Yamaha UX96 User Manual [ja]

USB-MIDI INTERFACE
取
扱
説
明
書

安全上のご注意

ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、あなたや他の人々への危害や損害を 未然に防止するためのものです。
注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、誤った取り扱いをすると生じるこ とが想定される内容を「警告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様の安全や機器の保全に
関する重要な内容ですので、必ずお守りください。 記号表示について
記号は、危険、警告または注意を示します。 記号は、禁止行為を示します。記号の中に具体的な内容が描かれているものもあります。
記号は、行為を強制したり指示したりすることを示します。記号の中に具体的な内容が描か れているものもあります。
*お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
警告
この機器の内部を開けたり、内部の部 品を分解したり改造したりしない。
感電や火災、または故障などの原因に なります。異常を感じた場合など、機 器の点検修理は必ずお買い上げの楽器 店または巻末のヤマハ電気音響製品
サービス拠点にご依頼ください。
浴室や雨天時の屋外など湿気の多いと ころで使用しない。また、本体の上に 花瓶や薬品など液体の入ったものを置 かない。
感電や火災、または故障の原因になり ます。
注意
USB に近づけたり、無理に曲げたり、傷つ けたりしない。また、USB ケーブルに 重いものをのせない。
USBケーブルが破損し、感電や火災の 原因になります。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、死亡や重傷を負う可能性が想定 されます。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、傷害を負う可能性または物的損害 が発生する可能性が想定されます。
ケーブル
をストーブなどの熱器具
USBケーブルがいたんだ場合、または、 使用中に音が出なくなったり異常なに
おいや煙が出た場合は、すぐに USB ケーブルを抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあ ります。至急、お買い上げの楽器店ま
たは巻末のヤマハ電気音響製品サービ ス拠点に点検をご依頼ください。
手入れをするときは、必ず USB ケー ブルを抜く。 また、濡れた手で USB ケーブルを抜 き差ししない。
感電のおそれがあります。
使用しないときや落雷のおそれがある ときは、必ず USB ケーブルを抜く。
感電、ショート、発火などの原因にな ります。
2
(3)-6
他の機器と接続する場合は、すべての 機器の電源を切った上で行う。また、 電源を入れたり切ったりする前に、必 ず機器のボリュームを最小 (0) にす る。さらに、演奏を始める場合も必ず 両機器のボリュームを最小 (0) にし、
演奏しながら徐々にボリュームを上げ ていき適切な音量にする。
感電または機器の損傷のおそれがあり ます。
直射日光のあたる場所 ( 日中の車内な ど ) やストーブの近くなど極端に温度 が高くなるところ、逆に温度が極端に 低いところ、またほこりや振動の多い ところで使用しない。
本体のパネルが変形したり内部の部品 が故障したりする原因になります。
テレビやラジオ、スピーカーなど他の 電気製品の近くで使用しない。
デジタル回路を多用しているため、テ レビやラジオなどに雑音が生じる場合 があります。
音楽を楽しむエチケット
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮を充 分にいたしましょう。静かな夜間には小さな音でもよく通り、特に低音は床や壁 などを伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがあります。夜間 の演奏には特に気を配りましょう。窓を閉めたり、ヘッドフォンをご使用になる
これは日本電子工 業会「音のエチケッ
ト」キャンペーンの マークです。
のも一つの方法です。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。 ヘッドフォンをご使用になる場合には、耳をあまり刺激しないよう適度な音量で
お楽しみください。
不安定な場所に置かない。
機器が転倒して故障したり、お客様が けがをしたりする原因になります。
本体を移動するときは、必ず接続ケー ブルをすべて外した上で行う。
コードをいためたり、お客様が転倒し たりするおそれがあります。
本体を手入れするときは、ベンジンや シンナー、洗剤、化学ぞうきんなどは 絶対に使用しない。また、本体上にビ ニール製品やプラスチック / ゴム製品
などを置かない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する 原因になります。お手入れは、柔らか
い布で乾拭きしてください。
本体の上に乗ったり重いものをのせた りしない。また、入出力端子などに無 理な力を加えない。
本体が破損したり、お客様がけがをし たりする原因になります。
不適切な使用や改造により故障した場合の 保証はいたしかねます。また、データが破損
したり失われたりした場合の保証はいたし かねますので、ご了承ください。
(3)-6
3
ごあいさつ
このたびは、ヤマハUSB-MIDI インターフェース UX96 をお買い上げいただきまし て、まことにありがとうございます。
UX96 は、USBによる高速データ転送と、最大 96 チャンネル同時演奏を可能にし たMIDI インターフェースです。USB 端子装備のコンピュータと接続して、パワフル
なコンピュータミュージックをお楽しみください。 UX96 の優れた機能を使いこなしていただくために、この取扱説明書をご活用いただ
きますようお願い申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場合 に備えて、大切に保管されますよう重ねてお願い申し上げます。
目 次
UX96 の特長 ................................................................................................. 5
パッケージの内容 ........................................................................................... 6
動作環境 .......................................................................................................... 7
仕様 .................................................................................................................. 7
各部の名称と機能 ........................................................................................... 8
接続について ...................................................................................................9
ドライバのインストール ............................................................................10
ドライバの設定変更(MIDI パッチ画面 ) ..................................................20
故障かな?と思ったら(Q&A).................................................................25
ユーザーサポートのご案内 .........................................................................28
保証とアフターサービス ............................................................................30
この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのもの です。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI) の登録商標です。
®
OMS
および は、Opcode Systems,Inc. の商標です。
その他、本書に記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または 登録商標です。
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UX96 の特長

● 96 チャンネル同時演奏
MIDI IN/OUT 端子とTO TG/INST 端子(コンピュータのシリアルポートに相当)を同 時に使用することができます。これにより、MIDI OUT が 6 ポート(96チャンネル)、
MIDI IN が 2 ポート(32 チャンネル)の音楽制作環境をサポートします。
●ケーブルをつなぐだけの簡単接続
USBで接続するので、コンピュータの電源を入れたまま、ケーブルの抜き挿しができ ます。また、USBのバス電源を使用するので、電源アダプターも必要ありません。
● USB による高速データ転送
USBで接続するので、マルチポートの同時演奏でも優れた応答性が得られます。
● Windows と Macintoshに対応
Windows 98/Me/2000 および Mac OS8.5 以上(9.1まで含む)に対応していま す。
● MIDI パッチ機能
ドライバのMIDI パッチ(パッチベイ)機能により、ケーブルを抜き差しすることな く、MIDI 機器の結線状態を変更できます。

USB に関するご注意

以下の状態で USB ケーブルの抜き挿しをすると、コンピュータがハングアップした り、UX96 の機能が停止したりする恐れがあります。
デバイス認識中またはドライバロード中
OS 起動途中または終了途中 サスペンド(スリープ)、レジューム中
MIDI アプリケーションが起動している状態
また、以下の行為をすると、同様にコンピュータがハングアップしたり、UX96 の機 能が停止したりする恐れがあります。
頻繁なケーブルの抜き挿し
MIDI データ転送中のサスペンド(スリープ)モードへの移行、レジューム 大量にデータが流れている状態でのケーブルの抜き挿し、コンピュータの起動 /終
了、またはドライバのインストール / アンインストール
Windows 2000 をお使いの場合、USB ホストコントローラなどの環境によって、サスペ
NOTE
ンド/ レジュームできない場合があります。(その場合でも、USBケーブルを接続し直す と、UX96 は正常に動作します。)
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パッケージの内容

UX96 のパッケージの中には、次のものが入っています。箱を開けたらまず入ってい るものを確認してください。
USB-MIDI インターフェース(UX96 本体)
CD-ROM(Windows/Macintosh ハイブリッドCD)
USB ケーブル
取扱説明書(本書)
保証書

付属ソフトについて

同梱のCD-ROM には以下の付属ソフト(ドライバ)が入っています。
【Windows の場合】
USB-MIDI ドライバ(YAMAHA USB-MIDI Driver)
UX96 を動作させるために必要なドライバです。 インストール方法について詳細は、P.11 をご参照ください。
【Macintosh の場合】
OMS
Opcode 社より提供されている Macintosh用 MIDI ドライバです。 インストールおよび使用方法の詳細については、P.15 および付属の OMS マニュ
アル「OMS2.3JManual.pdf」をご参照ください。
USB-MIDI ドライバ(YAMAHA USB-MIDI Driver)
UX96 を動作させるために必要なドライバです。 必ず OMS をインストール後にインストールしてください。インストール方法につ
いて詳細は、P.15 をご参照ください。
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動作環境

【Windows の場合】
対応 OS: Windows98/98SE/Me/2000 対応コンピュータ: NEC PC98-NX シリーズ /IBM-AT ならびに互換機(USB
CPU: Pentium/166MHz 以上(Celeron 含む) メモリ: 32MB 以上(64MB 以上推奨)
ハードディスク: 2MB以上の空き容量
【Macintosh の場合】
対応 OS: MacOS 8.5 以上(9.1 まで含む) 対応コンピュータ: USB 端子を標準装備したMacintosh コンピュータ
ただし、一部のiMacについては、アップルコンピュータ社が提供する「iMac アップデー
NOTE
ト1.1」をインストールする必要があります。このプログラムでは、USB ソフトウェアの 改良が行なわれています。詳細については、アップルコンピュータ社のホームページ
(http://www.apple.co.jp/)などをご覧ください。
メモリ: 64MB 以上(128MB 以上推奨)
ただし、仮想メモリは「切」にしてください。
NOTE
ハードディスク: 2MB以上の空き容量 その他: OMS 2.3.3 以上(同梱 CD-ROM に付属)
端子装備)
仕様
接続端子: MIDI IN 端子、MIDI OUT 端子、TO TG/INST 端子、
電源: USB のバス電源 外形寸法: 77(W)× 77(D)× 33(H)[mm]
質量: 80g 別売品: シリアルケーブル YAMAHA CCJ-TG または CCJ-MAC
USB 端子
仕様および外観は改良のため予告無く変更する場合があります。
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各部の名称と機能

USB-MIDI INTERFACE
6
1
電源 LED
USB 端子が接続されて UX96 に電 源が供給されると点灯します。
2
各端子の LED
各端子に MIDI 信号が流れると点灯し ます。
TO TG/INST(トゥーティージー /
3
インスト)端子
UX96 と MIDI 機器の TO HOST
(コンピュータ)端子を接続する端子
です。接続には別売のシリアルケーブ ル YAMAHA CCJ-TGまたは CCJ-
MAC(市販品の場合は、システムペ リフェラルケーブル 8ピン)をご使
用ください。
このとき、MIDI 機器の HOST
NOTE
SELECT スイッチは、お使いのコ ンピュータにかかわらず、「PC-1」 または「Mac」に設定します。
MIDI IN
MIDI OUT
TO TG/INST
12
4
MIDI OUT(ミディアウト)端子
MIDI 機器へ MIDI 信号を送信する端 子です。接続には別売の MIDI ケーブ
ルをご使用ください。
5
MIDI IN(ミディイン)端子
MIDI 機器からの MIDI 信号を受信す る端子です。接続には別売の MIDI
ケーブルをご使用ください。
6
USB(ユーエスビー)端子
USB ケーブルでコンピュータや USB ハブと接続する端子です。
5
4
3
8

接続について

ここでは、UX96 を使って、音源やキーボードなどの MIDI機器とコンピュータを接 続する方法を説明します。
1. コンピュータとの接続 コンピュータの USB端子と UX96 の USB 端子を USB ケーブルで接続します。
このとき、コンピュータの電源を切っておく必要はありません。
コンピュータ
ドライバのインストール は P.10 へ
2. TO TG/INST 端子とMIDI 機器との接続 MIDI 機器の TO HOST(コンピュータ)端子と UX96 の TO TG/INST 端子を別
売のシリアルケーブル(YAMAHA CCJ-MAC など)で接続します。このとき、 MIDI 機器の HOST SELECT スイッチは、お使いのコンピュータにかかわらず
「PC-1」または「Mac」に設定します。
TO TG/INST 端子で接続すると、MIDI OUT が 5 ポート(80 チャンネル)、 MIDI IN が 1 ポート(16 チャンネル)のマルチポートとして音源をコントロール
することができます。
UX96
シリアルケーブル
USBケーブル
リアパネルのHOST SELECTスイッチを 「PC-1」または 「Mac」にセット
MIDI機器
UX96
3. MIDI 端子と MIDI 機器との接続
MIDI 機器の MIDI IN 端子と UX96 の MIDI OUT 端子を別売の MIDI ケーブルで接 続します。同様に MIDI 機器のMIDI OUT端子と UX96 の MIDI IN 端子を接続しま
す。このとき、MIDI 機器の HOST SELECT スイッチは「MIDI」に設定します。
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UX96
OUT IN
リアパネルのHOST SELECTスイッチを 「MIDI」にセット
MIDIケーブル
MIDIケーブル

ドライバのインストール

MIDI機器
UX96 を実際に使用するためには、コンピュータにドライバを正しくインストールす る必要があります。
USB-MIDI ドライバは、シーケンスソフトから USB ケーブルを通じて、UX96 に MIDI 信号を送信したり、逆に UX96 からシーケンスソフトに MIDI 信号を送信したり
するためのソフトウェアです。 また、Macintosh をお使いの場合は、USB-MIDI ドライバとは別に、OMS(P.15)
もインストールする必要があります。
Windowsの場合
コンピュータ
シーケンス
ソフト
ドライバ
USBケーブル
USB-MIDI INTERFACE
UX96
MIDI IN
MIDI OUT
TO TG/INST
Macintoshの場合
コンピュータ
シーケンス
ソフト
OMS
ドライバ
USBケーブル
UX96
USB-MIDI INTERFACE
MIDI IN
MIDI OUT
TO TG/INST
Windows 98/Me をお使いの場合→ P.11 Windows2000 をお使いの場合→ P.13
Macintoshをお使いの場合→P.15
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