Honda Tact (2015) User guide

タクト タクト・ベーシック
Honda車をお買いあげいただきありがとうご
d
w
c
アドバイス
ざいます。 安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を 受取り、下記を確認してください。
お車の正しい取り扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お 守りください。
この取扱説明書を、よくお読みください
取扱説明書の推奨手順に従ってください
安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、右記の表示で記載し ています。これらは重要ですので、しっかりお 読みください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重 大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
その他の表示
お車のために守っていただきた いこと
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙 や内容と実車が一致しない場合があります。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お よびメンテナンスノートをお渡しください。 この取扱説明書は、タクトを中心に説明してい ます。 イラストはタクトをベースにしています。
目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド P. 12
メンテナンス P. 44
こんなときは P. 70
インフォメーション P. 79
スペック P. 88
索引 P. 91

安全なライディング

この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。 安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと........................... P. 3
安全運転のために .................................................. P. 4
運転するときの注意 .............................................. P. 5
アクセサリーと改造について............................... P. 9
積載について........................................................ P. 10
a

安全上守っていただきたいこと

安全のため、日常的に次の内容をお守りくださ い。
道路運送車両法に準じて設けられた日常点検・ 定期点検を行ってください
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気 厳禁で行ってください
排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成分 が含まれているため、エンジンは、風通しの良 い場所でかけてください
安全上守っていただきたいこと
3

安全運転のために

a
w
安全運転のために
走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足 をフロアに置いてください
急激なハンドル操作や片手運転などは避け、安 全な運転を心がけてください
他の車両、歩行者などに対する配慮を欠かさな いでください
乗車時の服装
運転者は必ずヘルメットを着用し、天候や走行状況 に応じ、安全性が高く運転操作のしやすい、被視認 性の高い二輪車用の服装を着用してください。
ヘルメット
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の 高いもの
二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある ものを推奨します
正しくかぶり、あごひもを確実に締めてくださ い
視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ ルなどを使用し、眼を保護してください
4
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者は乗車時、必ずヘルメット、保護具お よび保護性の高い服を着用してください。
グローブ
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長 ズボン

運転するときの注意

a
運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良 い状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 100kmまで)
エンジンの過剰回転をさける
急発進、急加速をさける
急ブレーキをさける
控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後 輪ブレーキを同時に使う
不必要な急ブレーキをしない
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
連続したブレーキ操作をしない
u 温度上昇が原因でブレーキの効きが悪くなる
おそれがあります。
コンビブレーキ
左ブレーキレバーを操作すると、後輪ブレーキが作 動すると共に前輪ブレーキが作動し、右ブレーキレ バーを操作すると前輪ブレーキが作動します。右ブ レーキレバーのみ操作した場合と左ブレーキレバー のみ操作した場合では、制動力が異なるため効き具 合に違いがあります。 制動力を効果的に得るためには、右ブレーキレ バーと左ブレーキレバーを同時に使う必要があり ます。
雨天または水たまりを走行したとき
路面が滑りやすくなり、ブレーキの効き具合が変 化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくださ い。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽 く作動させながらしばらく低速で走行して、ブ レーキを乾かしてください。
次ページに続く
5
運転するときの注意
a
駐車するとき
交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし た安全な場所に駐車する
やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処 置に十分注意する
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン ドルロックをかけ、キーを抜いて、シャッター を閉じる
メインスタンドでの駐車
1.
メインスイッチを OFF にする。
2.
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でリア キャリアをしっかり持ち右足でスタンドを左右 同時に地面につけて、立たせる。
6
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、キーを抜いて、シャッ ターを閉じる。2 P. 25, 26
運転するときの注意
a
c
マフラーなどが熱くなっているので、他の方が 触れることのない場所に駐車する
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ フラー、エンジンなどに触れない
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン ジン回転中および停止後しばらくの間は熱く なっています。触れるとヤケドを負う可能性 があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温 になる部分は冷えるまで触れないこと
• 高温になる部分に可燃物が接触せず、他の 方が触れることのないよう配慮すること
次ページに続く
7
運転するときの注意
a
w
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジンや触媒装置の損傷を防ぐため、下記に注 意してください。
無鉛レギュラーガソリンを使用する
高濃度アルコール含有燃料を補給しない
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れ ない
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆発 して重大な傷害に至る可能性があります。ま た身体に帯電した静電気の火花により引火す る可能性があります。
ガソリンを取り扱うときは以下のことを守っ てください。
• エンジンを止め、火元を遠ざける
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部 分に触れて静電気を除去する
8
a

アクセサリーと改造について

w
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda 純正アクセサリーを推奨します。Honda販売店に ご相談ください。 Honda販売店で取り付けられた Hondaアクセサ リーなどの取り扱いについては、その商品に付属 の説明書をお読みください。 車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命 を縮めることがあります。不正改造は法律に触れる ことはもちろん、他の迷惑行為となります。 車の改造は保証の適用を除外されます。
アクセサリーと改造について
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故 の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が 高くなります。
アクセ サリーを装着する際は、Honda 販売 店にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくだ さい。
9

積載について

a
積載について
荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定性 が変わるため、安全な速度で走行してください
荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全 な速度で走行してください
フックには、車体からはみ出したり、足に当た るような大きな荷物はかけないでください
u 走行やハンドル操作に支障をきたすことがあ
ります。
ハンドル操作ができなくなる場合があるので、 ハンドル付近に物を置かないでください
走行やハンドル操作に支障をきたすことがある ので、グローブボックスから荷物がはみ出さな いようにしてください
ヘッドライト、ウィンカー、テールライト、マ フラー周辺への積載は避けてください
u 過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す
る場合があります。
10
カバー等が破損する場合があるので、指定の場 所以外に荷物を積まないでください
u 走行やハンドル操作に支障をきたすことがあ
ります。
レンガや鉄片等、固くて重いものをトランクに 積んだまま走行しないでください
u 積載重量以内でもトランク底面が損傷する場
合があります。
貴重品やこわれ易いものは積まないでください
熱の影響を受け易い物は積まないでください
a
荷物の積載は下記重量までです フック:0.5kg
グローブボックス:0.5kg
トランク:10kg
フック:0.5kg
リアキャリア:3kg
積載について
グローブボックス:0.5kg トランク:10kg リアキャリア:3kg
11
b

基本操作の流れ

エンジン始動前
(P45)
加速
(P35)
エンジン始動
(P31)
運転する前に日常点検を行いましょう。 燃料残量を確認しましょう。
発進や加速はスロットルを ゆっくり回し、急加速は避 けましょう。
周囲の安全を確認して、エンジンをかけま す。空ぶかしは避けましょう。
後方の安全や周囲の状況に 注意し、方向指示器で合図 を出し走り出します。
発進
基本装備の使いかた
-
メーター
(P16)
-
スイッチ
(P24)
-
ハンドルロック
(P25)
- シャッター(P26)
- ブレーキロック(P27)
-
アイドリングストップ・ システム
(P28)
12
b
減速
(P35)
スロットルを素早く戻し、前後のブ レーキの両方を使い速度を下げ、不必 要な急ブレーキは避けましょう。制動 灯(ストップランプ)が点灯し、後車へ の合図になります。
駐車
(P6)
安全な場所に駐車しましょう。 メインスタンド、ハンドルロック、 シャッターを確認します。
コーナリング
手前で十分に 減速して・・・
燃料給油
(P37)
スロットルをゆっくり 回して加速します。
停止
早めに方向指示器で合図を出し、 後方や側方の車に注意しながら、 徐々に路肩に寄ります。
13
b

各部の名称

ヒューズボックス
(P78)
燃料タンクキャップ
(P37)
スロットルグリップ
(P69)
オイルレベルゲージ
(P58)
トランク
(P40)
フック
(P42)
シート
(P39)
右ブレーキレバー
(P64)
14
b
グローブボックス
(P42)
左ブレーキレバー
(P64)
トランスミッションオイル チェックボルト
(P60)
ブリーザードレーン
(P68)
メインスタンド
(P6)
ブレーキロックレバー
(P27)
キックスターターペダル
(P32)
バッテリー
(P57)
書類入れ
(P41)
冷却水リザーバータンク
(P62)
ヘルメットホルダー
(P40)
リアキャリア
(P43)
15
b

メーター

スピードメーター(速度計)
メーターの初期表示
メインスイッチを ONにすると、すべての表示があらわれます。また、スピードメーターの指針 が一度最高目盛に振れた後、0に戻ります。表示されない部分がある、または、指針が振れ ない場合は、Honda販売店で点検を受けてください。
モードスイッチ
16
b
燃料計の故障表示
(P74)
エンジンオイル交換時期表示のリセット
モードスイッチを押した状態でメインスイッチを ONにし、 モードスイッチを約 3秒間エンジンオイル交換時期表示
が消灯するまでそのまま押し続ける。
u エンジンオイル交換時期表示 が消灯しているとき
にリセットを行った場合は、エンジンオイル交換時期表示
が約 2秒間点灯した後、消灯します。
燃料計
ガソリンの量を確認すると きは、車体を垂直にしてく ださい。 マークが 1つ(E)だけ点灯 したときの燃料残量: 約1.49ℓ さらに燃料タンク内のガソ リンの量が減ってくると マークが点滅します。
エンジンオイル交換時期表示
エンジンオイル交換時期の目安として点灯する。
u エンジンオイル交換時に必ずリセットしてください。リセッ
トしないと交換時期の目安になりません。
u 工場出荷時の設定では、初回 1,000km 走行時に点灯し、以
降リセットした時点より 6,000km 走行すると点灯します。 点灯するまでの走行距離は調整することができます。(P21)
次ページに続く
17
メーター
b
オドメーター[ODO]/トリップメーター[TRIP]/時計[AM / PM12時間表示]/点灯到達距離 表示/エンジンオイル交換時期調整
モードスイッチを押してオドメーター、トリップメーター、時計を切り換える。
• オドメーター:総走行距離
• トリップメーター:トリップメーターを表示中にモードスイッチを押し続け、0.0kmにリセッ トしてからの走行距離
時計の合わせかた
(P20)
オドメーター トリップメーター 時計
モードスイッチを押す
前ページの続き
18
b
オドメーター表示中にモードスイッチを押し続けて点灯到達距離表示に切り換える。
• 点灯到達距離表示:エンジンオイル交換時期表示 が点灯するまでの走行距離
u 点灯到達距離表示への切り換えは停車中に行ってください。走行するとオドメーター表示に切り換
わります。
u 点灯到達距離表示が0になると、エンジンオイル交換時期表示 が点灯します。 u 約 30秒間操作がない場合、オドメーター表示に切り換わります。 u 表示が  になったときは、Honda 販売店で点検を受けてください。 u 点灯到達距離表示中、モードスイッチを押すと一度点滅し、その後再び点灯到達距離表示に切り換
わります。
点灯到達距離表示中にモードスイッチを押し続けて、エンジンオイル交換時期調整に切り換え る。
(P21)
オドメーター 点灯到達距離表示
エンジンオイル 交換時期調整
モードスイッチを押し続ける
次ページに続く
19
メーター
b
前ページの続き
時計の合わせかた
!a メインスイッチを ONにする。 !b 時計を表示する。(P18) !c 時の表示が点滅するまでモードスイッチを押し
続ける。
!d モードスイッチを押し、時を修正する。
u AM/PMの表示は、数字が11から12へ進
むと同時に切り換わります。
e モードスイッチを押し続け、時を決定する。決
!
定と同時に分が点滅する。
20
!f モードスイッチを押し、分を修正する。
!g モードスイッチを押し続け、分を決定すると設
定が終了する。
u メインスイッチを OFFにすることでも設定
を確定できます。
u 設定中に 30秒間操作がない場合、設定は無
効となります。
b
アドバイス
点灯到達距離表示 交換時期
エンジンオイル交換時期調整
エンジンオイル交換時期表示 のリ セット後から が点灯するまでの走行 距離を任意に設定することができます。 エンジンオイル交換時期調整は停車中に行って ください。
u 走行するとオドメーター表示に切り換わり、そ
れまでの設定が保持されます。
エンジンオイル交換時期表示は、エンジンオイル交換の 目安です。 メンテナンスノートに記載された交換時期をお守りくだ さい。
!a 点灯到達距離表示に切り換える。(P19) !b 点灯到達距離表示中に、交換時期とエンジンオ
イル交換時期表示 が点滅するまで モードスイッチを押し続ける。
!c モードスイッチを押し、交換時期を設定する。
u 500km〜 6,000kmの間で 500kmごと
に設定できる。
u エンジンオイル交換時期表示
初回リセット前かつ総走行距離が1,000km 未満の場合: 500kmまたは 1,000kmを選択する。
次ページに続く
21
メーター
b
!d
モードスイッチを押し続け、設定を決定する。同時にオドメーター表示に切り換わる。
u メインスイッチを OFFにすることでも設定を確定できます。 u 設定した交換時期は再調整するまで引き継がれます。 u 30秒間操作がない場合、オドメーター表示に切り換わり、設定は無効となります。
• 新しく設定した交換時期よりも、エンジンオイル交換時期表示 リセット後からの 走行距離が大きい場合、エンジンオイル交換時期表示 が点灯します。
• エンジンオイル交換時期表示 の初回リセット前かつ総走行距離が 1,000km以上の 場合も、エンジンオイル交換時期表示 が点灯します。
総走行距離が 1,000kmの 時にリセットし、その後 3,000km走行
新たに交換時期を 1,000kmに設定
設定した交換時期(1,000km)よりもリセット してからの走行距離(3,000km)が大きいため
点灯
初回リセット前の総走行 距離が 1,500km
新たに交換時期を 6,000kmに設定
初回リセット前かつ総走行距離が 1,000km 以上走行しているため 点灯
前ページの続き
22
b

警告灯/表示灯

PGM-FI警告灯
メインスイッチをONにすると点灯し、 数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯し たときは
(P73)
速度警告灯
メインスイッチをONにすると点灯し、 数秒後に消灯
走行中に点滅したときは
(P73)
アイドリングストップ表示灯
アイドリングストップモード切り換えスイッチが IDLING STOPのときに、 メインスイッチを ONにすると点灯し、数秒後に消灯
アイドリングストップ・システム
(P28)
タクト
方向指示器表示灯
23
b

スイッチ

スタータースイッチ
ホーンスイッチ
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
•(HI:ヘッドライトが上向き
•(LO:ヘッドライトが下向き
アイドリングストップモード切り 換えスイッチ
IDLING:アイドリングストッ プ・システム解除
IDLINGSTOP:アイドリン グストップ・システム作動
アイドリングストップ・システム
(P28)
タクト
24
b
メインスイッチ
電気回路の ON/ OFF、ハンドルロック、 シートを開けるときに使用
u OFF または (LOCK)の位置で、キーを抜く
ことができます。
ON
始動・昼夜間走行
OFF
停止
(LOCK)
ハンドルロックが できる
SEAT
シートを開けることが できる
!a
回す
押す
メインスイッチのキー
!b
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロックをかけ、シャッターを閉じましょう。U 字 ロックなどの使用も推奨します。
かけかた
!a ハンドルを左または右にいっぱいにきる。 !b キーを押し込みながら、 (LOCK)の位置まで
回す。
u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを
左右に軽く動かしてください。
!c キーを抜く。
外しかた
キーを押し込みながら、OFF の位置まで回す。
次ページに続く
25
スイッチ
b
シャッターキー
OPEN
(開ける)
SHUT
(閉じる)
メイン スイッチ のキー
突起部
ツマミ
(閉じる)
前ページの続き
シャッター
盗難やいたずら防止のため、メインスイッチに シャッターを装備しています。車から離れると きは必ずシャッターを閉じましょう。
閉じかた
!a メインスイッチのキーを抜く。 !b ツマミを上方に動かして閉じる。
u シャッターキーの突起部を溝にあわせて差
し込み、反時計回りに止まるまで回すこと で閉じることもできます。
開けかた
!a シャッターキーの突起部を溝にあわせて差し込
む。
!b シャッターキーを時計回りに止まるまで回す。
26
b
ブレーキロックレバー
!a
!b
ブレーキロック レバー
!c
かけかた
!a 左ブレーキレバーを強く握る。 !b ブレーキロックレバーを矢印の方向に動かして
保持する。
!c ブレーキロックレバーをセットしたまま左ブ
レーキレバーを放せば、タイヤがロックする。
u ブレーキの調整を適切にしないと、ロック
されないことがあります。(P64)
外しかた
左ブレーキレバーを強く握ると自動的にブレー キロックレバーが外れる。
27
b

アイドリングストップ・システム

タクト
アイドリングストップ モード切り換えスイッチ
アイドリングストップ 表示灯(点灯)
アイドリングストップ・システムは、信号待ち 等の停車時にアイドリングストップ(エンジン を停止)することで燃料消費の低減および騒音 の抑制を目的としたシステムです。
アイドリングストップ・システムの切り換え
アイドリングストップ・システムの作動と解除 の切り換えを、アイドリングストップモード切 り換えスイッチにて行います。
作動の場合:IDLINGSTOPにします。
u 走行中にアイドリングストップが可能な状態に
なるとアイドリングストップ表示灯が点灯、停 車後アイドルストップ状態のときに点滅しま す。
解除の場合:IDLING にします。
u アイドリングストップ・システムを解除した場
合、アイドリングストップ表示灯は消灯のまま となります。
28
アイドリングストップ・システムの起動
アイドリングストップモード切り換えスイッチ がIDLINGSTOP の位置で下記条件を満たすと、 アイドリングストップが可能な状態となり、ア イドリングストップ表示灯が点灯します。
• スタータースイッチによりエンジンが始動さ れていること
• エンジンが十分に暖気されていること
• 車速 10km/h 以上で走行していること
アイドリングストップ表示灯が点灯しないと
(P75)
きは
b
アイドリングストップ表示灯(点滅)
アドバイス
アイドリングストップ(エンジンの停止)
アイドリングストップ表示灯が点灯していると きに、スロットルグリップを完全に戻し、停車 するとアイドリングストップし、アイドリング ストップ表示灯が点滅します。
u アイドリングストップ中はヘッドライトが減光
します。
u アイドリングストップ中に、アイドリングス
トップモード切り換えスイッチを IDLING にす る操作を行うと、アイドリングストップ・シス テムが解除され、スロットルグリップを回して もエンジンは再始動しません。
アイドリングストップ表示灯が点灯している
がアイドリングストップしないときは
(P76)
長時間のアイドリングストップ(エンジンの停止)はバッ テリーあがりの原因となります。
アイドリングストップ・システムを安全に
使用するために
アイドリングストップ表示灯が点滅している状態 で車から離れないでください。車から離れるとき は、必ずメインスイッチをOFF にしてください。
u スロットルグリップを回すと、エンジンが再始
動するおそれがあります。
次ページに続く
29
アイドリングストップ・システム
b
アドバイス
エンジンの再始動
アイドリングストップ表示灯の点滅を確認し、 スロットルグリップを回す。
u アイドリングストップ表示灯が点滅していない
とスロットルグリップを回しても、エンジンは 再始動しません。
スロットルグリップを回してもエンジンが始
動しないときは
30
(P77)
前ページの続き
アイドリングストップ・システムが作動しエンジンが停 止した状態でもヘッドライトは点灯しています。 バッテリーが弱っている際にこの状態が続くと、バッテ リーがあがって再始動できなくなるおそれがあります。 バッテリーが弱っているときは、アイドリングストップ モード切り換えスイッチを IDLINGにし、アイドリング ストップしないようにしてください。 バッテリーの点検は 6 か月ごとに Honda販売店で行って ください。
b
アドバイス
!b
!a
!c

エンジン始動

始動するには、エンジン・冷却水の温度にかか わらず、次の手順で行ってください。
• スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジンがか からないときは、一度メインスイッチを OFFにしてく ださい。その後バッテリー電圧回復のため 10秒ほど 経ってからやり直してください。
• 無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジンや マフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
• 万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを OFFにし てください。再度走行を行う際は、各部の損傷状態 や、走行に支障が無いかを十分に確認してください。
!a メインスタンドを立てる。(P6) !b ブレーキロックをかけ、タイヤをロックする。
左ブレーキレバーを強く握り(!a)ブレーキ ロックレバーを矢印の方向に動かして保持して
(!b)左ブレーキレバーを放す。
!c メインスイッチを ONに回す。
次ページに続く
31
エンジン始動
b
!d
!d スタータースイッチで始動する場合
スロットルグリップを完全に閉じたまま、ス タータースイッチを押す。
u エンジンがかかったらすぐに、スターター
スイッチから手をはなしてください。
前ページの続き
キックスターターペダルで始動する場合
スロットルグリップを完全に閉じたまま、キッ クスターターペダルを力強くキックする。
u エンジンがかかったら、必ずキックスター
ターペダルをたたんでください。
32
b
エンジンがかからないときは
3mm 程度
スロットルグリップをわずかに(3 mm 程度)回 しながら、スタータースイッチを使用してくだ さい。
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を したときにガソリンを補給してもエンジンがか かりにくいことがあります。このようなとき は、スロットルグリップを回さずにスターター スイッチを普段より多めに使用してください。 バッテリーあがりを防ぐため、スターターモー ターは連続して 15 秒以上回さないでください。 15秒回してもエンジンが始動しなかったときは、 一度メインスイッチをOFFに戻して10秒以上待っ てから再始動してください。
それでも始動できないときは
(P71)
33
b

正しい運転の操作

スタートの手順
!a ブレーキロックが外れないように注意しなが
ら、車を前にゆっくり押してメインスタンドを 外す。
u 乗車する前に、メインスタンドは完全に納
まっているか確認してください。
u エンジンをかけてから走り出すまではエン
ジンの回転をむやみにあげないでくださ い。
34
!b 車の左側から乗車し、正しい乗車姿勢でシート
にしっかりと腰をおろす。このとき足で車が倒 れないように支える。
u 乗車してスタートするまではブレーキロッ
クは外さないでください。
b
!c ブレーキロックを外す。
!b
!a
回す
戻す
左ブレーキレバーを強く握る(!a)とブレーキ ロックレバーが自動的に外れる(!b)。
u ブレーキロックレバーを外すときは、ス
ロットルグリップを回さないでください。 飛び出しなどの危険性があります。
!d スロットルグリップをゆっくり回し、発進する。
u スロットルグリップをいきなり手前に回す
と急加速して危険です。
スロットルグリップで速度調整を行う。
加速する・・・スロットルをゆっくり回す。 減速する・・・スロットルをすばやく戻す。
次ページに続く
35
正しい運転の操作
b
左ブレーキレバー
右ブレーキレバー
前ページの続き
ブレーキの使いかた
ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレ バーを同時に使いましょう。
走行中は、ブレーキロックレバーを操作しない でください。
36
b

燃料補給

燃料タンク キャップ
メインスイッチのキー
給油口の下端
5 マーク
燃料タンク リッド
グロメット
凸部
燃料がにじみ出ることがあるので、給油口の下 端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン タンク容量:4.5ℓ
燃料についての注意
(P8)
燃料タンクキャップの開けかた
!a 燃料タンクリッドの上部を引き、凸部をグロ
メットから外して開ける。
!b キーを差し込み右に回して、燃料タンクキャッ
プを取り外す。
次ページに続く
37
燃料補給
b
w
前ページの続き
燃料タンクキャップの閉めかた
!a 燃料タンクキャップの 5 マークを車両前方に向
けて取り付け、燃料タンクキャップを手で確実 に押してロックする。
!b キーを抜き、燃料タンクリッドを確実に閉じ
る。
u 燃料タンクキャップがロックされないと、
キーは抜けません。
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり ます。
2
燃料補給およびガソリンの取り扱い P. 8
38
b
メインスイッチのキー
SEAT
シート
シート オープナー スイッチ
SEAT

その他装備の使いかた

シートの開けかた
!a ハンドルを直進状態にする。 !b メインスイッチのキーをメインスイッチに差し
込み、SEAT の位置にする。
!c シートオープナースイッチの SEAT を押して、
シートを開ける。
シートの閉じかた
シートをおろし、シート後部を上から押して ロックします。 シートを軽く持ち上げて、ロックがかかってい ることを確認してください。 メインスイッチのキーをシート下に置き忘れた 状態でシートをロックすると、キーが取り出せ なくなりますのでご注意ください。
次ページに続く
39
その他装備の使いかた
b
ヘルメットホルダー
トランク
w
アドバイス
シート下にヘルメットホルダーとトランクがあ ります。
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使いくださ
い。
前ページの続き
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけたま ま走行しないでください。
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した りする事故が発生することがあります。
トランク内に貴重品やこわれ易いもの、熱の影響を受け 易いものは入れないでください。また、トランク本体が 損傷する場合があるので、固くて重いものを入れたまま 走行しないでください。
40
シートの開けかた
(P39)
b
ヘルメット
書類入れ
トランクにヘルメットを収納することができま す。ヘルメットの前側をトランク前方に向けて 収納してください。
u ヘルメットの種類や形状、大きさなどにより、
一部収納できない場合があります。
書類入れはトランクにあります。
次ページに続く
41
その他装備の使いかた
b
フック
アドバイス
グローブボックス
フック
ハンドル下側にフックがあります。
u フックには車体からはみ出したり、足に当たる
ような大きな荷物はかけないでください。
走行やハンドル操作に支障をきたすことがあり ます。
42
前ページの続き
グローブボックス
ハンドル左下にグローブボックスがあります。
グローブボックス内に貴重品やこわれ易いものは入れな いでください。また、グローブボックス本体が損傷する 場合があるので、固くて重いものを入れたまま走行しな いでください。
b
U字ロック
リアキャリア
U 字ロック
リアキャリアに U 字ロックを収納することがで きます。
u U 字ロックは、図のようにリアキャリア下側に収
u U 字ロックは、形状によって収納できない場合が
納し、しっかりと固定してください。
あります。
43

メンテナンス

メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。 また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識 .................................... P. 45
主要部品の脱着方法 ............................................ P. 55
バッテリーメンテナンスリッド................ P. 55
クリップ .............................................. P. 56
バッテリー ........................................... P. 57
エンジンオイル.................................................... P. 58
トランスミッションオイル................................. P. 60
冷却水 ................................................................... P. 62
ブレーキ ............................................................... P. 64
ブリーザードレーン ............................................ P. 68
スロットル............................................................ P. 69

メンテナンスの基礎知識

c
w
メンテナンスの基礎知識
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お 客様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ごと(12 か月ごと)、2 年ごと(24か月ごと)の 定期点検整備を設けてあります。安全快適にお乗 りいただくために、必ず実施してください。
メンテナンスの重要性
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理 は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡 または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス ノートに記載された点検方法・要領を守 り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意して ください。
エンジンを停止し、キーを抜いた状態で行う
平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで 触れない
エンジンを始動して作業をする場合は、換気を 十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に準じ、日 常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適 時行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、 給油時などに実施し、その結果をメンテナンスレ コードに記入してください。 異音や異状を感じたときは、ただちに Honda販売 店にご相談ください。
次ページに続く
45
メンテナンスの基礎知識
c
日常点検項目
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
ブレーキ
• レバーの遊び(機械式)
• ブレーキの効き具合
タイヤ
• 空気圧
• 亀裂、損傷
• 異状な摩耗
• 溝の深さ
エンジン
• 冷却水の量
• エンジンオイルの量
• かかり具合、異音
• 低速、加速の状態
灯火装置および方向指示器
運行において異状が認められた箇所
46
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点 検を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま たは、1,000km 時)に行う点検、Hondaが指定 する点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以 下の種類があります。
日常点検
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
2年ごと(24 か月ごと)に行う点検
c
w
カラーラベル
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲 内で行ってください。難しいと思われる内容につ いては、Honda販売店にご相談ください。 点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記 録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
新車から 1か月目(または、1,000km 時)は、特 に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重 視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買 いあげの Honda販売店で行ってください。他の販 売店にてお受けになると有料となる場合がありま す。また、オイル代、消耗部品代および交換工賃 等は実費をいただきます。詳細については、メン テナンスノートをご覧ください。
整備の際は、Honda純正部品を使用してください。 色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載 されているモデル名、カラーおよびコードをお知 らせください。カラーラベルは、シートを開ける と確認できます。2 P. 39
ご自身で点検を実施する場合
1か月目点検について
交換部品について
メンテナンスの基礎知識
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品 の使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因と なり、重傷を負ったり、死亡したりすること があります。
Honda純正部品を使用してください。
47
メンテナンスの基礎知識
c
アドバイス
w
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテ リーを使用しており、バッテリー液の点検、補給 は必要ありません。バッテリーのターミナル部に 汚れや腐食がある場合のみ清掃してください。 また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さな いでください。バッテリー充電時も液口キャップ を取り外す必要はありません。
バッテリーには寿命があります。交換時期について は、Honda販売店にご相談ください。交換する場合 は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを 使用してください。
万一の場合の応急処置
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに 医師の診察を受けてください。
電解液が目に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛 めるおそれがあります。
48
電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま れています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮 膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保 護メガネと保護服を着用
• バッテリーを子供の手の届く所に置かな い
• ショートによる火花やたばこなどの火気 に十分注意する
メンテナンスの基礎知識
c
アドバイス
ヒューズ切れ
ターミナル部の清掃
1.
バッテリーを取り外す。2 P. 57
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭く。
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正アク セサリーをご使用ください。それ以外のものを使用す るとバッテリーあがりや故障の原因となります。
ヒューズ
この車の電気回路は、ヒューズで保護されていま す。電装部品が動作しないときは、ヒューズを調 べ、必要に応じて交換してください。2 P. 78
ヒューズの点検・交換
メインスイッチを OFF にして、ヒューズを取り外 して点検します。切れている場合は、指定されて いる容量のヒューズと交換してください。 ヒューズの容量はスペックページをご確認くださ い。2 P. 90
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過 熱焼損の原因になるので絶対に使用しないでくださ い。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、 ヒューズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda販売店にご相談ください。
49
メンテナンスの基礎知識
c
MB
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MB性能であることを示 しています
推奨しません 推奨します
エンジンオイル
(トランスミッションオイル)
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経 過とともに劣化したり減っていきます。そのた め、定期交換時期に行う交換だけではなく日常点 検によるオイル点検・補給が必要です。汚れたり 古くなったオイルはエンジンに悪影響を与えます ので早めに交換してください。 オイル交換は Honda販売店で行うことを推奨しま す。交換時期はスペックページをご確認くださ い。2 P. 89
エンジンオイル(トランスミッションオイル)
の選びかた
推奨エンジンオイル(トランスミッションオイル):
Honda純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認 し、右記の全ての規格を満たしているオイルをお選び ください。全ての規格を満たしている場合でも特性が 異なりこの車に適合しない場合があります。
50
JASOT903 規格
SAE規格
API分類
※1:
※2:
※3:
※3
JASOT903規格は、二輪車用4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です。適合し届け出 されたオイルの容器には、次の表示があります。
SAE規格は、オイルの粘度を定めた規格です。 API分類は、エンジンオイルのグレードに関する 分類です。APIマークの入っている相当品を使用 する場合、下記のものをご使用ください。
※1
※2
:MB
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL級相当
メンテナンスの基礎知識
c
アドバイス
冷却水
Honda純正ウルトララジエーター液を、蒸留水ま たは水道水で下記濃度に薄めてお使いください。
標準濃度:50% 濃度による不凍温度:
30% の場合:-16 ℃まで 50% の場合:-37 ℃まで
指定以外のラジエーター液や不適当な水(井戸水や天 然水)を使うと、サビなどの原因となります。
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式 のエアクリーナーエレメントが装備されており点 検・清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。 エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売 店にご相談ください。交換時期はスペックページ をご確認ください。2 P. 89
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 68
51
メンテナンスの基礎知識
c
タイヤ
空気圧の点検
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイ ヤによっては空気圧不足が見た目ではわかりづら いため、少なくとも 1か月ごとにタイヤゲージを 使用して空気圧を点検してください。 タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが ありますので、必ず冷えた状態で点検してくださ い。
52
亀裂と損傷の点検
タイヤの全周に、亀裂 や損傷、ひび割れおよ び釘、石、その他の異 物が刺さったり、かみ 込んだりしていないか を点検します。道路の 縁石などにタイヤ側面 を接触させたり、大き な凹みや突起物を乗り越したときは、必ず点検し てください。
c
ウェアインジケーター 表示マーク
w
タイヤの接地面が異状 に摩耗していないかを 点検します。
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝 の深さを確認します。サインが現れたときは、直 ちに交換してください。
異状な摩耗の点検
溝の深さの点検
メンテナンスの基礎知識
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守 り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは 交換してください。
次ページに続く
53
メンテナンスの基礎知識
c
w
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用 してください。指定以外のタイヤは、操縦性や走 行安定性に悪影響を与えることがありますので使 用しないでください。
タイヤの交換は、Honda販売店にご相談くださ い。 指定タイヤ、空気圧はスペックページをご確認く ださい。2 P. 89
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や 走行安定性に悪影響を与えることがありま す。また、そのことが原因で転倒事故などを 起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性 があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取り付けてください。
54
c

主要部品の脱着方法

バッテリーメンテナンスリッド
クリップ
バッテリーメンテナンスリッド
取り外し
1.
シートを開ける。2P. 39
2.
クリップを取り外す。2P. 56
3.
バッテリーメンテナンスリッドを取り外す。
取り付け
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
55
c
!a
!b
!a
!b
!c
主要部品の脱着方法
u
クリップ
クリップ
取り外し
1.
中央部のピンを押しこんでロックを解除す る。
2.
クリップを引き抜く。
取り付け
1.
ピンの下端を押し戻して取り付け状態にす る。
2.
クリップを穴に差し込む。
3.
ピンを軽く押してロックする。
56
c
バッテリー
バッテリーホルダー
- 端子
ターミナルカバー
バッテリー
ボルト
+ 端子
取り外し
メインスイッチが OFFになっていることを確認 してください。
1.
バッテリーメンテナンスリッドを取り外す。
2
P. 55
主要部品の脱着方法uバッテリー
2.
ボルトを取り外し、バッテリーホルダーを取 り外す。
3.
- 端子のボルトを外し、- コードを外す。
4.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト を外し、+ コードを外す。
5.
端子のナットを落とさないようにバッテリー を取り出す。
取り付け
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。 バッテリーコードは、必ず先に + 側より取り付 けてください。また、ターミナル部にゆるみが 生じないように、確実にボルトを締め付けてく ださい。 バッテリーコードを取り外し、再び取り付けた ときに時計の時刻がずれている場合は合わせ直 してください。
2
時計の合わせかた P. 20
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス
2
の基礎知識をご確認ください。
P. 48
57
c

エンジンオイル

オイルレベルゲージ
上限
下限
注入口
タクト
エンジンオイルの点検
58
エンジンオイルの点検は、アイドリングストッ プモード切り換えスイッチを IDLING にして 行ってください。
1.
エンジンが冷えている場合は、3 〜 5 分ほ どアイドリングさせる。
2.
メインスイッチを OFF にしてエンジンを止 め、2〜3分間待つ。
3.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン ドを立てる。
4.
オイルレベルゲージを外す。
5.
布等でオイルレベルゲージについたオイルを 拭く。
6.
オイルレベルゲージをねじ込まずに差し込 む。
7.
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の 間にあることを確認する。
8.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
エンジンオイルuエンジンオイルの補給
c
アドバイス
エンジンオイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイル レベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイ
2
ルを上限まで補給してください。
1.
エンジンオイルの点検後、オイルレベルゲー ジで確認しながら、オイルを注入口より補給 する。
u オイルレベルを確認するときは、足場の
しっかりとした平坦地にメインスタンド を立ててください。
u 上限を超えて補給しないでください。 u ごみが入らないようにしてください。 u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
2.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジン に悪影響を与えます。また銘柄やグレードの異なる オイルを混用しないでください。
P. 50,89
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ てはメンテナンスの基礎知識をご確認くださ い。
2
P. 50
59
c

トランスミッションオイル

オイルチェックボルト
ワッシャー ボルト穴
タクト
オイル量の点検
60
トランスミッションオイルの点検は、アイドリ ングストップモード切り換えスイッチを IDLING にして行ってください。
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン ドを立てる。
2.
エンジンが冷えている場合は、3 〜 5 分ほど アイドリングさせる。
3.
メインスイッチを OFF にしてエンジンを止 め、2 〜 3 分間待つ。
4.
オイルチェックボルト、ワッシャーを外す。
5.
オイルがボルト穴の下端まであることを油面 の位置で確認する。
6.
ワッシャーを新品に交換し、オイルチェック ボルトを確実に取り付ける。
トランスミッションオイルuオイルの補給
c
アドバイス
オイルの補給
オイルの油面が低い場合は、推奨オイルをボル ト穴の下端まで補給してください。
上限を超えて補給しない
ごみが入らないようにする
オイルをこぼしたときは完全に拭き取る
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジン やトランスミッションに悪影響を与えます。また銘 柄やグレードの異なるオイルを混用しないでくださ い。
推奨トランスミッションオイルやオイルの選び かたについてはメンテナンスの基礎知識をご確
2
認ください。
P. 50
オイル漏れの点検
トランスミッションケースなどから、オイルが 漏れていないことを確認します。
61
c
冷却水
上限
下限
リザーバータンク
冷却水の点検
62
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン ドを立てる。
2.
シートを開ける。2P. 39
3.
冷却水がリザーバータンクの上限(UPPER) と下限(LOWER)の間にあることを確認す る。
冷却水の減り具合が著しいとき、またはリザー バータンクに冷却水がない場合は水漏れが考え られます。Honda販売店にご相談ください。
冷却水u冷却水の補給
c
上限
リザーバータンクキャップ
w
冷却水の補給
冷却水の補給はリザーバータンクキャップから 行い、ラジエーターキャップは外さないでくだ さい。
1.
冷却水の点検後、リザーバータンクキャップ を取り外し、冷却水のレベルを確認しながら 補給する。
u 上限(UPPER)を超えて補給しないでくだ
さい。
u ごみが入らないようにしてください。
2.
リザーバータンクキャップを確実に取り付け る。
3.
シートを閉じる。
エンジンが熱いときにラジエーターキャップ を外すと冷却水が噴き出し、重いヤケドを負 います。
ラジエーターキャップを外す前には、必ずエ ンジン、ラジエーターが冷えていることを確 認してください。
63
c

ブレーキ

遊び 遊び
ピン
アジャスター
ブレーキの遊びの点検
抵抗を感じるまで、ブレーキレバーを引き、レ バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあること をスケールなどで確認します。
ブレーキレバーの遊び:10 〜 20mm
規定の範囲を超えている場合は調整してください。
64
ブレーキの遊びの調整
ブレーキの遊びはハンドルを直進状態にして調 整します。 遊びの調整時は必ず、アジャスターの凹部をピ ンの凸部に一致させてください。
レバーの調整範囲を超えた場合や、詳しい遊び の調整についてはHonda販売店にご相談くださ い。
c
1.
前輪
遊びが少なくなる
遊びが多くなる
アジャスター
ブレーキアーム
押す
アジャスター
ピン
隙間
2.
前輪のアジャスターを半回転ずつ回し、右ブ レーキレバーの遊びを調整する。
ブレーキアームを押し、アジャスターとピン の間に隙間があることを確認する。
ブレーキuブレーキの遊びの調整
3.
前輪のタイヤを回し、ブレーキの引きずりが ないことを確認する。
4.
右ブレーキレバーの遊びを確認する。
ブレーキレバーの遊びの調整について、詳しく は Honda販売店にご相談ください。
次ページに続く
65
ブレーキ
c
後輪
遊びが少なくなる
遊びが多くなる
アジャスター
ブレーキアーム
押す
アジャスター
ピン
隙間
1.
後輪のアジャスターを半回転ずつ回し、左ブ レーキレバーの遊びを調整する。
2.
ブレーキアームを押し、アジャスターとピン の間に隙間があることを確認する。
u
ブレーキの遊びの調整
3.
メインスタンドを立てて後輪を地面から浮か せ、ブレーキをかけない状態で後輪が軽く回 ることを確認する。
4.
左ブレーキレバーの遊びを確認する。
ブレーキレバーの遊びの調整について、詳しく は Honda販売店にご相談ください。
66
ブレーキuブレーキシューの摩耗の点検
c
矢印
前輪
5 マーク
矢印
後輪
5 マーク
ブレーキシューの摩耗の点検
前輪は右ブレーキレバーをいっぱいに引いて、 後輪は左ブレーキレバーをいっぱいに引いて、 ブレーキインジケーターの矢印(前輪、後輪)と ブレーキパネルの 5 マーク(前輪、後輪)が一致 しないことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界で すので交換してください。ブレーキシューの交 換は、Honda販売店にご相談ください。
67
c

ブリーザードレーン

ブリーザードレーン
ブリーザードレーンの清掃
(Honda指定1年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な ブリーザードレーンの清掃が必要です。
清掃のしかた
1.
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用意 する。
2.
ブリーザードレーンを外し、ブリーザード レーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
68
c
スロットルの点検
遊び
メインスイッチを OFF にした状態でスロットル を作動させ、スムーズに動くかどうか、ハンド ルを左右にきっても作動が重くないか、スロッ トルグリップの遊びが適正か点検します。異状 を感じた場合やスロットルケーブル外表部に損 傷があるときは Honda販売店にご相談くださ い。

スロットル

スロットルグリップの遊び:2〜6mm
69

こんなときは

エンジンが始動しない ........................................ P. 71
オーバーヒート.................................................... P. 72
警告灯が点灯/点滅 ............................................ P. 73
PGM-FI警告灯 ..................................... P. 73
速度警告灯 ........................................... P. 73
燃料計の故障表示 ................................................ P. 74
アイドリングストップ・システムが
正しく作動しない.............................................. P. 75
電装部品のトラブル ............................................ P. 78
ヒューズ切れ ........................................ P. 78
d

エンジンが始動しない

次の点を確認してください。
これらに該当しない場合は、次の方法を試して ください。
1.
2.
3.
スターターモーターは作動するが エンジンが始動しないとき
正しい手順でエンジンをかけているか
2
P. 31
燃料タンクにガソリンはあるか PGM-FI警告灯が点灯していないか
u 点灯している場合は、ただちに Honda 販
売店にご相談ください。
ブレーキロックをかけ、スロットルグリップ を全開にし、スタータースイッチを 5 秒間押 す。 通常手順(2 〜 4)でエンジンをかける。
2
P. 31 エンジンがかかり、エンジン回転が安定しな い場合はスロットルグリップを少し(3mm 程度)開ける。 エンジンがかからないときは 10 秒間待って から、1. と 2. の手順を繰り返す。
スターターモーターが作動せず始
動できないとき
次の点を確認してください。
ヒューズが切れていないか2P. 78
バッテリーターミナル部に緩みや腐食がない
2
P. 49
u バッテリーあがりで、スターターモー
ターが回らないときは、キックスター
ターによる始動を試みましょう。 これらに該当しない場合や異常がある場合は、 Honda販売店にご相談ください。
71
d

オーバーヒート

アドバイス
水漏れがある場合
水漏れがない場合
次のようなときは、オーバーヒートです。
走行時の加速が急に悪くなる このようなときはただちに安全な場所に車を停 めて次の処置・確認を行ってください。
オーバーヒートの状態で走行を続けると、エンジン 故障の原因となります。
長時間のアイドリングにより、オーバーヒート する可能性があります。
オーバーヒートの処置
1.
メインスイッチをOFFにしてエンジンを止め る。
u ラジエーターカバーに異物等の付着がな
いか、確認します。異物等がある場合は 取り除いてください。
u メインスイッチが OFFの状態で、エンジ
ンが冷えるのを待ちます。
72
2.
エンジンが冷えてから、リザーバータンクの 冷却水を点検し、冷却水が不足していたら補
2
給する。
3.
ラジエーターホースなどを点検し、水漏れが ないか確認する。
エンジンをかけず、Honda販売店にご相談 ください。
走行可能です。ただし、異常が再発するとき は、Honda販売店にご相談ください。
u 異常が再発しない場合でも、なるべく早く
P. 62
Honda販売店で点検を受けてください。
d

警告灯が点灯/点滅

PGM-FI警告灯
走行中またはアイドリング中に点灯した場合は 何らかの異常が考えられます。高速走行を避 け、ただちにHonda販売店にご相談くださ い。
速度警告灯
車の速度が法定最高速度(30km/h)を超えると 点滅し、運転者に注意をうながします。
73
d

燃料計の故障表示

燃料計のマークが図のように点灯、消灯をくり かえしたときは Honda販売店にご相談くださ い。
74
d
次の点を確認してください。該当しない場合や
タクト
処置をしても症状が改善されない場合は、お買 い上げの Honda 販売店へご相談ください。
アイドリングストップ表示灯 が点灯しない

アイドリングストップ・システムが正しく作動しない

エンジンが冷えている
エンジンが冷えている状態ではアイドリング ストップ・システムは作動しません。エンジ ンの暖機を行ってください。
エンジン始動後、走行していない
エンジンを始動したあと、走行(車速 10km/h 以上)しないとアイドリングストップ・システ
アイドリングストップモード切り 換えスイッチが IDLING になって
いる
アイドリングストップモード切り換えスイッ チを IDLINGSTOP にしてください。
キックスターターペダルでエンジ ンを始動した
キックスターターペダルでエンジンを始動し た場合、アイドリングストップ(エンジンが停 止)しないことがあります。スタータースイッ チでエンジンを再始動してください。
2
P. 31
ムは作動しません。一度、走行してください。
PGM-FI警告灯が点灯している
PGM-FI警告灯が点灯している状態では、エ ンジン保護のためアイドリングストップ(エ ンジンが停止)しません。お買い上げの Honda販売店へご相談ください。
次ページに続く
75
アイドリングストップ・システムが正しく作動しない
d
バッテリーの電圧が低下している
バッテリーの電圧が低下するとアイドリング
ストップ・システムが作動しないことがあり
ます。しばらく走行して、一度エンジンを停
止し、スタータースイッチでエンジンを再始
動してください。頻繁に発生する場合は、
Honda 販売店へご相談ください。
76
u
アイドリングストップ表示灯が点灯しているがアイドリングストップしない
アイドリングストップ表示灯 が点灯しているがアイドリン グストップしない
停車していない
車速が 0km/hにならないとアイドリングス トップ・システムは作動しません。完全に停 車してください。
スロットルグリップを回している
スロットルグリップを回しているとアイドリ ングストップ・システムは作動しません。 スロットルグリップを全部戻してください。
アイドリングストップ・システムが正しく作動しないuスロットルグリップを回してもエンジンが始動しない
d
スロットルグリップを回して もエンジンが始動しない
アイドリングストップモード切り換 えスイッチが IDLINGになっている
アイドリングストップ中に、アイドリングス トップモード切り換えスイッチを IDLING に する操作を行うと、アイドリングストップ・ システムは解除されます。スタータースイッ
2
チでエンジンを再始動してください。
P. 31
アイドリングストップ表示灯 は点滅しているがスロットル グリップを回してもエンジン が始動しない
スロットルグリップを回してもエンジンが始動 しない場合はバッテリーコード端子の緩み、 バッテリーあがりが考えられます。このような ときは、バッテリーコード端子に緩みがないか 点検してください。 バッテリーがあがっている場合は、Honda 販売店にご相談ください。
2
P. 57
77
d

電装部品のトラブル

ヒューズボックスカバー
スペアヒューズ
ヒューズ プーラー
ヒューズ切れ
ヒューズの取り扱いについてはメンテナンスの 基礎知識をご確認ください。
ヒューズボックス内のヒューズ
1.
シートを開ける。2P. 39
2.
ヒューズボックスカバーを取り外す。
3.
メインヒューズ、その他のヒューズが切れて いる場合はヒューズプーラーを使って、同じ 容量のスペアヒューズと交換する。
u スペアヒューズ、ヒューズプーラーは
ヒューズボックスカバーの裏側にありま す。
4.
ヒューズボックスカバーを取り付ける。
5.
シートを閉じる。
2
P. 49
78

インフォメーション

キーの取り扱い .................................................... P. 80
装備に関する補足情報.........................................P. 80
車のお手入れ ........................................................P. 81
保管のしかた ........................................................P. 84
廃棄するとき ........................................................P. 84
フレームおよびエンジンナンバー .....................P. 86
触媒装置について ................................................P. 87

キーの取り扱い

e
シリアルナンバー
キーの取り扱い
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーについているキーナンバー プレートには、シリアルナンバーがあります。 このシリアルナンバーは、メインスイッチのキー を注文するときに必要になります。メインスイッ チのキーを注文する際は、Honda 販売店にご相談 ください。盗難防止のため、シリアルナンバーは 他人に知られないように保管してください。
キーに金属製のキーホルダーを使用するとメイン スイッチ周辺に傷がつくおそれがあります。
80

装備に関する補足情報

メインスイッチ
エンジンをかけずにONの状態にしておくとバッテ リーあがりの原因となります。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでくだ さい。
オドメーター
オドメーターは、999,999km を超えると 999,999km でロックします。
トリップメーター
トリップメーターは、999.9km を超えると 0.0kmに 戻ります。
書類入れ
取扱説明書、登録書類、保険証、メンテナンスノー トなどは書類入れに入れ、トランクに収納してくだ さい。
e

車のお手入れ

お車を長持ちさせるため、清掃などのお手入れは 大切です。普段見逃しがちな異状の発見にもつな がります。また、海水や路面凍結防止剤などに含 まれる塩分は、車体のサビを促進します。海岸付 近や凍結防止剤を散布した路面を走行したあと は、必ず洗車してください。
洗車
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる部 分は冷えるまで洗車しないでください。
1.
全体を水洗いして、汚れを取り除く。
2.
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用 し、スポンジか柔らかいタオルを使って洗う。
u 傷を防ぐため、多量の水を使って、汚れを落
としてください。
3.
十分な水で洗剤を洗い流しやわらかい布で拭き あげる。
4.
車体を乾燥させた後、可動部分に注油する。
5.
車体の腐食を防ぐためワックスがけを行う。
車のお手入れ
洗車にあたっての注意
洗車するときは、次のことをお守りください。
高圧洗車機の使用は避ける
u 車体に高い水圧がかかる洗車を行うと、可動
部や電装部品などの作動不良や故障の原因と なることがあります。
u ヘッドライトレンズやフェアリング、その他
のプラスチック部品を洗うときは、傷を防ぐ ため、多量の水を使って、汚れを落としてく ださい。
マフラーに水を入れない
u 始動不良やサビの発生などの原因になりま
す。
シートの下方から水を強くかけない
u 内部に水が入り、書類などが濡れることがあ
ります。
エアクリーナー周辺に水を強くかけない
u エアクリーナー内部に水が入ると、始動不良
などの原因になります。
ブレーキを濡れたままにしない
u 水によってブレーキの効き具合が悪くなるこ
とがあります。洗車後は十分に乾かし、慎重 なブレーキ操作を心がけてください。
次ページに続く
81
車のお手入れ
e
ワックス、ケミカル類や油脂類を扱うとき
u ブレーキやタイヤにオイル等の油脂類、ワッ
クスやケミカル類が付着しないよう注意して ください。ブレーキが効かなくなり、事故の 原因になる場合があります。
u ワックスやケミカル類を使用するときは、ボ
ディーの目立たないところでくもりや傷、色 むらなどが生じないか確認してください。種 類によっては塗膜が薄くなったり色むらが生 じるものがあります。
u つや消し塗装が使われている場合は、塗装面
にワックスやケミカル類を使用すると、つや 消し感が無くなったり、色むらが生じるおそ れがありますので、使用しないでください。
ヘッドライトがくもったとき
u ヘッドライトを点灯すると、くもりは徐々に
82
消えていきます。ヘッドライトの点灯は、エ ンジンをかけながら行ってください。
アルミ部品
アルミ部品は土や泥、あるいは塩分によって腐食 します。傷をつけないよう、取り扱いについては 次のことに注意してください。
硬いブラシやスチールウールを使用しない
e
樹脂部品 エキゾーストパイプ、マフラー
アドバイス
傷やひび割れ等を防ぐため、取り扱いについては 次のことに注意してください。
清掃するときは多量の水を使って、やわらかい 布やスポンジで汚れを落とす
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用 し、十分な水で洗剤を洗い流す
メーター、フェアリング、ヘッドライトレンズ などの樹脂部品にガソリン、クリーナーなどが かからないようにする
車のお手入れ
エキゾーストパイプ、マフラーが塗装されている 場合は、ステンレス用台所洗剤や市販のコンパウ ンドを使用しないでください。塗装面の清掃には 中性洗剤を使用してください。もし、塗装処理さ れているかわからない場合は、Honda 販売店にご 相談ください。
ステンレス鋼を使用している場合でも、塗装をして いるものもあります。 目立たないところでくもりや傷、色むらなどが生じ ないか確認してください。
83

保管のしかた

e
保管のしかた
屋外に保管する場合はボディーカバーをかけてく ださい。なお、ボディーカバーはエンジンやマフ ラーが冷えてからかけてください。 また、長期間ご使用にならない場合は、次のこと をお守りください。
サビを防ぐために、保管前にワックスがけを行 う(つや消し塗装面を除く)
雨上がりにはボディーカバーを外し、車体を乾 燥させる
バッテリーは自己放電と電気漏れを少なくする ため、車から取り外し、完全充電して風通しの よい暗い場所に保存する
u もしバッテリーを車に積んだままにする場合
84
は、- 側ターミナルを外してください。 長期保管後にお車に乗る際は、保管期間を考慮し た上で、各部の点検を実施してください。

廃棄するとき

地球環境を守るため、お車や交換した部品、なか でも使用済みのバッテリーやタイヤ、エンジンオ イル、トランスミッションオイルの廃油等はむや みに捨てないでください。これらのものを廃棄す る場合は、Honda販売店にご相談ください。 また、将来お車の廃棄を希望するときはお近くの 廃棄二輪車取扱店へご相談ください。
廃棄二輪車取扱店とは
一般社団法人全国軽自動車協会連合会の登録販売 店で広域廃棄物処理指定店として登録されている 廃棄二輪車を適正処理するための窓口です。 店頭に「廃棄二輪車取扱店の証」が掲示されていま す。
e
二輪車リサイクルマーク、リサイクル料金
二輪車
リサイクルマーク
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼 付されています。マークが車体に貼付されている 二輪車は、再資源化するためのリサイクル費用が メーカー希望小売価格に含まれていますので、二 輪車を廃棄する際は、再資源化に必要なリサイク ル料金はいただきません。 ただし、廃棄二輪車取扱店および指定引取場所ま での収集・運搬料金はお客様のご負担となりま す。収集・運搬料金については廃棄二輪車取扱店 にご相談ください。 二輪車リサイクルマークは、シートを開けると確 認できます。2 P. 39
廃棄するとき
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必要 です。マークは剥がさないでください。マークの再 発行や販売の取り扱いはありません。二輪車リサイ クルシステムの概要、ご利用方法等は、Honda ウェブサイト「廃棄段階のリサイクル 二輪車リサ イクル自主取り組み」にてご確認いただけます。 http://www.honda.co.jp/motor-recycle/
85

フレームおよびエンジンナンバー

e
フレームナンバー打刻位置
エンジンナンバー打刻位置
フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバーは、部品を注文 するときや、車の登録に関する手続きに必要で す。また、フレームナンバーは、お車が盗難に あった場合に、車を捜す手がかりにもなります。 ナンバープレートの登録番号とともに別紙に記録 し、車と別に保管することを推奨します。
86

触媒装置について

e
触媒装置について
この車は平成 18年排出ガス規制適合車です。 この車には触媒装置が搭載され、排出ガスに含ま れる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化 物(NOx)の 3つの有害物質の排出量を低減しま す。 他のマフラーをこの車に取り付けると、排出ガス 規制に適合しなくなる可能性があります。触媒装 置は高温になるので、枯れ草や紙など燃えやすい ものがあるところには駐停車しないでください。
走行上の注意
次のような取り扱いはしないでください。触媒温 度が異常に高くなり、損傷するおそれがありま す。
走行中にメインスイッチを操作すること
空ぶかし直後にエンジンを止めること
触媒装置の損傷を防ぐために
触媒装置が損傷すると、排出ガス濃度を劣化させ るだけではなく、車本来の性能を発揮できなくな ります。損傷を防ぐために、次のことをお守りく ださい。
燃料は、必ず無鉛ガソリンを使用する
定められた点検整備を実施する
エンジン不調を感じたときは、ただちに Honda
販売店で点検を受ける
87
f

スペック

スペック
主要諸元
型式 JBH-AF75 全長 1,675mm 全幅 670mm 全高 1,035mm ホイールベース 1,180mm 最低地上高 105mm キャスター角 26°30 トレール長 75mm
車両重量
乗車定員 1名 最小回転半径 1.8m
88
タクト・ ベーシック タクト 79kg
78kg
排気量 49cm ボア × ストローク 39.5×40.2mm 圧縮比 12.0 燃料 無鉛レギュラーガソリン 燃料タンク容量 4.5ℓ
バッテリー容量
変速比 無段変速2.850 〜 0.860
減速比
3
タクト・ ベーシック
タクト
機関から変速機1.000 第一 3.214 第二 3.833
GTZ5S 12V-3.5Ah(10HR) GTZ6V 12V-5Ah(10HR)
スペック
f
サービスデータ
ブレーキ レバーの遊び
タイヤサイズ
タイヤタイプ バイアス、チューブレス
指定タイヤ
タイヤ空気圧
点火プラグ 標準 CPR8EA-9(NGK) プラグギャップ 0.8〜0.9mm アイドル回転数 2,000±100rpm
前輪 80/100-1046J 後輪 80/100-1046J
前輪 CHENGSHINC6161 後輪 CHENGSHINC6161 前輪 125kPa(1.25kgf/cm2) 後輪 200kPa(2.00kgf/cm2)
10〜20mm
Honda純正 ウルトラ E1
推奨 エンジンオイル
エンジンオイル 容量
エンジンオイル 交換時期
推奨トランス ミッションオイル
トランスミッション オイル容量
冷却水容量 全容量 0.31ℓ 指定 ラジエーター液 エアクリーナー 交換時期
JASOT903規格:MB SAE規格:10W-30 API分類:SL級 オイル交換時 0.65 ℓ 全容量 0.7 ℓ 初回:1,000kmまたは 1ヶ月 以後:6,000kmまたは 1年ごと Honda純正 ウルトラ E1 JASOT903規格:MB SAE規格:10W-30 API分類:SL級 オイル交換時 0.10 ℓ 全容量 0.10 ℓ
Honda純正ウルトララジエーター液
交換:10,000kmごと
89
スペック
f
バルブ(電球)
ヘッドライト 12V-35/35W ブレーキ・テールランプ 12V-21/5W フロントウィンカー 12V-10W×2 リアウィンカー 12V-10W×2
ヒューズ
メインヒューズ 25A その他のヒューズ 10A
90
g
索引
索引
O
OILCHANGE..................................................... 17
P
PGM-FI警告灯..............................................23, 73
アイドリングストップ・システム ....................... 28
アイドリングストップ表示灯 .............................. 23
アイドリングストップモード切り換え
スイッチ............................................................. 24
アクセサリー.......................................................... 9
安全運転のために .................................................. 4
安全上守っていただきたいこと............................. 3
安全なライディング............................................... 2
インフォメーション............................................. 79
運転するときの注意............................................... 5
エアクリーナー.................................................... 51
エンジン
エンジンオイル.......................................... 50, 58
エンジンオイルレベルゲージ .......................... 58
エンジンオーバーヒート.................................. 72
エンジン始動.................................................... 31
エンジンナンバー ............................................ 86
エンジンオイル交換時期表示 .............................. 17
エンジンがかからないとき.................................. 71
オーバーヒート.................................................... 72
お手入れ............................................................... 81
オドメーター ................................................. 18, 80
改造........................................................................ 9
各部の名称 ........................................................... 14
ガソリン........................................................... 8, 37
カラーラベル ....................................................... 47
91
g
基本操作の流れ.................................................... 12
クリップ .............................................................. 56
グローブボックス .......................................... 11, 42
警告灯
PGM-FI警告灯.......................................... 23, 73
速度警告灯 ................................................. 23, 73
交換部品 .............................................................. 47
こんなときは ....................................................... 70
コンビブレーキ...................................................... 5
シート .................................................................. 39
シートオープナースイッチ.............................. 39
シャッター........................................................... 26
触媒装置 .............................................................. 87
書類入れ ........................................................ 41, 80
92
スイッチ
アイドリングストップモード切り換え
スイッチ..........................................................24
ウィンカー(方向指示器)スイッチ ................24
シートオープナースイッチ...............................39
スタータースイッチ .........................................24
ヘッドライト(前照灯)上下切り換え
スイッチ..........................................................24
ホーンスイッチ.................................................24
メインスイッチ...........................................25, 80
スタートの手順.....................................................34
スピードメーター(速度計).................................16
スペック ...............................................................88
スロットル............................................................69
積載について ........................................................10
洗車.......................................................................81
速度警告灯......................................................23, 73
その他装備............................................................39
g
タイヤ ............................................................ 52, 89
正しい運転操作 .................................................... 34
駐車 ........................................................................ 6
点検
定期点検........................................................... 46
日常点検........................................................... 45
電装部品のトラブル............................................. 78
時計 ...................................................................... 18
時計の合わせかた............................................. 20
トランク......................................................... 11, 40
トランスミッションオイル ............................ 50, 60
トリップメーター .......................................... 18, 80
慣らし運転 ............................................................. 5
燃料
使用燃料........................................................... 37
燃料残量........................................................... 17
燃料タンク容量................................................ 37
燃料補給........................................................... 37
燃料計 .................................................................. 17
燃料計の故障表示 ............................................ 74
廃棄...................................................................... 84
バッテリー ..................................................... 48, 57
バッテリーメンテナンスリッド........................... 55
ハンドルロック.................................................... 25
ヒューズ......................................................... 49, 78
表示灯
アイドリングストップ表示灯 .......................... 23
方向指示器表示灯 ............................................ 23
服装........................................................................ 4
93
g
フック .................................................................. 42
ブリーザードレーン ............................................ 68
ブレーキ
使いかた........................................................... 36
ブレーキシステム .............................................. 5
ブレーキシュー................................................ 67
ブレーキレバーの遊び..................................... 64
ブレーキロックレバー......................................... 27
フレームナンバー ................................................ 86
ヘッドライト(前照灯)上下切り換え
スイッチ............................................................. 24
ヘルメット............................................................. 4
ヘルメットホルダー......................................... 40
方向指示器表示灯 ................................................ 23
ホーンスイッチ.................................................... 24
保管...................................................................... 84
メインスイッチ.............................................. 25, 80
94
メインスイッチのキー..........................................80
メーター ...............................................................16
メンテナンス ........................................................44
モードスイッチ.....................................................16
リアキャリア ........................................................11
リサイクルマーク.................................................85
冷却水.............................................................51, 62
30GJAA00 00X30-GJA-A000
XX XXXX.2014.XX.F
o2014 本田技研工業株式会社
(車両製造国:ベトナム)
PRINTED IN XXXXX
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