HP内蔵SATA RAIDコントローラ
ユーザ ガイド
製品番号:433600-191
初版:2006年6月
ご注意
© Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証規
定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりま
すが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。
MicrosoftおよびWindowsは、Microsoft Corporationの米国における登録商標です。
本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。
製品番号:433600-191
初版:2006年6月
はじめに
このガイドでは、HP内蔵SATA RAIDコントローラを使用してSATAドライブ アレイを設定する手順について説明し
ます。
対象読者
このガイドは、サーバのインストール、管理、トラブルシューティングの担当者を対象とし、コンピュータ機器の保
守の資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提としています。
2
目次
1 コントローラについて
ドライバのインストール ............................................................................................................................................4
アレイの設定方法...................................................................................................................................................... 4
2 RAIDコンフィギュレーション ユーティリティの使用
アレイの作成....................................................................................................................................................... 5
アレイの管理....................................................................................................................................................... 6
ホットスペアの追加または削除 ............................................................................................................................. 7
ドライブの設定....................................................................................................................................................7
アレイの再構築....................................................................................................................................................7
アレイの検証....................................................................................................................................................... 8
3 コマンド ライン ユーティリティの使用
コマンド ライン ユーティリティの開始....................................................................................................................... 9
コマンド ライン ユーティリティの使用....................................................................................................................... 9
HRCONFコマンド ................................................................................................................................................ 9
4 RAIDについて
RAIDテクノロジの概要............................................................................................................................................. 14
ドライブ セグメントについて .............................................................................................................................14
ストライプユニット サイズ ................................................................................................................................ 14
RAIDレベルの選択とパフォーマンスの調整................................................................................................................ 14
RAID 0 ..............................................................................................................................................................15
RAID 1 ..............................................................................................................................................................15
RAID 10 ............................................................................................................................................................16
コントローラについて 3
1 コントローラについて
HP内蔵SATA RAIDコントローラを使用すると、一部のHP ProLiantサーバ モデルのSATAハードディスク ドライブ上
に、RAIDレベル0、1、および10のアレイを作成できます。
注:HP内蔵SATA RAIDコントローラを使用する一部のサーバは、RAID 10をサポートしていません。ご使用のサー
バでサポートされるRAIDレベルについては、サーバのユーザ ガイドを参照してください。
コントローラの属性の完全なリストについては、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/support/のサーバのページ
を参照してください。特定のオペレーティング システムのコントローラとの互換性については、コントローラを搭
載しているサーバのユーザ ガイドを参照してください。
ドライバのインストール
コントローラのドライバは、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/swdrivers/の、該当するサーバのペー
ジからダウンロードできます。インストール手順は、ドライバ自体に付属しています。
アレイの設定方法
コントローラ上にアレイを設定できるユーティリティは、次の3つが用意されています。
• メニューベースのRAIDコンフィギュレーション ユーティリティは、コントローラのBIOS上にあり、ドライバや
オペレーティング システムをインストールする前でもアレイを設定することができます。ただし、このユー
ティリティを開いて使用できるのは、インストールされている任意のオペレーティング システムがロードされ
る前の、システムの再起動中だけです。また、このツールを使用して既存のアレイのRAIDレベル、ストライプ
サイズ、またはIDラベルを変更することはできません。
このツールの使用について詳しくは、
照してください。
• GUIベースのHPストレージ マネージャは、HPのWebサイトに実行ファイルとして用意されているもので、ドラ
イバとオペレーティング システムをインストールしてからインストールします。このユーティリティを使用す
ると、新しいアレイを作成したり、既存のアレイのプロパティを変更したりすることができます。このユー
ティリティは、システムが起動してオペレーティング システムがロードされた後でいつでも使用することがで
きます。
このツールの使用について詳しくは、ユーティリティに付属の『HPストレージ マネージャ ユーザ ガイド』を
参照してください。
5ページの「RAIDコンフィギュレーション ユーティリティの使用」を参
• コマンド ライン ユーティリティのHRCONFも、HPのWebサイトで提供されています。このユーティリティを
使用すると、新しいアレイを作成したり、既存のアレイのプロパティを変更したりすることができます。この
ユーティリティは、システムが起動してオペレーティング システムがロードされた後でいつでも使用すること
ができます。
このツールの使用について詳しくは、
9ページの「コマンド ライン ユーティリティの使用」を参照してください。
コントローラについて 4
2 RAIDコンフィギュレーション ユーティリティの使用
RAIDコンフィギュレーション ユーティリティは、コントローラのROMにロードされています。ユーティリティを実
行するには、システム起動時に次のメッセージが表示されたときに(ROMのバージョンに応じて)Ctrl+Aキーまた
はF8キーを押します。
Press <Ctrl><A> for Adaptec RAID Configuration Utility
Press <F8> for HP Embedded SATA Setup
RAIDコンフィギュレーション ユーティリティ内の任意のメニューからオプションを選択するには、矢印キーを使っ
て移動し、Enterキーを押します。場合により、オプションを選択すると別のメニューが表示されることがありま
す。前のメニューに戻るには、Escキーを押します。
RAIDコンフィギュレーション ユーティリティのメニューのメイン オプションは、アレイ コンフィギュレーション
ユーティリティです。アレイ コンフィギュレーション ユーティリティを使用すると、以下の作業を実行することが
できます。
• アレイの作成
• アレイの管理
• ホットスペアの追加または削除
• ドライブの設定
• アレイの再構築
• ドライブの検証
以下の項では、これらの各タスクを実行する手順を説明します。
アレイの作成
アレイを作成する前に、アレイに使用するドライブが取り付けられており、設定済みであることを確認してください
7ページの「ドライブの設定」を参照)。ユーティリティがドライブをグレーで表示している場合は、そのドライ
(
ブには使用可能な空き容量がなく、アレイの作成に使用することはできません。
注意:ドライブをアレイに追加する前に、ドライブ上のすべてのデータをバックアップしてください。バックアッ
プしない場合、データが失われます。
アレイを作成するには、次の手順に従ってください。
1. コンピュータの電源をいったん切って、再起動します。
2. POST実行中に該当するプロンプトが表示されたら、Ctrl+AキーまたはF8キーを押してRAIDコンフィギュレー
ション ユーティリティを起動します。
3. メニューから、[Array Configuration Utility]を選択します。
4. [array configuration utility]メニューから、[Create Array]を選択します。
5. 新しいアレイで使用するドライブを強調表示し、Insertキーを押します。
6. 別のドライブを選択するには、上記の手順を繰り返します (ドライブの選択を解除するには、ドライブを強調
表示し、Deleteキーを押します)。
7. 新しいアレイに使用するドライブをすべて選択したら、Enterキーを押します。
[Array Properties]メニューが表示され、選択したドライブ数に対して設定可能なRAIDレベル(アレイの種類)が
表示されます。(このコントローラでは、RAID 0とRAID 1が表示されます。サーバがサポートしている場合
は、RAID 10が表示されます。RAID 0で使用できるドライブは2~4台です。RAID 1ではドライブ2台、RAID 10
ではドライブ4台が必要です)。
8. 作成するRAIDレベルを選択して、Enterキーを押します。
9. (オプション)アレイを識別するラベルを15文字以下で入力します。
10. RAID 0またはRAID 10アレイを作成している場合は、アレイで使用するストライプ
通常はデフォルト サイズの64KBのままにしておくことをおすすめします。選択できるストライプ サイズは、
16、32、および64KBです。
サイズを変更できますが、
RAIDコンフィギュレーション ユーティリティの使用 5