Honda PCX160 (2022) User guide

PCX160
Honda 車をお買いあげいただきありがとうござ います。 安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」 を受取り、下記を確認してください。
お車の正しい取り扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お 守りください。
この取扱説明書を、よくお読みください
取扱説明書の推奨手順に従ってください
安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」 を回避方法と共に、右記の表示で記載しています。こ れらは重要ですので、しっかりお読みください。
1 危険
1 警告
1 注意
その他の表示
アドバイス
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙 や内容と実車が一致しない場合があります。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お よびメンテナンスノートをお渡しください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重 大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
お車のために守っていただきた いこと
目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド
メンテナンス
こんなときは P. 88
インフォメーション P. 106
スペック P. 118
索引 P. 121
P. 14
P. 61

安全なライディング

この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。 安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと ...................... P. 3
安全運転のために .........................................P. 4
運転するときの注意 ...................................... P. 5
アクセサリーと改造について ....................... P. 11
積載について.............................................. P. 12

安全上守っていただきたいこと

安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りください。
道路運送車両法で定められた日常点検・定期点
検を行ってください
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成
分が含まれているため、エンジンは、風通しの 良い場所でかけてください
3

安全運転のために

安全運転のために
走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください
同乗者が両手でからだを固定し、両足を後席用
ステップにのせているか確認してください
急激なハンドル操作や片手運転などはさけ、安
全な運転を心がけてください
同乗者、他の車両、歩行者などに対する配慮を
欠かさないでください
ウインドスクリーン、フェアリングと車体の間
に物を置かないでください。
乗車時の服装
運転者と同乗者は必ずヘルメットを着用し、天候や 走行状況に応じ、安全性が高く運転操作のしやす い、被視認性の高い二輪車用の服装を着用してくだ さい。
ヘルメット
#
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の高 いもの
4
二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
正しくかぶり、あごひもを確実に締めてください
視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
1 警告
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、 保護具および保護性の高い服を着用してく ださい。
グローブ
#
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
#
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
#
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長ズ ボン

運転するときの注意

運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良い 状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500 km まで)
#
急発進、急加速をさける
急ブレーキをさける
控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後
輪ブレーキを同時に使う
不必要な急ブレーキをしない
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
連続したブレーキ操作をしない
u
長い坂や急な坂で繰り返しブレーキをかける と、ブレーキの温度が上昇して効きが悪くなる おそれがあります。エンジンブレーキと断続 的なブレーキ操作を併用してください。
次ページに続く
5
運転するときの注意
前輪 ABS(アンチロックブレーキシステム)
#
ABS は、直進制動時の前輪ブレーキのかけすぎによ る前輪ロックを制御する装置です。 ABS を正常に機能させるため、必ず前後とも指定の タイヤをお使いください。 後輪には ABS が装備されていません。
制動距離を短くするためのものではない
u ABS を装備していない車両と同様に、路面
が滑りやすくなるほど長い制動距離が必要 になります。
低速(約 10 km/h 以下)では普通のブレーキと
同じ作動になる
ブレーキ操作時に、右ブレーキレバーに反動が
生じることがある
u ABS が作動しているときの現象で異状では
ありません。反動の強さは状況によって異 なります。
6
雨天または水たまりを走行したとき
#
路面が滑りやすくなったり、ブレーキの効き具合が 変化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくだ さい。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽 く作動させながらしばらく低速で走行して、ブレー キを乾かしてください。
運転するときの注意
駐車するとき
交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処 置に十分注意する
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、メインスイッチを施錠して Honda SMART Key を携帯する 2 P. 39 必要に応じて Honda SMART Key システムを作 動停止状態にする 2 P. 37
サイドスタンドまたはメインスタンドでの駐車
#
1.
メインスイッチを (O󰸽)にする。
2.
サイドスタンドでの駐車
サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
メインスタンドでの駐車
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でグラブ レールをしっかり持ち右足でスタンドを左右同 時に地面につけて、立たせる。
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、メインスイッチを施錠 する。2 P. 39
次ページに続く
7
運転するときの注意
マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
触れることのない場所に駐車する
8
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
1 注意
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン ジン回転中および停止後しばらくの間は熱 くなっています。触れるとヤケドを負う可 能性があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温 になる部分は冷えるまで触れないこと
高温になる部分に可燃物が接触せず、他の 方が触れることのないよう配慮すること
運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジン、燃料装置、触媒装置の損傷を防ぐため、 下記に注意してください。
無鉛レギュラーガソリンを使用する
高濃度アルコール含有燃料を補給しない
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れない
1 警告
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。 また身体に帯電した静電気の火花により引 火する可能性があります。
ガソリンを取り扱 うときは以下のことを 守ってください。
エンジンを止め、火元を遠ざける
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部 分に触れて静電気を除去する
次ページに続く
9
運転するときの注意
Honda セレクタブル トルク コントロール
このシステムは、アクセルオンの状態で後輪の空転 を検知した際に、後輪への駆動力を制限します。
トルクコントロールは減速時には作動せず、エ
ンジンブレーキによる後輪のロックは防止しな い
u スロットルを急に閉じる操作はさけてくだ
さい。特に、滑りやすい路面ではさけてくだ さい。
トルクコントロールは、急なスロットル操作や
誤ったスロットル操作、道路状態などを補完す るものではない
u 天候や路面状況に対して常に十分な注意を
してください。
トルクコントロールを停止状態(OFF)にする
ことで、ぬかるみ、雪、砂地などからの脱出が 容易になる場合やオフロード走行時にバランス やコントロールの維持が容易になる場合がある
トルクコントロールを正常に機能させるため、タイ ヤは必ず指定のものをお使いください。
10

アクセサリーと改造について

アクセサリーと改造について
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda 純正アクセサリーを推奨します。Honda 販売店に ご相談ください。 Honda 販売店で取り 付けられた Honda アクセサ リーなどの取り扱いについては、その商品に付属の 説明書をお読みください。 車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命 を縮めることがあります。不正改造は法律に触れ ることはもちろん、他の迷惑行為となります。 車の改造は保証の適用を除外されます。
1 警告
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故 の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が 高くなります。
アクセサリーを装着する際は、Honda 販売店 にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくだ さい。
11

積載について

積載について
荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定性 が変わるため、安全な速度で走行してください
荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
走行やハンドル操作に支障をきたすことがある
ので、グローブボックスから荷物がはみ出さな いようにしてください
ヘッドライト、ウィンカー、ストップ/テールラ ンプ、マフラー周辺への積載はさけてください
u 過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す
る場合があります。
12
カバー等が破損する場合があるので、指定の場
所以外に荷物を積まないでください
u 走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。
レンガや鉄片等、固くて重いものをトランクに
積んだまま走行しないでください
u 積載重量以内でもトランク底面が損傷する
場合があります。
貴重品やこわれ易いものは積まないでください
トランクに熱の影響を受け易い物は積まないで
ください
積載について
荷物の積載は下記重量までです
グローブボックス:1 kg トランク:10 kg
トランク:10 kg
グローブボックス:1 kg
13

各部の名称

14
書類入れ (P.59)
トランク (P.56) 携帯工具 (P.59) スロットルグリップ (P.85)
前輪ブレーキリザーバータンク (P.82)
前輪ブレーキレバー
緊急用シートオープナー (P.94)
メンテナンスリッド (P.75)
ヘルメットホルダー (P.58)
バッテリーカバー (P.74) バッテリー (P.73) ヒューズボックス (P.104)
冷却水リザーバータンク (P.80)
オイルレベルゲージ (P.76)
後輪ブレーキレバー
サイドスタンド (P.7)
グローブボックス (P.60) USB ソケット (P.55)
後輪ブレーキリザーバータンク
(P.82)
燃料タンクキャップ (P.52)
シート (P.56)
ヘルメットホルダー (P.58)
ブリーザードレーン (P.84)
メインスタンド (P.7)
15

メーター

SEL
スイッチ
メーターの初期表示
メインスイッチを (On) にすると、ディスプレイにオープニング表示があらわれます。表示されない 場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
16
SET
スイッチ
時計(12 時間表示) 時計の合わせかた (P.21)
燃料計
ガソリンの量を確認するときは、車体を垂直にしてください。
サイドスタンド状態では、正確な表示はしません。
マークが 1 つ(E)だけ点滅したときの燃料残量:約 0.9 ℓ
燃料計の故障表示 (P.98)
スピードメーター(速度計)
次ページに続く
17
メーター
18
前ページの続き
平均燃費 [AVG]
トリップメーターをリセットしてからの平均燃費を km/L また は L/100km の単位で表示します。
トリップメーターをリセットした場合を除いて表示が “ ” になったときは、Honda 販売店で点検を受けてください。
燃費単位の設定 (P.22)
オドメーター [TOTAL] 、 トリップメーター [TRIP]、 トルクコントロール[HSTC]
SEL
スイッチを押してオドメーターとトリップ
メーター、トルクコントロールを切替える。
オドメーター:総走行距離
トリップメーター:トリップメーターを表示中に
SET
スイッチを押し続け、0.0 km にリセットしてか
らの走行距離
u
トリップメーターをリセットすると、平均燃 費もリセットされます。
トルクコントロール:トルクコントロール表示中に
SET
スイッチを押し続けると、トルクコントロールの
ON と OFF が切り換わる (P.46)
エンジンオイル交換時期表示
u エンジンオイル交換時に必ずリセットして
ください。リセットしないと交換時期の目 安になりません。
u 工場出荷時の設定では、初回 1,000 km 走
行時に点灯し、以降リセットした時点より 6,000 km 走行すると点灯します。点灯す るまでの走行距離は調整することができま す。
エンジンオイル交換時期表示の調整とリセット
(P.23)
次ページに続く
19
メーター
メーターの設定
#
前ページの続き
以下の順で設定します。
時計の設定
ディスプレイの明るさの調節
燃費単位の設定
エンジンオイル交換時期調整とリセット
SEL
スイッチと
SET
スイッチを押す
SEL
スイッチを押す
SET
スイッチを押し続ける
通常表示
時計の設定モード 時計の設定
ディスプレイの
明るさの調節
モード
燃費単位の設定
モード
ディスプレイの
明るさの調節
燃費単位の設定
20
エンジンオイル 交換時期表示の
点灯到達距離表示
モード
エンジンオイル 交換時期調整と
リセット
以下の方法でもメーターの設定から通常表示に 戻ることができます。
約 30 秒間スイッチの操作がない場合
u 設定中の項目は破棄され、設定済みの項目の
みが反映されます。
メインスイッチを (O󰸽) にしてから (On)
にする
u 設定中の項目および設定済みの項目が反映
されます。
1.
時計の合わせかた
a
メインスイッチを (On) にする。
b
SEL
スイッチと
SET
スイッチを押し続ける
と、時と分の表示が点滅します。
SET
c
スイッチを押すと、時の表示が点滅する。
SEL
d
スイッチを押し、時を修正する。
SEL
u
スイッチを押し続けると数字が早く進みます。
SET
e
スイッチを押し、時を決定する。決定と同
時に分の表示が点滅する。
SEL
f
スイッチを押し、分を修正する。
SEL
u
スイッチを押し続けると数字が早く進みます。
SET
g
スイッチを押し、分を決定する。決定と同 時にディスプレイの明るさの設定にかわる (ディスプレイの明るさ調整表示が点滅を開始 します)。
次ページに続く
21
メーター
2.
ディスプレイの明るさ調整
前ページの続き
明るさを 5 段階で調整できます。
SET
a
スイッチを押すと、ディスプレイの明るさ
調整表示の点滅が早くなります。
SEL
b
スイッチを押し、明るさを調整する。
SET
c
スイッチを押し、明るさを決定する。決定 と同時に燃費単位の設定にかわる(燃費単位が 点滅を開始します)。
22
3.
燃費単位の設定
燃費の単位を km/L または L/100km から選択 できます。
SET
a
スイッチを押すと、燃費単位の点滅が早く
なります。
SEL
b
スイッチを押し、燃費の単位を選択する。
SET
c
スイッチを押し、燃費の単位を決定する。 決定と同時にエンジンオイル交換時期表示の点 灯到達距離表示にかわる(エンジンオイル交換 時期表示 が点滅を開始します)。
4.
エンジンオイル交換時期表示の点灯到達距離表 示
エンジンオイル交換時期表示 が 点灯するまでの走行距離の確認と、エンジンオ イル交換時期表示のリセットができます。 エンジンオイル交換時期表示 の リセット後から が点灯するまで の走行距離は任意に設定することができます。 エンジンオイル交換時期調整は停車中に行って ください。
アドバイス
エンジンオイル交換時期表示は、エンジンオイル交換の目 安です。 メンテナンスノートに記載された交換時期をお守りくだ さい。
エンジンオイル交換時期表示が点灯するまでの
#
走行距離確認
エンジンオイル交換時期表示の点灯到達距離表 示にすると、エンジンオイル交換時期表示
が点灯するまでの走行距離を確
認することができます。
エンジンオイル交換時期表示が 点灯するまでの走行距離
次ページに続く
23
メーター
エンジンオイル交換時期調整とリセット
#
SET
a
表示 と、 が点灯す
るまでの走行距離が点滅します。
u エンジンオイル交換時期表示
24
前ページの続き
スイッチを押すと、エンジンオイル交換時期
が点灯するまでの走行距離
を表示しているときは、“P”が点滅する。
SEL
b
スイッチを押し、交換時期を設定する。
u 交換時期を表示しているときは、“P”が消灯
する。
u 500 km ~ 6,000 km の間で 500 km ごと
に設定できる。
u エンジンオイル交換時期表示
の初回リセット前:500 km
または 1,000 km を選択する。
SET
c
スイッチを押し、設定を決定する。決定と 同時にエンジンオイル交換時期表示がリセット され、通常表示に切り換わる。
u エンジンオイル交換時期表示
が点灯するまでの走行距離
を表示しているとき(“P”が点滅していると
SET
き)に
スイッチを押すと、交換時期は変 更されず、エンジンオイル交換時期表示もリ セットしないで通常表示に切り換わります。
25

警告灯/表示灯

警告灯/表示灯が点灯すべきときに点灯しない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
26
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯)
水温警告灯
走行中またはアイドリング中 に点灯したときは(P.90)
アイドリングストップ表示灯
メインスイッチを(On)にすると点 灯し、数秒後に消灯
アイドリングストップ・システム
(P.43)
PGM-FI 警告灯 メインスイッチを (On)にすると 点灯し、数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯、 点滅したときは (P.91)
方向指示器表示灯 メインスイッチを (On)にすると 点灯し、数秒後に消灯
方向指示器表示灯 メインスイッチを (On)にすると 点灯し、数秒後に消灯
バッテリー電圧低下警告灯
点灯したときは (P.91)
Honda SMART Key 警告灯
車両と Honda SMART Key の照合が完了 すると点灯し、メインスイッチの操作が 可能になる
メインスイッチを (On) にすると消灯
Honda SMART Key 警告灯が点滅したときは
(P.93)
次ページに続く
27
警告灯/表示灯
前ページの続き
28
トルクコントロール警告灯
メインスイッチを (On) にすると点灯し、
速度が約 3 km/h に達すると消灯
トルクコントロール作動時に点滅
走行中に点灯したときは (P.92)
トルクコントロール OFF 警告灯 トルクコントロールを停止(OFF) 状態にすると点灯
ABS 警告灯 メインスイッチを (On)にすると 点灯し、速度が約 10 km/h に達す ると消灯
走行中に点灯したときは (P.92)
29

スイッチ

30
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
ホーンスイッチ
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
(HI):ヘッドライトが上向き
(LO):ヘッドライトが下向き
アイドリングストップモード 切り換えスイッチ
:アイドリングストップ・ システム作動
:アイドリングストップ・ システム解除
アイドリングストップ・システム
(P.43)
ハザード(非常駐車灯)スイッチ
メインスイッチが (On) の時に使用 できる
スタータースイッチ
メインスイッチ 電気回路の ON / OFF、ハンドルロック、シー ト・燃料タンクリッドを開けるときに使用
メインスイッチを解錠するには (P.38)
(On)
始動・走行
SEAT FUEL
シート、燃料タン クリッドを開ける ことができる
(O󰸽)
停止
(Lock) ハンドルロックが できる
アンサーバックスイッチ アンサーバックシステムの 操作に使用
アンサーバックシステム
(P.41)
Honda SMART Key ON/
OFF スイッチ
Honda SMART Key システム の作動可能状態と作動停止状 態の切り換えおよび、作動状 態の確認に使用 (P.37)
次ページに続く
31
スイッチ
前ページの続き
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドル
ロックをかけましょう。 U 字ロックなどの使用も推奨します。
メインスイッチ
押す
32
回す
かけかた
#
a
ハンドルを左または右にいっぱいにきる。
b
メインスイッチを押し込みながら、 (Lock) の位置まで回す。
u メインスイッチを解錠するには (P.38) u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを左
右に軽く動かしてください。
c
メインスイッチを施錠する。(P.39)
外しかた
#
メインスイッチを押し込みながら、 (O󰸽) の 位置まで回す。
u メインスイッチを解錠するには (P.38)

Honda SMART Key システム

Honda SMART Key システムは、車両と Honda SMART Key の間で相互認証を行い、登録された Honda SMART Key であることを確認すること で、キーシリンダーにキーを差し込むことなく メインスイッチの操作が行えるシステムです。
発信機位置と作動範囲
発信機位置
Honda SMART Key システムは、車両と Honda SMART Key の間で電波による通信を行ってい ます。
発信機
車両の発信機から Honda SMART Key シス テムの電波が発信されます。 植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え 込み型除細動器の作動に影響を与える可能 性があります。 発信機から 22 cm 以内に植え込み型心臓 ペースメーカーおよび植え込み型除細動器 を近づけないようにしてください。 その他の医療用電子機器を使用している方 は、医師や医療用電子機器製造業者に影響を 確認してからご使用ください。
1 注意
次ページに続く
33
Honda SMART Key システム
作動範囲
作動範囲はメインスイッチの解錠/施錠の状態
により変化します。
Honda SMART Key システムは、微弱電波を使用 しているため、使用環境により作動範囲が広く なったり、狭くなったりすることがあります。 また、以下の使用環境では正常に作動しないこ とがあります。
Honda SMART Key の電池が消耗しているとき
近くにテレビ塔や発電所、ラジオ局、空港など
強い電波を発生する設備があるとき
Honda SMART Key と一緒にノートパソコン、 ラジオ、携帯電話などの無線通信機器を携帯し ているとき
Honda SMART Key が金属製のものに接した り、覆われているとき
34
前ページの続き
メインスイッチ解錠時の作動範囲
#
イラストの斜線範囲内でシステムが作動可能で す。
メインスイッチ施錠時の作動範囲
#
イラストの斜線範囲内でシステムが作動可能で す。
約 2 m
ガラス越しや壁越しなどの隔てた場所でも Honda SMART Key が車の作動範囲内にあると、 他の人でもメインスイッチの解錠およびエンジ ン始動が可能です。 車から離れていても Honda SMART Key の作動 範囲内の場合は、Honda SMART Key システムを 作動停止状態にしてください。
Honda SMART Key システムを作動停止状態に 切り換えるときは (P.37)
次ページに続く
35
Honda SMART Key システム
Honda SMART Key システム作動範囲内に Honda SMART Key を携帯している人がいると
きは、携帯していない他の人でも以下の操作が 可能になります。
エンジンの始動
メインスイッチの解錠
シートロックの解除
燃料タンクリッドを開く
ハンドルロックの解除
乗車時や車 から離れるときは、必ず運転者が Honda SMART Key を携帯してください。
Honda SMART Key を車体の収納スペースに入 れないでください。
36
前ページの続き
メインスイッチを (On)の位置にしておくと、 Honda SMART Key を携帯していない他の人で もエンジン始動が可能です。 車から離れるときはハンドルロックをかけメイ ンスイッチを施錠してください。(P.39) メインスイッチ照明が消灯し、全ての方向指示 器が 1 回点滅します。
Honda SMART Key システムの作動状態の切り 換え
作動可能状態と作動停止状態の切り換え
#
ON/OFF スイッチを LED の色が変わるまで押 し続ける。
作動状態の確認
#
ONOFF スイッチを軽く押すと LED が点灯し 作動状態が確認できる。
緑色: Honda SMART Key
システムの認証ができる(作動可能状態)
赤色: Honda SMART Key
システムの認証ができない(作動停止状態)
LED
ON/OFF スイッチ
次ページに続く
37
Honda SMART Key システム
メインスイッチの解錠/施錠
メインスイッチの解錠
#
a
Honda SMART Key システムが作動可能状態で あることを確認する。(P.37)
b
メインスイッチを押す。
u 正常に認証が行われると、メインスイッチが
解錠され、Honda SMART Key 警告灯とメイ ンスイッチ照明が点灯します。
c
Honda SMART Key 警告灯が点灯している間 に、メインスイッチを (On)にする。
u メインスイッチを押した後、約 20 秒以内に
メインスイッチを (On)にしなかった場 合、Honda SMART Key 警告灯とメインス イッチ照明が消灯し、方向指示器が 1 回点 滅してから、メインスイッチが施錠されま す。
38
前ページの続き
Honda SMART Key システムが正しく作動し
#
ないとき (P.102)
Honda SMART Key を携帯していない人がメイ ンスイッチを回そうとした場合、メインスイッ チは空回りします。 メインスイッチが施錠した位置と違うときは、 施錠した位置( (O󰸽)、または (Lock)) に戻してください。
メインスイッチ照明
Honda SMART Key 警告灯
メイン スイッチ
Honda SMART Key
メインスイッチの施錠
#
a
メインスイッチを SEAT FUEL、 (O󰸽)、ま たは (Lock)の位置にする。
b
以下のいずれかの方法でメインスイッチを施錠 する。
Honda SMART Key を携帯して作動範囲
から離れる。(P.34)
メインスイッチを押す。
メインスイッチを SEAT FUEL 、
O󰸽)、または (Lock)の位置にし
てから、約 20 秒間待つ。
Honda SMART Key システムを作動停止 状態にする。(P.37)
c
Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照 明が消灯し、方向指示器が 1 回点滅したことを 確認する。
これはメインスイッチが施錠されたことを 示します。
Honda SMART Key システムが正しく作動しな いとき (P.102
)
メインスイッチ照明
メインスイッチ
(On)
SEAT FUEL
(Lock)
(O󰸽)
次ページに続く
39
Honda SMART Key システム
車から離れるときは、必ずメインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の位置にあることを確
認してください。 メインスイッチを SEAT FUEL の位置で施錠し た場合は一度だけ (O󰸽)に回すことができま す。 メインスイッチを (O󰸽)の位置で施錠する と、ハンドルロックをかけられません。ハンド ルロックをかけるにはメインスイッチを解錠し てください。
40
前ページの続き

アンサーバックシステム

アンサーバックシステムは車の位置を見つける ための機能です。 メインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の ときに、Honda SMART Key のアンサーバックス イッチを押すと、方向指示器が点滅し、メイン スイッチ照明が点灯することで車の位置を知ら せます。 メインスイッチ照明は約 1 分間点灯します。
アンサーバックシステムは微弱な電波を使用し ています。植え込み型心臓ペースメーカーなど の医療用電子機器に影響を与える可能性があり ます。
アンサーバック スイッチ
メイン スイッチ照明
次ページに続く
41
アンサーバックシステム
使いかた
#
Honda SMART Key のアンサーバックスイッチ
を押す。
u メインスイッチが(On)のときはアンサーバッ
クシステムは作動しません。
メインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の 位置で 10 日以上経過すると、アンサーバックシ ステムは作動停止状態になります。 アンサーバックシステムが作動可能な期間にア ンサーバックスイッチを押して車両が信号を受 信すると、アンサーバックシステムが作動停止 状態になるまでの期間が、その時点から 10 日間 延長されます。 システムの作動停止状態を解除するには、メイ ンスイッチを一度
u メインスイッチを解錠するには (P.38
アドバイス
車のバッテリーが弱っているときはアンサーバックシス テムが作動しないことがあります。
42
(On)にしてください。
前ページの続き
)

アイドリングストップ・システム

アイドリングストップ・システムは、信号待ち 等の停車時にアイドリングストップ(エンジン を停止)することで燃料消費の低減および騒音 の抑制を目的としたシステムです。
アイドリングストップ・システムの切り換え
#
アイドリングストップ・システムの作動と解除 の切り換えを、アイドリングストップモード切 り換えスイッチにて行います。
作動の場合: (Idling stop) にします。
u
走行中にアイドリングストップが可能な状態にな るとアイドリングストップ表示灯が点灯、停車後 アイドルストップ状態のときに点滅します。
解除の場合: (Idling) にします。
u アイドリングストップ・システムを解除した 場
合、アイドリングストップ表示灯は消灯のまま となります。
アイドリングストップ・システムの起動
#
アイドリングストップモード切り換えスイッチ が (Idling stop) の位置で下記条件を満たす と、アイドリングストップが可能な状態となり、 アイドリングストップ表示灯が点灯します。
サイドスタンドを格納していること
スタータースイッチによりエンジンが始動 されていること
エンジンが十分に暖機されていること
車速 10 km/h 以上で走行していること
アイドリングストップ表示灯が点灯しない
#
ときは (P.99)
アイドリングストップ モード切り換えスイッチ
アイドリングストップ 表示灯(点灯)
次ページに続く
43
アイドリングストップ・システム
アイドリングストップ(エンジンの停止)
#
アイドリングストップ表示灯が点灯していると
きに、スロットルグリップを完全に戻し、停車 するとアイドリングストップし、アイドリング ストップ表示灯が点滅します。
u
アイドリングストップ中に、アイドリングス トップモード切り換えスイッチを (Idling) に する操作を行うと、アイドリングストップ・シ ステムが解除され、スロットルグリップを回し てもエンジンは再始動しません。
アイドリングストップ表示灯(点滅)
44
前ページの続き
アイドリングストップ表示灯が点灯している
#
がアイドリングストップしないときは
(P.100)
アドバイス
長時間のアイドリングストップ(エンジンの停止)はバッ テリーあがりの原因となります。
アイドリングストップ・システムを安全に使用
#
するために
アイドリングストップ表示灯が点滅している状 態で車から離れないでください。車から離れる ときは、必ずメインスイッチを ください。
u スロットルグリップを回すと、エンジンが再始
動するおそれがあります。
O󰸽)にして
エンジンの再始動
#
アイドリングストップ表示灯の点滅を確認し、 スロットルグリップを回す。
u アイドリングストップ表示灯が点滅していない
とスロットルグリップを回しても、エンジンは 再始動しません。
u
アイドリングストップ状態でサイドスタンドを 出すと、アイドリングストップ表示灯が点滅か ら点灯に切り換わり、アイドリングストップ・ システムが解除されます。
スロットルグリップを回してもエンジンが
#
始動しないときは (P.100)
アドバイス
アイドリングストップ・システムが作動しエンジンが停止 した状態でもヘッドライトは点灯しています。 バッテリーが弱っている際にこの状態が続くと、バッテ リーがあがって再始動できなくなるおそれがあります。 バッテリーが弱っているときは、アイドリングストップ モード切り換えスイッチを (Idling) にし、アイドリン グストップしないようにしてください。 バッテリーの点検は6か月ごとに Honda 販売店で行って ください。
45

Honda セレクタブル トルク コントロール

トルクコントロール(エンジン出力の制御)の ON と OFF の切り換えができます。
u トルクコントロールの ON と OFF の切り換え
は、車を停止してから行ってください。
u トルクコントロールが作動中(トルクコント
ロール警告灯が点滅中)は、トルクコントロー ルの ON と OFF の切り換えはできません。
u メインスイッチを(On)にすると、トルクコン
トロールは自動的に ON になります。
トルクコントロール ON/OFF 切り換え
SEL
スイッチを押して、トルクコントロール [HSTC]を表示します。 トルクコントロール[HSTC]表示中に イッチを押し続けると、ON と OFF が切り換わ ります
46
SET
SET
スイッチ
トルクコントロール OFF 警告灯
トルクコントロール警告灯
トルクコントロール[HSTC]表示

エンジン始動

始動するには、エンジン・冷却水の温度にかか わらず、次の手順で行ってください。
この車は、イグニッションカットオフ式サイド スタンドを装備しています。
u サイドスタンドを出したままでは、エンジンが
始動しません。エンジンを始動する前に、必ず サイドスタンドを格納してください。
u エンジンが始動しているときにサイドスタンド
を使用すると、エンジンが停止します。サイド スタンドは、エンジンを停止してから使用して ください。
この車は Honda SMART Key システムを装備し ています。乗車中は、Honda SMART Key を常に 携帯してください。
アドバイス
スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジン
がかからないときは、一度メインスイッチを (O󰸽) にしてください。その後バッテリー電圧回復のため 10 秒ほど経ってからやり直してください。
無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジン やマフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを (O󰸽 にしてください。再度走行を行う際は、各部の損傷 状態や、走行に支障が無いかを十分に確認してくだ さい。
次ページに続く
47
エンジン始動
a
メインスタンドを立てる。(P.7)
b
メインスイッチを (On) に回す。
u メインスイッチを解錠するには (P.38)
48
前ページの続き
b
c
後輪ブレーキレバーを強く握り、タイヤをロッ クする。
u 後輪ブレーキレバーを強く握った状態でな
いとエンジンはかかりません。
d
スロットルグリップを完全に 閉 じたまま、
スタータースイッチを押す。
u エンジンがかかったらすぐに、スターター
スイッチから手をはなしてください。
dc
u もし、エンジンがかからない場合は、スロット
ルグリップをわずかに(遊びを除いて 3 mm 程 度)回しながら、スタータースイッチを押して ください。
遊びを除いて 3 mm 程度
エンジンがかからないときは
#
次の方法を試してください。
a
スロットルグリップを全開にし、スタータース イッチを5秒間押す。
b
通常手順( bd)でエンジンをかける。
c
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しない 場合はスロットルグリップを少し(3 mm 程度) 開ける。
d
エンジンがかからないときは 10 秒間待ってか ら、a b の手順を繰り返す。
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を したときにガソリンを補給してもエンジンがか かりにくいことがあります。このようなとき は、スロットルグリップを回さずにスターター スイッチを普段より多めに使用してください。 バッテリーあがりを防ぐため、スターターモー ターは連続して 15 秒以上回さないでください。 15 秒回してもエンジンが始動しなかったとき は、一度メインスイッチを (O󰸽)に戻して 10 秒以上待ってから再始動してください。
それでも始動できないときは (P.89
#
)
49

正しい運転の操作

スタートの手順
a
後輪ブレーキレバーを強く握ったまま、車を前 にゆっくり押してメインスタンドを外す。
u エンジンをかけてから走り出すまではエン
ジンの回転をむやみにあげないでください。
u 乗車する前に、サイドスタンド、メインスタ
ンドは完全に納まっているか確認してくだ さい。
50
b
車の左側から乗車し、正しい乗車姿勢でシート にしっかりと腰をおろす。このとき足で車が倒 れないように支える。
u 乗車してスタートするまでは後輪ブレーキ
レバーを強く握ったままにしておいてくだ さい。
c
後輪ブレーキレバーをはなし、スロットルグ リップをゆっくり回し、発進する。
u スロットルグリップをいきなり手前に回す
と急加速して危険です。
スロットルグリップで速度調整を行う。
加速する・・・スロットルをゆっくり回す。 減速する・・・スロットルをすばやく戻す。
ブレーキの使いかた
戻す
回す
前輪ブレーキレバー後輪ブレーキレバー
ブレーキは
、前輪ブレーキレバーと後輪ブレー
キレバーを同時に使いましょう。
51

燃料補給

燃料がにじみ出ることがあるので、給油口の下 端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン タンク容量:8.1 ℓ
燃料についての注意 (P.9)
#
52
燃料タンクキャップの開けかた
a
メインスイッチを回し、SEAT FUEL の位置にす る。
u メインスイッチを解錠するには (P.38)
b
燃料タンクリッドシートオープナースイッチ の FUEL を押して、燃料タンクリッドを開ける。
燃料タンクリッド
メインスイッチ
SEAT FUEL
燃料タンクリッド/シート オープナースイッチ
FUEL
c
燃料タンクキャップを左に回して取り外す。
5 マーク
d
取り外した燃料タンクキャップは、燃料タンク キャップ置き場に置く。
燃料タンクキャップ置き場
燃料タンクキャップ
給油口の下端
次ページに続く
53
燃料補給
燃料タンクキャップの閉じかた
a
燃料タンクキャップを取り付けて、右に回して 閉める。
u 燃料タンクキャップの△マークとタンク上
b
燃料タンクリッドを閉じる。
前ページの続き
面の△マークが合うところまで確実 に回し てください。
1 警告
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり ます。
燃料補給およびガソリンの取り扱い 2 P. 9
54

USB ソケット

USB ソケットは、グローブボックス内にありま す。 (P.60) 充電する機器についてはご自身の責任でお使い ください。
u バッテリーあがりを防ぐため、エンジンがか
かっている状態でお使いください。
u ソケットへの異物侵入を防ぐために、使用しな
いときはカバーを閉めてください。
カバーを開けてお使いください。 USB Type-C コネクターが使用できます。 定格 15 W (5 V、3.0 A)まで使用できます。
u USB ソケットは充電専用です。
カバー
アドバイス
発熱する機器や定格以上の機器を使用しないでくだ
さい。
USB ソケットが濡れた状態では使用しないでくださ
い。
USB のケーブルをはさんだり、引っかけたりしない
でください。
55

その他装備の使いかた

トランク シートの開けかた
a
ハンドルを直進状態にする。
b
56
シート
トランク
燃料タンクリッド/シー トオープナースイッチ
メインスイッチ
SEAT FUEL
SEAT
メインスイッチを回し、SEAT FUEL の位置にす る。
u
c
燃料タンクリッドシートオープナースイッチ の SEAT を押して、シートを開ける。
シートの閉じかた
シートをおろし、シート後部を上 から押して ロックします。 シートを軽く持ち上げて、ロックがかかってい ることを確認してください。
u Honda SMART Key やエマージェンシーキー、
ID タグをトランクに入れないでください。
最大積載量を超 えて荷物を積まないでくださ い。 最大積載量:10 kg
メインスイッチを解錠するには (P.38)
トランクにヘルメットを収納することができ ます。ヘルメットの前側をトランク前方に向け て収納してください。
ヘルメット
トランク
u ヘルメットの種類や形状、大きさなどにより、
一部収納できない場合があります。
アドバイス
トランク内に貴重品やこわれ易いもの、熱の影響を受け易 いものは入れないでください。また、トランク本体が損傷 する場合があるので、固くて重いものを入れたまま走行し ないでください。
次ページに続く
57
その他装備の使いかた
ヘルメットホルダー
シート下にヘルメットホルダーがあります。
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使い
ください。
前ページの続き
ヘルメットホルダー
1 警告
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけた まま走行しないでください。 走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した りする事故が発生することがあります。
シートの開けかた (P.56
#
58
)
携帯工具、書類入れ
携帯工具と書類入れはシート裏側にバンドで収 納します。
書類入れ
バンド
携帯工具
バンド
シートの開けかた (P.56)
#
次ページに続く
59
その他装備の使いかた
前ページの続き
グローブボックス
ハンドルの左下にグローブボックスがあります。
カバー
最大積載量を超 えて荷物を積まないでくださ い。 最大積載量:1 kg
60
開けかた
カバーを押して開けます。
閉じかた
カバーを前方へ押しこみます。しっかり閉まっ ているか確認してください。
アドバイス
グローブボックス内に貴重品やこわれ易いものは入れな いでください。また、グローブボックス本体が損傷する 場合があるので、固くて重いものを入れたまま走行しな いでください。

メンテナンス

メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。
また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識.............................. P. 62
主要部品の脱着方法 ....................................P. 73
バッテリー ......................................................... P. 73
バッテリーカバー ............................................. P. 74
メンテナンスリッド .........................................P. 75
エンジンオイル........................................... P. 76
トランスミッションオイル........................... P. 78
冷却水 .......................................................P. 80
ブレーキ ....................................................P. 82
ブリーザードレーン ....................................P. 84
スロットル ................................................. P. 85
その他の交換.............................................. P. 86
Honda SMART Key の電池交換......................... P. 86

メンテナンスの基礎知識

メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの重要性
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ご と(12 か月ごと)、2 年ごと(24 か月ごと)の定 期点検整備が義務付けられています。安全快適に お乗りいただくために、必ず実施してください。
1 警告
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理 は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡 または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス ノートに記載された点検方法・要領を守 り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
62
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意してく ださい。
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジンを停
止し、Honda SMART Key システムが作動停止 状態で行う 2 P. 37
平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで 触れない
エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に従って、日 常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適時 行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコー ドに記入してください。 異音や異状を感じたときは、直ちに Honda 販売店 にご相談ください。
メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
#
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
ブレーキ
レバーの遊び(油圧式)
ブレーキの効き具合
ブレーキ液の量
タイヤ
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ
エンジン
冷却水の量
オイルの量
かかり具合、異音
低速、加速の状態
灯火装置および方向指示器
運行において異状が認められた箇所
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点検 を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま たは、1,000 km 時)に行う点検、Honda が指定す る点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
#
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以下 の種類があります。
日常点検
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
2 年ごと(24 か月ごと)に行う点検
次ページに続く
63
メンテナンスの基礎知識
ご自身で点検を実施する場合
#
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲内 で行ってください。難しいと思われる内容につい ては、Honda 販売店にご相談ください。 点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記
録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
1 か月目点検について
#
新車から 1 か月目(または、1,000 km 時)は、特 に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重 視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買い あげの Honda 販売店で行ってください。他の販売 店にてお受けになると有料となる場合があります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。詳細については、メンテナンス ノートをご覧ください。
交換部品について
#
整備の際は、Honda 純正部品を使用してください。 色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載さ れているモデル名、カラーおよびコードをお知らせ ください。
64
カラーラベルは、シートを開けると確認できます。
2 P. 56
カラーラベル
1 警告
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品の 使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因とな り、重傷を負ったり、死亡したりすることが あります。
Honda 純正部品を使用してください。
メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリー を使用しており、バッテリー液の点検、補給は必要 ありません。バッテリーのターミナル部に汚れや 腐食がある場合のみ清掃してください。 また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さない でください。バッテリー充電時も液口キャップを 取り外す必要はありません。
アドバイス
バッテリーには寿命があります。交換時期について は、Honda 販売店にご相談ください。交換する場合 は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを使 用してください。
万一の場合の応急処置
#
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに医 師の診察を受けてください。
電解液が眼に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15 分以上洗浄し
てください。加圧された水での洗浄は、眼を 痛めるおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
1 警告
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま れています。希硫酸は腐食性が強く、眼や皮 膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保 護メガネと保護服を着用
バッテリーを子供の手の届く所に置かない
• ショートによる火花やたばこなどの火気 に十分注意する
次ページに続く
65
メンテナンスの基礎知識
ターミナル部の清掃
#
1.
バッテリーを取り外す。 2 P. 73
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭く。
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー
ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正ア クセサリーをご使用ください。それ以外のものを使 用するとバッテリーあがりや故障の原因となります。
ヒューズ
この車 の 電気回路は、 ヒューズで保護されて います。電装部品が動作しないときは、ヒューズを 調べ、必要に応じて交換してください。 2 P. 104
66
ヒューズの点検・交換
#
メインスイッチを (O󰸽)にして、ヒューズを取 り外して点検します。切れている場合は、指定され ている容量のヒューズと交換してください。 ヒューズの容量はスペックページをご確認くだ さい。 2 P. 120
ヒューズ切れ
アドバイス
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過熱 焼損の原因になるので絶対に使用しないでください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、ヒュー ズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda 販売 店にご相談ください。
MB
エンジンオイル
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経過 とともに劣化したり減っていきます。そのため、定 期交換時期に行う交換だけではなく日常点検によ るオイル点検・補給が必要です。汚れたり古くなっ たオイルはエンジンに悪影響を与えますので早め に交換してください。 オイル交換は Honda 販売店で行うことを推奨しま す 。 交換時期はスペックページをご確認くだ さい。 2 P. 119
エンジンオイルの選びかた
#
推奨エンジンオイル:
Honda 純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認 し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選 びください。全ての規格を満たしている場合でも 特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
JASO T 903 規格
SAE 規格 API 分類
※ 3
※ 1
※ 2
:MB
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL 級相当
メンテナンスの基礎知識
1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出 されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MB 性能であることを示 しています
2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分 類です。API マークの入っている相当品を使用す る場合、下記のものをご使用ください。
推奨しません 推奨します
67
MB
メンテナンスの基礎知識
トランスミッションオイル
トランスミッションオイルの選びかた
#
推奨トランスミッションオイル:
68
Honda 純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認 し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選 びください。全ての規格を満たしている場合でも 特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
JASO T 903 規格
SAE 規格
API 分類
※ 3
※ 1
※ 2
:MB
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL 級相当
1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出 されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MB 性能であることを示 しています
2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分 類です。API マークの入っている相当品を使用す る場合、下記のものをご使用ください。
推奨しません 推奨します
メンテナンスの基礎知識
ブレーキ液
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでください。 ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障の原 因となることがあります。
アドバイス
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷 します。 漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってください。
指定ブレーキ液:
Honda 純正ブレーキフルード DOT 3 または DOT4
冷却水
Honda 純正ウルトララジエーター液を、蒸留水また は水道水で下記濃度に薄めてお使いください。
標準濃度:50% 濃度による不凍温度:
30% の場合:-16°Cまで 50% の場合:-37°C まで
アドバイス
指定以外のラジエーター液や不適当な水(井戸水や天 然水)を使うと、サビなどの原因となります。
69
メンテナンスの基礎知識
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式の エアクリーナーエレメントが装備されており点検・ 清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。
エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売店 にご相談ください。交換時期はスペックページを ご確認ください。 2 P. 119
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 84
タイヤ
空気圧の点検
#
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい ため、少なくとも 1 か月ごとにタイヤゲージを使用 して空気圧を点検してください。 タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが ありますので、必ず 冷 えた状態で点検してくだ さい。
70
亀裂と損傷の点検
#
タイヤの全周に、亀裂や 損傷、ひび割れおよび釘、 石、 その他 の 異物が刺 さったり、かみ込んだり していないかを点検しま す。道路の縁石などにタ イヤ側面を接触させた り、大きな凹みや突起物を乗り越したときは、必ず 点検してください。
異状な摩耗の点検
#
タイヤの接地面が異状に 摩耗していないかを点検 します。
溝の深さの点検
#
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝 の深さを確認します。サインが現れたときは、直ち に交換してください。また、安全走行のため、ト レッド中央部の溝の深さが最小残溝量になったと きは交換してください。
または TWI
ウェアインジケーター 表示マーク
メンテナンスの基礎知識
1 警告
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を 守り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤ は交換してください。
次ページに続く
71
メンテナンスの基礎知識
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用し てください。指定以外のタイヤは、操縦性や走行安 定性に悪影響を与えることがありますので使用し ないでください。
タイヤの交換は、Honda 販売店にご相談ください。 指定タイヤ、空気圧、最小残溝量(溝の深さ)はス ペックページをご確認ください。 2 P. 119
1 警告
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や 走行安定性に悪影響を与えることがありま す。また、そのことが原因で転倒事故などを 起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性 があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取り付けてください。
72

主要部品の脱着方法

バッテリー
+端子
バンド
-端子
ターミナルカバー
バッテリー
取り外し
#
メインスイッチが (O󰸽)になっていることを 確認してください。
1.
バッテリーカバーを取り外す。2 P. 74 バンドを取り外す。
2.
3.
-端子のボルトを外し、-コードを外す。
4.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト を外し、+コードを外す。
5.
端子のナットを落とさないようにバッテ リーを取り出す。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。 バッテリーコードは、必ず先に+側より取り付 けてください。また、ターミナル部にゆるみが 生じないように、確実にボルトを締め付けてく ださい。 バッテリーコードを再び取り付けたときに、時 計の表示がずれている場合は合わせ直してくだ さい。 2 P. 21
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス の基礎知識をご確認ください。 2 P. 65
73
主要部品の脱着方法 u バッテリーカバー
バッテリーカバー
バッテリーカバー
74
タブ
取り外し
#
シートを開ける。2 P. 56 タブを押しながらバッテリーカバーを外す。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
メンテナンスリッド
取り外し
#
メンテナンスリッドの側面を押しながらメンテ ナンスリッドを外す。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。 取り付け後は、メンテナンスリッドが確実に取 り付けられてあるか確認してください。
主要部品の脱着方法 u メンテナンスリッド
メンテナンスリッド
メンテナンスリッド
75

エンジンオイル

オイルの量の点検
オイルレベルゲージ
76
注入口
上限
下限
エンジンオイルの点検は、アイドリングストッ プモード切り換えスイッチを (Idling) にして 行ってください。
1.
エンジンが冷えている場合は、3 ~ 5 分ほど アイドリングさせる。
2.
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジン を止め、2 ~ 3 分間待つ。
3.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
4.
オイルレベルゲージを外す。 布等でオイルレベルゲージについたオイル
5.
を拭く。 オイルレベルゲージをねじ込まずに差し込む。
6.
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限
7.
の間にあることを確認する。 オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
8.
エンジンオイル u オイルの補給
オイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイルレ ベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイルを 上限まで補給してください。 2 P. 67, 2 P. 119
1.
エンジンオイルの点検後、オイルレベルゲー ジで確認(2 P. 76)しながら、オイルを注入 口より補給する。
u 上限を超えて補給しないでください。 u ゴミが入らないようにしてください。 u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
2.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジンに 悪影響を与えます。また 銘柄やグレードの異なるオ イルを混用しないでください。
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについて はメンテナ ンスの基 礎知識をご確認 ください。
2 P. 67
オイル漏れの点検
エンジンなどから、オイルが漏れていないこと を確認します。
77

トランスミッションオイル

オイルの量の点検
トランスミッションオイルの点検は、アイドリ ングストップモード切 り 換えスイッチを
(Idling) にして行ってください。
オイルチェックボルト
ボルト穴
ワッシャー
78
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
2.
オイルチェックボルト、ワッシャーを外す。
3.
オイルがボルト穴の下端まであることを油 面の位置で確認する。
4.
ワッシャーを新品に交換し、オイルチェック ボルトを確実に取り付ける。
トランスミッションオイル u オイルの補給
オイルの補給
オイルの油面が低い場合は、推奨オイルをボル ト穴の下端まで補給してください。
上限を超えて補給しない
ゴミが入らないようにする
オイルをこぼしたときは完全に拭き取る
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、トランス ミッションに悪影響を与えます。また 銘柄やグレー ドの異なるオイルを混用しないでください。
推奨トランスミッションオイルやオイルの選び かたについてはメンテナンスの基礎知識をご確 認ください。 2 P. 68
オイル漏れの点検
トランスミッションケースなどから、オイルが 漏れていないことを確認します。
79
冷却水
冷却水の量の点検
上限
下限
80
リザーバータンク
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
2.
冷却水がリザーバータンクの上限 (UPPER) と下限 (LOWER) の間にあることを確認す る。
冷却水の減り具合が著しいとき、またはリザー バータンクに冷却水がない場合は水漏れが考え られます。Honda 販売店にご相談ください。
冷却水の補給
スリット
リザーバータンクリッド
冷却水 u 冷却水の補給
3.
リザーバータンクキャップを取り外す。
4.
平坦地で車体を垂直にし、冷却水(2 P. 69) のレベルを確認(2 P. 80)しながら補給する。
u 上限(UPPER)を超えて補給しないでく
ださい。
u ゴミが入らないようにしてください。
5.
リザーバータンクキャップを確実に取り付 ける。
6.
リザーバータンクリッドを取り付ける。
7.
フロアーマットを取り付ける。
保護布
フロアーマット
リザーバータンクキャップ
冷却水の補給はリザーバータンクキャップから行 い、ラジエーターキャップは外さないでください。
1.
冷却水の点検後、右側フロアーマットをめく る。
2.
マイナスドライバーを保護布で覆い、スリット に挿入し、リザーバータンクリッドを取り外す。
1 警告
エンジンが熱いときにラジエーターキャッ プを外すと冷却水が噴き出し、重いヤケドを 負います。
ラジエーターキャップを外す前には、必ずエ ンジン、ラジエーターが冷えていることを確 認してください。
81

ブレーキ

ブレーキ液の点検
前輪ブレーキリザーバータンク
後輪ブレーキリザーバータンク
後輪ブレーキ リザーバータンク
下限
82
前輪ブレーキ リザーバータンク
下限
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
2.
リザーバータンク上面を水平にし、液面が点 検窓の下限(LWR)以上にあることを確認す る。
u 液面が下限以下の場合は、ブレーキパッ
ドの摩耗の点検を行ってください。
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ やホースに損傷があるときは Honda 販売店に ご相談ください。
ブレーキ u ブレーキパッドの摩耗の点検
ブレーキパッドの摩耗の点検
パッドの摩耗限界溝が無くなったら、パッドの 摩耗限界です。 摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し てください。 ブレーキパッドの交換は、Honda 販売店にご相 談ください。
フロント
ディスク
パッド
パッドの摩耗 限界溝
パッドの摩耗 限界溝
フロント
ブレーキキャリパーの前側からのぞいて点検し ます。
リヤ
車右後ろ側からブレーキキャリパーをのぞいて 点検します。
リヤ
パッドの摩耗 限界溝
ディスク
パッド
83

ブリーザードレーン

ブリーザードレーンの清掃 (Honda 指定 1 年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な
ブリーザードレーンの清掃が必要です。
清掃のしかた
#
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用
1.
意する。 ブリーザードレーンを外し、ブリーザード
2.
レーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
84
ブリーザードレーン

スロットル

スロットルの点検
メインスイッチを (O󰸽) にした状態でスロッ トルを作動させ、スムーズに動くかどうか、ハ ンドルを左右にきっても作動が重くないか、ス ロットルグリップの遊びが適正か点検します。 異状を感じた場合やスロットルケーブル外表部 に損傷があるときは Honda 販売店にご相談く ださい。
スロットルグリップの遊び:
2 - 6 mm
遊び
85

その他の交換

Honda SMART Key の電池交換
メインスイッチを (On)にしたとき Honda SMART Key 警告灯が5回点滅した場合や作動
距離が不安定になった場合は、早めに電池を交 換してください。 電池を交換するときは、 Honda SMART Key の 各スイッチを押さないでください。 電池交換の際は Honda 販売店での交換をおす すめします。
使用電池:
ボタン電池 CR2032
1 注意
ボタン電池および取り外した部品は小さい ため、子供が誤って飲み込み、傷害を受ける 可能性があります。
ボタン電池および取り外した部品を子供の 手の届く所に置かないでください。
86
1.
スリットに、保護布をあてたマイナスドライ バーもしくはコインなどを差し込み、カバー を取り外す。
u 傷つき防止のためマイナスドライバーも
しくはコインなどは保護布をあててくだ さい。
u 本体の内部回路、電子端子などに触れな
いでください。故障の原因となります。
u 防水シール部分の傷つきやゴミの混入に
ご注意ください。耐水性能の低下や故障 の原因となります。 電池交換の際、本体に無理な力を加えな
u
いでください。
2.
古いボタン電池を取り出し、新しいボタン電 池の-側を上側にしてはめ込む。
3.
カバーを取り付ける
u カバーは正しい位置で取り付けられてい
ることを確認してください。
カバー
ボタン電池
保護布
スリット
その他の交換 u Honda SMART Key の電池交換
87

こんなときは

エンジンが始動しない ................................. P. 89
オーバーヒート(水温警告灯が点灯)........... P. 90
警告灯が点灯/点滅 ....................................P. 91
PGM-FI 警告灯 ...................................................P. 91
バッテリー電圧低下警告灯 ............................. P. 91
ABS(アンチロックブレーキシステム)
警告灯............................................................... P. 92
トルクコントロール警告灯 ............................. P. 92
Honda SMART Key 警告灯 ................................P. 93
緊急時のシートロックの解除 ....................... P. 94
緊急時のメインスイッチの解錠 ....................P. 95
その他の故障表示 .......................................P. 98
燃料計の故障表示............................................. P. 98
アイドリングストップ・システムが正しく
作動しない ...............................................P. 99
Honda SMART Key システムが正しく
作動しない.............................................. P. 102
電装部品のトラブル .................................. P. 104
ヒューズ切れ................................................... P. 104
エンジンが一時的に不調になる................... P. 105

エンジンが始動しない

スターターモーターは作動する がエンジンが始動しないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 47
燃料タンクにガソリンはあるか
PGM-FI 警告灯が点灯していないか
u 点灯している場合は、直ちに Honda 販売
店にご相談ください。
スターターモーターが作動せ ず始動できないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 47
ヒューズが切れていないか 2 P. 66
バッテリーターミナル部に緩みや腐食がな
いか 2 P. 65 これらに該当しない場合や異常がある場合は、 Honda 販売店にご相談ください。
89

オーバーヒート(水温警告灯が点灯)

次のようなときは、オーバーヒートです。
水温警告灯が点灯している
走行時の加速が急に悪くなる
このようなときは直ちに安全な場所に車を停め て次の処置・確認を行ってください。
アドバイス
オーバーヒートの状態で走行を続けると、エンジン故 障の原因となります。
長時間のアイドリングにより、水温警告灯が点 灯する場合があります。
オーバーヒートの処置
1.
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジン を止める。
u ラジエーターカバーに異物等の付着がな
いか、確認します。異物等がある場合は 取り除いてください。
u メインスイッチが (O󰸽) の状態で、
エンジンが冷えるのを待ちます。
90
2.
エンジンが冷えてから、リザーバータンクの 冷却水を点検し、冷却水が不足していたら補 給する。 2 P. 80, 2 P. 81
3.
ラジエーターホースなどを点検し、水漏れが ないか確認する。
水漏れがある場合
エンジンをかけず、Honda 販売店にご相談く ださい。
水温警告灯を確認しながら走行する。
4.
異常がなければ走行可能ですが、異常が
u
再発しない場合でも、なるべく早 く Honda 販売店で点検を受けてください。

警告灯が点灯/点滅

PGM-FI 警告灯
走行中またはアイドリング中に点灯した場合は 何らかの異常が 考えられます。高速走行をさ け、直ちに Honda 販売店にご相談ください。
バッテリー電圧低下警告灯
走行中に点灯した場合は、バッテリー電圧が低 下しているか、バッテリーの性能が低下してい る可能性があります。Honda 販売店にご相談く ださい。
警告灯を点灯するのに十分な電圧がない場
u
合、警告灯が点灯しないことがあります。
91
警告灯が点灯/点滅 u ABS(アンチロックブレーキシステム)警告灯
ABS(アンチロックブレーキシ ステム)警告灯
警告灯が次のような状態になったときは、シス テムの異常が考えられますので、Honda 販売店 にご相談ください。
運転中に点灯または点滅したとき
メインスイッチを (On) にしても点灯しな
いとき
10 km/h 以上で走行しても消灯しないとき
警告灯が点灯または点滅した場合でも通常のブ レーキとしての性能は確保されています。(ABS としての作動はしません) ABS 警告灯が消灯しているときに、後輪が持ち 上がった状態で後輪を空転させると、警告灯が 点滅する場合があります。この場合はメインス イッチを (O󰸽) にし、再度メインスイッチを
(On) にします。警告灯が点灯し、速度が約
30 km/h に達して消灯すれば正常です。
92
トルクコントロール警告灯
警告灯が以下のような状態になった場合、トル クコントロールの異常が考えられますので、 Honda 販売店にご相談ください。
走行中に点灯し続けたとき
メインスイッチを (On) にしても点灯しな
いとき 3 km/h 以上で走行しても消灯しないとき
警告灯が点灯した場合でも走行は可能です。 (トルクコントロールは作動しません)
u トルクコントロール作動中に警告灯が点灯
したときは、一度スロットルグリップを完全
に閉じることで、通常の状態に戻ります。 トルクコントロール警告灯が消灯した状態で、 メインスタンドを立てるなどして後輪を空転さ せた場合、警告灯が点灯する場合があります。 この場合はメインスイッチを (O󰸽) にし、再 度メインスイッチを(On) にします。警告灯が 点灯し、速度が約 3 km/h に達して消灯すれば正 常です。
警告灯が点灯/点滅 u Honda SMART Key 警告灯
Honda SMART Key 警告灯
Honda SMART Key 警告灯が 5 回
#
点滅したとき
Honda SMART Key のボタン電池を交換してく ださい。2 P. 86
メインスイッチの位置が (On)の
#
状態で Honda SMART Key 警告灯 が点滅したとき
メインスイッチが SMART Key の通信が途切れると Honda SMART Key 警告灯が点滅します。 以下の場合、通信が途切れることがあります。
強い電波やノイズの影響
走行中の Honda SMART Key の紛失
但しメインスイッチが施錠されるまでは操作に 影響はありません。
(On)のとき車両と Honda
Honda SMART Key 警告灯が点滅中にメインス イッチの位置を SEAT FUEL、 (O󰸽)または
(Lock ) にすると、メインスイッチ照明と
Honda SMART Key 警告灯が約 20 秒点滅しま す。その後自動的に消灯し、メインスイッチが 施錠されます。
u この機能の最初と最後を方向指示器の点滅
でお知らせします。 メインスイッチを 2 秒以上押し続けることでも この点滅を解除できます。点滅を解除するとメ インスイッチは施錠されます。
Honda SMART Key がない場合、別の方法でメイ ンスイッチを解錠することができます。2 P. 95
93

緊急時のシートロックの解除

エマージェンシーキーを使ってシートロックを 解除できます。
シートの開けかた
#
1.
メンテナンスリッドを取り外す。2 P. 75
2.
エマージェンシーキーの突起部を緊急用
シートオープナーのスロットに合わせ、エ マージェンシーキーを反時計回りに回す。
3.
シートを開け、エマージェンシーキーを時計 回りに回す。
シートの閉じかた
#
1.
シートをおろし、シート後部を上から押して ロックします。シートを軽く持ち上げて、 ロックがかかっていることを確認してくださ い。シートがロックされない場合は、エマー ジェンシーキーを時計回りに回してロックし ます。 緊急用シートオープナーからエマージェン
2.
シーキーを抜きメンテナンスリッドを取り 付ける。
94
突起部
スロット
エマージェ
ンシーキー
閉じる
緊急用シート オープナー
開ける

緊急時のメインスイッチの解錠

ID タグを使ってメインスイッチを解錠できま す。
準備
#
1.
メインスイッチを 4 秒以上押し続ける。
u メインスイッチ照明と Honda SMART
Key 警告灯が点滅します。
2.
ID タグの ID ナンバーを確認する。
3.
メインスイッチ照明と Honda SMART Key 警告灯が点滅中にメインスイッチを押す。
u メインスイッチ照明と Honda SMART
Key 警告灯が点灯に変わり、ID ナンバー 入力モードになります。
ID タグ
ID ナンバー
ID ナンバーの入力
#
メインスイッチが SEAT FUEL、 (O󰸽)、ま たは (Lock)の位置のとき ID タグの ID ナン バーを左から順にメインスイッチを押すことに よって入力します。 ID ナンバーはメインスイッチを押した数によっ て認証されます。
メインスイッチ照明が点灯してから5秒以内に メインスイッチを必要な回数押してください。
5秒経過すると、メインスイッチ照明が消灯し 入力したナンバーが決定されます。再び点灯し たら、次の桁のナンバーを入力してください。
u メインスイッチ照明が青色に点灯しない場
合、バッテリーが弱っているおそれがありま
す。Honda 販売店にご相談ください。
次ページに続く
95
緊急時のメインスイッチの解錠
入力例
"0"を入力するには、メインスイッチ照明が点
灯中に、メインスイッチを押さずに5秒間待 つ。
"1"を入力するには、メインスイッチ照明が点
灯してから5秒以内に、メインスイッチを1
回押す。
"0"を入力するとき:
ID ナンバー
"1"を入力するとき:
ID ナンバー
96
メインスイッチ
押さない
メインスイッチ
1回押す
ID ナンバー入力が成功した場合
最後の ID ナンバーの入力が終了すると、メイン スイッチ照明と Honda SMART Key 警告灯が消 灯し、再び点灯したあと、メインスイッチが解 錠されます。
メインスイッチを6分以内に(On)にしてくだ さい。
エンジンの始動が可能になります。
メインスイッチの施錠は SEAT FUEL 、
O󰸽)、または (Lock)の位置にしてメイ
ンスイッチを 2 秒間押してください。 また、 ID ナンバー入力に成功した後、メインス
イッチが SEAT FUEL、 (O󰸽)、または (Lock) の位置で6分経過すると自動的に施錠されます。
メインスイッチが施錠されるとメインスイッチ 照明が消灯します。
再びメインスイッチを解錠するには、緊急時の メインスイッチの解錠をやり直してください。
緊急時のメインスイッチの解錠
ID ナンバー入力に失敗した場合
最後の ID ナンバーの入力が終了すると、メイン スイッチ照明と Honda SMART Key 警告灯が 1 秒ごとに点滅したあと消灯します。
メインスイッチは解錠されません。 緊急時のメインスイッチの解錠をやり直してく
ださい。2 P. 95
ID ナンバー入力をキャンセルする場合
ID 入力中に間違えた場合は、メインスイッチを 押さずにメインスイッチ照明と Honda SMART Key 警告灯が消灯するまで待ちます。
緊急時のメインスイッチの解錠をやり直してく ださい。 2 P. 95
97

その他の故障表示

燃料計の故障表示
燃料計のマークが図のように点灯、消灯をくり かえしたときは Honda 販売店にご相談くださ い。
98
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