
Dio110

Honda 車をお買いあげいただきありがとうござ
います。
安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」
を受取り、下記を確認してください。
● お車の正しい取り扱いかた
● 保証内容と保証期間
● 点検・整備について
● 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お
守りください。
● この取扱説明書を、よくお読みください
● 取扱説明書の推奨手順に従ってください
● 安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」
を回避方法と共に、右記の表示で記載しています。こ
れらは重要ですので、しっかりお読みください。
1 危険
1 警告
1 注意
その他の表示
アドバイス
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙
や内容と実車が一致しない場合があります。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重
大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
お車のために守っていただきた
いこと

目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド
メンテナンス
こんなときは P. 67
インフォメーション P. 75
スペック P. 84
索引 P. 87
P. 12
P. 40

安全なライディング
この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。
安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと ...................... P. 3
安全運転のために ......................................... P. 4
運転するときの注意 ...................................... P. 5
アクセサリーと改造について .........................P. 9
積載について.............................................. P. 10

安全上守っていただきたいこと
安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りください。
● 道路運送車両法に準じて設けられた日常点検・
定期点検を行ってください
● ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
● 排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成
分が含まれているため、エンジンは、風通しの
良い場所でかけてください
安全なライディング
3

安全運転のために
安全運転のために
安全なライディング
● 走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をフロアに置いてください
● 同乗者が両手でからだを固定し、両足を後席用
ステップにのせているか確認してください
● 急激なハンドル操作や片手運転などはさけ、安
全な運転を心がけてください
● 同乗者、他の車両、歩行者などに対する配慮を
欠かさないでください
乗車時の服装
運転者と同乗者は必ずヘルメットを着用し、天候や
走行状況に応じ、安全性が高く運転操作のしやす
い、被視認性の高い二輪車用の服装を着用してくだ
さい。
ヘルメット
#
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の高
いもの
●
二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
●
正しくかぶり、あごひもを確実に締めてください
4
● 視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
1 警告
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、
保護具および保護性の高い服を着用してく
ださい。
グローブ
#
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
#
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
#
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長ズ
ボン

運転するときの注意
運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良い
状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500 km まで)
#
● 急発進、急加速をさける
● 急ブレーキをさける
● 控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
● 制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後
輪ブレーキを同時に使う
● 不必要な急ブレーキをしない
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
● 雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
● 連続したブレーキ操作をしない
u
長い坂や急な坂で繰り返しブレーキをかける
と、ブレーキの温度が上昇して効きが悪くなる
おそれがあります。エンジンブレーキと断続
的なブレーキ操作を併用してください。
コンビブレーキ
#
左ブレーキレバーを操作すると、後輪ブレーキが作
動すると共に前輪ブレーキが作動し、右ブレーキレ
バーを操作すると前輪ブレーキが作動します。右
ブレーキレバーのみ操作した場合と左ブレーキレ
バーのみ操作した場合では、制動力が異なるため効
き具合に違いがあります。
制動力を効果的に得るためには、右ブレーキレバー
と左ブレーキレバーを同時に使う必要があります。
雨天または水たまりを走行したとき
#
路面が滑りやすくなったり、ブレーキの効き具合が
変化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくだ
さい。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽
く作動させながらしばらく低速で走行して、ブレー
キを乾かしてください。
次ページに続く
安全なライディング
5

運転するときの注意
駐車するとき
安全なライディング
● 交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
● やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処
置に十分注意する
● 盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、キーを抜いて、シャッター
を閉じる
サイドスタンドまたはメインスタンドでの駐車
#
1.
メインスイッチを (O)にする。
2.
サイドスタンドでの駐車
サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ
ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
6
メインスタンドでの駐車
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でリア
キャリアをしっかり持ち右足でスタンドを左右
同時に地面につけて、立たせる。
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、キーを抜いて、シャッ
ターを閉じる。 2 P. 18

運転するときの注意
● マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
触れることのない場所に駐車する
● エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
1 注意
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン
ジン回転中および停止後しばらくの間は熱
くなっています。触れるとヤケドを負う可
能性があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温
になる部分は冷えるまで触れないこと
•
高温になる部分に可燃物が接触せず、他の
方が触れることのないよう配慮すること
次ページに続く
安全なライディング
7

運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
安全なライディング
エンジン、燃料装置、触媒装置の損傷を防ぐため、
下記に注意してください。
● 無鉛レギュラーガソリンを使用する
● 高濃度アルコール含有燃料を補給しない
● 軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
●
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れない
8
1 警告
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
また身体に帯電した静電気の火花により引
火する可能性があります。
ガソリンを取り扱 うときは以下のことを
守ってください。
エンジンを止め、火元を遠ざける
•
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部
分に触れて静電気を除去する

アクセサリーと改造について
アクセサリーと改造について
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda
純正アクセサリーを推奨します。Honda 販売店に
ご相談ください。
Honda 販売店で取り 付けられた Honda アクセサ
リーなどの取り扱いについては、その商品に付属の
説明書をお読みください。
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ
せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命
を縮めることがあります。不正改造は法律に触れ
ることはもちろん、他の迷惑行為となります。
車の改造は保証の適用を除外されます。
1 警告
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故
の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が
高くなります。
アクセサリーを装着する際は、Honda 販売店
にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくだ
さい。
安全なライディング
9

積載について
積載について
安全なライディング
● 荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定
性 が 変 わるため、安全な速度で走行して
ください
● 荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
● フックには、車体からはみ出したり、足に当た
るような大きな荷物はかけないでください
u
走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。
● ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
● 走行やハンドル操作に支障をきたすことがある
ので、グローブボックスから荷物がはみ出さな
いようにしてください
●
ヘッドライト、ウィンカー、ストップ/テールラ
ンプ、マフラー周辺への積載はさけてください
u 過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す
る場合があります。
10
● カバー等が破損する場合があるので、指定の場
所以外に荷物を積まないでください
u 走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。
● レンガや鉄片等、固くて重いものをトランクに
積んだまま走行しないでください
u 積載重量以内でもトランク底面が損傷する
場合があります。
● 貴重品やこわれ易いものは積まないでください
● トランクに熱の影響を受け易い物は積まないで
ください

積載について
● 荷物の積載は下記重量までです
左右のグローブボックスとフックの合計:1.5 kg
リアキャリア:3 kg
トランク:10 kg
左右のグローブボックスと
フックの合計:1.5 kg
リアキャリア:3 kg
トランク:10 kg
安全なライディング
11

基本操作の流れ
操作ガイド
12
エンジン始動前 (P.41 )
#
運転する前に日常点検を行いましょう。
燃料残量を確認しましょう。
エンジン始動 (P.26 )
#
周囲の安全を確認して、エンジンをかけ
ます。空ぶかしはさけましょう。
基本装備の使いかた
-
メーター (P.16
-
警告灯/表示灯 (P.17
-
スイッチ (P.18
-
ハンドルロック (P.20 )
-
シャッター (P.21
-
アイドリングストップ・
システム (P.23 )
)
)
)
)
加速 (P.31 )
#
発進や加速はスロットル
をゆっくり回し、急加速は
さけましょう。
発進
#
後方の安全や周囲の状況に
注意し、方向指示器で合図
を出し走り出します。

減速 (P.31 )
#
停止
#
早めに方向指示器で合図を出し、
後方や側方の車に注意しながら、
徐々に路肩に寄ります。
燃料補給 (P.33 )
#
スロットルを素早く戻し、前後のブ
レーキの両方を使い速度を下げ、不
必要な急ブレーキはさけましょう。
制動灯(ストップランプ)が点灯
し、後車への合図になります。
手前で十分に減
速して・・・
駐車 (P.6 )
#
安全な場所に駐車しましょう。
サイドスタンド、メインスタンド、ハン
ドルロック、シャッターを確認します。
コーナリング
#
スロットルをゆっくり
回して加速します。
操作ガイド
13

各部の名称
書類入れ (P.37 )
操作ガイド
14
トランク (P.36 )
スロットルグリップ (P.66 )
前輪ブレーキリザーバータンク
(P.60)
右ブレーキレバー
バッテリー (P.53 )
ヒューズボックス (P.73 )
グローブボックス (P.39 )
フック (P.38 )
ヘルメットホルダー (P.36 )
オイルレベルゲージ (P.55 )

ブレーキロックレバー (P.22 )
左ブレーキレバー (P.62 )
シート (P.35 )
携帯工具 (P.38 )
燃料タンクキャップ (P.33 )
グローブボックス (P.39 )
ヘルメットホルダー (P.36 )
ブリーザードレーン (P.65 )
トランスミッションオイル
チェックボルト (P.58 )
キックスターターペダル (P.28 )
メインスタンド (P.6 )
サイドスタンド (P.6 )
操作ガイド
15

メーター
操作ガイド
燃料計
ガソリンの量を確認するときは、車体を垂直にしてください。
サイドスタンド状態では、正確な表示はしません。指針が赤枠
(E) に入りかけたときの燃料残量:約 1.45 ℓ
16
スピードメーター(速度計)
オドメーター
総走行距離を表示
• 走行した総距離を km の単位
で示します。白地に黒数字は
100 m の単位です。
• 4 桁目(1,000 km の位) の1、
3、6、9は橙色に白数字で
表示します。橙色に変わった
ときが、エンジンオイル交換
の目安です。エンジンオイル
の交換は、Honda 販売店にご
相談ください。

警告灯/表示灯
警告灯/表示灯が点灯すべきときに点灯しない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
方向指示器表示灯
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯)
PGM-FI 警告灯
メインスイッチを (On) にする
と点灯し、数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯
したときは (P.69 )
アイドリングストップ表示灯
アイドリングストップモード切り換えスイッチが
IDLING STOP のときに、メインスイッチを (On)に
すると点灯し、数秒後に消灯
アイドリングストップ・システム (P.23 )
操作ガイド
17

スイッチ
操作ガイド
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
ホーンスイッチ
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
• (HI):ヘッドライトが上向き
• (LO):ヘッドライトが下向き
18
アイドリングストップモード
切り換えスイッチ
• IDLING STOP:アイドリング
ストップ・システム作動
• IDLING:アイドリングストップ・
システム解除
アイドリングストップ・システム
(P.23)
スタータースイッチ

メインスイッチ
電気回路の ON / OFF、ハンドルロック、
シートを開けるときに使用
u (O) または (Lock) の位置で、
キーを抜くことができます。
SEAT
シートを開ける
ことができる
(O)
停止
(Lock)
ハンドルロックが
できる
(On)
始動・走行
操作ガイド
次ページに続く
19

スイッチ
前ページの続き
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドル
操作ガイド
ロックをかけ、シャッターを閉じましょう。
U 字ロックなどの使用も推奨します。
メインスイッチの
キー
押す
回す
20
かけかた
#
a
ハンドルを左または右にいっぱいにきる。
b
キーを押し込みながら、 (Lock) の位置まで
回す。
u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを左
右に軽く動かしてください。
c
キーを抜く。
外しかた
#
キーを押し込みながら、 (O) の位置まで回
す。

シャッター
盗難やいたずら防止のため、メインスイッチに
シャッターを装備しています。車から離れると
きは必ずシャッターを閉じましょう。
OPEN
(開ける)
SHUT
(閉じる)
ツマミ
SHUT
(閉じる)
シャッター
キー
閉じかた
#
a
メインスイッチのキーを抜く。
b
ツマミを上方に動かして閉じる。
u シャッターキーの突起部を溝にあわせて差
し込み、反時計回りに回すことで閉じること
もできます。
開けかた
#
a
シャッターキーの突起部を溝にあわせて差し
込む。
b
シャッターキーを時計回りに回す。
操作ガイド
溝
突起部
メインスイッチのキー
21

後輪ブレーキロック
ブレーキロック
レバー
操作ガイド
左ブレーキレバー
かけかた
#
a
左ブレーキレバーを強く握る。
b
ブレーキロックレバーを矢印の方向に動かして
保持する。
c
ブレーキロックレバーをセットしたまま左ブ
レーキレバーを放せば、タイヤがロックする。
u ブレーキの調整を適切にしないと、ロックさ
れないことがあります。(P.62 )
22
ブレーキロック
レバー
左ブレーキレバー
外しかた
#
左ブレーキレバーを強く握ると自動的にブレー
キロックレバーが外れる。

アイドリングストップ・システム
アイドリングストップ・システムは、信号待ち
等の停車時にアイドリングストップ(エンジン
を停止)することで燃料消費の低減および騒音
の抑制を目的としたシステムです。
アイドリングストップ・システムの切り換え
#
アイドリングストップ・システムの作動と解除
の切り換えを、アイドリングストップモード切
り換えスイッチにて行います。
作動の場合:IDLING STOP にします。
u
走行中にアイドリングストップが可能な状態にな
るとアイドリングストップ表示灯が点灯、停車後
アイドルストップ状態のときに点滅します。
解除の場合:IDLING にします。
u アイドリングストップ・システムを解除した 場
合、アイドリングストップ表示灯は消灯のまま
となります。
アイドリングストップ
モード切り換えスイッチ
アイドリングストップ・システムの起動
#
アイドリングストップモード切り換えスイッチ
が IDLING STOP の位置で下記条件を満たすと、
アイドリングストップが可能な状態となり、ア
イドリングストップ表示灯が点灯します。
• サイドスタンドを格納していること
• スタータースイッチによりエンジンが始動
されていること
• エンジンが十分に暖機されていること
• 車速 10 km/h 以上で走行していること
アイドリングストップ表示灯が点灯しない
#
(P.70
ときは
)
アイドリングストップ
表示灯(点灯)
次ページに続く
操作ガイド
23

アイドリングストップ・システム
アイドリングストップ(エンジンの停止)
#
アイドリングストップ表示灯が点灯していると
操作ガイド
きに、スロットルグリップを完全に戻し、停車
するとアイドリングストップし、アイドリング
ストップ表示灯が点滅します。
u
アイドリングストップ中はヘッドライトが減光
します。
u
アイドリングストップ中に、アイドリングス
トップモード切り換えスイッチを IDLING にす
る操作を行うと、アイドリングストップ・シス
テムが解除され、スロットルグリップを回して
もエンジンは再始動しません。
アイドリングストップ表示灯(点滅)
24
前ページの続き
アイドリングストップ表示灯が点灯している
#
がアイドリングストップしないときは
(P.71)
アドバイス
長時間のアイドリングストップ(エンジンの停止)はバッ
テリーあがりの原因となります。
アイドリングストップ・システムを安全に使用
#
するために
アイドリングストップ表示灯が点滅している状
態で車から離れないでください。車から離れる
ときは、必ずメインスイッチを (O)にして
ください。
u スロットルグリップを回すと、エンジンが再始
動するおそれがあります。

エンジンの再始動
#
アイドリングストップ表示灯の点滅を確認し、
スロットルグリップを回す。
u アイドリングストップ表示灯が点滅していない
とスロットルグリップを回しても、エンジンは
再始動しません。
u
アイドリングストップ状態でサイドスタンドを
出すと、アイドリングストップ表示灯が点滅か
ら点灯に切り換わり、アイドリングストップ・
システムが解除されます。
スロットルグリップを回してもエンジンが
#
始動しないときは (P.72 )
アドバイス
アイドリングストップ・システムが作動しエンジンが停止
した状態でもヘッドライトは点灯しています。
バッテリーが弱っている際にこの状態が続くと、バッテ
リーがあがって再始動できなくなるおそれがあります。
バッテリーが弱っているときは、アイドリングストップ
モード切り換えスイッチを IDLING にし、アイドリングス
トップしないようにしてください。
バッテリーの点検は6か月ごとに Honda 販売店で行って
ください。
操作ガイド
25

エンジン始動
始動するには、エンジンの温度にかかわらず、
次の手順で行ってください。
操作ガイド
この車は、イグニッションカットオフ式サイド
スタンドを装備しています。
u サイドスタンドを出したままでは、エンジンが
始動しません。エンジンを始動する前に、必ず
サイドスタンドを格納してください。
u エンジンが始動しているときにサイドスタンド
を使用すると、エンジンが停止します。サイド
スタンドは、エンジンを停止してから使用して
ください。
アドバイス
• スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジン
がかからないときは、一度メインスイッチを (O)
にしてください。その後バッテリー電圧回復のため
10 秒ほど経ってからやり直してください。
• 無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジン
やマフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
•
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを (O)
にしてください。再度走行を行う際は、各部の損傷状
態や、走行に支障が無いかを十分に確認してください。
26
a
メインスタンドを立てる。(P.6 )
b
左ブレーキレバーを強く握り(a)ブレーキ
ロックレバーを矢印の方向に動かして保持しな
がら(b)左ブレーキレバーを放して、タイヤ
をロックする。
u ブレーキをかけた状態でないとエンジンは
かかりません。
ブレーキロックレバー
左ブレーキレバー

c
メインスイッチを (On)に回す。
スタータースイッチで始動する場合
d
スロットルグリップを完全に 閉 じたまま、
スタータースイッチを押す。
u エンジンがかかったらすぐに、スターター
スイッチから手をはなしてください。
操作ガイド
次ページに続く
27

エンジン始動
前ページの続き
キックスターターペダルで始動する場合
d
スロットルグリップを完全に 閉 じたまま、
キックスターターペダルを力強くキックする。
操作ガイド
u エンジンがかかったら、必ずキックスター
ターペダルをたたんでください。
28
もし、エンジンがかからない場合は、スロット
ルグリップをわずかに(遊びを除いて 3 mm 程
度)回しながら、スタータースイッチを押すか、
キックスターターペダルを使用してください。
遊びを除いて 3 mm 程度

エンジンがかからないときは
#
次の方法を試してください。
a
スロットルグリップを全開にし、スタータース
イッチを5秒間押す。
b
通常手順(a ~ d)でエンジンをかける。
(P.26
)
c
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しない
場合はスロットルグリップを少し(3 mm 程度)
開ける。
エンジンがかからないときは 10 秒間待って
から、a b の手順を繰り返す。
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を
したときにガソリンを補給してもエンジンがか
かりにくいことがあります。このようなとき
は、スロットルグリップを回さずにスターター
スイッチを普段より多めに使用してください。
バッテリーあがりを防ぐため、スターター
モーターは連続して 15 秒以上回さないでくだ
さい。15 秒回してもエンジンが始動しなかっ
たときは、一度メインスイッチを (O)に戻
して 10 秒以上待ってから再始動してください。
それでも始動できないときは (P.68 )
#
操作ガイド
29

正しい運転の操作
スタートの手順
a
ブレーキロックが外れないように注意しなが
ら、車を前にゆっくり押してメインスタンドを
操作ガイド
外す。
u エンジンをかけてから走り出すまではエン
ジンの回転をむやみにあげないでください。
u 乗車する前に、サイドスタンド、メインスタ
ンドは完全に納まっているか確認してくだ
さい。
30
b
車の左側から乗車し、正しい乗車姿勢でシート
にしっかりと腰をおろす。このとき足で車が倒
れないように支える。
u 乗車してスタートするまではブレーキロッ
クは外さないでください。

c
ブレーキロックを外す。
左ブレーキレバーを強く握る(a)とブレー
キロックレバーが自動的に外れる(b)。
u ブレーキロックレバーを外すときは、スロッ
トルグリップを回さないでください。飛び
出しなどの危険性があります。
ブレーキロック
レバー
左ブレーキレバー
d
スロットルグリップをゆっくり回し、発進する。
u スロットルグリップをいきなり手前に回す
と急加速して危険です。
スロットルグリップで速度調整を行う。
加速する・・・スロットルをゆっくり回す。
減速する・・・スロットルをすばやく戻す。
戻す回す
操作ガイド
次ページに続く
31

正しい運転の操作
ブレーキの使いかた
操作ガイド
左ブレーキレバー 右ブレーキレバー
ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレ
バーを同時に使いましょう。
走行中は、ブレーキロックを操作しないでくだ
さい。
32
前ページの続き

燃料補給
5 マーク
給油口の下端
燃料タンクキャップ
燃料がにじみ出ることがあるので、給油口の下
端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
タンク容量:5.2 ℓ
燃料についての注意 (P.8 )
#
燃料タンクキャップの開けかた
a
シートを開ける。(P.35 )
b
燃料タンクキャップを左に回して開ける。
操作ガイド
次ページに続く
33

燃料補給
燃料タンクキャップの閉じかた
a
燃料タンクキャップを右に回して閉める。
u 燃料タンクキャップの△マークとタンク上
操作ガイド
b
シートを閉じる。
前ページの続き
面の△マークが合うところまで確実 に回し
てください。
1 警告
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った
り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり
ます。
燃料補給およびガソリンの取り扱い 2 P. 8
34

その他装備の使いかた
シート
SEAT
シートオープナー
スイッチ
シートの開けかた
a
ハンドルを直進状態にする。
b
メインスイッチのキーをメインスイッチに差し
込み、SEAT の位置にする。
c
シートオープナースイッチの SEAT を押して、
シートを開ける。
シートの閉じかた
シートをおろし、シート後部を上 から押して
ロックします。
シートを軽く持ち上げて、ロックがかかってい
ることを確認してください。
メインスイッチのキーをシート下に置き忘れた
状態でシートをロックすると、キーが取り出せ
なくなりますのでご注意ください。
操作ガイド
メインスイッチのキー
SEAT
次ページに続く
35

その他装備の使いかた
シート下にヘルメットホルダーとトランクがあ
ります。
操作ガイド
ヘルメットホルダー
前ページの続き
1 警告
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけた
まま走行しないでください。
トランク
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使い
ください。
36
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した
りする事故が発生することがあります。

トランクにヘルメットを収納することができ
ます。ヘルメットの前側をトランク前方に向け
て収納してください。
ヘルメット
トランク
u ヘルメットの種類や形状、大きさなどにより、
一部収納できない場合があります。
アドバイス
トランク内に貴重品やこわれ易いもの、熱の影響を受け易
いものは入れないでください。また、トランク本体が損傷
する場合があるので、固くて重いものを入れたまま走行し
ないでください。
書類入れはシートの裏側にあります。
書類入れ
シートの開けかた (P.35 )
#
次ページに続く
操作ガイド
37

その他装備の使いかた
携帯工具はトランクにあります。
操作ガイド
携帯工具
シートの開けかた (P.35 )
#
38
前ページの続き
フック
ハンドル下側にフックがあります。
フック
u フックには車体からはみ出したり、足に当たる
ような大きな荷物はかけないでください。
走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。

グローブボックス
ハンドルの右下と左下にグローブボックスがあ
ります。
グローブボックス
アドバイス
グローブボックス内に貴重品やこわれ易いものは入れな
いでください。また、グローブボックス本体が損傷する
場合があるので、固くて重いものを入れたまま走行しな
いでください。
操作ガイド
39

メンテナンス
メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。
また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識.............................. P. 41
主要部品の脱着方法 ....................................P. 52
クリップ ............................................................. P. 52
バッテリー ......................................................... P. 53
フロントカバー ................................................. P. 54
エンジンオイル........................................... P. 55
トランスミッションオイル........................... P. 58
ブレーキ .................................................... P. 60
ブリーザードレーン ....................................P. 65
スロットル ................................................. P. 66

メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの重要性
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客
様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ご
と(12 か月ごと)、2 年ごと(24 か月ごと)の定
期点検整備を設けてあります。安全快適にお乗り
いただくために、必ず実施してください。
1 警告
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理
は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡
または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス
ノートに記載された点検方法・要領を守
り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意してく
ださい。
● エンジンを停止し、キーを抜いた状態で行う
● 平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
● エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで
触れない
● エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に準じ、日常
のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適時行
う点検です。
点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給
油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコー
ドに記入してください。
異音や異状を感じたときは、直ちに Honda 販売店
にご相談ください。
次ページに続く
メンテナンス
41

メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
#
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
● ブレーキ
• レバーの遊び(油圧式)
メンテナンス
• レバーの遊び(機械式)
• ブレーキの効き具合
• ブレーキ液の量
● タイヤ
• 空気圧
• 亀裂、損傷
• 異状な摩耗
•
溝の深さ
● エンジン
オイルの量
•
かかり具合、異音
•
低速、加速の状態
•
● 灯火装置および方向指示器
● 運行において異状が認められた箇所
42
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点検
を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま
たは、1,000 km 時)に行う点検、Honda が指定す
る点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
#
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以下
の種類があります。
●
日常点検
●
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
●
2 年ごと(24 か月ごと)に行う点検

メンテナンスの基礎知識
ご自身で点検を実施する場合
#
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲内
で行ってください。難しいと思われる内容につい
ては、Honda 販売店にご相談ください。
点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記
録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
1 か月目点検について
#
新車から 1 か月目(または、1,000 km 時)は、特
に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重
視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買い
あげの Honda 販売店で行ってください。他の販売
店にてお受けになると有料となる場合があります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。詳細については、メンテナンス
ノートをご覧ください。
交換部品について
#
整備の際は、Honda 純正部品を使用してください。
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載さ
れているモデル名、カラーおよびコードをお知らせ
ください。
カラーラベルは、シートを開けると確認できます。
2 P. 35
カラーラベル
1 警告
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品の
使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因とな
り、重傷を負ったり、死亡したりすることが
あります。
Honda 純正部品を使用してください。
メンテナンス
43

メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリー
を使用しており、バッテリー液の点検、補給は必要
ありません。バッテリーのターミナル部に汚れや
メンテナンス
腐食がある場合のみ清掃してください。
また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さない
でください。バッテリー充電時も液口キャップを
取り外す必要はありません。
アドバイス
バッテリーには寿命があります。交換時期について
は、Honda 販売店にご相談ください。交換する場合
は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを使
用してください。
万一の場合の応急処置
#
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに医
師の診察を受けてください。
● 電解液が眼に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15 分以上洗浄し
てください。加圧された水での洗浄は、眼を
痛めるおそれがあります。
44
● 電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
● 電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
1 警告
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま
れています。希硫酸は腐食性が強く、眼や皮
膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保
護メガネと保護服を着用
•
バッテリーを子供の手の届く所に置かない
• ショートによる火花やたばこなどの火気
に十分注意する

メンテナンスの基礎知識
ターミナル部の清掃
#
1.
バッテリーを取り外す。 2 P. 53
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭く。
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー
ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正ア
クセサリーをご使用ください。それ以外のものを使
用するとバッテリーあがりや故障の原因となります。
ヒューズ
この車 の 電気回路は、 ヒューズで保護されて
います。電装部品が動作しないときは、ヒューズを
調べ、必要に応じて交換してください。 2 P. 73
ヒューズの点検・交換
#
メインスイッチを (O)にして、ヒューズを取
り外して点検します。切れている場合は、指定され
ている容量のヒューズと交換してください。
ヒューズの容量はスペックページをご確認くだ
さい。 2 P. 86
ヒューズ切れ
アドバイス
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過熱
焼損の原因になるので絶対に使用しないでください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、ヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda 販売
店にご相談ください。
メンテナンス
45

メンテナンスの基礎知識
エンジンオイル
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経過
とともに劣化したり減っていきます。そのため、定
期交換時期に行う交換だけではなく日常点検によ
メンテナンス
るオイル点検・補給が必要です。汚れたり古くなっ
たオイルはエンジンに悪影響を与えますので早め
に交換してください。
オイル交換は Honda 販売店で行うことを推奨しま
す 。 交換時期はスペックページをご確認くだ
さい。 2 P. 85
エンジンオイルの選びかた
#
推奨エンジンオイル:
Honda 純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認
し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選
びください。全ての規格を満たしている場合でも
特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
● JASO T 903 規格
● SAE 規格
● API 分類
46
※ 3
※ 1
※ 2
:MB
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL 級相当
※1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出
されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MB 性能であることを示
しています
※2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
※3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分
類です。API マークの入っている相当品を使用す
る場合、下記のものをご使用ください。
推奨しません 推奨します

トランスミッションオイル
トランスミッションオイルの選びかた
#
推奨トランスミッションオイル:
Honda 純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認
し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選
びください。全ての規格を満たしている場合でも
特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
● JASO T 903 規格
● SAE 規格
●
API 分類
※ 3
※ 1
※ 2
:MB
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL 級相当
メンテナンスの基礎知識
※1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出
されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MB 性能であることを示
しています
※2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
※3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分
類です。API マークの入っている相当品を使用す
る場合、下記のものをご使用ください。
推奨しません 推奨します
メンテナンス
47

メンテナンスの基礎知識
ブレーキ液
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでください。
ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障の原
因となることがあります。
メンテナンス
アドバイス
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷 します。
漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってください。
指定ブレーキ液:
Honda 純正ブレーキフルード
DOT 3 または DOT4
48
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式の
エアクリーナーエレメントが装備されており点検・
清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。
エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売店
にご相談ください。交換時期はスペックページを
ご確認ください。 2 P. 85
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ
リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 65

メンテナンスの基礎知識
タイヤ
空気圧の点検
#
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ
によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい
ため、少なくとも 1 か月ごとにタイヤゲージを使用
して空気圧を点検してください。
タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが
ありますので、必ず 冷 えた状態で点検してくだ
さい。
亀裂と損傷の点検
#
タイヤの全周に、亀裂や
損傷、ひび割れおよび釘、
石、 その他 の 異物が刺
さったり、かみ込んだり
していないかを点検しま
す。道路の縁石などにタ
イヤ側面を接触させた
り、大きな凹みや突起物を乗り越したときは、必ず
点検してください。
異状な摩耗の点検
#
タイヤの接地面が異状に
摩耗していないかを点検
します。
次ページに続く
メンテナンス
49

メンテナンスの基礎知識
溝の深さの点検
#
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝
の深さを確認します。サインが現れたときは、直ち
に交換してください。
メンテナンス
1 警告
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
ウェアインジケーター
表示マーク
50
または TWI
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を
守り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤ
は交換してください。

タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用し
てください。指定以外のタイヤは、操縦性や走行安
定性に悪影響を与えることがありますので使用し
ないでください。
タイヤの交換は、Honda 販売店にご相談ください。
指定タイヤ、空気圧はスペックページをご確認くだ
さい。 2 P. 85
1 警告
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や
走行安定性に悪影響を与えることがありま
す。また、そのことが原因で転倒事故などを
起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性
があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取り付けてください。
メンテナンスの基礎知識
メンテナンス
51

主要部品の脱着方法
クリップ
取り外し
#
メンテナンス
1.
中央部のピンを押しこんでロックを解除する。
2.
クリップを引き抜く。
52
取り付け
#
1.
ピンの下端を押し戻して取り付け状態にする。
2.
クリップを穴に差し込む。
3.
ピンを軽く押してロックする。

バッテリー
バッテリーホルダー
ボルト
バッテリー
-端子
ターミナルカバー
取り外し
#
メインスイッチが (O)になっていることを
確認してください。
1.
フロントカバーを取り外す。2 P. 54
+端子
主要部品の脱着方法 u バッテリー
2.
ボルトを外し、バッテリーホルダーを取り
外す。
3.
-端子のボルトを外し、-コードを外す。
4.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト
を外し、+コードを外す。
5.
端子のナットを落とさないようにバッテ
リーを取り出す。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
バッテリーコードは、必ず先に+側より取り付
けてください。また、ターミナル部にゆるみが
生じないように、確実にボルトを締め付けてく
ださい。
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス
の基礎知識をご確認ください。 2 P. 44
メンテナンス
53

主要部品の脱着方法 u フロントカバー
フロントカバー
フロントカバー
タブ
メンテナンス
クリップ 取付け穴
54
スクリュー
取り外し
#
1.
クリップを取り外す。2 P. 52
2.
スクリューを取り外す。
3.
タブを取り付け穴から外し、フロントカバー
を取り外す。
u フロントカバーを強く引きすぎないよう
に注意してください。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
取り付け後は、フロントカバーが確実に取り付
けられているか確認してください。

エンジンオイル
オイルの量の点検
オイルレベルゲージ
上限
下限
エンジンオイルの点検は、アイドリングストッ
プモード切り換えスイッチを IDLING にして
行ってください。
1.
エンジンが冷えている場合は、3 ~ 5 分ほど
アイドリングさせる。
2.
メインスイッチを (O)にしてエンジン
を止め、2 ~ 3 分間待つ。
3.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
ンドを立てる。
4.
オイルレベルゲージを外す。
布等でオイルレベルゲージについたオイル
5.
を拭く。
オイルレベルゲージをねじ込まずに差し込む。
6.
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限
7.
の間にあることを確認する。
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
8.
メンテナンス
55

エンジンオイル u オイルの補給
オイルの補給
オイルレベルゲージ
メンテナンス
注入口
エンジンオイルが不足している、またはオイルレ
ベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイルを
上限まで補給してください。 2 P. 46, 2 P. 85
56
1.
エンジンオイルの点検後、オイルレベルゲー
ジで確認(2 P. 55)しながら、オイルを注入
口より補給する。
u 上限を超えて補給しないでください。
u ゴミが入らないようにしてください。
u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
2.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジンに
悪影響を与えます。また 銘柄やグレードの異なるオ
イルを混用しないでください。
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ
てはメンテナンスの基礎知識をご確認くだ
さい。 2 P. 46

オイル漏れの点検
エンジンなどから、オイルが漏れていないこと
を確認します。
エンジンオイル u オイル漏れの点検
メンテナンス
57

トランスミッションオイル
オイルの量の点検
オイルチェックボルト
メンテナンス
ワッシャー
58
ボルト穴
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
ンドを立てる。
2.
オイルチェックボルト、ワッシャーを外す。
3.
オイルがボルト穴の下端まであることを油
面の位置で確認する。
4.
ワッシャーを新品に交換し、オイルチェック
ボルトを確実に取り付ける。

トランスミッションオイル u オイルの補給
オイルの補給
オイルの油面が低い場合は、推奨オイルをボル
ト穴の下端まで補給してください。
● 上限を超えて補給しない
ゴミが入らないようにする
●
オイルをこぼしたときは完全に拭き取る
●
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、トランス
ミッションに悪影響を与えます。また 銘柄やグレー
ドの異なるオイルを混用しないでください。
推奨トランスミッションオイルやオイルの選び
かたについてはメンテナンスの基礎知識をご確
認ください。 2 P. 47
オイル漏れの点検
トランスミッションケースなどから、オイルが
漏れていないことを確認します。
メンテナンス
59

ブレーキ
前輪ブレーキ液の点検
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
ンドを立てる。
メンテナンス
2.
ブレーキリザーバータンク上面を水平にし、
液面が点検窓の下限(LOWER)以上にある
ことを確認する。
液面が下限以下の場合は、ブレーキパッ
u
ドの摩耗の点検を行ってください。
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ
やホースに損傷があるときは Honda 販売店に
ご相談ください。
60
ブレーキリザーバータンク
下限

前輪ブレーキパッドの摩耗の
点検
ブレーキ u 前輪ブレーキパッドの摩耗の点検
パッド
パッドの摩耗限界溝がブレーキディスクの側面
に達したら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し
てください。
ブレーキパッドの交換は、Honda 販売店にご相
談ください。
パッドの摩耗
ディスク
ブレーキキャリパーの下側からのぞいて点検し
ます。
限界溝
メンテナンス
61

ブレーキ u 後輪ブレーキレバーの遊びの点検
後輪ブレーキレバーの遊びの
点検
抵抗を感じるまで、左ブレーキレバーを引き、
メンテナンス
レバー先端の遊びの量が規定の範囲内にあるこ
とをスケールなどで確認します。
後輪ブレーキレバーの遊び:10 - 20 mm
遊び
規定の範囲を超えている場合は調整してください。
62
後輪ブレーキレバーの遊びの
調整
ブレーキの遊びはハンドルを直進状態にして調
整します。
遊びの調整時は必ず、アジャスターの凹部をピ
ンの凸部に一致させてください。
ピン アジャスター
レバーの調整範囲を超えた場合や、詳しい遊び
の調整については Honda 販売店にご相談くだ
さい。

1.
後輪のアジャスターを半回転ずつ回し、左ブ
レーキレバーの遊びを調整する。
ブレーキ u 後輪ブレーキレバーの遊びの調整
2.
ブレーキアームを押し、アジャスターとピン
の間に隙間があることを確認する。
ピン
アジャスター
遊びが多くなる
遊びが少なくなる
ブレーキアーム
押す
ピン
隙間
アジャスター
調整後は、ブレーキレバーの遊びを確認してく
ださい。
メンテナンス
63

ブレーキ u 後輪ブレーキシューの摩耗の点検
後輪ブレーキシューの摩耗の
点検
メンテナンス
64
ブレーキインジケーター
5 マーク
左ブレーキレバーをいっぱいに引いて、ブレー
キインジケーターの先端とブレーキパネルの 5
マークが一致しないことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界で
すので交換してください。ブレーキシューの交
換は、Honda 販売店にご相談ください。

ブリーザードレーン
ブリーザードレーンの清掃
(Honda 指定 1 年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な
ブリーザードレーンの清掃が必要です。
清掃のしかた
#
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用
1.
意する。
ブリーザードレーンを外し、ブリーザード
2.
レーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
メンテナンス
ブリーザードレーン
65

スロットル
スロットルの点検
メインスイッチを (O) にした状態でスロッ
トルを作動させ、スムーズに動くかどうか、ハ
メンテナンス
ンドルを左右にきっても作動が重くないか、ス
ロットルグリップの遊びが適正か点検します。
異状を感じた場合やスロットルケーブル外表部
に損傷があるときは Honda 販売店にご相談く
ださい。
スロットルグリップの遊び:
2 - 6 mm
遊び
66

こんなときは
エンジンが始動しない ................................. P. 68
警告灯が点灯.............................................. P. 69
PGM-FI 警告灯 ...................................................P. 69
アイドリングストップ・システムが正しく
作動しない ...............................................P. 70
電装部品のトラブル ....................................P. 73
ヒューズ切れ..................................................... P. 73
エンジンが一時的に不調になる ....................P. 74

エンジンが始動しない
スターターモーターは作動する
がエンジンが始動しないとき
次の点を確認してください。
● 正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 26
こんなときは
● 燃料タンクにガソリンはあるか
● PGM-FI 警告灯が点灯していないか
u 点灯している場合は、直ちに Honda 販売
店にご相談ください。
68
スターターモーターが作動せ
ず始動できないとき
次の点を確認してください。
● 正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 26
● ヒューズが切れていないか 2 P. 45
● バッテリーターミナル部に緩みや腐食がな
いか 2 P. 44
u バッテリーあがりで、スターターモー
ターが回らないときは、キックスター
ターによる始動を試みましょう。
これらに該当しない場合や異常がある場合は、
Honda 販売店にご相談ください。

警告灯が点灯
PGM-FI 警告灯
走行中またはアイドリング中に点灯した場合は
何らかの異常が 考えられます。高速走行をさ
け、直ちに Honda 販売店にご相談ください。
こんなときは
69

アイドリングストップ・システムが正しく作動しない
次の点を確認してください。該当しない場合や
処置をしても症状が改善されない場合は、お買
い上げの Honda 販売店へご相談ください。
アイドリングストップ表示灯
が点灯しない
こんなときは
アイドリングストップモード切り
#
換えスイッチが IDLING になって
いる
●
アイドリングストップモード切り換えス
イッチを IDLING STOP にしてください。
キックスターターペダルでエンジ
#
ンを始動した
● キックスターターペダルでエンジンを始動
した場合、アイドリングストップ(エンジン
が停止)しないことがあります。スターター
スイッチでエンジンを再始動してください。
2 P. 26
70
エンジンが冷えている
#
● エンジンが冷えている状態ではアイドリン
グストップ・システムは作動しません。エン
ジンの暖機を行ってください。
エンジン始動後、走行していない
#
● エンジンを始動したあと、走行(車速
10 km/h 以上)しないとアイドリングストッ
プ・システムは作動しません。一度、走行し
てください。
PGM-FI 警告灯が点灯している
#
●
PGM-FI 警告灯が点灯している状態では、エ
ンジン保護のためアイドリングストップ(エ
ンジンが停止)しません。お買 い 上 げの
Honda 販売店へご相談ください。

アイドリングストップ・システムが正しく作動しない u アイドリングストップ表示灯が点灯しているがアイドリングストップしない
バッテリーの電圧が低下している
#
● バッテリーの電圧が低下するとアイドリン
グストップ・システムが作動しないことがあ
ります。しばらく走行して、一度エンジンを
停止し、スタータースイッチでエンジンを再
始動してください。頻繁に発生する場合は、
Honda 販売店へご相談ください。
アイドリングストップ表示灯
が点灯しているがアイドリン
グストップしない
停車していない
#
● 車速が 0 km/h にならないとアイドリングス
トップ・システムは作動しません。完全に停
車してください。
スロットルグリップを回している
#
●
スロットルグリップを回しているとアイド
リングストップ・システムは作動しません。
スロットルグリップを全部戻してください。
こんなときは
71

アイドリングストップ・システムが正しく作動しない u スロットルグリップを回してもエンジンが始動しない
スロットルグリップを回して
もエンジンが始動しない
サイドスタンドが格納されていない
#
● アイドリングストップ中にサイドスタンド
こんなときは
の操作を行うと、アイドリングストップ表示
灯が点滅から消灯または点灯に切り換わり
アイドリングストップ・システムは解除され
ます。スタータースイッチでエンジンを再
始動してください。2 P. 26
アイドリングストップモード切り換
#
えスイッチが IDLING になっている
● アイドリングストップ中に、アイドリングス
トップモード切り換えスイッチを IDLING に
する操作を行うと、アイドリングストップ・
システムは解除されます。スターター
スイッチでエンジンを再始動してください。
2 P. 26
72
アイドリングストップ表示灯
は点滅しているがスロットル
グリップを回してもエンジン
が始動しない
● スロットルグリップを回してもエンジンが
始動しない場合はバッテリーコード端子の
緩み、バッテリーあがりが考えられます。こ
のようなときは、バッテリーコード端子に緩
みがないか点検してください。2 P. 53
バッテリーがあがっている場合は、Honda 販
売店にご相談ください。

電装部品のトラブル
ヒューズの取り扱いについてはメンテナンスの
基礎知識をご確認ください。 2 P. 45
ヒューズ切れ
ヒューズボックス内のヒューズ
#
ヒューズボックスカバー
ヒューズプーラー
メインヒューズ
スペアヒューズ
1.
フロントカバーを取り外す。2 P. 54
2.
ヒューズボックスカバーを取り外す。
3.
メインヒューズ、その他のヒューズが切れて
いる場合はヒューズプーラーを使って、同じ
容量のスペアヒューズと交換する。
u スペアヒューズ、ヒューズプーラーは
ヒューズボックスカバーの裏側にあり
ます。
4.
外した部品を逆の手順で取り付ける。
アドバイス
ヒューズが切れた際は、早めに Honda 販売店で点検
し、スペアのヒューズを補充してください。
こんなときは
73

エンジンが一時的に不調になる
燃料ポンプのフィルターがつまると、走行中ス
ロットルグリップを戻したような減速が散発的
に発生します。
この症状が発生しても再走行は可能です。
ガソリンがあるにもかかわらず、走行中一時的
なエンジン不調が発生した場合は、 直ちに
こんなときは
Honda 販売店にご相談ください。
74

インフォメーション
キーの取り扱い........................................... P. 76
装備に関する補足情報 ................................. P. 76
車のお手入れ.............................................. P. 77
保管のしかた.............................................. P. 80
廃棄するとき.............................................. P. 80
フレームおよびエンジンナンバー .................P. 82
触媒装置について .......................................P. 83

キーの取り扱い
キーの取り扱い
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーについているキーナンバー
プレートには、シリアルナンバーがあります。
このシリアルナンバーは、メインスイッチのキーを
注文するときに必要になります。メインスイッチ
のキーを注文する際は、Honda 販売店にご相談くだ
インフォメーション
さい。盗難防止のため、シリアルナンバーは他人に
知られないように保管してください。
シリアルナンバー
メインスイッチ
のキー
キーに金属製のキーホルダーを使用するとメイン
スイッチ周辺に傷がつくおそれがあります。
76
装備に関する補足情報
メインスイッチ
#
エンジンをかけずにメインスイッチを (On) の状
態にしておくとバッテリーあがりの原因となり
ます。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
オドメーター
#
オドメーターは、99,999.9 km を 超 えると
00,000.0 km に戻ります。
書類入れ
#
取扱説明書、登録書類、保険証、メンテナンスノー
トなどは書類入れに入れ、シートの裏側に収納して
ください。

車のお手入れ
お車を長持ちさせるため、清掃などのお手入れは大
切です。普段見逃しがちな異状の発見にもつなが
ります。また、海水や路面凍結防止剤などに含まれ
る塩分は、車体のサビを促進します。海岸付近や凍
結防止剤を散布した路面を走行したあとは、必ず洗
車してください。
洗車
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる部分
は冷えるまで洗車しないでください。
1.
全体を水洗いして、汚れを取り除く。
2.
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、
スポンジか柔らかいタオルを使って洗う。
u 傷を防ぐため、多量の水を使って、汚れを落
としてください。
3.
十分な水で洗剤を洗い流しやわらかい布で拭き
あげる。
4.
車体を乾燥させた後、可動部分に注油する。
5.
車体の腐食を防ぐためワックスがけを行う。
車のお手入れ
洗車にあたっての注意
#
洗車するときは、次のことをお守りください。
● 高圧洗車機の使用はさける
車体に高い水圧がかかる洗車を行うと、可動
u
部や電装部品などの作動不良や故障 の原因
となることがあります。
u ヘッドライトレンズやフェアリング、その他
のプラスチック部品を洗うときは、傷を防ぐ
ため、多量の水を使って、汚れを落としてく
ださい。
● マフラーに水を入れない
u
始動不良やサビの発生などの原因になります。
● シートの下方から水を強くかけない
u 内部に水が入り、書類などが濡れることがあ
ります。
● エアクリーナー周辺に水を強くかけない
u エアクリーナー内部に水が入ると、始動不良
などの原因になります。
● ブレーキを濡れたままにしない
u 水によってブレーキの効き具合が悪くなる
ことがあります。洗車後は十分に乾かし、慎
重なブレーキ操作を心がけてください。
インフォメーション
次ページに続く
77

車のお手入れ
● ワックス、ケミカル類や油脂類を扱うとき
u ブレーキやタイヤにオイル等の油脂類、ワッ
クスやケミカル類が付着しないよう注意し
てください。ブレーキが効かなくなり、事故
の原因になる場合があります。
u ワックスやケミカル類を使用するときは、ボ
ディーの目立たないところでくもりや傷、色
インフォメーション
むらなどが生じないか確認してください。
種類によっては塗膜が薄くなったり色むら
が生じるものがあります。
u つや消し塗装が使われている場合は、塗装面
にワックスやケミカル類を使用すると、つや
消し感が無くなったり、色むらが生じるおそ
れがありますので、使用しないでください。
78
● ヘッドライトがくもったとき
u ヘッドライトは雨天走行や洗車などにより、
レンズ面が一時的にくもることがあります。
また、ヘッドライト内と外気との温度差によ
り、レンズ内面が結露することもあります。
これは、雨天時などに窓ガラスがくもるのと
同様の自然現象で、機能上の問題ではありま
せん。
また、ヘッドライトの構造上、レンズの縁に
水滴が付着することがありますが、機能上の
問題ではありません。
u ヘッドライトを点灯すると、くもりは徐々に
消えていきます。ヘッドライトの点灯は、エ
ンジンをかけながら行ってください。
但し、ヘッドライト内に水がたまっている場
合や大粒の水滴がついている場合は Honda
販売店にご相談ください。

車のお手入れ
アルミ部品
アルミ部品は土や泥、あるいは塩分によって腐食し
ます。傷をつけないよう、取り扱いについては次の
ことに注意してください。
● 硬いブラシやスチールウールを使用しない
● アルミホイールはすり当てをさけ、縁石などに
乗り上げる際は変形に注意する
樹脂部品
傷やひび割れ等を防ぐため、取り扱いについては次
のことに注意してください。
清掃するときは多量の水を使って、やわらかい
●
布やスポンジで汚れを落とす
● 汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、
十分な水で洗剤を洗い流す
● メーター、フェアリング、ヘッドライトレンズ
などの樹脂部品にガソリン、ブレーキ液、クリー
ナーなどがかからないようにする
エキゾーストパイプ、マフラー
エキゾーストパイプ、マフラーが塗装されている場合
は、ステンレス用台所洗剤や市販のコンパウンドを使
用しないでください。塗装面の清掃には中性洗剤を使
用してください。もし、塗装処理されているかわから
ない場合は、Honda 販売店にご相談ください。
インフォメーション
79

保管のしかた
保管のしかた
屋外に保管する場合はボディーカバーをかけてく
ださい。なお、ボディーカバーはエンジンやマフ
ラーが冷えてからかけてください。
また、長期間ご使用にならない場合は、次のことを
お守りください。
● サビを防ぐために、保管前にワックスがけを
インフォメーション
行う(つや消し塗装面を除く)
● 雨上がりにはボディーカバーを外し、車体を
乾燥させる
● バッテリーは自己放電と電気漏れを少なくする
ため、車から取り外し、完全充電して風通しの
よい暗い場所に保存する
u もしバッテリーを車に積んだままにする場
合は、-側ターミナルを外してください。
長期保管後にお車を乗る際は、保管期間を考慮した
上で、各部の点検を実施してください。
80
廃棄するとき
地球環境を守るため、お車や交換した部品、なかで
も使用済みのバッテリーやタイヤ、エンジンオイ
ル、トランスミッションオイルの廃油等はむやみに
捨てないでください。これらのものを廃棄する場
合は、Honda 販売店にご相談ください。
また、将来お車の廃棄を希望するときはお近くの廃
棄二輪車取扱店へご相談ください。
廃棄二輪車取扱店とは
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の登録販売
店で広域廃棄物処理指定店として登録されている
廃棄二輪車を適正処理するための窓口です。
店頭に「廃棄二輪車取扱店の 証 」 が 掲示されて
います。

二輪車リサイクルマーク、リサイクル料金
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼付
されています。マークが車体に貼付されている二
輪車は、再資源化するためのリサイクル費用がメー
カー希望小売価格に含まれていますので、二輪車を
廃棄する際は、再資源化に必要なリサイクル料金は
いただきません。
ただし、廃棄二輪車取扱店および指定引取場所まで
の収集・運搬料金はお客様のご負担となります。収
集・運搬料金については廃棄二輪車取扱店にご相談
ください。
二輪車リサイクルマークは、シートを開けると確認
できます。2 P. 35
廃棄するとき
インフォメーション
二輪車
リサイクルマーク
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必要
です。マークは剥がさないでください。マークの
再発行や販売の取り扱いはありません。二輪車リ
サイクルシステムの概要、ご利用方法等は、Honda
ウェブサイト「廃棄段階のリサイクル 二輪車リサ
イクル自主取り組み」にてご確認いただけます。
http://www.honda.co.jp/motor-recycle/
81

フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバーは、部品を注文す
るときや、車の登録に関する手続きに必要です。ま
た、フレームナンバーは、お車が盗難にあった場合
に、車を捜す手がかりにもなります。ナンバープ
レートの登録番号とともに別紙に記録し、車と別に
保管することを推奨します。
インフォメーション
フレームナンバーは、フレーム後方に打刻されてい
ます。シートを開けると確認できます。2 P. 35
フレームナンバー
打刻位置
82
エンジンナンバー打刻位置

触媒装置について
触媒装置について
この車は平成 28 年排出ガス規制適合車です。 こ
の車には触媒装置が搭載され、排出ガスに含まれる
一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物
(NOx)の 3 つの有害物質の排出量を低減します。
他のマフラーをこの車に取り付けると、排出ガス規
制に適合しなくなる可能性があります。触媒装置
は高温になるので、枯れ草や紙など燃えやすいもの
があるところには駐停車しないでください。
走行上の注意
次のような取り扱いはしないでください。触媒温
度が異常に高くなり、損傷するおそれがあります。
● 走行中にメインスイッチを操作すること
● 空ぶかし直後にエンジンを止めること
触媒装置の損傷を防ぐために
触媒装置が損傷すると、排出ガス濃度を劣化させる
だけではなく、車本来の性能を発揮できなくなりま
す。損傷を防ぐために、次のことをお守りください。
● 燃料は、必ず無鉛ガソリンを使用する
● 定められた点検整備を実施する
● エンジン不調を感じたときは、直ちに Honda 販
売店で点検を受ける
インフォメーション
83

スペック
■ 主要諸元
型式 2BJ-JF58
全長 1,870 mm
全幅 690 mm
全高 1,085 mm
ホイールベース 1,255 mm
最低地上高 130 mm
キャスター角 26° 30’
トレール長 83 mm
車両重量 100 kg
乗車定員 2 名
最小回転半径 2.0 m
スペック
84
排気量 108 cm
ボア×ストローク 50.0 x 55.1 mm
圧縮比 9.5:1
燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 5.2 ℓ
バッテリー容量
変速比 無段変速 2.520 ~ 0.820
減速比
3
GTZ6V
12 V-5 Ah (10 HR)
機関から変速機 1.000
第一 2.833
第二 3.750

スペック
■ サービスデータ
左ブレーキ
レバーの遊び
タイヤサイズ
タイヤタイプ バイアス、チューブレス
指定タイヤ
タイヤ空気圧
点火プラグ 標準 MR8C-9N(NGK)
プラグギャップ 0.8 - 0.9 mm
アイドル回転数 1,700 ± 100 rpm
前輪 80/90-14M/C 40P
後輪 90/90-14M/C 46P
前輪 CHENG SHIN C-922F
後輪 CHENG SHIN C-922R
前輪 200 kPa (2.00 kgf/cm2)
後輪 225 kPa (2.25 kgf/cm2)
10 - 20 mm
推奨
エンジンオイル
エンジンオイル
容量
エンジンオイル
交換時期
推奨トランス
ミッションオイル
トランスミッション
オイル容量
トランスミッション
オイル交換時期
指定ブレーキ液
エアクリーナー
エレメント
交換時期
Honda 純正 ウルトラ E1
JASO T 903 規格: MB
SAE 規格: 10W-30
API 分類: SL 級
オイル交換時
全容量 0.8 ℓ
初回: 1,000 km または 1 ヶ月
以後: 3,000 km または 1 年ごと
Honda 純正 ウルトラ E1
JASO T 903 規格: MB
SAE 規格: 10W-30
API 分類: SL 級
オイル交換時
全容量 0.12 ℓ
初回:5 年
以後:4 年ごと
Honda 純正ブレーキフルード
DOT 3 または DOT4
交換:20,000 km ごと
0.7 ℓ
0.10 ℓ
スペック
85

スペック
■ バルブ(電球)
ヘッドライト 12 V-35/35 W
ストップ/テールランプ 12 V-21/5 W
フロントウィンカー 12 V-10 W ×2
リアウィンカー 12 V-10 W ×2
■ ヒューズ
メインヒューズ 25 A
その他のヒューズ 10 A、5 A
スペック
86

索引
P
PGM-FI 警告灯 .............................................. 17
ア
アイドリングストップ表示灯........................... 17
アイドリングストップモード切り換え
スイッチ ..................................................... 18
アイドリングストップ・システム .................... 23
アクセサリー................................................... 9
安全運転のために ............................................ 4
安全上守っていただきたいこと ......................... 3
安全なライディング ......................................... 2
イ
インフォメーション ....................................... 75
ウ
運転するときの注意 ......................................... 5
エ
エアクリーナー.............................................. 48
エンジン
エンジンオイル............................................... 46, 55
エンジン始動......................................................... 26
エンジンナンバー................................................. 82
エンジンオイル交換時期 ................................. 85
エンジンオイルレベルゲージ........................... 55
エンジンがかからないとき.............................. 68
オ
お手入れ ....................................................... 77
オドメーター ............................................ 16, 76
カ
改造 ............................................................... 9
各部の名称 .................................................... 14
ガソリン .................................................... 8, 33
キ
基本操作の流れ.............................................. 12
ク
クリップ ....................................................... 52
グローブボックス...................................... 11, 39
索引
87

ケ
警告灯
PGM-FI 警告灯................................................ 17, 69
携帯工具 ....................................................... 38
コ
後輪ブレーキロック ....................................... 22
こんなときは................................................. 67
コンビブレーキ ............................................... 5
サ
サイドスタンド ............................................... 6
索引
シ
シート .......................................................... 35
シートオープナースイッチ.............................. 35
シャッター .................................................... 21
触媒装置 ....................................................... 83
書類入れ .................................................. 37, 76
ス
スイッチ
88
アイドリングストップモード切り換え
スイッチ .............................................................. 18
ウィンカー(方向指示器)スイッチ................. 18
シートオープナースイッチ................................. 35
スタータースイッチ............................................. 18
ヘッドライト(前照灯)上下切り換え
スイッチ .............................................................. 18
ホーンスイッチ..................................................... 18
メインスイッチ............................................... 19, 76
スタートの手順.............................................. 30
スピードメーター(速度計)........................... 16
スペック ....................................................... 84
スロットル .................................................... 66
セ
積載について................................................. 10
洗車.............................................................. 77
ソ
その他装備 .................................................... 35

タ
タイヤ .......................................................... 49
正しい運転の操作........................................... 30
チ
駐車 ............................................................... 6
テ
点検
定期点検 ................................................................ 42
日常点検 ................................................................ 41
電装部品のトラブル ....................................... 73
ト
トランク .................................................. 11, 36
トランスミッションオイル ......................... 47, 58
トランスミッションオイル交換時期 ................. 85
使用燃料 ................................................................ 33
燃料タンク容量..................................................... 33
燃料補給 ................................................................ 33
燃料計 .......................................................... 16
燃料残量 ....................................................... 16
ハ
廃棄.............................................................. 80
バッテリー ............................................... 44, 53
ハンドルロック.............................................. 20
ヒ
ヒューズ .................................................. 45, 73
表示灯
アイドリングストップ表示灯............................. 17
ハイビームパイロットランプ表示灯................. 17
方向指示器表示灯................................................. 17
索引
ナ
慣らし運転...................................................... 5
ネ
燃料
フ
服装 ............................................................... 4
フック...................................................... 11, 38
ブリーザードレーン .................................. 48, 65
89

ブレーキ
使いかた ............................................................ 5, 32
ブレーキ液 ...................................................... 48, 60
ブレーキシステム................................................... 5
ブレーキシュー..................................................... 64
ブレーキパッド..................................................... 61
ブレーキレバーの遊び......................................... 62
フレームナンバー........................................... 82
フロントカバー.............................................. 54
ヘ
索引
ヘッドライト(前照灯)上下切り換え
スイッチ ..................................................... 18
ヘルメット................................................. 4, 37
ヘルメットホルダー ....................................... 36
ホ
方向指示器表示灯........................................... 17
ホーンスイッチ.............................................. 18
保管.............................................................. 80
90
メ
メインスイッチ......................................... 19, 76
メインスイッチのキー .................................... 76
メーター ....................................................... 16
メンテナンス................................................. 40
リ
リアキャリア................................................. 11
リサイクルマーク........................................... 81

お問い合わせ

30K44A20
00X30-K44-A200
XX XXXX.XXXX.XX.K
2018 本田技研工業株式会社
(車両製造国:ベトナム)
PRINTED IN XXXX