![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg1.png)
KH2508/KH2516
日本語版ユーザーマニュアル
本書は ATEN ジャパン株式会社において、KH2508/KH2516 取り扱いの便宜を図るため、製品同梱 英語版ユ
ーザーマニュアルをローカライズしたドキュメントです。
製品情報、仕様はソフトウェア・ハードウェアを含め、予告無く改変されることがあり、本日本語版ユーザーマニュ
アルの内容は、必ずしも最新の内容でない場合があります。また製品の不要輻射仕様、各種安全規格、含有物質
についての表示も便宜的に翻訳して記載していますが、本書はその内容について保証するものではありません。
製品をお使いになるときは、製品同梱の英語版ユーザーマニュアルにも目を通し、その取扱方法に従い、正しく
運用を行ってください。詳細な製品仕様については英語版ユーザーマニュアルの他、製品をお買い上げになった
販売店または弊社テクニカルサポート窓口までお問い合わせください。
ATEN ジャパン株式会社
2009 年 9 月 25 日
ファームウェア Ver. 1.1.101 版
技術サポート部
TEL :03-5323-7178
MAIL :support@atenjapan.jp
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg2.png)
ユーザーの皆様へ
本マニュアルに記載された全ての情報、ドキュメンテーション、および製品仕様は、製造元であ
る ATEN International により、予告無く改変されることがあります。製造元 ATEN International は、
製品および本ドキュメントに関して、品質・機能・商品性および特定の目的に対する適合性につい
て、法定上の、明示的または黙示的であるかを問わず、いかなる保証もいたしません。
弊社製品は一般的なコンピューターのメインフレームおよびインターフェースの操作・運用・管
理を目的として設計・製造されております。高度な動作信頼性と安全性が求められる用途、例え
ば軍事使用、大規模輸送システムや交通インフラの制御、原子力発電所、セキュリティシステム、
放送システム、医療システム等における可用性への要求を必ずしも満たすものではございませ
ん。
キーボード、マウス、モニター、コンピューター等、弊社製品に接続されるクライアントデバイス
は、それぞれベンダの独自技術によって開発・ 製造されております。そのため、これらの異なる
デバイスを接続した結果、予期できない機器同士の相性問題が発生する可能性があります。 ま
た、機器の併用により、それぞれオリジナルで持つ機能を全て発揮できない可能性があります。
異なる環境・異なる機器の組み合わせにより、機能面での使用制限が必要になる可能性がありま
す。
本製品および付属のソフトウェア、ドキュメントの使用によって発生した装置の破損・データの損
失等の損害に関して、直接的・間接的・特殊な事例・付帯的または必然的であるかを問わず、弊
社の損害賠償責任は本製品の代金相当額を超えないものとします。
製品をお使いになる際には、製品仕様に沿った適切な環境、特に電源仕様についてはご注意
のうえ、正しくお使いください。
i
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg3.png)
ATEN ジャパン製品保証規定
弊社の規定する標準製品保証は、定められた期間内に発生した製品の不具合に対して、すべ
てを無条件で保証するものではありません。製品保証を受けるためには、この『製品保証規定』お
よびユーザーマニュアルをお読みになり、記載された使用法および使用上の各種注意をお守りく
ださい。
有償による修理対応といたしますのでご留意ください。
◆使用上の誤りによるもの
◆ 製品ご購入後の輸送中に発生した事故等によるもの
◆ ユーザーの手による修理または故意の改造が加えられたもの
◆ 購入日の証明ができず、製品に貼付されている銘板のシリアルナンバーも確認できないもの
◆ 車両、船舶、鉄道、航空機などに搭載されたもの
◆ 火災、地震、水害、落雷、その他天変地異、公害、戦争、テロリズム等の予期しない災害によ
って故障、破損したもの
◆ 日本国外で使用されたもの
◆ 日本国外で購入されたもの
手順に従って弊社宛に連絡を行ってください。
また製品保証期間内であっても、次に挙げる例に該当する場合は製品保証の適用外となり、
【製品保証手順】
弊社の製品保証規定に従いユーザーが保証を申請する場合は、大変お手数ですが、以下の
(1)不具合の確認
製品に不具合の疑いが発見された場合は、購入した販売店または弊社サポート窓口に連絡の
上、製品の状態を確認してください。 この際、不具合の確認のため動作検証のご協力をお願い
することがあります。
(2)本規定に基づく製品保証のご依頼
(1)に従い確認した結果、製品に不具合が認められた場合は、本規定に基づき製品保証対応
を行います。製品保証対応のご依頼をされる場合は、RMA 申請フォームの必要項目にご記入の
上、『お客様の製品購入日が証明できる書類』を用意して、購入した販売店までご連絡ください。
販売店が不明な場合は、弊社までお問い合わせください。
(3)製品の発送
不具合製品の発送は宅配便などの送付状の控えが残る方法で送付してください。
ii
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg4.png)
【製品保証期間】
製品保証期間は通常製品/液晶ディスプレイ搭載製品で異なります。詳細は下記をご覧くださ
い。
製品納品日~30 日 初期不良、新品交換※1
①通常製品
31 日~3 年間 無償修理
3 年以上 有償修理※2
製品納品日~30 日 初期不良、新品交換※1
②液晶ディスプレイ搭載製
31 日~2 年間 無償修理
品
2 年以上 有償修理※2
※1…製品購入日から 30 日以内に確認された不具合は初期不良とし、新品交換を行います。初
期不良の場合の送料は往復弊社にて負担いたします。
※2…有償修理の金額は別途製品を購入された販売店までお問い合わせください。
※ケーブル類、電源アダプタ、その他レールキット等のアクセサリ類は DOA・初期不良の際の新
品交換のみ、承ります。
※EOL (生産終了)が確定した製品については、初期不良であっても無償修理対応とさせていた
だきます。また EOL 製品の修理に関して、上記無償修理期間中であっても、部材調達の都合等
により修理不可になる可能性がございます。そのような場合には、機能同等品による良品交換の
ご対応となる可能性がございます。
※本保証期間は 2007 年 9 月 1 日以降にご購入された製品に適用されます。それ以前に購入さ
れた製品については、保証期間は 1 年間です。
【補足】
・本規定は ATEN/ALTUSEN ブランド製品に限り適用します。
・初期不良による新品交換の場合は、ATEN より発送した代替品の到着後、5 営業日以内に不具
合品を弊社宛に返却してください。返却の予定期日が守られない場合は弊社から督促を行いま
すが、それにも係わらず不具合品が返却されない場合は、代替機相当代金を販売代理店経由で
ご請求いたします。
・ラベルの汚損や剥がれなどにより製品のシリアルナンバーが確認できない場合は、すべて有償
修理とさせていただきます。
iii
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【免責事項】
1. 弊社製品は一般的なコンピューターのメインフレームおよびインターフェースの操作・運用・管
理を目的として設計・製造されております。高度な動作信頼性と安全性が求められる用途、例え
ば軍事使用、大規模輸送システムや交通インフラの制御、原子力発電所、セキュリティシステム、
放送システム、医療システム等における可用性への要求を、必ずしも満たすものではございませ
ん。
2. キーボード、マウス、モニター、コンピューター等、弊社製品に接続されるクライアントデバイス
は、それぞれベンダの独自技術によって開発・製造されております。そのため、これらの異なるデ
バイスを接続した結果、予期できない機器同士の相性問題が発生する可能性があります。また、
機器の併用により、それぞれオリジナルで持つ機能を全て発揮できない可能性があります。異な
る環境・異なる機器の組み合わせにより、機能面での使用制限が必要になる可能性があります。
3. 他社製品の KVM スイッチ、キーボード・マウスコンバータ、キーボード・マウスエミュレータ、
KVM エクステンダー等との組み合わせはサポート対象外となりますが、お客様で自己検証の上で
あれば、使用を制限するものではありません。
4. 製品に対しての保証は、日本国内で使用されている場合のみ対象とさせて頂きます。
5. 製品やサービスについてご不明な点がある場合は、弊社技術サポート部門までお問い合わせ
ください。
iv
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製品についてのお問い合わせ
製品の仕様や使い方についてのお問い合わせは、下記窓口または製品をお買い上げになっ
た販売店までご連絡ください。
ATEN ジャパン株式会社 営業推進部
TEL:03-5323-7170
MAIL:sales@atenjapan.jp
ATEN ジャパン株式会社 技術サポート部
TEL :03-5323-7178
MAIL :support@atenjapan.jp
v
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目次
ユーザーの皆様へ ................................................................................................ i
ATEN ジャパン製品保証規定 .................................................................................. ii
製品についてのお問い合わせ ................................................................................. v
FCC ................................................................................................................... 4
RoHS .................................................................................................................. 4
SJ/T 11364-2006 .................................................................................................. 4
安全にお使い頂くために ......................................................................................... 5
一般的な注意事項 .................................................................................................... 5
ラックマウントに関する注意事項 .................................................................................. 7
同梱品 ................................................................................................................ 8
本マニュアルについて ............................................................................................ 9
マニュアル表記について ....................................................................................... 10
第 1 章 はじめに .................................................................................................... 11
製品概要........................................................................................................... 11
特長 ................................................................................................................. 13
システム要件 ...................................................................................................... 14
コンソール ...............................................................................................................14
コンピューター .........................................................................................................14
コンピューターモジュール..........................................................................................15
その他のケーブル ....................................................................................................15
OS .........................................................................................................................16
製品各部名称 .................................................................................................... 17
フロントパネル .........................................................................................................17
リアパネル ...............................................................................................................19
ローカルコンソール接続 ............................................................................................20
第 2 章 セットアップ方法 .......................................................................................... 21
概要 ................................................................................................................. 21
セットアップの前に ............................................................................................... 21
デバイスの卓上設置とラックマウント ......................................................................... 22
卓上設置 ................................................................................................................22
ラックのフロント側にマウントする場合 ..........................................................................23
1
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ラックのリア側にマウントする場合 ................................................................................25
デバイスの接地 ................................................................................................... 26
単体構成でのセットアップ ..................................................................................... 27
接続図 (単体構成) ..................................................................................................28
接続図 (コンピューターモジュール) ............................................................................29
カスケード接続でのセットアップ .............................................................................. 30
第 3 章 基本操作 ................................................................................................... 34
ホットプラグ ........................................................................................................ 34
カスケード接続された製品の位置変更 ........................................................................34
コンソールポートのホットプラグ ...................................................................................34
製品の電源 OFF と再起動 .................................................................................... 34
ポート選択 ......................................................................................................... 35
第 4 章 OSD 操作 .................................................................................................. 36
OSD 概要 .......................................................................................................... 36
Main タブ ........................................................................................................... 39
クイックビューポート ..................................................................................................40
リスト機能 ................................................................................................................41
ポートネーム ............................................................................................................43
ポート操作 ......................................................................................................... 46
OSD ツールバー ......................................................................................................46
ツールバーのアイコン ...............................................................................................47
OSD の再呼び出し ...................................................................................................49
OSD ホットキー一覧表 ..............................................................................................49
ポート操作用ホットキーの概要 ...................................................................................49
オートスキャン ..........................................................................................................50
スキップモード .........................................................................................................51
Configuration タブ ............................................................................................... 52
Administration タブ .............................................................................................. 55
General メニュー ......................................................................................................55
User Management メニュー .................................................................................... 56
Port Access .............................................................................................................58
System メニュー................................................................................................... 60
Configuration ...........................................................................................................60
コンピューターモジュール..........................................................................................61
その他の機能 ..........................................................................................................69
Date/Time メニュー.............................................................................................. 70
2
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg9.png)
Log タブ ............................................................................................................ 71
第 5 章 ファームウェアアップグレード ユーティリティー ................................................... 72
はじめに ............................................................................................................ 72
ファームウェアアップグレードパッケージのダウンロード ..................................................72
ファームウェアアップグレードを始める前に ...................................................................73
アップグレードの実行 ........................................................................................... 74
アップグレード成功 ...................................................................................................80
ファームウェアアップグレードの中止 ........................................................................ 82
コンピューターモジュールのアップグレード ................................................................ 83
アップグレードに失敗した場合 ............................................................................... 83
ファームウェアアップグレードのリカバリー .................................................................. 84
第 6 章 キーボードエミュレーション............................................................................. 85
Mac キーボードエミュレーション .............................................................................. 85
Sun キーボードエミュレーション ............................................................................... 86
付録 .................................................................................................................... 87
製品仕様........................................................................................................... 87
工場出荷時のデフォルト設定 ................................................................................. 90
トラブルシューティング .......................................................................................... 91
概要 .......................................................................................................................91
製品全般に関するトラブルシューティング ....................................................................91
Sun に関するトラブルシューティング ............................................................................93
工場出荷時におけるデフォルト値のリストア ............................................................... 94
OK プロンプトの起動 (Sun Solaris) .......................................................................... 96
対応 KVM スイッチ .............................................................................................. 96
3
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bga.png)
FCC
本製品は FCC Class A 装置です。一般家庭でご使用になると、電波干渉を起こすことが
あります。その際には、ユーザーご自身で適切な処置を行ってください。
本製品は、FCC(米国連邦通信委員会)規則の Part15 に準拠したデジタル装置 Class A
の制限事項を満たして設計され、検査されています。この制限事項は、商業目的の使用にお
いて、有害な障害が発生しないよう、基準に沿った保護を提供する為のものです。
この操作マニュアルに従わずに使用した場合、本製品から発生するラジオ周波数により、他の
通信機器に影響を与える可能性があります。
また、本製品を一般住宅地域で使用した場合、有害な電波障害を引き起こす可能性もありま
す。その際には、ユーザーご自身の負担で、その障害を取り除いてください。
RoHS
本製品は『電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会及び理事
会指令』、通称 RoHS 指令に準拠しております。
SJ/T 11364-2006
4
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bgb.png)
安全にお使い頂くために
一般的な注意事項
◆ 製品に同梱されるドキュメントは全てお読みください。またドキュメント類は全て保存してくださ
い。
◆ 製品に関する注意・説明に従って取り扱ってください。
◆ 落下による事故・製品の破損を防ぐため、設置場所は不安定な面(台車、簡易的なスタンドや
テーブル等)を避けるようにしてください。落下によって機器に深刻な損傷を与える場合がご
ざいます。
◆ 製品が水に濡れるおそれのあるような場所で使用しないでください。
◆ 製品は熱源の近く、またはその熱源の上などで使用しないでください。
◆ 製品のケースには必要に応じて通気口が設けられています。通気口のある製品は、安定した
運用を行うため、また製品の過熱を防ぐために、開口部を塞いだり覆ったりしないでください。
◆ 製品をベッドやソファ、ラグなどの柔らかいものの上に置かないでください。開口部が塞がれ、
適切な通気が確保できずに製品が過熱する恐れがあります。
◆ 製品にいかなる液体もかからないようにしてください。
◆ 電源プラグを電源コンセントから抜く場合は、乾いた雑巾でプラグ周りのホコリを掃除してくだ
さい。液体やスプレー式のクリーナーは使用しないでください。
◆ 製品はラベルに記載されたタイプの電源に接続して運用してください。電源タイプについて
不明な場合は、購入された販売店もしくは電気事業者にお問い合わせください。
◆ 製品は相間電圧 230V の配電装置向けに設計されています。
◆ お使いの装置への損傷を避けるためにも、すべての装置を適切に接地するようにしてくださ
い。
◆ 製品付属の電源ケーブルは安全のために 3 ピンタイプのプラグを使用しています。電源コン
セントの形状が異なりプラグを接続できない場合には電気事業者に問い合わせて適切に処
置してください。アース極を無理に使用できない状態にしないでください。使用される国/地域
の電源形状に従ってください。
◆ 電源コ ードやケーブルの上に物を置かないでください。人が通行するような場所を避けて電
源コードを設置してください。
◆ 電源の延長コードや電源タップを使用する場合は、合計容量とコードまたはタップの仕様が
適合していることを確認してください。
◆ 突然の供給電力不安定や電力過剰・電力不足からお使いのシステムを守るために、サージ
サプレッサー、ラインコンディショナー、または無停電電源装置(UPS)をご使用ください。
5
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bgc.png)
◆ システムケーブルや電源ケーブルは丁寧に取り扱ってください。これらのケーブル類の上に
は何も置かないようにしてください。
◆ 危険な電圧ポイントへの接触やショートによって、発火したり感電したりするおそれがあります
ので、キャビネットのスロットには何も挿入しないでください。
◆ 装置をご自身で修理せず、何かありましたら技術サポートまでご相談ください。
◆ 下記の現象が発生した場合、コンセントをはずして技術サポートに修理を依頼してください。
電源コードが破損した。
装置の上に液体をこぼした。
装置が雨や水にぬれた。
装置を誤って落下させた、ないしはキャビネットが破損した。
装置の動作に異変が見られる。(修理が必要です)
製品マニュアルに従って操作しているにもかかわらず、正常に動作しない。
◆ 技術サポートの修理が必要となる故障が発生するおそれがありますので、製品マニュアルに
従って操作してください。
◆ 「UPGRADE」と記載されている RJ-11 ケーブルを電話回線用モジュラージャックに接続しない
でください。
6
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bgd.png)
ラックマウントに関する注意事項
◆ ラックでの作業を始める前に、スタビライザーがラックに固定され床に接していること、また、ラ
ック全体が安定した場所に置かれていることを確認してください。作業前にフロントとサイドの
スタビライザーをシングルラックに取り付けるか、多機能ラックをフロントスタビライザーに取り
付けてください。
◆ ラックには下から上に向かって、一番重いアイテムから順番に取り付けてください。
◆ デバイスを拡張する前にラックが水平で安定していることを確認してください。
◆ デバイスレールのリリース用ラッチを押してラックからデバイスの出し入れをする際にはスライド
レールに指を挟まないようご注意ください。
◆ デバイスがラックに挿入されたら、注意してレールをロックする位置までスライドしてください。
◆ ラックに供給する AC 電源の分岐回路が過剰供給にならないようご注意ください。ラック全体
の電源負荷は分岐回路の 80%を越えないように設定する必要があります。
◆ ラックにマウントされたデバイスは、電源タップも含め、すべて正しく接地されていることを確認
してください。
◆ ラックへの通気を十分に確保してください。
◆ 本製品で定められている保管温度を超えないように、ラックが設置されている場所の室温を
調節してください。
◆ ラックに設置されているデバイスが動作している際に、デバイスを踏んだりデバイスによじ登っ
たりしないでください。
7
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bge.png)
同梱品
KH2508/KH2516 製品パッケージには下記のアイテムが同梱されています。
KH2508/KH2516 Cat5 タイプ KVM スイッチ ×1
電源ケーブル ×1
接地線 ×1
ファームウェアアップグレードケーブル ×1
ラックマウントキット ×1
フットパッド (4pcs) ×1
英語版ユーザーマニュアル ×1
多言語版クイックスタートガイド ×1
上記のアイテムがそろっているかご確認ください。万が一、欠品または破損品があった場合
はお買い上げになった販売店までご連絡ください。
本ユーザーマニュアルをよくお読みいただき、正しい使用法により、本製品および接続する
機器を安全にお使いください。
8
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bgf.png)
本マニュアルについて
このユーザーマニュアルは、KH2508/KH2516 に関する情報や使用法について説明してお
り、取り付け・セットアップ方法、操作方法のすべてを提供します。
マニュアル構成は下記のようになっています。
第1章 はじめに:KH2508/KH2516 を紹介します。特長および機能の概要および製品各部
名称について説明します。
第2章 ハードウェアセットアップ:基本的なハードウェアセットアップの手順および製品の基本
的な操作方法について説明します。
第3章 基本操作:KH2508/KH2516 の機能概要および操作方法について説明します。
第4章 OSD 操作:KH2508/KH2516 の OSD(オンスクリーンディスプレイ)の詳細内容、およ
び操作方法について説明します。
第5章 ファームウェアアップグレードユーティリティ:お使いの KH2508/KH2516 のファームウ
ェアを最新のバージョンにアップグレードする方法について説明します。
第6章 キーボードエミュレーション:Mac キーボードのエミュレーション、また、Sun キーボード
のエミュレーションについて対応表を用いて説明します。
付録 製品の仕様および関連する技術情報や操作方法について説明しています。
9
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg10.png)
マニュアル表記について
◆
入力するキーを示します。例えば
のキーを同時に押す場合は、
ホットキー操作のようにキーを連続して押す場合は、
のようにコンマ( , )を挟んで表記してあります。
番号が付けられている場合は、番号に従って操作を行ってください。
◆印は情報を示しますが、作業の手順を意味するものではありません。
矢印は操作の手順を示します。例えば Start → Runはスタートメニューを開
き、Run を選択することを意味します。
はエンターキーを押します。複数
のように表記してあります。また
重要な情報を示しています。
10
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg11.png)
第 1 章
はじめに
製品概要
KH2508/KH2516 は、システム管理者に複数サーバーの高度な管理環境をもたらす、カテゴ
リ 5 タイプの 8/16 ポート KVM スイッチです。ユーザーは2 箇所の KVM コンソール(キーボード、
モニター、マウス)を使って、単体構成の場合は最大 8/16 台のサーバーを、3 段階のカスケー
ド接続の構成の場合は最大 4096 台のサーバーをそれぞれ独立して同時に操作することが可
能です。KVM ポートは、製品リアパネルの専用ポート(RJ-45)に LAN ケーブルを接続し、子機
となるユニットにカスケード接続することで増設することが可能です。
1 段階目の KH2508/KH2516 にある 2 箇所の KVM コンソールからは、1 台目に直接接続さ
れたサーバー、およびカスケード接続されたユニット配下のサーバーを操作することができま
す。これと同様の方法で、カスケード接続されたユニット上の KVM コンソールからは、同じレベ
ルのユニットに接続されたサーバー、およびそこからカスケード接続されたユニット配下にある
サーバーへのアクセスが可能です。
本製品は RJ-45 ポートを搭載し、製品本体とサーバーの接続にはカテゴリ 5e 以上に対応し
た LAN ケーブルを使用します。1,280×1,024@75Hz の解像度に設定した場合、ビデオ信号は
最大 40m (130 フィート) まで延長することが可能ですので、KVM エクステンダーと併用する必
要はありません。製品とサーバーを接続する際には、サーバーのインターフェースに適した
PS/2 タイプまたは USB タイプのコンピューターモジュールを使用する設計を採用しております
ので、PC、Mac、Sun 等様々なプラットフォームのサーバーを共存させることができます。さらに、
RJ-45 コネクターを採用することで 1U サイズの筺体でありながら 8/16 ポートを搭載した製品で
すので、貴重な IT 資産の有効活用が期待できます。
製品に接続されたサーバーには、マウス操作に対応したオンスクリーンディスプレイ(OSD)メ
ニューを使って簡単にアクセスすることができます。また、サーバーを一台ずつ自動的に切り替
えるオートスキャン機能を搭載し、サーバーの監視を続けることができるのも特長です。
セットアップは、必要なケーブルを正しく接続するだけですので、簡単で時間もかかりません。
製品はキーボードおよびマウスの入力信号を直接受信しますので、ソフトウェアのセットアップ
11
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg12.png)
も不要。煩雑な定期メンテナンスや互換性の問題に悩まされることもありません。
製品ファームウェアは更新が可能。弊社 Web サイトからファームウェアの最新版をダウンロー
ドし、ファームウェアアップグレードユーティリティーというツールを使ってメンテナンスすることで、
製品のファームウェアを最新の状態に保つことができます。
本製品の導入によって、サーバールームの運用に費やす時間とコストの削減に大きく貢献し
ます。2 コンソールから最大 4096 台のサーバーを管理できる KH2508/KH2516 の導入によっ
て、以下のメリットが得られます。
(1) サーバーごとにキーボード、モニター、マウスを購入する必要がなくなる。
(2) 追加コンポーネントが占めるスペースが削減できる。
(3) 光熱費の削減につながる。
(4) サーバーに合わせて作業場所を移動する不便さや無駄な労力を解消することができる。
高度なセキュリティ機能を搭載した KH2508/KH2516 は、信頼性とコストパフォーマンスに優
れたスピーディーな方法で、複数サーバーのアクセスおよび管理を実現します。
12
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg13.png)
特長
◆ 製品にダイレクト接続された 8/16 台のコンピューターを、2 箇所のコンソールから個別に
同時アクセスすることが可能
◆ 最大 3 段階カスケード接続することにより、最大 4,096 台のコンピューターの操作に対応(3
段階とも KH2516 を使用してセットアップした場合)
◆ VGA 解像度 - 1,280×1,024@75Hz ( コンピューター側延長最大 40m) 、
1,600×1,200@60Hz (コンピューター側延長最大 30m)
◆ マルチプラットフォーム対応 - Windows、Linux、Mac、Sun、およびシリアル
◆ システム側の設定内容は USB フラッシュメモリを使用してバックアップまたはリストアするこ
とが可能
◆ ソフトウェアのインストール不要 – グラフィカルなオンスクリーンディスプレイ (OSD) でサ
ーバー切替が簡単
◆ 2 段階のユーザー権限によるアクセスコントロール – administrator、user
◆ 最大 96 ユーザーのアカウント作成が可能
◆ ポート別にユーザーのアクセス権限を設定することが可能
◆ 多様なポート操作モードで、柔軟性の高いコンピューター管理を実現 - 専有、排他、共
1
有の 3 モードを提供
◆ ステーション追加時には OSD ポート一覧のツリーが自動展開
◆ ステーション/コンピューターの接続ポート変更時にはポートネームを自動更新
◆ OSD 画面は解像度の変化に応じて自動調整
◆ 特定のポートを連続して自動的に切り替えるオートスキャンモード機能
◆ ユーザー操作のログ取得が可能
◆ デュアルインターフェース対応 - コンピューター、コンソールともに PS/2 または USB のキ
ーボード/マウスの使用が可能であるため、どのような組み合わせにも対応
◆ キーボード・マウスエミュレーション(USB、PS/2) - KVM コンソールの選択ポートにかかわ
らず、コンピューターはブート時のエラーを回避して起動
◆ ホットプラグ対応 - 製品の電源を切ることなくコンポーネントの追加や削除が可能
◆ ファームウェアアップグレード可能
◆ システム全体のアップグレードが簡単 - カスケード接続された製品やコンピューターモジ
ュールは、ルートステーションから自動的に更新を行うことが可能
◆ コンパクトなデザイン – システムラック 1U サイズでのマウントが可能
1
これらのモードは 1 段階目のユニットのみに対応しています。カスケード接続されたユニットの操
作モードはカスケードモードになります。詳細は p.68 をご参照ください。
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg14.png)
システム要件
コンソール
各 KVM コンソールに使用するデバイスには以下のハードウェア環境が必要です。
◆ 製品に接続されたサーバーのうち、最も高い解像度に設定されたものが出力可能な VGA、
SVGA、マルチシンクモニター
◆ キーボード、マウス (いずれも PS/2、USB の両方に対応)
コンピューター
製品に接続するサーバーには以下のハードウェア環境が必要です。
◆ モニターポートは以下のいずれかに対応していることをご確認ください。
D-sub15 ピン アナログ VGA ポートを搭載した VGA、SVGA、マルチシンクビデオグラ
フィックカード
Sun13W3 ビデオポート (レガシーSun システムの場合)
◆ キーボード/マウスポートは以下のいずれかに対応していることをご確認ください。
PS/2 マウスポート、キーボードポート (ミニ DIN6 ピン)
USB ポート (1 ポート以上)
Sun タイプキーボードポート (ミニ DIN8 ピン) (レガシーSun システムの場合)
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg15.png)
コンピューターモジュール
本製品はマルチプラットフォームのサーバー環境に導入できるように、製品とサーバーの間にコ
ンピューターモジュールと呼ばれるデバイスを使用する設計になっております。対応コンピュータ
ーモジュールは下表のとおりです。
PS/2 タイプコンソールポート
を持つコンピューターとの接続 KA9520
USB コンソールポートを持
つコンピューターとの接続
Sun 13W3 コンソールポート
を持つコンピューターとの接続 KA9130
Sun USB コンソールポートを
持つコンピューターとの接
続
VT100 ターミナル対応 KA9140
その他のケーブル
KA9570
KA9131
KA9170
キーボード用ミニ DIN6 ピン オス
マウス用ミニ DIN6 ピン オス
モニター用 D-sub15 ピン オス
USB タイプ A オス
モニター用 D-sub15 ピン オス
ミニ DIN8 ピン オス
13W3 オス
USB タイプ A オス
モニター用 D-sub15 ピン オス
D-sub15 ピン メス
ミニ DIN6 ピン メス
RS-232C DB-9 ピン メス
この他に、本製品のセットアップには以下のケーブルが必要となります。製品には同梱されて
おりませんので、別途ご用意ください。
コンピューターモジュールと製品の接続
カテゴリ 5e 以上に対応した LAN ケーブル
(p.29 参照)
カスケード接続 (p.30 参照) カテゴリ 5e 以上に対応した LAN ケーブル
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg16.png)
OS
製品の KVM ポートに接続可能なリモートサーバーの OS は以下のとおりです。
Windows ME、NT、2000 以降
Linux Red Hat 6.0 以降
SuSE 8.2 以降
Mandriva(Mandrake) 9.0 以降
UNIX AIX 4.3 以降
FreeBSD 3.51 以降
Sun Solaris 8 以降
Novell Netware 5.0 以降
Mac 8.6 以降
OS/2 Warp 以降
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg17.png)
製品各部名称
フロントパネル
上図は、KH2516 のフロントパネルを表しています。KH2508 のフロントパネルはポート
数が 8 ポートであることを除けば、KH2516 のフロントパネルと基本的に同じです。
電源 LED ランプ 製品に電源が供給されているときは、この LED ランプが青色
1
ポート LED ランプ ◆ 緑色の LED ランプは、該当ポートにサーバーが接続さ
2
に点灯します。
れていることを表します。
◆ 緑色の LED ランプが点滅している場合、該当ポートに
子機となる KVM スイッチがカスケード接続されているこ
とを表します。
◆ 赤色の LED ランプは、該当ポートに接続されているサ
ーバーが製品上で選択されていることを表します。
◆ 赤色の LED ランプが点滅している場合、該当カスケー
ドポートに接続されているサーバーが製品上で選択さ
れていることを表します。
(表は次のページに続きます)
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg18.png)
カスケードポート LED ランプ 緑色の LED ランプが点滅している場合、カスケード接続
3
USB ポート コンソール 1、コンソール 2 の各設定のバックアップやリ
4
リセットボタン このボタンを押すとシステムリセットを実行します。システ
5
ファームウェアアップグレー
ドリカバリースイッチ
6
の親機と子機の間で通信が行われていることを表してい
ます。
ストアを行う場合は、これらのポートに USB フラッシュメモ
リを接続してください。(p.60 参照)
ムがリセットされると、ビープ音が鳴り、リセットが完了す
るまでポート LED ランプが連続して点滅します。リセット
が完了すると、再びログインできるようになります。
このボタンはピンホール型になっておりますので、
クリップの先など細くて尖っているもので押してください。
通常の操作時やファームウェアアップグレード時には、
このスイッチを「NORMAL」の位置に合わせて使用しま
す。ファームウェアアップグレードが正常に終了しなかっ
た場合は、このスイッチを使ってファームウェアアップグ
レードのリカバリーを行います。詳細は p.84 をご参照く
ださい。
ファームウェアアップグレー
7
ドポート
ファームウェアアップグレードケーブルをこの RJ-11 コネ
クターに接続し、管理者のコンピューターからファームウ
ェアのアップグレードデータを製品に転送します。
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg19.png)
リアパネル
上図は、KH2516 のリアパネルを表しています。KH2508 のリアパネルはポート数が 8
ポートであることを除けば、KH2516 のリアパネルと基本的に同じです。
電源ソケット AC 電源に接続する電源ケーブルをこのソケットに接続しま
1
電源スイッチ 製品の電源を ON/OFF にする標準的なロッカースイッチで
2
カスケードポート ユニットをカスケード接続する際に、LAN ケーブル(カテゴリ 5e
3
KVM ポート コンピューターモジュールと製品を接続する LAN ケーブル(カ
4
5 接地ターミナル 接地線をここに接続し、製品を接地します。
6 コンソールポート 1 詳細は p.20 をご参照ください。
7 コンソールポート 2 詳細は p.20 をご参照ください。
す。
す。
以上)をこのポートに接続します。
テゴリ 5e 以上)をこのポートに接続します。
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg1a.png)
ローカルコンソール接続
1 USB マウスポート コンソールで使用する USB マウスをこのポートに接続します。
USB キーボードポート コンソールで使用する USB キーボードをこのポートに接続しま
2
3 PS/2 マウスポート コンソールで使用する PS/2 マウスをこのポートに接続します。
PS/2 キーボードポート コンソールで使用する PS/2 キーボードをこのポートに接続し
4
D-sub15 ビデオポート コンソールで使用するアナログ VGA モニターをこのポートに
5
す。
ます。
接続します。
20
![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg1b.png)
第 2 章
セットアップ方法
概要
PS/2、USB、シリアルといった様々なインターフェースが混在したサーバー環境でも柔軟に対
応できるように、本製品では製品本体とデバイスとの接続に、コンピューターモジュールと呼ば
れるデバイスを使用します。
このコンピューターモジュールは、各サーバーに1 台必要です。本製品に対応したコンピュー
ターモジュールは p.15 に記載されています。お使いの環境で実際に必要となるコンピューター
モジュールの詳細については、代理店までお問い合わせください。
セットアップの前に
1. 機器の設置に際し重要な情報を p.5 に記載しています。作業の前に、必ず
目を通してください。
2. 今から接続する装置すべての電源がオフになっていることを確認してくださ
い。キーボード起動機能がついている場合は、コンピューターの電源ケー
ブルも抜いてください。
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg1c.png)
デバイスの卓上設置とラックマウント
製品は卓上に置いたり、ラックにマウントしたりして使用することができます。以下のセクション
では製品の卓上設置とラックマウントの方法について説明します。
1. 機器への通気を確保するために、製品の両側面は 5.1cm 以上、また、背面は配
線のスペースを考慮して 12.7cm 以上の空間をもうけるようにしてください。
2. 標準ラックマウントキットにはネジやケージナットが同梱されていません。これらが
必要な場合には、代理店までご連絡ください。
卓上設置
本体と接続されるケーブルの重量に耐えられる安定した水平な場所であれば、どんな場所に
でも製品を設置することが可能です。セットアップを開始する前に、製品の表面に汚れや傷がな
いこと、また、排気口をさえぎるものや KVM スイッチの操作に支障をきたすものがないことを確認
してください。製品にはフットパッドが同梱されていますので、このフットパッド裏面のはくり紙をは
がし、下図のように製品底面の四隅に貼り付けてください。
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg1d.png)
ラックのフロント側にマウントする場合
1. 下図のように、ブラケットを取り付ける側についているネジをはずします。
2. マウント用ブラケットを下図のようにフロント側に取り付けます。
M3 プラスネジ 8mm
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![](/html/0b/0b6e/0b6e5b088af4d260b5f36c64aacab45b52b6cfdbd177992725103f76a69e63c5/bg1e.png)
3. ブラケットのねじ穴がラックのフロント側のねじ穴に合うように製品の位置を調節し、ブラケット
をねじ止めしてください。
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