Genie DPL Super Series Operator's Manual [ja]

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重要

本機械を操作する前に、操作説明書の中の安全規則 と操作指示をよく読み、理解し、従ってください。 トレーニングを受け認定された担当者のみ機械を操 作することが許されています。本説明書は機械の一 部とみなされ、常に機械と一緒に置かれていなけれ ばなりません。質問がございましたら Genie Industries までご連絡ください。

目次

ページ
安全規則 1
操作 7
説明 8
操作前の点検 9
メンテナンス 11
機能テスト 14
作業場の点検 17
操作手順 18
バッテリーと充電器の操作手順 20
輸送手順 21
ステッカー 22
仕様 24

連絡先:

インターネット:http://www.genieindustries.com 電子メール:techpub@genieind.com

Copyright © 1996 Genie Industries

初版 : 第 5 刷 2002 年 4 月

「Genie」および「DPL」は、米国および その他の国における Genie Industries の登録 商標です。「Super Series」は Genie Industries の商標です。

• 再生紙使用 L

Printed in U.S.A.

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危険

本説明書の操作指示および安全規則に従わ ない場合は、重傷または死に至ることがあ ります。

操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施する。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。

次のセクションに進む前に、安全規則を理解 し、心得てください。

  • 2 常に操作前の点検を行う。
  • 3 使用する前に常に機能テストを行う。
  • 4 作業場を点検する。
  • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。
  • ☑ 下記をよく読み、理解し、服従する:
    • 製品使用説明書と安全規則-操作説明書と 機械ステッカー
    • 従業員の安全規則と作業場所の規制
    • 適合する法規
  • ☑ 本機械を使用するにあたって初めてセットアッ プを行うとき、ブリーザーキャップが取り付け られている。ブリーザーキャップの説明につい ては、「操作前の点検」のセクションを参照し てください。
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転倒の危険

ベースが水平であり、4 つのアウトリガーすべて が適切に据え付けられ、 ジャッキがしっかりと地 面に固定されている場合 以外は、作業台を上げな いでください。

作業台が上がっている状 態で機械を移動しないで ください。

作業台を使用してるとき、あるいは作業台が上昇 しているときは、アウトリガーを調節したり取り 外したりしないでください。

機械から荷物をぶら下げたり、取り付けたりしな いでください。

機械が水平な状態にある 場合以外は作業台を上げ ないでください。ジャッ キのみを使って機械を アな状態にできない表 上では、機械をセット アップしないでくださ い。輪止め、ブロック、 あるいは詰め木などを 用して、機械を水平にし ないでください。

作業台にはしごや足場を組まないでください。 また本機械のどの部分にも立てかけないでくだ さい。

作業台の外の物体を押したり、引っ張ったりしないでください。

機材や装備を上げる目的で機械を使用しないでく ださい。本機械は作業員や工具を高所作業場まで 上げる目的でのみ使用してください。

移動中または移動する可能性のある表面、もしく は車両上で機械を使用しないでください。

強風や突風の中で機械を操作しないでください。 作業台の表面や積載床面を増大させしないでくだ さい。風にあたる面積が増えるにつれて機械の安 定性が減少します。

定格作業台最大積載荷重量を超えないでください。

反人 軋里重 - DPL-255
ANSI 340 kg
CSA 272 kg
最大作業員数 - ANSI および CSA 2
Е 340 kg
最大作業員数 - CE
野外使用
屋内使用のみ
1
2
最大積載重量 - DPL-30S
ANSI 340 kg
CSA 272 kg
最大作業員数 - ANSI および CSA 2
СЕ 340 kg
最大作業員数 - CE
野外使用
屋内使用のみ
1
2
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最大積載重量 - DPL-35S
ANSI 272 kg
CSA 227 kg
最大作業員数 - ANSI および CSA 2
CE 272 kg
最大作業員数 - CE
野外使用
屋内使用のみ
1

急に低くなっているところ、くぼみ、でこぼこし た道、障害物がある場所、不安定な地面、滑りや すい表面、あるいは他の危険な状態の近辺では機 械を操作しないでください。

機械の部品を改造したり、使用不能にしたりし ないでください。機械の安全性と安定性に影響 します。

機械の安定性に重大にかかわる部品を、重量や 仕様の異なるものと取り替えないでください。 Genie 承認の交換部品を使用してください。

フォークリフトや他の輸送車両を使って機械を移 動するときは、作業台を完全に降ろし、手摺りを 下げて、機械の電源を切り、作業員が作業台を降 りてから行ってください。

落下の危険

作業台の手摺りに座った り、立ったり、上ったり しないでください。作業 台の上では常にしっかり とした足場を確保してく ださい。

作業台側面手摺りを垂直 にロックし、作業台端部 手摺りと出入ロゲートを 閉めてラッチで留めた状 態以外は、作業台に乗っ たり、作業台を上げたり しないでください。

作業台が上がっている状態で作業台から降りな いでください。電源障害が起きた場合は、地上 の作業員により手動降下バルブを作動させてく ださい。

作業台の床面は、常にきれいにしておいてくだ さい。

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感電の危険

れておらず、電流に接触した場合、あるいは接近 する作業員の保護にはな

機械が通電している電線 に接触している場合、機 械に近づかないでくださ い。地上もしくは作業台

D従業員は、送電線の電気を止めるまで絶対に機 城に触れたり操作しないでください。

適合する法規および次の表に従って、電線や機械 から安全な距離を保持してください。

電圧 安全上の
最短距離
範囲 メートル
0~300V 接触を避ける
300V~50KV 3.05
50KV~200KV 4.60
200KV~350KV 6.10
350KV~500KV 7.62
500KV~750KV 10.67
750KV~1000KV 13.72

作業台の動きや電線の揺れやたるみを考慮に入 れ、強風および突風に注意してください。

溶接するときに機械にアースを接地しないでくだ さい。

AC 電源使用の機械や DC バッテリー充電器に 接地した AC 回路に接続したアース付 3 ピン延長 コードを使用しない限り操作しないでください。 アース付3ピンプラグを改造したり、使用不能にしないでください。

衝突の危険

作業場において、頭上に障害物もしくは他に危険 なものがないことをチェックしてください。

作業台側面手摺りにつかまっているときは、手に ケガをしないよう注意してください。

作業台の下に人がいないこと、および障害物にな るものがないことを確かめてから作業台を下げて ください。

傾斜面で輸送する場合は注意してください。

下降している作業台には近づかないでください。

部品の損傷の危険

ブリーザーキャップを作動油容器に取り付けてい ない場合は、機械を操作しないでください。ブ リーザーキャップの説明については、「操作前の 点検」のセクションを参照してください。

溶接するときに機械にアースを接地しないでくだ さい。

DC モデル:残量が少ない、あるいは過度に放電 されているバッテリーを使って機械を操作しない でください。

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誤った使用による危険

関係者以外による使用をさけるため、機械から離 れる際は、キーを取り外してください。

機械の故障の危険

損傷もしくは故障している機械は使用しないでく ださい。

シフトの前に、機械の操作前の点検を完全に行 い、すべての機能をテストしてください。損傷も しくは故障している機械は、直ちに故障の貼り紙 を付けて作業を中止してください。

本説明書と Genie DPL サービスマニュアルに記載 されているすべてのメンテナンスを必ず行ってく ださい。

すべてのステッカーが適切な位置にあり、文字が 読める状態であることを確認してください。

オペレータの安全と責任に関するマニュアルが完 備され、読める状態で、作業台の上のマニュアル 保管場所に置かれているようにしてください。

人体への傷害の危険

作動油や空気が漏れている状態で機械を操作しな いでください。空気や作動油が漏れると、皮膚に 飛び散ったり、やけどを負う原因となります。

ステッカーの説明

Genie 製品ステッカーは、識別しやすいよう、下 記のようなシンボル、色別コード、および警報言 語を使用しています。

  • ▲ 危険 赤ー差し迫った危険があることを 示します。この危険を回避しない 場合は重傷または死に至ることが あります。
  • ▲ 警告 オレンジー危険な状況になる可能 性があることを示します。この危 険を回避しない場合は重傷または 死に至ることがあります。
  • ▲ 要注意 安全上の警告シンボルを伴った 黄色一危険な状況になる可能性 があることを示します。この危 険を回避しない場合は小さなケ ガから中程度のケガを負うこと があります。
  • 要注意 安全上の警告シンボルがない黄色 ー危険な状況になる可能性がある ことを示します。この危険を回避 しない場合は機械が故障すること があります。
  • 注意 緑ー操作情報またはメンテナンス 情報を示します。
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バッテリーと充電器の安全 - DCモデル

熱傷の危険

バッテリーには酸が入っています。バッテリーに 作業を行うときは、常に保護服と保護メガネを着 用してください。

バッテリーの酸をこぼしたり酸に触れないように してください。バッテリー液がこぼれた場合は重 曹と水を使って中和してください。

爆発の危険

バッテリーは爆発性ガスを放 出します。火花、炎、火のつ いたタバコなどをバッテリー に近づけないでください。

換気の良い場所でバッテリー を充電してください。

充電器がオンのときは、バッテリーから充電器 DC 出力配線を取り外さないでください。

ベースカバーのスライド式ドアは、充電中ずっと 開けておいてください。

感電の危険

充電器は、必ず接地されて いる AC 回路に接続してく ださい。

充電中はバッテリーまたは充 電器を水や雨にさらさないで ください。

使用する前に破損している 箇所がないか点検してくだ さい。破損している部品は 操作する前に取り替えてく ださい。

リフトの危険

バッテリーの重量は 48 kg です。バッテリーを持ち上げるときは、適切な人数と手段により行ってください。

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操作

地上操作 - エア式モデル

作業台操作

  • 1 赤色非常停止ボタン
  • 2 キースイッチ
  • 3 アウトリガーインターロックランプ (4)
  • 4 補助下降用バッテリー低下表示ランプ
  • 5 DC モデル:バッテリー低下表示ランプ
  • 6 電源ランプ
  • 7 補助作業台下降ボタン
  • 8 空気圧計
  • 9 制御作動ボタン
  • 10 上下スイッチ
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説明

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操作前の点検

操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施する。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 常に操作前の点検を行う。

次のセクションに進む前に、操作前の点検に ついてよく理解してください。

  • 3 使用する前に常に機能テストを行う。
  • 4 作業場を点検する。
  • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。
ブリーザーキャップ - AC モデル と DC モデル

ブリーザーキャップを取り付けないで機械を操作 すると、部品が故障します。

本機械を使用するにあたって初 めてセットアップを行うとき、 バッテリーカバー下の作動油容 器のパイププラグを取り除き、 代わりにブリーザーキャップを 取り付けます。

ブリーザーキャップは封筒に 入って供給され、マストにテー プで貼り付けてあります。

原則

操作前の点検と規定メンテナンスはオペレータが 責任をもって行ってください。

操作前の点検とは、シフトの前にオペレータが目 で見て行う点検です。この点検は、オペレータが 機能テストを行う前に、目で点検して異常な箇所 を見つけることを目的としています。

さらに操作前の点検によって、メンテナンスが必 要かどうかを決めます。この説明書に記載してあ るメンテナンス項目のみオペレータによって行え ます。

次ページのリストで、部品が変更されていない か、損傷部品や緩んでいたり欠けている部品がな いかをチェックしてください。

故障もしくは改造した機械は決して使用しないで ください。もし工場出荷時の状態から損傷もしく は何らかの異変が発見されたら、機械に故障中の 貼り紙をつけて使用を停止してください。

機械の修理は、認定を受けたサービス担当者のみ が製品仕様に基づき行ってください。修理が終了 したら、オペレータは機能テストに移る前に再度 操作前の点検を行ってください。

定期保守点検は、認定を受けたサービス担当者が 製品仕様と責務マニュアルに記載されている要項 に基づいて行ってください。

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操作前の点検

操作前の点検

  • オペレータの安全と責任に関するマニュアルが 完備され、文字が読める状態で、作業台の保管 場所に保管されていることを確認します。
  • すべてのステッカーは、文字が読める状態で所 定の位置あるか確認します。「ステッカー」の セクションを参照してください。
  • バッテリー液の漏れがないか、量が適当かどう かをチェックします。必要に応じて蒸留水を足 してください。「メンテナンス」のセクション を参照してください。
  • AC モデルと DC モデル:作動油の漏れがない か、量が適当かどうかをチェックします。必要 に応じてオイルを足してください。「メンテナ ンス」のセクションを参照してください。
  • エア式モデル:空気管潤滑装置のオイル量を チェックします。必要に応じてオイルを足して ください。「メンテナンス」のセクションを参 照してください。
  • エア式モデル:オイル潤滑装置のキャニスター ドリップレートを点検します。必要に応じて調 節してください。「メンテナンス」のセクショ ンを参照してください。
  • エア式モデル:空気フィルター/レギュレータ キャニスターを点検します。必要に応じて排水 してください。「メンテナンス」のセクション を参照してください。

以下の部品もしくは部分が損傷してしていたり変 更されていないか、また、きちんと設置されてい なかったり、なくなっている部品がないかどうか をチェックします。

  • 🗅 電気部品および配線
  • □ コイルコード(搭載する場合)
  • AC モデルと DC モデル:油圧ユニット、 ホース、フィティング、およびシリンダー
  • エア式モデル:空気動力ユニット、空気管、 ホース、フィティング、およびシリンダー
  • □ 手動下降レバー
  • 作業台端部手摺り、作業台側面手摺り、および作業台出入口ゲート

  • □ 手摺りロックハンドル
  • ・ シーケンスケーブルと滑車
  • □ リフトチェーンとアイドラー
  • □ ナット、ボルトおよびその他の締め具
  • 🛯 マストおよびマスト締め金
  • □ ブリーザーキャップ
  • アウトリガー、ジャッキ、フットパッド
  • □ 手摺りリフトアーム
  • □ 作業台出入口用はしご
  • 機械全体をとおして下記をチェックします:
    • 🛯 へこみや損傷
    • □ 腐食や酸化
    • □ 溶接や機械部品の割れ
  • バッテリー端子とすべてのバッテリーの配線を 点検し、きれいにします。
  • 機械を構成するどの部品も欠けておらず、適切なファスナーやピンが正しい位置にしっかりと締められた状態になっていることを確認します。
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メンテナンス

必ず従うこと:

  • 図 この説明書に記載してあるメンテナンス項目の みオペレータによって行なうことができます。
  • ⑦ 定期保守点検は、認定されているサービス担当 者が製品仕様と責務マニュアルに記載している 要項に基づいて行ってください。
  • メンテナンス記号の説明
    • 注意 次のシンボルは、指示の目的をわ かりやすくするために本マニュア ルで使用されています。メンテナ ンス手順のはじめにあるシンボル は、次を意味しています。

この手順を行うために、新たな部品が必要です。

バッテリーのチェック - DC モデル

ľ,

機械の性能を保ち安全に操作するには、バッテ リーが適切な状態であることが重要です。液量が 適切でなかったり、ケーブルまたは接続が損傷し ていると、エンジン部品の故障につながり危険な 状態を招くおそれがあります。

  • ▲ 警告 感電の危険。熱くなっている回路 やライブ回路に触れると、重傷を 負ったり死に至ることがありま す。指輪、時計、その他の貴金属 を全て外してください。
  • ▲ 警告 人体への障害の危険。バッテリー には酸が入っています。バッテ リーの酸をこぼしたり酸に触れな いようにしてください。バッテ リー液がこぼれた場合は重曹と水 を使って中和してください。
    • 注意 このテストはバッテリーを完全に 充電してから行ってください。
  • 1 保護服と保護用メガネを着用してください。
  • 2 バッテリー通気孔のキャップをとります。
  • 3 バッテリーの酸の量をチェックします。必要に応じてバッテリーチューブの底に蒸留水を 補給します。このときに溢れないようにして ください。
  • 4 バッテリー通気孔のキャップをつけます。
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メンテナンス
作動油量の点検 -AC モデルと DC モデル

作動油量を適切なレベルにしておくことは機械操 作にとって非常に重要です。作動油量が適切でな いと油圧部品に損傷を与えることがあります。点 検担当者は作動油量を毎日チェックすることによ り、作動油量に変化がある場合には油圧システム での問題を早期に見つけることができます。

  • 1 作業台が完全に下がっていることを確認します。
  • 2 作動油容器側面の表示計をチェックします。
  • ◎ 結果:作動油量は、表示計の中間になっている はずです。このときに溢れないようにしてくだ さい。
作動油の仕様
作動油タイプ Dexron に相当
空気管潤滑装置オイル量の チェック - エア式モデル

潤滑装置キャニスターのオイル量を適切なレベル にしておくことは、機械の安全操作と性能を維持 するために重要です。潤滑装置キャニスターのオ イル量が適切でないと、危険な操作状態を招いた り、部品が故障することがあります。

  • 1 作業台が完全に下がっていることを確認し ます。
  • 2 潤滑装置キャニスターのオイル量が適切である かを点検します。
  • ◎ 結果:オイル量は、潤滑装置キャニスターの上から12.7 mm でなければなりません。
  • 3 オイルを足すには、潤滑装置ベースからオイル 潤滑装置キャニスターを取り外します。オイル を足したら、潤滑装置ベースにキャニスターを 取り付け直します。

オイルの仕様

オイルタイプ
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メンテナンス

オイル潤滑装置キャニスターの ドリップレートのチェック - エア式モデル

P o

潤滑装置キャニスターのオイルドリップレートを 適切にしておくことは、機械の安全操作と機械の 性能を維持するために非常に重要です。ドリップ レートが適切でないと、部品が故障することがあ ります。

  • 1 作業台を上げている際、潤滑装置の表示計を 目視点検します。
  • 結果:表示計には、最高で1~2滴のオイルが見 えなければなりません。
  • 2 ドロップレートを変更する場合、流出量を減ら すにはオイルフロー コントロールバルブを時 計回りに、流出量を増やすには反時計回りに回 します。
  • 適切なドリップレートになるまでこの手順を繰り返します。
空気フィルター/レギュレータ キャニスターの点検 - エア式モデル

エアモーターを高性能に保ち、耐用年数を維持する ために、空気フィルター/レギュレータキャニスター の排水はきわめて重要です。キャニスターに水が溜 まっている場合、エアモーターが十分な性能を発揮 できません。また、続けて使用した場合は部品が故 障することがあります。

  • 1 空気フィルター/レギュレータキャニスターに水 が溜まっていないか確認します。
  • 2 水が溜まっている場合は、キャニスターの底の 排水プラグを緩めて排水します。
  • 3 排水プラグをしっかりと締めます。

定期保守点検

四半期ごと、1年ごと、2年ごとに行われる保守 点検は、本装置のメンテナンストレーニングを 受け認定されている担当者が本装置のサービス マニュアルの手順に従って行わなければなりま せん。

3ヶ月以上使用されていない機械は、再び使用す る前に必ず四半期点検を行ってください。

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機能テスト

操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施する。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 常に操作前の点検を行う。
    • 3 使用する前に常に機能テストを行う。

次のセクションに進む前に、機能テストにつ いてよく理解しておく。

  • 4 作業場を点検する。
  • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。
原則

機能テストは、機械を使用する前に故障を見つけ ることを目的としています。オペレータは、指示 された手順に従って、全ての機能をテストしてく ださい。

故障している機械は決して使用しないでくださ い。故障が見つかった場合は、故障の貼り紙を付 けて作業を中止してください。機械の修理は、認 定を受けたサービス担当者のみが製品仕様に基づ き行ってください。

修理が終了したら、オペレータは機械を使用する 前に、再び操作前の点検、続いて機能テストを 行ってください。

機能テスト

  • 1 作業場の真下に機械を置きます。
  • 2 適切な電源に接続します。 DC モデル:バッテリーパックを接続します。 AC モデル:接地されている 15A の AC 供給電 カに接続します。13 m 以下の 12 ゲージ/ 3.3 mm2 アース付 3 ピン延長コードを使用して ください。 エア式モデル:空気管をつなぎます。
  • 3 キーを挿入してオンの位置に回すか、作業台操 作に切り替えます。
  • 4 地上操作で赤い非常停止ボタンを引きます。
  • 結果: AC モデルと DC モデル:電源ライトを オンにします。 エア式モデル:空気圧力計が 5.5~7.8 バール を示します。
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機能テスト

  • 5 アウトリガーを取り付け、機械の本体が水平に なるようジャッキを調節します。機械を水平に するには、アウトリガーだけを使用してくださ い。輪止め、ブロック、あるいは詰め木を使用 して、機械を水平にしないでください。
  • インターロック表示をチェックします。4つの インターロックランプがすべて点灯しているこ とを確認します。
  • 7 水準器を使って、機械の本体 が水平になるようジャッキを 調節します。
  • 8 作業台手摺りロックハン ドルを回し、作業台側面 手摺りが垂直になるまで 回します。側面手摺り ロックが所定の位置にあ ることを確認します。も う一方の側でもこの手順 を繰り返します。

  • 9 はしごロックピンを引き、はしごを回して下ろします。はしごロックが所定の位置にあることを確認します。
  • 10 はしごを上り、作業台に入ります。作業台出入 ロゲートおよび作業台端部手摺りを閉めてラッ チで留めます。

非常停止のテスト

  • 11 作業台操作で赤い非常停止ボタンを回して解除 します。
  • 12 地上操作で赤い非常停止ボタンを押して、オフ の位置にします。
  • 13 制御作動ボタンを押 して、上下スイッチ を任意の走行方向に 回します。
  • ◎ 結果:上昇/下降機能 は作動しません。

  • 14 作業台操作で赤い非 常停止ボタンを押し て、オフの位置にし ます。
  • 15 地上操作で赤い非常停止ボタンを引いて、オン の位置にします。
  • 16 制御作動ボタンを押して、上下スイッチを任意 の走行方向に回します。
  • ⊙ 結果:上昇/下降機能は作動しません。
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機能テスト

  • アウトリガーインターロックのテスト
  • 17 作業台操作で赤い非常停止ボタンを回して解除 します。
  • ⊙ 結果:上昇/下降機能が作動します。
  • 18 対応するインターロックランプが消えるまで、 ひとつのジャッキを緩めます。
  • ⊙ 結果:上昇/下降機能は作動しません。
  • 19 ジャッキを元に戻し、水準器をチェックします。
  • 20 各アウトリガーにおいてこの手順を繰返し ます。
  • 補助作業台下降のテスト
  • AC モデルと DC モデル
  • 21 作業台を少し上昇させます。
  • 22 電源装置を機械から外します。
  • 23 キースイッチを回して地上操作に切り替えます (搭載する場合)。
  • 24 地上操作で補助作業台下降ボタンを押します。
  • ◎ 結果:作業台が下降します。
  • 25 電源装置を機械に接続します。
  • 26 キースイッチを回して作業台操作に切り替え ます(搭載する場合)。
  • 27 作業台を少し上昇させます。
  • 28 電源装置を機械から外します。
  • 29 制御作動ボタンを押して、上下スイッチを下の 方向に回します。
  • ◎ 結果:作業台が下降します。
  • 30 電源を機械に接続します。

  • 手動降下のテスト
  • 31 作業台を少し上昇させます。
  • 32 手動下降レバーを作動させます。
  • 結果:作業台が下降します。
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作業場の点検

操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施する。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 常に操作前の点検を行う。
    • 3 使用する前に常に機能テストを行う。
    • 4 作業場を点検する。

次のセクションに進む前に、作業場の点検に ついてよく理解しておく。

5 決められた用途にのみ機械を使用する。

作業場の点検

次の危険な状態に注意し、避けてください

  • ・ 急に低くなっているところ、くぼみ
  • · でこぼこした道、床の障害物もしくは破片
  • 頭上の障害物、高圧送電線
  • ・ 危険な場所
  • ・ 機械の重量に耐えられない地面の状態
  • 風や天候の状態
  • 関係作業員以外の存在
  • · その他に起こる可能性のある危険な状態
原則

作業場を点検することによって、オペレータは作 業場が安全に機械を操作するのに適しているかど うかを判断することができます。作業場の点検 は、作業場に機械を移動する前に行わなければな りません。

オペレータは作業場で起こりうる危険を心得たう え、機械の移動、セットアップ、運転時に注意を 払い、危険をさけてください。

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操作手順

操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施する。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 常に操作前の点検を行う。
    • 3 使用する前に常に機能テストを行う。
    • 4 作業場を点検する。
    • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。
原則

人や機材を高所作業場まで上げる目的以外で機械 を使用することは危険です。

2人以上のオペレータが同じ勤務時間内で異なる 時間帯に機械を使用する場合、すべてのオペレー タが資格を有し、安全規則やオペレータの安全お よび責務マニュアルの手順に従がわなければなり ません。すなわち、オペレータが交替するたび に、次のオペレータが機械の操作前に、操作前点 検、機能テスト、作業場点検を行ってください。

セットアップ

  • 1 作業場の真下に機械を置きます。
  • 2 適切な電源に接続します。 DC モデル:バッテリーパックを接続します。 AC モデル:接地されている 15A の AC 供給電 カに接続します。 13 m 以下の 12 ゲージ/3.3 mm2 アース付 3 ピ ン延長コードを使用してください。 エア式モデル:空気配管を接続します。
  • 3 キーを挿入して、オンの位置に回すか、作業台 操作に切り替えます。
  • 4 地上操作で赤い非常停止ボタンを引きます。 電源ランプが点灯しているか、空気圧計が 5.5~7.8 バールを示していることを確認し ます。
  • 5 アウトリガーを取り付け、機械の本体が水平に なるようジャッキを調節します。水準器を使っ て機械が水平であるかチェックします。
  • インターロック表示をチェックします。4つの インターロックランプがすべて点灯しているこ とを確認します。
  • 7 作業台手摺りロックハ ンドルを引き下げ、作 業台側面手摺りが垂直 になるまで回します。 側面手摺りロックが所 定の位置にあることを 確認します。もう一方 の側でもこの手順を繰 り返します。
  • 8 はしごロックピンを引き、はしごを回して下ろします。はしごロックが所定の位置にあることを確認します。
  • 9 はしごを上り、作業台に入ります。作業台出入 ロゲートおよび作業台端部手摺りを閉めてラッ チで留めます。
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操作手順

非常停止

1 作業台操作あるいは地上操作で赤い非常停止ボ タンを押し、上昇機能を停止します。

作業台の上昇と下降

  • 1 赤い非常停止ボタンを回して解除します。
  • 2 制御作動ボタンを押して、上下スイッチを任意 の走行方向に回します。

手動下降

1 手動下降レバーを作動させます。

補助作業台下降 -AC モデルと DC モデル

  • キースイッチを回して、オンにするか、地上操 作に切り替えます。赤い非常停止ボタンを引い て、オンにします。
  • 2 地上操作で補助作業台下降ボタンを作動します。

使用後の注意

  • 1 固い水平な地面で、障害物や人や車の往来のな い、安全な格納場所を選んでください。
  • 2 関係者以外による使用をさけるためキーを取り 外してください。
  • 3 DC モデル:バッテリーを充電してください。
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操作手順

バッテリーと充電器の操作手順

必ず従うこと:

  • Ø 外部充電池またはブースターバッテリーを使用しないでください。
  • ☑ 換気の良い場所でバッテリーを充電してください。
  • ☑ 充電器に表示されている適切な AC 入力電圧を 使用してください。
  • ☑ Genie 承認のバッテリーと充電器を使用してく ださい。

バッテリーの充電:

充電器とバッテリーに手が 届くように、バッテリーカ バーをスライドさせて開き ます。カバーは充電中ずっ と開けておきます。

5m

  • 2 バッテリー通気孔のキャップをとり、バッテ リー液の量をチェックします。必要に応じてプ レートがかくれる程度に蒸留水を入れます。 充電の前には入れすぎないでください。
  • バッテリー通気孔のキャップをつけます。
  • 4 充電器を接続するコンセン トが接地されており、充電 器に示されている適切な電 圧およびアンペア数である ことを確認します。

6 充電器は、設定時間になると自動的に切れ ます。

注記:電流計が、開始から 15 分以内に 3A 以下 に下がったら、バッテリーは完全に充電されて います。

7 充電が終了したらバッテリー液の量をチェック します。必要に応じてバッテリーチューブの底 に蒸留水を補給します。

乾式バッテリーの液注入と充電の 手順

バッテリー通気孔のキャップをとり、バッテ リー通気孔開口部のプラスチックシールを取り 除きます。

2 それぞれのセルにプレートがかくれるのに十分 な程度のバッテリー液(電解液)を入れます。

バッテリー充電のサイクルが終了するまでは、 いっぱいに入れないでください。入れすぎると、 充電中にバッテリー液が溢れることがあります。 バッテリー液がこぼれた場合は重曹と水を使って 中和してください。

  • 3 バッテリー通気孔のキャップをつけます。
  • 4 7時間、または電流計が 3A 以下になるまで充 電します。
  • 5 充電が終了したらバッテリー液の量をチェック します。必要に応じてバッテリーチューブの底 に蒸留水を補給します。
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輸送手順

必ず従うこと:

  • 夕レーンやフォークリフトで機械を持ち上げる ときは、常識的な判断と計画をもって機械の動 きを制御してください。
  • ☑ 運搬車は平坦な地面に駐車してください。
  • 図 機械を載せるときは、輸送車両が動かないよう 固定してください。
  • ☑ 輸送車両の容量、積載装置、積載面が機械の 重量を支えるのに十分なものでなければなり ません。「仕様」のセクションを参照してく ださい。
  • 図 機械の重量に十分に耐えることができるチェーンまたはストラップを使用して、輸送車に機械を固定してください。

1 搬送用荷締箇所

フォークリフトによる機械の積載

  • 1 作業台を下げます。
  • 2 作業台側面手摺り、作業台端部手摺り、および 作業台出入口ゲートを下げます。荷綿ストラッ プで側面手摺りを固定します。
  • 3 赤い非常停止ボタンを押し、キースイッチを回 して、オフの位置にしてキーを取り外します。
  • 4 緩んでいたり、固定されていない箇所がないか 機械全体を点検します。
  • 5 機械側面にあるフォークリフトポケットを使用 します。
平台トラック上への機械の ウィンチ

  • 1 作業台を下げます。
  • 2 作業台側面手摺り、作業台端部手摺り、および 作業台出入ロゲートを下げます。荷綿ストラッ プで側面手摺りを固定します。
  • 3 赤い非常停止ボタンを押し、キースイッチを回 して、オフの位置にしてキーを取り外します。
  • 4 緩んでいたり、固定されていない箇所がないか 機械全体を点検します。
  • 5 ベースにあるウィンチ個所(荷締箇所)にケー ブルを取り付けます。
  • 6 慎重に機械をトラック上にウィンチします。
  • 7 機械の本体とマストを輸送車両にしっかりと固定します。積載荷重量に十分耐えうるチェーンやストラップを使用してください。
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ステッカー

ステッカーの点検

次ページの絵を見て、ステッカーの文字が読める 状態で所定の位置に貼られていることを確認して ください。

下記は、 番号順に並べられたステッカーの数量と
詳細です o
品番 名称 数量
27857JA 要注意 - 部品の損傷 1
27865JA ラベル - 水準器 2
27868JA 危険 - 転倒の危険、リリーフ 1
28157JA ラベル - Dexron 1
28176JA 注意 - 紛失した説明書 1
28236JA 警告 - 読み込み失敗 1
31076JA 注意 - 最大 8A 1
37118JA 警告 - 人体への傷害の危険 1
38142JA ラベル - 回路ブレーカー 1
40464JA インターロック表示 - AC モデルと
DC モデル
1
40465JA 注意 - 手動下降レバー 1
40466JA 危険 - 一般安全 2
40467JA 注意 - 操作手順、地上 1
40468JA 注意 - 操作手順、作業台 1
40469JA 危険 - 転倒の危険 1
40514JA 警告 - 手摺りロックハンドル 2
40515JA 注意 - 最大積載量 272 kg
ANSI、CSA
1
40516JA 危険/注意 - バッテリーと充電器の
安全指示
1
品番 名称 数量
41216JA 注意 - 最大積載量 340 kg
ANSI、CSA
1
41263JA 注意 - 最大積載量 227 kg
ANSI、CSA
1
43662 インターロック表示 - エアモーター
モデル
1
44999JA ラベル - 制御作動 1
46230JA 注意 - 外圧 1
62050 外装 - DPL-25S 2
62051 外装 - DPL-30S 2
62052 外装 - DPL-35S 2
62939 外装 - Genie ロゴ 2
62940 外装 - DPL Super Series ロゴ 2
65292JA 注意 - 最大積載量 227 kg、CE 1
65293JA 注意 - 最大積載量 272 kg、CE 1
65294JA 注意 - 最大積載量 340 kg、CE 1
65295JA 注意 - 51 cm アウトリガー、CE 4
65296JA 注意 - 66 cm アウトリガー、CE 4
72893JA インターロック表示 - AC モデルと
DC モデル
1
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ステッカー

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仕様

モデル DPL-25S DPL-30S DPL-35S

高さ
操作時最大
9.5 m 11 m 12.4 m

高さ
作業台最大
7.7 m 9.1 m 10.6 m

高さ、
手摺り収納時
1.98 m 1.98 m 1.98 m

奥行き
アウトリガー収納時
2.07 m 2.07 m 2.07 m


アウトリガー収納時
80 cm 80 cm 80 cm
アウトリガー接地面積
(奥 x 幅)
2.1 x 1.5 m 2.3 x 1.9 m 2.3 x 1.9 m
1.83 m x 69.9 cm 1.83 m x 69.9 cm 1.83 m x 69.9 cm
電源
AC
DC
空気動力
220V または 115V
12V
6.9 バール @
2.26 m³/分
220V または 115V
12V
6.9 バール @
2.26 m 3 /分
220V または 115V
12V
6.9 バール @
2.26 m³/分

積込重量
(AC / DC)
624 / 658 kg 669 / 703 kg 714 / 748 kg
最大積載荷重
ANSI
CE
CSA
340 kg
340 kg
272 kg
340 kg
340 kg
272 kg
272 kg
272 kg
227 kg
-29°C~57°C Genie では製品の改良 Genie では製品の改良を重わていくことを方針とし
80 dB
標準的な作業場での最大音量 (騒音レベル)

-29°C~57°C Genie では製品の改良を重ねていくことを方針とし ています。製品の仕様は予告なく変更することがあ ります。

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Genie North America

電話 425.881.1800 フリー USA and Canada ダイヤル 800.536.1800

ファックス 425.883.3475

Genie Australia Pty Ltd.

電話 +61 7 3375 1660 ファックス +61 7 3375 1002

Genie China

Genie Holland

Genie France

Genie Iberia

Genie U.K.

Genie Mexico City

Genie Scandinavia

電話 +31 70 51 78836

電話 +46 31 3409612

電話 + 33 (0)2 37 26 09 99 ファックス + 33 (0)2 37 26 09 98

電話 +34 93 579 5042

電話 +49 (0)4202 88520

電話 +44 (0)1476 584333 ファックス +44 (0)1476 584334

電話 +52 55 5666 5242

ファックス +52 55 5666 3241

ファックス +49 (0)4202 8852-20

ファックス +34 93 579 5059

Genie Germany

ファックス +46 31 3409613

電電 エンエノの1 /8836 ファックス +31 70 51 13993

電話 +86 21 53852570 ファックス +86 21 53852569

Genie Malavsia

電話 +60 4 228 1235 ファックス +60 4 226 6872

Genie Japan

電話 +81 3 3453 6082 ファックス +81 3 3453 6083

Genie Korea

電話 +82 2 558 7267 ファックス +82 2 558 3910

Genie Africa

電話 + 27 11 455 0373 ファックス + 27 11 455 0355

Genie Latin America

電話 +55 11 4055 2499 ファックス +55 11 4043 1661

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