
Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取
り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が
必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し
てください。
この車の排気量:
排気量により必要な免許が異なります。
この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
★
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に
より2人乗りはできません。
249 cm
(cc)
排出ガス規制について お車について
この車は排出ガス規制適合車です。
★★
PS250
−
BA MF09
平成10年排出ガス規制適合車
この車は、連動ブレーキシステムを装備してい
ます。
詳細については、 ページを参照ください。
14(型):

取扱説明書について 安全に関する表示について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
★
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに
ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、
しっかりお読みください。
車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
★
の装備や取扱いがありますので、運転する前に
必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ
い。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
★
よびメンテナンスノートをお渡しください。
車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
★
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ
さい。
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して
います。これらは重要ですので、しっかりお読み
ください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至る可能性がある
もの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき
たいこと
知っておいていただきたい
こと
知っておくと便利なこと

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連動ブレーキシステム ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・17
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・17
・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・17
・・・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料計 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温警告灯 ・19
・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ警告灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・20
前照灯上向き表示灯
・・・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・21
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・23
・・・・・・・・・・・・・・・パッシングライトスイッチ ・23
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・26
・・・非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ) ・27

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・28・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ ・28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・29
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シャッター ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・32
・・・・・・・・・・・・・シートのスライドのしかた ・32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタートするとき ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい走りかた ・50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・止まりかた ・53
・・・・・・・・・・・・・・・リヤシートの起こしかた ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤシートの倒しかた ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・フロントシートの脱着 ・36
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤデッキ ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フロントキャリア ・39
・・・・・・・・・・・・・・・ユーティリティーボックス ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類・携帯工具入れ ・40

目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・67
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・67
・・・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・68
・・・・・・・左ブレーキレバーの遊びの点検 ・69
・・・・・・・・・ブレーキシューの摩耗の点検 ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ ・71
パーキングブレーキグリップの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引きしろ ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・74
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・77
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・84
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・85
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルギヤオイル ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル漏れの点検 ・91
・・・・・・・・・・・・・ベルトケースエアクリーナ ・92
ベルトケースエアクリーナの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・点検、清掃 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・93
・・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・95
・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・95

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・100
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・100
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・101
・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・103
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・107
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・110

安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必
要な基本的なものです。これらの項目をいつもお
守りいただき、安全運転を心がけてください。 日常点検を行ってください。
運転する前に
車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整
備を必ず行いましょう。
日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。
定期点検は、 ページ参照。
61
64

ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳
禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。エンジンは、風通しの良い場所
でかけてください。

安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して
ください。これは、法令でも定められています。
ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める
など、正しく行ってください。
ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ
ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり
合って圧迫感のないものをお選びください。
保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用
くるぶしまで覆う靴の着用
摩擦に強い皮製の手袋の着用
長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
−
出の少ないものを着用してください。
すその広いズボンや袖口の広いジャケット
−
は、ブレーキ操作などの運転動作のじゃま
になり思わぬ事故の原因にもなりますので
避けてください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保
護具および保護性の高い服を着用してくださ
い。

乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください。
二人乗りをする場合は必ずリヤシートを倒した
状態で乗車してください。
同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で
からだを保持してください。運転者は、同乗者の
乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ
さい。
これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。

安全運転のために
荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて
操縦安定性が変わります。積載するときは、積
み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、
安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が
できなくなる場合があります。物を置かないで
ください。
ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな
いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷
物等まで損傷する場合があります。
フロントキャリアに荷物を積み過ぎるとハンド
ルがふられ、運転を誤まることがあります。フロ
ントキャリアには荷物を積み過ぎないようにし
てください。
荷物を積むときは、車体からはみ出したり、ヘッ
ドライト・方向指示器・ストップ・テールランプ
などの灯火器類をさえぎるような積みかたはし
ないでください。
荷物は指定の場所以外には積まないでください。
カバー等が破損することがあります。
レンガや鉄片等、固くて重いものを積載スペー
スにのせたり、入れた状態で走行しないでくだ
さい。積載重量以内でも積載スペース自体や付
近のカバー等が損傷する場合があります。
フロントキャリアへの最大荷物重さ;
リヤデッキへの最大荷物重さ;
ユーティリティーボックスへの
最大荷物重さ;
3.0 kg
20.0 kg
1.5 kg

改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪
化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車
の寿命を縮めることがあります。
不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑
行為となります。
このような改造に起因する場合は、保証が受け
られません。
この車は平成 年排出ガス規制適合車です。
排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行
わないでください。
10

安全運転のために
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド
ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
また、メインスイッチのシャッターを閉じ、シャッ
ターのキーもお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ
さい。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐
車しましょう。
やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな
所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない
ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処
置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま
しょう。
ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安
定になり、転倒する恐れがあります。

マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ
ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ
び停止後しばらくの間は熱くなっています。
このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ
ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間
はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ
さい。
他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ
とのない場所に駐車してください。

連動ブレーキシステム
連動ブレーキシステム
左ブレーキレバーを操作すると後輪ブレーキが
作動するとともに前輪ブレーキが作動します。
右ブレーキレバーを操作すると前輪ブレーキが
作動します。
ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレバ
ーを同時に使いましょう。
ためには、右ブレーキレバーと左ブレーキレバー
を同時に使う必要があります。
制動力を効果的に得る

各部の名称
リヤシートロックシリンダー(P.34)
バッテリ(P.84)
メインヒューズ(P.89)
ヒューズボックス(P.88)
リヤシートレバー(P.34)
ユーティリティー
ボックス(P.40)
書類・携帯工具入れ
(P.40)
オイルレベルゲージ
(P.76)
後席用ステップ
メインスイッチ
(P.21)
右ブレーキレバー
パーキングブレーキグリップ
(P.28)
ガソリン注入口(P.42)

各部の名称
左ブレーキレバー
シートロックノブ(P.36)
シート/スライドロックシリンダー(P.32)
シートスライドレバー(P.32)
ヘルメットホルダ(P.37)
フロントキャリア(P.39)
ラジエータリザーバタンク(P.81)
サイドスタンド
メインスタンド
リヤデッキ(P.38)
後席用ステップ
ブリーザドレン(P.95)
エアクリーナエレメント(P.93)
ベルトケースエアクリーナ(P.92)

メータの見かた、使いかた
計器類
速度計(スピードメータ)
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走
行してください。
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
白地に黒数字は の単位です。
4桁目( の位)の と は橙色地に白数字
1,000 km
で表示します。
橙色に変わったときがエンジンオイル交換の目安
です。
(エンジンオイル交換については、 ページを参
照)
区間距離計(トリップメータ)
メータを0に戻した時点からの走行距離を示し
ます。
戻すときは、区間距離計ノブ(トリップメータノ
ブ)を矢印の方向に回します。
km
100 m
16
79
速度計
(スピードメータ)
区間距離計ノブ
(トリップメータノブ)
橙色
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
(トリップメータ)
積算距離計
(オドメータ)

メータの見かた、使いかた
燃料計
燃料タンク内のガソリンの量を示します。
指針が赤ワクに入りかけたときは、早めにガソリ
ンを補給してください。
このときの燃料残量;
約
2.0
燃料計
赤ワク

警告灯・表示灯
水温警告灯
メインスイッチが のとき、エンジン冷却水の
温度が規定以上になると点灯します。
エンジン回転中は点灯しないのが正常です。
エンジン回転中に点灯した場合オーバーヒート
のおそれがあります。ただちに安全な場所に停
車してください。
処置手順は、 ページ参照。
水温警告灯が点灯したまま、走行を続けな
いでください。エンジンが破損するおそれ
があります。
‘‘ON’’
106
高温下での長時間にわたるアイドリングに
より、水温警告灯が点灯する場合がありま
す。この場合は、走行してエンジンを冷やす
か、またはエンジンが冷えるまで停止して
ください。
水温警告灯

メータの見かた、使いかた
パーキングブレーキ警告灯
パーキングブレーキグリップが完全に戻っていな
いときに点灯します。
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。
非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を使用
しているときは、左右の表示灯が同時に点滅しま
す。
前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラン
プ)
照射角が上向きのときに点灯します。
前照灯上向き表示灯
(ハイビームパイロットランプ)
パーキングブレーキ警告灯
方向指示器表示灯

スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをOFFやLOCKの
位置にすると電気系統は作動しません。走行中に
メインスイッチのキーを操作すると思わぬ事故に
つながるおそれがありますので必ず停車してから
操作してください。
OFF
ON
LOCK
メインスイッチ
キーの
位置
ON
OFF
LOCK
シャッターの操作については ページを参照し
てください。
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)な
どが常時点灯する。
ホーン・方向指示器・制動
灯(ストップランプ)など
が使える
停止
電気回路を全部遮断する
ハンドルのロックができる
電気回路を全部遮断する
31
キーの
脱着
抜けない
抜ける
抜ける

スイッチの使いかた
この車はメインスイッチをにすると
前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。
エンジンをかけずにの状態にしてお
くと、バッテリあがりの原因となります。
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ
て必ずキーを抜いてお持ちください。
また、メインスイッチのシャッターを閉じ、
シャッターのキーもお持ちください。
ON
ON

前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
(HI)
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
(LO)
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
パッシングライトスイッチ
追越しのときに、自車の存在を知らせるためのも
のです。
《使いかた》
パッシングライトスイッチを押して行います。
前照灯上下切換えスイッチが上向きのときは作動
しません。
パッシングライトスイッチ
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)

スイッチの使いかた
エンジンストップスイッチ
エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場
合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設
けたものです。
通常は()の位置にしておいてくださ
い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使
用しないでください。走行中にエンジンストップ
スイッチを → → にすると、エンジン
回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま
す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが
あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン
ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ
ッチをOFFにしてください。ONの
ままにしておくと、バッテリあがりの原因
となります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
エンジンストップスイッチ

スタータスイッチ
スイッチを押している間、スタータモータが回転
し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで
ください。消費電力が多いため、バッテリが
あがるおそれがあります。
エンジンストップスイッチが
()のときはスタータモータは回転し
OFF
ません。
スタータモータ作動時はヘッドライトが消
灯します。
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ
を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ

スイッチの使いかた
方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示
器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを
入れると、方向指示器が作動します。
解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・左折
方向指示器スイッチ
ON
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま
せん。使用後は、必ず解除してください。つ
けたままにしておくと他の方に迷惑となり
ます。
電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも
のを使用しますと、方向指示器が正常に作
動しなくなります。必ず正規のワット数の
ものを使用してください。・・・右折

非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
スイッチを入れると、すべての方向指示器のラン
プが点滅します。
故障等で、やむを得ず路上に駐車するときに使用
します。非常時にのみ使用してください。
《使いかた》
メインスイッチのキーを にして非常駐車灯
スイッチ(ハザードスイッチ)を横に動かし、
の位置( マーク)に合わせます。
‘‘ON’’
‘‘ON’’
完全充電のバッテリでも約 分以上使用す
るとバッテリ容量が低下し、エンジンの始
動ができなくなります。
20
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)

装備の使いかた
パーキングブレーキ
この車には、駐車時などに使用する、パーキングブ
レーキが装備されています。
《かけかた》
パーキングブレーキグリップを手前に引くと、後
輪がロックします。
《外しかた》
パーキングブレーキグリップの後部を軽く押し下
げたまま前方へ戻すと、後輪のロックは外れます。
パーキングブレーキ警告灯が消灯しているか確認
してから走行してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行しな
いでください。
ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれが
あります。
《かけかた》
引く(駐車時)
《外しかた》
戻す(走行時)
パーキングブレーキグリップ
パーキングブレーキグリップ

ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ
ックをかけましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左または右にいっぱいにきります。
1.
メインスイッチのキーをいっぱいまで押し込
2.
み、OFFからLOCKの位置まで回し
ます。
ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル
3.
を左右に動かしてください。
《外しかた》
メインスイッチのキーをいっぱいまで押し込
み、LOCKからOFFに回すとロック
が解除されます。
《かけかた》
押押すす
回回すす
回回すす
押押すす
《外しかた》
メインスイッチのキー

装備の使いかた
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん
で駐車しましょう。
ハンドルが確実にロックされているか、ハ
ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ
さい。

シャッター
盗難やいたずら防止のため、メインスイッチにシ
ャッターを装備しています。車から離れるときは、
シャッターを閉じましょう。
シャッターのキー
《開けかた》
シャッターのキーの突起部を溝にあわせ差し込み、
OPENの位置まで回します。
《閉じかた》
メインスイッチのキーを抜き、シャッターのキー
の突起部を溝にあわせ差し込み、SHUTの位
置まで回します。
突起部
溝
《開けかた》 《閉じかた》
SHUT
OPEN

装備の使いかた
シート
なライディングポジションの調整が行えるシート
スライド機能と、状況に応じてリヤシートの使い
かたを変えることができる機能がついています。
リヤシートを起こすとバックレストになります。
また、リヤデッキに荷物を積むためのスペース
を作ることができます。
リヤシートを倒すと二人乗りをするための後部
座席になります。
《シートのスライドのしかた》
平坦地でメインスタンドを立て、メインスイ
1.
ッチのキーをフロントシート前方下にあるシ
ート/スライドロックシリンダーに差し込み
ます。
メインスイッチのキーを右に回しシート/ス
2.
ライドロックを外します。
シートスライドレバーを引き上げながらシー
3.
トをスライドさせ、好みの位置でレバーを戻
します。
シート位置は10段階に調整ができます。
シートを前後にゆすってしっかりとシートが
4.
固定されたかを確認してください。この車にはライダーの体格や好みに合わせて最適
メインスイッチのキーを左に回し、シート/
5.
スライドロックをかけてキーを抜きます。
メインスイッチのキー
シート/スライドロックシリンダー
シートスライドレバー

シートをスライドさせる時は、操作する人やま
わりの人の手や指がシートがスライドする範囲
内にないことを確認してください。
リヤシートに同乗者が乗車したままでシー
トをスライドしないでください。シートレ
ールを損傷する場合があります。
ヘルメットホルダにヘルメットをかけた状
態でシートをスライドさせないでください。
車体やヘルメットに損傷を与える場合があ
ります。
リヤデッキに荷物を積んだままシートをス
ライドさせないでください。シートや荷物
が損傷したり、荷物を固定しているロープ
がゆるんだり、はずれたりする場合があり
ます。
シートをスライドさせる場合はメインスイ
ッチのキーでシート/スライドロックを外
した状態でなければ調整できません。
シート/スライドロックシリンダーにはハ
ーフロック防止機能がついていますのでシ
ートがしっかりと固定されていないとキー
は抜けません。
洗車後や雨が降ったあとには、シートの隙
間に残った水をふき取ってから乗車してく
ださい。

装備の使いかた
《リヤシートの起こしかた》
平坦地でメインスタンドを立て、メインスイ
1.
ッチのキーをリヤシート右側にあるリヤシー
トロックシリンダーに差し込みます。
メインスイッチのキーを右に回しロックを外
2.
します。
リヤシートレバーを引き上げながらリヤシー
3.
トが止まるまで持ち上げ、レバーを戻します。
リヤシートがしっかりと固定されたかを確認
4.
し、メインスイッチのキーを左に回し、ロック
をかけてキーを抜きます。
《リヤシートの倒しかた》
平坦地でメインスタンドを立て、メインスイ
1.
ッチのキーをリヤシート右側にあるリヤシー
トロックシリンダーに差し込みます。
メインスイッチのキーを右に回しロックを外
2.
します。
リヤシートレバーを引き上げながらリヤシー
3.
ト後部に手を添えてゆっくりとシートを倒し
ます。
メインスイッチのキーを左に回し、ロックを
4.
かけてキーを抜きます。
キーが回らない場合はシートを少し下に押し
ながらキーを左に回してロックしてください。
メインスイッチのキー
リヤシートレバー
リヤシート
ロックシリンダー

リヤシートを操作する場合は、操作する人やま
わりの人の手や指などがリヤデッキやリヤシー
ト可動部分にないことを確認してください。
リヤシートには角度調整機能がありません
ので、シートを勢いよく倒すとリヤデッキ、
シートが損傷する場合があります。リヤシ
ートを操作するときは必ず両手で操作して
ください。
リヤシートを操作する場合は、メインスイ
ッチのキーでロックを外した状態でなけれ
ば操作できません。
リヤシートははさみ込み防止のため、メイ
ンスイッチのキーでロックをかけない限り、
倒した状態では完全にシートが固定されな
いようになっています。
リヤシートロックシリンダーにはハーフロ
ック防止機能がついていますので、リヤシ
ートを起こした状態では、シートがしっか
りと固定されていないとキーは抜けません。

装備の使いかた
フロントシートの脱着
《取外しかた》
メインスイッチのキーをフロントシート前方
1.
下にあるシート/スライドロックシリンダー
に差し込みます。
メインスイッチのキーを右に回しシート/ス
2.
ライドロックを外します。
シートロックノブを手前に引きながらフロン
3.
トシートの前部を軽く持ち上げます。
フロントシートを前方にずらしながら取外し
4.
ます。
《取付けかた》
フロントシートの凸部をガイドフックにセッ
1.
トし、シートフックをシートキャッチに合わ
せます。
フロントシートの前部を軽く押し下げます。
2.
シート前部を軽く持ち上げ、シートフックが
確実にロックされているか確認してください。
メインスイッチのキーを左に回し、シート/
3.
スライドロックをかけてキーを抜きます。
メインスイッチのキー
シート/スライド
ロックシリンダー
シートロック
ノブ
フロントシートを取付ける場合は、リヤシ
ートの可動部等にフロントシート後部を強
く当てないでください。シートに傷がつい
たり破れる場合があります。
シートフック
シートキャッチ
凸部
ガイドフック

ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの
です。
走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた
り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ
ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
フロントシートを取外します。( ページ参
1.
照)
ヘルメットホルダワイヤをヘルメットのあご
2.
ひもの金具に通し、ヘルメットホルダにかけ
ます。
ヘルメットホルダワイヤはユーティリティボ
ックス内の携帯工具の中にあります。
フロントシートを取付けます。
3.
ヘルメットホルダを使用しないときは、ヘルメッ
トホルダワイヤを携帯工具に格納しておいてくだ
さい。
36
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダワイヤ

装備の使いかた
リヤデッキ
リヤシートを起こすと荷物を積むためのスペース
を作ることができます。
リヤシートの操作は ページを参照してくださ
い。
34
荷物をのせて走行する場合は、荷掛けフックを
つかい、ロープなどで荷物をしっかりと固定し、
車体から荷物がはみ出したりしないように積ん
でください。
リヤデッキへの荷物の積載は、 までです。
kg20.0
リヤデッキ
荷掛けフック
貴重品やこわれ易いものは積まないでくだ
さい。

フロントキャリア
ヘッドライトの上には荷物を積むためのスペース
があります。
貴重品やこわれ易いものは積まないでくだ
さい。
フロントキャリアへの荷物の積載は、 ま
でです。
荷物をのせて走行する場合は、荷掛けフックをつ
かい、ロープなどで荷物をしっかりと固定し、車体
から荷物がはみ出したりしないように積んでくだ
さい。
フロントキャリア
荷掛けフック
kg3.0

装備の使いかた
ユーティリティーボックス
車体後方右側にユーティリティーボックスがあり
ます。
ユーティリティーボックス内に、書類・携帯工具入
れがあります。
ユーティリティーボックス内への荷物の積載は、
までです。
kg1.5
《開けかた》
メインスイッチのキーを差し込み、右に回します。
キーを持ち、手前に引いてカバーを開けます。
《閉じかた》
メインスイッチのキーを右に回したままカバーを
閉じ、キーを左に回してロックし、キーを抜きます。
書類・携帯工具入れ
書類
取扱説明書やメンテナンスノートなどはビニール
袋に入れ、書類入れに格納してください。
携帯工具
携帯工具は携帯工具入れに格納してください。
書類入れ
貴重品やこわれ易いものは積まないでくだ
さい。
洗車時、ユーティリティーボックスに強く
水をかけないでください。内部に水が入り
書類等がぬれることがあります。
書類
カバー
携帯工具入れ
メインスイッチのキー
携帯工具

燃料の補給
《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。
補給するときは、無鉛ガソリンであること
を確認してください。
高濃度アルコール含有燃料を補給すると、
エンジンや燃料系などを損傷する原因とな
ります。
軽油や粗悪ガソリンを補給したり、不適切
な燃料添加剤を使うと、エンジンなどに悪
影響を与えます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁
で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火
花、熱源などの火元を遠ざけてください。
燃料補給は、必ず屋外で行ってください。
こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく
ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ
り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う
可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や
給油機などの金属部分に触れて身体の静
電気を除去してください。
給油作業は静電気を除去した人のみで行
なってください。

燃料の補給
《補給のしかた》
燃料タンクリッドを開けます。
1.
メインスイッチのキーを燃料タンクキャップ
2.
に差し込み、右に回します。
燃料タンクキャップを左に回して開けます。
3.
燃料タンクリッド
メインスイッチのキー
燃料タンクキャップ

ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
4.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる
と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ
ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップの凸部と燃料タンクの凹
5.
部を合わせ、キャップを取付け、右に回します。
タンクキャップの△マークとキャップの下
の△マークが合うところまで確実に回しま
す。
メインスイッチのキーを左に回し、キーを抜
6.
きます。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ
インスイッチのキーは抜けません。
燃料タンクリッドを閉じます。
7.
レベルプレート下端
△マーク
凸部凹部

正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含
まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか
けてください。
エンジン始動は、 − ページの「始動手順」
に従い行ってください。
エンジンをかける前に、オイル、ガソリンなどの
点検をしましたか。
必ず点検を行ってください。
(日常点検は、61 ページ参照)
エンジンをかけるときは、必ずメインスタンド
を立ててください。
急な飛び出しを防ぐために始動時は、必ず左ブ
レーキレバーを強く握った状態で行ってくださ
い。
左ブレーキレバーを強く握った状態でないとス
タータモータは回転しません。
4547
スタータスイッチを押して5秒以内でエン
ジンがかからないときは、一度メインスイ
ッチをにし、10秒くらい休んでから
OFF
再びメインスイッチをにして、スタ
ータスイッチを押してください。
これはバッテリ電圧を回復させるためです。
無用の空ふかしはしないでください。ガソ
リンの無駄使いになるばかりでなく、エン
ジンに悪影響を与えます。
この車には、サイドスタンドを出したまま
ではエンジンがかからないイグニッション
カットオフ式サイドスタンドを採用してい
ます。エンジンをかける前に、必ずサイドス
タンドを格納してください。
また、エンジンがかかっているときにサイ
ドスタンドを使用すると、エンジンが止ま
ります。サイドスタンドは、エンジンを止め
てから使用してください。
ON

《始動手順》
1
□
後輪をロックします。( ページ参照)
2
エンジンストップスイッチが()
□
になっていることを確認します。
28
RUN
□
3
メインスイッチをにします。パーキングブレーキグリップを手前に引き、
ON
ON

正しい運転操作
4
左ブレーキレバーを強く握ります。
□
5
スロットルグリップを回さずに、スタータス
□
イッチを押します。
エンジンがかかったらすぐに、スタータスイ
ッチから手をはなしてください。
エンジンが回転しているときスタータスイ
ッチを押さないでください。エンジンに悪
影響を与えます。

エンジンが暖まっていて
ッチを押しても、エンジンがかからない。
うな場合は、スロットルグリップを
/4ほど回すと
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を
したときにガソリンを補給してもエンジンがか
かりにくいことがあります。このようなときは、
スロットルグリップを回さずに
チを普段より多目に使用してください。
かかりやすくなります。
3〜4秒スタータスイ
このよ
1/8〜1
スタータスイッ
6
エンジンが冷えているときは、エンジンがか
□
かってからしばらくの間、そのまま暖機をし
てください。
暖機をするときには必ずパーキングブレーキ
をかけ、後輪をロックしてください。
ブレーキロックケーブルの調整が正しく行わ
れていないとロックできません。

正しい運転操作
スタートするとき
1
メインスタンドを外します。 乗車します。
□
□
2
パーキングブレーキをかけたままで、車を前に
押してメインスタンドを外してください。
エンジンをかけてから走り出すまではエンジン
の回転をむやみにあげないでください。
乗車する前に、サイドスタンド、メインスタンド
は完全に納まっているか確認してください。
車の左側から乗車し、シートにしっかりと腰を
おろします。このとき足を地面につけて、倒れな
いようにしてください。
乗車してスタートするまではパーキングブレー
キはかけたままにしておいてください。

パーキングブレーキを外します。(ページ
34
□□
参照)
28
スロットルグリップをゆっくり回せば車は走
り出します。
パーキングブレーキ警告灯が消灯しているか
確認します。
パーキングブレーキを外すときは、左ブレー
キレバーをにぎってください。
左ブレーキレバーを離すときは、スロットル
グリップを回さないでください。飛び出しな
どの危険性があります。
スロットルグリップをいきなり手前に回すと
急加速して危険です。
回す

正しい運転操作
正しい走りかた
スタート前に方向指示器スイッチで合図を出し、
後方の安全を確認してからスタートしましょう。
速度調整は、スロットルグリップで行います。
回す……速度が速くなる。
ゆっくり回しましょう。
登り坂ではスロットルグリップを徐々に
回して力をつけましょう。
戻す……速度が遅くなる。
すばやく戻しましょう。
戻す
回す

ーを同時に使いましょう。
制動力を効果的に得る
ためには、右ブレーキレバーと左ブレーキレバー
を同時に使う必要があります。
スロットルグリップを戻してから、ブレーキレ
バーを握りましょう。
はじめやんわり、あときつくがブレーキの上
手なかけかたです。
走行中は、パーキングブレーキグリップを操作し
ないでください。ブレーキがロックされ危険です。
左ブレーキレバー 右ブレーキレバー
不必要な急ブレーキは避けましょう。ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレバ
急激なブレ
ーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定性を
損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ
ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー
ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし
てください。

正しい運転操作
雨の日は、とくに慎重に走りましょう。
雨の日や路面がぬれているところでは、晴天時
よりブレーキ停止距離が長くなります。速度を
落として走り、早めにブレーキをかけるなど余
裕をもって操作しましょう。
下り坂では、スロットルグリップを戻して速度
に応じてブレーキをかけながらゆっくり走りま
しょう。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上
昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお
それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ
ーキの効き具合が悪くなることがあります。
水たまりを走行した後などは、安全な場所で周
囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが
らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き
具合を確認してください。もし、ブレーキの効き
が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら
しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを
乾かしてください。
雪道や凍った道はすべりやすいので十分に気を
つけて、ゆっくり走りましょう。

止まりかた
止まる地点が近づいたら、
1
□
早めに方向指示器スイッチで合図を出し、後方
や側方の車に注意し、徐々に左に寄りましょう。
スロットルグリップを戻して、早めに左・右のブ
レーキレバーを引きブレーキをかけましょう。
制動灯(ストップランプ)が点灯し、後車への合
図になります。
左ブレーキレバー 右ブレーキレバー
完全に車が止まったら、
2
□
方向指示器スイッチを戻し、メインスイッチの
キーをOFFの位置にしてエンジンを止めま
す。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをOFFやLOCKの
位置にすると電気系統は作動しません。走行中に
メインスイッチのキーを操作すると思わぬ事故に
つながるおそれがありますので必ず停車してから
操作してください。
OFF

正しい運転操作
左側におりて、平らな場所でスタンドを立て
ましょう。
交通のじゃまにならない平坦で足場のしっかり
した場所を選び、スタンドを立てましょう。不安
定な場所では車が倒れることがあります。
メインスタンドを使用する場合は、左手でハン
ドルをまっすぐにして、右手でグラブレールを
しっかり持ち右足でスタンドを左右同時に地面
につけて、立てましょう。
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンド
43
□□
ルロックをかけ、メインスイッチのキーを抜
いておきましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐車
しましょう。
慣らし運転を行いましょう。
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能
を良い状態に保つことができます。
この車は乗り始めてから を走行するまで
は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ
さい。
(29ページ参照)
500 km

ーメモー

メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行
ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、
スタンドを立てて行ってください。

エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く
なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。しめきったガレージの中や、風
通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや
めてください。

メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場
所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ
さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切
な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、道路運送車両法で1日1回の日常点
検と6か月、12か月毎の定期点検整備を行うこと
が義務づけられています。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不
適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー
トに記載された点検方法・要領を守り、必ず
実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ
をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6か月点検項目 ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・84
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルギヤオイル ・90
・・・・・・・・・・・・・・・ベルトケースエアクリーナ ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・95

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、
点検を無料でお取扱いいたします。
お買いあげの 販売店で行ってください。
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が
あります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。
Honda
1,000 km
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合
は、あなたのお車に最適な 純正部品をご
使用ください。
純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合
するように作られています。
お求めは、 販売店にご相談ください。
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」の14
ページをご覧ください。
純正部品マーク

日常点検
日常点検
お車をご使用の方には、1日1回運転する前に点
検を行うことが法で定められています。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項
目」です。
下線のついている項目については、「簡単なメンテ
ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照
してください。
また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス
部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」の21
ページ以後をご覧ください。
66
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器
運行において異状が認められた箇所
(※)印の点検は、お車の走行距離、運転時の状態等
から判断した適切な時期(長距離走行前や洗車時、
給油時等)に行う項目です。
レバーの遊び(油圧式)
ブレーキのきき具合
ブレーキ液の量
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ(※)
冷却水の量(※)
エンジンオイルの量(※)
(4サイクル車)
かかり具合、異音(※)
低速、加速の状態(※)

日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」の21ページ以後をご覧
ください。
メインスイッチ
オイルレベルゲージ
右ブレーキリザーバタンク
右ブレーキレバー
パーキングブレーキグリップ

左ブレーキリザーバタンク
左ブレーキレバー
前照灯上下切換えスイッチ
方向指示器スイッチ
フロントウインカランプ
ヘッドライト
ラジエータリザーバタンク
タイヤ
ストップ テールランプ
リヤウインカランプ

定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた6か月、
12か月ごとの点検と、使い始めてから1か月目(ま
たは、 時)に行う点検があります。
1,000 km
また、これらの法定点検項目のほかに が指
定する点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整
備を必ず実施してください。
点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご
自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に
ご相談ください。
ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の
知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。
難しいと思われる内容については、 販売
店にご相談ください。
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー
タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点
検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ
さい。
6か月点検項目は、次ページにあります。
点検内容等、詳しくは別冊「メンテナンスノート」
の定期点検の解説(25ページ)をご覧ください。
110

6か月点検項目
点火装置
エンジン本体
潤滑装置
クラッチ
トランスミッション
ブレーキペダル及び
ブレーキレバー
ホース及びパイプ
ブレーキドラム及び
ブレーキシュー
ホイール
点検内容は、別冊「メンテナンスノート」の25ページをご覧ください。
スパークプラグの状態
排気ガスの状態
エンジンオイルの漏れ
クラッチの作用
オイルの漏れ、量
遊び
ブレーキのきき具合
漏れ、損傷、取付状態
ドラムとライニングのすき間
タイヤの状態
ホイールのボルト、ナットの緩み
指定 か月点検整備項目Honda 6
ブレーキ装置
ブローバイガス還元装置
点検整備の内容は、本書の および ページを参照してく
ださい。
パッドの摩耗
ブリーザドレンの清掃
6895

簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ
ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工
具を使用し、メンテナンスを行ってください。
安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで
ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ
ーバタンクキャップ上面を水平にします。
液面が下限()以上にあることを確認して
ください。
LOWER
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく
ださい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ
レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
液面が下限以下の場合はブレーキパッド・ブレー
キシューの摩耗が考えられます。パッド・シューの
摩耗の点検を行ってください。( 、 ページ参
照)
ブレーキパッド・ブレーキシューが摩耗していな
い場合は、ブレーキ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
6870
Honda
[右ブレーキ]
下限
[左ブレーキ]
下限

簡単なメンテナンス
( 指定6か月点検整備項目)
Honda
[前輪]
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの
摩耗限界ラインがブレーキディスクの側面に達し
たら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時
に交換してください。
ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
[前輪]《ブレーキパッドの摩耗の点検》
ディスク
ブレーキキャリパ
パッドの摩耗限界ライン

《左ブレーキレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキレバーを引き、レ
バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
左ブレーキレバーの遊び:
−
20 30 mm
規定の範囲を越えている場合は調整してください。
調整のしかた
アジャスタを1/4回転ずつ回し、遊びを調整し
ます。
調整後は、ブレーキレバーの遊びを確認してくだ
さい。
[後輪]
遊遊びびがが
少少ななくくななるる
遊遊びびがが
多多くくななるる

簡単なメンテナンス
《ブレーキシューの摩耗の点検》
[後輪]
左ブレーキレバーの調整後、ブレーキアームの矢
印とブレーキカムのスピンドル部にあるポンチマ
ークが一致していないことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界です
ので交換してください。
ブレーキシューの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
[後輪]
スピンドル 矢印 ポンチマーク
ブレーキアーム

パーキングブレーキ
《パーキングブレーキグリップの引きしろ》
平坦地でメインスタンドを立てます。
1.
グリップをいっぱいに戻した状態からゆっく
2.
り引き下げて、規定ノッチ数の引っかかり音
(カチカチ音)でグリップがロックするかを点
検します。
グリップの引きしろ:2〜4ノッチ
規定の範囲を超えている場合は、調整が必要です。
Honda
販売店にご相談ください。
パーキングブレーキグリップ

簡単なメンテナンス
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保
つことが必要です。
常に適正な空気圧を保ってください。
また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使
用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適
当であるかを点検します。
タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ
ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適
正な空気圧に調整してください。

タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイ
ヤによっては空気圧不足が見た目ではわかりづ
らいものもあるため、少なくとも一ヵ月に一度は
タイヤゲージを使用して空気圧の点検を行って
ください。
走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの
空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え
た状態で調整してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前 輪
後輪
2人乗車時 前 輪
後輪
175 kPa (1.75 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
175 kPa (1.75 kgf/cm
225 kPa (2.25 kgf/cm
)
)
)
)
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点
検します。
道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大
きな凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検
してください。

簡単なメンテナンス
《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検
します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
相談ください。
Honda
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち
に交換してください。
また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深
さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ
表示マーク

《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。
指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影
響を与えることがありますので使用しないでくだ
さい。
タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ
タイプ
サイズ
タイプ
−
110/90 12 64L
IRC
130/70 12 56L
IRC
−
SS 550 DUAL
−
−
SS 550 DUAL
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがあります。
そのことが原因で転倒事故などを起こし、死
亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取付けてください。
チューブレス
チューブレス

簡単なメンテナンス
エンジンオイル
エンジンの性能を維持するためには、定期的なエ
ンジンオイルの点検・補給が必要です。
汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに
悪影響を与えますので、早目に交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でメインスタンドを立て、エンジンを
1.
3〜5分間アイドリングさせます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。
オイルレベルゲージをねじ込まず差し込みま
4.
す。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。
オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
します。
エンジンオイルの補給は、次ページ参照。
6.
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
オイルレベルゲージ
上限
下限

《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
ウルトラG1
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格
を満たしているオイルをお選びください。
MA
SAE規格 API分類
SJ級10W −30
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。
JASO T 903 MA
SAE
択
API SG SH SJ
相当品がすべての規格を満たしている場合でも
特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格:外気温に応じ ページの表から選
分類: 、 、 級相当
79

簡単なメンテナンス
規格マークの入っている相当品を使用
する場合、エナジーコンサービングを取得
したオイルには摩擦係数の低いものがあ
り推奨しません。
推奨します推奨しません
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です。なお、
規格に適合し届け出されたオイルの容器
には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MA
性能であること
を示しています

外気温と粘度との関係 交換時期
エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを
下表にもとづきお使いください。
初回: または1か月
1,000 km
以後: または1年ごと
6,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda

簡単なメンテナンス
補給のしかた
平坦地でメインスタンドを立て、エンジンを
1.
3〜5分間アイドリングさせます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。
オイルレベルゲージでオイル量を確認しなが
4.
ら、注入口よりオイルを上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど
が入らないようにしてください。また、オイル
をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
オイルは規定量より多くても少なくても、
エンジンに悪影響を与えます。
上限
下限
オイルレベルゲージ
注入口

冷却水
《冷却水量の点検》
平坦地で車体を垂直にします。
1.
燃料タンクリッドを開けます。
2.
冷却水がリザーバタンクの上限と下限の間に
3.
あることを確認します。
水量が下限に近かったら、上限まで補給しま
す。
冷却水の補給は、次ページを参照してくださ
い。
冷却水の減り具合が著しいときは、ラジエータ本
体、ホースなどからの水漏れが考えられます。
また、リザーバタンクに冷却水がない場合も異常
です。
販売店にご相談ください。
Honda
上限 下限

簡単なメンテナンス
《冷却水の補給》
補給はリザーバタンクのキャップから行い、通常
はラジエータキャップを外さないでください。
エンジンが熱いときにラジエータキャップを
外すと、冷却水が噴き出し、重いヤケドを負い
ます。
ラジエータキャップを外す前には、必ずエン
ジン、ラジエータが冷えていることを確認し
てください。
指定以外のラジエータ液や不適当な水を使
うとさびなどの原因となります。

冷却水指定液
純正ウルトララジエータ液
Honda
指定液の濃度を上水道(軟水)で下記濃度に薄めて
お使いください。
指定濃度:30%(寒冷地は50% )
濃度による不凍温度は、
30%の場合 − まで
50%の場合 − まで
16°C
37°C
補給のしかた
燃料タンクリッドを開けます。
1.
リザーバタンクのキャップを外します。
2.
平坦地で車体を垂直にし、リザーバタンクの
3.
上限まで冷却水を補給します。
キャップを取付け、燃料タンクリッドを閉め
4.
ます。
リザーバタンクのキャップ
上限

簡単なメンテナンス
バッテリ
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ
を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要
ありません。
バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合
のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や
たばこ等の火気に十分注意してください。
バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着
しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ
ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に
付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ
ネと保護服を着用してください。
バッテリを、子供の手の届く所に置かない
でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
−
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め
るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
−
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
−
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。

《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭きます。
ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ
ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
その後、ターミナル部にグリースを薄く塗ります。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ
ナンスフリーバッテリをご使用ください。

簡単なメンテナンス
《バッテリの取付け、取外し》
取外し
リヤシートを起こします。( ページ参照)
1.
フロントシートを取外します。(ページ参
2.
照)
クリップを外し( ページ参照)、バッテリカ
3.
バーを取外します。
バッテリバンドを取外します。
4.
−−
◯側コード端子のボルトを外し、◯側コード
5.
を外します。
++
◯側コード端子のボルトを外して、◯側コー
6.
ドを外します。
バッテリを取出します。
7.
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく
ださい。
また、ターミナル部にゆるみが生じないように確
実にボルト/ナットを締付けてください。
96
34
36
バッテリカバー
ボルト
+側コード端子
クリップ
バッテリバンド
ボルト
−側コード端子

ヒューズ
《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない
ことを確認します。
ヒューズが切れている場合は、指定されている容
量のヒューズと交換します。
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の
過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで
ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ
て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると
きは車種毎に決められている「アク
セサリ」をご使用ください。それ以外のもの
を使用するとヒューズが切れたり、バッテ
リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ
ヒューズ切れ

簡単なメンテナンス
ヒューズボックス内のヒューズ
リヤシートを起こします。( ページ参照)1.
フロントシートを取外します。(ページ参
2.
照)
クリップを外し( ページ参照)、バッテリカ
3.
バーを取外します。
ヒューズボックスのカバーを開けます。
4.
故障状況から、交換すべきヒューズをヒュー
ズボックスの表示に従い確認します。
スペアヒューズは、ヒューズボックス内にあ
ります。
ヒューズボックスカバーを閉め、バッテリカ
5.
バーを取付けます。
フロントシートを取付けます。
6.
96
34
36
スペアヒューズ
ヒューズボックスカバー

メインヒューズ
リヤシートを起こします。( ページ参照)1.
フロントシートを取外します。(ページ参
2.
照)
クリップを外し( ページ参照)、バッテリカ
3.
バーを取外します。
スタータマグネチックスイッチのカプラを外
4.
します。
メインヒューズを引き抜き、確認します。
5.
スペアメインヒューズは、スタータマグネチ
ックスイッチに取付けられています。
カプラ、バッテリカバーを取付け、フロントシ
6.
ートを取付けます。
96
34
36
カプラ
メインヒューズ
スペアメインヒューズ
スタータマグネチック
スイッチ

簡単なメンテナンス
ファイナルギヤオイル
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でメインスタンドを立てます。
1.
エンジン停止2〜3分後にオイルチェックボ
2.
ルトを外します。
ボルト穴からオイルが出てくることを確認し
3.
ます。
油面が低く、ボルト穴からオイルが出てこな
い場合は、オイルを補給してください。
オイルの補給は、 販売店にご相談くだ
さい。
オイルチェックボルトを確実に取付ます。
4.
Honda
チェックボルト
オイルは規定量より多くても少なくても、
悪影響を与えます。

Honda
純正オイル(4サイクル二輪車用)
JASO
T903規 格
ウルトラG1
相当品をご使用の場合、オイル容器の表示を確認
し、次の範囲内でお選びください。
JASO T 903 MA
SAE 10W 30
API SG, SH, SJ
または
ハイポイドギヤオイル #90
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格: −
分類: 級相当
SAE規格 API分類
SJ級10W −30MA
交換時期推奨オイル
4年ごと
ファイナルギヤオイルの交換は、 販売店に
ご相談ください。
《オイル漏れの点検》
ファイナルリダクションケースなどから、オイル
が漏れていないことを確認します。
Honda

簡単なメンテナンス
ベルトケースエアクリーナ
《ベルトケースエアクリーナの点検、清掃》
12カ月毎に点検し、汚れのひどい場合は、清掃して
ください。
ボルトとビスを外し、ベルトケースエアクリ
1.
ーナを取外します。
ツメを外し、カバーを取外します。
2.
ケースからエレメントを取外します。
3.
エレメントを洗油で洗浄し、完全に乾かしま
4.
す。
ケースにエレメントを取付け、カバーを取付
5.
けます。
エレメントは完全に乾かしてから取付けて
ください。
また、オイルには浸さないでください。
ケース
エレメント
ベルトケースエアクリーナ
ボルト
ツメ
カバー
ビス

エアクリーナ
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式
のエアクリーナエレメントが装備されており、点
検・清掃は不要です。
20,000 km
《エアクリーナエレメントの交換》
《取外し》
1.
2.
ごとに交換してください。
ベルトケースエアクリーナのカバーを外しま
す。( ページ参照)
92
エアクリーナカバーを止めているビスを外し、
カバーを取外します。
エアクリーナカバー
ビスA
ビスB

簡単なメンテナンス
ビスを外し、エアクリーナエレメントを取外
3.
します。
新しいエアクリーナエレメントと交換します。
《取付け》
取付けは、取外しの逆手順で行います。
エアクリーナエレメントの取付けが不完全
であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ
ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン
の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付
けてください。
また、洗車時エアクリーナに水を入れない
ようご注意ください。エアクリーナ内部に
水が入ると、始動不良等の原因になります。
エアクリーナエレメント
ビス

ブリーザドレン
《ブリーザドレンの清掃》
( 指定 か月点検整備項目
Honda 6 )
1.
ブリーザドレンの下に受け皿等を置きます
2.
ドレンプラグを外し、ブリーザドレン内の堆
積物を取除きます。
3.
ドレンプラグを確実に取付けます。
ブリーザドレン
ドレンプラグ

簡単なメンテナンス
《クリップの取外し、取付けかた》 取付け
取外し
中央部のピンを押し込んでロックを解除します。
クリップを引き抜きます。
ピンの先端を軽く開きながら、ピンを押し戻し
て取付け状態にします。
クリップを穴に差し込みます。
ピンを軽く押してロックします。

車のお手入れ
お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維
持するために大切な作業です。
普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分
は、車体のサビを促進します。
海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した
後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ブレーキレバーやスタンドの取
付け部へ注油し、その後、車体の腐食を防ぐた
め、ワックスがけを行なってください。

車のお手入れ
洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく
ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか
る洗車は避けてください。
特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良
や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ
ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な
どの原因になることがあります。