
Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取
り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が
必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し
てください。
この車の排気量:
排気量により必要な免許が異なります。
この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
★
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に
より2人乗りはできません。
223 cm
(cc)
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
★
−
(型):
XR230
XR230 Motard
平成18年排出ガス規制適合車
JBK MD36
−
(型):
JBK MD36

取扱説明書について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
★
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに
ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、
しっかりお読みください。
車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
★
の装備や取扱いがありますので、運転する前に
必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ
い。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
★
よびメンテナンスノートをお渡しください。
車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
★
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ
さい。
この取扱説明書は、 を中心に説明してあ
★
ります。
★
販売店で取付けられた アクセサリ
Honda Honda
ーなどの取扱いについては、その商品に付属の
取扱説明書をお読みください。
XR230
安全に関する表示について
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して
います。これらは重要ですので、しっかりお読み
ください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至る可能性がある
もの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき
たいこと
知っておいていただきたい
こと
知っておくと便利なこと

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・13
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・17
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・17
・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・17
・・・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・表示灯 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・18
前照灯上向き表示灯
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・19
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・23
・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・18
・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯工具入れ ・29
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・左サイドカバー ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・右サイドカバー ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料コック ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・39
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・41

・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・44
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・47
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・56
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・56
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・58
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・58
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・62
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・緩み(たるみ)の点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・給油と清掃 ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・71
・・・・・・・・・クラッチレバーの遊びの点検 ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・73
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・74
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・78
・・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・ラバーブーツの点検 ・80
・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・81
・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・81

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダンパユニットについて ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・91
・・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・94
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・98
・・・・・・・・・・・アルミハンドルパイプの取扱い ・86
・・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・88

安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必
要な基本的なものです。これらの項目をいつもお
守りいただき、安全運転を心がけてください。 日常点検を行ってください。
運転する前に
車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整
備を必ず行いましょう。
日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。
定期点検は、 ページ参照。
49
54

安全運転のために
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳
禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。エンジンは、風通しの良い場所
でかけてください。

服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して
ください。これは、法令でも定められています。
ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める
など、正しく行ってください。
ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ
ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり
合って圧迫感のないものをお選びください。
保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用
くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい
摩擦に強い皮製の手袋の着用
長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
−
出の少ないものを着用してください。
すその広いズボンや袖口の広いジャケット
−
は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな
り思わぬ事故の原因にもなりますので避け
てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保
護具および保護性の高い服を着用してくださ
い。

安全運転のために
乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください。
からだを保持してください。運転者は、同乗者の
乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ
さい。
これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で

荷物 改造
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて
操縦安定性が変わります。積載するときは、積
み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、
安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が
できなくなる場合があります。物を置かないで
ください。
ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな
いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷
物等まで損傷する場合があります。
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪
化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車
の寿命を縮めることがあります。
不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑
行為となります。
このような改造に起因する場合は、保証が受け
られません。
この車は平成 年排出ガス規制適合車です。
排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行
わないでください。
また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置
が内蔵されています。
他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規
制に適合しなくなる可能性があります。
マフラを交換する場合は、 販売店にご相
談ください。
18
Honda

安全運転のために
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド
ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ
さい。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐
車しましょう。
やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな
所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない
ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処
置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま
しょう。
ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安
定になり、転倒する恐れがあります。

マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ
ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ
び停止後しばらくの間は熱くなっています。
このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ
ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間
はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ
さい。
他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ
とのない場所に駐車してください。

触媒装置について
触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま
す。
触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸
化炭素()、炭化水素()の2つの有害物質の
CO HC
排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材
など燃えやすいものがあるところには駐停車しな
いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな
り焼損するおそれがありますので、次のような取
扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。
エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン
スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度
を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を
発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ
さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。
定められた点検整備を実施してください。
点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き
く影響を与えますので、エンジン不調を感じた
ときはただちに 販売店で点検を受けてく
ださい。
Honda

各部の名称
書類入れ(P.28)
後席用ステップ
《》XR230
燃料タンクキャップ(P.33) メインスイッチ(P.19)
エアクリーナ(P.78)
オイルレベルゲージ(P.66)
前輪ブレーキレバー
後輪ブレーキペダル

各部の名称
《》XR230
チョークレバー
クラッチレバー
燃料コック(P.34)
メインヒューズ(P.77)
バッテリ(P.73)
サイドスタンドチェンジペダル
ブリーザドレン(P.81)
ヒューズボックス(P.77)
ヘルメットホルダ(P.25)
携帯工具入れ(P.29)
後席用ステップ

各部の名称
エアクリーナ(P.78)
書類入れ(P.28)
後席用ステップ
《》XR230 Motard
燃料タンクキャップ(P.33) メインスイッチ(P.19)
オイルレベルゲージ(P.66)
前輪ブレーキレバー
後輪ブレーキペダル

各部の名称
《》XR230 Motard
メインヒューズ(P.77)
チョークレバー
バッテリ(P.73)
クラッチレバー
燃料コック(P.34)
チェンジペダル
ブリーザドレン(P.81)
ヒューズボックス(P.77)
サイドスタンド
ヘルメットホルダ(P.25)
携帯工具入れ(P.29)
後席用ステップ

メータの見かた、使いかた
計器類
速度計(スピードメータ)
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走
行してください。
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
白地に黒数字は の単位です。
区間距離計(トリップメータ)
メータを0に戻した時点からの走行距離を示し
ます。
戻すときは、区間距離計ノブ(トリップメータノ
ブ)を矢印の方向に回します。
km
100 m
速度計
(スピードメータ)
区間距離計ノブ
(トリップメータノブ)
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
(トリップメータ)

メータの見かた、使いかた
表示灯
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。
ニュートラル表示灯
前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラン
プ)
照射角が上向きのときに点灯します。
ニュートラル表示灯
メインスイッチのキーがの位置にありチェ
ンジがニュートラルの位置にあるとき点灯します。
ON
方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯
(ハイビームパイロットランプ)

スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをやの位置
にすると電気系統は作動しません。走行中にメイ
ンスイッチのキーを操作すると思わぬ事故につな
がるおそれがありますので必ず停車してから操作
してください。
OFF
LOCK
OFF LOCK
ON
メインスイッチ
キーの
位置
ON
OFF
LOCK
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)な
どが常時点灯する
ホーン・方向指示器・制動
灯(ストップランプ)など
が使える
停止
電気回路を全部遮断する
ハンドルのロックができる
電気回路を全部遮断する
キーの
脱着
抜けない
抜ける
抜ける

スイッチの使いかた
この車はメインスイッチをにすると
前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。
エンジンをかけずにの状態にしてお
くと、バッテリあがりの原因となります。
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ
て必ずキーを抜いてお持ちください。
ON
ON
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
(HI)
・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
(LO)
・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)

エンジンストップスイッチ
エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場
合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設
けたものです。
通常は()の位置にしておいてくださ
い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使
用しないでください。走行中にエンジンストップ
スイッチを → → にすると、エンジン
回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま
す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが
あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン
ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ
ッチをにしてください。のま
まにしておくと、バッテリあがりの原因と
なります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
OFF ON
エンジンストップスイッチ

スイッチの使いかた
スタータスイッチ
スイッチを押している間、スタータモータが回転
し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで
ください。消費電力が多いため、バッテリが
あがるおそれがあります。
スタータモータ作動時はヘッドライトが消
灯します。
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ
を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ

方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示
器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを
入れると、方向指示器が作動します。
解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・・・右 折
・・・・・左 折
ON
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま
せん。使用後は、必ず解除してください。つ
けたままにしておくと他の方に迷惑となり
ます。
電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも
のを使用すると、方向指示器が正常に作動
しなくなります。必ず正規のワット数のも
のを使用してください。
方向指示器スイッチ

装備の使いかた
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ
ックをかけましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左にいっぱいに切ります。
1.
メインスイッチにキーを差し込みます。
2.
キーを押し込みながら、の位置まで
3.
回します。
ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル
を左右に動かしてください。
キーを抜きます。
4.
《外しかた》
メインスイッチにキーを差し込みます。
1.
キーを押し込みながら、の位置まで回
2.
します。
走行前は、ハンドルを左右に切って切れ角が左右
均等であるかを確認してください。
LOCK
OFF
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん
で駐車しましょう。
ハンドルが確実にロックされているか、ハ
ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ
さい。
《かけかた》
押す
回回すす
回回すす
押押すす
《外しかた》
メインスイッチのキー

ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの
です。
走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた
り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ
ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
メインスイッチのキーを左に回し、ヘルメッ
1.
トホルダピンのロックを解除します。
ヘルメットホルダピンにヘルメットの金具を
2.
かけ、ヘルメットホルダピンを押してロック
します。
ヘルメットホルダピン
メインスイッチのキー
ヘルメットホルダ

装備の使いかた
シート
《取外し》
左右のサイドカバーを外します。(、ペー
1.
ジ参照)
六角レンチとエクステンションバーを使い、
2.
ボルトを取外します。
シートを持ち上げながら後方にずらして取外
3.
します。
3130
六角レンチ
エクステンションバー
ボルト
シート

《取付け》
シートのフックと凸部を燃料タンクの凸部と
1.
フレームのフックに差し込みます。
六角レンチとエクステンションバーを使い、
2.
ボルトを締付けます。
左右のサイドカバーを取付けます。(、ペ
3. 3130
ージ参照)
ボルトは確実に締付けてください。
シートの凸部
シートのフック
ボルト
燃料タンクの凸部
フレームのフック
エクステンションバー 六角レンチ

装備の使いかた
書類入れ
シートを取外すと、シートの裏に書類入れがあり
ます。
取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー
ル袋に入れ、ここに格納してください。
シートの取付け取外しは、 ページを参照して
ください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけな
いでください。内部に水が入り書類等がぬ
れることがあります。
26
書類入れ

携帯工具入れ
シート後部左下に携帯工具入れがあります。
携帯工具は、ここに格納してください。
携帯工具入れのカバーは、メインスイッチの
キーをカバーに差し込み、左に回して開けま
す。
携帯工具入れ
メインスイッチのキー
携帯工具

装備の使いかた
左サイドカバー
左サイドカバーを取外すと、バッテリ、ヒューズな
どがあります。
《取外し》
ボルト、クリップを外します。
1.
左サイドカバーを手前に引いてフックをグロ
2.
メットから外し、左サイドカバーを取外しま
す。
《取付け》
取付けは取外しの逆手順で行います。
取付け後は、サイドカバーが確実に取付けてある
か確認してください。
グロメット
フック
ボルト
左サイドカバー
ボルト クリップ

右サイドカバー
《取外し》
ボルトを外します。
1.
右サイドカバーを手前に引いてフックをグロ
2.
メットから外し、右サイドカバーを取外しま
す。
《取付け》
取付けは取外しの逆手順で行います。
取付け後は、サイドカバーが確実に取付けてある
か確認してください。
フック
ボルト
グロメット
右サイドカバー

燃料の補給
《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。
補給するときは、無鉛ガソリンであること
を確認してください。
有鉛ガソリンを補給すると、触媒装置など
を損ないます。
高濃度アルコール含有燃料を補給すると、
エンジンや燃料系などを損傷する原因とな
ります。
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソ
リン)などを補給したり、不適切な燃料添加
剤を使うと、エンジンなどに悪影響を与え
ます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁
で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火
花、熱源などの火元を遠ざけてください。
燃料補給は、必ず屋外で行ってください。
こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく
ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ
り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う
可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や
給油機などの金属部分に触れて身体の静
電気を除去してください。
給油作業は静電気を除去した人のみで行
なってください。

《補給のしかた》
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを
1. 2.
差し込み右に回し、燃料タンクキャップを左
に回してキャップを開けます。
メインスイッチのキー
レベルプレート下端
キーカバー燃料タンクキャップ
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる
と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ
ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを右に回し、メインスイ
3.
ッチのキーを左に回して抜きます。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ
インスイッチのキーは抜けません。
キーカバーを閉じます。
4.

燃料の補給
燃料コック
レバーの矢印が燃料コックの状態を示します。
ON ・・・
OFF・・・
RES・・・
キャブレータにガソリンが流れます。
エンジンを始動するときはこの位置に
します。
キャブレータにガソリンが流れません。
乗車するとき以外は、この位置にしま
す。
予備燃料です。で走行中燃料が
なくなったらこの位置にします。早め
にガソリンを補給してください。
補給後はに戻してください。戻
し忘れると、走行中に予備燃料がなく
なり走行できなくなります。
予備燃料容量
ON
ON
約
2.7
ON OFF RES

正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含
まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか
けてください。
エンジン始動は、 − ページの「始動手順」
に従い行ってください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン
ジンがかからないときは、一度メインスイ
ッチをに戻して10秒以上待ってか
OFF
ら再始動してください。
これはバッテリ電圧を回復させるためです。
無用の空ぶかしや長時間の暖機運転はしな
いでください。ガソリンの無駄使いになる
ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え
ます。
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチ
をにしてください。再度、走行を行
OFF
う際は、各部の損傷状態や、走行に支障が無
いかを十分に確認してください。
3736
この車は、セーフティスタータ機構を採用
していますので、チェンジが入った状態で
は、エンジンは始動しません。但しこの状態
でも、クラッチレバーを握ればエンジンは
始動します。
この車には、サイドスタンドを出したまま
チェンジを入れると、自動的にエンジンが
停止するイグニッションカットオフ式サイ
ドスタンドを採用しています。スタートす
る前に、必ずサイドスタンドを格納してく
ださい。

正しい運転操作
《始動手順》
エンジンが暖まっているときは[気温が 以
上のとき]と同じ操作で始動してください。
[気温が 未満のとき]
15°C
エンジンストップスイッチが にな
1.
っていることを確認します。
燃料コックレバーがになっていること
2.
を確認します。
メインスイッチをにします。
3.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
4.
ラル表示灯で確認してください。)
チョークレバーをいっぱいに引きます。
5.
スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
6.
チを押します。
エンジンの回転上昇がスムーズになり、アイ
7.
ドリングが安定したらチョークレバーを戻し
ます。
サイドスタンドが確実に格納してあることを
8.
確認してからスタートしてください。
ON
ON
(RUN)
15°C
チョークレバーを引いたままで長時間暖機
運転を行わないでください。
エンジンが損傷するおそれがあります。
チョークレバー
引引くく
戻戻すす
エンジンがかからないときは、 ページ記
載の要領で確認してください。
93

[気温が 以上のとき]
15°C
エンジンストップスイッチが()に
1.
なっていることを確認します。
燃料コックレバーがになっていること
2.
を確認します。
メインスイッチをにします。
3.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
4.
ラル表示灯で確認してください。)
スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
5.
チを押します。
らないときは、6を行います。)
スロットルグリップを閉じてエンジンがかか
6.
らないときは、スロットルグリップを1/8
〜1/4ほど回し、スタータスイッチを押し
ます。
サイドスタンドが確実に格納してあることを
7.
確認してからスタートしてください。
ON
ON
(1〜2回でエンジンがかか
RUN
エンジンがかからないときは、 ページ記
載の要領で確認してください。
93

正しい運転操作
チェンジのしかた
チェンジは、右図のような6段リターン式です。
変速は、スロットルグリップを一旦戻して、クラ
ッチレバーを完全に握ってから行います。
チェンジペダルの操作は、つま先で軽く行い、ペ
ダルにコツンと足ごたえのあるまで確実に操作
してください。無理をすると、チェンジ機構を痛
める原因となります。

走りかた
走行前に、サイドスタンドは完全に納まってい
るか確認してください。
車のスピードに応じてギヤを切換えることが必
要です。右表は、その速度範囲を示したものです。
不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃
料の節約と車の寿命をのばします。
1速
2速
3速
4速
5速
6速
速度範囲
〜
025km/h
〜
10 40 km/h
〜
15 65 km/h
〜
25 85 km/h
〜
35 105 km/h
40 km/h
以上
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ
ちに 販売店で調べましょう。
Honda
発進は、できるだけ静かに行いましょう。
法定速度を守って走りましょう。
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能
を良い状態に保つことができます。
この車は乗り始めてから を走行するまで
は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ
さい。
500 km

正しい運転操作
《シフトダウンのしかた》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき
は、シフトダウンをすると加速力が得られます。
高い速度でのシフトダウンは、尻振りなどの原因
やエンジンの回転が上がり過ぎて、エンジン、ミッ
ションに悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合
エンジン、ミッションがこわれます。右表の速度内
で行ってください。
6速→5速
5速→4速
4速→3速
3速→2速
2速→1速
シフトダウン可能限界速度
105 km/h
85 km/h
65 km/h
40 km/h
25 km/h
以下
以下
以下
以下
以下

ブレーキの使いかた
ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同
時に使いましょう。制動力を効果的に得るため
には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使
う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ
レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定
性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ
ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー
ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし
てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上
昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお
それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ
ーキの効き具合が悪くなることがあります。
水たまりを走行した後などは、安全な場所で周
囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが
らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き
具合を確認してください。もし、ブレーキの効き
が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら
しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを
乾かしてください。

正しい運転操作
《エンジンブレーキ》
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ
がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす
るときは5速、4速・・・・・とシフトダウンを行って
ください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどやエンジン、ミ
ッションに悪影響を与える原因となります。
ページの表にしたがって行ってください。
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー
キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
40

−メモ−

メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行
ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、
スタンドを立てて行ってください。

エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く
なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。しめきったガレージの中や、風
通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや
めてください。

メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場
所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ
さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切
な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客
様の判断で適時行っていただく日常点検と、1年
毎(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の定期点検整備
が義務づけられています。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不
適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー
トに記載された点検方法・要領を守り、必ず
実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ
をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・81

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、
点検を無料でお取扱いいたします。
お買いあげの 販売店で行ってください。
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が
あります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。
Honda
1,000 km
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合
は、あなたのお車に最適な 純正部品をご
使用ください。
純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合
するように作られています。
お求めは、 販売店にご相談ください。
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」をご
覧ください。
純正部品マーク

日常点検
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令にしたがっ
て、日常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断
で適時行う点検です。
点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給
油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコ
ードに記入してください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項
目」です。
下線のついている項目については、「簡単なメンテ
ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照
してください。
また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス
部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」をご
覧ください。
55
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器
運行において異状が認められた箇所
ドライブチェーンの緩み( 指定)
レバーの遊び(油圧式)
ペダルの遊び(油圧式)
ブレーキの効き具合
ブレーキ液の量
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ
エンジンオイルの量
かかり具合、異音
低速、加速の状態
Honda

日常点検
《》XR230
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」をご覧ください。
前輪ブレーキリザーバタンク
メインスイッチ
オイルレベルゲージ
後輪ブレーキリザーバタンク
前輪ブレーキレバー
後輪ブレーキペダル

クラッチレバー 前照灯上下切換えスイッチ
フロントウインカランプ
ヘッドライト
方向指示器スイッチ
ストップ テールランプ
リヤウインカランプ
タイヤ

日常点検
《》XR230 Motard
前輪ブレーキリザーバタンク
メインスイッチ
オイルレベルゲージ
前輪ブレーキレバー
後輪ブレーキペダル後輪ブレーキリザーバタンク

フロントウインカランプ
ヘッドライト
クラッチレバー
前照灯上下切換えスイッチ
方向指示器スイッチ
タイヤ
ストップ
リヤウインカランプ
テールランプ

定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた1年毎
(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の点検と、使い始め
てから1か月目(または、 時)に行う点検
があります。
また、これらの点検項目のほかに が指定す
る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整
備を必ず実施してください。
点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご
自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に
ご相談ください。
ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の
知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。
難しいと思われる内容については、 販売
店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー
タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点
検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ
さい。
98

簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ
ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工
具を使用し、メンテナンスを行ってください。
安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで
ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

簡単なメンテナンス
ブレーキ
前輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ
ーバタンクキャップ上面を水平にします。
液面が下限()以上にあることを確認してく
ださい。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が
考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ
さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー
キ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
LWR
Honda
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく
ださい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ
レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
下限

《ブレーキパッドの摩耗の点検》
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの
摩耗限界ラインがブレーキディスクの側面に達し
たら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時
に交換してください。
ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
ブレーキキャリパ
ディスク
パッド パッド
パッドの摩耗限界ライン

簡単なメンテナンス
後輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
車体の左後方からのぞき込んで確認します。
平坦地で車体を垂直にして、ブレーキ液面がレベ
ルラインに平行な状態にします。
液面が上限()と下限()の間にある
ことを確認してください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が
考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ
さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー
キ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
指定ブレーキ液
Honda
UPPER LOWER
Honda
純正ブレーキフルード DOT4
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく
ださい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ
レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
上限
下限

《ブレーキパッドの摩耗の点検》
ブレーキキャリパの後側からのぞいて、パッドの
摩耗限界ラインがブレーキディスクの側面に達し
たら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時
に交換してください。
ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
パッド パッド
ディスク
ブレーキキャリパ
パッドの摩耗限界ライン

簡単なメンテナンス
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保
つことが必要です。
常に適正な空気圧を保ってください。
また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使
用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適
当であるかを点検します。
タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ
ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適
正な空気圧に調整してください。

タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイ
ヤによっては空気圧不足が見た目ではわかりづ
らいものもあるため、少なくとも一カ月に一度
はタイヤゲージを使用して空気圧の点検を行っ
てください。
走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤ
の空気圧は高くなることがありますので、必ず
冷えた状態で調整してください。
タイヤの空気圧
《》
XR230
1人乗車時 前輪
2人乗車時 前輪
《》
XR230 Motard
1人乗車時 前輪
2人乗車時 前輪
125 kPa (1.25 kgf/cm
後輪
150 kPa (1.50 kgf/cm
125 kPa (1.25 kgf/cm
後輪
150 kPa (1.50 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
後輪
200 kPa (2.00 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
後輪
200 kPa (2.00 kgf/cm
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点
検します。
道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き
な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して
ください。
)
)
)
)
)
)
)
)

簡単なメンテナンス
《溝の深さの点検》《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検
します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
相談ください。 また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深
Honda
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち
に交換してください。
さが次の数値になったときは交換してください。
《》
XR230
前輪 後輪
3.0 mm 3.0 mm
《》
XR230 Motard
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ表示マーク

《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。
指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影
響を与えることがありますので使用しないでくだ
さい。
タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
《》
XR230
前輪
後輪
《》
XR230 Motard
前輪
後輪
Honda
サイズ
タイプ
サイズ
タイプ
サイズ
タイプ
サイズ
タイプ
−
2.75 21 45P
BRIDGESTONE TW27
−
120/80 18M/C 62P
BRIDGESTONE TW30
−
110/70 17M/C 54H
DUNLOP GT401FK
−
130/70 17M/C 62H
DUNLOP GT401K
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがあります。
そのことが原因で転倒事故などを起こし、死
亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取付けてください。
チューブ付き
チューブ付き
チューブ付き
チューブ付き

簡単なメンテナンス
ドライブチェーン
( 指定日常点検整備および1年点検整備項
Honda
目)
ドライブチェーンのメンテナンスは、エンジンを
停止した状態で行ってください。
《緩み(たるみ)の点検》
スタンドを立て、前後スプロケットの中央を手で
上下に動かし、チェーンの緩み(たるみ)が規定の
範囲内にあることをスケールなどで確認します。
ドライブチェーンの緩み:
緩みが規定の範囲を超えている場合は、調整して
ください。
−
25 35 mm
ドライブチェーンの緩み(たるみ)
ドライブチェーンの緩みが 以上の場合、
絶対に走行しないでください。
また、車体を垂直にし、車体を前後に動かしてチェ
ーンが滑らかに回転することを確認します。チェ
ーンの回転が滑らかでない場合や、異音が出る場
合は異常です。
調整などの場合は 販売店にご相談ください。
Honda
50
mm

《給油と清掃》
車体を前後に動かしてはサイドスタンドを立て、
チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れをブ
ラシなどで落とします。このチェーンは、ゴムのシ
ールを使用しているのでスチーム洗浄は行わない
でください。
汚れを落とした後、給油を行います。オイルがチェ
ーン各部によく行きわたるようにチェーンローラ
の両側に給油してください。
チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣服や車に飛
び散り、汚しますのでオイルをつけ過ぎないよう
注意してください。
指定オイル
純正チェーンオイルまたは
Honda
ギヤオイル(#80〜 #90)
純正チェーンオイル以外の溶剤入り
Honda
潤滑油(チェーンスプレー等)は、チェーン
の寿命を縮めるものがあるので使用しない
でください。

簡単なメンテナンス
エンジンオイル
エンジンオイルは走行距離や時間の経過とともに
劣化したり減っていきます。
そのため、定期交換時期に行う交換だけではなく
日常点検によるオイル点検・補給が必要です。
汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに
悪影響を与えますので、早めに交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージをね
4.
じ込まず差し込みます。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。
オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
します。
エンジンオイルの補給は、次ページ参照。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
6.
オイルレベルゲージ
上限
下限

《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
ウルトラG1
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格
を満たしているオイルをお選びください。
JASO T 903 MA
規格:外気温に応じ ページの表から選択
SAE
分類: 、 、 、 級相当
API SG SH SJ SL
相当品がすべての規格を満たしている場合でも特
性が異なりこの車に適合しない場合があります。
MA 10W −30 SL級
規格(二輪車用オイル規格):
SAE規格 API分類
69
クラッチは、エンジンオイルに浸されてい
ます。過度に摩擦を低減するエンジンオイ
ルは、クラッチの滑りや始動不良などを発
生させます。また、エンジン性能や寿命に悪
影響を与える場合があります。
必要以上に摩擦低減剤を含むエンジンオ
イルは、使用しないでください。
必要以上に摩擦を低減する添加物は、加
えないでください。
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。

規格マークの入っている相当品を使用
する場合、エナジーコンサービングを取得
したオイルには摩擦係数の低いものがあ
り推奨しません。
推奨します推奨しません
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です。なお、
規格に適合し届け出されたオイルの容器
には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MA
性能であること
を示しています

外気温と粘度との関係 交換時期
エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを
下表にもとづきお使いください。
初回: または1か月
1,000 km
以後: または1年ごと
3,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda

簡単なメンテナンス
補給のしかた
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージでオ
4.
イル量を確認しながら、注入口よりオイルを
オイルレベルゲージの上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど
が入らないようにしてください。また、オイル
をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージ
上限
下限
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
オイルは規定量より多くても少なくても、
エンジンに悪影響を与えます。
注入口

クラッチ
《クラッチレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でクラッチレバーを引き、レ
バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
クラッチレバーの遊び:
規定の範囲を超えている場合は、調整してくださ
い。
調整のしかたは、次ページを参照してください。
−
10 20 mm

簡単なメンテナンス
調整のしかた
クラッチケーブルのクラッチレバー側またはクラ
ッチ側のアジャスタにより遊びを調整します。
調整は、ロックナットをゆるめアジャスタを回
して行います。
調整後、ロックナットを締付けます。
締付け後、クラッチレバーの遊びを確認してくだ
さい。
また、調整後エンジンをかけ、チェンジ操作がスム
ーズであるか、エンストまたは飛び出し等がない
かも確認してください。
《主調整》
アジャスタ
《微調整》
ロックナット
ロックナット
アジャスタ

バッテリ
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ
を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要
ありません。
バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合
のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や
たばこ等の火気に十分注意してください。
バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着
しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ
ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に
付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ
ネと保護服を着用してください。
バッテリを、子供の手の届く所に置かない
でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
−
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め
るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
−
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
−
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。

簡単なメンテナンス
《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭きます。
ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ
ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ
ナンスフリーバッテリをご使用ください。

《バッテリの取付け、取外し》
取外し
左サイドカバーを取外します。(30ページ参
1.
照)
ターミナルカバーをめくり、◯側コード端子
2.
のボルトCを外し、◯側コードを外します。
ターミナルカバーをめくり、◯側コード端子
3.
のボルトCを外し、◯側コードを外します。
AB
ボルト 、 を外し、バッテリホルダを取外し
4.
−
+
−
+
ます。
バッテリを取出します。
5.
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
−側コード
端子
ボルトA
ターミナルカバー
バッテリ
バッテリコードは、必ず先に◯側より取付けてく
+
ださい。また、ターミナル部にゆるみが生じないよ
うに確実にボルトC/ナットを締付けてください。
バッテリ
ホルダ
+側コード端子
ボルトC
ボルトB

簡単なメンテナンス
ヒューズ
《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない
ことを確認します。
ヒューズが切れている場合は、指定されている容
量のヒューズと交換します。
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の
過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで
ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ
て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると
きは車種毎に決められている「アク
セサリ」をご使用ください。それ以外のもの
を使用するとヒューズが切れたり、バッテ
リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ
ヒューズ切れ

ヒューズボックス内のヒューズ
左サイドカバーを外します。(30ページ参照)
1.
ヒューズボックスのカバーを開けます。
2.
故障状況から、交換すべきヒューズをヒュー
3.
ズボックスの表示に従い確認します。
スペアヒューズは、ヒューズボックス内にあ
ります。
ヒューズボックスカバーを閉め、左サイドカ
4.
バーを取付けます。
メインヒューズ
左サイドカバーを外します。(30ページ参照)1.
スタータマグネチックスイッチのカプラを外
2.
します。
メインヒューズを引き抜き、確認します。
3.
スペアメインヒューズは、スタータマグネチ
ックスイッチの横にあります。
カプラ、左サイドカバーを取付けます。
4.
スペアヒューズ
スペア
メインヒューズ
ヒューズボックスカバー
ヒューズボックス
メインヒューズ
カプラ
スタータマグネチックスイッチ

簡単なメンテナンス
エアクリーナ
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式
のエアクリーナエレメントが装備されており、点
検・清掃は不要です。
20,000 km
《エアクリーナエレメントの交換》
1.
2.
3.
ごとに交換してください。
シートを取外します。(26ページ参照)
ツメを外し、エアクリーナカバーを取外しま
す。
フックを持ち上げながら、エアクリーナエレ
メントを取出します。
取外し後ケース内にゴミやほこり等がないこ
とを確認し、ある場合は取除きます。
エアクリーナカバー
フック
ツメ
エアクリーナエレメント

エアクリーナエレメントを交換します。
4.
新しいエアクリーナエレメントがフックで固
定されるように確実に取付けてください。
エアクリーナエレメントが確実に取付けられ
ていないと、エアクリーナカバーは取付けら
れません。
エアクリーナカバーを確実に取付け、シート
5.
を取付けます。
エアクリーナエレメントの取付けが不完全
であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ
ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン
の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付
けてください。
また、洗車時エアクリーナに水を入れない
ようご注意ください。エアクリーナ内部に
水が入ると、始動不良等の原因になります。
エアクリーナカバー
エアクリーナエレメント
フック

簡単なメンテナンス
ケーブル・ワイヤ類
《ラバーブーツの点検》 《ケーブル・ワイヤ類の点検》
ケーブル類にはインナーケーブル保護のため、ラ
バーブーツが取付けられています。常に正しく取
付けられているか点検してください。
洗車時には、ラバーブーツに直接水をかけたり、ブ
ラシを当てたりしないでください。汚れのひどい
場合は、固くしぼった布等で拭き取るようにして
ください。
ラバーブーツ
クラッチレバー、スロットルグリップを作動させ、
スムーズに動くか、作動が異状に重くないか、クラ
ッチレバー、スロットルグリップから手を放した
ときにレバーやグリップがスムーズに戻るかを点
検してください。また、ケーブル・ワイヤの外表部
に損傷がないかを点検してください。異状を感じ
た場合は 販売店にご相談ください。
Honda
クラッチケーブル
スロットルワイヤ

ブリーザドレン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ
リーザドレンの清掃が必要です。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《ブリーザドレンの清掃》
( 指定1年点検整備項目)
Honda
ブリーザドレンの下に受け皿等を用意します。
1.
ドレンプラグを外し、ブリーザドレン内の堆
2.
積物を取除きます。
ドレンプラグを確実に取付けます。
3.
ブリーザドレン
ドレンプラグ

車のお手入れ
お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維
持するために大切な作業です。
普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分
は、車体のサビを促進します。
海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した
後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ドライブチェーン、ブレーキレバ
ーやクラッチレバー、スタンドの取付け部へ
注油し、その後、車体の腐食を防ぐため、ワッ
クスがけを行ってください。

洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく
ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか
る洗車は避けてください。
特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良
や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ
ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な
どの原因になることがあります。
洗車直後などにヘッドライト内部がくもること
があります。この場合、ヘッドライトを点灯する
ことでくもりは徐々に消えていきます。ヘッド
ライトの点灯は、エンジンをかけながら行って
ください。

車のお手入れ
洗車時、ブレーキの制動部分に水をかけないよ
うにしてください。水がかかるとブレーキの効
き具合が悪くなることがあります。
洗車後は、安全な場所で周囲の交通事情に十分
注意し、低速で走行しながらブレーキを軽く作
動させて、ブレーキの効き具合を確認してくだ
さい。もし、ブレーキの効きが悪いときは、ブレ
ーキを軽く作動させながらしばらく低速で走行
して、ブレーキのしめりを乾かしてください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけないで
ください。内部に水が入り書類等がぬれること
があります。
ワックスやケミカル類を使用するときは、ボデ
ィの目立たないところでくもりやキズ、色むら
等が生じないか確認してからご使用ください。
また、ワックス等で強く磨くと塗膜が薄くなっ
たり、色むらが生じますのでご注意ください。
ブレーキディスクやパッドにワックス、オイル
等の油脂類が付着しないよう注意してください。
ブレーキが効かなくなり、事故の原因になる場
合があります。

アルミ部品の取扱い つや消し塗装の取扱い
アルミホイールリムは、スチールホイールリムと
取扱いが異ります。アルミホイールリムの特性を
維持するため、必ず次のことをお守りください。
《お手入れ》
アルミ部品は、塩分などの汚れを嫌いますので、
海水及び道路凍結防止剤などが付いたときには、
早めに、スポンジに中性洗剤を含ませ、汚れを落
した後、十分に水洗いをしてから乾いた布で水
分を拭き取ってください。
《取扱い》
アルミ部品は、傷がつきやすいのでかためのも
のでこすったり、すり当てたりしないでくださ
い。
砂入り石鹸や硬いブラシは、アルミ部品を傷つ
けますので使用しないでください。
つや消し塗装部品は、一般的な塗装と取扱いが異
なります。
つや消し塗装を維持するため必ず次のことをお守
りください。
《お手入れ》
汚れを落とす場合は、中性洗剤を使ってやわら
かい布かスポンジで汚れを洗い落としてくださ
い。
洗浄後は十分に水洗いして乾いた布で水分をふ
き取ってください。
《取扱い》
塗装面にコンパウンドやコンパウンド入りワッ
クスを使用すると、つや消し感が無くなったり、
色むらが生じるおそれがありますので、使用し
ないでください。
ご不明な点がありましたら、 販売店にご
相談ください。
Honda

車のお手入れ
アルミハンドルパイプの取扱い
この車のハンドルパイプは、アルミニウム合金を
使用しています。
転倒などによって曲がったり、傷のついたハンド
ルパイプは、折損のおそれがあるため、必ず交換し
てください。
ハンドルパイプの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
保管のしかた
お車はできるだけご自宅の敷地内に保管し、屋外
に保管する場合はボディカバーをかけてください。
ボディカバーはエンジンやマフラが冷えて
からかけてください。

車のお手入れ
ダンパユニットについて
長期間、ご使用にならない場合は次の項目をお守
りください。
大事なお車をサビから守るために、保管する前
にワックスがけを行ってください。また、雨上が
りには一度ボディーカバーを外し、車体を乾燥
させてください。
バッテリは自己放電と電気漏れを少なくするた
め車から取外し、完全充電して風通しのよい暗
い場所に保存してください。もし車に積んだま
ま保存する場合は○−側ターミナルを外してくだ
さい。
リヤクッションのダンパユニットには、高圧チッ
素ガスが封入されています。廃棄する場合は、
販売店にご相談ください。
Honda
高圧チッ素ガスが封入されたダンパユニット
を火中に入れたり、穴を開けたり、分解したり
すると、爆発や破裂するおそれがあり、死亡ま
たは重大な傷害に至る可能性があります。
ダンパユニットは、
火中にいれないでください。
穴を開けないでください。
分解しないでください。

地球環境の保護について
お車および部品等の廃棄をするとき
地球環境を守るため、使用済みのバッテリやタイ
ヤ、エンジンオイルの廃油等はむやみに捨てない
でください。これらのものを廃棄する場合は、
販売店にご相談ください。
Honda
また、将来お車を廃車する場合も同様です。お車の
廃棄を希望するときはお近くの廃棄二輪車取扱店
へご相談ください。
《廃棄二輪車取扱店》
廃棄二輪車取扱店とは(社)全国軽自動車協会連合
会の加盟販売店で廃棄二輪車取扱店として登録さ
れている廃棄二輪車を適正処理するための窓口で
す。廃棄二輪車取扱店には「廃棄二輪車取扱店の
証」が掲示されています。
廃棄二輪車取扱店の証

《二輪車リサイクルマーク/リサイクル料金》
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼
付されています。
マークが車体に貼付されている二輪車は、再資源
化するためのリサイクル費用がメーカー希望小売
価格に含まれていますので、二輪車を廃棄する際
は、再資源化に必要なリサイクル料金はいただき
ません。
ただし、お車をお客様から廃棄二輪車取扱店およ
び指定引取場所までの収集・運搬料金はお客様の
ご負担となります。収集・運搬料金については廃棄
二輪車取扱店にご相談ください。
二輪車リサイクルマークは、ステアリングヘッド
に貼ってあります。
二輪車リサイクルマーク

地球環境の保護について
《二輪車リサイクルマークの取扱い》
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必
要となります。
マークは車体から、剥がさないでください。
マークの紛失、破損による再発行および販売の取
扱いはありません。
リサイクルマークの剥がれ等により、リサイクル
マーク付対象車かどうか不明の場合は、下記の
(財)自動車リサイクル促進センターホームページ
および二輪車リサイクルコールセンターにてご確
認ください。
廃棄二輪車のお取扱いに関しては、最寄の廃棄二
輪車取扱店または下記二輪車リサイクルコールセ
ンターまでお問い合わせください。
(財)自動車リサイクル促進センターホームページ
http://www.jarc.or.jp/
二輪車リサイクルコールセンター
電話番号 03
受付時間 9:30〜17:00
(土日祝日、年末年始等を除く)
35988075

色物部品をご注文のとき マフラの純正マークについて
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載
されているモデル名、カラーおよびコードをお知
らせください。
カラーラベルは、車体右側キャブレータ奥のフレ
ームパイプに貼ってあります。
右サイドカバーを取外すと(31ページ参照)、カラ
ーラベルが確認できます。
カラーラベル
マフラの後部には、 純正部品を表す
HONDAマークが刻印されています。
HONDAマーク
Honda

フレーム号機
フレーム号機は、部品を注文するときや、車の登録
に関する手続に必要です。
また、フレーム号機は、お車が盗難にあった場合に、
車を捜す手掛りにもなります。ナンバプレートの
登録番号と共に別紙に記録し、車と別に保管する
ことをおすすめします。
フレーム号機打刻位置 エンジン号機打刻位置

エンジンが始動しないとき
始動しないまたは動かなくなったときは、次の点
を調べてください。
エンジンのかけかたは取扱説明書通りですか。
燃料タンクにガソリンはありますか。
RUN
なっていますか。()の状態になって
いたときは、次のことを行ってください。
エンジンストップスイッチを()
1.
のままにします。
チョークレバーを全部戻します。
2.
スロットルを全開にします。
3.
メインスイッチを にします。
4.
スタータボタンを押して5〜10秒エンジンを
5.
回します。
エンジンストップスイッチを()
6.
にし ページの始動要領でエンジンをかけ
35
てください。
OFF
OFF
ON
RUN
故障の修理
お近くの 販売店にお申しつけください。
むやみに修理しないで、早く 販売店で点
検整備を受けることが、お車を長持ちさせる秘
けつです。エンジンストップスイッチは()に
Honda
Honda

主要諸元
※
《》
XR230
−型式
JBK MD36
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク量
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。したがって、走行時の気象、道路、車両、整備
などの諸条件により異なります。
※
2,080 mm
825 mm
1,110 mm
1,340 mm
ガソリン・4サイクル
122 kg
2人
−
2.75 21 45P
−
120/80 18M/C 62P
245 mm
43.0 km / 60 km/h
2.1 m
9.0
13 kW(18 PS) / 7,500 rpm
18 N·m(1.8 kgf·m) / 5,500 rpm
8.7
(車速 定地走行テスト値)
/
0.223

点火形式
点火時期
アイドリング回転数
点火プラグ NGK
DENSO
蓄電池(バッテリ)
機関から変速機までの減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速機操作方式
変速比1速
2速
3速
4速
5速
6速
第一減速比
CDI式バッテリ点火
BTDC9° / 1,400rpm
1,400 rpm
DPR8EA-9
X24EPR-U9
−
12V 6Ah
3.090
湿式多板コイルスプリング
常時噛合式
左足動式
3.083
2.062
1.450
1.130
0.960
0.814
3.000

主要諸元
《》
XR230 Motard
型式
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク量
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。したがって、走行時の気象、道路、車両、整備
※
などの諸条件により異なります。
※
−
JBK MD36
2,015 mm
815 mm
1,080 mm
1,340 mm
ガソリン・4サイクル
125 kg
2人
−
110/70 17M/C 54H
−
130/70 17M/C 62H
235 mm
46.0 km / 60 km/h
2.0 m
9.0
13 kW(18 PS) / 7,500 rpm
18 N·m(1.8 kgf·m) / 5,500 rpm
8.7
(車速 定地走行テスト値)
/
0.223

点火形式
点火時期
アイドリング回転数
点火プラグ NGK
DENSO
蓄電池(バッテリ)
機関から変速機までの減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速機操作方式
変速比1速
2速
3速
4速
5速
6速
第一減速比
CDI式バッテリ点火
BTDC9° / 1,400rpm
1,400 rpm
DPR8EA-9
X24EPR-U9
−
12V 6Ah
3.090
湿式多板コイルスプリング
常時噛合式
左足動式
3.083
2.062
1.450
1.130
0.960
0.814
2.923

サービスデータ
ドライブチェーンの緩み(たるみ)
タイヤ空気圧 1人乗車時 前 輪
(XR230)
2人乗車時 前 輪
(XR230)
1人乗車時 前 輪
(XR230 Motard)
2人乗車時 前 輪
(XR230 Motard)
エンジンオイルの量 全 容 量
オイル交換時
クラッチレバーの遊び
ヒューズ メインヒューズ
ヒューズ
点火プラグの点火すきま
エアクリーナエレメント 形 式
電球(バルブ) ヘッドライト
ストップ・テールランプ
フロントウインカランプ
リヤウインカランプ
後輪
後輪
後輪
後輪
−
25 35 mm
125 kPa (1.25 kgf/cm
150 kPa (1.50 kgf/cm
125 kPa (1.25 kgf/cm
150 kPa (1.50 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm )
200 kPa (2.00 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
1.2
1.0
−
10 20 mm
20A
10A
−
0.8 0.9 mm
ろ紙式(ビスカスタイプ)
12V 60/55W
12V 21/5W
12V 15W 2
12V 15W 2
×
×
)
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