り付けられた少なくと も 1 つのサーバーがこのネットワークに含まれている場合は、リモート管理アダ プター II ユーザー・インターフェースからサーバーの電源を入れることができま す。
v オペレーティング・システムがオプションのリモート管理アダプター II 用のシス
テム管理ソフトウェアをサポートしている場合、システム管理ソフトウェアはサ ーバーの電源を切ることができます。
v オペレーティング・システムが Wake on LAN
は、Wake on LAN 機能がサーバーの電源を入れることができます。
v オプションのリモート管理アダプター II がサーバーに取り付けられている場合、
リモート管理アダプター II のユーザー・インターフェースからサーバーの電源を 入れることができます。
®
機能をサポートしている場合
: 4GB以上のメモリー (物理または論理) がインストールされている場合、一部
のメモリーは、さまざまなシステム・リソース用に予約済みで、オペレーティ ング・システムには利用不可です。システム・リソース用に予約済みのメモリ ー量は、オペレーティング・システム、サーバーの構成、および構成された PCI オプションによって異なります。
サーバーの電源オフ
サーバーの電源を切り、サーバーを AC 電源に接続したままにしておくと、サーバ ーは、サーバーをオンにするためのリモート要求に応答することができます。サー バーから電力をすべて除去するには、電源から切り離す必要があります。
オペレーティング・システムによっては、サーバーの電源を切る前に、正常シャッ トダウンが必要な場合があります。オペレーティング・システムのシャットダウン については、オペレーティング・システムの資料を参照してください。
1 章 一般情報 7
安全 5
注意: 装置の電源制御ボタンおよび電源機構の電源スイッチは、装置に供給されている電流をオフ にするものではありません。この装置には、2 本以上の電源コードが使われている場合があ ります。装置から完全に電気を取り除くには給電部からすべての電源コードを切り離してく ださい。
2
1
次のいずれかの方法で、サーバーの電源を切ることができます。 v オペレーティング・システムからサーバーの電源を切ることができます (ただ
し、オペレーティング・システムがこの機能をサポートしている場合)。オペレー ティング・システムの正常シャットダウン後に、サーバーの電源は自動的に切れ ます。
v 電源制御ボタンを押して、オペレーティング・システムの正常シャットダウンを
開始し、次にサーバーの電源を切ることができます (ただし、オペレーティン グ・システムがこの機能をサポートしている場合)。
v オペレーティング・システムが機能しなくなっている場合は、電源制御ボタンを
5 秒以上押したままにすると、サーバーの電源を切ることができます。
v サーバーがシステム管理 (ASM) インターコネクト・ネットワークに接続されて
いるときに、オプションのリモート管理アダプター II が取り付けられた少なくと も 1 つのシステムがこのネットワークに含まれている場合は、リモート管理アダ プター II ユーザー・インターフェースからサーバーの電源を切ることができま す。
v オプションのリモート管理アダプター II がサーバーに取り付けられている場合、
リモート管理アダプター II のユーザー・インターフェースからサーバーの電源を 切ることができます。
v Wake on LAN 機能でサーバーの電源を入れた場合、Wake on LAN 機能によっ
て、サーバーの電源を切ることができます。
v 重大なシステム障害が生じたときは、サーバーがこれに自動的に応答してサーバ
ーの電源を切ることができます。
8 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
2 章 サーバーの構成
サーバーの構成方法についての詳しい説明が、IBM xSeries Documentation CD の 「IBM xSeries 206
これらのプログラムに関する最新情報と最新のデバイス・ドライバー・ファイル は、www.ibm.com/pc/support から入手できます。
以下の構成プログラムを使用してサーバー・ハードウェアをカスタマイズすること ができます。
v Configuration/Setup ユーティリティー・プログラム
このプログラムは、サーバーに付属する基本入出力システム (BIOS) コードの一 部です。このプログラムを使用して、シリアル・ポートとパラレル・ポートの割 り当ての構成、ドライブ始動順序の変更、日付と時刻の設定、およびパスワード の設定を行うことができます。このユーティリティーの始動方法について詳しく は、 10 ページの『Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの使用』を 参照してください。
v Adaptec HostRAID 構成プログラム
®
Adaptec
Documentation CD の「IBM xSeries 206 い。
v Intel Gigabit Ethernet ユーティリティー・プログラム
HostRAID™構成プログラムの詳細については、IBM xSeries
ユーザーズ・ガイド
」にあります。
ユーザーズ・ガイド
」を参照してくださ
Intel Gigabit Ethernet ユーティリティーは、サーバーの BIOS コードの一部で す。それを使用すれば、ネットワークを始動可能装置として構成することがで き、始動順序のどこでネットワーク始動オプションを表示するかをカスタマイズ できます。 Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムから Intel Gigabit Ethernet ユーティリティーを使用可能にすることができます。
v ServeRAID マネージャー
ServeRAID マネージャーは、インストール済みプログラムとして使用することも できるし、始動可能 CD モードで使用することもできます。 ServeRAID マネー ジャーについての詳しい説明が、xSeries Documentation CD の「
」にあります。
イド
v Boot Menu プログラム
Boot Menu プログラムは、最初の始動装置を一時的に再定義することができま す。 ServeRAID マネージャーについての詳しい説明が、xSeries Documentation CD の「
これらのプログラムの詳細については、IBM xSeries Documentation CD に収録され ている「
ユーザーズ・ガイド
ユーザーズ・ガイド
」にあります。
」の『サーバーの構成』を参照してください。
ユーザーズ・ガ
© Copyright IBM Corp. 2004 9
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの使用
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムは BIOS コードに組み込まれて います。このプログラムを使用すると、以下を行うことができます。
v 割り込み要求 (IRQ) の設定の変更 v ドライブ始動順序の変更 v シリアル・ポート割り当ての構成 v USB キーボードおよびマウス・サポートの使用可能化 v 構成競合の解決 v 日時の設定 v パスワード設定とセキュリティー設定
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムを開始するには、次のステップを 実行してください。
1. サーバーの電源を入れ、画面に注目します。サーバーの電源を入れ、画面に注目 します。
2. メッセージ Press F1 for Configuration/Setup が表示されたら、F1 を押しま す。管理者パスワードを設定してある場合は、Configuration/Setup ユーティリテ ィーの全体メニューにアクセスするには、管理者パスワードの入力が必要になり ます。
3. 画面の指示に従います。
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの詳細については、IBM xSeries
Documentation CD 上の「
ユーザーズ・ガイド
」を参照してください。
Adaptec HostRAID 構成プログラムの使用
Adaptec RAID Configuration ユーティリティー・プログラムと SCSISelect ユーティ リティー (IBM ServeRAID-7e とも呼ばれる) を使用して、RAID レベル 0 および 1 機能を、内蔵 Serial ATA コントローラーと SCSI コントローラーに追加しま す。これらのプログラムは、次の目的で使用します。
v 新磁気ディスク制御機構 (RAID) アレイを構成する v RAID 構成および関連装置を表示または変更する
これらのプログラムの使用についての詳しい説明が、xSeries Documentation CD
ユーザーズ・ガイド
「 の記述に従ってください。
これらのプログラムに関する最新情報と最新のデバイス・ドライバー・ファイル は、www.ibm.com/pc/support から入手できます。
」にあります。これらのプログラムを使用する場合は、本書
Intel Gigabit Ethernet ユーティリティー・プログラムの使用
Intel Gigabit Ethernet ユーティリティー・プログラムは、サーバーの BIOS コード の一部です。それを使用すれば、ネットワークを始動可能装置として構成すること ができ、始動順序のどこでネットワーク始動オプションを表示するかをカスタマイ ズできます。
10 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
Intel Gigabit Ethernet ユーティリティー・プログラムを使用可能にするには、次のス テップを実行してください。
1. サーバーの電源を入れ、画面に注目します。サーバーの電源を入れ、画面に注目 します。
2. 始動時にメッセージ Press F1 for Configuration/Setup が表示されたら、F1 を押します。
3. Configuration/Setup ユーティリティー・メインメニューから「装置を入出力ポー(Devices and I/O Ports)」を選択して、Enter を押します。
4. システム・ボード・イーサネット PXE/DHCP (System Board Ethernet PXE/DHCP)」を選択し、右矢印 () キーを使用してそれを「使用可能済み (Enabled)」に設定します。
5. 設定値の保管 (Save Settings)」を選択して、Enter を押します。
Gigabit Ethernet ユーティリティー・プログラムの使用について詳しくは、IBM xSeries Documentation CD 上の「
ServeRAID マネージャーの使用
ServeRAID マネージャー・プログラムは、次の目的で使用します。
v アレイを構成する v RAID 構成および関連装置を表示する v RAID コントローラーの操作をモニターする
ユーザーズ・ガイド
」を参照してください。
これらのプログラムの使用についての詳しい説明が、xSeries Documentation CD
ユーザーズ・ガイド
「 の記述に従ってください。
これらのプログラムに関する最新情報と最新のデバイス・ドライバー・ファイル は、www.ibm.com/pc/support から入手できます。
Boot Menu プログラムの使用
Boot Menu プログラムは、Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの設 定値を変更せずに、最初の始動装置を一時的に再定義するのに使用できる組み込み メニュー方式の構成ユーティリティー・プログラムです。
Boot Menu プログラムを使用してご使用サーバーの始動順序を変更するには、次の ステップを実行してください。
1. サーバーの電源を切ります。
2. サーバーを再始動します。
3. F12 を押します。
4. 始動装置を選択します。
次回にサーバーを開始すると、サーバーは、Configuration/Setup ユーティリティー・ プログラムで設定した始動順序に戻ります。
」にあります。これらのプログラムを使用する場合は、本書
2 章 サーバーの構成 11
12 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
3 章診断
この章は、サーバーに発生する可能性がある一般的な問題を解決するのに役立つ、 基本的なトラブルシューティング情報を記載しています。
この章の情報を使用しても問題の特定や訂正ができない場合は、 117 ページの『付 録 A. ヘルプおよび技術援助の入手』を参照して詳しい情報を入手してください。
一般チェックアウト
チェックアウト手順に従って、ハードウェア障害を診断します。チェックアウト手 順を実行する前に、以下の情報をご確認ください。
v 119 ページの『安全上の注意』をお読みください。 v 診断プログラムは、IBM
は、サーバーの主要なコンポーネント (つまり、システム・ボード、イーサネッ ト・コントローラー、RAM、キーボード、マウス (ポインティング・デバイス)、 シリアル・ポート、ハード・ディスク、およびパラレル・ポート) をテストする ための基本方式です。これらのプログラムを使用して、一部の外部装置をテスト することもできます。問題の原因がハードウェアにあるか、ソフトウェアにある かが不確実な場合は、診断プログラムを使用して、ハードウェアが正しく作動し ているかどうかを確認することができます。
v 診断プログラムを実行すると、1 つの問題で複数のエラー・メッセージが出され
ることがあります。複数のエラー・メッセージを受け取った場合は、最初のエラ ー・メッセージの原因を訂正してください。次回に診断プログラムを実行する と、他のエラー・メッセージは表示されなくなる可能性があります。
v 診断プログラムを実行する前に、障害が起きたサーバーが共用ハード・ディス
ク・クラスター (外部ストレージ・デバイスを共用する複数のサーバー) の一部で あるかどうかを調べる必要があります。クラスターの一部であると推測される場 合は、記憶装置 (つまり、記憶装置内のハード・ディスク) または記憶装置に接続 されているストレージ・アダプターをテストするプログラムを除いて、すべての 診断プログラムを実行できます。以下のいずれかに該当する場合、障害のあるサ ーバーはクラスターの一部である可能性があります。
お客様が障害のあるサーバーをクラスターの一部と認識している場合。 –1つ以上の外部記憶装置が障害が起きたサーバーに接続されており、接続され
–1つ以上のサーバーが、障害を起こしているサーバーの近くに配置されている
v 重要:
1. 共用ハード・ディスク・クラスターの一部であるサーバーの場合は、一度に 1
拡張診断
ている記憶装置の少なくとも 1 つは別のサーバーまたは未確認装置にも接続 されている場合。
場合。
回テストします。「高速」テストや「通常」テストを実行するとハード・ディ スク診断テストが使用可能になるので、これらのテストは実行しないでくださ い。
CD に保管されています。これらのプログラム
© Copyright IBM Corp. 2004 13
2. 複数のエラー・コードが表示された場合は、最初のエラーを訂正してくださ
い。次回に診断プログラムを実行すると、他のエラー・コードは表示されなく なる可能性があります。
3. サーバーが中断され、POST エラー・コードが表示される場合は、 88 ページ の『POST エラー・コード』を参照してください。
4. サーバーが中断され、エラー・メッセージが表示されない場合は、 96 ページ の『エラー症状』および 109 ページの『未解決問題』を参照してください。
5. 電源機構の問題については、 24 ページの『電源チェックアウト』を参照して ください。
6. 断続的に問題が発生する場合は、エラー・ログをチェックしてください。 17 ページの『診断プログラムとエラー・メッセージ』を参照してください。
: システム・エラー・ログを xSeries 206 サーバーで使用できるのは、サー
バーにオプションのリモート管理アダプター II が含まれている場合のみ です。
チェックアウト手順を実行するには、次のステップに従います。
001 IS THE SERVER PART OF A CLUSTER (サーバーはクラスターの一部
ですか)?
YES (はい)。 サーバーの保守をスケジュールします。クラスターに関係す るすべてのサーバーをシャットダウンします。ストレージ・テストを実行し ます。
NO (いいえ)ステップ 002 へ進みます。
002 IF THE SERVER IS NOT PART OF A CLUSTER (サーバーがクラスタ
ーの一部でない場合):
オペレーティング・システムが実行中の場合は、次のステップを実行しま す。
1. システム・ボードの LED をチェックします (20ページの『診断 LED』を参照)
2. xSeries 206 サーバーにオプションのリモート管理アダプター II を取り
付けている場合は、サービス・プロセッサーのシステム・エラー・ログ をチェックします。
a. システム・エラー・ログが技術員により交換される部品 (FRU) の損
傷を示している場合は、FRU を交換し、診断プログラムを実行し て、問題が解決されたことを確認します。
b. システム・エラー・ログが FRU の損傷を示していない場合は、 96
ページの『エラー症状』および 109 ページの『未解決問題』を参照 してください。
オペレーティング・システムが実行中でない場合は、次のステップを実行し ます。
1. システム・ボードの LED をチェックします (20ページの『診断 LED』を参照)
14 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
2. xSeries 206 サーバーにオプションのリモート管理アダプター II が付い ている場合は、サービス・プロセッサーのシステム・エラー・ログをチ ェックします。 a. システム・エラー・ログが技術員により交換される部品 (FRU) の損
傷を示している場合は、FRU を交換し、診断プログラムを実行し て、問題が解決されたことを確認します。
b. エラー・ログが FRU の損傷を示していない場合は、オペレーティン
グ・システム・イベント・ログをチェックします。これらのログが特 定のエラーを示していない場合は、ステップ 3 に進んでください。
3. サーバーおよびすべての外部装置の電源を切ります。
4. ケーブルおよび電源コードをすべてチェックします。
5. ディスプレイの輝度調整とコントラストをすべて中間位置に設定しま
す。
6. すべての外部装置の電源を入れます。
7. サーバーの電源を入れます。
8. 画面とシリアル・ポートで POST エラーを監視し、画面に表示されるす
べての POST エラー・メッセージを記録します。エラーが表示された場 合は、最初のエラーを調べてください (88ページの『POST エラー・コ ード』を参照)。
9. 診断プログラムを実行します (18ページの『診断プログラムの開始とテ スト・ログの表示』を参照)。
003 DID THE DIAGNOSTIC PROGRAMS START (診断プログラムは開始しま
診断ツールの概要
次のツールは、ハードウェア関連の問題の診断と解決に役立ちます。
v POST ビープ音コードおよびエラー・メッセージ
v 診断プログラム
したか)?
NO (いいえ)96 ページの『エラー症状』で障害の現象を見つけます。
YES (はい)診断プログラムを実行します (18ページの『診断プログラム
の開始とテスト・ログの表示』を参照)。
エラーを受け取ったら 85 ページの『第 7 章 症状対 FRU 対応表』を参照 してください。
診断が正常に完了しても、引き続き問題があると思われる場合は、 109 ペー ジの『未解決問題』を参照してください。
サーバーの電源がオンにならない場合は、 96 ページの『エラー症状』を参 照してください。
パワーオン・セルフテスト (POST) は、テストが正常に完了した場合または問題 を検出したときに、ビープ音コードおよびメッセージを生成します。詳しくは、 16 ページの『パワーオン・セルフテスト』を参照してください。
3 章診断 15
診断プログラムは、IBM は、サーバーの主要なコンポーネントの基本テスト方式です。詳しくは、 17 ペー ジの『診断プログラムとエラー・メッセージ』を参照してください。
v エラー図表
この図表は、問題の症状と問題を修正するためのステップを示しています。詳し くは、 20 ページの『エラー図表』を参照してください。
v 症状対 FRU 対応表
この表は、問題の症状と各問題を修正するためのステップを示しています。詳し くは、 85 ページの『第 7 章 症状対 FRU 対応表』を参照してください。
パワーオン・セルフテスト
サーバーの電源を入れると、パワーオン・セルフ・テスト (POST) は、一連のテス トを実行してシステム・コンポーネントおよび取り付けられたオプションの一部の 作動を検査します。
POST が問題を検出せずに終了すると、オペレーティング・システムの最初のウィ ンドウが開くか、またはアプリケーション・プログラムが表示されます。
POST で問題が検出されると、ビープ音が複数回鳴り、画面にエラー・メッセージ が表示されます。
拡張診断
CD に保管されています。これらのプログラム
注:
1. ユーザー・パスワードを設定している場合は、オペレーティング・システムを開 始する前に、プロンプト応じてパスワードを入力し、Enter を押す必要がありま す。
2. 1 つの問題で複数のエラー・メッセージが出されることがあります。 これが発 生したら、最初のエラー・メッセージの原因を訂正する作業を行います。最初の エラー・メッセージの原因を訂正すると、次回にテストを実行するときに他のエ ラー・メッセージは通常解決されます。
POST ビープ音コード
POST では、正常終了または問題の検出を示すビープ音コードが生成されます。
v 短いビープ音が 1 回の場合は POST の正常終了を示します。 v 複数回のビープ音は、POST が問題を検出したことを示します。詳しくは、 86
ージの『ビープ音の症状』を参照してください。
POST で問題が検出されると (ビープ音が複数回鳴る)、画面にエラー・メッセージ が表示されます。詳しくは、 86 ページの『ビープ音の症状』および 88 ページの 『POST エラー・コード』を参照してください。
POST エラー・メッセージ
POST エラー・メッセージは、始動時に問題が検出されたときに表示されます。 POST メッセージの完全リストについては、 88 ページの『POST エラー・コード』
を参照してください。
16 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
診断プログラムとエラー・メッセージ
システム診断プログラムは、IBM グラムは、サーバーの主要なコンポーネントの基本テスト方式です。
拡張診断
IBM
http://www.ibm.com/pc/support/ からもダウンロードできます (18ページの『診断プ ログラムのダウンロード』を参照)。
IBM 拡張診断プログラムは、問題をサーバーのハードウェアおよびソフトウェアか ら分離します。このプログラムは、オペレーティング・システムとは独立して稼働 するので、CD
診断エラー・メッセージは、問題が存在することを示すためのものであり、障害の ある部分を識別する目的で使用するものではありません。エラー・メッセージによ って示された複雑な問題のトラブルシューティングと保守は、サービス技術員が行 います。
最初のエラーが原因となって、別のエラーが発生することがあります。その場合、 複数のエラー・メッセージが表示されます。このような場合は、必ず れたエラー・メッセージの処置手順に従ってください。
表示されるエラー・コードが 92 ページの『診断エラー・コード』に示されていま す。
CD はサーバーに付属しています。最新版の診断プログラムは、
またはディスケットのいずれかから実行する必要があります
拡張診断
CD に保管されています。これらのプロ
最初に
表示さ
テキスト・メッセージ
診断テキスト・メッセージのフォーマットは次のとおりです。
result test_specific_string
ここで、
result 次の結果のいずれかです。
Passed
このテストはエラーなしに完了しました。
Failed
このテストはエラーを検出しました。
User Aborted
テストが完了する前に、ユーザーがテストを停止しました。
Not Applicable
サーバー上に存在しない装置をテストしようとしました。
Aborted
サーバー構成が原因で、テストを先に進めることができませんで した。
Warning
可能な問題がテスト中に報告されました (例えば、テストする装 置がインストールされていなかった)。
test_specific_string
エラー・コードまたはエラーに関するその他の情報。
3 章診断 17
診断プログラムのダウンロード
以下のステップを実行して、最新イメージの IBM 拡張診断をダウンロードし、始 動可能な拡張診断ディスケットまたは CD を作成します。
1. http://www.ibm.com/pc/support/ にアクセスします。
2. サーバー用の診断ファイルをハード・ディスク・ディレクトリー (ディスケット ではない) にダウンロードします。
: 診断 CD を作成したい場合は、拡張子 .iso の付いたファイルをダウンロー
ドします。
3. DOS プロンプトに進み、ファイルがダウンロードされたディレクトリーに移り ます。
4. 診断ディスケットを作成する場合は、次のステップを実行します。 a. ブランクの高密度ディスケットをディスケット・ドライブに挿入します。 b. filename a: と入力し、Enter を押します (ここで、filename は、Web からダ
ウンロードしたファイルの名前です)。
ダウンロードしたファイルは、ディスケットにコピーするときに自己解凍されま す。コピーが完了すると、始動可能またはブート可能な IBM 拡張診断ディスケ ットが完成します。
5. 診断 CD を作成する場合は、通常使用するソフトウェアと一緒にブランクの CD を使用して始動可能またはブート可能な CD を作成します。
診断プログラムの開始とテスト・ログの表示
IBM 拡張診断プログラムは、問題をサーバーのハードウェアおよびソフトウェアか ら分離します。このプログラムは、オペレーティング・システムとは独立して稼働 するので、CD テストの方式が一般に使用されるのは、他の方式にアクセスできないときか、ハー ドウェア関連が疑われる問題を特定できないときです。
テスト・ログは、システム障害に関するデータおよびその他の関係ある情報を記録 します。以下、診断 CD と診断ディスケットの診断手順について説明します。
: システム・エラー・ログを xSeries 206 サーバーで使用できるのは、サーバー
にオプションのリモート管理アダプター II が含まれている場合のみです。
診断 CD の使用
CD を使用して IBM 拡張診断を始動するには、次のステップを実行してください。
1. サーバーとすべての周辺装置の電源を切ります。
2. 接続されているすべての装置の電源を入れてから、サーバーの電源を入れま
す。
3. Press F1 For Configuration/Setup を参照するときは、F1 キーを押します。
4. Configuration/Setup ユーティリティー・メニューが表示されたら、「Start
Options」を選択します。
5. Start Options」メニューから、「Startup Sequence」を選択します。
6. 最初の始動装置として選択した装置を覚えておきます。後で、この設定を復元
する必要があります。
またはディスケットのいずれかから実行する必要があります
。この
18 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
7. 最初の始動装置として「CD-ROM」を選択します。
8. Esc 2 回押して、Configuration/Setup ユーティリティー・メニューに戻りま
す。
9. IBM
10. Save & Exit Setup」を選択して、プロンプトに従います。診断がロードさ
11. テストが完了したら、画面の上部で「Utility」を選択してテスト・ログを表示し
拡張診断
れます。画面の指示に従って、診断を実行します。
ます。テスト・ログは、ディスケット上のファイルに保管しても、ハード・デ ィスクに保管してもかまいません。
重要: 診断およびユーティリティーの実行が終了したら、CD-ROM ドライブか
CD を取り外し、サーバーの電源を切ります。最初の始動装置を元の 設定値に復元する必要があります。この手順のステップ 2 (18 ページ) 〜 8 を使用してこれを行います。
テスト・ログ・データは、診断プログラムが活動状態のときにのみ保守されま す。診断プログラムを終了すると、テスト・ログはクリアされます。テスト・ ログは、ディスケット上のファイルに保管するか、あるいは、それを後で参照 したい場合は、ハード・ディスクに保管してください。
CD CD-ROM ドライブに挿入します。
診断ディスケットの使用
以下のステップを実行して、診断ディスケットを使用して IBM 拡張診断を開始し ます。
1. サーバーとすべての周辺装置の電源を切ります。
2. IBM 拡張診断ディスケットを外部 USB ディスケット・ドライブに挿入しま
す。
3. 接続されているすべての装置の電源を入れてから、サーバーの電源を入れます。
4. 画面の指示に従います。
5. テストが完了したら、画面の上部で「Utility」を選択してテスト・ログを表示し
ます。テスト・ログは、ディスケット上のファイルに保管しても、ハード・ディ スクに保管してもかまいません。
テスト・ログ・データは、診断プログラムが活動状態のときにのみ保守されま す。診断プログラムを終了すると、テスト・ログはクリアされます。テスト・ロ グは、ディスケット上のファイルに保管するか、あるいは、それを後で参照した い場合は、ハード・ディスクに保管してください。
6. 診断手順を完了したら、サーバーを再始動する前に診断ディスケットをディスケ ット・ドライブから取り外します。
ハードウェアが拡張診断にパスしても、通常のサーバー操作時に問題が残っている 場合は、ソフトウェア・エラーが原因になっている可能性があります。ソフトウェ アの問題が疑われる場合は、ソフトウェア・パッケージに付属の説明書を参照して ください。
診断エラー・メッセージ表
診断プログラムの実行時に表示されることがあるエラー・メッセージについては、 92 ページの『診断エラー・コード』を参照してください。
3 章診断 19
: 構成によっては、診断プログラムの実行時に表示されない場合があるエラー・
メッセージもあります。
エラー図表
症状がはっきりしている問題については、エラー図表を使用して問題の解決方法を 見つけることができます (96ページの『エラー症状』を参照)。
小規模コンピューター・システム・インターフェース (SCSI) メッセージ (一部のモデル)
サーバーに Ultra320 SCSI アダプターを取り付けている場合に、SCSI エラー・メッ セージを受け取ったら、 108 ページの『SCSI エラー・コード』を参照してくださ い。
: サーバーに SCSI ハード・ディスクを取り付けていない場合は、 BIOS コード
がインストールされていないことを示すメッセージをすべて無視してくださ い。
診断 LED
システム・ボードには、マイクロプロセッサー、ファン、およびメモリー用の診断 LED が付いているので、エラーの原因を突き止める場合に役立ちます。診断プログ ラムを実行して (18ページの『診断プログラムの開始とテスト・ログの表示』を参 照) エラーの原因を検出します。
20 xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド
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