1.2 および 2.0 L の油圧ポン
プ
インストールガイド
安全に関する警告と注意事項
警告
製品に関する警告およびその他の重要な情報については、製品パ
ッケージに同梱されている『安全および製品に関する警告と注意
事項』ガイドを参照してください。
ユーザーは、船舶を安全かつ慎重に操縦する責任があります。
自動操舵機能は、船舶を操作するユーザーの能力を強化するツー
ルですが、 船舶を安全に操作する責任を免除するものではあり
ません。 操舵上の危険を回避してください。また、操舵装置か
ら目を離さないでください。
船舶を迅速に手動で操作する準備を常に調えておいてください。
注意
掘削、切断、または研磨を行っている間は、保護ゴーグル、防音
保護具、および防塵マスクを忘れずに着用してください。
注記
ボートの破損を防ぐために、自動操舵システムは、製品の認定技
術者が取り付ける必要があります。 適切に取り付けるには、水
圧式のステアリングコンポーネントと船舶の電子系統に関して
特別な知識が必要になります。
ドリルで穴を開けたり、のこぎりで切断したりする場合は、表面
の反対側に何があるか常に確認してください。
このポンプは Garmin 自動操舵システムでのみ使用できます。
このポンプを他のシステムで使用すると、システム、ポンプ、ま
たは船舶を破損するおそれがあります。
油圧ポンプは自動操舵システムからのコマンドに基づいて、油圧
ステアリングシステムとやりとりしながら船舶を操縦します。
自動操舵で使用するポンプのタイプは船舶のステアリングシス
テムのサイズとタイプによって決まるため、自動操舵コアパック
ボックスにはポンプが含まれていません。
デバイスの登録
今すぐオンライン登録を完了していただければ、お客様へのサポ
ートはさらに容易になります。 購入時のレシートの原本または
コピーは安全な場所に保管しておいてください。
my.garmin.com にアクセスします。
1
Garmin®アカウントにサインインします。
2
必要な工具
• 保護メガネ
• ドリルとドリルビット
• レンチ
• トルクレンチ(アンバランスキットを取り付ける場合)
• ワイヤカッター/ストリッパー
• ドライバー:プラスおよびマイナス
• ケーブルタイ
• 海洋腐食防止剤スプレー
• 最小定格 1000 psi の機械式圧着または現場交換可能な継手を
備えた油圧ホース
• 油圧 T コネクタ
• スレッドシーリング材
• 油圧抜き装置
• 作動油
• アンバランスキット(アンバランスステアリングシリンダを
搭載した船舶に取り付ける場合、部品番号 010-11201-00)
• 取り付けねじ:ポンプキットには取り付けねじが含まれます
が、キットに同梱のねじが取り付け面に適していない場合は、
正しいタイプのねじを用意する必要があります。
取り付けに関する注意事項
• ポンプの設置を開始する前に、船舶の油圧ステアリングシス
テムのタイプを確認し、油圧図を参照する必要があります。
船舶ごとに異なるため、ポンプを取り付ける場所を決定する
前に、既存の油圧レイアウトを考慮する必要があります (油圧
に関する注意事項, 1 ページ)。
• ポンプは ECU の 19 in.(0.5 m)以内に配置する必要があり
ます。
• ポンプを ECU に接続するケーブルは延長できません。
• 可能であれば、ポンプを水平に取り付ける必要があります。
• ポンプを水平に取り付けることができない場合は、ポンプヘ
ッドコネクタを上に向けて垂直に取り付ける必要がありま
す。
• ポンプは、船舶の油圧ステアリングラインを延長できる場所
に取り付ける必要があります。
ポンプの取り付け
船舶にアンバランスシリンダステアリングシステムが搭載され
ている場合は、ポンプを取り付ける前に、アンバランスシリンダ
と正しく連携するようにポンプを再設定する必要があります (ア
ンバランスバルブの校正, 3 ページ)。
ポンプを取り付ける前に、場所を選択し (取り付けに関する注意
事項, 1 ページ)、正しい取り付け金具を決定する必要があります
(必要な工具, 1 ページ)。
ポンプを目的の取り付け位置に保持し、ポンプをテンプレー
1
トとして使用して、取り付け面に取り付け穴の位置をマーク
します。
取り付け面と選択した取り付け金具に適したドリルビットを
2
使用して、取り付け面に 4 つの穴を開けます。
選択した取り付け金具を使用して、ポンプを取り付け面に固
3
定します。
油圧に関する注意事項
注記
水圧式システムの各部からすべての空気を排出するまで、自動操
舵機能を使用してボートを操船しないでください。
システムに水圧式のラインを追加する場合、最低でも 1000 lbf/in
²(6,895 kPa)の圧力に耐えるホースのみを使用して、機械で成
形された継ぎ手、または現地で交換可能な継ぎ手を使用して接続
します。
水圧式のシステムでは、継ぎ手に水道工事用のテープを使用しな
いでください。 水圧式システムの全パイプスレッドで、耐海水
性の高い適切なスレッドシーリング材を使用します。
ポンプを油圧ラインに接続する前に、船舶の油圧系統の図を参照
して、ポンプに継手とホースを追加する正しい場所を確認してく
ださい。
ポンプには 2 組のホース継手があり、異なるホース構成に対応で
きます。 どちらかの継手セットまたは 2 つの組み合わせを使用
できます。 必要に応じて、油圧ホースを追加します。
船舶にアンバランスシリンダステアリングシステムが搭載され
ている場合は、オプションのアンバランスバルブキットを取り付
ける必要があります (アンバランスバルブキットの取り付け,
1 ページ)。
アンバランスバルブキットの取り付け
船舶にアンバランスシリンダステアリングシステムが搭載され
ている場合は、オプションのアンバランスバルブキットを取り付
2019 年 12 月月
190-02320-02_02
ける必要があります。 アンバランスバルブキットは Garmin デ
ィーラーから入手できます。
マニホールド をポンプ本体 に固定している 4 本のねじ
1
を外し、ポンプ本体からマニホールドを取り外します。
ポンプ本体の O リングを、アンバランスキット に含まれ
2
ている O リングと交換します。
ポンプ本体とマニホールドの間にアンバランスバルブ を
3
配置し、アンバランスバルブ の O リングをマニホールド
に向けます。
アンバランスキット に含まれている長いねじにねじロッ
4
クコンパウンドを塗布し、ねじを使用してマニホールドとア
ンバランスバルブをポンプ本体に接続します。
ねじを 35 lbf-in.(3.95 N-m)で締めます。
5
油圧ラインを接続したら、アンバランスバルブをキ校正する必要
があります (アンバランスバルブの校正, 3 ページ)。
油圧レイアウト
注記
ボート内のステアリングシステムがこのマニュアルで説明して
いる水圧式のレイアウトに一致しない箇所が一つでもあり、ポン
プの取り付け方法に不安を感じる場合は、Garmin 製品サポート
へお問い合わせください。
ポンプの取り付けを開始する前に、船舶の油圧操舵システムのタ
イプを確認します。 各ボートは異なるため、ポンプを取り付け
る場所を決定する前に、既存の油圧レイアウトの特定の側面を考
慮する必要があります。
パワーアシストなしのシングル操舵装置のレイアウト
Helm
ステアリング
シリンダ
船舶にアンバランスシリンダステアリングシステ
ムが搭載されている場合は、オプションのアンバラ
ンスバルブキットを取り付ける必要があります (ア
ンバランスバルブキットの取り付け, 1 ページ)。
パワーアシストなしのデュアル操舵装置のレイアウト
戻りライン
右舷ライン
Shadow Drive
バルブ
左舷ライン
ポンプ 可能であれば、ポンプを水平に取り付ける必要が
下部操舵装置
上部操舵装置
ステアリングシ
リンダ
Shadow Drive バルブを取り付けるときは、自動操
舵コアパックに同梱のインストールガイドを参照
してください。
注: Shadow Drive バルブは右舷または左舷ライ
ンに取り付けることができます。
あります。
ポンプを水平に取り付けることができない場合
は、ポンプヘッドコネクタを上に向けて垂直に取
り付ける必要があります。
船舶にアンバランスシリンダステアリングシステ
ムが搭載されている場合は、オプションのアンバ
ランスバルブキットを取り付ける必要があります
(アンバランスバルブキットの取り付け, 1 ペー
ジ)。
Shadow Drive
™
バルブ
右舷ライン
戻りライン
左舷ライン
ポンプ 可能であれば、ポンプを水平に取り付ける必要があ
2
Shadow Drive バルブを取り付けるときは、自動操
舵コアパックに同梱のインストールガイドを参照
してください。
注: Shadow Drive バルブは右舷または左舷ライン
に取り付けることができます。
ります。
ポンプを水平に取り付けることができない場合は、
ポンプヘッドコネクタを上に向けて垂直に取り付
ける必要があります。
パワーアシスト付きのシングル操舵装置のレイアウト
注記
正しく機能させるには、シリンダとパワーアシストモジュールの
間にポンプを取り付ける必要があります。
正しく機能させるには、操舵装置とパワーアシストモジュールの
間に Shadow Drive バルブを取り付ける必要があります。
注: 継手、ホース、およびブリード T 継手にアクセスするには、
パワーアシストモジュールを取り外さなければならない場合も
あります。