
Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取
り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が
必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し
てください。
この車の排気量:
排気量により必要な免許が異なります。
この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
★
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に
より2人乗りはできません。
249 cm
(cc)
排出ガス規制について お車について
この車は排出ガス規制適合車です。
★★
FORESIGHT SE
−
(型):14
BA MF04
平成10年排出ガス規制適合車
この車は、連動ブレーキシステムを装備してい
ます。
詳細については、 ページを参照ください。

取扱説明書について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
★
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに
ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、
しっかりお読みください。
車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
★
の装備や取扱いがありますので、運転する前に
必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ
い。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
★
よびメンテナンスノートをお渡しください。
車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
★
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ
さい。
安全に関する表示について
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して
います。これらは重要ですので、しっかりお読み
ください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至る可能性がある
もの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき
たいこと
知っておいていただきたい
こと
知っておくと便利なこと

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連動ブレーキシステム ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・17
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・17
・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・17
・・・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温計 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料計 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・デジタル時計 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・表示灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・20
前照灯上向き表示灯
・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・20
・・・・・・・・・・・エンジンオイル交換時期表示 ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・22
・前照灯(ヘッドライト)上下切換えスイッチ ・23
・・・・・・・・・・・・・・・パッシングライトスイッチ ・23
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・25
・・・・・・・・・・・方向指示器(ウインカ)スイッチ ・26
・・・・・・・・・・・非常駐車灯(ハザードスイッチ) ・27

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・28・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シートロック ・29
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキロックレバー ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小物入れ ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタートするとき ・44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい走りかた ・46
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・止まりかた ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トランク ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯工具入れ ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・36

目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・52
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・右ブレーキレバー ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・左ブレーキレバー ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・69
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルギヤオイル ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル漏れの点検 ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・80
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・81
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・86
・・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・86
・・・・・・・・・・・・・ベルトケースエアクリーナ ・88
ベルトケースエアクリーナの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・点検、清掃 ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・91
・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・91

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・92
・・・・・・・・・・・・・ウィンドスクリーンの取扱い ・95
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・95
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・98
・・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・100
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・101
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・104

安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必
要な基本的なものです。これらの項目をいつもお
守りいただき、安全運転を心がけてください。 日常点検を行ってください。
運転する前に
車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整
備を必ず行いましょう。
日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。
定期点検は、 ページ参照。
57
60

ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳
禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。エンジンは、風通しの良い場所
でかけてください。

安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して
ください。これは、法令でも定められています。
ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める
など、正しく行ってください。
ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ
ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり
合って圧迫感のないものをお選びください。
保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用
くるぶしまで覆う靴の着用
摩擦に強い皮製の手袋の着用
長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
−
出の少ないものを着用してください。
すその広いズボンや袖口の広いジャケット
−
は、ブレーキ操作などの運転動作のじゃま
になり思わぬ事故の原因にもなりますので
避けてください。
CS SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保
護具および保護性の高い服を着用してくださ
い。

乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください。
同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で
からだを保持してください。運転者は、同乗者の
乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ
さい。
これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。

安全運転のために
荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて
操縦安定性が変わります。積載するときは、積
み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、
安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が
できなくなる場合があります。物を置かないで
ください。
ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな
いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷
物等まで損傷する場合があります。
レンガや鉄片等、固くて重いものをトランクに
入れたまま走行しないでください。積載重量以
内でもトランク本体が損傷する場合があります。
トランクへの最大荷物重さ;
小物入れへの最大荷物重さ
(左右それぞれ);
10.0 kg
0.5 kg

改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪
化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車
の寿命を縮めることがあります。
不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑
行為となります。
このような改造に起因する場合は、保証が受け
られません。
この車は平成 年排出ガス規制適合車です。
排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行
わないでください。
10

安全運転のために
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド
ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ
さい。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐
車しましょう。
やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな
所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない
ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処
置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま
しょう。
ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安
定になり、転倒する恐れがあります。

マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ
ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ
び停止後しばらくの間は熱くなっています。
このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ
ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間
はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ
さい。
他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ
とのない場所に駐車してください。

連動ブレーキシステム
連動ブレーキシステム
左ブレーキレバーを操作すると後輪ブレーキが
作動するとともに前輪ブレーキが作動します。
右ブレーキレバーを操作すると前輪ブレーキが
作動します。
ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレバ
ーを同時に使いましょう。
ためには、右ブレーキレバーと左ブレーキレバー
を同時に使う必要があります。
制動力を効果的に得る

各部の名称
オイルレベルゲージ
(P.74)
携帯工具入れ(P.35)
バッテリ(P.80)
メインヒューズ(P.85)
(P.22)
後席用ステップ
メインスイッチ
ガソリン注入口
(P.38)
右ブレーキレバー

各部の名称
ブレーキロックレバー
(P.31)
左ブレーキレバー
ヒューズボックス
(P.84)
小物入れ
(P.33)
ヘルメットホルダ(P.30)
トランク(P.34)
シートロック(P.29)
後席用ステップ
サイドスタンド
ラジエータリザーバタンク(P.75)
メインスタンド
ブリーザドレン(P.91)
エアクリーナエレメント(P.86)
ベルトケースエアクリーナ(P.88)

メータの見かた、使いかた
計器類
速度計(スピードメータ)
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走
行してください。
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
白地に黒数字は の単位です。
区間距離計(トリップメータ)
メータを0に戻した時点からの走行距離を示し
ます。
戻すときは、区間距離計ボタン(トリップメータボ
タン)を押します。
km
100 m
速度計
(スピードメータ)
区間距離計ボタン
(トリップメータボタン)
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
(トリップメータ)

メータの見かた、使いかた
水温計 燃料計
エンジン冷却水の温度を示します。
エンジン回転中は、指針が目盛の赤マークより低
温側にあるのが正常です。
指針が赤マークを指した場合、オーバーヒートの
おそれがあります。ただちに安全な場所に停車し
てください。
処置手順は、 ページ参照。
100
指針が赤マークを指したまま、走行を続け
るとエンジン故障の原因となります。
高温下での長時間にわたるアイドリングに
より、指針が赤マークを指す場合がありま
す。この場合は、走行してエンジンを冷やす
か、またはエンジンが冷えるまで停止して
ください。
燃料タンク内のガソリンの量を示します。
指針が赤ワクに入りかけたときは、早めにガソリ
ンを補給してください。
このときの燃料残量;
赤ワク
約
1.6
水温計燃料計
赤マーク

デジタル時計
時刻を合わせるときは、
ボタンを押します。
時: H
ボタンを押します。
分: M
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、ボタ
ンを押しつづけると数字が進みつづけます。ただ
し時は12から1へ、分は59か ら00に戻ります。
AM,PMの切替え
ボタンを押しつづけて時が11か ら12に切り換
H
わるときに、AM、PMが切り換わります。
デジタル時計
Hボタン Mボタン

メータの見かた、使いかた
表示灯
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。非
常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を使用して
いるときは、左右の表示灯が同時に点滅します。
前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラ
ンプ)
照射角が上向きのときに点灯します。
方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯
(ハイビームパイロットランプ)

エンジンオイル交換時期表示
エンジンオイルの交換時期を知らせる表示です。
表示の色は、通常緑ですが交換時期がくると赤に
変わります。
図のように表示解除孔にメインスイッチのキーを
差し込めば、赤色の表示が緑色に戻ります。
エンジンオイルの交換後、メインスイッチのキー
を差し込んでください。
表示の色は6,000kmで赤に変わります。従
って初回1,000kmのエンジンオイル交換
の時期には表示が緑色です。オイル交換後
は表示が緑色でも表示解除孔にメインスイ
ッチのキーを差し込み解除してください。
解除しないとオイル交換時期がずれてきま
す。
エンジンオイル交換時期表示
メインスイッチのキー
表示解除孔

スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをOFFやLOCKの
位置にすると電気系統は作動しません。走行中に
メインスイッチのキーを操作すると思わぬ事故に
つながるおそれがありますので必ず停車してから
操作してください。
この車はメインスイッチをONにすると
前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。
エンジンをかけずにONの状態にしてお
くと、バッテリあがりの原因となります。
車をはなれるときは、ハンドルロックをか
けて必ずキーを抜いてお持ちください。
キーの
位置
ON
OFF
LOCK
メインスイッチ
始動・昼夜間走行
停止
ハンドルのロックができる
作用
前照灯(ヘッドライト)な
どが常時点灯する。
ホーン・方向指示器・制動
灯(ストップランプ)など
が使える
電気回路を全部遮断する
電気回路を全部遮断する
OFF
LOCK
キーの
脱着
抜けない
抜ける
抜ける
ON

前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
(HI)
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
(LO)
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
パッシングライトスイッチ
追越しのときに、自車の存在を知らせるためのも
のです。
《使いかた》
前照灯上下切換えスイッチが下向き(ロービーム)
の状態のとき、スイッチをさらに押し込むと作動
します。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
パッシングライトスイッチ

スイッチの使いかた
エンジンストップスイッチ
エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場
合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設
けたものです。
通常は(RUN)の位置にしておいてくださ
い。
(OFF)の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使
用しないでください。走行中にエンジンストップ
スイッチを → → にすると、エンジン
回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま
す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが
あります。
RUN OFF RUN
非常時にエンジンストップスイッチでエン
ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ
ッチをOFFにしてください。ONの
ままにしておくと、バッテリあがりの原因
となります。
エンジンストップスイッチ

スタータスイッチ
スイッチを押している間、スタータモータが回転
し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで
ください。消費電力が多いため、バッテリが
あがるおそれがあります。
エンジンストップスイッチが
()のときはスタータモータは回転し
OFF
ません。
スタータモータ作動時はヘッドライトが消
灯します。
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ
を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ

スイッチの使いかた
方向指示器(ウインカ)スイッチ
この車には、ウインカオートキャンセル装置が装
着されています。
右左折後ハンドルを直進状態にするとウインカが
自動的に消えます。
右左折するときや進路を変更する場合には、ウイ
ンカで合図します。
・・・ 左に曲がるときに操作します。
・・・ 右に曲がるときに操作します。
方向指示器スイッチ
ゆるやかなカーブや進路変更等、ハンドル
操作角が少ない場合、ウインカは自動的に
解除しません。ウインカをつけたままにし
ておくと他の方の迷惑となりますのでこの
ようなときは、必ずウインカスイッチを押
して解除してください。
ウインカはメインスイッチがONになっ
ていないと作動しません。
ウインカオートキャンセル装置は走行状態
で働く機構になっているため、停止状態で
は作動しません。
電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも
のを使用しますと、方向指示器が正常に作
動しなくなります。必ず正規のワット数の
ものを使用してください。

非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
スイッチを入れると、すべての方向指示器のラン
プが点滅します。
故障等で、やむを得ず路上に駐車するときに使用
します。非常時にのみ使用してください。
《使いかた》
メインスイッチのキーを にして非常駐車灯
スイッチ(ハザードスイッチ)を横に動かし、
の位置( マーク)に合わせます。
‘‘ON’’
‘‘ON’’
完全充電のバッテリでも約 分以上使用す
るとバッテリ容量が低下し、エンジンの始
動ができなくなります。
20
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)

装備の使いかた
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ
ックをかけましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左にいっぱいにきります。
1.
メインスイッチのキーをいっぱいまで押し込
2.
み、OFFからLOCKの位置まで回し
ます。
ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル
3.
を左右に動かしてください。
《外しかた》
メインスイッチのキーをいっぱいまで押し込
み、LOCKからOFFに回すとロック
が解除されます。
《かけかた》
回回すす
押押すす
メインスイッチのキー
《外しかた》
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん
で駐車しましょう。
ハンドルが確実にロックされているか、ハ
ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ
さい。
押押すす
回回すす

シートロック
《外しかた》
メインスイッチのキーをシート左下のシートロッ
クに差し込みます。キーを右に回しロックを外し、
シートを持ち上げます。
《かけかた》
シートをおろし、シート中央部左側とシート後部
を押し下げ、ロックします。
シート中央部左側とシート後部を持ち上げ、シー
トフックが確実にロックされているか確認してく
ださい。
シートフック
キーをシートの下に置き忘れた状態でシー
トを下げると、自動的にロックされ、キーを
取出すことができなくなりますのでご注意
ください。
シートを閉めた後、完全にシートロックが
かかったか確かめてください。
ロックをかけないで走行すると、走行に支
障をきたすことがあります。
シートロック
メインスイッチのキー

装備の使いかた
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの
です。
走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた
り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ
ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《かけかた》
メインスイッチのキーでシート左下のシート
1.
ロックを外し、シートを開きます。
ヘルメットホルダワイヤをヘルメットのあご
2.
ひもの金具に通し、ヘルメットホルダにかけ
ます。
ヘルメットホルダワイヤは、携帯工具の中に
あります。
シートを押し下げてシートロックをかけます。
3.
《外しかた》
かけかたと同じ方法でシートを開けて、ヘル
メットを取外します。
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダワイヤ

ブレーキロックレバー
《かけかた》
ブレーキロックピンを押し込んだまま、左ブ
1.
レーキレバーを軽く握ります。
ブレーキロックレバーを矢印の方向に動かし
2.
たまま、保持します。
左ブレーキレバーを強く握り、ブレーキロッ
3.
クレバーをセットします。
ブレーキロックレバーをセットしたまま左ブ
4.
レーキレバーを放せば、後輪はロックします。
ブレーキロックレバー
ブレーキロックケーブルの調整が正しく行
われていないとロックできません。
ブレーキロックケーブルの調整は、
販売店にご相談ください。
Honda
左ブレーキレバー
ブレーキロックピン

装備の使いかた
《外しかた》
左ブレーキレバーを強く握ると、自動的にロ
1.
ックレバーが外れます。
左ブレーキレバーから手を放せば、後輪のロ
2.
ックは外れます。
ブレーキロックレバー
左ブレーキレバー

小物入れ
ハンドル下方の左右に小物入れがあります。
小物入れの最大荷物重さは、左右とも です。
走行中に小物入れの開閉は行わないでください。
右側小物入れ
小物入れのカバーは、カバー上側を手前に引いて
開けます。
左側小物入れ
《開けかた》
メインスイッチのキーを差し込み、右に回します。
キーを持ち、手前に引いてカバーを開けます。
《閉じかた》
メインスイッチのキーを右に回したままカバーを
閉じ、キーを左に回してロックし、キーを抜きます。
貴重品やこわれ易いものは入れないでくだ
さい。
洗車時等、内部に水が入ることがあります。
大切なものを入れる場合はご注意ください。
0.5 kg
右側小物入れ
左側小物入れ
カバー
カバー
メインスイッチのキー

装備の使いかた
トランク
シートの下にトランクがあります。
シートの開閉は、 ページのシートロックを参照
してください。
トランク内への荷物の積載は、 までです。
29
10.0 kg
トランク
シートロック
キーをシートの下に置き忘れた状態でシー
トを下げると、自動的にロックされ、キーを
取出すことができなくなりますのでご注意
ください。
シートを閉めた後、完全にシートロックが
かかったか確かめてください。
ロックをかけないで走行すると、走行に支
障をきたすことがあります。
トランク内はエンジンの熱で温度が高くな
ります。熱の影響を受け易い用品、食料品ま
たは可燃性のものは入れないでください。
貴重品やこわれ易いものは入れないでくだ
さい。
洗車時等、内部に水が入ることがあります。
大切なものを入れる場合はご注意ください。

携帯工具入れ
トランク内に携帯工具入れがあります。
工具を取出すときは、シートを開け、マットをめく
ります。
マット
携帯工具
書類入れ
トランク内に書類入れがあります。
取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー
ル袋に入れ、ここに格納してください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけな
いでください。内部に水が入り書類等がぬ
れることがあります。
書類入れ

装備の使いかた
リヤクッションの調整
リヤクッションの強さは、5段に調整できます。体
重や路面の状態に応じて調整してください。
調整は、アジャスタをピンスパナでまわして行い
ます。
2が標準の強さで、1は弱く、3〜5と強くなり
ます。
リヤクッション
ピンスパナ
アジャスタ

燃料の補給
《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。
補給するときは、無鉛ガソリンであること
を確認してください。
高濃度アルコール含有燃料を補給すると、
エンジンや燃料系などを損傷する原因とな
ります。
軽油や粗悪ガソリンを補給したり、不適切
な燃料添加剤を使うと、エンジンなどに悪
影響を与えます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁
で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火
花、熱源などの火元を遠ざけてください。
燃料補給は、必ず屋外で行ってください。
こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく
ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ
り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う
可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や
給油機などの金属部分に触れて身体の静
電気を除去してください。
給油作業は静電気を除去した人のみで行
なってください。

燃料の補給
《補給のしかた》
メインスイッチのキーを差し込み、右に回し
1.
て燃料タンクリッドを開けます。
メインスイッチのキー
燃料タンクリッド

燃料タンクキャップを左に回して開けます。
2.
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
3.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる
と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ
ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを右に回し、タンクキャ
4.
ップの△マークとキャップ下の△マーク
が合うところまで確実に回します。
燃料タンクリッドを閉じ、メインスイッチの
5.
キーを左に回して抜きます。
レベルプレート下端
燃料タンクキャップ
△マーク

正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含
まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか
けてください。
エンジン始動は、 − ページの「始動手順」
に従い行ってください。
エンジンをかける前に、オイル、ガソリンなどの
点検をしましたか。
必ず点検を行ってください。
(日常点検は、57 ページ参照)
エンジンをかけるときは、必ずメインスタンド
を立ててください。
急な飛び出しを防ぐために始動時は、必ず左ブ
レーキレバーを強く握った状態で行ってくださ
い。
左ブレーキレバーを強く握った状態でないとス
タータモータは回転しません。
4143
スタータスイッチを押して5秒以内でエン
ジンがかからないときは、10秒くらい休ん
でからまた押してください。
これはバッテリ電圧を回復させるためです。
無用の空ふかしはしないでください。ガソ
リンの無駄使いになるばかりでなく、エン
ジンに悪影響を与えます。
この車には、サイドスタンドを出したまま
ではエンジンがかからないイグニッション
カットオフ式サイドスタンドを採用してい
ます。エンジンをかける前に、必ずサイドス
タンドを格納してください。
また、エンジンがかかっているときにサイ
ドスタンドを使用すると、エンジンが止ま
ります。サイドスタンドは、エンジンを止め
てから使用してください。

《始動手順》
1
エンジンストップスイッチが(RUN)
□
になっていることを確認します。
2
メインスイッチをONにします。
□
ON
3
左ブレーキレバーを強く握ります。
□

正しい運転操作
4
スロットルグリップを回さずに、スタータス
□
イッチを押します。
エンジンがかかったらすぐに、スタータスイ
ッチから手をはなしてください。
スタータスイッチ
エンジンが回転しているときスタータスイ
ッチを押さないでください。エンジンに悪
影響を与えます。
エンジンが暖まっていて
ッチを押しても、エンジンがかからない。
うな場合は、スロットルグリップを
/4ほど回すと
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を
したときにガソリンを補給してもエンジンがか
かりにくいことがあります。このようなときは、
スロットルグリップを回さずに
チを普段より多目に使用してください。
かかりやすくなります。
3〜4秒スタータスイ
このよ
1/8〜1
スタータスイッ

56
ブレーキロックレバーをかけ、後輪をロック
□□
します。( ページ参照)31
エンジンが冷えているときは、エンジンがか
かってからしばらくの間、そのまま暖機をし
てください。
暖機をするときには必ずブレーキロックレバ
ーをかけ、後輪をロックしてください。
ブレーキロックケーブルの調整が正しく行わ
れていないとロックできません。

正しい運転操作
スタートするとき
1
メインスタンドを外します。 乗車します。
□
□
2
ブレーキロックレバーをかけたままで、車を前
に押してメインスタンドを外してください。
エンジンをかけてから走り出すまではエンジン
の回転をむやみにあげないでください。 乗車してスタートするまではブレーキロックレ
車の左側から乗車し、シートにしっかりと腰を
おろします。このとき足を地面につけて、倒れな
いようにしてください。
バーはかけたままにしておいてください。

左ブレーキレバーを強くにぎり、ブレーキロ
34
□□
ックレバーを外します。
スロットルグリップをゆっくり回せば車は走
り出します。
ブレーキロックレバーを外すときは、スロッ
トルグリップをまわさないでください。飛び
出しなどの危険性があります。
スロットルグリップをいきなり手前にまわす
と急加速して危険です。
回す

正しい運転操作
正しい走りかた
スタート前に方向指示器スイッチで合図を出し、
後方の安全を確認してからスタートしましょう。
速度調整は、スロットルグリップで行います。
回す……速度が速くなる。
ゆっくり回しましょう。
登り坂ではスロットルグリップを徐々に
回して力をつけましょう。
戻す……速度が遅くなる。
すばやく戻しましょう。
回す
戻す

ーを同時に使いましょう。
制動力を効果的に得る
ためには、右ブレーキレバーと左ブレーキレバー
を同時に使う必要があります。
スロットルグリップを戻してから、ブレーキレ
バーを握りましょう。
はじめやんわり、あときつくがブレーキの上
手なかけかたです。
走行中は、ブレーキロックレバーを操作しないで
ください。ブレーキがロックされ危険です。
左ブレーキレバー 右ブレーキレバー
不必要な急ブレーキは避けましょう。ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレバ
急激なブレ
ーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定性を
損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ
ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー
ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし
てください。

正しい運転操作
雨の日は、とくに慎重に走りましょう。
雨の日や路面がぬれているところでは、晴天時
よりブレーキ停止距離が長くなります。速度を
落として走り、早めにブレーキをかけるなど余
裕をもって操作しましょう。
下り坂では、スロットルグリップを戻して速度
に応じてブレーキをかけながらゆっくり走りま
しょう。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上
昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお
それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ
ーキの効き具合が悪くなることがあります。
水たまりを走行した後などは、安全な場所で周
囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが
らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き
具合を確認してください。もし、ブレーキの効き
が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら
しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを
乾かしてください。
雪道や凍った道はすべりやすいので十分に気を
つけて、ゆっくり走りましょう。

止まりかた
止まる地点が近づいたら、
1
□
早めに方向指示器スイッチで合図を出し、後方
や側方の車に注意し、徐々に左に寄りましょう。
スロットルグリップを戻して、早めに左・右のブ
レーキレバーを引きブレーキをかけましょう。
制動灯(ストップランプ)が点灯し、後車への合
図になります。
左ブレーキレバー 右ブレーキレバー
完全に車が止まったら、
2
□
方向指示器スイッチを戻し、メインスイッチの
キーをOFFの位置にしてエンジンを止めま
す。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをOFFやLOCKの
位置にすると電気系統は作動しません。走行中に
メインスイッチのキーを操作すると思わぬ事故に
つながるおそれがありますので必ず停車してから
操作してください。
OFF

正しい運転操作
左側におりて、平らな場所でスタンドを立て
ましょう。
交通のじゃまにならない平坦で足場のしっかり
した場所を選び、スタンドを立てましょう。不安
定な場所では車が倒れることがあります。
メインスタンドを使用する場合は、左手でハン
ドルをまっすぐにして、右手でグラブレールを
しっかり持ち右足でスタンドを左右同時に地面
につけて、立てましょう。
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンド
43
□□
ルロックをかけ、メインスイッチのキーを抜
いておきましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐車
しましょう。
ならし運転を行いましょう。
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能
を良い状態に保つことができます。
この車は乗り初めてから を走行するまで
は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ
さい。
(28ページ参照)
500 km

ーメモー

メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行
ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、
スタンドを立てて行ってください。

エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く
なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。しめきったガレージの中や、風
通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや
めてください。

メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場
所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ
さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切
な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、道路運送車両法で1日1回の日常点
検と6か月、12か月毎の定期点検整備を行うこと
が義務づけられています。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不
適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー
トに記載された点検方法・要領を守り、必ず
実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ
をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・58
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6か月点検項目 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルギヤオイル ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・86
・・・・・・・・・・・・・・・ベルトケースエアクリーナ ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・91

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、
点検を無料でお取扱いいたします。
お買いあげの 販売店で行ってください。
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が
あります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。
Honda
1,000 km
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合
は、あなたのお車に最適な 純正部品をご
使用ください。
純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合
するように作られています。
お求めは、 販売店にご相談ください。
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」の
ページをご覧ください。14
純正部品マーク

日常点検
日常点検
お車をご使用の方には、1日1回運転する前に点
検を行うことが法で定められています。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項
目」です。
下線のついている項目については、「簡単なメンテ
ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照
してください。
また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス
部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」の21
ページ以後をご覧ください。
62
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器
運行において異状が認められた箇所
(※)印の点検は、お車の走行距離、運転時の状態等
から判断した適切な時期に行う項目です。
レバーの遊び(油圧式)
ブレーキのきき具合
ブレーキ液の量
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ(※)
冷却水の量(※)
エンジンオイルの量(※)
(4サイクル車)
かかり具合、異音(※)
低速、加速の状態(※)

日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」の21ページ以後をご覧
ください。
オイルレベルゲージ
右ブレーキリザーバタンク
右ブレーキレバー
メインスイッチ

左ブレーキリザーバタンク
左ブレーキレバー
前照灯上下切換えスイッチ
方向指示器スイッチ
フロントウインカランプ
ヘッドライト
ラジエータリザーバタンク
タイヤ
ストップ
テールランプ
リヤウインカランプ

定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた6か月、
12か月ごとの点検と、使い始めてから1か月目(ま
たは、 時)に行う点検があります。
1,000 km
また、これらの法定点検項目のほかに が指
定する点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整
備を必ず実施してください。
点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご
自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に
ご相談ください。
ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の
知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。
難しいと思われる内容については、 販売
店にご相談ください。
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー
タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点
検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ
さい。
6か月点検項目は、次ページにあります。
点検内容等、詳しくは別冊「メンテナンスノート」
の定期点検の解説(25ページ)をご覧ください。
104

6か月点検項目
点火装置
エンジン本体
潤滑装置
クラッチ
トランスミッション
ブレーキペダル及び
ブレーキレバー
ホース及びパイプ
ホイール タイヤの状態
点検内容は、別冊「メンテナンスノート」の25ページをご覧ください。
スパークプラグの状態
排気ガスの状態
エンジンオイルの漏れ
クラッチの作用
オイルの漏れ、量
遊び
ブレーキのきき具合
漏れ、損傷、取付状態
ホイールのボルト、ナットの緩み
指定 か月点検整備項目Honda 6
ブレーキ装置
ブローバイガス還元装置
点検整備の内容は、 、 および ページを参照してくだ
さい。
パッドの摩耗
ブリーザドレンの清掃
646691

簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ
ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工
具を使用し、メンテナンスを行ってください。
安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで
ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

ブレーキ
右ブレーキレバー
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ
ーバタンクキャップ上面を水平にします。
液面が下限()以上にあることを確認して
ください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が
考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ
さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー
キ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
指定ブレーキ液
Honda
LOWER
Honda
純正ブレーキフルード
DOT3 または DOT4
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく
ださい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ
レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
下限

簡単なメンテナンス
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
Honda 6 )
( 指定 か月点検整備項目
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの
摩耗限界ラインがブレーキディスクの側面に達し
たら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時
に交換してください。
ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
[前輪]
ブレーキキャリパ
ディスク
パッドの摩耗限界ライン

左ブレーキレバー
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ
ーバタンクキャップ上面を水平にします。
液面が下限()以上にあることを確認して
ください。
ブレーキシューが摩耗していない場合は、ブレー
キ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が
考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ
さい。(次ページ参照)
LOWER
Honda
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー
キ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード
Honda
DOT3 または DOT4
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく
ださい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ
レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
下限
Honda

簡単なメンテナンス
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
( 指定 か月点検整備項目
Honda 6 )
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの
摩耗限界ラインがブレーキディスクの側面に達し
たら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時
に交換してください。
ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
[後輪]
ディスク
パッドの摩耗限界ライン
ブレーキキャリパ

タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保
つことが必要です。
常に適正な空気圧を保ってください。
また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使
用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適
当であるかを点検します。
タイヤ接地部のたわみ状態が異常な場合は、タイ
ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適
正な空気圧に調整してください。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前 輪
後輪
2人乗車時 前 輪
後輪
175 kPa (1.75 kgf/cm )
200 kPa (2.00 kgf/cm
175 kPa (1.75 kgf/cm
225 kPa (2.25 kgf/cm
)
)
)

簡単なメンテナンス
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点
検します。
《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異常に摩耗していないかを点検
します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
相談ください。
Honda

《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち
に交換してください。
また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深
さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ
表示マーク

簡単なメンテナンス
《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。
指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影
響を与えることがありますので使用しないでくだ
さい。
タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ
タイプ
サイズ
タイプ
−
110/90 12 64J
ブリヂストン
ダンロップ
−
130/70 12 56L
ブリヂストン
ダンロップ
HOOP B03
K488FG
HOOP B02
K488A
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがあります。
そのことが原因で転倒事故などを起こし、死
亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取付けてください。
チューブレス
チューブレス
チューブレス
チューブレス

エンジンオイル
エンジンの性能を維持するためには、定期的なエ
ンジンオイルの点検・補給が必要です。
汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに
悪影響を与えますので、早目に交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージをね
4.
じ込まず差し込みます。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。
オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
します。
エンジンオイルの補給は、次ページ参照。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
6.
オイルレベルゲージ
上限
下限

簡単なメンテナンス
《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
ウルトラG1
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格
を満たしているオイルをお選びください。
SAE規格 API分類
SJ級MA 10W −30
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。
JASO T 903 MA
SAE
API SG SH SJ
相当品がすべての規格を満たしている場合でも
特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格:外気温に応じ次ページの表から選択
分類: 、 、 級相当

外気温と粘度との関係 交換時期
エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを
下表にもとづきお使いください。
初回:
1,000 km
以後: ごと
6,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda

補給のしかた
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージでオ
4.
イル量を確認しながら、注入口よりオイルを
上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど
が入らないようにしてください。また、オイル
をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
オイルは規定量より多くても少なくても、
エンジンに悪影響を与えます。
オイルレベルゲージ
上限
下限
注入口

冷却水
《冷却水量の点検》
平坦地で車体を垂直にします。
1.
燃料タンクリッドを開けます。(38ページ参
2.
照)
冷却水がリザーバタンクの上限と下限の間に
3.
あることを確認します。
水量が下限に近かったら、上限まで補給しま
す。
冷却水の補給は、次ページを参照してくださ
い。
リザーバタンク
冷却水の減り具合が著しいときは、ラジエータ本
体、ホースなどからの水漏れが考えられます。
また、リザーバタンクに冷却水がない場合も異常
です。
販売店にご相談ください。
Honda
上限 下限

簡単なメンテナンス
《冷却水の補給》
補給はリザーバタンクのキャップから行い、通常
はラジエータキャップを外さないでください。
エンジンが熱いときにラジエータキャップを
外すと、冷却水が噴き出し、重いヤケドを負い
ます。
ラジエータキャップを外す前には、必ずエン
ジン、ラジエータが冷えていることを確認し
てください。
指定以外のラジエータ液や不適当な水を使
うとさびなどの原因となります。

冷却水指定液
純正ウルトララジエータ液
Honda
指定液の濃度を上水道(軟水)で下記濃度に薄めて
お使いください。
指定濃度:30%(寒冷地は50% )
濃度による不凍温度は、
30%の場合 − まで
50%の場合 − まで
16°C
37°C
補給のしかた
燃料タンクリッドを開けます。(38ページ参
1.
照)
リザーバタンクのキャップを外します。
2.
平坦地で車体を垂直にし、リザーバタンクの
3.
上限まで冷却水を補給します。
キャップを取付け、燃料タンクリッドを閉め
4.
ます。
リザーバタンクのキャップ
上限

簡単なメンテナンス
ファイナルギヤオイル
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でメインスタンドを立てます。
1.
エンジン停止2〜3分後にオイルチェックボ
2.
ルトを外します。
ボルト穴からオイルが出てくることを確認し
3.
ます。
油面が低く、ボルト穴からオイルが出てこな
い場合は、オイルを補給してください。
オイルの補給は、 販売店にご相談くだ
さい。
オイルチェックボルトを確実に取付ます。
4.
Honda
チェックボルト
オイルは規定量より多くても少なくても、
悪影響を与えます。

推奨オイル
ハイポイドギヤオイル #90
交換時期
4年ごと
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。
ファイナルギヤオイルの交換は、 販売店に
Honda
ご相談ください。
《オイル漏れの点検》
ファイナルリダクションケースなどから、オイル
が漏れていないことを確認します。

簡単なメンテナンス
バッテリ
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ
を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要
ありません。
バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合
のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や
たばこ等の火気に十分注意してください。
バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着
しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ
ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に
付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ
ネと保護服を着用してください。
バッテリを、子供の手の届く所に置かない
でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
−
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め
るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
−
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
−
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。

《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭きます。
ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ
ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
その後、ターミナル部にグリースを薄く塗ります。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ
ナンスフリーバッテリをご使用ください。

簡単なメンテナンス
《バッテリの取付け、取外し》
取外し
シートを開けます。(29ページ参照)
1.
スクリュを外し、バッテリカバーを取外しま
2.
す。
◯−側コード端子のボルトを外し、◯−側コード
3.
を外します。
◯+側コード端子のボルトを外して、◯+側コー
4.
ドを外します。
バッテリを取出します。
5.
スクリュ
バッテリカバー
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく
ださい。
また、ターミナル部にゆるみが生じないように確
実にボルト/ナットを締付けてください。
+側コード端子
バッテリ
−側コード端子

ヒューズ
《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない
ことを確認します。
ヒューズが切れている場合は、指定されている容
量のヒューズと交換します。
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の
過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで
ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ
て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると
きは車種毎に決められている「アク
セサリ」をご使用ください。それ以外のもの
を使用するとヒューズが切れたり、バッテ
リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ
ヒューズ切れ

簡単なメンテナンス
ヒューズボックス内のヒューズ
フロントカバーを取外します。
1.
トリムクリップの先端を引き上げロックを
外します。
フロントカバーを上方にずらし、ツメを外
して取外します。
ヒューズボックスのカバーを開けます。
2.
故障状況から、交換すべきヒューズをヒュー
ズボックスの表示に従い確認します。
スペアヒューズは、ヒューズボックス内にあ
ります。
ヒューズボックスカバーを閉め、フロントカ
3.
バーを取付けます。
トリムクリップ
フロントカバー
ヒューズボックスカバー
スペアヒューズ

メインヒューズ
シートを開けます。(29ページ参照)
1.
バッテリカバーを外します。(82ページ参照)
2.
スタータマグネチックスイッチのカプラを外
3.
します。
メインヒューズを引き抜き、確認します。
4.
スペアメインヒューズは、バッテリボックス
の中に取付けられています。
カプラ、バッテリカバーを取付け、シートを閉
5.
じます。
メインヒューズ カプラ
スペアメインヒューズ
スタータマグネチック
スイッチ

簡単なメンテナンス
エアクリーナ
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式
のエアクリーナエレメントが装備されており、点
検・清掃は不要です。
20,000 km
《エアクリーナエレメントの交換》
《取外し》
1.
2.
ごとに交換してください。
リヤカバーを取外します。
クリップとビスを外します。
1)
(クリップの取外しは90ページ参照)
リヤカバーを後方に引きながらツメを外
2)
し、取外します。
左サイドカバーを取外します。
クリップとビスを外します。
1)
左サイドカバーを後方にずらしながらツ
2)
メを外し、取外します。
クリップ
ツメ
リヤカバー
ビス
ツメ
クリップビス 左サイドカバー

エアクリーナカバーを止めているビスを外し、
3.
カバーを取外します。
ビスを外し、エアクリーナエレメントを取外
4.
します。
新しいエアクリーナエレメントと交換します。
《取付け》
取付けは、取外しの逆手順で行います。
ビス
エアクリーナカバー
エアクリーナエレメントの取付けが不完全
であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ
ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン
の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付
けてください。
また、洗車時エアクリーナに水を入れない
ようご注意ください。エアクリーナ内部に
水が入ると、始動不良等の原因になります。
ビス
エアクリーナエレメント
ビス

簡単なメンテナンス
ベルトケースエアクリーナ
《ベルトケースエアクリーナの点検、清掃》
12カ月毎に点検し、汚れのひどい場合は、清掃して
ください。
リヤカバーと左サイドカバーを取外します。
1.
(86ページ参照)
クリップとビスを外し、左フロアスカートを
2.
取外します。
(クリップの取外しは90ページ参照)
クリップ
ビス
ビス
左フロアスカート

ボルトを外し、ベルトケースエアクリーナを
3.
取外します。
ツメを外し、カバーを取外します。
4.
ケースからエレメントを取外します。
5.
エレメントを洗油で洗浄し、完全に乾かしま
6.
す。
ケースにエレメントを取付け、カバーを取付
7.
けます。
ベルトケースエアクリーナを取付け、左フロ
8.
アスカート、左サイドカバー、リヤカバーを取
付けます。
ベルトケース
エアクリーナ
ボルト
ツメ
エレメントは完全に乾かしてから取付けて
ください。
また、オイルには浸さないでください。
ケース
カバー
エレメント

簡単なメンテナンス
《クリップの取外し、取付けかた》
取外し
中央部のピンを押し込んでロックを解除します。
クリップを引き抜きます。
取付け
ピンの先端を軽く開きながら、ピンを押し戻し
て取付け状態にします。
クリップを穴に差し込みます。
ピンを軽く押してロックします。

ブリーザドレン
《ブリーザドレンの清掃》
( 指定 か月点検整備項目
Honda 6 )
1.
ブリーザドレンの下に受け皿等を置きます
2.
ドレンプラグを外し、ブリーザドレン内の堆
積物を取除きます。
3.
ドレンプラグを確実に取付けます。
ブリーザドレン
ドレンプラグ

車のお手入れ
お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維
持するために大切な作業です。
普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分
は、車体のサビを促進します。
海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した
後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ブレーキレバーやスタンドの取
付け部へ注油し、その後、車体の腐食を防ぐた
め、ワックスがけを行なってください。

洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく
ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか
る洗車は避けてください。
特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良
や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ
ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な
どの原因になることがあります。

車のお手入れ
洗車時、ブレーキの制動部分に水をかけないよ
うにしてください。水がかかるとブレーキの効
き具合が悪くなることがあります。
洗車後は、安全な場所で周囲の交通事情に十分
注意し、低速で走行しながらブレーキを軽く作
動させて、ブレーキの効き具合を確認してくだ
さい。もし、ブレーキの効きが悪いときは、ブレ
ーキを軽く作動させながらしばらく低速で走行
して、ブレーキのしめりを乾かしてください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけないで
ください。内部に水が入り書類等がぬれること
があります。
洗車直後などにヘッドライト内部がくもること
があります。この場合、ヘッドライトを点灯する
ことでくもりは除々に消えていきます。ヘッド
ライトの点灯は、エンジンをかけながら行って
ください。
ワックスやケミカル類を使用するときは、ボデ
ィの目立たないところでくもりやキズ、色むら
等が生じないか確認してからご使用ください。
また、ワックス等で強く磨くと塗膜が薄くなっ
たり、色むらが生じますのでご注意ください。
ブレーキディスクやパッドにワックス、オイル
等の油脂類が付着しないよう注意してください。
ブレーキが効かなくなり、事故の原因になる場
合があります。

ウィンドスクリーンの取扱い
ウィンドスクリーンの取扱いには次の注意事項を
お守りください。
ウインドスクリーンを清掃するときは、傷がつ
きやすいので多量の水を使って、やわらかい布
かスポンジで汚れを落してください。
汚れのひどい時は、スポンジに薄めた中性洗剤
を含ませ汚れを落とし、さらに十分な水で洗剤
を洗い流してください。
(洗剤成分が残っていると、ウインドスクリーン
に亀裂が発生する場合があります。)
ガソリン、ブレーキ液または洗浄液等の化学物
質がメータ、ウインドスクリーン、フェアリング、
サイドカバー等の樹脂部品およびヘッドライト
にかかると、亀裂などが発生しますので、絶対に
かからないようにしてください。
ウインドスクリーンに貼付されているコーショ
ンラベルは、はがさないでください。
アルミ部品の取扱い
アルミ部品は、塩分などの汚れを嫌います。また、
他の金属部品と異なり、傷がつきやすくなってい
ます。取扱いについては必ず次のことをお守りく
ださい。
《アルミホイール》
砂入り石鹸や硬いブラシは、傷をつけますので
使用しないでください。
縁石への乗り上げやすり当てはさけてください。

車のお手入れ
保管のしかた
お車はできるだけご自宅の敷地内に保管し、屋外
に保管する場合はボディカバーをかけてください。
ボディカバーはエンジンやマフラが冷えて
からかけてください。
長期間、ご使用にならない場合は次の項目をお守
りください。
大事なお車をサビから守るために、保管する前
にワックスがけを行なってください。また、雨上
がりには一度ボディカバーを外し、車体を乾燥
させてください。
バッテリは自己放電と電気漏れを少なくするた
め車から取外し、完全充電して風通しのよい暗
い場所に保存してください。もし車に積んだま
ま保存する場合は、○−側ターミナルを外してく
ださい。

地球環境の保護について
地球の環境を守るため、使用済みのバッテリやタ
イヤ、エンジンオイルの廃油等は、むやみに捨てな
いでください。
また、将来お車を廃車される場合も同様です。
これらのものを廃棄する場合は、 販売店に
ご相談ください。
Honda

色物部品をご注文のとき
マフラの純正マークについて
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載
されているモデル名、カラーおよびコードをお知
らせください。
カラーラベルはトランク内に貼ってあります。
カラーラベル
マフラの後部には、 純正部品を表す
HONDAマークが刻印されています。
Honda
HONDAマーク

フレーム号機
フレーム号機は、部品を注文するときや、車の登録
に関する手続に必要です。
また、フレーム号機は、お車が盗難にあった場合に、
車を捜す手掛りにもなります。ナンバプレートの
登録番号と共に別紙に記録し、車と別に保管する
ことをおすすめします。
フレーム号機打刻位置
エンジン号機打刻位置