第 1 章
概要
AX6L は、Pentium II プロセッサを基本にしてPCI/ISA プラットフォーム上にイ
ンテル 82440LX チップセットを採用した、新世代のシステム・ボードです。この
チップセットはPentium II CPU 用に設計されており、高速なAGP グラフィック
スポート、SDRAM 、Ultra DMA/33 、Bus master IDE や USB ポートのような
新しいアーキテクチャーをサポートしています。メインメモリーについては4 個の
DIMM (デュアル・インライン・メモリー・モジュール)ソケットが用意されており
3V EDO や SDRAM により最大 1GB までのシステム・メモリーが搭載可能です。
オンボードの 2 次キャッシュは用意されておりません。(コネクター・スロット 1
に実装される)Pentium II CPU カード上にキャッシュが搭載されているからです。
AX6L は2 メガビット のフ ラッシュ ROM の BIOS を用いており、将来の新機能に
も備えております。
上記にない特徴として、AX6L はユーザーフレンドリなジャンパ・レス デザイン
構成、CMOS と RTC のバッテリー・レス バックアップ、同期方式のスイッチン
グレギュレータ、CPU 耐熱保護機能、CPU ファン監視機能、システム電圧監視機
能、過大電流保護機能、モデム・ウェークアップ機能やハードディスク・サスペン
ド機能、以上のような最も進んだ技術を用意しております。
ジャンパ・レス デザイン
Pentium II の VID 信号とSMbus クロックジェネレータが、ジャンパやスイッチ
を必要とせずにCPU 電圧の自動検出やCMOS セットアップにおけるCPU クロッ
ク周波数設定を可能にしています。正確な CPU 情報が、Pentium ベースのジャン
パ・レス構成では不利な点で除かれたこれらの技術によって EEPROM に保存され
ます。もし CMOS の電池が無くなっても、間違った CPU 電圧の検出や再度コン
ピュータケースを開ける必要等の心配はありません。使用者がパスワードを忘れた
ときの安全フックとしてCMOS クリア用に1つだけジャンパがあります。
1-1
概要
バッテリ・レス デザイン
AX6L は、EEPROM や現在のCPU と CMOS セットアップの構成をバッテリなし
で保存しておけるような特別な回路(特許出願中)を用意しています。RTC(リアル・
タイム・クロック)もまた、電源ケーブルを差し込んでいる間は動作させることが
出来ます。もし事故により CMOS データが失われた場合、EEPROM からCMOS
設定を再読み込みしシステムをいつも通りに復旧することができます。
ハードディスクでの待機モード(Suspend to Hard Drive )機能
直ちにシステムを立ち上げ、電源の切れる直前の元の画面に戻る機能です。Win95
のブートアップを経て元のアプリケーションを再立ち上げする長いプロセスを待
たされることなく、ハードディスク内にセーブされた元のシステム状態やメモリ内
のイメージ情報を再現することによって、いきなり元の作業の続きから再開するこ
とが出来ます。このSuspend to Hard Drive の機能が適切に動作するためには、
VESA 互換のPCI VGA カード、Sound Blaster 互換APM ドライバー付きのサウ
ンドカードなどを使用していただく必要のあることにご注意ください。
内臓モデムカードによる目覚まし機能
ATX のソフト・パーワー・オン/ オフ機能とあいまって、システムの電源をすっか
り落としておいても、アンサー・マシンやファックスの自動送受信のように、かか
ってきた電話に自動応答することでシステムが自動的に立ち上がるようにするこ
とが出来ます。ここで最も画期的なのは、外付けタイプのモデムばかりでなく内臓
モデムカードでも、この目覚ましモデム機能が可能となったことです。本マザーボ
ード AX6L と MP56 内蔵型モデムカードには特許申請中の特別な回路が組み込ま
れており、電源を一切必要とせずにこの目覚ましモデム機能が動作します。
RTC(リアルタイムクロック)による自動立ち上げ機能
この機能は目覚し時計に似た機能で、予め予定されていた日時に自動的にシステム
の電源を入れ、特定のアプリケーションを立ち上げます。毎日決まった時間に、あ
るいは向こう1 ヶ月以内で指定された特定の日時に、自動立ち上げするようにも設
定できます。指定日時の精度は秒となります。
1-2
概要
効率の高い同期型スイッチング・レギュレータ電源
現在使われているほとんどのスイッチング電源の設計では非同期方式を採用して
おり、これを技術的な観点から見ると、まだまだ多くの電力を消費し熱も発生させ
ております。この方式で用いているショットキー・ダイオードの温度に対して、
AX6L で使用している同期式のスイッチング回路では、はるかに低い温度に抑えら
れ、極めて効率の高い制御方式になっています。
荷大電流保護回路
Baby AT や ATX の+3.3V/+5V/+12V スイッチング電源では、過大電流保護は極め
て普通に備えられている機能ですが、残念なことに新世代の Pentium Ⅱプロセッ
サが用いているCPU電圧(例えば 2.8V )は、5V から作り出しているもので、5V
系の過大電流保護は全く無意味となっております。オンボードのスイッチング・レ
ギュレ―タを持つ AX6L では、3.3V/5V/12V 系ばかりでなくCPUにも過大電流
保護を設け不測の回路ショート故やそれに伴うシステム破損から守るために、フル
ラインでの保護を図っております。
CPU 耐熱保護機能
このマザーボードでは特別な耐熱保護回路が用意されており、CPU の温度があら
かじめ決めておいた値を超えるとソフトウェアを通して警告を発します。
CPU ファン監視機能
AX6L にはもう1つ耐熱保護回路としてファン監視機能があります。 1 つは CPU
用でもう一方はケースのファン用です。システムはファンが正常動作しない場合、
HWMON(Small Icon for Hardware Monitoring) のようなソフトを通じてアラー
ム,レポートで警告を発します。
システム電圧監視機能
更にまた、AX6L には電圧監視システムも用意されており、システムに電源が入っ
ている間中これをモニターし続けております。システムで使われている電源のいず
れかに、電圧が阻止に決められている基準を超えると、HWMON(Small Icon for
Hardware Monitoring) のようなソフトを通じてユーサーに警告を発します。
FCC の DoC 証明
AX6L は、FCC による DoC テストを始めてパスした数少ないマザーボードの一つ
です。電磁妨害電波の放射は極めて低く、ケース(筐体),ハウジングとしてはど
のようなものでもお使いになれます。
1-3
概要
1.1 仕様
フォーム・ファクター
ボードのサイズ
CPU
システム・メモリー 3V EDO or SDRAM ,168-pin DIMMx4
2次キャッシュ CPU カード上に搭載。 (Slot1 コネクタ)
チップセット Intel 82440LX PCI チップセット
拡張スロット ISA x4 スロット,および PCI x4 スロット
シリアル・ポート 2 ポート。 UART 16C550A コンパチブル,及び3
パラレル・ポート 1ポート。
フロッピー・
インタフェース
IDE インタフェース 2チャネル。最大4台までのIDE ハードディスク,
USB
インタフェース
PS/2 マウス オンボードにて Mini-Din PS/2 マウス・コネクタ
キーボード オンボードにてMini-Din PS/2 キーボード・コネク
ATX
305 mm x 244 mm
Intel Pentium II プロセッサ
maximum 1GB
つめの UART でIR 機能を支援。
標準パラレルポート(SPP) ,拡張パラレルポート
(EPP: Enhanced Parallel Port あるいはECP:
Extended Capabilities Port)の全規格をサポト。
1 個。 3.5”ドライブ(3モード: 720KB, 1.44MB,
及び 2.88MB フォーマット),あるいは
5.25”ドライブ(2モード: 360KB, 1.2MB フォー
マット)をサポート。
または CDROM ドライブを接続可。モード4のバ
スマスター・ハードディス&UltraDMA/33 ハード
ディスクをサポート。
USB ブラケットを用いて2USB ポート。
BIOS により,旧モデルのキーボード用 USB ドラ
イバーもサポート可。
タ
1-4
概要
RTC とバッテリー RTC はインテル・チップセット PIIX4 に内蔵。リ
チウム電池(CR-2032) がついています。通常は電源
ケーブルを差し込んでいる間はバッテリーを必要
せずに動作させることが出来ます。
BIOS
AWARD フラッシュ ROM BIOS。
プラグ・アンド・プレイをサポート。
ハードディスクでの
待機モード
(Suspend to Hard
Drive)
目覚ましモデム機能
(Modem Card Wake
up)
RTC 目覚ましタイマ ーシステムの自動立ち上げの日時指定可
同期型スイッチング
レギュレータ電源
3V 系過大電流保護機 能5V,12V,3.3V,CPU コア電源に過大電流保護を設
CPU 耐熱保護機能 CPU 温度が加熱したとき警告を出します。
CPU ファン監視機能 2つのファンコネクタがあり、CPU ファンかケー
システム電圧監視機能システム電源 (5V,12V,3.3V,CPU)に電圧異常の検
BIOS
ドディスクにセーブし、復帰時には極めて短時間に
再開が可能。VESA 互換の VGA, および Sound
Blaster 互換のサウンドカードを要する。
モデム着信による目覚し特別回路(特許出願中)外
付けモデムでも内蔵AOpen MP56 モデムカードで
も可能。
将来の CPU に備えて高効率の同期型スイッチン
グ・レギュレータ電源を採用
け、回路ショート事故に対処。
CPU ヒートシンクにセンサを付けるOEM オプシ
ョンがあります。
スのファンが正常に機能しないとき警告を出しま
す。
出された場合、警報を出力。
1-5
概要
1.2 ハードディスクでの待機 モ ー ド 機 能
ハードディスクでの待機モード機能(Suspend to Hard Drive)では、(システム
のステータス、メモリー内容やスクリーン上の画像といった)現在のジョブの状態
をハードディスクにセーブした後で、システムの電源を完全にオフにします。この
後で電源がオンに戻ると、Win95 のあの長いブートアップの時間を待つことなく、
ほんの数秒の立ち上がり時間の後に、ディスクから元の状態を読み出して復元し、
直ちに仕事の続きから始められるのです。もしもシステムのメモリーが 16MB の
場合には、このメモリーの内容を格納するためには、少なくとも 16MB のハードデ
ィスク上のスペースをこのために確保しておく必要があります。更にこの機能実現
のためには、VESA 規格互換の PCI VGA(AOpen であればPV60/PT70 )、Sound
Blaster 互換のサウンドカードと、APM(AOpen AW32 または AW35 )をサポート
するサウンド・ドライバーが必要となります。最高のコンパチビリティを得るには、
勿論当社 AOpen の製品をお使いになることを推奨します。
Suspend to Hard Drive 機能を使うには:
1. BIOS セットアップに入り、Powre Management→ Suspend Mode Option と
進んで ”Suspend to Drive”を選びます。
2. BIOS セットアップに入り、PNP/PCI configuration→ PnP OS Installed と
進んで”No” を選びます。これによりBIOS には、Suspend to Hard Drive 機
能のためのシステム資源(リソース)アロケーションが出来るようになりま
す。
3. システムをブートから始め、 DOS のコマンド・プロンプトに入ります。
Windows 95 をお使いの場合には、システムが”Windows 95 Starting ...”の表
示中に”F8” キーを押して、コマンド・プロンプト(”Command Prompt” )の
もとで Win95 を走らせてください。システムがDOS コマンド・プロンプト
で動作するように、選択肢からは”Command Prompt Mode”を選ぶわけです。
4. ユーティリティー:”ZVHDD”を使ってハードディスク中にこれ用のパーティ
ションを切ります。この中に、先に説明した内容が保存されることになりま
す。次のようにタイプします:C:>ZVHDD /c /partition /M:mmm ここに
mmm は作成したいパーティションのスペース・サイズです。将来のメモリ
ー拡張分も見込んだ余裕のあるスペースを確保することをお勧めします。例
えば、近い将来にメイン・メモリー64MB とビデオメモリー 4MB を計画し
ているのであれば、少なくとも64+4=68MB の領域をリザーブすることをお
1-6
概要
勧めします。もしも FAT32 ファイル・システムを利用しておられるのであれ
ば、是非このパーティションによる方法をお使いください。
5. Suspend to Hard Drive のためにシステムのステータスやメモリー・イメー
ジをセーブするのには、ハードディスク中に隠れファィルを作成する別の方
法もあります。C:>ZVHDD /c /file この隠れファイル領域のためには、ハー
ドディスク中に連続した十分なスペースのある事を確認してください。例え
ば、もしシステム・メモリーが 16MB の場合ですと、少なくとも 16MB(+VGA
用のメモリー分)の連続領域がディスク上に必要となります。もしプログラ
ム:ZVHDD がハードディスク中に必要なスペースを確保できなかった場合
は、フリー・スペースを得るために、デフラグメンテーション用(”Disk
Defragmenter” )ユーティリティー:”DEFRAG” を走らせて見ると良いでし
ょう。こちらはMS-DOS やWin’95 に付属しています。
6. 上記のパーティションなり隠れファイルが確保出来たら、システムを再度リ
ブートします。
7. (モーメンタリー・モードの)サスペンド・スイッチを押すか、あるいはWin95
のサスペンド・アイコンを使って、システムを強制的に Suspend to Hard
Drive のモードにした後、電源スイッチを切ってシステムのパワーをオフに
します。
8. 次回、システムの電源を入れると、自動的に元の仕事状態に復帰するはずで
す。
1-7
概要
ヒント : 以下のVGA カードはテストの結果、 VESA 互
換の VGA デバイスであることを確認しております:
Aopen PV90 (Trident 9680)
Aopen PT60 (S3 Virge/BIOS R1.00-01)
Aopen PV60 (S3 Tiro64V+)
AOpen PT70 (S3 Virge/DX)
ProLink Trident GD-5440
ProLink Cirrus GD-5430
ProLink Cirrus GD-5446
ATI Mach 64 GX
ATI 3D RAGE II
Diamond Stealth64D (S3 868)
Diamond Stealth64V (S3 968)
KuoWei ET-6000.
ヒント: 以下のサウンド・カードはテストの結果、
Suspend to Hard Drive の機能のためにはOKである
ことを確認しております:
AOpen AW32
AOpen AW35
AOpen MP32
Creative SB 16 Value PnP
Creative SB AWE32 PnP
ESS 1868 PnP
1-8
もしも Suspend to Hard Drive で復帰した後でサウン
ドカードが動作しなかった場合は、「APM をサポート
するドライバーが用意されていないかどうか」、カー
ドのメーカーに問い合わせて、それを再度インストー
ルして見てください。
注: USB の機能が Suspend to Hard Drive の下で問題
ないかについてはテストを終えておりません。もしも
何らかの不安定な問題点を発見された場合は、BIOS
に 入 っ て 、 Integrated Peripherals → USB Legacy
Support. と移り、USB Legacy機能を Disable にしてく
ださい。
概要
1-9
概要
InternalModemCardWakeUp(suchasMP56)
1.3 目覚ましモデム機能 (Modem Wake Up)
以下で説明する目覚ましモデム機能(Modem Wake Up)は,木当に電源を落とした
状態(電源部のファンが回っていないことでわかります)から電源復帰状態となる
ものです。本マザーボードでは,従来から.のクリーンPCで言うサスペンド・モ
ードもサポートしていますが,ここではそれには触れません。
これまでのサスペンド・モード節電機能では,システム電源は本当にはオフにして
いません。ATX のソフト・パワーオン/オフ機能と組合わせると,システムの電
源を完全にオフにした状態から,アンサー・マシンやファックスの自動送受信のよ
うに電話の着信に自動応答することで,通電状態に復帰することが出来ます。電源
が本当にオフになっていることは電源部のファンをチェックすれば分かります。
Modem Wake Up 機能は外付けボックス型のモデムでも,あるいは内蔵モデムカ
ードでもサポート出来ますが,外付けモデムの場合にはそのモデムの電源は常時オ
ンにしておく必要があります。これに対してAOpen AX6L と内蔵モデムカードの
組み合わせでは特許出願中の特別な回路が用意されており,電力は一切無しでもこ
の目覚まし機能は適切に働きます。Modem Wake Up アプリケーションには
AOpen のモデムカード(MP56)をお勧めするゆえんです。
1-10
External Box Modem
概要
内蔵モデムカード( AOpen MP56)の場合:
1. BIOS setup に入り, Power Mmagement→ Modem Wake Up とたどって
Enable を選 ぶ。
2. 希望のアプリケーションを設定し,Windows95 の「スタートアップ」メニュ
ー に登録するか,あるいは "Suspend to Hard Drive"機能を使う。
3. ソフトパワースイッチを使ってシステムの電源をオフにする。
4. MP56 の RING コネクターに 4 ピンの Modem Ring-On ケーブルを取り付け,
他方のコネクタを AX6L ボード上の WKUP コネクタに挿す。
5. 電話線をMP56 につなぐ。これで Modem Ring-On 機能は使える状態となっ
た。
外付けボックスモデムの場合:
1. BIOS setup に入り, Powef Management→Modem Wake Up とたどって
Enable を選ぶ。
2. 希望のアプリケーションを設定し,Windows95 の「スタートアップ」メニュ
ーに登録するか,あるいは "Suspend to Hard Drive機能を使う。
3. ソフトパワースイッチを使ってシステムの電源をオフにする。
4. 外付けモデムにつないだRS232C ケーブルの他方のコネクターを,ボード上
の COM1 または COM2 コネクタに挿す。
5. 電話線をモデムに接続する。モデムのパワーをオンにし,以後このモデムの
電源は常時オンにしておく,これで Modem Ring ‐On 機中は使える状態と
なった。
ヒント : 外付けモデムからの目覚まし信号はCOM1 あるい
は COM2 を通じてCPU に伝えられます。内蔵モデムカー
ドからの目覚まし信号はモデムカード上の RlNG 端子か
ら出てマザーボード上の WKUP 端子に導かれ伝えられま
す。
ヒント:アンサーマシン・やファックス自動送受信のアプ
リケーションを万全なものにするには,"Suspend to
HardDrive",Modem Wake Up", それに " ソフトウェア
Acephone"を組み合わせると良いでしょう。
1-11
概要
注: 外付けモデムを使う場合は,電話線からの着信を逃
さないためにはモデムの電源は常時オンにしておく必要
があります。内蔵モデムカードの場合にはこの様な条件は
付きません。
1.4 システム電源監視機能
AX6L には電圧モニターシステムが備わっています。システムの電源をオンにする
と,このスマートな回路はシステムの動作電圧を監視し続けます。もしもいずれか
の電圧が素子に決められた基準を超えると,スピーカーやHWMON2(Small Icon
for Hardware Monitoring) の様なアプリケーション・ソフトウェアを通じて,ユー
ザーに警報が知らされます。ごのシステム電源監視機能では,5V ,12V ,3.3V ,
および CPU のコア電源のモニターを行うもので,BlOS とHWMON2 によって自
動的に機能設定され,ハードウェアのインストレーションは一切不要です。
1.5 CPU ファン監視機能
FAN
CPU FAN
2 つのファンコネクターがあり、1 つは CPU 用でもう一方はケースのファン用で
す。CPU ファン監視機能は、ファンをマザーボード上の3 ピンのファン用コネク
ター CPUFAN か FAN に結び、更に HWMON2(Small Icon for Hardware
Monitoring) をインストールすることによって機能します。
注 : CPU ファン監視機能が適切の動作するには,
SENSE 信号をサポートする 3 ピンのコネクター
を持つファンを使用してください。
1-12
概要
1.6 CPU 耐熱保護機能
thermistor
hw monitor IC
このマザーボードでは特別な耐熱保護回路が用意されています。CPU の温度があ
らかじめ決めておいた値を超え ると HWMON2(Small Icon for Hardware
Monitoring) のようなアプリケーション・ソフトウェアを通じて、ユーザーに警報
を知らせます。この機能は、BIOS と HWMON2 により自動的に組み込まれてお
りハードウェアのインストールは必要ありません。
AX6L には、より精度の高い温度情報が必要な OEM カスタマ向けに特殊な CPU
ヒートシンクと温度センサを実装できるオプションが用意されています。CPU 温
度センサは CN3 に接続します。
1.7 バッテリー・レス デザイン
battery
AOpen AX6L は、自然保護のため、世界初のバッテリ不使用マザーボード設計を
採用しています。ATX 電源ケーブルが接続されているときは、RTC(リアル・タイ
ム・クロック)と CMOS セットアップ用のバッテリは必要ありません。突然、AC
電源がシャットダウンしたり、電源コードがはずれたりした場合、システム・クロ
1-13
概要
ックを現在の日時にリセットする以外は、CMOS セットアップとシステム・コン
フィギュレーションはEEPROM より復帰できます。
AX6L には、エンド・ユーザに対する便宜上、リチウム電池(CR-2032)が 1 個付い
てきます。バッテリを使用するのであれば、バッテリ・ソケットに差し込むことが
できます。電源コードがはずれても、RTC は動き続けます。
1-14
第 2 章
ハードウェアのインストール
この章では,本マザーボードのインストール(初期設定)方法について,作業の順
を追って説明します。記述されている順序に従って各節を読み進んで下さい。
注意: 静電放電(ESD )が起きると, CPU プロ
セッサ,ディスクドライブ,拡張ボード,その
他の素子に損傷を与える場合があります。各素
子のインストール作業を行う前には常に,以下
に記した注意事項を気を付けるようにして下さ
い。
1. 各素子は,その取り付け直前までは,静電
保護用のパッケージから取り出さないで
下さい。
2. 素子を扱う際には,あらかじめリスト・ス
トラップを手首にはめて,コードの先はシ
ステム・ユニットの金属部分に結んで下さ
い。リスト・ストラップがない場合は,静
電放電を防ぐ必要のある作業中は常に,身
体がシステム・ユニットに接触しているよ
うにして下さい。
2-1
ハードウェアのインストール
2.1 ジャ ン パ ー と コネクターの位置
次の図は,マザーボード上のジャンパーとコネクターの位置を示しています。
IrDA
I
S
A
S
S
A
A
P
P
C
C
I
I
3
4
P
P
C
C
I
I
1
2
A
G
P
CPU SLOT 1
I
I
USB
PS/2 MS
CPU FAN
KB2
HDD
BIOS
PANEL
SPWR
WKUP
ジャンパー:
JP14: CMOS のクリアー
2-2
DIMM4
DIMM3
DIMM2
DIMM1
IDE2
IDE1
FDC
ハードウェアのインストール
コネクター:
PS2 MS: PS/2 マウス・コネクター
KB2: PS/2 キーボード・コネクター
COM1: COM1 コネクター
COM2: COM2 コネクター
PRINTER: プリンタ・コネクター
PWR2: ATX 電源・コネクター
USB: USB コネクター
FDC: フロッピーディスク・ドライブ・コネクター
IDE1: IDE1 主チャネル・コネクター
IDE2: IDE2 副チャネル・コネクター
CPU FAN: CPU ファン・コネクター
FAN: CPU ファン・コネクター
IrDA: 赤外線ポート(IrDA) コネクター
HDD LED: ハードディスク・ドライブ LED コネクター
PANEL: 多機能フロントパネル・コネクター
SPWR: ATX ソフト -パワースイッチ・コネクター
WKUP: Wake-up(目覚まし)コネクター
2-3
ハードウェアのインストール
2.2 ジャンパー
Pentium II VID 信号とSMBus を用いることにより、このマザーボードは設計上
ジャンパーは必要ありません。ただし、パスワードを忘れたときの安全フックとし
て、CMOS クリア用に1つだけジャンパーがあります。
2.2.1CPUクロック周波の選択
Pentium II VID 信号とSMBus のクロック発生器にはCPU 電圧自動検出機能があ
り、これにより、ユーザはCMOS セットアップ時、ジャンパやスイッチを用いず
に CPU 周波数を設定できます。この技術により、正しいCPU 情報が EEPROM
に記憶され、Pentium ベースのジャンパ不使用設計にともなう問題が回避されま
す。これにより、CPU 電圧検出の心配はなくなり、CMOS バッテリ低下時に筺体
を開ける必要はなくなります。
CPU のクロック周波数のセット方法:
BIOS SETUP -> Chipset Features Setup -> CPU Clock Frequency
(設定可能な周波数は66,68.5,75,83.3Mhz です)
BIOS SETUP -> Chipset Features Setup -> CPU Clock Ratio
(1.5x,2x,2.5x,3x,3.5x,4x,4.5x,5x,5.5x,6x,6.5x,7x7.5x,8x が設定できます)
内部コア周波数=倍率係数×外部バスクロック
INTEL Pentium II
Klamath 200 200MHz = 3x 66MHz
Klamath 233 233MHz = 3.5x 66MHz
Klamath 266 266MHz = 4x 66MHz
Klamath 300 300MHz = 4.5x 66MHz
CPU コア周波数 倍率 外部バスクロック
注意: 現在、市場にて出回っている CPU の可能な設定
は、Pentium II 233Mhz です。それ以外の設定は、テ
スト的なものであり、システムに多大な損害を与える
事があります。
2-4
ハードウェアのインストール
2.2.2 CPU電圧の設定
このマザーボードはPentium II の VID 信号をサポートしており、1.3V 〜3.5V 間
にて動的に選択されます。
2.2.3 CMOSのクリアー
JP14
1-2
2-3
CMOS クリアー
通常動作時
(デフォルト)
CMOS クリアー時
万一パスワードを忘れてしまった場合などに
は,CMOS の記憶内容を消去する必要が生じま
す。この CMOS クリアーのためには,下記の手
順に従って下さい。
JP14
1 2 3
通常動作時
(デフォルト)
CMOS クリアーの手順:
1. システムの電源をオフにします。
2. ATX の電源ケーブルをPWR2 コネクタから抜きます。
3. JP14 を見付けて,ピン2-3 を 2~3 秒間ショートさせます。
4. JP14 のピン 1-2 を通常通りショートの状態に戻します。
5. ATX の電源ケーブルを元のPWR2 コネクタに挿します。
6. システムの電源をオンに戻します。
7. 立ち上がり(ブート)時に キーを押し続ける事により,BIOS セットア
ップ・ユーティリティに入り,必要であれば新しいパスワードを入力します。
JP14
1 2 3
CMOS クリアー時
2-5
ハードウェアのインストール
追記 : もし、オーバークロック等にて、システムが落ちた
り、ハングした場合、CMOS の記憶内容を消去して、標
準の設定に戻してください。 JP14 を使用して、システ
ムの立ち上げの際、HOME キーを押す事により CMOS
を初期化出来ます。
2.3 コネ ク タ ー
2.3.1 パワーケーブル
ATX の電源は下記に示す様に 20 ピンのコネクタを用いています。方向を間違
えないよう気を付けてつないでください。ボード上の電源コネクターにはPWR
2と記されております。
注意:パワーケーブルを抜き差しする際には、
その前に電源がオフになっていることを確かめ
て下さい。
+5V
3.3V
2-6
3.3V
+5V
PWR2
ハードウェアのインストール
2.3.2 ATXソフト電源スイッチ・コネ ク タ
ATX のソフト電源スイッチは,マザーボード上に設けられた2 ピンのピンヘッ
ダー・コネクタです。ATX のケースの前面パネルから出ている電源スイッチ・ケ
ーブルを見つけて,その先にある 2 ピン・メスのコネクタを,この SPWR と記
されたソフト電源スイッチ・コネクタに挿します。
1
2
SPWR
2.3.3 ファン
ファンケーブルをマザーボード上にある 3 ピンのファンコネクターに差し込
みます。ファンコネクターは、システムボード上に CPU FAN または FAN
と記されています。
GND
+12V
SENSE
FAN
注 : ファンケーブルは、CPU FAN か FAN コネクターの
一方へ取り付けて下さい。これら 2 つのファンコネクタ
ーの両方で、ハードウェアモニタリング機能をサポート
しておりますが、CPU FAN コネクターのみを使用すると
ファンパワーのオン/ オフをコントロールできます。
2-7
ハードウェアのインストール
2.3.4 PS/2マウス
ボード上の PS/2 マウス・コネクタは6 ピンのミニ DIN コネクタで,PS2 MS
と記されています。ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置で
す。
PCB
2.3.5 キーボード
ボード上の PS/2 キーボード・コネクタは 6 ピンのミニ DIN コネクタで, KB2
と記されています。ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置です。
2-8
PCB
ハードウェアのインストール
2.3.6 シリアル装置 (COM1/COM2)
ボード上のシリアル・コネクタは 9 ピンの D-sub タイプで,シリアル・ポート
1 のコネクタには COM1 ,シリアル・ポート 2 のコネクタには COM2 と記さ
れています。ここに示した図はケースの裏側パネルから見た配置です。
2.3.7 プリンタ
ボード上のプリンタ・コネクタは 25 ピンの D-sub タイプで,
PRINTER と記されています。ここに示した図はケースの裏側パネル
から見た配置です。
PCB
PCB
2-9
ハードウェアのインストール
2.3.8 USB装置
USB コネクターへUSB デバイスを取り付けられます。マザーボード
は、USB と記された2 つのUSB コネクターを搭載しています。
2.3.9 フロッピードライブ
ボード上でFDC と記されたコネクターに34 ピンのフロッピードライブ用ケー
ブルを差し込みます。
2-10
2
1
FDC
ハードウェアのインストール
2.3.10 IDEハードディスクと CD ROM
本ボードでは, IDE1 ,IDE2 と記された 2 つの 40 ピンコネクターで IDE
装置をサポートしています。 IDE1 はプライマリー(主)チャネル, IDE2
はセコンダリー(副)チャネルと呼ばれ,それぞれのチャネルには 2 台まで,
従ってトータルでは4 台までの IDE 装置が接続できます。
各チャネルにつながる2 台の装置は,片方がマスター・モードに,他方はス
レーブ・モードにと,互いに補完する関係で設定する必要があります。どち
らがハードディスクでもCDROM であっても構いません。いずれのモードで
あるかはそれぞれのIDE 装置でのジャンパー設定により決まります。お使い
のハードディスクや CDROM のマニュアルをそれぞれ参照して下さい。
最初の IDE ハードディスク装置は,プライマリー・チャネルにマスターモー
ドで接続して下さい。2 台目の IDE 装置をこのシステムにつなぎたい場合
は,同じチャネルのスレーブとして下さい。3 台目,4 台目はそれぞれ,セ
コンダリー・チャネルのマスターとスレーブとなります。
IDE2
IDE1
注意: 仕様上 IDE ケーブルの長さは最長で 46cm (18
inches)と決められています。お使いのケーブル長が
これを越えることの無いようご注意下さい。
注意: 信号品質を考慮すると,ケーブルの最遠端の
装置をマスターモードにし,上述した順番に従うこと
が推奨されます。次図を参照して下さい。
2-11
ハードウェアのインストール
セコンダリーチャンネル
IDE2 (
)
スレーブ
プライマリーチャンネル
IDE1 (
スレーブ
(2nd)
2.3.11 ハードディスク LED
ハードディスク LED コネクターは,ボード上
では HDD LED と記されており,ケーブル側
ハウジングとしては様々なタイプのものがつ
なげられるように考慮されております。実際に
は LED のためには 2 ピンあれば足ります。お
使いのケーブル側ハウジングが4ピンのコネク
ターの場合はそのまま接続できます。2 ピンタ
イプの場合は,その極性に応じて1-2 ピン位置
あるいは 3-4 ピン位置でお使いください。
1
2
3
(4th)
ピン
1
2
3
4
)
マスター
(1st)
説明
HDD LED
GND
GND
HDD LED
1
2
3
マスター
(3rd)
1
2
3
2-12
HDD LED
4-ピン
コネクター
HDD LED
2-ピン コネクター
ピン 1-2 間
HDD LED
2-ピン コネクター
ピン 3-4 間
ハードウェアのインストール
2.3.12 パネルコネクター
多機能型のパネル用コネクターは 20 ピン
で,ボード上では PANEL と記されていま
す。電源表示 LED ,キーロック,スピーカ
ー,リセットスイッチ,サスペンド(保留)
スイッチ,グリーン・モード LED 等のため
のコネクターと,右に示すピンとの間で結び
ます。
キーロックと電源表示LED は一組となって
5 ピンのハウジングを持つコネクターの場
合がありますが,対応するピンはそれを考慮
した配列となっていますから,こうしたケー
スにも応じられます。
Keylock
Power LED
GND
KEYLOCK
GND
RESET
POWER LED
SPEAKER
+5V
GND
NC
SPEAKER
PANEL
1
11
10 20
+5V
GND
Reserved
GND
NC
NC
GND
NC
RESET
GND
別のハウジングでは 12 ピンのコネク
ターを用いている場合もあります
が,右図の様にして PANEL コネクター
と接続できます。赤の導線は+5V に
つながっていることに注意して下さ
い。
Speaker
PANEL
1
11
10 20
PANEL
Reset
+5V
2-13
ハードウェアのインストール
注: お使いのハウジングがTurbo スイッチと Turbo LED
のコネクターから来ているような場合は,それぞれサス
ペンド・スイッチとグリーン・モード LED 機能に割り当
てる事が出来ます。
注: サスペンドスイッチを押すとシステムを強制的にサ
スペンドモードにすることが出来ますが,この機能は
BIOS セットアップメニュー中の節電管理機能がオンに
設定されている場合に限られます。
2.3.13 IrDA赤外線ポートコネクター
IrDA は,ワイヤレスの赤外線モジュールをサポートする様に設定できるも
ので,Laplink や Win95 のケーブル接続(Direct Cable Connection)など
のアプリケーション・ソフトウェアと組み合わせることで,ユーザーはラ
ップトップ,ノートブック,PDA あるいはプリンターなどとの間でファイ
ルをやりとりできます。本ボードでは,115.2 Kbps, 2 メートルの規格を持
つ HPSIR や 19.2 Kbps のASK-IR4Mbps, 2 メートルのFast IR ,および
コンスウマー IR などをサポートしております。
赤外線モジュールはIrDA コネクタ
ーと結び,BIOS セットアップ時に
赤外線機能をオンにします。IrDA
コネクターと接続する際は,極性の
向きを間違えないように気を付け
て下さい。
ピン
1
3
4
5
6
7
9
説明
+5V
FIRRX (FAST IR)
CIRRX (CONSUMER IR)
IRRX (STANDARD IR)
5VSB
GND
IRTX (STANDARD IR)
IrDA
2-14
ハードウェアのインストール
2.3.14 Wake-up(目覚まし)コネクター
本マザーボードには、モデムによる目覚まし機能
(Modem Ring-On )サポートのための特別な回路が
用意されております。内蔵モデムカード(AOpen
MP56) でも外付けモデムでも構いませんが、内蔵モデ
ムカードであればシステムの電源が切れている時に
は電力を消費しないので、その方がお勧め出来ます。
AOpen のMP56 の場合は、その RING コネクターか
らの4ピン・ケーブルをマザーボード上のWKUP コ
ネクターに結びます。
注 : Wake-UP コネクターとModem Ring-On 機能
は特許申請中です。.
ヒント : Modem Ring-On 機能ばかりではなく、赤
外線ポートからの、あるいは声による目覚ましな
ど、その他多くの wakeup アプリケーションがあ
ります。
ピン
1
2
3
4
説明
+5V SB
NC
RING
GND
WKUP
2-15
ハードウェアのインストール
2.4 システムメモリーの設定
EDO ( Extended Data Out) 及 び
SDRAM ( Synchronous DRAM) の
DIMM をサポートしてます。このマザ
ーボードは 168Pin の DIMM( Dualin-line Memory Module)ソケットを4
PIN1
このマザーボードは通常の64/72Bit Wide DIMM の EDO 又は SDRAM をサポー
トしてます。
このメインボードに使えるSDRAM としては、次の要素を満たす必要があります。
u サイズ: 片面タイプ 1Mx64(8MB),2Mx64(16MB),4Mx64(32M),8Mx64(64
MB),16Mx64(128MB)と両面タイプ 1Mx64x2(16MB),2Mx64x2(32MB),4Mx
64x2(64MB),8Mx64x2(128MB)であること。
u スピード: 通常は 12ns を使用し、最大 83Mhz まです。たとえば、 SDRAM
に 67 と書かれていれば最大67Mhz です。
u パリティ:パリティ無し(64-bit Wide )またはパリティ有り( 72-bit Wide )
であること。
つ持っており、最大1GB まで搭載が可
能です。
このメインボードに使えるSDRAM としては、次の要素を満たす必要があります。
u サイズ: 片面タイプ 1Mx64(8MB),2Mx64(16MB),4Mx64(32MB),8Mx64(6
4MB),16Mx64(128MB)と両面タイプ 1Mx64x2(16MB),2Mx64x2(32MB),4
Mx64x2(64MB),8Mx64x2(128MB)16Mx64x2(256MB)であること。
u スピード: EDORAM のアクセスタイムは60ns か70ns であること。
u パリティ: パリティ無し(64-bit Wide) またはパリティ有り(72-bit Wide)
であること。
2-16
ハードウェアのインストール
メモリーのサイズとタイプに関してジャンパー設定は必要ありません。システム
BIOS が自動検出し、今現在の状況を把握します。最大のメモリ容量は1GB です。
LX チップセットは3V の EDO 又は SDRAM のみ使用でき、 EDO と SDRAM と
の混在における問題も回避出来ます。
どの DIMM ソケットも EDO または SDRAM が使用出来ます。EDO なら最大
256MB 、SDRAM なら最大128MB が使用出来ます。
トータルメモリサイズ= DIMM1 のサイズ + DIMM2 のサイズ
+DIMM3 サイズ + DIMM4 のサイズ
ヒント : 1GB メモリは、両面タイプのEDO DIMM を使
用した場合です。
以下のリストは、推奨するのSDRAM 組合せを示します:
DIMM データ用
チップ
1M by 16 1Mx64 x1 4 8MB
1M by 16 1Mx64 x2 8 16MB
2M by 8 2Mx64 x1 8 16MB
片側あたり
のビット数
片面/両面チップ数
DIMM
サイズ
2M by 8 2Mx64 x2 16 32MB
4M by 4 4Mx64 x1 16 32MB
16M by 4 16Mx64 x1 16 128MB
2M by 32 2Mx64 x1 2 16MB
2M by 32 2Mx64 x2 4 32MB
4M by 16 4Mx64 x1 4 32MB
4M by 16 4Mx64 x2 8 64MB
8M by 8 8Mx64 x1 8 64MB
8M by 8 8Mx64 x2 16 128MB
2-17
ハードウェアのインストール
以下のリストは、推奨するEDO RAM の組み合わせを示します:
DIMM データ用
チップ
1M by 4 1Mx64 x1 16 8MB
1M by 4 1Mx64 x2 32 16MB
1M by 16 1Mx64 x1 4 8MB
1M by 16 1Mx64 x2 8 16MB
2M by 8 2Mx64 x1 8 16MB
2M by 8 2Mx64 x2 16 32MB
4M by 4 4Mx64 x1 16 32MB
4M by 4 4Mx64 x2 32 64MB
16M by 4 16Mx64 x1 16 128MB
16M by 4 16Mx64 x2 32 256MB
片側あたり
のビット数
片面/両面チップ数
DIMM
サイズ
2M by 32 2Mx64 x1 2 16MB
2M by 32 2Mx64 x2 4 32MB
4M by 16 4Mx64 x1 4 32MB
4M by 16 4Mx64 x2 8 64MB
8M by 8 8Mx64 x1 8 64MB
8M by 8 8Mx64 x2 16 128MB
追記 : 以下の事を調べると貴方の使用のDIMM が片
面か両面か調べられます。114pin と 129pin がつな
がっている DIMM の場合はおそらく両面使いでし
ょう。他は片面でしょう。次を参照して下さい。
2-18
ハードウェアのインストール
Pin 129
Pin 114
以下のリストは、AOpen がテストした EDO と SDRAM の一覧表です。
サイズ/ タイプ メーカ モデル 片面/ 両面 チップ数
8M/EDO Micron MT4LCM16E5TG6 x1 8
16M/EDO Micron MT4LC2M8E7DJ-6 x1 4
16M/EDO Hitachi 51W17805BJ6 x1 8
32M/EDO Hitachi 51W17405BLTS6 x1 16
64M/EDO Hyndai HY51V65804 TC-60 x1 8
8M/SDRAM SEC KM416511220AT-G12 x1 4
8M/SDRAM TI TMS626162DGE M-67 x1 4
8M/SDRAM TI TMS626162DGE-15 x1 4
16M/SDRAM TI TMS626162DGE-15 x2 8
16M/SDRAM TI TMS626812DGE-15 x1 8
16M/SDRAM NEC D4516821G5-A12-7JF x1 8
16M/SDRAM Toshiba TC59S1608AFT-12A x1 8
16M/SDRAM TI TMS626812DGE-12A x1 8
16M/SDRAM TI TMS626812DGE-12A x1 8
16M/SDRAM LGS GM72V16821BT10K x1 8
32M/SDRAM Toshiba TC59S1608AFT-12A x2 16
32M/SDRAM NEC D4516821G5-A10-7JF x2 16
128M/SDRAM NEC D4564841G5-A10-9JF x2 16
16M/SDRAM IBM 0316169CT3B x2 8
2-19
ハードウェアのインストール
サイズ/ タイプ メーカ モデル 片面/ 両面 チップ数
16M/SDRAM Hitachi HM5216165TT10 x1 8
16M/SDRAM IBM 0316809CT4B x1 8
メモリー・エラーのチェックとしては,パリティ・チェックと ECC(Error Check
and Correction)の2つの方法が行われています。このメモリーエラー・チェック
機能を利用するには,72 ビットの SIMM(64ビットのデータ+8 ビットのパリティ)
を用います。パリティ用のメモリーがあるかどうかはBIOS が自動的に検出します。
ヒント: パリティチェックでは1バイトのデータ毎に1
ビットのパリティ・ビットを用い,通常は偶数パリティ・
モードで使われます。即ち,メモリー内のデータが書き
換えられる都度,各バイトが"1"のビットを偶数個持つ様
にパリティビットが調節されます。次回にこのデータが
読みとられた際に,"1"のビットがもしも奇数個であった
場合は,パリティ・エラーが発生したとみなされ,「単
1ビットのエラー検出」と言います。
2-20
第3章
Award BIOS の設定
本章ではシステム・パラメータの設定の仕方について説明します。お手元の BIOS
は AWARD のフラッシュ・ユーティリティを使って最新のバージョンにアップデ
ートすることも出来ます。
重要 : BIOS のプログラムはマザーボードの設計の
中でも最もひんぱんに変更される部分なので,この
章で述べる BIOS 情報(特に「チップセットのセッ
トアップ・パラメータ」)は,お持ちのマザーボー
ドに実際についている BIOS とは少し違っている
場合があります。
3.1 Award BIOSセッ ト アッ プ ・ メ ニュ ー の 開 始
BIOS セットアップ・ユーティリティとは,BIOS フラッシュ ROM の中に入って
いる特定のプログラム・コード(ルーチン)部分を指します。このコードによって
ユーザは,システム・パラメータを設定し,これを 128 バイトの CMOS 領域に保
存する事が出来ます。この CMOS 部分は通常,RTC (リアルタイム・クロック)
チップの中か,またはメインのチップセットの中に直接用意されています。BIOS
セットアップを開始するには,POST (Power-On Self Test :電源投入時の自己診
断) 中に キーを押してください。次ページのような BIOS セットアップ・メニ
ューが画面に現れます。
3-1
AWARD BIOS の設定
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
CMOS SETUP UTILITY
AWARD SOFTWARE, INC.
STANDARD CMOS SETUP
BIOS FEATURES SETUP
CHIPSET FEATURES SETUP
POWER MANAGEMENT SETUP
PNP/PCI CONFIGURATION SETUP
LOAD SETUP DEFAULTS
LOAD TURBO DEFAULTS
ESC : Quit á â à ß : Select Item
F10 : Save & Exit Setup (Shift) F2 : Change Color
Description of each function
INTEGRATED PERIPHRALS
PASSWORD SETTING
IDE HDD AUTO DETECTION
SAVE & EXIT SETUP
EXIT WITHOUT SAVING
ヒント : 最適な性能を得るには,"Load Setup
Defaults"(デフォルト設定値の読み込み)を選
ぶことをお勧めします。システムの負荷も軽く
速くて最高の性能を狙うのであれば,"Load
Turbo Defaults" が良いでしょう。3.7 節を参照
してください。
スクリーンの下段には,画面のコントロールのためのキーが説明されています。項
目(アイテ ム)間での移動には矢印キーを,画面のカラー設定変更には
を,設定を終了して抜けるには を,そして,抜ける前にそれま
での変更を保存するには をそれぞれ使います。最下段には,選択されてハイラ
イトになっている項目についての簡単な説明が表示されます。
項目を選んだら,その選択を続けたり次のサブメニューに入るには, キーを
押してください。
3-2
AWARD BIOS の設定
3.2 Standard CMOS Setup ( 標 準 CMOS設 定 )
"Standard CMOS Setup" (標準的なCMOS セットアップ)では,日付,時刻,ハ
ードディスクのタイプと言った基本的なシステム・パラメータを設定します。矢印
キーを使って項目をハイライトさせ,次にその値を選択するのには または
キーを用います。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
STANDARD CMOS SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Date (mm:dd:yy) : Wed. Mar 6 1996
Time (hh:mm:ss) : 00:00:00
HARD DISK TYPE SIZE CYLS HEAD PRECOMP LANDZ SECTORS MODE
Primary Master : Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO
Primary Slave : Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO
Secondary Master: Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO
Secondary Slave : Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO
Drive A : 1.44M, 3.5 in
Drive B : None
Video : EGA/VGA
Halt On : All Errors
ESC : Quit á â à ß : Select Item
F10 : Save & Exit Setup (Shift) F2 : Change Color
Base Memory : 640 K
Extended Memory: 15360 K
Other Memory : 384 K
Total Memory : 16384 K
Standard CMOS à Date (日付の設定)
日付をセットするには,Date のパラメータをハイライトし, または を
使って今日の日付に合わせます。日付のフォーマットは月,日,年(mmddyy )で
す。
Standard CMOS à Time (時刻の設定)
時刻をセットするには,Time のパラメータをハイライトし, または を
使って,時,分,秒(hhmmss )のフォーマットで現在の時刻に合わせます。24
時間制の表現を用います。
3-3
AWARD BIOS の設定
Standard CMOS à Primary Master à Type (ハードディスクの
Standard CMOS à Primary Slave à Type タイプ設定)
Standard CMOS à Secondary Master à Type
Standard CMOS à Secondary Slave à Type
Type
Auto
User
None
1
2
...
45
ここではシステムのサポートしている IDE ハードディス
クのパラメータを選択します。サイズ(容量),シリンダ
ー数,ヘッド数,プリコンペンセーションの開始シリンダ
ー番号,待機時ヘッド位置(ヘッド・ランディングゾーン
のシリンダー番号),トラック当たりのセクター数などが
その内容です。デフォルトの設定は Auto で,この場合
BIOS はインストールされているハードディスクのパラメ
ータ群を,POST 時に自動的に検出します。ご自分で違う
値にセットしたい場合は,User を選んでください。シス
テムにハードディスクの無い場合はNone を選びます。
IDE のCDROM は常に自動検出となっています。
ヒント : IDE ハードディスクに対しては,ドラ
イブの仕様を自動的に入力するために "IDE
HDD Auto Detection" を選ぶことをお勧めしま
す。 "IDE HDD Auto Detection" の項を参照。
Standard CMOS à Primary Master à Mode (ハードディスク の
Standard CMOS à Primary Slave à Mode モード設定)
Standard CMOS à Secondary Master à Mode
Standard CMOS à Secondary Slave à Mode
Mode
Auto
Normal
LBA
Large
システムが 528MB 以上の容量を持つハードディスクを
使えるためにはIDE の強化された仕様を適用します。こ
れは 論理ブロックア ドレ ス( LBA : Logical Block
Address) モードと呼ばれるアドレス変換方式を用いるも
ので,現在市場に出ているIDE ハードディスクでは,大
容量サポートの理由から標準的なフィーチャーとなって
います。ハードディスクがLBA モード・オンでフォーマ
ットしてある場合には,LBA オフで立ち上げる(ブート
する)事は出来ないことにご注意ください。
3-4
AWARD BIOS の設定
Standard CMOS à Drive A (フロッピード ラ イブのタイプ)
Standard CMOS à Drive B
Drive A
None
360KB 5.25"
1.2MB 5.25"
720KB 3.5"
1.44MB 3.5"
2.88MB 3.5"
フロッピードライブのタイプを指定します。このマザーボ
ードのサポートしているフロッピードライブのタイプは左
記の表の通りです。
Standard CMOS à Video (ビデオカード の設 定 )
Video
EGA/VGA
CGA40
CGA80
Mono
使用するビデオカードのタイプを指定します。最近の PC
ではもっぱら VGA だけが使われている事から,デフォル
トの設定値は VGA/EGA となっています。この選択画面は
ほとんど無意味になりつつあるので,将来の版では削除の
予定です。
Standard CMOS à Halt On (エラー・スト ッ プ の 設 定 )
Halt On
No Errors
All Errors
All, But Keyboard
All, But Diskette
All, But Disk/Key
このパラメータを使うと,POST(電源投入時の自動診
断)でエラーの検出された場合に,どんな条件でシステ
ム停止にするかを決める事が出来ます。
3-5
AWARD BIOS の設定
3.3 BIOS Features Setup ( BIOSフ ィ ーチャーの設定)
メインのメニューで2 番目の"BIOS Features Setup"を選ぶと,この画面に変わり
ます。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
BIOS FEATURES SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Virus Warning : Disabled
External Cache : Enabled
Quick Power On Self Test : Enabled
Boot Sequence : A,C,SCSI
Swap Floppy Drive : Disabled
Boot Up NumLock Status : ON
Boot Up System Speed : High
Typematic Rate Setting : Disabled
Typematic Rate (Chars/Sec) : 6
Typematic Delay (Msec) : 250
Security Option : Setup
PCI/VGA Palette Snoop : Disabled
OS Select for DRAM > 64MB : Non-OS/2
Video BIOS Shadow : Enabled
C8000-CBFFF Shadow : Disabled
CC000-CFFFF Shadow : Disabled
D0000-D3FFF Shadow : Disabled
D4000-D7FFF Shadow : Disabled
D8000-DBFFF Shadow : Disabled
DC000-DFFFF Shadow : Disabled
ESC: Quit áâàß : Select Item
F1 : Help PU/PD/+/- : Modify
F5 : Old Values (Shift) F2 : Color
F6 : Load Setup Defaults
F7 : Load Turbo Defaults
BIOS Features à Virus Warning (ウィルスの検 出 と 警 告 )
Virus Warning
Enabled
Disabled
ウィルスの侵入が検出された場合に警告メッセージを出すよう
にするには,このパラメータをEnabled にします。これにより
ウィルスがハードディスクのブート・セクターとパーティショ
ン・テーブルに侵入するのを防ごうとするものです。
ブート時にハードディスクのブート・セクターに対して書き込
みをしようとするとシステムを止め,次の警告メッセージを表
示します。問題を突き止めるためにはウイルス対策プログラム
(anti-virus programs )を実行してください。
3-6
AWARD BIOS の設定
(この画面の出た時,危険な書き込みを拒絶するには"N"をタイプします)。
! WARNING!
Disk Boot Sector is to be modified
Type "Y" to accept write, or "N" to abort write
Award Software, Inc.
BIOS Features à External Cache (外部キャッシュ)
External Cache
Enabled
Disabled
(現在は PBSRAM になっている)二次キャッシュを有効に
するには,このパラメータを Enabled にします。Disabled
にするとシステムは遅くなります。問題があって調査診断の
目的の場合以外は,Enabled にしておくことをお勧めしま
す。
BIOS Features à Power-On Self-Testd (電源投入時自己 診 断 )
Quick Power-on Selftest
Enabled
Disabled
このパラメータをEnabled にすると,通常時にチェ
ックしている項目を省くことにより,POST に要する
時間が短縮されます。
BIOS Features à Boot Sequence (ブート時のサ ー チ 順 序 )
Boot Sequence
A,C,SCSI
C,A,SCSI
C,CDROM,A
CDROM,C,A
D,A,SCSI
E,A,SCSI
F,A,SCSI
SCSI,A,C
SCSI,C,A
C only
LS/ZIP,C
このパラメータによって,ブートアップ時のサーチの順序を
指定することが出来ます。ハードディスクの ID は次の通り
です:
C: プライマリー(主)チャネルのマスター装置
D: プライマリー(主)チャネルのスレーブ装置
E: セコンダリー(副)チャネルのマスター装置
F: セコンダリー(副)チャネルのスレーブ装置
LS: LS120
Zip: IOMEGA ZIP ドライブ
3-7
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à Swap Floppy Drive (フロッピード ライ ブの交換)
Swap Floppy Drive
Enabled
Disabled
この項目でフロッピードライブの指定を交換させること
が出来ます。例えば,A と B の 2 台のフロッピードライ
ブのある場合,1 番目を B にして,2 番目を A にする,あ
るいはその逆に設定することが出来ます。
BIOS Features à Boot-up NumLock Status (ブート時 NumLock)
Boot-up NumLock
Status
On
Off
このパラメータをオンにすると,テンキー部の機能は
数字キーモードになります。オフにすると数字キーと
してではなく,カーソル制御の機能に変わります。
BIOS Features à Boot-up System Speed (システム・スピー ド )
Boot-up System Speed
High
Low
ブートアップ直後のシステムのスピードを,高速
(High )または低速(Low )に設定します。
BIOS Features à Typematic Rate Setting (キーのリピート機能)
Typematic Rate
Setting
Enabled
Disabled
キーボードのリピート機能をオンにしたりオフにし
たり出来ます。Enabled になっていると,キーボー
ド上のキーを押したままにしていると同じキーを何
度もタイプするのと同様の動きになります。
3-8
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à Typematic Rate (キーのリピート速度)
Typematic Rate
6
8
10
12
15
20
24
30
上の設定でキーのリピート機能がオンとなってい
る場合,自動的に作られるキーの打ち込みスピー
ドを指定できます。デフォルトの設定では,30 文
字/ 秒となっています。
BIOS Features à Typematic Delay (リピート開始遅れ)
Typematic Delay
250
500
750
1000
先の設定でキーのリピート機能がオンとなっている
場合,最初に実際にキーを押した時から自動的なキー
リピート機能が始まって 2 番目のキーが生成される
までの時間遅れを指定します。選べる値は250, 500,
750, 及び 1000 msec 隣っています。
BIOS Features à Security Option (セキュリティ・ オプション)
Security Option
Setup
System
この画面で System のオプションを選ぶと,システムの
ブートやBIOS のセットアップ操作に対してアクセス制
限を行います。ブートアップの都度,画面にはパスワー
ドを入れるよう求めるプロンプトが現れます。
Setup のオプションでは,BIOS のセットアップ操作に
対してのみアクセス制限を行います。
このセキュリティ機能をオフにするには,メイン画面の
パスワード設定メニューを選び,パスワードとしては何
も入力せずにただ<Enter> キーを押します。
3-9
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à PCI/VGA Palette Snoop
PCI/VGA Palette
Snoop
Enabled
Disabled
この項を Enabled にすると,パレット・レジスターに
変更が加えられた時に PCI VGA カードが反応せず
(従ってコンフリクトも生じず),通信の信号に対し
ては応答すること無しにデータを受け入れるようセ
ットします。 これは例えばMPEG かビデオ・キャプ
チャーなどの2 枚のディスプレイ・カードが同じパレ
ット・アドレスを使用しており,同時に PCI バスにつ
ながっている場合にのみ効果があります。この場合
PCI VGA カードは黙っていますが,MPEQ/ ビデオ・
キャプチャー・カードは通常機能にセットしておきま
す。
BIOS Features à OS Select for DRAM > 64MB ( OS/2使用)
OS Select for
DRAM > 64MB
OS/2
Non-OS/2
OS/2 オペレーティング・システムをお使いで,64 MB
以上のメモリーのある場合には,ここで OS/2 の方を指
定してください。
BIOS Features à Video BIOS Shadow ( Video BIOSシャドウ)
Video BIOS Shadow
Enabled
Disabled
VGA BIOS シャドウとは,ビデオ・ディスプレ
イ・カードの BIOS を DRAM 領域にコピーし
て,システムのパフォーマンス(性能)を上げよ
うとするものです。これは DRAM のアクセス・
タイムが ROM よりも速いからです。
3-10
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à C800-CBFF Shadow (シャドウ・エリ ア )
BIOS Features à CC00-CFFF Shadow
BIOS Features à D000-D3FF Shadow
BIOS Features à D400-D7FF Shadow
BIOS Features à D800-DBFF Shadow
BIOS Features à DC00-DFFF Shadow
C8000-CBFFF Shadow
Enabled
Disabled
注 : セグメント F000 と E000 は, BIOS コード
がここを占めているので,常にシャドウ領域と
なります。
ここに上げた6 項目は,ROM 内のコードを他の
拡張カードに シャドウさせるものです。このパ
ラメータをセットするには,前もってそのROM
コードの特定アドレスを知っている必要があり
ます。その情報を持っていない場合には,ここ
の ROM シャドウ設定をすべて, Enabled とし
てください。
3-11
AWARD BIOS の設定
3.4 Chipset Features Setup ( チ ッ プ セ ット 機 能 の 設 定 )
"Chipset Features Setup" (チップセット機能の設定)には,チップセットに依存
する機能の設定項目が集められており,システム性能に密接に関連しております。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
CHIPSET FEATURES SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Auto Configuration: Enabled
DRAM Speed Selection :60 ns
MA Wait State :Slow
EDO RAS# To CAS# Delay :2
EDO RAS# Precharge Time :3
EDO DRAM Read Burst :x222
EDO DRAM Write Burst :x222
SDRAM(CAS Lat/RAS-to-CAS):2/2
SDRAM RAS Precharge Time :2T
DRAM Loading :Normal
DRAM ECC Function :Disabled
CPU-to-PCI IDE Posting :Enabled
Video BIOS Cacheable :Disabled
Video RAM Cacheable :Enabled
8-bit I/O Recovery Time :4
16-bit I/O Recovery Time :1
Memory Hole At 15M-16M :Disabled
Passive Release :Disabled
Delayed Transaction :Disabled
AGP Aperture Size (MB) :64
********** Jumpless Setup ***********
System Frequency Default: Mhz
CPU Clock Frequency :66.8 Mhz
CPU Clock Ratio :3.5
ESC: Quit áâàß : Select Item
F1 : Help PU/PD/+/- : Modify
F5 : Old Values (Shift) F2 : Color
F6 : Load Setup Defaults
F7 : Load Turbo Defaults
注意 : ここでの内容を少しでも変更される場合
には,その内容を充分にわかっていると自信を
持って言えるかどうかご注意ください。システ
ムの性能をアップさせるためにここのパラメー
タ設定を変えることは自由です。ただし,その
変更が本システムの構成や他の設定に対して正
しくない場合には,システムが不安定になる場
合があります。
Chipset Features à Auto Configuration (自動設定)
Auto Configuration
Enabled
Disabled
Enabled にすると,CPU のタイプとクロック・スピー
ドに応じて,DRAM およびキャッシュに関連するタイ
ミングは,既定値にセットされます。独自のDRAM タ
イミングに設定したい場合にはDisable を選びます。
3-12
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à DRAM Speed Selection ( DRAMタイミング)
DRAM Speed
Selection
50 ns
60 ns
DRAM のタイミング関連パラメータには,50ns と 60ns
の 2 セットが用意されており,この区別を指定すると
後は BIOS が自動的にセットします。
Chipset Features à MA Wait State ( MAウエイト)
MA Wait State
Slow
Fast
DRAM の MA(メモリーアドレス)に対する追加的な1
wait ステートをセットします。デフォルトは Slow で
すが、チップ数が多かったり DRAM のスピードが遅い
場合などにはFast にします。
Chipset Features à EDO RAS# to CAS# Delay
EDO RAS# to CAS#
Delay
2
3
このオプションにより、行アドレス・ストローブ(RAS)
信号と列アドレス・ストローブ(CAS) 信号間のウエイ
ト・ステートを設定できます。
Chipset Features à EDO RAS# Precharge Time
EDO RAS#
Precharge Time
3
4
このパラメータで、RAS 信号をディアサート(deassert)
して、読み出し完了後 DRAM に記憶されたデータ保護
に必要なクロック数を指定します。このオプションは
Precharge( プリチャージ)と呼ばれます。
3-13
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à EDO DRAM Read Burst
( EDO DRAMリード・バースト)
EDO DRAM Read
Burst
x333
x222
Read Burst とは,DRAM 上のあらかじめ決められた4
アドレスから連続する4メモリーサイクルで読み出す
ものです。60ns の EDO DRAM についてのデフォルト
値は x222 となっています。この意味は,2 番目,3 番
目,4 番目のメモリーサイクルが,EDO に対しては2
CPU クロックであると言うことで,先頭の x の値は最
初のメモリーサイクルのタイミングを示します。
Chipset Features à EDO DRAM Write Burst
( EDO DRAMライト・バースト)
EDO DRAM Write
Burst
x333
x222
Write Burst とは, DRAM 上のあらかじめ決められた
4 アドレスに対して連続する4メモリーサイクルで書
き込むものです。60ns の EDO DRAM についてのデフ
ォルト値は x222 となっています。この意味は 2 番目,
3 番目,4 番目のメモリーサイクルが,EDO に対して
は 2 CPU クロックであると言うことで,先頭のx の値
は最初のメモリーサイクルのタイミングを示します。
Chipset Features à SDRAM(CAS Lat/RAS-to-CAS)
SDRAM(CAS
Lat/RAS-to-CAS)
2/2
3/3
ここでは SDRAM の「CAS Latency 」と「RAS to CAS
遅れ時間」のタイミングを、クロック換算できていす
るもので、SDRAM のパフォーマンスに影響する重要
なパラメータです。デフォルトでは2クロックとなっ
ておりますがもしも SDRAM の動作が不安定という場
合には、この設定を 2/2 から3/3 に変えてみることが考
えられます。
3-14
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à SDRAM RAS Precharge Time
SDRAM RAS
Prechatge Time
2T
3T
次の RAS 信号の発行される前の、RAS 信号がinactive
の時にDRAM をプリチャージするタイミングを規定し
ます。RAS 信号とは、DRAM の行アドレスのアドレス
ラッチ制御信号です。デフォルトの設定は、3clock で
す。
Chipset Features à DRAM Loading
DRAM Loading
Normal
Heavy
あなたがシステムが不安定であると思うとき、DRAM
チップ数を数えてください。もしチップの数が 64 より
多い場合は、Heavy を選択してください。
ヒント : 64 というのはあくまで参考です。
DRAM チップの多い DIMM を使う場合は、
Heavy に選択して試してください。
ヒント : 新しい世代のチップセットのメモリー
バッファーの能力は限定されています。DRAM
のチップ数は、重要なことなので DIMM を取り
付けるときに考慮してください。BIOS ではチ
ップの数を認識できませんので、自分でチップ
の数を数えてください。単純にいえば、チップ
数が 16 個以下のDIMM を選ぶことをお勧めし
ます。
Chipset Features à DRAM ECC Function
DRAM ECC
Function
Enabled
Disabled
DRAM の ECC 機能の有効/無効を選択します。ECC
機能は、DRAM のダブルビットエラーを検出すること
と、シングルビット エラーの自動修正が可能です。
3-15
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à CPU-to-PCI IDE Posting
CPU-to-PCI IDE
Posting
Enabled
Disabled
CPU to PCI IDE の post write サイクルをオンオフし
ます。IDE の書き込みサイクルは FIFO なりバッファ
ーなりにキューイングされ,CPU は解放されて次のジ
ョブに移れます。 IDE 装置の互換性に疑いのある場合
はこれを Disabled にします。
Chipset Features à Video BIOS Cacheable
Video BIOS
Cacheable
Enabled
Disabled
ビデオの BIOS コードがキャッシュされ,ビデオのパ
フォーマンスが更に向上する可能性が生まれます。
Chipset Features à Video RAM Cacheable
Video RAM
Cacheable
Enabled
Disabled
ここでは、ビデオメモリ領域A000-B000 のキャッシュ
設定をします。
3-16
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à 8 Bit I/O Recovery Time
8 Bit I/O Recovery
Time
1
2
3
4
5
6
7
8
NA
古い I/O チップの中には,1 つのI/O コマンドを実行し
た後,次のコマンド実行を開始する前に,ある量の時
間(回復時間)を必要とするものがあります。新世代
のCPU やチップセットではI/O コマンドの実行は更に
速くなっており,こうした古い I/O デバイスの規定し
ている回復時間よりも短い場合が出て来ます。ここで
の項目は,8-bit I/O コマンドに対する遅れ時間を,ISA
バス・クロックの数で指定します。もしもこうした 8-
bit I/O カードで不安定動作のある場合には,この項を
使って回復時間を伸ばすと良いでしょう。 BIOS のデ
フォルト値は4 ISA クロック です。 NA にするとチッ
プセットは 3.5 システムクロック時間を挿入します。
Chipset Features à 16 Bit I/O Recovery Time
16 Bit I/O Recovery
Time
1
2
3
4
NA
16-bit I/Oの回復時間に関して上と同様です。16-bit I/O
コマンドの実行時に必要な回復時間を ISA バスのクロ
ック数で指定します。 16-bit I/O カードに不安定動作
の認められる時,この項を使って調整することが出来
ます。BIOS のデフォルト値は1 ISA クロック です。NA
にするとチップセットは 自動的に 3.5 システムクロッ
ク時間を挿入します。
Chipset Features à Memory Hole At 15M-16M
Memory Hole At
15M-16M
Enabled
Disabled
この項目を使って,システムメモリーの特定領域を特
別な ISA カード用に確保することが出来ます。チップ
セットはこの領域のコードやデータは, ISA バスから
直接アクセスします。これは通常,いわゆるメモリー
に割り付けた(memory mapped )I/O カードに使いま
す。
3-17
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à Passive Release
Passive Release
Enabled
Disabled
これはIntel のPCI からISA へのブリッジとなるPIIX4
チップセットに必要な Passive Release 機能の制御に
使うもので,この機能は ISA バス・マスターの latency
要請に合わせるのに用います。ISA カードの互換性に
問題のある場合に,イネーブル,あるいはディスエー
ブルにして見てください。
Chipset Features à Delayed Transaction
Delayed
Transaction
Enabled
Disabled
上と同じく Intel PCI to ISA bridge である PIIX4 チッ
プセットの,Delayed Transaction 機能を制御するのに
用います。こちらは PCI サイクルから ISA バスへの,
或いはその逆順のケースで必要となる latency 要請に
合わせるのに用います。 ISA カードの互換性に問題の
ある場合に,イネーブル,あるいはディスエーブルに
して見てください。
Chipset Features à AGP Aperture Size (MB)
AGP Aperture Size
(MB)
4
8
16
32
64
128
256
Graphic Aperture の有効なサイズを選択します。
3-18
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à System Frequency Default
System Frequency
Default
Depends on the CPU
type
CMOS のクリアをするか,または「Home」キーを押したの
ち,この項目によって CPU クロックを元に戻すことが
できます。デフォルト設定は 233Mhz です。flash.exe
ユーティリティを使用することによって実際のCPU ク
ロックに合わせるように変更することができます。
Chipset Features à CPU Clock Frequency
CPU Clock
Frequency
66.8 Mhz
68.5 Mhz
75.0 Mhz
83.3 Mhz
CPU 外部クロック(バスクロック)を選択します。現
在出回っているクラマスで設定できる周波数は、
66.8MHz であり、新しい CPU が出てきたときにのた
めに用意されている項目です。
3-19
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à CPU Clock Ratio
CPU Clock Ratio
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
4.5
5.0
5.5
6.0
6.5
7.0
7.5
8.0
Intel Pentium II ( Klamath )は、 CPU コアと外部バス
とが異なるクロックで動作します。ここでは、外部バ
スクロックとCPU コアクロックのレシオ(比率)を選
択します。デフォルトは 3.5 倍になっています。
3-20
AWARD BIOS の設定
3.5 Power Management Setup (節 電 機 能 の 設 定 )
節電管理の設定画面では,本マザーボードの持っているグリーン・パワー機能を制
御することが出来ます。次の画面を見てください。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
POWER MANAGEMENT SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Power Management : User Define
PM Control by APM : Yes
Video Off After : Standby
Doze Mode : Disabled
Standby Mode : Disabled
Suspend Mode : Disabled
HDD Power Down : Disabled
Modem Wake Up : Disabled
Suspend Mode Option : PowerOn Suspend
VGA Active Monitor : Enabled
Power Button Override : Enabled
RTC Wake Up Timer : Disabled
** Break Events From Suspend **
IRQ 8 Clock Event : Disabled
** Reload Global Timer Events **
IRQ3[3-7,9-15],NMI : Enabled
Primary IDE 0 : Enabled
Primary IDE 1 : Enabled
Secondary IDE 0 : Enabled
Secondary IDE 1 : Enabled
Floppy Disk : Disabled
Serial Port : Enabled
Parallel Port : Enabled
ESC: Quit áâàß : Select Item
F1 : Help PU/PD/+/- : Modify
F5 : Old Values (Shift) F2 : Color
F6 : Load Setup Defaults
F7 : Load Turbo Defaults
Power Management à Power Management (節電管理)
Power Management
Max Saving
Mix Saving
User Defined
Disabled
ここではデフォルトでの節電モードパラメータを設定
します。節電機能を全く使わない場合はDisable にし
ます。カスタム仕様にする場合はUser Defined を選ん
でください。
ドーズ(Doze )とは「うとうと」,スタンバイ(Standby )
は「すやすや」,サスペンド(Suspend )は「ぐっす
り」という意味と言えます。
3-21
AWARD BIOS の設定
モード ドーズ スタンバイ サスペンド HDD の電源断
最少節電 1 時間 1 時間 1 時間 15 分
最大節電 1 分 1 分 1 分 1 分
Power Management à PM Controlled by APM ( APM任せ)
PM Controlled by
APM
Yes
No
先のメニューで"Max Saving"(最大節電)を選んだ場
合には,こちらの項目をオンにして,節電の制御を
APM (Advanced Power Management) に任せること
で節電機能をさらに強化することが出来ます。例え
ば,CPU の内部クロックを止めることまでします。
Power Management à Video Off After (ビデオの節電時)
Video Off After
N/A
Doze
Standby
Suspend
どの節電モードでモニターを消すのかを指定しま
す。
Power Management à Doze Mode (うとうとモード)
Doze Mode
Disabled
1 Min
2 Min
4 Min
8 Min
12 Min
20 Min
30 Min
40 Min
1 Hour
システムが Doze モードに入るまでの経過時間を指定
します。このモードではCPU のクロックは遅くなって
おり,その低下率は"Throttle Duty Cycle" (スロット
ル・デューティ・サイクル)で規定されています。何
らかの活動が検出されるとシステムは全速稼動(エン
ジン全開)状態に戻ります。このシステムの活動状態
(イベント)は,割込み信号IRQ のモニターによって
行います。
3-22
AWARD BIOS の設定
Power Management à Standby Mode (すやすやモード)
Standby Mode
Disabled
1 Min
2 Min
4 Min
8 Min
12 Min
20 Min
30 Min
40 Min
1 Hour
システムが Standby モードに入るまでの経過時間を指
定します。このモードでは、 モニターの節電機能も働
いています。何らかの活動が検出されるとシステムは
全速稼動状態に戻ります。このシステムの活動状態(イ
ベント)は,割込み信号IRQ のモニターによって行い
ます。
Power Management à Suspend Mode (ぐっすりモード)
Suspend Mode
Disabled
1 Min
2 Min
4 Min
8 Min
12 Min
20 Min
30 Min
40 Min
1 Hour
システムが Suspend モードに入るまでの経過時間を指
定します。この Suspend モードには,"Power On
Suspend" と "Suspend to Hard Drive" の 2 種類があっ
て,"Suspend Mode Option" で指定されます。
3-23
AWARD BIOS の設定
Power Management à HDD Power Down (ハードディスク停 止 )
HDD Power Down
Disabled
1 Min
.....
15 Min
ここでは,IDE ハードディスク・ドライブにどの程度
の時間アイドル状態が続くと,その電源を落とすのか
を指定します。この項目は先の「Standby 」「Suspend 」
節電状態とは独立に設定されます。
Power Management à Modem Wake Up (目覚ましモデム)
Modem Wake Up
Enabled
Disabled
ここでは、目覚ましモデム機能の有効/ 無効を設定しま
す。
Power Management à Suspend Mode Option
Suspend Modem
Option
PowerOn Suspend
Suspend to Disk
この項ではサスペンド(ぐっすり)モードの内容を指
定します。Power On Suspend は、これまでのグリーン
PC の考え方の待機モードで、CPU クロックは停止し
ており、他のデバイスはすべて電源が落ちています
が、モデム、キーボードやマウス、などでは何らかの
活動があるのを検出するのに必要なパワーだけはオン
になっています。検知されるとシステムはフルパワー
の状態に復帰します。この検出は実際には割込み信号
IRQ の監視によって行います。Suspend to Hard Drive
では、システムの状態(status )、メモリーやスクリー
ン上の画像イメージなどをハードディスクにセーブし
た上で、電源を完全に落とします。次回にパワーが戻っ
た際には、ほんの数秒(メモリの容量に依存します)
の内に先ほどの電源断直前の状態に戻すものです。デ
ィスク上のスペース確保のためには、ユーティリテ
ィ:AOZVHDD が必要です。
3-24
AWARD BIOS の設定
Power Management à VGA Active Monitor
VGA Active Monitor
Enabled
Disabled
ここでは電源断状態に移行のために、VGA での活動状
態検出を行うかどうかを設定します。
Power Management à Power Button Override
Power Button
Override
Enabled
Disabled
これは ACPI の仕様であり、ハードウェアがサポート
する機能です。Enable にセットされると、前面パネル
上のソフトパワースイッチは電源オン/ サスペンド/ 電
源オフの切り替えに使えます。電源オン中に 4 秒以内
でこのスイッチが押されるとシステムはサスペンド
(ぐっすりモード)状態となり、4 秒以上押されると電
源をオフにします。デフォルトではDisabled となって
おり、ソフトパワースイッチは電源オン/ オフの切り替
えだけになっており、4 秒押す必要も無ければサスペン
ド状態もありません。
Power Management à RTC Wake Up Timer
RTC Wake Up
Timer
Enabled
Disabled
リアルタイム・クロック・タイマー( RTC WakeUp
Timer →日時指定によるシステムの自動起動)の有効/
無効を設定します。
3-25
AWARD BIOS の設定
Power Management à WakeUp Date (of Month)
WakeUp Date (of
Month)
0
1
.....
31
この項は RTC Wake Up Timer を有効にした場合のオ
プションです。システムの自動起動の日を指定しま
す。たとえば、15 に設定すると毎月15 日にシステムが
起動します。
注 : 0 にセットすると「毎日」を指定することに
なります。
Power Management à WakeUp Time (hh:mm:ss)
WakeUp Time
(hh:mm:ss)
hh:mm:ss
この項は RTC Wake Up Timer を有効にした場合のオ
プションです。システムの自動起動の時間を指定しま
す。
Power Management à IRQ 8 Clock Event
IRQ 8 Clock Event
Enabled
Disabled
リアルタイムクロック(RTC)割込み信号 IR8 を、電
源断状態に移行のために監視するかどうかを決めま
す。OS2 では常時にこの IRQ8(RTC) 割り込みがありま
すから、ここで Disable にしないと OS/2 では全く
Doze/Standby/Suspend いずれの節電モードにもなり
ません。
3-26
AWARD BIOS の設定
Power Management à IRQ [3-7,9-15],NMI
IRQ [3-7,9-15],NMI
Enabled
Disabled
同様に、IRQ3-7,IRQ9-15,NMI 等の割り込みイベン
トを監視するかどうかを設定します。
Power Management à Primary IDE 0
Power Management à Primary IDE 1
Power Management à Secondary IDE 0
Power Management à Secondary IDE 1
Power Management à Floppy Disk
Power Management à Serial Port
Power Management à Parallel Port
Primary IDE 0
Enabled
Disabled
同様に電源断移行の判断材料としてIDE ハードディス
ク、フロッピー、シリアル、あるいはパラレルポート
の活動を監視するかどうかを指定します。実際にはこ
れは、I/O や address ポートからの read/write 信号を
検出するものです。
3-27
AWARD BIOS の設定
3.6 PNP/PCI Configuration Setup ( PNP/PCIの 設 定 )
PNP/PCI の設定画面では,システムにインストールされているISA や PCI の装置
に関する設定を行います。メインの画面で"PNP/PCI Configuration Setup"を選ぶ
と,次のメニュー画面が現れます。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
PNP/PCI CONFIGURATION SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
PnP OS Installed : No
Resources Controlled By : Manual
Reset Configuration Data : Disabled
IRQ 3 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 4 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 5 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 7 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 9 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 10 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 11 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 12 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 14 assigned to : PCI/ISA PnP
IRQ 15 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 0 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 1 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 3 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 5 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 6 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 7 assigned to : PCI/ISA PnP
PCI IDE IRQ Map To : PCI-Auto
Primary IDE INT# : A
Secondary IDE INT# : B
Used MEM base addr : N/A
Used MEM Length : 8K
ESC: Quit áâàß : Select Item
F1 : Help PU/PD/+/- : Modify
F5 : Old Values (Shift) F2 : Color
F6 : Load Setup Defaults
F7 : Load Turbo Defaults
PNP/PCI Configuration à PnP OS Installed ( PnPの OS任せ)
PnP OS Installed
Yes
No
通常の場合 PnP(プラグ・アンド・プレイ)に必要な資源
は,POST (電源投入時自動診断)時に BIOS が自動割り
付けを行っております。Windows 95 などの PnP をサ
ポートしているオペレーティング・システムをお使い
の場合は,この項を Yes にすると,BIOS は VGA/IDE
やSCSI などのブートアップ(立ち上げ)に必要な資源だ
けを組み込んで,その他のシステム資源の割り付け設
定は PnP オペレーティング・システムに任せるように
なります。
3-28
AWARD BIOS の設定
PNP/PCI Configuration à Resources Controlled By (資源制御 )
Resources Controlled
by
Auto
Manual
この項を Manual にすると,ISA やPCI の装置に対
する IRQ とDMA の割り付けを,ユーザーが個別に
設定できます。自動設定に任せるには Auto にしま
す。
PNP/PCI Configuration à Reset Configuration Data (設定解除 )
Reset Configuration
Data
Enabled
Disabled
上のメニューで,非自動設定を選んでIRQ などのシ
ステム設定を個別に行った後,もしも指定の衝突な
どの不具合の起こった場合には,この項をEnabled
にするとシステムは自動的に,ユーザーによる設定
内容をリセットして,また改めて IRQ ,DMA ,I/O
address の設定が出来るようにします。
PNP/PCI Configuration à IRQ3 (COM2) (PNP対応/非対応 )
PNP/PCI Configuration à IRQ4 (COM1)
PNP/PCI Configuration à IRQ5 (Network/Sound or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ7 (Printer or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ9 (Video or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ10 (SCSI or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ11 (SCSI or Others)
PNP/PCI Configuration à IRQ12 (PS/2 Mouse)
PNP/PCI Configuration à IRQ14 (IDE1)
PNP/PCI Configuration à IRQ15 (IDE2)
IRQ 3
Legacy ISA
PCI/ISA PnP
お手元の ISA カードが PnP 対応でなく,それを用
いるには特別なIRQ 設定を要する場合には,その選
んだIRQ についてはこのメニューでLegacy ISA に
セットします。これにより PnP BIOS は,指定の
IRQ をこの legacy ISA カード用に確保して,自動
割り付けをしないように計らいます。デフォルトは
PCI/ISA PnP です。ちなみにPCI カードは, (初期
の PCI IDE カードを除けば),すべて PnP 互換にな
っています。
3-29
AWARD BIOS の設定
PNP/PCI Configuration à DMA 0
PNP/PCI Configuration à DMA 1
PNP/PCI Configuration à DMA 3
PNP/PCI Configuration à DMA 5
PNP/PCI Configuration à DMA 6
PNP/PCI Configuration à DMA 7
DMA 0
Legacy ISA
PCI/ISA PnP
お手元の ISA カードが PnP 対応でなく,それを用いる
には特別な DMA チャネルの設定を要する場合には,そ
の選んだ DMA チャネルについてはこのメニューで
Legacy ISA にセットします。これにより PnP BIOS
は,指定の DMA チャネルをこのlegacy ISA カード用
に確保します。デフォルトはPCI/ISA PnP です。ちな
みに PCI カードはDMA チャネルを必要としません。
PNP/PCI Configuration à PCI IDE IRQ Map To
PCI IDE IRQ Map
To
ISA
PCI-Slot1
PCI-Slot2
PCI-Slot3
PCI-Slot4
PCI-Auto
初期のPCI IDE アドオンカードの中にはPnP に完全に
はコンパチでないものがあります。こうしたカードで
は,BIOS が PnP 資源を適切に設定出来るようにする
ためには,使用するスロット番号をユーザーが BIOS
に教えて上げる必要があります。ここでは,システム
内でそうしたPCI IDE アドオンカードの挿されたPCI
スロットを指定します。インストールされている PCI
IDE カードで BIOS の自動設定にまかせてよいものに
ついては Auto にセットします。
PNP/PCI Configuration à Primary IDE INT#
PNP/PCI Configuration à Secondary IDE INT#
Primary IDE INT#
A
B
C
D
この2 項目は上に述べた"PCI IDE IRQ Map To"と組み
合わせて,(オンボードの IDE ではなく)アドオンのPCI
IDE カードについて,そのプライマリー,セコンダリ
ー・チャネルそれぞれのIRQ 割り付けを指定します。
それぞれの PCI スロットには次表に示す配置で4 個の
PCI 割り込み線が用意されています。該当するカード
上での割り込み番号設定に応じて,挿されたスロット
番号は先のメニュー項目で,使用する PCI 割り込み番
号(INTx) はこちらのメニューで指定してください。
3-30
AWARD BIOS の設定
PCI スロッ
ト
スロット 1
スロット 2
スロット 3
スロット 4
スロット 5
(もしあれば)
Location 1
(ピン A6)
INTA INTB INTC INTD
INTB INTC INTD INTA
INTC INTD INTA INTB
INTD INTA INTB INTC
INTD INTA INTB INTC
Location 2
(ピン B7)
Location 3
(ピン A7)
PNP/PCI Configuration à Used MEM Base Addr
Used MEM base
addr
N/A
C800
CC00
D000
D400
D800
DC00
ここでは,次の"Used MEM Length"と組にして,PnP
コンパチでない ISA カードに対するメモリー・スペー
スを,その確保するメモリー空間のベース・アドレス(=
開始アドレス)で指定します。メモリー・サイズは次項
で指定します。
Location 4
(ピン B8)
PNP/PCI Configuration à Used MEM Length
Used MEM Length
8K
16K
32K
64K
お持ちの ISA カードがPnP コンパチではなくて,その
機能をサポートするのには特別なメモリー・スペース
を必要とする場合,PnP BIOS に対してこの legacy
ISA カード用に必要なだけのメモリーを確保するよう
に伝えるために,このパラメータではその必要メモリ
ー・サイズを指定します。
3-31
AWARD BIOS の設定
3.7 Load Setup Defaults (デフォルト設定値のロード )
"Load Setup Defaults" オプションでは,最適なシステム性能を得るために用意さ
れた最適設定値のセットを読み込みます。ここで言う「最適設定」とは次の「ター
ボ設定」よりは比較的安全性を見込んだものです。あなたのシステムが充分なメモ
リーを積んでおり,多くのアドオン・カードを具えている場合,(例えば両面の 8MB
SIMM4 個と SCSI ,それにネットワーク・カードで PCI と ISA のスロットを占
有したファイル・サーバーでは),この最適設定を用いることをお勧めします。
このマザーボードにおいては,最適とは一番遅い設定ではありません。もしもシス
テムが不安定でそれを確認する必要のある場合には,最低速ではあるが最も無難な
設定とするためには,"BIOS Features Setup" と"Chipset Features Setup" で扱わ
れているパラメータを個々にセットしてみると良いでしょう。
3.8 Load Turbo Defaults (タ ーボ・デフォルトのロード )
"Load Turbo Defaults" オプションは,「最適値」よりは良いパフォーマンスが得ら
れます。ただし,「ターボ値」はこのマザーボードにとって最上の設定ではないかも
知れませんが,当社AOpen の開発部門と品質保証部門では,特にシステムにアド
オン・カードやメモリーがそれ程多くはない場合,(例えば 1 枚のVGA/サウンド・
ボードと 2 個のSIMM と言った構成の時),これが充分に信頼できる設定値である
ことを確認しております。
最高のシステム・パフォーマンスを達成するには,独自の設定を得るために
"Chipset Features Setup" でパラメータを個別に設定すると良いでしょう。チップ
セット・メニューでの各機能について知識があり理解していることが必要です。最
適設定に対してターボ設定の性能アップは,チップセットとアプリケーションにも
よりますが,おおむね3% から 10% 程度です。
3-32
AWARD BIOS の設定
3.9 Integrated Peripherals 周 辺 装 置 の 設 定
メイン・メニューから"Integrated Peripherals" を選ぶと,次の画面になります。
ここでは入出力の機能を設定します。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
INTEGRATED PERIPHERALS
AWARD SOFTWARE, INC.
IDE HDD Block Mode: : Enabled
IDE Primary Master PIO : Auto
IDE Primary Slave PIO : Auto
IDE Secondary Master PIO : Auto
IDE Secondary Slave PIO : Auto
IDE Primary Master UDMA : Auto
IDE Primary Slave UDMA : Auto
IDE Secondary Master UDMA : Auto
IDE Secondary Slave UDMA : Auto
On-Chip Primary PCI-IDE : Enabled
On-Chip Secondary PCI-IDE : Enabled
USB Keyboard Support : Disabled
USB IRQ Released : No
Onboard FDC Controller : Enabled
Onboard Serial Port 1 : AUTO
Onboard Serial Port 2 : AUTO
Onboard Parallel Port : 378/IRQ7
Parallel Port Mode : SPP
Onboard IR Controller : Enabled
ESC: Quit áâàß : Select Item
F1 : Help PU/PD/+/- : Modify
F5 : Old Values (Shift) F2 : Color
F6 : Load Setup Defaults
F7 : Load Turbo Defaults
Integrated Peripherals à IDE HDD Block Mode
IDE HDD Block
Mode
Enabled
Disabled
この機能を使うと,複数セクターに渡るデータ転送を
許すことでセクター毎の割り込み処理時間を無くし,
これによってディスクの性能を向上させることが出来
ます。古い設計のものを除いて大抵のIDE ドライブは,
この機能をサポートしています。
3-33
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à IDE Primary Master PIO
Integrated Peripherals à IDE Primary Slave PIO
Integrated Peripherals à IDE Secondary Master PIO
Integrated Peripherals à IDE Secondary Slave PIO
IDE Primary Master
PIO
Auto
Mode 1
Mode 2
Mode 3
Mode 4
この項を Auto にすると,ハードディスクのデータ
転送スピードの自動検出機能を生かすことが出来
ます。PIO モードはハードディスク・ドライブの
データ転送レートを指定します。例えばモード 0
の転送レートは 3.3MB/s ,モード 1 は 5.2MB/s ,
モード 2 は8.3MB/s ,モード3 は 11.1MB/s ,そし
てモード 4 では16.6MB/s となっています。もしも
ハードディスクの性能が不安定になるようであれ
ば,もう少し遅いモードの設定にマニュアルで変え
てみると良いでしょう。
注意 : どのチャネルでも最初の IDE 装置は,そ
のIDE ケーブルの一番遠い端のコネクタにつな
ぐことが推奨されています。IDE 装置のつなぎ
方に関して詳しくは,2.3 節「コネクタ」を参照し
てください。
Integrated Peripherals à IDE Primary Master UDMA
Integrated Peripherals à IDE Primary Slave UDMA
Integrated Peripherals à IDE Secondary Master UDMA
Integrated Peripherals à IDE Secondary Slave UDMA
IDE Primary
Master UDMA
Auto
Disabled
この項では、プライマリーIDE コネクターにつながっ
ているハードディスク装置がサポートしている Ultra
DMA/33 モードをどう使うかを決めます。
3-34
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à On-Chip Primary PCI IDE
Integrated Peripherals à On-Chip Secondary PCI IDE
On-Chip Primary PCI
IDE
Enabled
Disabled
このパラメータでは,プライマリー・チャネル IDE
のコネクタに結ばれたIDE 装置をEnabled にした
り Disabled にします。
Integrated Peripherals à USB Legacy Support
USB Legacy Support
Enabled
Disabled
ここではオンボードのBIOS 内にあるUSB キーボー
ド・ドライバーを Enabled にしたり Disabled にし
ます。このキーボード・ドライバーは従来のキーボ
ード(legacy keyboard) コマンドがそのまま使えるよ
うにシミュレートし,さらに,オペレーティング・
システム中に USB ドライバーの含まれていない場
合には,USB キーボードを POST(電源投入時自動診
断)中でもまたはブート後にも使えるようにします。
注意 : USB ドライバーとUSB legacy keyboard
の両方を同時に使うことは出来ません。OS の
中に USB ドライバーが入っている場合は,
"USB Legacy Support" は Disable にします。
Integrated Peripherals à USB IRQ Released
USB IRQ Released
Yes
No
USB 装置はデフォルトでは PCI INTD#を用い, PCI
スロット 4 と共用となります。もしも PCI カードをス
ロット 4 に挿した場合で、且つ INTD #を用いるので
あれば、この項はYes にセットしてます。USB 装置は
これによってdisabled となります。
3-35
AWARD BIOS の設定
注 : 通常 PCI VGA は PCI の割り込みを必要としま
せんので、PCI VGA はスロット4 に使えます。
Integrated Peripherals à Onboard FDC Controller
Onboard FDC
Controller
Enabled
Disabled
このパラメータをEnabled にすると,お持ちのフロ
ッピー・ドライブを独立の制御カードにではなくて
オンボードのフロッピー用コネクタにつなぐことが
出来ます。この制御カードをお使いになりたい場合
にはこの設定をDisabled にします。
Integrated Peripherals à Onboard Serial Port 1
Integrated Peripherals à Onboard Serial Port 2
Onboard Serial Port 1
Auto
3F8/IRQ4
2F8/IRQ3
3E8/IRQ4
2E8/IRQ3
Disabled
このメニューでは,オンボードの 2 シリアル・ポー
トそれぞれのアドレスと割り込みを指定できます。
デフォルトはAuto です。
注 : ネットワーク・カードをお使いの場合には,割
り込みがかち合わないようにご注意ください。
3-36
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à Onboard IR Controller
Onboard IR Controller
Enabled
Disabled
オン ボ ードの ワ イア レ ス赤外 線 制御装 置 を
Enabled にしたりDisabled にします。
Integrated Peripherals à IR Address Selection
IR Address Selection
2E0H
2E8H
2F8H
3E0H
3E8H
3F8H
ここでは上記の IR 制御装置のアドレスを選びます。
Integrated Peripherals à IR Mode
IR Mode
ASKIR
IrDA
オンボードのワイアレス赤外線制御装置のモードを
選択します。このIrDA 標準には HPSIR と FIR の2
種があり,Win95 に入っているドライバーは,チッ
プの違いに応じて自動的に別のモードに変わりま
す。
• ASKIR - この設定は,赤外線モジュールをIrDA コネクタ経由でつないだ場合
に選んでください。(2.3 節「コネクタ」を参照)。この ASKIR 設定では最高
転送レート 56 Kbps での赤外線シリアル通信が可能となります。
• HPSIR - この設定は,赤外線モジュールをIrDA コネクタ経由でつないだ場合
に選べます。(2.3 節「コネクタ」を参照)。 この HPSIR 設定では最高転送レ
ート 115 Kbps での赤外線シリアル通信が可能となります。
• FIR - この設定は,赤外線モジュールをIrDA コネクタ経由でつないだ場合に
選んでください。(2.3 節「コネクタ」を参照)。 この FIR (Fast IR) 設定では
最高転送レート4 Mbps での赤外線シリアル通信が可能となります。
3-37
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à IR IRQ Selection
IR IRQ Selection
3
4
10
11
ここでは上記 IR ポートの IRQ を指定します。
注 : ネットワーク・カードをお使いの場合には,
割り込みがかち合わないようにご注意くださ
い。
Integrated Peripherals à FIR Mode Use DMA
FIR Mode Use DMA
Disabled
0
1
3
ここでは Fast IR の DMA チャネルを選びます。
注 : サウンド・カードをお使いの場合には,割
り込みがかち合わないようにご注意くださ
い。
Integrated Peripherals à Onboard Parallel Port
Onboard Parallel
Port
3BC/IRQ7
378/IRQ7
278/IRQ7
Disabled
ここではオンボードのパラレルポートのアドレスと割
り込みを設定します。
3-38
AWARD BIOS の設定
注 : もしもパラレルポート付きの I/O カードを
お使いの場合は,アドレスや割り込みのかち合
わないようにお気を付けください。
Integrated Peripherals à Parallel Port Mode
Parallel Port Mode
SPP
EPP
ECP
ECP + EPP
パラレルポートのモードを設定します。モードのオプ
ションとしては,SPP (Standard Parallel Port), EPP
(Enhanced Parallel Port)および ECP (Extended Parallel
Port)があります。SPP とは従来からの IBM AT や PS/2
とコンパチブルな標準モード。EPP とはラッチ無しで
の双方向直接読み書きを可能にしてパラレルポートの
スループットを上げたモード。ECP は DMA 転送と,
さらに RLE (Run Length Encoded) 方式による圧縮と
伸長をサポートしたパラレルポートです。
Integrated Peripherals à ECP Mode Use DMA
ECP Mode Use
DMA
3
1
ここでは ECP モードのパラレルポートが用いる DMA
チャネルを指定します。
3-39
AWARD BIOS の設定
3.10 Password Setting (パスワードの設定 )
パスワードによってあなたのコンピュータが勝手に不正に使われることを防ぐこ
とが出来ます。パスワードを設定すると,ブートアップやセットアップをしようと
すると正しいパスワードの入力を求める画面が現れます。
パスワードをセットするには:
1. 入力を促すプロンプトが現れたら,パスワードをタイプしてください。パスワ
ードとしては,8 文字までの英字か数字キーが使えます。入力された文字に対
して,画面上のパスワード表示部分にはアスタリスク(* )が替わりに示され
ます。
2. パスワードをタイプし終えたら<Enter> キーを押します。
3. もう一回プロンプトが現れるので,この新規パスワード確認のために先のパス
ワードを再度タイプした後 <Enter> キーを押します。パスワードの入力が終
わると,画面は自動的に元のメイン画面に戻ります。
パスワードを無効にするには,パスワード入力のプロンプトが出た時に<Enter>
キーだけを押します。画面にはパスワードを無効にして仕舞って構わないのかどう
か,確認を求めるメッセージが出されます。
3.11 IDE HDD Auto Detection ( IDE HDDの自動検出)
システムに IDE のハードディスク・ドライブがあると,そのパラメータを自動的
に検出して"Standard CMOS Setup" エリアに格納するこの機能が使えます。
このルーチンは IDE ハードディスク・ドライブのパラメータ一組分だけを検出す
るものです。IDE ドライブの中には二組以上のパラメータを使うことが出来るも
のがあります。お手元のハードディスクが,検出されたものとは異なるパラメータ
を用いてフォーマットされていた場合は,合致するパラメータを個別に入れる必要
があります。リスト表示されたパラメータ値がそのディスクのフォーマット時に用
いられたものと違う場合には,そのディスク上の情報にアクセスすることは出来ま
せん。もしも自動検出の結果表示されたパラメータ値がお使いのドライブで用いら
れたものと合わない場合には,無視してください。N をタイプしてその値を拒否の
上,Standard CMOS Setup の画面で正しい値を入れます。
3-40
AWARD BIOS の設定
3.12 Save & Exit Setup (設定を保存して終了 )
このメニューを選ぶと,セットアップ終了の前にすべてのCMOS 値を自動的にセ
ーブします。
3.13 Exit without Saving (保存せずに終了 )
変更した CMOS の値をセーブすること無しに作業を終えるのに用います。新規の
設定内容をセーブしたい場合には,このオプションは使ってはいけません。
3.14 NCR SCSI BIOS and Drivers
このフラッシュ・メモリーのシステム BIOS 中には,NCR 53C810 SCSI BIOS も
入っております。 BIOS コードを備えていないNCR 53C810 SCSI 制御カードを
お使いの場合には,オンボードのNCR SCSI BIOS がこれをサポートします。
NCR SCSI BIOS は,DOS, Windows 3.1 ,OS/2 を直接サポートします。より良
いシステム性能を得るためには,NCR の SCSI カードか,あるいは OS に付いて
来るドライバーをお使いになると良いでしょう。詳しくはNCR 53C810 SCSI カ
ードのインストレーション・マニュアルをご覧ください。
3.15 AWARD BIOS Flash Utility
AWARD のフラッシュ・ユーティリティをお使いになると,システム BIOS をア
ップグレードすることが出来ます。この「AWARD Flash utility」と「BIOS ファ
イルのアップグレード版」を入手するには,販売店にお尋ねになるか,あるいは当
社のホームページ: http://www.aopen.com.tw を訪ねてください。この時正しい
BIOS 名 が わ かる様 に し ておい て く ださい 。 BIOS フ ァイ ル 名 は 通常
「AX6FR100.BIN 」と言った形式で,その意味は「モデルAX6F の BIOS リビジョ
ン 1.00 」となっています。
お役に立つ3つのユーティリティ・プログラムが用意されています。Onboard IO
chip check utility, Checksum utility CHECKSUM.EXE,そして AWARD Flash
utility AWDFLASH.EXE です。お持ちの BIOS のアップグレードは以下の手順で
行ってください:
3-41
AWARD BIOS の設定
[CHECKSUM.EXE ]
このユーティリティを使うと,BIOS を正しくダウンロード出来たかどうかを判断
することが出来ます。
1. このプログラムを実行する。
C:> CHECKSUM Biosfile.bin
Biosfile.bin は BIOS コードのファイル名です。
2. このユーティリティが "Checksum is ssss" 「チェックサムの値は ssss です」
3. この"ssss"と,Web(ホームページ )や BBS に表示してある正しいチェックサム
値とを比較します。もし違っている場合は,これ以上このまま進むことはせず
に,もう一度BIOS のダウンロードからやり直してください。
[AOFLASH.EXE ]
このユーティリティは,フラッシュメモリー技術を使うことで,システム BIOS を
プログラム(書き込み)し直します。フラッシュ操作を施すと,BIOS の内容は置き
換えられて,元の内容は永久的に失われます。
1. システムを DOS プロンプトから立ち上げて,一切のメモリー・マネジャー
(HIMEM, EMM386, QEMM386, ...)は読み込まないようにします。
2. 実行開始。
C:> AOFLASH Biosfile.bin
Biosfile.bin は BIOS コードのファイル名です。
3. 新しい BIOS コードを読み込むと,このユーティリティは先ず元の BIOS コー
ドをハードディスクなりフロッピーにセーブするよう促します。"BIOS.OLD"
の名称で セーブして良ければ,"Y" キーを押します。
4. 古い BIOS を正しくセーブし終えたら,BIOS の交換のために , "Y"を押します。
5. "FLASHING"の間は,決して電源を落とさないでください。
6. "FLASHING"が終わったら電源をいったん切って,システムを立ち上げ直し
ます。
7. BIOS セットアップに移るために,POST ( 電源投入時に自動的に行う自己診
断)の最中に"DEL" キーを押します。
8. "BIOS SETUP DEFAULT" のメニューでデフォルト設定をロードし直した後,
以前と同じように他の項目を設定し直します。
3-42
AWARD BIOS の設定
9. セーブして終了( Save & Exit)。 これで完了です!
警告 : 繰り返します。"FLASHING" の間は電源を落と
してはいけません。BIOS のプログラミングが失敗無
しに完了できなかった場合は,システムは2 度と立ち
上がることが出来なくなり,今度は別の方法で手に入
れた正しいBIOS チップに取り替えなくてはならなく
なります。
ヒン ト : 以 上に 述べた同じ 方法 で,元の BIOS
"BIOS.OLD" をロードし直すことも出来ます。
3-43
付録 A
ジャンパー設定の一覧
CPUクロック周波数自動 選 定
このマザーボードはジャンパーレスのデザインです。ただ 1 つだけパスワードを忘
れた場合の CMOS クリアーのジャンパーがあります。
CPU のクロック周波数のセット方法:
BIOS SETUP -> Chipset Features Setup -> CPU Clock Frequency
(設定可能な周波数は 66,68.5,75,83.3Mhz です)
BIOS SETUP -> Chipset Features Setup -> CPU Clock Ratio
(1.5x,2x,2.5x,3x,3.5x,4x,4.5x,5x,5.5x,6x,6.5x,7x7.5x,8x が設定できます)
内部コア周波数=倍率係数×外部バスクロック
INTEL Pentium II
Klamath 200 200MHz = 3x 66MHz
Klamath 233 233MHz = 3.5x 66MHz
Klamath 266 266MHz = 4x 66MHz
Klamath 300 300MHz = 4.5x 66MHz
CPU コア周波数 倍率 外部バスクロック
注意: 現在、市場にて出回っているCPUの可能な設
定は、Pentium II 233Mhz です。それ以外の設定は、テ
スト的なものであり、システムに多大な損害を与える
事があります。
A-1
ジャンパー設定の一覧
CPU 電圧の設 定
このマザーボードは Pentium II の VID 信号をサポートしており、1.3V 〜3.5V 間に
て自動的に選択されます。
CMOSのクリアー
JP14
1-2
2-3
CMOS クリアー
通常動作時 (デフォルト)
CMOS クリアー時
追記 : もし、オーバークロック等にて、システムが落ちた
り、ハングした場合、CMOS の記憶内容を消去して、標
準の設定に戻してください。 JP14 を使用して、システム
の立ち上げの際、HOME キーを押す事により CMOS を初
期化出来ます。
A-2
付録 B
FAQ:よく寄せられる質問
注 : FAQ情報は特に予告なしに更新されます。この
章にお探しの情報が見付からなかった場合は,当社
のWWW 上のホームページを訪ね,FAQのページで
新しい情報がないかチェックして見てください。
URLアドレス : http://www.aopen.com.tw
Q: マザーボードのBIOSのバージョンはどうすればわかるのですか?
A: AOpen のマザーボードのBIOS バージョン番号は,POST(電源投入時自己診断)
時のスクリーン左上部に表示されます。通常それはR で始まり,モデル名と日
付の間にあります。例えば:
AP53/AX53 R3.80 Oct.22.1996
リビジョン
Q: ではマザーボードのバージョンは?
A: AOpen のマザーボードのバージョン番号は,PCB上でPCI スロットの近くに白線
の枠に囲まれて,ppppp-xの形式で記されています。ppppp はAOpen 社内で用い
るプロジェクトコードで,後の-x 部分がバージョンを示しています。例
えば、コード97801 のAX6L プロジェクトでバージョン・コード1の場合,PCB
上には次のようにマザーボードのバージョンとして表示されます:
バージョン
MB
AX6L
97801-1
48.87861.011
-1
B-1
FAQ:よく寄せられる質問
Q:MMXって言うのは何ですか?
A: MMX とは, Intel のPentium PP/MT (P55C) やPentium II(Klamath)CPU で採用され
た新しい技術で,1行のインストラクション(命令語)に複数分の内容を持た
せる(single-line multiple-instruction )方法を取っています。AMD社のK6やCyrix
社のM2 もMMX をサポートします。MMX のインストラクション(命令語)は
特に3D のビデオ,3D のサウンド,ビデオ会議と言ったマルチメディア関連の
アプリケーションに有効で,こうしたインストラクションの使えるアプリケー
ションでは処理性能が向上しています。AOpenのマザーボードはすべて,オン
ボードでMMX をサポートできる少なくとも2倍の電源余力があります。MMX
CPU のために特別なチップセットを必要とはしません。
Q: Pentium IIではどの位の性能向上があるのでしょうか?
A: 以下に示すのは新世代CPUの比較表です
DRAM: 64MB EDO or SDRAM
HDD : Quantum Fireball 1280AT
VGA : Matrox Millennium VGA, 4MB, 1024x768 24bit, 85Hz.
OS : Windows 95 4.00.950
CPU MB Chipset Winstone97
Business
PP/MT-200 AP5T/AX5T Intel 430TX 48.3 21.9
PP/MT-233 AP5T/AX5T Intel 430TX 50.5 23.6
Pentium II 200 AX6F Intel 440FX 45.3 24.1
Pentium II 233 AX6F Intel 440FX 48.4 26.5
Pentium II 266 AX6F Intel 440FX 50.8 28.2
Pentium II 266 AX6L Intel 440LX 54.5 30.8
ビジネスWinstone97 によれば,Pentium II-233 はPP/MT-233 を超えてはいません
が,ハイエンドWinstone97 では大きく向上しています。恐らくこれは Pentium
II が浮動小数点演算に強く,グラフィックの処理には向いていることから来て
いるものと思われます。
B-2
Winstone97
High-End
FAQ:よく寄せられる質問
Q: USB (Universal Serial Bus) と言うのは?
A: USB とは新たに規格化されて来た4-pin のシリアル周辺機器用バスで,キーボー
ド,マウス,ジョイスティック,スキャナー,プリンター,モデム/ターミナ
ル・アダプターと言った低中速(10Mbit/s 以下)の周辺装置群を,カスケード
式に次々とつなぐことが出来るように設計されています。USB を用いると,
これまでのように, PC の裏面パネルから何本ものケーブルが複雑に生え出てい
た事情が解消され,すっきりとまとめられる事が期待されています。
USB 装置の駆動にはUSB ドライバーが必要となります。 AOpenのマザーボード
はすべてUSB 対応可となっており,最新のBIOS もAOpen のWWW サイト
(http://www.aopen.com.tw) から入手できます。このBIOS 最新版には(レガシー・
モードと呼ぶ)キーボード用ドライバーが含まれており,これによってUSB キ
ーボードがこれまでの AT やPS/2 のキーボードと同等に動作するばかりでな
く,もしもお使いのOS にUSB キーボード用ドライバーがなくても使えます。他
のUSB ドライバーに関しては,それぞれの装置の製造元から提供されるか,あ
るいはWin95 などのOS 自体がサポートすることになります。お使いのOS に別の
ドライバーが入っている場合は,BIOS中の「チップセットのセットアップ」メ
ニューにある「USB レガシー・サポート」をオフにする事にご注意ください。
Q: P1394と言うのは何ですか?
A: P1394 (IEEE 1394) とは,もう一つの高速シリアル機器用バスの規格です。低中
速域を受け持つUSB とは違って,P1394 は50~1000Mbit/s の転送レートをサポー
トしており,ビデオカメラやディスク,LAN と言った応用が可能です。P1394
は未だ規格が審議中の為,これを採用した装置は未だPC市場では出ておりませ
ん。更に,P1394 をサポートするチップセットは出ていませんが,恐らく近い
将来には,P1394 装置をサポートするカードが開発されるものと思われます。
B-3
FAQ:よく寄せられる質問
Q: SMBus (System Management Bus, 別名 I2Cバスとも呼ぶ)とは何ですか?
A: SMBus とは,コンポーネント(特に半導体IC )間通信を考慮して考案された2
線式のバスで,ノートブックなどにおいてコンポーネントのステータスを検出
し,ハードウェア・コンフィギュレーション・ピンに置き替わる(pull-high また
は pull-low) などの応用で極めて有用と思われます。例えば存在していない
DIMM のクロックを止める,電池電圧の検出なども考えられます。SMBus のデ
ータ転送レートは高々100Kbit/s ですが,1個のホストがCPU と,多くのマスタ
ーやスレーブとの間でメッセージを送受信する事が出来ます。SMBusによって
ジャンパーの無いマザーボードが出来るものと思われることから,今現在は未
だSMbus をサポートするコンポーネントは出ていないものの,当社では眼を離
さずにいる積もりです。
Q: FCC DoC (Declaration of Conformity:適合宣言)と言うのは何でしょうか?
A: DoC とは, FCC による新たな規制の認定基準です。この新たな規格によれば,
マザーボードのようなDIY (自分で組み立てる)コンポーネントに対しても,
ケースによるシールドの無いままでも独立にDoC ラベルを取得する道が開か
れました。マザーボードをDoC基準に照らしてテストする規則は,ケースを除
いた状態で規制条件47 CFR 15.31 にて試験すると言うものです。マザーボード
がDoC テストをクリアーするのは実はこれまでのFCC テストよりも更に困難を
伴いますが,これにパスすると言う事は逆にその電磁妨害波放射が極めて少な
い事を意味しており,このボードはいかなる筐体ケースを用いても,極端には
紙製の箱であっても構わない証明となります。以下にはこのDoC ラベルの一例
を示します:
B-4
AX6L
Test To Comply
With FCC Standards
FOR HOME OR OFFICE USE
FAQ:よく寄せられる質問
Q: EDO (Extended Data Output) メモリーとはどんなものですか?
A: EDOに用いられる EDO DRAMテクノロジーとは,実際には FPM(Fast Page
Mode)メモリーと極めて似通ったものです。伝統的なFPMがメモリーの出力デ
ータを,プリチャージ・フェーズに先立ってトライステートのハイ・インピー
ダンス状態にするのと違って,EDO DRAM ではその出力データを次のメモリ
ー・サイクルまで有効な状態に保ち,この結果パイプラインに似た効果が得ら
れて1クロック・ステート分を減らして高速にすることが出来ます。
Q: ECC (Error Checking and Correction) とは?
それには特別なECC SIMM が必要ですか?
A: ECC モードでは, 64 ビットのデータに対して 8 個の ECC ビットを必要としま
す。 36 ビットのSIMM には,(データ8x4=32 ビットの他に)パリティ用に4 ビ
ットが用意されているので,ECC モードは2個のパリティ用SIMM の追加のみ
でサポート出来ます。特別なECC 用のSIMM は不要です。メモリーに対するア
クセスの都度,ECCビットは特別なアルゴリズムに基づいて更新されまたチェ
ックされます。ECC のアルゴリズムは,2ビットまでのエラーであればこれを
検出し,1ビットのエラーであれば自動的にこれを訂正する能力を持っていま
す。従来のパリティ・モードでは1ビット以内のエラーに限ってこれを検出で
きる能力に止まります。Intel 430HX (P5)および440FX /440LX (P6)は,このECC
モードをサポートしています。
Q: IDE (DMAモード)でのバス・マスターとは何でしょうか?
A: 伝統的なPIO ( プログラマブル I/O) によるIDE では,遅い機械系からのレスポン
スを待つなど,すべてのIDE アクセス・イベントにCPU が関わり合う必要があ
ります。このCPU の受け持つ負荷を軽減するためにバスマスターIDE と呼ばれ
る装置では,CPUを煩わせること無しにメモリーとの間のデータのやり取りを
実行し,この結果IDE 装置とメモリーの間でのデータ転送中にCPU は解放され
て他の処理を行うことが出来ます。バスマスターIDE モードのサポートのため
には,バスマスターIDE ドライバーとバスマスターIDEハードディスク・ドライ
ブが必要となります。バスマスターIDE 装置の接続の際に出てくるマスターモ
ード/スレーブモードの概念とは異なることに注意してください。詳しくは2.3
節「コネクタ」を参照してください。
B-5
FAQ:よく寄せられる質問
Q: ウルトラ DMA/33と言うのはどんなものですか?
A: これはIDE ハードディスク・ドライブのデータ転送レートを向上させるための
新しい仕様です。データ転送時にIDE コマンド信号の立ち上がりエッジだけを
利用する従来のPIO モードと違って,DMA/33では立ち上がりと立ち下がりの両
方のエッジを用います。これによってデータ転送レートはPIO モード4 やDMA
モード2 の2倍となります。(16.6MB/s x2 = 33MB/s).
次の表はIDE PIO とDMA モードの転送レートを示しています。IDE バスは16 ビ
ット幅,すなわち常に2バイト同時に転送しています。
モード
33MHz
PCIでの
クロック
周期
クロック
カウント
サイクル
タイム
データ転送レート
PIO mode 0 30ns 20 600ns (1/600ns) x 2byte = 3.3MB/s
PIO mode 1 30ns 13 383ns (1/383ns) x 2byte = 5.2MB/s
PIO mode 2 30ns 8 240ns (1/240ns) x 2byte = 8.3MB/s
PIO mode 3 30ns 6 180ns (1/180ns) x 2byte = 11.1MB/s
PIO mode 4 30ns 4 120ns (1/120ns) x 2byte = 16.6MB/s
DMA mode 0 30ns 16 480ns (1/480ns) x 2byte = 4.16MB/s
DMA mode 1 30ns 5 150ns (1/150ns) x 2byte = 13.3MB/s
DMA mode 2 30ns 4 120ns (1/120ns) x 2byte = 16.6MB/s
DMA/33
30ns 4 120ns (1/120ns) x 2byte x2 = 33MB/s
Q: フラッシュ ROM BIOSとは何ですか?
A: マザーボードにはすべてBIOS (Basic Input/Output System) が必要です。 BIOS と
は一組の基本的なI/O 制御ルーチンをグループにまとめた物で,オペレーティン
グシステムに対して低レベルのハードウェア・サポートを受け持っています。
従来のマザーボードではBIOSコードをEPROM(Erasable Programmable ROM:消
去とプログラムの可能なROM)に記憶しているため,もしもBIOS をアップグレ
ードする必要が生じた場合には,マザーボードからこのEPROM を外して紫外
線で内容を一旦消した後,改めてプログラムを書き込んでから再度ボードに挿
さなくてはなりませんでした。AOpenのマザーボードではこれよりもずっと簡
単になるフラッシュROM を採用しており,ただこのフラッシュROM の書き直
し用ユーティリティが必要となるだけで,ケースを開けたりBIOS ROM を交換
したりする必要はまったくありません。BIOS のアップグレードを行うには,
http:// www.aopen.com.tw からダウンロードしてください。
B-6
FAQ:よく寄せられる質問
Q: PnP (Plug and Play:プラグ・アンド・プレイ)とは何ですか?
A: これまでアドオンカードを用いる場合には,IRQやDMA のチャネル指定,メモ
リーやI/O 空間のアドレス指定はジャンパーの設定や専用のユーティリティを
使って,一つ一つ手動で行う必要がありました。正しく設定するためには,ユ
ーザーはマニュアルをチェックして注意深く行わなければならず,それでも時
には資源の割り当てがぶつかって不安定なシステムとなって仕舞うことがあ
りました。PnP (プラグ・アンド・プレイ)の仕様ではBIOS と( Windows 95
などの) OS の両者に対して,標準的なレジスターによるインタフェースを提
案しており,両者はこのレジスターを通してシステム資源の割り当てを行うこ
とによって,設定が衝突する事態が避けられる様に図られています。IRQ ,
DMA,メモリーなどは PnP BIOSや OSによって自動的に割り付けられます。
現時点ではほとんどすべてのPCIカードとたいていのISAカードはPnP対応にな
っています。もしもPnP をサポートしていない遺産的なISAカードを未だお使い
の場合には,BIOS のメニュー「PCI/PnP のセットアップ」でIRQ ,DMA ,メモ
リーなど対応する資源項目をISAにセットしてください。
Q: システムBIOSは何故IRQを PCI VGAカードに割り当てるのでしょうか?
A: システムBIOS は, PCI アドオンカードが検出されると IRQ を, VGA かどうかに
は関係なしにPCI/PnP の仕様に従って自動的に,それぞれのカードに割り付け
ます。もしもインストールしたPCI VGAカードに対してBIOSがIRQを割り振っ
て仕舞うのが困る場合には,BIOS PCI/PnPセットアップ処理を実行し,この特
定PCI スロットについてのIRQ 優先度を<なし>にセットしてください。
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FAQ:よく寄せられる質問
Q: ACPI (Advanced Configuration & Power Interface) と,OnNow と言うのは何で
すか?
A: ACPI と言うのは,節電制御に関して1997 年仕様 (PC97) で新たに規定されたも
ので,パワー制御の役割を,BIOSを通してではなくオペレーティングシステム
が全面的に担当することによって,節電効果をより効果的にすることを図って
います。このためにチップセットやスーパーI/O チップには,(Win97 などの)
OS に対する標準レジスター・インタフェースを備えて,チップの違う部分に対
してOS が電源を切ったり入れたりすることが出来るようにすることが決めら
れました。この考え方はPnP(プラグ・アンド・プレイ)のためのレジスター・
インタフェースと似たものです。
ACPI では,電源状態の切り替え制御を行うためにモーメンタリー型のソフト・
パワースイッチを定めています。恐らくこのモーメンタリー型ソフト・パワー
スイッチを備えたATX フォームファクターが使われるようになるでしょう。デ
スクトップのユーザーにとってACPIの一番魅力的となるのは,ノートブックか
らのアイデアである「OnNow 」の機能であろうと思われます。電源を入れた後
のブートアップから始まるあの長ったらしい時間を散々待たされること無し
に,さっさとWin95 に入り,WORD などの元の仕事の続きから速やかに取り掛
かれることになります。インテルのTX チップセットを用いたAX5Tや本マザー
ボードは,ACPI をサポートしています。
Q: ATXのソフト・パワー・オン・オフやモーメンタリー・スイッチと言うのは?
A: ATX 仕様にあるソフト・パワー・オンとは,メインの電源を落とした状態にあ
りながら,特別な回路にだけ待機用の電流を流しておくことで,電源を復帰さ
せるべき事象を自動的に待たせる機能を言います。たとえば赤外線,モデム,
あるいは声による復帰などがあります。今のところ一番単純な利用方法として
は,電源スイッチ回路用のスタンバイ電流をソフト・パワー制御ピンを通して
流しておき,電源スイッチで間接的にメイン電源をオン・オフ出来る機能で
す。ATX の電源仕様では,パワースイッチのタイプについては何も触れていま
せん。(パッチンと片方に切り替えるタイプの)トグル・スイッチでも,(押
している間だけその状態に合って,指を離すと元の状態に戻る)モーメンタリ
ー・スイッチでも構わないのであって,ACPI仕様では「電源状態(ステート)
を制御するのにはモーメンタリーを用いる事」と決めているだけである事にご
注意ください。AOpen のすべてのATX マザーボードは,このモーメンタリー・
スイッチをサポートしており,またモデルAX5T/AX58/AX6L では「モデム
WakeUP 」(Modem Ring-On :モデムの呼び出し音によるオン)も備えています。.
ソフト・パワー・オフとは,ソフトウェアによってシステムのパワーを落とせ
る事を言い,Windows 95の「電源を切れる」機能を使えばお手元のマザーボー
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FAQ:よく寄せられる質問
ドにソフト・パワー・オフが備わっているかどうかがわかります。 AOpenの A
X5T,AX58,AX6F,AX6Lはこれをサポートしています。
Q: AGP (Accelerated Graphic Port)とは何ですか?
A: AGP とは高性能な3D グラフィック機能に目標を定めたPCI に似たバス・インタ
フェースで,メモリーの読み書き操作と単一マスター,単一スレーブ間の1対
1通信のみをサポートしています。AGPは66MHzクロックの立ち上がり,立ち
下がり両エッジをとらえて66MHz x 4byte x 2 = 528MB/sのデータ転送レートを
生み出しています。AOpen のAX6L マザーボードは,インテルの新しいチップ
セットIntel LX を用いてAGP をサポートしています。
Q: Pentium 、 Pentium Pro やPentium II のマザーボードはディターボ(Deturbo :
逆ターボ)モードをサポートしていますか?
A: ディターボ・モードとは元来,昔のアプリケーション,特に古いゲームソフト
を走らせるために考えられたCPUのスピードを遅くするモードを言い,特別の
イベントを待ったり遅らせたりする為にプログラム・ループの手法を用いてお
りました。ループによる遅れ時間がCPU のスピードですっかり変わって仕舞
い,高速のCPUだとアプリケーションが動かなくなるなどのため,このソフト
ウェアによる方法は甚だ具合が悪いものでした。最近のアプリケーションでは
(ゲームも含めて)ほとんどすべて,イベントを待つのにRTC(リアルタイム・
クロック)や割り込みを利用しています。ディターボ・モードは今や不要とな
り,ターボ・スイッチは今ではサスペンド・スイッチとして使われるようにな
って来ました。しかしながら,マザーボードの中には今でもキーボードを介し
てTurbo/Deturbo 機能をサポートしている物があります。システムをディター
ボ・モードにするには<Ctrl> <Alt> <-> キー群を,ターボ・モードに戻すには
<Ctrl> <Alt> <+> を押します。最近のマザーボードでは,このために要するフラ
ッシュROM 内のコード用スペースがもったいないので,ディターボ・モードは
取り除かれている事にご注意ください。
Q: 節電制御アイコンがWindows 95 のコントロールパネルに出て来ません。BIOSセッ
トアップの中で「APM を使う」と設定したのにです。
A: これは,Windows 95をインストールする前にAPM機能を生かす設定にしてなか
った場合に起こります。既にWindows 95がインストール済みである場合は,恐
れ入りますがBIOS のAPM 機能をイネイブルにした後でWindows 95 を再度イン
ストールし直して下さい。
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FAQ:よく寄せられる質問
Q: Windows 95のもとでは,何故かシステムはサスペンド・モードになりませんが?
A: これはあなたのCDROM の設定に原因がある可能性があります。 Windows95 の
デフォルト設定では,システムは絶えずCDROM ドライブをモニターしてお
り,CDROM が挿入されると自動的に検出して知らせたりアプリケーションを
起動したりする様になっています。この結果システムはサスペンド・モードに
なれないのです。この問題を解決するにはコントロールパネルの設定に入り,
è システムè デバイスマネージャè CDROM è 設定とたどって,オプショ
ンの「自動挿入」のチェックを外します。
Q: Windows 95のレジストリとは?
A: WINDOWS 95 のレジストリとWINDOWS 3.1 のINI ファイルとはほぼ同じ機能
です。いずれもハードウェアとソフトウェアの設定状況を保管しており,唯一
の違いはレジストリがデータベースの構成を取っているのに対してINI はテキ
スト・ファイルである事です。レジストリの構造を更によく理解するために
は, REGEDIT.EXE を実行してみると良いでしょう。(但しその変更は十分な
理解の上で行って下さい)。このファイルの構造をチェックし検討してみる
と,設定に関わる問題点を解決できる場合があります。
Q: 私の使っている Windows '95のバージョンはどうやればわかるのでしょうか?
A: Windows '95のバージョンは次のようにするとわかります。
1. コントロールパネルの「システム」をダブルクリックします。
2. (必要であれば)「情報」タブをクリックします。
3. 「システム:」で始まる先頭ブロックにある次の表示を見付けます:
4.00.950 Windows 95
4.00.950a Windows 95 + PLUSなどのサービスパック,または
OEMサービスのリリース 1
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FAQ:よく寄せられる質問
4.00.950b OEMサービスのリリース 2,または
OEMサービスのリリース 2.1
もしもOS リリース2.1 をお使いの場合は,コントロールパネルにあるプログラ
ムツール追加と削除の中のインストール済みプログラムのリストから,バージ
ョ ン は 「 USB OSR2 に 対す る 補足 」 ,お よ び 次の ディ レ ク トリ :
Windows\System\Vmm32 にあるファイル:Ntkern.vxd 中のバージョン4.03.1212
をチェックするとわかります。
Q: LDCM (LAN Desktop Client Manager)とは何ですか?
A: これはインテルのソフトウェアで,その主要な目的は企業内ネットワークの管
理者に,すべてのクライアント(ワークステーション)のステータスを容易に
モニターする手段を提供する事にあります。LDCM のためには少なくともDMI
BIOS が必要です。AOpen のBIOS はDMI が使えるのですが,残念ながらインテ
ルのLDCM が適切に動作するためにはインテルのネットワーク・カードとATI
VGA が必要で,LDCMのための余分なコスト負担は,自宅でお使いになる個人
ユーザーには明らかにあまり引き合わないようです。
Q:AOpenのマザーボードでは何故、タンタル・コンデンサーでなく電解コンデン
サーを多く使っているのですか?
A: 電解コンデンサーの特性は、製造メーカーやそのモデルによって非常に違って
います。一般的には確かにタンタル・コンデンサーの方が電解コンデンサーよ
りも特性が良いと言われておりますが、実は品質の良い高価な電解コンデンサ
ーは、タンタル・コンデンサーよりもずっと良好な特性を持っているのです。
元々AOpen のマザーボードでは、CPUの近くでは電源のリップルを減らすのに
100uFのタンタルコンデンサーを使っておりましたが、技術の進歩によって、
1000uFの容量を持ちながら、 ESR(Equivalent Serial Resistor,等価直列 抵抗値)
が、タンタルの0.7 オームに対してたったの0.15オームと言う極めて優れた電解
コンデンサーが得られるようになったのです。ESR が低ければ低いほど、また
静電容量が多ければ多いほど、CPUへの電源のリップルは小さくなります。現
在、AOpen が採用しているコンデンサーの仕様を以下に記します:
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FAQ:よく寄せられる質問
タンタル: SPRAGUE 100uF,
品番: 595D107X06R3C2T,
最大:ESRは、温度25℃、100KHzの条件下で、0.7Ω
電解コン: SANYO 1000uF,
品番: 16MV1000CG,
最大:ESRは、温度20℃、100KHzの条件下で、0.15Ω
更に付け加えますと、コンデンサーは多く着ければそれだけCPU電源も良くな
ると言うものではなく、それをどこに配置するか、即ちマザーボード上のレイ
アウトの非常に大きく依存します。正確な方法はストレージ・オシロを使って
CPU 電圧を直接計測することですが、当然ながらそれは普通のエンドユーザの
方には簡単ではありません。AOpen 社の設計チームは、Intel やAMD 、Cyrix な
どのCPU の設計仕様に厳密に従うことによって、これらの各社に承認されてお
ります。
Q: AOpenのマザーボードには、キャッシュ・モジュール用の拡張スロットが無い
のですか?
A: CPU のスピードがより高速になると、これを用いたマザーボードにはより複雑
で難しいタイミングの設計が要求され、配線や部品でのわずかな遅れまで考慮
する必要が出て来ます。キャッシュに拡張スロットを用いると、PBSRAMのタ
イミングによって2〜3nsの遅れが生じ、これに加えて金メッキのコネクタを経
由してキャッシュのモジュールに到達するために信号線路長の伸びたせいで1
〜2nsのタイミング遅れが発生します。この結果、キャッシュ・モジュールや
スロットが時間の経過と共にシステムの安定性に問題が出て来る場合があり
ます。AOpenのマザーボードはすべて、オンボードにて512KBのPBSRAMを サ
ポートしており、少しでも良い性能を確保するために(256KBに比べておよそ
3%向上します)、私たちはこの512KBオンボード・キャッシュを強くお勧めし
ています。さもなければ、信頼性を欠く512KBのキャッシュ・モジュールを使
う位なら安心出来る256KBの方がよほどましなのです。当社AOpenは、1995年
の第4四半期(10-12月)以来ずっとこの考えを貫いてきた最初の企業でありま
す。
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